JP2001274569A - 線材の固定構造およびその固定方法 - Google Patents

線材の固定構造およびその固定方法

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JP2001274569A
JP2001274569A JP2000085560A JP2000085560A JP2001274569A JP 2001274569 A JP2001274569 A JP 2001274569A JP 2000085560 A JP2000085560 A JP 2000085560A JP 2000085560 A JP2000085560 A JP 2000085560A JP 2001274569 A JP2001274569 A JP 2001274569A
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groove
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Masato Chino
真人 千野
Kazuhiro Masuzawa
一浩 増澤
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Hochiki Corp
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  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
  • Mounting Components In General For Electric Apparatus (AREA)
  • Connection Or Junction Boxes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筐体から延在する線材を良好に保持固定する
ことができ、かつ、線材保持部材への線材の通線時、お
よび、線材保持部材の貫通孔への係合時における作業効
率を向上させることができる線材の固定構造およびその
固定方法を提供する。 【解決手段】 一面側に開口部Saを有するケース本体
10と、ケース本体10の開口部Saを閉止するカバー
20と、ケース本体10の側壁端部11aに開放端12
aを有して形成された溝部12に係合された弾性ブッシ
ュ30と、弾性ブッシュ30に通線されたケーブル40
と、を備え、ケース本体10にカバー20を密着して閉
止することにより、溝部12に係合された弾性ブッシュ
30の一部が押圧されて変形し、ケーブル40を密着固
定するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線材の固定構造お
よびその固定方法に関し、特に、電気機器や通信機器等
の製品ケースから延在するケーブル配線等を保護し、固
定する線材の固定構造およびその固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気機器や通信機器等の製品ケー
スを貫通して、機器内部から外部(または、外部から内
部)に延在するコードやケーブル等(以下、便宜的にケ
ーブルと総称する)の固定構造は、製品ケースに開口さ
れた貫通孔端部との接触によるケーブルの破損を防止
し、製品ケースに対するケーブルの延在長さを固定する
ために、ゴムブッシュ等の線材保持部材が多用されてい
る。
【0003】ここで、従来のケーブルの固定構造につい
て、図5を参照して簡単に説明する。図5に示すよう
に、従来のケーブルの固定構造は、製品ケース110の
一面に形成された貫通孔111にゴムブッシュ130が
係合固定され、このゴムブッシュ130に形成された穴
部131にケーブル140が密着して貫通するように構
成されている。ここで、120は、製品ケース110を
閉止するためのカバーである。
【0004】このような構成により、ケーブル140と
貫通孔112との間にゴムブッシュ130が密着して介
在しているので、ケーブル140と貫通孔111端部と
の直接的な接触が防止され、ケーブル140の外装の破
損に伴う漏電や断線等の不良が防止されるとともに、ケ
ーブル140と製品ケース110との位置関係が固定さ
れて、ケーブルのずれが防止される。
