JP2001275090A - デジタル放送送信方法およびデジタル放送受信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ＣＭのようなイベント発生時にチャンネルを
他に替えてもイベント終了時にチャンネルを自動的に元
に戻し、番組の見落としを効率的に軽減するデジタル放
送受信装置を提供する。 【解決手段】 チューナ１とチューナ２を備え、チュー
ナ１で番組を視聴中にイベントが発生し、チャンネルを
切り替える時は、チューナ２でそのチャンネルを監視す
る。ＣＰＵ３はチューナ２で監視しているチャンネルの
イベントが終了したことを検知すると、チューナ１に対
して選局命令を送信する。チューナ１はＣＰＵ３からの
選局命令に従って、自動的にチャンネルを元のチャンネ
ルに切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル放送送信
方法、デジタル放送受信装置に関するもので、特にデジ
タル放送データにＣＭなどのイベントの、種類、タイト
ルおよび開始時間を含むイベント情報を組み込む方法
と、デジタル放送受信装置におけるデジタル放送データ
受信時のＣＭのようなイベントの検出や、チャンネル切
り替えの制御に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】今日用いられるテレビ受像機は様々な機
能が備えられ、また高画質化や高音質化が図られてい
る。例えば、今日用いられているテレビ受像機には、大
抵リモコン装置が備えられ、番組チャンネルを離れたと
ころから容易に選択できるようになっている。

【０００３】また、最近、注目されているデジタル衛星
放送システムによれば、従来の放送システムに比べ遥か
に多くのチャンネルによって多くの番組が放送され、各
家庭では、この中から好みの番組のチャンネルをリモコ
ン装置により選択して、テレビ受像機で視聴することが
できる。

【０００４】ところで、デジタル放送を視聴中、チャン
ネルを他のチャンネルに切り替える方法として、従来で
は、視聴者がリモコン装置を操作することで切り替える
方法や、特開平６−３３４９３０号公報に記載のよう
に、リモコン装置で設定した時間が経過した時点で自動
的にチャンネルを切り替える方法があった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような方法では以下に述べる問題点がある。例えばＣＭ
などのようにあるイベントが発生している間に、チャン
ネルを他に切り替え、そのイベント終了後に再び元のチ
ャンネルに戻したいとする。この場合、視聴者がリモコ
ン装置による操作によってチャンネルを替える方法で
は、正確な切り替えタイミングが分からないことから、
早く戻し過ぎて特に見たくない映像を見ることになった
り、遅く戻してしまい見たい番組の一部を見逃してしま
うということが起こり得る。

【０００６】また、特開平６−３３４９３０号公報のよ
うに視聴者があらかじめ設定した時間が経過した後、以
前見ていたチャンネルに自動的にチャンネルを戻すとい
う方法の場合、正確な時期にチャンネルを元に戻すには
あらかじめ正確な時間が分かっていなければならず、こ
の時間を視聴者が設定するので、リモコン装置でチャン
ネルを切り替える場合と同様に、早くチャンネルが戻っ
て見たくない映像を見たり、元のチャンネルに戻るのが
遅れて見たい番組の一部を見逃してしまう、という問題
が起こる。

【０００７】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、ＣＭのようなイベントの、種類、タイ
トルおよび開始時間を含むイベント情報をデジタル放送
用のデータに組み込むようにしたデジタル放送送信方法
を提供することを目的とする。

【０００８】また、ＣＭのようなイベント発生時にチャ
ンネルを他に替えてもそのイベント終了時に自動的にチ
ャンネルを元に戻し、番組の見落としを効率的に軽減す
ることのできるデジタル放送受信装置を提供すること目
的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１に記載のデジタル放送送信方法は、少なく
とも各番組の映像信号と、音声信号と、番組タイトル、
番組開始時間および番組終了時間を含む番組情報とをＭ
ＰＥＧ２規格によって符号多重化し、トランスポートス
トリームとして送信するデジタル放送送信方法におい
て、ＣＭのようなイベントの、種類、タイトルおよび開
始時間を含むイベント情報を前記トランスポートストリ
ームに組み込む、ことを特徴とする。

