JP2001277526A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2001277526A
JP2001277526A JP2000097620A JP2000097620A JP2001277526A JP 2001277526 A JP2001277526 A JP 2001277526A JP 2000097620 A JP2000097620 A JP 2000097620A JP 2000097620 A JP2000097620 A JP 2000097620A JP 2001277526 A JP2001277526 A JP 2001277526A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドのノズル口形成面を拭いて清掃す
る回転式のブレードを備えたワイピング手段で、ワイピ
ング実行時のブレードの位相決めを正確に行うことを可
能にする。 【解決手段】 ブレード303が取り付けられたブレー
ドホルダ304、およびブレードカム306を回動可能
に支持するためのブレードシャフト305の一端部に、
ブレード303の位相決め用に位相カム391が取り付
けられている。ブレードシャフト305はモータによっ
て矢印A302方向に回転される。ブレードカム306
に、記録ヘッドを搭載したキャリッジが摺接するととも
に、位相カム391の位置決め部391Bがラチェット
393に係合し、位相カム391の矢印A302方向と反
対方向への回転が規制されることで、ワイピング動作時
のブレード303の位相決めが精度良く行われ、また、
ブレード303の、記録ヘッドへの干渉量が精度良く確
保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット方
式の記録ヘッドのノズル口面を清掃するワイピング手段
を備えた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録ヘッドを搭載したキャリッジ
を往復移動させながら記録ヘッドのノズルからインク滴
を吐出させ、これを紙等の被記録材に付着させることで
記録を行うインクジェットプリンタ装置(記録装置)等
では、記録ヘッドに付着して吐出性能を低下させる要因
となったり、被記録媒体を汚したりする危険のあるイン
クミストや紙粉等を除去するために、ゴム等の弾性材料
により構成されたブレードを用いて記録ヘッドのノズル
口面を清掃するワイピング手段が設けられるのが一般的
である。記録装置のワイピング手段は、記録ヘッドの仕
様上、あるいは除去されたインクが飛翔する方向を制御
する必要があるため等の理由により、記録ヘッドに対し
て一方向のワイピングしか行われていない場合が多かっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記録ヘ
ッドに対して一方向のワイピングしか行わないワイピン
グ手段では、以下に説明する必要性や問題点がある。
【0004】まず、第1に、ブレードのワイピング方向
を制御するために、記録ヘッドのキャリッジの移動方向
によってはブレードと記録ヘッドとが当接しないように
ブレードとキャリッジのいずれか一方を退避させる手段
が必要である。
【0005】第2に、ワイピング手段のブレードを清掃
するブレードクリーナを記録ヘッド上に設けると、例え
ば、定期的な交換が行われないパーマネントタイプ等の
記録ヘッドにおいては、クリーナの必要インク保持量が
大容量となり、実現不可能である。
【0006】第3に、ワイピング手段のブレードを清掃
するブレードクリーナをキャリッジ上に設けると、一般
的に下方に向けてインクを吐出するインクジェット記録
方式においてはブレードの先端が上向きになるので、ブ
レードクリーナは下向きとなり、そのブレードクリーナ
が、液体であるインクを保持することが困難であるばか
りでなく、ブレードクリーナから少しでインクが溢れる
と、溢れたインクによってキャリッジの走査に伴い被記
録媒体が汚れてしまうという問題点がある。
【0007】第4に、上記の問題点の解決策として、記
録ヘッドの状態を回復させるための回復系にブレードク
リーナを設けることで上記不具合を解消し、かつ、ブレ
ードとブレードクリーナを同時にかつ容易に交換可能に
する回転式の自己洗浄型ワイパーも提案されているが、
これによるとブレードを回転させるためのギアのバック
ラッシュ等のばらつきにより、ブレードの停止位置にば
らつきが出て、結果としてワイピング性能にばらつきが
生じることがある。
【0008】本発明の目的は、ブレードのクリーニング
が容易な回転式のワイピング機構でありながら、ワイピ
ング実行時のブレードの位相決めを正確に行えるワイピ
ング手段を備えた記録装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、液体を吐出するノズルを有し、該ノズル
から被記録媒体に向けて液体を吐出することで記録を行
う記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル口形成面を拭
いて前記記録ヘッドを清掃するワイピング動作を行うた
めのブレードを備えたワイピング手段とを有する記録装
置において、前記ワイピング手段が、前記ブレードの、
前記記録ヘッドとの接触面を構成する平面と平行な回転
軸を中心に前記ブレードを回動可能に支持する支持手段
と、前記回転軸を中心に前記ブレードを所定の方向に回
転させる駆動手段と、前記ブレードの、前記所定の方向
と反対方向への回転動作を所定の角度で規制するロック
機構とを有する。
【0010】具体的には、前記ロック機構が、前記ブレ
ードの、前記所定の方向と反対方向への回転動作を、前
記記録ヘッドのノズル口形成面を清掃可能な位相で規制
するものである。
【0011】また、前記支持手段を構成する部材に前記
ブレードを弾性的に浮動可能に取り付けるための弾性体
をさらに有し、前記弾性体が、前記ブレードにより前記
記録ヘッドを清掃する際に、前記記録ヘッドを搭載して
往復移動するキャリッジ側、または前記記録ヘッド側に
向けて前記ブレードを付勢するものであることが好まし
い。
【0012】さらに、前記ブレードによって前記記録ヘ
ッドの前記ノズル口形成面を拭く際の前記ブレードのワ
イピング方向が一方向に限定されており、前記ロック機
構による前記ブレードの位相決めが、前記ブレードを前
記ワイピング動作の実行位置の近傍で停止させた後に、
前記キャリッジを、前記ワイピング手段から退避させる
ためのワイピング退避位置から前記ワイピング手段の近
傍を通過させて、前記ワイピング手段の前記ワイピング
退避位置側と反対側に位置するワイピング準備位置へと
走査させてから、前記キャリッジを前記ワイピング動作
の実行方向へと走査させることにより行われるように、
前記ワイピング手段、前記ロック機構および前記キャリ
ッジが構成されていることが好ましい。
【0013】さらに、前記ワイピング手段が、前記ブレ
ードを支持するブレードホルダと、該ブレードホルダに
取り付けられて前記ブレードの回動動作を制御するため
のブレードカムとをさらに有し、前記ブレードカムに
は、前記キャリッジが前記ワイピング退避位置から前記
ワイピング準備位置へと移動する際に前記キャリッジの
一面と摺接することで前記ブレードを前記記録ヘッドか
ら退避させるための面と、前記ワイピング動作を実行す
る際に前記キャリッジの一面と摺接することで前記ブレ
ードの、前記記録ヘッドとの干渉量を規定する面との2
つのカム面が形成されていることが好ましい。
【0014】さらに、前記ロック機構が、前記ブレード
と共に回転するカム部材と、該カム部材の一部に係合し
て前記カム部材の回転動作を規制するためのラチェット
とから構成されたラチェット機構であることが好まし
い。
【0015】さらに、前記記録ヘッドとしては、熱エネ
ルギーを液体に作用させることで起こる気泡の発生によ
って液体を吐出するインクジェット記録方式のものを用
いることができる。
【0016】上記の通りの発明では、記録ヘッドのノズ
