JP2001277955A - Frp外装部品 - Google Patents

Frp外装部品

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JP2001277955A
JP2001277955A JP2000099055A JP2000099055A JP2001277955A JP 2001277955 A JP2001277955 A JP 2001277955A JP 2000099055 A JP2000099055 A JP 2000099055A JP 2000099055 A JP2000099055 A JP 2000099055A JP 2001277955 A JP2001277955 A JP 2001277955A
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Japan
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frp
frp exterior
polyester resin
resin material
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Masayuki Midorikawa
雅之 緑川
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  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 何らかの物体と軽く接触や衝突した程度では
弾性変形で衝撃を適切に吸収して割れなどの破損を防
ぎ、耐久性を向上させられる自動車用のFRP外装部品
を提供する。 【解決手段】 下側の先端部3をその上側の支持部2に
対してより軟質で弾性変形可能に形成し、先端部3に何
らかの物体が当って所定限度以内の外力が加わった場合
には先端部3が外力に応じて変形する一方、外力が除か
れると元の成型形状に戻ることにより、道路に近い先端
部3が飛石や路上の物体と接触しても弾性変形のみ生
じ、割れや折れ等の永久変形を伴う補修困難な破損状態
とならずに済むこととなり、耐久性が向上すると共に、
外観をできるだけ維持して補修コストの低減が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の下部に取
付けられるFRP外装部品に関し、特に接触が起りやす
い部分の弾性を高めて耐久性を向上させたFRP外装部
品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車の外観のデザインにお
いて同車種の他車との差別化を図るために、自動車の前
部や側部、後部の下端位置に所定の形状を有するFRP
製の外装部品がユーザーもしくはディーラーにより取付
けられる場合があった。こうしたFRP外装部品は、自
動車の各下端位置に主に螺子止めで一体に取付けられて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のFRP外装部品
は以上のように構成されていたことから、FRPの特徴
として全体的に硬質で変形しにくく、自動車に固定され
たFRP外装部品が地面から跳ねた石に当ったり、縁石
に接触したりするなど、軽く外力が加わっただけで、変
形に耐えられずに割れたり折れたりしてしまうなど破損
する場合があるという課題を有した。
【0004】また、FRP外装部品が外力を受けると、
外装部品全体が自動車本体に対しずれようとし、螺子な
どの固定手段に接しているFRP外装部品の固定手段周
囲部分にもストレスがかかるが、この部分も割れや折れ
などで破損しやすく、こうした破損によりFRP外装部
品が自動車側に正しく固定されなくなり、FRP外装部
品が垂下がったり脱落したりする危険な状態を招くおそ
れもあるという課題を有していた。
【0005】本発明は前記課題を解消するためになされ
たもので、何らかの物体と軽く接触や衝突した程度では
弾性変形で衝撃を適切に吸収して割れなどの破損を防
ぎ、補修コストを低減できるFRP外装部品を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るFRP外装
部品は、オープンモールドにより所定形状のFRP成型
品として形成され、所定の固定手段で自動車下部の所定
箇所に一体に取付けられる自動車用のFRP外装部品に
おいて、当該FRP外装部品の自動車下部近傍となる上
部所定範囲の部分が、硬質ポリエステル樹脂材料と所定
の低弾性繊維とを用いて形成され、硬化後所定の硬さを
有して成型形状を維持する支持部とされると共に、当該
支持部より下側部分が、硬化後に前記硬質ポリエステル
