JP2001276128A - 使い捨ておむつ - Google Patents

使い捨ておむつ

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JP2001276128A JP2001054936A JP2001054936A JP2001276128A JP 2001276128 A JP2001276128 A JP 2001276128A JP 2001054936 A JP2001054936 A JP 2001054936A JP 2001054936 A JP2001054936 A JP 2001054936A JP 2001276128 A JP2001276128 A JP 2001276128A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用後において容易に処分することができる
はかせるタイプの使い捨ておむつを提供することにあ
る。 【解決手段】 はかせるタイプの使い捨ておむつであっ
て、汚れたおむつを留めるために衣服に面する面に配置
された処分を容易にする手段70を備える。処分を容易
にする手段70は、引上げ用の部分を有する処分用テー
プを有し、処分用テープは、おむつの着用状態において
はウエスト開口部の縁を越えて延びておらず、且つ引上
げ用の部分がウエスト開口部側に位置しており、一方、
汚れたおむつを留め付ける状態においてはウエスト開口
部の縁を越えて延び得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、はかせるタイプの
使い捨ておむつに関する。
【0002】
【従来の技術】使い捨ておむつは、小児や失禁症の大人
のために考案された製品としてよく知られている。使い
捨ておむつは、使用者の下腹部の周囲につけて、排泄し
た尿や大便を吸収、保持させ、それにより、使用中にこ
のおむつと接触するであろう物(例えば、衣類、寝具
類、他人等)を汚したり、濡らしたり、あるいは同様の
汚染を防止するものである。
【0003】液体透過性の表面シートと液体非透過性の
裏面シートとの間に包みこまれた吸収芯からなる「胴
体」を通常含んでなる、当該技術により入手可能な使い
捨ておむつには、さまざまなものがある。また、着用者
のウエストと接触する部分に沿って伸縮手段を形成し、
それによりウエスト開口部を伸縮自在としたことを特徴
とする、当該技術により入手可能な使い捨ておむつにも
数多くのものがある。
【0004】例えば、1985年12月5日に公開され
たWO85/05254(BoussacSaint Freres, B. S.
F.) には、胴体のそれぞれの横の側辺の端に、あらか
じめ伸ばした縦向きの伸縮体を取り付け、この伸縮体の
内側にある胴体に部分的に切り込みをいれたパンツが開
示されている。伸縮体を緩めると、パンツが形成され
る。パンツのウエスト開口部は、パンツの胴体の側辺と
前後の端に用いた、二種類の長さの伸縮体からなる。
【0005】ウエスト開口部を部分的に伸縮自在とした
パンツ型のおむつは、1991年11月6日に公開され
た日本実用新案公開平3−107919号(カマタ)に
みられる。このおむつは、吸収性のある部分と、縦方向
のスリットにより二つの部分に分けられた伸縮性のある
ギャザーからなる。あらかじめ伸ばされたギャザーの外
側の側面部は、吸収性のある部分の横の縁に取り付けら
れており、またギャザーの端は、吸収性のある部分の端
に取り付けられている。ギャザーの内側の縁は取り付け
られていないので、ギャザーの二つの部分が、それぞれ
ウエストのギャザー、および足のギャザーとしてはたら
く。
【0006】同様に、1991年12月18日に公開さ
れたGB2,244,909−A(Unicharm)には、内部
吸収芯を含んでいてもよく、またウエスト用の穴の部分
と足用の一対の穴を形成するために取り付けられたウエ
ストバンドを有する使い捨ておむつが開示されている。
【0007】上記のいずれも、ウエスト開口部全体が伸
縮自在であるような使い捨ておむつや、このようなおむ
つに付随する、適合性の範囲がより広くなるという問題
には具体的に言及していない。
【0008】1992年1月30日に公開された日本特
許公開平4−28365号(花王)は、伸縮性のあるウ
エスト開口部部材が裏面シート側に取り付けられている
使い捨ておむつに言及しており、おむつをはいたとき
の、ウエストの周囲の適合性を改良している。このおむ
つは、実際に使用する前に裏返さなければならい。これ
はユーザーにとって不便であったり、あるいは皮膚に接
する面が露出しているので非衛生的な感じを与え、また
製造する際には複雑さを伴う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、はかせるタ
イプではない従来からのおむつは、おむつが着用者にし
っかりと止まるように、普通、おむつのウエストの後ろ
の領域の側縁上に、一対の接着テープまたは機械的なタ
ブを、またウエストの前の領域に適当な引き上げ領域を
有している。
【0010】これに対して、はかせるタイプのおむつの
場合には、着用者のウエストの周りにおむつをしっかり
と止めるためのこのようなテープタブは通常必要とされ
ず、この目的は、伸縮性のあるパネルにより果たされ
る。
【0011】本発明は、上述した事情を考慮して成され
たものであって、その目的とするところは、使用後にお
いて容易に処分することができるはかせるタイプの使い
捨ておむつを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、縁を有するウエスト開口部と、一対の足
開口部と、液体透過性の表面シートと、液体非透過性の
裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間
に挟まれた吸収芯と、を備えた、はかせるタイプの使い
捨ておむつであって、前記おむつは、汚れたおむつを留
めるために衣服に面する面に配置された処分を容易にす
る手段を備え、前記処分を容易にする手段は、引上げ用
の部分を有する処分用テープを有し、前記処分用テープ
は、おむつの着用状態においては前記ウエスト開口部の
前記縁を越えて延びておらず、且つ前記引上げ用の部分
が前記ウエスト開口部側に位置しており、一方、汚れた
おむつを留め付ける状態においては前記ウエスト開口部
の前記縁を越えて延び得る、ことを特徴とする。
【0013】また、好ましくは、前記引上げ用の部分の
表面は接着性を有していない。
【0014】また、好ましくは、前記処分を容易にする
手段は、前記衣服に面する面の後ウエスト領域に配置さ
れている。
【0015】また、好ましくは、前記処分用テープはそ
の長手方向がおむつの縦方向中心線に整合されている。
【0016】また、好ましくは、前記処分用テープは接
着テープである。
【0017】また、好ましくは、前記処分用テープは機
械的テープである。
【0018】また、好ましくは、前記処分用テープは長
手方向に折り曲げられている。
【0019】また、好ましくは、前記処分用テープはそ
れぞれ別個の複数のテープ部材を有し、これらのテープ
部材を直列につなぎ合わせて前記処分用テープが形成さ
れている。
【0020】また、好ましくは、前記処分用テープは、
第1セクション、第2セクション及び第3セクションか
ら成り全体としてZ字状を成している。
【0021】また、好ましくは、前記第1セクション
は、前記衣服に面する面に取り付けられている。
【0022】また、好ましくは、前記処分用テープは前
記第2セクションと前記第3セクションとの間に挟まれ
た剥離手段をさらに有する。
【0023】
【発明の実施の形態】図面を参照しながら、幼児用の、
本発明による使い捨ておむつの好ましい例を示す。
【0024】本明細書で用いられる「はかせるタイプの
使い捨ておむつ」という語は、一般に幼児または失禁症
の大人に着用させる衣服で、パンツのようにはかせ、一
回使用した後に捨てる(すなわち、洗濯などをして元に
戻して再使用するものではない)ものをいう。
【0025】図1は、本発明の参考例のおむつ10を、
着用者が着用したときの形で示す斜視図である。図1か
ら分かるように、好ましいおむつ10は、基本的に、吸
収性のある胴体20と伸縮性のあるパネル30とからな
り、またウエスト開口部13と一対の足開口部14を有
する。胴体20は三つの領域、すなわち、股の領域7、
前ウエスト領域8、および後ウエスト領域9からなる。
前ウエスト領域と後ウエスト領域は、胴体20の縦方向
に沿って、股の領域から反対方向に伸びている。おむつ
10を前と後ろに向かって(図1において矢印で示した
方向)引き下げると、おむつは図2に示す平らな状態と
なる。
【0026】したがって、図2は、本発明のおむつ10
の平らなときの状態を示す斜視図である。図2に示すよ
うに、吸収性のある胴体20は、前縁15をもつ前ウエ
スト領域8、後縁17をもつ後ウエスト領域9、および
一対の側辺23を有し、また伸縮性のあるパネル30
は、前縁15上の前取り付け線21と、後縁17上の後
取り付け線22とに沿って、吸収性のある胴体20の着
用者に接する面に取り付けられている。それぞれの伸縮
性のあるパネル30は、ウエスト開口部縁16と足開口
部縁12とを有している。
【0027】図3は、おむつ10の構造をさらに明瞭に
