JP2001276283A - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

ゴルフクラブヘッド

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JP2001276283A
JP2001276283A JP2001013442A JP2001013442A JP2001276283A JP 2001276283 A JP2001276283 A JP 2001276283A JP 2001013442 A JP2001013442 A JP 2001013442A JP 2001013442 A JP2001013442 A JP 2001013442A JP 2001276283 A JP2001276283 A JP 2001276283A
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head
shaft
ball
gravity
center
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JP2001013442A
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English (en)
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Harunobu Kusumoto
晴信 楠本
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Daiwa Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はゴルフクラブヘッドに関し、トップ
部の頂部より下方にシャフト止着部の上端を形成したヘ
ッドに改良を加え、打球時に上下方向のぶれを軽減し
て、打球の方向性の向上を図ったゴルフクラブヘッドを
提供することを目的とする。 【解決手段】 ヘッド本体のヒール側に、シャフト止着
孔を有するシャフト止着部を、その上端が当該ヘッド本
体のトップ部の頂部より下方に位置するように設けると
共に、重心回りの上下方向の慣性モーメントを2000
g・cm2 以上としたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴルフクラブヘッド
に係り、詳しくは打球の方向性の向上を図ったゴルフク
ラブヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】図9に示すように、従来、ウッドと称さ
れるゴルフクラブのゴルフクラブヘッド(以下、「ヘッ
ド」という)1は、ヒール側にシャフト3を挿着するホ
ーゼル部5が上方へ突設されており、斯様にホーゼル部
5を設けることで、シャフト3の接着代を確保してヘッ
ド1に対するシャフト3の取付強度を確保していた。
【0003】しかし、斯様にホーゼル部5を上方へ突設
させたヘッド1は重心位置が高く、また、重心位置がヒ
ール寄りとなるため、スイートスポットがヒール寄りに
ずれてしまうという欠点が指摘されていた。そこで、昨
今、斯様に上方へ突出するホーゼル部をなくしたヘッド
が、特開平10−295857号公報及び特開平9−1
64226号公報等で開示されている。
【0004】図10に示すように特開平10−2958
57号公報に開示されたヘッド7は、チタン合金やステ
ンレス等の金属材料で成形された中空な外殻体からなる
ヘッド本体9のヒール側に、そのトップ部11からソー
ル部13に亘って略円筒状のシャフト止着部15を一体
成形すると共に、当該シャフト止着部15の上端をトッ
プ部11の頂部(ライ角通りにヘッド7を地面に置いた
ときにトップ部11の最も高い部分)より下方に設定し
たもので、シャフト止着部15のシャフト挿着孔17に
シャフト19が挿着されている。
【0005】また、図11に示すように特開平9−16
4226号公報に開示されたヘッド21は、ヘッド本体
23のヒール側に立設するシャフト止着部の上端(ネッ
ク部)25が、トップ部27の頂部より下方に位置する
ようにその突出長さを10mm以下に設定すると共に、
シャフト取付孔29に挿入したシャフト31の基端部3
1aとその近傍のシャフト部分に、プリプレグを巻回し
て硬化させた補強材33を装着したものである。
【0006】而して、これらのヘッド7,21によれ
