JP2001278941A - 光電変換素子封止材用ウレタン系樹脂組成物 - Google Patents

光電変換素子封止材用ウレタン系樹脂組成物

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JP2001278941A
JP2001278941A JP2001014464A JP2001014464A JP2001278941A JP 2001278941 A JP2001278941 A JP 2001278941A JP 2001014464 A JP2001014464 A JP 2001014464A JP 2001014464 A JP2001014464 A JP 2001014464A JP 2001278941 A JP2001278941 A JP 2001278941A
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urethane
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English (en)
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Hisashi Kawanabe
恒 川那部
Izumi Mejika
泉 女鹿
Satoshi Yamazaki
聡 山崎
Kunihiro Yamada
国博 山田
Naoto Ito
尚登 伊藤
Masaaki Torisu
正昭 鳥巣
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Mitsui Chemicals Inc
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Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光ダイオード等の光電変換素子の封止材と
して有用な剛性、屈折率、耐候安定性を有した光電変換
素子封止材用ウレタン系樹脂及び組成物、光電変換装
置、発光または受光素子、発光ダイオード(LED)ラ
ンプ、及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明に係る光電変換素子封止材用ウレ
タン系樹脂組成物は、イソシアネート基を有する化合物
を含有する成分(A)とヒドロキシル基を有する化合物
を含有する成分(B)とから得られる光電変換素子封止
材用ウレタン系樹脂組成物であり、イソシアネート基を
有する化合物をイソシアネート基がベンゼン環に直結し
ない構造を有する芳香族イソシアネート、脂肪族イソシ
アネート、脂環族イソシアネート、及びこれらイソシア
ネートの誘導体からなる群から選ばれた少なくとも1つ
の化合物を用いたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換素子封止
材用ウレタン系樹脂並びに該ウレタン系樹脂組成物、そ
の用途およびそれらの製造方法に関する。さらに詳しく
は、耐候性に優れ着色が少ない光電変換素子封止材用ウ
レタン系樹脂、作業性が良好な光電変換素子封止材用ウ
レタン系樹脂組成物、該ウレタン系樹脂を封止材として
用いた光電変換装置、発光または受光装置、その用途お
よびそれらの製造方法、発光ダイオードランプとその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ダイオード、トランジスタ、IC
などの光半導体を外気から遮断するため、金属、セラミ
ック、ガラス等を用いた気密封止あるいは樹脂を用いた
樹脂封止が行われてきた。このうち、気密封止は信頼性
に優れているが、製造コストが高いのが問題点である。
このため、低コストで製造することができる樹脂封止が
広く行われている。この封止材としては、エポキシ樹
脂、シリコン樹脂,ポリエステル樹脂などが用いられて
きた。
【0003】とりわけ発光ダイオード(LED)などの
発光素子の封止材としては、a)耐湿性、b)絶縁性、
c)耐熱性、d)成形性および作業性、e)機械強度、
f)純度、g)耐薬品性、h)光透過率等の特性が必要
である。これまで、LEDなどの発光素子の封止材とし
てはエポキシ樹脂組成物が主に用いられており、エポキ
シ樹脂と硬化剤と硬化促進剤と離型剤を含有するエポキ
シ樹脂組成物を用いてトランスファー成形等により比較
的簡単に形成することができる。例えば、このようなエ
ポキシ樹脂組成物には、ビスフェノールA型、ビスフェ
ノールF型、ビスフェノールS型等のエポキシ樹脂、あ
るいはオルトクレゾール、フェノール等のノボラック型
エポキシ樹脂、および脂環式系エポキシ樹脂等が知ら
れ、硬化剤としては、無水ヘキサヒドロフタル酸、無水
メチルヘキサヒドロフタル酸、無水テトラヒドロフタル
酸等の酸無水物、あるいはフェノール、クレゾール、キ
シレノール、レゾルシン等とホルムアルデヒド等とを縮
合反応させて得られるノボラック型樹脂、この他にアミ
ン系の硬化剤等を用いた半導体素子封止用エポキシ樹脂
組成物が知られている。
【0004】他方、イソシアネート化合物と活性水素化
合物を用いた反応型のLEDの封止材が知られている。
例えば、芳香族チオール化合物および脂肪族チオール化
合物から選ばれた少なくとも一種の化合物とポリイソシ
アネート化合物とを含む液状物の重合体で封止されてな
る発光または受光装置が知られている。また、多官能イ
ソシアネート化合物とメルカプト基を有するイソシアヌ
ル酸エステル化合物とを含有する液状の重合体で封止さ
れてなることを特徴とする発光または受光装置も知られ
ている。さらには1,3−ジ(イソシアナトメチル)ベ
ンゼンと4−メルカプトメチル−3,6−ジチア−1,
8−オクタンジチオールとを反応させて得られる高屈折
率樹脂を少なくとも発光素子の光取出し面に被覆させて
封止樹脂に内在させてなる半導体発光装置も知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのう
ち、シリコン樹脂は基材に対する接着強度に劣り、樹脂
にべたつきが残りやすい傾向がある。ポリエステル樹脂
は硬化後の収縮が大きく、耐加水分解性に劣るという問
題点がある。一方、一般にLEDの発光素子の封止材料
として用いられるエポキシ樹脂は、樹脂を10〜20時
間程度の長時間にわたって加熱して硬化させるため、生
産性に劣るうえ、硬化時間を短縮させた場合では、反応
熱により温度が急上昇し反応を制御できなくなるという
問題点がある。さらに、反応後の硬化収縮が大きく、急
速に起こるため、硬化物にクラックが入ったりすること
がある。さらには、熱または光による着色があり、光透
過率が低下しLEDの性能を低下させること、表面実装
型LEDを封止する際に表面が硬化しない等の問題点が
あった。
【0006】また、ウレタン(メタ)アクリレートを用
いた樹脂組成物では、フッ素含有(メタ)アクリル酸エ
ステルを一旦製造し、その後ポリオールと有機ポリイソ
シアナートとフッ素含有(メタ)アクリル酸エステルと
を反応させることにより得られるウレタン(メタ)アク
リレートを含有する樹脂組成物が知られているが、これ
は反応が2段階であり、LED用封止材としては工業的
に不利である。また、得られた樹脂の屈折率が比較的低
くなる傾向がある。
【0007】さらに、イソシアネート化合物と分子内に
硫黄を含有する活性水素化合物から得られるウレタン系
封止材は高い屈折率と透明性が得られるが、硫黄を含有
するため耐候安定性に劣り、LED化した場合、電圧の
印加に伴い、LEDランプ中に使用される銀製部位が硫
化され、黒化しやすいという傾向がある。
【0008】本発明は、上記のような従来技術に伴う問
題を解決しようとするものであって、発光ダイオード等
の光電変換素子の封止材として有用な剛性、屈折率、耐
候安定性を有した光電変換素子封止材用ウレタン系樹脂
及び組成物、光電変換装置、発光または受光素子、発光
ダイオード(LED)ランプ、及びその製造方法を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、以
下の(1)乃至(24)のものである。 <1> 1) ヘリウム光源のd線を用いて測定した屈
折率が1.45以上であり、 2) ガラス転移温度(Tg)が75℃以上であり、 3) カーボンアークランプを用いたサンシャインウェ
ザオメーターで600時間照射後に測定したΔEが1.
5以下、である光電変換素子封止材用ウレタン系樹脂。 <2> 相対湿度90%、80℃の恒温室で300時間
処理後のΔEが1.5以下である<1>記載の光電変換
素子封止材用ウレタン系樹脂。 <3> S原子の含有量が500ppm以下である<1
>,<2>のいずれかに記載の光電変換素子封止材用ウ
レタン系樹脂。 <4> アルカリ金属原子の含有量が10ppm以下で
ある<1>乃至<3>のいずれかに記載の光電変換素子
封止材用ウレタン系樹脂。
【0010】<5> 少なくとも2つのイソシアネート
基を有する化合物を含有する成分(A)とヒドロキシル
基を有する化合物を含有する成分(B)とからなる光電
変換素子封止材用ウレタン系樹脂組成物であって、前記
成分(A)中のイソシアネート基を有する化合物が、
(i)いずれのイソシアネート基もベンゼン環に直結し
ない構造を有する芳香族ポリイソシアネート、(ii)脂
肪族ポリイソシアネート、(iii)脂環族ポリイソシア
ネート、ならびに(iv)(i)乃至(iii)いずれかの
ポリイソシアネートの誘導体からなる群から選ばれた少
なくとも1つの化合物である光電変換素子封止材用ウレ
タン系樹脂組成物。 <6>前記イソシアネート基を有する化合物が前記
(i)乃至(iii)のイソシアヌレート変性体またはプ
レポリマーである<5>記載の光電変換素子封止材用ウ
レタン系樹脂組成物。 <7> 20℃において前記成分(A)と前記成分
(B)を混合した際の混合初期粘度が10mPa・s以
上10000mPa・s以下である<5>、<6>いず
れかに記載の光電変換素子封止材用ウレタン系樹脂組成
物。 <8> 前記成分(A)と前記成分(B)の混合後の粘
度が、混合初期粘度の2倍に達するまでの時間が2時間
以上20時間以下である<5>乃至<7>のいずれかに
記載の光電変換素子封止材用ウレタン系樹脂組成物。 <9> 前記イソシアネート基を有する化合物が多環式
脂環族ポリイソシアネートまたはその変性体である<5
>〜<8>いずれかに記載の光電変換素子封止材用ウレ
タン系樹脂組成物。 <10> 前記多環式脂環族ポリイソシアネートが下記
一般式[I]
【0011】
【化2】 [式[I]中、m、nはそれぞれ独立に1〜5の整数を
表す]で表される多環式脂環族ジイソシアネートであ
る、<9>に記載の光電変換素子封止材用ウレタン系樹
脂組成物。
【0012】<11> 前記多環式脂環族ポリイソシア
ネートが前記式[I]中のm、nがともに1である多環
式脂環族ジイソシアネートである<10>に記載の光電
変換素子封止材用ウレタン系樹脂組成物。 <12> 前記イソシアネート基を含有する化合物がジ
イソシアナトメチルベンゼン、ビス(1−イソシアナト
−1,1−ジメチル)ベンゼン、4,4’−ジイソシア
ナト−ジシクロヘキシルメタン、1−イソシアナト−
3,5,5−トリメチル−3−イソシアナトメチルシク
ロヘキサン、ビスイソシアナトメチルシクロヘキサンの
群から選ばれる少なくとも1種である<5>に記載の光
電変換素子封止材用ウレタン系樹脂組成物。 <13> 前記ヒドロキシル基を有する化合物が少なく
とも2つのヒドロキシル基を有する化合物である<5>
〜<12>のいずれかに記載の光電変換素子封止材用ウ
レタン系樹脂組成物。 <14> 前記少なくとも2つのヒドロキシル基を有す
る化合物中のアルカリ金属原子の含有量が10ppm以
下である<12>,<13>のいずれかに記載の光電変
換素子封止材用ウレタン系樹脂組成物。 <15> 硬化後のガラス転移温度が少なくとも75℃
である<5>〜<14>のいずれかに記載の光電変換素
子封止材用ウレタン系樹脂組成物。 <16> 硬化後のヘリウム光源のd線による屈折率が
1.45〜1.80である<5>〜<15>のいずれか
に記載の光電変換素子封止材用ウレタン系樹脂組成物。 <17> 硬化後のカーボンアークランプを用いたサン
シャインウェザオメーター600時間照射後に測定した
ΔEが1.5以下、相対湿度90%、80℃の恒温室で
300時間処理後のΔEが1.5以下、S原子の含有量
が500ppm以下、アルカリ金属原子の含有量が10
ppm以下である<5>、<16>のいずれかに記載の
光電変換素子封止材用ウレタン系樹脂組成物。
【0013】<18> 光電変換素子を、イソシアネー
ト基を有する化合物を含有する成分(A)とヒドロキシ
