JP2001280252A - 密閉型圧縮機とその気液分離吐出方法 - Google Patents

密閉型圧縮機とその気液分離吐出方法

Info

Publication number
JP2001280252A
JP2001280252A JP2000098020A JP2000098020A JP2001280252A JP 2001280252 A JP2001280252 A JP 2001280252A JP 2000098020 A JP2000098020 A JP 2000098020A JP 2000098020 A JP2000098020 A JP 2000098020A JP 2001280252 A JP2001280252 A JP 2001280252A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compression mechanism
passage
rotor
stator
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000098020A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3961189B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Kono
博之 河野
Takashi Morimoto
敬 森本
Sadayuki Yamada
定幸 山田
Hiromasa Ashitani
博正 芦谷
Noboru Iida
飯田  登
Atsushi Sakuta
作田  淳
Shuichi Yamamoto
修一 山本
Kiyoshi Sawai
澤井  清
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2000098020A priority Critical patent/JP3961189B2/ja
Publication of JP2001280252A publication Critical patent/JP2001280252A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3961189B2 publication Critical patent/JP3961189B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compressor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒およびオイルをほぼ拘束して取扱い、十
分に気液分離されたガスを吐出できるようにする。 【解決手段】 圧縮機構2からの吐出ガス27および圧
縮機構2およびその軸受部66への供給後のオイル6を
ほぼ拘束して回転子上部室33から回転子通路36に通
して回転子下部室35に導き回転子3bの回転による強
制旋回に供して気液の遠心分離を行ない、オイルと分離
されたガス27を電動機下部室41から固定子通路37
に通して前記拘束の領域外の固定子上部室38に導き、
密閉容器1の固定子上部室38の位置以上の部分から密
閉容器1外に吐出させることにより、上記の目的を達成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、業務用または家庭
用、あるいは乗り物用の冷凍空調、あるいは冷蔵庫など
に用いられる密閉型圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の密閉型圧縮機は、本実施
の形態に係る密閉型のスクロール圧縮機を示す図1を参
照して、密閉容器1内に圧縮機構2、この圧縮機構2の
下方に設けた圧縮機構2を駆動するための電動機3と、
この電動機3の回転力を圧縮機構2に伝達するためのク
ランク軸4とを備え、密閉容器1内の下部に設けたオイ
ル溜め5のオイル6をクランク軸4を通じてクランク軸
4の軸受部66や圧縮機構2の摺動部に供給する給油機
構7とを備えている。
【0003】これによって、オイル6は給油機構7によ
って重力に逆らって軸受部66や圧縮機構2の摺動部に
強制給油されて、円滑な動作を確保しながら、圧縮機構
2で圧縮した冷媒ガスを密閉容器1内の電動機3の部分
を通して電動機3を冷却した後密閉容器1外に吐出する
ようにしており、前記軸受部66や圧縮機構2の摺動部
に供給した後のオイルが供給圧や重力によって下方に移
動しオイル溜め20に自然回収されるようにすることが
できる。しかし、冷媒ガスは常時オイルと接触してこれ
を随伴させ、密閉容器から冷凍サイクルに供給される際
にオイルを持ち込んでしまい、冷凍サイクル中での配管
圧力損失や凝縮器や蒸発器などの熱交換器での熱交換効
率の低下をもたらす問題がある。
【0004】これを解消するのに従来、圧縮機構から密
閉容器内に吐出した冷媒ガスが電動機を通ってそれを冷
却しながら密閉容器外に吐出されるまでの冷媒ガスの通
路を、オイルの衝突分離や遠心分離が繰り返し生じるよ
うに設計して、密閉容器外に吐出される冷媒ガスにオイ
ルが随伴しないように工夫したり、特開平7−1899
63号公報が開示しているように軸受部や圧縮機構から
電動機部へのオイルの排出経路を、圧縮機構からの吐出
冷媒の電動機部への流路から独立して設け、排出オイル
は電動機の固定子の上に滴下させた後伝い落ちにより下
部のオイル溜めに回収されるようにする一方、冷媒ガス
は電動機部の片側に向け吐出して固定子と密閉容器との
間の片側の通路を下降して電動機下部に至った後、固定
子と回転子との間のエアギャップを上昇して密閉容器外
に吐出する整然とした冷媒の流れを作って前記滴下し伝
い落ちるオイルを随伴させにくくするにようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のどの方
式も満足な気液分離はできていない。冷媒ガスの流れに
よる衝突分離や遠心分離を図る従来の方式は、圧縮機構
や電動機の固定子に設ける冷媒通路の設け方によって冷
媒ガスの流れを規制して各部との衝突や回転子やバラン
スウエイトの回転を利用した旋回流が生じるようにする
ものであるが、冷媒ガスやオイルの流れを拘束し切れず
衝突や旋回が不十分であったり、冷媒がその流路や流れ
の乱れによってオイルと再三接触して随伴させやすかっ
たりして、密閉容器外に吐出する冷媒ガスにオイルが混
入することを防止し切れていない。
【0006】また、上記公報に開示のものは、圧縮機構
やその軸受部に供給した後のオイルを集めて取扱うので
オイルが凝集し、電動機に向け流下ないしは滴下し、滴
下する場合でもそのオイル滴は大きく、圧縮機構から電
動機側に吐出されてくる冷媒ガスに乗じにくく随伴され