【0005】次に、上述したケーブルの固定構造を実現
するための固定作業の一例について、図6を参照して説
明する。従来のケーブルの固定作業は、図6(a)に示
すように、まず、ケーブル140の外径寸法に対応した
内径(穴径)を有する穴部131を備えたゴムブッシュ
130にケーブル140を通線して、ケーブル140の
外周面に穴部131の内周面を密着させ、ケーブル14
0の所定の位置にゴムブッシュ130を固定する。
【0006】次いで、図6(b)に示すように、製品ケ
ース110の一面に開口された貫通孔111にゴムブッ
シュ130を係合して、製品ケース110にケーブル1
40を固定する。ここで、ゴムブッシュ130の貫通孔
111への係合は、ゴムブッシュ130の外形を変形さ
せつつ貫通孔111に押し込んで、ゴムブッシュ130
の外周に設けられたスリット(係止溝)132を貫通孔
111の端部全周にはめ込む(係止)することにより行
われる。
【0007】その後、テーブル140を製品ケース11
0内のコネクタ(図示を省略)に接続することで、ケー
ブルが固定される。また、固定作業の他の方法として、
ゴムブッシュ130を製品ケース110の貫通孔111
にはめ込んでから、ケーブル140をゴムブッシュ13
0の穴部131に挿入することにより行う方法もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ケーブルの固定構造においては、以下に示すような問題
を有していた。すなわち、上述したように、ゴムブッシ
ュは製品ケースとの接触によるケーブルの破損や断線か
ら保護するための部材である。そのため、たとえケーブ
ルがゴムブッシュの穴部に密着して、位置関係が固定さ
れていたとしても、ケーブルに強い引っ張り力が加わっ
た場合には、ゴムブッシュには、強い引っ張り力に耐え
られるほどの保持力はないので、ケーブルとゴムブッシ
ュとの位置関係がずれたり、ケーブルが抜けてしまうこ
とがある。
【0009】そこで、ケーブルと貫通孔との間にゴムブ
ッシュを介在させて、ケーブルと貫通孔端部との接触を
防止しつつ、製品ケースに対するケーブルのずれや抜け
を良好に防止するためには、ケーブルの外径や貫通孔の
内径に対応した形状や寸法を有するゴムブッシュを適用
する必要があるが、ケーブルのずれや抜けを防止する目
的で、穴径の小さいゴムブッシュを使用した場合、当該
穴部へケーブルを通しにくくなり、通線作業の効率が低
下するという問題を有していた。
【0010】また、ゴムブッシュの穴径を小さくして、
ケーブルとゴムブッシュとの密着の度合いを高めると、
ゴムブッシュを貫通孔に係合する際に、ゴムブッシュの
外形を十分変形させることができなくなり、係合作業の
効率も低下するという問題を有していた。加えて、ケー
ブルとゴムブッシュとの密着の度合いが高いと、ケーブ
ルに引っ張り力が加わった場合に、ゴムブッシュがケー
ブルとともに貫通孔から外れて(脱落して)しまい、ゴ
ムブッシュのケーブルの破損防止機能が欠落して、ケー
ブルの破損を招くことになる。また、このようなゴムブ
ッシュの脱落の頻度が多くなると、ゴムブッシュの弾性
が劣化して、ケーブルの保持固定能力が低下するという
問題も有していた。
【0011】そこで、本発明は、このような問題点に鑑
み、筐体から延在する線材を良好に保持固定することが
でき、かつ、線材保持部材への線材の通線時、および、
線材保持部材の貫通孔への係合時における作業効率を向
上させることができる線材の固定構造およびその固定方
法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の線材の固
定構造は、少なくとも一面側に開口部を有する筐体と、
前記筐体の開口部を閉止するカバー部材と、前記開口部
の端部に開放端を有して形成された溝部に係合された線
材保持部材と、前記線材保持部材に貫通された線材と、
を備え、前記溝部は、前記開放端近傍の幅寸法が、前記
溝部内部の幅寸法に比較して狭く形成されていることを
特徴としている。
【0013】また、請求項2記載の線材の固定構造は、
請求項1記載の線材の固定構造において、前記線材保持
部材は、前記開口部に前記カバー部材を密着して閉止す
ることにより、前記線材保持部材の一部が押圧されて変
形し、前記線材に密着するように構成されていることを
特徴としている。また、請求項3記載の線材の固定構造