樹脂より軟質となる所定のポリエステル樹脂材料と所定
の弾性を有する繊維とを用いて形成され、硬化後に成型
形状に対する弾性変形を許容する先端部とされるもので
ある。このように本発明においては、下側の先端部をそ
の上側の支持部に対してより軟質で弾性変形可能に形成
し、先端部に何らかの物体が当って所定限度以内の外力
が加わった場合には先端部が外力に応じて変形する一
方、外力が除かれると元の成型形状に戻ることにより、
道路に近い先端部が飛石や路上の物体と接触しても弾性
変形のみ生じ、割れや折れ等の永久変形を伴う補修困難
な破損状態とならずに済むこととなり、耐久性が向上す
ると共に、外観をできるだけ維持して補修コストの低減
が図れる。
【0007】また、本発明に係るFRP外装部品は必要
に応じて、前記先端部のポリエステル樹脂材料に揺変度
を1.5ないし3とする量のシリカ系チクソトロピック
付与剤が添加されるものである。このように本発明にお
いては、先端部をなすポリエステル樹脂材料にシリカ系
チクソトロピック付与剤を所定量添加し、ポリエステル
樹脂材料を強化用繊維間に留まる所定の適切な粘度とす
ることにより、型上へシート状に敷かれた各繊維間に注
入されるポリエステル樹脂材料が各繊維間から流出して
型の凹部に集ることもなく、繊維による凹凸が確実に埋
められ全体的に均一な厚みとして硬化させられることと
なり、優れた外観と共に一様な強度を得られる。
【0008】また、本発明に係るFRP外装部品は必要
に応じて、前記支持部をなす低弾性繊維と前記先端部を
なす弾性を有する繊維が、支持部と先端部の境界部分で
所定長さ分重なり合って配置されるものである。このよ
うに本発明においては、支持部及び先端部を構成する各
繊維の端部が所定長さ重なり合い、支持部から先端部へ
材質が徐々に移り変ることにより、支持部から先端部へ
の遷移部分の強度が確保され、支持部と先端部が強固に
一体化することとなり、全体の強度を高めて耐久性がよ
り一層優れたものとなる。
【0009】また、本発明に係るFRP外装部品は必要
に応じて、前記支持部の前記固定手段と係合する箇所の
周囲所定範囲部分が前記先端部と同じポリエステル樹脂
材料及び弾性を有する繊維を用いて形成されるものであ
る。このように本発明においては、固定手段と係合する
箇所の周囲所定範囲を先端部と同じ材質として支持部よ
り軟質で弾性変形可能に形成し、FRP外装部品に何ら
かの物体が当って所定限度以内の外力が加わった場合に
は固定手段周囲部分が固定手段に対して外力に応じて変
形してFRP外装部品の自動車に対するわずかな動きを
許容する一方、外力が除かれると固定手段周囲部分が元
に戻ってFRP外装部品も元の位置に戻ることにより、
FRP外装部品が物体と接触しても固定手段周囲部分で
は弾性変形のみ生じて割れや折れ等の永久変形を伴う破
損状態とならずに済むこととなり、耐久性がより一層向
上すると共に、FRP外装部品の自動車への取付状態を
維持して安全性を保てる。
【0010】また、本発明に係るFRP外装部品は必要
に応じて、前記支持部をなす硬質ポリエステル樹脂材料
及び低弾性繊維が、前記先端部の裏側となる一又は複数
の所定箇所もしくは先端部裏側の全領域で先端部をなす
前記ポリエステル樹脂材料及び弾性を有する繊維に重ね
られて支持部から先端部の周縁部まで延長された状態で
一体成型されるものである。このように本発明において
は、先端部の裏側の所定箇所に支持部をなす各材料を重
なる状態で配設して一体成型し、この重ねた部分を他の
先端部各部より硬質とし、FRP外装部品を塗装仕上げ
等のために所定の台に載置して作業を行う場合に、支持
部と共に前記硬質部分が台に接してFRP外装部品全体
を支える骨格部分となってFRP外装部品の変形を防止
することにより、FRP外装部品の載置状態が定って先
端部を変形させずに支持でき、FRP外装部品に対する
仕上げ作業が確実且つ容易に行えると共に、仕上り状態
をより一層優れたものとすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】(本発明の第1の実施形態)以
下、本発明の第1の実施形態に係るFRP外装部品を図
1ないし図4に基づいて説明する。図1は本実施の形態
に係るFRP外装部品の斜視図、図2は本実施の形態に
係るFRP外装部品の縦断面図、図3は本実施の形態に
係るFRP外装部品の支持部と先端部の境界部分の断面
図及び繊維配置状態説明図、図4は本実施の形態に係る
FRP外装部品の先端部弾性変形状態説明図である。
【0012】前記各図に示すように、本実施の形態に係
るFRP外装部品1は、オープンモールドにより所定形
状のFRP成型品として形成され、固定手段としての螺
子(図示を省略)で自動車10下部の所定箇所に一体に
取付けられる構成である。このFRP外装部品1の自動
