JP2001280714A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JP2001280714A JP2000093467A JP2000093467A JP2001280714A JP 2001280714 A JP2001280714 A JP 2001280714A JP 2000093467 A JP2000093467 A JP 2000093467A JP 2000093467 A JP2000093467 A JP 2000093467A JP 2001280714 A JP2001280714 A JP 2001280714A
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伸八郎 上原
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雅之 小暮
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 夏季には冷凍不足となることがなく、冬季に
は圧縮機が起動/停止を頻繁に繰り返すことがない冷凍
装置を提供する。 【解決手段】 圧力センサ9が検出する圧縮機1吸入側
の冷媒圧力Pに基づいて圧縮機1の圧縮能力を制御する
と共に、冷媒圧力Pが所定圧以下のときに圧縮機1を停
止させる制御器8を有し、冷媒圧力Pが所定圧以下にな
って圧縮機1を停止させるときには、その停止時間を温
度センサ10が検出する外気温度が例えば20℃以下の
ときは3分間停止し、30℃以上のときは1分間停止
し、20℃と30℃の間にあるときは温度が上昇するほ
ど短くなるように制御器8が自動的に選択するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷媒を圧縮する能
力を変更することのできる圧縮機を備えた冷凍装置に係
わるものである。
【0002】
【従来の技術】この種の冷凍装置として、圧縮機の能力
を吸入側の冷媒圧力に基づいて制御するようにした容量
制御の装置が周知である。
【0003】そして、容量制御されるようにした圧縮機
は、吸入側の冷媒圧力が予め設定した下限値を切ったと
きには、吸入側冷媒圧力が上昇しても所定時間だけは停
止させ、消費エネルギーの削減を図ると共に、圧縮機が
起動/停止を頻繁に繰り返して装置寿命を縮めることが
ないようにしている。
【0004】また、圧縮機を所定時間停止すると、被冷
凍部の温度が上昇し冷凍負荷は増大するので、圧縮機が
インバータ制御される電動機により駆動される冷凍装置
においては、再起動時の圧縮機は最大周波数近辺まで周
波数を上げて運転されることが多い。
【0005】また、複数台の圧縮機を備えて冷媒の圧縮
能力を高めるようにした冷凍装置においては、冷凍負荷
の大きさに基づいて必要最小限度の能力を備えた圧縮機
だけを運転する台数制御が行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】吸入側の冷媒圧力が予
め設定した下限値を切ったときに、圧縮機を所定時間停
止させるようにした冷凍装置においては、例えば冬季に
最適な運転が行われるように停止時間を設定すると、気
温が上がり負荷が大きくなる夏季には能力不足に陥り、
十分な冷却ができなくなると云った問題点がある。
【0007】また、インバータ制御される電動機により
圧縮機を駆動するようにした冷凍装置においては、再起
動時に圧縮機が最大周波数近辺で運転されると、設定温
度に短時間で達すると云った利点はあるが、電力消費量
が増大し、騒音・振動も大きくなると云った欠点があ
る。
【0008】また、複数台の圧縮機を備え、冷凍負荷の
大きさに基づいて必要最小限度の能力を備えた圧縮機を
容量制御して運転するようにした冷凍装置においは、制
御温度範囲外の圧力の運転となり、冷却不足の原因にな
ることがある、と云った問題点があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術の
課題を解決するための具体的手段として、吸入側圧力に
基づいて冷媒を圧縮する能力が変更されると共に、吸入
側圧力が所定の下限値で圧縮機の運転を所定時間停止す
る機能を備えた冷凍装置において、
【0010】環境温度または圧縮機の吐出側冷媒圧力の
少なくとも何れかに基づいて圧縮機の前記所定停止時間
を自動的に変更する制御手段を備えるようにした第1の
構成の冷凍装置と、
【0011】運転が停止されていた圧縮機を再起動する
際に、圧縮機の冷媒を圧縮する能力の上限値を所定時間
に渡って制限する制御手段を備えるようにした第2の構
