JP2001282134A - 透明基板、電気光学装置及び投射型表示装置、並びに透明基板の製造方法 - Google Patents

透明基板、電気光学装置及び投射型表示装置、並びに透明基板の製造方法

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JP2001282134A JP2000098144A JP2000098144A JP2001282134A JP 2001282134 A JP2001282134 A JP 2001282134A JP 2000098144 A JP2000098144 A JP 2000098144A JP 2000098144 A JP2000098144 A JP 2000098144A JP 2001282134 A JP2001282134 A JP 2001282134A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 投射型表示装置に用いられる液晶装置の組立
において、液晶セルに接して配置される防塵用基板の反
射防止膜であるAR膜形成面を容易に判断し、正確に防
塵用基板を配置して液晶装置を組立てることができる防
塵用基板の構造を提供する。 【解決手段】 液晶装置は、液晶セルを挟むように一対
の防塵用基板が配置されてなる。透明な防塵用基板10
2の一方の面102aには、透明なAR膜が形成されて
いる。面102aには、2本の溝60、61が形成さ
れ、これら2本の溝60、61からなる直線の交差部分
が、所定の角部102eに位置するように、溝60、6
1を形成する。これにより、目視で、溝60、61の配
置を観察することにより、所定の角部102eを判断
し、所定の角部102eが右下に位置するように基板1
02を配置したときに、手前に位置する面102aに、
AR膜が形成されていると容易に判断することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板の2つの面を
識別する技術分野に属し、特に、投射型表示装置等に用
いられる液晶装置等の電気光学装置を構成する透明基板
の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】液晶装置等の電気光学装置が用いられる
投射型表示装置では、光源から出射された光を集光光源
系によって集光しながら液晶装置に導き、この光をたと
えば液晶で光変調することにより、所定の画像を拡大投
射光学系によってスクリーンなどの投射面に投射して表
示を行う。電気光学装置は、たとえば液晶装置の場合
は、画素電極及びこの画素電極と電気的に接続されたス
イッチング素子とが配置されたアクティブマトリクス基
板と、対向電極が形成された対向基板との間に液晶を挟
持した液晶セルを有する。以下、電気光学装置が液晶装
置である場合を例にとって説明をする。
【0003】投射型表示装置では、光源からの光は、液
晶装置の液晶層に焦点がおかれるように集光されてい
る。そのため、焦点位置である液晶層から基板厚み分の
約1mmに位置するアクティブマトリクス基板または対
向基板の外面に付いた傷や塵は、焦点距離範囲内とな
り、フォーカス状態となる。その結果、外面に傷や塵が
付いた液晶セルが用いられた投射型表示装置で表示を行
う場合、10〜20μm程度の小さな傷や塵であっても
投射画像に映し出されてしまい、表示品位が低下してし
まう。
【0004】このような問題を回避するため、液晶セル
に隣接し、これを挟むように一対の厚さ約1mmの例え
ばガラスからなる透明基板が防塵用基板として配置され
ている。これにより、液晶セルの基板の外面に傷や塵が
つくことを防止する。更に、防塵用基板の基板厚みを約
1mm程度とすることにより、防塵用基板の液晶セルと
接しない側の面に傷や塵がついたとしても、これらは確
実に焦点距離範囲外に位置することとなって、デフォー
カス状態となるため、表示品位を低下させることはな
い。
【0005】このような防塵用基板は、一方の面に、酸
化ケイ素膜と酸化ジルコニウム膜とが互いに積層されて
なる透明なAR(Anti Reflection)膜が形成されてい
る。AR膜とは反射防止膜のことであり、屈折率の異な
る物質に光が入射される場合に、界面での反射を防止す
るための膜である。光源側に配置された防塵用基板、す
なわち入射側に配置された防塵用基板に形成されたAR
膜は、光源からの光が液晶セルに入射する際の界面で起
こる反射を防止する働きを有し、より多くの光を液晶セ
ルへ入射させることができる。一方、液晶セルに入射し
た光が出射する側に配置される防塵用基板に形成された
AR膜は、空気層との界面で起こる反射を防止する働き
を有し、液晶層への戻り光の発生を防止し、戻り光によ
るスイッチング素子の特性劣化を防止することができ
る。これら防塵用基板は、AR膜が、液晶セルと接する
面とは反対の面に形成されるように配置される。例え
ば、AR膜としては、入射角が0±30°付近までの可
視光(400〜700nm)領域の光に対して反射を防
止するように構成されているものを用いることができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】防塵用基板は両面とも
同じように透明なためにAR膜が形成された面を識別す
ることが非常に困難であった。そのため、液晶装置とし