ル口形成面をブレードによって拭いて記録ヘッドを清掃
するワイピング手段において、支持手段によって回動可
能に支持されて、駆動手段によって所定の方向に回転さ
れるブレードが、ロック機構によってその所定の方向と
反対方向への回転動作を所定の角度で規制されるように
構成されていることにより、記録ヘッドを清掃するため
のブレードの停止位置のばらつきをなくすことができ
る。従って、ブレードのクリーニングが容易な回転式の
ブレードを有するワイピング手段でも、ロック機構によ
ってブレードをワイピング動作の実行位置に正確に停止
させて、そのブレードを固定することができるうえに、
簡単な構成でブレードの位相決めをすることができる。
その結果、安定的に良好なワイピング性能を確保するこ
とができる。例えば回転式のブレードを有するワイピン
グ手段では複数のギアが用いられるが、このようにブレ
ードのロック機構を用いることで、ギアのバックラッシ
ュ等のばらつきによりブレードの停止位置にばらつきが
出るということがなくなる。また、このような回転式の
ワイピング手段では、記録ヘッドを搭載して往復移動す
るキャリッジが指定の方向以外からワイピング手段に向
かって走査された場合にブレードを退避させることがで
き、キャリッジが指定の方向からワイピング手段に向か
って走査された場合にはロック機構によってブレードを
精度良く所定の位置に停止させることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施形態に係る記録装
置の要部の外観斜視図であり、図2は、本実施形態の記
録装置の要部を図1とは違う方向から見た斜視図であ
る。
【0019】[全体構成]本実施形態の記録装置は、封
筒および適時切断可能な連続紙等の2種類の被記録媒体
に対して固定された2種類の記録位置をもつとともに、
所定の印刷パターンを被記録媒体に連続的に記録する記
録装置本体に着脱可能に搭載され、印刷機能を有してい
る。
【0020】図1および図2に示すように本実施形態の
記録装置は、液体であるインクを吐出することで記録を
行う記録ヘッドユニット401と、記録ヘッドユニット
401を記録位置および待機位置に移動させるキャリッ
ジ200と、記録ヘッドユニット401にインクを供給
するためのインクを収納したメインタンク501と、メ
インタンク501内のインクを記録ヘッドユニット40
1に供給するためのインク供給系ユニット10と、記録
ヘッドユニット401の不具合を回復するための回復系
ユニット300と、以上の各ユニットを収納したフレー
ムユニット70と、記録ヘッドユニット401による記
録の電気的な制御を行う制御基板80および電源ユニッ
ト90とを有している。
【0021】記録ヘッドユニット401内には、インク
を吐出するノズルが複数形成されており、この記録ヘッ
ドユニット401では、各ノズル内のインクに熱エネル
ギーを作用させることで起こる気泡の発生によって各ノ
ズルからインクが吐出される。記録ヘッドユニット40
1の各ノズルから被記録媒体に向けてインクを吐出し、
そのインクを被記録媒体に付着させることにより、その
被記録媒体に対して記録が行われる。
【0022】図1におけるCRフレーム201の右側と
なる、被記録媒体の搬送方向下流側の、前記2種類の被
記録媒体の記録スペースの間には、記録ヘッドユニット
401に備えられた記録ヘッドの吐出不具合を回復する
ための回復系ユニット300が設置されている。記録ヘ
ッドを回復するために消費された廃インクは、底板56
に形成された、回復系ユニット300の下部にある穴か
ら記録装置本体内の廃インクタンクに排出される。
【0023】記録動作、および本記録装置のシステムを
コントロールする制御基板80は、箱状のフレームユニ
ット70のリヤプレート53の裏側に適時固定される。
この制御基板80が、記録装置本体からの信号を受け取
る接続コネクタがフレームユニット70から露出された
状態で不図示のカバーで覆われている。また、そのカバ
ーは、制御基板80の制御信号をキャリッジ200内の
記録ヘッドユニット401に送るためのケーブルをキャ
リッジ200制御基板80に接続するための開口を有し
ている。
【0024】電源ユニット90は、リヤプレート90に
対して制御基板80と反対側でフレームユニット70の
内側に固定されている。電源ユニット90が外部からの
電源を受け取る電源レセプタクルは、左側板54に形成
された角穴に装着され、フレームユニット70の外部か
ら接続される。電源ユニット90は制御基板80とキャ
リッジ200上の基板に電源を供給するように結線され
ている。
【0025】以下、本実施形態の記録装置の詳細な説明
について説明する。
【0026】[フレームユニット]まず、図1および図
2を参照してフレームユニット70について説明する。
【0027】底板56は、略L字型に曲げられた板金で
あり、底部には距離を一定に保つための平行な突き当て
箇所(不図示)が左右に数箇所あり、底部両端には、突
出する位置決め突起56A,56Bと、複数のねじ切り
部がある。左側板54と右側板55には、位置決め突起
56A,56Bが差し込まれる位置決め穴がある。位置
決め突起56A,56Bがいずれも位置決め穴に差し込
まれた状態で、底板56のねじ切り部をそれに対応する
箇所のねじ穴に、底板の突き当て箇所までねじこむこと
により、底板56を中央のステーとして左右側板54,
55が平行に組み付けられている。略L字型に立ち上が
る前面部56Cと反対側に位置するリヤプレート53が
ねじ止めされることで、上方に開口した箱形状の記録装
置の外殻が形成されている。
【0028】底板56の底部には、前方(図面左方)に
1ヶ所、後方に2ヶ所合計3ヶ所の円筒状の足60Aが
加締めにより取り付けられている。この足60Aが記録
装置本体のねじ部突起(不図示)に嵌合することによ
り、底板56が記録装置本体にねじ止め固定可能にな
る。さらに底部には長穴(不図示)があり、前方の足6
0Aと対になって記録装置本体との位置決めが行われ
る。
【0029】この記録装置は、2種類の被記録媒体を搬
送するスペースをもつ。一方の搬送スペースは以下のよ
うな構成である。略L字型の前面部(立ち上がり部)5
6Cの上方に、Lアングルのレジスト板57が、左右側
板54,55にまたがるようにねじ止め固定されてい
る。この記録装置の被記録媒体である封筒は、記録装置
本体の封筒搬送用ベルトの上面とレジスト板57の下面
に挟まれ、レジスト板57の内側屈曲部に沿って図1左
方から右方へ搬送される。
【0030】他方の搬送スペースは以下のような構成で
ある。図2において、左側板54の中央部のへこみ54
Aと右側板55の角窓55Aを結ぶ位置が、連続紙の搬
送スペースを形成する樋の設置位置である。図示しない
が、樋は、連続紙の格納庫と、搬送駆動系を搭載した連
続紙搬送ユニットの先端とに設置されている。樋の先端
に形成された位置決めダボを右側板55の位置決め穴5
5Bに差し込むことにより、本記録装置と連続紙搬送ユ
ニットの位置を確定し、樋を左側板54にねじ止めする
ことで記録装置と連続紙搬送ユニットは一体化する。
【0031】[CRフレームおよびキャリッジユニッ
ト]左右側板54,55の間の中央付近において、CR
フレーム201が底板56の底部に直立するように固定
されている。左右側板54,55を平行に組み付けるた
めの突き当て箇所に、それぞれ等距離でCRフレーム2
01の差込穴が設けられており、底板56の略L字型の
前面部(立ち上がり部)56Cの上方とリヤプレート5
3の上部に、CRフレーム201を鉛直方向に規制させ
る溝53Bが形成されている。この溝53BによりCR
フレーム201が底板56の底部から直立している。な
お、部品名にCRと表示されているのはキャリッジに関
連する部材であることを示している。
【0032】記録を行うための記録ヘッドユニット40
1を搭載するキャリッジ200は、CRフレーム201
の右側の被記録媒体の搬送方向下流側に装着され、前述
した2系統の搬送スペース間を移動可能である。
【0033】[インク供給系ユニット]図1に示すよう
