JP2001279655A - 土壌採取分析装置 - Google Patents

土壌採取分析装置

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JP2001279655A
JP2001279655A JP2000091591A JP2000091591A JP2001279655A JP 2001279655 A JP2001279655 A JP 2001279655A JP 2000091591 A JP2000091591 A JP 2000091591A JP 2000091591 A JP2000091591 A JP 2000091591A JP 2001279655 A JP2001279655 A JP 2001279655A
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】土壌を自然の状態のまま層構造を乱すことなく
比較的多量に採取することができ、しかも採取した土壌
をそのままの状態で、水分分析や温度測定などの各種測
定や実験を容易に行うことができる土壌採取分析装置を
提供する。 【解決手段】油圧力により地中に回転圧入される堀削用
アウターパイプ20と、該堀削用アウターパイプ20内
に挿入され、堀削用アウターパイプ20の地中への圧入
に伴い地中に差し込まれて土壌を採取する土壌用ライシ
メータ30とを有する。堀削用アウターパイプ20は、
土壌用ライシメータ30の全長に亘って、その外周側を
地中に接しない状態に覆う形状であり、土壌用ライシメ
ータ30に対して固定ブラケット40を介して着脱自在
となっている。土壌用ライシメータ30は、その内部に
採取された土壌をそのままの状態で、各種測定が可能な
測定部33,34を外周側に予め設けて成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土壌を自然の状態
のまま層を乱すことなく採取することができ、かつ採取
した土壌をそのままの状態で水分や温度など各種測定が
可能な土壌採取分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、土壌分析を行う際には、図15に
模式的に示すように、ボーリング機(図示せず)などを
利用して土壌採取用の分析筒1を地中に打ち込み、この
分析筒1の内部に入り込んだ土を用いて、各種の土壌分
析実験や植物育成試験などを行っていた。分析筒1は、
動力で強制的に地中に圧入させるための単純な筒状構造
であり、その口径は容易に地中に圧入できるようにする
関係上、比較的小さく設定されていた。
【0003】また、土壌実験を行う別の方法として、図
16に模式的に示すように、箱型の土壌槽2の内部に目
的とする土壌を、採取土壌を使って元来の層構造を含め
て人工的に再現した上で、各種の土壌分析実験などを行
うことも知られている。土壌槽2の壁面には、各種セン
サの取付口3,3…が上下左右方向に所定間隔おきに連
設されている。任意の位置にある取付口3において、土
壌水分や地温を計測することができるようになってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た図15に示す分析筒1を使用する場合では、地中に単
に圧入させるという構造上、分析筒1の口径は小さく設
定されて容積も比較的少なかったため、一度に十分な量
の土壌を採取することは困難であった。また、分析筒1
内に採取された土壌をそのままの状態で、該土壌中に植
物を植えて生育を観察するような実験にも不向きであっ
た。
【0005】また、分析筒1で採取した土壌の分析を行
う場合には、分析筒1から土壌を層構造がなるべく崩れ
ないように慎重に取り出す必要があるが、かかる作業は
面倒で煩わしく、時間もかかるという問題点があった。
ここで分析筒1の外周に、前記土壌槽2にあるような複
数の取付口3を設けることも考えられるが、分析筒1を
地中に打ち込む際に各取付口3に過大な荷重がかかって
しまい、各取付口3が簡単に破損してしまう事態が容易
に想定される。
【0006】さらに、図16に示すように、土壌槽2の
内部に目的とする多量の土壌を人工的に再現する場合、
そもそも土壌の層構造を含めた再現作業が非常に面倒で
あり、また再現した土壌の層構造が自重によって変化し
てしまうことも多々あった。したがって、自然の土壌状
態そのものでの実験は不可能であり、あくまで擬似的な
土壌環境での実験しか行うことができないという問題も
あった。
【0007】本発明は、以上のような従来技術が有する
問題点に着目してなされたもので、土壌を自然の状態の
まま層構造を乱すことなく比較的多量に採取することが
でき、しかも採取した土壌をそのままの状態で、水分分
析や温度測定などの各種測定や実験を容易に行うことが
できる土壌採取分析装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、以下の各項に存す