て組立てる場合、AR膜が形成された面の識別に多大な
時間を要し、作業効率が悪かった。更に、誤って、AR
膜が形成された面を、液晶セルと隣接するように、防塵
用基板を配置してしまうと、組み立てられた表示装置に
は、ニュートンリングが発生し、表示不良となってしま
った。
【0007】本発明は上述した問題点に鑑みなされたも
のであり、防塵用基板のAR膜の形成面の識別を容易に
し、作業効率を向上させる基板及び液晶装置、基板の製
造方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の透明基板は、上
記課題を解決するために、第1の面と第2の面とを有す
る長方形状の透明基板において、前記第1の面に形成さ
れた透明膜と、前記透明基板の所定の角部を識別する識
別手段と所定を具備することを特徴とする。
【0009】本発明のこのような構成によれば、透明基
板の一方の面に透明膜が形成される構造のように、どち
らの面に透明膜が形成されているかの判断が困難な場合
においても、所定の角部を識別する識別手段を設けるこ
とにより、透明基板に形成された透明膜がどちらの面に
形成されているかを容易に判断することができる。例え
ば、基板の所定の角部が右下に位置するように基板を配
置し、かつ長方形状の基板の短辺が右側、長辺が下側と
なるように配置した時に、手前側に透明膜が形成された
第1の面が位置するというように、一定の規則性を持た
せて識別手段を形成することにより、容易に透明膜が形
成された面を判断することができ、作業効率が向上す
る。
【0010】また、本発明の他の透明基板は、第1の面
と第2の面とを有する長方形状の透明基板において、前
記第1の面に形成された透明膜と、前記透明基板の周辺
部に形成され、所定の角部を挟むように前記透明基板の
二辺に沿ってそれぞれ形成された溝部とを具備すること
を特徴とする。
【0011】本発明のこのような構成によれば、透明基
板の一方の面に透明膜が形成される構造のように、どち
らの面に透明膜が形成されているかの判断が困難な場合
においても、所定の角部を識別する識別手段として、所
定の角部を挟むように形成される透明基板の二辺に沿っ
て溝部を設けることにより、透明膜が透明基板のどちら
の面に形成されているかを容易に判断することができ
る。この場合、基板を目視で観察することにより、溝部
に対応する二辺によって挟まれてなる所定の角部を認識
することができる。そして、例えば、この所定の角部が
右下に位置するように基板を配置し、かつ長方形状の基
板の短辺が右側、長辺が下側となるように配置した時
に、手前側に透明膜が形成された第1の面が位置すると
いうように、一定の規則性を持たせて溝部を形成するこ
とにより、容易に透明膜が形成された面を判断すること
ができ、作業効率が向上する。
【0012】本発明の他の透明基板は、第1の面と第2
の面とを有する長方形状の透明基板において、前記第1
の面に形成された透明膜と、前記透明基板の周辺部に形
成され、前記透明基板の少なくとも一辺に沿ってそれぞ
れ形成された溝部とを具備することを特徴とする。
【0013】本発明のこのような構成によれば、透明基
板のどちらの面に溝部が形成されているかを観察するこ
とにより、透明基板のどちらの面に透明膜が形成されて
いるかを判断することができる。
【0014】また、前記溝部は、前記第1の面に形成さ
れてなることを特徴とする。このような構成とすること
により、例えば、基板を液晶装置に組み込まれる防塵用
基板として用いた場合、基板の第2の面が液晶セルとの
接触面になるため、液晶セルと防塵用基板との間に、溝
部を介してゴミなどが入り込むことがない。その結果、
液晶装置としたときに、表示不良などの発生が防止され
る。尚、液晶装置の防塵用基板として用いる場合には、
例えば透明膜として、AR膜が用いられる。
【0015】また、前記溝部は、対応する前記辺と同じ
長さを有することを特徴とする。このように、溝部を、
対応する辺と同じ長さ、すなわち最大の長さとする事で
一目で認識できるようになる。また後述する製法上の面
からもこうすることが望ましい。
【0016】また、前記溝部の幅は、0.05mm以上
であることを特徴とする。このように、0.05mm以
上とすることにより、目視による溝の存在を認識でき
る。
【0017】また、前記溝部は、対応する前記辺の端か
ら0.1mm以上に離間して配置されることを特徴とす
る。このように、0.1mm以上とすることにより製造
上及び取り扱い上におけるチッピングを防ぐ事が出来
る。
【0018】また、前記溝部の深さは、前記透明基板の
厚みの40%以下であることを特徴とする。このよう
に、基板の厚みの40%以下とすることにより、製造上
及び取り扱い上におけるチッピングを防ぐ事ができる。
【0019】また、本発明の他の透明基板は、第1の面
と第2の面とを有する長方形状の透明基板において、前
記第1の面に形成された透明膜を有し、当該透明基板の
少なくとも一つの辺において、所定の面側に面取りがな
されていることを特徴とする。
【0020】本発明のこのような構成によれば、透明基
板を斜め方向または横方向から観察する、または透明基
板の外周を指で触れることにより、面取りがしてある面
を判別することができ、透明基板のどちらの面に透明膜
が形成されているかを判断することができる。
【0021】本発明の電気光学装置は、互いに対向する
基板間に電気光学物質を有する電気光学装置であって、
