JP2001276536A - 高炉乾式集塵装置 - Google Patents
高炉乾式集塵装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ダクトの配設に要する付帯設備を簡素化で
き、装置のコンパクト化を図ることができる高炉乾式集
塵装置を提供する。 【解決手段】 高炉排ガスを導く粗ガス供給ダクト26
を粗ガスチャンバ27の下部に接続し、粗ガスチャンバ
27に連通して配置する複数のバグチャンバ28を粗ガ
スチャンバ28を中心とする円軌跡上に配置し、各バグ
チャンバ28の下部に接続して、浄化したガスを排出す
る清浄ガス排出ダクト29を設けたものであり、粗ガス
チャンバ28でダスト粒子に作用する重力方向とガス流
の方向とが相反し、流路が急激に拡大することにより生
じる乱流によって各バグチャンバ28の風量およびダス
ト濃度を均一化する。
き、装置のコンパクト化を図ることができる高炉乾式集
塵装置を提供する。 【解決手段】 高炉排ガスを導く粗ガス供給ダクト26
を粗ガスチャンバ27の下部に接続し、粗ガスチャンバ
27に連通して配置する複数のバグチャンバ28を粗ガ
スチャンバ28を中心とする円軌跡上に配置し、各バグ
チャンバ28の下部に接続して、浄化したガスを排出す
る清浄ガス排出ダクト29を設けたものであり、粗ガス
チャンバ28でダスト粒子に作用する重力方向とガス流
の方向とが相反し、流路が急激に拡大することにより生
じる乱流によって各バグチャンバ28の風量およびダス
ト濃度を均一化する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高炉乾式集塵装置
に関し、高炉排ガスを高炉々頂圧回収装置へ導入する途
中において高炉排ガス中の煤塵を除去する集塵技術に係
るものである。
に関し、高炉排ガスを高炉々頂圧回収装置へ導入する途
中において高炉排ガス中の煤塵を除去する集塵技術に係
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高炉排ガスの有するエネルギーを
回収する高炉々頂圧回収装置として炉頂圧タービンによ
る発電装置が知られている。この高炉排ガスを炉頂圧タ
ービンへ導入する途中には、発電能力を向上させるため
に高炉排ガス中の煤塵を除去する高炉乾式集塵装置を設
置している。
回収する高炉々頂圧回収装置として炉頂圧タービンによ
る発電装置が知られている。この高炉排ガスを炉頂圧タ
ービンへ導入する途中には、発電能力を向上させるため
に高炉排ガス中の煤塵を除去する高炉乾式集塵装置を設
置している。
【0003】図4に示すように、高炉乾式集塵装置1で
は、高炉の炉頂から排出する高炉排ガスが重力式除塵機
(図示省略)を通過した後に粗ガス供給ダクト2を通し
て粗ガスチャンバ3に流入し、粗ガスチャンバ3から円
筒状をなすバグチャンバ4のそれぞれに流入する。各バ
グチャンバ4においてバグフィルターで煤塵を除去した
清浄ガスは清浄ガス排出ダクト5を通って次系に流入
し、各バグチャンバ4で集塵した煤塵はホッパー6に一
旦集めた後に、ダスト排出装置7によって搬出する。粗
ガス供給ダクト2の途中にはメンテナンス用のゴグル弁
8を介装しており、ゴグル弁8が重量物であるために支
持架構9で支持している。
は、高炉の炉頂から排出する高炉排ガスが重力式除塵機
(図示省略)を通過した後に粗ガス供給ダクト2を通し
て粗ガスチャンバ3に流入し、粗ガスチャンバ3から円
筒状をなすバグチャンバ4のそれぞれに流入する。各バ
グチャンバ4においてバグフィルターで煤塵を除去した
清浄ガスは清浄ガス排出ダクト5を通って次系に流入
し、各バグチャンバ4で集塵した煤塵はホッパー6に一
旦集めた後に、ダスト排出装置7によって搬出する。粗
ガス供給ダクト2の途中にはメンテナンス用のゴグル弁
8を介装しており、ゴグル弁8が重量物であるために支
持架構9で支持している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、炉頂圧ター
ビンの前段に高炉乾式集塵装置を配置し、発電能力を向
上させる技術は比較的に新しい技術であり、旧来の高炉
設備においては設けられていないものがある。この旧来
の高炉設備に炉頂圧タービンおよび高炉乾式集塵装置を
