JP2001274897A - 指紋識別情報端末および指紋識別入力方法ならびに該指紋識別入力方法を記録した記録媒体 - Google Patents

指紋識別情報端末および指紋識別入力方法ならびに該指紋識別入力方法を記録した記録媒体

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JP2001274897A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 指紋認証によって不正使用防止を行うと同時
に、認証に使った指の種類に応じて異なる電話番号への
発信を行うことが可能な、また省スペース化が可能な指
紋識別情報端末(指紋電話帳付き電話機)を提供するこ
と。 【解決手段】 指紋読取部103で読み取った指紋デー
タの特徴を抽出し(指紋特徴抽出部104)、該指紋デ
ータおよび該特徴を記録し(指紋データ記録部10
5)、十指の指紋データの各々に一つの電話番号または
一つの数字を対応付けて記録しておく(電話番号等記録
部109)。指紋読取部で読み取られた新たな指紋デー
タが十指の指紋データのどの指紋データに相当している
かを認識するとともに本人認証を行い(指紋データ比較
部108)、本人確認が行われた場合に、電話番号等記
録部を参照して新たな指紋データに対応する電話番号ま
たは複数の指紋に対応する電話番号を求め、該電話番号
に発呼する(電話機部110)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指紋を利用した指
紋識別情報端末技術に関するものであり、さらに詳細に
は、指紋という年月が経っても変化しない生物学的な特
徴を用いて指紋認識と本人認証を行うことによって、十
指に割り当てられた指紋を利用して指を触れるだけで容
易に電話番号をかけることができたり、文字(数字を含
む)、記号、方向などを入力できるとともに、不正使用
を防止することができる指紋識別情報端末,指紋識別入
力方法、該指紋識別入力方法をプログラムコード化して
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、電話機の所有者本人以外の人に
よる不正使用を防ぐためには、本人認証の技術が必要に
なる。あるいは公衆電話機など複数の人に使用される電
話機端末においても、使用者の認証を行うことにより使
用者毎に課金をすることができるようになり、テレフォ
ンカードや現金を使わなくても電話をかけることができ
るようになるため非常に便利である。
【0003】従来、本人認証の手段としては、使用者を
特定するためのユーザ名とパスワードの組み合わせを用
いることが普通であった。しかし、本人認証をユーザ名
とパスワードに頼ることはセキュリティ上の危険が多
い。例えば、パスワードを盗み見られた場合に、他人に
その機器を使用されてしまう危険があることが考えられ
る。またパスワードを忘れた場合、その機器を使用する
ことができなくなり不便である。
【0004】なお、パスワードをメモなどに記録して保
存しておくことが考えられるが、最近の高度化した情報
処理社会においては、パスワードを要求されるシステム
が増加してきており、それらのパスワードをいちいち記
録保存しておくことは、使用者の負担が大きくなるとい
う問題がある。そのため、パスワードを用いることなし
に認証を行う技術の開発が要望されている。
【0005】こうした要望に応えるために、生物的特徴
を使って本人認証を行う技術が提案されている。その一
つとして指紋認証がある。特開平11−262059号
公報には、使用者の指紋データを入力し、予め記憶され
た指紋データと照合し、不一致だったときは発信不可、
一致した場合のみ電話番号の入力を許可し、発信処理を
行うことにより、携帯電話機などの端末の不正使用を防
ぐ方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の特開平11−2
62059号公報による方法では、使用者の指紋データ
を入力し、予め記憶された指紋データと照合し、不一致
だったときは発信不可であり、一致した場合のみ電話番
号の入力を許可し発信処理を行うことにより、電話機端
末を使用できることになるが、使用の際、わざわざ電話
番号を入力する必要がある。
【0007】また、特開平5−103068号公報に開
示された方法では、個人ごとに登録した電話番号などの
データを読み出して自動ダイヤルすることができる。し
かし、この方法によると、指紋認証後に複数個のワンタ
ッチダイヤルボタンのうちの希望の電話番号を登録して
あるボタンを選んで押すか、あるいは指紋認証後にワン
タッチダイヤルボタンを押して登録されている電話番号
の中から希望の番号を選択する選択する必要があり、容
易にダイヤルすることができない。
【0008】また近年、情報端末の小型化が急激に進ん
でいる。しかし、装置が小さくなれば持ち運びが容易に
なり、使用者本人に特化した使い方がされるようになる
ため、不正使用を防ぐための本人認証技術が要求され
る。上記従来の技術の項で述べたように様々な本人認証
方法が提案されているが、本人認証は使用を許可するか
しないかを決定するために使われており、本人認証を行
った後に、機器の操作を始める必要があるため操作が煩
雑であった。また、一度認証されてしまえば、その後は
誰が使用してもわからないという、セキュリティ上の問
題もある。
【0009】また、文字,数字,記号等の入力は、通常
のコンピュータではキーボードを用いて、通常の携帯電
話では10キーボタンを用いて行われるのが普通であ
る。これらの情報端末がさらに小型化されるとこれらの
キーやボタン等の入力装置も小型化しなければならな
い。しかし、指の大きさの制約からボタン等の入力装置
の大きさを小さくしていくことには限界がある。
【0010】本発明の目的は、指紋認証によって不正使
用防止を行うと同時に、認証に使った指の種類に応じて
異なる電話番号への発信を行うことが可能な指紋識別情
報端末および指紋識別入力方法、ならびに該指紋識別入
力方法をプログラムコード化して記録したコンピュータ
読み取り可能な記録媒体を提供することである。また、
本発明の他の目的は、文字(数字を含む),記号の入力
やマウスポインタの移動制御入力ができ省スペース化が
可能な指紋識別情報端末および指紋識別入力方法、なら
びに該指紋識別入力方法をプログラムコード化して記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供するこ
とである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の指紋識別情報端
末は、指紋検出部により取り込んだ指紋データを指紋デ
ータ記録部に記録しておき、使用者の指紋データと照合
することにより、登録者の指であるかさらに誰のどの指
かを認識認証し、その指に割り当てられた電話番号をダ
イヤルするか、あるいは複数の指に割り当てられた数字
を順次入力し、該複数の指の数字に対応させた電話番号
をダイヤルするようにしたことを特徴としている。
【0012】さらに詳しくは、本発明においては、指紋
データを読み取り(指紋読取部103)、読み取った指
紋データの特徴を抽出し(指紋特徴抽出部104)、該
指紋データおよび該指紋データの特徴を記録し(指紋デ
ータ記録部105)、十指の指紋データの各々に一つの
電話番号を対応付けて記録しておく(電話番号等記録部
109)。
【0013】そして、指紋読取部で読み取られた新たな
指紋データが指紋データ記録手段に記録されている十指
の指紋データのうちのどの指紋データに相当しているか
を認識するとともに、本人認証を行い(指紋データ比較
部108)、本人確認が行われた場合に、電話番号等記
録手段を参照して新たな指紋データに対応する電話番号
を求め(制御部101)、該求めた電話番号に発呼する
(電話機部110)。
【0014】また、本発明は、十指の指紋データと該指
紋データの各々に一つの数字を対応付けて記録し(電話
番号等記録部109)、該電話番号等記録部を参照し
て、順次入力された複数の指紋データに対応する複数の
数字を求め、該複数個の数字を電話番号として発呼する
ようにしたものである。
【0015】また、本発明は、指紋認証によって不正使
用防止を行うと同時に、指紋読取手段にのせる指の持ち
主、種類、順番、方向等の特徴を組み合わせることによ
って、文字(数字を含む)や記号の入力、あるいはマウ
スのポインタの移動方向、移動スピードを入力し、操作
を行うようにしたものである。使用者にとっては認証を
行っている意識が少なく操作が容易である。また、いち
いち認証を行うことが可能なためにセキュリティ上有利
である。さらにボタンの数を少なくできることを特徴と
している。
【0016】さらに、本発明は、上記指紋データ記録手
段に記録される指紋データを、認識時に高速に処理でき
るように指紋データの特徴に従って分類された指紋デー
タとしたことを特徴としている。
【0017】また、本発明は、上記技術を、音声通話
(電話機)または音声通話以外の通信(ファクシミリ装
置など)、移動通信(携帯電話機など)、公衆電話、そ
の他情報端末一般に適用したものである。
【0018】さらに、本発明の記録媒体は、上記各処理
をプログラムコード化して記録したCD−ROMやDV
DまたはFDなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒
体である。
【0019】本発明は、以上の構成により、指紋認証に
よって不正使用防止を行うと同時に、認証に使った指の
種類に応じて異なる電話番号への発信を行うことがで
き、また文字(数字を含む)や記号の入力、あるいはマ
ウスのポインタの移動方向、移動スピードを入力でき省
スペース化が可能な指紋識別情報端末および指紋識別入
力方法、ならびに該指紋識別入力方法をプログラムコー
ド化して記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
を実現できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の指紋識別情報端末
として指紋電話帳付き電話機を例に用いて説明する。図
1は、本発明に係る指紋識別情報端末の一実施例である
電話帳付き電話機の機能ブロック構成図である。
【0021】図1において、100は本発明に係る指紋
電話帳付き電話機のブロック構成図、101は指紋電話
帳付き電話機100全体の制御を行う制御部、102は
ユーザ名、どの手のどの指か、通話相手名、通話相手電
話番号、またはパラメータなどを入力するキー操作部、
103は指紋データを読み取って入力する指紋読取部、
104は読み取られた指紋データの特徴を抽出する指紋
特徴抽出部、105は読み取られた指紋データおよび特
徴などを記録する指紋データ記録部、106は認証でき
なかったときにエラーの表示をしたり、認証できたとき
に通話相手の名前や電話番号などを表示する表示部であ
る。
【0022】また、107は認証のときに使うパラメー
タ(認証方法によって使用するパラメータは異なるが、