車10下部近傍となる上部所定範囲の部分が、硬質ポリ
エステル樹脂材料と低弾性のガラス繊維とを用いて形成
される支持部2であり、一方、この支持部2より下側部
分が、硬化後に前記硬質ポリエステル樹脂より軟質とな
る所定のポリエステル樹脂材料と弾性を有するポリエス
テル繊維とを用いて形成される先端部3である。
【0013】前記先端部3のポリエステル樹脂材料に
は、その揺変度を1.5ないし3(望ましくは2)とす
る量のシリカ(二酸化ケイ素)が添加される。成型時に
おいて、ポリエステル樹脂材料は型上へシート状に敷か
れたポリエステル繊維に塗布されるが、ポリエステル樹
脂材料の揺変度を前記所定値とすることで、塗布後のポ
リエステル樹脂材料が強化用のポリエステル繊維間に留
まる適切な粘度となっており、ポリエステル樹脂材料が
各繊維間から流れ出すこともなく、繊維による凹凸を埋
めて全体的に均一な厚みとして硬化可能となっている。
【0014】また、前記支持部2をなすガラス繊維と前
記先端部3をなすポリエステル繊維は、支持部2と先端
部3の境界部分で各繊維の端部をそれぞれ所定長さ分重
なり合わせた状態で配置される(図3参照)。支持部2
から先端部3へ材質が徐々に移り変ることで、異なる材
料を用いた支持部2と先端部3の相互の連結強度が確保
され、支持部2と先端部3が確実に一体化して外力に対
し一体状態を維持する。
【0015】次に、前記構成に基づくFRP外装部品の
使用状態について説明する。自動車10に取付けられた
FRP外装部品1の先端部3が、縁石20など路上の物
体と接触したりした場合、外力が先端部3の所定部分に
加わる。この状態で、先端部3は外力に対応して凹んだ
り曲ったりするなど弾性変形し、同時に衝撃を吸収する
(図4(A)参照)。一方、先端部3に接触していた物
体から先端部3が離れ、先端部3に加わっていた外力が
除かれると、先端部3が元の成型形状に戻る(図4
(B)参照)。
【0016】このように、本実施の形態に係るFRP外
装部品では、道路に近い先端部3をその上側の支持部2
に対してより軟質で弾性変形可能に形成し、先端部3に
何らかの物体が当って所定限度以内の外力が加わった場
合には先端部3が外力に応じて変形する一方、外力が除
かれると元の成型形状に戻ることから、道路側の先端部
3が飛石や路上の物体と接触しても、接触により加わる
外力が弾性変形限度以下の強さである比較的軽度の接触
であれば、割れや折れ等の永久変形を伴う破損状態とは
なりにくく、破損の危険性を著しく低減でき、耐久性を
向上させられると共に、外観をできるだけ維持して補修
コスト低減が図れる。
【0017】(本発明の第2の実施形態)本発明の第2
の実施形態に係るFRP外装部品を図5及び図6に基づ
いて説明する。図5は本実施の形態に係るFRP外装部
品の斜視図、図6は本実施の形態に係るFRP外装部品
の要部平面図である。前記各図に示すように、本実施の
形態に係るFRP外装部品1は、前記第1の実施形態と
同様の構成に加えて、固定手段としての螺子(図示を省
略)を通す支持部2の螺子孔4の周囲所定範囲部分(螺
子孔周辺部5)が先端部3と同じポリエステル樹脂材料
及びポリエステル繊維を用いて形成される構成を有する
ものである。
【0018】次に、前記構成に基づくFRP外装部品の
使用状態について説明する。前記第1の実施形態同様、
自動車10に取付けられたFRP外装部品1の先端部3
が、飛石に当ったり、縁石など路上の物体と接触したり
した場合、外力が先端部3の所定部分に加わるが、この
時同時に、外力はFRP外装部品1全体を自動車10本
体に対しずらそうとする。この状態で、FRP外装部品
1と自動車10本体とを固定する螺子に接している支持
部2の螺子孔周辺部5にはストレスがかかるが、支持部
2に比べて軟質で弾性変形可能に形成されたこの螺子孔
周辺部5はストレスに対応して伸びたり縮んだりするな
ど弾性変形し、FRP外装部品1全体の自動車10本体
に対する若干のずれを許容する。一方、先端部3に当っ
た物体が先端部3から離れ、先端部3に加わっていた外
力が除かれると共に、螺子孔周辺部5へのストレスも消
失すると、螺子孔周辺部5は元の状態に戻る。
【0019】このように、本実施の形態に係るFRP外
装部品では、螺子を貫通させる螺子孔4の周囲所定範囲
にあたる螺子孔周辺部5を先端部3と同じ材質で支持部
2より軟質で弾性変形可能に形成し、FRP外装部品1
に何らかの物体が当って所定限度以内の外力が加わった
場合には螺子孔周辺部5が螺子に対して外力に応じて変
形してFRP外装部品1全体の自動車10に対するわず
かな動きを許容する一方、外力が除かれると螺子孔周辺
部5が元に戻ってFRP外装部品1も元の位置に戻るこ
とから、FRP外装部品1が何らかの物体と接触しても
螺子孔周辺部5では弾性変形のみ生じて割れや折れ等の