にくい。しかし、滴下するオイルは電動機の固定子上部
のコイル部など複雑な隙間や構造を持った部分に流下な
いしは滴下して固定子下部の複雑な隙間や構造を持った
コイル部などへと伝い落ちて電動機下部のオイル溜めに
至るので、せっかく独自に取扱われながら冷媒との接触
域が長い上に、複雑な隙間および構造を持った固定子上
下のコイル部を伝い落ちながらの冷媒ガスとの接触で、
伝い落ちるオイルの一部は冷媒ガスにより分散されてそ
の流れに乗じてしまい随伴されるので、やはり、密閉容
器外に吐出する冷媒ガスにオイルが混入することを防止
し切れていない。
【0007】本発明の目的は、冷媒およびオイルをほぼ
拘束して取扱って、十分に気液分離されたガスを吐出す
ることができる密閉型圧縮機およびその気液分離吐出方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の密閉型圧縮機お
よびその気液分離吐出方法は、密閉容器内に圧縮機構
と、この圧縮機構の下方に設けた圧縮機構を駆動するた
めの電動機と、この電動機の回転力を圧縮機構部に伝達
するためのクランク軸と、密閉容器内の下部に設けたオ
イル溜めのオイルをクランク軸を通じてクランク軸の軸
受部や圧縮機構摺動部に供給する給油機構とを備えたこ
とを基本構成とする密閉型圧縮機に関するものであり、
上記の目的を達成するために、第1の密閉型圧縮機は、
圧縮機構から吐出されるガスが、圧縮機構の上部の容器
内吐出室、この容器内吐出室から圧縮機構の下部に連通
させる圧縮機構連通路、この圧縮機構連通路から回転子
上部室に続く連絡路、回転子上部室と回転子下部室を連
通させるように回転子に設けた回転子通路、回転子下部
室、を順次経て電動機下に至り、さらに固定子の下部と
上部とを連通させるように固定子または固定子と密閉容
器との間に設けられた固定子通路を通って前記連絡路外
まわりの固定子上部室に抜けた後、密閉容器の固定子上
部室の位置以上の部分に設けられた外部吐出口を通って
密閉容器外に吐出されるようにする容器内ガス通路を設
けたことを特徴としている。
【0009】このような構成では、先ず、圧縮機構の上
部の容器内吐出室と、この容器内吐出室と圧縮機構の下
部を連通させる圧縮機構連通路とが、圧縮機構およびそ
の軸受部の外回りに位置して、圧縮機構から吐出される
ガスを一括して圧縮機構下部の連絡路に吐出させ、連絡
路が吐出されてきたガスを回転子上部室に導いて回転子
の回転子通路内を通り回転子下部室へ回転子の回転を受
けた強い旋回流を持って吐出させる。このように圧縮機
構から吐出されたガスを拘束して取扱うことにより、圧
縮機構から吐出されたガスが圧縮機構内や軸受部まわり
を経る間にそれらに供給されていたオイルと接触してそ
れを随伴していても、前記強い旋回流によって気液分離
を行ないオイルを外方へ追いやって電動機の固定子の内
周に付着させてオイル溜めに近いところでガスから分離
し、ガスに乗じる機会がほとんどなく伝い落ちて直ぐ下
のオイル溜めに滴下し回収されるようにするので、ガス
に随伴しているオイルを効率よく分離することができ
る。
【0010】また、回転子通路を通るガスに随伴してい
るオイルは回転子の回転による遠心力で回転子通路の外
側面に押し付けられてミスト状態から凝集しオイル滴に
成長するので、前記遠心分離による気液分離効率をより
高めるし、遠心分離されるオイル滴は固定子の内周に押
し付けられて凝集しさらに大きく成長して下方のオイル
溜めに滴下するので、気液分離後のオイルがオイル溜め
に滴下するのに、回転子下部室から電動機下部室に至っ
て後、上向きにユーターンして固定子通路に向かうガス
の流れに乗じにくい上、前記ユーターンするガスの流れ
はユーターン時の遠心力により、随伴しているあるいは
随伴しようとするオイルをその重力も手伝って下のオイ
ル溜めに向け振り落としまた弾き飛ばす作用をするの
で、前記遠心分離した、およびまだガス中に残っている
オイルの回収率を高めることができる。
【0011】さらに、以上のようにしてオイルを分離さ
れたガスは固定子通路を通って前記軸受まわりにある連
絡路のさらに外まわりの固定子上部室に達して、密閉容
器の固定子上部室以上の位置にある吐出口から吐出する
ようになるので、オイルやオイルを随伴しているガスと
接触することなくオイルが十分に分離された状態で密閉
容器外に吐出することができる。
【0012】さらに、また、圧縮機構から吐出されたガ
スは回転子通路および固定子通路を通るので、電動機を
効率よく冷却することができる。
【0013】外部吐出口は密閉容器の固定子上部室に設
けられてもよいが、外部吐出口が密閉容器の圧縮機構の
上の容器外向け吐出室に設けられ、この容器外向け吐出
室と前記固定子上部室とを連通させるように圧縮機構ま
たは圧縮機構と密閉容器との間に圧縮機構上昇連通路が
設けられていると、ガスが固定子上部室から圧縮機構上
昇連通路に入る際に圧縮機構部との間での衝突により、
ガス中になお残存していることのあるオイルをさらに分
離することができるので、オイルの分離効果が一層向上
する。
【0014】回転子通路の断面積よりも固定子通路の断
面積の方が大きい構成では、遠心分離後密閉容器の上部
へ吹き上げるガスの流速を低下させるので、オイルを随
伴させる勢力を弱めて残留オイルや新たなオイルを吹き
上げにくくし、オイルの分離効果を高めることができ
る。
【0015】連絡路が回転子通路の形成域よりも広域に
形成している構成では、圧縮機構下部に吐出されたガス
を回転子通路に導きやすくなるので、吐出ガスの上記拘
束による気液分離の確率が高くなりオイルの分離効果が
高くなる。
【0016】回転子通路に回転子の外周に開口する1つ
またはそれ以上の外向きの分岐穴を設けた構成では、回
転子の回転による遠心力で回転子通路の外側に押し付け
られるオイルが前記分岐穴を通じ固定子外周に遠心排出
されてガスからいち早く分離され固定子の内周に大きな
オイル滴とし付着して伝い落ちるようになり、ガスが回
転子通路から回転子下部室に吐出されて遠心分離される
のと併せ、オイルの分離効果を高めることができる。
【0017】室外吐出室と固定子上部室とを連通させる
圧縮機構上昇連通路と固定子連通路との軸線が互いにず
れている構成では、固定子通路から固定子上部室に吐出
されたガスが圧縮機構上昇通路に入るときの圧縮機構部
との衝突を逃げなく強く行なわせるので、オイル分離効
果を高めることができる。
【0018】第2の密閉型圧縮機は、圧縮機構から吐出
されるガスが、圧縮機構上部の容器内吐出室、この容器
内吐出室から圧縮機構の下部に連通させる圧縮機構連通
路、この圧縮機構連通路から回転子上部室まで続くよう
に通路カバーで囲われた連絡路、回転子上部室と回転子
下部室を連通させるように回転子に設けた回転子通路、
回転子下部室、を順次経て電動機下に至り、さらに固定