る。 [1]土壌を自然の状態のまま層を乱すことなく採取す
ることができ、かつ採取した土壌をそのままの状態で水
分や温度など各種測定が可能な土壌採取分析装置(1
0)であって、動力により地中に圧入される堀削用アウ
ターパイプ(20)と、該堀削用アウターパイプ(2
0)内に挿入され、堀削用アウターパイプ(20)の地
中への圧入に伴い地中に差し込まれて土壌を採取するパ
イプ状の土壌用ライシメータ(30)とを有し、前記堀
削用アウターパイプ(20)は、前記土壌用ライシメー
タ(30)の全長に亘って、その外周側を地中に接しな
い状態に覆う形状であり、前記土壌用ライシメータ(3
0)に対して着脱自在に設けられ、前記土壌用ライシメ
ータ(30)は、その内部に採取された土壌をそのまま
の状態で、各種測定が可能な測定部(33,34)を外
周側に予め設けて成ることを特徴とする土壌採取分析装
置(10)。
【0009】[2]前記測定部(33,34)は、前記
土壌用ライシメータ(30)の外周側より管状に突設さ
れて成り、その先端を覆う着脱自在なキャップを備える
ことを特徴とする[1]記載の土壌採取分析装置(1
0)。
【0010】[3]前記堀削用アウターパイプ(20)
の先端入口を、前記土壌用ライシメータ(30)の先端
入口と略同一径まで絞った形状に設定したことを特徴と
する[1]または[2]記載の土壌採取分析装置(1
0)。
【0011】[4]前記堀削用アウターパイプ(20)
の先端入口の内側に、前記土壌用ライシメータ(30)
の先端入口の外側との間の隙間を埋める土壌侵入防止用
の治具(80)を配したことを特徴とする[1],
[2]または[3]記載の土壌採取分析装置(10)。
【0012】[5]前記堀削用アウターパイプ(20)
は、その基端側がベースフレーム(11)に対して、軸
心を中心に回転駆動可能に取り付けられ、前記土壌用ラ
イシメータ(30)は、前記堀削用アウターパイプ(2
0)内に同心状に挿入された状態で、前記ベースフレー
ム(11)に対して、固定ブラケット(40)を介して
着脱自在に取り付けられることを特徴とする[1],
[2],[3]または[4]記載の土壌採取分析装置
(10)。
【0013】[6]前記ベースフレーム(11)は、油
圧ショベル(100)のアーム(110)の先端に取り
付け可能であり、該油圧ショベル(100)の動力を利
用して、前記堀削用アウターパイプ(20)および土壌
用ライシメータ(30)は地中に圧入されることを特徴
とする[5]記載の土壌採取分析装置(10)。
【0014】[7]前記土壌用ライシメータ(30)内
に土壌が入り込んだ段階で、その先端入口に仮底板(7
0)を取り付ける仮底板取付装置(60)を備え、前記
仮底板取付装置(60)は、地中に前記土壌用ライシメ
ータ(30)だけを残した状態で、その傍らに別途堀削
した堀穴に配置され使用されるものであり、前記仮底板
取付装置(60)は、前記土壌用ライシメータ(30)
の先端側外周に固定され、該土壌用ライシメータ(3
0)を位置ずれ不能に拘束する位置決め用保持部(6
1)と、前記土壌用ライシメータ(30)の先端入口の
側方より、仮底板(70)を動力により前記先端入口を
塞ぐ位置まで移動させる仮底板押込用駆動部(64)と
を有することを特徴とする[1],[2],[3],
[4],[5]または[6]記載の土壌採取分析装置
(10)。
【0015】[8]前記土壌用ライシメータ(30)の
先端入口を塞ぐための下蓋(36)を備え、前記下蓋
(36)は、開閉可能な排水管部(39a)と、同じく
開閉可能な浸透水調整用管部(39b)とを有すること
を特徴とする[1],[2],[3],[4],
[5],[6]または[7]記載の土壌採取分析装置
(10)。
【0016】次に前述した解決手段に基づく作用を説明
する。土壌を採取する場合には、堀削用アウターパイプ
(20)を動力により地中に埋め込む。このとき、堀削
用アウターパイプ(20)内に挿入されている土壌用ラ
イシメータ(30)も、一緒に地中に差し込まれてい
く。
【0017】堀削用アウターパイプ(20)は、土壌用
ライシメータ(30)の全長に亘って、その外周側を地
中に接しない状態に覆うため、土壌用ライシメータ(3
0)が地中に差し込まれる過程で、その外周側にある測
定部(33,34)が土壌に押圧されて過大な荷重がか
かることもなく、破損するようなおそれはない。
【0018】堀削用アウターパイプ(20)の地中への
圧入に伴い、土壌用ライシメータ(30)が所定の深さ
まで地中に差し込まれた段階で、土壌用ライシメータ
(30)の内部には、土壌が自然の層構造を維持する状
態で採取される。
【0019】採取された土壌の各種測定を行う場合、土
壌用ライシメータ(30)から堀削用アウターパイプ
(20)を外して、土壌用ライシメータ(30)を外部
に露出させる。かかる土壌用ライシメータ(30)から
土壌を外部に取り出す必要はなく、採取された土壌をそ