永久変形を伴う破損状態とならずに済み、耐久性をより
一層向上させられると共に、自動車10への固定状態を
可能な限り維持して自動車10からの脱落もなく、安全
性を確保できる。
【0020】なお、前記第1及び第2の各実施の形態に
係るFRP外装部品においては、自動車10の前部の下
側に取付ける構成としているが、これに限らず、自動車
10の側部や後部の下側に取付けるFRP外装部品にも
前記同様の構成を適用することができる。また、前記第
1及び第2の各実施の形態に係るFRP外装部品におい
ては、支持部2をなす低弾性の繊維としてガラス繊維を
用いる構成としているが、これに限らず、炭素繊維など
別の高強度で低弾性の繊維を用いる構成とすることもで
きる。さらに、先端部3をなす弾性を有する繊維として
ポリエステル繊維を用いる構成としているが、これに限
らず、別の弾性を有する素材製の繊維を用いる構成とす
ることもできる。
【0021】また、前記第1及び第2の各実施の形態に
係るFRP外装部品において、支持部2より下の先端部
3は全てポリエステル樹脂材料及びポリエステル繊維で
形成され、弾性を有する一様な材質とされる構成として
いるが、これに限らず、FRP外装部品1に対する表面
研磨・塗装などの仕上げ作業でFRP外装部品1を作業
用の台に正面側を上方に向けて載置する場合に対応し
て、ちょうど台に接する先端部3の周縁部分裏側の所定
箇所まで支持部2をなす硬質ポリエステル樹脂材料及び
低弾性のガラス繊維を支持部2から一部延長して先端部
3裏側に重なる状態で一体成型する構成とすることもで
き、支持部2及び支持部2から延長されて台に接する先
端部3裏側の硬質部分がFRP外装部品1全体を支える
骨格部分となり、台への載置状態でFRP外装部品1の
自重による変形を防ぐことから、FRP外装部品の先端
部3を含む各部の位置が定って変形もない状態で台上に
固定でき、FRP外装部品全体を本来の成型形状に保っ
た状態で作業が行えて各部位に対する作業性が向上する
こととなり、FRP外装部品に対する仕上げ作業が確実
且つ容易に行えると共に、優れた仕上り状態を得られ
る。
【0022】また、前記第1及び第2の各実施の形態に
係るFRP外装部品においては、支持部2及び先端部3
の表面側には特殊な加工を施さない構成としているが、
これに限らず、支持部2及び先端部3の表面側に最外層
としてゲルコートを形成する構成とすることもでき、表
面に傷付きにくい特性を与えることができ、より一層破
損しにくくすることができる。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、下側の先
端部をその上側の支持部に対してより軟質で弾性変形可
能に形成し、先端部に何らかの物体が当って所定限度以
内の外力が加わった場合には先端部が外力に応じて変形
する一方、外力が除かれると元の成型形状に戻ることに
より、道路に近い先端部が飛石や路上の物体と接触して
も弾性変形のみ生じ、割れや折れ等の永久変形を伴う補
修困難な破損状態とならずに済むこととなり、耐久性が
向上すると共に、外観をできるだけ維持して補修コスト
の低減が図れるという効果を有する。
【0024】また、本発明によれば、先端部をなすポリ
エステル樹脂材料にシリカ系チクソトロピック付与剤を
所定量添加し、ポリエステル樹脂材料を強化用繊維間に
留まる所定の適切な粘度とすることにより、型上へシー
ト状に敷かれた各繊維間に注入されるポリエステル樹脂
材料が各繊維間から流出して型の凹部に集ることもな
く、繊維による凹凸が確実に埋められ全体的に均一な厚
みとして硬化させられることとなり、優れた外観と共に
一様な強度を得られるという効果を有する。
【0025】また、本発明によれば、支持部及び先端部
を構成する各繊維の端部が所定長さ重なり合い、支持部
から先端部へ材質が徐々に移り変ることにより、支持部
から先端部への遷移部分の強度が確保され、支持部と先
端部が強固に一体化することとなり、全体の強度を高め
て耐久性がより一層優れたものとなるという効果を有す
る。
【0026】また、本発明によれば、固定手段と係合す
る箇所の周囲所定範囲を先端部と同じ材質として支持部
より軟質で弾性変形可能に形成し、FRP外装部品に何
らかの物体が当って所定限度以内の外力が加わった場合
には固定手段周囲部分が固定手段に対して外力に応じて
変形してFRP外装部品の自動車に対するわずかな動き
を許容する一方、外力が除かれると固定手段周囲部分が
元に戻ってFRP外装部品も元の位置に戻ることによ
り、FRP外装部品が物体と接触しても固定手段周囲部
分では弾性変形のみ生じて割れや折れ等の永久変形を伴
う破損状態とならずに済むこととなり、耐久性がより一
層向上すると共に、FRP外装部品の自動車への取付状
態を維持して安全性を保てるという効果を有する。