に、CRフレーム201の左側には、被記録媒体の搬送
方向上流側に、大容量のメインタンク501を複数収納
し、インクを吐出する液体噴射ヘッドユニット401へ
インクを供給するためのインク供給系ユニット10があ
る。このインク供給系ユニット10は、メインタンク5
01を複数収納し、メインタンク501内のインクを導
出するための機能を備えたタンク収納部11と、導出し
たインクを液体噴射ヘッドユニット401へ供給するた
めのサブタンクユニット12とで構成されている。イン
ク供給系ユニット10からは、CRチューブ226を通
して、キャリッジ200に搭載された記録ヘッドユニッ
ト401へとインクが供給される。
【0034】[タンク収納部]次に、タンク収納部11
について図2を参照して説明する。タンクホルダ59は
メインタンク501を収納し保持するためのフレームで
あり、メインタンク501の挿入口となる部分が上方に
開口している。タンク収納部11はコ字型に形成されて
おり、下部一端が底板56に接した状態で、一側面が左
側板54にネジ止めされて固定されている。上方の開口
部にはタンクスロット27がはめこまれ、メインタンク
501挿入口で開口面積が大きく、収納部に向かうにつ
れて狭くなりメインタンク501の断面積に近づくよう
な形状である。
【0035】[キャリッジ]次に、キャリッジ200の
構成について詳細に説明する。図3は、図1および図2
に示したキャリッジユニットの斜視図であり、図4は、
そのキャリッジユニットを図3とは違う方向から見た斜
視図である。また、図5は、図1および図2に示したキ
ャリッジ200の移動範囲を示す平面図であり、図6
は、キャリッジ200の移動機構を示す側面図である。
【0036】(キャリッジ保持フレーム)本実施形態の
記録装置は、記録ヘッドユニット401を着脱自在に保
持するキャリッジ200を備えている。図3および図4
に示すようにキャリッジ200は、CRフレーム201
に両端部が固定されて互いに平行に配置されたCRシャ
フト202およびガイドレール203に、封筒および連
続紙の搬送方向と直交し、かつキャリッジ200に搭載
される記録ヘッドユニット401のノズル列と平行な方
向に沿って摺動自在に支持されている。また、キャリッ
ジ200は、記録ヘッドユニット401搭載時に記録ヘ
ッドユニット401のノズル口形成面が被記録媒体(封
筒および連続紙)の記録面と実質的に平行になるような
姿勢で支持されている。
【0037】また、図3および図4に示すように、CR
フレーム201に固定されたCRモータ206によって
回転駆動されるCR駆動プーリ206aと、CRシャフ
ト202と平行な方向に摺動自在でかつCRフレーム2
01に2本のビスで固定された回転自在のアイドラプー
リ207との間にかけ回されたCRベルト208の一部
に、キャリッジ200が結合されている。CRモータ2
06を駆動することにより、CRベルト208が回転さ
れ、キャリッジ200がCRシャフト202およびガイ
ドレール203に沿う方向に往復移動する構成になって
いる。
【0038】なお、回復系ユニットの項で別途説明する
が、CRフレーム201には回復系ユニット300が取
り付けられており、キャリッジ200に搭載された記録
ヘッドユニット401と回復系ユニット300の距離の
ばらつきがなるべく小さくなるように構成されている。
【0039】(キャリッジ停止位置)図5に示すよう
に、本実施形態の記録装置にはキャリッジ200の停止
位置が3ヶ所ある。まず、記録装置のほぼ中央にホーム
ポジションSが設けられ、このホームポジションSにお
いて、後述する回復系のキャップが上下動し、キャリッ
ジ上に搭載されているヘッドのノズル部分がそのキャッ
プによって覆われる。
【0040】また、ホームポジションSを挟んで前後の
それぞれには、印刷するポジションが有り、それら2つ
のポジションのうち手前側が封筒に印刷するポジション
Tで、奥側がテープに印刷するポジションUである。
【0041】(キャリッジ構成:軸受部)図6に示すよ
うに、キャリッジ200は、封筒及び連続紙の搬送方向
と直交し、かつキャリッジ200に搭載されている液体
噴射ヘッドユニット401のノズル列と平行な方向に沿
って摺動するため、CRシャフト202が嵌合する2つ
のCR軸受212が設けられている。このCR軸受21
2は、キャリッジ200の左側面の前部と後部に固定さ
れている。
【0042】このCR軸受212は、グリスを必要とし
ない材質からなり、紙粉やインクのミストがCRシャフ
ト202やCR軸受212にこびり付くことを防いでい
る。また、このCR軸受212の中央上部には、ガイド
レール203を挟むように固定されている、摺動性の良
いCRスライダ213が固定されている。
【0043】このようにキャリッジ200は、下部に位
置する2個のCR軸受212と、上部に位置する1個の
CRスライダ213とにより三点で支持されている。
【0044】(キャリッジ構成:HPセンサ遮蔽板)図
6に示すように、キャリッジ200の左側面の中央付
近、2つのCR軸受212の固定部の中間位置付近の下
方には、キャリッジ200の位置を制御するのに必要
な、後述するホームページセンサ用の遮蔽板200aが
取り付けられている。
【0045】(キャリッジ構成:CRベルト固定部)図
6に示すように、キャリッジ200の左側面の中央付
近、2つのCR軸受212の固定部の中間位置付近の上
方には、CRベルト208の固定部200bが設けられ
ている。CRベルト固定部200bは、CRベルト20
8を挟むように構成されており、この挟む部分はベルト
の厚さより若干狭くなっており、CRベルト208は、
この部分に圧入されて差し込まれるため、ガタつきなく
キャリッジ200に固定される。こうしてCRベルト2
08が固定されているので、キャリッジ200はCRモ
ータ206により移動される。
【0046】(キャリッジ構成:基板保持部)図4に示
すように、キャリッジ200には、液体噴射ヘッドユニ
ット401と信号のやりとりをするCRコネクタを2個
搭載したCRプリント配線板などの基板類が搭載されて
いる。
【0047】キャリッジ200の内部の奥(液体噴射ヘ
ッドユニット401が搭載されるスペースの奥)には、
CRプリント配線板が垂直に固定されている。そのCR
プリント配線板に搭載されているCRコネクタは、垂直
に、かつ液体噴射ヘッドユニット401の一面と対向す
るように固定される。そして、図4に示すように、基板
類は、CRプリント配線板カバー219でカバーされて
いる。
【0048】また、この基板類にはフレキシブルケーブ
ル(以後「FPC」という)220が接続されており、
キャリッジ200の外部にある制御基板(図示せず)か
ら電気信号や電源が伝達される。FPC220は、キャ
リッジ200とCRプリント配線板カバー219の隙間
からキャリッジ200の外部に延びるように接続されて
おり、キャリッジ200とCRプリント配線板カバー2
19に取り付けられたFPCストッパ221により、C
Rプリント配線板カバー219とFPCストッパ221
に挟まれて固定されている。これにより、FPC220
は外部から力が加わっても抜けないように固定される。
【0049】FPC220は、記録装置本体の制御基板
に接続されるが、キャリッジ200が移動すると、キャ
リッジ200と記録装置本体の制御基板との間隔は変動
する。そのため、FPC220は十分な長さを持ってた
るませてあり、このたるみにより、キャリッジ200が
移動してどのポジションにいても、FPC220に過度
なストレスが加わらないようになっている。
【0050】(キャリッジ制御)CRフレーム201に
は、不図示のフォトニックセンサタイプのホームポジシ
ョンセンサ(以後「HPセンサ」と称する)が取り付け
られている。このHPセンサは、前述したホームポジシ
ョンSの位置に配置されている。このHPセンサの位置
を、図6に示されるようにキャリッジ200に設けられ
た板形状の遮蔽板200aが通過することにより、HP
センサによってキャリッジ200の位置を検出すること
ができる。
【0051】そして、図5に示すようにCRモータ20