【００１０】また、請求項２に記載のデジタル放送受信
装置は、少なくとも各番組の映像信号と、音声信号と、
番組タイトル、番組開始時間および番組終了時間を含む
番組情報と、ＣＭのようなイベントの、種類、タイトル
および開始時間を含むイベント情報とを符号多重化して
作成したトランスポートストリームを受信可能なデジタ
ル放送受信装置において、少なくとも第１および第２の
チューナを含み前記トランスポートストリームを受信す
る受信手段と、前記トランスポートストリームから前記
イベントの発生および終了を検知する手段と、前記イベ
ント発生中に前記第１のチューナで選局されている第１
チャンネルを他のチャンネルである第２チャンネルに切
り替えた場合、前記第１のチューナで選局していた前記
第１チャンネルを前記第２のチューナーにより監視し、
前記第１チャンネルで発生していた前記イベントが終了
した時点で、前記第１のチューナのチャンネルを前記第
１のチャンネルに自動的に切り替える第１切り替え手段
と、を備えることを特徴とする。

【００１１】また、請求項３に記載のデジタル放送受信
装置は、請求項２に記載のデジタル放送受信装置におい
て、視聴中の番組に関する履歴を記憶する履歴記憶手段
と、前記イベント発生時に前記チューナで選局されてい
るチャンネルを前記履歴記憶手段が記憶している前記履
歴に従い、前記イベントが発生していない他のチャンネ
ルに自動的に切り替えるとともに、チャンネルを切り替
えた後、切り替えたチャンネルで前記イベントが発生し
た時、再び前記履歴に従い、前記イベントが発生してい
ない他のチャンネルに自動的にチャンネルを切り替える
第２切り替え手段とをさらに備えたことを特徴とする。

【００１２】また、請求項４に記載のデジタル放送受信
装置は、請求項２または３に記載のデジタル放送受信装
置において、どのようなイベントに対して前記第１切り
替え手段または前記第２切り替え手段を使用するかを設
定する手段を備えた、ことを特徴とする。

【００１３】 〔発明の詳細な説明〕

【発明の実施の形態】以下に本発明のデジタル放送受信
装置について図面を参照しつつ説明する。図９は、実施
の形態１から実施の形態３のデジタル放送受信装置が適
用されたテレビ受像機およびリモコン装置を示す図であ
る。図９において、１０はテレビ受像機、１１はリモコ
ン装置、１２はリモコン装置１１のモード設定スイッ
チ、１３はデジタル放送受信装置、４はリモコン受信部
である。

【００１４】（実施の形態１）図１は、本実施の形態１
に係るデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図で
ある。図１において、１、２はチューナ、３はＣＰＵ、
４はリモコン受信部、５はモード設定部である。図１に
示すように、デジタル放送受信装置にチューナ１とチュ
ーナ２の２つのチューナーが設けられているのは、デジ
タル放送開始当初はアナログ放送も同時に放送されるの
でアナログ・デジタル用に２つもしくはそれ以上のチュ
ーナが必要であるからである。

【００１５】また、図２は放送局側から実施の形態１に
係るデジタル放送受信装置に送信されるデジタル放送用
のデータであるトランスポートストリームの構成図であ
る。デジタル放送用のデータを送る放送局側では映像信
号や音声信号と同時に図２に示すような番組情報をＭＰ
ＥＧ２規格により圧縮符号化して、多重化しトランスポ
ートストリームとして送信することができる。図２に示
す、デジタル放送で用いられるトランスポートストリー
ムにはuser data部が存在する。このuser data部に放送
局側であらかじめデータを付加しておくことで、イベン
トの開始・終了を検知できるようにする。例えばuser d
ata部にstart bit、header部、data部、end bitを付加
し、header部を図２のように設定した場合、header部の
データを読み取ることで、現在放送されている映像が予
定された放送なのか、ＣＭなどのイベントなのか、野球
中継が延長されたときのように前の番組が延長されてい
るのか、報道特番のような特別番組なのかが分かる。ま
た、data部に番組名、番組開始時間、番組終了時間など
を入れておくと、野球中継の録画を自動的に延長した
り、野球放送の延長に対応して録画開始時間を遅らせる
ことが出来るようになる。

【００１６】以上のような方法で作成されたトランスポ
ートストリーム中の番組情報から、ＣＰＵ３はstart bi
tとend bitを選局時から検知することでトランスポート
ストリーム中のデータを切りだし、そしてheader部の値
の変わり目とデータ部の内容を調べることでイベントの
開始・終了を検知する。

【００１７】なお、デジタル放送でなくアナログ放送で
あっても、例えばクローズドキャプションのデータの合
間に送られるＸＤＳ（Extended Data Services）に番組
情報やイベント情報などのデータを組み込むことでデジ
タル放送と同様のサービスが出来るようになる。