設けることは、装置の設置スペース、保全用アクセス道
路を設けるスペースなどを確保する点において困難であ
る。
ビンの前段に高炉乾式集塵装置を配置し、発電能力を向
上させる技術は比較的に新しい技術であり、旧来の高炉
設備においては設けられていないものがある。この旧来
の高炉設備に炉頂圧タービンおよび高炉乾式集塵装置を
設けることは、装置の設置スペース、保全用アクセス道
路を設けるスペースなどを確保する点において困難であ
る。
【0005】このため、装置をコンパクト化し、設置ス
ペースを抑制することが求められる。この装置のコンパ
クト化において重要な要素はダクトの配設構造である。
例えば、図4に示したように、高炉乾式集塵装置1の粗
ガスチャンバ3に上方から高炉排ガスを供給する場合に
は、粗ガス供給ダクト2をバグチャンバ4を跨いで高所
に配置する必要があり、重量物であるゴグル弁8および
粗ガス供給ダクト2を支える支持架構9に風、地震等に
対する耐強度を高めた構造が要求され、熱伸び量も大き
くなるので、支持架構9の構造および重量が大きくな
り、その設置スペースが大きなものとなる。
ペースを抑制することが求められる。この装置のコンパ
クト化において重要な要素はダクトの配設構造である。
例えば、図4に示したように、高炉乾式集塵装置1の粗
ガスチャンバ3に上方から高炉排ガスを供給する場合に
は、粗ガス供給ダクト2をバグチャンバ4を跨いで高所
に配置する必要があり、重量物であるゴグル弁8および
粗ガス供給ダクト2を支える支持架構9に風、地震等に
対する耐強度を高めた構造が要求され、熱伸び量も大き
くなるので、支持架構9の構造および重量が大きくな
り、その設置スペースが大きなものとなる。
【0006】本発明は上記した課題を解決するものであ
り、ダクトの配設に要する付帯設備を簡素化でき、装置
のコンパクト化を図ることができる高炉乾式集塵装置を
提供することを目的とする。
り、ダクトの配設に要する付帯設備を簡素化でき、装置
のコンパクト化を図ることができる高炉乾式集塵装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の高炉乾式集塵装置は、高炉排ガスを導くガ
ス供給ダクトを粗ガスチャンバの下部に接続し、粗ガス
チャンバに連通して配置する複数のバグチャンバを粗ガ
スチャンバを中心とする円軌跡状に配置し、各バグチャ
ンバの下部に接続して、浄化したガスを排出するガス排
出ダクトおよび除塵したダストを排出するダスト排出手
段を設けたものである。
に、本発明の高炉乾式集塵装置は、高炉排ガスを導くガ
ス供給ダクトを粗ガスチャンバの下部に接続し、粗ガス
チャンバに連通して配置する複数のバグチャンバを粗ガ
スチャンバを中心とする円軌跡状に配置し、各バグチャ
ンバの下部に接続して、浄化したガスを排出するガス排
出ダクトおよび除塵したダストを排出するダスト排出手
段を設けたものである。
【0008】上記した構成により、ガス供給ダクトを通
して供給する高炉排ガスは粗ガスチャンバに上向流で流
入する。このとき、高炉排ガス中のダスト粒子に作用す
る重力方向とガス流の方向とが相反し、ガス供給ダクト
から粗ガスチャンバへ流入する時に流路が急激に拡大す
ることから、粗ガスチャンバ内において乱流となる。こ
のため、高炉排ガスおよび排ガス中のダストが分散され
て各バグチャンバへ均一に流入し、各バグチャンバにお
ける風量およびダスト濃度(負荷)が均一化される。こ
の結果、風量およびダスト濃度(負荷)の偏在を考慮し
てバグチャンバに冗長な容量を設ける必要がなくなり、
バグチャンバ容量の減量によって装置全体をコンパクト
化することができる。
して供給する高炉排ガスは粗ガスチャンバに上向流で流
入する。このとき、高炉排ガス中のダスト粒子に作用す
る重力方向とガス流の方向とが相反し、ガス供給ダクト
から粗ガスチャンバへ流入する時に流路が急激に拡大す
ることから、粗ガスチャンバ内において乱流となる。こ
のため、高炉排ガスおよび排ガス中のダストが分散され
て各バグチャンバへ均一に流入し、各バグチャンバにお
ける風量およびダスト濃度(負荷)が均一化される。こ
の結果、風量およびダスト濃度(負荷)の偏在を考慮し
てバグチャンバに冗長な容量を設ける必要がなくなり、
