JP2001276931A - 筒体の製造方法及びアンテナストッパ - Google Patents

筒体の製造方法及びアンテナストッパ

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JP2001276931A
JP2001276931A JP2000094209A JP2000094209A JP2001276931A JP 2001276931 A JP2001276931 A JP 2001276931A JP 2000094209 A JP2000094209 A JP 2000094209A JP 2000094209 A JP2000094209 A JP 2000094209A JP 2001276931 A JP2001276931 A JP 2001276931A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナの下端部に取り付けられた抜け止め
用のアンテナストッパの製造効率を上げてコストの削減
を図り、さらに、アンテナストッパの反りをなくして、
アンテナ保持具内を円滑に摺動させる。 【解決手段】 金属板を、径を順次小さくした雄型及び
雌型で複数回絞って筒体16を形成する。筒体16の一
方側には細径筒部17を形成し、他方側にはストッパ用
の係止段部19を備えた摺動筒部18を形成する。絞り
は筒体16を雌型の内壁に圧着させて軸方向に伸延さ
せ、かつ、小径にして肉厚を薄くする。その後、摺動筒
部18の周壁に軸方向に沿う溝20を4本形成すると共
に、細径筒部17の底15を抜く。最後に、ダイス2
6、パンチ28により摺動筒部18の周壁に外方向に膨
らむ膨出部23を形成する。従ってアンテナを引き出し
た際、摺動筒部18の溝20及び膨出部23によってア
ンテナを節度良く引き出せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒体、特に携帯電
話に取り付けられたアンテナの抜け止めをする筒体の製
造方法及びアンテナストッパに関するものである。
【0002】
【従来の技術】本格的な携帯電話時代に入り、電話機も
付加価値を備え、かつ、様々なモデルのものが登場して
きている。ところで携帯用の電話機には、通常、伸縮自
在なアンテナが装着されている。このような携帯用の電
話機のアンテナは引き出すときに円滑に摺動し、引き出
し終了の際は、確実にアンテナの引き出しを停止させて
保持させると共に、使用者にその停止、保持の節度感を
与えるものでなければならない。
【0003】アンテナの引き出し終了の際、使用者に節
度感を与えるアンテナの構造を図14及び図15に基づ
いて説明する。図に示すように、携帯用の電話機1の本
体部2にはアンテナ保持具3が螺子止めにより設けられ
ており、このアンテナ保持具3にアンテナ4が挿通して
いる。この図の内、図14に示すものはアンテナ4の引
き出し終了間際のものであり、図15はアンテナ4の引
き出しが終了しアンテナ4がアンテナ保持具3に掛合保
持されたところを示したものである。
【0004】図14に示すように、アンテナ4の下端部
にはアンテナストッパ5がアンテナ3に一体に装着され
ている。このアンテナストッパ5の構造を図16及び図
17に基づいて説明する。図16はアンテナストッパ5
を拡大して示す一部断面図であり、図17は図16に示
すもののA矢視図である。
【0005】図に示すように、アンテナストッパ5はア
ンテナ保持部5Aと、摺動部5Bと、係止段部5Cと、
溝部5Dとから概略構成されている。このアンテナスト
ッパ5のアンテナ保持部5Aにはワイヤー部4Wを合成
樹脂材のビニール4Vで覆ったアンテナ4の基端部が挿
入されると共に、アンテナ保持部5Aがかしめられてア
ンテナ4の基端部が固定される。
【0006】また、摺動部5Bは略中間部から係止段部
5Cに向かうに従って外径が徐々に拡径するようにテー