子の下部と上部とを連通させるように固定子または固定
子と密閉容器との間に設けられた固定子通路を通って前
記連絡路外まわりの固定子上部室に抜けた後、密閉容器
の固定子上部室の位置以上の部分に設けられた外部吐出
口を通って密閉容器外に吐出されるようにする容器内ガ
ス通路を設けたことを特徴としている。
【0019】このような構成では、圧縮機構から吐出さ
れるガスを一括して圧縮機構下部の連絡路に吐出させ、
連絡路が吐出されてきたガスを電動機の回転子上部室に
導いて回転子の回転子通路内を通り回転子下部室へ回転
子の回転を受けた強い旋回流を持って吐出させるのに、
連絡路を通路カバーが形成して内外を仕切るので、第1
の密閉型圧縮機に比して、圧縮機構からのガスを回転子
上部空間に案内して回転子通路に入るように拘束しやす
く、前記回転子の回転と旋回流とによるオイル分離を回
避するガスの流れをなくしてオイル分離効果を高めるこ
とができるし、遠心分離後固定子上部空間に吹き上げ密
閉容器外に吐出されるガスがオイル分離前のガスや連絡
路内側に位置する軸受部からのオイルと接触するのを防
止して新たにオイルが混入しないようにして吐出するガ
スのオイル分離効果を高めることができる。
【0020】容器内吐出室が、圧縮機構の上部吐出口を
覆うように設けられたマフラーにて形成されている構成
では、圧縮機構上部室を利用した消音作用が得られるの
に併せ、遠心分離後に固定子上部室に吹き上げたガスを
圧縮機構部に衝突させてオイルを分離し圧縮機構上昇通
路を通じて圧縮機構上部室に導き密閉容器外に吐出する
場合、このオイル分離後密閉容器外に吐出するガスが圧
縮機構から吐出されるオイル分離前のガスと接触するの
を防止してオイル分離効果を高めることができる。
【0021】通路カバーが、圧縮機構側から回転子上端
の外周に設けられているバランスウエイト内側まで延び
ている構成、および、圧縮機構側から回転子上端に設け
られているバランスウエイトの外側まで延びている構成
では、圧縮機構から吐出されるガスを回転子通路にまで
導く拘束性が増大し、その分オイル分離効果を高めるこ
とができる。
【0022】通路カバーが、クランク軸の軸受部材の外
まわりに設けた環状の軸受カバーであると、圧縮機構部
およびその軸受部に供給されたオイルを通路カバーが形
成する連絡路内に集めて吐出ガスとともに前記遠心分離
に供されるように拘束することができ、かつ、遠心分離
後に固定子上部室に吹き上げて密閉容器外に吐出される
ガスが軸受部からのオイルやオイルを随伴している遠心
分離前のガスと接触して新たにオイルを随伴するような
ことを回避し、オイル分離効果を高めることができる。
【0023】軸受カバーが軸受部材との間に圧縮機構連
通路の一部を形成している構成では、圧縮機構から吐出
され圧縮機構連通路を通じて圧縮機構下部に至ったガス
を回転子上部空間に対応する密閉容器中央部の連絡路に
導くのに軸受部材の外面を利用して通路を形成しやす
い。
【0024】通路カバーが、その下端部が固定子とほぼ
接するか、あるいは固定子または回転子と近接して、連
絡路から回転子通路に流れるガスが途中で外部に流出す
るのを抑制するシール部を構成した構成では、ガスおよ
びオイルを遠心分離に供する拘束性をさらに高めてオイ
ルの分離効果を高めることができる。
【0025】通路カバーは、バランスウエイトが形成す
るようにもできる。
【0026】第3の密閉型圧縮機は、圧縮機構から吐出
されるガスが、圧縮機構の上部の容器内吐出室、この容
器内吐出室から圧縮機構の下部に連通させる圧縮機構連
通路、この圧縮機構連通路から回転子上部室まで続くよ
うに通路カバーで囲われた連絡路、回転子上部室と回転
子下部室を連通させるように回転子に設けた回転子通
路、回転子下部室、を順次経て電動機下に至り、さらに
固定子の下部と上部とを連通させるように固定子または
固定子と密閉容器との間に設けられた固定子通路を通っ
て前記連絡路外まわりの固定子上部室に抜けた後、密閉
容器の固定子上部室の位置以上の部分に設けられた外部
吐出口を通って密閉容器外に吐出されるようにする容器
内ガス通路を設け、回転子下部室に固定子通路からの吐
出ガスを衝突させるオイル分離板を設けたことを特徴と
している。
【0027】このような構成では、回転子通路から回転
子下部室に吐出された直後のガスを分離板に強く衝突さ
せて、随伴しているオイルをよく分離し、またオイルの
ミストを液滴化しかつ成長させて直ぐ旋回による遠心分
離に供することにより、また、分離板が回転子下部室に
吐出されたガスの旋回領域を扁平に狭めて旋回速度を上
げ遠心分離作用を高めることにより、第1、第2の密閉
型圧縮機に比し、オイルの分離効果を高めることができ
る。
【0028】分離板と回転子の下端との間の空間の円周
上の少なくとも一部が側方へ開口していれば遠心分離が
でき、バランスウエイトによって部分的に塞がれるよう
なことがあってもよい。
【0029】分離板がクランク軸との間に通路隙間を形
成している構成では、オイルと遠心分離されるガスをオ
イルの遠心分離方向とほぼ直角の中央部にある通路隙間
を通じて電動機下部室に吐出することを促進し、遠心分
離されるオイルが電動機下部室に吐出するガスに随伴す
るのを防止しやすくなるのでオイルの分離効果を高める
ことができる。
【0030】通路隙間が回転子通路よりも内側にある構
成では、通路隙間が回転子通路から回転子下部室に吐出
されたガスが分離板との衝突を回避するバイパスとなる
のを防止して、オイルの分離板による衝突分離効果が低
下しないようにすることができる。
【0031】前記連絡路内に圧縮機構およびその軸受部
からのオイル排出路が開口している構成では、圧縮機構
部およびその軸受部に供した後のオイルが連絡路外に流
れてオイル分離後に密閉容器外に吐出されるガスと接触
するのを防止しやすいので、オイルの分離効果を高める
ことができる。
【0032】オイル排出路が、前記圧縮機構連通路とは
反対の側に設けられている構成では、連絡路に流下し、
または滴下するオイルが圧縮機構連通路から圧縮機構下
部に吐出し連絡路に流れるガスによって飛散され、ミス
ト化するのを防止して、ガスと合わせて取扱いながらガ
スとの分離効率を高められる。
【0033】上記第1〜第3の密閉型圧縮機における作
用は、以下のような密閉型圧縮機の気液分離吐出方法の
発明としても実現することができる。その密閉型圧縮機
の気液分離方法は、圧縮機構から密閉容器内へ吐出され
るガスおよび圧縮機構およびその軸受部への供給後のオ
イルをほぼ拘束して回転子上部室から回転子通路に通し
て回転子下部室に導くことにより回転子の回転による強
制旋回に供して気液の遠心分離を行ない、遠心分離によ
り外側に向かうオイルは固定子の内周に付着し伝い落ち
るようにして直ぐ下のオイル溜めに滴下させる一方、オ