ル基を有する化合物を含有する成分(B)とからなる樹
脂組成物で硬化封止して得られる光電変換装置であっ
て、前記成分(A)中のイソシアネート基を有する化合
物が(i)いずれのイソシアネート基もベンゼン環に直
結しない構造を有する芳香族ポリイソシアネート、(i
i)脂肪族ポリイソシアネート、(iii)脂環族ポリイソ
シアネート、ならびに(iv)(i)乃至(iii)いずれ
かのポリイソシアネートの誘導体からなる群から選ばれ
た少なくとも1つの化合物である光電変換装置。 <19> 光電変換素子が、発光または受光素子である
<18>に記載の光電変換装置。 <20> 光電変換素子が発光ダイオードである<19
>に記載の光電変換装置。
【0014】<21> イソシアネート基を有する化合
物を含有する成分(A)とヒドロキシル基を有する化合
物を含有する成分(B)とからなる樹脂組成物を加熱反
応硬化させることを特徴とする光電変換素子封止材用ウ
レタン系樹脂の製造方法であって、前記成分(A)中の
イソシアネート基を有する化合物が、(i)いずれのイ
ソシアネート基もベンゼン環に直結しない構造を有する
芳香族ポリイソシアネート、(ii)脂肪族ポリイソシア
ネート、(iii)脂環族ポリイソシアネート、ならびに
(iv)(i)乃至(iii)いずれかのポリイソシアネー
トの誘導体からなる群から選ばれた少なくとも1つの化
合物であることを特徴とする光電変換素子封止材用ウレ
タン系樹脂の製造方法。
【0015】<22> 光電変換素子を、イソシアネー
ト基を有する化合物を含有する成分(A)とヒドロキシ
ル基を有する化合物を含有する成分(B)とからなる樹
脂組成物で反応硬化封止する光電変換装置の製造方法で
あって、前記成分(A)中のイソシアネート基を有する
化合物が、(i)いずれのイソシアネート基もベンゼン
環に直結しない構造を有する芳香族ポリイソシアネー
ト、(ii)脂肪族ポリイソシアネート、(iii)脂環族
ポリイソシアネート、ならびに(iv)(i)乃至(ii
i)いずれかのポリイソシアネートの誘導体からなる群
から選ばれた少なくとも1つの化合物である光電変換装
置の製造方法。 <23> 光電変換素子が発光または受光素子である<
22>に記載の光電変換装置の製造方法。 <24> 光電変換素子が発光ダイオードである<23
>に記載の光電変換装置の製造方法。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明は光電変換素子封止材用に
好適なウレタン系樹脂及びウレタン系樹脂組成物、該ウ
レタン系樹脂により封止した光電変換装置、並びにこれ
らの製造方法に関わるものである。
【0017】[光電変換素子封止材用ウレタン系樹脂]
本発明の光電変換素子封止材用ウレタン系樹脂は 1) ヘリウム光源のd線を用いて測定した屈折率が
1.45以上であり、 2) ガラス転移温度(Tg)が75℃以上であり、 3) カーボンアークランプを用いたサンシャインウェ
ザオメーター600時間後に測定したΔEが1.5以
下、である。
【0018】この光電変換素子封止材用ウレタン系樹脂
は 4) 相対湿度90%、80℃の恒温室で300時間処
理後のΔEが1.5以下であることが好ましい。
【0019】この光電変換素子封止材用ウレタン系樹脂
は 5) S原子の含有量が500ppm以下であることが
更に好ましい。この光電変換素子封止材用ウレタン系樹
脂はアルカリ金属原子の含有量が10ppm以下である
ことが特に好ましい。
【0020】本発明の光電変換素子封止材用ウレタン系
樹脂組成物は少なくとも2つのイソシアネート基を有す
る化合物を含有する成分(A)とヒドロキシル基を有す
る化合物を含有する成分(B)とからなるものであり、
前記成分(A)中のイソシアネート基を有する化合物
が、(i)いずれのイソシアネート基もベンゼン環に直
結しない構造を有する芳香族ポリイソシアネート、(i
i)脂肪族ポリイソシアネート、(iii)脂環族ポリイソ
シアネート、ならびに(iv)(i)乃至(iii)いずれ
かのポリイソシアネートの誘導体からなる群から選ばれ
た少なくとも1つの化合物である光電変換素子封止材用
ウレタン系樹脂組成物である。
【0021】前記イソシアネート基を有する化合物が前
記(i)乃至(iii)のイソシアヌレート変性体または
プレポリマーであることが好ましい。
【0022】また20℃において前記成分(A)と前記
成分(B)を混合した際の混合初期粘度が10mPa・
s以上10000mPa・s以下であることが好まし
い。
【0023】前記成分(A)と前記成分(B)の混合後
の粘度が、混合初期粘度の2倍に達するまでの時間が2
時間以上20時間以下であることも好ましい。
【0024】前記イソシアネート基を有する化合物が多
環式脂環族ポリイソシアネートまたはその変性体である
ことが好ましい。
【0025】前記多環式脂環族ポリイソシアネートが下
記一般式[I]
【0026】
【化3】 [式[I]中、m、nはそれぞれ独立に1〜5の整数を
表す]で表される多環式脂環族ジイソシアネートである
ことが更に好ましい。
【0027】前記多環式脂環族ポリイソシアネートが前
記式[I]中のm、nがともに1である多環式脂環族ジ
イソシアネートであることが特に好ましい。
【0028】前記イソシアネート基を含有する化合物が
ジイソシアナトメチルベンゼン、ビス(1−イソシアナ
ト−1、1−ジメチル)ベンゼン、4,4’−ジイソシ
アナト−ジシクロヘキシルメタン、1−イソシアナト−
3,5,5−トリメチル−3−イソシアナトメチルシク
ロヘキサン、ビスイソシアナトメチルシクロヘキサンの
群から選ばれる少なくとも1種であることがもっとも好
ましい。
【0029】前記ヒドロキシル基を有する化合物が少な
くとも2つのヒドロキシル基を有する化合物であること
が好ましい。
【0030】前記少なくとも2つのヒドロキシル基を有
する化合物中に含有される、アルカリ金属原子の含有量
が10ppm以下であることが更に好ましい。
【0031】本発明の光電変換装置は光電変換素子を、
イソシアネート基を有する化合物を含有する成分(A)
とヒドロキシル基を有する化合物を含有する成分(B)
とからなる組成物を用いて硬化封止して得られる光電変
換装置であり、前記成分(A)中のイソシアネート基を
有する化合物が(i)いずれのイソシアネート基もベン
ゼン環に直結しない構造を有する芳香族ポリイソシアネ
ート、(ii)脂肪族ポリイソシアネート、(iii)脂環
族ポリイソシアネート、ならびに(iv)(i)乃至(ii
i)いずれかのポリイソシアネートの誘導体からなる群
から選ばれた少なくとも1つの化合物である。
【0032】光電変換素子としては、発光または受光素
子であることが好ましい。光電変換素子が発光ダイオー
ドであることが好ましい。
【0033】本発明に用いられる光電変換素子封止材用
ウレタン系樹脂組成物は、前述の通り少なくとも2つの
イソシアネート基を有する化合物を含有する成分(A)
とヒドロキシル基を含有する成分(B)とからなり、成
分(A)と成分(B)とを混合することによって得られ
るものである。通常、成分(B)はポリオールを含有し
ており、成分(A)、成分(B)のいずれにおいても必
要に応じてその他添加剤を含有してもよい。
【0034】以下、光電変換素子封止材用ウレタン系樹
脂組成物、発光および受光素子および発光ダイオード
(LED)ランプ、その製造方法について具体的に説明
する。
【0035】[光電変換素子封止材用ウレタン系樹脂組
成物]本発明に係る光電変換素子封止材用ウレタン系樹
脂組成物は、イソシアネート基を有する化合物を含有す
る成分(A)とヒドロキシル基を有する化合物を含有す
る成分(B)とからなる。
【0036】イソシアネート基を有する化合物を含有す
る成分(A)とヒドロキシル基を有する化合物を含有す
る成分(B)との混合比は、成分(A)中のイソシアネ
ート基と成分(B)中のヒドロキシル基とのモル比(N
CO/OH比)が通常0.5〜2.5となるように混合
し、0.6〜1.8となるようにするのが好ましく、
0.8〜1.3となるように混合するのがより好まし
い。
【0037】本発明に係る光電変換素子封止材用ウレタ
ン系樹脂組成物を硬化して得られるウレタン系樹脂は、
そのガラス転移温度が好ましくは少なくとも75℃、さ
らに好ましくは少なくとも85℃、最も好ましくは少な
くとも90℃であることが望ましい。発光ダイオード
(LED)を封止する場合はガラス転移温度は高いほど
好ましいが、本発明の技術を用いた場合ではガラス転移
温度の上限は200℃程度である。ガラス転移温度が少
なくとも75℃であると、光電変換素子封止材用ウレタ
ン系樹脂の耐熱および耐候性が増すとともに、弾性率が
より向上し、作成した発光ダイオード(LED)ランプ
の耐久性も向上するので好ましい。
【0038】また、本発明に係る光電変換素子封止材用
ウレタン系樹脂はそのヘリウムのd線(587.6n
m)による屈折率が好ましくは1.45〜1.80であ
り、より好ましくは1.46〜1.75であり、最も好
ましくは1.48〜1.70であることが望ましい。屈
折率が1.45〜1.80の範囲にあると光の取り出し
効率と屈折率の波長依存性とのバランスに優れるので好
ましい。
【0039】また、カーボンアークランプを用いてサン
シャインウェザオメータ600時間照射後に測定したΔ
Eが1.5以下であることが好ましく、1.2以下が更
に好ましく、1.0以下が特に好ましい。ΔEが1.5
を超えると肉眼で感知し得るほどの色差となり、光電変
換素子封止用ウレタン系樹脂の透明性が失われるので好
ましくない。色差ΔEが1.5以下であるとその差は感
知できないか、感知できたとしても極めてわずかの差に
とどまるので好ましい。
【0040】相対湿度90%、80℃の恒温室で300
時間処理後のΔEが1.5以下であることが好ましく、
1.2以下が更に好ましく、1.0以下が特に好まし
い。さらに、本発明のウレタン系光電変換素子封止材用
は、90℃、80%RHの条件下で600時間経過後の
ΔEが1.5以下のものが好ましく、更に好ましくは
1.2以下、最も好ましくは1.0以下であるのが望ま
しい。ΔEが1.5を超えると肉眼で感知し得るほどの
色差となり、光電変換素子封止用ウレタン系樹脂の透明
性が失われるので好ましくない。色差ΔEが1.5以下
であるとその差は感知できないか、感知できたとしても
極めてわずかの差にとどまるので好ましい。
【0041】組成物中のS原子の含有量は500ppm
以下であることが好ましく、300ppm以下が更に好
ましく、100ppm以下が特に好ましい。S原子の含
有量が500ppmよりも高いと、日光、紫外線等の照
射により、封止材組成物の黄変、褐変が大きいという不
都合がある。また、硫黄原子が銀などの金属成分と反応
することがある。
【0042】組成物中のアルカリ金属原子の含有量は、
10ppm以下が好ましく、5ppm以下が更に好まし
く、3ppm以下が特に好ましい。アルカリ金属成分の
含有量が10ppmよりも高いと通電時にイオンによる
電気漏洩が生じやすくなり、電気特性が悪化しやすいと
いう傾向がある。アルカリ金属成分の含有量を10pp
m以下とすることで、成分(A)と(B)の混合攪拌時
の反応性が安定するとともに、樹脂の耐候安定性、さら
にはLEDなどを封止しランプ化したときの耐候安定
性、電気特性が向上するので好ましい。
【0043】<成分(A)>本発明に使用する成分
(A)に含有されるイソシアネート基を有する化合物と
は通常、イソシアネート基を有する有機化合物であり、
(i)イソシアネート基がベンゼン環に直結しない構造
を有する芳香族イソシアネート、(ii)脂肪族イソシア
ネート、(iii)脂環族イソシアネート、(iv)それら
の混合イソシアネートまたはイソシアヌレート、カルボ
ジイミドやウレトンイミン、ウレトジオン、アロファネ
ート、ビウレットなどのポリイソシアネートの誘導体等
やイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー等が挙げ
られる。
【0044】この中でも分子中に2個以上イソシアネー
ト基を有するイソシアネート基がベンゼン環に直結しな
い構造を有する芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ポリ
イソシアネート、および脂環族ポリイソシアネート化合
物やそのイソシアヌレート、カルボジイミド、ウレトン
イミン、ウレトジオン、アロファネート、ビウレットな
どのポリイソシアネートの誘導体、分子内に2個以上の
分子末端イソシアネート基を有するポリイソシアネート
を化学量論的に過剰の条件でヒドロキシル基を有する化
合物と反応させることにより得られたイソシアネート基
末端を有するウレタンプレポリマー等が好ましい。特