バグチャンバ容量の減量によって装置全体をコンパクト
化することができる。
【0009】バグチャンバへ排ガスを供給するガス供給
ダクトとバグチャンバから浄化ガスを排出するガス排出
ダクトを共にバグチャンバの下方に配置することによ
り、各ダクトおよびダクトの途中に介装する弁装置等を
支持する架構を低くすることができるので、風、地震等
に対する耐強度および熱伸び量を低く設定することで小
型化および軽量化を図ることができる。また、ガス供給
ダクトとガス排出ダクトを低位置に配置することで、そ
れぞれを支持する架構を一つの架構によって兼用するこ
とができる。
ダクトとバグチャンバから浄化ガスを排出するガス排出
ダクトを共にバグチャンバの下方に配置することによ
り、各ダクトおよびダクトの途中に介装する弁装置等を
支持する架構を低くすることができるので、風、地震等
に対する耐強度および熱伸び量を低く設定することで小
型化および軽量化を図ることができる。また、ガス供給
ダクトとガス排出ダクトを低位置に配置することで、そ
れぞれを支持する架構を一つの架構によって兼用するこ
とができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1において、高炉11の炉頂に
は高炉排ガスを処理する排ガス処理系12を接続してお
り、排ガス処理系12には上流側から順次に重力式除塵
機13、高炉湿式集塵装置(ベンチュリースクラバー
等)14、セプタム弁15を設けている。
に基づいて説明する。図1において、高炉11の炉頂に
は高炉排ガスを処理する排ガス処理系12を接続してお
り、排ガス処理系12には上流側から順次に重力式除塵
機13、高炉湿式集塵装置(ベンチュリースクラバー
等)14、セプタム弁15を設けている。
【0011】炉頂圧回収系16は高炉湿式集塵装置14
の直前において排ガス処理系12から分岐し、セプタム
弁15の下流側において排ガス処理系12に合流する。
炉頂圧回収系16には上流側から順次に高炉乾式集塵装
置17および炉頂圧タービン(発電装置を含む)18を
設けており、高炉乾式集塵装置17の上流側および下流
側のダクトにはそれぞれメンテナンス用のゴグル弁19
a、19bおよびバルブ20a、20bを設け、炉頂圧
タービン18の上流側および下流側のダクトにはそれぞ
れバルブ21、22を設けている。
の直前において排ガス処理系12から分岐し、セプタム
弁15の下流側において排ガス処理系12に合流する。
炉頂圧回収系16には上流側から順次に高炉乾式集塵装
置17および炉頂圧タービン(発電装置を含む)18を
設けており、高炉乾式集塵装置17の上流側および下流
側のダクトにはそれぞれメンテナンス用のゴグル弁19
a、19bおよびバルブ20a、20bを設け、炉頂圧
タービン18の上流側および下流側のダクトにはそれぞ
れバルブ21、22を設けている。
【0012】排ガス処理系12と炉頂圧回収系16との
間にはメンテナンス用のバイパス路23を設けている。
バイパス路23はセプタム弁15の上流側において排ガ
ス処理系12から分岐し、バルブ21の上流側において
炉頂圧回収系16に接続しており、バイパス路23には
上流側からバルブ24およびゴグル弁25を設けてい
る。
間にはメンテナンス用のバイパス路23を設けている。
バイパス路23はセプタム弁15の上流側において排ガ
ス処理系12から分岐し、バルブ21の上流側において
炉頂圧回収系16に接続しており、バイパス路23には
上流側からバルブ24およびゴグル弁25を設けてい
る。
【0013】図2に示すように、高炉湿式集塵装置14
は、炉頂圧回収系16のダクトをなす粗ガス供給ダクト
26を粗ガスチャンバ27の下部に接続しており、粗ガ
スチャンバ27に連通して配置する複数のバグチャンバ
28を粗ガスチャンバ27を中心とする円軌跡状に配置
している。
は、炉頂圧回収系16のダクトをなす粗ガス供給ダクト
26を粗ガスチャンバ27の下部に接続しており、粗ガ
スチャンバ27に連通して配置する複数のバグチャンバ
28を粗ガスチャンバ27を中心とする円軌跡状に配置
している。
【0014】各バグチャンバ28は内部に配置したバグ
フィルターによって高炉排ガス中のダストを除塵するも
のであり、各バグチャンバ28の下部には、浄化した浄