以下では認証用のパラメータの一例として“認証基準類
似度”を用いて説明する)を記録するパラメータ記録
部、108は読み取られた指紋データとデータベースの
指紋データを比較する指紋データ比較部、109は指紋
データに割り振られたポインタとそれに対する電話番号
や通話通話相手の名前などを記録する電話番号等記録
部、110は電話機部、111は指紋電話帳付き電話機
100全体に電源電圧を供給する電源部、112は指紋
データを特徴別に分類する分類部である。
【0023】以下、本発明に係る指紋電話帳付き電話機
を、図面を用いて詳細に説明する。最初に、登録された
電話番号を用いて電話をかける方法(第1の実施例)、
次に、数字を入力して電話をかける方法(第2の実施
例)を説明する。
【0024】(第1の実施例)登録された電話番号を用
いて電話をかけるには、使用する前に予め指紋データ、
電話番号等を記録しておく必要がある。まず、指紋デー
タ、電話番号等を登録する方法について説明する。
【0025】図2は、指紋電話帳付き電話機への登録動
作のフローチャートである。まず、ステップS10にお
いて、登録するユーザ名をキー操作部102より入力す
る。続いて、ステップS20において、何手の何指かと
いう指種類(例えば、右手の人差し指)などの指に関す
る情報をキー操作部102より入力する。
【0026】次に、ステップS30において、指紋読取
部103に指をのせて指紋データを読み取らせて入力す
る。ステップS40において、指紋データの入力が正常
に行われたかが判断され、正常に入力されないときは
(ステップS40:N)、再度ステップS30に戻って
指紋データの入力を行う。正常に入力されたときは(ス
テップS40:Y)、入力された指紋データは指紋特徴
抽出部104で様々な特徴が抽出される。
【0027】例えば、指紋の型、指紋の一部の特徴な
ど、認識時に比較的高速に処理できる特徴によって分類
部112によってカテゴリに分けられる。これら抽出さ
れた特徴およびカテゴリは、ユーザ名と指種類、指紋デ
ータとともに指紋データ記録部105内のデータベース
に登録される。これらは、例えば、前述の特開平11−
262059号公報などに開示されているように、使用
者の指紋データを指紋識別センサにより読み取り、その
形状をドットパターンに変換し、データ化して、固定記
憶用メモリに記憶させておく方法などによって実現する
ことができる。
【0028】ステップS50において、入力された指紋
データに対応する通話相手の電話番号をキー操作部10
2から入力する。ステップS60において、入力された
指紋データに対応する通話相手の名前などをキー操作部
102から入力する。名前の他に住所など様々なデータ
を登録できるようにすれば、電話をするとき以外にもデ
ータを容易に呼び出せるため住所録などとしても利用で
き、本発明の利用範囲が広がって便利である。入力され
た指紋データに対応する通話相手の電話番号および名前
などのデータは電話番号等記録部109に記録される。
【0029】ステップS70において、登録内容を表示
部106に表示し、間違いがないかを確認し、キー操作
部102から“OK”を入力すると、登録操作を終わ
る。なお、本人認証のための基準値(認証基準類似度な
ど)は別途、キー操作部102から入力し、パラメータ
記録部107に記録しておく。なお、図2におけるステ
ップS10、ステップS20、ステップS30とステッ
プS40、ステップS50、ステップS60の順序は一
例を示したものであり、それらの順序は入れ替えてもよ
い。
【0030】次に、本発明に係る指紋電話帳付き電話機
の使用手順について説明する。図3は、指紋電話帳付き
電話機の使用手順を説明するためのフローチャートであ
る。
【0031】同図において、ステップS100におい
て、任意の指を指紋読取部103にのせると、のせた指
の指紋データが取り込まれる。取り込まれた指紋データ
に対して、ステップS200において、指紋認識が行わ
れ、続いて、取りこまれた指紋データと最も類似した指
紋データとの類似度が計算される。類似度が高いほど二
つの指紋データはよく似ている。最も類似した指紋デー
タが指紋データ記録部105から選択される。
【0032】計算された類似度とパラメータ記録部10
7に登録された本人認証の基準値すなわち認証基準類似
度とが比較され、計算された類似度が認証基準類似度を
上回るときに本人と確認される。本人と確認された場合
は(ステップS200:Y)、ステップS300に進
み、本人と確認されない場合は(ステップS200:
N)、表示部106でエラーが表示され、再度ステップ
S100に戻り、電話を使用することはできない。認証
基準類似度を高くしておくことにより本人認証をより厳
密に行うことができる。
【0033】本人と確認された場合は(ステップS20
0:Y)、ステップS300において、認識された指に
登録された電話番号を電話番号等記録部109から読み
出す。ステップS400において、通話相手の名前や電
話番号などを表示部106に表示する。表示部106に
表示された内容を確認し、それでよければ、ステップS
500において、電話機部110でその電話番号を発呼
/接続し、ステップS600において通話し、通話が終
了したら、ステップS700において切断する。以上
が、本発明にかかる指紋電話帳付き電話機の使用手順の
概略である。
【0034】次に、図3のステップS200における、
指紋読取部103から入力された指紋データが、どのユ
ーザのどの指のデータなのか認識し、指紋データを認証
する方法について、さらに詳しく説明する。
【0035】図4は、指紋電話帳付き電話機における認
識認証動作を説明するための詳細なフローチャートであ
る。指紋データの認識方法のうち、指紋読取部103か
ら入力された指紋データと、指紋データ記録部105内
のデータベースにある全ての指紋データとの照合を、該
データベースの上から順番に取り出し、パターンが最も
類似しているものを選ぶ方法について説明する。
【0036】図7は、本実施例における指紋データ記録
部105内のデータベースにおける指紋データのデータ
構造例を示す図である。同図に示すように、指紋データ
記録部105には、ユーザごとに、右手および左手それ
ぞれの親指,人差指,中指,薬指,小指の指紋パターン
(FP1〜10)とそのカテゴリ(Ci)、対応する数
字へのポインタ(PTRn)が格納されている。
【0037】図4に示すように、まず、ステップS22
0において、指紋データ記録部105から読み出す指紋
データの番号を初期設定し(x=0)、ステップS23
0でこれを更新し(x=x+1)、ステップS240に
おいて、指紋データ記録部105から、x番目の指紋デ
ータを読み出し、ステップS250において、指紋読取
部103から読み取って入力された指紋データと指紋デ
ータ記録部105から読み出した指紋データとを比較
し、どの程度類似しているかという尺度、類似度を計算
する。
【0038】類似度を計算する方法としては、特に限定
するものではないが、例えば、特開平5−344217
号公報に記載されているような、入力された指紋データ
と記憶された指紋データを重ね合わせてその類似度を求
めるという方法が考えられる。
【0039】一番目の指紋データ(x=1)であれば
(ステップS260:Y)、該計算された類似度を指紋
データ比較部108に格納してこれを基準類似度とし
(ステップS261)、ステップS230に戻る。
【0040】次に、指紋データ記録部105から次の指
紋データ(x=2)を読み出し(ステップS230,2
40)、同様に指紋読取部103から読み取って入力さ
れた指紋データと指紋データ記録部105から読み出し
た次の指紋データ(x=2)とを比較し、どの程度類似
しているかという尺度、類似度を計算する(ステップS
250)。
【0041】今度は一番目の指紋データではないから
(ステップS260:N)、ステップ270に進み、新
たに計算した類似度が前記指紋データ比較部に格納され
ている基準類似度より高いか否かを判定し(ステップS
270)、新たに計算した類似度が前記指紋データ比較
部108に格納されている基準類似度より高い場合は
(ステップS270:Y)、この新たな類似度を指紋デ
ータ比較部108に格納し、これを新たな基準類似度と
した後(ステップS271)、ステップS280に進
む。
【0042】新たに計算した類似度が前記指紋データ比
較部108に格納されている基準類似度より高くない場
合は(ステップS270:N)、ステップ280におい
て、それが最後の指紋データであるか否かを判定し、最
後の指紋データでなければ(ステップS280:N)、
ステップS230に戻って次の指紋データに対して同様
の処理を行い、これを指紋データ記録部105にある最
後の指紋データまで繰り返す。このようにして、指紋デ
ータ記録部105にある全ての指紋データの中で、指紋
読取部103から入力された指紋データと最も類似して
いる指紋データを求めることができる。
【0043】最後の指紋データになったら(ステップS
280:Y)、そのときの指紋データ比較部108に格
納されている基準類似度がパラメータ記録部107に予
め設定されて格納されている本人認証の基準値すなわち
認証基準類似度より高いか否かを判定し(ステップS2
90)、基準類似度が認証基準類似度より高い場合は
(ステップS290:Y)、そのとき指紋データ比較部
108に格納されている基準類似度が求められた指紋デ
ータを認識認証された指紋データとして出力(ステップ
S295)して図3のステップS300に進み、高くな
い場合は(ステップS290:N)、その指の指紋では
電話を使用することができないため、図3のステップS
100に戻って他の指に対して同様の処理を行う。
【0044】本実施例によれば、電話機端末の使用時に
電話帳をいちいち調べる必要もなく、また、従来の携帯
電話のように登録されている電話番号を選択する必要も
なく、指一本で登録された電話番号にダイヤルすること
ができるため、サービスの向上につながる。
【0045】次に、上述した例のように照合する指紋デ
ータを指紋データ記録部105のデータベースの上から
順番にとるのではなく、あるカテゴリの中だけ探すよう
にして高速化を可能にした方法について説明する。認識
時に比較的高速に処理できる特徴によって分けられたカ
テゴリ別に認識を行う。そのとき、類似度が高そうなカ
テゴリから順に認識を行うようにする。これにより、特
徴を適切に選ぶことによって高速の認識が可能になる。
【0046】図8は、指紋データ記録部105内のデー
タベースに格納される指紋データのデータ構造例を示す
図である。同図に示すように、指紋データ記録部105
には、カテゴリごとに、ユーザ,手(右手か左手か)、
指の種類(親指,人差指,中指,薬指,小指)、指紋パ
タン(FPj)、対応する数字へのポインタ(PTR
m)が格納されている。そして、類似度が高そうなカテ
ゴリから順に認識を行うことによって、認識時間を短縮
することができる。
【0047】また、本発明では認識と認証を行わなけれ
ばならないことから、認識の結果を待たずに類似度の低
いものは棄却することにより、高速に処理する方法が考
