JP2001276513A - フイルタープレスにおけるケーキの剥離方法並びにその剥離装置 - Google Patents

フイルタープレスにおけるケーキの剥離方法並びにその剥離装置

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JP2001276513A
JP2001276513A JP2000105390A JP2000105390A JP2001276513A JP 2001276513 A JP2001276513 A JP 2001276513A JP 2000105390 A JP2000105390 A JP 2000105390A JP 2000105390 A JP2000105390 A JP 2000105390A JP 2001276513 A JP2001276513 A JP 2001276513A
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Kunio Fujita
邦夫 藤田
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Ishigaki Co Ltd
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Ishigaki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 粒子の細かい無機系スラッジの脱水処理に適
した金属ろ材を使用したフイルタープレスに関し、ろ室
及びろ材へのケーキの固着を解除する方法と装置を提供
する。 【解決手段】 フイルタープレスにおいて、まず、閉板
したろ板間のろ過室にスラッジを圧入して固液分離を行
ない、金属ろ材でろ過床に分離したろ液を排出孔から排
出し、次に、スラッジの圧入圧より高い高圧空気を中凹
状に構成したろ板の排出孔から供給し、金属ろ材とケー
キの境界面に間隙を発生させ、あるいは、金属ろ材とケ
ーキの境界面に間隙を発生させた高圧空気を、ろ板のろ
枠部内周面との境界面上を通過させて、ケーキを中凹状
のろ板から剥離させるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ろ材として金属
ろ材を使用して、浄水スラッジ、浚渫汚泥、炭酸カルシ
ウム、水酸化マグネシウム、酸化鉄などの粒子の細かい
無機系スラッジの脱水処理に適したフイルタープレスに
関し、特に、エアブローおよびケーキ洗浄効果の困難な
脱水ケーキを排出する際、問題となるろ室及びろ材への
ケーキの固着を解除する方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】無機系スラッジを脱水する場合、高圧の
圧入圧力さらには圧搾圧力を加えることにより、低含水
率のケーキが得られるフイルタープレスが多用され、そ
のろ材には主に加圧、圧搾圧力に耐えられる1.0〜
2.0mmの厚手のろ布が使用されている。そして、脱
水したケーキの水分をさらに低下させる技術として、ろ
板のろ液の排出口から高圧空気を供給してケーキ中に高
圧空気を通過させ、機械的な圧搾圧力では押出しが困難
なケーキ粒子間の水分を高圧空気で同伴排除するエアー
ブロー装置は、例えば、特公平2−24567号公報に
記載してあるように公知である。このとき、エアーブロ
ーの高圧空気がろ布を挟んだろ枠シール部から漏れない
ようにろ布のシール面に目止めを施す必要がある。ま
た、ケーキの剥離性を改善する金属ろ材を用いたフイル
タープレスとして、例えば、特開平5−15707号公
報において、弗素樹脂をコーティングしたろ材を、ま
た、実用新案登録第2527922号公報において、ろ
板のろ過床にメタルメッシュ(金網)を重ねて張設する