のままの自然な状態で、土壌用ライシメータ(30)に
予め設けられている測定部(33,34)により水分や
温度などの各種測定を行うことができる。
【0020】前記測定部(33,34)が、土壌用ライ
シメータ(30)の外周側の長手方向に所定間隔おきに
複数連設され、各測定部(33,34)が、土壌を分析
する各種測定計器を取り付け可能な形状である場合、任
意の位置の測定部(33,34)に測定計器を取り付け
ることで、各々の土壌層ごとに細かく分析を行うことが
できる。
【0021】具体的には例えば各測定部(33,34)
が、土壌用ライシメータ(30)の外周側より管状に突
設されて成り、その先端を覆う着脱自在なキャップを備
える場合、各測定部(33,34)を通じて土壌中に測
定計器としての棒状センサなどを容易に差し込むことが
でき、また、キャップを閉じることで、各測定部(3
3,34)より不用意に土壌が外部に漏れたり、あるい
は余分な空気が土壌中に侵入するのを防ぐことができ
る。
【0022】また、前記堀削用アウターパイプ(20)
が、回転駆動される中空パイプ(20a)の外周に堀削
用のカッター刃(21)を螺旋状に周回させて成り、地
中に回転圧入されるようにすれば、該アウターパイプや
その中の土壌用ライシメータ(30)の口径が多少大き
くても、アウターパイプ自体の堀削作用によって、確実
かつ迅速に土中に広い範囲で埋め込むことができる。
【0023】また、堀削用アウターパイプ(20)の先
端入口を、土壌用ライシメータ(30)の先端入口と略
同一径まで絞った形状とすれば、土壌用ライシメータ
(30)の外周と堀削用アウターパイプ(20)の内周
との隙間に土壌が入り込むことを防止することができ
る。
【0024】さらに、堀削用アウターパイプ(20)の
先端入口の内側に、土壌用ライシメータ(30)の先端
入口の外側との間の隙間を埋める土壌侵入防止用の治具
(80)を配するようにすれば、より確実に隙間に土壌
が入り込むことを防止することができる。
【0025】土壌採取分析装置(10)の具体的な全体
構成としては、例えば、堀削用アウターパイプ(20)
の基端側を、ベースフレーム(11)に対して軸心を中
心に回転駆動可能に取り付け、土壌用ライシメータ(3
0)を、堀削用アウターパイプ(20)内に同心状に挿
入した状態で、前記ベースフレーム(11)に対して固
定ブラケット(40)を介して着脱自在に取り付けられ
るようにするとよい。
【0026】ここでベースフレーム(11)を、油圧シ
ョベル(100)のアーム(110)の先端に取り付け
られるようにして、該油圧ショベル(100)の動力を
利用して、前記堀削用アウターパイプ(20)および土
壌用ライシメータ(30)を地中に圧入するようにすれ
ば、容易に地中に埋め込むことができる。
【0027】また、土壌用ライシメータ(30)内に土
壌が入り込んだ段階で、その先端入口に仮底板(70)
を取り付ける仮底板取付装置(60)を備える場合、粘
着性に乏しい土壌であっても、引き揚げ前に土壌用ライ
シメータ(30)の先端入口に仮底板(70)を取り付
けることにより、土壌用ライシメータ(30)の引き揚
げ中に土壌が脱落することを未然に防ぐことができる。
特に土壌用ライシメータ(30)の先端入口の口径が比
較的大きい場合に有効となる。
【0028】仮底板取付装置(60)としては、地中に
前記土壌用ライシメータ(30)だけを残した状態で、
その傍らに別途堀削した堀穴に配置して使用するものが
考えられ、具体的には例えば、位置決め用保持部(6
1)により土壌用ライシメータ(30)の先端側外周に
固定し、該土壌用ライシメータ(30)を位置ずれ不能
に拘束した上で、仮底板押込用駆動部(64)により土
壌用ライシメータ(30)の先端入口の側方より、仮底
板(70)を動力により前記先端入口を塞ぐ位置まで移
動させるように構成するとよい。
【0029】さらにまた、土壌用ライシメータ(30)
の先端入口に一時的に取り付けた仮底板(70)を外し
て、代わりに先端入口を塞ぐための下蓋(36)を備え
るようにした場合、土壌用ライシメータ(30)中の土
壌に対する各種実験中に、土壌用ライシメータ(30)
から土壌が脱落することを防ぐことができる。下蓋(3
6)には、開閉可能な排水管部(39a)と、同じく開
閉可能な浸透水調整用管部(39b)を設けるとよい。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表
する各種実施の形態を説明する。図1〜図7は本発明の
第1実施の形態を示している。本実施の形態に係る土壌
採取分析装置10は、土壌を自然の状態のまま層を乱す
ことなく採取することができ、かつ採取した土壌をその
ままの状態で水分や温度など各種測定が可能な装置であ
る。
【0031】図1に示すように、土壌採取分析装置10
は、動力により地中に圧入される堀削用アウターパイプ
20と、該堀削用アウターパイプ20内に挿入され、該