6の、CR駆動プーリ206a側と反対側には、シャフ
ト206bが延びており、ここに円盤状のエンコーダス
リット210が取り付けられている。CRモータ206
が作動すると、このエンコーダスリット210も同期し
て回るようになっている。そして、エンコーダスリット
210には、CRモータ206の1回転当たりのステッ
プ数と同数のスリットが切られている。この装置の場
合、CRモータ206が1回転当たり200ステップの
モータなので、エンコーダスリット210には200の
スリットが切ってある。そして、このエンコーダスリッ
ト210を挟むようにフォトニックセンサ211が取り
付けられており、CRモータ206が作動するとエンコ
ーダスリット210が回るので、フォトニックセンサ2
11よりCRモータ206の回転が信号として基板に送
られる。そして、前述したようにCRモータ206の1
ステップがエンコーダスリット210の1スリットに対
応するので、CRモータ206が1ステップだけ回転
(この場合、1周200ステップより1ステップ1.8
°)すると、エンコーダスリット210の1スリット分
をフォトニックセンサ211が検知し信号を基板に送
る。よって、フォトニックセンサ211のセンシング位
置を通過したエンコーダ210のスリットの数を知るこ
とで、CRモータ206の回転、つまりキャリッジ20
0の移動距離を正確にフィードバックすることができ
る。
【0052】このCRモータ206は、HPセンサと、
エンコーダスリット210およびフォトニックセンサ2
11との組み合わせにより動きが制御されている。次で
は、キャリッジ200の移動動作について、図7のフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0053】まず、初期状態において、ホームポジショ
ンSにあるHPセンサがキャリッジ200を検知してい
る(ON状態)時(S1)は、CRモータ206を正転
させて一方向にCRモータ206を回し、キャリッジ2
00を封筒に印字するポジションT方向へ移動させる
(S2)。そして、HPセンサがキャリッジ200を検
知しなくなった(OFF状態)時点(S3)で、CRモ
ータ206を逆転させキャリッジ200をホームポジシ
ョンS方向へ移動させる(S4)。そして、キャリッジ
200の遮蔽板200aのエッジがHPセンサを遮る位
置(HPセンサがON状態)までキャリッジ200を移
動させた後(S5)、さらに数パルスCRモータ206
を駆動し(S6)、ホームポジションSの位置にキャリ
ッジ200が位置したら、そこでCRモータ206を停
止させる(S7)。これで、キャリッジ200の初期動
作が終了する。ステップ6(S6)でCRモータ206
に供給するパルス数は、キャリッジ200の遮蔽板20
0aの長さと、HPセンサとホームポジションSの位置
関係とにより決まる。
【0054】一方、初期状態においてHPセンサがキャ
リッジ200を検知していない(OFF状態)時(S
1)は、CRモータ206を逆転させてキャリッジ20
0をポジションU方向に向けて移動させる(S8)。H
Pセンサがキャリッジ200を検知した場合(S9)、
以後、上述したステップ6(S6)およびステップ7
(S7)が行われる。
【0055】ステップ8(S8)において、この装置に
おけるキャリッジ200の移動可能距離Lの分だけキャ
リッジ200を移動させても、HPセンサがキャリッジ
200を検知しない時(S9)は、さらにキャリッジ2
00の移動を続行させる(S10)。そして、キャリッ
ジ200の移動距離Xがキャリッジ200の移動可能距
離Lと等しいまたは長いと判定される(S11)ほどの
パルス供給が行われた場合には、CRモータ206を正
転させる(S12)。そこで、HPセンサがキャリッジ
200を検知すると(S13)、上述したステップ6
(S6)およびステップ7(S7)が行われる。ステッ
プ13(S13)においてHPセンサがキャリッジ20
0を検知しない時は、CRモータ206を停止させて
(S14)、エラーメッセージを表示する(S15)。
【0056】次に、ホームポジションSから印刷ポジシ
ョン(封筒印刷のポジションTとテープ印刷のポジショ
ンU)へのキャリッジ200の移動動作について説明す
る。
【0057】まず、ホームポジションSから印刷ポジシ
ョンに向かってキャリッジ200が移動するようにCR
モータ206を駆動し、キャリッジ200の遮蔽板20
0aがHPセンサを遮らなくなる時点(HPセンサがキ
ャリッジ200を検知しないOFF状態になる時点)か
ら、上述したエンコーダスリット210およびフォトニ
ックセンサ211によりCRモータ206のパルス数を
カウントする。そして、あらかじめ定められたパルス数
(封筒印刷ポジションまたはテープ印刷ポジションまで
の距離に相当する)がカウントされると、CRモータ2
06を停止させる。このように制御するとキャリッジ2
00は必ず目的の印刷ポジションに到達する。万が一、
CRモータ206が脱調したりキャリッジ200が引っ
かかって移動しなくなった時は、カウント数が足りない
ため、エラーとしてユーザに警告する。
【0058】印刷ポジション(封筒印刷ポジションTと
テープ印刷ポジションU)からホームポジションSへの
移動時は、まず、ホームポジションS方向にキャリッジ
200が動くようにCRモータ206を駆動し、キャリ
ッジ200の遮蔽板200aのエッジがHPセンサを遮
る位置までキャリッジ200を移動させる。その後、さ
らに数パルスCRモータ206を駆動し、ホームポジシ
ョンSの位置にキャリッジ200が位置したら数パルス
CRモータ206を停止させてキャリッジ200を止め
る。
【0059】(キャリッジ構成:回復系ユニット関連
部)図8は、キャリッジ200の底面図である。図8に
示すように、キャリッジ200の底面下部には、2個の
記録ヘッドユニット401のそれぞれのノズルが飛び出
る穴部200cが設けられており、穴部200cの左右
にCRブレードリブ200dがキャリッジ200の移動
方向と平行に2本設けられている。このCRブレードリ
ブ200dの役割については回復系の項目で別途説明す
る。
【0060】キャリッジ200の記録ヘッドユニット4
01搭載部の右側底面部には、四角の穴200eが開け
られている。この穴200eには、回復系ユニット30
0のキャリッジロックアームが挿入され、穴200e
は、記録ヘッドユニット401のノズルが回復系ユニッ
ト300のキャップで覆われているときに記録装置全体
の振動等によるキャリッジ200の移動を防ぐものであ
る。その詳細については回復系ユニットの項目で別途説
明する。
【0061】[回復系ユニット]次に、記録ヘッドユニ
ット401のノズル近傍に塵埃が付着したり、あるいは
ノズル内やノズル口形成面上に付着したインクが乾燥ま
たは増粘することにより生じる不吐出やヨレ(異常な方
向にインクが吐出されてインク滴の着弾位置がずれるこ
と)を解消するために設けられた回復系ユニット300
について説明する。
【0062】本実施形態における回復系ユニット300
が有する吐出性能回復手段は主に次の3つである。
【0063】その1つ目は予備吐出手段であり、非記録
時に、被記録媒体以外の領域、本実施形態においては回
復系ユニット300に設けられた所定領域内に全てのノ
ズルからインクの吐出を行うことで、ノズル内あるいは
ノズル周辺の増粘インクを排出したり、同一装置内で複
数種のインクを吐出可能な場合にはノズル内に侵入した
他種インクを排出したりするものであり、排出されたイ
ンクは廃インクタンクへと送られる。
【0064】2つ目は、本発明に係るワイピング手段で
あり、記録のために吐出した主インク滴と同時に吐出さ
れてしまうミストや、その主インク滴が記録紙等の被記
録媒体に着弾した際に発生する跳ね返りミスト、あるい
は後述の吸引回復処理により、ノズル口形成面に付着し
たインク等を除去するために設けられ、ゴム等の弾性部
材により構成されたブレード等からなるものである。
【0065】3つ目は吸引回復手段である。これは、キ
ャップと呼ばれるゴム等の弾性材料からなる部材を記録
ヘッドユニット401のノズル口形成面に当接させて密