に、光電変換素子封止材用ウレタン系樹脂の耐熱性を向
上させる観点から、前記ポリイソシアネートの誘導体、
およびイソシアネート基末端ウレタンプレポリマーの使
用が好ましい。
【0045】(イソシアネート基を有する化合物(イソ
シアネート))成分(A)に用いるイソシアネート基を
有する化合物は、イソシアネート基がベンゼン環に直結
しない構造を有する芳香族イソシアネート、脂肪族イソ
シアネート、および脂環族イソシアネートを用いること
ができる。好ましくは、分子内に2個以上の分子末端イ
ソシアネート基を有するポリイソシアネートを用いる。
【0046】本発明の、イソシアネート基がベンゼン環
に直結しない構造を有する芳香族イソシアネート、脂肪
族イソシアネート、および脂環族イソシアネート、それ
らの混合イソシアネートまたはイソシアヌレート、カル
ボジイミドやウレトンイミン、ウレトジオン、アロファ
ネート、ビウレットなどのイソシアネートの誘導体等や
イソシアネート基末端ウレタンプレポリマー等を用いる
ことで、可使時間、作業性を確保し、さらに耐候安定性
を付与することができる。
【0047】イソシアネート基を有する化合物として、
イソシアネート基がベンゼン環に直結した構造をもつ芳
香族イソシアネートを使用した場合には、ポリオールと
の反応性が速く、所望の可使時間を確保できなくなると
いう問題点がある。また、日光、紫外線等の照射によ
り、封止材組成物の黄変が著しいという不都合がある
が、本発明の効果を損なわない範囲であれば、本発明の
光電変換素子封止用ウレタン系樹脂組成物中のイソシア
ネート基を有する成分(A)として、イソシアネート基
が芳香環に直結した構造をもつ芳香族イソシアネートを
併用してもよい。
【0048】イソシアネート基がベンゼン環に直結しな
い構造を有する、イソシアネート基を有する化合物
(i)としては、例えば、1,3−ジ(イソシアナトメ
チル)ベンゼン(m−XDI)、1,4−ジ(イソシア
ナトメチル)ベンゼン(p−XDI)、1,3−ビス
(1−イソシアナト−1,1−ジメチル)ベンゼン(m
−TMXDI)、1,4−ビス(1−イソシアナト−
1,1−ジメチル)ベンゼン(p−TMXDI)、1−
イソシアナトメチル−3−(1−イソシアナト−1,1
−ジメチル)ベンゼン、1−イソシアナトメチル−4−
(1−イソシアナト−1,1−ジメチル)ベンゼン、
1,4−ジ(イソシアナトエチル)ベンゼン等が挙げら
れる。
【0049】脂肪族イソシアネート(ii)しては、例え
ば、1,5−ジイソシアナトペンタン、1,6−ジイソ
シアナトヘキサン(HDI)、1,4−ジイソシアナト
ペンタン、1,6−ジイソシアナト−3,5,5−トリ
メチルヘキサン、1,6−ジイソシアナト−3,3,5
−トリメチルヘキサン、1,12−ジイソシアナトドデ
カン、1,8−ジイソシアナト−4−イソシアナトメチ
ルオクタン、1,3,6−トリイソシアナトヘキサン、
1,6,11−トリイソシアナトウンデカン等が挙げら
れる。
【0050】脂環族イソシアネート(iii)としては、
単環式或いは多環式脂環族イソシアネートが挙げられ
る。単環式脂環族イソシアネートしては、例えば、1,
3−ジイソシアナト−6−メチルシクロヘキサン、1,
3−ジイソシアナト−2−メチルシクロヘキサン、1,
4−ジイソシアナトシクロヘキサン、1,4−ジイソシ
アナトメチルシクロヘキサン、1,3−ジイソシアナト
メチルシクロヘキサン、1,4−ジイソシアナトエチル
シクロヘキサン、1−イソシアナト−3,5,5−トリ
メチル−3−イソシアナトメチルシクロヘキサン(IP
DI)、4,4’−ジイソシアナト−ジシクロヘキシル
メタン(H12MDI)、1,3−ジイソシアナトメチ
ルシクロヘキサン(m−H6XDI)、1,4−ジイソ
シアナトメチルシクロヘキサン(p−H6XDI)、1
−イソシアナト−1−メチル−3−イソシアナトメチル
シクロヘキサン、1−イソシアナト−1−メチル−4−
イソシアナトメチルシクロヘキサン、1,3,5−トリ
イソシアナトメチルシクロヘキサン等が挙げられる。
【0051】多環式脂環族イソシアネートとしては、例
えば、2,5−ジイソシアナトメチルビシクロ[2.
2.1]ヘプタン、2,6−ジイソシアナトメチルビシ
クロ[2.2.1]ヘプタン、2,5−ジイソシアナト
エチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2,6−ジイ
ソシアナトエチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン、
2,5−ジイソシアナトプロピルビシクロ[2.2.
1]ヘプタン、2,6−ジイソシアナトプロピルビシク
ロ[2.2.1]ヘプタン、2,5−ジイソシアナトブ
チルビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2,6−ジイソ
シアナトブチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2,
5−ジイソシアナトペンチルビシクロ[2.2.1]ヘ
プタン、2,6−ジイソシアナトペンチルビシクロ
[2.2.1]ヘプタン、2−イソシアナトメチル−5
−イソシアナトエチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ
ン、2−イソシアナトメチル−6−イソシアナトエチル
ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2−イソシアナトメ
チル−5−イソシアナトブチルビシクロ[2.2.1]
ヘプタン、2−イソシアナトメチル−6−イソシアナト
ブチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2−イソシア
ナトメチル−5−イソシアナトペンチルビシクロ[2.
2.1]ヘプタン、2−イソシアナトメチル−6−イソ
シアナトペンチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2
−イソシアナトエチル−5−イソシアナトプロピルビシ
クロ[2.2.1]ヘプタン、2−イソシアナトエチル
−6−イソシアナトプロピルビシクロ[2.2.1]ヘ
プタン、2−イソシアナトエチル−5−イソシアナトブ
チルビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2−イソシアナ
トエチル−6−イソシアナトブチルビシクロ[2.2.
1]ヘプタン、2−イソシアナトエチル−5−イソシア
ナトペンチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2−イ
ソシアナトエチル−6−イソシアナトペンチルビシクロ
[2.2.1]ヘプタン、2−イソシアナトプロピル−
5−イソシアナトブチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ
ン、2−イソシアナトプロピル−6−イソシアナトブチ
ルビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2−イソシアナト
プロピル−5−イソシアナトペンチルビシクロ[2.
2.1]ヘプタン、2−イソシアナトプロピル−6−イ
ソシアナトペンチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン、
2−イソシアナトブチル−5−イソシアナトペンチルビ
シクロ[2.2.1]ヘプタン、2−イソシアナトブチ
ル−6−イソシアナトペンチルビシクロ[2.2.1]
ヘプタン、
【0052】5,5−ジイソシアナトメチルビシクロ
[2.2.2]オクタン、6,6−ジイソシアナトメチ
ルビシクロ[2.2.2]オクタン、2−イソシアナト
メチル−5−イソシアナトエチルビシクロ[2.2.
2]オクタン、2−イソシアナトメチル−6−イソシア
ナトエチルビシクロ[2.2.2]オクタン、2,5−
ジイソシアナトエチルビシクロ[2.2.2]オクタ
ン、2,6−ジイソシアナトエチルビシクロ[2.2.
2]オクタン、2,5−ジイソシアナトプロピルビシク
ロ[2.2.2]オクタン、2,6−ジイソシアナトプ
ロピルビシクロ[2.2.2]オクタン、2,5−ジイ
ソシアナトブチルビシクロ[2.2.2]オクタン、
2,6−ジイソシアナトブチルビシクロ[2.2.2]
オクタン、2,5−ジイソシアナトペンチルビシクロ
[2.2.2]オクタン、2,6−ジイソシアナトペン
チルビシクロ[2.2.2]オクタン、
【0053】3,8−ジイソシアナトメチルトリシクロ
[5,2,1,02,6]デカン、3,9−ジイソシアナ
トメチルトリシクロ[5,2,1,02,6]デカン、
4,8−ジイソシアナトメチルトリシクロ[5,2,
1,02,6]デカン、4,9−ジイソシアナトメチルト
リシクロ[5,2,1,02,6]デカン、
【0054】3−イソシアナトメチル−8−イソシアナ
トエチルトリシクロ[5,2,1,0 2,6]デカン、3
−イソシアナトメチル−9−イソシアナトエチルトリシ
クロ[5,2,1,02,6]デカン、4−イソシアナト
メチル−8−イソシアナトエチルトリシクロ[5,2,
1,02,6]デカン、4−イソシアナトメチル−9−イ
ソシアナトエチルトリシクロ[5,2,1,02,6]デ
カン、
【0055】3,8−ジイソシアナトエチルトリシクロ
[5,2,1,02,6]デカン、3,9−ジイソシアナ
トエチルトリシクロ[5,2,1,02,6]デカン、
4,8−ジイソシアナトエチルトリシクロ[5,2,
1,02,6]デカン、4,9−ジイソシアナトエチルト
リシクロ[5,2,1,02,6]デカン、3,8−ジイ
ソシアナトプロピルトリシクロ[5,2,1,02,6
デカン、3,9−ジイソシアナトプロピルトリシクロ
[5,2,1,02,6]デカン、4,8−ジイソシアナ
トプロピルトリシクロ[5,2,1,02,6]デカン、
4,9−ジイソシアナトプロピルトリシクロ[5,2,
1,02,6]デカン、
【0056】3,8−ジイソシアナトブチルトリシクロ
[5,2,1,02,6]デカン、3,9−ジイソシアナ
トブチルトリシクロ[5,2,1,02,6]デカン、
4,8−ジイソシアナトブチルトリシクロ[5,2,
1,02,6]デカン、4,9−ジイソシアナトブチルト
リシクロ[5,2,1,02,6]デカン、3,8−ジイ
ソシアナトペンチルトリシクロ[5,2,1,02,6
デカン、3,9−ジイソシアナトペンチルトリシクロ
[5,2,1,02,6]デカン、4,8−ジイソシアナ
トペンチルトリシクロ[5,2,1,02,6]デカン、
4,9−ジイソシアナトペンチルトリシクロ[5,2,
1,02,6]デカン、
【0057】3,7−ジイソシアナトメチルビシクロ
[4,3,01,6]ノナン、3,8−ジイソシアナトメ
チルビシクロ[4,3,01,6]ノナン、4,7−ジイ
ソシアナトメチルビシクロ[4,3,01,6]ノナン、
4,8−ジイソシアナトメチルビシクロ[4,3,0
1,6]ノナン、3−イソシアナトメチル−7−イソシア
ナトエチルビシクロ[4,3,01,6]ノナン、3−イ
ソシアナトメチル−8−イソシアナトエチルビシクロ
[4,3,01,6]ノナン、4−イソシアナトメチル−
7−イソシアナトエチルビシクロ[4,3,01,6]ノ
ナン、4−イソシアナトメチル−8−イソシアナトエチ
ルビシクロ[4,3,01,6]ノナン、
【0058】3,7−ジイソシアナトエチルビシクロ
[4,3,01,6]ノナン、3,8−ジイソシアナトエ
チルビシクロ[4,3,01,6]ノナン、4,7−ジイ
ソシアナトエチルビシクロ[4,3,01,6]ノナン、
4,8−ジイソシアナトエチルビシクロ[4,3,0
1,6]ノナン、3,7−ジイソシアナトプロピルビシク
ロ[4,3,01,6]ノナン、3,8−ジイソシアナト
プロピルビシクロ[4,3,01,6]ノナン、4,7−
ジイソシアナトプロピルビシクロ[4,3,01,6]ノ
ナン、4,8−ジイソシアナトプロピルビシクロ[4,
3,01,6]ノナン、
【0059】3,7−ジイソシアナトブチルビシクロ
[4,3,01,6]ノナン、3,8−ジイソシアナトブ
チルビシクロ[4,3,01,6]ノナン、4,7−ジイ
ソシアナトブチルビシクロ[4,3,01,6]ノナン、
4,8−ジイソシアナトブチルビシクロ[4,3,0
1,6]ノナン、3,7−ジイソシアナトペンチルビシク
ロ[4,3,01,6]ノナン、3,8−ジイソシアナト
ペンチルビシクロ[4,3,01,6]ノナン、4,7−
ジイソシアナトペンチルビシクロ[4,3,01,6]ノ
ナン、4,8−ジイソシアナトペンチルビシクロ[4,
3,01,6]ノナン、
【0060】2−イソシアナトメチル−3−イソシアナ
トプロピル−5−イソシアナトメチルビシクロ[2.