ば、ヘッド本体9,23のヒール側に上方へ大きく突出
するホーゼル部がないため、図9のヘッド1に比し低重
心化が可能となる。また、例えば上記ヘッド7は、上方
へ大きく突出するホーゼル部をなくしたため、ヘッド1
に比しシャフト19のしなりの実効長(しなり領域)が
延長され、この結果、図12及び図13に示すようにシ
ャフト19のしなりを生かしてヘッド7が返り易くな
り、特にヘッド7の上下方向(トップ,ソール方向)へ
の返りが良くなって打球を高く打ち出すことが容易とな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、図10及
び図11に示すヘッド7,21は上述の如き利点を有す
る反面、図9に示す従来例に比しシャフト19,31が
しなり易いため、スイートスポットを外してボールをス
イートスポットのトップ側やソール側で打球してしまう
と、ヘッド7,21が上下方向にぶれて打球の方向性が
悪くなってしまう不具合が指摘されていた。
【0008】本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、トップ部の頂部より下方にシャフト止着部の上端を
形成したヘッドに改良を加え、打球時に上下方向のぶれ
を軽減して、打球の方向性の向上を図ったヘッドを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係るヘッドは、ヘッド本体のヒール側
に、シャフト止着孔を有するシャフト止着部を、その上
端が当該ヘッド本体のトップ部の頂部より下方に位置す
るように設けると共に、重心回りの上下方向の慣性モー
メントを2000g・cm2 以上としたことを特徴とす
る。
【0010】また、請求項2に係る発明は、請求項1記
載のヘッドに於て、ヘッド本体の重心深さを32mm以
上としたことを特徴とし、請求項3に係る発明は、請求
項1または請求項2記載のヘッドに於て、スイートスポ
ットを、フェース高さの35〜65%の範囲に設定した
ことを特徴とする。そして、請求項4に係る発明は、請
求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のヘッドに於
て、シャフト止着孔は、ヘッド本体のトップ部側からソ
ール部側に亘って貫通して設けられていることを特徴と
する。
【0011】(作用)各請求項に係る発明によれば、ヘ
ッドを装着したゴルフクラブでボールを打球すると、し
なり領域の長いシャフトのしなりが生かされてヘッドの
返りが良く、ボールは高く打ち出されることとなる。ま
た、スイートスポットを外してそのトップ側やソール側
でボールを打球しても、重心回りの上下方向の慣性モー
メントが従来に比し大きく設定されているため、打球時
のヘッドのぶれが抑制されてボールは方向性良く飛んで
行く。
【0012】そして、請求項2に係る発明によれば、従
来に比しヘッドの重心深さが深いため、更にヘッドの返
りが良くなってボールを高く打ち出すことが容易にな
る。また、請求項4に係る発明によれば、ヘッド本体の
トップ部からソール部に亘るシャフト止着孔に止着され
たシャフトがヘッド本体に強固に取り付き、スイートス
ポットを外して打球したときに、当該シャフトがヘッド
の上下方向のぶれを軽減させることとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳細に説明する。図1乃至図3は請求項1乃至請
求項4に係る発明の第一実施形態を示し、図1中、35
はフェース側開口部を除きトップ部37やソール部3
9,サイド部41が、Ti−6Al−4V等のチタン合
金で一体に鋳造された中空な外殻体からなるヘッド本体
で、図2に示すように当該ヘッド本体35のヒール側
に、トップ部37からソール部39に亘ってシャフト止
着孔43が貫通する円筒状のシャフト止着部45が一体
に設けられており、シャフト止着部45の上端はトップ
部37の頂部より下方に設けられて当該トップ部37と
面一とされ、シャフト止着部45の下端はソール部39
に達して、当該ソール部39と面一とされている。
【0014】そして、ヘッド本体35の剛性を高めて打
球時の破損を防止するため、図1及び図3に示すよう
に、トップ部37,ソール部39,サイド部41の夫々
の境界部にはエッジEが形成されており、ヘッド本体3
5の内側には、夫々のエッジEに対応してく字状の屈曲
部が形成されている。尚、ここでいうエッジEは、トッ