上述に記載の前記透明基板を有し、前記互いに対向する
基板の少なくとも一方の基板には、前記透明基板の第2
の面が対向するように該透明基板が隣接配置されること
を特徴とする。
【0022】このように、上述した基板を例えば液晶装
置の防塵用基板として用い、液晶装置を組み立てること
ができる。本発明の構成によれば、防塵用基板に溝部な
どの所定の角部または所定の面を識別する識別手段が形
成されるため、例えばAR膜が形成された面を容易に判
断することができ、液晶装置組立の作業効率が非常に向
上する。更に、防塵用基板が常に正確に配置されて液晶
装置が組み立てられるので、常に、製品特性が安定した
液晶装置を得ることができる。
【0023】本発明の電気光学装置は、互いに対向する
基板間に電気光学物質を有する電気光学装置であって、
上述に記載の前記透明基板を有し、前記互いに対向する
基板にはそれぞれ、前記透明基板の第2の面が対向する
ように該透明基板が配置されることを特徴とする。この
ように、例えば液晶装置の防塵用基板として、対向する
基板を挟むように透明基板を配置することができる。
【0024】また、前記互いに対向する基板と前記透明
基板とは、接着剤により接着されていることを特徴とす
る。このような構成とすることにより、基板と透明基板
との間に空気層が入らないので、透明基板の基板側に反
射防止層を設ける必要がなくなる。
【0025】また、前記識別手段もしくは溝部は、有効
表示領域の外側に配置されることを特徴とする。このよ
うな構成とすることにより、識別手段または溝部は、電
気光学装置の表示特性に影響を及ぼすことがない。
【0026】また、前記透明膜は、反射防止膜であるこ
とを特徴とする。このように、透明基板に、反射防止膜
が形成されることにより、この透明基板を例えば液晶セ
ルの入射側に配置する場合、光源からの光が液晶セルに
入射する際の界面で起こる反射を防止することができ、
より多くの光を液晶セルへ入射させることができる。一
方、液晶セルの光の出射側に透明基板を配置することに
より、空気層との界面で起こる光の反射を防止し、液晶
層への戻り光の発生を防止し、戻り光によるスイッチン
グ素子の特性劣化を防止することができる。
【0027】本発明の投射型表示装置は、光源と、入射
光を投射する光学系と、前記光源と前記光学系との間に
介挿され、前記光源からの光を変調して前記光学系に導
く、上述に記載の電気光学装置を有する光変調手段とを
具備することを特徴とする。このような構成によれば、
防塵用基板が正確に配置されている電気光学装置が用い
られるため、表示不良のない表示特性の良い投写型表示
装置を得ることができる。
【0028】本発明の透明基板の製造方法は、一方の面
に透明膜が形成された1枚の透明なマザー基板を切断
し、異なる長さの第1の辺と第2の辺とを有する長方形
状の基板を複数枚製造する基板の製造方法において、前
記基板の第1の辺に沿ってほぼ平行に、等間隔で、前記
マザー基板に複数の溝部を形成する工程と、前記基板の
第2の辺に沿ってほぼ平行に、等間隔で、前記マザー基
板に複数の溝部を形成する工程と、前記溝部の形成後、
前記第1の辺に沿って、前記マザー基板を切断する工程
と、前記溝部の形成後、前記第2の辺に沿って、前記マ
ザー基板を切断する工程と、を有することを特徴とす
る。
【0029】本発明のこのような製造方法によれば、連
続して、溝の形成工程と、マザー基板を複数の基板とな
るように切断分離する工程を連続して行うことができ、
効率よく、溝が形成された複数の基板を製造することが
できる。
【0030】尚、本発明のこのような製造方法により製
造される基板は、基板の周辺部に、第1の辺及び第2の
辺に沿って、ほぼ平行に、対応した辺と同じ長さの溝が
形成された状態となっている。そして、この基板を目視
で観察することにより、これら溝の交差部が位置する基
板の角部を所定の角部と認識する。そして、例えば、こ
の所定の角部が右下に位置するように基板を配置し、か
つ長方形状の基板の短辺が右側、長辺が下側となるよう
に配置した時に、手前側に透明膜が形成された第1の面
が位置するというように、一定の規則性を持たせて溝部
を形成することにより、容易に透明膜が形成された面を
判断することができる。
【0031】また、本発明の基板の製造方法では、一方
の面に透明膜が形成された1枚の透明なマザー基板を切
断し、所定の面側に面取りがなされている基板を複数枚
製造する基板の製造方法において、V字型の刃を有する
切断手段を用いて前記マザー基板を切断することによ
り、マザー基板の切断と前記面取りとを同時に行うこと
を特徴とする。
【0032】このようにすることにより、面取りがなさ
れている基板を簡単な工程で製造することができる。
【0033】さらに、一方の面に透明膜が形成された1
枚の透明なマザー基板を切断し、所定の面側に面取りが
なされている基板を複数枚製造する基板の製造方法にお
いて、V字型の刃を有する切断手段を用いて、V字型の
切り筋を形成する第1の工程と、前記切り筋に分断手段
を押し当てることにより、前記マザー基板を切断する第
2の工程を有することを特徴とする。
【0034】このようにすることにより、面取りがなさ
れている基板を簡単な工程で製造することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。尚、各図における各構成は、認識可能な程