示すために、おむつの一部を切り欠いた斜視図である。
また図4は、図2の切断線B−Bに沿って見たおむつ1
0の断面図である。おむつ10は、液体透過性の表面シ
ート24、液体非透過性の裏面シート26、およびこの
表面シート24と裏面シート26との間に挟まれた吸収
芯28からなる吸収性のある胴体20、および伸縮性の
あるパネル30からなるのが好ましい。おむつ10は、
伸縮性のあるフラップ32、および隔壁足部折り返し3
4を任意に含んでもよく、またそれが好ましい。
【0028】胴体20の表面シート側が内側の面、すな
わち着用者に面する面を形成し、また胴体20の裏面シ
ート側が、外側の面、すなわち衣服に面する面を形成す
る。すなわち、内側の面はおむつを使用する際に着用者
に向けられるおむつ10の部分からなり、また外側の面
は着用者の着衣に向けられるおむつ10の部分からな
る。図3に示すように、胴体20は、胴体を二分する、
好ましくは対称的に二分する縦方向の中心線A−Aを有
する。
【0029】図3は、表面シート24と裏面シート26
の長さと幅が、吸収芯28のそれよりも通常大きい胴体
20の好ましい例を示す。表面シート24と裏面シート
26は吸収芯28の縁を越えて伸びており、それによ
り、吸収芯の側縁23と側縁29との間に領域27を形
成している。表面シート24、裏面シート26および吸
収芯28は、良く知られているさまざまな形態に組み立
てることができるが、一般に、1987年1月13日発
行の米国特許第4,636,207号(Buell )、19
86年9月9日発行の米国特許第4,610,678号
(Weisman 等) 、1987年9月22日発行の米国特許
第4,695,278号(Lawson) 、および1991年
5月14日発行の米国特許第5,015,246号(Go
ldman 等)に記載されているものが、胴体の形態として
好ましい。これらの特許はすべて、参考として本明細書
の開示の一部とするものである。
【0030】図2に示すように、伸縮性のあるパネル3
0はそれぞれ、前取り付け線21に相当する前縁15の
一部と、後取り付け線22に相当する胴体の後縁17の
一部とに沿って、胴体20に取り付けられている。前取
り付け線21aと21bはそれぞれ、胴体の前縁21上
にあり縦方向の中心線の近傍にある点、好ましくは中心
線上の点と、胴体のそれぞれの側縁上の点とを結ぶ線、
好ましくは左右対称に結ぶ線であり、また後取り付け線
22aと22bはそれぞれ、胴体の後縁上にあり縦方向
の中心線の近傍にある点、好ましくは中心線上の点と胴
体のそれぞれの側縁上の点とを結ぶ線、好ましくは左右
対称に結ぶ線である。
【0031】図3に示すように、取り付け線21aと2
1b、および22aと22bは、実質的には直線である
が、胴体20の中心に関して凹状、または凸状の曲線で
あってもよい。取り付け線21と22は、側縁23と共
に実質的に六角形の領域を、胴体の表面シート側の上に
形成する。前取り付け線21a、21bと縦方向の中心
線A−Aとで形成される角度αは、後取り付け線22
a、22bと縦方向の中心線A−Aとで形成される角度
βと同じであっても、あるいは異なっていてもよい。好
ましくは、角度αとβはそれぞれ独立して20°から6
0°であり、より好ましくは約45°である。「実質的
に六角形」であるとは、取り付け線21と22がややカ
ーブして、おおよそ六角形の領域を形成してもよいこと
を意味する。
【0032】また、それぞれの伸縮性のあるパネル30
は、胴体の半分をそれぞれを覆うように表面シート側に
設けられており、またウエストの開口部縁16は、胴体
の縦方向の中心線に重ね合わされている。本発明の好ま
しい例においては、それぞれのウエストの開口部縁16
は胴体の縦方向の中心線に達している。少なくとも胴体
の縦方向の中心線に達している伸縮性のあるパネル30
により、ウエスト開口部13が完全に形成される。全体
的に伸縮自在であるウエスト開口部13は、着用者のウ
エスト全体に直接に接するように用いられる。これによ
り、着用者のウエストにおむつがよりぴったりと着用さ
れる。
【0033】既に述べたように、伸縮性のあるパネル3
0は、取り付け線21および22に沿って胴体20に取
り付けられる。伸縮性のあるパネル30は、胴体20の
表面シート側に設けられるのであれば、表面シート24
に取り付けてもよいし、あるいは胴体の着衣に面する面
上にある他の物に取り付けてもよいし、あるいは裏面シ
ート28の着衣に面する面に直接取り付けてもよい。図
5および図6は、図2の切断線C−Cに沿って見たおむ
つ10の断面図である。図5に示されるような好ましい
例では、表面シートと裏面シート26とが完全に重なり
合っている。このような例においては、伸縮性のあるパ
ネル30は、表面シート24の上に取り付けられる。
【0034】一方、図6に示されるような他の好ましい
例においては、胴体は、裏面シート26の着用者に面す
る面により部分的に形成されている着用者に面する面を
有する。これは、表面シート24が、裏面シート26の
周囲を完全に覆わないためである。この例においては、
伸縮性のあるパネル30は、裏面シート26の、外周部
の少なくとも一部に沿って、着用者に面する面に取り付
けられている。
【0035】図2および図3に示されている、平らな状
態にある伸縮性のあるパネル30を伸ばす。おむつ10
を平らな状態とする力が一旦解除されると、伸縮性のあ
るパネル中に設けられている伸縮手段が緩められる。緩
んだパネルの有効な長さが短くなり、パンツが形成され
る。緩められた伸縮性のあるパネルのウエスト開口部縁
16に沿う長さが、中心線A−Aに沿う胴体20の縦方
向の長さの約20から30%であるのが好ましい。言い
換えれば、緩められたウエスト開口部12の円周は、胴
体20の中心線A−Aにおける縦方向の長さの二倍の約
20から30%であるのが好ましい。
【0036】図7に示される本発明の参考例の他の好ま
しい例においては、一対の伸縮性のあるパネル130
は、胴体の中心線A−Aを越えて伸びたウエスト開口部
縁116を有している。それぞれの伸縮性のあるパネル
130は、平らな状態において、胴体のそれぞれの半分
を覆うだけではなく、胴体の反対の半分の一部分をも覆
うように伸びている。この例においては、伸縮性のある
パネル130aと130bは、そのそれぞれウエスト開
口部縁116aと116b、前取り付け線121aと1
21b、および後取り付け線122aと122bとで囲
まれる領域において、互いに重なり合っている。この構
造の利点は、おむつのウエスト開口部の円周を実質的に
小さくできることである。これにより、ウエスト開口部
の周囲で、おむつをよりぴったりと着用することができ
る。
【0037】図7に示されるように、平らな状態におけ
るウエスト開口部116の円周は、ウエスト開口部縁1
16aと116bとの合計であり、胴体の前で伸縮性の
あるパネル130aと130bとが重なりあう長さ(点
X−Y間の距離)、および胴体の後ろで伸縮性のあるパ
ネルが重なりあう長さ(点X’−Y’間の距離)を減じ
た長さである。
【0038】伸縮性のあるパネルがそれぞれ重なりあう
量は、おむつをはいた時の適合性と外観にも影響を与え
る。この例においては、伸縮性のあるパネル130aと
130bは、胴体の前縁115上にある前取り付け線1
21と、胴体の後縁117上にある後取り付け線122
とに沿って、胴体に取り付けられている。前取り付け線
121aと121bはそれぞれ、図7中でZで示される
点と、胴体のそれぞれの側縁上の点とを結ぶ、好ましく
は左右対称に結ぶ線であり、また後取り付け線122a
と122bはそれぞれ、図7中でZ’で示される点と、
胴体のそれぞれの側縁上の点とを結ぶ、好ましくは左右
対称に結ぶ線である。図に示されるように、点Zと点
Z’は縦方向の中心線A−Aの近くにあり、また中心線
上にあるのが好ましい。
【0039】図7では、取り付け線と縦方向の中心線と
がほぼ直角に交わるように、取り付け線が点X、Y、
X’およびY’で曲げられているのが分かる。取り付け
線が直線である必要がないということ、および取り付け
線が胴体の側辺と共に、着用者に面する面上に実質的に
六角形の領域を形成するということは、本発明の範囲に
含まれる。さらに、この例においては、取り付け線の一
部である線分X−Yおよび線分X’−Y’はややカーブ
し、線分X−X’および線分Y−Y’と互いに交わって
いる。しかしながら、異なる線のパターン、たとえば直
線とこれと外側で交わる線分X−X’や線分Y−Y’
は、当業者にとっては一般的な技術の範疇に入る。おむ
つの外観や適合性を改良するために、線分X−Yや線分
X’−Y’の外側の余分な角の部分を切り取り除くこと
ができる。
【0040】重なり合った二つの伸縮性のあるパネル1
30が、互いに平行でない開口部縁116aと116b
をそれぞれ有するということも、本発明の範囲に含まれ
る。図8に示されるように、重なり合っている伸縮性の
あるパネルの前の部分は、前取り付け線121aと12
1bに達していて、取り付け線122aと122bに沿
って伸縮性のあるパネルの後ろの部分がそれぞれ取り付
けられている点よりも中心線A−Aに近い点で、前取り
付け線に沿って取り付けられている。このような場合、
伸縮性のあるパネルのウエスト開口部縁のもっとも近く
にある部分における伸び縮みの方向は、胴体の縦方向の