えられる。図5は、認識の結果を待たずに類似度の低い
ものを棄却するための前処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【0048】図5のフローチャートにおいて、ステップ
S202とステップS204は、図4のステップS22
0とステップS240と同じである。本例では、ステッ
プ206において、指紋データ記録部105から、x番
目の指紋データの一部を読み出し、ステップS208に
おいて、指紋読取部103から読み取って入力された指
紋データの一部と指紋データ記録部105から読み出し
た指紋データの一部とを比較して類似度を計算する。類
似度を計算する方法としては、前述した方法でよい。
【0049】計算したx番目の指紋データの類似度がパ
ラメータ記録部107に予め設定されて格納されている
本人認証の基準値すなわち認証基準類似度より高いか否
かを判定し(ステップS210)、高くなければ(ステ
ップS210:N)、ステップS204に戻り、指紋デ
ータ記録部105の次の指紋データに対して同様の処理
を行う。x番目の指紋データの類似度が認証基準類似度
より高ければ(ステップS210Y)、このx番目の指
紋データをおおまかな認証結果として指紋データ記録部
105に記録する(ステップS212)。
【0050】これは、指紋データの一部だけを用いてお
おまかな認証という前処理を行うものであるため、図5
のステップS210で用いる認証基準類似度は、図4の
ステップS290で用いた認証基準類似度とは異なる。
このようにして、類似度があまりにも足りない指紋デー
タに対しては、その時点で棄却を行い詳細な認識は行わ
ないようにしている。
【0051】図5のフローチャートでのおおまかな認証
において、棄却されずに残りステップS212で指紋デ
ータ記録部105に記録された指紋データについての
み、図4に示したような詳細な認識および認証を行う。
これにより、認識、認証時間が大幅に短縮できる。さら
に、前述のカテゴリ別の認識方法を併用することによ
り、さらに高速に認識と認証を行うことが可能になる。
【0052】以上の結果、得られた認証済みのデータを
用いて、発呼/接続を行う。図3において、ステップS
200からステップS300に送られるのは、認証済み
であり、どのユーザのどの指かというデータである。こ
のデータを用いて、ステップS300からステップS5
00までで発呼/接続を行う。
【0053】図6は、図3のステップS300からステ
ップS500までの処理の詳細なフローチャートであ
る。図6のステップS340において、図7あるいは図
8のようなデータ構造をしている指紋データ記録部10
5に記録された指紋データから、前段階で得られたユー
ザ名、指種類に対応するポインタを取得する。
【0054】次のステップS380において、電話番号
等記録部109に記録されたデータから前記取得したポ
インタに対応する通話相手の名前(相手先名P1,P
2,・・・)、通話相手の電話番号(TEL1,TEL
2,・・・)、通話相手の住所などの情報(相手先情報
info1,info2,・・・)を取得する。図9
は、電話番号等記録部109が格納しているデータ構造
の一例を示している。
【0055】次のステップS440において、電話番号
等記録部109から得られた通話相手の電話番号や名前
などの情報を表示部106に表示する。このときに、通
話するつもりでなく、登録された通話相手の情報を確認
するためだけに用いるときにはステップS480におい
て“発呼/接続しない”とすれば(ステップS480:
N)、情報を表示するために使うことができる。ステッ
プS480において“発呼/接続する”とすれば(ステ
ップS480:Y)、または、予め自動的に発呼/接続
するように設定しておけば、ステップS500におい
て、得られた電話番号を電話機部110に送り、発呼/
接続する。
【0056】本実施例によれば、指紋のおおまかな認証
を前処理として行うことにより、認識、認証にかかる時
間が短縮され、さらなるサービスの向上を実現すること
ができる。
【0057】(第2の実施例)上述した第1の実施例
は、指紋データからポインタを取得し、該ポインタと電
話番号を対応させているが、本第2の実施例は、指紋デ
ータからポインタにより一つの数字を指定して、複数の
ポインタにより複数桁の電話番号を指定するようにした
ものである。
【0058】図10および図11は、本実施例の動作を
説明するためのフローチャートである。次に、指紋デー
タからポインタにより一つの数字を指定して、複数のポ
インタにより複数桁の電話番号をダイヤルするようにし
て電話をかける方法について図10および図11を用い
て説明する。
【0059】まず、図10のステップS1000におい
て、数字ダイヤルモードに切り替える。数字ダイヤルモ
ードへの切り替えの方法は、特別に切り替えボタンを用
意しておき、この切り替えボタンを押したときに切り替
えるようにしてもよい。また、所定時間以上の指の押し
付けがあった場合にモードを切り替えるようにしてもよ
い。
【0060】以上の手段により、数字ダイヤルモードへ
の切り替えと、数字ダイヤルモードの解除も行えるよう
にしておくと、解除した場合には、第1の実施例の機能
を実現することができる。
【0061】図12は、第2の実施例における電話番号
等記録部109に格納されているデータ構造図である。
同図に示すように、電話番号等記録部109には、各ポ
インタに一つの数字を対応させたデータが格納されてい
る。複数のポインタを同一の数字に対応させることによ
り10種以上のポインタを0から9までの10種の数字
に対応させる方法も可能であるが(この場合、指紋読み
取り操作を他人に見られたとしても電話番号そのものは
知られにくいという効果がある)、図12に示すよう
に、10種のポインタと10種の数字を1対1に対応さ
せることにすれば、10種のポインタだけで済ませるこ
とができ、使用するメモリ容量を小容量にすることが可
能になる。なお、電話番号等記録部109への図12に
示す如きデータの登録は、図2のステップS50,S6
0において、通話相手の電話番号、名前等を入力する代
わりに数字一桁を入力することによって行うことができ
る。
【0062】図10のステップS1100〜ステップS
1700は、第1の実施例のステップS100〜ステッ
プ700(図3)に類似している。すなわち、ステップ
S1100において、任意の指を指紋読取部103にの
せると、のせた指の指紋データが取り込まれる。取り込
まれた指紋データに対して、ステップS1200におい
て、指紋認識が行われ、最も類似した指紋データが指紋
データ記録部105から選択される。
【0063】続いて、最も類似した指紋データが本人の
ものかどうか、パラメータ記録部107に予め登録され
ている本人認証の基準値を用いて比較する。本人と確認
された場合は(ステップS1200:Y)、ステップS
1300に進み、本人と確認されない場合は(ステップ
S1200:N)、例えば、表示部106にエラーを表
示し、再度ステップS1000に戻る。この場合は電話
を使用することはできない。
【0064】本人と確認された場合は(ステップS12
00:Y)、ステップS1300において、認識された
指に対応する数字を図1に示した電話番号等記録部10
9から読み出す。ステップS1400において、ステッ
プS1300で読み出された数字を表示部106に表示
する。入力された数字を確認し(ステップS144
2)、正しくなければ(ステップS1442:N)、入
力された数字を取り消して(ステップS1446)、ス
テップS1100に戻る。入力された数字が正しく(ス
テップS1442:Y)、かつ電話番号に対応する数字
の入力が終了していなければ(ステップS1450:
N)、ステップS1100に戻り、同様の処理を繰り返
す。
【0065】電話番号に対応する数字の入力が終了した
ら(ステップS1450:Y)、それを確認し、それで
よければ、ステップS1500において、電話機部11
0でその電話番号を発呼/接続し、ステップS1600
において通話し、通話が終了したら、ステップS170
0において切断する。以上が、本願発明の第2の実施例
にかかる指紋電話帳付き電話機の使用手順の概略であ
る。
【0066】図11は、図10のステップS1300か
らステップS1500までの処理の詳細なフローチャー
トであり、第1の実施例のステップS300からステッ
プS500までと類似している。
【0067】すなわち、図11のステップS1340に
おいて、第1の実施例の場合と同様にして指紋データ記
録部105に記録されている指紋データから、ユーザ
名、指種類に対応するポインタを取得する。次のステッ
プS1380において、図12に示された如き電話番号
等記録部109に記録されたデータから前記取得したポ
インタに対応する一つの数字を取得する。
【0068】次のステップS1440において、電話番
号等記録部109から得られた数字を表示部106に表
示する。入力された数字が間違っている場合は(ステッ
プS1442:N)、取り消しボタンを用意しておき、
該取り消しボタンを押すことで、入力された数字が正し
くないことを装置に伝え、数字を消去し(ステップS1
446)、ステップS1100に戻る。
【0069】入力が終了するまで、以上の処理を繰返す
(ステップS1450:N,ステップ1448)。入力
の終了は特別に終了ボタンを用意しておき、この終了ボ
タンを押したときに終了してもよい。また、ある時間以
上の指の押し付けがあった場合に終了するようにしても
よい。
【0070】表示部106に表示された数字を確認し、
表示された番号が間違っていれば、ステップS1480
において“発呼/接続しない”とすればよい。このと
き、ステップS1000に戻る。一方、入力された番号
が合っていれば、ステップS1480において“発呼/
接続する”とすれば、または、予め自動的に発呼/接続
するように設定しておけば、ステップS1500におい
て、得られた電話番号を電話機部に送り、発呼/接続す
る。
【0071】なお、上述した指紋を識別してその指紋に
対応する相手先に発呼する指紋識別入力方法の各処理ス
テップを、プログラムコード化してDVD,CD−RO
M,またはFDなどの記録媒体に記録して市場に流通さ
せることにより、利用者にとって非常に便利なサービス
を提供することができる。
【0072】次に、本発明の実現例を、図面を用いて説
明する。図13は、有線電話機の実現例であり、普通の
有線電話、あるいは公衆電話で実現した形態を示してい
る。同図は、電話機部(送受話器)110の設置部の右
に、表示部106、キー操作部102、指紋読取部10
3を別々に設けた例を示している。
【0073】図14は、有線電話機の別の実現例であ
り、表示部106、キー操作部102、および指紋読取
部103を一枚のスクリーン上に実現した形態を示して
いる。これにより、指紋読取の他、指を押し付けた点の
X-Y座標を読み取れるようにしておけば、同じユーザ
の同じ指であっても、座標によって、読み出す電話番号
を変えることも可能である。
【0074】この場合、指紋データ記録部105は、例