度に、適宜、縮尺を変えている。また、電気光学装置と
して液晶装置を例にとって説明をしている。 (透明基板の第1実施形態)本発明の透明基板を、後述
する液晶装置の一部を構成する防塵用基板を例に挙げ
て、以下に図1及び図2を用いて説明する。図1は防塵
基板の斜視図であり、図2は図1の線A−A’で切断し
たときの拡大断面図である。
【0036】図1及び図2に示すように、基板としての
防塵用基板102は、対向する第1の面102aと第2
の面102bとを有する。防塵用基板102としては、
透明なガラス基板を本実施形態では用いた。防塵用基板
102の第1の面102aには、酸化ケイ素膜と酸化ジ
ルコニウム膜とが互いに複数層積層されたAR(AntiRe
flection)膜(図示せず)が形成されている。
【0037】図1に示すように、防塵用基板102は長
方形状を有しており、4つの角部を有している。この4
つの角部のうち1つの所定の角部102eは、防塵用基
板102の長さが異なる第1の辺102c、第2の辺1
02dとから形成される。防塵用基板102の周辺部に
は、第1の辺102c、第2の辺102dのそれぞれ辺
と同じ長さで、それぞれの辺に沿って、それぞれの辺と
ほぼ平行に、溝60、溝61が形成されている。これら
溝60、61は、防塵用基板102の第1の面102e
に形成されている。これら溝60、61は、防塵用基板
102の所定の角部102eを識別する識別手段として
機能する。
【0038】図1及び図2に示すように、本実施形態で
は、防塵用基板102として、縦bが約21mm、横a
が約25mm、厚みdが約1mmの大きさのものを用い
ている。本実施形態の防塵用基板102の一点鎖線で囲
まれた領域65は、後述する液晶装置に組み込まれた時
の有効表示領域に相当する。有効表示領域65は、縦約
19mm、横約23mmの矩形状を有している。溝6
0、61は、領域65外の領域である防塵用基板102
の周辺部に形成されている。すなわち、液晶装置に防塵
用基板として用いる場合には、液晶装置としたときの非
有効表示領域に相当する領域に、識別手段を設ければ、
表示に支障がない。溝60、61の深さcは約0.1m
mである。溝60、61は、溝60、61の中央部と、
それぞれ対応する辺102c、102dの端との距離f
が、それぞれ約0.5mmとなるよう形成されている。
溝と基板端との距離fは、0.1mm以上であれば良
く、溝と基板端との距離が、0.1mmより小さいと製
造上もしくは取り扱い上においてチッピングが発生する
可能性がある。また、本実施形態では、溝60、61が
有効表示領域65外に位置すればよいので、溝の中央部
と基板端との距離fを、約1mm以下にすれば良いこと
がわかる(但し、公差を無視した場合)。溝の深さは、
防塵用基板102の厚みdの40%以下、すなわち本実
施形態においては、約0.4mm以下とすれば、製造上
もしくは取り扱い上においてチッピングを防ぐことがで
きる。。また、溝60、61の幅eは、約0.2mmと
した。溝60、61の幅eは、0.05mm以上であれ
ば、目視で防塵用基板102上に溝60、61からなる
線が確認できる。
【0039】以上のような構造を有する防塵用基板10
2は、防塵用基板102上に、溝60、溝61からなる
2本の線が、交差した状態で形成されているのを、目視
により認識することができる。
【0040】たとえば、基板が透明である特殊性によ
り、単にマーキングをしただけの場合では、第1の面が
手前にあるのか、第2の面が手前にあるのかを目視で簡
単には確認できない。透明であるが故に、第1の面を手
前にしても、第2の面を手前にしてもマーキングが同じ
ように見えてしまうからである。
【0041】しかし、本実施の形態の場合、例えば、図
1及び図4(a)に示すように、溝60、61からなる
2本の線を設けることにより、2本線の交差部が右下に
位置したときに、AR膜が形成された第1の面102a
が手前に位置し、図1及び図4(b)に示すように、2
本の線の交差部が右上に位置したときに、第2の面10
2bが手前に位置していると認識できる。このように、
透明な防塵用基板102上に透明なAR膜が形成された
面がどちらかを容易に判断することができる。尚、図4
(a)はAR膜が形成された面102aが手前に位置し
たときの透明基板102の溝の位置を示す図であり、図
4(b)はAR膜が形成されていない面102bが手前
に位置したときの透明基板102の溝の位置を示す図で
ある。
【0042】尚、本実施形態においては、基板として、
液晶装置に用いられる防塵用基板を例にあげて説明した
が、これに限られるものではなく、両面を識別する必要
がある基板であれば、本実施形態の構造を適用すること
は可能であることは言うまでもない。
【0043】(透明基板の製造方法)上述の第1実施形
態の基板としての防塵用基板の製造方法について図3を
用いて説明する。本実施形態では、1枚のマザー基板を
切断分離して、複数の防塵用基板を一括して製造する。
【0044】まず、厚さ約1mmの透明なガラス基板
を、マザー基板200として用意する。1枚のマザー基
板200からは、16枚の防塵用基板が製造される。マ
ザー基板200の一方の面には、既にAR膜が形成され
ている。
【0045】図3(a)に示すように、マザー基板20
0のAR膜が形成されている面に対し、ダイシングによ
り溝60を形成する。すなわち、点線60aに沿って、