堀削用アウターパイプ20の地中への圧入に伴い地中に
差し込まれて土壌を採取する土壌用ライシメータ30と
を有して成る。
【0032】堀削用アウターパイプ20は、その基端側
がベースフレーム11に対して、軸心を中心に回転駆動
可能に取り付けられている。また、土壌用ライシメータ
30は、前記堀削用アウターパイプ20内に同心状に挿
入された状態で、前記ベースフレーム11に対して、固
定ブラケット40を介して着脱自在に取り付けられてい
る。
【0033】ベースフレーム11は、油圧ショベル10
0のアーム110の先端に取り付け可能であり(図6参
照)、油圧ショベル100の動力を利用して、前記堀削
用アウターパイプ20および土壌用ライシメータ30は
地中に圧入されるようになっている。図1および図2に
示すように、ベースフレーム11は略水平な状態に支持
される板状部材から成り、その上面側には、前記アーム
110の先端部を挟むよう取り付けるための一対の連結
フレーム12,12が立設されている。
【0034】ベースフレーム11の下面側には、その外
周縁に沿って円周方向に延びる軸受け13が設けられて
おり、軸受け13の外周側には、旋回ベアリングギヤ1
4が回転自在に嵌合されている。旋回ベアリングギヤ1
4の外周には、次述する出力ギヤ17が回転可能に噛合
する多数の歯が連設されている。
【0035】ベースフレーム11の円形外周より膨出し
た一端側には、旋回ベアリングギヤ14を回転駆動させ
るための油圧モータ15が固設されている。油圧モータ
15には減速機16が一体に設けられており、減速機1
6から突出した出力ギヤ17が、前記旋回ベアリングギ
ヤ14の外周にある歯に噛合するように配置されてい
る。なお、油圧モータ15には、油圧ショベル100側
より延びる油圧ホース120を接続して動力を得られる
ように設定されている。
【0036】図1および図2に示すように、堀削用アウ
ターパイプ20は、後述する土壌用ライシメータ30の
全長に亘って、その外周側を地中に接しない状態に覆う
形状であり、土壌用ライシメータ30に対して着脱自在
に設けられている。かかる堀削用アウターパイプ20
は、前記油圧モータ15により回転駆動される中空パイ
プ20aの外周に、堀削用のカッター刃21を螺旋状に
周回させて成る。
【0037】堀削用アウターパイプ20の基端開口部に
は、外向きに張り出したフランジ22が設けられてい
る。このフランジ22を、前記ベースフレーム11側に
ある旋回ベアリングギヤ14にボルト止めすることによ
り、堀削用アウターパイプ20はベースフレーム11に
対して軸心を中心に回転駆動可能に取り付けられる。
【0038】堀削用アウターパイプ20の先端入口は、
漸次先細となっており土壌用ライシメータ30の先端入
口と略同一径まで絞った形状に設定されている。なお、
堀削用アウターパイプ20の先端入口には、その円周方
向に沿って等間隔に並ぶよう複数のエッジ刃23,23
…が下向きに突設されている。
【0039】また、ベースフレーム11の下面中心側に
は、土壌用ライシメータ30を、前記堀削用アウターパ
イプ20内に同心状に挿入された状態で支持するための
固定ブラケット40がボルト止めされている。この固定
ブラケット40を介して、土壌用ライシメータ30はベ
ースフレーム11に着脱自在に取り付けられている。
【0040】詳しくは、固定ブラケット40の上端側を
ベースフレーム11に止めるボルトを外すことで、ベー
スフレーム11(および堀削用アウターパイプ20)か
ら固定ブラケット40(および土壌用ライシメータ3
0)を離脱させることができるようになっている。さら
に固定ブラケット40の下端側のフランジ41に対し
て、土壌用ライシメータ30の上蓋31の外周フランジ
がボルトにより着脱自在に取り付けられる。
【0041】図1〜図5に示すように、土壌用ライシメ
ータ30は、前記堀削用アウターパイプ20より径の小
さなパイプ状に形成されており、前記堀削用アウターパ
イプ20の地中への圧入に伴い地中に差し込まれて土壌
を採取する容器である。土壌用ライシメータ30の上蓋
31の内側下方には落し蓋32も設けられている。
【0042】土壌用ライシメータ30の外周側には、長
手方向に所定間隔おきに複数の測定部33,34…が縦
2列に設けられている。各測定部33,34…は、土壌
を分析する各種測定計器を取り付け自在な管状に突設さ
れており、一方の列の測定部33は外周より直角に突設
され、もう一方の測定部34は外周面よりやや上向きに
突設されている。何れの各測定部33,34にも、それ
ぞれの先端を覆う着脱自在なキャップ33a,34aが
備えられている。
【0043】また、土壌用ライシメータ30の先端入口
には、下蓋36を取り付けることができるようになって
いる。下蓋36は、土壌用ライシメータ30の先端入口
側を覆うよう外嵌するキャップ形状であり、そのフラン
ジ37を、土壌用ライシメータ30の先端側途中に突設
された取付フランジ35に合致させた状態でボルト止め
