JP2001278983A - 有機ケイ素組成物およびその製造方法 - Google Patents
有機ケイ素組成物およびその製造方法Info
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- C08G77/42—Block-or graft-polymers containing polysiloxane sequences
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 残留白金量が極めて少ないかまたは白金を含
まない有機ケイ素組成物を提供すること。 【解決手段】 (i)ジメチルシクロシロキサンと(i
i)炭素原子数5以上の炭素原子含有基を含むシクロシ
ロキサンと(iii)オキシアルキレンセグメントを含む
シクロシロキサンとの混合物を、触媒の存在下、シクロ
シロキサン(i)〜(iii)を重合させるのに十分な温
度および時間加熱することを含む、有機ケイ素組成物の
製造方法。
まない有機ケイ素組成物を提供すること。 【解決手段】 (i)ジメチルシクロシロキサンと(i
i)炭素原子数5以上の炭素原子含有基を含むシクロシ
ロキサンと(iii)オキシアルキレンセグメントを含む
シクロシロキサンとの混合物を、触媒の存在下、シクロ
シロキサン(i)〜(iii)を重合させるのに十分な温
度および時間加熱することを含む、有機ケイ素組成物の
製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる置換基を有
する1種以上のシクロシロキサンを反応させることによ
る有機ケイ素組成物の製造方法に関する。
する1種以上のシクロシロキサンを反応させることによ
る有機ケイ素組成物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】Fishは、Macromol. Chem., Macromol. S
ymp. 32, 241-253, (1990)中の“Anionic Ring Opening
Polymerization of Cyclotetorasiloxanes with Large
Substituents”と題された論文のなかで、オクタメチ
ルシクロテトラシロキサンを、(i)高級炭素原子含有
基を含むシクロシロキサンまたは(ii)オキシアルキレ
ンセグメントを含むシクロシロキサンと反応させること
により有機ケイ素組成物を製造することを提案している
が、Fishは、オクタメチルシクロテトラシロキサンを、
(i)高級炭素原子含有基を含むシクロシロキサンおよ
び(ii)オキシアルキレンセグメントを含むシクロシロ
キサンと反応させて有機ケイ素組成物を製造することは
提案していない。
ymp. 32, 241-253, (1990)中の“Anionic Ring Opening
Polymerization of Cyclotetorasiloxanes with Large
Substituents”と題された論文のなかで、オクタメチ
ルシクロテトラシロキサンを、(i)高級炭素原子含有
基を含むシクロシロキサンまたは(ii)オキシアルキレ
ンセグメントを含むシクロシロキサンと反応させること
により有機ケイ素組成物を製造することを提案している
が、Fishは、オクタメチルシクロテトラシロキサンを、
(i)高級炭素原子含有基を含むシクロシロキサンおよ
び(ii)オキシアルキレンセグメントを含むシクロシロ
キサンと反応させて有機ケイ素組成物を製造することは
提案していない。
【0003】また、Fishは、メチルハイドロジェンシク
ロシロキサンを、(i)高級炭素原子含有基を含むシク
ロシロキサンおよび(ii)オキシアルキレンセグメント
を含むシクロシロキサンと反応させることにより有機ケ
イ素組成物を製造することも提案していない。
ロシロキサンを、(i)高級炭素原子含有基を含むシク
ロシロキサンおよび(ii)オキシアルキレンセグメント
を含むシクロシロキサンと反応させることにより有機ケ
イ素組成物を製造することも提案していない。
【0004】さらに、Fishは、オクタメチルシクロテト
ラシロキサンを、(i)高級炭素原子含有基を含む共重
合体シクロシロキサン、(ii)オキシアルキレンセグメ
ントを含む共重合体シクロシロキサン、または(iii)
高級炭素原子含有基を含む共重合体シクロシロキサンお
よびオキシアルキレンセグメントを含む共重合体シクロ
シロキサンと反応させることにより有機ケイ素組成物を
製造することも提案していない。
ラシロキサンを、(i)高級炭素原子含有基を含む共重
合体シクロシロキサン、(ii)オキシアルキレンセグメ
ントを含む共重合体シクロシロキサン、または(iii)
高級炭素原子含有基を含む共重合体シクロシロキサンお
よびオキシアルキレンセグメントを含む共重合体シクロ
シロキサンと反応させることにより有機ケイ素組成物を
製造することも提案していない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ジメチルシロキサン単
位や、メチルオキシアルキレンシロキサン単位や、メチ
ル高級アルキルシロキサン単位を含む有機ケイ素組成物
は、米国特許第3,427,271号(1969年2月
11日)にはっきり示されているように当該技術分野で
既知である。しかしながら、そのような組成物を製造す
る方法は白金触媒を必要とする。対照的に、本発明に係
る方法は、白金の使用を必要とせず、従って、白金は望
ましくない成分であると決められている業界、すなわち
毛髪、皮膚および脇の下に関係するパーソナルケア用途
での使用に向く、極めて低いレベルの残留白金を含む有
機ケイ素組成物または白金を含まない有機ケイ素組成物
を得る手段を開発する観点で利点および利益を与える。
位や、メチルオキシアルキレンシロキサン単位や、メチ
ル高級アルキルシロキサン単位を含む有機ケイ素組成物
は、米国特許第3,427,271号(1969年2月
11日)にはっきり示されているように当該技術分野で
既知である。しかしながら、そのような組成物を製造す
る方法は白金触媒を必要とする。対照的に、本発明に係
る方法は、白金の使用を必要とせず、従って、白金は望
ましくない成分であると決められている業界、すなわち
毛髪、皮膚および脇の下に関係するパーソナルケア用途
での使用に向く、極めて低いレベルの残留白金を含む有
機ケイ素組成物または白金を含まない有機ケイ素組成物
を得る手段を開発する観点で利点および利益を与える。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(i)ジメチ
ルシクロシロキサンまたはメチルハイドロジェンシクロ
シロキサンと、(ii)炭素原子数5以上、好ましくは炭
素原子数8以上の炭素原子含有基を含む単独重合体およ
び共重合体シクロシロキサンと、(iii)オキシアルキ
レンセグメントを含む単独重合体および共重合体シクロ
シロキサンとの様々な混合物を、触媒の存在下、シクロ
シロキサン(i)〜(iii)を重合させて所望の有機ケ
イ素組成物にするのに十分な温度および時間加熱するこ
とによる特定の有機ケイ素組成物の製造方法を提供す
る。
ルシクロシロキサンまたはメチルハイドロジェンシクロ
シロキサンと、(ii)炭素原子数5以上、好ましくは炭
素原子数8以上の炭素原子含有基を含む単独重合体およ
び共重合体シクロシロキサンと、(iii)オキシアルキ
レンセグメントを含む単独重合体および共重合体シクロ
シロキサンとの様々な混合物を、触媒の存在下、シクロ
シロキサン(i)〜(iii)を重合させて所望の有機ケ
イ素組成物にするのに十分な温度および時間加熱するこ
とによる特定の有機ケイ素組成物の製造方法を提供す
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の方法によって製造できる
有機ケイ素組成物としては下記式を有する組成物が挙げ
られる。
有機ケイ素組成物としては下記式を有する組成物が挙げ
られる。
【0008】
【化5】
【0009】この式中、基R1〜R9の全てが水素であ
るかまたは1〜40個の炭素原子を含むアルキル基、好
ましくはメチルであるが、R5またはR8が高級炭素原
子含有基、すなわち炭素原子数5以上、好ましくは炭素
原子数8以上の炭素原子含有基、例えば−(CH2)7C
H3、−(CH2)11CH3または−(CH2)15CH3で
あることを条件とする。従って、高級炭素原子含有基
は、5〜40個、好ましくは8〜40個の炭素原子を含
むのがよい。第2の条件として、R6またはR9は式:
−CaH2a−O−(C2H4O)b−(C3H6O)c−Qに
より表わされるオキシアルキレンセグメントを含む基で
ある。
るかまたは1〜40個の炭素原子を含むアルキル基、好
ましくはメチルであるが、R5またはR8が高級炭素原
子含有基、すなわち炭素原子数5以上、好ましくは炭素