プ部37,ソール部39,サイド部41が互いの部位に
変位する稜線が形成されている程度でよい。
【0015】また、図2に示すようにシャフト止着部4
5とヘッド本体35のヒール壁47との間には、1〜1
0mmの間隙を開けて中空部49が設けられており、斯
様にシャフト止着部45とヒール壁47の間に中空部4
9を設けることで、ヘッド51のヒール側の軽量化が図
られ、その重量を重心回りの上下方向の慣性モーメント
を大きくする部位に付加することが可能となり、重心回
りの上下方向の慣性モーメントを2000g・cm2
上とすることを容易にしている。
【0016】そして、図1及び図3に示すようにヘッド
本体35のフェース側開口部に、チタン合金(例えば、
TI−15Mo−5Zr−3Al等のβ型チタン合金)
等の金属材料からなる鍛造またはプレス成形等の塑性加
工されたフェースプレート53が溶接されて、本実施形
態に係る中空なヘッド51が成形されており、ロフト角
とライ角は、夫々、10°,57°に設定されている。
そして、上記シャフト止着孔43に、繊維強化樹脂製の
シャフト55が挿着されている。
【0017】図2に示すようにシャフト55には、シャ
フト止着孔43の内径と同一径を有する大径部57がそ
の挿入先端側に形成されており、当該シャフト55を大
径部57にてシャフト止着孔43に挿着することで、シ
ャフト止着孔43とシャフト55の挿入後端側との間に
間隙59が形成されて、シャフト55のしなり領域が、
シャフト止着部45の上端からシャフト止着孔43にシ
ャフト55を止着した部分の上端まで更に寸法L分だけ
延長されている。
【0018】そして、シャフト55の挿入先端部55a
はソール部39の外表面と面一とされて、ソール部39
に開口するシャフト55の挿入先端部55a内に樹脂製
の栓61が装着されており、既述したようにシャフト止
着孔43をトップ部37からソール部39に亘って貫通
して設けることで、シャフト55をソール部39に露出
するように止着することができ、この結果、シャフト止
着部45がトップ部37の頂部より下方に位置しても、
シャフト55の接着代が十分に取れてシャフト55を強
固に止着できるようになっている。
【0019】尚、シャフト55の接着部は、対応するシ
ャフト軸長さが25mm以上となるように設けることで
確実に止着できる。また、シャフト55がスイートスポ
ットSSの高さの上下に亘ってヘッド本体35を支持す
ることで、スイートスポットSSを外して打球したとき
に、シャフト55がヘッド51の上下方向のぶれを軽減
させるようになっている。
【0020】而して、本実施形態は、上述の如き構成か
らなるヘッド51に於て、スイートスポットSSを外し
てボールを打球した際に、ヘッド51の上下方向のぶれ
を更に軽減して打球の方向性を良好にするため、以下の
如き設定の基に重心回りの上下方向(トップ,ソール方
向)の慣性モーメントを2000g・cm2 とすると共
に、ヘッド51の重心深さを32mmとしてヘッド51
の返りを良くしたものである。
【0021】即ち、本実施形態に係るヘッド51は、既
述した金属材料を用いて310ccの容積で形成されて
おり、その外形寸法は、 ・フェース面高さ(A) 50mm ・フェースからバックまでの長さ(B) 96mm ・トゥ,ヒール方向の幅 111mm とされている。
【0022】そして、本実施形態は、 ・フェースプレート53の肉厚 2.6mm ・トップ部37の肉厚 1.0mm ・ソール部39の肉厚 1.2mm ・サイド部41のバック側の肉厚 3.0mm ・サイド部41のトゥ側の肉厚 1.2mm ・サイド部41のヒール側の肉厚 1.2mm と各部の肉厚を細かく設定して成形することで、ヘッド
51の重量を192gとすると共に、ヘッド51の重心
Gを中心とする重心回りの上下方向の慣性モーメントM
を2000g・cm2 に、そして、ヘッド51の重心深
さCを32mmとしたもので、図3に示すようにスイー
トスポットSSは、フェース面高さの35〜65%の範
囲D内に設定されている。
【0023】このように、スイートスポットSSを上述
の如くヘッド高さの略中央とすることによって、多くの
ゴルファーの打点とのズレが小さくなり、ミスショット
によるヘッド51の上下方向のぶれを小さくすることが
できる。尚、本願の重心深さは、スイートスポットSS
から重心Gまでの長さとし、また、上述したようにサイ
ド部41はバック側が重く成形されているが、トゥ,ヒ