イルと分離された冷媒は電動機下部室から固定子または
固定子と密閉容器との間の固定子通路に通して前記拘束
の領域外の固定子上部室に導き、密閉容器の固定子上部
室の位置以上の部分から密閉容器外に吐出させて、オイ
ルと気液分離した冷媒ガスを吐出することを特徴として
いる。
【0034】この場合も、回転子通路を通るオイルにつ
き、回転子通路から回転子外周に向け分岐した分岐穴に
よる遠心排出を図ることができるし、回転子通路から回
転子下部室に吐出される冷媒ガスを分離板に衝突させて
衝突分離を図ることもできる。
【0035】本発明のそれ以上の目的及び特徴は、以下
の詳細な説明及び図面によって明らかになる。本発明の
各特徴は、可能な限りにおいて、それ単独で、あるいは
種々な組み合わせで複合して用いることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
に係る密閉型圧縮機およびその気液分離吐出方法につい
て図を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
【0037】本実施の形態は縦型でスクロール式の圧縮
機構を内蔵した冷凍サイクル用の密閉型圧縮機の場合の
一例であり、圧縮対象は冷媒ガスである。しかし、本発
明はこれに限られることはなく、ロータリ式の圧縮機構
など各種の圧縮機構をそれを駆動する電動機とともに密
閉容器内に内蔵したガス一般を対象として圧縮し、圧縮
機構が密閉容器内を上下に仕切り、その下部に電動機を
収容する密閉型圧縮機であればその全般に適用して有効
であり、本発明の範疇に属する。
【0038】本実施の形態の密閉型圧縮機は図1〜図3
に示すように、密閉容器1内に溶接や焼き嵌めなどして
固定したクランク軸4の主軸受部材11と、この主軸受
部材11上にボルト止めした固定スクロール12との間
に、固定スクロール12と噛み合う旋回スクロール13
を挟み込んでスクロール式の圧縮機構2を構成し、旋回
スクロール13と主軸受部材11との間に旋回スクロー
ル13の自転を防止して円軌道運動するように案内する
オルダムリングなどによる自転規制機構14を設けて、
クランク軸4の上端にある主軸部4aにて旋回スクロー
ル13を偏心駆動することにより旋回スクロール13を
円軌道運動させ、これにより固定スクロール12と旋回
スクロール13との間に形成している圧縮室15が外周
側から中央部に移動しながら小さくなるのを利用して、
密閉容器1外に通じた吸入パイプ16および固定スクロ
ール12の外周部の吸入口17から冷媒ガスを吸入して
圧縮していき所定圧以上になった冷媒ガスは固定スクロ
ール12の中央部の吐出口18からリード弁19を押し
開いて密閉容器1内に吐出させることを繰り返す。
【0039】クランク軸4の下端は密閉容器1の下端部
のオイル溜め20に達して、密閉容器1内に溶接や焼き
嵌めして固定された副軸受部材21により軸受され、安
定に回転することができる。電動機3は主軸受部材11
と副軸受部材21との間に位置して、密閉容器1に溶接
や焼き嵌めなどして固定された固定子3aと、クランク
軸4の途中の外まわりに一体に結合された回転子3bと
で構成され、回転子3bの上下端面の外周部分にはピン
22により止め付けられたバランスウエイト23、24
が設けられ、これにより回転子3bおよびクランク軸4
が安定して回転し、旋回スクロール13を安定して円軌
道運動させることができる。
【0040】給油機構7はクランク軸4の下端で駆動さ
れるポンプ25によってオイル溜め20内のオイル6を
クランク軸4を通縦しているオイル供給穴26を通じて
圧縮機構2の各部の軸受部66や圧縮機構2の各摺動部
に供給する。供給後のオイル6は供給圧や重力によって
逃げ場を求めるようにして軸受部66を通じ主軸受部材
11の下に流出して滴下し、最終的にオイル溜め20に
回収される。
【0041】しかし、実際には既述したように、圧縮機
構2から吐出される図1に破線矢印で示す冷媒ガス27
には圧縮機構2内で接触したオイル6を随伴させていた
り、上記主軸受部材11の下に滴下してくる供給後のオ
イル6を飛散させて随伴させたりしていて、従来これを
十分に分離できず密閉容器1外に吐出する冷媒ガスとと
もにオイルも吐出されてしまう問題がある。
【0042】図1〜図3に示す各実施の形態はこのよう
な問題を解消するために、圧縮機構2から吐出される冷
媒ガス27が、圧縮機構2の上部の容器内吐出室31、
この容器内吐出室31と圧縮機構2の下部を連通させる
圧縮機構連通路32、この圧縮機構連通路32から回転
子上部室33に続く連絡路34、回転子上部室33と回
転子下部室35を連通させるように回転子3bに設けた
回転子通路36、回転子下部室35、を順次経て電動機
3の下に至り、さらに固定子3aの下部と上部とを連通
させるように固定子3aまたは固定子3aと密閉容器1
との間に設けられた固定子通路37を通って前記連絡路
34の外まわりの固定子上部室38に抜けた後、密閉容
器1の固定子上部室38の位置以上の部分に設けられた
外部吐出パイプ39を通って密閉容器1外に吐出される
ようにする容器内ガス通路Aを設けてある。
【0043】このような容器内ガス通路Aの容器内吐出
室31と、圧縮機構連通路32とは、圧縮機構2および
その軸受部66の外回りに位置して、圧縮機構2から吐
出される冷媒ガス27を一括して圧縮機構2の下部の連
絡路34に吐出させる。続いて連絡路34は吐出されて
きた冷媒ガス27を回転子上部室33に導いて回転子3
bおよびバランスウエイト23の回転による影響で緩く
旋回する状態で回転子通路36内に進入させて下方に通
りぬけ回転子下部室35へ回転子3bの回転を受けた強
い旋回流Bを持って吐出させる。
【0044】このように圧縮機構2から吐出された冷媒
ガス27を拘束して取扱うことにより、圧縮機構2から
吐出された冷媒ガス27が圧縮機構2内や軸受部66ま
わりを経る間にそれらに供給されていたオイル6と接触
してそれを随伴していても、前記強い旋回流Bによって
気液分離を行ないオイル6を外方へ追いやって固定子3
aの内周に付着させてオイル溜め20に近いところで冷
媒ガス27から実線矢印で示すように効果的に分離し、
以降分離したオイル6は伝い落ちながら直ぐ下のオイル
溜めに滴下して、冷媒ガス27に乗じる機会がほとんど
なしに回収されるようにするので、冷媒ガス27に随伴
しているオイル6を効率よく分離し回収することができ
る。
【0045】また、回転子通路36を通る冷媒ガス27
に随伴しているオイル6は回転子3bの回転による遠心
力で回転子通路36の外側面に押し付けられてミスト状
態から凝集しオイル滴に成長するので、前記遠心分離に
よる気液分離効率をより高めるし、遠心分離されるオイ
ル滴は固定子3aの内周に押し付けられて凝集しさらに
大きく成長して下方のオイル溜め20に滴下するので、