原子数8以上の炭素原子含有基、例えば−(CH2)7C
H3、−(CH2)11CH3または−(CH2)15CH3で
あることを条件とする。従って、高級炭素原子含有基
は、5〜40個、好ましくは8〜40個の炭素原子を含
むのがよい。第2の条件として、R6またはR9は式:
−CaH2a−O−(C2H4O)b−(C3H6O)c−Qに
より表わされるオキシアルキレンセグメントを含む基で
ある。
【0010】所望であれば、上記のような条件のもと
で、R1〜R9は、例えば、フェニルおよびキセニル
(すなわちビフェニル)等のアリール基;ベンジル、フ
ェニルエチル(すなわちフェネチル)および2−フェニ
ルプロピル等のアラルキル基;トリルおよびキシリル等
のアルカリール基;クロロメチル、2−ブロモエチル、
3−クロロプロピルおよび3,3,3−トリフルオロプ
ロピル等のハロアルキル基;ブロモフェニルおよびクロ
ロフェニル等のハロアリール基;ビニル、アリルおよび
ヘキセニル等の不飽和アルケニル基;またはアクリロキ
シプロピル、シアノプロピル、グリシドキシプロピル、
メタクリロキシプロピル、メトキシプロピル、(メチル
チオ)プロピルおよびウレイドプロピル等の置換アルキ
ル基であってもよい。
で、R1〜R9は、例えば、フェニルおよびキセニル
(すなわちビフェニル)等のアリール基;ベンジル、フ
ェニルエチル(すなわちフェネチル)および2−フェニ
ルプロピル等のアラルキル基;トリルおよびキシリル等
のアルカリール基;クロロメチル、2−ブロモエチル、
3−クロロプロピルおよび3,3,3−トリフルオロプ
ロピル等のハロアルキル基;ブロモフェニルおよびクロ
ロフェニル等のハロアリール基;ビニル、アリルおよび
ヘキセニル等の不飽和アルケニル基;またはアクリロキ
シプロピル、シアノプロピル、グリシドキシプロピル、
メタクリロキシプロピル、メトキシプロピル、(メチル
チオ)プロピルおよびウレイドプロピル等の置換アルキ
ル基であってもよい。
【0011】Qは、1〜6個の炭素原子を有するアルキ
ル基、フェニル等のアリール基、ベンジル等のアラルキ
ル基、トリル等のアルカリール基、またはトリメチルシ
リル基−Si(CH3)3等のトリアルキルシリル基であ
ることができる末端基である。aは2〜8の値であり、
bは4〜60の値であり、そしてcは0〜60の値であ
る。オキシアルキレンセグメントは、好ましくは50〜
99.9モル%のオキシエチレン単位−(C2H4O)b
−と0.1〜50モル%のオキシプロピレン単位−(C
3H6O)c−を有する。末端基Qがメチル基であること
と、aが3であるために−CaH2a−が−(CH2)3−
であることが好ましい。
ル基、フェニル等のアリール基、ベンジル等のアラルキ
ル基、トリル等のアルカリール基、またはトリメチルシ
リル基−Si(CH3)3等のトリアルキルシリル基であ
ることができる末端基である。aは2〜8の値であり、
bは4〜60の値であり、そしてcは0〜60の値であ
る。オキシアルキレンセグメントは、好ましくは50〜
99.9モル%のオキシエチレン単位−(C2H4O)b
−と0.1〜50モル%のオキシプロピレン単位−(C
3H6O)c−を有する。末端基Qがメチル基であること
と、aが3であるために−CaH2a−が−(CH2)3−
であることが好ましい。
【0012】上記式において、xは1〜1,000の値
をとることができ、yは0〜1,000の値をとること
ができ、zは0〜1,000の値をとることができる。
x、yおよびzがそれぞれ1〜1,000であり、基R
1〜R9の全て(ただし、高級炭素原子含有基、すなわ
ちR5またはR8と、オキシアルキレンセグメントを含
む基、すなわちR6またはR9を除く)がメチルである
ことが好ましい。
をとることができ、yは0〜1,000の値をとること
ができ、zは0〜1,000の値をとることができる。
x、yおよびzがそれぞれ1〜1,000であり、基R
1〜R9の全て(ただし、高級炭素原子含有基、すなわ
ちR5またはR8と、オキシアルキレンセグメントを含
む基、すなわちR6またはR9を除く)がメチルである
ことが好ましい。
【0013】所望であれば、より多くのx単位、y単位
およびz単位を含む高級ポリマーであるとともにx単
位、y単位およびz単位について規定したものと同じ種
類の官能基を含む有機ケイ素組成物を本発明の方法に従
って製造できる。
およびz単位を含む高級ポリマーであるとともにx単
位、y単位およびz単位について規定したものと同じ種
類の官能基を含む有機ケイ素組成物を本発明の方法に従
って製造できる。
【0014】本発明に係る有機ケイ素組成物を製造する
ために使用されるシクロシロキサンとしては、式:
ために使用されるシクロシロキサンとしては、式:
【0015】
【化6】
【0016】(式中、rおよびsは3〜10の整数を表
わす)を有する組成物が挙げられる。 式:
わす)を有する組成物が挙げられる。 式:
【0017】
【化7】
【0018】を有する第1のシクロシロキサン組成物に
おいて、R10およびR11は、1〜40個の炭素原子
を含む任意のアルキル基であることができ、好ましくは
メチルである。ただし、少なくともR10またはR11
が高級炭素原子含有基、すなわち炭素原子数5以上、好
ましくは炭素原子数8以上の基、例えば−(CH2)7C
H3、−(CH2)11CH3または−(CH2)15CH3で
あることを条件とする。従って、高級炭素原子含有基R
10またはR11は、5〜40個、好ましくは8〜40
個の炭素原子を含むのがよい。代表的なシクロシロキサ
ン組成物は、1,3,5,7−テトラメチル−1,3,
5,7−テトラ(1−オクチル)シクロテトラシロキサ
ンおよび1,3,5,7−テトラ(1−ヘキサデシル)
−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサ
ンである。これらの組成物において、rは4の値であ
る。
おいて、R10およびR11は、1〜40個の炭素原子
を含む任意のアルキル基であることができ、好ましくは
メチルである。ただし、少なくともR10またはR11
が高級炭素原子含有基、すなわち炭素原子数5以上、好
ましくは炭素原子数8以上の基、例えば−(CH2)7C
H3、−(CH2)11CH3または−(CH2)15CH3で
あることを条件とする。従って、高級炭素原子含有基R
10またはR11は、5〜40個、好ましくは8〜40
個の炭素原子を含むのがよい。代表的なシクロシロキサ
ン組成物は、1,3,5,7−テトラメチル−1,3,
5,7−テトラ(1−オクチル)シクロテトラシロキサ
ンおよび1,3,5,7−テトラ(1−ヘキサデシル)
−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサ
ンである。これらの組成物において、rは4の値であ
る。
【0019】所望であれば、上記のような条件のもと
で、R10またはR11は、例えば、フェニルおよびキ
セニル(すなわちビフェニル)等のアリール基;ベンジ
ル、フェニルエチル(すなわちフェネチル)および2−
フェニルプロピル等のアラルキル基;トリルおよびキシ
リル等のアルカリール基;クロロメチル、2−ブロモエ
チル、3−クロロプロピルおよび3,3,3−トリフル
オロプロピル等のハロアルキル基;ブロモフェニルおよ
びクロロフェニル等のハロアリール基;ビニル、アリル
およびヘキセニル等の不飽和アルケニル基;またはアク
リロキシプロピル、シアノプロピル、グリシドキシプロ
ピル、メタクリロキシプロピル、メトキシプロピル、
(メチルチオ)プロピルおよびウレイドプロピル等の置
換アルキル基であってもよい。 式:
で、R10またはR11は、例えば、フェニルおよびキ
セニル(すなわちビフェニル)等のアリール基;ベンジ
ル、フェニルエチル(すなわちフェネチル)および2−
フェニルプロピル等のアラルキル基;トリルおよびキシ
リル等のアルカリール基;クロロメチル、2−ブロモエ
チル、3−クロロプロピルおよび3,3,3−トリフル
オロプロピル等のハロアルキル基;ブロモフェニルおよ
びクロロフェニル等のハロアリール基;ビニル、アリル
およびヘキセニル等の不飽和アルケニル基;またはアク
リロキシプロピル、シアノプロピル、グリシドキシプロ
ピル、メタクリロキシプロピル、メトキシプロピル、
(メチルチオ)プロピルおよびウレイドプロピル等の置
換アルキル基であってもよい。 式:
【0020】
【化8】
【0021】を有する第2のシクロシロキサン組成物に
おいて、R12は、1〜40個の炭素原子を含む任意の
アルキル基であることができ、好ましくはメチルであ
り、R13は、式:−CaH2a−O−(C2H4O)b−
(C3H6O)c−Qにより表わされるオキシアルキレン
セグメントを含む基である。
おいて、R12は、1〜40個の炭素原子を含む任意の
アルキル基であることができ、好ましくはメチルであ
り、R13は、式:−CaH2a−O−(C2H4O)b−