は、請求項2記載の線材の固定構造において、前記線材
保持部材は、前記開口部の端部から前記一部が突出して
前記溝部に係合され、前記開口部に前記カバー部材を密
着して閉止することにより、前記線材保持部材の前記一
部が押圧されて変形し、前記線材に密着するように構成
されていることを特徴としている。
【0014】また、請求項4記載の線材の固定構造は、
請求項1乃至3のいずれかに記載の線材の固定構造にお
いて、前記線材保持部材は、前記線材が貫通する穴部を
有するとともに、外周に前記溝部の形状に対応した係止
溝を有して構成されていることを特徴としている。さら
に、請求項5載の線材の固定構造は、請求項1乃至4の
いずれかに記載の線材の固定構造において、前記線材保
持部材は、略円筒形状に形成された弾性材料により構成
され、前記溝部に対して着脱可能に係合されることを特
徴としている。
【0015】そして、請求項6記載の線材の固定方法
は、少なくとも一面側に開口部を有する筐体と、該筐体
の開口部を閉止するカバー部材とを備えた箱体における
線材の固定方法において、線材保持部材に形成された穴
部に線材を貫通させる手順と、前記開口部の端部に開放
端を有して形成された溝部に対して、前記線材保持部材
を前記筐体の一面側から挿入し、係合する手順と、前記
開口部に前記カバー部材を密着して閉止することによ
り、前記線材保持部材の一部を押圧して変形させ、前記
線材に密着させる手順と、を含むことを特徴としてい
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る線材の固定構
造の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1
は、本発明に係る線材の固定構造の一実施形態を示す概
略構成図である。図1に示すように、本実施形態に係る
線材の固定構造は、大別して、上方に開口部Saを有す
るケース本体(筐体)10と、ケース本体10の開口部
Saを閉止するカバー(カバー部材)20と、ケーブル
(線材)40が貫通され、ケース本体側面の板材(側
壁)11に所定の形状で形成された溝部または切り欠き
部(以下、溝部と総称する12)に係合された弾性ブッ
シュ(線材保持部材)30と、を有して構成されてい
る。
【0017】以下、各構成について、図面を参照しなが
ら具体的に説明する。図2は、ケース本体に形成された
溝部の形状と、当該溝部に係合される弾性ブッシュの形
状を示す詳細図であり、図3は、溝部への弾性ブッシュ
の係合状態を示す詳細図である。溝部は、図2(a)に
示すように、ケース本体10の側壁11の上端側(カバ
ー閉止側;図2では上辺部分)11aに所定寸法の開放
端12aを有し、該開放端12aの下方に、後述する弾
性ブッシュ30の外形形状に対応した溝本体(溝内部)
12bが形成された形状を有している。すなわち、溝部
12は、たとえば、弾性ブッシュ30の外形形状が円形
である場合には、図2(a)に示すように、略円形に形
成され、かつ、溝本体12bの形状中心Cが上方にやや
偏って形成されることにより、溝本体13bの形状の一
部(上部)が、ケース本体10の側壁上端11aにおい
て開放されて、上記開放端12aが形成された構造を有
している。したがって、溝本体12bの上方に形成され
る開放端12aの幅寸法W1は、溝本体12bの幅寸法
W2に比較して狭く形成されている。
【0018】弾性ブッシュ30は、図2(b)に示すよ
うに、略円筒形状またはドーナツ形状に形成された弾性
材料により形成され、ケーブル40の外形形状に対応し
た穴部31を有するとともに、上記溝部12の溝本体1
2bの形状および側壁11の板厚に対応したスリット部
(係止溝)32を有して構成されている。ここで、弾性
ブッシュ30は、少なくともケーブル40の外装材との
接触時には密着性に優れ、かつ、密着による接触摩擦に
よりケーブルのずれが生じにくい材質により構成される
ことが望ましい。たとえば、合成ゴム等の樹脂材料が良
好に適用される。また、穴部31の内径は、ケーブル4
0の外形寸法に対して同等か、若干大きめに形成されて
いることが望ましい。
【0019】このような弾性ブッシュ30によれば、後
述するようなケーブル40の通線時、溝部12への係合
時、および、カバー閉止時において、良好に弾性変形し
て各作業の効率を向上させることができるとともに、ケ