2.1]ヘプタン、2−イソシアナトメチル−3−イソ
シアナトプロピル−6−イソシアナトメチルビシクロ
[2.2.1]ヘプタン、2−イソシアナトメチル−2
−イソシアナトプロピル−5−イソシアナトメチルビシ
クロ[2.2.1]ヘプタン、2−イソシアナトメチル
−2−イソシアナトプロピル−6−イソシアナトメチル
ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、
【0061】2−イソシアナトメチル−3−イソシアナ
トプロピル−5−イソシアナトエチルビシクロ[2.
2.1]ヘプタン、2−イソシアナトメチル−3−イソ
シアナトプロピル−6−イソシアナトエチルビシクロ
[2.2.1]ヘプタン、2−イソシアナトメチル−2
−イソシアナトプロピル−5−イソシアナトエチルビシ
クロ[2.2.1]ヘプタン、2−イソシアナトメチル
−2−イソシアナトプロピル−6−イソシアナトエチル
ビシクロ[2.2.1]ヘプタン等が挙げられる。
【0062】これらのイソシアネートは単独で用いても
よいし、必要に応じて2種以上を混合して用いてもよ
い。
【0063】これらのイソシアネートの中でも、好まし
くは、1,3−ジ(イソシアナトメチル)ベンゼン(m
−XDI)、1,4−ジ(イソシアナトメチル)ベンゼ
ン(p−XDI)、1,3−ビス(1−イソシアナト−
1,1−ジメチル)ベンゼン(m−TMXDI)、1,
4−ビス(1−イソシアナト−1,1−ジメチル)ベン
ゼン(p−TMXDI)、4,4’−ジイソシアナト−
ジシクロヘキシルメタン(H12MDI)、1−イソシ
アナト−3,5,5−トリメチル−3−イソシアナトメ
チルシクロヘキサン(IPDI)、1,3−ジイソシア
ナトメチルシクロヘキサン(m−H6XDI)、1,4
−ジイソシアナトメチルシクロヘキサン(p−H6XD
I)、および式[I]で表される多環式脂環族イソシア
ネートである。
【0064】最も好ましくは1,3−ジ(イソシアナト
メチル)ベンゼン(m−XDI)、1,4−ジ(イソシ
アナトメチル)ベンゼン(p−XDI)、1,3−ジ
(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(m−H6XD
I)、1,4−ジ(イソシアナトメチル)シクロヘキサ
ン(p−H6XDI)ビシクロ環を有する2,5−ジイ
ソシアナトメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン、
2,6−ジイソシアナトメチルビシクロ[2.2.1]
ヘプタンであり、これら単独またはこれらの混合物であ
る。
【0065】また、これらのポリイソシアネートの誘導
体(vi)、例えば、イソシアヌレート、アロファネー
ト、カルボジイミド、ウレトジオン、ウレタン変性体等
の脂肪族および/または脂環族のポリイソシアネート誘
導体も好ましく使用できる。
【0066】(イソシアネートの製造法)前記イソシア
ネートの製造法としては特に限定されるものではない
が、例えば、2,5−ジイソシアナトメチルビシクロ
[2.2.1]ヘプタンおよび/または2,6−ジイソ
シアナトメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタンであれ
ば、特開平3−220167号公報に記載の、酢酸イソ
アミルとオルトジクロルベンゼンの混合溶媒を用い、
2,5−および/または2,6−ジアミノメチルビシク
ロ[2.2.1]ヘプタンと塩酸ガスで2,5−および
/または2,6−ジアミノメチルビシクロ[2.2.
1]ヘプタンの塩酸塩を得たのち、160℃でホスゲン
を理論量の約2.2倍吹き込み、ホスゲン化を行い、反
応終了後、不活性ガスを吹き込み系内のホスゲンを除
去、その後溶媒を除き、減圧下精留する方法等で製造さ
れる。
【0067】(イソシアネート誘導体(vi))本発明
に用いられるイソシアネート誘導体は通常、前記イソシ
アネート化合物のイソシアネート基の一部を反応させた
ものであり、例えば、前記イソシアネートの二量化によ
って生じるウレトジオン、三量化によって生じるイソシ
アヌレート、イソシアネートとウレタンの反応によって
得られるアロファネート、イソシアネートとウレアの反
応によって得られるビウレット、2つのイソシアネート
基からの脱炭酸によって得られるカルボジイミド、カル
ボジイミドとイソシアネートの反応によって生じるウレ
トンイミンなどが挙げられる。これらは、反応液をその
まま用いてもよいし、公知の滴下式の薄膜蒸発装置など
を用いて、未反応成分や溶媒等を除去してから用いても
よい。
【0068】(イソシアネート誘導体の製造法)前記イ
ソシアネート誘導体の製造法としては、たとえばイソシ
アネートの三量化によって生じるイソシアヌレートであ
れば、ポリイソシアネートにホスフィン類やリチウム、
カリウム等のアルカリ金属の塩を添加し、20〜150
℃で反応することによって得ることができる。また、2
つのイソシアネート基から脱炭酸によって生じるカルボ
ジイミドであれば、トリアルキルホスフィンを触媒とし
て用い、150〜220℃で反応することによって得る
ことができる。
【0069】(イソシアネート基末端ウレタンプレポリ
マー製造に用いられるヒドロキシル基を有する化合物)
前記ウレタンプレポリマーの調製に用いられるヒドロキ
シル基を有する化合物は、通常のイソシアネートとポリ
オール等のヒドロキシル基を有する化合物とから得られ
るポリウレタン樹脂の調製に用いられる化合物を用いる
ことができる。
【0070】本発明で使用されるヒドロキシル基を有す
る化合物とは、具体的には水やポリオール(分子末端に
2個以上のヒドロキシル基を有する化合物)のようなイ
ソシアネートと反応するヒドロキシル基を有する化合物
である。
【0071】ポリオールとしては比較的低分子量の多価
アルコール、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポ
リオールやポリカーボネートポリオール、あるいはポリ
エーテルポリオール、ポリエステルポリオールの変性物
を例示することができる。
【0072】より具体的には比較的低分子量の多価アル
コールとしてはエチレングリコール(EG)、ジエチレ
ングリコール(DEG)、プロピレングリコール(P
G)、ジプロピレングリコール(DPG)、1,3−ブ
タンジオール(1,3−BD)、1,4−ブタンジオー
ル(1,4−BD)、2,2−ジメチル−1,3−プロ
パンジオール(ネオペンチルグリコール、NPG)、
1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、3
−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−
2,4−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキ
サンジオールおよび1,3−ヒドロキシベンゼン、1,
3−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、4,
4’―ジヒドロキシジフェニルプロパン、4,4’―ジ
ヒドロキシジフェニルメタン、1,2−ジヒドロキシシ
クロヘキサン、1,3−ジヒドロキシシクロヘキサン、
1,4−ジヒドロキシシクロヘキサン、1,2−ジヒド
ロキシメチルシクロヘキサン、1,3−ジヒドロキシメ
チルシクロヘキサン、1,4−ジヒドロキシメチルシク
ロヘキサン、1,2−ビスヒドロキシエトキシシクロヘ
キサン、1,3−ビスヒドロキシエトキシシクロヘキサ
ン、1,4−ビスヒドロキシエトキシシクロヘキサン、
1,2−ビスヒドロキシエトキシカルボニルシクロヘキ
サン、1,3−ビスヒドロキシエトキシカルボニルシク
ロヘキサン、1,4−ビスヒドロキシエトキシカルボニ
ルシクロヘキサン、2,5−ジヒドロキシメチルビシク
ロ[2.2.1]ヘプタン、2,6−ジヒドロキシメチ
ルビシクロ[2.2.1]ヘプタン、3,8−ジヒドロ
キシメチル−トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ
ン、3,9−ジヒドロキシメチル−トリシクロ[5.
2.1.02,6]デカン、4,8−ジヒドロキシメチル
−トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン等の2価ア
ルコール、グリセリン、2−ヒドロキシメチル−2−メ
チル−1,3−ジオール、2−エチル−2−ヒドロキシ
メチル−1,3−ジオール(TMP)、1,2,5−ヘ
キサントリオール、1,2,6−ヘキサントリオール、
1,2,3−シクロヘキサントリオール、1,3,5−
シクロヘキサントリオール等の3価アルコール、ペンタ
エリスリトール、グルコース、シュークロース、フルク
トース、ソルビトール、1,2,3,4−シクロヘキサ
ンテトロール、1,2,4,5−シクロヘキサンテトロ
ール、シクロヘキサンペントール(クエルシトール)、
シクロヘキサンヘキソール(イノシトール)、キシリト
ール等の4価以上の多価アルコールが挙げられる。
【0073】ポリエーテルポリオールとしては例えば、
比較的低分子量の多価アルコール1種または2種以上あ
るいはエチレンジアミンなどの脂肪族あるいは芳香族ポ
リアミンにエチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド、ブチレンオキサイド、スチレンオキサイド等の1種
または2種以上を付加重合して得られるポリエーテルポ
リオールおよびテトラヒドロフランを開環重合して得ら
れるポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTME
G)等が挙げられる。
【0074】ポリエステルポリオールとしては例えば、
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジ
オール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、グリセ
リン、トリメチロールプロパン等あるいはその他の低分
子ポリオールの1種または2種以上とグルタル酸、アジ
ピン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ダ
イマー酸等あるいはその他の低分子ジカルボン酸やオリ
ゴマー酸の1種または2種以上との縮合重合およびカプ
ロラクトン等を開環重合して得られるポリエステルポリ
オール等が挙げられる。
【0075】ポリカーボネートポリオールとしては1,
4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等の多
価アルコールと、ジメチルカーボネート、ジエチルカー
ボネート等の縮合反応より得られるポリカーボネートジ
オールが挙げられる。
【0076】ポリエーテルポリオール乃至ポリエステル
ポリオールの変性物としては、前記の公知のポリエーテ
ルポリオール乃至ポリエステルポリオールにアクリロニ
トリル、スチレン、メチルメタクリレート等のエチレン
性不飽和化合物を重合して得たポリマー分散ポリオール
等が挙げられる。
【0077】ヒドロキシル基含有化合物のなかではポリ
オールが好ましく、材料粘度が低く、得られる光電変換
装置の耐水性が一層向上することから、比較的低分子量
の多価アルコールやポリエーテルポリオールがより好ま
しい。
【0078】これらのヒドロキシル基含有化合物は1種
単独でまたは必要に応じて2種以上を併用して用いるこ
とができる。
【0079】(イソシアネート基末端ウレタンプレポリ
マーの合成方法)イソシアネート基末端ウレタンプレポ
リマーの合成方法には特に限定はないが、例えば、イソ
シアネート基をヒドロキシル基に対して、化学量論的に
過剰量を用い、ヒドロキシル基含有化合物と一括してブ
レンドするか、またはいずれか一方を先に仕込み、他を
後から添加して、いずれも10〜130℃で1〜150
時間反応させることにより得ることができる。また、反
応速度を向上させるため、公知の触媒を添加して反応さ
せてもよい。
【0080】<成分(B)>本発明に係る成分(B)
は、ヒドロキシル基を有する化合物を含有し、通常、1
分子中に少なくとも2つのヒドロキシル基を有する化合
物を含有している。これらヒドロキシル基を有する化合
物の中ではポリオールが好ましい。
【0081】さらに、成分(B)に含有されるヒドロキ
シル基を有する化合物は、ヒドロキシル基を有する化合
物をイソシアネート基に対して、化学量論的に過剰量を
用い反応させた、ヒドロキシル基末端を有するウレタン
プレポリマーであってもよい。
【0082】また、成分(B)には、必要に応じて触
媒、希釈剤、架橋剤を含有してもよい。
【0083】さらに、成分(B)には充填剤、可塑剤、
酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、耐熱安定剤等を
含有してもよい。これらの、その他添加剤は本発明の効
果を損なわない範囲であれば、配合量の一部または全量
を成分(A)に配合してもよい。
【0084】・ポリオール 成分(B)に用いられるポリオールとしては、前記成分
(A)のウレタンプレポリマーに用いられるものと同じ
でも異なっていても良く、それらを単独で用いても複数
を併用しても良い。
【0085】ポリオールとしては比較的低分子量の多価
アルコール、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポ
リオールやポリカーボネートポリオールあるいはポリエ
ーテルポリオール、ポリエステルポリオールの変性物を
例示することができる。これらのポリオールは、1種単
独で、または2種以上を混合して用いることができる。
【0086】(多価アルコール)より具体的には比較的
低分子量の多価アルコールとしてはエチレングリコール
(EG)、ジエチレングリコール(DEG)、プロピレ
ングリコール(PG)、ジプロピレングリコール(DP
G)、1,3−ブタンジオール(1,3−BD)、1,
4−ブタンジオール(1,4−BD)、2,2−ジメチ
ル−1,3−プロパンジオール(ネオペンチルグリコー
ル、NPG)、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパン
ジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2
−メチル−2,4−ペンタンジオール、2−エチル−
1,3−ヘキサンジオールおよび1,3−ヒドロキシベ
ンゼン、1,3−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベン
ゼン、4,4’―ジヒドロキシジフェニルプロパン、
4,4’―ジヒドロキシジフェニルメタン、1,2−ジ
ヒドロキシシクロヘキサン、1,3−ジヒドロキシシク
ロヘキサン、1,4−ジヒドロキシシクロヘキサン、
1,2−ジヒドロキシメチルシクロヘキサン、1,3−
ジヒドロキシメチルシクロヘキサン、1,4−ジヒドロ
キシメチルシクロヘキサン、1,2−ビスヒドロキシエ
トキシシクロヘキサン、1,3−ビスヒドロキシエトキ
シシクロヘキサン、1,4−ビスヒドロキシエトキシシ
クロヘキサン、1,2−ビスヒドロキシエトキシカルボ
ニルシクロヘキサン、1,3−ビスヒドロキシエトキシ
カルボニルシクロヘキサン、1,4−ビスヒドロキシエ
トキシカルボニルシクロヘキサン、2,5−ジヒドロキ
シメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2,6−ジ
ヒドロキシメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン、
3,8−ジヒドロキシメチル−トリシクロ[5.2.