(C3H6O)c−Qにより表わされるオキシアルキレン
セグメントを含む基である。
【0022】所望であれば、R12は、例えば、フェニ
ルおよびキセニル(すなわちビフェニル)等のアリール
基;ベンジル、フェニルエチル(すなわちフェネチル)
および2−フェニルプロピル等のアラルキル基;トリル
およびキシリル等のアルカリール基;クロロメチル、2
−ブロモエチル、3−クロロプロピルおよび3,3,3
−トリフルオロプロピル等のハロアルキル基;ブロモフ
ェニルおよびクロロフェニル等のハロアリール基;ビニ
ル、アリルおよびヘキセニル等の不飽和アルケニル基;
またはアクリロキシプロピル、シアノプロピル、グリシ
ドキシプロピル、メタクリロキシプロピル、メトキシプ
ロピル、(メチルチオ)プロピルおよびウレイドプロピ
ル等の置換アルキル基であってもよい。
ルおよびキセニル(すなわちビフェニル)等のアリール
基;ベンジル、フェニルエチル(すなわちフェネチル)
および2−フェニルプロピル等のアラルキル基;トリル
およびキシリル等のアルカリール基;クロロメチル、2
−ブロモエチル、3−クロロプロピルおよび3,3,3
−トリフルオロプロピル等のハロアルキル基;ブロモフ
ェニルおよびクロロフェニル等のハロアリール基;ビニ
ル、アリルおよびヘキセニル等の不飽和アルケニル基;
またはアクリロキシプロピル、シアノプロピル、グリシ
ドキシプロピル、メタクリロキシプロピル、メトキシプ
ロピル、(メチルチオ)プロピルおよびウレイドプロピ
ル等の置換アルキル基であってもよい。
【0023】Qは、1〜6個の炭素原子を有するアルキ
ル基、フェニル等のアリール基、ベンジル等のアラルキ
ル基、トリル等のアルカリール基、またはトリメチルシ
リル基−Si(CH3)3等のトリアルキルシリル基であ
ることができる末端基である。aは2〜8の値であり、
bは4〜60の値であり、そしてcは0〜60の値であ
る。オキシアルキレンセグメントは、好ましくは50〜
99.9モル%のオキシエチレン単位−(C2H4O)b
−と0.1〜50モル%のオキシプロピレン単位−(C
3H6O)c−を有する。末端基Qがメチル基であること
と、aが3であるために−CaH2a−が−(CH2)3−
であることが好ましい。
ル基、フェニル等のアリール基、ベンジル等のアラルキ
ル基、トリル等のアルカリール基、またはトリメチルシ
リル基−Si(CH3)3等のトリアルキルシリル基であ
ることができる末端基である。aは2〜8の値であり、
bは4〜60の値であり、そしてcは0〜60の値であ
る。オキシアルキレンセグメントは、好ましくは50〜
99.9モル%のオキシエチレン単位−(C2H4O)b
−と0.1〜50モル%のオキシプロピレン単位−(C
3H6O)c−を有する。末端基Qがメチル基であること
と、aが3であるために−CaH2a−が−(CH2)3−
であることが好ましい。
【0024】代表的なシクロシロキサン組成物は、1,
3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラ
(1−プロピル−3−オキシ[ポリエチレンオキシド
(EO7)メチルエーテル])シクロテトラシロキサン
および1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7
−テトラ(1−プロピル−3−オキシ[ポリエチレンオ
キシド(EO12)メチルエーテル])シクロテトラシロ
キサンである。これらの組成物において、sの値は4で
ある。第1の組成物において、Qはメチルであり、aは
3、bは7、およびcは0である。第2の組成物におい
て、Qはメチルであり、aは3、bは12、およびcは
0である。
3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラ
(1−プロピル−3−オキシ[ポリエチレンオキシド
(EO7)メチルエーテル])シクロテトラシロキサン
および1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7
−テトラ(1−プロピル−3−オキシ[ポリエチレンオ
キシド(EO12)メチルエーテル])シクロテトラシロ
キサンである。これらの組成物において、sの値は4で
ある。第1の組成物において、Qはメチルであり、aは
3、bは7、およびcは0である。第2の組成物におい
て、Qはメチルであり、aは3、bは12、およびcは
0である。
【0025】上記のような単独重合体シクロシロキサン
が好ましいが、共重合体シクロシロキサン、すなわち共
環状(co−cyclic)シクロシロキサンも使用で
きることが理解されるべきである。そのような共環状シ
クロシロキサン組成物は、例えば、式:
が好ましいが、共重合体シクロシロキサン、すなわち共
環状(co−cyclic)シクロシロキサンも使用で
きることが理解されるべきである。そのような共環状シ
クロシロキサン組成物は、例えば、式:
【0026】
【化9】
【0027】により表わされる。これらの式において、
t、u、vおよびwはそれぞれ1〜10の整数であり、
tとuの和およびvとwの和はそれぞれ2を超える。 式:
t、u、vおよびwはそれぞれ1〜10の整数であり、
tとuの和およびvとwの和はそれぞれ2を超える。 式:
【0028】
【化10】
【0029】により表わされる第1の共重合体シクロシ
ロキサン組成物において、R14〜R17は1〜40個
の炭素原子を含む任意のアルキル基であることができ、
好ましくはメチルである。ただし、基R14〜R17の
うちの少なくとも1つが高級炭素原子含有基、すなわち
炭素原子数5以上、好ましくは炭素原子数8以上の基、
例えば−(CH2)7CH3、−(CH2)11CH3または
−(CH2)15CH3であることを条件とする。従って、
高級炭素原子含有基は、5〜40個、好ましくは8〜4
0個の炭素原子を含むのがよく、残りの基は概して全て
メチルである。
ロキサン組成物において、R14〜R17は1〜40個
の炭素原子を含む任意のアルキル基であることができ、
好ましくはメチルである。ただし、基R14〜R17の
うちの少なくとも1つが高級炭素原子含有基、すなわち
炭素原子数5以上、好ましくは炭素原子数8以上の基、
例えば−(CH2)7CH3、−(CH2)11CH3または
−(CH2)15CH3であることを条件とする。従って、
高級炭素原子含有基は、5〜40個、好ましくは8〜4
0個の炭素原子を含むのがよく、残りの基は概して全て
メチルである。
【0030】所望であれば、上記のような条件のもと
で、R14〜R17は、例えば、フェニルおよびキセニ
ル(すなわちビフェニル)等のアリール基;ベンジル、
フェニルエチル(すなわちフェネチル)および2−フェ
ニルプロピル等のアラルキル基;トリルおよびキシリル
等のアルカリール基;クロロメチル、2−ブロモエチ
ル、3−クロロプロピルおよび3,3,3−トリフルオ
ロプロピル等のハロアルキル基;ブロモフェニルおよび
クロロフェニル等のハロアリール基;ビニル、アリルお
よびヘキセニル等の不飽和アルケニル基;またはアクリ
ロキシプロピル、シアノプロピル、グリシドキシプロピ
ル、メタクリロキシプロピル、メトキシプロピル、(メ
チルチオ)プロピルおよびウレイドプロピル等の置換ア
ルキル基であってもよい。 式:
で、R14〜R17は、例えば、フェニルおよびキセニ
ル(すなわちビフェニル)等のアリール基;ベンジル、
フェニルエチル(すなわちフェネチル)および2−フェ
ニルプロピル等のアラルキル基;トリルおよびキシリル
等のアルカリール基;クロロメチル、2−ブロモエチ
ル、3−クロロプロピルおよび3,3,3−トリフルオ
ロプロピル等のハロアルキル基;ブロモフェニルおよび
クロロフェニル等のハロアリール基;ビニル、アリルお
よびヘキセニル等の不飽和アルケニル基;またはアクリ
ロキシプロピル、シアノプロピル、グリシドキシプロピ
ル、メタクリロキシプロピル、メトキシプロピル、(メ
チルチオ)プロピルおよびウレイドプロピル等の置換ア
ルキル基であってもよい。 式:
【0031】
【化11】
【0032】を有する第2の共重合体シクロシロキサン
組成物において、R18〜R21は、1〜40個の炭素
原子を含む任意のアルキル基であることができ、好まし
くはメチルである。ただし、基R18〜R21のうちの
少なくとも1つが式:−CaH2 a−O−(C2H4O)b−
(C3H6O)c−Qにより表わされるオキシアルキレン
セグメントを含む基であることを条件とする。
組成物において、R18〜R21は、1〜40個の炭素
原子を含む任意のアルキル基であることができ、好まし
くはメチルである。ただし、基R18〜R21のうちの
少なくとも1つが式:−CaH2 a−O−(C2H4O)b−
(C3H6O)c−Qにより表わされるオキシアルキレン
セグメントを含む基であることを条件とする。
【0033】所望であれば、上記のような条件のもと