成の冷凍装置と、
【0012】前記第2の構成の冷凍装置において、制御
手段が、圧縮機の冷媒圧縮能力を制限する前記時間を環
境温度または圧縮機の吐出側冷媒圧力の少なくとも何れ
かに基づいて自動的に変更する機能を備えるようにした
第3の構成の冷凍装置と、
【0013】前記第2または第3の構成の冷凍装置にお
いて、圧縮機をインバータ制御される電動機によって駆
動するようにした第4の構成の冷凍装置と、
【0014】冷媒を圧縮する圧縮機を複数台備えた冷凍
装置において、全ての圧縮機を同時にオン/オフ制御す
る全数制御と、冷凍負荷の大きさに基づいて必要最小限
度の台数の圧縮機を起動させる台数制御との何れかを選
択することのできる制御手段を備えるようにした第5の
構成の冷凍装置と、
【0015】前記第5の構成の冷凍装置において、制御
手段が、圧縮機吸入側の冷媒圧力に基づいて全ての圧縮
機を同時にオン/オフ制御する機能を備えるようにした
第6の構成の冷凍装置と、を提供することにより、前記
した従来技術の課題を解決するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】〔第1の実施形態〕以下、本発明
の第1の実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
【0017】例示した冷凍装置は、冷媒を圧縮して吐出
する圧縮機1と、圧縮機1から供給された冷媒が図示し
ない送風機によって供給される外気などに放熱して凝縮
する凝縮器2と、凝縮器2から供給される冷媒液が減圧
弁3を介して供給され、蒸発する際に庫内などの空気か
ら熱を奪ってそれを冷却する蒸発器4とが、冷媒管によ
り順次配管接続されて冷凍サイクルを構成したものであ
る。
【0018】そして、圧縮機1は、電動モータ5によっ
て冷媒の圧縮能力が可変制御される。すなわち、この冷
凍装置においては、周波数変換機6により商用電力7が
所望の周波数に変換され、その周波数変換された商用電
力7が電動モータ5に与えられて電動モータ5が所望の
回転数に制御され、それにより圧縮機1の回転数が制御
されるように構成されている。
【0019】制御器8は、この冷凍装置の制御器であ
り、図示しないマイコンや記憶手段などを備えて構成さ
れ、圧力センサ9および温度センサ10が検出したデー
タに基づいて、例えば図2に示したようにして圧縮機1
の冷媒を圧縮する能力が制御されるようになっている。
【0020】すなわち、制御器8は、図示しない記憶手
段に図3に示した圧縮機1の運転中に行う判定の基準デ
ータと、圧縮機1の運転停止中に行う判定の基準データ
とを記憶しておき、圧縮機1の運転中は圧力センサ9が
検出した圧縮機1の吸入側の冷媒圧力Pに基づいて圧縮
機1の冷媒圧縮能力を変更するのか、維持するのかを判
定し、圧縮機1の運転停止中は運転停止を継続するの
か、再起動するのかを判定する。
【0021】なお、以下の説明は、圧縮機1を駆動する
電動モータ5が、20〜80Hzの周波数で運転するよ
うに設計されているとして説明する。
【0022】そして、圧縮機1の運転中に行うゾーン判
定の結果、圧力センサ9が検出した冷媒圧力Pが能力増
強ゾーンにあるときには、周波数変換機6が商用電力7
を定格最大周波数の80Hzに周波数変更していない限
り、周波数変換機6により商用電力7の周波数を所定
数、例えば2Hz/秒だけ増やしてゾーン判定に戻り、
周波数変換機6が既に商用電力7を定格最大周波数の8
0Hzに周波数変更しているときにはそのままゾーン判
定に戻り、冷媒圧力Pが能力維持ゾーンにあるときには
そのままゾーン判定に戻り、冷媒圧力Pが能力削減ゾー
ンにあるときには、周波数変換機6が商用電力7を定格
最小周波数の20Hzに周波数変更していない限り、周
波数変換機6により商用電力7の周波数を所定数、例え
ば2Hz/秒だけ減らしてゾーン判定に戻り、周波数変
換機6が既に商用電力7を定格最小周波数の20Hzに
周波数変更しているときには電動モータ5、すなわち圧
縮機1の運転を停止する。
【0023】また、圧力センサ9が検出した冷媒圧力P
が運転停止ゾーンにあるときにも、電動モータ5を停止
して圧縮機1の運転を停止し、その停止している時間が
予め設定した所定時間を越したか否かを判定し、所定時
間が経過していないときはその判定を繰り返し、所定時
間が経過するのを待って冷媒圧力Pが再起動ゾーンにあ
るか否かを改めて判定し、冷媒圧力Pが再起動ゾーンに
ないときにはその判定を繰り返し、冷媒圧力Pが再起動
ゾーンに入るのを待って電動モータ5を再起動して圧縮
機1を再起動させ、ゾーン判定に戻る。
【0024】圧縮機1を停止させておく時間は、温度セ