えば、指紋読取部103となるスクリーン上の座標位置
を複数に分割(例えば、右上、右下、左上、左下の如く
4分割)し、分割された座標位置ごとに別個の電話番号
対応付け表を記憶しておくことが考えられる。なお、各
分割領域を枠などを表示して区分けしておけば利用者に
とって使用しやすいものとなる。
【0075】なお、本発明の指紋電話帳付き電話機は、
必ずしも音声通話用の電話機でなく、例えば、ファクシ
ミリ装置などの通信端末であってもよく、また移動通信
に用いられる携帯端末であってもよい。
【0076】本実施例によれば、指一本に対応するのが
電話番号でなく、一桁の数字とすれば、十指の押す順番
で、登録されていない電話番号を入力することができ、
電話機を構成するときの省スペース化に有利である。
【0077】次に、携帯形の指紋電話帳付き電話機につ
いての実現例を説明する。図15は、携帯電話機の実現
例であり、図13と同様に、表示部106、キー操作部
102、指紋読取部103を別々に設けたものである。
図16は、携帯電話機の別の実現例であり、図14と同
様に、表示部106、キー操作部102、指紋読取部1
03を一つのスクリーン上に設けたものである。この構
成によれば、指紋読取部103が一つあれば、数字の入
力あるいは電話番号の読み出しができることから、携帯
電話機の中でも、入力ボタンが配置できないような小さ
な携帯電話機に用いると有効である。
【0078】図17は、腕時計形の携帯電話機での実現
例であり、図13と同様に、表示部106、キー操作部
102、指紋読取部103を別々に設けたものである。
図18は、腕時計形の携帯電話機での別の実現例であ
り、図14と同様に、表示部106、キー操作部10
2、指紋読取部103を一つのスクリーン上に設けたも
のである。
【0079】次に、本発明の別の実施例を説明する。こ
れらの実施例においても指紋識別情報端末として指紋電
話帳付き電話機を例にして説明する。本発明の第3の実
施例は、触れた指あるいは方向に対応する文字(数字を
含む)、記号を入力する実施例であり、第4の実施例
は、触れた指あるいは方向に対応する方向に文字(数字
を含む)、記号を検索、決定し入力する実施例であり、
第5の実施例は、触れた指あるいは方向に対応させてマ
ウスポインタを操作する実施例である。
【0080】なお、以下に説明する第3の実施例,第4
の実施例,第5の実施例において、特徴抽出方法や指紋
認識方法、本人認識方法、図13〜図18に示す如き利
用形態などは前述の第1の実施例で説明したのと同様で
あるので、詳細な説明は省略する。なお、これらの実施
例は指紋入力装置付き電話機以外の一般の情報端末装置
全てに適用可能である。
【0081】(第3の実施例)本実施例では、指紋入力
装置付き電話機における文字(数字を含む)や記号の入
力を例にする。指紋入力装置付き電話機を使用する場
合、その前に予め指紋データを登録しておく必要があ
る。
【0082】まず、指紋データを登録する方法について
説明する。ユーザ名、何手の何指かという指の情報、登
録する指の方向の登録を行う。あるいは登録は一方向で
行い、データは複数の方向(例えば、上下左右の四方
向)、あるいはそれ以上の方向別に、データを作成する
ようにしてもよい。
【0083】方向を登録する理由は、同じ指でも、登録
装置に登録する指紋パターンは、指を上向きに置いたと
きと下向きに置いたときなど、方向を変えた場合に異な
る文字や記号データとして登録されるようにするためで
ある。ユーザ名を入力すると、ガイダンスが表示され、
該ガイダンスに従って両手の指の指紋に対応させて文字
(数字を含む)や記号などを登録するようにする。この
とき、両手の指の指紋を順番に入力した場合、予め決め
られた順序で文字(数字を含む)や記号が自動的に登録
させるようにしてもよい。
【0084】図19は、ガイダンスに従って指紋を登録
する場合のフローチャートである。以下、図19に沿っ
て指紋登録の手順を説明する。ステップT10におい
て、ユーザ名をキー操作部102より入力する。ステッ
プT20において、登録すべき指が表示部106に表示
される。ステップT30において、指紋読取部103に
登録する指をのせ、指紋データを指紋読取部103から
入力する。ステップT40において、指紋データの入力
が正常に行われたか判断され、正常に行われないとき
は、ステップT30に戻って再度指紋データの入力を繰
り返す。
【0085】ステップT40で指紋データの入力が正常
に行われたときには(ステップT40:Y)、ステップ
T50において次の指の登録を行なう。ステップT50
の手順はステップT20〜ステップT40と同じであ
り、表示部106に表示される登録すべき指の指紋デー
タの入力を順次行う。
【0086】次に、ステップT60で最後の指であるか
否かを判断し、最後の指でない場合はステップT50に
戻る。ステップT50〜ステップT60の処理は、十指
全ての登録が終わるまで繰返される。
【0087】十指全ての登録が終わり(ステップT6
0:Y)、また全てが正常に行われた場合(ステップT
70:Y)、キー操作部102からYESを入力し、登
録終了とする。ここで修正したいときにはキー操作部1
02からNOを入力し、再びステップT10に戻り、最
初から登録をし直す。登録が全て終了したら、指紋デー
タは指紋特徴抽出部104により様々な特徴が抽出され
る。
【0088】次に、指紋識別情報端末(指紋入力装置付
き電話機)の使用手順の概略について説明する。近年電
話機でも電子メール機能を持ったものが増加しており、
文字入力の必要性は益々高まっている。ここでは、この
ような指紋入力装置付き電話機に適用した文字入力動作
の概略について述べる。
【0089】両手の指紋データは十指分のデータしか存
在しないので、10以上の文字に対応させることが出来
ない。そこで、本実施例では、以下のような3種類の方
法(a)〜(c)を用いて十指の指紋データと10以上
の文字の対応付けを行う。
【0090】(a)指紋読取部にのせた指の種類とその
指が置かれた方向と文字(数字を含む)や記号とを対応
付ける方法。 (b)指紋読取部にのせた指の順番と文字(数字を含
む)や記号とを対応付ける方法。 (c)二つ以上の指紋読取部を設け、それらの組み合わ
せと文字(数字を含む)や記号とを対応付ける方法。
【0091】まず、(a)の「指紋読取部にのせた指の
種類と方向と文字とを対応付ける方法」について説明す
る。この方法を実現する具体的な例としては、例えば、
指の種類を「あかさたな・・・」のどれかという行を、
指の方向を「あいうえお」どれかという段を表すように
対応付ける。すなわち、左手の「小指」,「薬指」,
「中指」,「人差し指指」,「親指」を、それぞれ「あ
行」,「か行」,「さ行」,「た行」,「な行」に、右
手の「親指」,「人差し指」,「中指」,「薬指」,
「小指」を、それぞれ「は行」,「ま行」,「や行」,
「ら行」,「わ行」に対応させ、指の向き(5段階の角
度)を「あ段」,「い段」,「う段」,「え段」,「お
段」に対応させておく。これらの対応付けの情報はキー
操作部102から登録しておく。
【0092】このようにして、右手人差し指を右向きに
のせると、右手人差し指が「あかさたな・・・」のうち
「ま行」を、右向きという方向が「あいうえお」のうち
「う段」を表すような組み合わせにして「む」を指定す
ることができる。この方法によると指をのせる回数が一
回ですみ、便利である。なお、「ん」は、前記対応付け
に使用されていない、例えば「わ行」の「お段」などに
対応させればよい。指の種類と方向の対応付けは上記の
方法に限らず、任意の文字に当てはめてもよい。特に英
文字のときには上記の方法は使えないので、任意に割り
当てる。英文字、日本文字、記号などの切り替えはキー
操作部102で行う。
【0093】次に、図20のフローチャートを用いて、
(a)の方法を実現する具体的な手順を詳細に説明す
る。まず、ステップT100において、指を指紋読取部
103にのせると、のせた指の指紋データが取り込まれ
る。取り込まれた指紋データに対して、ステップT20
0において指紋認識が行われ、最も類似した指紋データ
が指紋データ記録部105から選択される。このとき、
指の種類や方向も認識される。
【0094】続いて、最も類似した指紋データが本人の
ものがどうか、パラメータ記録部107に登録された本
人認証の基準値(第1の実施例の説明参照)を用いてス
テップT300において比較する。
【0095】上述の指の種類や方向の認識および本人認
証は、例えば特開平2−245980号公報に開示され
ているように、登録すべき指紋の一部を窓を介して露出
するように指に貼られたシールと、このシールの窓から
露出した指紋を入力する指紋入力手段と、該指紋入力手
段から指紋画像を供給され特徴点のパターンや座標を求
める特徴点抽出手段と、指紋入力手段から指紋画像が供
給され、対応する指紋画像部分の輪郭に基づいて入力指
紋画像の所定基準方位からのずれ回転角および所定基準
位置からのずれ並進量を算出する回転および並進検出手
段と、指紋入力手段を制御して一つの登録指紋に対して
複数の指紋入力を行って複数の入力指紋画像を形成する
制御手段と、一つの登録指紋に対応する複数の指紋入力
画像を該回転角およびずれ並進量に基づいて前記基準方
位および基準位置に対応するように回転および並行移動
させ、特徴点パターンの一致する度合いが所定閾値以上
であるような特徴点の画像を辞書中に登録する対応特徴
点検出および画像登録手段とからなる指紋照合装置によ
って実現可能である(同公報の図7、図8参照)。
【0096】本人認証により本人と確認されれば(ステ
ップT300:Y)、ステップT400に進み、確認さ
れない場合は(ステップT300:N)、表示部106
でエラーが表示された後、ステップT100に戻り、装
置を使用することができない。なお、ステップT300
の本人確認処理は、必ずしも指紋の読み取り毎に毎回行
わずサンプリング的に行ってもよく、極端な場合は、最
初の指紋の読み取り時に行い、それで本人確認が行えれ
ばその後は行わなくても本人確認の効果はある。
【0097】ステップT400において、認識された指
種類と方向に対応した文字を電話番号等記録部109か
ら読み出す。ステップT500において、指紋データに
対応する文字を表示部106に表示する。ステップT6
00において入力が正しいかどうか判断し、正しくなけ
れば(ステップT600:N)、キー操作部102から
NOと入力し、ステップT100に戻って入力をやり直
して訂正する。入力が正しければ(ステップT600:
Y)、キー操作部102からYESと入力して次の文字
の入力に移る。あるいは、キー操作部102からNOと
入力しない限り、次の文字の入力に自動的に移るように
すれば、さらに操作が簡単かつ迅速に行える。
【0098】次に、(b)の「指紋読取部にのせた指の
順番と文字とを対応付ける方法」について説明する。こ
の例としては、例えば、一本目の指の指種類を「あかさ
たな・・・」のどれかという行を、二本目の指の指種類
を「あいうえお」のどれかという段を表すように対応付
ける。これらの対応付けの情報はキー操作部102から
登録しておく。