着させ、ポンプ手段によりそのキャップ内の気圧を大気
圧以下に減じてノズルからインクを強制排出させ、その
インク流によりノズル内の塵埃、乾燥インク、気泡等の
吐出妨害要素を排除するものである。その後吸引された
インクは廃インクタンクへ送られて処理される。
【0066】続いて本実施形態における回復系ユニット
300の構成について詳述する。
【0067】図9は回復系ユニット300の外観斜視図
である。回復系ユニット300は、前述のキャリッジ2
00に挿通されたCRシャフト202等のキャリッジ走
査案内部材が配設されたCRフレーム201に固定され
ている。従って、回復系ユニット300の、キャリッジ
200および記録ヘッドユニット401との相対位置が
精度良く確保されている。
【0068】図9に示すように、予備吐出口(予備吐出
受容口)301は、記録ヘッドユニット401のノズル
列方向において記録ヘッドユニット401のノズル列全
長よりも短い寸法となるように構成されている。これ
は、予備吐出を全てのノズルで同時に行うのではなく、
ノズル列を分割して一部ずつ予備吐出を順次行うこと
で、全てのノズルの予備吐出が実現されたものであり、
これにより回復系ユニット300の小型化が達成されて
いる。また、本実施形態では分割して予備吐出させるこ
とによる予備吐出処理時間の増加を回避するため、キャ
リッジ200を走査させながら吐出を行う、いわゆる流
し予備吐出を採用している。予備吐出口301内には、
吐出されたインクを保持し、かつ後述する予備吐出口空
吸引処理によりインクを残すことなく回収できるよう、
樹脂製の多孔質部材からなる予備吐出吸収体302が配
設されている。
【0069】ワイピング手段を構成するブレード303
は、ゴム等の弾性材料の平板よりなり、2個の記録ヘッ
ドユニット401の各々に対して1枚ずつ設けられてい
る。これは、一体構成とするよりも、2個の記録ヘッド
ユニット401のノズル口形成面の高さずれの影響を排
除したり、2個の記録ヘッドユニット401が吐出する
インクの種類が異なる場合には各々のインクが混合して
しまう不具合を防止する効果が高いためである。後述す
るようにブレード303によって記録ヘッドユニット4
01のノズル口形成面を拭くことで、ブレード303に
よってそのノズル口形成面が清掃される、いわゆるワイ
ピング動作が行われる。
【0070】ブレード303はブレードホルダ304に
固着され、ブレードホルダ304は後述のブレードバネ
を介して、ブレードギア305aと一体化したブレード
シャフト305に対して上方向(矢印A301方向)に弾
性的に付勢されている。また、ブレードシャフト305
は後述のブレード駆動手段により矢印A302方向に回転
可能となるよう構成されているため、これと係合したブ
レード303もブレードシャフト305と同様にブレー
ド駆動手段によって矢印A302方向に回転することが可
能である。従って、ブレード303を回動可能に支持す
る支持手段が、ブレードホルダ304、ブレードシャフ
ト305、およびブレードシャフト305を支持する部
材等から構成されている。
【0071】このブレードシャフト305の端部には、
本発明に係る位相決め用のカム部材である位相カム39
1が設けられ、位相カム391は、回復系ユニット30
0のベース部材に設けられた金属製の板バネからなるラ
チェット393と係合可能に構成されている。この位相
カム391には、後述するように位相カム391の矢印
302方向と反対方向の回転動作を規制するようにラチ
ェット393と係合する位置決め部391Bが形成され
ている。これら位相カム391およびラチェット393
からなるラチェット機構によって、ブレード303の矢
印A302方向と反対方向の回転動作を規制するロック機
構が構成されている。このロック機構は、ブレード30
3が記録ヘッドユニット401のノズル口形成面を清掃
可能な位相でブレード303の回転動作を規制すること
で、そのブレード303を固定するためのものである。
【0072】さらに、ブレードホルダ304には、後述
するようにカム面として3つの斜面306a,306
b,306cを有するブレードカム306が一体的に設
けられている。キャリッジ200がワイピング手段上を
矢印A303方向に走査する際にキャリッジ202上のC
Rブレードリブ200dが斜面305cに摺接して、ブ
レードカム306、ブレードホルダ304およびブレー
ド303がキャリッジ200により弾性的に押し下げら
れることにより、ブレード303と記録ヘッドユニット
401のノズル口形成面とのオーバーラップ量(以下で
は干渉量と称する)が精度良く確保されながらワイピン
グを実行できる構成となっている。これにより、記録ヘ
ッドユニット401と回復系ユニット300との高さ方
向の取り付け位置誤差によらず、ブレード303の、記
録ヘッドユニット401への安定した干渉量を確保で
き、常に良好なワイピングを実行することが可能であ
る。また、ブレード303の近傍には、ブレード303
に付着したインクを付着したインクをブレード303か
ら掻き落とすためのブレードクリーナ307が設けられ
ている。
【0073】また、本実施形態では、ゴム等の弾性部材
で形成されたキャップ308と、キャップ308内に設
けられた、多孔質材料からなるキャップ吸収体309
と、キャップ308を保持するキャップホルダ310
と、不図示のキャップバネを介してキャップホルダ31
0を矢印A304方向に付勢するとともに、後述のキャッ
プレバーカムによりキャップ308をオープンあるいは
クローズできるよう上下動可能に構成されたキャップレ
バー311とが回復系ユニット300に備えられてい
る。なお、被記録媒体である封筒312および連続紙
(テープ)313の各々の搬送方向は、矢印A305,A
306方向である。また、キャリッジロックアーム390
は、キャッピングを行った時、すなわちキャップレバー
311が上昇した時に、キャリッジ200に設けられた
穴(不図示)と係合してキャリッジ200を固定し、衝
撃等により記録ヘッドユニット401とキャップ308
との位置がずれることを防ぐための部材である。また、
キャリッジロックアーム390は、キャップレバー31
1との間に不図示のロックバネを配することで矢印A
390方向に弾性的に降下することが可能なように構成さ
れている。そのため、キャリッジロックアーム390が
キャリッジ200の穴部以外の部分に当接したとして
も、回復系ユニット300およびキャリッジ200に損
傷を与えることはない。
【0074】図10は回復系ユニット300の駆動系の
構成を示す図である。
【0075】図10に示すように本実施形態では回復系
ユニット300の駆動系として、回転軸に歯車が固着さ
れた回復系駆動専用のモータ370と、モータ370の
次段のギアである減速用の第1のダブルギア371と、
第1のダブルギア371と係合するとともに不図示のチ
ューブポンプを駆動するためのポンプ軸373を回転中
心として回動可能に構成されたアイドラギア372と、
ポンプ軸373に固着されるとともに、アイドラギア3
72に設けられたリブ372aと係合する切り欠き部3
74aを有するポンプカム374(図10において斜線
で図示)とが設けられている。リブ372aと切り欠き
部374aの間には回転角55度分の遊びを設けてあ
る。また、アイドラギア372には第2のダブルギア3
75が係合し、第2のダブルギア375にはワンウェイ
クラッチ376が係合している。ワンウェイクラッチ3
76は、図10における矢印A380方向に回転したとき
のみその回動中心である後述のカム軸に対して締め付け
トルクを発生するギア一体型のクラッチである。
【0076】次に、図11〜図15を参照してワイピン
グ手段の動作について説明する。ワイピング手段には、
ブレードギア305aと係合するブレード間欠ギア35
1と、ブレード間欠ギア351と係合するブレードトリ
ガギア352と、ブレードクリーナ307と、弾性体と
してブレードバネ353とが設けられている。なお、上
述したようにキャリッジ200にはCRブレードリブ2