できるように設定されている。
【0044】下蓋36には、脚台50の脚部51を載せ
る脚座38の他、開閉可能な排水管部39aと、同じく
開閉可能な浸透水調整用管部39bとが下向きに突設さ
れている。なお、土壌採取時には下蓋36は当然外され
ており、採取された土壌の分析実験時に取り付けられて
脚台50上に支持される。
【0045】次に、第1実施の形態の作用を説明する。
本実施の形態による土壌の採取方法は、土壌が粘着性に
富む場合に適用されるものであり、本装置10を土壌中
に埋め込んだ後にそのまま引き揚げても、土壌用ライシ
メータ30の内部から土壌が脱落するおそれがない場合
に実施するとよい。
【0046】先ず最初に図1に示すように、土壌用ライ
シメータ30を、ベースフレーム11に固定ブラケット
40を介して取り付け、さらに堀削用アウターパイプ2
0を、土壌用ライシメータ30に被せるようにしてベー
スフレーム11に取り付ける。
【0047】図6に示すように、ベースフレーム11に
ある連結フレーム12には、油圧ショベル100のアー
ム110の先端を連結させる。このとき、油圧ショベル
100の油圧ホース120を油圧モータ15に接続して
おく。土壌を採取する目的地において、油圧ショベル1
00のエンジンを駆動させて油圧モータ15を回転させ
ると、その回転力は減速機16により減速されて出力ギ
ヤ17を回転させ、該出力ギヤ17に噛合している旋回
ベアリングギヤ14が回転駆動される。
【0048】それにより、土壌用ライシメータ30はそ
の軸心を中心に回転し、かかる状態で図7(a)〜
(b)に示すように、堀削用アウターパイプ20を地中
に徐々に埋め込んでいく。このとき、堀削用アウターパ
イプ20内に挿入されている土壌用ライシメータ30
も、一緒に地中に差し込まれていく。
【0049】堀削用アウターパイプ20は、土壌用ライ
シメータ30の全長に亘って、その外周側を地中に接し
ない状態に覆うため、土壌用ライシメータ30が地中に
差し込まれる過程で、その外周側にある各々の測定部3
3,34が土壌に押圧されて過大な荷重がかかることも
なく、破損するようなおそれはない。
【0050】堀削用アウターパイプ20は、その回転駆
動に伴うカッター刃21での堀削作用により、確実かつ
迅速に土中に埋め込むことができる。そのため、堀削用
アウターパイプ20やその中の土壌用ライシメータ30
の口径を、比較的大きく設定することができる。
【0051】また、図1に示すように、堀削用アウター
パイプ30の先端入口は漸次先細となっており、土壌用
ライシメータ30の先端入口と略同一径まで絞った形状
であるため、土壌用ライシメータ30の外周と堀削用ア
ウターパイプ20の内周との隙間に土壌が入り込むこと
を極力防止することができる。
【0052】図7(b)に示すように、堀削用アウター
パイプ20の地中への圧入に伴い、土壌用ライシメータ
30が所定の深さまで地中に差し込まれた段階で、土壌
用ライシメータ30の内部には、土壌が自然の層構造を
維持する状態で採取される。後は油圧ショベル100の
エンジンを停止して、土壌用ライシメータ30の回転を
止めた状態で、図7(c)に示すように、本装置10全
体を油圧ショベル100により地中より引き揚げればよ
い。
【0053】以上のような方法は、土壌が粘着性に富ん
でおり、引き揚げ時に土壌用ライシメータ30内に採取
された土壌が脱落しないような場合に適用されるが、砂
が多く粘着性に欠くような土壌の場合には、次述する仮
底板取付装置60を用いて、土壌用ライシメータ30の
先端入口に仮底板70を取り付けるとよい。
【0054】採取された土壌の各種測定を行う場合、土
壌用ライシメータ30から堀削用アウターパイプ20お
よび固定ブラケット40を順次取り外して、土壌用ライ
シメータ30を外部に露出させる。このとき、土壌用ラ
イシメータ30の先端入口には下蓋36を取り付けてお
く。図3に示すように土壌用ライシメータ30は、その
下蓋36を脚台50上に載置することで自立させること
ができる。
【0055】かかる土壌用ライシメータ30から土壌を
外部に取り出す必要はなく、採取された土壌をそのまま
の自然な状態で、土壌用ライシメータ30に予め設けら
れている各々の測定部33,34により、水分や温度な
どの各種測定を行うことができる。
【0056】各々の測定部33,34は、土壌用ライシ
メータ30の外周側の長手方向に所定間隔おきに複数連
設されているので、任意の位置の測定部33,34に測
定計器を取り付けることで、上下に分布した土壌層ごと
に細かく分析を行うことができる。
【0057】具体的には、任意の測定部33,34より
キャップ33a,34aを取り外して、当該測定部3
3,34を通じて土壌中に測定計器としての棒状センサ
などを容易に差し込むことができる。各測定部33,3
4より、スポイト状の各種サンプラーを土壌中に挿入し
て、土壌空気を採気したり、土壌水を採水したり、測定
計器としての棒状センサを挿入して、土壌温度や土壌水