1.02,6]デカン、3,9−ジヒドロキシメチル−ト
リシクロ[5.2.1.02,6]デカン、4,8−ジヒ
ドロキシメチル−トリシクロ[5.2.1.02,6]デ
カン等の2価アルコール、グリセリン、2−ヒドロキシ
メチル−2−メチル−1,3−ジオール、2−エチル−
2−ヒドロキシメチル−1,3−ジオール(TMP)、
1,2,5−ヘキサントリオール、1,2,6−ヘキサ
ントリオール、1,2,3−シクロヘキサントリオー
ル、1,3,5−シクロヘキサントリオール等の3価ア
ルコール、ペンタエリスリトール、グルコース、シュー
クロース、フルクトース、ソルビトール、1,2,3,
4−シクロヘキサンテトロール、1,2,4,5−シク
ロヘキサンテトロール、シクロヘキサンペントール(ク
エルシトール)、シクロヘキサンヘキソール(イノシト
ール)、キシリトール、ジペンタエリスリトール、ジグ
リセリン等の4価以上の多価アルコールが挙げられる。
【0087】(ポリエーテルポリオール)ポリエーテル
ポリオールとしては比較的低分子量の多価アルコール1
種または2種以上あるいはエチレンジアミンなどの脂肪
族あるいは芳香族ポリアミンにエチレンオキサイド、プ
ロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、スチレンオ
キサイド等の1種または2種以上を付加重合して得られ
るポリエーテルポリオールおよびテトラヒドロフランを
開環重合して得られるポリテトラメチレンエーテルグリ
コール(PTMEG)等が挙げられ、そのヒドロキシル
基価は50〜1000mgKOH/gであるものが好ま
しい。そのポリエーテルポリオールの製造法として、た
とえば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化セシウム等の塩基触媒の存在下、アニオン
重合を行い粗製ポリオールを得たのち、水洗、または酸
により脱触媒を行なう方法が挙げられる。また、国際公
開WO00/23500号公報記載の、分子内にP=N
結合を有する化合物、たとえばホスファゼン化合物、ホ
スファゼニウム化合物あるいはホスフィンオキサイド化
合物を触媒としてアルキレンオキサイドの付加重合を行
い、粗製ポリエーテルポリオールを得たのち、粗製ポリ
オールをケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、及
びシリカゲルから選ばれた少なくとも1種の吸着剤を用
いた方法により脱触媒する方法によっても得られる。
【0088】本発明の成分(B)に用いられるポリオー
ルとしては、多価アルコールおよびポリエーテルポリオ
ールが好ましい。
【0089】特に、ポリエーテルポリオールの製造にお
いては、アルカリ金属化合物を触媒とする方法が最も広
く用いられている。その際、本発明において成分(B)
中に使用される少なくとも2つのヒドロキシル基を有す
る化合物は、好ましくはその化合物中に含有される、ア
ルカリ金属化合物中のアルカリ金属成分の含有量が10
ppm以下、より好ましくは5ppm以下、最も好まし
くは3ppm以下であるものである。アルカリ金属成分
の含有量が10ppmよりも高いと通電時にイオンによ
る電気漏洩が生じやすくなり、電気特性が悪化しやすい
という傾向がある。アルカリ金属成分の含有量を10p
pm以下とすることで、成分(A)と(B)の混合攪拌
時の反応性が安定するとともに、樹脂の耐候安定性、さ
らにはLEDなどを封止しランプ化したときの耐候安定
性、電気特性が向上するので好ましい。
【0090】ポリエーテルポリオール以外のポリオール
としては以下の化合物が例示できる。
【0091】(ポリエステルポリオール)ポリエステル
ポリオールとしてはエチレングリコール、プロピレング
リコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサ
ンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン等あ
るいはその他の低分子ポリオールの1種または2種以上
とグルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、テレフタル
酸、イソフタル酸、ダイマー酸等あるいはその他の低分
子ジカルボン酸やオリゴマー酸の1種または2種以上と
の縮合重合およびカプロラクトン等を開環重合して得ら
れるポリエステルポリオール等が挙げられる。
【0092】(ポリカプロラクトンポリオール)ε−カ
プロラクトンと多価アルコールより得られるポリオール
であり、通常、数平均分子量が500乃至4000、ヒ
ドロキシル基価が30乃至240mgKOH/g程度で
ある。多価アルコールとしては、上記ポリエステルポリ
オールに用いられる多価アルコールを用いることができ
る。
【0093】(ポリカーボネートポリオール)1,4−
ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等の多価ア
ルコールと、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネ
ート等の縮合反応より得られる直鎖脂肪族のジオールで
あり、通常、ヒドロキシル基価は60乃至200mgK
OH/g程度である。
【0094】(ポリエーテルポリオール乃至ポリエステ
ルポリオールの変性物)ポリエーテルポリオール乃至ポ
リエステルポリオールの変性物としては、前記の公知の
ポリエーテルポリオール乃至ポリエステルポリオールに
アクリロニトリル、スチレン、メチルメタクリレート等
のエチレン性不飽和化合物を重合して得たポリマーポリ
オール等が挙げられる。
【0095】(ポリマー分散ポリオール)本発明のポリ
エーテルポリオールとしてポリマー分散ポリオールを用
いてもよい。このポリマー分散ポリオールはポリエーテ
ルポリオール中で、アクリロニトリルやスチレン等のエ
チレン性不飽和基含有モノマーをアゾビスイソブチロニ
トリル等のラジカル開始剤を用いて、分散重合したビニ
ルポリマー粒子分散ポリオールである。ポリエーテルポ
リオール中に占めるポリマー濃度は、2乃至50質量%
程度である。本発明において使用する場合は、ポリマー
濃度が10乃至40質量%のものが好ましい。ビニルポ
リマーとして、スチレンを少なくとも30質量%含有す
るポリマー分散ポリオールが好ましい。
【0096】(ヒドロキシル基末端ウレタンプレポリマ
ーの合成方法)ヒドロキシル基末端ウレタンプレポリマ
ーの合成方法には特に限定はなく、イソシアネート基末
端ウレタンプレポリマーと同様の方法で合成すればよ
い。例えば、ヒドロキシル基をイソシアネート基に対し
て化学量論的に過剰量を用い、イソシアネート基含有化
合物と一括してブレンドするか、またはいずれか一方を
先に仕込み、他を後から添加して、いずれも10〜13
0℃で1〜150時間反応させることにより得ることが
できる。
【0097】また、反応速度を向上させるため、公知の
触媒を添加して反応させてもよい。
【0098】(触媒)本発明において、イソシアネート
基を有する化合物とヒドロキシル基を有する化合物との
反応において必要に応じ用いられる触媒としては、例え
ば、ジブチル錫ジラウレート、ジオクチル錫マレート、
オクチル酸第一錫、ジブチル錫オキシド等の有機錫化合
物、テトラブチルチタネート等の有機チタン化合物、ナ
フテン酸鉛、オクチル酸鉛などの有機鉛化合物、ネオデ
カン酸ビスマス、オクチル酸ビスマス等の有機ビスマス
化合物などの有機金属系触媒、トリエチレンジアミン、
トリエチルアミン、テトラメチレンジアミン、N−メチ
ルモルホリン、N,N−ジメチルエタノールアミン、ジ
メチルイミダゾール等の第三級アミンが挙げられる。こ
れらの触媒は一種単独で、あるいは二種以上を組み合わ
せて用いることができる。
【0099】これらの中では、有機金属系触媒が好まし
く、有機錫系触媒がより好ましい。触媒を使用する場合
の触媒使用量は、イソシアネート化合物に対して、0.