00dが設けられている。ブレードバネ353は、ワイ
ピング手段を構成するブレードシャフト305にブレー
ドホルダ304およびブレード303を弾性的に浮動可
能に取り付けるためのものである。ブレード303によ
って記録ヘッドユニット401を清掃する際に、ブレー
ド303がブレードバネ353によってキャリッジ20
0側または記録ヘッドユニット401側に向けて付勢さ
れる。
【0077】図12に示すようにブレードクリーナ30
7の一側部側が、記録ヘッドユニット401をワイピン
グ手段から退避させるためにキャリッジ200が配置さ
れるワイピング退避位置である。キャリッジ200は、
図13に示すようにワイピング手段200の上すなわち
ワイピング手段の近傍を通過して、図14に示すように
ブレードクリーナ307の他側部側、すなわちワイピン
グ手段のワイピング退避位置側と反対側に位置するワイ
ピング準備位置へと走査させられる。従って、キャリッ
ジ200は、その移動経路におけるワイピング手段に最
も近い位置を境としてワイピング退避位置からワイピン
グ準備位置へと走査される。そして、ワイピング準備位
置にあるキャリッジ200は、ワイピング動作を実行す
るために、図14に示すようにワイピング手段に向かう
方向すなわちワイピング動作の実行方向へと走査させら
れる。次では、ワイピング動作について図12〜図16
を参照して詳細に説明する。
【0078】ワイピング動作にあたっては、キャリッジ
200を図12に示すキャリッジ退避位置まで移動さ
せ、続いてブレードカム306およびブレード303
を、ブレード退避状態である図11の状態から、図12
の位置まで矢印A314方向に回転させて、ブレード30
3の先端を斜め上向きとし、ラチェット393が位相カ
ム391の位置決め部391Bと係合する直前のワイピ
ング準備状態にする。従って、図12に示される状態で
は、ブレード303がワイピング動作の実行位置の手前
でその実行位置の近傍に停止している。
【0079】そして、図12に示すようにワイピング退
避位置にあるキャリッジ200を図12における左方向
(封筒ポジション方向)に走査させると、図13に示す
ようにブレードホルダ304が、ブレード回転駆動ギア
列に設けられたバックラッシュにより回動しながらブレ
ードバネ353がたわみ、ブレードカム306に形成さ
れた斜面306aとCRブレードリブ200dとが摺接
しながらキャリッジ200の移動が行われる。これによ
りブレードカム306やブレード303の位置が固定さ
れ、ブレード303が記録ヘッドユニット401と接触
することなく、ワイピング準備位置へのキャリッジ20
0の移動が行われる。従って、ブレードカム306の斜
面306aが、キャリッジ200をワイピング退避位置
からワイピング準備位置へと移動させる際にキャリッジ
200のCRブレードリブ200dの面と摺接すること
でブレード303を記録ヘッドユニット401から退避
させるためのカム面となっている。
【0080】また、ブレードホルダ304の回転に伴
い、ラチェット393の先端が、図13に示すようにブ
レード位置決め用の位相カム391の位置決め部391
Bを乗り越え、そして、図14に示す状態となる。
【0081】続いてキャリッジ200を、図14に示す
ように逆方向(ワイピング実行方向)に走査してワイピ
ングを実行する。このとき、ブレードホルダ304は図
14および図15における時計回り方向に回転し、図1
5に示すように位相カム391の位置決め部391Bと
ラチェット393の先端とが当接して、位相カム391
やブレード303の位置決めおよび固定がなされる。さ
らに、ブレードカム306の斜面(水平面)306cは
キャリッジ200上のCRブレードリブ200dに押し
下げられ、ワイピング手段は図15における点線の位置
から実線の位置にまで下がる。下がったブレードホルダ
304とブレード303は、ブレードバネ353により
上方へと付勢され、CRブレードリブ200dに対して
ブレードカム306の斜面306cが摺接しながら記録
ヘッドユニット401のノズル口形成面のワイピングが
行われる。これにより、図16に示すようにブレード3
03の、記録ヘッドユニット401へのブレード干渉量
316が精度良く確保され、ブレード303によって常
に安定的に良好なワイピングを実行できる。従って、ブ
レードカム306の斜面306cは、ワイピング動作を
実行する際にキャリッジ200のCRブレードリブ20
0dの面と摺接することでブレード303の、記録ヘッ
ドユニット401との干渉量を規定するカム面となって
いる。
【0082】記録ヘッドユニット401のノズル口形成
面がブレード303から離れるとワイピングが終了し、
続いてモータが駆動されてワイピング手段は再び回転を
開始し、ブレード303は、付着したインクをブレード
クリーナ307で掻き落とした後に、図11に示した状
態で停止する。なお、このときのブレードクリーナ30
7とブレード303との干渉量A317は、ブレード30
3と記録ヘッドユニット401との干渉量A316よりも
大きな値となっており、ブレード303に付着したイン
クを確実に除去できる構成となっている。
【0083】また、ブレードクリーナ307の位置は、
ブレード303のクリーニング時にブレード303から
跳ね飛ばされるインクがキャップ等、インクの付着を嫌
う部材へ飛翔しない位置、すなわち本実施形態ではブレ
ード303の下部に設けられている。さらに、ブレード
クリーナ307は、ブレード303から掻き落とされた
インクを貯留する容器をも兼ねており、必要に応じて容
易に交換可能な構成となっている。従って、ブレード3
03に付着した乾燥インクが再溶解したり、あるいは主
に顔料系のインクのように粘性が高いインクを使用した
時に吐出を行いながらワイピングを行ういわゆるウエッ
トワイピング等を行った場合でも、ブレード303から
垂れたインクが装置内の他部位に回り込むことなく、そ
のインクを回収することが可能である。
【0084】次に、ワイピング手段の駆動系について説
明する。図11においてブレード間欠ギア351の歯の
うち網掛けで示した歯354aは、ブレードトリガギア
352の歯のうち網掛けで示した歯354bとのみ係合
し、ブレード間欠ギア351の歯のうち網掛けなしで示
した歯355aは、ブレードトリガギア352の歯のう
ち網掛けなしで示した歯355bとのみ係合するよう構
成されている。
【0085】従って、ブレードトリガギア352の網掛
けなしの歯355bの中で大部分を占める円盤部がブレ
ード間欠ギア351と係合している間は、ブレード間欠
ギア351は停止して回動不能な状態であり、ワイピン
グ手段はブレード303が下を向いた状態、すなわち非
作動状態にて停止している。一方、ブレードトリガギア
352が回転するとギア同士が噛み合い、ワイピング手
段は図12の矢印A31 4方向へと回転する。ワイピング
手段が360度回転すると、再度、図11の状態に戻
る。
【0086】なお、本実施形態においては、ブレードト
リガギア352は、キャップを上下動させるためのキャ
ップレバーカムと同一の軸(以下カム軸と呼ぶ)に固着
されており、また、ブレード間欠ギア351はブレード
トリガギア352が360度回転する中で所定の位相に
おける45度の回転角の間でのみ係合して回転し、かつ
ブレード間欠ギア351はブレードトリガギア352に
対して8倍の増速比を有している。すなわちカム軸が3
60度回転するうちの、ある位相における45度だけの
回転する間においてワイピング手段が連続的に360度
回転するよう構成され、カム軸が残りの315度を回転
する間はブレード303の先端が下方を向いた状態で停
止している。このようにワイピング時以外は常に停止状
態とし、さらにそのワイピング面(ノズル口形成面と当
接する面)が封筒搬送領域および予備吐出領域とは逆方
向を向いているために、ワイピング待機状態におけるブ
レードに対して、飛翔する紙粉やインクミスト、あるい
はその他の塵埃等の付着を最小限に抑制できる構成とな
っている。
【0087】次に、カムチャートを示した図17と、プ
リント処理(記録処理)を示したフローチャートである