気液分離後のオイル6がオイル溜め20に滴下するの
に、回転子下部室35から電動機下部室41に至って
後、上向きにユーターンして固定子通路37に向かう冷
媒ガス27の流れCに乗じにくい上、前記ユーターンす
る冷媒ガス27の流れCはユーターン時の遠心力によ
り、随伴しているあるいは随伴しようとするオイル6を
その重力も手伝って下のオイル溜め20に向け振り落と
し、また弾き飛ばす作用をするので、前記遠心分離し
た、また冷媒ガス27中になお残っているオイル6の回
収率を高めることができる。
【0046】以上のようにしてオイル6を分離された冷
媒ガス27は、固定子通路37を通って前記軸受部66
まわりにある連絡路34のさらに外まわりの固定子上部
室38に達して、密閉容器1の固定子上部室38の位置
以上の部分にある外部吐出パイプ39から密閉容器1外
に吐出するので、オイル6を随伴している冷媒ガス27
と接触することなくオイルが十分に分離された状態で密
閉容器1外に吐出して冷凍サイクルに供給することがで
きる。従って、冷凍サイクル中での配管圧力損失や凝縮
器、蒸発器などの熱交換器での熱交換効率の低下を防止
することができる。しかも、圧縮機構2から吐出された
冷媒ガス27は回転子通路36および固定子通路37を
通るので、電動機3を効率よく冷却することができる。
【0047】外部吐出パイプ39は密閉容器1の固定子
上部室38に設けられてもよいが、外部吐出パイプ39
を図示するように密閉容器1の圧縮機構2の上の圧縮機
構上部室42に設け、この圧縮機構上部室42と前記固
定子上部室38とを連通させるように圧縮機構2または
圧縮機構2と密閉容器1との間に圧縮機構上昇連通路4
3を設けていることにより、冷媒ガス27が固定子上部
室38から圧縮機構上昇連通路43に入る際に圧縮機構
2部との間での衝突により、冷媒ガス27中になお残存
しているオイル6をさらに分離することができるので、
オイル6の分離効果が一層向上する。
【0048】また、回転子通路36の総断面積よりも固
定子通路37の総断面積の方が大きくなるようにしてあ
る。これにより、遠心分離後に固定子上部室38へ吹き
上げる冷媒ガス27の流速を低下させるので、オイル6
を随伴させる勢力を弱めて残留しておりあるいは新たに
接触するオイル6を吹き上げにくくし、オイル6の分離
効果を高めることができる。
【0049】さらに、圧縮機構上昇連通路43と固定子
通路37との軸線が互いにずれるようにしている。これ
により、固定子通路37から固定子上部室38に吐出さ
れた冷媒ガス27が圧縮機構上昇連通路43に入るとき
の圧縮機構2部との衝突を逃げなく強く行なわせるの
で、オイル分離効果を高めることができる。このため、
軸線の位置ずれは大きいほどよく、図示はしていないが
円周方向に位置ずれさせるとずれ量を大きく設定するこ
とができる。
【0050】容器内吐出室31は図示するように、圧縮
機構2の上部吐出口18を覆うように設けられたマフラ
ー50にて形成している。これにより、圧縮機構上部室
42を利用した消音作用が得られるのに併せ、遠心分離
後に固定子上部室38に吹き上げた冷媒ガス27を圧縮
機構2部に衝突させてオイル6をさらに分離し圧縮機構
上昇連通路43を通じて圧縮機構上部室42に導き密閉
容器1外に吐出する上記構造において、このオイル分離
後に密閉容器1外に吐出する冷媒ガス27が圧縮機構上
部室42内で圧縮機構2から吐出されるオイル分離前の
冷媒ガス27と接触するのを防止してオイル分離効果を
高めることができる。
【0051】前記連絡路34は冷媒ガス27の流路を決
められれば開放型でもよいが、本実施の形態では図に示
すように通路カバー51で囲って形成してある。これに
より、連絡路34が圧縮機構2の下部に吐出された冷媒
ガス27を確実に拘束して回転子通路36に導きやすく
なるので、吐出冷媒ガス27の上記拘束による気液分離
の確率が高くなりオイルの分離効果が高くなる。また、
通路カバー51は連絡路34の内外を仕切っていて、オ
イルを分離され固定子上部室38に吐出されてくる冷媒
ガス27がオイル分離前の冷媒ガス27と接触したり軸
受部66から流下してくるオイル6と接触したりするの
を防止するので、密閉容器1外に吐出されるまでに新た
にオイル6を随伴させるようなことをなくしてオイル分
離効果を高めることができる。冷媒ガス27の連絡路3
4による拘束は連絡路34が圧縮機構連通路32から回
転子通路36に続くようにするのが好適である。
【0052】この意味で、通路カバー51が図1に示す
場合のように、その下端部が固定子3aとほぼ接する
か、あるいは固定子3aまたは回転子3bと近接して、
連絡路34から回転子通路36に流れる冷媒ガス27が
途中で外部に流出するのを抑制するシール部を構成する
ことにより、冷媒ガス27およびオイル6を遠心分離に
供する拘束性をさらに高めてオイル6の分離効果を高め
ることができる。
【0053】通路カバー51が、図2に示すように圧縮
機構2側から回転子3bの上端の外周に設けられている
バランスウエイト23の内側まで延びている構成、およ
び、図3に示すように圧縮機構2側からバランスウエイ
ト23の外側まで延びていることによっても、圧縮機構
2から吐出される冷媒ガスを回転子通路36にまで導く
拘束性が増大し、その分オイル分離効果を高めることが
できる。
【0054】特に、通路カバー51は主軸受部材11の
外まわりに設けた環状の軸受カバーとしてあり、圧縮機
構2部およびその軸受部66に供給されたオイル6を通
路カバー51が形成する連絡路34内に集めて冷媒ガス
27とともに前記遠心分離に供されるように拘束するこ
とができ、かつ、遠心分離後に固定子上部室38に吹き
上げて密閉容器1外に吐出される冷媒ガス27がオイル
6を随伴している遠心分離前の冷媒ガス27と接触して
新たにオイル6を随伴するようなことを回避し、オイル
分離効果を高めることができる。
【0055】通路カバー51は主軸受部材11にフラン
ジ部51a1をボルト止めした金属製の軸受カバー51
aとこの軸受カバー51aの内周に形成している下向き
の筒部51a2に継ぎ足した絶縁材料よりなる筒カバー
51bとで構成している。特に、図1〜図3に示すよう
に通路カバー51が主軸受部材11との間に圧縮機構2
の圧縮機構連通路32の一部を形成するのに金属製の軸
受カバー51aは耐久性において好適であり、このよう
な通路構成では、圧縮機構2から吐出され圧縮機構連通
路32を通じて圧縮機構2の下部に至った冷媒ガス27
を回転子上部室33に対応する密閉容器1の中央部の連
絡路34に導くのに主軸受部材11の外面を利用して通
路を形成しやすい。また、通路カバー51が図1、図3
に示すように固定子3aのコイル部3cに接触し、また
近接する場合にその部分が絶縁性の筒カバー51bであ