矢印方向にブレードを移動させることにより、等間隔
で、約0.1mmの深さの溝60を形成する。溝60
は、防塵用基板102の第1の辺102cに沿ってほぼ
並行に形成される。次に、マザー基板200のAR膜が
形成されている面に対し、ダイシングにより溝61を形
成する。すなわち、点線61aに沿ってブレードを移動
させることにより、等間隔で、約0.1mmの深さの溝
61を形成する。溝61は、防塵用基板102の第2の
辺102dに沿ってほぼ並行に形成される。図3(a)
において、一点鎖線は、個々の防塵用基板に切断分離す
るための切断ラインとなる。
【0046】次に、図3(b)に示すように、溝60、
61が形成されたマザー基板200を、第1の辺102
cに対応する太線201に沿って、フルカットでダイシ
ングする。その後、第2の辺102dに対応する太線2
02に沿って、フルカットでダイシングする。これによ
り、個々の防塵用基板102に切断分離する。
【0047】このように、本実施形態においては、溝の
形成工程とマザー基板を複数の防塵用基板となるように
切断分離する工程を連続して行うことができ、防塵用基
板を効率良く製造することができる。
【0048】(他の実施形態の透明基板)上述の第1実
施形態では、基板の所定の角部の認識手段として、2つ
の溝からなる線が交差する構成としているが、図5、図
7〜図12に示すような構造としても良く、防塵用基板
を例に挙げて説明する。尚、図5、図12の形態では所
定の面を認識することができ、図7〜図11は所定の角
部を認識することができる。図中、符号65で示される
一点鎖線で囲まれている領域は、液晶装置としたときの
有効表示領域に相当する。後述する各実施形態において
も、第一実施形態と同様に、認識手段は、非有効表示領
域に位置している。
【0049】例えば、図5に示すように、長方形状の基
板210のAR膜が形成された第1の面210a側の一
辺を面取りしても良い。このような構成においては、透
明基板を斜め方向または横方向から観察する、または透
明基板の外周を指で触れることにより、面取り部211
を判別することができ、透明基板のどちらの面に透明膜
が形成されているかを判断することができる。
【0050】このような面取り部211を有する透明基
板の面取り部は、例えば次のように製造される。ここで
は、1枚のマザー基板を切断分離して、複数の防塵用基
板を一括して製造する。
【0051】図6(a)に示すように、AR膜が一方の
面220aに形成されたマザー基板220を用意し、V
字型の刃を有する切断手段であるダイシングカッター2
30により、個々の透明基板に切断分離する際の切断線
に沿って切り筋を入れる。これにより、図6(b)に示
すように、マザー基板220のAR膜が形成された面2
20aにV字の切り筋213が形成される。次に、図6
(c)に示すように、AR膜が形成された面220a側
からV字の切り筋213に沿って分断手段であるブレー
クバー212を押し当てることにより、図6(d)に示
すように、面取り部211を有する透明基板210を得
ることができる。このような製造方法により、マザー基
板を切断し個々の透明基板に分離する工程と面取り部の
形成の工程を同時に行うことができ、作業効率が良い。
なお、、ダイシングカッターのV字型の刃の先に細い突
出部を設けることにより、図6(c)の工程無しに、面
取りと切断の工程を行えるようにしてもよい。また、6
図(d)では面取り部211は側面の一部に設けられて
いるが、側面の全面を面取り部にしてもかまわないのな
ら、ブレークバー212を用いずに、ダイシングカッタ
ーのみで面取り及び基板の分離を行ってもよい。
【0052】また、例えば、図7に示すように、長方形
状の基板300のAR膜が形成された第1の面300a
上に、認識手段として、第1の辺300c、第2の辺3
00dのそれぞれの辺に沿って、互いに交差しないよう
に、溝301、溝302を形成しても良い。即ち、この
ような構成においては、目視により、溝301、溝30
2にそれぞれ対応する辺300c、300dがなす角部
300eを認識することができる。そして、例えば、図
面上、防塵用基板300の短辺が縦方向、長辺が横方向
になるように配置し、かつこの角部300eが右下にく
るように配置することにより、手前の第1の面300a
にAR面が位置すると判断することができる。
【0053】また、図8に示すように、長方形状の基板
400のAR膜が形成された第1の面400a上に、認
識手段として、所定の角部400eに溝401を形成し
ても良い。即ち、このような構成においては、目視によ
り、例えば、図面上、防塵用基板400の短辺が縦方
向、長辺が横方向になるように配置し、かつこの溝40
1が防塵用基板400の右下に位置するように配置する
ことにより、手前の第1の面400aにAR面が位置す
ると判断することができる。
【0054】また、図9に示すように、長方形状の基板
500のAR膜が形成された第1の面500a上に、認
識手段として、所定の角部500eを一部切断し、切欠
部501を形成しても良い。即ち、このような構成にお
いては、目視により、例えば、図面上、防塵用基板50
0の短辺が縦方向、長辺が横方向になるように配置し、
かつ切欠部501が防塵用基板500の右下に位置する
ように配置することにより、手前の第1の面500aに
AR面が位置すると判断することができる。
【0055】また、上述の第一実施形態では、2つの溝