【0027】また、本発明によれば、先端部の裏側の所
定箇所に支持部をなす各材料を重なる状態で配設して一
体成型し、この重ねた部分を他の先端部各部より硬質と
し、FRP外装部品を塗装仕上げ等のために所定の台に
載置して作業を行う場合に、支持部と共に前記硬質部分
が台に接してFRP外装部品全体を支える骨格部分とな
ってFRP外装部品の変形を防止することにより、FR
P外装部品の載置状態が定って先端部を変形させずに支
持でき、FRP外装部品に対する仕上げ作業が確実且つ
容易に行えると共に、仕上り状態をより一層優れたもの
とすることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るFRP外装部品
の斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るFRP外装部品
の縦断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るFRP外装部品
の支持部と先端部の境界部の概略断面図及び繊維配置状
態説明図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るFRP外装部品
の先端部弾性変形状態説明図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るFRP外装部品
の斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るFRP外装部品
の要部平面図である。
【符号の説明】
1 FRP外装部品 2 支持部 3 先端部 4 螺子孔 5 螺子孔周辺部 10 自動車 20 縁石

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オープンモールドにより所定形状のFR
    P成型品として形成され、所定の固定手段で自動車下部
    の所定箇所に一体に取付けられる自動車用のFRP外装
    部品において、 当該FRP外装部品の前記自動車下部近傍となる上部所
    定範囲の部分が、硬質ポリエステル樹脂材料と所定の低
    弾性繊維とを用いて形成され、硬化後所定の硬さを有し
    て成型形状を維持する支持部とされると共に、 当該支持部より下側部分が、硬化後に前記硬質ポリエス
    テル樹脂より軟質となる所定のポリエステル樹脂材料と
    所定の弾性を有する繊維とを用いて形成され、硬化後に
    成型形状に対する弾性変形を許容する先端部とされるこ
    とを特徴とするFRP外装部品。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載のFRP外装部品に
    おいて、 前記先端部のポリエステル樹脂材料に揺変度を1.5な
    いし3とする量のシリカ系チクソトロピック付与剤が添
    加されることを特徴とするFRP外装部品。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は2に記載のFRP外装
    部品において、 前記支持部をなす低弾性繊維と前記先端部をなす弾性を
    有する繊維が、支持部と先端部の境界部分で所定長さ分
    重なり合って配置されることを特徴とするFRP外装部
    品。
  4. 【請求項4】 前記請求項1ないし3のいずれかに記載
    のFRP外装部品において、 前記支持部の前記固定手段と係合する箇所の周囲所定範
    囲部分が前記先端部と同じポリエステル樹脂材料及び弾
    性を有する繊維を用いて形成されることを特徴とするF
    RP外装部品。
  5. 【請求項5】 前記請求項1ないし4のいずれかに記載
    のFRP外装部品において、 前記支持部をなす硬質ポリエステル樹脂材料及び低弾性
    繊維が、前記先端部の裏側となる一又は複数の所定箇所
    もしくは先端部裏側の全領域で先端部をなす前記ポリエ
    ステル樹脂材料及び弾性を有する繊維に重ねられて支持
    部から先端部の周縁部まで延長された状態で一体成型さ
    れることを特徴とするFRP外装部品。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015093636A (ja) * 2013-11-14 2015-05-18 日産自動車株式会社 車両用バンパー

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015093636A (ja) * 2013-11-14 2015-05-18 日産自動車株式会社 車両用バンパー

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