図18、およびワイピング処理を示したフローチャート
である図19を参照して、ワイピングに関する回復系ユ
ニット300の処理動作について説明する。なお、以下
の説明における丸付き数字は図17に示したカムポジシ
ョンを示すものである。
【0088】まず、記録時の回復系ユニット300の動
作について説明する。
【0089】記録命令を受け取ると(S301)、図1
0に示したモータ370が図10における反時計回り方
向へ回転を開始し(S302)、カム軸を回転させて、
キャップ308を開放するの状態となり、続いて予備
吐出処理を実行する(S303)。
【0090】予備吐出処理では、キャリッジ200を予
備吐出準備位置まで移動させ、続いてブレード303に
近い側のノズルのブロックから順次流し予備吐出を実行
する。予備吐出が全ノズルにおいて終了すると、吐出お
よびキャリッジ200の移動は停止し、予備吐出処理は
終了する。なお、流し予備吐出は必ずしもキャリッジ2
00を走査させながらインクを吐出せずとも良く、断続
的に停止しながら、その停止した状態で吐出を行っても
良い。
【0091】次に、図18において、キャリッジ200
を封筒あるいは連続紙(テープ)のいずれかの被記録媒
体の記録位置まで移動させ(S304)、タイマTを0
にリセットしてからカウントをスタートさせる(S30
5)。搬送されてきた被記録媒体に対して記録情報に応
じてインクを吐出し、その被記録媒体に記録を行う(S
306)。次に、記録命令が無ければ(S307)、ワ
イピング処理(S311)へ進み、記録命令が有れば
(S307)、タイマTを参照する(S308)。も
し、タイマTが60sec以下であれば、ステップ30
6へ戻って再び記録を行い、タイマTが60sec以上
であれば、記録ヘッドユニット401のノズル口形成面
に付着したインクを拭き取るために、図19に示すワイ
ピング処理を実行する(S309)。
【0092】図19に示すようにワイピング処理では、
キャリッジ200をワイピング退避位置まで移動させる
(S331)。続いてモータを反時計回り方向へ回転さ
せ(S332)、の状態からの状態、すなわちブレ
ード303の先端が下方向を向いた状態から、図12に
示したようなワイピング可能な状態である上方向を向い
た状態へと移行させる。次に、キャリッジ200をワイ
ピング準備位置まで移動させて(S333)、図14に
示す状態にする。次に、キャリッジ200を走査してワ
イピングを実行する(S334)。このときのキャリッ
ジ200の走査速度は必ずしも一定ではなく、例えばイ
ンクの種類に応じて変更しても良い。記録ヘッドユニッ
ト401のノズル口形成面の全域がブレード303によ
り拭かれた後、キャリッジ200は停止し、次にモータ
を回転させてワイピング手段をの状態、すなわちブレ
ードを下向きにして格納した状態にし(S335)、ワ
イピング処理を終了する。
【0093】次に、図18において、上記のワイピング
処理により記録ヘッドユニット401のノズル内に押し
込まれた可能性のある乾燥インクあるいは異なる種類の
インク等を排出するために、予備吐出処理を実行する
(S310)。記録命令が無くなると、ステップ311
で記録処理の終了動作としてワイピング処理を実行して
記録ヘッドユニット401のノズル口形成面のインクを
除去した後、予備吐出口内に溜まっているインクを不図
示の廃インク処理手段へと排出するため、予備吐出空吸
引処理を実行する(S312)。
【0094】予備吐出口空吸引処理では、モータを反時
計回り方向に回転させての状態にする。続いて、モー
タを時計回り方向に所定回転角度だけ回転させてポンプ
を駆動し、予備吐出口内のインクをポンプチューブを通
じて廃インク吸収体へと排出して予備吐出口空吸引処理
を終了する。なお、所定回転角度とは、予備吐出口内あ
るいはチューブ内に残留するインク量が、液体噴射ヘッ
ドユニット401あるいは回復系ユニット300に対し
て不具合を与えない量まで確実に減じることができる角
度である。
【0095】次に、図18において、キャリッジ200
をホームポジションSすなわちキャッピングポジション
まで移動し(S313)、モータを反時計回り方向に回
転して、の状態すなわちキャッピング状態とし(S3
14)、プリント処理を終了する。
【0096】なお、図17中に表されているキャップカ
ムセンサは、カム軸に固着された不図示のキャップカム
をフラグとしたフォトインタラプタにより構成されてお
り、その検知結果によりカム軸に固着されたカム等の位
相を検知することが可能なセンサである。ここで、キャ
ップカムセンサの検知タイミングは、キャップオープン
とキャップクローズの直前に設定されている。これは、
キャップオープン時には、キャップレバー311と一体
化したカムフォロワーが、本実施形態においては総計8
00gf程度のバネ力を有するキャップバネの作用によ
り、キャップレバー311のキャップレバーカムを回す
力が掛かって、ワンウェイクラッチが空転する方向にそ
のキャップレバーカムがオーバーランして位相ズレを起
こす可能性が有ることと、逆にキャップクローズ時に
は、カム軸に対して最も大きな負荷が掛かり、ステッピ
ングモータにより構成された回復系ユニット駆動用のモ
ータが脱調する危険性が有るためであり、これらにより
生ずる位相ズレを補正して常に正しい位相でカムを制御
するために設定されたものである。
【0097】なお、本実施形態ではブレードホルダ30
4がブレードシャフト305に対して、バネにより浮動
する構成を取っているが、必ずしもこの形態に限定され
るものではなく、ブレードホルダ304がブレードシャ
フト305に固着されていても良い。
【0098】また、ブレードホルダ304の回転方向へ
の遊び領域は必ずしもギアのバックラッシュで構成され
る必要はなく、例えばブレードシャフト305とブレー
ドホルダ304とのクリアランスを適当量設けてその遊
び領域を構成しても良い。さらには、ブレードシャフト
305自体をコイルバネで構成することにより、ギア部
に対してブレードホルダ支持部が所定量だけ回動可能と
なるような構成を取っても良い。
【0099】以上で説明したように本実施形態の記録装
置では、記録ヘッドユニット401のノズル口形成面を
ブレード303によって拭いて記録ヘッドを清掃するワ
イピング手段において、支持手段によって回動可能に支
持されて、駆動手段によって所定の方向に回転されるブ
レード303が、位相カム391およびラチェット39
3からなるロック機構によってその所定の方向と反対方
向への回転動作を所定の角度で規制されるように構成さ
れている。このように回転式のワイピング手段に、ブレ
ード303を固定するためのロック機構が備え付けられ
ていることにより、記録ヘッドユニット401を清掃す
るための、ブレード303の停止位置のばらつきをなく
すことができる。従って、ブレード303のクリーニン
グが容易な回転式のワイピング手段でも、ロック機構に
よってブレード303をワイピング動作の実行位置に正
確に停止させて、そのブレード303を固定することが
できるうえに、簡単な構成でブレード303の位相決め
をすることができる。その結果、安定的に良好なワイピ
ング性能を確保することができる。
【0100】例えば回転式のブレードを有するワイピン
グ手段では複数のギアが用いられるが、このようにブレ
ード303に対するロック機構を用いることで、ギアの
バックラッシュ等のばらつきによりブレード303の停
止位置にばらつきが出るということがなくなる。また、
このような回転式のワイピング手段では、記録ヘッドユ
ニット401を搭載して往復移動するキャリッジ200
が指定の方向以外からワイピング手段に向かって走査さ
れた場合にブレード303を退避させることができ、キ
ャリッジ200が指定の方向からワイピング手段に向か
って走査された場合にはロック機構によってブレード3
03を精度良く所定の位置に停止させることが可能にな
っている。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るプリン
タ装置によれば、回転式のブレードを有するワイピング