ーブル40およびケース本体10の双方に対して良好に
密着して介装することができる。
【0020】そして、このような構成を有する弾性ブッ
シュ30の上記溝部12への係合は、図3(a)、
(b)に示すように、弾性ブッシュ30のスリット部3
2を、溝部の開放端12a部分の側壁11に沿わせて、
溝本体12b方向(図面下方)に変形させながら押し込
むことにより、弾性ブッシュ30が最も幅寸法の狭い開
放端12a部分を通過して、溝本体12bに入り込み、
図3(c)に示すように、スリット部32のほぼ全周に
わたって溝本体12bの内周端部に係止され、弾性ブッ
シュ30が溝部12に係合保持(仮固定)されることに
なる。
【0021】このとき、上述したように、溝本体12b
の上方に形成される開放端12aの幅寸法W1が、溝本
体12bの幅寸法W2に比較して狭く形成されているこ
とにより、弾性ブッシュ30が溝本体12bに係合され
た状態が保持される。また、溝本体12bの形状中心C
が側壁11の上端11a側にやや偏って形成されること
により、弾性ブッシュ30の上部が所定の寸法Hだけ、
側壁11の上端11aから突出した状態で保持される。
なお、弾性ブッシュ30は、溝部12に対して着脱可能
に係合されており、上記係合と逆の手順により、簡易に
取り外すことができ、弾性ブッシュ30が劣化した場合
の交換作業の際に、容易に対応することができるように
構成されている。
【0022】カバー20は、ケース本体10への閉止状
態において、少なくともケース本体10の側壁11に形
成された溝部12の開放端12a部分に密着して取り付
けられ、上記溝部12に係合された弾性ブッシュ30を
押圧して変形させるような形状、または、取り付け形態
を有して構成されている。したがって、カバー20は、
たとえば、上記溝部12の近傍に設けられた取付固定部
にネジ等の締結部材により、ケース本体10に着脱可能
に取り付けられる。
【0023】次に、本発明に係る線材の固定方法につい
て、図面を参照して説明する。図4は、本発明に係る線
材の固定方法の一実施形態を示す概略工程図である。こ
こで、上述した実施形態と同等の構成については、同一
の符号を付し、適宜、上記構成(図1乃至図3)を参照
しながら説明する。本発明に係る線材の固定方法は、図
4(a)に示すように、まず、ケーブル40を弾性ブッ
シュ30の穴部31に通線させて所定の固定位置に配置
する。ここで、弾性ブッシュ30の穴径は、ケーブル4
0を通線させるのに十分な大きさ(たとえば、ケーブル
40の外形寸法に対して若干大きめ)に設定されている
ので、弾性ブッシュ30の穴部31にケーブル40を比
較的容易に通線することができるとともに、ケーブル4
0に対する弾性ブッシュ30の配置位置を、相応の自由
度を持って変更することができる。
【0024】次いで、図4(b)に示すように、上述し
た図3に示した係合手順と同様にして、ケーブル40が
通線された弾性ブッシュ30をケース本体10の側壁1
1に形成された溝部12に係合させて仮固定する。この
とき、上述したように、弾性ブッシュ30の上部が側壁
上端部11aから所定寸法Hだけ突出するように、弾性
ブッシュ30が保持される。次いで、図4(c)に示す
ように、ケース本体10にカバー20を取り付ける。こ
のとき、少なくともカバー20が、溝部12が形成され
た側壁上端部11aに密着して取り付けられることによ
り、カバー20により側壁上端部11aから突出して保
持されている弾性ブッシュ30の一部が溝本体12b方
向に押圧され、変形する。
【0025】これにより、弾性ブッシュ30の穴部31
も押しつぶされて変形し、その断面径または断面寸法が
小さくなるので、穴部31に通線されたケーブル40が
穴部31の内周面に押圧されて密着する。また、カバー
20による押圧により、弾性ブッシュ30の外周(詳し
くは、スリット部32の底面)は、溝本体12bの内周
端部方向に押し出されるので、弾性ブッシュ30は溝部
12に対して、より強固に密着して係合する。したがっ
て、ケーブル40のケース本体10に対する位置関係が
確定して、良好に固定されてずれが防止されるととも
に、仮に、ケーブル40に強い引っ張り力が加わった場
合であっても、ケース本体10(溝部12)から弾性ブ
ッシュ30が外れることが抑制され、ケース本体10、
カバー20、ケーブル40が略一体的に強固に固定され