化ガスを排出する浄化ガス排出ダクト29と除塵したダ
ストを排出するホッパー30を接続し、ホッパー30の
下方にダスト排出装置31を設けている。
フィルターによって高炉排ガス中のダストを除塵するも
のであり、各バグチャンバ28の下部には、浄化した浄
化ガスを排出する浄化ガス排出ダクト29と除塵したダ
ストを排出するホッパー30を接続し、ホッパー30の
下方にダスト排出装置31を設けている。
【0015】粗ガス供給ダクト26およびゴグル弁19
a、浄化ガス排出ダクト29およびゴグル弁19bは同
一の支持架構32で支持している。以下、上記した構成
における作用を説明する。乾式運転を行う場合には、炉
頂圧回収系16のゴグル弁19a、19b、バルブ20
a、20b、21、22を開栓し、バイパス路23のバ
ルブ24、ゴグル弁25およびセプタム弁15を閉栓す
る。この状態で、高炉11で発生する高炉排ガスは炉頂
から排ガス処理系12を通して重力式除塵機13に導
き、その処理ガスを炉頂圧回収系16に導く。
a、浄化ガス排出ダクト29およびゴグル弁19bは同
一の支持架構32で支持している。以下、上記した構成
における作用を説明する。乾式運転を行う場合には、炉
頂圧回収系16のゴグル弁19a、19b、バルブ20
a、20b、21、22を開栓し、バイパス路23のバ
ルブ24、ゴグル弁25およびセプタム弁15を閉栓す
る。この状態で、高炉11で発生する高炉排ガスは炉頂
から排ガス処理系12を通して重力式除塵機13に導
き、その処理ガスを炉頂圧回収系16に導く。
【0016】炉頂圧回収系16では処理ガスを高炉乾式
集塵装置17に導き、その処理した清浄ガスを炉頂圧タ
ービン18に導いて発電し、高炉排ガスの持つエネルギ
ーを電気として回収する。
集塵装置17に導き、その処理した清浄ガスを炉頂圧タ
ービン18に導いて発電し、高炉排ガスの持つエネルギ
ーを電気として回収する。
【0017】高炉乾式集塵装置17においては、重力式
除塵機13の処理ガスが粗ガス供給ダクト26を通して
粗ガスチャンバ27に流入し、粗ガスチャンバ27から
円軌跡状に配置した円筒状をなす各バグチャンバ28の
それぞれに流入する。
除塵機13の処理ガスが粗ガス供給ダクト26を通して
粗ガスチャンバ27に流入し、粗ガスチャンバ27から
円軌跡状に配置した円筒状をなす各バグチャンバ28の
それぞれに流入する。
【0018】このとき、処理ガス中のダスト粒子に作用
する重力方向とガス流の方向とが相反し、粗ガス供給ダ
クト26から粗ガスチャンバ27へ流入する時に流路が
急激に拡大することから、粗ガスチャンバ27の内部に
おいて乱流となる。このため、高炉排ガスおよび排ガス
中のダストが分散されて各バグチャンバ28へ均一に流
入し、各バグチャンバ28における風量およびダスト濃
度(負荷)が均一化される。
する重力方向とガス流の方向とが相反し、粗ガス供給ダ
クト26から粗ガスチャンバ27へ流入する時に流路が
急激に拡大することから、粗ガスチャンバ27の内部に
おいて乱流となる。このため、高炉排ガスおよび排ガス
中のダストが分散されて各バグチャンバ28へ均一に流
入し、各バグチャンバ28における風量およびダスト濃
度(負荷)が均一化される。
【0019】この結果、風量およびダスト濃度(負荷)
の偏在を考慮してバグチャンバ28に冗長な容量を設け
る必要がなくなり、バグチャンバ容量の減量によって装
置全体をコンパクト化することができる。
の偏在を考慮してバグチャンバ28に冗長な容量を設け
る必要がなくなり、バグチャンバ容量の減量によって装
置全体をコンパクト化することができる。
【0020】各バグチャンバ28においてバグフィルタ
ーで煤塵を除去した清浄ガスは清浄ガス排出ダクト29
を通って次系に流入し、各バグチャンバ28で集塵した
煤塵はホッパー30に一旦集めた後に、ダスト排出装置
31によって搬出する。
ーで煤塵を除去した清浄ガスは清浄ガス排出ダクト29
を通って次系に流入し、各バグチャンバ28で集塵した
煤塵はホッパー30に一旦集めた後に、ダスト排出装置
31によって搬出する。
【0021】また、バグチャンバ28へ排ガスを供給す
る粗ガス供給ダクト26とバグチャンバ28から浄化ガ
スを排出する清浄ガス排出ダクト29を共にバグチャン
バ28の下方に配置しているので、各ダクト28、29