ンサ10が検出する外気温度に基づいて、例えば図4の
ように制御器8により自動的に変更される。すなわち、
外気温度が20℃以下のときは3分間停止し、30℃以
上のときは1分間停止し、20℃と30℃の間にあると
きは温度が上昇するほど短くなるように自動的に選択さ
れる。
【0025】すなわち、外気の温度が高く、圧縮機1の
運転を停止すると被冷凍部の温度が直ぐに上がり始める
夏季などでは圧縮機1の停止時間は短く選定され、外気
の温度が低く、圧縮機1の運転を停止しても被冷凍部の
温度が上がり難く、運転を再開すると被冷凍部の温度が
直ぐに下がる冬季などでは圧縮機1の停止時間は長く選
定されるので、このような制御が行われる冷凍装置にお
いては、夏季に冷却不足になることがないし、冬季に電
動機5および圧縮機1が起動/停止を頻繁に繰り返して
エネルギー消費を増大させたり、装置寿命を縮めると云
ったこともない。
【0026】なお、温度センサ10が検出する外気温度
に代えて、図4の横軸下部分に記載したように、圧力セ
ンサ11が検出する圧縮機1吐出側の冷媒圧力(図4で
は高圧圧力と表示)を選定し、その冷媒圧力が例えば
2.0MPa以下のときは圧縮機1を3分間停止し、
2.2MPa以上のときは1分間停止し、2.0MPa
と2.2MPaの間にあるときは圧力が高いほど圧縮機
1の停止時間を短縮するように制御器8を構成しても良
い。
【0027】また、冷凍装置が空調可能な店内に設置さ
れるショーケースなどである場合は、その店内温度が例
えば20℃以下のときは圧縮機1を3分間停止し、25
℃以上のときは1分間停止し、20℃と25℃の間にあ
るときは温度が高いほど圧縮機1の停止時間を短縮する
ように制御器8を構成することもできる。
【0028】さらに、外気温度、圧縮機1吐出側冷媒圧
力、店内温度それぞれに基づいて、圧縮機1を停止させ
る時間を図4の関係式などから求め、その内の最も短い
時間をそのときの圧縮機1の停止時間として自動的に変
更し、負荷が増大したときにも能力不足に陥ることがな
いように制御器8を構成することもできる。
【0029】また、図2の制御フローに基づく運転制御
により運転が停止された圧縮機1を再起動するときに
は、圧縮機1を制御器8により例えば図5に示したよう
に制御する。
【0030】すなわち、20〜80Hzの周波数で運転
するように設計された電動モータ5により駆動される圧
縮機1の成績係数は、図6に示したように定格最大周波
数80Hzの60%程度の50Hz付近が最も高いの
で、再起動から所定時間、例えば3分間は周波数変換機
6による商用電力7の周波数変換は、上限周波数を例え
ば50Hzに制限して圧縮機1の運転を行う。
【0031】このような制御にすることにより、周波数
変換機6で商用電力7を周波数変換して電動モータ5に
与える最大周波数を抑えることができ、しかも圧縮機1
の運転時間はそれほど増加しないので、電動モータ5に
与える商用電力7の周波数をただ単に圧縮機1の吸入側
冷媒圧力に基づいて周波数制御する従来の冷凍装置(周
波数変換機6で周波数変換して電動モータ5に与える商
用電力7の周波数の変化例を図5に破線で示した)に比
べて、電力消費を約30%も削減することができるよう
になった。
【0032】また、電動モータ5に与える最大周波数に
制限を加えて電動モータ5、圧縮機1の回転数を抑える
ようにしたので、騒音および振動も従来の冷凍装置に比
較して顕著に小さくなった。
【0033】〔第2の実施形態〕本発明の第2の実施形
態を、主に図7と図8に基づいて説明する。前記図2に
示した制御フローに基づく運転制御により運転が停止さ
れた圧縮機1を再起動するときには、再起動時の圧縮機
1を制御器8により図7に示したように停止時間を1〜
3分に可変にして制御することもできる。
【0034】すなわち、圧縮機1の再起動時に商用電力
7の周波数を周波数変換機6が周波数変換して電動モー
タ5に与える周波数の上限を制限する時間は、例えば図
8に示したように、温度センサ10が検出する外気温度
が20℃以下のときは起動から3分間とし、30℃以上
のときは起動から1分間とし、20℃と30℃の間にあ
るときは温度が高いほどその時間が短くなるように自動
的に変更する。
【0035】このような制御が行われる冷凍装置におい
ては、夏季の過負荷時にも冷却不足に一層ならないよう
にする対応が可能になり、年間を通じて常に最適の運転
を行うことができる。
【0036】なお、圧縮機1の再起動時に前記周波数の
上限を制限する時間は、前記図4のときと同様に、圧力
センサ11が検出する圧縮機1の吐出側冷媒圧力または
店内温度に基づいて、図8のように自動的に変更される