中心線に平行であるよりも、むしろそれぞれのウエスト
開口部縁116に平行であるのが好ましい。
【0041】重なり合っているウエスト開口部縁116
aと116bをもつ伸縮性のあるパネル130aと13
0bを有する、関連した他の例が図9に示されている。
2つの伸縮性のあるパネルの前部分は、中心線A−Aに
近い胴体の前縁15(すなわち点Z)に達していて、こ
こで出会っており、一方、伸縮性のあるパネルの後ろの
部分は、それぞれ中心線を越えて伸びており、線分Z−
X’、線分Z−Y’および線分X’−Y’で囲まれる領
域で重なり合っている。既に述べたように、胴体の後ろ
の部分を線分X’−Y’に沿って固着し、余分な後ろの
角部分を取り除いておむつの外観や適合性を改良するこ
とができる。
【0042】図8と図9に示される例では、ウエスト開
口部の円周を小さくでき、また非常に痩せた着用者を考
慮して、おむつの前の形と後ろの形を変えることができ
る。
【0043】吸収芯28は、一般に圧縮性があり、変形
でき、着用者の皮膚を刺激せず、また尿やその他の身体
からの浸出物のような液体を吸収、保持することができ
れば、いかなる吸収手段であってもよい。吸収芯は、着
衣に面する面、身体に面する面、および側縁を有する。
吸収芯28はさまざまな大きさ、および形とすることが
でき(例えば、四角形、くびれた形、ドッグ・ボーン
形、T字型、非対称形等)、また使い捨ておむつや、そ
の他の吸収性のある製品に通常用いられる液体吸収性の
あるさまざまな材料、例えば一般的にエアーフェルトと
よばれる木材パルプを粉砕したもの等を用いて形成する
ことができる。吸収性のある材料として適当なもののそ
の他の例には、縮みじわのあるセルロースの詰め物、コ
フォームを含む溶融吹き込ポリマー、化学的に硬化、変
性、または架橋したセルロースファイバー、薄葉ラップ
および薄葉貼合せシートを含む薄葉紙、吸収性のある発
泡体、吸収性のあるスポンジ、超吸収性ポリマー、吸収
性のあるゲル状物質、およびこれらに相当する物質、ま
たはこれらの物質を組み合わせたものがある。
【0044】吸収芯はまた、さまざまな形態や構造とす
ることができる(例えば、吸収芯はさまざまなキャリパ
ーゾーン、流体の横方向および縦方向の流れを改良する
ためのエンボスや圧縮による表面模様、親水性勾配、超
吸収性勾配、または平均密度や平均坪量のより低い吸収
ゾーンを有することができ、あるいは一つまたはそれ以
上の層または構造を含むことができる)。しかしなが
ら、吸収芯28の全体的な吸収力は、おむつ10のデザ
インや用途に合ったものでなければならない。
【0045】また、吸収芯28の大きさと吸収力は、幼
児から大人に至る着用者に合うように変えることができ
る。吸収芯28として使用するための吸収芯の構造の例
は、1986年9月9日発行の "High-Density Absorbe
nt Structures"と題された米国特許第4,610,67
8号(Weisman 等) 、1987年6月16日発行の"Abs
orbent Articles With Dual-Layered Cores" と題され
た米国特許第4,673,402号(Weisman 等) 、1
989年12月19日発行の "Absorbent CoreHaving A
Dusting Layer"と題された米国特許第4,888,2
31号、および1989年5月30日発行の"High-Dens
ity Absorbent Members Having Lower Density and Low
er Basis Weight Acquisition Zones" と題された米国
特許第4,834,735号(Alemamy 等)に記載され
ている。これらの特許はそれぞれ、参考のために本明細
書の開示の一部とするものである。
【0046】裏面シート26は液体(例えば、尿)非透
過性であり、薄いプラスチックフィルムから製造するの
が好ましい。しかし、その他の柔軟性のある液体非透過
性材料を用いることもできる。本明細書において用いら
れる「柔軟性のある」という語は、しなやかで、容易に
一般的な形に変形でき、また人体の形になじむ材料をい
う。裏面シートは、吸収芯28中に吸収、保持された浸
出物が、下着やシーツのようなおむつ10と接触する物
を濡らすのを防ぐ。したがって、裏面シート26は、織
材料、不織材料、ポリエチレンやポリプロピレンのよう
な熱可塑性フィルムのようなポリマーフィルム、または
フィルムをコートした不織材料のような複合材料を含む
ことができる。
【0047】裏面シートは、厚みが約0.012mm
(0.5mil)から約0.051mm(2.0mil
s)の熱可塑性フィルムであるのが好ましい。裏面シー
トをエンボス加工して、プラスチックフィルムに艶消し
仕上げを施すことができる。それにより、手触りや外見
が改良できる。裏面シート用として特に好ましい材料に
はポリエチレンフィルム、例えば Monsanto Chemical C
orporation製で、フィルム番号8020が付されている
ものが含まれる。
【0048】裏面シート26は吸収芯の着衣に面する面
に隣接し、当業者により良く知られているような取り付
け手段により、その面に取り付けられるのが好ましい。
例えば、接着剤の均一に連続した層、接着剤のパターン
化された層、あるいは線状、らせん状またはスポット状
の接着剤により、裏面シートを吸収芯に止め付けること
ができる。満足できるとみなされた接着剤は、オハイオ
州、コロンバスのCentury Adhesive, Inc.製で Century
5227 として市販されているもの、およびミネソタ州、
セントポールのH.B. Fuller Company 製で HL-1258とし
て市販されているものである。
【0049】取り付け手段としては、1986年3月4
日発行の "Disposable Waste-Containment Garment" と
題された米国特許第4,573,986号(Minetola
等) に開示されているような接着剤フィラメントのオー
プンパターン網状構造を含むのが好ましく、数本の接着
剤フィラメントを、1975年10月7日発行の米国特
許第3,911,173号(Spraque, Jr.) 、1978
年11月22日発行の米国特許第4,785,996号
(Ziecker 等) 、および1989年6月27日発行の米
国特許第4,842,666号(Werenicz)に示されて
いる装置および方法により説明されるようならせん状の
パターンとしたものを含むのがより好ましい。これらの
特許はそれぞれ、参考のために本明細書の開示の一部と
するものである。あるいは、取り付け手段は、熱固着、
加圧固着、超音波固着、動力学的機械的固着、および当
業者に良く知られているその他の適当な取り付け手段、
またはこれらの取り付け手段の組み合わせを含むことが
できる。
【0050】使い捨ておむつの着衣に面する面の外観お
よび肌触りを改良するために、任意に外部裏張りシート
を、裏面シートの着衣に面する面と重ね合わせるか、ま
たはその面に取り付けることができる。このような外部
裏張りシート用の材料は、例えば、表面シート用の材料
として後に記載するような肌に優しい材料、および孔を
有するかエンボス加工したフィルムを含むことができ
る。
【0051】表面シート24は吸収芯28の身体に接触
する面に隣接しており、また当業者に良く知られている
取り付け手段(図示されていない)により、吸収芯と裏
面シート26の一部分とに付着されているのが好まし
い。適当な取り付け手段は、裏面シート26と吸収芯2
8との取り付けに関して述べたものである。本明細書に
おいて使用される「付着されている」という語は、ある
構成要素を直接的に他の構成要素に付着させることによ
り、これら構成要素が互いに止め付けられている形態、
および構成要素を中間部材に付着させ、この中間部材を
他の構成要素に付着させることにより、ある構成要素が
他の構成要素に間接的に止め付けられている形態を包含
する。本発明の好ましい例においては、表面シート24
と裏面シート26とは、吸収芯28の側縁23と側縁2
9との間の領域において互いに直接的に付着され、また
取り付け手段(図示されていない)によりそれらを吸収
芯28の側辺にそれぞれ直接的に接合させることによ
り、間接的に接合される。
【0052】表面シート24は柔軟性があり、柔らかい
感触を与え、また着用者の皮膚を刺激しない。また、表
面シート24は液体透過性を有し、液体(例えば、尿)
をその厚みの中に容易に浸透させ、それにより、着用者
の皮膚と液体を保持している吸収芯とを隔てる。適当な
表面シートは広範な材料、例えば、多孔性気泡体、網状
気泡体、有孔プラスチックフィルム、あるいは天然繊維
(例えば、木材または綿の繊維)、合成繊維(例えば、
ポリエステルまたはポリプロピレン繊維)、または天然
繊維と合成繊維とを組み合わせたものの織布または不織
布から製造することができる。表面シート24を製造す
るのに用いるこのとできる技術には数多くのものがあ
る。例えば、表面シート24は、不織繊維、漉いた繊
維、湿式で縒った繊維、溶融吹き込みした繊維、水を絡
ませた繊維、あるいはこれらを組み合わせた繊維の不織
布等であってよい。
【0053】好ましい表面シートは、約1.5デニール
で、繊維長が少なくとも約15.9mm(0.625イ
ンチ)のポリプロピレン短繊維からなるHercules, Inc.