ることにより互いの電気的な影響がなくなるので好適で
ある。筒カバー51bの材料としてはPETやテフロン
(登録商標)製のシートなどがあり、これらはかさ張ら
ないしコイル部3cと接触してもそれを傷めない利点が
ある。
【0056】しかし、通路カバー51は、図示しないが
バランスウエイト23によって形成することもでき、こ
れによると、通路カバー51を設けるのに特別な部材お
よび取りつけ構造が不要となる。
【0057】さらに、図1〜図3に示すように、回転子
下部室35に回転子通路36から吐出される冷媒ガス2
7を衝突させてオイル6を分離する分離板61を設けて
ある。分離板61は円形でバランスウエイト24と共に
バランスウエイト24をスペーサとして回転子3bに取
りつけられている。これにより、回転子通路36から回
転子下部室35に吐出された直後の冷媒ガス27が分離
板61に強く衝突して、随伴しているオイル6をよく分
離し、またオイル6のミストを液滴化しかつ成長させて
直ぐ旋回による遠心分離に供することにより、また、分
離板61が回転子下部室35に吐出された冷媒ガス27
の旋回領域を扁平に狭めて旋回速度を上げ遠心分離作用
を高めることにより、オイル6の分離効果を高めること
ができる。
【0058】分離板61と回転子3bの下端との間の空
間の円周上の少なくとも一部が側方へ開口していれば遠
心分離ができ、バランスウエイト24によって部分的に
塞がれるようなことがあってもよい。
【0059】分離板61はまたクランク軸4との間にガ
スの通路隙間62を形成しているので、オイル6と遠心
分離される冷媒ガス27をオイル6の遠心分離方向とほ
ぼ直角の中央部にある通路隙間62を通じて電動機下部
室41に吐出することを促進し、遠心分離されるオイル
6が電動機下部室41に吐出する冷媒ガス27に随伴す
るのを防止しやすくなるのでオイルの分離効果を高める
ことができる。当然、分離板61と固定子3aの内周と
の間にも通路隙間が設けられ、遠心分離されたオイル6
が固定子3aの内面を伝い落ちれるようにする。
【0060】また、前記通路隙間62が図1〜図3に示
すように回転子通路36よりも内側にあるので、通路隙
間62が回転子通路36から回転子下部室35に吐出さ
れた冷媒ガス27が分離板61との衝突を回避するバイ
パスとなるのを防止して、オイル6の分離板61による
衝突分離効果が低下しないようにすることができる。
【0061】さらに、図1に示すものは連絡路34内に
軸受部66からのオイル排出路63が開口している。こ
れにより、圧縮機構2部およびその軸受部66に供した
後のオイル6が連絡路外に流れてオイル分離後に密閉容
器1外に吐出される冷媒ガス27と接触するのを防止し
やすいので、オイル6の分離効果を高めることができ
る。
【0062】しかも、このオイル排出路63が、圧縮機
構連通路32とは反対の側に設けられているので、連絡
路34に流下し、または滴下するオイル6が圧縮機構連
通路32から圧縮機構2の下部に吐出し連絡路34に流
れる冷媒ガス27によって飛散され、ミスト化するのを
防止して、冷媒ガス27と合わせて取扱いながら冷媒ガ
ス27との分離効率を高められる。
【0063】なお、図1に仮想線で示すように回転子通
路36に回転子3bの外周に開口する1つまたはそれ以
上の外向きの分岐穴64を設けると、回転子3bの回転
による遠心力で回転子通路36の外側に押し付けられる
オイル6が前記分岐穴64を通じ回転子3bの外周から
遠心排出されて冷媒ガス27からいち早く分離され固定
子3aの内周に大きなオイル滴をなして付着し伝い落ち
るようになり、冷媒ガス27が回転子通路36から回転
子下部室35に吐出されて遠心分離されるのと併せ、オ
イル6の分離効果を高めることができる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、上記の説明で明らかな
ように、圧縮機構からの吐出ガスおよびそれに乗じて随
伴している圧縮機構およびその軸受部に供給した後のオ
イルをほぼ拘束して取扱い、回転子通路を通すことで回
転子の回転による強い遠心分離に供して効率のよい遠心
分離を行って後、電動機下部室でのガスのユーターンと
それによるオイルの遠心分離を伴い固定子通路から固定
子上部室に至らせながら、圧縮機構から回転子通路に入
るオイル分離前のガスとの接触を防止して密閉容器外に
吐出することが主因となって、電動機部に吐出がスを回
して冷却を図りながらオイルを十分に分離したガスを密
閉容器外に吐出し供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る1つの密閉型圧縮機
を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る今1つの密閉型圧縮
機を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る別の密閉型圧縮機を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 密閉容器 2 圧縮機構 3 電動機 3a 固定子 3b 回転子 4 クランク軸 6 オイル 7 給油機構 17 吸入口 18 吐出口 20 オイル溜め 23、24 バランスウエイト 27 冷媒ガス 31 容器内吐出室 32 圧縮機構連通路 33 回転子上部室 34 連絡路 35 回転子下部室 36 回転子通路 37 固定子通路 38 固定子上部室 39 外部吐出パイプ 41 電動機下部室 42 圧縮機構上部室 43 圧縮機構上昇連通路 40 油回収通路 50 マフラー 51 通路カバー(軸受カバー) 61 分離板 62 通路隙間 63 オイル排出路 64 分岐穴 66 軸受部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 定幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 芦谷 博正 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 飯田 登 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 作田 淳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山本 修一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 澤井 清 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3H003 AA05 AB03 AC03 AD03 BD07 BD08 BD13 BH06 CA01 CA02 CC11 CD01 CE02 CE03 CF04