パー状に形成されており、この摺動部5Bがアンテナ保
持具3の挿通路(図示なし)を通過する際、摩擦抵抗に
より溝部5Dが徐々に狭められてアンテナの引き出し終
了間際の感覚が得られるようになっている。すなわち、
摺動部5Bは、テーパー状の部分と溝部5Dとによっ
て、ばね性を発生している。
【0007】さらに、アンテナ4の引き出し終了時に
は、図15に示すように、係止段部5Cがアンテナ保持
具3の下端部に係合してアンテナ4の引き出しが終了し
たことを使用者に知らせ、使用者にアンテナ4の引き出
しの際の節度感を与えている。このようにアンテナスト
ッパ5の摺動部5Bと係止段部5Cとによって、引き出
されたアンテナ4が容易に引っ込まないように、また、
引き抜かれないように保持されている。なお、図14及
び図15において符号6で示すものは受話部である。
【0008】従来、このようなアンテナストッパ5を製
造するには、金属製の棒材を切削加工することにより行
っていた。すなわち、金属製の棒材を適宜長さに切断
し、この切断した棒材の外周壁を、図16及び図17に
示すように、両端側からアンテナ設定値となるように切
削加工していく。このとき棒材の一側の外周壁を前述し
た摺動部5Bに対応するように、略中間部から端部に向
かって、徐々に拡径するようにテーパー状に形成し、テ
ーパー状の外径の最大径の部位にアンテナ抜け止め用の
係止段部5Cを形成する。
【0009】また、棒材の端部の中心に両端側から軸方
向に孔を明け、棒材の他側に形成した孔(穴径略1.5
mm)をアンテナの差し込み孔に使用する。さらに、前
記テーパー状の壁部、及び係止段部5Cの背部側の壁部
を端部より十字状に割加工し、軸方向に4本の溝部5D
(溝巾略0.2mm)を形成する。この溝部5Dによっ
てアンテナが引き出された際、テーパー状の壁部にばね
性が発生する。
【0010】図18及び図19に示すものは、図14乃
至図17で説明した従来技術とは別のものである。この
図の電話機1のアンテナ保持具7にはアンテナ4が挿通
しており、アンテナ4の下部に装着されたアンテナスト
ッパ8の摺動部8Bの外径は均等に形成されている。ま
た、摺動部8Bには、前述(図16)したような、溝部
5Dも形成されていない。このためアンテナ保持具7の
挿通路(図示なし)の内部には、図20に示すような、
切り欠き片9を内側に突出させた板バネ10が配設され
ている。
【0011】この板バネ10によって、アンテナストッ
パ8がアンテナ保持具7を摺動する際に、抵抗感が得ら
れるようになっている。また、アンテナストッパ8の最
下端には径を若干大きくした係止段部8Cが設けられて
いる。このようなアンテナストッパ8の他の部分は前述
した従来の技術のものと略同じなので同じ符号を付して
説明は省略する。なお、このアンテナストッパ9の製造
も前述したものと同様に金属棒の外径を削ることによっ
て行っている。この場合、外径は均等であるので、テー
パー状に削られていない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した、アンテ
ナを引き出した際に抜け止めをするアンテナストッパ
は、金属棒を切削加工することによって行っていたた
め、加工に時間がかかって、作業性が悪く、また、外周
壁をテーパー状に形成したり、テーパー状の壁部に十字
状の溝部を形成したりしているので作業が煩雑でもあっ
た。このため量産ができずコスト高になる問題があっ
た。また、金属棒に反りがあると、棒材をアンテナ保持
具に挿通させた際、アンテナが円滑に摺動しない虞があ
った。
【0013】本発明は、この点に鑑みてなされたもので
あり、アンテナストッパを金属板を絞ることにより形成
し、これによって作業の簡易化を図って、製造効率を上
げ、量産を可能にしてコストの削減をすると共に、アン
テナストッパの反りをなくして、アンテナ保持具内を円
滑に摺動することができるアンテナストッパの製造方法