製の151型ポリプロピレン繊維、あるいは、Fiberweb
North America 製の漉いて熱固着したポリプロピレン
/レーヨン(80/20)の不織布として入手可能なも
のである。
【0054】伸縮性のあるパネル30は、伸縮手段を有
し、また伸ばすことができ、伸ばしを緩めると本質的に
元の形に戻ることのできるシートまたはパネルである。
伸縮性のあるパネル30は、米国特許第4,490,4
64号、第4,938,753号、および第4,93
8,757号(いずれも Van Gompel 等に対して発行さ
れたもの)、1980年6月24日発行の米国特許第
4,107,364号(Sisson) 、1985年6月25
日発行の米国特許第4,525,407号(Ness)、1
989年5月30日発行の米国特許第4,834,74
1号( Sabee )、および1991年1月23日に公開さ
れたヨーロッパ特許公開第409,315号(The Proc
ter & Gamble Company) に開示されているように作るこ
とができる。これらの特許はいずれも参考として、本明
細書中の開示の一部とするものである。
【0055】伸縮性のあるパネルは、1991年2月2
8日に出願された米国特許出願第07/662536
号、第07/662537号、および第07/6625
43号、ならびに1992年5月22日に出願された日
本特許出願平4−155637号に記載されているよう
に作ることもできる。好ましい伸縮性のあるパネル30
は、例えば、あらかじめ伸ばした伸縮性のあるストラン
ド、ひも、またはフィルムを、一対の不織布の間に伸縮
手段として取り付けるか、あるいは剪断変形可能な不織
布を、伸ばすことのできるフィルム(伸縮手段として)
にラミネートし、上記の日本特許出願に記載されている
ようにそれを「活性化」することにより形成することが
できる。(本明細書中で用いられる「あらかじめ伸ばし
た伸縮性のあるストランド、ひも、またはフィルム」
は、熱収縮可能なエラストマーフィルムを含むことがで
きる。)簡単にいえば、「活性化」するとは、ラミネー
トした織布を機械的に伸ばして、不織布の繊維が互い違
いになっている部分を、故意に変形または破壊すること
を意味する。したがって、この「活性化」したラミネー
ト体を引っ張ると、活性化の方向に(不織布により妨げ
られずに)伸びる。
【0056】適当な伸縮性のあるひも、ストランド、ま
たはフィルムは、LYCRAのような合成または天然ゴ
ム、エラストマースクリム、エラストマーフィルム(熱
収縮可能なエラストマーフィルムを含む)、エラストマ
ー織布または不織布、エラストマー不織布ラミネート体
のようなエラストマー複合体、合成または天然ゴムの発
泡体、等を含む材料から作ることができる。
【0057】伸縮手段として使用するのに好ましいエラ
ストマー発泡体には、例えばロード島、ミドルタウンの
Fulflex Inc. 製、またはオハイオ州、フレモントの L
udlow Composites Corporation製のような、好ましくは
厚みが約35ミルで密度が一立方フートあたり13ポン
ド(一立方センチメートルあたり0.214グラム)で
ある架橋した天然ゴム発泡体、あるいは、日本、横浜の
ブリジストン製でブリジストンSGポリウレタンフォー
ムという商品名で市販されているような、厚みが約80
ミルで密度が一立方フートあたり約2ポンド(一立方セ
ンチメートルあたり0.033グラム)であるポリウレ
タン発泡体が含まれる。
【0058】伸縮性のあるパネルを作る際に用いるのに
適当な不織布材料は、表面シート用の材料として既に述
べたものの中から選択することができる。
【0059】本発明の伸縮性のあるパネルは、少なくと
も縦(平らな状態で見た時に)の方向に弾力的に伸び広
がるのが好ましい。この「弾力的に伸び広がる」という
語は、引っ張る力を加え、その後その力を解除した時
に、伸縮性のあるパネルがほぼ元の大きさや形に戻るこ
とを意味する。本発明の伸縮性のあるパネルは、伸ばし
た後、それをすぐに緩めた時に(すなわち「急」弾力
性)、約5秒以内に少なくとも75%、元の形に戻るの
が好ましい。また、伸縮性のあるパネルをこのように伸
ばしてから緩めた時に、95%から98%、元の形に戻
るのがより好ましい。
【0060】さらに、伸縮性のあるパネルは、緩めた状
態から、平らな状態の図に示されるような完全に伸ばし
た状態とした時に、約200%から500%に伸びるの
が好ましく、約300%から約500%に伸びるのがよ
り好ましい。このような伸張性を付与するためには、伸
縮性のあるパネルのウエスト部分および足開口部分の伸
縮手段が、直径が約0.5−4.0mm、より好ましく
は約2.5mmの、天然ゴムから作られた伸縮性のある
ストランドであるのが好ましい。伸縮性のあるパネルの
ウエスト部分と足開口部分との間の部分における伸縮手
段用としては、Dupont - Toray Co., Ltd.製で、直径が
約0.2−1.0mm、好ましくは約0.5mmのオペ
ロンから作られた伸縮性のあるストランドが好ましい。
適当な伸び率、伸び、および元に戻る力を有する伸縮手
段を選択することにより、伸縮性のあるパネルは、適合
性不良や包み込み不良をおこす過剰なたわみや、ゆるみ
を与えることなく、おむつに良好な身体適合性やはき心
地を付与することができる。
【0061】伸縮性のあるストランドやひもを伸縮手段
として有する伸縮性のあるパネルの「急」伸縮性を改良
するためには、伸縮性のあるストランドを、それらの末
端でのみ伸縮性のあるパネルの不織布層に止め付ける
か、あるいは伸縮性のあるストランドの長さに沿って、
少なくとも限られた数の取り付け点で止め付けるのが好
ましい。
【0062】通常、あらかじめ伸ばした伸縮性のあるス
トランドの長さ方向に沿って接着剤を塗布して、それを
不織布に付着させる。止め付けた時に、伸縮性のあるス
トランドから引っ張る力を解除すると、ストランドは引
っ張る力をかけないときの緩んだ長さに縮もうとする。
しかしながら、伸縮性のあるストランドが縮まり、伸縮
性のあるパネルにギャザーが寄ると、伸縮性のあるスト
ランドの長さ方向に取り付けられた不織布は、伸縮性の
あるストランドの縮む力に反する力を生じる。この結
果、伸縮性のあるパネルは、個々のストランドに引っ張
る力をかけないときの緩んだ長さよりかなり長い、「緩
められた」長さをもつことになる。このために、ウエス
ト開口部が所望または期待したより実質的に大きくな
り、おむつがぴったりしなくなり、またはき心地が低下
する。
【0063】伸縮性のあるストランドは、その末端での
み取り付けられるのが好ましい。二層(またはそれ以上
の層)の不織布と、その間にある伸縮性のあるストラン
ドは、伸縮性のあるストランドの長さ方向に沿うそれぞ
れの側辺上に位置するシール部に沿ってシールすること
により、接合される。シール部に沿ってのシールは、連
続的であっても、あるいは断続的であってもよい。その
結果、伸縮性のあるストランドは、二層の不織布と伸縮
性のあるストランドのそれぞれの側辺上の側辺部分とに
より境をつけられたポケットの中に包み込まれる。シー
ルは、既に述べたように、機械的な手段でおこなっても
よいし、接着剤を用いておこなってもよい。
【0064】シール部に沿う不織布の一部分は、不織布
そのものをシールすることにより生ずるこわばりや、そ
れによる抵抗力を少なくするために、断続的に除去する
ことができる。
【0065】あるいは、伸縮性のあるストランドを適所
に保持するのを助けるために、伸縮性のあるストランド
の長さに沿う部分を、不織布の一層または両層と、好ま
しくは接着剤で、付着させることができる。接着剤の伸
縮性のあるストランドへの塗布は、らせん状、または液
滴状に接着剤をスプレイするような、従来からの手段に
よりおこなうことができる。適当な接着剤、および接着
剤の塗布方法は、裏面シートの吸収芯への止め付けに関
して既に述べたものと同じである。
【0066】おむつ10の別の例を、図10と図11に
示す。ここでは、おむつ10は四角形の胴体20を含む
ものとされている。図10に示されるように、伸縮性の
あるパネル30は、上記のように取り付け線21と22
に沿って胴体に取り付けられている。このおむつの例に
おいては、前取り付け線21aと21bは、前縁21上
にあって縦方向の中心線の近傍にある点、好ましくは中
心線上の点と、胴体20のそれぞれの側辺上の点とを結
ぶ、好ましくは左右対称に結ぶ線からなり、また後取り
付け線22aと22bは、後縁22上にあって縦方向の
中心線の近傍にある点、好ましくは中心線上の点と、胴
