JP2001276170A - ミストサウナ装置 - Google Patents

ミストサウナ装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温風発生手段Hとミスト噴霧手段Mとを備え
たミストサウナ装置にあって、髪のべたつきを回避でき
るミストサウナ装置を得る。 【解決手段】 吸込口13より吸込んだ気流を加熱して
吹出口12より温風として吹出す温風発生手段Hと、ミ
ストを噴霧するミスト噴霧手段Mとを備えたミストサウ
ナ装置を構成するに、前記ミスト噴霧手段Mから噴霧さ
れるミストの噴霧領域を、前記温風発生手段Hから吹出
される温風の吹出し領域に対して下側とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸込口より吸込ん
だ気流を加熱して吹出口より吹出す温風発生手段と、ミ
ストを噴霧するミスト噴霧手段とを備えたミストサウナ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ミストサウナ装置は、例えば、家庭の浴
室等に設置され、浴室をミストサウナとすることができ
る。ミストサウナは、発汗によって新陳代謝を高め、汗
といっしょに老廃物を排出する効能を有し、美容と健康
に良いことからも愛好者が多い。一般に、サウナは、高
温サウナ(温度90〜120℃、相対湿度10〜30
%)、低温サウナ(温度40〜50℃、相対湿度80〜
100%)の他、遠赤外照射(温度40〜60℃、相対
湿度10〜30%)に分類されるが、ミストサウナにあ
っては、前記の低温サウナ状態に環境が設定される。通
常、浴室をミストサウナとして使用する場合は、温風発
生手段とミスト噴霧手段とを同時に働かせて、浴室内
を、上述の温・湿度状態とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】発明者らは、温風発生
手段とミスト噴霧手段とを所定の装置本体内に備えた一
体型のミストサウナ装置を提案している。このようなミ
ストサウナ装置は、浴室等の比較的低い位置(例えば浴
室カウンタの袖部)に設置されて使用されることを予定
したものであり、例えば、図2に示される様に、入浴者
が椅子等に座った状態で使用することができる。装置と
しては、温風の吹出し領域の上部側にミストを吹出す構
造を採用し、温風の保有する熱により、ミストを充分に
加熱することを意図している。即ち、従来、ミストの噴
霧領域と温風の吹出し領域との位置関係に関しては、通
常、上昇気流となる温風の性質より、温風の吹出領域に
対して上側からミストを噴霧し、温風により効率的に蒸
気を発生するのが良いと考えられてきた。また、その吹
き出し方向、あるいは噴霧方向は、従来、固定されたも
のであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際
に、上記のようなミストサウナ装置を、浴室のカウンタ
の袖部に配置して運転を試みたところ、以下のような問
題があることが判明した。ミストサウナは温水ミストに
よる湿潤雰囲気で、発汗させることを意図しているが、
温風の吹出し領域に対してその上側からミストを噴霧す
ると、温風全体で高温ミストを発生されることとなるた
め、温風の吹出し領域が、人の肩部付近にあると、湿潤
雰囲気が直接、人の頭部にあたり、頭部において、汗と
ミストの結露が発生し、髪の毛がベトつき、不快となり
やすい。さらに、使用者によって、温風もしくは高温ミ
ストの当たる位置に関して、好ましいと思う上下方向位
置に、かなり差がある。また、後にも示すように、発汗
効果を主に考えた場合、ミストを伴った温風の吹き付け
領域は、人体の下肢部に近いほうが効果が高いことが判
明した。しかしながら、従来型のミストサウナ装置で
は、このような下肢部を中心としてサウナ効果を発揮す
る構造を積極的に採用するとは言えず、装置的に充分な
ものと言えない。本発明の目的は、温風発生手段とミス
ト噴霧手段とを備えたミストサウナ装置おいて、上記の
ような問題を解消できるミストサウナ装置を得ることで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明による 吸込口より吸込んだ気流を加熱して吹