及びアンテナストッパを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明に係る筒体の製造方法は、金属板を雄型及び雌型によ
り絞って底を有する筒体を形成し、次に該筒体を、径を
順次小さくした雄型及び雌型によって複数回絞り、該絞
りは前記筒体を前記雌型の内壁に圧着させて該筒体の軸
方向に伸延させ、かつ、小径にして肉厚を薄くし、その
後、雄型及び雌型の径をさらに小さくしながら前記筒体
を複数回絞って、一方側に細径筒部を設け、他方側にス
トッパ用の係止段部を有する摺動筒部を設けた筒体を形
成し、しかる後、前記摺動筒部の周壁に軸方向に沿う溝
を複数本形成すると共に、前記筒体の細径筒部の底を抜
き、最後に、金型により前記摺動筒部の周壁に外方向に
湾曲する膨出部を形成したことを特徴とするものであ
る。
【0015】請求項1の発明は、金属板を雄型及び雌型
により絞って形成した底を有する筒体を前記雄型及び雌
型より径を順次小さくした雄型及び雌型で複数回絞り、
この絞りは前記筒体を前記雌型の内壁に圧着させて筒体
の軸方向に伸延させ、かつ、小径にして肉厚が薄くなる
ように行って、反りのない真っ直ぐな筒体を形成させ
る。次に、雄型及び雌型の径をさらに小さくしながら、
複数回絞って形成した筒体の一方側に設けた細径筒部の
底を抜き、この底抜きにより形成した開口部にビニール
を巻回したアンテナの基端部を差し込んでアンテナを堅
固に保持させる。また、筒体の他方側に設けた摺動筒部
にストッパ用の係止段部を設けて、アンテナ引き出しの
際における、アンテナの抜けを防止する。さらに、摺動
筒部の周壁に軸方向に沿う溝を設け、この摺動筒部の周
壁に膨出部を設けて、アンテナを引き出して、停止、保
持させる際の節度感を与える。このようにアンテナスト
ッパを絞り加工によって形成し、作業性を良くして量産
がきくようにし、コストの低減を図るようにする。
【0016】請求項2に記載された発明は、請求項1に
記載されたものにおいて、前記筒体がアンテナストッパ
であることを特徴とするものである。
【0017】請求項2の発明は、アンテナストッパに用
いる筒体を絞りによって形成して作業性を良くする。
【0018】請求項3に記載された発明に係るアンテナ
ストッパは、金属板を絞ることにより、一方側に細径筒
部を備え、他方側に摺動筒部を備えた筒体を形成し、該
筒体の細径筒部の端部をアンテナ装着用の開口部に形成
し、前記摺動筒部の端部近傍にストッパ用の係止段部を
設け、前記摺動筒部の周壁に軸方向に沿う溝を複数本設
けると共に、前記摺動筒部の周壁を外方向に湾曲する膨
出部に形成したことを特徴とするものである。
【0019】請求項3の発明は、金属板を絞ることによ
り形成した筒体の、一方側の細径筒部の端部に形成した
開口部にアンテナの基端部を嵌合させてアンテナを堅固
に保持させる。また、他方側の摺動筒部の端部近傍にス
トッパ用の係止段部を設けて、アンテナを引き出した際
の抜け止めにする。さらに、摺動筒部の周壁に軸方向に
沿う溝を複数本設けると共に、摺動筒部の周壁を外方向
に湾曲する膨出部に形成して、アンテナを引き出して膨
出部がアンテナ保持具を通る際、摺動筒部に弾性力を発
生させて、アンテナの引き出し停止間際及び停止の節度
感を与える。
【0020】請求項4に記載された発明は、請求項3に
記載されたものにおいて、前記溝は、摺動筒部の前記係
止段部まで切り抜かれていない長孔であることを特徴と
するものである。
【0021】請求項4の発明は、溝を摺動筒部の係止段
部まで切り抜かれていない長孔に形成して、常時平均的
な弾力性を持たせる。
【0022】請求項5に記載された発明は、請求項3に
記載されたものにおいて、前記細径筒部に壁部保持用の
外筒を嵌合させたことを特徴とするものである。
【0023】請求項5の発明は、上記細径筒部に壁部保