ろ材を、この発明の出願人がそれぞれ提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のフイルター
プレスに用いるろ布は、ろ布を洗浄しても微細粒子の固
着や結晶の析出等が進行し目詰りによるろ過能力が低下
してくる。そして、屈曲や摩耗による損傷も加わりろ布
の使用が不可能となり、2ヶ月から6ヶ月でろ布を取替
える必要がある。また、ケーキ内部を空気や水が極めて
貫通し易いケーキには、エアブローおよびケーキ洗浄は
有効な手段であるが、ろ布シール部の目止めが必要であ
り、さらに目止め加工で高価となったリサイクルの難し
いろ布を短期で消耗廃棄することになる。
【0004】これらの対応として高剛性で耐摩耗性も良
く長寿命で、且つマテリアルリサイクルが容易な金属ろ
材が有望となる。しかしながら、金属ろ材を用いたろ材
にあっても、対象スラッジが有機系の下水汚泥などの場
合はケーキが比較的軟弱で剥離性も良いものであるが、
粒子の細かい無機系のスラッジ(例えば、粒径0.04
〜6μの沈降性炭酸カルシウム)を脱水したケーキは含
水率も低く硬い。そのためケーキがろ過室周面と金属ろ
材に強固に固着して、前後のろ板を開板してもケーキか
ら自重剥離せず、ケーキ排出時にスクレーパ等に過大な
負荷が生じていた。そのため、ろ室及びろ材へのケーキ
の固着の対策として、弗素樹脂をメタルメッシュ表面に
コーティングしたり、剥離動作に耐え得るようにパンチ
ングで補強するなどの工夫が必要であった。この発明
は、フィルタープレスなどにマテリアルリサイクルの容
易な金属ろ材を適用する場合に、ケーキとろ枠部内面及
びろ材との境界面に高圧流体を作用させるケーキの剥離
方法とその装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るフイルタ
ープレスにおけるケーキの剥離方法は、平板状のろ板と
中凹状のろ板を開閉自在に交互に並列し、そのろ過床に
金属ろ材を張設して、閉板した前後のろ板間にろ過室を
形成し、開板した平板状のろ板の上方にその金属ろ材面
に沿って昇降自在なスクレーパを配設したフイルタープ
レスにおいて、まず、閉板したろ板間のろ過室にスラッ
ジを圧入して固液分離を行ない、金属ろ材でろ過床に分
離したろ液を排出孔から排出し、次に、スラッジの圧入
圧より高い高圧空気を中凹状に構成したろ板の排出孔か
ら供給し、金属ろ材を貫通する高圧空気で金属ろ材とケ
ーキの境界面に間隙を発生させ、さらにこの高圧空気を
ケーキの外周とろ板のろ枠部内周面との境界面上を通過
させた後、ろ板間を開板して、スクレーパを平板状のろ
板の金属ろ材面に沿って降下させ、その金属ろ材に付着
するケーキを剥離させる剥離方法である。これは、粒子
の細かい無機系のスラッジを脱水したケーキは、含水率
も低く緻密で硬いため高圧空気がケーキ中を通過できず
圧搾している状態となり、その後時間が経過すると比較
的通過抵抗の少ないろ枠部内周面との境界面上を高圧空
気がリークする現象を利用したものである。
【0006】また、高圧水を利用してケーキをろ板から
剥離させる方法として、固液分離を行なったろ過室に、
スラッジの圧入圧より高い高圧水を中凹状に構成したろ
板の排出孔からろ過床に供給して、金属ろ材を貫通する
高圧水で金属ろ材とケーキの境界面に間隙を発生させた
後、開板した平板状のろ板の金属ろ材面に沿ってスクレ
ーパを降下させ、ケーキをろ板から剥離させてもよいも
のである。これは、粒子の細かい無機系のケーキは含水
率も低く緻密で硬いため、高圧水がケーキ中を通過でき
ず圧搾している状態となる現象を利用したもので、圧力
空気の場合と同様である。しかしながら、高圧水の場
合、その後時間が経過しても圧力空気のようにろ枠部内
周面との境界面上をリークすることがないために、固液