出口より温風として吹出す温風発生手段と、ミストを噴
霧するミスト噴霧手段とを備えたミストサウナ装置の特
徴構成は、請求項1に記載されているように、温風発生
手段の吹出口が設置状態で水平方向の長手軸を有する開
口とされる共に、ミスト噴霧手段のミスト噴霧部が吹出
口に対して下側に設けられ、水平方向で長くなる温風吹
出し領域に対して、ミストを下側から供給する構造をと
ることにある。この装置にあっては、従来型のものと比
較して、温風の吹出し領域とミストの噴霧領域との領域
位置関係が上下逆転する。即ち、水平方向で長い状態に
吹出される温風の吹出し領域の下側にミスト域が形成さ
れる。さて、後にも示す様に、ミストサウナを充分快適
な状態で使用し、なおかつ、充分な発汗量を確保しよう
とすると、温風を伴った湿潤雰囲気を、人の下半身側に
当てるのが最も好ましい。さらに、通常、ミストサウナ
装置にあっては、少なくとも温風が頭部より下の人体部
位に当たるように設置するのが常であるが、温風の当た
る人体部位と、ミストを含む湿潤雰囲気が当たる人体部
位との位置関係は、本願装置にあって、前者を上側とな
り、これが水平方向で横長状となるため、結果的に、頭
部付近の相対湿度を低下でき、髪のべたつきが少ない快
適なミストサウナ環境を実現できる。顔面にミストが当
たり難いようにすることで、汗とミストが顔面に混在し
ないようにできるため、快適感が増す。同時に、温風吹
出し領域より下の領域に、比較的湿度の高いミストサウ
ナ領域を形成できる。
【0006】さて、上記のミストサウナ装置にあって、
請求項2に記載されているように、前記温風発生手段に
備えられる温風発生側揺動部材の揺動により、前記温風
吹出し方向が上下方向で変えられることが好ましい。こ
の装置の場合は、温風の吹出し領域を揺動部材の揺動に
応じて、吹出し方向を上下方向で変えられるため、ミス
トサウナの使用者の状況、頭部、肩部の位置と吹出口の
上下位置関係等によって、温風が当たる人体部位を適切
に調整できる。
【0007】更に、上記したミストサウナ装置の構成に
あって、請求項3に記載されているように、前記ミスト
噴霧手段に備えられるミスト側揺動部材の揺動により、
前記ミストの噴霧方向が上下方向で変えられるように構
成されていることが好ましい。このようにしておくと、
概略、上側に形成されている温風の吹出し領域に対し
て、ミストの噴霧領域を、温風とミストとが平行に吹出
されている状態、ミストが温風の吹出し領域に向けて交
差されて上方に吹出されている状態、ミストが温風の吹
出し領域から離間する下方に吹出されている状態等を実
現でき、結果的に、使用者の好む状態でミストサウナを
楽しめる。また、温風の吹出し領域の場合と同様に、使
用者にとって好ましい方向に、ミストの噴霧領域を選択
することが可能となる。更に、例えば、温水ミストを温
風に向けてやや上向きに噴霧して高温のミストサウナを
楽しんだ後、ミスト噴霧手段より冷水ミストを噴霧させ
る状態とし、ミストの噴霧方向を下向きとして、人の足
の甲に当てるような使用形態とすると、自立神経の活性
化に役立ち、入浴後の放熱を抑制することが可能とな
る。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るミストサウ
ナ装置3を浴室1に設置した状態を示している。浴室1
内には、浴槽6と洗場7があり、浴槽6に湯を張り、洗
場7において、体を洗うことができる。ミストサウナ装
置3が、浴室1の内側の側壁下方部(例えば、浴室1内
の高さの2分の1程度下方部で具体的には洗い場カウン
タ30の袖部)に備えられており、浴室1をミストサウ
ナとして利用できる。この様にミストサウナ装置3を側
壁下方部に備えることで、例えば温風が頭上から吹出し
て「頭がボーとする」等の問題がなく、足元から、温風
を吹出し、快適に加温することができる。
【0009】浴室1の側壁の上方には、浴室1内の換気
を行う換気扇4が備えられており、換気扇4はミストサ
ウナ装置3に備えられた制御装置100(この中には制
御手段Cが格納されている)によって制御される。又、