で、R18〜R21は、例えば、フェニルおよびキセニ
ル(すなわちビフェニル)等のアリール基;ベンジル、
フェニルエチル(すなわちフェネチル)および2−フェ
ニルプロピル等のアラルキル基;トリルおよびキシリル
等のアルカリール基;クロロメチル、2−ブロモエチ
ル、3−クロロプロピルおよび3,3,3−トリフルオ
ロプロピル等のハロアルキル基;ブロモフェニルおよび
クロロフェニル等のハロアリール基;ビニル、アリルお
よびヘキセニル等の不飽和アルケニル基;またはアクリ
ロキシプロピル、シアノプロピル、グリシドキシプロピ
ル、メタクリロキシプロピル、メトキシプロピル、(メ
チルチオ)プロピルおよびウレイドプロピル等の置換ア
ルキル基であってもよい。
で、R18〜R21は、例えば、フェニルおよびキセニ
ル(すなわちビフェニル)等のアリール基;ベンジル、
フェニルエチル(すなわちフェネチル)および2−フェ
ニルプロピル等のアラルキル基;トリルおよびキシリル
等のアルカリール基;クロロメチル、2−ブロモエチ
ル、3−クロロプロピルおよび3,3,3−トリフルオ
ロプロピル等のハロアルキル基;ブロモフェニルおよび
クロロフェニル等のハロアリール基;ビニル、アリルお
よびヘキセニル等の不飽和アルケニル基;またはアクリ
ロキシプロピル、シアノプロピル、グリシドキシプロピ
ル、メタクリロキシプロピル、メトキシプロピル、(メ
チルチオ)プロピルおよびウレイドプロピル等の置換ア
ルキル基であってもよい。
【0034】Qは、1〜6個の炭素原子を有するアルキ
ル基、フェニル等のアリール基、ベンジル等のアラルキ
ル基、トリル等のアルカリール基、またはトリメチルシ
リル基−Si(CH3)3等のトリアルキルシリル基であ
ることができる末端基である。aは2〜8の値であり、
bは4〜60の値であり、そしてcは0〜60の値であ
る。オキシアルキレンセグメントは、好ましくは50〜
99.9モル%のオキシエチレン単位−(C2H4O)b
−と0.1〜50モル%のオキシプロピレン単位−(C
3H6O)c−を有する。末端基Qがメチル基であること
と、aが3であるために−CaH2a−が−(CH2)3−
であることが好ましい。オキシアルキレンセグメントを
含む基を除き、残りの基は概して全てメチル基である。
ル基、フェニル等のアリール基、ベンジル等のアラルキ
ル基、トリル等のアルカリール基、またはトリメチルシ
リル基−Si(CH3)3等のトリアルキルシリル基であ
ることができる末端基である。aは2〜8の値であり、
bは4〜60の値であり、そしてcは0〜60の値であ
る。オキシアルキレンセグメントは、好ましくは50〜
99.9モル%のオキシエチレン単位−(C2H4O)b
−と0.1〜50モル%のオキシプロピレン単位−(C
3H6O)c−を有する。末端基Qがメチル基であること
と、aが3であるために−CaH2a−が−(CH2)3−
であることが好ましい。オキシアルキレンセグメントを
含む基を除き、残りの基は概して全てメチル基である。
【0035】そのような共重合体シクロシロキサン、す
なわち共環状シロキサンは、当該技術分野で周知であ
り、例えば米国特許第3,299,112号(1967
年1月17日)および米国特許第5,160,494号
(1992年11月3日)に記載されている。
なわち共環状シロキサンは、当該技術分野で周知であ
り、例えば米国特許第3,299,112号(1967
年1月17日)および米国特許第5,160,494号
(1992年11月3日)に記載されている。
【0036】開環重合反応における一成分として含める
ことのできるさらなる組成物はジメチルシクロシロキサ
ンまたはメチルハイドロジェンシクロシロキサンであ
る。このさらなる組成物を含めることによって、この反
応で使用されるその他のシクロシロキサン組成物の量は
減少する。この組成物は、例えば、沸点134℃、室温
で固体の式:{(Me2)SiO}3により表わされるヘ
キサメチルシクロトリシロキサン(D3);沸点176
℃、粘度2.3mm2/sの式:{(Me2)SiO}4に
より表わされるオクタメチルシクロテトラシロキサン
(D4);沸点210℃、粘度3.87mm2/sの式:
{(Me2)SiO}5により表わされるデカメチルシク
ロペンタシロキサン(D5);沸点245℃、粘度6.
62mm2/sの式:{(Me2)SiO}6により表わさ
れるデカメチルシクロヘキサシロキサン(D6);およ
びメチルハイドロジェンシクロシロキサンである、式:
{(MeH)SiO}4により表わされる1,3,5,
7−テトラメチルシクロテトラシロキサン等の揮発性環
状メチルシロキサンのいずれか1種または混合物である
ことができる。
ことのできるさらなる組成物はジメチルシクロシロキサ
ンまたはメチルハイドロジェンシクロシロキサンであ
る。このさらなる組成物を含めることによって、この反
応で使用されるその他のシクロシロキサン組成物の量は
減少する。この組成物は、例えば、沸点134℃、室温
で固体の式:{(Me2)SiO}3により表わされるヘ
キサメチルシクロトリシロキサン(D3);沸点176
℃、粘度2.3mm2/sの式:{(Me2)SiO}4に
より表わされるオクタメチルシクロテトラシロキサン
(D4);沸点210℃、粘度3.87mm2/sの式:
{(Me2)SiO}5により表わされるデカメチルシク
ロペンタシロキサン(D5);沸点245℃、粘度6.
62mm2/sの式:{(Me2)SiO}6により表わさ
れるデカメチルシクロヘキサシロキサン(D6);およ
びメチルハイドロジェンシクロシロキサンである、式:
{(MeH)SiO}4により表わされる1,3,5,
7−テトラメチルシクロテトラシロキサン等の揮発性環
状メチルシロキサンのいずれか1種または混合物である
ことができる。
【0037】開環重合反応で使用される一成分として含
めることのできる他の組成物は、比較的短鎖の低分子量
線状シリコーン末端封鎖性組成物である。その用語が示
すように、この組成物を反応混合物に含めると、本発明
の方法によって製造される有機ケイ素組成物の末端封
鎖、すなわちトリメチルシロキシ末端化が促進される。
これらの比較的短鎖の低分子量線状シリコーン組成物は
概して、式:MDeM(式中、eは0〜8の値であるこ
とができ、Mは一官能性単位(CH3)3SiO1/ 2を表
わし、Dは二官能性単位(CH3)2SiO2/2を表わ
す)に対応する構造を有する。使用することのできる比
較的短鎖の低分子量線状シリコーン組成物の幾つかの例
として、沸点100℃、粘度0.65mm2/sの式:M
e3SiOSiMe3により表わされるヘキサメチルジシ
ロキサン(MM);沸点152℃、粘度1.04mm2/
sの式:Me3SiOMe2SiOSiMe3により表わ
されるオクタメチルトリシロキサン(MDM);沸点1
94℃、粘度1.53mm2/sの式:Me3SiO(M
e2SiO)2SiMe3により表わされるデカメチルテ
トラシロキサン(MD2M);沸点229℃、粘度2.
06mm2/sの式:Me3SiO(Me2SiO)3Si
Me3により表わされるドデカメチルペンタシロキサン
(MD3M);沸点245℃、粘度2.63mm2/sの
式:Me3SiO(Me 2SiO)4SiMe3により表わ
されるテトラデカメチルヘキサシロキサン(MD
4M);および沸点270℃、粘度3.24mm2/sの
式:Me3SiO(Me 2SiO)5SiMe3により表わ
されるヘキサデカメチルヘプタシロキサン(MD5M)
等の組成物の1種または混合物が挙げられる。所望であ
れば、100センチストークス以下、好ましくは50セ
ンチストークス以下、最も好ましくは5センチストーク
ス以下の粘度を有する他の線状メチルシロキサンを使用
することができる。その場合には、eの値は8よりかな
り大きく、すなわちeは75までの値である。
めることのできる他の組成物は、比較的短鎖の低分子量
線状シリコーン末端封鎖性組成物である。その用語が示
すように、この組成物を反応混合物に含めると、本発明
の方法によって製造される有機ケイ素組成物の末端封
鎖、すなわちトリメチルシロキシ末端化が促進される。
これらの比較的短鎖の低分子量線状シリコーン組成物は
概して、式:MDeM(式中、eは0〜8の値であるこ
とができ、Mは一官能性単位(CH3)3SiO1/ 2を表
わし、Dは二官能性単位(CH3)2SiO2/2を表わ
す)に対応する構造を有する。使用することのできる比
較的短鎖の低分子量線状シリコーン組成物の幾つかの例
として、沸点100℃、粘度0.65mm2/sの式:M
e3SiOSiMe3により表わされるヘキサメチルジシ
ロキサン(MM);沸点152℃、粘度1.04mm2/
sの式:Me3SiOMe2SiOSiMe3により表わ
されるオクタメチルトリシロキサン(MDM);沸点1
94℃、粘度1.53mm2/sの式:Me3SiO(M
e2SiO)2SiMe3により表わされるデカメチルテ
トラシロキサン(MD2M);沸点229℃、粘度2.