分離を行なったろ過室に、中凹状に構成したろ板の排出
孔からスラッジの圧入圧より高い高圧水を供給して金属
ろ材とケーキの境界面に間隙を発生させ、さらに、スラ
ッジの圧入圧より高い高圧空気を供給してケーキの外周
とろ板のろ枠部内周面との境界に間隙を発生させた後、
スクレーパを開板した平板状のろ板のろ過床に沿って降
下させてケーキを剥離させてもよいものである。
【0007】上記の方法を実施するための装置が、開閉
自在に並列したろ板のろ過床に金属ろ材を張設し、前後
のろ板を閉板してろ過室を形成し、このろ過室に原液を
圧入して固液分離を行ない、分離したろ液をろ板のろ過
床に連通する排出孔から排出するフイルタープレスにお
いて、その表裏のろ過床を平板状に構成したろ板と中凹
状に構成したろ板を交互に並列し、開板した平板状のろ
板の上方にその金属ろ材面に沿って昇降自在なスクレー
パを配設すると共に、中凹状のろ板のろ液の排出孔に高
圧空気と高圧水の供給管を接続して、中凹状のろ板とケ
ーキの境界面に間隙を発生させ、平板状のろ板に付着す
るケーキをスクレーパで剥離させるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明に係る装置は上記のよう
に構成してあり、閉板したろ板間のろ過室にスラッジを
圧入すれば、ろ液は金属ろ材の裏面に排出され、固形物
が金属ろ材に捕捉されてケーキ層を生成しながら脱水さ
れる。ろ液はろ板のろ過床を流下してろ液の排出孔から
抜き出される。ろ過室に圧入したスラッジの固液分離が
完了した後、スラッジの圧入圧より高い圧力で高圧空気
または高圧水を中凹状のろ板の排出孔から供給し、ケー
キを収縮させて金属ろ材とケーキの境界面に間隙を発生
させ、あるいは、金属ろ材とケーキの境界面に間隙を発
生させた高圧空気を、ろ板のろ枠部内周面との境界面上
を通過させて、ケーキを中凹状のろ板から剥離させる。
次に、ろ板間を開板して、スクレーパを平板状のろ板の
ろ過床に沿って降下させ、その金属ろ材に付着するケー
キを剥離させるものである。
【0009】
【実施例】この発明に係るフイルタープレスにおけるケ
ーキの剥離装置について、図面に基づき詳述すると、先
ず、図1及び図2において、その表裏面を平板状に構成
したろ板1aと中凹状に構成したろ板1bが交互に開閉
自在に並列してあり、図2に示すように、そのろ過床2
a、2bにパンチングメタルやウエッジワイヤーなどの
金属ろ材3a、3bが張設してあり、前後のろ板1a、
1bを閉板してろ過室4が形成してある。ろ板1の上部
にはスラッジの圧入連通管5a、5bが設けてあり、図
1に示す原液の供給管6からスラッジを圧入連通管5
a、5bを通ってろ過室4に圧入するようにしてある。
そして、スラッジは金属ろ材3a、3bで固形物を捕捉
してケーキ層を形成し、分離したろ液をろ板1a、1b
のろ過床2a、2bに排出して、ろ板1a、1bの下端
に設けたろ液の排出孔7a、7bから抜き出すようにし
てある。
【0010】図1に示すように、平板状のろ板1aと中
凹状のろ板1bの両側下端部に排出連通管8a、8bが
それぞれ設けてあり、並列したろ板1a、1bを閉板し
た時に前後の排出連通管8a、8bが連通するようにな
っている。そして、平板状のろ板1aに設けたろ液の排
出孔7aは排出連通管8a(図中右側)に連結してあ
り、中凹状のろ板1bに設けたろ液の排出孔7aが排出
連通管8b(図中左側)に連結してある。並列したろ板
1a、1b…の端板9には、その両側下端部にろ液排出
管10a、10bが連結してあり、ろ板1a、1b…を
閉板した時に、平板状のろ板1aの排出連通管8aが端
板9のろ液排出管10a(図中右側)に連通して、平板
状のろ板1a側に排出されたろ液を端板9のろ液排出管
10aから抜出すようにしてある。また、中凹状のろ板