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内に圧縮機構と、この圧縮機構
    の下方に設けた圧縮機構を駆動するための電動機と、こ
    の電動機の回転力を圧縮機構部に伝達するためのクラン
    ク軸と、密閉容器内の下部に設けたオイル溜めのオイル
    をクランク軸を通じてクランク軸の軸受部や圧縮機構摺
    動部に供給する給油機構とを備え、 圧縮機構から吐出されるガスが、圧縮機構の上部の容器
    内吐出室、この容器内吐出室から圧縮機構の下部に連通
    させる圧縮機構連通路、この圧縮機構連通路から回転子
    上部室に続く連絡路、回転子上部室と回転子下部室を連
    通させるように回転子に設けた回転子通路、回転子下部
    室、を順次経て電動機下に至り、さらに固定子の下部と
    上部とを連通させるように固定子または固定子と密閉容
    器との間に設けられた固定子通路を通って前記連絡路外
    まわりの固定子上部室に抜けた後、密閉容器の固定子上
    部室の位置以上の部分に設けられた外部吐出口を通って
    密閉容器外に吐出されるようにする容器内ガス通路を設
    けたことを特徴とする密閉型圧縮機。
  2. 【請求項2】 外部吐出口は密閉容器の固定子上部室に
    設けられている請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. 【請求項3】 外部吐出口は密閉容器の圧縮機構上部室
    に設けられ、この圧縮機構上部室と前記固定子上部室と
    を連通させるように圧縮機構または圧縮機構と密閉容器
    との間に圧縮機構上昇連通路が設けられている請求項1
    に記載の密閉型圧縮機。
  4. 【請求項4】 回転子通路の断面積よりも固定子通路の
    断面積の方が大きい請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の密閉型圧縮機。
  5. 【請求項5】 連絡路は回転子通路の形成域よりも広域
    に形成している請求項1〜4のいずれか1項に記載の密
    閉型圧縮機。
  6. 【請求項6】 回転子通路に回転子の外周に開口する1
    つまたはそれ以上の外向きの分岐穴を設けてある請求項
    1〜5のいずれか1項に記載の密閉型圧縮機。
  7. 【請求項7】 圧縮機構上昇連通路と固定子通路との軸
    線は互いに位置ずれしている請求項3に記載の密閉型圧
    縮機。
  8. 【請求項8】 密閉容器内に圧縮機構と、この圧縮機構
    の下方に設けた圧縮機構を駆動するための電動機と、こ
    の電動機の回転力を圧縮機構部に伝達するためのクラン
    ク軸と、密閉容器内の下部に設けたオイル溜めのオイル
    をクランク軸を通じてクランク軸の軸受部や圧縮機構摺
    動部に供給する給油機構とを備え、 圧縮機構から吐出されるガスが、圧縮機構上部の容器内
    吐出室、この容器内吐出室と圧縮機構の下部を連通させ
    る圧縮機構連通路、この圧縮機構連通路から回転子上部
    室まで続くように通路カバーで囲われた連絡路、回転子
    上部室と回転子下部室を連通させるように回転子に設け
    た回転子通路、回転子下部室、を順次経て電動機下に至
    り、さらに固定子の下部と上部とを連通させるように固
    定子または固定子と密閉容器との間に設けられた固定子
    通路を通って前記連絡路外まわりの固定子上部室に抜け
    た後、密閉容器の固定子上部室の位置以上の部分に設け
    られた外部吐出口を通って密閉容器外に吐出されるよう
    にする容器内ガス通路を設けたことを特徴とする密閉型
    圧縮機。
  9. 【請求項9】 容器内吐出室は、圧縮機構の上部吐出口
    を覆うように設けられたマフラーが形成している請求項
    8に記載の密閉型圧縮機。
  10. 【請求項10】 通路カバーは、圧縮機構側から回転子
    上端の外周に設けられているバランスウエイト内側まで
    延びている請求項8、9のいずれか1項に記載の密閉型
    圧縮機。
  11. 【請求項11】 通路カバーは、圧縮機構側から回転子
    上端に設けられているバランスウエイトの外側まで延び
    ている請求項8、9のいずれか1項に記載の密閉型圧縮
    機。
  12. 【請求項12】 通路カバーは、クランク軸の軸受部材
    の外まわりに設けた環状の軸受カバーである請求項8〜
    11のいずれか1項に記載の密閉型圧縮機。
  13. 【請求項13】 軸受カバーは軸受部材との間に圧縮機
    構連通路の一部を形成している請求項12に記載の密閉
    型圧縮機。
  14. 【請求項14】 通路カバーは、その下端部が固定子と
    ほぼ接するか、あるいは固定子または回転子と近接し
    て、連絡路から固定子通路に流れるガスが途中で外部に
    流出するのを抑制するシール部を構成している請求項8
    〜13のいずれか1項に記載の密閉型圧縮機。
  15. 【請求項15】 通路カバーは、バランスウエイトが形
    成している請求項8に記載の密閉型圧縮機。
  16. 【請求項16】 密閉容器内に圧縮機構と、この圧縮機
    構の下方に設けた圧縮機構を駆動するための電動機と、
    この電動機の回転力を圧縮機構部に伝達するためのクラ
    ンク軸と、密閉容器内の下部に設けたオイル溜めのオイ
    ルをクランク軸を通じてクランク軸の軸受部や圧縮機構
    摺動部に供給する給油機構とを備え、 圧縮機構から吐出されるガスが、圧縮機構の上部の容器
    内吐出室、この容器内吐出室と圧縮機構の下部を連通さ
    せる圧縮機構連通路、この圧縮機構連通路から回転子上
    部室まで続くように通路カバーで囲われた連絡路、回転
    子上部室と回転子下部室を連通させるように回転子に設
    けた回転子通路、回転子下部室、を順次経て電動機下に
    至り、さらに固定子の下部と上部とを連通させるように
    固定子または固定子と密閉容器との間に設けられた固定
    子通路を通って前記連絡路外まわりの固定子上部室に抜
    けた後、密閉容器の固定子上部室の位置以上の部分に設
    けられた外部吐出口を通って密閉容器外に吐出されるよ
    うにする容器内ガス通路を設け、回転子下部室に固定子
    通路からの吐出ガスを衝突させるオイル分離板を設けた
    ことを特徴とする密閉型圧縮機。
  17. 【請求項17】 分離板と回転子の下端との間の空間の
    円周上の少なくとも一部が側方へ開口している請求項1
    6に記載の密閉型圧縮機。
  18. 【請求項18】 分離板はクランク軸との間に通路隙間
    を形成している請求項17に記載の密閉型圧縮機。
  19. 【請求項19】 通路隙間は回転子通路よりも内側にあ
    る請求項18に記載の密閉型圧縮機。
  20. 【請求項20】 前記連絡路内に圧縮機構およびその軸
    受部からのオイル排出路が開口している請求項1〜19
    のいずれか1項に記載の密閉型圧縮機。
  21. 【請求項21】 オイル排出路は、前記圧縮機構連通路
    とは反対の側に設けられている請求項20に記載の密閉
    型圧縮機。
  22. 【請求項22】 密閉容器内に圧縮機構と、この圧縮機
    構の下方に設けた圧縮機構を駆動するための電動機と、
    この電動機の回転力を圧縮機構部に伝達するためのクラ
    ンク軸と、密閉容器内の下部に設けたオイル溜めのオイ
    ルをクランク軸を通じてクランク軸の軸受部や圧縮機構
    摺動部に供給する給油機構とを備えた密閉型圧縮機の気
    液分離方法であって、 圧縮機構から密閉容器内へ吐出されるガスおよび圧縮機
    構およびその軸受部への供給後のオイルをほぼ拘束して
    回転子上部室から回転子通路に通して回転子下部室に導
    くことにより回転子の回転による強制旋回に供して気液
    の遠心分離を行ない、遠心分離により外側に向かうオイ
    ルは固定子の内周に付着して伝い落ち下部のオイル溜め
    へ滴下させる一方、オイルと分離された冷媒は電動機下
    部室から固定子または固定子と密閉容器との間の固定子
    通路に通して前記拘束域外回りの固定子上部室に導き、
    密閉容器の固定子上部室の位置以上の部分から密閉容器
    外に吐出させて、オイルと気液分離した冷媒ガスを吐出
    することを特徴とする密閉型圧縮機の気液分離吐出方
    法。
  23. 【請求項23】 回転子通路を通るオイルにつき、回転
    子通路から回転子外周に開口する外向きの分岐穴による
    遠心排出を図る請求項22に記載の密閉型圧縮機の気液
    分離吐出方法。
  24. 【請求項24】 回転子通路から回転子下部室に吐出さ
    れる冷媒ガスを分離板に衝突させて衝突分離を図る請求
    項22、23のいずれか1項に記載の密閉型圧縮機の気
    液分離吐出方法。
JP2000098020A 2000-03-31 2000-03-31 密閉型圧縮機とその気液分離吐出方法 Expired - Fee Related JP3961189B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000098020A JP3961189B2 (ja) 2000-03-31 2000-03-31 密閉型圧縮機とその気液分離吐出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000098020A JP3961189B2 (ja) 2000-03-31 2000-03-31 密閉型圧縮機とその気液分離吐出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001280252A true JP2001280252A (ja) 2001-10-10
JP3961189B2 JP3961189B2 (ja) 2007-08-22