分を測定することができる。
【0058】あるいは土壌用ライシメータ30から上蓋
31を取り外した状態で、土壌用ライシメータ30内の
土壌中に直接植物を植えて生育を観察するような場合、
各測定部33,34に地下水位調節装置や地温調節装置
を取り付けることで、環境要因を適宜変更できるように
してもよい。
【0059】ここで使用しない測定部33,34に関し
ては、キャップ33a,34aで閉じることで、各測定
部33,34より不用意に土壌が外部に漏れたり、ある
いは余分な空気などが土壌中に侵入するのを防ぐことが
できる。
【0060】また、前述した堀削用アウターパイプ20
自体の回転堀削動作により、確実かつ迅速に土中に埋め
込むことができる関係上、堀削用アウターパイプ20や
その中の土壌用ライシメータ30の口径を、比較的大き
く設定することができる。そのため、一度に十分な量の
土壌を採取することができ、土壌用ライシメータ30の
内の土壌中に植物を直接植えるような実験も容易に実施
することができる。
【0061】以上のような本土壌採取分析装置10によ
れば、土壌を自然の状態のまま層構造を乱すことなく比
較的多量に採取することができ、しかも、採取した土壌
をそのままの状態で、水分分析や温度測定などの各種測
定や実験を容易に行うことが可能となる。
【0062】図8〜図13は本発明の第2実施の形態を
示している。本実施の形態は、土壌採取分析装置10を
土中に埋め込んで土壌用ライシメータ30内に土壌が入
り込んだ段階で、その先端入口に仮底板70を取り付け
る仮底板取付装置60を備えたものである。
【0063】本実施の形態による土壌の採取方法は、土
壌が砂を多く含むなど粘着性に乏しく、本装置10を引
き揚げる際に、土壌用ライシメータ30の内部から土壌
が脱落するおそれがある場合に適用される。なお、本装
置10は前述した第1実施の形態と同一装置であり、こ
れの重複した説明を省略する。
【0064】図8に示すように、仮底板取付装置60
は、地中に土壌用ライシメータ30だけを残した状態
で、その傍らに別途堀削した堀穴に配置され使用される
ものである。かかる仮底板取付装置60は、位置決め用
保持部61と、仮底板押込用駆動部64とを有して成
る。
【0065】図9〜図11に示すように、位置決め用保
持部61は、土壌用ライシメータ30の先端側外周に固
定され、該土壌用ライシメータ30を位置ずれ不能に拘
束する部位であり、位置決め用の保持リング62を有し
て成る。
【0066】保持リング62は2分割されており、互い
に並行に延びる一対の仮底板ガイド63,63に固設さ
れた固定側分割リング62aと、土壌用ライシメータ3
0を周回させた状態で固定側分割リング62aに一時的
に固定する着脱側分割リング62bとから成る。また、
各仮底板ガイド63の先端側は、半円形円弧状に延びた
着脱用先端部63aによって、着脱側分割リング62b
と同様に土壌用ライシメータ30を周回させた状態で連
結される。
【0067】仮底板押込用駆動部64は、土壌用ライシ
メータ30の先端入口の側方より、仮底板70を動力に
より前記先端入口に合致する位置まで移動させる部位で
ある。仮底板押込用駆動部64は、前記各仮底板ガイド
63の基端間に架設した支持フレーム65と、この支持
フレーム65に対して前方へ向かい互いに平行に延びる
ように固設された一対の駆動シリンダ66,66とから
成る。
【0068】各駆動シリンダ66の推進バー66aに
は、その突出動作に伴い土壌用ライシメータ30の先端
入口の真下位置まで押し出される圧入フレーム67がそ
れぞれ固設されている。これらの各圧入フレーム67間
に、仮底板70を仮止めするための案内プレート68が
設けられている。
【0069】次に、第2実施の形態の作用を説明する。
前述したが本実施の形態は、土壌が砂を多く含むなど粘
着性に乏しく、土壌用ライシメータ30の内部から土壌
が脱落するおそれがある場合に適用される。なお、図1
2(a)に示すように、堀削用アウターパイプ20の地
中への圧入に伴い、土壌用ライシメータ30を所定の深
さまで地中に差し込むまでの段階は、前記第1実施の形
態と共通する。
【0070】土壌用ライシメータ30内に土壌が入り込
んだ段階で、ベースフレーム11から固定ブラケット4
0を取り外して、油圧ショベル100によりベースフレ
ーム11と共に堀削用アウターパイプ20を引き揚げ
る。続いて土壌用ライシメータ30から固定ブラケット
40も取り外す。図12(b)に示すように、土壌用ラ
イシメータ30だけを地中に残した状態で、油圧ショベ
ル100により土壌用ライシメータ30の周囲を堀削
し、仮底板取付装置60を設置できるだけの堀穴を形成
する。
【0071】図12(c)に示すように、堀穴内におい
て、土壌用ライシメータ30の傍らに仮底板取付装置6
0を設置する。このとき、各仮底板ガイド63の先端側
に、土壌用ライシメータ30を周回させた状態で着脱用