およびダクト28、29の途中に介装した重量物のゴグ
ル弁19a、19bを支持する支持架構32を低くする
ことができる。このため、風、地震等に対する耐強度お
よび熱伸び量を低く設定することで支持架構32の小型
化および軽量化を図ることができ、粗ガス供給ダクト2
6と清浄ガス排出ダクト29を低位置に配置すること
で、一つの支持架構32を粗ガス供給ダクト26と清浄
ガス排出ダクト29の支持に兼用できる。
る粗ガス供給ダクト26とバグチャンバ28から浄化ガ
スを排出する清浄ガス排出ダクト29を共にバグチャン
バ28の下方に配置しているので、各ダクト28、29
およびダクト28、29の途中に介装した重量物のゴグ
ル弁19a、19bを支持する支持架構32を低くする
ことができる。このため、風、地震等に対する耐強度お
よび熱伸び量を低く設定することで支持架構32の小型
化および軽量化を図ることができ、粗ガス供給ダクト2
6と清浄ガス排出ダクト29を低位置に配置すること
で、一つの支持架構32を粗ガス供給ダクト26と清浄
ガス排出ダクト29の支持に兼用できる。
【0022】さらに、重力式除塵機13は高炉湿式集塵
装置14よりも高いので、従来のように重力式除塵機1
3から粗ガス供給ダクト26を分岐する場合に比べて、
粗ガス供給ダクト26を高炉湿式集塵装置14の直前に
おいて排ガス処理系12から分岐することにより、粗ガ
ス供給ダクト26を最短とし、かつ分岐部の高さを低く
設定できるので、ダクトの配置構造を簡素化できるとと
もに、重力式除塵機13と高炉湿式集塵装置14の間に
おいてダストが堆積することを防止できる。
装置14よりも高いので、従来のように重力式除塵機1
3から粗ガス供給ダクト26を分岐する場合に比べて、
粗ガス供給ダクト26を高炉湿式集塵装置14の直前に
おいて排ガス処理系12から分岐することにより、粗ガ
ス供給ダクト26を最短とし、かつ分岐部の高さを低く
設定できるので、ダクトの配置構造を簡素化できるとと
もに、重力式除塵機13と高炉湿式集塵装置14の間に
おいてダストが堆積することを防止できる。
【0023】湿式運転を行う場合には、炉頂圧回収系1
6のゴグル弁19a、19b、バルブ20a、20bを
閉栓するとともにバルブ21、22を開栓し、セプタム
弁15を閉栓し、バイパス路23のバルブ24、ゴグル
弁25を開栓する。この状態で、高炉11で発生する高
炉排ガスは炉頂から排ガス処理系12を通して重力式除
塵機13および高炉湿式集塵装置14に導き、その清浄
ガスをバイパス路23を通して炉頂圧回収系16に導
く。炉頂圧回収系16では清浄ガスを炉頂圧タービン1
8に導いて発電し、高炉排ガスの持つエネルギーを電気
として回収する。
6のゴグル弁19a、19b、バルブ20a、20bを
閉栓するとともにバルブ21、22を開栓し、セプタム
弁15を閉栓し、バイパス路23のバルブ24、ゴグル
弁25を開栓する。この状態で、高炉11で発生する高
炉排ガスは炉頂から排ガス処理系12を通して重力式除
塵機13および高炉湿式集塵装置14に導き、その清浄
ガスをバイパス路23を通して炉頂圧回収系16に導
く。炉頂圧回収系16では清浄ガスを炉頂圧タービン1
8に導いて発電し、高炉排ガスの持つエネルギーを電気
として回収する。
【0024】高炉乾式集塵装置17および炉頂圧タービ
ン18の運転を停止する場合には、炉頂圧回収系16の
ゴグル弁19a、19b、バルブ20a、20b、2
1、22を閉栓するとともにバイパス路23のバルブ2
4、ゴグル弁25を閉栓し、セプタム弁15を開栓す
る。この状態で、高炉11で発生する高炉排ガスは炉頂
から排ガス処理系12を通して重力式除塵機13および
高炉湿式集塵装置14に導き、その清浄ガスをセプタム
弁15を通して次系に供給する。
ン18の運転を停止する場合には、炉頂圧回収系16の
ゴグル弁19a、19b、バルブ20a、20b、2
1、22を閉栓するとともにバイパス路23のバルブ2
4、ゴグル弁25を閉栓し、セプタム弁15を開栓す
る。この状態で、高炉11で発生する高炉排ガスは炉頂
から排ガス処理系12を通して重力式除塵機13および
高炉湿式集塵装置14に導き、その清浄ガスをセプタム
弁15を通して次系に供給する。
【0025】図3は本発明の他の実施の形態を示すもの