60、61は、同一の面上に形成しているが、それぞれ
の溝を別々の面に形成することもできる。すなわち、図
10(a)に示すように、長方形状の防塵用基板600
のAR膜が形成された第1の面600a上に防塵用基板
600の短辺と平行に溝601を設け、図10(b)に
示すように、第1の面600aと対向する第2の面60
0b上に防塵用基板600の長辺と平行に溝601を設
けても良い。このような構成においては、防塵用基板6
00のどちらかの一方の面側から基板600を目視した
ときに、溝601及び溝602からなる2本の線が交差
した状態に認識できる。従って、2本の線の交差部分が
位置する部分が、防塵用基板600の所定の角部600
eに対応することになる。そして、例えば、防塵用基板
600の短辺が縦方向、長辺が横方向になるように配置
し、かつ所定の角部600eが防塵用基板600の右下
に位置するように配置することにより、手前の第1の面
600aにAR面が位置すると判断することができる。
尚、図10(a)及び図10(b)は、それぞれ、防塵
用基板600の斜視図であり、図10(a)は、第1の
面600aを手前に配置したときの図、図10(b)
は、第2の面600bを手前に配置したときの図であ
る。
【0056】また、図11に示すように、長方形状の基
板700のAR膜が形成された第1の面700a上に、
認識手段として、第1の辺700cに沿って、直角三角
形状の溝701を形成しても良い。例えば、この溝70
1は、直角三角形の直角を挟む2辺が、第1の辺700
c、第2の辺700dにそれぞれ平行となるように形成
されている。即ち、このような構成においては、目視に
より、例えば、図面上、溝701が右側に配置され、更
にこの溝701の直角三角形状の直角部分が右下に位置
するように配置することにより、手前の第1の面700
aにAR膜が位置すると判断することができる。また、
言い換えれば、目視により、基板の4つの角部のうち、
溝701の直角三角形状の直角部分に最も近い角部が、
所定の角部700eと判断することができ、例えば、所
定の角部700eが図面上、右下に位置するように基板
を配置することにより、手前側の第1の面700aにA
R膜が形成されていると判断することができる。
【0057】また、上述の第一実施形態では、2つの溝
60、61を形成しているが、図12に示すように溝を
1つ形成しても良い。すなわち、図12に示すように、
長方形状の防塵用基板800のAR膜が形成された第1
の面800a上に防塵用基板800の短辺と平行に溝8
01を設けても良い。このような構成においては、透明
基板のどちらの面に溝部が形成されているかを観察する
ことにより、透明基板のどちらの面に透明膜が形成され
ているかを判断することができる。
【0058】以上、第一実施形態の基板、図7、図8、
図11、図12に示す基板においては、認識手段として
の溝部は、AR膜が形成された面に形成されているが、
AR膜が形成された面と対向する第2の面に形成しても
良い。しかし、後述する液晶装置の防塵用基板として用
いる場合には、溝が形成された面が液晶セルに接して形
成されると、この溝にゴミなどが入り込む場合があるた
め、液晶装置とした時に液晶セルと接しない面に溝を設
けることが望ましい。
【0059】本発明は、上述に記載の各実施形態の溝、
切欠部の形状及び配置は、上述に記載した構造に限定さ
れるものではなく、基板の所定の角部または所定の面を
認識できれば良い。
【0060】(液晶装置の構成及びこれを用いた投射型
表示装置の構成)次に、上述の第1実施形態の透明基板
を、防塵用基板として組み込んだ液晶装置を用いた投射
型表示装置を例として説明する。
【0061】まず、図13を用いて投射型表示装置の構
成について説明する。
【0062】図13において、投射型表示装置1100
は、駆動回路がTFTアレイ基板上に搭載された液晶装
置100を含む液晶モジュールを3個用意し、夫々RG
B用の光変調手段であるライトバルブ100R、100
G及び100Bとして用いたプロジェクタとして構成さ
れている。液晶プロジェクタ1100では、メタルハラ
イドランプ等の白色光源のランプユニット1102から
投射光が発せられると、3枚のミラー1106及び2枚
のダイクロイックミラー1108によって、RGBの3
原色に対応する光成分R、G、Bに分けられ、各色に対
応するライトバルブ100R、100G及び100Bに
夫々導かれる。この際特にB光は、長い光路による光損
失を防ぐために、入射レンズ1122、リレーレンズ1
123及び出射レンズ1124からなるリレーレンズ系
1121を介して導かれる。そして、ライトバルブ10
0R、100G及び100Bにより夫々変調された3原
色に対応する光成分は、ダイクロイックプリズム111
2により再度合成された後、投射レンズ1114を介し
てスクリーン1120にカラー画像として投射される。
【0063】次に、各ライトバルブに用いられる液晶装
置について、図14を用いて説明する。尚、図14は液
晶装置の概略縦断面図である。
【0064】液晶装置100は、液晶セル90を挟むよ
うに防塵用基板101、防塵用基板102が配置されて
構成される。図14では液晶セル90の両面に防塵用基
板を設けた例を示したが、場合によっては、どちらか片
方だけに防塵用基板を設ける場合もありうる。液晶セル
90は、第2基板としての対向基板80と、第2基板と