001〜5重量%、好ましくは0.01〜2重量%であ
るが、発光ダイオードランプ用としては触媒を使用しな
いのがより好ましい。
【0100】(希釈剤)本発明において、イソシアネー
ト基を有する化合物とヒドロキシル基を有する化合物と
の反応において必要に応じて用いられる希釈剤として
は、特に限定されないが、たとえば酢酸エチル、酢酸ブ
チル、2−ブタノン、石油エーテル、n−ヘキサン、ト
ルエン、キシレン、ミネラルスピリットなど沸点が比較
的高く、相溶性を確保できるものが好ましい。
【0101】(架橋剤)本発明において、必要に応じて
用いられる架橋剤としては、特に限定されず、通常のポ
リウレタン樹脂組成物の製造に用いられる架橋剤を用い
ることができる。このような架橋剤としては、たとえ
ば、ジ(アミノメチル)ベンゼン、1−アミノ−3,
5,5−トリメチル−3−アミノメチルシクロヘキサ
ン、ビス(アミノメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプ
タン、ジアミノジフェニルメタンとそのポリメリック品
のようなポリアミン類が挙げられる。
【0102】これら触媒、希釈剤、架橋剤等は、必要に
応じて、ウレタン系樹脂の製造に用いても良い。
【0103】[光電変換素子封止材用ウレタン系樹脂の
製造法]本発明に係る、光電変換素子封止材用ウレタン
系樹脂は、前記イソシアネート基を有する化合物を含有
する成分(A)とヒドロキシル基を含有する化合物を含
有する成分(B)とを混合し、反応させることによって
製造することができる。
【0104】また、本発明の光電変換素子封止材用ウレ
タン系樹脂は樹脂中に気泡が混入しないよう、原料組成
物を十分に減圧脱泡処理を行なうことが好ましい。その
条件は特に限定されるものではないが、たとえば10〜
100℃、30kPa以下で3〜60分間行なう条件が
挙げられる。
【0105】また、成分(B)に含有される水分は少な
いほど好ましい。成分(B)中のポリオール中に含有さ
れる水分は、好ましくは500ppm以下、より好まし
くは300ppm以下、最も好ましくは200ppm以
下である。
【0106】さらに、成分(B)に添加するその他助剤
についても含有される水分量が少ないことが好ましい。
ポリオール、その他助剤は使用に際し、予め減圧脱水な
どを施し、脱水しておくのが好ましい。
【0107】混合方法は特に限定はされず、成分(A)
及び成分(B)の二液をスタチックミキサーなどを用い
て低圧で攪拌混合、吐出してもよいし、高圧にて衝突混
合してもよい。また、本発明の光電変換素子封止剤用ウ
レタン系樹脂組成物はイソシアネートがベンゼン環に直
結しない構造を持つ芳香族イソシアネート、脂肪族イソ
シアネート、脂環族イソシアネート及びこれらイソシア
ネートの誘導体からなる群から選ばれた少なくとも一つ
のイソシアネートを用いているため、反応が穏やかであ
り、予め混合後、貯槽等に貯蔵して必要量を使用するこ
ともできる。
【0108】成分(B)中にポリオールを2種以上併用
する場合は、あらかじめ混合してからイソシアナート基
を有する化合物を含有する成分(A)と混合するのが好
ましく、相溶することがより好ましい。
【0109】イソシアネート基を有する化合物を含有す
る成分(A)とヒドロキシル基を有する化合物を含有す
る成分(B)との混合比は、成分(A)中のイソシアネ
ート基と成分(B)中のヒドロキシル基とのモル比(N
CO/OH比)が通常0.5〜2.5となるように混合
し、0.6〜1.8となるようにするのが好ましく、
0.8〜1.3となるように混合するのがより好まし
い。
【0110】成形(硬化)温度は特に限定されないが、
通常5℃〜220℃であり、20℃〜200℃であるの
が好ましく、40℃〜180℃で行うのがより好まし
い。
【0111】成形時間は、1分〜10時間が好ましく、
1時間〜7時間がより好ましい。更に40℃〜180℃
で1時間〜12時間アフターキュアすることが好まし
い。
【0112】[光電変換装置およびその製造方法]本発
明の光電変換装置に用いられる光電変換素子は特に制限
されず、たとえば発光ダイオード、半導体レーザー、フ
ォトダイオード、フォトトランジスタ、エレクトロルミ
ネセンス素子、CCD、太陽電池等が挙げられる。
【0113】本発明の光電変換装置はその使用用途に合
わせ、イソシアネート基を有する化合物を含有する成分
(A)とヒドロキシル基を含有する化合物を含有する成
分(B)とを混合して樹脂組成物を調製し、光電変換素
子の目的部位に該組成物を供与して封止し、硬化するこ
とによって製造することができる。
【0114】<発光または受光装置およびその製造方法
>本発明に係る発光または受光装置に用いられる発光ま
たは受光素子は特に制限されず、上記の光電変換装置の
うち、たとえば発光ダイオード、半導体レーザー、フォ
トダイオード、フォトトランジスタ、エレクトロルミネ
センス素子、CCD等である。
【0115】本発明の発光または受光装置はその使用用
途に合わせ、イソシアネート基を有する化合物を含有す
る成分(A)とヒドロキシル基を含有する化合物を含有
する成分(B)とを混合して樹脂組成物を調製し、発光
または受光素子の目的部位に該組成物を供与して封止
し、硬化することによって製造することができる。
【0116】<発光ダイオード(LED)ランプおよび
その製造方法>本発明に係る発光ダイオード(LED)
ランプは、イソシアネート基を有する化合物を含有する
成分(A)とヒドロキシル基を有する成分(B)とから
なる光電変換素子封止材用ウレタン系樹脂組成物に、必
要に応じて、たとえば、「イルガノックス」#101
0、1076(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ社
登録商標)、「ヨシノックス」BHT、BB、GSY−
930(ウェルファイド(株)登録商標)、「チヌビ
ン」327、328、B−75チバ・スペシャリティー
・ケミカルズ社登録商標)、「トミソーブ」800(ウ
ェルファイド(株)登録商標、吉富ファインケミカル社
製)、「サノール」LS−770、744、765(三
共(株)登録商標)、「スミライザー」GA−80(住
友化学工業(株)登録商標)のような酸化防止剤、紫外
線吸収剤、光安定剤、耐熱安定剤等の添加剤を任意に添
加した調製物を用いて、型内で発光ダイオードを封止、
硬化し得られるものである。これら酸化防止剤、紫外線
吸収剤、光安定剤、耐熱安定剤等の添加剤は予め成分
(A)又は(B)中に含有させても、別途添加しても良
い。成分(B)に添加するのが一般的である。
【0117】発光ダイオードを製造するための型の材質
については特に制限はなく、金属、ガラス、樹脂等を用
いればよいが、硬化後の発光ダイオードランプの型から
の脱型作業を考慮すると、金属、ガラスにフッ素樹脂等
のコーティングを施すか、離型剤を塗布して使用する、
あるいは離型性のよいポリプロピレンなどの樹脂製のも
のを使用するのが好ましい。
【0118】また、型の形状についても特に制限はな
く、使用する目的に合わせて、発光ダイオードから発せ
られた光が好適に利用できる形状のものであればよい。
たとえば、丸型、三角型、四角型、立方型、直方型など
の形状のものが挙げられる。
【0119】本発明において使用される発光ダイオード
には特に限定はないが、たとえば、GaAs、GaAl
As、GaP、GaAsP、ZnSe、ZnS、GaN
等の化合物半導体を用いたものである。また、発光ダイ
オードの発光色についても特に制限はなく、赤、緑、
青、黄、橙、黄緑、白などである。
【0120】さらに本発明の発光ダイオードランプの形
状は、いわゆるランプ型のみではなく、表面実装タイプ
であってもよい。
【0121】本発明の発光ダイオード(LED)ランプ
の製造においては、型に発光ダイオードを予め装填して
おき、イソシアネート基を有する化合物を含有する成分
(A)とヒドロキシル基を有する成分(B)とからなる
本発明の光電変換素子封止材用ウレタン系樹脂組成物を
充填し、常温または加熱下で硬化させるか、あるいは型
に予めイソシアネート基を有する化合物を含有する成分
(A)とヒドロキシル基を有する成分(B)とからなる
本発明の光電変換素子封止材用ウレタン系樹脂組成物を
充填しておき、ここに発光ダイオードを浸漬して常温ま
たは加熱下で硬化させることにより製造することができ
る。
【0122】
【実施例】以下に実施例と比較例を挙げて本発明を説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。また、本発明では特に断らない限り、「%」等は
質量基準を示す。
【0123】(評価、試験方法)下記の方法により、I
R測定、硬さ、ガラス転移温度(および弾性率)、耐衝
撃性、屈折率(およびアッベ数)、耐候安定性、(耐高
温高湿試験)、(吸水率)、可使時間の測定を行った。
【0124】<ポリエーテルポリオールの分析> (1)ポリオールのヒドロキシル基価及びポリオール中
の残存カリウム分の測定ポリオールのヒドロキシル基価
(単位:mgKOH/g)は、JIS K−1557に
準拠し、測定した。ポリオール中の残存カリウム分(単
位:ppm)は、原子吸光分析装置(パーキンエルマ社
製、形式:5100PC型)を用いて定量した。定量限
界は0.1ppmである。
【0125】<イソシアネート基含有化合物のイソシア
ネート基含有量(NCO%)の分析>JIS K−15
56に準拠して測定した。
【0126】<光電変換素子封止材用ウレタン系樹脂及
び組成物の物性測定> (1)S原子含有量の測定 燃焼分解して二酸化硫黄とし、これを滴定セルに吸収さ
せ、白金電極を用いて滴定する元素分析法(三菱化成社
製、形式TSX−10)により定量した。検出限界は1
00ppmである。
【0127】(2)カリウム分の測定 グラファイト炉を用いた原子吸光分析装置(日立製作所
社製、形式Z−5000)により定量した。定量限界は
0.05ppmである。
【0128】(3)IR測定:島津製作所社製赤外分光
光度計を用い、2270cm-1のイソシアネート基のピ
ークを追跡し、反応の完結度を調べた。
【0129】(4)硬さ:ShoreA型およびSho
reD型デューロメーターを用いて行なった。
【0130】(5)ガラス転移温度、弾性率:固体粘弾
性測定装置(セイコー電子工業社製)を用い、周波数5
Hz、昇温速度5℃/min.にて行なった。ガラス転
移温度(Tg)はtanδのピーク位置とした。弾性率
は30℃における貯蔵弾性率の値とした。
【0131】(6)耐衝撃性:JIS K−6262に
定められたボタン型に成型したサンプルを2mの高さか
らコンクリート面に落下し、サンプルの状態を観察し
た。
【0132】(7) 屈折率: プルフリッヒ屈折計を
用い、20℃で測定した。なお、屈折率の値はヘリウム
光源のd線(587.6nm)による屈折率を用いた。
【0133】(8) 耐候安定性:カーボンアークラン
プを装備したサンシャインウェザオメーターを用い、6
00時間経過後にサンプルを観察し、黄変の度合いを観
察した。黄変の度合いは東京電色社製C−5120色相
色差計を用い、色差(ΔE)の測定を行なった。
【0134】(9) 耐高温高湿試験:硬化した50m
m×50mm×2mmのサンプル片を80℃、相対湿度
90%の恒温室に300時間静置し、サンプルの外観の
変化(黄変の度合い)を観察した。黄変の度合いは東京
電色社製C−5120色相色差計を用い、色差(ΔE)
の測定を行なった。
【0135】(10) 吸水率:JIS K―7209
(プラスチックの吸水率及び沸騰水吸水率試験方法)に
記載の方法で行った。サンプル片の大きさは50mm×
50mm×2mmとした。
【0136】(11) 可使時間:20℃、相対湿度5
0%の室内でイソシアネート基を有する化合物を含有す
る成分(A)とヒドロキシル基を有する化合物を含有す
る成分(B)を合計100gとなるように計量し、10
分間攪拌したのちB8M型回転粘度計を用い、混合開始
5分後の粘度が2倍になるまでの時間を測定し、可使時
間とした。
【0137】<発光ダイオードランプの評価、試験方法
> (1) 耐光試験後の外観:硬化した発光ダイオードラ
ンプを80℃、相対湿度90%の恒温室に300時間静
置し、サンプルの外観の変化(黄変の度合い)を観察し
た。黄変の度合いは東京電色社製C−5120色相色差
計を用い、色差(ΔE)の測定を行なった。評価は、Δ
Eが1.5以下を”○”、1.5を超えた場合を”×”
として示した。
【0138】使用材料の調製 調製例1 [ポリオールAの合成] 攪拌機、温度制御計、圧力計、窒素導入管、及び、モノ
マー導入管を付属した耐圧製オートクレーブ(以下、単
にオートクレーブと言う)に、窒素雰囲気下、680.