先端部63aを連結し、同様に固定側分割リング62a
には、土壌用ライシメータ30を周回させた状態で着脱
側分割リング62bを連結することで、土壌用ライシメ
ータ30を位置がずれないように拘束する。
【0072】次に、仮底板取付装置60の案内プレート
68に仮底板70をセットし、油圧ショベル100の油
圧ホース120を駆動シリンダ66に接続しておく。油
圧ショベル100のエンジンを駆動させて駆動シリンダ
66に油圧をかけると、一対の圧入フレーム67,67
が徐々に前方へ移動し、これに伴い仮底板70が土壌用
ライシメータ30の先端入口に合致する位置まで押し出
される。そして、仮底板70が所定の位置まで押し込ま
れた時点で、油圧ショベル100のエンジンを停止さ
せ、仮底板70を土壌用ライシメータ30の取付フラン
ジ35に対してボルト止めする。
【0073】図12(d)に示すように、土壌用ライシ
メータ30の天地を逆転させた状態で保持リング62と
仮底板70を取り外し、図13(e)に示すように、土
壌用ライシメータ30の先端入口に下蓋36をボルト止
めする。このとき、下蓋36には脚台50を一緒に取り
付けておくとよい。
【0074】その後は、図13(f)〜(h)に示すよ
うに、土壌用ライシメータ30の天地逆転を元の正常な
状態に戻してトラックなどに積み込み、実験室などの所
定の場所に運び込めばよい。このとき、土壌用ライシメ
ータ30の測定部33,34にはキャップ33a,34
aが取り付けられているので、土壌用ライシメータ30
中の土壌が測定部33,34からこぼれるようなことは
ない。
【0075】以上のように、仮底板取付装置60を備え
る場合、粘着性に乏しい土壌であっても、引き揚げ前に
土壌用ライシメータ30の先端入口に仮底板70を取り
付けることにより、土壌用ライシメータ30の引き揚げ
中に土壌が脱落することを未然に防ぐことができる。特
に土壌用ライシメータ30の先端入口の口径が比較的大
きい場合に有効となる。
【0076】なお、図14に模式的に示すように、前記
堀削用アウターパイプ20の先端入口の内側に、前記土
壌用ライシメータ30の先端入口の外側との間の隙間を
埋める土壌侵入防止用の治具80を配するように構成し
てもよい。
【0077】治具80は、例えば環状で外周にテーパが
設けられている。治具80の具体的な取り付けとして
は、図3に示す土壌用ライシメータ30の取付フランジ
35に治具80の上端面を合致させた状態でボルト止め
するとよい。
【0078】このような治具80を配するようにすれ
ば、堀削用アウターパイプ20と土壌用ライシメータ3
0との隙間に土壌が入り込むことをより確実に防止する
ことができ、土壌用ライシメータ30にある測定部3
3,34を保護することができる。
【0079】
【発明の効果】本発明に係る土壌採取分析装置によれ
ば、堀削用アウターパイプは、土壌用ライシメータの全
長に亘って、その外周側を地中に接しない状態に覆う形
状であり、土壌用ライシメータは、その内部に採取され
た土壌をそのままの状態で、各種測定が可能な測定部を
外周側に設けて成るから、土壌を自然の状態のまま層構
造を乱すことなく比較的多量に採取することができ、し
かも採取した土壌をそのままの状態で、水分分析や温度
測定などの各種測定や実験を容易に行うことができる。
【0080】また、土壌用ライシメータ内に土壌が入り
込んだ段階で、その先端入口に仮底板を取り付ける仮底
板取付装置を備える場合には、粘着性に乏しい土壌であ
っても、土壌用ライシメータの引き揚げ中に土壌が脱落
することを未然に防ぐことができる。特に土壌用ライシ
メータの先端入口の口径が比較的大きい場合に有効とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る土壌採取分析装
置を示す正面図である(右半分は断面を示す。)。
【図2】本発明の第1実施の形態に係る土壌採取分析装
置を示す平面図である。
【図3】本発明の第1実施の形態に係る土壌採取分析装
置の土壌用ライシメータを示す正面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】本発明の第1実施の形態に係る土壌採取分析装
置の土壌用ライシメータを示す底面図である。
【図6】本発明の第1実施の形態に係る土壌採取分析装
置を油圧ショベルに取り付けた状態を示す説明図であ
る。
【図7】本発明の第1実施の形態に係る土壌採取分析装
置により土壌を採取する状態を模式的に示す説明図であ
る。
【図8】本発明の第2実施の形態に係る土壌採取分析装
置の仮底板取付装置を土壌用ライシメータの傍らに設置
した状態を示す説明図である。
【図9】本発明の第2実施の形態に係る土壌採取分析装
置の仮底板取付装置を模式的に示す斜視図である。
【図10】本発明の第2実施の形態に係る土壌採取分析
装置の仮底板取付装置を示す平面図である。
【図11】図10のXI−XI線断面図である。
【図12】本発明の第2実施の形態に係る土壌採取分析