体20のそれぞれの側辺上の点とを結ぶ、好ましくは左
右対称に結ぶ線からなる。
【0067】この例においては、胴体20の前縁15と
前取り付け線21とは一致しておらず、また胴体の後縁
17と後取り付け線22とは一致していない。伸縮性の
あるパネル30は、取り付け線21と22とに沿って取
り付けられている。この例においては、前縁15(また
は後縁17)、胴体側縁23、および胴体の前取り付け
線21(または後取り付け線22)により囲まれる余分
な角部分は、取り除かれていない。胴体のこれらの角が
ひらひらする羽ばたきを防ぐために、この胴体の角を伸
縮性パネル30に取り付けるための留め付け手段をおむ
つが有するのが好ましい。係合要素が要素を係合するた
めの手段として用いられる限り、それらは当業者により
知られているようないかなる形からなっていてもよいと
いう観点から、要素同士を係合することのできる材料の
使用は非限定的である。好ましい留め付け手段は、19
90年1月13日出願された日本特許出願平2−218
97号に開示されているような留め具である。
【0068】図10に示されているおむつ10は、胴体
の角と伸縮性のあるパネル30の上に、留め具51と5
2とをそれぞれ有している。図11は、形成されたおむ
つ10を示す。図11に示されるように、胴体の角は、
伸縮性のあるパネル30に留め付けられている。
【0069】このようなフックのさらなる利点は、伸縮
性のあるパネルを締めたり、短くすることによりおむつ
のウエストの円周を短くして、ウエスト開口部がぴった
りと合うように使用者が調節できるようになることであ
る。
【0070】以下に述べるような伸縮性パネルをさらに
含むことができる好ましい例を図10に示す。それぞれ
のパネルは、伸縮力が異なっている複数の領域をその幅
方向に沿って有している。図10においては、伸縮性の
あるパネル30の三つの領域、すなわち36、37およ
び38で示される領域は、それぞれ異なる伸縮力を有し
ている。領域36は通常、三つの領域の中でもっとも大
きい伸縮力を有しており、また領域38は、領域37よ
り大きい力を有している。
【0071】異なる伸縮力を有する領域からなる伸縮性
のあるパネル30には、ウエスト開口部領域や足開口部
領域のような伸縮力がもっとも必要とされる領域に、も
っとも大きい伸縮力を付与できるという利点がある。異
なる伸縮力をもつ領域を有する伸縮性のあるパネルは、
一枚のシートの上に、または二枚のシートの間に、あら
かじめ異なる度合いに伸ばした伸縮性のあるストラン
ド、あるいは異なる伸縮力または伸縮性を有する伸縮性
のあるストランドを取り付けることにより、好ましく作
製することができる。タイプ、大きさ、厚み、および伸
縮手段の数を変えることにより、異なる伸縮力または伸
縮性を付与することができる。
【0072】異なる伸縮力をもつ領域を有する伸縮性の
あるパネル30は、異なる伸縮力をもつ不連続の部材を
それらの縁にそって連結して、単一のパネル30とする
ことによっても作ることができる。パネルの個々の部材
は、異なった伸縮手段(すなわち、例えば、異なる伸縮
性のあるストランド、または伸ばすことのできるフィル
ムを有する)、あるいは同じ伸縮手段(伸縮性のあるス
トランドのような)から作ることができ、またそれら
は、少なくとも他のパネル部材と接合する前にあらかじ
め伸ばされる。
【0073】図3に示される好ましい例においては、お
むつ10は足部に伸縮性のあるフラップ32を有するこ
とができる。この伸縮性のあるフラップ32は、当業者
に良く知られているいかなる手段によっても作ることが
できる。例えば、伸縮性のあるフラップ32は、胴体の
側縁23に沿って、表面シート24と裏面シート26と
の間に、あらかじめ伸ばした伸縮性のあるストランド3
3を挿入し、取り付けることにより作ることができる。
この伸縮性のあるフラップ32は、伸縮性のあるパネル
の足開口部縁23と共に、伸縮自在の足の開口部14を
形成する。この伸縮自在の足開口部により、おむつがよ
りぴったりし、またはき心地がより良くなる。さらに、
足部の伸縮性のあるフラップ32により、液体およびそ
の他の身体からの浸出物の封じ込め性を改良することが
できる。
【0074】おむつ10は、液体およびその他の身体か
らの浸出物の封じ込めを改良するために、さらに隔壁足
部折り返し34を有するのが好ましい。それぞれの隔壁
足部折り返し34は、足の領域における身体からの浸出
物の漏れを少なくするための幾つかの異なる例を含むこ
とができる。このタイプの足部折り返しは、足バンド、
サイドフラップ、隔壁折り返し、または伸縮性のある折
り返しとも呼ばれることもあるが、これらの言葉の意味
は同一である。米国特許第3,860,003号には、
収縮性のある足開口部、サイドフラップ、および伸縮性
のある折り返し(ガスケット折り返し)を形成するため
の一つまたはそれ以上の伸縮性のある部材を提供する使
い捨てのおむつが記載されている。
【0075】1990年3月20日発行の"Disposable
Absorption Articles Having Elasticized Flaps" と題
された米国特許第4,909,803号(Aziz等) に
は、足の領域の包み込みを改良するために、「立ち上が
った」伸縮性のあるフラップ(隔壁折り返し)を有する
使い捨ておむつが記載されている。1987年9月22
日発行の "Absorbent Article Having DualCuffs" と題
された米国特許第4,695,278号(Lawson) に
は、ガスケット折り返しと隔壁折り返しとを含む、二重
の折り返しを有する使い捨ておむつが記載されている。
【0076】おむつ10は、胴体20または伸縮性のあ
るパネル30の上に、一つまたはそれ以上のプリーツを
さらに有するのが好ましい。胴体上にプリーツを有する
おむつは、図12と図13に説明されている。図12は
平らな状態でのおむつ10の底面図であり、また図13
は形成されたおむつ10の底面図である。これらの図に
示されるように、胴体の股の領域が狭くなるように、胴
体の股の領域を中心に向かって引っ張ることにより、裏
面シート26にプリーツがつけられている。
【0077】非常に痩せた着用者に対する足の開口部の
適合性を改良するために、股の領域のプリーツは、より
おむつの前に向くようにするのが好ましい。股の領域を
狭くすると、足の動きに対する制限が少なくなり、はき
心地が良くなり、よりぴったりとする。一般的に、プリ
ーツは複数つける。プリーツは裏面シートにのみつけて
もよいし、あるいは吸収芯の縁29と胴体の縁23との
間の領域27において、裏面シートと表面シートとにつ
けてもよいし、あるいは胴体領域そのものの吸収芯、表
面シート、および裏面シートとにつけてもよい。それぞ
れのプリーツは二本の折り曲げ線61と62を有する。
二つの折り曲げ線61と62の間の裏面シート面63
は、二番目の折り曲げ線62の外側の裏面シート材の上
に折り曲げられ、プリーツ束縛手段(図示されていな
い)によりこの位置に止められる。
【0078】この束縛手段は、プリーツの中心におい
て、またはその長さ方向に沿って連続的であっても非連
続的であってもよく、また、プリーツの内側の裏面シー
ト部63と二番目の折り曲げ線62の外側の裏面シート
材との機械的シール、または接着剤によるシールであっ
てもよい。これらのプリーツは直線でも曲線でもよく、
プリーツの数と位置により、20mmから200mmの
範囲の長さとすることができる。複数のプリーツを並べ
てつけるのが好ましい。
【0079】図14は、伸縮性のあるパネル30上に、
伸縮性のあるパネルの伸びの方向と垂直に横に向けてプ
リーツを有するおむつ10の側面図である。伸縮性のあ
るパネル30上のプリーツにより、伸縮性のあるパネル
30そのものを短くしなくとも、ウエスト開口部および
足開口部をやや小さくできる。あるいは、プリーツを伸
縮性のあるパネルに、伸縮性のあるパネルの伸びの方向
と平行に縦に向けてつけることができる。このようなプ
リーツにより、足開口部が大きく、またより丸くなり、
そのためにおむつがよりぴったりし、はき心地ちが良く
なる。
【0080】図15と図16は、本発明の別の好ましい
例を示す。この例において、伸縮性のあるパネル30の
足開口部縁12は胴体20の側辺23と接続されてお
り、また足開口部14aは、胴体20の側辺23と吸収
芯28の側縁29との間の領域において、胴体20を貫
いて形成されている。
【0081】図17は、図15の例に類似した別の好ま
しい例を示す。ただし、足開口部は、胴体ではなく伸縮
性のあるパネルそのものを貫いて形成されている。伸縮