【0099】すなわち、一本目に右手人差し指をのせる
と、右手人差し指が「あかさたな・・・」のうち「ま
行」に対応し、二本目に右手中指をのせると「あいうえ
お」のうち「う段」を表すような組み合わせにして
「む」などと決めてもよい。なお、「ん」は、前記対応
付けに使用されていない、例えば「わ行」の「お段」な
どに対応させればよい。指の種類の対応付けは上記の方
法に限らず、任意の文字に当てはめてもよい。特に英文
字のときには上記の方法は使えないので、任意に割り当
てる。英文字、日本文字、記号などの切り替えはキー操
作部102で行う。
【0100】次に、図21のフローチャートを用いて、
(b)の方法を実現する具体的手順を説明する。ステッ
プT110において、一本目の指を指紋読取部103に
のせると、のせた指の指紋データが取り込まれる。取り
込まれた指紋データに対して、ステップT210におい
て指紋認識が行われ、最も類似した指紋データが指紋デ
ータ記録部105から選択される。
【0101】続いて、最も類似した指紋データが本人の
ものかどうか、パラメータ記録部107に登録された本
人認証の基準値を用いてステップT310において比較
して確認される。本人と確認されれば(ステップT31
0:Y)、ステップT410に進み、確認されない場合
は(ステップT310:N)、表示部106でエラーが
表示され、ステップT110に戻り、装置を使用するこ
とができない。
【0102】ステップT410において、次の任意の指
(二本目の指)を指紋読取部103にのせると、のせた
指の指紋データが取り込まれる。取り込まれた指紋デー
タに対して、ステップT510において指紋認識が行わ
れ、最も類似した指紋データが指紋データ記録部105
から選択される。指の種類が認識される。続いて、最も
類似した指紋データが本人のものかどうか、パラメータ
記録部107に登録された本人認証の基準値を用いてス
テップT610において比較されて確認される。
【0103】本人と確認されれば(ステップT610:
Y)、ステップT710に進み、確認されない場合は
(ステップT610:N)、表示部106でエラーが表
示され、ステップT110に戻り、装置を使用すること
ができない。なお、ステップT310,T610の本人
確認処理は、必ずしも指紋の読み取り毎に毎回行わずサ
ンプリング的に行ってもよく、極端な場合は、最初の指
紋の読み取り時に行い、それで本人確認が行えればその
後は行わなくても本人確認の効果はある。
【0104】ステップT710において、認識された指
種類に対応した文字を電話番号等記録部109から読み
出す。ステップT810において、指紋データに対応す
る文字を表示部106に表示する。表示を見て入力が正
しいかどうか判断し、正しくなければ、ステップT91
0でキー操作部102からNOと入力し、ステップT1
10に戻って入力をやり直して訂正する。入力が正しけ
れば、キー操作部102からYESと入力して次の文字
の入力に移る。あるいは、キー操作部102からNOと
入力しない限り、次の文字の入力に自動的に移るように
すれば、さらに操作が簡単かつ迅速に行える。
【0105】次に、(c)の「二つ以上の指紋読取部を
設け、それらの組み合わせと文字とを対応付ける方法」
について説明する。例えば、(c)の方法としては、左
右に二つの指紋読取部を設け、左側の指紋読取部にのせ
た両手の十指の指種類を「あかさたな・・・」のどれか
という行を、右側の指紋読取部にのせた指の指種類を
「あいうえお」のどれかという段を表すように対応付け
る。これらの対応付けの情報はキー操作部102から登
録しておく。
【0106】例えば、左側の指紋読取部に左手人差し指
をのせると、左手人差し指が「あかさたな・・・」のう
ち「た行」に対応し、次に右側の指紋読取部に右手中指
をのせると「あいうえお」のうち「う段」を表すような
組み合わせにして「つ」などと決めてもよい。なお、
「ん」は、前記対応付けに使用されていない、例えば
「わ行」の「お段」などに対応させればよい。指の種類
の対応付けは上記の方法に限らず、任意の文字に当ては
めてもよい。特に英文字のときには上記の方法は使えな
いので、任意に割り当てる。英文字、日本文字、記号な
どの切り替えはキー操作部102で行う。
【0107】次に、図22のフローチャートを用いて、
(c)方法を実現する具体的手順を説明する。ステップ
T120において、左側の指紋読取部103に指をのせ
ると、のせた指の指紋データが取り込まれる。取り込ま
れた指紋データに対して、ステップT220において指
紋認識が行われ、最も類似した指紋データが指紋データ
記録部105から選択される。同様にステップT320
において、右側の指紋読取部にのせると、のせた指の指
紋データが取り込まれる。
【0108】取り込まれた指紋データに対して、ステッ
プT420において指紋認識が行われ、最も類似した指
紋データが指紋データ記録部105から選択される。続
いて、最も類似した指紋データが本人のものかどうか、
パラメータ記録部107に登録された本人認証の基準値
を用いてステップT520において比較され、本人確認
がなされる。
【0109】左右のデータ両方が本人と確認されれば
(ステップT520:Y)、ステップT620に進み、
確認されない場合は(ステップT520:N)、表示部
106でエラーが表示され、ステップT120に戻り、
装置を使用することができない。なお、ステップT52
0の本人確認処理は、必ずしも指紋の読み取り毎に毎回
行わずサンプリング的に行ってもよく、極端な場合は、
最初の指紋の読み取り時に行い、それで本人確認が行え
ればその後は行わなくても本人確認の効果はある。
【0110】ステップT620において、認識された指
種類に対応した文字を電話番号等記録部109から読み
出す。ステップT720において、指紋データに対応す
る文字を表示部106に表示する。入力が正しくなけれ
ば(ステップT820:N)、ステップT820で、キ
ー操作部102からNOと入力し、ステップT120に
戻り入力し直して訂正を行う。入力が正しければ(ステ
ップT820:Y)、キー操作部102からYESと入
力して次の文字の入力に移る。あるいは、キー操作部1
02からNOと入力しない限り、次の文字の入力に自動
的に移るようにすれば、さらに操作が簡単かつ迅速に行
える。
【0111】(第4の実施例)次に、触れた指あるいは
その指の方向に対応付けられた方向に予め決められた順
序で並んだ文字(数字を含む)や記号を検索、決定し入
力する本発明の第4の実施例について説明する。上述し
た第1〜3の実施例と同様、指紋入力装置付き電話機で
文字の入力を例にとって説明する。指紋入力装置付き電
話機を使用する前に予め指紋データを登録する必要があ
る。まず、指紋データを登録する方法について説明す
る。
【0112】指紋データの登録方法は、上述した第3の
実施例と同様であるので、図19を用いて説明する。第
3の実施例では、指紋パターンと文字との対応付けを行
ったのに対し、本第4の実施例では、指紋パターンと方
向との対応付けを行う。ここでは2つの方向(前進方向
か後進方向か)を登録する方法について説明する。ステ
ップS20において、登録すべき指が表示部106に表
示されるが、ここで、前進探索指と後進探索指を登録す
るよう表示される。
【0113】ここで、前進探索指と後進探索指について
説明しておく。前進探索指と後進探索指は異なる指を対
応付けてもよく、同じ指で方向を変えたものを対応付け
てもよい。例えば一例を示すと、親指(方向は問わな
い)を前進探索指に、人差し指(方向は問わない)を後
進探索指に対応付けるようにしてもよく、上向きにした
人差し指を前進探索指に、横向きにした人差し指を後進
探索指に対応付けるようにしてもよい。
【0114】操作例としては、文字や記号のデータは図
23に示すように予め決められた所定の順番で並んでい
るものとする。前進探索指を指紋読取部103にのせた
ときには図23に示すデータべースを上から下へ、後進
探索指を指紋読取部103にのせたときには図23に示
すデータベースを下から上へと逆方向に検索する。入力
したい文字が表示されたところで指を離すことによって
決定する。
【0115】図24のフローチャートを用いて、本実施
例の具体的手順を説明する。ステップU100におい
て、指紋読取部103に指をのせると、のせた指の指紋
データが取り込まれる。取り込まれた指紋データに対し
てステップU200において指紋認識が行われ、最も類
似した指紋データが指紋データ記録部105から選択さ
れる。続いて、最も類似した指紋データが本人のものか
どうか、パラメータ記録部107に登録された本人認証
の基準値を用いてステップU300において比較する。
【0116】左右のデータ両方が本人と確認されれば
(ステップU300:Y)、ステップU400に進み、
確認されない場合は(ステップう300:N)、表示部
106でエラーが表示され、ステップU100に戻り、
装置を使用することができない。なお、ステップU30
0の本人確認処理は、必ずしも指紋の読み取り毎に毎回
行わずサンプリング的に行ってもよく、極端な場合は、
最初の指紋の読み取り時に行い、それで本人確認が行え
ればその後は行わなくても本人確認の効果はある。
【0117】ステップU400において、指紋読取部1
03にのせた指の指紋データを登録されている前進探索
指の指紋データと比較する。比較の結果、指紋読取部1
03にのせた指が前進探索指と確認されれば(ステップ
U400:Y)、ステップU600に進み、図23に示
すデータベースの上から1つめの文字を電話番号等記録
部109から読み出し、表示部106に表示する。その
文字が入力したい文字でなければ、ステップU800に
おいてキー操作部102からNOと入力してステップU
100に戻る。
【0118】再びステップU600に達すると、図23
に示すデータベースの上から2つめの文字を電話番号等
記録部109から読み出し、表示部106に表示する。
これを繰返し、望みの文字が表示されるまで、ステップ
U100からステップU800までの手順を繰返す。望
みの文字が表示されたときに、ステップU800におい
て、キー操作部102からYESと入力して入力する文
字を決定する。
【0119】一方、ステップU400において、指紋読
取部103にのせた指の指紋データを登録されている後
進探索指の指紋データと比較する。比較の結果、指紋読
取部103にのせた指が後進探索指と確認されれば、ス
テップU700に進み、図23のデータベースを下から
上へ順に検索するようにする。このときの詳細な動作は
図23に示すデータベースの検索順序が逆になる以外は
ステップU600で説明した場合と同様である。また、
前進探索指と後進探索指をまぜて使うことによって、よ
り容易な検索を行うことができる。
【0120】また、ステップU800において、キー操
作部102から所定時間内にYESと入力しない限り、
自動的にステップU100に戻るようにすれば、より操
作が簡単化し便利である。この方式では何度も認証を繰
り返さなければならないが、指紋読取部103に指がの
せられている時間を計測する機構を設ければ、指をのせ
ている時間だけ候補となる文字が次々と表示され、希望