対向配置された第1基板としてのアクティブマトリクス
基板10と、両基板が所定の間隙を介して貼りあわすた
めに基板の周縁部にそって配置されたシール53と、両
基板間に挟持された液晶層50とを有する。この液晶装
置100は、対向基板80側に光源からの分光が入射さ
れるように、投射型表示装置に配置される。そして、防
塵用基板101、102は、上述の第1実施形態に記載
した基板が用いられる。防塵用基板101、102は、
AR膜が形成された第1の面に対向する第2の面101
b、102bが液晶セルに接するように配置され、防塵
基板及び液晶セルの基板と屈折率がほぼ等しい接着剤に
より接着される。防塵基板、接着剤及び液晶セルの基板
の屈折率がほぼ等しいために、防塵基板の液晶セル側の
面にはAR膜を設ける必要がない。防塵用基板101、
102のAR膜が形成されている面の認識手段としての
溝は、液晶装置としたときに、防塵用基板101、10
2の液晶セルに接する面と対向する面に位置するよう
に、防塵用基板は配置される。入射側の防塵用基板10
1では、液晶セルと接する面と対向する面にAR膜が形
成されており、光源からの光が液晶セルに入射する際の
界面で起こる反射を防止し、より多くの光を液晶セルへ
入射させることができる。出射側の防塵用基板102で
は、液晶セルと接する面と対向する面にAR膜が形成さ
れており、空気層との界面で起こる反射を防止し、液晶
層への戻り光の発生を防止し、戻り光によるスイッチン
グ素子の特性劣化が防止される。防塵基板の溝は、液晶
セルと防塵基板とを接着した際に、表示領域の外側に配
置される位置に設けられている。
【0065】なお、入射側の防塵用基板101に額縁状
の遮光性金属膜が形成され、この金属膜によって簡単に
AR面が判別できる場合は、防塵用基板101に新たに
識別手段を設ける必要はない。
【0066】アクティブマトリクス基板10は、厚さ
1.2mmの石英基板上に、互いに交差して配置される
複数の走査線及び複数のデータ線と、交差部毎に配置さ
れたスイッチング素子及び画素電極とを備えている。
【0067】一方、対向基板80は、厚さ1.1mmの
ガラス基板上に、アクティブマトリクス基板上の走査
線、データ線及びスイッチング素子に対応して形成され
た遮光膜と、この遮光膜を覆って形成された透明電極と
を備えている。
【0068】以上、本実施形態においては、防塵用基板
及びAR膜が透明であるのにもかかわらず、防塵用基板
101、102に溝が形成されているため、容易にAR
膜が形成されている面を判断することができる。従っ
て、液晶装置の組立時、作業効率が大幅に向上する。更
に、防塵用基板101、102を正確な向きに組み込む
ことができ、常に品質が安定した液晶装置を得ることが
できる。尚、防塵用基板102として、上述した他の実
施形態の防塵用基板を用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態における防塵用基板の斜視図であ
る。
【図2】図1の線A−A’で切断したときの防塵用基板
の縦断面図である。
【図3】第一実施形態の防塵用基板の製造方法を説明す
る図である。
【図4】図4(a)は図1の防塵用基板をAR膜が形成
された面を手前にした時の平面図であり、図4(b)は
AR膜が形成されていない面を手前にした時の平面図で
ある。
【図5】他の実施形態における防塵用基板の斜視図であ
る。
【図6】図5に示す防塵用基板の製造方法を説明する図
である。
【図7】更に他の実施形態における防塵用基板の斜視図
である。
【図8】更に他の実施形態における防塵用基板の斜視図
である。
【図9】更に他の実施形態における防塵用基板の斜視図
である。
【図10】更に他の実施形態における防塵用基板の斜視
図である。
【図11】更に他の実施形態における防塵用基板の斜視
図である。
【図12】更に他の実施形態における防塵用基板の斜視
図である。
【図13】投射型表示装置の構成図である。
【図14】液晶装置の概略断面図である。
【符号の説明】
10…アクティブマトリクス基板 50…液晶層 60、61、301、302、401、601、60
2、701、801…溝80…対向基板 90…液晶セル 100…液晶装置 101、102、210、300、400、500、6
00、700、800…防塵用基板 102a、210a、300a、400a、500a、
600a、700a、800a…第1の面 102b、600b…第2の面 102c、300c、700c…第1の辺 102d、300d、700d…第2の辺 102e、300e、400e、600e、700e…
所定の角部 211…面取り部 501…切欠部 1114…投射レンズ 1102…光源装置 100R、100G、100B…ライトバルブ 1100…投射型表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 EA12 FA24 HA10 MA20 2H090 JA06 JB02 JB06 JC03 JC07 JD06 5C094 BA03 BA43 CA19 EB02 GB01 GB10 JA08 5G435 AA11 BB12 BB17 CC09 EE26 KK02 KK05 KK10

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の面と第2の面とを有する長方形状