2gのペンタエリスリトール、及び86.23gの水酸
化カリウムを装入した。次いで、室温で、窒素置換を行
い、6.55kPaまで減圧した。その後、897.3
gのプロピレンオキサイドを一括装入し、攪拌しなが
ら、115℃まで徐々に昇温していき、同温度で、オー
トクレーブの圧力に変化が認められなくなるまで、反応
を継続した。その後、同温度で、665Paの条件で3
0分間減圧し、未反応のプロピレンオキサイドを回収
し、粗製ポリオールAを得た。
【0139】次に、温度計、攪拌機、水冷式コンデンサ
ー、窒素導入管、及び減圧ラインを装着したセパラブル
フラスコ(以下、単にセパラブルフラスコと言う)に該
粗製ポリオールAを装入し、80℃に昇温した。該温度
にて、粗製ポリオールA中の水酸化カリウム1モルに対
して、1.03モルのしゅう酸(5重量%の水溶液の形
態)を添加し、同温度にて3時間反応を行った。その
後、昇温、減圧を行いながら、最終的に、110℃、
1.33kPa以下の条件で3時間、同操作を行った。
次いで、保持粒径1μmのろ紙により減圧ろ過を行い、
ポリオールを回収した。得られたポリオールAの水酸基
価は、793.5mgKOH/g、残存カリウム分は、
1.5ppmであった。
【0140】なお、以下に示す実施例で使用したポリオ
ールは、上記方法に従い合成し、その水酸基価、及びポ
リオール中の残存カリウム分は、上記の方法により、定
量した。
【0141】調製例2[イソシアネート基末端ウレタン
プレポリマー(A−1)の合成] 乾燥させ、窒素置換した攪拌装置つきの1リットルのセ
パラブルフラスコに『「コスモネート」(登録商標)N
BDI』(2,5−ジイソシアナトメチルビシクロ
[2.2.1]ヘプタンと2,6−ジイソシアナトメチ
ルビシクロ[2.2.1]ヘプタンの混合物、三井化学
社製、以下NBDIと称す)893.4gを仕込み、こ
こに調製例1で得たポリオールA 106.6gを加え
た。窒素気流下、100℃で8時間反応を行い、室温で
1日熟成した後、NCO% 30.0のイソシアネート
基末端ウレタンプレポリマー(A−1)を得た。
【0142】調製例3[イソシアネート基末端ウレタン
プレポリマー(A−2)の合成] 前記調製例1のイソシアネート基末端ウレタンプレポリ
マーの調製に用いたのと同様の装置を用い、NBDI8
33.6gを仕込み、ここに調製例1で得たポリオール
A 166.4gを加えた。窒素気流下、100℃で8
時間反応を行い、室温で1日熟成した後、NCO% 2
4.0のイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー
(A−2)を得た。
【0143】調製例4[イソシアネート基末端ウレタン
プレポリマー(A−3)の合成] 前記調製例1のイソシアネート基末端ウレタンプレポリ
マーの調製に用いたのと同様の装置を用い、『「コスモ
ネート」(登録商標)T−80』(2,4−トリレンジ
イソシアネートと2,6−トリレンジイソシアネートの
80/20重量比の混合物、三井化学社製)776.3
gを仕込み、ここに調製例1で得たポリオールA 22
3.7gを加えた。窒素気流下、100℃で3時間反応
を行い、室温で1日熟成した後、NCO% 24.0の
イソシアネート基末端ウレタンプレポリマー(A−3)
を得た。
【0144】調製例5[イソシアネート基末端ウレタン
プレポリマー(A−4)の合成] 前記調製例1のイソシアネート基末端ウレタンプレポリ
マーの調製に用いたのと同様の装置を用いて行なった。
『「コスモネート」(登録商標)PH』(4,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネート、三井化学社製)89
8.0gを仕込み、ここに調製例1で得たポリオールA
102.0gを加えた。窒素気流下、100℃で3時
間反応を行い、NCO% 24.0のイソシアネート基
末端ウレタンプレポリマー(A−4)を得た。
【0145】調製例6[イソシアネート基末端ウレタン
プレポリマー(A−5)の合成] 前記調製例1のイソシアネート基末端ウレタンプレポリ
マーの合成に用いたのと同様の装置を用いて行なった。
『「タケネート」(登録商標)500』(1,3−ジ
(イソシアナトメチル)ベンゼン、武田薬品工業社製)
を802.4g仕込み、ここに調製例1で得たポリオー
ルA 197.6gを加えた。窒素気流下、100℃で
3時間反応を行い、室温で1日熟成した後、NCO%
24.0のイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー
(A−5)を得た。
【0146】調製例7[イソシアネート基末端ウレタン
プレポリマー(A−6)の合成] 前記調製例1のイソシアネート基末端ウレタンプレポリ
マーの合成に用いたのと同様の装置を用いて行なった。
『「タケネート」(登録商標)600』(1,3−ジ
(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、武田薬品工業
社製)を186.5g仕込み、ここに調製例1で得たポ
リオールA 186.5gを加えた。窒素気流下、10
0℃で8時間反応を行い、室温で1日熟成した後、NC
O% 24.0のイソシアネート基末端ウレタンプレポ
リマー(A−6)を得た。
【0147】調製例8[イソシアヌレート誘導体含有ポ
リイソシアネート化合物(A−7)の合成] 特開平11−302351号公報記載の方法により調製
した。すなわち、2−エチルヘキサン−1,3−ジオー
ル3.0gを10%テトラブチルアンモニウムヒドロキ
シド/メタノール溶液3.0gに添加して攪拌した。メ
タノールを攪拌下に減圧留去して除き、2−エチルヘキ
サン−1,3−ジオールを添加して、約1%の濃度とし
て三量化触媒液とした。冷却管、温度計、滴下漏斗およ
び攪拌装置を備えた500mlのセパラブルフラスコに
NBDI300gを装入し、60℃に液温を保って窒素
雰囲気下で攪拌し、三量化触媒液を少量ずつ滴下した。
反応開始から約60分で三量化体への転化率が40%を
超えたため、三量化反応を液温を100℃に上昇、30
分攪拌することによって停止した。液を室温に冷却した
のち、150℃、6.7Paの条件下で滴下式の分子蒸
留装置を用い、未反応のNBDIモノマーを除去した。
得られたA−7はそのNCO%が17.6であった。
【0148】以下の操作は、25℃相対湿度50%の恒
温恒湿室にて行なった。
【0149】実施例1 ステンレスカップにNBDI100.0gを入れ攪拌装
置で攪拌しながら、2−エチル−2−ヒドロキシメチル
−1,3−ジオール(以下TMPと称する)1モルにプ
ロピレンオキサイド(以下、POと称す)を付加したヒ
ドロキシル基価874mgKOH/g、残存カリウム分
0.9ppmのポリオール(以下ポリオールBと称す
る)62.3gを泡を巻き込まないように加え、10分
間攪拌混合して均一に溶解させた。この均一溶液を50
mm×50mmの金型に移液し、窒素ガス雰囲気下、1
00℃のオーブン中で5時間反応させた後、150℃で
3時間、アフターキュアの処理を行い、無色透明なポリ
ウレタン樹脂を得た。
【0150】実施例2 実施例1と同様の装置を用いてNBDI100.0gを
入れ攪拌しながら、TMPにPOを付加したヒドロキシ
ル基価874mgKOH/g、残存カリウム分1.1p
pmのポリオール91.4gを泡を巻き込まないように
加え、10分間攪拌混合して均一に溶解させた。この均
一溶液を50mm×50mmの金型に移液し、窒素ガス
雰囲気下、100℃のオーブン中で5時間反応した後、
150℃で3時間、アフターキュアの処理を行い、無色
透明なポリウレタン樹脂を得た。
【0151】実施例3 実施例1と同様の装置を用いてNBDI100.0gを
入れ攪拌しながら、ジペンタエリスリトールにPOを付
加したヒドロキシル基価462mgKOH/g、残存カ
リウム分1.3ppmのポリオール117.9gを泡を
巻き込まないように加え、10分間攪拌混合して均一に
溶解させた。この均一溶液を50mm×50mmの金型
に移液し、窒素ガス雰囲気下、100℃のオーブン中で
5時間反応した後、150℃で3時間、アフターキュア
の処理を行い、無色透明なポリウレタン樹脂を得た。
【0152】実施例4 調製例8で得たイソシアヌレート誘導体含有ポリイソシ
アネート化合物(A−7)44.0gにNBDI66.
0gを入れ、攪拌溶解してNCO% 31.5のイソシ
アネート化合物110.0gを調製した。このポリイソ
シアネート化合物100.0gを実施例1と同様の装置
にとり、攪拌装置で攪拌しながら、ポリオールB48.
1gを泡を巻き込まないように加え、10分間攪拌混合
して均一に溶解させた。この均一溶液を50mm×50
mmの金型に移液し、窒素ガス雰囲気下、100℃のオ
ーブン中で5時間反応させた後、150℃で3時間、ア
フターキュアの処理を行い、無色透明なポリウレタン樹
脂を得た。
【0153】実施例5 調製例2で合成したイソシアネート基末端ウレタンプレ
ポリマー(A−1)100.0gを実施例1と同様のス
テンレスカップに入れ、攪拌しながらポリオールB4
5.8gを泡を巻き込まないように加え、10分間攪拌
混合して均一に溶解させた。この均一溶液を50mm×
50mmの金型に移液し、窒素ガス雰囲気下、100℃
のオーブン中で5時間反応させた後、150℃で3時
間、アフターキュアの処理を行い、無色透明なポリウレ
タン樹脂を得た。
【0154】実施例6 調製例3で合成したイソシアネート基末端ウレタンプレ
ポリマー(A−2)100.0gを実施例1と同様のス
テンレスカップに入れ、攪拌しながら、ポリオールB3
6.7gを泡を巻き込まないように加え、10分間攪拌
混合して均一に溶解させた。この均一溶液を50mm×
50mmの金型に移液し、窒素ガス雰囲気下、100℃
のオーブン中で5時間反応させた後、150℃で3時
間、アフターキュアの処理を行い、無色透明なポリウレ
タン樹脂を得た。
【0155】実施例7 調製例6で合成したイソシアネート基末端ウレタンプレ
ポリマー(A−5)100.0gを実施例1と同様のス
テンレスカップに入れ、攪拌しながら、ポリオールB3
6.7gを泡を巻き込まないように加え、10分間攪拌
混合して均一に溶解させた。この均一溶液を50mm×
50mmの金型に移液し、窒素ガス雰囲気下、100℃
のオーブン中で5時間反応させた後、150℃で3時
間、アフターキュアの処理を行い、無色透明なポリウレ
タン樹脂を得た。
【0156】実施例8 調製例7で合成したイソシアネート基末端ウレタンプレ
ポリマー(A−6)100.0gを実施例1と同様のス
テンレスカップに入れ、攪拌しながら、ポリオールB3
6.7gを泡を巻き込まないように加え、10分間攪拌
混合して均一に溶解させた。この均一溶液を50mm×
50mmの金型に移液し、窒素ガス雰囲気下、100℃
のオーブン中で5時間反応させた後、150℃で3時
間、アフターキュアの処理を行い、無色透明なポリウレ
タン樹脂を得た。
【0157】実施例9 NBDI100.0gを25℃で攪拌しながら、2−エ
チル−1,3−ヘキサンジオール71.0gを仕込み1
0分間攪拌混合して均一に溶解させた後、この均一溶液
を金型に移液し、窒素雰囲気下、100℃で5時間反応
させ、150℃で3時間アフターキュアの処理を行い、
無色透明なポリウレタン樹脂を得た。
【0158】実施例10 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール127.8gを
25℃にて攪拌しながら、グリセリン5.96gを混合
し、ポリオール混合液(C)を得た。NBDI100.
0gを25℃に攪拌しながら、ポリオール混合液(C)
66.9gを仕込み10分間攪拌混合して均一に溶解さ
せた後、実施例1と同様に100℃で5時間反応させ、
150℃で3時間アフターキュアの処理を行い、無色透
明なポリウレタン樹脂を得た。
【0159】実施例11 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール127.8gを
25℃にて攪拌しながら、1,4−ヘキサンジオール1
1.5gを混合し、ポリオール混合液(D)139.3
gを得た。NBDI100.0gを25℃で攪拌しなが
ら、ポリオール混合液(D)69.6gを仕込み、10
分間攪拌混合して均一に溶解させた後、実施例1と同様
に100℃で5時間反応させ、150℃で3時間アフタ
ーキュアの処理を行い、無色透明なポリウレタン樹脂を
得た。
【0160】比較例1 イソシアネート基含有成分(A)として『「コスモネー
ト」(登録商標)T−80』(三井化学社製)100.