の文字が表示されたときに、指を指紋読取部103から
離すことによって入力文字を決定するようにすれば、よ
り容易に入力ができる。
【0121】(第5の実施例)次に、触れた指あるいは
方向に対応させてマウスポインタを操作する本発明の第
5の実施例を説明する。ここでマウスポインタとは、携
帯電話に使われる十字カーソルなどを含む何らかの方法
により方向を指示することにより対応した方向に動くポ
インタであり、文字位置などを示す機能を有している。
上述した第4の実施例と同様に、指紋入力装置付き電話
機を例にとって本実施例を説明する。
【0122】指紋入力装置付き電話機を用いて登録され
た電話番号に電話をかけるには、使用する前に予め指紋
データを登録しておく必要がある。まず、指紋データを
登録する方法について説明する。
【0123】本実施例では、指紋パターンとマウスポイ
ンタの移動方向との対応付けを行う。ここでは4つの移
動方向を登録する方法について説明する。図19のステ
ップT20においては登録すべき指が表示部106に表
示されるが、本実施例では、上方移動指、下方移動指、
左方移動指、右方移動指を登録するよう表示される。上
方移動指、下方移動指、左方移動指、右方移動指は異な
る指をそれぞれに対応させるようにしても、同じ指で方
向を変えたものを対応させるようにしてもよい。
【0124】例えば、右手人差し指を上方移動指に、右
手中指を下方移動指に、右手薬指を左方移動指に、右手
小指を右方移動指に対応させたり、右手人差し指を、上
向きにのせた状態を上方移動指に、下向きにのせた状態
を下方移動指に、左向きにのせた状態を左方移動指に、
右向きにのせた状態を右方移動指に対応させたりするこ
とができる。
【0125】また、マウスポインタの移動スピードを低
速、中速、高速などと複数の段階決めておき、上方高速
移動指、下方低速移動指などとさらに詳細な設定で登録
を行うようにしてもよい。例えば、人差し指で移動方向
を入力するときは低速移動、中指で移動方向を入力する
ときは高速移動といった使い方もできる。
【0126】次に、図25のフローチャートを用いて、
本実施例の具体的な手順を説明する。ステップV100
において、指紋読取部103に指をのせると、のせた指
の指紋データが取り込まれる。取り込まれた指紋データ
に対してステップV200において指紋認識が行われ、
最も類似した指紋データが指紋データ記録部105から
選択される。続いて、最も類似した指紋データが本人の
ものかどうか、パラメータ記録部107に登録された本
人認証の基準値を用いてステップV300において比較
する。
【0127】左右のデータ両方が本人と確認されれば
(ステップV300:Y)、ステップV400に進み、
確認されない場合は(ステップV300:N)、表示部
106でエラーが表示され、ステップV100に戻り、
装置を使用することができない。なお、ステップV30
0の本人確認処理は、必ずしも指紋の読み取り毎に毎回
行わずサンプリング的に行ってもよく、極端な場合は、
最初の指紋の読み取り時に行い、それで本人確認が行え
ればその後は行わなくても本人確認の効果はある。
【0128】ステップV400において、指紋読取部1
03にのせた指の指紋データを上方移動指のデータと比
較する。指紋読取部103にのせた指が上方移動指と確
認されれば(ステップV400:Y)、ステップV50
0に進み、マウスポインタが上方に移動する。
【0129】ステップV400で、指紋読取部103に
のせた指が上方移動指と確認されなければ(ステップV
400:N)、ステップV600に進む。ステップV6
00において、指紋読取部103にのせた指の指紋デー
タを下方移動指のデータと比較する。指紋読取部103
にのせた指が下方移動指と確認されれば(ステップV6
00:Y)、ステップV700に進み、マウスポインタ
が下方に移動する。ステップV600で、指紋読取部1
03にのせた指が下方移動指と確認されなければ(ステ
ップV600:N)、ステップV800に進む。
【0130】ステップV800において、指紋読取部1
03にのせた指の指紋データを左方移動指のデータと比
較する。指紋読取部103にのせた指が左方移動指と確
認されれば(ステップV800:Y)、ステップV90
0に進み、マウスポインタが左方に移動する。ステップ
V800で、指紋読取部103にのせた指が左方移動指
と確認されなければ(ステップV800:N)、ステッ
プV1000に進む。
【0131】ステップV1000において、指紋読取部
103にのせた指の指紋データを右方移動指のデータと
比較する。指紋読取部103にのせた指が右方移動指と
確認されれば(ステップV1000:Y)、ステップV
1100に進み、マウスポインタが右方に移動する。ス
テップV1000で、指紋読取部103にのせた指が右
方移動指と確認されなければ(ステップV1000:
N)、ステップV100に戻る。
【0132】この例では、「上方」,「下方」,「左
方」,「右方」の4方向に対応する指紋データを登録し
たが、8方向やそれ以上のデータを登録すれば、より容
易にマウスポインタをあらゆる方向に自由に動かすこと
ができる。
【0133】このように、本実施例は、候補数が制限さ
れた操作方向(例えば、上方,下方,右方,左方など)
や操作速度(例えば、低速,中速,高速など)と、指と
その方向の組の対応関係を予め登録しておき、指紋読取
部103に置かれた指とその方向に対応付けて登録して
ある移動方向および移動速度によってマウスポインタを
移動させることが可能である。
【0134】また、指紋読取部103に指がのせられて
いる時間を計測する機構を設ければ、指をのせている時
間だけマウスポインタを自動的に移動させるようにする
ことができ、よりマウスポインタの操作が容易になる。
文字を二次元状に配列表示し、マウスポインタを動か
し、希望の文字が表示されている位置にきた場合に、指
を指紋読取部103から離す、あるいはキー操作部10
2から決定を入力するようにすれば、第4の実施例と同
様に文字や記号などの入力も可能である。
【0135】以上、指の指紋を用いて電話番号や、文字
(数字を含む)、記号などの入力について説明し、また
指紋の特徴点に基づいて本人確認をする例を説明した
が、指紋の提示順序を暗証番号と同様に利用することが
できる。
【0136】すなわち、上述したように各指とその方向
の登録が全て完了した後、指とその方向の組について利
用者の提示順序を入力させ、その入力された提示順序を
利用者特有の情報(暗証符号)として予め登録してお
く。
【0137】発呼や入力に伴う本人確認において、指と
その方向の組について利用者に提示順序の入力を求め、
入力された提示順序と前記登録された提示順序を照合
し、合致した場合に使用を許可する。この方法によれ
ば、入力される文字列や記号列は本人以外には知らされ
ないため、単独の指とその方向の組を認証することによ
り、従来の暗証番号を用いた本人確認と同様に安全性が
格段に向上することができる。
【0138】
【発明の効果】本発明によれば、指紋認証によって不正
使用防止を行うと同時に、認証に使った指の種類に応じ
て異なる電話番号への発信を行うことが可能なるため、
電話機端末の使用時に電話帳をいちいち調べる必要もな
く、また、従来の携帯電話のように登録されている電話
番号を選択する必要もなく、指一本で登録された電話番
号にダイヤルすることができるため、サービスの向上に
つながる。
【0139】また、本発明によれば、指紋のおおまかな
認証を前処理として行うことにより、認識、認証にかか
る時間が短縮され、さらなるサービスの向上を実現する
ことができる。
【0140】さらに、本発明によれば、指一本に対応す
るのが電話番号でなく、一桁の数字とすることにより、
十指の押す順番で、登録されていない電話番号を入力す
ることができ、電話機を構成するときの省スペース化に
有利であり、特に、携帯電話などの携帯情報端末を実現
する場合に効果が大きい。
【0141】さらに、本発明によれば、指紋読取部にの
せた指あるいはその方向に対応する文字(数字を含む)
や記号などを入力したり、マウスポインタの移動方向や
移動速度を入力したりすることができ、省スペース化さ
れた指紋識別情報端末を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の指紋電話帳付き電話機(指紋識別情報
端末)のブロック構成図である。
【図2】本発明の指紋電話帳付き電話機への登録動作を
説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の指紋電話帳付き電話機の使用手順を説
明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の指紋電話帳付き電話機における指紋認
証認識動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の指紋電話帳付き電話機における指紋認
証認識の前処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【図6】図3のステップS300からステップS500
までの処理の詳細なフローチャートである。
【図7】本発明の指紋電話帳付き電話機における指紋デ
ータのデータ構造図である(その1)。
【図8】本発明の指紋電話帳付き電話機における指紋デ
ータのデータ構造図である(その2)。
【図9】本発明の指紋電話帳付き電話機における電話番
号などのデータのデータ構造図である。
【図10】本発明の指紋電話帳付き電話機の認識認証動
作を説明するためのフローチャートである。
【図11】図10のステップS1300からステップS
1500までの処理の詳細なフローチャートである。
【図12】本発明の指紋電話帳付き電話機における数字
データのデータ構造図である。
【図13】本発明の指紋電話帳付き電話機の有線電話機
形態での実現例である(その1)。
【図14】本発明の指紋電話帳付き電話機の有線電話機
形態での実現例である(その2)。
【図15】本発明の指紋電話帳付き電話機の携帯電話機
形態での実現例である(その1)。
【図16】本発明の指紋電話帳付き電話機の携帯電話機
形態での実現例である(その2)。
【図17】本発明の指紋電話帳付き電話機の腕時計形の
携帯電話機形態での実現例である(その1)。
【図18】本発明の指紋電話帳付き電話機の腕時計形の
携帯電話機形態での実現例である(その2)。
【図19】本発明の指紋識別情報端末におけるガイダン
スに従って指紋を登録する場合のフローチャートであ
る。
【図20】本発明の指紋識別情報端末において、指紋読
取部にのせた指の種類とその指が置かれた方向と文字
(数字を含む)や記号とを対応付ける方法を採用した場
合における文字(数字を含む)や記号の入力動作を説明
するためのフローチャートである。
【図21】本発明の指紋識別情報端末において、指紋読
取部にのせた指の順番と文字(数字を含む)や記号とを
対応付ける方法を採用した場合における文字(数字を含
む)や記号の入力動作を説明するためのフローチャート
である。
【図22】本発明の指紋識別情報端末において、二つ以