持用の外筒を嵌合させて、細径筒部の強度を向上させ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、要
部を模式的に示した図1及び図2に基づき、図14乃至
図20と同一の部分には同一の符号を付して説明する。
まず、金属板11を雄型12及び雌型13によって絞
り、上縁部にフランジ14を備え下端部に底15を有す
る筒体16を形成する。次に、この筒体16を、図3に
示すように、径をさらに小さくした雄型12及び雌型1
3によって絞り、より径の小さい筒体16を形成する。
【0025】筒体16を絞る際は、筒体16の周壁面を
雌型13の内壁に圧着させて筒体16を軸方向に伸延さ
せ、かつ、小径にして肉厚を薄くすることにより、内周
部に不均等の部分がなく、かつ、軸方向に真っ直ぐな筒
体16を形成する。図4に示すものは金属板11の上面
図である。金属板11は矢印方向に進むにつれて筒体1
6が徐々に深く絞られるようになっている。
【0026】図5で示すものは筒体16の絞り加工の最
終工程を示す模式図である。図5(a)に示すものは、順
次径を小さくした雄型12及び雌型13により、12回
ほど絞り(または段絞り)を行って形成した筒体16で
ある。筒体16の一方側(下側)には細径筒部17が形
成され、他方側(上側)には細径筒部17より径の大き
い摺動筒部18が形成されている。
【0027】また、細径筒部17の下端部には、金属板
11を雄型12で押し込んで絞る際にできる底15が設
けられている。摺動筒部18のフランジ14側の端部に
は摺動筒部18より径の大きい、ストッパ用の係止段部
19が摺動筒部18に一体に設けられている。このよう
な筒体16の内周面及び外周面は雄型12及び雌型13
によって規制されているため、内周面及び外周面に不均
等な部分がなく、反りのない真っ直ぐな筒体16が形成
される。
【0028】図5(b)で示すものは、図5(a)で示した筒
体16の摺動筒部18の周壁に軸方向に沿う溝20を複
数本(本実施の形態においては4本)形成したものである
(拡大して示す図6及び図7参照)。この溝20は、図8
で示すように、内側に、軸芯に向かって突出した突起2
1を備えた金型22の内部に筒体16を押し入れ、入れ
るにつれて、摺動筒部18の周壁が切り抜かれて溝20
が形成されるようになっている。溝20は摺動筒部18
の係止段部19の近傍まで形成された長孔状のものであ
り、図16に示す従来のアンテナストッパ5のように軸
方向に抜かれていないものである。
【0029】また、図5(c)に示すものは、筒体16の
細径筒部17にある底15を抜いたところのものであ
る。この底抜きを行った後、図5(d)に示すように、筒
体16のフランジ14を切除しトリミング等の最終整形
を行って筒体16を整える。
【0030】さらに、図5(e)に示すように、最終整形
を行った筒体16の摺動筒部18の周壁を外方向に湾曲
する膨出部23に形成し、次に、図5(f)に示すよう
に、係止段部19の背部(上側)に丸み24を形成して
筒体16を完成させる。
【0031】摺動筒部18に膨出部23を形成するに
は、図9に示すように、逃げ部25を形成したダイス2
6の内部に、図5(d)に示す筒体16を配置してストッ
パ部材27で支持し、このように配置した筒体16をダ
イス26と、その上部に設けたパンチ28とで挟持し両
端部より押圧することによって、摺動筒部18の外周に
膨出部23を形成する。
【0032】また、摺動筒部18に設けた係止段部19
に丸み24を設けるには、図10に示すように、筒体1
6をダイス26に挿入した状態で、筒体16の上部を丸
みが形成されたパンチ29と、ダイス26とで挟持して
押圧することにより、筒体16の係止段部19の背部側
に丸み24を形成する。
【0033】このように筒体16は絞り加工によって形
成されているので、筒体16の細径筒部17の壁部は肉
薄になっている。このため図11に示すような、外筒3
0を形成して、外筒30を筒体16の細径筒部17に嵌