【００１８】また、デジタル放送でも、上述のようなト
ランスポートストリームの形ではなく、拡張したＸＤＳ
に番組情報やイベント情報などのデータを組み込み、デ
ジタル放送用のデータとして放送局側からデジタル放送
受信装置に送信することも可能である。

【００１９】以上のように構成される実施の形態１のデ
ジタル放送受信装置において、図３に示したようにチュ
ーナ１でチャンネル１（Ｃｈ1）を視聴中に例えばＣＭ
などのあるイベントが発生し、チャンネルをチャンネル
1とは別チャンネルであるチャンネル２（Ｃｈ２）に替
え、その後、Ｃｈ１のイベントが終了した時点でチュー
ナ１のチャンネルを再び元々見ていたＣｈ１に自動的に
戻したいとする。この時のデジタル放送受信装置の動作
を図４に示すフローチャートを用いて説明する。

【００２０】まず、視聴者がチューナ１でＣｈ１を選局
すると（ステップ１）、ＣＰＵ３はチューナ１からの番
組情報を常時、取得、処理し、イベントの発生を検知す
る（ステップ２）。次に、イベント発生検知後、視聴者
のリモコン操作によりリモコン受信部４から送られるチ
ャンネルの変更通知もしくは後述する履歴に従い、チャ
ンネルを変更（ステップ３）する時点で、ＣＰＵ３はモ
ード設定部５から現在発生しているイベントが終了した
際にチャンネルを元に戻す設定になっているか否かのモ
ード情報を受け取り（ステップ４）、現在発生している
イベントが終了した時点で自動的にチャンネルを元に戻
すモードになっていれば、チューナ１に選局命令を送信
する。チューナ１はＣＰＵ３の選局命令に従って合わせ
ているチャンネルをＣｈ１からＣｈ２に切り替える（ス
テップ５）。そして、チャンネルを切り替えた時点から
チューナ２はＣｈ１の監視を始める（ステップ６）。そ
の後、ＣＰＵ３は、チューナ２から得られる番組情報か
らイベントの終了を検知した時点で（ステップ７）、チ
ューナ１に選局命令を送信する。チューナ１はＣＰＵ３
の選局命令に従って合わせているチャンネルをＣｈ１に
戻す（ステップ８）。この時に、チューナ２によるＣｈ
１の監視を停止する（ステップ９）。

【００２１】なお、イベントの検出方法として、例えば
イベントをアナログ放送のＣＭに限ればステレオ放送で
あるか否かや、２ヶ国語放送であるか否か等により、Ｃ
Ｍを検出する方法がある。

【００２２】また、今回の例ではチューナ１をＣｈ２に
切り替え、チューナ２でＣｈ１を監視したが、チューナ
２でＣｈ２を表示し、チューナ１はそのままチャンネル
を切り替えずＣｈ１を監視しても良い。

【００２３】以上のように実施の形態１のデジタル放送
受信装置によれば、チューナ１およびチューナ２を備
え、チューナ１で選局しているチャンネルでＣＭなどの
ような特定のイベントが発生中に、チャンネルを切り替
えた場合、チューナ２でそのチャンネルを監視してお
き、イベント終了時にチューナ１のチャンネルを元のチ
ャンネルに自動的に戻すようにしたことで、イベントが
発生中にチャンネルを切り替えても、そのイベント終了
時にはチャンネルを元のチャンネルに自動的に戻すこと
ができる。

【００２４】（実施の形態２）図５は、実施の形態２に
係るデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図であ
る。この実施の形態２に係るデジタル放送受信装置は、
実施の形態１に係るデジタル放送受信装置と同様に図２
に示すトラスポートストリームを受信する。図５におい
て、１はチューナー、３はＣＰＵ、４はリモコン受信
部、５はモード設定部、６は履歴設定部、７はメモリ、
８はシステムタイマである。

【００２５】また、図５において、ＣＰＵ３は、実施の
形態１に記載の方法で作成された図２に示すトランスポ
ートストリーム中の番組情報から、start bitとend bit
を選局時から検知することで、トランスポートストリー
ム中のデータを切りだし、そしてheader部の値の変わり
目とデータ部の内容を調べることで、イベントの開始・
終了を検知する。