1bの排出連通管8bが端板9のろ液排出管10b(図
中左側)に連通して、中凹状のろ板1b側に排出された
ろ液を端板9のろ液排出管10bから抜出すようにして
ある。中凹状のろ板1bの排出孔7bに連通する端板9
のろ液排出管10bには、高圧空気供給管11と高圧水
供給管12が開閉弁V1、V2を介して分岐させてあ
る。
【0011】そして、ろ液排出管10bの終端部に設け
た開閉弁V3を閉塞し、開閉弁V1、V2を操作して高
圧空気供給管11または高圧水供給管12から高圧空気
あるいは高圧水の高圧流体を中凹状のろ板1bのろ液排
出孔7bから流入させ、ろ過床2bに張設した金属ろ材
3bの裏面からケーキAに高圧流体を作用させ、金属ろ
材3bに固着しているケーキAを収縮させて金属ろ材3
bとケーキAの境界面に間隙を発生させ、あるいは、金
属ろ材3bとケーキAの境界面に間隙を発生させた高圧
空気を、ろ板1bのろ枠部1c内周面との境界面上を通
過させて、ケーキAを中凹状のろ板1bから剥離させる
ようにしてある。これは、粒子の細かい無機系のスラッ
ジのケーキは含水率も低く緻密で硬いため高圧流体がケ
ーキ中を通過できず圧搾状態となる現象を利用し、さら
に、比較的通過抵抗の少ないろ枠部1c内周面との境界
面上をリークする現象を利用したものである。即ち、従
来のケーキ内部を空気や水が極めて貫通し易い、いわゆ
るエアブローおよびケーキ洗浄効果の甚だしく容易なケ
ーキには、上記の作用及び効果は低下する。言いかえれ
ば、従来のエアブローおよびケーキ洗浄効果の困難なケ
ーキほど、本発明の作用効果は大きいものとなる。次
に、図5に示すように、開板した平板状のろ板1aの上
方にスクレーパ13が昇降自在に配設してあり、ろ板1
aの金属ろ材3a面に沿ってスクレーパ13を降下させ
て、ろ板1aの金属ろ材3aに固着しているケーキAを
剥離させるようにしてある。ろ板1aは平板状であるの
で、スクレーパ13によるケーキの剥離が簡単に行なえ
るものである。
【0012】上記の金属ろ材を用いたフイルタープレス
に基づき、ケーキAの剥離方法の実施例を詳述すると、
図2において、先ず、ろ板1a、1bの上部の圧入連通
管5a、5bからろ板1a、1b間に形成したろ過室4
に無機系スラッジを3〜10Kg/cm2の範囲で、例
えば、浄水スラッジを対象とした実施例においては、7
Kg/cm2の圧入圧Pで圧入し、金属ろ材3a、3b
で固液分離を行なって、ろ液をろ過床2a、2bを流下
させ排出孔7a、7bから排出する。図3はろ過室4に
0.5〜48時間の範囲で、例えば、対象とした浄水ス
ラッジでは、15時間圧入したスラッジの固液分離が完
了して、ケーキAがろ過室4に充満している状態を示し
ている。
【0013】固液分離を完了した後、図4に示すよう
に、中凹状のろ板1bに設けたろ液の排出孔7bに図1
に示す高圧空気供給管11からスラッジの圧入圧Pより
高い4〜12Kg/cm2の範囲で、対象とした浄水ス
ラッジでは8Kg/cm2の高圧空気Qを供給し、金属
ろ材3bを貫通させた高圧空気QでケーキAを圧搾し
て、ケーキAの含水率を低下収縮させて金属ろ材3bと
ケーキAの境界面に間隙を発生させる。そして、この高
圧空気QをケーキAの外周とろ板1bのろ枠部1cの内
周面との境界面上を通過させ、次に、相対する平板状に
構成したろ板1aのろ過面外周部を貫通させてそのろ板
1aの排出孔7aから高圧空気Qを排気して中凹状のろ
板1bに固着しているケーキAを剥離しやすくした後、
図5に示すように、並列したろ板1a、1b…を開板し
てスクレーパ13を平板状のろ板1aのろ過床2aに沿
って降下させれば、金属ろ材3aに付着するケーキAを
剥離させることができる。このケーキの剥離方法は浄水
スラッジ、浚渫汚泥、炭酸カルシウム、水酸化マグネシ
ウム、酸化鉄などの粒子の細かい無機系のスラッジを脱