手段に、ブレードを所定の角度で固定するためのロック
機構が備え付けられたことにより、簡単な構成で回転式
のブレードの位相決めを確実にすることができ、安定的
に良好なワイピング性能を確保することができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る記録装置の要部の外
観斜視図である。
【図2】本実施形態の記録装置の要部を図1とは違う方
向から見た斜視図である。
【図3】図1および図2に示したキャリッジユニットの
斜視図である。
【図4】図1および図2に示したキャリッジユニットを
図3とは違う方向から見た斜視図である。
【図5】図1および図2に示したキャリッジの移動範囲
を示す平面図である。
【図6】図1および図2に示したキャリッジの移動機構
を示す側面図である。
【図7】キャリッジの移動動作を示すフローチャートで
ある。
【図8】キャリッジの底面図である。
【図9】回復系ユニットの外観斜視図である。
【図10】回復系ユニットの駆動系の構成を示す図であ
る。
【図11】回復系ユニットのワイピング手段の構成およ
び動作を示す図である。
【図12】回復系ユニットのワイピング手段の構成およ
び動作を示す図である。
【図13】回復系ユニットのワイピング手段の構成およ
び動作を示す図である。
【図14】回復系ユニットのワイピング手段の構成およ
び動作を示す図である。
【図15】回復系ユニットのワイピング手段の構成およ
び動作を示す図である。
【図16】回復系ユニットのワイピング手段の構成およ
び動作を示す図である。
【図17】カムと連動する各部材の動作を示すタイミン
グチャートである。
【図18】プリント処理を示すフローチャートである。
【図19】ワイピング処理を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 インク供給系ユニット 11 タンク収納部 12 サブタンクユニット 27 タンクスロット 53 リヤプレート 53B 溝 54 左側板 54A へこみ 55 右側板 55A 角窓 55B 位置決め穴 56 底板 56A、56B 位置決め突起 56C 前面部 57 レジスト板 59 タンクホルダ 60A 足 70 フレームユニット 80 制御基板 90 電源ユニット 200 キャリッジ 200a 遮蔽板 200b 固定部 200c 穴部 200d CRブレードリブ 200e 穴 201 CRフレーム 202 CRシャフト 203 ガイドレール 206 CRモータ 206a CR駆動プーリ 206b シャフト 207 アイドラプーリ 208 CRベルト 210 エンコーダスリット 211 フォトニックセンサ 212 CR軸受 213 CRスライダ 219 CRプリント配線板カバー 220 フレキシブルケーブル 221 フレキシブルケーブルストッパ 226 CRチューブ 300 回復系ユニット 301 予備吐出口 302 予備吐出吸収体 303 ブレード 304 ブレードホルダ 305 ブレードシャフト 305a ブレードギア 306 ブレードカム 306a、306b、306c 斜面 307 ブレードクリーナ 308 キャップ 309 キャップ吸収体 310 キャップホルダ 311 キャップレバー 312 封筒 313 連続紙 351 ブレード間欠ギア 352 ブレードトリガギア 353 ブレードバネ 354a、354b、355a、355b 歯 370 モータ 371 第1のダブルギア 372 アイドラギア 372a リブ 373 ポンプ軸 374 ポンプカム 374a 切り欠き部 375 第2のダブルギア 376 ワンウェイクラッチ 390 キャリッジロックアーム 391 位相カム 391B 位置決め部 393 ラチェット 401 記録ヘッドユニット 501 メインタンク S ホームポジション T、U ポジション

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を吐出するノズルを有し、該ノズル
    から被記録媒体に向けて液体を吐出することで記録を行
    う記録ヘッドと、 前記記録ヘッドのノズル口形成面を拭いて前記記録ヘッ
    ドを清掃するワイピング動作を行うためのブレードを備
    えたワイピング手段とを有する記録装置において、 前記ワイピング手段が、 前記ブレードの、前記記録ヘッドとの接触面を構成する
    平面と平行な回転軸を中心に前記ブレードを回動可能に
    支持する支持手段と、 前記回転軸を中心に前記ブレードを所定の方向に回転さ
    せる駆動手段と、 前記ブレードの、前記所定の方向と反対方向への回転動
    作を所定の角度で規制するロック機構とを有することを
    特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記ロック機構が、前記ブレードの、前
    記所定の方向と反対方向への回転動作を、前記記録ヘッ
    ドのノズル口形成面を清掃可能な位相で規制するもので
    ある、請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記支持手段を構成する部材に前記ブレ
    ードを弾性的に浮動可能に取り付けるための弾性体をさ
    らに有し、 前記弾性体が、前記ブレードにより前記記録ヘッドを清
    掃する際に、前記記録ヘッドを搭載して往復移動するキ
    ャリッジ側、または前記記録ヘッド側に向けて前記ブレ
    ードを付勢するものである、請求項2に記載の記録装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ブレードによって前記記録ヘッドの
    前記ノズル口形成面を拭く際の前記ブレードのワイピン
    グ方向が一方向に限定されており、 前記ロック機構による前記ブレードの位相決めが、前記
    ブレードを前記ワイピング動作の実行位置の近傍で停止
    させた後に、前記キャリッジを、前記ワイピング手段か
    ら退避させるためのワイピング退避位置から前記ワイピ
    ング手段の近傍を通過させて、前記ワイピング手段の前
    記ワイピング退避位置側と反対側に位置するワイピング
    準備位置へと走査させてから、前記キャリッジを前記ワ
    イピング動作の実行方向へと走査させることにより行わ
    れるように、前記ワイピング手段、前記ロック機構およ
    び前記キャリッジが構成されている、請求項3に記載の
    記録装置。
  5. 【請求項5】 前記ワイピング手段が、前記ブレードを
    支持するブレードホルダと、該ブレードホルダに取り付
    けられて前記ブレードの回動動作を制御するためのブレ
    ードカムとをさらに有し、 前記ブレードカムには、前記キャリッジが前記ワイピン
    グ退避位置から前記ワイピング準備位置へと移動する際
    に前記キャリッジの一面と摺接することで前記ブレード
    を前記記録ヘッドから退避させるための面と、前記ワイ
    ピング動作を実行する際に前記キャリッジの一面と摺接
    することで前記ブレードの、前記記録ヘッドとの干渉量
    を規定する面との2つのカム面が形成されている、請求
    項4に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記ロック機構が、前記ブレードと共に
    回転するカム部材と、該カム部材の一部に係合して前記
    カム部材の回転動作を規制するためのラチェットとから
    構成されたラチェット機構である、請求項1〜5のいず
    れか1項に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドが、熱エネルギーを液体
    に作用させることで起こる気泡の発生によって液体を吐
    出するインクジェット記録方式のものである、請求項1
    〜6のいずれか1項に記載の記録装置。
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