06mm2/sの式:Me3SiO(Me2SiO)3Si
Me3により表わされるドデカメチルペンタシロキサン
(MD3M);沸点245℃、粘度2.63mm2/sの
式:Me3SiO(Me 2SiO)4SiMe3により表わ
されるテトラデカメチルヘキサシロキサン(MD
4M);および沸点270℃、粘度3.24mm2/sの
式:Me3SiO(Me 2SiO)5SiMe3により表わ
されるヘキサデカメチルヘプタシロキサン(MD5M)
等の組成物の1種または混合物が挙げられる。所望であ
れば、100センチストークス以下、好ましくは50セ
ンチストークス以下、最も好ましくは5センチストーク
ス以下の粘度を有する他の線状メチルシロキサンを使用
することができる。その場合には、eの値は8よりかな
り大きく、すなわちeは75までの値である。
【0038】本発明の方法において使用される触媒は、
シクロシロキサンの開環重合のための反応に有用な当該
技術分野で知られている様々な触媒のうちのいずれであ
ってもよい。幾つかの適切な種類の触媒の例として、ア
ルカリ金属水酸化物、アルカリ金属アルコキシド、アル
カリ金属シラノラート、硫酸、塩酸、三フッ化硼素およ
び塩化アルミニウム等のルイス酸、水酸化テトラメチル
アンモニウム、テトラブチルホスホニウムシラノラー
ト、第4級アンモニウムとホウ素の錯体およびホスホニ
ウムとホウ素の錯体、第4級アンモニウムリン酸塩、第
4級アンモニウムホウ酸塩、第4級アンモニウム炭酸
塩、第4級アンモニウムケイ酸塩、トリフルオロメタン
スルホン酸、ハロゲン化ホスホニトリル(酸性ホスファ
ゼン)およびホスファゼン塩基が挙げられる。これら
は、米国特許第5,344,906号(1994年9月
6日)、米国特許第5,670,596号(1997年
9月23日)、米国特許第5,830,969号(19
98年11月3日)および米国特許第5,883,21
5号(1999年3月16日)に記載されている。
シクロシロキサンの開環重合のための反応に有用な当該
技術分野で知られている様々な触媒のうちのいずれであ
ってもよい。幾つかの適切な種類の触媒の例として、ア
ルカリ金属水酸化物、アルカリ金属アルコキシド、アル
カリ金属シラノラート、硫酸、塩酸、三フッ化硼素およ
び塩化アルミニウム等のルイス酸、水酸化テトラメチル
アンモニウム、テトラブチルホスホニウムシラノラー
ト、第4級アンモニウムとホウ素の錯体およびホスホニ
ウムとホウ素の錯体、第4級アンモニウムリン酸塩、第
4級アンモニウムホウ酸塩、第4級アンモニウム炭酸
塩、第4級アンモニウムケイ酸塩、トリフルオロメタン
スルホン酸、ハロゲン化ホスホニトリル(酸性ホスファ
ゼン)およびホスファゼン塩基が挙げられる。これら
は、米国特許第5,344,906号(1994年9月
6日)、米国特許第5,670,596号(1997年
9月23日)、米国特許第5,830,969号(19
98年11月3日)および米国特許第5,883,21
5号(1999年3月16日)に記載されている。
【0039】具体例として、使用できる幾つかの好適な
アルカリ金属シラノラートおよびアルカリ金属シロキサ
ノラートは、ナトリウムトリメチルシラノラート(CH
3)3Si(ONa)、ナトリウムトリフェニルシラノラ
ート(C6H5)3Si(ONa)、二ナトリウムジフェ
ニルシラノラート(C6H5)2Si(ONa)2、二ナト
リウムジメチルシラノラート(CH3)2Si(ONa)
2、二ナトリウムメチルアミノプロピルシラノラート
(CH3)[H2NCH2CH2CH2]Si(ONa)2、
それらのカリウム等価物、二カリウムジメチルシラノラ
ートKO[(CH3)2SiO]K、二カリウムジメチル
シロキサノラートKO[(CH3)2SiO]nK(nは
4〜8)、二カリウムフェニルメチルシラノラートKO
[(C6H 5)(CH3)SiO]Kおよび二カリウムフ
ェニルメチルシロキサノラートKO[(C6H5)(CH
3)SiO]nK(nは4〜8)である。
アルカリ金属シラノラートおよびアルカリ金属シロキサ
ノラートは、ナトリウムトリメチルシラノラート(CH
3)3Si(ONa)、ナトリウムトリフェニルシラノラ
ート(C6H5)3Si(ONa)、二ナトリウムジフェ
ニルシラノラート(C6H5)2Si(ONa)2、二ナト
リウムジメチルシラノラート(CH3)2Si(ONa)
2、二ナトリウムメチルアミノプロピルシラノラート
(CH3)[H2NCH2CH2CH2]Si(ONa)2、
それらのカリウム等価物、二カリウムジメチルシラノラ
ートKO[(CH3)2SiO]K、二カリウムジメチル
シロキサノラートKO[(CH3)2SiO]nK(nは
4〜8)、二カリウムフェニルメチルシラノラートKO
[(C6H 5)(CH3)SiO]Kおよび二カリウムフ
ェニルメチルシロキサノラートKO[(C6H5)(CH
3)SiO]nK(nは4〜8)である。
【0040】シクロシロキサン組成物の重合は、30〜
250℃の範囲内の温度で、5分間から3日間までの範
囲内の時間をかけて行うことができる。一般的に、反応
温度を高めることにより重合を促進することができる。
250℃の範囲内の温度で、5分間から3日間までの範
囲内の時間をかけて行うことができる。一般的に、反応
温度を高めることにより重合を促進することができる。
【0041】触媒の量は、100個のケイ素原子当たり
1個のアルカリ/酸性イオンから200,000個のケ
イ素原子当たり1個のアルカリ/酸性イオンに相当する
量であることができる。この量よりも多い量または少な
い量のアルカリ/酸触媒を使用して重合を達成できる
が、前者の場合には、反応の最後に触媒を中和するのに
多量の酸/塩基が必要となるであろうし、後者の場合に
は、ほんの微量の触媒は初期反応の有効性を損ない得る
ため、実際的でない。
1個のアルカリ/酸性イオンから200,000個のケ
イ素原子当たり1個のアルカリ/酸性イオンに相当する
量であることができる。この量よりも多い量または少な
い量のアルカリ/酸触媒を使用して重合を達成できる
が、前者の場合には、反応の最後に触媒を中和するのに
多量の酸/塩基が必要となるであろうし、後者の場合に
は、ほんの微量の触媒は初期反応の有効性を損ない得る
ため、実際的でない。
【0042】溶剤の不在下に反応を行うことが好ましい
が、所望であれば、アセトニトリル、ジメチルホルムア
ミド、デカヒドロナフタレン、トルエン、p−クロロト
ルエン、o−ジクロロベンゼン、テトラヒドロフラン、
キシレン、ジメチルスルホキシドまたはジブチルエーテ
ル等の溶剤の存在下で反応を行うことができる。
が、所望であれば、アセトニトリル、ジメチルホルムア
ミド、デカヒドロナフタレン、トルエン、p−クロロト
ルエン、o−ジクロロベンゼン、テトラヒドロフラン、
キシレン、ジメチルスルホキシドまたはジブチルエーテ
ル等の溶剤の存在下で反応を行うことができる。
【0043】重合反応を行う際に使用される必須成分お
よび任意成分のいずれも、有機ケイ素組成物のポリマー
鎖中に所望の分布の反復単位を得るのに必要な化学量論
的量またはわずかに過剰な量で組み合わせることができ
る。すなわち、本発明の方法において等量の反応物を使
用するのがよいが、反応物のうちの1種以上を過剰量で
使用することが必要なこともある。消費されない過剰量
の反応物を使用する利益はないから、例えば経済的な理
由から最大限度の量が決まる。最低限度の量は、反応物
の種類および純度に依存するであろう。
よび任意成分のいずれも、有機ケイ素組成物のポリマー
鎖中に所望の分布の反復単位を得るのに必要な化学量論
的量またはわずかに過剰な量で組み合わせることができ
る。すなわち、本発明の方法において等量の反応物を使
用するのがよいが、反応物のうちの1種以上を過剰量で
使用することが必要なこともある。消費されない過剰量
の反応物を使用する利益はないから、例えば経済的な理
由から最大限度の量が決まる。最低限度の量は、反応物
の種類および純度に依存するであろう。
【0044】
【実施例】例1:アルキル変性シロキサン 100ml丸底フラスコに磁気攪拌棒、温度計および還
流冷却器を備え、そして2.1g(0.6ミリモル)の
50センチストークスのポリジメチルシロキサン流体、
31.9g(107.5ミリモル)のオクタメチルシク
ロテトラシロキサンおよび11.0g(16.0ミリモ
ル)の1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7
−テトラ(1−オクチル)シクロテトラシロキサンを入
れた。この均質混合物に、0.045g(0.3ミリモ
ル、0.1質量%)のトリフルオロメタンスルホン酸を
加えた。温度を75℃±5℃に上げ、そしてその温度を
4時間維持した。次に、3.0gの炭酸水素ナトリウム
を加え、そして混合物を室温まで放冷した。室温で2時
間攪拌後、混合物を濾過すると、41.4gの透明な粘
性のある油状物が得られた。この油状物を29Si−およ
び13C−NMR分光分析ならびにGPCにより特性評価
した。生成物の混合物が、重合度(DP)700(すな
わちxとyの和、zはゼロ)の線状シロキサンを93%
含むことが確認された。この線状シロキサンは12.1
モル%の側鎖オクチル基を含んでいた。
流冷却器を備え、そして2.1g(0.6ミリモル)の
50センチストークスのポリジメチルシロキサン流体、
31.9g(107.5ミリモル)のオクタメチルシク
ロテトラシロキサンおよび11.0g(16.0ミリモ
ル)の1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7
−テトラ(1−オクチル)シクロテトラシロキサンを入
れた。この均質混合物に、0.045g(0.3ミリモ
ル、0.1質量%)のトリフルオロメタンスルホン酸を
加えた。温度を75℃±5℃に上げ、そしてその温度を
4時間維持した。次に、3.0gの炭酸水素ナトリウム
を加え、そして混合物を室温まで放冷した。室温で2時
間攪拌後、混合物を濾過すると、41.4gの透明な粘
性のある油状物が得られた。この油状物を29Si−およ
び13C−NMR分光分析ならびにGPCにより特性評価
した。生成物の混合物が、重合度(DP)700(すな
わちxとyの和、zはゼロ)の線状シロキサンを93%
含むことが確認された。この線状シロキサンは12.1
モル%の側鎖オクチル基を含んでいた。
【0045】例2 250mlフラスコに磁気攪拌棒、温度計および還流冷
却器を備えた。このフラスコに、59.9g(86.9
ミリモル)の1,3,5,7−テトラメチル−1,3,
5,7−テトラ(1−オクチル)シクロテトラシロキサ
ン、33.1g(112ミリモル)のオクタメチルシク
ロテトラシロキサンおよび7.21g(8.70ミリモ
ル)の5センチストークスのポリジメチルシロキサン流
体を加えた。この均質混合物に、0.10g(0.67
ミリモル、0.1質量%)のトリフルオロメタンスルホ
ン酸を加えた。温度を75℃±5℃に上げ、そしてその
温度を4時間維持した。次に、5.0gの炭酸水素ナト
リウムを加え、そして混合物を室温まで放冷した。室温
で2時間攪拌後、混合物を濾過すると、93.2gの透
明な粘性のある油状物が得られた。この油状物を29Si
−および13C−NMR分光分析ならびにGPCにより特
性評価した。生成物の混合物が、76のDP(すなわち
xとyの和、zはゼロ)を有する線状シロキサンを86
%含むことが確認された。この線状シロキサンは38.