図に示していない脱衣場のドア8の側部に、ミストサウ
ナ装置3の制御装置100と接続されるリモコン5が備
えられており、制御装置100に運転指示を与えること
ができる。
【0010】以上が、浴室1の概略的な構成であり、以
下に、浴室1をミストサウナとして利用可能とするミス
トサウナ装置3について詳細を説明する。装置3は、温
風を吹出す吹出口12と浴室1内の空気を吸込む吸込口
13が備えられており、吸込口13から吸込んだ空気を
吹出口12より吹出す為のファン(図示せず)を内部に
備えている。更に、吸込口13より吸込んだ空気を加熱
する熱交換器(図示せず)を備えており、熱交換器に湯
水を供給し、この湯水と空気の熱交換を行い空気を加熱
する構成となっている。従って、吹出口12からは、加
熱された温風が吹出される。温風の吹出口12は、設置
状態で概略水平とされ、内部を温風が流れる温風発生側
揺動部材12aに、水平方向に分散して設けられており
(結果、吹出口12は揺動部材12aの長手方向に長手
軸を有する開口となっている)、概略、水平、層状に温
風を吹出す。更に、この温風発生側揺動部材12aが、
その水平な軸周りに揺動可能に構成されていることによ
り、層状に吹出される温風の吹出し方向を上下方向に揺
動できる。このようにして本願の温風発生手段Hが構成
されている。
【0011】この構成において、上記のファンの回転数
を変更することで、吹出口12から吹出される温風の流
量を変更することができ、本願に言うサウナ空間2を流
れる気流の流速を設定することができる。このようなサ
ウナ空間2における気流速度の制御は、制御装置100
に備えられた制御手段Cによる温風の吹出し速度の制御
による。
【0012】更に、上記の熱交換器に供給する湯水の
量、若しくは温度を調整することで吹出口12から吹出
される空気の温度を変更することができ、浴室1内のサ
ウナ空間2の温度を設定することができる。このような
サウナ空間2における温度の制御も、前記制御手段Cに
よる。
【0013】ミストサウナ装置3はミストを噴霧するミ
スト噴霧機構11を備えており、このミスト噴霧機構1
1に供給する湯水の量を設定することができる。このミ
スト噴霧機構11にあっても、設置状態で概略水平とさ
れ、内部をミストが流れるミスト側揺動部材11aが備
えられると共に、この揺動部材11aに水平方向で分散
してミストノズル10が備えられている。即ち、複数の
ミストノズル10によりミスト噴霧部が構成されてい
る。従って、ミストは水平方向に概略末広がり層状に噴
霧されると共に、揺動部材11aの揺動に従って、その
噴霧方向を上下方向で変更可能である。このようにして
本願のミスト噴霧手段Mが構成されている。
【0014】図1(ロ)に示すように、ミストノズル1
0の位置が温風の吹出口12より低い位置に設けられて
いることより、その噴霧始点あるいはその近傍におい
て、ミストの噴霧領域は、温風の吹出し領域に対して下
側とされている。噴霧した湯水のミストは噴霧された後
に蒸発し、浴室1内の湿度を上昇させる。この噴霧量を
設定することでサウナ空間2の湿度を設定することろな
る。このようなサウナ空間2における湿度の制御も、制
御手段Cによるミスト噴霧量の制御による。このミスト
の温度も、温水の温度制御により可能である。
【0015】尚、サウナ空間2とは、サウナ運転時に人
が存在する空間のことを示し、図に示すような浴室1に
おいては、洗場7における周囲壁面よりも20cm程度
内側で、洗場7の底板の上方で、人の頭頂までの空間を
サウナ空間2とすることができる。この場合、人は立位
で考える。
【0016】快適且つ発汗性の良いサウナを実現する為
には、サウナ空間2の気流、温度、湿度を最適な範囲に
設定することが重要である。そこで、ミストサウナ装置
3において、サウナ運転時に、制御手段Cは、前記サウ
ナ空間2を流れる気流の流速を0.8〜2m/sに設定
し、温度を40〜50℃に設定し、湿度を80〜100
%に設定する。尚、浴室1の容積及び形状等は既知の条
件であり、サウナ空間2において所定の気流の流速、温
度、湿度に設定する為の、吹出口12における温風の温
度および吹出し量、ミストノズル10におけるミストの