【００２６】また、図５において、メモリ７は、ＣＰＵ
３から送られてくる視聴者が現在視聴中のチャンネル番
号を、履歴設定部６を介して受け取り記憶するととも
に、システムタイマ８により求めたそのチャンネルの視
聴時間を記憶する。さらに、メモリ７は視聴者がチャン
ネルを切り替えた場合も同様に、変更したチャンネル番
号と、変更したチャンネルの視聴時間とを記憶するよう
にする。この時、前に同じチャンネルを見た時のデータ
があれば、過去のデータに視聴時間を加算し、再びメモ
リ７に記憶するようにする。以上のような操作を視聴者
が番組の視聴中に行うようにし、記憶したデータは視聴
時間の長いもの順に整列し履歴とする。

【００２７】以上のように構成される実施の形態２のデ
ジタル放送受信装置において、図６に示すようにイベン
ト発生時に自動的にチャンネルを切り替える場合の動作
を図７に示すフローチャートを用いて説明する。まず、
視聴者がＣｈ１を選局すると（ステップ１）、ＣＰＵ３
はチューナ１から番組情報を取得、処理し、イベントの
発生を検知する（ステップ２）。次に、ＣＰＵ３は、モ
ード設定部５からイベント発生時にチャンネルを切り替
えるモードかどうかのモード情報を受け取る（ステップ
３）。そして、イベント発生時にチャンネルを切り替え
るモードであれば、履歴設定部６から履歴情報をＣＰＵ
３が受け取り（ステップ４）、その履歴情報の中から最
も長い視聴時間のチャンネルをチューナ１に設定する
（ステップ５）。この時、切り替えたチャンネルの番組
情報から得られるイベント情報が切り替え前と同様のも
のであれば、次の履歴のチャンネルに番組を変え（ステ
ップ６）、そうでなければ、選局したチャンネルの番組
を視聴できるようにする（ステップ７）。

【００２８】また、イベント終了後、チャンネルを自動
的に元に戻すモードを設定しておくことで、イベント終
了後、チューナ１のチャンネルを切り替えたチャンネル
から自動的にＣｈ１に戻すようにすることができる。

【００２９】以上のように実施の形態２のデジタル放送
受信装置によれば、履歴設定部６と、メモリ７、システ
ムタイム８とを備え、イベント発生時に、あらかじめ取
得しておいた履歴に従い、そのイベントが発生していな
いチャンネルに自動的にチャンネルを切り替えるように
したことで、イベント発生時に従来のようにリモコンを
押さなくともチャンネル視聴時間などに基づく履歴に従
いチャンネルを切り替え、さらに切り替えた先のチャン
ネルで同様のイベントが発生中またはイベントが発生し
た時点で、再び履歴に従い、チャンネルを他のチャンネ
ルに替えることができる。

【００３０】なお、履歴の取り方はここで示したように
視聴時間で取る方法でなくてもよい。例えば視聴者がリ
モコン装置により選局したチャンネルの回数を記憶し、
記憶したデータを選局したチャンネルの回数の多い順に
整列し履歴としてもよい。

【００３１】また、イベント発生時にあらかじめ取って
おいた履歴を基にチャンネルを切り替える動作を実現さ
せるだけであれば、視聴者が切り替えたいチャンネルの
順番を整列できる機能を備えてもよいし、単純に見てい
るチャンネルから1チャンネルずつ順次チャンネルを繰
り上げる機能を備えてもよい。

【００３２】また、チャンネルを切り替えるイベントが
ＣＭのような比較的時間の短いものの場合、履歴に従い
切り替えた先のチャンネルが、例えばドラマや映画を放
送中であると視聴者は少しの時間では番組の内容を把握
し難いので、履歴に従いチャンネルを切り替えた時、切
り替えた先のチャンネルの番組情報を取得するように
し、取得した番組情報から、優先的に野球やサッカーや
テニスといった比較的短時間でも番組の内容が把握しや
すいものの放送を行っているチャンネルを選局するよう
な機能を備えてもよい。

【００３３】（実施の形態３）図８は、実施の形態３に
係るデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図であ
る。この実施の形態３に係るデジタル放送受信装置は、
番組視聴中に実施の形態１に記載のデジタル放送受信装
置のように、２つのチューナを用いてチャンネルを切り
替える方法と、実施の形態２に記載のデジタル放送受信
装置のように履歴により自動的にチャンネルを切り替え
る方法とを、どのようなイベントに対して用い、チャン
ネルを切り替えるかを視聴者が設定できるものである。
また、この実施の形態３に係るデジタル放送受信装置は
実施の形態１に係るデジタル放送受信装置と同様に図２
に示すトラスポートストリームを受信する。