ール側からバック側へ徐々に肉厚が変化するように成形
されている。
【0024】本実施形態に係るヘッド51はこのように
構成されているから、当該ヘッド51を装着したゴルフ
クラブでボールを打球すると、しなり領域の長いシャフ
ト55のしなりが生かされ、また、ヘッド51の重心深
さが深いことも相俟ってヘッド51の返りが良く、ボー
ルは高く打ち出されることとなる。そして、スイートス
ポットSSをヘッド高さの略中央としたため、多くのゴ
ルファーの打点とのズレが小さくなって、ミスショット
によるヘッド51の上下方向のぶれが軽減される。
【0025】また、打球時にスイートスポットSSを外
してそのトップ側やソール側でボールを打球しても、重
心回りの上下方向の慣性モーメントMが従来に比し20
00g・cm2 と大きく設定され、而も、シャフト止着
部45に強固に止着されたシャフト55が、スイートス
ポットSSの高さの上下に亘りヘッド本体35を支持し
て、スイートスポットSSを外して打球したときのヘッ
ド51の上下方向のぶれを軽減するため、打球時にヘッ
ド51がぶれ難く、ボールは方向性良く飛んで行くこと
となる。
【表1】 表1は、本実施形態に係るヘッド51と他のヘッドとの
打撃試験の結果を示すもので、表1に於て、テスト品
が上記ヘッド51に相当し、そして、従来例は、ヘッド
51と同様にチタン合金からなり、シャフト止着部はト
ップ部の頂部より下方に位置して260ccの容積で形
成されており、各部の寸法は、 ・フェース面高さ 45mm ・フェースからバックまでの長さ 90mm ・トゥ,ヒール方向の幅 115mm ・フェースプレートの肉厚 3.4mm ・トップ部の肉厚 1.5mm ・ソール部の肉厚 2.2mm ・サイド部のバック側の肉厚 2.7mm ・サイド部のトゥ側の肉厚 2.0mm ・サイド部のヒール側の肉厚 2.0mm で、ヘッドの重心回りの上下方向の慣性モーメントは1
800g・cm2 とされている。
【0026】尚、表1にはないが、図9に示すようなホ
ーゼル部がトップ部より上方へ突出するヘッド(トッ
プ,ソール方向の慣性モーメントが1800g・cm
2 )についても打撃試験を行い、スイートスポット位置
の打出角は12.1°とホーゼル部のない従来品より低
いが、スイートスポット上方10mm位置の打出角が1
4.6°であるため、打出角の差については2.5°と
ホーゼル部のない従来品より小さく、スイートスポット
を上下に外して打球しても打出角の差が小さいことを確
認している。
【0027】また、テスト品は上記従来例の外周の所
定位置にウエイトを溶接等で固着して、重心回りの上下
方向の慣性モーメントを1900g・cm2 としたもの
で、いずれもヘッド51と同様、トップ部の頂部を越え
て上方に長く突出するホーゼル部は形成されていない。
そして、上記表1から明らかなように、スイートスポッ
トでボールを打球した場合と、スイートスポットを外し
てスイートスポットの上方10mmの位置でボールを打
球した場合の打出角の差は、従来例やテスト品に比し
テスト品の方が小さく、上方に長く突出するホーゼル
部を有するヘッドと同じになった。
【0028】これは、ヘッド51の重心回りの上下方向
の慣性モーメントを2000g・cm2 と従来例に比し
大きく設定したことで、打球時にヘッド51がぶれ難
く、方向性良くボールが飛んで行くことを示すものであ
る。このように、本実施形態に係るヘッド51によれ
ば、シャフト55のしなりを十分に生かし、且つヘッド
51の重心深さCを32mmと深くすることでヘッド5
1の返りが良くなるため、打球を高く打ち出すことが容
易であると共に、ヘッド51の重心回りの上下方向の慣
性モーメントを従来に比し大きくし、且つシャフト止着
部45がトップ部37の頂部より下方に位置しても、シ
ャフト止着孔43をトップ部37からソール部39に亘
り設けてシャフト55の接着代を十分に確保したこと
で、スイートスポットSSを外して打球したときでもヘ
ッド51がぶれ難く、打球の方向性が向上する利点を有
する。
【0029】尚、本実施形態では、既述したようにフェ
ース面高さやトゥ,ヒール方向の幅を始め、各部の寸法
を細かく設定したが、 ・フェース面高さ 43〜55mm ・フェースからバックまでの長さ 92〜120mm ・トゥ,ヒール方向の幅 80〜125mm ・フェースプレートの肉厚 2.3〜2.9mm ・トップ部の肉厚 0.8〜1.4mm ・ソール部の肉厚 1.1〜1.6mm ・サイド部のバック側の肉厚 1.0〜4.0mm ・サイド部のトゥ側の肉厚 0.9〜1.3mm ・サイド部のヒール側の肉厚 0.9〜1.3mm の範囲内で種々設計変更可能である。