性のあるパネルにおける足開口部14aは、伸縮性のあ
るパネルを胴体に取り付ける前に作ることができる。図
22、図24、図25および図26に示される伸縮性の
あるパネルの取り付け方法においては、足開口部は、伸
縮性のあるパネルを胴体の側縁に取り付けた後に、伸縮
性のあるパネルに形成することもできるが、伸縮性のあ
るパネルを胴体の表面シート面の上に折り曲げてこれに
取り付ける前に形成するのが好ましい。この例において
は、足の周りに伸縮性をもたせるために、伸縮手段を、
足開口部の側辺の一方、または両方に置くことができ
る。
【0082】図18に示されるように、本発明の別の好
ましい例では、胴体と伸縮性のあるパネルの一部を胴体
の側辺に沿って除去(例えば、切断または圧断により)
することにより、足開口部を形成することができる。あ
るいは、胴体と伸縮性のあるパネルのどちらか一方の一
部分を除去することができ、それにより足開口部、およ
び足開口部の適合性を改良することができる。伸縮性の
あるパネルと胴体の足開口部縁には、おむつがよりぴっ
たりするよう、また浸出物の封じ込めを改良するため
に、伸縮性のあるフラップ32と隔壁折り返し34を設
けるのが好ましい。
【0083】本発明の特に好ましい例を、図19に示
す。この例で得られるおむつの胴体は、胴体の前の部分
と後ろの部分が、胴体を通る横方向の中心線に関して非
対称となるように形成、または切断するのが好ましい。
図19において、胴体の向かい合う側縁23と、伸縮性
のあるパネルの向かい合う足開口部縁12とは互いに、
あるいは胴体の縦方向の中心線に平行になっていない。
足開口部縁と胴体の縁に、おむつの後ろから前に向かっ
て内側に向けてその幅が狭くなるようテーパー(角度θ
で)がつけられており、足開口部およびおむつ全体がよ
りぴったりし、外観も良くなる。後ろ側の吸収芯と胴体
の領域を広くし、また前側の吸収芯と胴体の領域を狭く
することにより、子供にも大人にもよりぴったりさせる
ことができる。テーパーの角度θは約30°までの角度
から選択でき、約5°から25°であるのがより好まし
い。角度θの選択は、取り付け線21および22の角度
αとβの選択、および所望の適合性および外観にもよ
る。
【0084】あるいは、この例において、胴体の側縁2
3および伸縮性のあるパネルの足開口部縁12を接合し
て、足開口部を胴体に(図15で14aで示されるよう
に)、あるいは伸縮性のあるパネルそのものに(図17
で14aで示されるように)形成してもよい。足開口部
14の領域における伸縮性のあるパネルに設けられた伸
縮手段を足開口部縁12と平行に向け、また胴体に取り
付けた伸縮性のあるフラップ32の伸縮手段を胴体の縁
23と平行に向けるのが好ましい。
【0085】本発明の別の観点によれば、図1に示され
るおむつ10を製造する方法が提供される。図20、図
21および図22を参照しながら、その方法を説明す
る。図20に示されるように、まず吸収芯28を表面シ
ート24と裏面シート26との間に置き、その後胴体2
0を、胴体20の組み立てに関して述べた好ましい方法
にしたがって組み立てることができる。表面シート24
と裏面シート26は、伸縮性のあるパネルを取り付ける
前に吸収芯と付着させることができる。あるいは、後述
するような、伸縮性のあるパネル30と胴体20とを同
時に付着させるような手段で付着させることができる。
【0086】図20において矢印で示すような縦方向に
伸縮性のあるパネル30を伸ばし、その後、ウエスト開
口部縁16と胴体20の縦方向の中心線、すなわち図2
0における線A−A、とを重ね合わせて、胴体20のそ
れぞれの半分に取り付ける。ウエスト開口部縁16は、
前述のように、胴体の前縁と後縁のどちらか、または両
方の上にある縦方向の中心線を越えて伸びていてもよ
い。あらかじめ伸ばした伸縮性のあるパネル30を、取
り付け線21と22に沿って胴体20に取り付ける。あ
らかじめ伸ばしたパネルの胴体への取り付けは、取り付
け線21と22の領域を、伸縮性のあるパネルの材料と
胴体の材料とを融着させるのに充分な機械的エネルギー
で処理することによりおこなうことができる。
【0087】本明細書で用いられる「機械的エネルギ
ー」には、ヒートシールに用いられるような熱エネルギ
ーも含まれる。このような機械的エネルギーは、好まし
くは超音波装置またはピンチローラーにより付与するこ
とができる。これらは、このような目的用として良く知
られているものである。機械的なシールとして好ましい
のは、伸縮性パネルの熱可塑性材料と胴体の熱可塑性材
料とを、表面シートとであれ裏面シートの着用者に面す
る面とであれ、固着する圧固着シールである。
【0088】一つの適当な方法においては、あらかじめ
伸ばした伸縮性のあるパネルを胴体上に重ねた胴体集合
体を、回転式のアンビルローラーと、通常一立方センチ
メータにつき約1500から5000キログラム力の圧
を伸縮性のあるパネル−胴体集合体にかける回転式の加
圧ローラーとの間に通し、それにより、幅が通常1−1
0mm、好ましくは2−5mmである取り付け線を形成
する。固着のパターンは、連続的であっても、非連続的
であってもよく、また直線、曲線、または不規則な形で
あってもよい。約80℃以下の温度を用いるのが好まし
い。アンビルローラーと加圧ローラーを、常温で動かす
のがもっとも好ましい。伸縮性のあるパネルまたは胴体
の材料がそれらの熱可塑化温度において損傷を受けたり
脆弱化するのを避けるために、それらの熱可塑化温度よ
り充分低い温度であれば、常温より高い温度を用いるこ
とができる。
【0089】別の好ましい方法は、回転式アンビルロー
ラーおよび/または回転式加圧ローラーを、伸縮性のあ
るパネル、および胴体の熱可塑性材料の溶融点、または
それ以上に加熱し、取り付け線の領域における不織布層
の過剰な損傷、および脆弱化を避けるために、かなり弱
い圧力をかけることによりなされるヒートシールであ
る。
【0090】取り付けは、接着剤または化学的シールを
用いて、伸縮性のあるパネルと胴体とを固着することに
よってもおこなうことができる。このような目的のため
に適当な接着剤は、コード番号#1524のMinesota M
ining and Manufacturing Co. (3M)製の両面接着テープ
である。このようにして得られるおむつ10の平らにし
た状態を、図21に示す。図21に示すように、平らに
した状態で胴体が実質的に六角形となるように、胴体2
0の角20aを除去してもよい。
【0091】図22は、上記の方法を実施するための一
つの装置の略図である。この装置においては、裏面シー
トが連続して結合されてなるストリップ26が、供給手
段(図示されていない)により縦方向に供給される。供
給ローラー61は、表面シートが連続して結合されてな
るストリップ24を、吸収芯28を縦方向の空間に供給
手段(図示されていない)によりあらかじめ供給してあ
る裏面シートのストリップ26上に案内するように作動
するので、吸収芯28が表面シートのストリップ24と
裏面シートのストリップ28との間に挟まれ、それによ
り吸収性のある胴体20が形成される。
【0092】この後、表面シートのストリップ24上
に、供給ロール62により、伸縮性パネルの連続的な織
布のストリップ30が二本平行に供給されるか、または
中心線に沿って二つのストリップに分割される織布のロ
ールが供給される。それらは、胴体に取り付ける前にあ
らかじめ伸ばされる。得られたストリップの集合体は、
供給ロール62の下流の地点で、例えばヒートシールま
たは接着剤により胴体に取り付けられる。その後、組み
立てられたおむつを、切断手段(図示されていない)に
より横方向に切断して、一つ一つのおむつとする。おむ
つの余分な角部分を伸縮性のある取り付け線の外側で除
去して、平らな状態のときにおむつ10が実質的に六角
形となるようにしてもよい。
【0093】図15に示されているおむつ10は、本発
明の第三の見地となる以下の方法により作るのが好まし
い。図23で説明されるように、伸縮性のあるパネル3
0を、その縁25と胴体20のそれぞれの側縁23とを
重ね合わせて置く。伸縮性のあるパネル30の縁25
が、表面シート24と裏面シート26のそれぞれの縁2
3aと23bとの間にくるようにするのが好ましい。こ
の後、得られた集合体を、図23において矢印で示した
位置で縁23に沿って、例えば上記のような機械的なシ
ールまたは接着剤により固着する。足開口部14aは、
上記の集合体を固着する工程の前、または後で切断また
は圧断することにより、胴体20を貫いて形成すること
ができる。