    の透明基板において、 前記第1の面に形成された透明膜と、 前記透明基板の所定の角部を識別する識別手段とを具備
    することを特徴とする透明基板。
  2. 【請求項2】 第1の面と第2の面とを有する長方形状
    の透明基板において、 前記第1の面に形成された透明膜と、 前記透明基板の周辺部に形成され、所定の角部を挟むよ
    うに前記透明基板の二辺に沿ってそれぞれ形成された溝
    部とを具備することを特徴とする透明基板。
  3. 【請求項3】 第1の面と第2の面とを有する長方形状
    の透明基板において、 前記第1の面に形成された透明膜と、 前記透明基板の周辺部に形成され、前記透明基板の少な
    くとも一辺に沿ってそれぞれ形成された溝部とを具備す
    ることを特徴とする透明基板。
  4. 【請求項4】 前記溝部は、前記第1の面に形成されて
    なることを特徴とする請求項2または3に記載の透明基
    板。
  5. 【請求項5】 前記溝部は、対応する前記辺と同じ長さ
    を有することを特徴とする請求項2乃至4いずれか一項
    に記載の透明基板。
  6. 【請求項6】 前記溝部の幅は、0.05mm以上であ
    ることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一
    項に記載の透明基板。
  7. 【請求項7】 前記溝部は、対応する前記辺の端から
    0.1mm以上離間して配置されることを特徴とする請
    求項2から請求項6のいずれか一項に記載の透明基板。
  8. 【請求項8】 前記溝部の深さは前記透明基板の厚みの
    40%以下であることを特徴とする請求項2から請求項
    7のいずれか一項に記載の透明基板。
  9. 【請求項9】 第1の面と第2の面とを有する長方形状
    の透明基板において、前記第1の面に形成された透明膜
    を有し、当該透明基板の少なくとも一つの辺において、
    所定の面側に面取りがなされていることを特徴とする透
    明基板。
  10. 【請求項10】 互いに対向する基板間に電気光学物質
    を有する電気光学装置であって、 請求項1乃至9いずれか記載の前記透明基板を有し、 前記互いに対向する基板の少なくとも一方の基板には、
    前記透明基板の第2の面が対向するように該透明基板が
    隣接配置されることを特徴とする電気光学装置。
  11. 【請求項11】 互いに対向する基板間に電気光学物質
    を有する電気光学装置であって、 請求項1乃至9いずれか記載の前記透明基板を有し、 前記互いに対向する基板にはそれぞれ、前記透明基板の
    第2の面が対向するように該透明基板が配置されること
    を特徴とする電気光学装置。
  12. 【請求項12】 前記互いに対向する基板と前記透明基
    板とは、接着剤により接着されていることを特徴とする
    請求項10または11記載の電気光学装置。
  13. 【請求項13】 前記識別手段もしくは溝部は、有効表
    示領域の外側に配置されることを特徴とする請求項10
    乃至12いずれか記載の電気光学装置。
  14. 【請求項14】 前記透明膜は反射防止膜であることを
    特徴とする請求項10乃至13いずれかに記載の電気光
    学装置。
  15. 【請求項15】 光源と、 入射光を投射する光学系と、 前記光源と前記光学系との間に介挿され、前記光源から
    の光を変調して前記光学系に導く、請求項10から請求
    項14のいずれか一項に記載の電気光学装置を有する光
    変調手段とを具備することを特徴とする投射型表示装
    置。
  16. 【請求項16】 一方の面に透明膜が形成された1枚の
    透明なマザー基板を切断し、異なる長さの第1の辺と第
    2の辺とを有する長方形状の基板を複数枚製造する基板
    の製造方法において、 前記基板の第1の辺に沿ってほぼ平行に、等間隔で、前
    記マザー基板に複数の溝部を形成する工程と、 前記基板の第2の辺に沿ってほぼ平行に、等間隔で、前
    記マザー基板に複数の溝部を形成する工程と、 前記溝部の形成後、前記第1の辺に沿って、前記マザー
    基板を切断する工程と、 前記溝部の形成後、前記第2の辺に沿って、前記マザー
    基板を切断する工程と、 を有することを特徴とする透明基板の製造方法。
  17. 【請求項17】 一方の面に透明膜が形成された1枚の
    透明なマザー基板を切断し、所定の面側に面取りがなさ
    れている基板を複数枚製造する基板の製造方法におい
    て、 V字型形状部を有する切断手段を用いて前記マザー基板
    を切断することにより、マザー基板の切断と前記面取り
    とを同時に行うことを特徴とする透明基板の製造方法。
  18. 【請求項18】 一方の面に透明膜が形成された1枚の
    透明なマザー基板を切断し、所定の面側に面取りがなさ
    れている基板を複数枚製造する基板の製造方法におい
    て、 切断手段を用いて、V字型の切り筋を形成する第1の工
    程と、 前記切り筋に分断手段を押し当てることにより、前記マ
    ザー基板を切断する第2の工程を有することを特徴とす
    る透明基板の製造方法。
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