た構成を提供することができる。
【0026】また、弾性ブッシュ30の穴径が、ケーブ
ル40を通線させるのに十分な大きさに設定されている
ので、ケーブル40の通線作業時における作業効率を向
上させることができるとともに、ケース本体10の側壁
上端部11aに開放端12aを有して溝部12が形成さ
れ、側壁上端部12aから溝本体12b方向に弾性ブッ
シュ30を挿入することにより、容易に溝部に係合する
ことができるので、弾性ブッシュ30の係合作業におけ
る作業効率を大幅に向上させることができる。
【0027】また、上記の実施形態における線材の固定
方法においては、ケーブルを弾性ブッシュに通線してか
ら、弾性ブッシュをケース本体に係合保持させる順序で
行っているが、これに限らず、先に弾性ブッシュをケー
ス本体の溝部に係合保持させてから、弾性ブッシュにケ
ーブルを通線させる方法でもよい。この方法であって
も、本体ケースに係合保持された弾性ブッシュの形状
は、本体ケースに取り付ける前の形状とほとんど変わら
ないため、ケーブルの外形寸法に対して、若干大きめに
なっているので、ケーブルを比較的容易に通線すること
ができる。
【0028】なお、上述した実施形態においては、弾性
ブッシュ30を円筒形状に形成し、溝部12の形状(溝
本体12b)を弾性ブッシュ30の外形形状に対応させ
て略円形に形成した場合について説明したが、本発明は
これに限定されるものではない。要するに、弾性ブッシ
ュ30は、線材(ケーブル40)とケース本体10の間
に介在して、カバー20の閉止時に双方に良好に密着固
定されるものであれば、たとえば、矩形(角柱形状)や
楕円形(楕円柱形状)等を有するものであっても、良好
に適用することができる。
【0029】また、本発明に適用される線材は、外形形
状が略円柱形状のケーブルに限定されるものではなく、
たとえば、2線式のツイスタケーブルや多線式のフラッ
トケーブル等であってもよい。さらに、線材は、上述し
た配線ケーブル等の電線に限定されるものではなく、た
とえば、光ファイバやエアチューブのようなものであっ
てもよい。
【0030】また、上述した実施形態においては、弾性
ブッシュ30の一部を、ケース本体10の側壁上端部1
1aから所定寸法Hだけ突出させ、カバー20により該
突出部を押圧変形させて、線材を密着固定する場合につ
いて説明したが、本発明は、これに限定されるものでは
ない。要するに、ケース本体10の側壁11に開放端1
2aを有して形成された溝部12に対して、開放端12
a側から弾性ブッシュ30を挿入して仮固定することが
でき、かつ、カバー20の閉止時に弾性ブッシュ30が
押圧変形されて、線材を密着固定するものであれば、溝
部12に対応するカバー20の閉止面(内面)側に弾性
ブッシュ30を押圧するための凸部を設けた構成を有す
るものであってもよい。この場合、弾性ブッシュ30
は、仮固定の状態において、ケース本体10の側壁上端
部11aから突出していなくてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る線材
の固定構造によれば、筐体およびカバー部材から構成さ
れるケース構造において、カバー部材と接触する筐体の
端部に開放端を有して形成された溝部を備え、カバー部
材を筐体に密着して閉止したとき、溝部に係合された弾
性材料からなる線材保持部材がカバー部材により押圧さ
れて変形し、線材および筐体の双方に密着固定するの
で、簡易な構成により、外部からの線材への引っ張り力
等に対して線材のずれや抜け、線材保持部材の筐体から
の脱落等を抑制した線材の固定構造を提供することがで
きる。
【0032】特に、筐体に設けられた溝部に線材保持部
材が係合された状態で、筐体端部から線材保持部材の一
部が突出するように、溝部を形成することにより、カバ
ー部材を筐体に密着して閉止するだけで、上記作用効果
を容易に得ることができる。
【0033】また、本発明に係る線材の固定方法によれ
ば、線材を通線した線材保持部材を筐体の端部に形成さ
れた開放端を介して溝部に挿入することにより、簡易に
線材および線材保持部材を仮固定することができ、さら
に、筐体へのカバー部材の取り付けにより線材保持部材
を押圧して変形させ、線材保持部材を線材および筐体の
双方に密着固定することができるので、新たな作業工程
を追加することなく、簡易な作業により確実に線材を筐