【0094】図24に示されるように、側縁23と吸収
芯の縁29との間における胴体の領域27中に足開口部
14aを有する例は、足開口部をよりぴったりさせ、は
き心地や包み込みを改良するために、一つ、またはそれ
以上の伸縮性のあるフラップ32aと32bを足開口部
の周囲に有することができる。
【0095】この後、図24に示すように、ウエスト開
口部縁16が少なくとも胴体20の縦方向の中心線A−
Aに達するように、伸縮性のあるパネル30を折り曲げ
る。この例においては、ウエスト開口部縁16は、前述
のように、縦方向の中心線を越えていてもよい。この
後、伸縮性のあるパネル30を、取り付け線21と22
に沿って胴体20に取り付け、胴体20と伸縮性のある
パネル30の余分な角部分を除去して、図15に示すお
むつ10を完成させる。
【0096】本発明の好ましい例によれば、図23およ
び図24に示されるような伸縮性のあるパネル30は、
伸縮性のあるパネル30の二倍の幅のあるパネル50か
ら作ることができる。図25と図26に示されるよう
に、二倍幅のパネル50を39aと39bの部分に分け
る線16に沿って、あらかじめ伸ばした伸縮手段40、
好ましくは伸縮性のあるストランドを、二倍幅のパネル
50の上に設ける、好ましくは二倍幅のパネル50に取
り付ける。パネル50を線16に沿って折り曲げた後、
接着剤または機械的なシールなどにより39bの部分を
39aの部分に取り付けて、伸縮性のあるパネル30を
形成する。パネル50の内側の縁25aを外側の縁25
bに重ね合わせ、縁25aと縁25bが、組み立ての前
に、表面シート24と裏面シート26のそれぞれの縁2
3aと23bとの間にくるようにするのが好ましい。
【0097】本発明の第四の見地によれば、上記の得ら
れた集合体の固着工程を減らすために、裏面シート28
または表面シート24のような吸収性のある胴体20の
層のうちの一つ、および伸縮性のあるパネル30とを一
枚シートから作ることができる。したがって、この一枚
シートは胴体領域と、胴体領域のそれぞれの側から伸び
る側領域を有し、またこの側領域には伸縮手段が設けら
れている。側領域は、本明細書で前に記載した伸縮性の
あるパネル30に伸縮性を付与するための方法により、
伸縮自在とするのが好ましい。
【0098】側領域に伸縮性を付与する工程の後、また
は前で、吸収芯28を一枚シートの胴体領域とカバーシ
ートとの間に置いて、一枚シートの胴体領域、カバーシ
ート、およびそれらの間にある吸収芯とからなる胴体部
分を組み立てる。一枚シートが液体透過性を有してい
て、表面シートとしての働きをする場合には、カバーシ
ートは液体非透過性で、裏面シートとして働くことので
きるものでなければならない。あるいは、一枚シートが
液体非透過性であり、裏面シートして働くことができる
場合には、カバーシートは液体透過性で、表面シートと
して働くことのできるものでなければならない。得られ
た集合体から、本発明の第三の見地の方法として述べた
工程により、おむつを作ることができる。
【0099】伸縮性のあるパネルを形成し、それらを胴
体に取り付けるための上記の方法から、前述のさまざま
な例が得られる。足用の伸縮体32、および隔壁折り返
し34を取り付ける方法は、前述のような方法として良
く知られている。伸縮手段が胴体、または伸縮性のある
パネルに、縦方向の中心線(製造する際の方向で)と平
行でない方向に向けて取り付けられているこれらの例に
おいては、胴体または伸縮性のあるパネルが、図22に
示されるような製造機械に沿って移動するにつれて、伸
縮手段を中心線から横にどのような距離にでも取り付け
られる公知の手段が存在する。
【0100】例えば、図19に示される足用の伸縮体3
2の作製においては、横方向(胴体の動きに対して垂
直)に往復運動する案内手段(図示されていない)によ
り、伸縮手段(伸縮性のあるストランドのような)が裏
面シート(吸収芯24の縁29の外側で)に取り付けら
れる。これにより、それぞれの胴体が案内手段を通過す
る際に、伸縮性のあるストランドの横方向の取り付け位
置が調節される。往復運動のサイクルは、胴体要素が案
内手段を通過する速度と一致するよう調節し、タイミン
グを合わせる。案内手段の速度を、案内手段が1サイク
ルで往復するように調節することにより、胴体の上に直
線状、対角線状、または曲線状に伸縮性のあるストラン
ドを形成することができる。あるいは、表面シートを胴
体に取り付ける前に、表面シートに伸縮性のあるストラ
ンドを取り付けることができる。同様の方法により伸縮
手段を伸縮性のあるパネルに取り付けて、縦ではない方
向に向けて伸縮手段を設けることもできる。
【0101】図27に示されるように、本発明の一実施
形態によるはかせるタイプのおむつは、着用者から汚れ
たおむつをはずして捨てる前にこのおむつを留めるため
の、処分を容易にする手段70を含む。従来からのおむ
つは、おむつが着用者にしっかりと止まるように、普
通、おむつのウエストの後ろの領域の側縁上に、一対の
接着テープまたは機械的なタブを、またウエストの前の
領域に適当な引き上げ領域を有している。はかせるタイ
プのおむつの場合には、着用者のウエストの周りにおむ
つをしっかりと止めるためのこのようなテープタブは通
常必要とされず、この目的は、伸縮性のあるパネルによ
り果たされる。
【0102】本発明のはかせるタイプのおむつの場合、
汚れたおむつは、伸縮性のあるパネル30を前取り付け
線21に沿って胴体20から外して取り除くのが好まし
い。この後、この汚れたおむつをウエストの前の領域8
からウエストの後ろの領域9に向かって巻き上げ、図2
8に示されるように、処分を容易にする手段70で留め
ることができる。この処分方法を容易にするために、処
分を容易にする手段70は、縦に向けて、ウエストの後
ろの領域9における胴体20の着衣に面する面に取り付
けるのが好ましい。
【0103】処分を容易にする手段70としては、従来
からのいかなる接着テープ、または機械的なテープタブ
をも用いることができるが、好ましい手段は、図29に
示されるような、三つの部分がZ字状に折り曲げられて
いる接着テープタブである。接着テープタブ70は、第
一セクション71、第二セクション72、および第三セ
クション73からなる。第一セクション71は、感圧接
着手段75により胴体20に止め付けられており、また
その一方の端は、同じ感圧接着手段75により第二セク
ション72の一方の端に止め付けられている。
【0104】第二セクション72は、そのもう一方の端
で、当業者に良く知られている感圧接着手段79により
第三セクション73に止め付けられている。第二セクシ
ョン72は、第三セクション73と面する表面に剥離手
段77を有することができる。第三セクションと感圧接
着手段79との接着力は中程度である。適当な剥離手段
77は、シリコン塗膜、またはポリエチレンでできた剥
離ライナーである。剥離手段77は、感圧接着手段79
と相溶性のある、第三セクション73に面する表面上に
設けた接着力の低い感圧接着剤であってもよい。このこ
とは、接着力の低い感圧接着手段77を接着手段79に
接着しても、接着手段77と79のそれぞれの接着性を
有意に変化させずにそれらを剥離することができるとい
うことを意味する。おむつを留めるために使用する前
に、第二セクション72を、接着力のより低い塗膜81
により、別に第一セクション71に取り付ける。
【0105】Z字に折り曲げられたこのテープタブ70
を使用するためには、使用者が、テープタブの第三セク
ション73の82の部分を引き上げて広げる。これによ
り第三セクション73が第二セクション72から引き剥
がされ、それにより第二セクション72が折り目78で
広げられて第一セクション71から引き剥がされ、それ
により折り目76で折り曲げられていた第一セクション
71が広げられる。この後、第一セクション71、第二
セクション72、および第三セクション73のそれぞれ
の接着手段75、77、および79を、広げられたテー
プタブ70と、巻き上げられたおむつの胴体20の外側
の着衣に面する表面とを留め付けるのに用いることがで
きる。
【0106】類似の接着テープタブは、1990年10
月24日に出願されたドイツ特許出願第P403385
0.9号(スリーM社、ミネアポリス、MN)に開示さ
れている。これは、参考として本明細書の開示の一部と
するものである。
【0107】本発明の好ましい例を示し、説明したが、
本明細書に記載した使い捨ておむつは、本発明の範囲を
越えない範囲で、当業者に知られている適当な変更を加
えることにより、さらに変えることができる。したがっ