0gを用い、成分(B)としてポリオールB73.7g
を用いた以外は実施例1と同様の方法によりポリウレタ
ン樹脂を得た。
【0161】比較例2 イソシアネート基含有成分(A)としてあらかじめ溶解
しておいた『「コスモネート」(登録商標)PH』(三
井化学社製) 100.0gを用い、成分(B)として
ポリオールB 51.3gを用いた。混合開始直後に
「コスモネートPH」が析出し、攪拌不能となった。
【0162】比較例3 イソシアネート基含有成分(A)として調製例4にて合
成したA−3 100.0gを使用し、成分(B)とし
て実施例1で用いたポリオールB 36.7gを用いた
以外は実施例1と同様の方法によりポリウレタン樹脂を
得た。
【0163】比較例4 イソシアネート基含有成分(A)として調製例5にて合
成したA−4 100.0gを使用し、成分(B)とし
て実施例1で用いたポリオールB 36.7gを用いた
以外は実施例1と同様にしてポリウレタン樹脂を得た。
【0164】比較例5 ステンレスカップに1,3−ジ(イソシアナトメチル)
ベンゼン100.0gを入れ攪拌装置で攪拌しながら、
ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロ
ピオネート)129.8gを泡を巻き込まないように加
え、10分間攪拌混合して均一に溶解させた。この均一
溶液を50mm×50mmの金型に移液し、窒素ガス雰
囲気下、100℃のオーブン中で5時間反応させた後、
150℃で3時間アフターキュアの処理を行い、無色透
明なポリウレタン樹脂を得た。
【0165】比較例6 ステンレスカップにNBDI100.0gを入れ攪拌装
置で攪拌しながら、ペンタエリスリトールテトラキス
(3−メルカプトプロピオネート)118.6gを泡を
巻き込まないように加え、10分間攪拌混合して均一に
溶解させた。この均一溶液を50mm×50mmの金型
に移液し、窒素ガス雰囲気下、100℃のオーブン中で
5時間反応させた後、150℃で3時間、アフターキュ
アの処理を行い、無色透明なポリウレタン樹脂を得た。
【0166】実施例1〜11、および比較例1〜6のす
べてにおいてIR測定において、イソシアネート基に伴
う吸収ピークは認められなかった。また、実施例1〜1
1、および比較例1〜4のS原子含有量は検出限界以下
であったのに対し、比較例5、6のS原子含有量はとも
に14%であった。
【0167】実施例1〜11、比較例1〜6で得られた
ウレタン樹脂の各測定結果を表1及び表2に示す。
【0168】
【表1】
【0169】
【表2】
【0170】応用実施例1 実施例6で用いたウレタンプレポリマー(A−1)とポ
リオールを用いて、発光ダイオードランプを作製した。
実施例と同様の方法でウレタンプレポリマー(A−1)
とポリオールを10分間攪拌混合して均一に溶解させ
た。この液を2.6kPaの減圧条件下で10分間、脱
泡操作を行なった後、内径5mm、深さ10mmの型に
流し込んだ。続いて、型に注型した光電変換素子封止材
用ウレタン系樹脂組成物中に、リードフレームに設置さ
れ、ワイヤーボンディングを施したGaAlAs系発光
ダイオードを浸漬した。次に、型を100℃のオーブン
に移して3時間反応し、その後120℃で5時間アフタ
ーキュアを行い、本発明の発光ダイオードランプを得
た。
【0171】応用比較例1 比較例5の成分(A)と成分(B)を用いて応用実施例
1と同様の方法で発光ダイオードランプを作製した。
【0172】応用実施例1及び応用比較例1で得られた
発光ダイオードランプの評価結果を表3に示す。
【0173】
【表3】
【0174】
【発明の効果】本発明に係る光電変換素子封止材用ウレ
タン系樹脂組成物は、イソシアネート基を有する化合物
を含有する成分(A)とヒドロキシル基を有する化合物
を含有する成分(B)とから得られる光電変換素子封止
材用ウレタン系樹脂組成物であり、イソシアネート基を
有する化合物をイソシアネート基がベンゼン環に直結し
ない構造を有する芳香族イソシアネート、脂肪族イソシ
アネート、脂環族イソシアネート、及びこれらイソシア
ネートの誘導体からなる群から選ばれた少なくとも1つ
の化合物としているため、着色が少なく、優れた耐熱、
耐候安定性と高い弾性率を有し、かつ硬化性が良好であ
る。また、可使時間が長く、作業性に優れる。
【0175】さらに、本発明に係る発光ダイオードラン
プは、発光ダイオードを、イソシアネート基がベンゼン
環に直結しない構造を有する芳香族イソシアネート、脂
肪族イソシアネート、および脂環族イソシアネートから
なる群から選ばれた少なくとも1つの化合物を含有して
いる成分(A)とヒドロキシル基を含有する成分(B)
とからなる樹脂組成物を用いて反応硬化封止しているた
め、前記特徴を有し、封止時の作業性に優れ、耐候安定
性に優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 聡 千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井化学株 式会社内 (72)発明者 山田 国博 福岡県大牟田市浅牟田町30 三井化学株式 会社内 (72)発明者 伊藤 尚登 神奈川県横浜市栄区笠間町1190 三井化学 株式会社内 (72)発明者 鳥巣 正昭 福岡県大牟田市浅牟田町30 三井化学株式 会社内 Fターム(参考) 4J034 AA01 BA02 BA03 CA01 CA03 CA04 CC01 CC02 CC03 CC11 CC23 CC26 CC45 CC52 CC55 CC62 DC50 DF01 DF02 DF16 DF20 DF21 DG03 DG04 DG05 DG06 DG18 HA01 HA02 HA06 HA13 HC01 HC02 HC03 HC12 HC17 HC22 HC46 HC52 HC53 HC73 JA41 JA42 JA43 QB11 QB17 RA08 5F041 AA44 DA46 5F088 BA11 JA06 JA20

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1) ヘリウム光源のd線を用いて測定
    した屈折率が1.45以上であり、 2) ガラス転移温度(Tg)が75℃以上であり、 3) カーボンアークランプを用いたサンシャインウェ
    ザオメーターで600時間照射後に測定したΔEが1.
    5以下、 であることを特徴とする光電変換素子封止材用ウレタン
    系樹脂。
  2. 【請求項2】 相対湿度90%、80℃の恒温室で30
    0時間処理後のΔEが1.5以下であることを特徴とす
    る請求項1記載の光電変換素子封止材用ウレタン系樹
    脂。
  3. 【請求項3】 S原子の含有量が500ppm以下であ
    ることを特徴とする請求項1,2のいずれかに記載の光
    電変換素子封止材用ウレタン系樹脂。
  4. 【請求項4】 アルカリ金属原子の含有量が10ppm
    以下である事を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
    記載の光電変換素子封止材用ウレタン系樹脂。
  5. 【請求項5】 少なくとも2つのイソシアネート基を有
    する化合物を含有する成分(A)とヒドロキシル基を有
    する化合物を含有する成分(B)とからなる光電変換素
    子封止材用ウレタン系樹脂組成物であって、前記成分
    (A)中のイソシアネート基を有する化合物が、(i)
    いずれのイソシアネート基もベンゼン環に直結しない構
    造を有する芳香族ポリイソシアネート、(ii)脂肪族ポ
    リイソシアネート、(iii)脂環族ポリイソシアネー
    ト、ならびに(iv)(i)乃至(iii)いずれかのポリ
    イソシアネートの誘導体からなる群から選ばれた少なく
    とも1つの化合物である光電変換素子封止材用ウレタン
    系樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 前記イソシアネート基を有する化合物が
    前記(i)乃至(iii)のイソシアヌレート変性体また
    はプレポリマーであることを特徴とする請求項5記載の
    光電変換素子封止材用ウレタン系樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 20℃において前記成分(A)と前記成
    分(B)を混合した際の混合初期粘度が10mPa・s
    以上10000mPa・s以下であることを特徴とする
    請求項5、6いずれかに記載の光電変換素子封止材用ウ
    レタン系樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 前記成分(A)と前記成分(B)の混合
    後の粘度が、混合初期粘度の2倍に達するまでの時間が
    2時間以上20時間以下であることを特徴とする請求項
    5乃至7のいずれかに記載の光電変換素子封止材用ウレ
    タン系樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 前記イソシアネート基を有する化合物が
    多環式脂環族ポリイソシアネートまたはその変性体であ
    ることを特徴とする請求項5〜8いずれかに記載の光電
    変換素子封止材用ウレタン系樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 前記多環式脂環族ポリイソシアネート
    が下記一般式[I] 【化1】 [式[I]中、m、nはそれぞれ独立に1〜5の整数を
    表す]で表される多環式脂環族ジイソシアネートである
    ことを特徴とする請求項9に記載の光電変換素子封止材
    用ウレタン系樹脂組成物。
  11. 【請求項11】 前記多環式脂環族ポリイソシアネート
    が前記式[I]中のm、nがともに1である多環式脂環
    族ジイソシアネートであることを特徴とする請求項10
    に記載の光電変換素子封止材用ウレタン系樹脂組成物。
  12. 【請求項12】 前記イソシアネート基を含有する化合
    物がジイソシアナトメチルベンゼン、ビス(1−イソシ
    アナト−1、1−ジメチル)ベンゼン、4,4’−ジイ
    ソシアナト−ジシクロヘキシルメタン、1−イソシアナ
    ト−3,5,5−トリメチル−3−イソシアナトメチル
    シクロヘキサン、ビスイソシアナトメチルシクロヘキサ
    ンの群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴と
    する請求項5に記載の光電変換素子封止材用ウレタン系
    樹脂組成物。
  13. 【請求項13】 前記ヒドロキシル基を有する化合物が
    少なくとも2つのヒドロキシル基を有する化合物である
    ことを特徴とする請求項5〜12のいずれかに記載の光
    電変換素子封止材用ウレタン系樹脂組成物。
  14. 【請求項14】 前記少なくとも2つのヒドロキシル基
    を有する化合物中に含有される、アルカリ金属原子の含
    有量が10ppm以下である事を特徴とする請求項1
    2,13のいずれかに記載の光電変換素子封止材用ウレ
    タン系樹脂組成物。
  15. 【請求項15】 硬化後のガラス転移温度が少なくとも
    75℃であることを特徴とする請求項5〜14のいずれ
    かに記載の光電変換素子封止材用ウレタン系樹脂組成
    物。
  16. 【請求項16】 硬化後のヘリウム光源のd線による屈
    折率が1.45〜1.80であることを特徴とする請求
    項項5〜15のいずれかに記載の光電変換素子封止材用
    ウレタン系樹脂組成物。
  17. 【請求項17】 硬化後のカーボンアークランプを用い
    たサンシャインウェザオメーターで600時間照射後に
    測定したΔEが1.5以下、 相対湿度90%、80℃の恒温室で300時間処理後の
    ΔEが1.5以下、 S原子の含有量が500ppm以下、 アルカリ金属原子の含有量が10ppm以下であること
    を特徴とする請求項5、16のいずれかに記載の光電変
    換素子封止材用ウレタン系樹脂組成物。
  18. 【請求項18】 光電変換素子を、イソシアネート基を
    有する化合物を含有する成分(A)とヒドロキシル基を
    有する化合物を含有する成分(B)とからなる樹脂組成
    物で硬化封止して得られる光電変換装置であって、前記
    成分(A)中のイソシアネート基を有する化合物が
    (i)いずれのイソシアネート基もベンゼン環に直結し
    ない構造を有する芳香族ポリイソシアネート、(ii)脂
    肪族ポリイソシアネート、(iii)脂環族ポリイソシア
    ネート、ならびに(iv)(i)乃至(iii)いずれかの
    ポリイソシアネートの誘導体からなる群から選ばれた少
    なくとも1つの化合物である光電変換装置。
  19. 【請求項19】 光電変換素子が、発光または受光素子
    である請求項18に記載の光電変換装置。
  20. 【請求項20】 光電変換素子が発光ダイオードである
    請求項19に記載の光電変換装置。
  21. 【請求項21】 イソシアネート基を有する化合物を含
    有する成分(A)とヒドロキシル基を有する化合物を含
    有する成分(B)とからなる樹脂組成物を加熱反応硬化
    させることを特徴とする光電変換素子封止材用ウレタン
    系樹脂の製造方法であって、前記成分(A)中のイソシ
    アネート基を有する化合物が、(i)いずれのイソシア
    ネート基もベンゼン環に直結しない構造を有する芳香族
    ポリイソシアネート、(ii)脂肪族ポリイソシアネー
    ト、(iii)脂環族ポリイソシアネート、ならびに(i
    v)(i)乃至(iii)いずれかのポリイソシアネートの
    誘導体からなる群から選ばれた少なくとも1つの化合物
    であることを特徴とする光電変換素子封止材用ウレタン
    系樹脂の製造方法。
  22. 【請求項22】 光電変換素子を、イソシアネート基を
    有する化合物を含有する成分(A)とヒドロキシル基を
    有する化合物を含有する成分(B)とからなる樹脂組成
    物で反応硬化封止する光電変換装置の製造方法であっ
    て、前記成分(A)中のイソシアネート基を有する化合
    物が、(i)いずれのイソシアネート基もベンゼン環に
    直結しない構造を有する芳香族ポリイソシアネート、
    (ii)脂肪族ポリイソシアネート、(iii)脂環族ポリ
    イソシアネート、ならびに(iv)(i)乃至(iii)い
    ずれかのポリイソシアネートの誘導体からなる群から選
    ばれた少なくとも1つの化合物である光電変換装置の製
    造方法。
  23. 【請求項23】 光電変換素子が発光または受光素子で
    あることを特徴とする請求項22に記載の光電変換装置
    の製造方法。
  24. 【請求項24】 光電変換素子が発光ダイオードである
    ことを特徴とする請求項23に記載の光電変換装置の製
    造方法。
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