【００３４】図８において、１、２はチューナ、３はＣ
ＰＵ、４はリモコン受信部、５はモード設定部、６は履
歴設定部、７はメモリ、８はシステムタイマ、９はＯＳ
Ｄ表示部である。

【００３５】また、図８において、ＣＰＵ３は、実施の
形態１に記載の方法で作成された図２に示すトランスポ
ートストリーム中の番組情報から、start bitとend bit
を選局時から検知することで、トランスポートストリー
ム中のデータを切りだし、そしてheader部の値の変わり
目とデータ部の内容を調べることで、イベントの開始・
終了を検知する。

【００３６】以上のように構成される実施の形態３のデ
ジタル放送受信装置の動作について、以下に説明する。
まず、番組視聴中にチャンネルを切り替えたい場合、リ
モコン装置１１に設けられたモード設定スイッチ１２を
押す。この操作で、リモコン装置１１が発信した信号を
リモコン受信部４が受け取ると、デジタル放送受信装置
１３内のＯＳＤ表示部９でモード設定用のＯＳＤが合成
され、テレビ受像機１０に出力される。この時、ＯＳＤ
表示部９では、ＣＰＵ３がチューナ１から受け取った番
組情報を基に処理して得たイベント情報から、使用でき
るイベントをピックアップし、その情報をＯＳＤとして
出力する。そして、リモコンの選局用の数字ボタン等
で、２つのチューナによりチャンネルを切り替える方法
と、履歴によりチャンネルを切り替える方法とを使うか
使わないか、使う場合はどのようなイベントに対してそ
の機能を使用するかを設定する。ここで得た設定内容は
モード設定部５に設定される。設定後、イベントが発生
した場合は、モード設定部５に設定された設定内容を基
にＣＰＵ３がチューナ１またはチューナ２に選局命令を
送信する。チューナ１またはチューナ２はＣＰＵ３の選
局命令に従ってチャンネルを切り替える。そして、その
イベントが終了した際には、チューナ１またはチューナ
２はＣＰＵ３の選局命令に従ってチャンネルを元に戻
す。

【００３７】以上のように構成される実施の形態３のデ
ジタル放送受信装置によれば、番組視聴中に実施の形態
１に記載のデジタル放送受信装置のように、２つのチュ
ーナーを用いてチャンネルを切り替える方法と、実施の
形態２に記載のデジタル放送受信装置のように履歴によ
り自動的にチャンネルを切り替える方法とを、どのよう
なイベントに対して用い、チャンネルを切り替えるかを
視聴者が設定できるようにしたことで、上述の２つのチ
ャンネルを切り替える方法を用いる際の操作性や利便性
を向上させることができる。

【００３８】なお、上記各実施の形態では、図９に示す
ようにデジタル放送受信装置１３をテレビ受像機１０お
よびリモコン装置１１に適用するようにしたが、リモコ
ン装置１１の代わりにパソコンのキーボードを備えると
か、デジタル放送受信装置１３をテレビ受信機１０に内
蔵するようにしても、上記各実施の形態と同様の効果を
奏する。

【００３９】

【発明の効果】以上のように、本発明のデジタル放送受
信装置によれば、ＣＭなどのように特定のイベント発生
時もしくは発生中にチャンネルを切り替えた場合、その
チャンネルを別チューナーによりそのまま監視してお
き、イベント終了時にチャンネルを自動的に元のチャン
ネルへ切り替えるようにしたことで、例えばＣＭ中など
にチャンネルを替えた場合でも、ＣＭ終了時にチャンネ
ルを元のチャンネルに自動的に戻し、所望の番組の見逃
しを軽減することができる。

【００４０】また、本発明のデジタル放送受信装置によ
れば、イベント発生時に、自動的にあらかじめ取ってお
いた履歴に従い、そのイベントが発生していないチャン
ネルに自動的にチャンネルを切り替えるようにしたこと
で、イベント発生時に従来のようにリモコンを押さなく
ともチャンネル視聴時間などに基づく履歴に従いチャン
ネルを切り替え、さらに切り替えた先のチャンネルで同
様のイベントが発生中または発生した時点で、再び履歴
に従いチャンネルを他のチャンネルに切り替えることが
できることからリモコン操作の手間を省くことが可能と
なる。