水したケーキAは、含水率も低く緻密で硬いため高圧空
気がケーキA中を通過できず圧搾している状態となる現
象を利用したものである。
【0014】図6に示すケーキの剥離方法は、高圧水を
利用した他の実施例であって、固液分離を行なったろ過
室4に、先ず、スラッジの圧入圧Pより高い高圧水Q’
を中凹状のろ板1bの排出孔7bから供給して金属ろ材
3bとケーキAの境界面に間隙を発生させた後、図5に
示すように、ろ板1a、1bを開板してスクレーパ13
を平板状のろ板1aのろ過床2aに沿って降下させれ
ば、平板状のろ板1aの金属ろ材3aに付着するケーキ
Aをスクレーパ13をろ材面に摺接させて剥離させるこ
とができる。しかしながら、ろ板1bの中凹状のろ過床
2bが深い場合には、高圧水ではその後時間が経過して
も圧力空気のようにろ枠部1c内周面との境界面上をリ
ークすることがなく、この部分は固着したままとなる。
ろ板1a、1bを開板した時に、ケーキAが中凹状のろ
板1bの金属ろ材3bに残るときには、固液分離を行な
ったろ過室4に、図6に示すように、先ず、上述の高圧
水Q’を中凹状のろ板1bの排出孔7bから供給して金
属ろ材3bとケーキAの境界面に間隙を発生させ、次
に、図4に示すように、上述の高圧空気Qを金属ろ材3
bの裏面から供給して、ケーキAの外周とろ板1bのろ
枠部1c内周面との境界面上を通過させ、相対するろ板
1aのろ過面外周部を貫通させてそのろ板1aの排出孔
7aから高圧空気Qを排気して中凹状のろ板1bに固着
しているケーキAを剥離しやすくした後、ろ板1a、1
bを開板して平板状のろ板1aの金属ろ材3aにスクレ
ーパ13を摺接させて固着するケーキAを剥離させても
よいものである。なお、このスクレーパ13に洗浄水管
を並設して、金属ろ材のろ過面とろ板のシール面を洗浄
させるようにしてもよいものである。
【0015】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るフイルタ
ープレスのケーキの剥離方法とその装置は、粒子の細か
い無機系のケーキが含水率も低く緻密で硬いため高圧流
体がケーキ中を通過できず圧搾状態となる現象を利用し
たものであって、平板状のろ板と中凹状のろ板の間のろ
過室に生成したケーキを、中凹状のろ板に張設した金属
ろ材の裏面からスラッジの圧入圧より高い高圧流体を供
給して、中凹状のろ板側からケーキを剥離させ、平板状
のろ板側に付着するケーキを、ろ板間を開板して自重剥
離させ、あるいは、平板状のろ板の金属ろ材からスクレ
ーパに過大な負荷が掛らずに、平板状のろ板の金属ろ材
からケーキが剥離されるものである。即ち、金属ろ材と
高圧流体の作用を利用したケーキの剥離手段を組合せる
ことにより、リサイクルが困難なろ布やダイアフラムを
排除できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るフイルタープレスにおけるケー
キの剥離装置の展開図である。
【図2】同じく、金属ろ材を張設した前後の平板状のろ
板と中凹状のろ板で形成するろ過室の縦断側面図であ
る。
【図3】同じく、並列したろ板を閉板した時の概念図で
ある。
【図4】高圧空気で中凹状のろ板の金属ろ材とケーキの
境界面に間隙を発生させ、その高圧空気をろ板のろ枠部
内周面に沿って通過させた状態を示す概念図である。
【図5】同じく、並列したろ板を開板した時の概念図で
ある。
【図6】同じく、高圧水で中凹状のろ板の金属ろ材とケ
ーキの境界面に間隙を発生させた状態を示す概念図であ
る。
【符号の説明】
1a、1b ろ板 1c ろ枠部 2a、2b ろ過床 3a、3b 金属ろ材 4 ろ過室 7a、7b 排出孔 11 高圧空気供給管 12 高圧水供給管 13 スクレーパ A ケーキ P 圧入圧 Q 高圧空気 Q’ 高圧水

