JP2001278188A - 浮体構造物 - Google Patents

浮体構造物

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JP2001278188A
JP2001278188A JP2000096059A JP2000096059A JP2001278188A JP 2001278188 A JP2001278188 A JP 2001278188A JP 2000096059 A JP2000096059 A JP 2000096059A JP 2000096059 A JP2000096059 A JP 2000096059A JP 2001278188 A JP2001278188 A JP 2001278188A
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degrees
angle
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floating
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Kiyoshi Inoue
清 井上
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TECHNOLOGICAL RES ASSOC OF MEG
TECHNOLOGICAL RES ASSOC OF MEGA-FLOAT
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Abstract

(57)【要約】 【課題】側面に波を受けた際に生じる浮体自身の弾性変
形を抑制し得る浮体構造物を提供する。 【解決手段】平面視が長方形に形成された浮体構造物1
の外周面の一方の長辺部2に三角形状の凹凸部11を連
続して形成するとともに、この凹凸部11における外壁
面11aを、長辺部2の外端面に相当する基準平面aに
対して、20〜45度の角度θ1でもって、順次、傾斜
させることにより、多方向からくる波による起振力を効
果的に緩和させるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浮体式の空港、港
湾施設、レジャー施設などの大型の浮体構造物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、海上空港、海上ヘリポートなどの
超大型施設が、浮体式工法にて、建設することが提案さ
れている。
【0003】このように超大型施設を浮体にて建設しよ
うとする場合、従来からある箱型の浮体構造物を使用す
ることが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、超大型構造
物を箱型形状とする場合、すなわち平面視が矩形状の浮
体構造物が波を受けた場合、その側面に起振力が発生
し、浮体構造物に弾性変形が生じるという問題がある。
【0005】そこで、本発明は、側面に波を受けた際に
生じる浮体自身の弾性変形を抑制し得る浮体構造物を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る浮体構造物は、外周面であ
る側辺部に三角形状の凹凸部を連続して形成するととも
に、この凹凸部における外壁面を、側辺部の外端面に相
当する基準平面に対して、20〜45度の角度でもっ
て、順次、傾斜させたものである。
【0007】また、本発明の請求項2に係る浮体構造物
は、平面視が矩形状にされた外周部における互いに対向
する一対の側辺部に三角形状の凹凸部を連続して形成す
るとともに、この凹凸部における外壁面を、側辺部の外
端面である基準平面に対して、20〜45度の角度でも
って、順次、傾斜させたものである。
【0008】上記の各構成によると、少なくとも外洋に
面する側辺部に、三角形状の凹凸部を設けるとともにそ
の外壁面を、20〜45度の角度範囲でもって傾斜させ
るようにしたので、入射する波による影響をできるだけ
緩和することができ、しかも傾斜した外壁面を連設し、
すなわちジグザク状に形成したので、あらゆる方向から
くる波による起振力を効果的に緩和させて、浮体構造物
に発生する弾性変形を減少させることができる。
【0009】さらに、本発明の請求項3に係る浮体構造
物は、上記請求項2の構成において、一対の側辺部の両
端に位置する一対の端辺部を、それぞれ山形状に形成し
たものである。
【0010】この浮体構造物の構成によると、少なくと
も外洋に面する側辺部に、三角形状の凹凸部を設けると
ともにその外壁面を、20〜45度の角度範囲でもって
傾斜させるようにしたので、入射する波による影響をで
きるだけ緩和することができ、しかも傾斜した外壁面を
連設し、すなわちジグザク状に形成したので、あらゆる
方向からくる波による起振力を効果的に緩和させて、浮
体構造物に発生する弾性変形を減少させることができ
る。
【0011】また、請求項3に係る浮体構造物の構成に
よると、側辺部に加えて、端辺部についても山形状とし
てその外壁面を傾斜させたので、浮体構造物の全面から
到来する波に対しても、その起振力を効果的に緩和させ
て、浮体構造物に発生する弾性変形をさらに減少させる