上の指紋読取部を設け、それらの組み合わせと文字(数
字を含む)や記号とを対応付ける方法を採用した場合に
おける文字(数字を含む)や記号の入力動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図23】本発明の指紋識別情報端末で使用される所定
の順序で配列された文字を記憶したデータベースの例で
ある。
【図24】本発明の指紋識別情報端末における触れた指
あるいは方向に対応した方向に所定の順序で配列された
文字を検索する動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図25】本発明の指紋識別情報端末における触れた指
あるいは方向に対応させてマウスポインタを操作する動
作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
100:指紋電話帳付き電話機(指紋識別情報端末) 101:制御部 102:キー操作部 103:指紋読取部 104:指紋特徴抽出部 105:指紋データ記録部 106:表示部 107:パラメータ記録部 108:指紋データ比較部 109:電話番号等記録部 110:電話機部 111:電源部 112:分類部
フロントページの続き (72)発明者 西田 享邦 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 井上 みづほ 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5B043 AA04 AA09 BA02 CA10 FA03 FA07 GA02 HA02 HA05 HA08 HA20 5K027 BB09 EE04 HH11 HH23 5K036 BB18 FF00 HH01 JJ04 KK09

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指紋データを読み取る指紋読取手段と、 前記指紋読取手段で読み取った指紋データの特徴を抽出
    する指紋特徴抽出手段と、 前記指紋読取手段で読み取った指紋データおよび前記指
    紋特徴抽出手段で抽出した前記指紋データの特徴を記録
    する指紋データ記録手段と、 十指の指紋データの各々に一つの電話番号を対応付けて
    記録する電話番号等記録手段と、 前記指紋読取手段で読み取られた新たな指紋データが前
    記指紋データ記録手段に記録されている前記十指の指紋
    データのうちのどの指紋データに相当しているかを認識
    するとともに、本人認証を行う指紋認識認証手段と、 該指紋認識認証手段により本人確認が行われた場合に、
    前記電話番号等記録手段を参照して前記新たな指紋デー
    タに対応する電話番号を求める手段と、 該求めた電話番号に発呼する手段とを有することを特徴
    とする指紋識別情報端末。
  2. 【請求項2】 指紋データを読み取る指紋読取手段と、 前記指紋読取手段で読み取った指紋データの特徴を抽出
    する指紋特徴抽出手段と、 前記指紋読取手段で読み取った指紋データおよび前記指
    紋特徴抽出手段で抽出した前記指紋データの特徴を記録
    する指紋データ記録手段と、 十指の指紋データの各々に一つの数字を対応付けて記録
    する電話番号等記録手段と、 前記指紋読取手段で読み取られた新たな指紋データが前
    記指紋データ記録手段に記録されている前記十指の指紋
    データのうちのどの指紋データに相当しているかを認識
    するとともに、本人認証を行う指紋認識認証手段と、 該指紋認識認証手段により本人確認が行われた場合に、
    前記電話番号等記録手段を参照して前記新たな指紋デー
    タに対応する一つの数字を求める手段と、 前記各手段により複数個の数字を求め、該複数個の数字
    を電話番号として発呼する手段とを有することを特徴と
    する指紋識別情報端末。
  3. 【請求項3】 指紋データを読み取る指紋読取手段と、 前記指紋読取手段で読み取った指紋データの特徴を抽出
    する指紋特徴抽出手段と、前記指紋読取手段で読み取っ
    た指紋データおよび前記指紋特徴抽出手段で抽出した前
    記指紋データの特徴を記録する指紋データ記録手段と、 前記指紋読取手段で読み取られた新たな指紋データが前
    記指紋データのうち、どの指紋データに相当している
    か、またはその指紋データがどちらの方向を向いている
    かを認識する認識手段と、 本人認証を行う指紋認識認証手段と、 該指紋認識認証手段により本人確認が行われた場合に、
    予め登録されている方向を考慮した指紋データの各々に
    一つの文字(数字を含む)または記号の対応関係を参照
    し、前記認識手段によって認識された指紋データまたは
    その指紋データの方向に対応する文字(数字を含む)ま
    たは記号を求める手段と、 該求めた文字(数字を含む)または記号を入力する手段
    とを有することを特徴とする指紋識別情報端末。
  4. 【請求項4】 指紋データを読み取る指紋読取手段と、 前記指紋読取手段で読み取った指紋データの特徴を抽出
    する指紋特徴抽出手段と、前記指紋読取手段で読み取っ
    た指紋データおよび前記指紋特徴抽出手段で抽出した前
    記指紋データの特徴を記録する指紋データ記録手段と、 前記指紋読取手段で読み取られた新たな指紋データが前
    記登録されているどの指紋データまたは指紋データとそ
    の方向のどの組に相当しているかを認識する認識手段
    と、 本人認証を行う指紋認識認証手段と、 該指紋認識認証手段により本人確認が行われた場合に、
    予め登録されている指紋データまたは指紋データとその
    方向の組と文字検索方向の対応関係を参照し、前記認識
    手段によって認識された指紋データまたは指紋データと
    その方向に対応する文字検索方向を求める手段と、 所定の順序で登録されている文字(数字を含む)または
    記号を前記認識手段で求めた文字検索方向の方向に検索
    し所望の文字(数字を含む)または記号を求める検索手
    段と、 該検索手段の検索によって求めた文字(数字を含む)ま
    たは記号を入力する手段と、を有することを特徴とする
    指紋識別情報端末。
  5. 【請求項5】 指紋データを読み取る指紋読取手段と、 前記指紋読取手段で読み取った指紋データの特徴を抽出
    する指紋特徴抽出手段と、前記指紋読取手段で読み取っ
    た指紋データおよび前記指紋特徴抽出手段で抽出した前
    記指紋データの特徴を記録する指紋データ記録手段と、 前記指紋読取手段で読み取られた新たな指紋データが前
    記指紋データ記録手段に記録されている前記指紋データ
    のうち、どの指紋データに相当しているか、またはその
    指紋データがどちらの方向を向いているかを認識する認
    識手段と、 本人認証を行う指紋認識認証手段と、 該指紋認識認証手段により本人確認が行われた場合に、
    予め登録されている「指紋データまたは指紋データとそ
    の方向の組」と「文字検索方向」の対応関係を参照し、
    前記認識手段で認識された指紋データまたは指紋データ
    とその方向の組に対応する移動方向または移動方向と移
    動スピードの組を求める手段と、 該求めた移動方向または移動方向と移動スピードの組で
    マウスポインタを移動させる手段と、を有することを特
    徴とする指紋識別情報端末。
  6. 【請求項6】 前記指紋データ記録手段に記録される指
    紋データは、認識時に高速に処理できるように前記特徴
    に従って分類された指紋データであることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれか1項に記載された指紋識別情報
    端末。
  7. 【請求項7】 音声通話または音声通話以外の通信に用
    いられることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項
    に記載された指紋識別情報端末。
  8. 【請求項8】 移動通信に用いられる携帯端末であるこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載され
    た指紋識別情報端末。
  9. 【請求項9】 公衆に用いられる電話端末であることを
    特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載された指
    紋識別情報端末。
  10. 【請求項10】 指紋データを読み取る指紋読取ステッ
    プと、 該指紋読取ステップで読み取られた指紋データの特徴を
    抽出する指紋特徴抽出ステップと、 前記指紋読取ステップで読み取られた指紋データおよび
    前記抽出した前記指紋データの特徴を記録する指紋デー
    タ記録ステップと、 十指の指紋データの各々に一つの電話番号を対応付けて
    記録する電話番号等記録ステップと、 前記新たに読み取られた指紋データが、前記指紋データ
    記録ステップで記録した前記十指の指紋データのうちの
    どの指紋データに相当しているかを認識するとともに、
    本人認証を行う指紋認識認証ステップと、 前記指紋認識認証ステップにより本人確認が行われた場
    合に、前記電話番号等記録ステップで記録した十指の指
    紋データと電話番号の対応付けを参照して、前記新たな
    指紋データに対応する電話番号を求めるステップと、 該求めた電話番号に発呼するステップとを有する指紋識
    別入力方法。
  11. 【請求項11】 指紋データを読み取る指紋読取ステッ
    プと、 該指紋読取ステップで読み取られた指紋データの特徴を
    抽出する指紋特徴抽出ステップと、 前記指紋読取ステップで読み取られた指紋データおよび
    前記指紋特徴抽出ステップで抽出された指紋データの特
    徴を記録する指紋データ記録ステップと、 十指の指紋データの各々に一つの数字を対応付けて記録
    する電話番号等記録ステップと、 前記指紋読取ステップで読み取られた新たな指紋データ
    が、前記指紋データ記録ステップで記録した十指の指紋
    データと一つの数字の対応付けを参照して、前記十指の
    指紋データのうちのどの指紋データに相当しているかを
    認識するとともに、本人認証を行う指紋認識認証ステッ
    プと、 前記指紋認識認証ステップにより本人確認が行われた場
    合に、前記電話番号等記録ステップで記録した十指の指
    紋データと該指紋データの各々に一つの数字の対応付け
    を参照して、前記新たな指紋データに対応する一つの数
    字を求めるステップと、 前記各ステップを繰り返すことにより複数個の数字を求
    め、該複数個の数字を電話番号として発呼するステップ
    とを有する指紋識別入力方法。
  12. 【請求項12】 指紋データを読み取る指紋読取ステッ