て、本発明の範囲は、特許請求の範囲から考えられるべ
きであり、また本明細書中および図面中に示され、また
記載された構造および操作の細部に限定されるものでは
ないと解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例によるはかせるタイプの使い捨
ておむつの一例を、着用者が着用したときの形で示す斜
視図である。
【図2】図1に示したおむつを、平らにした状態で示す
斜視図である。
【図3】図2に示したおむつを示す一部切り欠き図であ
る。
【図4】図2の切断線B−Bに沿って見た断面図であ
る。
【図5】図2の切断線C−Cに沿って見た断面図であ
る。
【図6】図2によるおむつの別の例を、切断線C−Cに
沿って見た断面図である。
【図7】本発明の参考例によるはかせるタイプの使い捨
ておむつの別の例を、平らにした状態で示す斜視図であ
る。
【図8】本発明の参考例のはかせるタイプの使い捨てお
むつの別の例を、平らにした状態で示す斜視図である。
【図9】本発明の参考例のはかせるタイプの使い捨てお
むつの別の例を、平らにした状態で示す斜視図である。
【図10】本発明の参考例によるはかせるタイプの使い
捨ておむつの別の例を、平らにした状態で示す斜視図で
ある。
【図11】図10に示したおむつを、着用者が着用した
ときの形で示す斜視図である。
【図12】胴体にプリーツを有するおむつを、平らにし
た状態で示す底面図である。
【図13】胴体にプリーツを有するおむつを、着用者が
着用したときの形で示す底面図である。
【図14】伸縮性のあるサイドパネルにプリーツを有す
るおむつの側面図である。
【図15】本発明の参考例によるはかせるタイプの使い
捨ておむつの別の例を、平らにした状態で示す斜視図で
ある。
【図16】図15の切断線D−Dに沿って見た断面図で
ある。
【図17】本発明の参考例によるその他の好ましい例を
示した図である。
【図18】本発明の参考例によるその他の好ましい例を
示した図である。
【図19】本発明の参考例によるその他の好ましい例を
示した図である。
【図20】本発明の参考例によるおむつの組み立てを説
明する図である。
【図21】本発明の参考例によるおむつの最終的な組み
立てを説明する図である。
【図22】本発明の参考例によるおむつを連続的に製造
する方法を図式的に説明する図である。
【図23】図15に示したおむつの組み立てを説明する
断面図である。
【図24】図15に示したおむつの好ましい製造方法を
説明する図である。
【図25】図15に示したおむつの組み立てを説明する
断面図である。
【図26】図15に示したおむつの別の好ましい製造方
法を説明する図である。
【図27】本発明の一実施形態としての使い捨てを容易
にする手段を有するおむつを示す斜視図である。
【図28】巻き上げて、使い捨てを容易にする手段で止
めた状態の汚れたおむつを示した図である。
【図29】図27に示した使い捨てを容易にする手段と
して好ましく用いられる、Z字型に折り曲げた接着テー
プタブの拡大断面図である。
【符号の説明】
7 股領域 8 前ウエスト領域 9 後ウエスト領域 10 おむつ 12 足開口部縁 13 ウエスト開口部 14 足開口部 15 前縁 16 ウエスト開口部縁 17 後縁 20 胴体 21 前取り付け線 22 後取り付け線 23 側辺 24 表面シート 26 裏面シート 28 吸収芯 30 伸縮性のあるパネル 70 処分を容易にする手段 71 第一セクション 72 第二セクション 73 第三セクション A−A 縦方向の中心線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月15日(2001.6.1
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、縁を有するウエスト開口部と、一対の足
開口部と、液体透過性の表面シートと、液体非透過性の
裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間
に挟まれた吸収芯と、を備えた、はかせるタイプの使い
捨ておむつであって、前記おむつは、汚れたおむつを留
めるために衣服に面する面に配置された処分を容易にす
る手段を備え、前記処分を容易にする手段は、引上げ用
の部分を有する処分用テープを有し、前記処分用テープ
は、おむつの着用状態においては前記ウエスト開口部の
前記縁を越えて延びておらず、且つ前記引上げ用の部分
前記ウエスト開口部側に位置させるように前記縁の延
在方向に直交する方向に延在しており、一方、汚れたお
むつを留め付ける状態においては前記ウエスト開口部の
前記縁を越えて延び得る、ことを特徴とする。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61G 12/00 (71)出願人 592043805 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 ヤップ,シー アーン. 兵庫県神戸市灘区岸地通4−1−21 サン コート王子公園102号

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縁を有するウエスト開口部と、一対の足開
    口部と、液体透過性の表面シートと、液体非透過性の裏
    面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に
    挟まれた吸収芯と、を備えた、はかせるタイプの使い捨
    ておむつであって、 前記おむつは、汚れたおむつを留めるために衣服に面す
    る面に配置された処分を容易にする手段を備え、前記処
    分を容易にする手段は、引上げ用の部分を有する処分用
    テープを有し、前記処分用テープは、おむつの着用状態
    においては前記ウエスト開口部の前記縁を越えて延びて
    おらず、且つ前記引上げ用の部分が前記ウエスト開口部
    側に位置しており、一方、汚れたおむつを留め付ける状
    態においては前記ウエスト開口部の前記縁を越えて延び
    得る、はかせるタイプの使い捨ておむつ。
  2. 【請求項2】前記引上げ用の部分の表面は接着性を有し
    ていないことを特徴とする請求項1記載の使い捨ておむ
    つ。
  3. 【請求項3】前記処分を容易にする手段は、前記衣服に
    面する面の後ウエスト領域に配置されている、請求項1
    又は2に記載のはかせるタイプの使い捨ておむつ。
  4. 【請求項4】前記処分用テープはその長手方向がおむつ
    の縦方向中心線に整合されている、請求項1乃至3のい
    ずれか一項に記載のはかせるタイプの使い捨ておむつ。
  5. 【請求項5】前記処分用テープは接着テープである、請
    求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のはかせるタ
    イプの使い捨ておむつ。
  6. 【請求項6】前記処分用テープは機械的テープである、
    請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のはかせる
    タイプの使い捨ておむつ。
  7. 【請求項7】前記処分用テープは長手方向に折り曲げら
    れている、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載
    のはかせるタイプの使い捨ておむつ。
  8. 【請求項8】前記処分用テープはそれぞれ別個の複数の
    テープ部材を有し、これらのテープ部材を直列につなぎ
    合わせて前記処分用テープが形成されている、請求項1
    乃至請求項7のいずれか一項に記載のはかせるタイプの
    使い捨ておむつ。
  9. 【請求項9】前記処分用テープは、第1セクション、第
    2セクション及び第3セクションから成り全体としてZ
    字状を成している、請求項1乃至請求項8のいずれか一
    項に記載のはかせるタイプの使い捨ておむつ。
  10. 【請求項10】前記第1セクションは、前記衣服に面す
    る面に取り付けられている、請求項9記載のはかせるタ
    イプの使い捨ておむつ。
  11. 【請求項11】前記処分用テープは前記第2セクション
    と前記第3セクションとの間に挟まれた剥離手段をさら
    に有する、請求項9又は請求項10に記載の使い捨てお
    むつ。
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