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
における浮体構造物を、図1に基づき説明する。
【0013】図1において、1は例えば海上空港に使用
される浮体構造物で、その基本的な平面視形状について
は、長方形(矩形状)にされている。すなわち、この浮
体構造物1の外周部は、互いに平行(ほぼ平行な場合も
含むが、勿論、互いに平行でなくてもよい)に設けられ
た一対の長辺部(側辺部)2,3と、これら両長辺部
2,3の両端部位置で互いに平行(ほぼ平行な場合も含
むが、勿論、互いに平行でなくてもよい)に設けられた
一対の短辺部(端辺部)4,5とから構成されるととも
に、これらの周辺部の内、上記一方の長辺部、例えば外
洋に面している長辺部2には、三角形状の凹凸部11が
連設されてジグザグ状に形成されており、さらに上記各
凹凸部11を形成するその外壁面11aが、長辺部2の
外端面に相当する(外端面と平行であってもよい)基準
平面(a:破線にて示す)に対して、20〜45度の傾
斜角度θ1でもって、順次、交互に傾斜させられてい
る。
【0014】上記浮体構造物1において、例えば外洋か
ら波Nが到来した場合、その波は傾斜した外壁面11a
に当たり反射され、例えば垂直に当たる場合に比べて、
その長辺部2で発生する起振力が小さくなる。
【0015】ここで、凹凸部11の外壁面11aを、基
準平面aに対して、20〜45度の角度θでもって傾斜
させた理由について説明する。図2の破線にて示すよう
に、壁面Kに、波N1が90度でもって入射した場合
に、最も起振力が大きくなるのに対して、壁面Kに対し
て約57度でもって波N 2が入射した場合には、全反射
が生じ、浮体構造物に生じる起振力が小さくなって、浮
体構造物における弾性応答が激減する、すなわち弾性変
形が激減するという特性がある。
【0016】したがって、浮体構造物における外壁面
を、その側面に対して所定角度でもって平面内で傾斜さ
せ、しかも波の入射方向がその側面の前方に対して全方
位的(180度の範囲)であるとすると、外壁面の傾斜
方向を、半分づつ互いに逆方向に形成するのが効率的に
優れている。
【0017】このことから、本第1の実施の形態に係る
浮体構造物1の側辺部2における外壁面11aの傾斜角
度θ1は、この波周期の場合、57度(全反射する角度
である)に近づくほど良く、すなわち外壁面11aが波
1の入射方向に対して垂直であるよりも傾斜している
方が良く、20〜45度の角度範囲が好ましい。例え
ば、20度より小さいと、弾性変形の減少効果が少な
く、また45度を越えると、外壁面11aに到来する波
が急激に狭められて、逆に、波の衝撃を大きく受けてし
まうからである。
【0018】図3に、波の入射角(壁面に対する垂線か
らの傾斜角度に相当)αと浮体構造物に生じる振幅(す
なわち起振力)との関係を、周期をパラメータとして、
弾性応答解析の手法により求めた演算結果のグラフを示
す。なお、この弾性応答解析とは、水深が一定の海面上
に配置された一様な等方性無限平板に対する波浪による
各種の応答解析を行うものであり、図3に示すグラフの
横軸は入射角αを、縦軸は振幅比(平板の振幅/波の振
幅)を示している。また、波の周期(秒)については、
2種類(7.7秒,12秒)を示す。
【0019】このグラフから、入射角αが30度〜60
度の範囲である場合、振幅比が非常に小さくなっている
のが良く分かる。したがって、この角度範囲で、波の全
反射が生じており、すなわち浮体構造物に生じる振幅
(すなわち起振力)が急激に減ることが分かった。
【0020】上述したように、浮体構造物1の少なくと
も外洋に面している側辺部2に、三角形状の凹凸部11
を連設するとともにその外壁面11aを傾斜させるよう
にしたので、入射する波による起振力をできるだけ緩和
することができ、また傾斜した外壁面11aを連設し
て、すなわちジグザク状に形成したので、あらゆる方向
からくる波による起振力を効果的に減少させて、浮体構
造物1に発生する弾性変形を減少させることができる。
すなわち、浮体構造物1において、減揺効果が発揮され
る。
【0021】次に、本発明の第2の実施の形態における
浮体構造物を、図4に基づき説明する。上記第1の実施
の形態においては、傾斜する外壁面を有する凹凸部を平
面視矩形状の一方の長辺部に設けたが、本第2の実施の
形態においては、両方の長辺部に設けるようにしたもの
である。
【0022】すなわち、図4に示すように、平面視矩形
状の浮体構造物21の互いに平行(ほぼ平行な場合も含
むが、勿論、互いに平行でなくてもよい)に配置された
一対の長辺部(側辺部)22には、三角形状の凹凸部2
3が連設されてそれぞれジグザグ状に形成されており、
さらにこれら各凹凸部23を形成するその外壁面23a
が、長辺部22の外端面に相当する(外端面と平行であ
ってもよい)基準平面(一点鎖線にて示す)bに対し
て、20〜45度の傾斜角度θ2でもって、順次、交互
に傾斜されている。
【0023】この場合、浮体構造物21の前後方向から
入射する波による起振力が小さくなり、したがって弾性
変形が減少する。次に、本発明の第3の実施の形態にお
ける浮体構造物を、図5に基づき説明する。
【0024】上記第2の実施の形態においては、短辺部