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状のろ板(1a)と中凹状のろ板
    (1b)を開閉自在に交互に並列し、そのろ過床(2
    a、2b)に金属ろ材(3a、3b)を張設して、閉板
    した前後のろ板(1a、1b)間にろ過室(4)を形成
    し、開板した平板状のろ板(1a)の上方にその金属ろ
    材(3a)面に沿って昇降自在なスクレーパ(13)を
    配設したフイルタープレスにおいて、まず、閉板したろ
    板(1a、1b)間のろ過室(4)にスラッジを圧入し
    て固液分離を行ない、金属ろ材(3a、3b)でろ過床
    (2a、2b)に分離したろ液を排出孔(7a、7b)
    から排出し、次に、スラッジの圧入圧(P)より高い高
    圧空気(Q)を中凹状に構成したろ板(1b)の排出孔
    (7b)から供給し、金属ろ材(3b)を貫通する高圧
    空気(Q)で金属ろ材(3b)とケーキ(A)の境界面
    に間隙を発生させ、さらにこの高圧空気(Q)をケーキ
    (A)の外周とろ板(1b)のろ枠部(1c)内周面と
    の境界面上を通過させた後、スクレーパ(13)を開板
    した平板状のろ板(1a)の金属ろ材(3a)面に沿っ
    て降下させ、その金属ろ材(3a)に付着するケーキ
    (A)を剥離させることを特徴とするフイルタープレス
    におけるケーキの剥離方法。
  2. 【請求項2】 上記固液分離を行なったろ過室(4)
    に、スラッジの圧入圧(P)より高い高圧水(Q’)を
    中凹状に構成したろ板(1b)の排出孔(7b)から供
    給し、金属ろ材(3b)を貫通した高圧水(Q’)で金
    属ろ材(3b)とケーキ(A)の境界面に間隙を発生さ
    せた後、スクレーパ(13)を開板した平板状のろ板
    (1a)の金属ろ材(3a)面に沿って降下させること
    を特徴とする請求項1記載のフイルタープレスにおける
    ケーキの剥離方法。
  3. 【請求項3】 上記固液分離を行なったろ過室(4)
    に、中凹状に構成したろ板(1b)の排出孔(7b)か
    らスラッジの圧入圧(P)より高い高圧水(Q’)を供
    給し、さらに、スラッジの圧入圧(P)より高い高圧空
    気(Q)を供給した後、スクレーパ(13)を開板した
    平板状のろ板(1a)の金属ろ材(3a)面に沿って降
    下させることを特徴とする請求項1記載のフイルタープ
    レスにおけるケーキの剥離方法。
  4. 【請求項4】 開閉自在に並列したろ板(1a、1b)
    のろ過床(2a、2b)に金属ろ材(3a、3b)を張
    設し、前後のろ板(1a、1b)を閉板してろ過室
    (4)を形成し、このろ過室(4)に原液を圧入して固
    液分離を行ない、分離したろ液をろ板(1a、1b)の
    ろ過床(2a、2b)に連通する排出孔(7a、7b)
    から排出するフイルタープレスにおいて、その表裏のろ
    過床(2a)を平板状に構成したろ板(1a)と中凹状
    に構成したろ板(1b)を交互に並列し、開板した平板
    状のろ板(1a)の上方にその金属ろ材(3a)面に沿
    って昇降自在なスクレーパ(13)を配設すると共に、
    中凹状のろ板(1b)のろ液の排出孔(7b)に高圧流
    体の供給管(11、12)を接続したことを特徴とする
    フイルタープレスにおけるケーキの剥離装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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