体に固定することができ、線材の固定作業の作業効率を
大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る線材の固定構造の一実施形態を示
す概略構成図である。
【図2】本実施形態に適用される溝部の形状と、当該溝
部に係合される弾性ブッシュの形状を示す詳細図であ
る。
【図3】本実施形態に適用される溝部への弾性ブッシュ
の係合状態を示す詳細図である。
【図4】本発明に係る線材の固定方法の一実施形態を示
す概略工程図である。
【図5】従来技術におけるケーブルの固定構造の一例を
示す概略図である。
【図6】従来技術におけるケーブルの固定構造を実現す
るための固定作業の一例を示す概略工程図である。
【符号の説明】
10 ケース本体 11 側壁 11a 側壁上端部 12 溝部 12a 開放端 12b 溝本体 20 カバー 30 弾性ブッシュ 31 穴部 32 スリット部 40 ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E352 AA02 AA03 AA04 AA05 CC04 CC20 CC32 CC33 CC56 DD05 DR02 DR19 DR25 GG10 GG20 4E353 AA11 AA18 BB02 BB04 CC04 CC14 CC16 CC36 DD05 DD08 DD11 DR02 DR24 DR36 DR46 DR56 GG09 GG21 GG27 5G361 AC04 AC11 AE02 5G363 AA07 AA16 BA01 CA06 CB01 CB08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一面側に開口部を有する筐体
    と、 前記筐体の開口部を閉止するカバー部材と、 前記開口部の端部に開放端を有して形成された溝部に係
    合された線材保持部材と、 前記線材保持部材に貫通された線材と、を備え、 前記溝部は、前記開放端近傍の幅寸法が、前記溝部内部
    の幅寸法に比較して狭く形成されていることを特徴とす
    る線材の固定構造。
  2. 【請求項2】 前記線材保持部材は、前記開口部に前記
    カバー部材を密着して閉止することにより、前記線材保
    持部材の一部が押圧されて変形し、前記線材に密着する
    ように構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    線材の固定構造。
  3. 【請求項3】 前記線材保持部材は、前記開口部の端部
    から前記一部が突出して前記溝部に係合され、前記開口
    部に前記カバー部材を密着して閉止することにより、前
    記線材保持部材の前記一部が押圧されて変形し、前記線
    材に密着するように構成されていることを特徴とする請
    求項2記載の線材の固定構造。
  4. 【請求項4】 前記線材保持部材は、前記線材が貫通す
    る穴部を有するとともに、外周に前記溝部の形状に対応
    した係止溝を有して構成されていることを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれかに記載の線材の固定構造。
  5. 【請求項5】 前記線材保持部材は、略円筒形状に形成
    された弾性材料により構成され、前記溝部に対して着脱
    可能に係合されることを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれかに記載の線材の固定構造。
  6. 【請求項6】 少なくとも一面側に開口部を有する筐体
    と、該筐体の開口部を閉止するカバー部材とを備えた箱
    体における線材の固定方法において、 線材保持部材に形成された穴部に線材を貫通させる手順
    と、 前記開口部の端部に開放端を有して形成された溝部に対
    して、前記線材保持部材を前記筐体の一面側から挿入
    し、係合する手順と、 前記開口部に前記カバー部材を密着して閉止することに
    より、前記線材保持部材の一部を押圧して変形させ、前
    記線材に密着させる手順と、を含むことを特徴とする線
    材の固定方法。
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