を平面形状としたが、本第3の実施の形態においては、
両短辺部についても、波の影響を軽減するようにしたも
のである。
【0025】すなわち、図5に示すように、この浮体構
造物31は、三角形状の凹凸部32が連設されてそれぞ
れジグザグ状に形成された互いに平行な一対の長辺部
(側辺部)33と、これら両長辺部33の両端部に位置
する一対の短辺部(端辺部)34とから構成されるとと
もに、これら各短辺部34が、三角形状(山形状)に突
出して設けられている。
【0026】具体的には、長辺部33の外端面に相当す
る基準平面cと短辺部34の両外壁面34aとの交差角
θ3が、90度を超えて180度より小さい角度、例え
ば135度となるようにされている。好ましくは、12
0度〜150度の範囲である。
【0027】このように、浮体構造物31の短辺部34
を、長辺部33に対して斜めに交わるように形成したの
は、一般的に、浮体構造物の撓みは、波が入射する浮体
構造物の端部付近、特に長手方向での端部である短辺部
での起振力に支配されることを考慮したものである。
【0028】すなわち、短辺部34に入射する波は、プ
リズムと同様に、浮体構造物31の端部にて反射されて
端部付近で発生する起振力が小さくなり、したがって長
辺部33に形成された凹凸部32と相俟って浮体全体の
撓み(弾性変形)を著しく小さくすることができる。
【0029】なお、上記各実施の形態においては、浮体
構造物として、海上空港に適用した場合について説明し
たが、その他、港湾施設、レジャー施設などの超大型浮
体構造物にも適用し得るものである。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1または2
に係る浮体構造物の構成によると、少なくとも外洋に面
する側辺部に、三角形状の凹凸部を設けるとともにその
外壁面を、20〜45度の角度範囲でもって傾斜させる
ようにしたので、入射する波による影響をできるだけ緩
和することができ、しかも傾斜した外壁面を連設し、す
なわちジグザク状に形成したので、あらゆる方向からく
る波による起振力を効果的に緩和させて、浮体構造物に
発生する弾性変形を減少させることができる。
【0031】また、請求項3に係る浮体構造物の構成に
よると、側辺部に加えて、端辺部についても山形状とし
てその外壁面を傾斜させたので、浮体構造物の全面から
到来する波に対しても、その起振力を効果的に緩和させ
て、浮体構造物に発生する弾性変形をさらに減少させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における浮体構造物
の平面図である。
【図2】同第1の実施の形態における浮体構造物への波
の反射状態を説明する要部平面図である。
【図3】同実施の形態における浮体構造物に対する波の
反射効果の演算結果を示すグラフである。
【図4】本発明の第2の実施の形態における浮体構造物
の平面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態における浮体構造物
の平面図である。
【符号の説明】
1 浮体構造物 2 長辺部 3 短辺部 11 凹凸部 11a 外壁面 21 浮体構造物 22 長辺部 23 凹凸部 23a 外壁面 31 浮体構造物 32 凹凸部 33 長辺部 34 短辺部 34a 外壁面
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E01D 15/14 E01D 15/14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面である側辺部に三角形状の凹凸部を
    連続して形成するとともに、この凹凸部における外壁面
    を、側辺部の外端面に相当する基準平面に対して、20
    〜45度の角度でもって、順次、傾斜させたことを特徴
    とする浮体構造物。
  2. 【請求項2】平面視が矩形状にされた外周部における互
    いに対向する一対の側辺部に三角形状の凹凸部を連続し
    て形成するとともに、この凹凸部における外壁面を、側
    辺部の外端面である基準平面に対して、20〜45度の
    角度でもって、順次、傾斜させたことを特徴とする浮体
    構造物。
  3. 【請求項3】一対の側辺部の両端に位置する一対の端辺
    部を、それぞれ山形状に形成したことを特徴とする請求
    項2に記載の浮体構造物。
JP2000096059A 2000-03-31 2000-03-31 浮体構造物 Pending JP2001278188A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7139507B2 (en) 2004-03-22 2006-11-21 Fuji Xerox Co. Ltd. Image forming apparatus and method of mounting and demounting process cartridge

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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