1モル%の側鎖オクチル基を含んでいた。
却器を備えた。このフラスコに、59.9g(86.9
ミリモル)の1,3,5,7−テトラメチル−1,3,
5,7−テトラ(1−オクチル)シクロテトラシロキサ
ン、33.1g(112ミリモル)のオクタメチルシク
ロテトラシロキサンおよび7.21g(8.70ミリモ
ル)の5センチストークスのポリジメチルシロキサン流
体を加えた。この均質混合物に、0.10g(0.67
ミリモル、0.1質量%)のトリフルオロメタンスルホ
ン酸を加えた。温度を75℃±5℃に上げ、そしてその
温度を4時間維持した。次に、5.0gの炭酸水素ナト
リウムを加え、そして混合物を室温まで放冷した。室温
で2時間攪拌後、混合物を濾過すると、93.2gの透
明な粘性のある油状物が得られた。この油状物を29Si
−および13C−NMR分光分析ならびにGPCにより特
性評価した。生成物の混合物が、76のDP(すなわち
xとyの和、zはゼロ)を有する線状シロキサンを86
%含むことが確認された。この線状シロキサンは38.
1モル%の側鎖オクチル基を含んでいた。
【0046】例3 50ml丸底フラスコに磁気攪拌棒、温度計、還流冷却
器およびガス出入口を備えた。このフラスコに、0.8
g(0.93ミリモル)の5センチストークスのポリジ
メチルシロキサン流体、15.0g(50.6ミリモ
ル)のオクタメチルシクロテトラシロキサンおよび1
5.0g(21.8ミリモル)の1,3,5,7−テト
ラメチル−1,3,5,7−テトラ(1−オクチル)シ
クロテトラシロキサンを入れた。この混合物を100℃
±5℃に加熱してその温度を1時間維持し、次に温度を
120℃±5℃に上げた。この均質混合物に、0.03
1g(0.1質量%)のテトラブチルホスホニウムシラ
ノラートを加えた。温度を3時間維持した。次に、温度
を170℃±5℃に上げ、その温度を2時間維持し、次
に混合物を室温に放冷した。室温で2時間攪拌後、混合
物を濾過すると、28.3gの透明な粘性のある油状物
が得られた。この油状物を29Si−および13C−NMR
分光分析ならびにGPCにより特性評価した。生成物の
混合物が、180のDP(すなわちxとyの和、zはゼ
ロ)を有する線状シロキサンを88%含むことが確認さ
れた。この線状シロキサンは25.3モル%の側鎖オク
チル基を含んでいた。
器およびガス出入口を備えた。このフラスコに、0.8
g(0.93ミリモル)の5センチストークスのポリジ
メチルシロキサン流体、15.0g(50.6ミリモ
ル)のオクタメチルシクロテトラシロキサンおよび1
5.0g(21.8ミリモル)の1,3,5,7−テト
ラメチル−1,3,5,7−テトラ(1−オクチル)シ
クロテトラシロキサンを入れた。この混合物を100℃
±5℃に加熱してその温度を1時間維持し、次に温度を
120℃±5℃に上げた。この均質混合物に、0.03
1g(0.1質量%)のテトラブチルホスホニウムシラ
ノラートを加えた。温度を3時間維持した。次に、温度
を170℃±5℃に上げ、その温度を2時間維持し、次
に混合物を室温に放冷した。室温で2時間攪拌後、混合
物を濾過すると、28.3gの透明な粘性のある油状物
が得られた。この油状物を29Si−および13C−NMR
分光分析ならびにGPCにより特性評価した。生成物の
混合物が、180のDP(すなわちxとyの和、zはゼ
ロ)を有する線状シロキサンを88%含むことが確認さ
れた。この線状シロキサンは25.3モル%の側鎖オク
チル基を含んでいた。
【0047】例4 250mlフラスコに磁気攪拌棒、温度計および還流冷
却器を備えた。このフラスコに、57.1g(50.1
ミリモル)の1,3,5,7−テトラ(1−ヘキサデシ
ル)−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロ
キサン、49.9g(168ミリモル)のオクタメチル
シクロテトラシロキサン、2.46g(10.2ミリモ
ル)の1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロ
キサンおよび7.76g(9.36ミリモル)の5セン
チストークスのポリジメチルシロキサン流体を加えた。
この均質混合物に、0.117g(0.78ミリモル、
0.1質量%)のトリフルオロメタンスルホン酸を加え
た。温度を75℃±5℃に上げ、そしてその温度を4時
間維持した。次に、5.0gの炭酸水素ナトリウムを加
え、そして混合物を室温まで放冷した。室温で2時間攪
拌後、混合物を濾過すると、106gの透明な粘性のあ
る油状物が得られた。この油状物を29Si−および13C
−NMR分光分析ならびにGPCにより特性評価した。
生成物の混合物が、75のDP(すなわちxとyの和、
zはゼロ)を有する線状シロキサンを78%含むことが
確認された。この線状シロキサンは14.9モル%の側
鎖ヘキサデシル基と3.9モル%のメチルハイドロジェ
ン基を含んでいた。
却器を備えた。このフラスコに、57.1g(50.1
ミリモル)の1,3,5,7−テトラ(1−ヘキサデシ
ル)−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロ
キサン、49.9g(168ミリモル)のオクタメチル
シクロテトラシロキサン、2.46g(10.2ミリモ
ル)の1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロ
キサンおよび7.76g(9.36ミリモル)の5セン
チストークスのポリジメチルシロキサン流体を加えた。
この均質混合物に、0.117g(0.78ミリモル、
0.1質量%)のトリフルオロメタンスルホン酸を加え
た。温度を75℃±5℃に上げ、そしてその温度を4時
間維持した。次に、5.0gの炭酸水素ナトリウムを加
え、そして混合物を室温まで放冷した。室温で2時間攪
拌後、混合物を濾過すると、106gの透明な粘性のあ
る油状物が得られた。この油状物を29Si−および13C
−NMR分光分析ならびにGPCにより特性評価した。
生成物の混合物が、75のDP(すなわちxとyの和、
zはゼロ)を有する線状シロキサンを78%含むことが
確認された。この線状シロキサンは14.9モル%の側
鎖ヘキサデシル基と3.9モル%のメチルハイドロジェ
ン基を含んでいた。
【0048】例5:ポリエーテル変性シロキサン 25ml丸底フラスコに磁気攪拌棒、温度計、還流冷却
器およびガス出入口を備えた。このフラスコに、0.7
6g(0.92ミリモル)の5センチストークスのポリ
ジメチルシロキサン流体、10.6g(35.7ミリモ
ル)のオクタメチルシクロテトラシロキサンおよび5.
00g(2.84ミリモル)の1,3,5,7−テトラ
メチル−1,3,5,7−テトラ(1−プロピル−3−
オキシ[ポリエチレンオキシド(EO7)メチルエーテ
ル])シクロテトラシロキサンを入れた。この混合物を
100℃±5℃に加熱してその温度を1時間維持し、次
に温度を120℃±5℃に上げた。この均質反応混合物
に、0.016g(0.12ミリモル、0.1質量%)
のカリウムトリメチルシラノラートを加えた。温度を3
時間維持した。次に、温度を60℃±5℃に下げ、そし
てシラノラート触媒を中和するために約0.024g
(0.22ミリモル)の(CH3)3SiCl、すなわち
トリメチルクロロシランを加えた。60℃±5℃で2時
間混合後、シラノラート触媒の中和の間に生成したHC
lを中和するために2.0gの炭酸水素ナトリウムを加
え、混合物を放冷した。室温で2時間攪拌後、混合物を
濾過すると、14.6gの透明な粘性のある油状物が得
られた。この油状物を29Si−および13C−NMR分光
分析ならびにGPCにより特性評価した。生成物の混合
物が、188のDP(すなわちxとzの和、yはゼロ)
を有する線状シロキサンを90%含むことが確認され
た。この線状シロキサンは13.1モル%の側鎖ポリエ
ーテル基を含んでいた。
器およびガス出入口を備えた。このフラスコに、0.7
6g(0.92ミリモル)の5センチストークスのポリ
ジメチルシロキサン流体、10.6g(35.7ミリモ
ル)のオクタメチルシクロテトラシロキサンおよび5.