Family

ID=18612564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000098020A Expired - Fee Related JP3961189B2 (ja) 2000-03-31 2000-03-31 密閉型圧縮機とその気液分離吐出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3961189B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004092587A1 (ja) * 2003-04-18 2004-10-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 密閉型圧縮機
JP2006226209A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 密閉型圧縮機
JP2007064019A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Daikin Ind Ltd 圧縮機
JP2007170414A (ja) * 2007-03-28 2007-07-05 Mitsubishi Electric Corp 圧縮機
US7614859B2 (en) 2003-06-12 2009-11-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Scroll compressor with certain pressure ratio between discharge pressure and suction pressure and with certain ratio of diameter of orbiting mirror plate and outer diameter of the annular seal
US7699591B2 (en) * 2003-06-24 2010-04-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Scroll compressor with surface processed orbiting scroll plate back surface
US7905715B2 (en) * 2003-06-17 2011-03-15 Panasonic Corporation Scroll compressor having a fixed scroll part and an orbiting scroll part
US20130039792A1 (en) * 2011-03-18 2013-02-14 Panasonic Corporation Compressor
DE102006059451B4 (de) * 2005-12-20 2015-03-12 Lg Electronics Inc. Schneckenkompressor
CN108779776A (zh) * 2016-03-21 2018-11-09 艾默生环境优化技术有限公司 压缩机油分离和组装方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004092587A1 (ja) * 2003-04-18 2004-10-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 密閉型圧縮機
US7614859B2 (en) 2003-06-12 2009-11-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Scroll compressor with certain pressure ratio between discharge pressure and suction pressure and with certain ratio of diameter of orbiting mirror plate and outer diameter of the annular seal
US7905715B2 (en) * 2003-06-17 2011-03-15 Panasonic Corporation Scroll compressor having a fixed scroll part and an orbiting scroll part
US7699591B2 (en) * 2003-06-24 2010-04-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Scroll compressor with surface processed orbiting scroll plate back surface
JP2006226209A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 密閉型圧縮機
JP2007064019A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Daikin Ind Ltd 圧縮機
JP4618050B2 (ja) * 2005-08-29 2011-01-26 ダイキン工業株式会社 圧縮機
DE102006059451B4 (de) * 2005-12-20 2015-03-12 Lg Electronics Inc. Schneckenkompressor
JP2007170414A (ja) * 2007-03-28 2007-07-05 Mitsubishi Electric Corp 圧縮機
US20130039792A1 (en) * 2011-03-18 2013-02-14 Panasonic Corporation Compressor
US9284955B2 (en) * 2011-03-18 2016-03-15 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Compressor
CN108779776A (zh) * 2016-03-21 2018-11-09 艾默生环境优化技术有限公司 压缩机油分离和组装方法
US10634142B2 (en) 2016-03-21 2020-04-28 Emerson Climate Technologies, Inc. Compressor oil separation and assembly method

Also Published As

Publication number Publication date
JP3961189B2 (ja) 2007-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5391066A (en) Motor compressor with lubricant separation
JP4175148B2 (ja) 密閉型圧縮機
JP2001280252A (ja) 密閉型圧縮機とその気液分離吐出方法
JP2003269336A (ja) 圧縮機及び油分離器
JP4127108B2 (ja) 密閉型圧縮機
JP2003106282A (ja) 気体圧縮機
JP3633638B2 (ja) 電動圧縮機
JP4241182B2 (ja) 圧縮機と冷凍サイクルおよびヒートポンプ給湯器
JP2009030464A (ja) 密閉型圧縮機
JP2006336599A (ja) 密閉型圧縮機
JP2004332628A (ja) 密閉型圧縮機
JP3894009B2 (ja) 密閉型圧縮機
JPS6069294A (ja) オイル分離手段を有するロ−タリ−コンプレツサ
JPH07189964A (ja) 密閉型電動圧縮機
JP2005299431A (ja) 密閉型圧縮機
JP2008031880A (ja) 密閉型圧縮機
WO2004090333A1 (ja) 密閉型圧縮機
JP2008002416A (ja) 密閉型圧縮機
JP2009257272A (ja) 密閉型圧縮機
JP2004316590A (ja) 密閉型圧縮機
JPH109177A (ja) 密閉型電動圧縮機
JP3007746B2 (ja) 回転式圧縮機
JP2009103030A (ja) 密閉型圧縮機
JP2007309280A (ja) 密閉型圧縮機
JP2008002418A (ja) 密閉型圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061114

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070417

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070516

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3961189

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110525

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120525

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130525

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130525

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140525

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees