JP2001277020A - スローアウェイ式ドリル - Google Patents
スローアウェイ式ドリルInfo
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- JP2001277020A JP2001277020A JP2000097247A JP2000097247A JP2001277020A JP 2001277020 A JP2001277020 A JP 2001277020A JP 2000097247 A JP2000097247 A JP 2000097247A JP 2000097247 A JP2000097247 A JP 2000097247A JP 2001277020 A JP2001277020 A JP 2001277020A
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- hole
- chip
- tip
- drill
- screw
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Abstract
(57)【要約】
【課題】大きなネジを使用することなくスローアウェイ
チップ1をドリル本体2に強固に取付けることができる
スローアウェイ式ドリルDを提供する。 【解決手段】スローアウェイチップ1をドリルドリル本
体2のポケット23に、チップ1の後端がポケット23
の底に形成した拘束面と当接するように挿入した状態
で、スローアウェイチップ1の貫通孔1aの中心P1
を、ドリル本体2の挟持片21,22に設けた貫通孔2
1aおよびネジ孔22aの中心P2に対して、挟持片2
1,22の先端側に偏心させた。
チップ1をドリル本体2に強固に取付けることができる
スローアウェイ式ドリルDを提供する。 【解決手段】スローアウェイチップ1をドリルドリル本
体2のポケット23に、チップ1の後端がポケット23
の底に形成した拘束面と当接するように挿入した状態
で、スローアウェイチップ1の貫通孔1aの中心P1
を、ドリル本体2の挟持片21,22に設けた貫通孔2
1aおよびネジ孔22aの中心P2に対して、挟持片2
1,22の先端側に偏心させた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穿孔加工に使用す
るドリル用のスローアウェイチップに関するものであ
る。
るドリル用のスローアウェイチップに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術と課題】穿孔加工に使用するドリルとし
て、その全体が一体に形成された通常のソリッド型ドリ
ルの他に、ドリル本体(ホルダー)と別体のスローアウ
ェイチップ上に切削用の刃を形成し、それをドリル本体
の先端に、ネジ等によって着脱自在に装着できるように
した、いわゆるスローアウェイ型ドリルがある。
て、その全体が一体に形成された通常のソリッド型ドリ
ルの他に、ドリル本体(ホルダー)と別体のスローアウ
ェイチップ上に切削用の刃を形成し、それをドリル本体
の先端に、ネジ等によって着脱自在に装着できるように
した、いわゆるスローアウェイ型ドリルがある。
【0003】このスローアウェイ型ドリルには、2チッ
プ型のものと1チップ型のものとがあり、このうち前者
の2チップ型のスローアウェイ型ドリルは、例えば特開
平10−29108号公報に記載されているように、穴
の中央部を削る内刃を有するチップと、穴の周縁部を削
る外刃を有するチップの2つのチップを、ドリル本体の
先端に装着することで構成されている。そして上記公報
記載の発明では、1つのチップ上に内刃と外刃の両方を
形成しておき、ドリル本体に装着する向きと位置とによ
って同じチップを内刃チップもしくは外刃チップとして
兼用できるようにも構成されている。
プ型のものと1チップ型のものとがあり、このうち前者
の2チップ型のスローアウェイ型ドリルは、例えば特開
平10−29108号公報に記載されているように、穴
の中央部を削る内刃を有するチップと、穴の周縁部を削
る外刃を有するチップの2つのチップを、ドリル本体の
先端に装着することで構成されている。そして上記公報
記載の発明では、1つのチップ上に内刃と外刃の両方を
形成しておき、ドリル本体に装着する向きと位置とによ
って同じチップを内刃チップもしくは外刃チップとして
兼用できるようにも構成されている。
【0004】しかし、この2チップ型の構成は、加工径
の大きな大型のドリルには適しているものの、例えば加
工径がφ10前後よりも小さい小型のドリルにこれを適
用しようとすると、ドリル本体の先端にチップ取り付け
のためのスペースや、あるいは切屑排出のためのスペー
スが十分に確保できなかったり、チップ取り付けのため
のネジが非常に小さなものとなって十分な取り付け強度
が得られなかったりするといった問題があった。
の大きな大型のドリルには適しているものの、例えば加
工径がφ10前後よりも小さい小型のドリルにこれを適
用しようとすると、ドリル本体の先端にチップ取り付け
のためのスペースや、あるいは切屑排出のためのスペー
スが十分に確保できなかったり、チップ取り付けのため
のネジが非常に小さなものとなって十分な取り付け強度
が得られなかったりするといった問題があった。
【0005】一方、前記1チップ型のスローアウェイド
リル(以下『1チップドリル』と略称する)としては、例
えば特開平10−328918号公報に記載されている
ように、従来のソリッド型ドリルの先端形状と類似し
た、穿孔方向に臨み、かつドリルの回転軸上に位置する
頂部から、それぞれ両側へ延びる一対の、加工孔の半径
の全長に亘る長い刃稜を有するチップを使用したものが
一般的である。
リル(以下『1チップドリル』と略称する)としては、例
えば特開平10−328918号公報に記載されている
ように、従来のソリッド型ドリルの先端形状と類似し
た、穿孔方向に臨み、かつドリルの回転軸上に位置する
頂部から、それぞれ両側へ延びる一対の、加工孔の半径
の全長に亘る長い刃稜を有するチップを使用したものが
一般的である。
【0006】しかし、上記のチップ形状では、穿孔時に
チップに加わる切削抵抗が大きいため、1つのチップ
を、上記公報の図にみるように2本のネジでもってドリ
ル本体の先端に強固に固定する必要がある上、チップの
肉厚を大きくとる必要があり、その分、切屑排出のため
のスペースを確保するのが容易でないという問題があっ
た。
チップに加わる切削抵抗が大きいため、1つのチップ
を、上記公報の図にみるように2本のネジでもってドリ
ル本体の先端に強固に固定する必要がある上、チップの
肉厚を大きくとる必要があり、その分、切屑排出のため
のスペースを確保するのが容易でないという問題があっ
た。
【0007】そこで、発明者は先に、孔の中央部を削る
内刃と、孔の周縁部を削る外刃とを、2チップ型のスロ
ーアウェイ型ドリルにおける内刃チップの内刃、および
外刃チップの外刃の配置と同様の配置として1つのチッ
プ上に形成した、2チップ類似の、1チップ型のスロー
アウェイチップを開発した(特開平11−188518
号公報)。
内刃と、孔の周縁部を削る外刃とを、2チップ型のスロ
ーアウェイ型ドリルにおける内刃チップの内刃、および
外刃チップの外刃の配置と同様の配置として1つのチッ
プ上に形成した、2チップ類似の、1チップ型のスロー
アウェイチップを開発した(特開平11−188518
号公報)。
【0008】上記2チップ類似の1チップ型スローアウ
ェイチップ(以下『類似1チップ』と略称する)において
内刃は、孔の中央部を削るに足る長さを有していれば良
く、また外刃も、孔の周縁部を削るに足る長さを有して
いればよいため、従来の1チップドリルのものに比べ
て、穿孔時にチップに加わる切削抵抗を低減することが
でき、内刃および外刃の部分の肉厚を小さくし、ドリル
本体への取付けネジを1本として、切屑排出のためのス
ペースを確保することが可能となった。
ェイチップ(以下『類似1チップ』と略称する)において
内刃は、孔の中央部を削るに足る長さを有していれば良
く、また外刃も、孔の周縁部を削るに足る長さを有して
いればよいため、従来の1チップドリルのものに比べ
て、穿孔時にチップに加わる切削抵抗を低減することが
でき、内刃および外刃の部分の肉厚を小さくし、ドリル
本体への取付けネジを1本として、切屑排出のためのス
ペースを確保することが可能となった。
【0009】しかしながら、回転中心に対して周縁部を
切削する外刃と、中央部を切削する内刃とを1つのチッ
プに形成する場合、一方の刃の座面と他方の刃のすくい
面とを隣接して設ける必要があり、そしてこの隣接した
座面とすくい面との間には斜面状の段差部を設け、切り
屑排出空間を確保する一方、チップをドリル本体に固定
するためのネジ孔は外刃と内刃との両座面を貫通する挿
通孔としなければならず、固定強度を考慮した大きさの
ネジ孔を確保しようとすれば、もともとチップ自体の大
きさが小さいため、どうしても斜面とネジ孔とが干渉
し、両者をそれぞれの目的に応じた形状とすることが困
難であった。そのため、斜面を幾分小さくしたり、或い
はネジ孔を小さくするなど、両者がそれぞれ妥協しなが
ら適切な条件を満たす設計が余儀なくされていたのであ
る。
切削する外刃と、中央部を切削する内刃とを1つのチッ
プに形成する場合、一方の刃の座面と他方の刃のすくい
面とを隣接して設ける必要があり、そしてこの隣接した
座面とすくい面との間には斜面状の段差部を設け、切り
屑排出空間を確保する一方、チップをドリル本体に固定
するためのネジ孔は外刃と内刃との両座面を貫通する挿
通孔としなければならず、固定強度を考慮した大きさの
ネジ孔を確保しようとすれば、もともとチップ自体の大
きさが小さいため、どうしても斜面とネジ孔とが干渉
し、両者をそれぞれの目的に応じた形状とすることが困
難であった。そのため、斜面を幾分小さくしたり、或い
はネジ孔を小さくするなど、両者がそれぞれ妥協しなが
ら適切な条件を満たす設計が余儀なくされていたのであ
る。
【0010】とりわけ、回転中心を含む内刃では回転中
心側を頂点とした傘状の切屑となるため、内刃側の切屑
は外刃側の切屑に対してその排出性が悪く、より大きな
排出空間を必要とすることから、上記課題は切実な問題
となってくる。
心側を頂点とした傘状の切屑となるため、内刃側の切屑
は外刃側の切屑に対してその排出性が悪く、より大きな
排出空間を必要とすることから、上記課題は切実な問題
となってくる。
【0011】そこで、発明者は、この類似1チップにつ
いて、取付け強度、切屑排出性並びに耐久性等の見地か
ら更なる改良を加えるべく検討した結果、ドリル本体へ
固定するため、チップに形成したネジ位置を特徴付ける
ことで、より一層の改善がなされることを見出した。
いて、取付け強度、切屑排出性並びに耐久性等の見地か
ら更なる改良を加えるべく検討した結果、ドリル本体へ
固定するため、チップに形成したネジ位置を特徴付ける
ことで、より一層の改善がなされることを見出した。
【0012】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1の発明で
は、スローアウェイ式ドリルとして、切刃を前端に形成
し、ネジを挿通する貫通孔を有したスローアウェイチッ
プと、軸状のドリル本体とを備えたスローアウェイ式ド
リルであって、このドリル本体の端部には、間に上記チ
ップが挿入される一対の挟持片と、挟持片間の奥に設け
られチップの後端面と当接する拘束面と、一方側の挟持
片にネジを挿通する貫通孔と、他方側の挟持片にはネジ
を螺着するネジ孔とを備え、上記挟持片に設けた貫通孔
およびネジ孔の中心からドリルの回転軸に平行に結んだ
上記拘束面までの距離L1が、上記チップに設けた貫通
孔の中心からドリルの回転軸に平行に結んだチップの後
端面までの距離L2より小さいことを特徴とする。
は、スローアウェイ式ドリルとして、切刃を前端に形成
し、ネジを挿通する貫通孔を有したスローアウェイチッ
プと、軸状のドリル本体とを備えたスローアウェイ式ド
リルであって、このドリル本体の端部には、間に上記チ
ップが挿入される一対の挟持片と、挟持片間の奥に設け
られチップの後端面と当接する拘束面と、一方側の挟持
片にネジを挿通する貫通孔と、他方側の挟持片にはネジ
を螺着するネジ孔とを備え、上記挟持片に設けた貫通孔
およびネジ孔の中心からドリルの回転軸に平行に結んだ
上記拘束面までの距離L1が、上記チップに設けた貫通
孔の中心からドリルの回転軸に平行に結んだチップの後
端面までの距離L2より小さいことを特徴とする。
【0013】この請求項1の発明によれば、上記貫通孔
およびネジ孔の中心からドリルの回転軸に平行に結んだ
上記拘束面までの距離L1と、上記チップに設けた貫通
孔の中心からドリルの回転軸に平行に結んだチップの後
端面までの距離L2とを異ならせる。換言すれば、チッ
プに形成した貫通孔の中心と、挟持片に形成した貫通孔
およびネジ孔の中心とを偏心させている。この偏心によ
り、ネジを用いてチップを挟持片間に取りつける際にネ
ジが双方の中心を一致させるように作用するため、この
ネジによってチップそのものを挟持片間の底に設けた拘
束面へ押圧する力が生じ、その結果、大きなネジを使用
するまでもなく、チップの固定力を高めることが可能と
なる。また、請求項2の発明では、チップとして、上記
貫通孔を有する座面とその先端稜に切刃を有するすくい
面とを段差状の面を介して隣接して設けるとともに、上
記底面のすくい面側に貫通孔につらなる凹部を形成して
いるものを使用するものである。
およびネジ孔の中心からドリルの回転軸に平行に結んだ
上記拘束面までの距離L1と、上記チップに設けた貫通
孔の中心からドリルの回転軸に平行に結んだチップの後
端面までの距離L2とを異ならせる。換言すれば、チッ
プに形成した貫通孔の中心と、挟持片に形成した貫通孔
およびネジ孔の中心とを偏心させている。この偏心によ
り、ネジを用いてチップを挟持片間に取りつける際にネ
ジが双方の中心を一致させるように作用するため、この
ネジによってチップそのものを挟持片間の底に設けた拘
束面へ押圧する力が生じ、その結果、大きなネジを使用
するまでもなく、チップの固定力を高めることが可能と
なる。また、請求項2の発明では、チップとして、上記
貫通孔を有する座面とその先端稜に切刃を有するすくい
面とを段差状の面を介して隣接して設けるとともに、上
記底面のすくい面側に貫通孔につらなる凹部を形成して
いるものを使用するものである。
【0014】この請求項2の発明によれば、すくい面か
ら隣接する座面への段差部を大きな斜面形状とした場合
にでも、開口と斜面との間に形成される壁部分、具体的
には、貫通孔のすくい面側の壁の強度を十分確保するこ
とで、チップ貫通孔の全周に亘って十分な強度を確保で
きる。その結果、チップをネジで固定する際、チップの
貫通孔の内側、とりわけ、貫通孔の中心より切刃とは反
対側に大きな力が作用する場合でも、チップの貫通孔周
辺が破損する心配がなくなる。従って、ドリル本体との
固定強度を維持できる貫通孔を形成しつつ、切り屑排出
性に優れたすくい面空間を形成できる。
ら隣接する座面への段差部を大きな斜面形状とした場合
にでも、開口と斜面との間に形成される壁部分、具体的
には、貫通孔のすくい面側の壁の強度を十分確保するこ
とで、チップ貫通孔の全周に亘って十分な強度を確保で
きる。その結果、チップをネジで固定する際、チップの
貫通孔の内側、とりわけ、貫通孔の中心より切刃とは反
対側に大きな力が作用する場合でも、チップの貫通孔周
辺が破損する心配がなくなる。従って、ドリル本体との
固定強度を維持できる貫通孔を形成しつつ、切り屑排出
性に優れたすくい面空間を形成できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について具体的に説明する。
実施形態について具体的に説明する。
【0016】図1(a)は、本発明の一実施形態にかか
るドリル用スローアウェイチップ1の正面図、同図
(b)は、上記チップ1の、穿孔方向に臨む前端面を示
す底面図である。また図2(a)は上記チップ1の背面
図、同図(b)は図1(a)の正面から見た左側面図で
ある。さらに図3(a)は正面側から見た斜視図、同図
(b)は背面側から、見た斜視図である。
るドリル用スローアウェイチップ1の正面図、同図
(b)は、上記チップ1の、穿孔方向に臨む前端面を示
す底面図である。また図2(a)は上記チップ1の背面
図、同図(b)は図1(a)の正面から見た左側面図で
ある。さらに図3(a)は正面側から見た斜視図、同図
(b)は背面側から、見た斜視図である。
【0017】これらの図に見るように、この例のドリル
用スローアウェイチップ1は、互いに背中合わせの2表
面をドリル本体へ取付けるのための第1座面1b、およ
び第2座面1cとするとともに、この両座面1b,1c
にそれぞれ開口を有するように、ドリル本体への取り付
け用のネジが挿通される貫通孔1aを形成している。
用スローアウェイチップ1は、互いに背中合わせの2表
面をドリル本体へ取付けるのための第1座面1b、およ
び第2座面1cとするとともに、この両座面1b,1c
にそれぞれ開口を有するように、ドリル本体への取り付
け用のネジが挿通される貫通孔1aを形成している。
【0018】上記チップ1の、図1(a)に示したよう
に、図中黒矢印で示したドリル加工(穿孔)方向と交差
する方向に、孔の中央部を削る内刃11と、孔の周縁部
削る力外刃12とが配置されている。
に、図中黒矢印で示したドリル加工(穿孔)方向と交差
する方向に、孔の中央部を削る内刃11と、孔の周縁部
削る力外刃12とが配置されている。
【0019】また上記チップ1を、穿孔方向に沿う回転
軸Pvを中心として、穿孔加工のために、図1(b)に
実線の矢印で示す方向に回転させた際に、第2座面1c
側の、回転の前面側となる領域[図2(a)において、
回転軸Pvより右側の部分]には、当該部分を、上記回
転方向に対して第2座面1cより一段、低くなるように
段差50を設けることで、第1すくい面13aが形成さ
れている。
軸Pvを中心として、穿孔加工のために、図1(b)に
実線の矢印で示す方向に回転させた際に、第2座面1c
側の、回転の前面側となる領域[図2(a)において、
回転軸Pvより右側の部分]には、当該部分を、上記回
転方向に対して第2座面1cより一段、低くなるように
段差50を設けることで、第1すくい面13aが形成さ
れている。
【0020】そしてこの第1すくい面13aが形成され
ることで、チップ1の、貫通孔1aを形成した部分より
薄肉とされた突出部13のうち、上記第1すくい面13
a、およびこれと背中合わせの第1座面1bと交差する
穿孔方向前端面に、第1前逃面13bが形成されてお
り、この第1前逃面13bと、上記第1すくい面13a
との交差稜によって、上述した内刃11が形成されてい
る。
ることで、チップ1の、貫通孔1aを形成した部分より
薄肉とされた突出部13のうち、上記第1すくい面13
a、およびこれと背中合わせの第1座面1bと交差する
穿孔方向前端面に、第1前逃面13bが形成されてお
り、この第1前逃面13bと、上記第1すくい面13a
との交差稜によって、上述した内刃11が形成されてい
る。
【0021】また同様に第1座面1b側の、回転の前面
側となる領域[図1(a)において、回転軸Pvより右
側の部分]には、当該部分を、上記回転方向に対して第
1座面1bより一段、低くなるように段差52を設ける
ことで、第2すくい面14aが形成されている。
側となる領域[図1(a)において、回転軸Pvより右
側の部分]には、当該部分を、上記回転方向に対して第
1座面1bより一段、低くなるように段差52を設ける
ことで、第2すくい面14aが形成されている。
【0022】またこの第2すくい面14aが形成される
ことで、チップ1の、貫通孔1aを形成した部分より薄
肉とされた突出部14のうち、上記第2すくい面14
a、およびこれと背中合わせの第2座面1cと交差する
穿孔方向前端面に、第2前逃面14bが形成されてお
り、この第2前逃面14bと、上記第2すくい面14a
との交差稜によって外刃12が形成されている。
ことで、チップ1の、貫通孔1aを形成した部分より薄
肉とされた突出部14のうち、上記第2すくい面14
a、およびこれと背中合わせの第2座面1cと交差する
穿孔方向前端面に、第2前逃面14bが形成されてお
り、この第2前逃面14bと、上記第2すくい面14a
との交差稜によって外刃12が形成されている。
【0023】さらに、上記のように段差を設けることで
第1すくい面13aの前方に形成された、第2座面1c
との段差分の空間が、ドリル本体との間に、内刃11か
らの切屑を排出するためのスペースを形成するための切
屑ポケットとされており、同様に段差を設けることで第
2すくい面14aの前方に形成された、第1座面1bと
の段差分の空間が、ドリル本体との間に、外刃12から
の切屑を排出するためのスペースを形成する切屑ポケッ
トとされている。
第1すくい面13aの前方に形成された、第2座面1c
との段差分の空間が、ドリル本体との間に、内刃11か
らの切屑を排出するためのスペースを形成するための切
屑ポケットとされており、同様に段差を設けることで第
2すくい面14aの前方に形成された、第1座面1bと
の段差分の空間が、ドリル本体との間に、外刃12から
の切屑を排出するためのスペースを形成する切屑ポケッ
トとされている。
【0024】内刃11は、穿孔方向に臨む頂部11a
と、この頂部11aからチップ1の内方向および外方向
の両方向へ下り傾斜で延びる刃稜12b,12cとを有
する形状に形成されている。一方、外刃12も同様に、
穿孔方向に臨む頂部12aと、この頂部12aからチッ
プ1の内方向および外方向の両方向へ下り傾斜で延びる
刃稜12b、12cとを有する形状に形成されている。
と、この頂部11aからチップ1の内方向および外方向
の両方向へ下り傾斜で延びる刃稜12b,12cとを有
する形状に形成されている。一方、外刃12も同様に、
穿孔方向に臨む頂部12aと、この頂部12aからチッ
プ1の内方向および外方向の両方向へ下り傾斜で延びる
刃稜12b、12cとを有する形状に形成されている。
【0025】また内刃11と外刃12とは、内刃11に
よる孔の中央部の切削と、外刃12による孔の周縁部の
切削とをほぼ同時に行って、スムーズな穿孔加工をする
ために、それぞれの頂部11a、頂部12aが、穿孔方
向に対してほぼ同じ高さに配置されている。
よる孔の中央部の切削と、外刃12による孔の周縁部の
切削とをほぼ同時に行って、スムーズな穿孔加工をする
ために、それぞれの頂部11a、頂部12aが、穿孔方
向に対してほぼ同じ高さに配置されている。
【0026】さらに上記内刃11と外刃12とは、チッ
プ1を、回転軸Pvを中心として回転させた際に、内刃
11の外方向へ延びる刃稜11cと、外刃12の内方向
へ延びる刃稜12bの回転軌跡が交差するように配置さ
れている。
プ1を、回転軸Pvを中心として回転させた際に、内刃
11の外方向へ延びる刃稜11cと、外刃12の内方向
へ延びる刃稜12bの回転軌跡が交差するように配置さ
れている。
【0027】上記各部からなるこの例のチップ1におい
ては、第2すくい面14aと第2座面1cとが形成され
た外刃12側突出部14の厚み[図1(b)中のT2]
が、第1すくい面13aと第1座面1bとが形成された
内刃11側の突出部13の厚み[図1(b)中T1]より
も大きくしている(T1<T2)。
ては、第2すくい面14aと第2座面1cとが形成され
た外刃12側突出部14の厚み[図1(b)中のT2]
が、第1すくい面13aと第1座面1bとが形成された
内刃11側の突出部13の厚み[図1(b)中T1]より
も大きくしている(T1<T2)。
【0028】この理由は、内刃側切刃が直接切削に寄与
するのは、切刃11bと11cの一部であって、コーナ
ー部11dを使用しないのに対して、外刃側切刃が直接
切削に寄与するのは、コーナー部12dを含む切刃12
cと12bの一部である。そのため、コーナー部12d
でのチップの欠損を防止するため、外刃12側を集中的
に補強して、チップ1を、従来に比べてさらに高強度で
耐久性に優れたものとしているのである。
するのは、切刃11bと11cの一部であって、コーナ
ー部11dを使用しないのに対して、外刃側切刃が直接
切削に寄与するのは、コーナー部12dを含む切刃12
cと12bの一部である。そのため、コーナー部12d
でのチップの欠損を防止するため、外刃12側を集中的
に補強して、チップ1を、従来に比べてさらに高強度で
耐久性に優れたものとしているのである。
【0029】上記各部を備えたこの例のチップ1は、た
とえば図4(a)(b)に実線の矢印で示すようにドリ
ル本体2の先端の、一対の挟持片21,22間のポケッ
ト23に挿入されて、その両面の座面1b、1cをそれ
ぞれ挟持片21,22の挟持面21b,22bに当接さ
せて位置決めされた状態で、挟持片21の貫通孔21a
と、チップ1の貫通孔1aとにネジ3を挿通させて、挟
持片22のネジ孔22aに螺着することでドリル本体2
の先端に固定される。そして、このチップ1をドリル本
体2に固定した状態において、第1すくい面13a、第
2すくい面14aのそれぞれ前面の22,21との間に
形成された切屑排出のためのスペースは、それぞれドリ
ル本体2の側面に形成された螺旋状のフルート溝24,
25と連通され、それによって内刃11および外刃12
からの切屑が、上記フルート溝24,25を通ってスム
ースに孔外へ排出される。
とえば図4(a)(b)に実線の矢印で示すようにドリ
ル本体2の先端の、一対の挟持片21,22間のポケッ
ト23に挿入されて、その両面の座面1b、1cをそれ
ぞれ挟持片21,22の挟持面21b,22bに当接さ
せて位置決めされた状態で、挟持片21の貫通孔21a
と、チップ1の貫通孔1aとにネジ3を挿通させて、挟
持片22のネジ孔22aに螺着することでドリル本体2
の先端に固定される。そして、このチップ1をドリル本
体2に固定した状態において、第1すくい面13a、第
2すくい面14aのそれぞれ前面の22,21との間に
形成された切屑排出のためのスペースは、それぞれドリ
ル本体2の側面に形成された螺旋状のフルート溝24,
25と連通され、それによって内刃11および外刃12
からの切屑が、上記フルート溝24,25を通ってスム
ースに孔外へ排出される。
【0030】この固定状態において、第1すくい面13
a、第2すくい面14aのそれぞれ前面の、挟持片2
2,21との間に形成される切屑排出のためのスペース
は、それぞれドリル本体2の周面に形成されたらせん状
のフルート溝24,25と連通され、それによって内刃
11、および外刃21からの切屑が、上記フルート溝2
4,25を通ってスムーズに孔外へ排出される。なお、
スローアウェイ式ドリルDの全体像を説明した図6
(a)(b)において、符号20は、その先端に上記挟
持片21,22およびポケット23が形成され、かつそ
の周面にらせん状のフルート溝24,25が形成された
ドリル本体、符号26は、上記ドリル本体20と同軸に
一体成型された、工作機械などのチャックによって把持
されるシャンク、符号26aは、上記シャンク26の側
面に形成された回り止めのための平坦部である。
a、第2すくい面14aのそれぞれ前面の、挟持片2
2,21との間に形成される切屑排出のためのスペース
は、それぞれドリル本体2の周面に形成されたらせん状
のフルート溝24,25と連通され、それによって内刃
11、および外刃21からの切屑が、上記フルート溝2
4,25を通ってスムーズに孔外へ排出される。なお、
スローアウェイ式ドリルDの全体像を説明した図6
(a)(b)において、符号20は、その先端に上記挟
持片21,22およびポケット23が形成され、かつそ
の周面にらせん状のフルート溝24,25が形成された
ドリル本体、符号26は、上記ドリル本体20と同軸に
一体成型された、工作機械などのチャックによって把持
されるシャンク、符号26aは、上記シャンク26の側
面に形成された回り止めのための平坦部である。
【0031】本発明の大きな特徴は、以上説明したドリ
ル本体2にチップ1をネジ3で固定するに際して、チッ
プ1の貫通孔1aの中心(以下チップ開口中心P1と略
称する)とドリル本体2の貫通孔21aとネジ孔22a
の中心(以下挟持片開口中心P2と略称する)を偏心させ
たことにある。この点を図5に基づいて説明する。
ル本体2にチップ1をネジ3で固定するに際して、チッ
プ1の貫通孔1aの中心(以下チップ開口中心P1と略
称する)とドリル本体2の貫通孔21aとネジ孔22a
の中心(以下挟持片開口中心P2と略称する)を偏心させ
たことにある。この点を図5に基づいて説明する。
【0032】図5は挟持片21側(内刃側に設けた第1
座面と当接する挟持片)より、チップ1をポケット23
に装着した状態を示したものである。図6に示したよう
に、挟持片21に設けた貫通孔21aの中心(挟持片開
口中心P1)は、チップ1の貫通孔1aに設けた貫通孔
の中心(チップ開口中心P2)とは間隔dだけ変心して
いる。具体的には挟持片開口中心P1からドリルの回転
軸に平行に結んだ上記拘束面までの距離L1と、チップ
開口中心P2からドリルの回転軸に平行に結んだチップ
の後端面までの距離L2とを異ならせ、両者の差(中心
の偏心間隔)d=L2−L1となるように、チップ開口
中心P1をドリルの先端方向へずらせたものである。両
開口中心P1,P2をこのように偏心させている結果、
図4に示したようにネジ3を用いてチップ2を固定する
際、ネジ3がP1とP2とを一致させるように作用する
ため、チップ1はドリル本体2のポケット23(図4参
照)の底部に設けられた底部拘束面28ならびに側部拘
束面32に押さえつけるような状態で固定される。その
結果、大きなネジを使用することなく、チップ1をドリ
ル本体2に強固に挟持することが可能となる。この場
合、前述した偏心間隔dとしては0.1乃至0.2mm
程度のわずかな偏心量で十分な強度を得ることができ
る。
座面と当接する挟持片)より、チップ1をポケット23
に装着した状態を示したものである。図6に示したよう
に、挟持片21に設けた貫通孔21aの中心(挟持片開
口中心P1)は、チップ1の貫通孔1aに設けた貫通孔
の中心(チップ開口中心P2)とは間隔dだけ変心して
いる。具体的には挟持片開口中心P1からドリルの回転
軸に平行に結んだ上記拘束面までの距離L1と、チップ
開口中心P2からドリルの回転軸に平行に結んだチップ
の後端面までの距離L2とを異ならせ、両者の差(中心
の偏心間隔)d=L2−L1となるように、チップ開口
中心P1をドリルの先端方向へずらせたものである。両
開口中心P1,P2をこのように偏心させている結果、
図4に示したようにネジ3を用いてチップ2を固定する
際、ネジ3がP1とP2とを一致させるように作用する
ため、チップ1はドリル本体2のポケット23(図4参
照)の底部に設けられた底部拘束面28ならびに側部拘
束面32に押さえつけるような状態で固定される。その
結果、大きなネジを使用することなく、チップ1をドリ
ル本体2に強固に挟持することが可能となる。この場
合、前述した偏心間隔dとしては0.1乃至0.2mm
程度のわずかな偏心量で十分な強度を得ることができ
る。
【0033】なお、この場合、ネジ3には大きな応力が
作用することともなるので、この応力に耐えられるよう
に、ネジ3の材質としては、合金工具鋼(SKD)から
構成されているものを選択使用していることが望まし
い。とりわけ、SKD11が、特に望ましい。
作用することともなるので、この応力に耐えられるよう
に、ネジ3の材質としては、合金工具鋼(SKD)から
構成されているものを選択使用していることが望まし
い。とりわけ、SKD11が、特に望ましい。
【0034】また、チップ1の貫通孔1aには、上述し
た偏心した中心P1の存在のため、大きな応力が作用す
ることとなるため、貫通孔1aそのものの強度を高める
ことが望ましい。具体的には、チップ1の座面に形成し
た貫通孔1aの開口部のうち隣接するすくい面側に凹部
100を形成することで、貫通孔1aの全周に亘って、
貫通孔1aの強度を高めることが可能となる。このこと
を、第2図を参照して説明する。第2図は、外刃12側
座面(第2座面)1cと内刃11側すくい面(第1すく
い面)13aを見ている正面図(a図)と、この正面図
を図中右側、即ち内刃11側より見ている側面図(b
図)及びa図のX−X断面図(c図)を示している。
た偏心した中心P1の存在のため、大きな応力が作用す
ることとなるため、貫通孔1aそのものの強度を高める
ことが望ましい。具体的には、チップ1の座面に形成し
た貫通孔1aの開口部のうち隣接するすくい面側に凹部
100を形成することで、貫通孔1aの全周に亘って、
貫通孔1aの強度を高めることが可能となる。このこと
を、第2図を参照して説明する。第2図は、外刃12側
座面(第2座面)1cと内刃11側すくい面(第1すく
い面)13aを見ている正面図(a図)と、この正面図
を図中右側、即ち内刃11側より見ている側面図(b
図)及びa図のX−X断面図(c図)を示している。
【0035】これらの図を参照して、チップ1は、第2
座面1cと第1すくい面13aとが隣接して形成され、
この間に前述した段差50が形成されている。この段差
50の存在により、第1すくい面13a上に切屑排出用
ポケットを形成している。この内刃側の切屑排出ポケッ
トは、回転中心Pvを含む内刃11により削り出される
傘状の切屑を排出させるため、段差50を大きなR状の
斜面として十分なスペースを確保している。そのため、
段差50と第2座面1cとで形成される辺稜54と、貫
通孔1aの第1すくい面13a側の開口縁とは近接して
しまう結果、貫通孔1aと段差50とで形成される壁5
6の厚みdは非常に薄くなっている。とりわけ、外刃1
2側突出部14の厚みT2は内刃11側突出部13の厚
みT1に比べて大きいため、第1すくい面13から第2
座面1cまでの高さh1も大きくなっている。そこで、
この実施例では貫通孔1aに深さh2の凹部100を形
成し、厚みの薄くなった壁の高さをh2だけ低くするこ
とで、貫通孔1aの壁強度を維持している。この場合、
壁強度を維持する観点から、図に示したような曲面状の
凹部とすることが望ましい。角状の凹部とした場合に
は、角部の欠損が生じ易いためである。
座面1cと第1すくい面13aとが隣接して形成され、
この間に前述した段差50が形成されている。この段差
50の存在により、第1すくい面13a上に切屑排出用
ポケットを形成している。この内刃側の切屑排出ポケッ
トは、回転中心Pvを含む内刃11により削り出される
傘状の切屑を排出させるため、段差50を大きなR状の
斜面として十分なスペースを確保している。そのため、
段差50と第2座面1cとで形成される辺稜54と、貫
通孔1aの第1すくい面13a側の開口縁とは近接して
しまう結果、貫通孔1aと段差50とで形成される壁5
6の厚みdは非常に薄くなっている。とりわけ、外刃1
2側突出部14の厚みT2は内刃11側突出部13の厚
みT1に比べて大きいため、第1すくい面13から第2
座面1cまでの高さh1も大きくなっている。そこで、
この実施例では貫通孔1aに深さh2の凹部100を形
成し、厚みの薄くなった壁の高さをh2だけ低くするこ
とで、貫通孔1aの壁強度を維持している。この場合、
壁強度を維持する観点から、図に示したような曲面状の
凹部とすることが望ましい。角状の凹部とした場合に
は、角部の欠損が生じ易いためである。
【0036】なお、この凹部の深さh2はチップ1の大
きさや段差の形状によっても相違するが、概ねチップ1
の貫通孔1aの内径に対して0.3〜0.6倍の大きさ
があればよい。また凹部の幅は同じく貫通孔1aの0.
8〜1.3倍の大きさを持った円弧状の曲面に形成する
のがよい。凹部の深さが上記範囲よりも小さい場合に
は、貫通孔1aの強度が確保できず、また上記範囲より
も大きい場合には、穿孔加工時に切屑が詰まり易くな
る。一方凹部の幅が上記範囲よりも小さい場合には、深
さ同様に貫通孔1aの強度が確保できず、逆に上記範囲
よりも大きすぎるとチップ1を挟持片21,22に挟持
する座面1b,1cの面積が小さくなって固定強度が低
下する。
きさや段差の形状によっても相違するが、概ねチップ1
の貫通孔1aの内径に対して0.3〜0.6倍の大きさ
があればよい。また凹部の幅は同じく貫通孔1aの0.
8〜1.3倍の大きさを持った円弧状の曲面に形成する
のがよい。凹部の深さが上記範囲よりも小さい場合に
は、貫通孔1aの強度が確保できず、また上記範囲より
も大きい場合には、穿孔加工時に切屑が詰まり易くな
る。一方凹部の幅が上記範囲よりも小さい場合には、深
さ同様に貫通孔1aの強度が確保できず、逆に上記範囲
よりも大きすぎるとチップ1を挟持片21,22に挟持
する座面1b,1cの面積が小さくなって固定強度が低
下する。
【0037】この実施例では第1(a)図に示したよう
に、第1座面についても第2座面と同様の理由から、貫
通孔1aの周縁に凹部101を形成している。
に、第1座面についても第2座面と同様の理由から、貫
通孔1aの周縁に凹部101を形成している。
【0038】なお、本発明のドリル用スローアウェイチ
ップの構成は、以上説明した図の例に限定されるもので
はなく、本発明の用紙を変更しない範囲で適宜設計変更
を施すことができる。
ップの構成は、以上説明した図の例に限定されるもので
はなく、本発明の用紙を変更しない範囲で適宜設計変更
を施すことができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、チッ
プに設けた貫通孔の中心とドリル本体挟持部に設けた貫
通孔およびネジ孔の中心とを偏心させてことにより、大
きなネジを使用することなく、チップをドリル本体に強
固に挟持することができる。その結果、チップには切屑
排出のためのスペースを十分確保できる。
プに設けた貫通孔の中心とドリル本体挟持部に設けた貫
通孔およびネジ孔の中心とを偏心させてことにより、大
きなネジを使用することなく、チップをドリル本体に強
固に挟持することができる。その結果、チップには切屑
排出のためのスペースを十分確保できる。
【図1】同図(a)は、本発明の一実施形態にかかるド
リル用スローアウェイチップの正面図、同図(b)は、
上記チップの、穿孔方向に臨む前端面を示す底面図であ
る。
リル用スローアウェイチップの正面図、同図(b)は、
上記チップの、穿孔方向に臨む前端面を示す底面図であ
る。
【図2】同図(a)は、図1の例のチップの背面図、同
図(b)は、上記チップの図1(a)の正面から見た左
側面図、同図(c)は図2(a)のX−X断面図であ
る。
図(b)は、上記チップの図1(a)の正面から見た左
側面図、同図(c)は図2(a)のX−X断面図であ
る。
【図3】同図(a)は、図1の例のチップを正面側から
見た斜視図、同図(b)は背面側から見た斜視図であ
る。
見た斜視図、同図(b)は背面側から見た斜視図であ
る。
【図4】同図(a)は、図1の例のチップをドリル本体
の先端に取りつける構造を、チップの正面側から見た分
解斜視図、同図(b)は背面側から見た分解斜視図であ
る。
の先端に取りつける構造を、チップの正面側から見た分
解斜視図、同図(b)は背面側から見た分解斜視図であ
る。
【図5】同図は、図1の例のチップをドリル本体に装着
した際の貫通孔の状態を説明するための挟持片側から見
た正面図である。
した際の貫通孔の状態を説明するための挟持片側から見
た正面図である。
【図6】同図(a)は、本発明の一実施形態にかかるス
ローアウェイ式ドリルのドリルドリル本体の正面図、同
図(b)は、上記ドリルドリル本体の側面図である。
ローアウェイ式ドリルのドリルドリル本体の正面図、同
図(b)は、上記ドリルドリル本体の側面図である。
1 ドリル用スローアウェイチップ 1a 貫通孔 1b 第1座面 1c 第2座面 11 内刃 12 外刃 13a 第1すくい面 13b 第1前逃げ面 14a 第2すくい面 14b 第2前逃げ面 101 凹部 2 ドリル本体 21,22 挟持片 21a 貫通孔 22a ネジ孔 23 ポケット P1 チップ開口中心 P2 挟持片開口中心
Claims (2)
- 【請求項1】切刃を前端に形成し、ネジを挿通する貫通
孔を有したスローアウェイチップと、軸状のドリル本体
とを備えたスローアウェイ式ドリルであって、このドリ
ル本体の端部には、間に上記チップが挿入される一対の
挟持片と、挟持片間の奥に設けられチップの後端面と当
接する拘束面と、一方側の挟持片にネジを挿通する貫通
孔と、他方側の挟持片にはネジを螺着するネジ孔とを備
え、 上記挟持片に設けた貫通孔およびネジ孔の中心からドリ
ルの回転軸に平行に結んだ上記拘束面までの距離L1
が、上記チップに設けた貫通孔の中心からドリルの回転
軸に平行に結んだチップの後端面までの距離L2より小
さいことを特徴とするスローアウェイ式ドリル。 - 【請求項2】上記チップは、その先端稜に切刃を有する
すくい面と上記貫通孔を有する座面とを段差状の面を介
して隣接して設けるとともに、上記底面のすくい面側に
連なる凹部を形成したことを特徴とする請求項1記載の
スローアウェイ式ドリル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000097247A JP2001277020A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | スローアウェイ式ドリル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000097247A JP2001277020A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | スローアウェイ式ドリル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001277020A true JP2001277020A (ja) | 2001-10-09 |
Family
ID=18611888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000097247A Pending JP2001277020A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | スローアウェイ式ドリル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001277020A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101353027B1 (ko) * | 2011-12-09 | 2014-01-17 | (주)예스툴 | 선반용 바이트 |
KR101419400B1 (ko) * | 2011-12-07 | 2014-07-14 | (주)예스툴 | 절삭공구 |
-
2000
- 2000-03-31 JP JP2000097247A patent/JP2001277020A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101419400B1 (ko) * | 2011-12-07 | 2014-07-14 | (주)예스툴 | 절삭공구 |
KR101353027B1 (ko) * | 2011-12-09 | 2014-01-17 | (주)예스툴 | 선반용 바이트 |
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