合させるとよい。この場合、外筒30の縮径部30aが
筒体16の細径筒部17に嵌合される(図13参照)。こ
れによって、細径筒部17の強度が向上する。
【0034】このような外筒30を装着した筒部16す
なわちアンテナストッパにアンテナ4を装着すると、図
13に示すようになる。この図に示すように、縮径部3
0a及び細径筒部17の内側にアンテナ4のワイヤー部
4Wが挿入され、外筒30の拡径部分30bにワイヤー
部4W及び、ワイヤー部4Wに巻回されたビニール材4
Vが挿入されて固定される。
【0035】この外筒30も筒体16と同様に絞り加工
によって製造される。図12(a)〜(g)は外筒30の絞り
の態様を示したものである。この内、図12 (a)〜(d)
は、金属板11を順次径を小さくした雄型及び雌型(図
1乃至図3参照)により略6回程絞って形成された、底
31を有する外筒30を示したものである。また、図1
2(e)〜(g)に示すものは、底31抜きを行った外筒3
0、フランジ32を切除しトリミングをした外筒30、
整形された最終段階の外筒30を示したものである。
【0036】上記製造方法により、図13に示すよう
に、一方側に細径筒部17を備え、他方側に細径筒部1
7より径の大きい摺動筒部18を備えた筒体16を形成
し、この筒体16の細径筒部17の端部に形成した開口
部にアンテナ4の基端部を装着し、さらに、摺動筒部1
8の端部近傍にストッパ用の係止段部19を設け、摺動
筒部18の周壁に軸方向に沿う溝20を4本設けると共
に、摺動筒部18の周壁を外方向に湾曲する膨出部23
に形成させてアンテナストッパを形成させる。このアン
テナストッパの細径筒部17には外筒30が嵌合されて
いる。
【0037】アンテナストッパにアンテナ4を装着する
際、絞り加工のとき下側にある細径筒部17を上側に位
置させて、この細径筒部17の開口にアンテナ4の基端
部を嵌合させて取り付ける。図13において、外筒30
の縮径部30aが嵌合した細径筒部17の内部にアンテ
ナ4のワイヤー部4Wが嵌合され、外筒30の拡径部3
0bの内部にワイヤー部4Wとビニール4Vとが嵌合さ
れる。この状態において、拡径部30bがかしめられて
アンテナストッパがアンテナ4に固定される。
【0038】
【発明の効果】請求項1乃至3に記載の発明は、金属板
を径を順次小さくした雄型及び雌型により複数回絞っ
て、一方側に細径筒部を備え、他方側に摺動筒部を備え
た筒体を形成し、絞りは筒体を雌型の内壁に圧着させて
筒体の軸方向に伸延させ、かつ、小径にして肉厚が薄く
なるように行ったので、反りのない真っ直ぐな筒体を形
成することができる。また、一方側の細径筒部の底抜き
を行い、底抜きにより形成した開口部にビニールを巻回
したアンテナの基端部を差し込んだので、アンテナを堅
固に保持することができる。また、他方側に設けた摺動
筒部にストッパ用の係止段部を設けたので、アンテナ引
き出しの際における、アンテナの抜けを防止することが
できる。
【0039】さらに、摺動筒部の周壁に軸方向に沿う溝
を設け、この摺動筒部の周壁に膨出部を設けたので、摺
動筒部に外方向への弾力性を持たせることができる。こ
れによって、アンテナを引き出し、停止、保持させる際
の節度感を使用者に与えることができる。このようにア
ンテナストッパを絞り加工によって形成したので、作業
性が良くなり、量産ができるので、コストの低減を図る
ことができる。
【0040】請求項4に記載された発明は、溝を摺動筒
部の係止段部まで切り抜かない長孔に形成したので、摺
動筒部は常時平均的な弾力性を持つことができ、アンテ
ナを引き出した際の引き出し力が一定になり、アンテナ
を強く保持することができる。
【0041】請求項5に記載された発明は、筒体の細径
筒部に壁部保持用の外筒を嵌合させたので、細径筒部の
強度が向上して割れを防止することができる。これによ