ようにしても良いし、さらに外気温度、圧縮機1吐出側
冷媒圧力、店内温度それぞれに基づいて前記制限時間を
図8の関係式などから求め、その内の最も短い時間をそ
のときの制限時間として自動的に変更し、負荷が増大し
たときにも能力不足に陥ることがないように制御器8を
構成することもできる。
【0037】〔第3の実施形態〕本発明の第3の実施形
態を、主に図9に基づいて説明する。図9に例示した冷
凍装置が、前記図1に示した冷凍装置と機器構成上相違
する点は、能力の異なる3台の圧縮機、例えば7.5k
Wの圧縮機1Aと、10kWの圧縮機1Bと、15kW
の圧縮機1Cとが並列に設置され、それに伴って電動モ
ータ5がそれぞれの圧縮機に1台づつ設置されている点
にある。なお、周波数変換機は設置されていない。
【0038】そして、図9に示した冷凍装置の制御器8
は、圧力センサ9が検出する圧縮機1A、1B、1Cの
吸入側の冷媒圧力Pに基づいて、必要最小限度の能力が
確保される台数の圧縮機を起動させると共に、その冷媒
圧縮能力を冷媒圧力Pに基づいて制御する、台数制御機
能を備えている。
【0039】3台の圧縮機1A、1B、1Cは、圧力セ
ンサ9が検出する吸入側の冷媒圧力Pに基づいて、前記
第1の実施形態、第2の実施形態などのように制御され
る。
【0040】すなわち、図9に示した冷凍装置において
も、その制御器8の図示しない記憶手段に、圧力センサ
9が検出する圧縮機1A、1B、1Cの吸入側の冷媒圧
力Pをその大きさで、前記図3の場合と同様に、運転中
に行う判定基準としての能力増強ゾーン、能力維持ゾー
ン、能力削減ゾーン、運転停止ゾーンと、運転停止中に
行う判定基準としての停止継続ゾーン、再起動ゾーンと
に区分けして記憶しておき、
【0041】圧縮機1A、1B、1Cが運転中であれ
ば、圧力センサ9が検出した冷媒圧力Pに基づいて、先
ず圧縮機1A、1B、1Cの能力を維持するのか、どの
ように変更するのかを判定し、前記図2のようにゾーン
判定の結果、圧力センサ9が検出した冷媒の圧力Pが能
力増強ゾーンにあるときには、全圧縮機運転までステッ
プアップしていない限り、例えば1分で1ステップ容量
アップするだけ圧縮機の運転台数を増やしてゾーン判定
に戻り、全圧縮機運転までステップアップしているとき
にはそのままゾーン判定に戻り、能力維持ゾーンにある
ときにはそのままゾーン判定に戻り、能力削減ゾーンに
あるときには、全圧縮機停止までステップダウンしてい
ない限り、例えば1分で1ステップ容量ダウンするだけ
圧縮機の運転台数を減らしてゾーン判定に戻り、全圧縮
機停止までステップダウンしているときには各電動モー
タ5、すなわち3台の圧縮機1A、1B、1Cの運転を
停止する。
【0042】また、圧力センサ9が検出した冷媒圧力P
が運転停止ゾーンにあるときにも、各電動モータ5を停
止して圧縮機1A、1B、1Cの運転を停止し、その停
止している時間が予め設定した所定時間を越したか否か
を判定し、所定時間が経過していないときはその判定を
繰り返し、所定時間が経過するのを待って冷媒圧力Pが
再起動ゾーンにあるか否かを改めて判定し、冷媒圧力P
が再起動ゾーンにないときにはその判定を繰り返し、冷
媒圧力Pが再起動ゾーンに入るのを待って所要の電動モ
ータ5を再起動して対応する圧縮機を再起動させ、ゾー
ン判定に戻る。
【0043】また、この制御器8には、必要に応じて前
記制御を停止し、圧力センサ9が検出した圧縮機1A、
1B、1Cの吸入側の冷媒圧力Pに基づいて、3台の圧
縮機を同時に起動したり、停止したりすることもできる
ように構成されている。
【0044】したがって、この図9に示した第3の実施
形態の冷凍装置においては、複数の圧縮機を同時に起動
させることができるので、冷凍能力を急激に増加させる
ことができる。
【0045】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸
脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0046】例えば第1および第2の実施形態の冷凍装
置においては、商用電力7の周波数を増やしてゾーン判
定に戻るときと、商用電力7の周波数を減らしてゾーン
判定に戻るときは、圧力センサ9が検出した冷媒圧力P
が能力維持ゾーンに近いほど周波数の変更速度を小さく
し、前記冷媒圧力Pが能力維持ゾーンから離れるほど周
波数の変更速度を大きくするように制御しても良い。
【0047】また、第3の実施形態の冷凍装置において
は、能力の異なる3台の圧縮機を設けるようにしたが、
能力の同じ圧縮機を3台並列に設けても良い。また、複
数台設置する圧縮機は、3台より少なくても多くてもも