温度及び噴霧量の設定量は、浴室1に備えられる温度・
湿度センサ14の検出値と目標値との関係で予め求めて
おくことができ、制御手段Cは、サウナ空間2が目標量
の環境状態になるように、設定量を定めるように働く構
成とされている。
【0017】即ち、図1に示すミストサウナ装置3は、
浴室1内の温度及び湿度を検出する温度・湿度センサ1
4を備えており、サウナ運転時に、そのセンサ14の出
力信号に基づいて、浴室1内を一定温度、例えば,40
℃、湿度80%程度、サウナ空間2の気流の速度を1m
/sに設定することができる。一例として、この状態
に、制御手段Cがサウナ空間2を設定する手順について
以下説明する。まず、リモコン5等によってサウナ運転
開始の指示を得た制御手段Cは、サウナ空間2において
の気流の流速が1.0m/s程度の温風を浴室1のサウ
ナ空間2に循環させて加温する。又、このサウナ空間2
の加温と同時、若しくはその前後に、即ち、ミスト噴霧
機構11より湯水のミストの噴霧を開始する。この場
合、目標温度は設定されるため、この温度を守れるよう
に、温風の吹出し状態を対照しながら、ミスト噴霧機構
11からの噴霧量を制御する。即ち、浴室1の形状、容
積等の条件が予め決まっているため、湯水のミストを噴
霧して、湿度を80%程度まで加湿する準備時間とその
噴霧量とが予め判明しており、制御手段Cはその予め判
明している噴霧量及び準備時間に従って、サウナ空間2
の温度を40℃にできるだけ保ちながら、湿度が80%
程度になるまでミストを噴霧して加湿し、サウナ空間2
の湿度が80%になるとミストを停止する。このような
制御を行うことで、準備時間後のサウナ空間2を流れる
気流の流速は1.0m/s程度、温度は40℃、湿度は
80%程度に設定され、サウナ空間2において、「息苦
しい」、「髪がべとべとする」等がなく、更に快適で発
汗性の良いサウナを実現することができる。
【0018】次に、ミストサウナとして使用する場合の
好ましい使用状態、さらにはサウナ空間において実現す
べき好ましい環境状態に関して、発明者らが検討した結
果に関して説明する。 1 温風及びミストにより、人体のどの部位を温風によ
り加熱すべきか この検討は、人体のどの部位に温風を当てた場合に、発
汗量、人体の深部温、平均皮膚温がどのようになるかを
検討したものである。検討に当たっては、発明者らが開
発した人体熱モデル(日本機械学会論文集、61巻、5
84号、B編、人体熱モデルの開発、竹森、中島、庄
司)を使用した。このモデルを使用すると、人体周りの
熱環境(温度、湿度、気流速度等)を設定することで、
人体各部位における発汗量、深部温度、平均皮膚温を求
めることができる。ちなみに、このモデルは人体を、図
4に示すような15個の円筒形熱モデルで代表するもの
であり、各円筒形熱モデル間で血流移動に伴う熱移動が
定義されており、人体は任意の姿勢をとることが可能と
なっている。人体付近における気流速度としては、温風
が直接当たる部位では1.5m/s,温風が直接当たら
ない部位では0.2m/sの気流を用い、温風温度40
℃、湿度100%とした。ただし、温風が当たるのは、
表1に示す3状態において、それぞれ、頭部(表1にお
いて頭部気流と記載)、胴体部(表1において胴体部気
流と記載)、脚部(表1において脚部気流と記載)と
し、人体の前面片面のみとした。このような検討をおこ
なった結果は、以下の表1の通りである。
【0019】
【表1】
【0020】上記の結果から、温風を当てる部位として
は、脚部が最も効果的であることが判る。更に、温風が
当たる部位を変化させて、脚部のどこが効果的かの検討
を行なった結果を表2に示す。表2にあっては、脚部の
うち、大腿、下腿、足に、それぞれ単独で、温風を当て
るものとした。
【0021】
【表2】
【0022】この結果から、発汗量には大きな差はない
が、表面積(大腿(1482cm2)、下腿(1024
cm2 )、足(586cm2 ))との関係から考えると
足が最も効果的であることが判る。更に、脚部の、足か
ら順次上側に温風吹きつけ部を増加させていった場合
(1)足のみ、2)足と下腿、3)足、下腿及び大腿、