装置により土壌を採取する状態を模式的に示す説明図で
ある。
【図13】本発明の第2実施の形態に係る土壌採取分析
装置により土壌を採取する状態を模式的に示す説明図で
ある。
【図14】本発明の実施の形態に係る土壌採取分析装置
の堀削用アウターパイプの先端入口の内側に配置する土
壌侵入防止用の治具を模式的に示す断面図である。
【図15】従来の土壌採取分析に係る技術を示す模式図
である。
【図16】従来の別の土壌採取分析に係る技術を示す模
式図である。
【符号の説明】
10…土壌採取分析装置 11…ベースフレーム 13…軸受け 14…旋回ベアリングギヤ 15…油圧モータ 16…減速機 17…出力ギヤ 20…堀削用アウターパイプ 21…カッター刃 22…フランジ 30…土壌用ライシメータ 31…上蓋 33…測定部 36…下蓋 40…固定ブラケット 50…脚台 60…仮底板取付装置 61…位置決め用保持部 62…保持リング 63…仮底板ガイド 64…仮底板押込用駆動部 65…支持フレーム 66…駆動シリンダ 67…圧入フレーム 70…仮底板 80…治具 100…油圧ショベル 110…アーム 120…油圧ホース

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】土壌を自然の状態のまま層を乱すことなく
    採取することができ、かつ採取した土壌をそのままの状
    態で水分や温度など各種測定が可能な土壌採取分析装置
    であって、 動力により地中に圧入される堀削用アウターパイプと、
    該堀削用アウターパイプ内に挿入され、堀削用アウター
    パイプの地中への圧入に伴い地中に差し込まれて土壌を
    採取するパイプ状の土壌用ライシメータとを有し、 前記堀削用アウターパイプは、前記土壌用ライシメータ
    の全長に亘って、その外周側を地中に接しない状態に覆
    う形状であり、前記土壌用ライシメータに対して着脱自
    在に設けられ、 前記土壌用ライシメータは、その内部に採取された土壌
    をそのままの状態で、各種測定が可能な測定部を外周側
    に予め設けて成ることを特徴とする土壌採取分析装置。
  2. 【請求項2】前記測定部は、前記土壌用ライシメータの
    外周側より管状に突設されて成り、その先端を覆う着脱
    自在なキャップを備えることを特徴とする請求項1記載
    の土壌採取分析装置。
  3. 【請求項3】前記堀削用アウターパイプの先端入口を、
    前記土壌用ライシメータの先端入口と略同一径まで絞っ
    た形状に設定したことを特徴とする請求項1または2記
    載の土壌採取分析装置。
  4. 【請求項4】前記堀削用アウターパイプの先端入口の内
    側に、前記土壌用ライシメータの先端入口の外側との間
    の隙間を埋める土壌侵入防止用の治具を配したことを特
    徴とする請求項1,2または3記載の土壌採取分析装
    置。
  5. 【請求項5】前記堀削用アウターパイプは、その基端側
    がベースフレームに対して、軸心を中心に回転駆動可能
    に取り付けられ、 前記土壌用ライシメータは、前記堀削用アウターパイプ
    内に同心状に挿入された状態で、前記ベースフレームに
    対して、固定ブラケットを介して着脱自在に取り付けら
    れることを特徴とする請求項1,2,3または4記載の
    土壌採取分析装置。
  6. 【請求項6】前記ベースフレームは、油圧ショベルのア
    ームの先端に取り付け可能であり、該油圧ショベルの動
    力を利用して、前記堀削用アウターパイプおよび土壌用
    ライシメータは地中に圧入されることを特徴とする請求
    項5記載の土壌採取分析装置。
  7. 【請求項7】前記土壌用ライシメータ内に土壌が入り込
    んだ段階で、その先端入口に仮底板を取り付ける仮底板
    取付装置を備え、 前記仮底板取付装置は、地中に前記土壌用ライシメータ
    だけを残した状態で、その傍らに別途堀削した堀穴に配
    置され使用されるものであり、 前記仮底板取付装置は、 前記土壌用ライシメータの先端側外周に固定され、該土
    壌用ライシメータを位置ずれ不能に拘束する位置決め用
    保持部と、 前記土壌用ライシメータの先端入口の側方より、仮底板
    を動力により前記先端入口を塞ぐ位置まで移動させる仮
    底板押込用駆動部とを有することを特徴とする請求項
    1,2,3,4,5または6記載の土壌採取分析装置。
  8. 【請求項8】前記土壌用ライシメータの先端入口を塞ぐ
    ための下蓋を備え、 前記下蓋は、開閉可能な排水管部と、同じく開閉可能な
    浸透水調整用管部とを有することを特徴とする請求項
    1,2,3,4,5,6または7記載の土壌採取分析装
    置。
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