【００４１】以上のように本発明のデジタル放送受信装
置によれば、従来に比べ、視聴者はより効率的に自分が
見たい放送だけを見ることが可能になり、番組の見逃し
を大幅に軽減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１に係るデジタル放送受信
装置の主な構成を示すブロック図である。

【図２】ＭＰＥＧ２規格に基づいて作成される多重化デ
ータである、トランスポートストリームの構成を説明す
るための図である。

【図３】本発明の実施の形態１に係るデジタル放送受信
装置のチャンネル切り替えの動作例の概念図である。

【図４】本発明の実施の形態１に係るデジタル放送受信
装置の動作例を示すフローチャート図である。

【図５】本発明の実施の形態２に係るデジタル放送受信
装置の主な構成を示すブロック図である。

【図６】本発明の実施の形態２に係るデジタル放送受信
装置の動作例の概念図である。

【図７】本発明の実施の形態２に係るデジタル放送受信
装置の動作例を示すフローチャート図である。

【図８】本発明の実施の形態３に係るデジタル放送受信
装置の主な構成を示すブロック図である。

【図９】実施の形態１から実施の形態３に係るデジタル
放送受信装置が適用されたテレビ受像機およびリモコン
装置を示す図である。

【符号の説明】

１、２ チューナー ３ ＣＰＵ ４ リモコン受信部 ５ モード設定部 ６ 履歴設定部 ７ メモリ ８ システムタイマ ９ ＯＳＤ表示部 １０ テレビ受像機 １１ リモコン装置 １２ モード設定スイッチ １３ デジタル放送受信装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5C025 AA23 AA30 BA14 BA25 BA27 DA01 DA04 5C063 AA20 AB03 AB07 AB20 AC01 AC05 CA11 CA23 CA40 DA07 DA13 DB10 5K061 AA03 BB06 BB07 CC45 FF01 FF11 GG09 JJ06

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも各番組の映像信号と、音声信
   号と、番組タイトル、番組開始時間および番組終了時間
   を含む番組情報とをＭＰＥＧ２規格によって符号多重化
   し、トランスポートストリームとして送信するデジタル
   放送送信方法において、 ＣＭのようなイベントの、種類、タイトルおよび開始時
   間を含むイベント情報を前記トランスポートストリーム
   に組み込む、 ことを特徴とするデジタル放送送信方法。
2. 【請求項２】 少なくとも各番組の映像信号と、音声信
   号と、番組タイトル、番組開始時間および番組終了時間
   を含む番組情報と、ＣＭのようなイベントの、種類、タ
   イトルおよび開始時間を含むイベント情報とを符号多重
   化して作成したトランスポートストリームを受信可能な
   デジタル放送受信装置において、 少なくとも第１および第２のチューナーを含み前記トラ
   ンスポートストリームを受信する受信手段と、 前記トランスポートストリームから前記イベントの発生
   および終了を検知する手段と、 前記イベント発生中に前記第１のチューナで選局されて
   いる第１チャンネルを他のチャンネルである第２チャン
   ネルに切り替えた場合、前記第１のチューナで選局して
   いた前記第１チャンネルを前記第２のチューナにより監
   視し、前記第１チャンネルで発生していた前記イベント
   が終了した時点で、前記第１のチューナのチャンネルを
   前記第１のチャンネルに自動的に切り替える第１切り替
   え手段と、 を備えることを特徴とするデジタル放送受信装置。
3. 【請求項３】 請求項２に記載のデジタル放送受信装置
   において、 視聴中の番組に関する履歴を記憶する履歴記憶手段と、 前記イベント発生時に前記チューナで選局されているチ
   ャンネルを前記履歴記憶手段が記憶している前記履歴に
   従い、前記イベントが発生していない他のチャンネルに
   自動的に切り替えるとともに、チャンネルを切り替えた
   後、切り替えたチャンネルで前記イベントが発生した
   時、再び前記履歴に従い、前記イベントが発生していな
   い他のチャンネルに自動的にチャンネルを切り替える第
   ２切り替え手段とをさらに備えたことを特徴とするデジ
   タル放送受信装置。
4. 【請求項４】 請求項２または３に記載のデジタル放送
   受信装置において、 どのようなイベントに対して前記第１切り替え手段また
   は前記第２切り替え手段を使用するかを設定する手段を
   備えた、ことを特徴とするデジタル放送受信装置。