00g(2.84ミリモル)の1,3,5,7−テトラ
メチル−1,3,5,7−テトラ(1−プロピル−3−
オキシ[ポリエチレンオキシド(EO7)メチルエーテ
ル])シクロテトラシロキサンを入れた。この混合物を
100℃±5℃に加熱してその温度を1時間維持し、次
に温度を120℃±5℃に上げた。この均質反応混合物
に、0.016g(0.12ミリモル、0.1質量%)
のカリウムトリメチルシラノラートを加えた。温度を3
時間維持した。次に、温度を60℃±5℃に下げ、そし
てシラノラート触媒を中和するために約0.024g
(0.22ミリモル)の(CH3)3SiCl、すなわち
トリメチルクロロシランを加えた。60℃±5℃で2時
間混合後、シラノラート触媒の中和の間に生成したHC
lを中和するために2.0gの炭酸水素ナトリウムを加
え、混合物を放冷した。室温で2時間攪拌後、混合物を
濾過すると、14.6gの透明な粘性のある油状物が得
られた。この油状物を29Si−および13C−NMR分光
分析ならびにGPCにより特性評価した。生成物の混合
物が、188のDP(すなわちxとzの和、yはゼロ)
を有する線状シロキサンを90%含むことが確認され
た。この線状シロキサンは13.1モル%の側鎖ポリエ
ーテル基を含んでいた。
【0049】例6 50ml丸底フラスコに磁気攪拌棒、温度計、還流冷却
器およびガス出入口を備えた。このフラスコに、6.0
2g(7.26ミリモル)の5センチストークスのポリ
ジメチルシロキサン流体および21.3gの1,3,
5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラ(1−
プロピル−3−オキシ[ポリエチレンオキシド(E
O12)メチルエーテル])シクロテトラシロキサン(1
0.7ミリモル)を入れた。この混合物を100℃±5
℃に加熱してその温度を1時間維持し、次に温度を12
0℃±5℃に上げた。この均質反応混合物に、0.03
7g(0.1質量%)のテトラブチルホスホニウムシラ
ノラートを加えた。攪拌しながら温度を4時間維持し
た。次に、温度を170℃±5℃に上げ、そしてその温
度を2時間維持し、次に混合物を室温に放冷した。室温
で2時間攪拌後、混合物を濾過すると、24.8gの透
明な粘性のある油状物が得られた。この油状物を29Si
−および13C−NMR分光分析ならびにGPCにより特
性評価した。生成物の混合物が、11のDP(すなわち
xとzの和、yはゼロ)を有する線状シロキサンを82
%含むことが確認された。この線状シロキサンは23.
3モル%の側鎖ポリエーテル基を含んでいた。
器およびガス出入口を備えた。このフラスコに、6.0
2g(7.26ミリモル)の5センチストークスのポリ
ジメチルシロキサン流体および21.3gの1,3,
5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラ(1−
プロピル−3−オキシ[ポリエチレンオキシド(E
O12)メチルエーテル])シクロテトラシロキサン(1
0.7ミリモル)を入れた。この混合物を100℃±5
℃に加熱してその温度を1時間維持し、次に温度を12
0℃±5℃に上げた。この均質反応混合物に、0.03
7g(0.1質量%)のテトラブチルホスホニウムシラ
ノラートを加えた。攪拌しながら温度を4時間維持し
た。次に、温度を170℃±5℃に上げ、そしてその温
度を2時間維持し、次に混合物を室温に放冷した。室温
で2時間攪拌後、混合物を濾過すると、24.8gの透
明な粘性のある油状物が得られた。この油状物を29Si
−および13C−NMR分光分析ならびにGPCにより特
性評価した。生成物の混合物が、11のDP(すなわち
xとzの和、yはゼロ)を有する線状シロキサンを82
%含むことが確認された。この線状シロキサンは23.
3モル%の側鎖ポリエーテル基を含んでいた。
【0050】例7 50ml丸底フラスコに磁気攪拌棒、温度計、還流冷却
器およびガス出入口を備えた。このフラスコに、1.0
1g(1.22ミリモル)の5センチストークスのポリ
ジメチルシロキサン流体、3.03g(1.72ミリモ
ル)の1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7
−テトラ(1−プロピル−3−オキシ[ポリエチレンオ
キシド(EO7)メチルエーテル])シクロテトラシロ
キサン、16.0g(14.1ミリモル)の1,3,
5,7−テトラ(1−ヘキサデシル)−1,3,5,7
−テトラメチルシクロテトラシロキサンおよび6.49
g(21.9ミリモル)のオクタメチルシクロテトラシ
ロキサンを入れた。この混合物を100℃±5℃に加熱
してその温度を1時間維持し、次に温度を120℃±5
℃に上げた。この均質反応混合物に、0.027g
(0.1質量%)のテトラブチルホスホニウムシラノラ
ートを加えた。攪拌しながら温度を4時間維持した。次
に、温度を170℃±5℃に上げ、そしてその温度を2
時間維持し、次に混合物を室温に放冷した。室温で2時
間攪拌後、混合物を濾過すると、23.6gの透明な粘
性のある油状物が得られた。この油状物を29Si−およ
び13C−NMR分光分析ならびにGPCにより特性評価
した。生成物の混合物が、80のDP(すなわちxとy
とzの和)を有する線状シロキサンを79%含むことが
確認された。この線状シロキサンは27.2モル%の側
鎖ヘキサデシル基と3.7モル%の側鎖ポリエーテル基
を含んでいた。
器およびガス出入口を備えた。このフラスコに、1.0
1g(1.22ミリモル)の5センチストークスのポリ
ジメチルシロキサン流体、3.03g(1.72ミリモ
ル)の1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7
−テトラ(1−プロピル−3−オキシ[ポリエチレンオ
キシド(EO7)メチルエーテル])シクロテトラシロ
キサン、16.0g(14.1ミリモル)の1,3,
5,7−テトラ(1−ヘキサデシル)−1,3,5,7
−テトラメチルシクロテトラシロキサンおよび6.49
g(21.9ミリモル)のオクタメチルシクロテトラシ
ロキサンを入れた。この混合物を100℃±5℃に加熱
してその温度を1時間維持し、次に温度を120℃±5
℃に上げた。この均質反応混合物に、0.027g
(0.1質量%)のテトラブチルホスホニウムシラノラ
ートを加えた。攪拌しながら温度を4時間維持した。次
に、温度を170℃±5℃に上げ、そしてその温度を2
時間維持し、次に混合物を室温に放冷した。室温で2時
間攪拌後、混合物を濾過すると、23.6gの透明な粘
性のある油状物が得られた。この油状物を29Si−およ
び13C−NMR分光分析ならびにGPCにより特性評価
した。生成物の混合物が、80のDP(すなわちxとy
とzの和)を有する線状シロキサンを79%含むことが
確認された。この線状シロキサンは27.2モル%の側
鎖ヘキサデシル基と3.7モル%の側鎖ポリエーテル基
を含んでいた。
【0051】ここに記載した有機ケイ素組成物は、有機
ケイ素材料に起因するなんらかの利点を必要とする用途
において有用であるが、これらの有機ケイ素組成物をパ
ーソナルケアで使用することが特に考えられる。すなわ
ち、本発明の有機ケイ素組成物を、単独でまたは化粧品
原料と組み合わせて様々な医師の処方箋を必要としない
(OTC)パーソナルケア製品を形成することができ
る。例えば、本発明の有機ケイ素組成物は、発刊抑制剤
やデオドラントにおいてキャリヤーまたは乳化剤として
有用である。本発明の有機ケイ素組成物は潤滑性であ
り、スキンクリーム、スキンケアローション、モイスチ
ャライザー、ざそうまたはしわ除去剤等のフェーシャル
トリートメント、パーソナルクレンザーおよび洗顔料、
浴用オイル、香水、コロン、サシェ(sachet)、日焼け
止め剤、プレシェーブローションおよびアフターシェー
ブローション、液体石鹸、ひげ剃り用石鹸およびひげ剃
り用石鹸泡の特性を改善することができる。本発明の有
機ケイ素組成物は、ヘアシャンプー、ヘアコンディショ
ナー、ヘアスプレー、ムース、パーマネント、脱毛剤に
おいて、光沢を強めるためにキューティクルコートにお
いて、乳化剤として、および/または状態調整の利益を
得るために使用できる。
ケイ素材料に起因するなんらかの利点を必要とする用途
において有用であるが、これらの有機ケイ素組成物をパ
ーソナルケアで使用することが特に考えられる。すなわ
ち、本発明の有機ケイ素組成物を、単独でまたは化粧品
原料と組み合わせて様々な医師の処方箋を必要としない
(OTC)パーソナルケア製品を形成することができ
る。例えば、本発明の有機ケイ素組成物は、発刊抑制剤
やデオドラントにおいてキャリヤーまたは乳化剤として
有用である。本発明の有機ケイ素組成物は潤滑性であ
り、スキンクリーム、スキンケアローション、モイスチ
ャライザー、ざそうまたはしわ除去剤等のフェーシャル