4)足、下腿、大腿及び手)に、どこまでを加温すべき
かの問題に対する結果に関しては、以下の表3に示す結
果を得た。
【0023】
【表3】
【0024】上記の結果から、足に下腿を加えると発汗
量は10%増加、大腿まで含めると24%増加、さらに
手を加えると増加する。よって、下から順次、上へ、湿
潤温風を当てるのが良い。以上の検討の結果から、本願
のようなミストサウナ装置を、浴室の比較的下側の部位
に配設し、人体の大腿より下側の部位に、温風及びミス
トを当てるのが良い。
【0025】2 環境条件と気流の速度の関係 図3に、サウナ空間を流れる気流の流速、温度、湿度と
人体の皮膚表面からの発汗量との関係を数値計算できる
人体熱モデルによる、10分間の発汗量についての数値
解析結果のグラフを示す。この計算結果より、サウナ空
間を流れる気流の流速と発汗量の関係はほぼ比例関係に
あることがわかる。更に、十分な発汗量を確保しようと
すると、温湿度が45℃以上、80%以上であることが
好ましく、流速を増やすに連れて、発汗量が増加してい
ることがわかる。この流速は0.8m/s以上が好まし
い。このような手法によって、短時間でより発汗でき、
快適なミストサウナの条件を得ることができる。
【0026】上述したように、ミストサウナ装置3は換
気扇4を制御することができ、例えば、サウナ運転終了
後に、換気扇4を駆動させ、浴室1内の湿気を外部に放
出して湿度を下げ、浴室1内をからっとさせる浴室換気
機能を発揮できる。
【0027】以上のように適切なミストサウナの運転条
件が決まるが、本願のように温風の層の下側にミストを
吹出すことの利点は実験的にも確認できた。即ち、温風
の吹出しと、浴室のコーナーに縦型配置されるミストノ
ズルを備えた装置と、本願装置とを比較し、図2に示す
姿勢での、髪の毛の含水率を確認したところ、従来構造
のもので、25%程度髪の含水率が増加したのに対し
て、本願構成のものでは、6%程度に止まった。ここ
で、含水率の確認は、図2に示す人の頭部位置に、髪の
毛に模したかつらを配設し、このかつらの含水率を調べ
ることで、確認できた。
【0028】〔別実施の形態〕上記の実施の形態におい
ては、温風発生手段からの温風の吹出し方向及びミスト
噴霧手段からのミスト噴霧方向の両方を上下方向で変更
可能としたが、いずれか一方でも良い。また、その揺動
機構としては、従来、公知の任意の構造を採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るミストサウナ装置の配置状態及び
構成を示す図
【図2】人体と温風及びミストの上下関係を示す図
【図3】サウナ空間を流れる気流の流速、温度、湿度と
人体皮膚表面からの発汗量の関係を示すグラフ
【図4】人体熱モデルの概略構成を示す図
【符号の説明】
1 浴室 2 サウナ空間 3 ミストサウナ装置 11 ミスト噴霧機構 11a ミスト側揺動部材 12 吹出口 12a 温風発生側揺動部材 13 吸込口 C 制御手段 H 温風発生手段 M ミスト噴霧手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込口より吸込んだ気流を加熱して吹出
    口より温風として吹出す温風発生手段と、ミストを噴霧
    するミスト噴霧手段とを備えたミストサウナ装置であっ
    て、 前記温風発生手段の吹出口が設置状態で水平方向の長手
    軸を有する開口とされる共に、前記ミスト噴霧手段のミ
    スト噴霧部が前記吹出口に対して下側に設けられ、 前記長手軸方向で長くなる温風吹出し領域に対して、前
    記ミストを下側から供給するミストサウナ装置。
  2. 【請求項2】 前記温風発生手段に備えられる温風発生
    側揺動部材の揺動により、前記温風吹出し方向が上下方
    向で変えられる請求項1記載のミストサウナ装置。
  3. 【請求項3】 前記ミスト噴霧手段に備えられるミスト
    側揺動部材の揺動により、前記ミストの噴霧方向が上下
    方向で変えられる請求項1または2記載のミストサウナ
    装置。
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