って、アンテナの基端部を強固に固定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアンテナストッパの製造方法を実
施するための絞り型の一部断面図である。
【図2】図1に示す型を使用して筒体を絞るところを示
す一部断面図である。
【図3】さらに、径の小さい型を使用して筒体を絞ると
ころを示す一部断面図である。
【図4】筒体を形成するために使用する金属板の上面図
である。
【図5】順次、径の小さい絞り型で成形した筒体の最終
工程の一部を示す模式図である。
【図6】完成した筒体の一部断面図である。
【図7】図6に示すものの上面図である。
【図8】筒体に溝孔を形成する金型の上面図である。
【図9】筒体の摺動筒部の外周に膨出部を形成している
ところを示す一部断面図である。
【図10】筒体の係止段部の背面に丸みを形成している
ところを示す一部断面図である。
【図11】筒体の細径筒部に嵌合させる外筒の断面図で
ある。
【図12】順次、径の小さい絞り型によって加工された
外筒の一部を示す模式図である。
【図13】完成したアンテナストッパに外筒を嵌合させ
たところを示す断面図である。
【図14】携帯電話のアンテナの最下端に装着されたア
ンテナストッパを説明するための図である。
【図15】図14のアンテナが引き出されて停止したと
ころを示す模式図である。
【図16】図14示すアンテナストッパの一部断面図で
ある。
【図17】図16に示すもののA矢視図である。
【図18】アンテナの最下端に装着された、別のアンテ
ナストッパを説明するための図である。
【図19】図18のアンテナが引き出されて停止したと
ころを示す模式図である。
【図20】図19のアンテナストッパの内部に設けられ
た板ばねの模式図である。
【符号の説明】
4 アンテナ 11 金属板 12 雄型 13 雌型 15 底 16 有底筒体 17 細径筒部 18 摺動筒部 19 係止段部 20 溝孔 23 膨出部 26 ダイス 28 パンチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板を雄型及び雌型により絞って底を
    有する筒体を形成し、次に該筒体を、径を順次小さくし
    た雄型及び雌型によって複数回絞り、該絞りは前記筒体
    を前記雌型の内壁に圧着させて該筒体の軸方向に伸延さ
    せ、かつ、小径にして肉厚を薄くし、その後、雄型及び
    雌型の径をさらに小さくしながら前記筒体を複数回絞っ
    て、一方側に細径筒部を設け、他方側にストッパ用の係
    止段部を有する摺動筒部を設けた筒体を形成し、しかる
    後、前記摺動筒部の周壁に軸方向に沿う溝を複数本形成
    すると共に、前記筒体の細径筒部の底を抜き、最後に、
    金型により前記摺動筒部の周壁に外方向に湾曲する膨出
    部を形成したことを特徴とする筒体の製造方法。
  2. 【請求項2】前記筒体がアンテナストッパであることを
    特徴とする請求項1記載の筒体の製造方法。
  3. 【請求項3】 金属板を絞ることにより、一方側に細径
    筒部を備え、他方側に摺動筒部を備えた筒体を形成し、
    該筒体の細径筒部の端部をアンテナ装着用の開口部に形
    成し、前記摺動筒部の端部近傍にストッパ用の係止段部
    を設け、前記摺動筒部の周壁に軸方向に沿う溝を複数本
    設けると共に、前記摺動筒部の周壁を外方向に湾曲する
    膨出部に形成したことを特徴とするアンテナストッパ。
  4. 【請求項4】 前記溝は、摺動筒部の前記係止段部まで
    切り抜かれていない長孔であることを特徴とする請求項
    3記載のアンテナストッパ。
  5. 【請求項5】 前記細径筒部に壁部保持用の外筒を嵌合
    させたことを特徴とする請求項3記載のアンテナストッ
    パ。
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