【0030】図4及び図5は請求項1乃至請求項4に係
る発明の第二実施形態を示し、図2に示すように第一実
施形態のヘッド51は、シャフト止着部45の上端をト
ップ部37と面一としたが、図4及び図5に示す本実施
形態のヘッド63のように、シャフト止着部65の上端
をあくまでヘッド本体67のトップ部69の頂部より下
方に設定し乍ら、シャフト止着部65の上端をトップ部
69のヒール側から上方に突出するネック部71として
もよく、本実施形態では、シャフト止着孔73に挿着す
るシャフト75の挿着部位の外径はシャフト止着孔73
と同一径とされて、シャフト止着孔73の全長に亘って
接着されている。
【0031】而して、本実施形態のヘッド63に於て
も、シャフト止着部65はソール部39に達するように
設けられ、シャフト止着孔73はシャフト止着部65の
上端から下端まで設けられてソール部39に貫通してい
る。そして、上記シャフト止着孔73にシャフト75が
止着されており、シャフト75の挿入先端部75aはソ
ール部39の外表面と面一とされて、ソール部39に開
口するシャフト75の挿入先端部75aに栓61が装着
されている。
【0032】従って、シャフト75の接着代が十分に取
れて、シャフト75がヘッド本体67に強固に止着され
ており、シャフト75は、スイートスポットSSの高さ
の上下に亘ってヘッド本体67を支持することで、スイ
ートスポットSSを外して打球したときのヘッド63の
上下方向のぶれを軽減し、打球の方向性を向上させるよ
うになっている。
【0033】尚、その他の構成は上記第一実施形態と同
様で、スイートスポットを外してボールを打球した際
に、ヘッド63の上下方向のぶれを軽減して打球の方向
性を向上させるため、 ・フェース面高さ 50mm ・フェースからバックまでの長さ 95mm ・トゥ,ヒール方向の幅 111mm ・フェースプレート53の肉厚 2.6mm ・トップ部69の肉厚 1.0mm ・ソール部39の肉厚 1.2mm ・サイド部41のバック側の肉厚 3.0mm ・サイド部41のトゥ側の肉厚 1.2mm ・サイド部41のヒール側の肉厚 1.2mm と各部の肉厚を細かく設定して、ヘッド63の重量を1
92gとすると共に、ヘッド63の重心Gを中心とする
重心回りの上下方向の慣性モーメントMを2000g・
cm2 、そして、ヘッド63の重心深さを32mmとし
ており、スイートスポットはフェース面高さの35〜6
5%の範囲内に設定されている。
【0034】而して、本実施形態に係るヘッド63によ
っても、上記第一実施形態と同様、所期の目的を達成す
ることが可能である。図6乃至図8は請求項1乃至請求
項4に係る発明の第三実施形態を示し、図6中、77は
上記ヘッド51と同様、フェース側開口部を除きトップ
部79やソール部81,サイド部83がチタン合金で一
体に鋳造された中空なヘッド本体で、当該ヘッド本体7
7のヒール側に、シャフト止着孔85が貫通する円筒状
のシャフト止着部(図示せず)がトップ部79からソー
ル部81に亘って一体に設けられており、シャフト止着
部の上端はトップ部79の頂部より下方に設けられて、
当該トップ部79と面一とされている。
【0035】更に、第一実施形態と同様、シャフト止着
部の下端はソールに達しており、シャフト止着孔85は
トップ部79からソール部81まで貫通して設けられて
いる。そして、シャフト止着孔85にシャフト93が止
着され、シャフト93の挿入先端部はソール部81の外
表面と面一とされて、ソール部81に開口するシャフト
93の挿入先端部に栓が装着されている。
【0036】また、図示しないが、シャフト止着部とヘ
ッド本体77のヒール壁87との間には、1〜10mm
の間隙を開けて中空部が設けられており、斯様にシャフ
ト止着部とヒール壁87の間に中空部を設けることで、
ヘッド89のヒール側の軽量化が図られ、その重量を重
心回りの上下方向の慣性モーメントを大きくする部位に
付加することが可能となり、重心回りの上下方向の慣性
モーメントを2000g・cm2 以上とすることを容易
にしている。
【0037】そして、図6及び図8に示すようにヘッド
本体77のフェース側開口部に、チタン合金からなる鍛
造またはプレス成形等の塑性加工されたフェースプレー
ト91が溶接されて、本実施形態に係る中空なヘッド8