トリートメント、パーソナルクレンザーおよび洗顔料、
浴用オイル、香水、コロン、サシェ(sachet)、日焼け
止め剤、プレシェーブローションおよびアフターシェー
ブローション、液体石鹸、ひげ剃り用石鹸およびひげ剃
り用石鹸泡の特性を改善することができる。本発明の有
機ケイ素組成物は、ヘアシャンプー、ヘアコンディショ
ナー、ヘアスプレー、ムース、パーマネント、脱毛剤に
おいて、光沢を強めるためにキューティクルコートにお
いて、乳化剤として、および/または状態調整の利益を
得るために使用できる。
【0052】化粧品において、本発明の有機ケイ素組成
物は、有効な乳化剤であったり、メーキャップ、着色化
粧品、ファンデーション、ほお紅、リップスティック、
リップバルム、アイライナー、マスカラ、オイル除去
剤、着色化粧品除去剤およびパウダーにおいて顔料用の
均展剤および展着剤として機能することができる。本発
明の有機ケイ素組成物は、スティック、ジェル、ローシ
ョン、エアゾールおよびロールオンに組み込まれた場合
に、さらさらした絹のように滑らかな触感を与えること
ができる。
物は、有効な乳化剤であったり、メーキャップ、着色化
粧品、ファンデーション、ほお紅、リップスティック、
リップバルム、アイライナー、マスカラ、オイル除去
剤、着色化粧品除去剤およびパウダーにおいて顔料用の
均展剤および展着剤として機能することができる。本発
明の有機ケイ素組成物は、スティック、ジェル、ローシ
ョン、エアゾールおよびロールオンに組み込まれた場合
に、さらさらした絹のように滑らかな触感を与えること
ができる。
【0053】これらの有機ケイ素組成物は、医薬品、殺
生物剤、除草剤、抗病虫害剤および他の生物学的に活性
な物質のためのキャリヤーまたは乳化剤として機能する
こともでき、また、一般的に身辺衛生および家庭の掃除
作業用に市販されているウェットワイプ、ウェットティ
シューおよびウェットタオル等の濡れているようなクレ
ンジングワイプに使用されているセルロース系または合
成の不織キャリヤー基材のための添加剤としての用途が
ある。
生物剤、除草剤、抗病虫害剤および他の生物学的に活性
な物質のためのキャリヤーまたは乳化剤として機能する
こともでき、また、一般的に身辺衛生および家庭の掃除
作業用に市販されているウェットワイプ、ウェットティ
シューおよびウェットタオル等の濡れているようなクレ
ンジングワイプに使用されているセルロース系または合
成の不織キャリヤー基材のための添加剤としての用途が
ある。
【0054】これらの有機ケイ素組成物は、本発明によ
れば一官能性「M」単位(CH3)3SiO1/2と二官能
性「D」単位(CH3)2SiO2/2を含む構造として定
義される線状の構造を有する。本発明の有機ケイ素組成
物は、三官能性「T」単位CH3SiO3/2単位または四
官能性「Q」単位SiO4/2を有意な割合で含むとは思
われない。
れば一官能性「M」単位(CH3)3SiO1/2と二官能
性「D」単位(CH3)2SiO2/2を含む構造として定
義される線状の構造を有する。本発明の有機ケイ素組成
物は、三官能性「T」単位CH3SiO3/2単位または四
官能性「Q」単位SiO4/2を有意な割合で含むとは思
われない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウィリアム ジェームズ シュルツ,ジュ ニア アメリカ合衆国,ミシガン 48642,ミッ ドランド,オールド パイン トレイル 3841
Claims (8)
- 【請求項1】 (i)ジメチルシクロシロキサンと(i
i)炭素原子数5以上の炭素原子含有基を含むシクロシ
ロキサンと(iii)オキシアルキレンセグメントを含む
シクロシロキサンとの混合物を、触媒の存在下、シクロ
シロキサン(i)〜(iii)を重合させるのに十分な温
度および時間加熱することを含む、有機ケイ素組成物の
製造方法。 - 【請求項2】 (i)ジメチルシクロシロキサンまたは
メチルハイドロジェンシクロシロキサンと(ii)炭素原
子数5以上の炭素原子含有基を含む共重合体シクロシロ
キサンとの混合物を、触媒の存在下、シクロシロキサン
(i)および(ii)を重合させるのに十分な温度および
時間加熱することを含み、炭素原子数5以上の炭素原子
含有基を含む前記共重合体シクロシロキサンが式: 【化1】 (式中、基R14〜R17のうちの少なくとも1つが炭
素原子数5以上の炭素原子含有基であることを条件とし
てR14〜R17は1〜40個の炭素原子を含むアルキ
ル基であり、tおよびuはそれぞれ1〜10の値であ
り、tとuの和は2を超える)に対応する構造を有す
る、有機ケイ素組成物の製造方法。 - 【請求項3】 ジメチルシクロシロキサンまたはメチル
ハイドロジェンシクロシロキサンと(ii)オキシアルキ
レンセグメントを含む共重合体シクロシロキサンとの混
合物を、触媒の存在下、シクロシロキサン(i)および
(ii)を重合させるのに十分な温度および時間加熱する
ことを含み、オキシアルキレンセグメントを含む前記共
重合体シクロシロキサンが式: 【化2】 [式中、基R18〜R21のうちの少なくとも1つが
式:−CaH2a−O−(C2H4O)b−(C3H6O)c−
Q(式中、Qは炭素原子数1〜6のアルキル基、アリー
ル基、アラルキル基、アルカリール基およびトリアルキ
ルシリル基からなる群から選ばれる末端基であり、aは
2〜8であり、bは4〜60であり、cは0〜60であ
る)により表わされるオキシアルキレンセグメントを含
む基であることを条件としてR18〜R21は1〜40
個の炭素原子を含むアルキル基であり、前記オキシアル
キレンセグメントは50〜99.9モル%のオキシエチ
レン単位−(C2H4O)b−と0.1〜50モル%のオ
キシプロピレン単位−(C3H6O)c−を有し、vおよ
びwはそれぞれ1〜10の値であり、vとwの和は2を
超える]に対応する構造を有する、有機ケイ素組成物の
製造方法。 - 【請求項4】 ジメチルシクロシロキサンまたはメチル
ハイドロジェンシクロシロキサンと(ii)炭素原子数5
以上の炭素原子含有基を含む共重合体シクロシロキサン
と(iii)オキシアルキレンセグメントを含む共重合体
シクロシロキサンとの混合物を、触媒の存在下、シクロ
シロキサン(i)〜(iii)を重合させるのに十分な温
度および時間加熱することを含み、炭素原子数5以上の
炭素原子含有基を含む前記共重合体シクロシロキサンが
式: 【化3】 (式中、基R14〜R17のうちの少なくとも1つが炭
素原子数5以上の炭素原子含有基であることを条件とし
てR14〜R17は1〜40個の炭素原子を含むアルキ
ル基であり、tおよびuはそれぞれ1〜10の値であ
り、tとuの和は2を超える)に対応する構造を有し、
オキシアルキレンセグメントを含む前記共重合体シクロ
シロキサンが式: 【化4】 [式中、基R18〜R21のうちの少なくとも1つが
式:−CaH2a−O−(C2H4O)b−(C3H6O)c−
Q(式中、Qは炭素原子数1〜6のアルキル基、アリー
ル基、アラルキル基、アルカリール基およびトリアルキ
ルシリル基からなる群から選ばれる末端基であり、aは
2〜8であり、bは4〜60であり、cは0〜60であ
る)により表わされるオキシアルキレンセグメントを含
む基であり、前記オキシアルキレンセグメントは50〜
99.9モル%のオキシエチレン単位−(C2H4O)b
−と0.1〜50モル%のオキシプロピレン単位−(C
3H6O)c−を有し、vおよびwはそれぞれ1〜10の
値であり、vとwの和は2を超える]に対応する構造を
有する、有機ケイ素組成物の製造方法。 - 【請求項5】 (i)メチルハイドロジェンシクロシロ
キサンと(ii)炭素原子数5以上の炭素原子含有基を含
むシクロシロキサンとの混合物を、触媒の存在下、シク
ロシロキサン(i)および(ii)の重合をもたらすのに
十分な温度および時間加熱することを含む、有機ケイ素
組成物の製造方法。 - 【請求項6】 (i)メチルハイドロジェンシクロシロ
キサンと(ii)オキシアルキレンセグメントを含むシク
ロシロキサンとの混合物を、触媒の存在下、シクロシロ
キサン(i)および(ii)を重合させるのに十分な温度
および時間加熱することを含む、有機ケイ素組成物の製
造方法。 - 【請求項7】 (i)メチルハイドロジェンシクロシロ
キサンと(ii)炭素原子数5以上の炭素原子含有基を含
むシクロシロキサンと(iii)オキシアルキレンセグメ
ントを含むシクロシロキサンとの混合物を、触媒の存在
下、シクロシロキサン(i)〜(iii)を重合させるの
に十分な温度および時間加熱することを含む、有機ケイ
素組成物の製造方法。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の方
法により製造される有機ケイ素組成物。
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