ちろん構わない。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、外気の温度が高く、圧縮機の運転を停止すると
被冷凍部の温度が直ぐに上がり始める夏季などでは圧縮
機の停止時間を短くし、外気の温度が低く、圧縮機の運
転を停止しても被冷凍部の温度が上がり難く、運転を再
開すると被冷凍部の温度が直ぐに下がる冬季などでは圧
縮機の停止時間を長くすることで、夏季に冷却不足にな
ることがないようにし、且つ、冬季に圧縮機が起動/停
止を頻繁に繰り返してエネルギー消費が増大したり、装
置寿命が縮まることがないようにすることができる。
【0049】また、請求項2の発明によれば、圧縮機が
再起動される度に最大能力で運転されることがなく、最
も効率の高い回転数域で運転されるので、消費エネルギ
ーを抑えることができ、また、騒音および振動も従来の
冷凍装置に比較して顕著に削減できる。
【0050】また、請求項3の発明によれば、再起動時
に圧縮機の能力を制限しておく時間を外気温度が低いと
きは長くし、外気温度が高いときには短くすることがで
きるので、夏季の過負荷時にも冷却不足にならないよう
にする対応が可能になり、年間を通じて常に最適の運転
を行うことができる。
【0051】また、請求項4の発明によれば、圧縮機の
冷媒を圧縮する能力が簡単に変更できる。
【0052】また、請求項5、6の発明によれば、冷凍
負荷の特徴に合わせた冷却が可能であり、急速冷凍と、
省エネを考慮した冷凍の選択が自在にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1および第2の実施形態の装置構成を示す説
明図である。
【図2】第1の実施形態における制御例を示す説明図で
ある。
【図3】吸入側冷媒圧力の大きさと、圧縮機の制御の方
向を示す説明図である。
【図4】圧縮機の停止時間を決める方法を示す説明図で
ある。
【図5】再起動時における圧縮機の制御例を示す説明図
である。
【図6】圧縮機の成績係数を示す説明図である。
【図7】第2の実施形態における再起動時の圧縮機の制
御例を示す説明図である。
【図8】第2の実施形態において周波数制限時間を決め
る方法を示す説明図である。
【図9】第3の実施形態の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 2 凝縮器 3 減圧弁 4 蒸発器 5 電動モータ 6 周波数変換機 7 商用電力 8 制御器 9 圧力センサ 10 温度センサ 11 圧力センサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入側圧力に基づいて冷媒を圧縮する能
    力が変更されると共に、吸入側圧力が所定の下限値で圧
    縮機の運転を所定時間停止する機能を備えた冷凍装置に
    おいて、環境温度または圧縮機の吐出側冷媒圧力の少な
    くとも何れかに基づいて圧縮機の前記所定停止時間を自
    動的に変更する制御手段を備えたことを特徴とする冷凍
    装置。
  2. 【請求項2】 吸入側圧力に基づいて冷媒を圧縮する能
    力が変更されると共に、吸入側圧力が所定の下限値で圧
    縮機の運転を所定時間停止する機能を備えた冷凍装置に
    おいて、運転が停止されていた圧縮機を再起動する際
    に、圧縮機の冷媒を圧縮する能力の上限値を所定時間に
    渡って制限する制御手段を備えたことを特徴とする冷凍
    装置。
  3. 【請求項3】 制御手段が、圧縮機の冷媒圧縮能力を制
    限する前記時間を環境温度または圧縮機の吐出側冷媒圧
    力の少なくとも何れかに基づいて自動的に変更する機能
    を備えたことを特徴とする請求項2記載の冷凍装置。
  4. 【請求項4】 圧縮機がインバータ制御される電動機に
    よって駆動されることを特徴とする請求項2または3記
    載の冷凍装置。
  5. 【請求項5】 冷媒を圧縮する圧縮機を複数台備えた冷
    凍装置において、全ての圧縮機を同時にオン/オフ制御
    する全数制御と、冷凍負荷の大きさに基づいて必要最小
    限度の台数の圧縮機を起動させる台数制御との何れかを
    選択することのできる制御手段を備えたことを特徴とす
    る冷凍装置。
  6. 【請求項6】 制御手段が、圧縮機吸入側の冷媒圧力に
    基づいて全ての圧縮機を同時にオン/オフ制御する機能
    を備えたことを特徴とする請求項5記載の冷凍装置。
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