9が成形されており、ロフト角とライ角は、夫々、10
°,57°に設定されている。而して、本実施形態は、
上述の如き構成からなるヘッド89に於て、スイートス
ポットSSを外してボールを打球した際に、ヘッド89
の上下方向のぶれを軽減して打球の方向性を向上させる
ため、以下の如き設定の基に重心回りの上下方向の慣性
モーメンを2100g・cm2 とすると共に、ヘッド8
9の重心深さを32mmとしてヘッド89の返りを良く
したものである。
【0038】即ち、本実施形態に係るヘッド89は、既
述した金属材料を用いて300ccの容積で形成されて
おり、その外形寸法は、 ・フェース面高さ(A-1) 47mm ・フェースからバックまでの長さ(B-1) 96mm ・トゥ,ヒール方向の幅 102mm とされている。
【0039】そして、本実施形態は、 ・フェースプレート91の肉厚 2.4mm ・トップ部79の肉厚 0.8mm ・ソール部81の肉厚 1.2mm ・サイド部83のバック側の肉厚 1.0mm ・サイド部83のトゥ側の肉厚 1.0mm ・サイド部83のヒール側の肉厚 1.0mm と各部の肉厚を細かく設定し乍ら、チタン合金,タング
ステン,ニッケルタングステン,タングステン銅,銅,
ニッケル等の各種材料で成形されたウエイト95,9
7,99を、夫々、トップ部79,ソール部81のフェ
ース側内周面(夫々、トップエッジとリーディングエッ
ジの近傍)と、ヘッド本体77のバック側内周面のヘッ
ド89が重心Gを中心として上下方向に回転したとき
に、重心Gから最も遠い3カ所に接着,溶接等で固着す
ることで、ヘッド89の重量を192gとすると共に、
ヘッド89の重心Gを中心とする重心回りの上下方向の
慣性モーメントMを2100g・cm2 に、そして、ヘ
ッド89の重心深さC-1を32mmとしたもので、スイ
ートスポットSSはフェース面高さの35〜65%の範
囲内に設定されている。
【0040】尚、上記ウエイト95,97は4g、そし
て、ウエイト99は15gで、バック側内周面のウエイ
ト99の方が重く、フェース側内周面のウエイト95,
97の合計よりも大きな重量を有している。本実施形態
に係るヘッド89はこのように構成されているから、当
該ヘッド89を装着したゴルフクラブでボールを打球す
ると、図9の従来例に比ししなり領域の長いシャフト9
3のしなりが生かされ、また、ヘッド89の重心深さが
深いことも相俟ってヘッド89の返りが良く、ボールは
高く打ち出されることとなる。
【0041】また、打球時にスイートスポットSSを外
してそのトップ側やソール側でボールを打球しても、重
心回りの上下方向の慣性モーメントMが従来に比し21
00g・cm2 と大きく設定され、而も、シャフト止着
部に強固に止着されたシャフト93が、スイートスポッ
トSSの高さの上下に亘りヘッド本体77を支持して、
スイートスポットSSを外して打球したときのヘッド8
9の上下方向のぶれを軽減するため、打球時にヘッド8
9がぶれ難く、ボールは方向性良く飛んで行くこととな
る。
【0042】既述した表1に於て、テスト品が本実施
形態に係るヘッド89に相当し、スイートスポットSS
でボールを打球した場合と、スイートスポットSSを外
してスイートスポットSSの上方10mmの位置でボー
ルを打球した場合の打出角の差は、第一実施形態のヘッ
ド51に比し更に小さくなり、上方に長く突出するホー
ゼル部を有するヘッドよりも小さくすることができた。
【0043】これは、ヘッド89の重心回りの上下方向
の慣性モーメントを上記各実施形態に比し更に大きくす
ると共に、シャフト93の接着代を十分に確保したこと
で、打球時にヘッド89が更にぶれ難くなったことを示
している。このように、本実施形態に係るヘッド89に
よれば、シャフト93のしなりを十分に生かし、且つヘ
ッド89の重心深さC-1を32mmとすることでヘッド
89の返りが良くなるため、打球を高く打ち出すことが
容易であると共に、ヘッド51の重心回りの上下方向の
慣性モーメントを従来に比し更に大きくし、且つシャフ
ト止着部がトップ部79の頂部より下方に位置しても、
シャフト止着孔85をトップ部79からソール部81に
亘って設けてシャフト93の接着代を十分に確保するこ
とで、スイートスポットSSを外して打球したときでも
ヘッド89が更にぶれ難く、ボールの方向性が更に向上
することとなった。
【0044】尚、上述したように本実施形態に於ても、