であり、図3においては各バグチャンバ28の下部にブ
ロータンク33を設け、集塵したダストをブロータンク
33でガス状にして次系に送気する。
であり、図3においては各バグチャンバ28の下部にブ
ロータンク33を設け、集塵したダストをブロータンク
33でガス状にして次系に送気する。
【0026】この構成によれば高炉乾式集塵装置17の
高さが図2に示した構成よりも低くできる。
高さが図2に示した構成よりも低くできる。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、高炉排ガ
スが粗ガスチャンバへ上向流で流入して高炉排ガス中の
ダスト粒子に作用する重力方向とガス流の方向とが相反
すること、およびガス供給ダクトから粗ガスチャンバへ
流入する時に流路が急激に拡大することに由来して粗ガ
スチャンバ内において乱流となり、円軌跡状に配置した
各バグチャンバにおける風量およびダスト濃度(負荷)
が分散されて均一化されるので、風量およびダスト濃度
(負荷)の偏在を考慮してバグチャンバに冗長な容量を
設ける必要がなくなり、バグチャンバ容量の減量によっ
て装置全体をコンパクト化することができる。また、ガ
ス供給ダクトとガス排出ダクトを共にバグチャンバの下
方に配置することで、各ダクトおよびダクトの途中に介
装する弁装置等を支持する架構を低くし、風、地震等に
対する耐強度および熱伸び量を低く設定することができ
るとともに、各ダクトおよび弁装置等を支持する架構を
一つの架構によって兼用することができるので、架構の
小型化および軽量化を図ることができ、ダクトの配置構
造を簡素化して装置の設置スペースを抑制することがで
きる。
スが粗ガスチャンバへ上向流で流入して高炉排ガス中の
ダスト粒子に作用する重力方向とガス流の方向とが相反
すること、およびガス供給ダクトから粗ガスチャンバへ
流入する時に流路が急激に拡大することに由来して粗ガ
スチャンバ内において乱流となり、円軌跡状に配置した
各バグチャンバにおける風量およびダスト濃度(負荷)
が分散されて均一化されるので、風量およびダスト濃度
(負荷)の偏在を考慮してバグチャンバに冗長な容量を
設ける必要がなくなり、バグチャンバ容量の減量によっ
て装置全体をコンパクト化することができる。また、ガ
ス供給ダクトとガス排出ダクトを共にバグチャンバの下
方に配置することで、各ダクトおよびダクトの途中に介
装する弁装置等を支持する架構を低くし、風、地震等に
対する耐強度および熱伸び量を低く設定することができ
るとともに、各ダクトおよび弁装置等を支持する架構を
一つの架構によって兼用することができるので、架構の
小型化および軽量化を図ることができ、ダクトの配置構
造を簡素化して装置の設置スペースを抑制することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における高炉排ガスの処理
フローを示す図である。
フローを示す図である。
【図2】同実施の形態における高炉乾式集塵装置を示す
模式図である。
模式図である。
【図3】本発明の他の実施の形態における高炉乾式集塵
装置を示す模式図である。
装置を示す模式図である。
【図4】従来の高炉乾式集塵装置を示す模式図である。
11 高炉 12 排ガス処理系 13 重力式除塵機 14 高炉湿式集塵装置 15 セプタム弁 16 炉頂圧回収系 17 高炉乾式集塵装置 18 炉頂圧タービン 19a、19b ゴグル弁 20a、20b バルブ 21、22 バルブ 23 バイパス路 24 バルブ 25 ゴグル弁 26 粗ガス供給ダクト 27 粗ガスチャンバ 28 バグチャンバ 29 浄化ガス排出ダクト 30 ホッパー 31 ダスト排出装置 32 支持架構
Claims (1)
- 【請求項1】 高炉排ガスを導くガス供給ダクトを粗ガ
スチャンバの下部に接続し、粗ガスチャンバに連通して
配置する複数のバグチャンバを粗ガスチャンバを中心と
する円軌跡状に配置し、各バグチャンバの下部に接続し
て、浄化したガスを排出するガス排出ダクトおよび除塵
したダストを排出するダスト排出手段を設けたことを特
徴とする高炉乾式集塵装置。
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