    プと、 前記指紋読取ステップで読み取った指紋データの特徴を
    抽出する指紋特徴抽出ステップと、前記指紋読取ステッ
    プで読み取った指紋データおよび前記指紋特徴抽出ステ
    ップで抽出した前記指紋データの特徴を記録する指紋デ
    ータ記録ステップと、 前記指紋読取ステップで読み取られた新たな指紋データ
    が前記指紋データのうち、どの指紋データに相当してい
    るか、またはその指紋データがどちらの方向を向いてい
    るかを認識する認識ステップと、 本人認証を行う指紋認識認証ステップと、 該指紋認識認証ステップにより本人確認が行われた場合
    に、予め登録されている方向を考慮した指紋データの各
    々に一つの文字(数字を含む)または記号の対応関係を
    参照し、前記認識ステップによって認識された指紋デー
    タまたはその指紋データの方向に対応する文字(数字を
    含む)または記号を求めるステップと、 該求めた文字(数字を含む)または記号を入力するステ
    ップとを有することを特徴とする指紋識別入力方法。
  13. 【請求項13】 指紋データを読み取る指紋読取ステッ
    プと、 前記指紋読取ステップで読み取った指紋データの特徴を
    抽出する指紋特徴抽出ステップと、前記指紋読取ステッ
    プで読み取った指紋データおよび前記指紋特徴抽出ステ
    ップで抽出した指紋データの特徴を記録する指紋データ
    記録ステップと、 前記指紋読取ステップで読み取られた新たな指紋データ
    が前記登録されているどの指紋データまたは指紋データ
    とその方向のどの組に相当しているかを認識する認識ス
    テップと、 本人認証を行う指紋認識認証ステップと、 該指紋認識認証ステップにより本人確認が行われた場合
    に、予め登録されている指紋データまたは指紋データと
    その方向の組と文字検索方向の対応関係を参照し、前記
    認識ステップによって認識された指紋データまたは指紋
    データとその方向に対応する文字検索方向を求めるステ
    ップと、 所定の順序で登録されている文字(数字を含む)または
    記号を前記認識ステップで求めた文字検索方向の方向に
    検索し所望の文字(数字を含む)または記号を求める検
    索ステップと、 該検索ステップによって求めた文字(数字を含む)また
    は記号を入力するステップと、を有することを特徴とす
    る指紋識別入力方法。
  14. 【請求項14】 指紋データを読み取る指紋読取ステッ
    プと、 前記指紋読取ステップで読み取った指紋データの特徴を
    抽出する指紋特徴抽出ステップと、前記指紋読取ステッ
    プで読み取った指紋データおよび前記指紋特徴抽出ステ
    ップで抽出した前記指紋データの特徴を記録する指紋デ
    ータ記録ステップと、 前記指紋読取ステップで読み取られた新たな指紋データ
    が前記指紋データ記録ステップで記録された前記指紋デ
    ータのうち、どの指紋データに相当しているか、または
    その指紋データがどちらの方向を向いているかを認識す
    る認識ステップと、 本人認証を行う指紋認識認証ステップと、 該指紋認識認証ステップにより本人確認が行われた場合
    に、予め登録されている「指紋データまたは指紋データ
    とその方向の組」と「文字検索方向」の対応関係を参照
    し、前記認識ステップで認識された指紋データまたは指
    紋データとその方向の組に対応する移動方向または移動
    方向と移動スピードの組を求めるステップと、 該求めた移動方向または移動方向と移動スピードの組で
    マウスポインタを移動させるステップと、を有すること
    を特徴とする指紋識別入力方法。
  15. 【請求項15】 前記指紋データ記録ステップで記録す
    る指紋データは、認識時に高速に処理できるように前記
    特徴に従って分類された指紋データであることを特徴と
    する請求項10〜14のいずれか1項に記載された指紋
    識別入力方法。
  16. 【請求項16】 指紋識別入力方法を記録した記録媒体
    であって、 指紋データを読み取る指紋読取処理と、前記指紋読取処
    理により読み取った指紋データの特徴を抽出する指紋特
    徴抽出処理と、前記指紋読取処理により読み取った指紋
    データおよび前記指紋特徴抽出処理により抽出した前記
    指紋データの特徴を記録する指紋データ記録処理と、十
    指の指紋データの各々に一つの電話番号を対応付けて記
    録する電話番号等記録処理と、前記指紋読取処理により
    読み取られた新たな指紋データが、前記指紋データ記録
    処理により記録した前記十指の指紋データのうちのどの
    指紋データに相当しているかを認識するとともに、本人
    認証を行う指紋認識認証処理と、前記指紋認識認証処理
    により本人確認が行われた場合に、前記電話番号等記録
    処理によって記録した十指の指紋データと電話番号の対
    応付けを参照して、前記新たな指紋データに対応する電
    話番号を求める処理と、該求めた電話番号に発呼する処
    理とをプログラムコード化して記録したことを特徴とす
    るコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  17. 【請求項17】 指紋識別入力方法を記録した記録媒体
    であって、 指紋データを読み取る指紋読取処理と、前記指紋読取処
    理で読み取った指紋データの特徴を抽出する指紋特徴抽
    出処理と、前記指紋読取処理で読み取った指紋データお
    よび前記指紋特徴抽出処理で抽出した指紋データの特徴
    を記録する指紋データ記録処理と、十指の指紋データの
    各々に一つの数字を対応付けて記録する電話番号等記録
    処理と、前記指紋読取処理で読み取られた新たな指紋デ
    ータが、前記指紋データ記録処理で記録した十指の指紋
    データと一つの数字の対応付けを参照して、前記十指の
    指紋データのうちのどの指紋データに相当しているかを
    認識するとともに、本人認証を行う指紋認識認証処理
    と、前記指紋認識認証処理により本人確認が行われた場
    合に、前記電話番号等記録処理で記録した十指の指紋デ
    ータと一つの数字の対応付けを参照して、前記新たな指
    紋データに対応する一つの数字を求める処理と、前記各
    処理を繰り返すことにより複数個の数字を求め、該複数
    個の数字を電話番号として発呼する処理とをプログラム
    コード化して記録したことを特徴とするコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
  18. 【請求項18】 指紋データを読み取る指紋読取処理
    と、 前記指紋読取処理で読み取った指紋データの特徴を抽出
    する指紋特徴抽出処理と、前記指紋読取処理で読み取っ
    た指紋データおよび前記指紋特徴抽出処理で抽出した前
    記指紋データの特徴を記録する指紋データ記録処理と、 前記指紋読取処理で読み取られた新たな指紋データが前
    記指紋データのうち、どの指紋データに相当している
    か、またはその指紋データがどちらの方向を向いている
    かを認識する認識処理と、 本人認証を行う指紋認識認証処理と、 該指紋認識認証処理により本人確認が行われた場合に、
    予め登録されている方向を考慮した指紋データの各々に
    一つの文字(数字を含む)または記号の対応関係を参照
    し、前記認識処理によって認識された指紋データまたは
    その指紋データの方向に対応する文字(数字を含む)ま
    たは記号を求める処理と、 該求めた文字(数字を含む)または記号を入力する処理
    とをプログラムコード化して記録したことを特徴とする
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  19. 【請求項19】 指紋データを読み取る指紋読取処理
    と、 前記指紋読取処理で読み取った指紋データの特徴を抽出
    する指紋特徴抽出処理と、前記指紋読取処理で読み取っ
    た指紋データおよび前記指紋特徴抽出処理で抽出した指
    紋データの特徴を記録する指紋データ記録処理と、 前記指紋読取処理で読み取られた新たな指紋データが前
    記登録されているどの指紋データまたは指紋データとそ
    の方向のどの組に相当しているかを認識する認識処理
    と、 本人認証を行う指紋認識認証処理と、 該指紋認識認証処理により本人確認が行われた場合に、
    予め登録されている指紋データまたは指紋データとその
    方向の組と文字検索方向の対応関係を参照し、前記認識
    処理によって認識された指紋データまたは指紋データと
    その方向に対応する文字検索方向を求める処理と、 所定の順序で登録されている文字(数字を含む)または
    記号を前記認識処理で求めた文字検索方向の方向に検索
    し所望の文字(数字を含む)または記号を求める検索処
    理と、 該検索処理によって求めた文字(数字を含む)または記
    号を入力する処理と、をプログラムコード化して記録し
    たことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
  20. 【請求項20】 指紋データを読み取る指紋読取処理
    と、 前記指紋読取処理で読み取った指紋データの特徴を抽出
    する指紋特徴抽出処理と、前記指紋読取処理で読み取っ
    た指紋データおよび前記指紋特徴抽出処理で抽出した前
    記指紋データの特徴を記録する指紋データ記録処理と、 前記指紋読取処理で読み取られた新たな指紋データが前
    記指紋データ記録処理で記録された前記指紋データのう
    ち、どの指紋データに相当しているか、またはその指紋
    データがどちらの方向を向いているかを認識する認識処
    理と、 本人認証を行う指紋認識認証処理と、 該指紋認識認証処理により本人確認が行われた場合に、
    予め登録されている「指紋データまたは指紋データとそ
    の方向の組」と「文字検索方向」の対応関係を参照し、
    前記認識処理で認識された指紋データまたは指紋データ
    とその方向の組に対応する移動方向または移動方向と移
    動スピードの組を求める処理と、 該求めた移動方向または移動方向と移動スピードの組で
    マウスポインタを移動させる処理と、をプログラムコー
    ド化して記録したことを特徴とするコンピュータ読み取
    り可能な記録媒体。
  21. 【請求項21】 前記指紋データ記録処理で記録する指
    紋データが、認識時に高速に処理できるように前記特徴
    に従って分類された指紋データであることを特徴とする
    請求項16〜20のいずれか1項に記載された記録媒
    体。
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