フェース面高さやトゥ,ヒール方向の幅を始め、各部の
寸法を細かく設定したが、 ・フェースプレートの肉厚 2.2〜2.8mm ・トップ部の肉厚 0.8〜1.2mm ・ソール部の肉厚 1.0〜1.5mm ・サイド部の肉厚 0.9〜1.3mm の範囲内で種々設計変更可能である。
【0045】そして、上記各実施形態のヘッドは、トッ
プ部やソール部,サイド部を一体に鋳造した中空なヘッ
ド本体のフェース側開口部にフェースプレートを溶接し
たものであるが、本発明は、トップ部やソール部,サイ
ド部,フェース部を一体に鋳造したヘッドは勿論、トッ
プ部材やフェース部材,そして、ソール部とサイド部と
が一体となったボトム部材を、夫々、鍛造やプレスで成
形して、これらを溶接したヘッドにも適用できるもので
ある。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、各請求項に係るヘッ
ドによれば、シャフトのしなりを十分に生かして打球を
高く打ち出すことが容易であると共に、スイートスポッ
トを外して打球したときでもヘッドがぶれ難くなって、
打球の方向性が向上する利点を有する。
【0047】そして、請求項2に係るヘッドによれば、
ヘッドの重心深さが深いため、更にヘッドの返りが良く
なってより高い打ち出しの打球が容易となる。更に、請
求項4に係るヘッドによれば、シャフト止着孔がヘッド
本体のトップ部側からソール部側に亘って貫通している
ため、当該シャフト止着孔にシャフトを止着することで
シャフトが強固に止着され、この結果、スイートスポッ
トを外して打球したときでも、当該シャフトがヘッドの
上下方向のぶれを軽減して打球の方向性が向上すること
となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1乃至請求項4の第一実施形態に係るヘ
ッドの斜視図である。
【図2】図1に示すヘッドの断面図である。
【図3】図1に示すヘッドの断面図である。
【図4】請求項1乃至請求項4の第二実施形態に係るヘ
ッドの斜視図である。
【図5】図4に示すヘッドの断面図である。
【図6】請求項1乃至請求項4の第三実施形態に係るヘ
ッドの斜視図である。
【図7】図6に示すヘッドの平面図である。
【図8】図6に示すヘッドの断面図である。
【図9】従来のヘッドの正面図である。
【図10】従来の他のヘッドの断面図である。
【図11】従来の更に他のヘッドの正面図である。
【図12】図9に示すヘッドの打球時のシャフトのしな
り状態を示す説明図である。
【図13】図10に示すヘッドの打球時のシャフトのし
なり状態を示す説明図である。
【符号の説明】
35,67,77 ヘッド本体 37,69,79 トップ部 39,81 ソール部 41,83 サイド部 43,73,85 シャフト止着孔 45,65 シャフト止着部 49 中空部 51,63,89 ヘッド 53,91 フェースプレート 55,75,93 シャフト 71 ネック部 95,97,99 ウエイト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッド本体のヒール側に、シャフト止着
    孔を有するシャフト止着部を、その上端が当該ヘッド本
    体のトップ部の頂部より下方に位置するように設けると
    共に、重心回りの上下方向の慣性モーメントを2000
    g・cm2 以上としたことを特徴とするゴルフクラブヘ
    ッド。
  2. 【請求項2】 ヘッド本体の重心深さを、32mm以上
    としたことを特徴とする請求項1記載のゴルフクラブヘ
    ッド。
  3. 【請求項3】 スイートスポットを、フェース面高さの
    35〜65%の範囲に設定したことを特徴とする請求項
    1または請求項2記載のゴルフクラブヘッド。
  4. 【請求項4】 シャフト止着孔は、ヘッド本体のトップ
    部側からソール部側に亘って貫通して設けられているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載のゴルフクラブヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20180067663A (ko) 2015-10-28 2018-06-20 가부시키가이샤 엔도 세이사꾸쇼 금속제 중공 골프 클럽

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