JP2001273729A - ディジタルデータ再生装置及び再生方法 - Google Patents

ディジタルデータ再生装置及び再生方法

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JP2001273729A
JP2001273729A JP2000089106A JP2000089106A JP2001273729A JP 2001273729 A JP2001273729 A JP 2001273729A JP 2000089106 A JP2000089106 A JP 2000089106A JP 2000089106 A JP2000089106 A JP 2000089106A JP 2001273729 A JP2001273729 A JP 2001273729A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力されるディジタルデータに多くの誤りや
一部データの欠落があっても、復調や誤り訂正処理を確
実に行ない、再生データの信頼性を向上させる。 【解決手段】 積符号のECCブロック構成の入力デー
タは復調回路7で復調され、ECCブロックの行毎にS
YNCコードやIDの検出状況を示す信頼性フラグとE
CCブロック毎に値が変化するライトフラグが付加され
る。かかる復調データはRAMに書き込まれ、1ECC
ブロックの書込みが終わると、このECCブロックが読
み出されて誤り訂正回路11に供給され、まず、行毎の
PI訂正が行なわれる。このとき、検出された誤りの個
数に応じた誤り位置ポインタP1と信頼性フラグやライ
トフラグの読出しに応じた誤り位置ポインタP2が生成
される。次に、誤り訂正回路11でこのECCブロック
のPO訂正が行なわれ、消失訂正では、誤り位置が誤り
位置ポインタP1,P2に応じて決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルデータ
の再生装置及び再生方法に係り、特に、その誤り訂正の
処理に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルデータを記録した記録媒体の
再生装置の例として、林謙二著「CD−オーディオから
パソコンへ−」コロナ社、pp.56−71(1990)に記載のも
のがある。これには、CD再生装置、及びその装置に含
まれるディジタル信号処理部の処理内容とその回路構成
について記載されている。
【0003】また、同様の変調処理が施されているディ
ジタルデータを記録するメディアとして、CD(Compact
Disk)の約8倍のデータ容量(4.7Gバイト)を持つDVD(Di
gital Versatile Disc)がある。このDVDの再生装置
の例としては、原田益水著「デジタル映像技術のすべ
て」電波新聞社 pp.116−124(1998)に記載のものがあ
る。
【0004】DVDでは、CDと同様、連続ピットから
なる連続した螺旋形状のトラックが形成されており、ト
ラックの中心線がピットの中心線となっている。
【0005】かかるディスクでは、データが記録される
トラック領域を情報領域としている。単一層のトラック
においては、図2に示すように、この情報領域200の
先頭部をリードイン領域201とし、終端部をリードア
ウト領域203とし、これらリードイン領域201,リ
ードアウト領域203間をデータ領域202として、こ
のデータ領域202内に後述する物理セクタが連続的
に、かつこれら間に隙間なく配列されている。データ領
域202に配列されている物理セクタには、データ領域
202での最初の物理セクタでアドレス30000h(H
ex:16進数)とし、その配列順に1ずつ増加するセク
タ番号が割り当てられている。
【0006】ディスク上の情報領域200でのトラック
で独立にアクセスできる最小のアドレスを「セクタ」と
いう。セクタは、図3に示すように、信号処理過程に応
じて“データセクタ"305,“記録セクタ"307、そ
して“物理セクタ"308と呼ばれる。
【0007】ディジタルデータの信号処理過程では、4
バイトのID(Identification Data:識別データ)30
1に2バイトのIED(ID Error Detection Code)が
付加されて(ID+IED)302が形成され、これを
6バイトのCPR_MAI(Copyrighte Management In
formation)とともに2048バイトメインデータに付
加してデータ303を形成し、このデータ303にED
C(Error DetectingCode:誤り検出符号)を付加して
データセクタ304を形成し、このデータセクタ304
でのメインデータのみをスクランブル処理して上記のデ
ータセクタ305が形成される。
【0008】図4(a),(b)はID301を、同図
(c)はデータセクタ305の構成を夫々示すものであ
る。
【0009】ID301は、図4(b)に示すように、
図4(a)に示す構成の1バイト(8ビット)のセクタ
情報(Data Field Information)401と3バイトのセク
タ番号(Data Field Number)402とから構成されてい
る。このセクタ番号402が、図2で説明したデータ領
域202に順次配列される物理セクタのアドレスを表わ
すセクタ番号である。
【0010】データセクタ305は、図4(c)に示す
ように、2048バイト(=160バイト+172×1
0バイト+168バイト)のメインデータの先端に、4
バイトのID301,2バイトのIED及び6バイトの
CPR_MAIからなる12バイトのデータが、終端に
4バイトの誤り検出符号(EDC)が夫々付加された206
4バイトのデータ列であって、メインデータ部のみがス
クランブル処理されている。ID301でのセクタ番号
402が、上記のように、データ領域202(図2)で
の物理セクタにその配列順に割り当てられた03000
0hから始まるアドレスの通し番号である。
【0011】かかるデータセクタ305を172バイト
×12行の形式として、図5に示すように、16個のデ
ータセクタ305を重ねた172バイト×192行形式
のデータブロック306(図3)とし、このデータブロ
ック306に、連続するデータの並び(図5では、横方
向)に直交する垂直方向(図5では、縦方向)に並ぶデー
タの列がRS(208,192,17:リード ソロモン
符号)となるように、16バイトの誤り訂正符号(外符
号:PO)502を加え、さらに、このPO502が付
加されてなる208行(=192行+16行)のデータ
の各行のデータ列(図5で横方向)がRS(182,1
72,11)となるように、10バイトの誤り訂正符号
(内符号:PI)501を加えて、ECC(Error Corr
ection Code)エンコーディング(図3)した182バ
イト×208行のデータブロック503を得る。このよ
うに、RS(208,192,17)×RS(182,1
72,11)の積符号となっているデータブロック50
3をECCブロックという。
【0012】なお、かかるECCブロック503におい
て、以下、横方向にみた各行の符号をPI符号といい、
縦方向にみた各列の符号をPO符号という。
【0013】このような構成のECCブロック503に
ついて、16行のPO502を1行ずつ各データセクタ
305に挿み込むインターリーブを行ない(図3)、図
6に示す構成のECCブロックを得る。このECCデー
タブロックでは、各データセクタ305が1行のPO符
号502が付加されて13行×182バイトのセクタ構
成(即ち、12行のデータセクタ305からなるPI符
号と1行のPO502からなるPI符号)とされてお
り、この13行のセクタが図3での記録セクタ307と
呼ばれるものである。
【0014】かかる記録セクタ307はSYNC(同
期)コードが付加されながら8/16変調され、物理セ
クタ308(図3)が形成される。図7は8/16変調
された記録セクタ308の構成を示すものであって、図
示するように、13行からなり、各行が8/16変調前
の1バイト(8/16変調後では、16ビット)を1デ
ータとして、182データからなっている。また、8/
16変調後の各行は1456×2=2912チャンネル
ビットからなっている。
【0015】かかる物理セクタ308では、各行毎に、
その先頭(1番目)のデータ(上記のように、8/16
変調前では1バイト、8/16変調後では16チャンネ
ルビット)の前と同じく92番目のデータの前とに夫々
32ビットのSYNCコード701が付加されている。
SYNCコード701で始まる32+1456=148
8チャンネルビットのビット列を、以下、SYNCフレ
ームという。従って、8/16変調された物理セクタ3
08は、13行×2SYNCフレームから構成された3
8688チャネルビットのビット列である。
【0016】1物理セクタ308に用いられるSYNC
コード701はSY0〜SY7の8種類であり、各行毎
にこれらSYNCコード701の組み合わせが異なる。
即ち、SY0は物理セクタ308の第1行の先頭にのみ
用いられ、これにより、物理セクタ308の先頭の識別
ができるようにしている。また、SY1〜SY4は第2
行〜第13行の先頭に順に繰り返して用いられ、SY5
は第1行〜第5行の92番目(8/16変調前の92バ
イト目)のデータの前に、SY6は第6行〜第9行の9
2番目のデータの前に、SY7は第10行〜第13行の
92番目のデータの前に夫々用いられる。このようにし
て、各行毎に用いられる2つのSYNCコード701の
組み合わせを異にしており、換言すれば、物理セクタ3
08での行のアドレスに相当する行番号に応じてSYN
Cコード701の組み合わせが異なることになる。
【0017】以上のようなSYNCコード701の配置
は全ての物理セクタ308で同じであり、かかる構成の
物理セクタ308が、図3において、データ領域202
に、隙間なく、連続して配列されている。図3のデータ
領域では、破線でもって物理セクタ308の境界を示
し、実線でもって16物理セクタ308からなるECC
ブロックの境界を示している。データ領域202では、
先頭のECCブロックの先頭の物理セクタ308でID
301でのセクタ番号が16(10進数:16進数で1
0)で割り切れる030000hであり、各ECCブロ
ックが16個の物理セクタ308からなるものであるか
ら、各ECCブロックの先頭の物理セクタ308のセク
タ番号が16で割り切れることになる。
【0018】DVD再生装置は、以上のように記録され
たディジタルデータをディスクから読み出し、変調過程
とは逆の処理を行なうことにより、元のデータに復元す
る。
【0019】しかし、実際には、ディスクの形状や傷,
ほこりなどにより、ディスクから読み出されたディジタ
ルデータに誤りが含まれたり、データが一部欠落すると
いった状況も発生するため、再生装置内の復調回路や誤
り訂正回路では、このような状況下においても、問題な
くデータ処理が行なわれる必要がある。しかしながら、
先に挙げた公知文献には、このような問題に対しての対
策方法や回路について具体的には記されてはいない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】DVDなどのディジタ
ルデータ再生装置において、再生するディジタルデータ
に多くの誤りが含まれたり、一部データが欠落した場合
においても、復調や誤り訂正の処理を確実に行なうこと
ができるようにして、再生データの信頼性を向上させる
ことが必要である。
【0021】上記のような積符号を構成する変調が施さ
れているディジタルデータの場合、バースト訂正長を確
保するために、PO502(図5)による訂正(以下、
PO訂正という)では、PI501(図5)による訂正
(以下、PI訂正という)時に誤りが検出された位置を
誤り位置と指定し、この誤り位置での誤りの値のみを求
める消失訂正が行なわれる。また、この消失訂正は、誤
り位置が正しく指定されていないときには、高い確率で
誤訂正が生じるため、消失訂正での誤り位置の指定は正
確に行なわなければならない。
【0022】ところで、従来の再生装置においては、誤
り訂正回路、またはPO訂正回路の前に一時的にデータ
を保持するRAM(Randam Access Memory)を設け、こ
のRAM上に繰り返し書込まれるECCブロックからデ
ータを読み出して誤り訂正処理を行なう回路構成が採ら
れている場合、図5,図6に示した積符号のデータ構成
では、PI符号の並び(図6の横方向)がディスクに記
録されて読み出されるデータの並びと同一となるので、
ディスクから読み出されたデータに一部抜けが生じた場
合、ECCブロック503で行単位のデータずれが発生
し、RAMでデータが該当する行とは異なる行に書込ま
れたり、RAMでの書き込みがなかった行には、既に誤
り訂正処理された過去のデータが残ったままになるとい
う状況が生じる。
【0023】以下、この点について図8により説明す
る。
【0024】上記のように、ディスクの形状や傷,ほこ
りなどによってトラッキング制御の誤動作により、トラ
ック飛びなどが発生すると、光ビームによる読取位置が
トラック上の他の位置に飛び越えて、読み出されるディ
ジタルデータの物理セクタ308の配列が不連続とな
る。図8(a)はディスクに書き込まれているあるEC
Cブロックの物理セクタの配列順序を示しており、図8
(b)は上記のような原因でこのディスクから読み出さ
れたディジタルデータでの物理セクタ308の配列が不
連続な部分の一例を摸式的に示している。
【0025】なお、ここでは、説明を簡略化するため
に、図8(a)において、第3番目の物理セクタ(以
下、物理セクタ3という。他の物理セクタについても同
様)の後半部から物理セクタ4の後半部までのハッチン
グして示す部分の読み出しが欠落したものとしており、
この結果、ディスクからの読出データとしては、図8
(b)に示すように、物理セクタ3の後半部分から物理
セクタ4の後半部分が続くようになる。
【0026】図8(c)は図8(b)に示す読取データ
のRAMへの書込み状態を摸式的に示す図であって、か
かる読取データの物理セクタ1,2,3,……の書込ア
ドレスを夫々セクタアドレス(1),(2),(3),
……としている。
【0027】図8(c)において、図8(b)に示す読
取データに対しては、物理セクタ1,2が夫々セクタア
ドレス(1),(2)に書き込まれるが、セクタアドレ
ス(3)では、物理セクタ3が後半部分まで書き込まれ
ると、これに続いて物理セクタ4の後半部分も書き込ま
れる。そして、この物理セクタ4の後半部分の書込みが
終了すると、次の物理セクタ5がセクタアドレス(4)
に書き込まれ、さらに次の物理セクタ6がセクタアドレ
ス(5)に書き込まれる。このため、これら物理セクタ
5,6はRAM中の誤ったセクタアドレスに書き込まれ
ることになる。
【0028】一方、各物理セクタには、上記のように、
先頭の行にID301(図4)が付加されており、この
ID301のセクタ番号でもってECCブロックでの順
番を判定することができる。このため、図8(b)に示
す物理セクタ5,6はECCブロックでの5番目,6番
目のセクタであり、本来、図8(c)でのセクタアドレ
ス(5),(6)に書き込まれるべきものであるが、再
生装置としては、直ちにこのような誤動作を修正するこ
とはしないで、一定の判断期間を設定し、この判断期間
を経過しても誤動作が行なわれているとき、これを修正
する。これは、誤動作と判断して直ちに修正するように
すると、誤動作とした判断が誤っている場合もあり、こ
のような場合には、正しく動作しているにもかかわら
ず、誤動作を行なわせてしまうことになるからである。
ここでは、3つの連続する物理セクタで誤動作を生ずる
可能性があるとき、それを修正するものとする。
【0029】この例では、RAMのセクタアドレスの書
込みが終わると、次の物理セクタ5については、そのI
D301から5番目の物理セクタと判断される。これを
次のセクタアドレス(4)に書き込むことは明らかに誤
りであるが、判断期間を経過していないので、この物理
セクタ5を4番目の物理セクタとしてセクタアドレス
(4)に書き込む。物理セクタ6についても同様であ
り、5番目の物理セクタとしてセクタアドレス(5)に
書き込む。
【0030】しかし、次の物理セクタ7については、そ
のID301のセクタ番号が7であり、セクタアドレス
(6)に書き込むことは誤りとなる。そして、既に物理
セクタ5,6で誤動作ではないかとの判断がなされてい
るから、この物理セクタ7の書込み時に次のセクタアド
レス(6)に書き込むことは明らかに誤りであると判定
し、セクタアドレス(7)に書き込む。これ以降は、デ
ィスクから読み出されるディジタルデータに欠落がない
限り、夫々の物理セクタはRAMの正しいセクタアドレ
スに書き込まれることになる。
【0031】このような書込みが行なわれると、図8
(c)から明らかなように、セクタアドレス(6)で書
込みが行なわれず、既に全ての行について誤り訂正され
た過去のECCブロックの物理セクタが残っていること
になる。また、物理セクタ5,6の各行は夫々、誤った
セレクタアドレス(5),(6)に書き込まれているこ
とになる。
【0032】また、セクタアドレス(3)についてみる
と、ここでも、過去のECCブロックの物理セクタの誤
り訂正された行が残っている場合がある。これを図8
(d)で説明するが、同図において、物理セクタ3の各
行を31,32,33,……とし、物理セクタ4の各行を
1,42,43,……とすると、ここでは、物理セクタ
3の行39 の途中から物理セクタ4の行411の途中が続
くものとする。また、セクタアドレス3の各行のアドレ
スを(1),(2),(3),……とする。
【0033】そこで、セクタアドレス3のアドレス
(1)〜(8)に順に物理セクタ3の各行31〜38が書
き込まれるが、アドレス(1)では、物理セクタ3の行
9の途中から物理セクタ4の行411が書き込まれ、こ
れに続いて行412,413が夫々行アドレス(10),
(11)に書き込まれることになる。そして、次の物理
セクタ5は次のセクタアドレス4に書き込まれることに
なるので、セクタアドレス3での行アドレス(12),
(13)で書込みが行なわれず、既に誤り訂正された過
去のECCブロックの物理セクタの行のデータが残って
いることになる。また、物理セクタ4の行411〜4
13は、誤ったセクタアドレスの誤った行アドレスに書き
込まれることになる。
【0034】PI訂正の場合、RAMに書き込まれたデ
ィジタルデータを行毎に誤り訂正し、これで訂正しきれ
なかった誤りの位置を検出し、この誤りの位置に基づい
てPO符号により、消失訂正をする。しかしながら、図
8(c)で示すセクタアドレス(6)や図8(d)で示
す行アドレス(12),(13)では、既に誤りが訂正
された行データが書き込まれており、これら行データが
誤りであるにもかかわらず、誤りの行であることが検出
されない場合が多い。即ち、かかる行をPO消失訂正時
に誤りの位置とするだけの多くの誤りが、そのPI符号
から検出される可能性は低いことになる。
【0035】以上のことからして、従来の再生装置で
は、再生後のデータの信頼性の点で、PO消失訂正の誤
りの位置をPI訂正の結果のみから決定することは問題
があり、その対策が必要となる。
【0036】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であって、上記のようなデータの不連続性が生じても、
消失訂正のための誤り位置を正しく検出できるようにし
たディジタルデータ再生装置及び再生方法を提供するこ
とにある。
【0037】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、変調時にディジタルデータに規則的に付
加されたSYNCコードやIDの検出時における状況を
示す信頼性フラグや復調処理後のディジタルデータに付
加されてRAM上に書き込まれるライトフラグ,このR
AMから誤り訂正のために読み出されるディジタルデー
タに付加されているライトフラグの期待値を組み合わせ
て消失訂正時の誤りの位置を決定する構成とするもので
ある。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
【0039】図1は本発明によるディジタルデータ再生
装置及び再生方法の第1の実施形態を示すブロック図で
あって、1は光ディスク、2は光ピックアップ、3はス
ピンドルモータ、4はサーボ回路、5はリードチャネル
回路、6はディジタルデータデコーダ、7は復調回路、
8はライトフラグ/ライトフラグ期待値カウント回路、
8aはライトフラグカウンタ、8bはライトフラグ期待
値カウンタ、9はRAM制御回路、9a〜9bはRAM
カウンタ、10はRAM、11は誤り訂正回路、12は
デスクランブル回路、13は誤り検出回路、14は出力
回路、15はRAM、16はマイクロコンピュータ(以
下、マイコンという)、17はインターフェースであ
る。
【0040】同図において、光ディスク1には、図2〜
図7で説明したようにディジタルデータが記録されてい
る。かかる光ディスク1はサーボ回路4によって制御さ
れるスピンドルモータ3によって回転駆動され、また、
サーボ回路4によって制御される光ピックアップ2によ
り、この光ディスク1からディジタルデータがアナログ
再生信号として読み出される。
【0041】光ピックアップ2によってディスク1から
読み出されたアナログ再生信号は、リードチャネル回路
5で波形等価処理や2値化,同期クロック生成などの処
理がなされた後、ディジタルデータデコーダ6に供給さ
れ、データの復調や誤り訂正などのディジタル処理がな
される。ディジタルデータデコーダ6は、インターフェ
ース17の制御のもとに、図示しない上位装置との間で
データの入出力が行なわれる。マイコン16はシステム
全体を統括する。
【0042】次に、ディジタルデータデコーダ6につい
て説明する。
【0043】リードチャンネル回路5から出力される図
7に示す物理セクタ308からなるディジタルデータは
復調回路7に供給され、SYNCフレーム毎に付加され
ているSYNCコード701が分離されるとともに、8
/16逆変調されて図6に示す記録セクタ307からな
るディジタルデータに復調される。また、復調回路7
は、図6に示す208行×182バイトのECCブロッ
クに復調する毎に、図9(c)に示すように、ECCブ
ロック復調終了信号を発生し、ライトフラグ/ライトフ
ラグ期待値カウント回路8とRAM制御回路9とに供給
する。
【0044】ライトフラグ/ライトフラグ期待値カウン
ト回路8はライトフラグカウンタ8aとライトフラグ期
待値カウンタ8bとを備えており、ライトフラグカウン
タ8aはこのECCブロック復調終了信号が供給される
毎に値が順次変化するライトフラグを発生し、復調回路
7に供給する。なお、図9(b)は復調回路7のECC
ブロック単位の動作を示すものであって、TDは復調回
路7の1ECCブロックの復調処理期間を表わしてい
る。
【0045】図10は図1における復調回路7の一具体
例を示すブロック図であって、7aは保護機能付SYN
Cコード検出回路、7bは8/16逆変調回路、7cは
保護機能付ID検出回路、7dはアドレス生成回路、7
eは出力回路である。
【0046】同図において、リードチャンネル回路5か
らのディジタルデータは保護機能付SYNCコード検出
回路7aに供給され、図7に示す物理セクタ308毎に
SYNCコード701が分離される。分離されたSYN
Cコード701はアドレス生成回路7dに供給される。
また、SYNCコード701が分離されたディジタルデ
ータは8/16逆変調回路7bで8/16逆変調され、
図6に示す記録セクタ307からなるディジタルデータ
に復調されて出力回路7eと保護機能付ID検出回路7
cとに供給される。保護機能付ID検出回路7cでは、
保護機能付SYNCコード検出回路7aで物理セクタ3
08の先頭を示すSY0のSYNCコード701が分離
されると、このSY0のタイミングをもとに、8/16
逆変調回路7bで復調されたディジタルデータから各記
録セクタ307の第1行に付加されているID301
(図4)を検出し、アドレス生成回路7dに供給する。
【0047】ところで、一度SYNCコード701やI
D301が検出されると、それらのパターン構造や値か
らセクタ構造やECCブロック503における行の特定
ができる。このため、数行を読めば、行の周期性などを
利用して続いて入力されるディジタルデータでのSYN
Cコード701の位置やパターン(値)を予測すること
が可能である。また、ID301も、SYNCコード7
01と同様に、その値に連続性が、また出現の周期性
(SY0(図7)のSYNCコード701のタイミング
から予測される位置)があるため、次のID301の値
(セクタ番号)や位置を予測することが可能である。従
って、SYNCコード701やID301が検出される
と、次のSYNCコード701やID301の位置,値
を予測することにより、SYNCコード701やID3
01に誤りがあっても、ディジタルデータからこれらを
検出することができる。
【0048】保護機能付SYNCコード検出回路7aで
は、SYNCコード701の全てのパターン(図7での
SY0〜SY7)が登録されており、入力されるディジ
タルデータAから検出したSYNCコード7aとこれら
登録されたパターンと比較する。この場合、これら登録
されているパータンのうちの上記のように予測されるパ
ターンを基準パターンとし、まず、検出されたパターン
はこの基準パターンと比較される。これらが一致すると
き、あるいは数ビット以下の不一致がある程度の場合に
は、予測されるSYNCコード701が検出されたもの
とし、基準パターンのSYNCコード701をアドレス
生成回路7dに送る。
【0049】また、入力されるディジタルデータから検
出されたSYNCコードのパターンと基準パターンとの
間で一致しないビット数が非常に多く、あるいは全く一
致しない場合には、この検出されたSYNCコード70
1のパターンを基準パターン以外のパターンと比較す
る。この検出されたSYNCコード701のパターンが
これらパターンとは全く異なるパターンである場合に
は、この検出されたSYNCコード701は予測される
パターンのSYNCコードであるが、大きな誤りが含ま
れているものとし、基準パターンのSYNCコード70
1をアドレス生成回路7dに送る。
【0050】以上は予測されるSYNCコード701が
入力ディジタルデータAから検出された場合であるが、
入力ディジタルデータAから検出されたSYNCコード
701のパターンが、基準パターンと一致せず、それ以
外のパターンの1つと一致、もしくは数ビット以下程度
の不一致である場合には、予測されるSYNCコードと
は異なるSYNCコード701が入力ディジタルデータ
Aから検出されたことになる。
【0051】保護機能付SYNCコード検出回路7a
は、このように、入力ディジタルデータAからこれまで
予測されるSYNCコード701が検出されていたの
が、突然予測されるSYNCコードとは異なるSYNC
コード701が検出されたときには、直ちにこの検出さ
れたSYNCコード701を正しいものとしてアドレス
生成回路7dに供給するものではなく、検出されたSY
NCコード701の判定に誤りがあるかも知れないとし
て予め設定された所定の期間様子を見、その期間を経過
しても検出されたSYNCコード701が予測される基
準パターン以外のパターンに対応し、しかも、この所定
の期間内に順次検出されるSYNCコード701のパタ
ーンが連続する変化をする場合には、検出されたSYN
Cコード701は正しく、データの欠落などによってS
YNCコード701の配列が図7に示した配列からずれ
てしまったものと判定し、これに最も一致するパターン
のSYNCコードをアドレス生成回路7dに送る。この
所定の期間では、検出されたSYNCコード701のパ
ターンが予測される基準パターン以外のパターンと一致
しても、基準パターンのSYNCコードとしてアドレス
生成回路7dに送る。
【0052】なお、この所定の期間は、検出されたSY
NCコード701が基準パターンの正しいものと判定さ
れる毎に改めて設定されるものであり、検出されたSY
NCコード701が基準パターン以外のパターンと一致
していると判定されたときには、このとき設定されてい
る所定の期間はそのまま継続する。そして、この所定の
期間経過後の最初のSYNCコード701の検出,判定
とともに、新たな所定の期間が設定されることになる。
【0053】このようにして、誤りがあったり、パター
ン比較の誤動作があったりなどし、検出された正しいS
YNCコード701が基準パターン以外のパターンに一
致するといった事態が瞬間的に生じた場合でも、かかる
正しいSYNCコード701を見逃すことがないように
した保護機能が保護機能付SYNCコード検出回路7a
に備えられている。例えば、上記の所定の期間内におい
て、最初に検出されるSYNCコード701が予測され
る基準パターン以外のパターンと一致しても、次に検出
されるSYNCコード701がそのとき予測される基準
パターンと一致するときには、この最初に検出されたS
YNCコート701もそのとき予測される基準パターン
を持つはずのSYNCコードであって、たまたま誤りが
あったり、誤判定がなされたりしたことによって基準パ
ターン以外のパターンと一致したものである。保護機能
は、このようなSYNCコート701を見落とさないよ
うにするものである。
【0054】なお、上記の所定の期間を、以下、SYN
Cコード検出保護有効期間といい、これはSYNCフレ
ーム(図7)の期間長の整数倍に設定される。そして、
以下では、SYNCコード検出保護有効期間は整数で表
わされ、例えば、「SYNCコード検出保護有効期間が
2」とは、SYNCフレームの期間長の2倍の期間であ
り、この期間内に入力ディジタルデータAから2回SY
NCコード701が検出されることになる。
【0055】また、保護機能付SYNCコード検出回路
7aは、SYNCコード701のこのような検出状況を
表わす情報(SYNCコード検出状況情報)を生成し、
これもアドレス生成回路7dに供給する。このSYNC
コード検出状況情報は、SYNCコード701が保護機
能を用いて検出されたものか否かなどを示すものであ
る。
【0056】保護機能付ID検出回路7cも同様であ
り、全てのID301の値(具体的には、セクタ番号4
02(図4(b)))が登録され、予測されるID30
1の値を基準値として、8/16逆変調回路7bからの
ディジタルデータBから検出されるID301をこれら
値と比較することにより、予測されるID301が検出
されたか否かを判定し、また、保護機能付SYNCコー
ド検出回路7aにおけるSYNCコード検出保護有効期
間に相当するID検出保護有効期間が設定され、8/1
6逆変調回路7bからのディジタルデータBから検出さ
れるID301が基準値以外の値と一致する場合、この
ID301が単に誤っているものか、判定に誤りがあっ
たものなのか、あるいはデータの欠落などによってID
301が不連続になったのかを判定できるようにした保
護機能を有している。
【0057】この場合も、ID検出保護有効期間はID
301の周期(即ち、記録セクタ307(図6)の期間
長)の整数倍としてこの整数で表わし、例えば、「ID
検出保護有効期間が2」とは、検出されたID301が
正しいと判定されてからID301の周期の2倍の期間
長である。
【0058】また、保護機能付ID検出回路7cは、I
D301をアドレス生成回路7dに供給するとともに、
以上のID301の検出状況を示すID検出状況情報を
作成してアドレス生成回路7dに供給する。
【0059】ここで、SYNCコード検出状況情報やI
D検出状況情報は夫々、SYNCコード701やID3
01を保護機能を用いて検出生成したものであるか否
か、また、保護機能を用いて検出生成したものであると
きには、SYNCコード701やID301が、(i)
基準パターンあるいは基準値に対して、数ビット以下の
不一致であるか、完全に不一致であるか(ii)基準パタ
ーン以外のパターンあるいは値に一致するのか、一致す
るパターンがないのかといった検出状況を示すものであ
る。
【0060】アドレス生成回路7dは、保護機能付SY
NCコード検出回路7aからのSYNCコード701と
保護機能付ID検出回路7cからのID301とに基づ
いて、各行毎にECCブロックを通しての行番号Cを作
成し、出力回路7eに送る。ここで、上記のように、E
CCブロックの先頭の記録セクタ307での先頭の行に
付加されているセクタ番号は16で割り切れるから、保
護機能付ID検出回路7cからのID301のセクタ番
号402を16で割算し、これが割り切れるときには、
それが検出された行をECCブロックの先頭の行として
先頭の行番号Cを付与し、以下、供給されるSYNCコ
ード701が供給される毎に行の先頭を判別して、それ
に付与する行番号Cを増加させていく。
【0061】また、アドレス生成回路7dは、保護機能
付SYNCコード検出回路7aからのSYNCコード検
出状況情報と保護機能付ID検出回路7cからのID検
出状況情報とに基づいて、各行毎に、信頼性フラグDを
作成して出力回路7eに供給する。この信頼性フラグD
はSYNCコード検出状況情報やID検出状況情報が示
す検出状況に応じたものであって、後述する誤り訂正回
路11(図1)でのPI訂正のときに用いるものであ
る。ここで、信頼性フラグDは、SYNCコード検出状
況情報やID検出状況情報が示す検出状況に応じて、保
護機能付SYNCコード検出回路7aや保護機能付ID
検出回路7cでSYNCコード701やID301の検
出に 保護機能を多く使用した場合、保護機能使用(多) 保護機能を少し使用した場合、保護機能使用(少) 保護機能を全く使用しない場合、保護機能使用(なし) という情報内容を持つようにする。
【0062】一例として、保護機能使用(少)の信頼性
フラグDは、同じ行で、保護機能付SYNCコード検出
回路7aと保護機能付ID検出回路7cとの少なくとも
一方が保護機能を使用して検出を行ない、基準パターン
あるいは基準値との比較において、上記のように、数ビ
ット以下の不一致がある程度のものを表わすものであ
り、保護機能使用(多)の信頼性フラグDは、同じく、
保護機能付SYNCコード検出回路7aと保護機能付I
D検出回路7cとの少なくとも一方が保護機能を使用し
て検出を行ない、基準パターンあるいは基準値との比較
において、ほとんどのビットで不一致か、あるいは基準
パターンや基準値以外のパターンや値と一致または不一
致のものを表わすものとする。他の例としては、保護機
能使用(少)の信頼性フラグDは、同じ行で、保護機能
付SYNCコード検出回路7aと保護機能付ID検出回
路7cとのいずれか一方(あるいは、保護機能付SYN
Cコード検出回路7a)のみしか保護機能を使用しない
場合を表わし、保護機能使用(多)の信頼性フラグD
は、同じく、保護機能付SYNCコード検出回路7aと
保護機能付ID検出回路7cとの両方(あるいは、保護
機能付ID検出回路7cだけ)が保護機能を使用する場
合を表わすようにしてもよい。
【0063】前者の例に基づいて、図8(c),(d)
に示すディジタルデータでの各行の信頼性フラグDを当
て嵌めてみると、SYNCコード検出保護有効期間とI
D検出保護有効期間をいずれも2として、物理セクタ3
に続く物理セクタ5,6(これらの間の物理セクタ4は
途中からのものであるから、物理セクタ3の一部と見な
される)では、SYNCコード701は基準パターンと
一致するが、ID301は(基準値以外の他のID30
1の値と一致しても)基準値と全く一致しないことにな
る。従って、これら物理セクタ5,6の各行の信頼性フ
ラグDは保護機能使用(多)となる。また、物理セクタ
4での図8(d)に示す行412,413では夫々、SYN
Cコード701が基準パターンと全く一致しない。従っ
て、これら行412,413の信頼性フラグDは、いずれも
保護機能使用(多)となる。
【0064】出力回路7eは、8/16逆変調回路7b
から復調されたディジタルデータが記録セクタ307の
一行供給される毎に、アドレス生成回路7dから供給さ
れるこの行に対する信頼性フラグDとライトフラグ/ラ
イトフラグ期待値カウント回路8(図1)から供給され
るこの行に対するライトフラグとからなる復調情報が付
加され、復調出力データEとして、アドレス生成回路7
dからのこの行に対する行番号Cとともに、RAM制御
回路9(図1)に供給される。
【0065】図11(a)はこの復調回路7への入力デ
ィジタルデータAの1物理セクタ1001を示すもので
あって、図7に示す構成と同じである。但し、SYX
SYNCコード701のパターンSY0〜SY4(図
7)のいずれかであり、また、SYZは同じくパターン
SY5〜SY7のいずれかである。図11(b)は1記
録セクタ307の復調出力データEを示すものであり、
182バイトからなる行データ1002に信頼性フラグ
とライトフラグとからなる復調情報1003が付加され
ている。
【0066】また、出力回路7eは、アドレス生成回路
7dからの行番号Cを監視し、ECCブロックの最後の
行を示す行番号Cを検知してこの最後の行の復調出力デ
ータEを出力し終わると、図9(b),(c)で説明し
たように、ECCブロック復調処理終了信号を出力し、
図1でのライトフラグ/ライトフラグ期待値カウント回
路8とRAM制御回路9とに供給する。
【0067】次に、図1に戻って、RAM制御回路9
は、復調回路7から上記の復調出力データE,行番号及
びECCブロック復調処理終了信号(図10)とが供給
されると、これら行番号とECCブロック復調処理終了
信号とに基づいて行単位の書込アドレスを作成し、この
復調出力データEを行単位でRAM10に書き込む。こ
の書込みの際、RAM制御回路9では、図6に示すよう
に16個の記録セクタ307からなるECCブロック単
位でPO502にかけられていたインターリーブが解除
され、図5に示すECCブロック503の形式でRAM
10に格納される。この場合、勿論各行毎に図11に示
した復調情報1003が付加されている。
【0068】図12はRAM10でのデータ配列の一具
体例を示す図である。同図において、RAM10はn個
のエリア0〜n−1を有しており、夫々に復調情報10
03が付加されたECCブロックが1つずつ書き込まれ
る。各エリアはアドレスが行単位であり、1ECCブロ
ックが208行からなるものであるから、1エリアに2
08個のアドレスが設定されている。前後するECCブ
ロックは隣り合うエリアに格納されるが、かかる前後す
るECCブロックの同じ行番号の行が格納されるエリア
のアドレスは、1ECCブロックの行数の値208だけ
異なっている。ECCブロックは、復調回路7で復調さ
れる順にエリア0,1,2,……と書き込まれていく
が、このように書込みが行なわれるための書込アドレス
が、RAM制御回路9により、行番号とECCブロック
復調処理終了信号とに基づいて形成される。
【0069】RAM制御回路9には、復調回路7からの
ECCブロック復調終了信号をカウントし、復調回路7
で復調されているECCブロックに割り当てられるRA
M10でのエリアを表わす情報を発生するRAMカウン
タ9aが設けられている。このRAMカウンタ9aのカ
ウント値がRAM10でのエリアが指定され、このRA
Mカウンタ9aのカウント値と復調回路7からの行番号
とで指定されたエリアでの行の書込アドレスが決まるこ
とになる。図9(h)はこのRAMカウンタ9aのカウ
ント値を示すものである。
【0070】なお、図9において、nは図12に示すR
AM10のエリアの総数である。従って、図9(b)に
示す復調回路7のECCブロックを単位とする動作も、
また、図9(h)に示すRAMカウンタ9aのカウント
値も、0〜n−1を1サイクルとして示している。
【0071】これに対し、各行に付加されてRAM10
に記録される復調情報1003のライトフラグは、その
行のデータがRAM10に新たに書き込まれたものであ
ることを示すものであって、連続した値を持つものであ
る。即ち、RAM10からある行のデータを読み出した
とき、これとともに読み出されるライトフラグが正しい
値を持つならば、このデータはRAM10に新たに書き
込まれたデータということになる。
【0072】図1に戻って、RAM10にECCブロッ
クのデータが書き込まれると、RAM制御回路9はこの
ECCブロックを行単位で読み出して誤り訂正回路11
に供給し、PI訂正,PO訂正を行なわせる。この場
合、PI訂正された行のデータは一旦RAM10に書き
込まれ、ECCブロック全体のPI訂正が終わると、再
びRAM10からこのECCブロックのデータが読み出
され、誤り訂正回路11でPO訂正が行なわれる。PO
訂正されたデータは図4(c)に示すような形式のデー
タセクタ305となり、再度RAM10に書き込まれ
る。
【0073】図9(d)はかかる誤り訂正回路11のE
CCブロックを単位とする動作を示すものである。1E
CCブロックの誤り訂正に要する時間は、復調回路7で
の1ECCブロックの入力、従って、復調に要する時間
よりも短い。このため、復調された1ECCブロックの
データがRAM10に書き込まれると、即ち、復調回路
7からECCブロック復調処理終了信号が供給される
と、直ちにこのECCブロックの誤り訂正処理が行なわ
れる。RAM制御回路9では、ECCブロックの誤り訂
正処理が終了する毎に、図9(e)に示すように、EC
Cブロック誤り訂正処理終了信号が発生される。
【0074】また、RAM制御回路9には、RAM10
のどのエリアのECCブロックが誤り訂正処理されてい
るかを示すRAMカウンタ9bが設けられており、上記
のECCブロック誤り訂正処理終了信号によってカウン
トアップする。図9(i)はこのRAMカウンタ9bの
カウント値を示すものである。
【0075】以上のようにして誤り訂正されて一旦RA
M10に書き込まれたECCブロックは、直ちにRAM
10から読み出され、デスクランブル回路12,誤り検
出回路13及び出力回路14からなる出力処理部で処理
されてインターフェース17から外部に出力される。こ
の出力処理部が1ECCブロックを処理するに要する時
間も、復調回路7での1ECCブロックの入力、従っ
て、復調に要する時間よりも短い。このため、図9
(f)に示すように、ECCブロックは、誤り訂正処理
が終了してECCブロック誤り訂正処理終了信号が発生
すると、直ちにRAM10から読み出され、上記のよう
に、出力処理部で処理されて外部に出力されるのであ
る。RAM制御回路9は、誤り訂正されたECCブロッ
クをRAM10から読み出す毎に、ECCブロック出力
処理終了信号を出力する。
【0076】ここで、RAM制御回路9には、さらに、
RAM10のどのエリアのECCブロックが出力処理さ
れているかを示すRAMカウンタ9cが設けられてお
り、上記のECCブロック出力処理終了信号によってカ
ウントアップする。図9(j)はこのRAMカウンタ9
cのカウント値を示すものである。
【0077】RAM制御回路9は、また、発生したEC
Cブロック誤り訂正処理終了信号を、図1において、ラ
イトフラグ/ライトフラグ期待値カウント回路8に供給
する。このライトフラグ/ライトフラグ期待値カウント
回路8では、ライトフラグ期待値カウンタ8bがこのE
CCブロック誤り訂正処理終了信号をカウントし、連続
して値が増加するライトフラグ期待値を発生する。この
ライトフラグ期待値は誤り訂正回路11に供給され、R
AM10から読み出された行のデータが誤り訂正回路1
1でPI訂正される際に、この行のデータとともにRA
M10から読み出されたライトフラグとともに、この行
のデータをPI訂正するに際し、この行のデータがRA
M10に新たに書き込まれたものであるかどうか、即
ち、過去に書き込まれた訂正が済んでいる古いデータで
はないことを判定するために用いられる。
【0078】ライトフラグ期待値カウンタ8bで生成さ
れるライトフラグ期待値は、誤り訂正回路11で誤り訂
正処理されるECCブロックと同時にRAM10から読
み出されるライトフラグと同じ値となるように、タイミ
ングが設定されている。図9において、いま、「n−
1」として示されるECCブロック(以下、ECCブロ
ック(n−1)という)が復調回路7で復調されてRA
M10に書き込まれているとすると(このECCブロッ
クは、当然RAM10のエリア(n−1)に書き込まれ
ている)、このECCブロック(n−1)の各記録セク
タの各行に付加されるライトフラグの値は、図9(b)
と図9(k)とを対比して明らかなように、m+1であ
る。このECCブロック(n−1)全体が復調されてR
AM10への書込みが終了し、次いで、誤り訂正のため
に、このRAM10から読み出されると(図9
(d))、このときのライトフラグ期待値は、図9
(l)に示すように、m+1であり、誤り訂正処理され
るECCブロック(n−1)の各行に付加されているラ
イトフラグの値m+1と一致する。このように、これら
が一致することにより、復調されたECCブロックが正
しくRAM10に書き込まれ、誤り訂正処理のために正
しくRAM10から読み出されたことを検出することが
できるのである。
【0079】なお、従来では、ライトフラグは1ビット
のフラグであり、RAMには、行のデータの書込みとと
もに、かかる1ビットのライトフラグが同時に書き込ま
れ、これを読み出すときには、同時にこのライトフラグ
も読み出すようにし、このライトフラグを読み出すこと
ができれば、この行のデータは新たに書き込まれたデー
タとして誤り訂正の対象とし、RAMでは、ライトフラ
グが読み出されるとともに、このライトフラグを消去し
ていた。これに対し、この実施形態では、ライトフラグ
をECCブロック毎に順次値が変化する複数ビットのフ
ラグとして、行のデータとともにRAM10に書き込
み、このデータとともに読み出すライトフラグをライト
フラグ期待値と比較することにより、このデータが新た
にRAM10に書き込まれて読み出されたものであるこ
とを判定するようにしている。この場合、ライトフラグ
とライトフラグ期待値とはECCブロック毎に順次連続
して値が変化しているから、この現在のライトフラグ期
待値よりも古い値のライトフラグは過去のものであっ
て、これが付加されている行のデータは古いデータであ
ることが明らかである。このことから、RAM10に古
いライトフラグが残っていても、これが読み出されて古
いデータと判定できるものであって、各別問題とはなら
ない。従って、この実施形態では、RAM10におい
て、行のデータが読み出されたライトフラグを消去する
という動作が不要となり、制御動作が簡略化されること
になる。
【0080】また、マイコン16は、ディジタルデータ
デコーダ6の処理動作も監視しており、データ処理の途
中で誤り訂正ができなくなると、光ディスク1から元の
読み出し位置に戻ってそこから再度読み出しを行ない、
誤り訂正などの処理を繰り返してみるような場合がある
が、このような場合、図9(a)に示すように、現在復
調回路7で復調されているデータやRAM10に記憶さ
れているデータ,誤り訂正回路11で訂正と中のデータ
などを無効にするRAMカウンタリセット信号を発生す
る。そこで、このRAMカウンタリセット信号により、
図9(h)〜(j)に示すように、RAM制御回路9で
のRAMカウンタ9a〜9cが0にリセットされる(但
し、このRAMカウンタリセット信号で必ずしもRAM
カウンタ9a〜9cは0にリセットされるようにする必
要はなく、他の値にリセットされるようにしてもよい。
この場合、その値に対応するRAM10のエリアから再
書込みが行なわれるが、ここでは、上記のように、RA
Mカウンタ9a〜9cは0にリセットされるものとして
説明する)。そして、光ディスク1からディジタルデー
タが読み出され始めると、そのディジタルデータが、復
調回路7で復調された後、ECCブロック単位でRAM
10に先頭のエリア0から書き込まれていく。これ以降
は上記の動作が行なわれる。
【0081】図9の時刻t0はこのRAMカウンタリセ
ット信号の発生時点を示すものであり、ここでは、RA
M10のエリア2に復調されたECCブロックが書き込
まれている途中でRAMカウンタリセット信号が発生し
たことになる。この時点t0でRAMカウンタ9a〜9
cは0にリセットされ、復調回路7で復調される新たな
ECCブロックがRAM10のエリア0に書き込まれる
ことになる。このとき、RAMカウンタ9b,9cのカ
ウント値は0であるが、このECCブロックがRAM1
0のエリア0に書き込まれてしまうまではECCブロッ
ク復調処理終了信号が発生せず、また、このECCブロ
ックの誤り訂正が終了するまではECCブロック誤り訂
正処理終了信号が発生しないから、誤り訂正や出力処理
のためのRAM10からの読み出しは行なわれない。従
って、RAMカウンタリセット信号によってRAMカウ
ンタ9a〜9cがリセットされても、各ECCブロック
は必ず復調,誤り訂正,出力処理の順に処理されること
になる。
【0082】また、マイコン16で発生されたRAMカ
ウンタリセット信号はライトフラグ/ライトフラグ期待
値カウント回路8にも供給されるが、このRAMカウン
タリセット信号はライトフラグカウンタ8aを、固定値
(この場合、0)にリセットさせるのではなく、復調回
路7からのECCブロック復調処理終了信号による動作
と同様の動作をさせる。即ち、図9(k)に示すよう
に、時刻t0の直前でライトフラグカウンタ8aのカウ
ント値(ライトフラグ)がm+4とすると、時刻t0
発生するRAMカウンタリセット信号により、ライトフ
ラグカウンタ8aのカウント値は次のm+5となる。ラ
イトフラグ/ライトフラグ期待値カウント回路8のライ
トフラグ期待値カウンタ8bは、RAMカウンタリセッ
ト信号により、図9(l)に示すように、そのときのラ
イトフラグカウンタ8aのカウント値と同じ値(即ち、
m+5)にプリセットされる。その後は、ライトフラグ
カウンタ8aとライトフラグ期待値カウンタ8bとは、
上記のように動作する。
【0083】このRAMカウンタリセット信号でリセッ
トされる時刻t0以降では、最初のECCブロックがm
+5の値のライトフラグが付加されてRAM10のエリ
ア0に書き込まれるまでは、ECCブロック復調処理終
了信号(図9(c))が供給されないので、誤り訂正処
理は行なわれないし、また、この誤り訂正処理が行なわ
れないので、ECCブロック誤り訂正処理終了信号が発
生せず、RAM10からの誤り訂正後のデータの出力は
行なわれない。そして、m+5の値のライトフラグが付
加されたECCブロックの復調及びRAM10のエリア
0への書き込みが終了してECCブロック復調処理終了
信号が発生されると、次のm+6の値のライトフラグが
付加されたECCブロックの復調及びRAM10のエリ
ア1への書込みが開始するとともに、RAM10のエリ
ア0から新たに書き込まれたECCブロックが読み出さ
れて誤り訂正回路11での誤り訂正処理が行なわれる。
このECCブロックに付加されているライトフラグの値
は、上記のように、m+5であるが、このときもライト
フラグ期待値は、図9(l)に示すように、m+5であ
り、両者は一致することになる。このECCブロックの
誤り訂正が終了すると、図9(e)に示すように、EC
Cブロック誤り訂正処理終了信号が発生し、ライトフラ
グ期待値がm+6となって次に誤り訂正するECCブロ
ックのライトフラグに対応したものとなる。このように
して、ライトフラグとライトフラグ期待値とが順次変化
していく。
【0084】ところで、上記のように、ライトフラグカ
ウンタ8aやライトフラグ期待値カウンタ8bはRAM
カウンタリセット信号によって固定値(図9に示す具体
例では、0)にリセットされないようにしているが、こ
れは次の理由によるものである。
【0085】即ち、ライトフラグは復調回路7で復調さ
れた新たなデータがRAM10に書き込まれたことを示
すためのフラグであるため、RAMカウンタリセット信
号でライトフラグカウンタ8aのカウンタ値(ライトフ
ラグ)をリセットしてしまうと、n個のECCブロック
のデータが入力される時間内にRAMカウンタリセット
信号が発生するという状況が2回以上続けて起こった場
合、2回目以降のRAMカウンタリセット信号の発生
後、最大ECCブロックn個分のデータに対するライト
フラグの値が、1回目のリセット後にRAM10上に書
き込んだライトフラグの値と同じとなってしまい、ライ
トフラグの効力がなくしてしまうことになる。これを防
止するために、上記のように、RAMカウンタリセット
信号が発生すると、ライトフラグは次の値に、ライトフ
ラグ期待値はこのライトフラグと同じ値に夫々プリセッ
トされる。
【0086】図1に戻って、上記のように、復調回路7
での復調処理後、復調情報1003とともにRAM10
にECCブロック503(図5)の形式で書き込まれる
データは、このECCブロック503の全てのデータが
書き込まれた後、RAM制御回路9を介して、復調回路
7からRAM10へのアクセスがないときに、誤り訂正
回路11内のアドレス生成回路で作成されたアドレスに
従って誤り訂正回路11に読み出され、このECCブロ
ック503に対する誤り訂正処理がPI訂正,PO訂正
の順で行なわれる。これより、光ディスク1から読み出
された順に連続して並ぶ182バイトの行からなるPI
符号の誤りは、最大5バイトまで訂正処理される。ま
た、このPI訂正時には、182バイト1行のデータか
らなるPI符号とともに、復調情報1003(図11)
がRAM10から読み出される。
【0087】図13は図1における誤り訂正回路11の
一具体例を示すブロック図であって、11aは入力部、
11bはアドレス生成回路、11cは出力回路、11d
は誤り位置・値演算回路、11e,11fは誤り位置ポ
インタ生成回路、11gは誤り位置ポインタ格納部、1
1hは消失訂正用誤り位置デコーダである。
【0088】同図において、RAM10から読み出され
たECCブロック503は入力部11aに入力され、P
I訂正を行なうために、その1行毎に図5に示すPI符
号に相当するデータと復調情報1003(図11)とに
分離される。このPI符号に相当する1行のデータは誤
り位置・値演算回路11dに供給されて、シンドローム
演算を始めとする誤りの位置と値とを求める誤り演算が
行なわれ、復調情報1003は、誤り位置ポインタ生成
回路11eに供給される。
【0089】誤り位置・値演算回路11dでの誤りの演
算によって検出されるPI符号に含まれていた誤りの個
数は、誤り位置ポインタ生成(誤り個数)回路11fに
供給され、この誤りの個数をもとに、所定のアルゴリズ
ムに従って、PI訂正に続くPO訂正での誤りの位置と
して、また、PO訂正で誤り訂正が不可能であった場合
に誤りデータを特定するために使用する2ビットの誤り
位置ポインタP1が生成される。
【0090】図14は誤り位置ポインタP1の生成のた
めのアルゴリズムを示すフローチャートである。
【0091】同図において、誤り位置・値演算回路11
dでの上記の演算処理の結果得られる誤りの個数iが判
定され(S(ステップ)1)、その個数iに応じた2ビ
ットの誤り位置ポインタP1が設定される。いま、PI
訂正では、j個までの誤りを訂正可能とし、h<j<k
として、 0≦i<hのとき、P1=00(S2) h≦i<jのとき、P1=01(S3) j≦i<kのとき、P1=10(S4) k≦iのとき、P1=11(S5) とする。ここで、上記のように、182バイトの行から
なるPI符号の誤りは、最大5バイトまで訂正処理可能
とする場合には、h=4 j=5 k=
6などとなる。かかる処理は1行のPI符号毎に行なわ
れ、得られた誤り位置ポインタP1は誤り位置ポインタ
格納部11gでECCブロック単位でまとめられて格納
される。
【0092】また、誤り位置ポインタ生成(復調情報)
回路11eでは、図15が示すアルゴリズムに従って、
入力部11aから供給される復調情報1003に含まれ
るライトフラグとライトフラグ/ライトフラグ期待値カ
ウント回路8(図1)で生成されたライトフラグ期待値
とを比較し、その比較結果とこの復調情報1003に含
まれる復調の信頼性フラグとに応じて2ビットの誤り位
置ポインタP2を生成する。
【0093】図15はこの誤り位置ポインタP2の生成
のためのアルゴリズムを示すフローチャートである。
【0094】同図において、まず、入力された1行のP
I符号とともにRAM10から読み出されてライトフラ
グはライトフラグ期待値カウンタ8bからのライトフラ
グ期待値と比較され(S10)、両者が一致しないとき
には(この場合には、上記のように、RAM10から読
み出されたPI符号は古いデータである)、 誤り位置ポインタP2=11(S15) とする。
【0095】また、ライトフラグとライトフラグ期待値
とが一致する場合には、復調情報1003(図11)に
含まれている信頼性フラグを用いて誤り位置ポインタP
2を決定する。即ち、信頼性フラグが 保護機能使用(なし)のとき、誤り位置ポインタP2=
00(S12) 保護機能使用(少)のとき、誤り位置ポインタP2=0
1(S13) 保護機能使用(多)のとき、誤り位置ポインタP2=1
0(S14) とする。かかる処理は誤りの位置・値演算回路11dで
演算されている同じ行のPI符号に対するものであり、
得られた誤り位置ポインタP2も、誤り位置ポインタ格
納部11gで誤り位置ポインタP1と関連付けて格納さ
れる。
【0096】図16は誤り位置ポインタ格納回路11g
での1ECCブロック207行の誤り位置ポインタP
1,P2の格納状態を摸式的に示す図であって、図示す
るように、各行毎に異なる条件で求められた誤り位置ポ
インタP1,P2が対応付けられて格納される。
【0097】PI訂正された各行は夫々、一旦RAM1
0のもとのエリアのもとのアドレスに書き込まれ、EC
Cブロック全体のデータがPI訂正されてこのエリアに
書き込まれると(このとき、誤り位置ポインタ格納回路
11gには、このECCブロックの全ての行の誤り位置
ポインタP1,P2が格納されている)、再びこのEC
Cブロックが読み出されて誤り訂正回路11でPO訂正
処理される。
【0098】そこで、図13に示す誤り訂正回路11で
は、RAM10から読み出されたPO符号が入力部11
aから誤りの位置・値演算回路11dに供給される。こ
のPO符号は、図5に示すECCブロック503の各行
から同じ列の1バイトのデータが抽出されて組み合わさ
れた208バイトの符号であって(かかる1バイトのデ
ータを、以下、消失訂正位置データという)、図17に
示すアルゴリズムに従ってPO訂正が行なわれる。
【0099】図17において、このPO訂正は、まず、
誤りの位置・値演算回路11dでPO符号での誤りが検
出され、検出される誤りの個数iに応じて誤り訂正処理
が切り替えられるものである(S30)。即ち、誤りが
検出されない場合には(i=0)、勿論誤り訂正処理は
行なわれないが、PO符号から8バイトまでの誤りが検
出された場合には、PI訂正と同様、誤りの位置・値演
算回路11dにおいて、シンドロームのみからこれら誤
りの位置と値とを求める演算方法によって誤り訂正処理
を行なう(S31)。それ以上の誤りが検出され、その
個数が9〜16バイトの場合には、PI訂正で得られて
誤り位置ポインタ格納回路11g(図13)に格納され
ている2つの誤り位置ポインタP1,P2から誤り位置
を算出して、その位置の誤りを消失訂正により誤り訂正
処理し(S32)、17バイト以上の誤りが検出された
ときには、訂正不能とする。以上により、PO訂正で
は、16バイトまでの誤りを訂正することができる。
【0100】図18は図17でのS32の一具体例を示
すフローチャートである。
【0101】誤り位置ポインタP1を作成する図14の
アルゴリズムにおいて、PI訂正では、j個(jバイ
ト)までの誤りを訂正可能とすると、PI符号に、実際
には、i>jの誤りが含まれているにもかかわらず、0
≦i<j、また、j≦i<kと誤って検出し、誤った位
置のデータを誤訂正してしまうことがある。また、実際
には、i>jの誤りがi≦jの誤りと誤検出される確率
は、i=0よりもi=jと数が増えるにつれて増加す
る。従って、通常j≦i<kのPI訂正を行なったPI
符号の信頼性は、他の訂正を行なったPI符号に比べて
低くなる。そのため、この場合の誤り位置ポインタP1
を“10”とし、このPI符号のPI訂正の結果に対す
る信頼性が他のものに比べて低いことを表わす。図18
に示すS32の具体例では、シンドロームでPO訂正が
可能な個数を越える誤りがあった場合、PI訂正で訂正
不能であったことを意味する誤り位置ポインタP1=1
1とともに、この誤り位置ポインタP1=10のPI符
号(行)に含まれるデータをPO符号での誤り訂正の対
象とするものである。
【0102】また、誤り位置ポインタP2を作成する図
15のアルゴリズムにおいて、信頼性フラグが保護機能
使用(多)を表わす復調状況では、保護機能付SYNC
検出回路7aや保護機能付ID検出回路7c(図10)
の動作により、PI符号が誤った位置に書き込まれた可
能性が大きい。従って、図18に示すS32の具体例で
は、この場合を表わす誤り位置ポインタP2=10のP
I符号(行)に含まれるPO符号上のデータを、ライト
フラグとライトフラグ期待値とが一致しない古いPI符
号上のデータとともに、S32での訂正の対象とするも
のである。
【0103】図18において、誤りの位置について、誤
り位置ポインタP1=10または11、もしくは誤り位
置ポインタP2=10または11のいずれかの条件に当
てはまる消失訂正位置データの個数iが 9≦i<17 である場合には(S40)、これらi個の消失訂正位置
データを誤りとする消失訂正を行なう(S46)。図1
6を例にすると、かかる消失訂正位置データは、 1,……,n−4,n−2,n−1,n,n+1,n+
2,……,207 の各行のものであり、これらの総数が9個以上16個以
下のとき、これらを誤りとして消失訂正が行なわれる。
【0104】また、i≧17の場合で誤り位置ポインタ
P1=10または11、もしくは誤り位置ポインタP2
=11のいずれかが付加された消失訂正位置データの個
数jが、 9≦j<17 である場合には(S41)、これらj個の消失訂正位置
データを誤り位置とする消失訂正を行なう(S45)。
図16を例にすると、かかる消失訂正位置データは、 1,……,n−4,n−2,n,n+1,n+2,…
…,207 の各行のものであり、これらの総数が9個以上16個以
下のとき、これらを誤り位置とする消失訂正が行なわれ
る。
【0105】j≧17で、誤り位置ポインタP1=1
1、もしくは誤り位置ポインタP2=10または11の
PIフレームの少なくともいずれか一方の誤り位置ポイ
ンタが付加された消失訂正位置データの個数kが 9≦k<17 である場合には(S42)、これらk個の消失訂正位置
データを誤り位置とする消失訂正を行なう(S44)。
図16を例にすると、かかるPIフレームは、 1,……,n−2,n−1,n,n+1,n+2,…
…,207 の各行のものであり、これらの総数が9個以上16個以
下のとき、これらを誤り位置とする消失訂正が行なわれ
る。
【0106】さらに、上記S40〜42の条件を満たさ
ないPO符号については、誤り位置の特定ができないも
のとして、訂正処理を行なわない。
【0107】以上のように、図13において、誤り位置
ポインタ格納部11gに格納されている誤り位置ポイン
タP1,P2を用いてPO符号の消失訂正が行なわれる
のであるが、図18に示すアルゴリズムでは、誤り位置
ポインタ格納回路11gに格納された誤り位置ポインタ
の値をそのまま使用するのではなく、消失訂正で用いる
誤り位置を決定するために、かかる誤り位置ポインタ
を、消失訂正用誤り位置デコーダ11hで一部誤り位置
ポインタP2の値をそのシステムに合わせて変更させた
後、用いるようにする。これにより、復調回路7で付加
した信頼性フラグをより効率良く使用することができ、
より確実な誤り訂正処理を行なうことが可能となる。
【0108】以下、誤り位置ポインタ格納部11gに図
16に示す誤り位置ポインタP1,P2が格納されてい
るものとして、消失訂正用誤り位置デコーダ11hの一
具体例を説明する。
【0109】図16において、n番目のPI符号では、
誤り位置ポインタP2=11であって、これは、図15
から明らかなように、ライトフラグとライトフラグ期待
値とが一致せず、古いデータからなるものである。この
ような誤り位置ポインタP2のPIフレームが発生する
原因としては、次のようなものが考えられる。
【0110】即ち、図19(a)に示すように光ディス
ク1に記録されている(m−1)行から始まる208個
の行の1ECCブロックのディジタルデータを読み出し
たところ、傷やほこりなどで(m−2)行と(m−1)
行とが欠落し、図19(b)に示すように、(m−3)
行に続いてm行,(m+1)行,(m+2)行,……の
データが読み出されたものとする。
【0111】復調回路7(図1)はこの図19(b)に
示すディジタルデータを入力データAとして復調する
が、このとき、保護機能付SYNC検出回路7a(図1
0)で設定されたSYNCコード検出保護有効期間と保
護機能付ID検出回路7c(図10)で設定されたID
検出保護有効期間とを夫々2とすると、図19(c)に
示すように、(m−3)行に続いて読み出された2個の
行、即ち、m行,(m+1)行は夫々(m−1)行に続
く正しい(m−2)行,(m−1)行とみなし、これら
に、(m−3)行に割り当てられる行番号(n−3)に
続く行番号(n−2),(n−1)を割り当てる。しか
し、上記の検出保護有効期間が経過して、その直後の行
(ここでは、(m+2)行)を判定したところ、この行
が(n+2)番目の行であることから、この(m+2)
行に行番号(n+2)を割り当て、これ以降の行に、行
の欠落がない限り、順次連続した行番号を割り当ててい
く。
【0112】また、このECCブロックでは、図19
(c)に示すように、各行に同じ値Xのライトフラグが
付加される。
【0113】図19(c)で示す復調されたECCブロ
ックは、RAM10(図12)の指定されたエリアの行
番号に応じた行アドレスに書き込まれるが(ここで、説
明を明確にするために、行アドレスを行番号に対応させ
ている)、図19(c)で説明したように、行番号
(n),(n+1)が使用されていないので、行アドレ
ス(n),(n+1)には行のデータが書き込まれな
い。即ち、行アドレス(n−1)までは順次(m+1)
行までのデータが書き込まれるが(但し、(m−2),
(m−1)行は欠落している)、(m+2)行からは行
アドレス(n+2)から書き込まれ、行アドレス
(n),(n+1)は飛ばされる。従って、この書き込
みが飛ばされた行アドレス(n),(n+1)では、古
いデータが残ったままとなっており、これらでのライト
フラグはXとは異なる値Yとなる。
【0114】そこで、このようにRAM10のエリアに
書き込まれたECCブロックをPI符号(行)毎にPI
訂正を行なうと、これによって得られる誤り位置ポイン
タP2は、PIフレーム(n),(n+1)(即ち、行
番号(n),(n+1)のPI符号の1バイト)では、
ライトフラグの値Xとライトフラグ期待値の値Yとは一
致しないから、図15により、P2=11となる。
【0115】また、PIフレーム(n−1),(n−
1)については、上記のSYNCコード検出保護有効期
間やID検出保護有効期間が2である保護機能によって
2行期間分進められたため、検出されるSYNCコード
701やID301が基準パターンあるいは基準値と異
なり、従って、これらPIフレーム(n−1),(n−
1)での信頼性フラグは保護機能使用(多)となって、
図15により、誤り位置ポインタP2は、P2=10と
なっている。
【0116】このようにして、図19(f)に示すよう
に、図16に示したような誤り位置ポインタP2が得ら
れることになる。
【0117】このようにして得られた誤り位置ポインタ
P2は、PO訂正時、図18に説明したように使用され
て消失訂正が行なわれるのであるが、図13において、
消失訂正用誤り位置デコーダ11hにより、復調回路7
の復調状況に応じてこの誤り位置ポインタP2を訂正
し、この訂正後の誤り位置ポインタP2を図18に示し
たPO訂正の消失訂正に用いるものである。
【0118】ここで、図16及び図19(f)に示す誤
り位置ポインタP2を例として、この消失訂正用誤り位
置デコーダ11hによる誤り位置ポインタP2について
説明する。
【0119】これは、ライトフラグとライトフラグ期待
値との不一致によってP2=11となるPIフレームが
あり、このPIフレームの前のPIフレームの誤り位置
ポインタP2の値を参照し、このPIフレームを含むP
I符号が復調時にID301またはSYNC701コー
ドの保護機能を多く使っているため(誤り位置ポインタ
P2=10)、正しくデータ入力が行なわれた可能性が
低いと判断されていた場合には、このPIフレームの誤
り位置ポインタP2を、消失訂正用誤り位置デコーダ1
1hにおいて、訂正するものである。
【0120】即ち、図20(a)に示す誤り位置ポイン
タP2において(これは、図16,図19(f)に示す
誤り位置ポインタP2と同様)、PIフレーム(n)の
誤り位置ポインタP2は、P2=11であって、この直
前のPIフレーム(n−1)をみると、その誤り位置ポ
インタP2は、P2=10である。このことからする
と、PIフレーム(n)の誤り位置ポインタP2がP2
=11であることは、ライトフラグとライトフラグ期待
値とが不一致であって、PIフレーム(n)は古いデー
タであり、光ディスク1からの読み出しデータの欠落に
よって発生したものであり、このPIフレーム(n)の
直前では、復調回路7で正しくデータ入力が行なわれ
ず、この結果、PIフレーム(n)の直前のPIフレー
ム(n−1)で誤り位置ポインタP2が保護機能を多く
使用したことを示すP2=10が設定されたものと予想
される。このようなことは、誤り位置ポインタP2がP
2=11となるPIフレームから少なくともSYNCコ
ードやIDの検出保護有効期間で予測されるものであ
り、このように予測されるPIフレームに対しては(図
20(a)では、図20(b)に示すように、PIフレ
ーム(n−1),(n))、誤り位置ポインタP2をP
2=10からP2=11に変更する。
【0121】このようにして、誤り位置ポインタP2を
訂正することにより、データが欠落して光ディスク1か
ら読み出されたために、図19(b)に示すPIフレー
ム(m),(m+1)のように、復調回路7にID30
1とSYNCコード701とが正しく入力されていたに
もかかわらず、ID301,SYNCコード701の保
護機能が原因でもって、図19(d)に示すように、R
AM10で誤った位置(アドレス)に格納されることに
よって起こる、消失訂正時に誤りの位置を正しく指定で
きないといった問題点を改善することができる。
【0122】なお、消失訂正用誤り位置デコーダ11h
の上記の動作は、誤り位置ポインタP2=11であるP
Iフレームよりも前のSYNCコードやIDの検出保護
有効期間の期間長でのPIフレームの誤り位置ポインタ
P2がP2=10であるとき、これら誤り位置ポインタ
P2をP2=11に変更するものであったが、この検出
保護有効期間の期間長にかかわらず、誤り位置ポインタ
P2=11であるPIフレームよりも前に1以上の連続
して配置されるPIフレームの誤り位置ポインタP2が
P2=10であるとき、これらP2=10のPIフレー
ム全てについて、それらの誤り位置ポインタP2をP2
=11に変更するようにしてもよい。
【0123】図1に戻って、RAM制御回路9のRAM
カウンタ9cで指定されるRAM10のエリアでの訂正
されたECCブロックは読み出され、デスクランブル回
路12で図4(c)で示す構成のデータセクタ305毎
にメインデータのデスクランブル処理がなされ、誤り検
出回路13で図4(c)で示す構成のデータセクタ30
4毎に誤り検出符号(EDC)で誤り検出がなされた
後、出力回路14でRAM15を用いた処理がなされて
インターフェース17から外部に出力される。
【0124】以上のように、この第1の実施形態では、
変調時にディジタルデータに規則的に付加されたSYN
CコードやIDの復調処理時における検出状況を示す信
頼性フラグや、復調処理後のデータをRAM上に正しく
書き込まれたことを示すライトフラグをPI訂正の結果
を示すフラグと組み合わせ、問題の発生状況やシステム
設定状況に合わせて、誤りの位置を決定し、この決定し
た誤り位置をもとに消失訂正を行なうので、復調処理に
IDやSYNCコード保護機能を活用でき、かつそれに
よって生じる問題を回避しながら誤り訂正を行なうこと
が可能となる。
【0125】図21は本発明によるディジタルデータ再
生装置及び再生方法の第2の実施形態を示すブロック図
であって、7’は復調回路、11AはPI訂正の誤り訂
正回路、11BはPO訂正の誤り訂正回路であり、図1
に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省
略する。
【0126】先の第1の実施形態では、PI訂正とPO
訂正とを共通の誤り訂正回路11で行なうものであった
が、この第2の実施形態では、これらPI訂正,PO訂
正を専用の誤り訂正回路で行なうようにしたものであ
る。
【0127】図21において、リードチャンネル回路5
からのディジタルデータAを復調する復調回路7’は、
図1における復調回路7と同様の構成,作用をなすもの
であるが、ライトフラグ/ライトフラグ期待値カウント
回路8からライトフラグが供給されなくともよい。従っ
て、この復調回路7’の具体例としては、図10に示す
構成において、出力回路7eにはライトフラグが供給さ
れず、従って、この出力回路7eから出力される復調出
力データEには、図11(b)において、復調情報10
03にライトフラグが含まれていない。勿論、この第2
の実施形態においても、復調回路7’にライトフラグが
供給されるようにしてもよいが、この場合には、この復
調回路7’は図1における復調回路7と同じものとな
る。
【0128】復調回路7’からの復調出力データEは誤
り訂正回路11aに供給され、PI符号(行)毎のPI
訂正が行なわれる。このPI訂正では、図14に示した
アルゴリズムに従って誤り位置ポインタP1が作成され
る。
【0129】図22はこの誤り訂正回路11Aの一具体
例を示すブロック図であって、図13に対応する部分に
は同一符号を付けて重複する説明を省略する。
【0130】同図において、この具体例は、上記のよう
に、PI訂正に際し、誤り位置ポインタP1のみを作成
するものであって、図13に示す構成に対し、誤り位置
ポインタ生成回路11e,誤り位置ポインタ格納部11
g及び消失訂正誤り位置デコーダ11hが除かれた構成
をなすものである。
【0131】かかる構成により、誤りの位置・値演算回
路11dで検出された誤りの個数iをもとに、図14に
示すアルゴリズムに従って誤り位置ポインタP1が生成
され、出力回路11cから出力されるPI訂正されたP
I符号とともに、RAM10(図21)に書き込まれ
る。
【0132】なお、ライトフラグ/ライトフラグ期待値
カウント回路8で生成されるライトフラグがこの誤り訂
正回路11Aに供給されるときには、アドレス生成回路
11bでECCブロックでのPI訂正の終了とともに発
生されるECCブロックPI訂正処理終了信号がライト
フラグ/ライトフラグ期待値カウント回路8(図21)
に供給され、このライトフラグ/ライトフラグ期待値カ
ウント回路8では、このECCブロックPI訂正処理終
了信号毎に値が変化するライトフラグが生成される。こ
のライトフラグは出力回路11cに供給され、この出力
回路11cから出力されるPI訂正後のデータに付加さ
れて、RAM制御回路9の制御のもとに、誤り位置ポイ
ンタP1とともにRAM10(図21)に格納される。
【0133】また、アドレス生成回路11bで生成され
るECCブロックPI訂正処理終了信号は、図1に示し
た第1の実施形態での復調回路7で生成されるECCブ
ロック復調処理終了信号の代わりに、RAM制御回路9
に供給される。このRAM制御回路9にも、図1で示す
RAMカウンタ9aに相当するRAMカウンタが設けら
れているが、このRAMカウンタはこのECCブロック
PI訂正処理終了信号をカウントし、PI訂正されたE
CCブロックのRAM10でのエリアを指定する。
【0134】図21に戻って、RAM10にPI訂正さ
れたECCブロックが書き込まれると、RAM制御回路
9の制御のもとに、このECCブロックがRAM10か
ら読み出され、誤り訂正回路11Bに供給されてPO訂
正が行なわれる。このPO訂正に際しては、ライトフラ
グ/ライトフラグ期待値カウント回路8からライトフラ
グ期待値が供給され、RAM10から読み出されたEC
Cブロックに付加されているPIフレーム毎のライトフ
ラグや信頼性フラグとを用いて図15に示すアルゴリズ
ムが実行され、誤り位置ポインタP2が生成される。こ
の誤り位置ポインタP2と先の誤り位置ポインタP1と
が図18に示したアルゴリズムの消失訂正に用いられ
る。
【0135】図23はこの誤り訂正回路11Bの一具体
例を示すブロック図であって、図13に対応する部分に
は同一符号を付けて重複する説明を省略する。
【0136】同図において、この具体例は、上記のよう
に、PO訂正に際し、誤り位置ポインタP1はPI訂正
で作成されたものを用い、また、誤り位置ポインタP2
を作成するものであって、図13に示す構成に対し、誤
り位置ポインタ生成回路11fが除かれた構成をなすも
のである。
【0137】かかる構成により、RAM10から読み出
された信頼性フラグと誤り位置ポインタP1が入力部1
1aで分離されて誤り位置ポインタ生成回路11eに供
給され、ライトフラグ/ライトフラグ期待値カウント回
路8からのライトフラグ期待値とから図15に示すアル
ゴリズムを実行することにより、誤り位置ポインタP2
が生成される。この誤り位置ポインタP2は、RAM1
0から読み出されて入力部11aで分離された誤り位置
ポインタP1とともに、誤り位置ポインタ11gに供給
されて先の第1の実施形態の場合と同様に格納され、以
下、この第1の実施形態と同様に用いられてPO訂正で
の消失訂正が行なわれる。
【0138】アドレス生成回路11bは、ECCブロッ
クのPO訂正を終了する毎にECCブロックPO訂正処
理終了信号を発生する。図21において、RAM制御回
路9には、図1におけるRAM制御回路9でのRAMカ
ウンタ9bと同様のRAMカウンタを備えており、この
RAMカウンタはこのECCブロックPO訂正処理終了
信号をカウントして、次にPO訂正されるべきECCブ
ロックのRAM10でのエリアを指定する。また、この
ECCブロックPO訂正処理終了信号はライトフラグ/
ライトフラグ期待値カウント回路8に供給され、ECC
ブロックPO訂正処理終了信号が供給される毎にライト
フラグ期待値を変化させる。
【0139】以下は図1に示した第1の実施形態と同様
であり、この第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0140】なお、以上の各実施形態では、光ディスク
から再生されるディジタルデータを例として説明した
が、本発明は、かかる実施形態のみに限定されるもので
はなく、その主旨を逸脱しない範囲で種々に変形して実
施することができることはいうまでもない。
【0141】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
変調時にディジタルデータに規則的に付加されたSYN
CコードやIDの復調処理時における検出状況を示す信
頼性フラグや、復調処理後のRAM上にデータが正しく
書き込まれたことを示すライトフラグ,PI訂正の結果
を示すフラグ(誤り位置ポインタ)を組み合わせ、さら
に、問題の発生状況やシステム設定状況に合わせて、誤
りの位置を決定し、この決定された誤り位置をもとに消
失訂正を行なうものであるから、信頼性に優れた復調デ
ータを得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディジタルデータ再生装置及び再
生方法の第1の実施形態を示すブロック図である。
【図2】単一層のDVDの情報領域の構成を示す図であ
る。
【図3】DVDに記録するディジタルデータのセクタの
形成過程での構成を示す図である。
【図4】データセクタとこれに付加されるIDの構成を
示す図である。
【図5】図4に示したデータセクタの16個から形成さ
れるECCブロックの構成を示す図である。
【図6】図5に示したECCブロックのインターリーブ
後の16個の記録セクタからなるECCブロックの構成
を示す図である。
【図7】図6に示した記録セクタに8/16変調とSY
NCコードの付加を行なって得られる物理セクタの構成
を示す図である。
【図8】光ディスクから読み出されるディジタルデータ
にデータ欠落があった場合の従来のディジタルデータ再
生装置でのRAM書き込みを摸式的に示す図である。
【図9】図1におけるディジタルデータデコータの各部
回路の動作を示すタイミング図である。
【図10】図1における復調回路の一具体例を示すブロ
ック図である。
【図11】図10に示した復調回路での入力データと出
力データとのデータ構成を示す図である。
【図12】図1における誤り訂正のためのRAM上のデ
ータ配置の一具体例を示す図である。
【図13】図1における誤り訂正回路の一具体例を示す
ブロック図である。
【図14】図13に示した誤り訂正回路でのPI訂正時
の誤り位置ポインタP1の作成方法のアルゴリズムを示
すフロチャートである。
【図15】図13に示した誤り訂正回路でのPI訂正処
理時の誤り位置ポインタP2の作成方法のアルゴリズム
を示すフロチャートである。
【図16】図14,図15のアルゴリズムで得られた誤
り位置ポインタP1,P2の誤り図13における位置ポ
インタ格納回路内での配置を示す図である。
【図17】図13に示した誤り訂正回路でのPO訂正処
理のアルゴリズムを示すフロチャートである。
【図18】図17におけるS(ステップ)32でのPO
消失訂正の誤りの位置決定のためのアルゴリズムを示す
フロチャートである。
【図19】図16に示した誤り位置ポインタP2が得ら
れる過程を示す図である。
【図20】図13における消失訂正用誤り位置デコーダ
の一動作例を説明するための図である。
【図21】本発明によるディジタルデータ再生装置及び
再生方法の第2の実施形態を示すブロック図である。
【図22】図21におけるPI訂正の誤り訂正回路の一
具体例を示すブロック図である。
【図23】図21におけるPO訂正の誤り訂正回路の一
具体例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 ピックアップ 3 スピンドルモータ 4 サーボ 5 リードチャネル 6 ディジタルデータデコーダ 7 復調回路 8 ライトフラグ/ライトフラグ期待値カウント回路 8a ライトフラグカウンタ 8b ライトフラグ期待値カウンタ 9 RAM制御回路 9a〜9c RAMカウンタ 10 RAM 11,11a,11b 誤り訂正回路 12 デスクランブル回路 13 誤り検出回路 14 出力回路 15 RAM 16 マイコン 17 インターフェース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03M 13/05 H03M 13/05 13/33 13/33 (72)発明者 永井 裕 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 Fターム(参考) 5B001 AA03 AB02 AD04 5B018 GA02 HA14 MA16 QA14 5J065 AC03 AD03 AF02 AG03 AH05 AH06 AH17 AH18

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誤り訂正符号が付加された複数のデータ
    ブロックからなるディジタルデータを復調する復調手段
    と、復調された該ディジタルデータを一時的に蓄える記
    憶手段と、該記憶手段から該ディジタルデータを読み出
    し、該誤り訂正符号を用いて該ディジタルデータに含ま
    れる誤りを検出または訂正する誤り訂正手段とを備えた
    ディジタルデータ再生装置において、 該復調手段が該データブロックを復調する毎にカウンタ
    値が変化する第1のカウンタと、 該誤り訂正手段が該データブロックを誤り訂正する毎に
    カウント値が変化する第2のカウンタとを設け、 該記憶手段は、該復調手段で復調された該データブロッ
    クと関連付けて、該第1のカウンタのカウント値を蓄
    え、 該誤り訂正手段の誤り訂正方法には、該記憶手段から読
    み出された該第1のカウンタのカウント値と該第2のカ
    ウンタのカウント値との比較結果に応じて切り替わる誤
    り訂正方法が含まれることを特徴とするディジタルデー
    タ再生装置。
  2. 【請求項2】 誤り訂正符号が付加された複数のデータ
    ブロックからなるディジタルデータを復調する復調手段
    と、復調された該ディジタルデータを一時的に蓄える記
    憶手段と、該記憶手段から該ディジタルデータを読み出
    し、該誤り訂正符号を用いて該ディジタルデータに含ま
    れる誤りを検出または訂正する誤り訂正手段とを備えた
    ディジタルデータ再生装置において、 該復調手段が該データブロックを復調して該記憶手段に
    蓄える毎にカウンタ値が変化する第1のカウンタと、 該誤り訂正手段が該データブロックを誤り訂正する毎に
    カウント値が変化する第2のカウンタとを設け、 該記憶手段は、該復調手段で復調された該データブロッ
    クと関連付けて、該第1のカウンタのカウント値を蓄
    え、 該誤り訂正手段の誤り訂正方法には、該記憶手段から読
    み出された該第1のカウンタのカウント値と該第2のカ
    ウンタのカウント値との比較結果に応じて切り替わる誤
    り訂正方法が含まれることを特徴とするディジタルデー
    タ再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のディジタルデ
    ータ再生装置おいて、 前記記憶手段から読み出された前記第1のカウンタのカ
    ウント値と前記第2のカウンタのカウント値との比較結
    果に応じで切り替わる誤り訂正方法は、前記比較結果に
    応じて前記ディジタルデータでの誤り位置を決定する消
    失訂正であることを特徴とするディジタルデータ再生装
    置。
  4. 【請求項4】 誤り訂正符号が付加された後に一定の規
    則に従って同期信号が付加されてなるデータブロックの
    列を入力ディジタルデータとし、該ディジタルデータに
    含まれる該同期信号を検出するとともに、該ディジタル
    データを復調する復調手段と、復調された該ディジタル
    データを一時的に蓄える記憶手段と、該記憶手段から該
    ディジタルデータを読み出し、該誤り訂正符号を用いて
    該ディジタルデータに含まれる誤りを検出または訂正す
    る誤り訂正手段とを備えたディジタルデータ再生装置で
    あって、 該復調手段は、該同期信号の検出状況を表わす情報を出
    力し、 該誤り訂正手段の誤り訂正方法には、該情報により、該
    同期信号の検出状況に応じて切り替わる誤り訂正方法が
    含まれることを特徴とするディジタルデータ再生装置。
  5. 【請求項5】 誤り訂正符号が付加された後に一定の規
    則に従って識別データが付加されてなるデータブロック
    の列を入力ディジタルデータとし、該ディジタルデータ
    に含まれる該識別データを検出するとともに、該ディジ
    タルデータを復調する復調手段と、復調された該ディジ
    タルデータを一時的に蓄える記憶手段と、該記憶手段か
    ら該ディジタルデータを読み出し、該誤り訂正符号を用
    いて該ディジタルデータに含まれる誤りを検出または訂
    正する誤り訂正手段とを備えたディジタルデータ再生装
    置であって、 該復調手段は、該識別データの検出状況を表わす情報を
    出力し、 該誤り訂正手段の誤り訂正方法には、該情報により、該
    識別データの検出状況に応じて切り替わる誤り訂正方法
    が含まれることを特徴とするディジタルデータ再生装
    置。
  6. 【請求項6】 一定の規則に従って識別データが付加さ
    れて、さらに、誤り訂正符号が付加された後に一定の規
    則に従って同期信号を付加されてなるデータブロックの
    列を入力ディジタルデータとし、該ディジタルデータに
    含まれる該同期信号と該識別データとを検出するととも
    に、該ディジタルデータを復調する復調手段と、復調さ
    れた該ディジタルデータを一時的に蓄える記憶手段と、
    該記憶手段から該ディジタルデータを読み出し、該誤り
    訂正符号を用いて該ディジタルデータに含まれる誤りを
    検出または訂正する誤り訂正手段とを備えたディジタル
    データ再生装置において、 該復調手段が該データブロックを復調する毎にカウント
    値が変化する第1のカウンタと、 該誤り訂正手段が該データブロックを誤り訂正処理する
    毎にカウント値が変化する第2のカウンタとを設け、 該復調手段は、該データブロックと関連付けて該同期信
    号や該識別データの検出状況を示す情報を生成し、 該記憶手段は、該復調手段で復調された該データブロッ
    クと、該復調手段で生成された該情報と、該第1のカウ
    ンタのカウント値とを蓄え、 該誤り訂正手段の誤り訂正方法には、該記憶手段から読
    み出された該情報による該同期信号や該識別データの検
    出状況と、該記憶手段から読み出された該第1のカウン
    タのカウント値と該第2のカウンタのカウント値との比
    較結果とに応じて切り替わる誤り訂正方法が含まれるこ
    とを特徴とするディジタルデータ再生装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のディジタルデータ再生
    装置において、 前記復調手段は、前記同期信号や前記識別データの検出
    方法を変化させ、 前記誤り訂正手段では、前記復調手段での前記同期信号
    や前記識別データの検出方法に応じて誤り訂正方法が切
    り替えられることを特徴とするディジタルデータ再生装
    置。
  8. 【請求項8】 誤り訂正符号が付加された複数のデータ
    ブロックからなるディジタルデータを記憶手段に一時的
    に蓄え、該記憶手段から該ディジタルデータを読み出
    し、該誤り訂正符号を用いて該ディジタルデータに含ま
    れる誤りを検出または訂正するディジタルデータ再生方
    法において、 該データブロック毎に値が変化する第1の変数を、該デ
    ィジタルデータとともに、該記憶手段に蓄え、 該記憶手段から該ディジタルデータと該第1の変数を読
    み出して該ディジタルデータの誤り訂正を行なうととも
    に、該第1の変数と該データブロックが誤り訂正される
    毎に値が変化する第2の変数とを比較し、 該第1,第2の変数の比較結果に応じて該ディジタルデ
    ータの誤り訂正方法を切り替えることを特徴とするディ
    ジタルデータ再生方法。
  9. 【請求項9】 誤り訂正符号が付加された後に一定の規
    則に従って位置情報が付加されてなるデータブロックの
    列のディジタルデータを順次記憶手段の該位置情報から
    予測される位置に一時的に蓄え、該記憶手段から該ディ
    ジタルデータを読み出し、該誤り訂正符号を用いて該デ
    ィジタルデータに含まれる誤りを検出または訂正するデ
    ィジタルデータ再生方法において、 該データブロックを該記憶手段に蓄える毎に値が変化す
    る第1の変数と、該データブロックが誤り訂正される毎
    に値が変化する第2の変数とを生成し、 該第1の変数は、該ディジタルデータと友に、該当する
    該データブロックと対応付けて該記憶手段に蓄え、 該記憶手段から読み出された該データブロックの誤り訂
    正方法としては、該記憶手段から読み出された該第1の
    変数と該第2の変数との比較結果に応じて切り替えられ
    る誤り訂正方法を含むことを特徴とするディジタルデー
    タ再生方法。
  10. 【請求項10】 第1の検査符号と第2の検査符号とが
    付加された複数のデータブロックからなるディジタルデ
    ータを復調する復調手段と、 復調された該ディジタルデータを一時的に蓄える記憶手
    段と、 該記憶手段から該ディジタルデータを読み出し、該第
    1,第2の検査符号を用いて該ディジタルデータに含ま
    れる誤りを検出または訂正する誤り訂正手段とを備えた
    ディジタルデータ再生装置において、 該復調手段が該データブロックを復調する毎にカウント
    値が変化する第1のカウンタと、 該誤り訂正手段がデータブロックを誤り訂正することに
    カウント値が変化する第2のカウンタとを設け、 該記憶手段は、該復調手段で復調された該データブロッ
    クと関連付けて、該第1のカウンタのカウント値を蓄
    え、 該誤り訂正手段は、該第1の検査符号による該データブ
    ロックの誤り訂正処理を行ない、該第2の検査符号によ
    る該データブロックの誤り訂正処理では、該第1の検査
    符号による該データブロックの誤り訂正処理で検出され
    た誤りの個数に応じて該データブロックの誤り訂正方法
    を切り替え、かつ検出された該誤りの個数が予め設定さ
    れた個数以上のとき、該記憶手段から読み出された該第
    1のカウンタのカウント値と上該第2のカウンタのカウ
    ント値との比較結果に応じて誤り訂正方法を切り替える
    ことを特徴とするディジタルデータ再生装置。
  11. 【請求項11】 第1の検査符号と第2の検査符号とが
    付加された複数のデータブロックからなるディジタルデ
    ータを復調する復調手段と、 復調された該ディジタルデータを一時的に蓄える記憶手
    段と、 該記憶手段から該ディジタルデータを読み出し、該第
    1,第2の検査符号を用いて該ディジタルデータに含ま
    れる誤りを検出または訂正する誤り訂正手段とを備えた
    ディジタルデータ再生装置において、 該復調手段が該データブロックを復調する毎にカウント
    値が変化する第1のカウンタと、 該誤り訂正手段がデータブロックを誤り訂正することに
    カウント値が変化する第2のカウンタとを設け、 該記憶手段は、該復調手段で復調された該データブロッ
    クと関連付けて、該第1のカウンタのカウント値を蓄
    え、 該誤り訂正手段は、該第1の検査符号を用いた誤り訂正
    処理を、次いで、該第2の検査符号を用いた誤り訂正処
    理を夫々行ない、該第2の検査符号を用いた誤り訂正処
    理で消失訂正で行なう際の誤りの位置を、該第1の検査
    符号を用いた誤り訂正処理時に検出された誤りの個数
    と、該記憶手段から読み出された該第1のカウンタのカ
    ウント値と該第2のカウンタのカウント値との比較結果
    とを用いて決定することを特徴とするディジタルデータ
    再生装置。
  12. 【請求項12】 第1,第2の検査符号が付加された後
    に一定の規則に従って識別データと同期信号とを付加さ
    れてなる複数のデータブロックの列のディジタルデータ
    から該同期信号と識別データとを検出するとともに、該
    ディジタルデータを復調する復調手段と、 復調された該ディジタルデータを一時的に蓄える記憶手
    段と、 該記憶手段から該ディジタルデータを読み出し、該第
    1,第2の検査符号を用いて該ディジタル記データに含
    まれる誤りを検出または訂正する誤り訂正手段とを備え
    たディジタルデータ再生装置において、 該復調手段が該データブロックを復調する毎にカウント
    値が変化する第1のカウンタと、 該誤り訂正手段が該データブロックを誤り訂正する毎に
    カウント値が変化する第2のカウンタとを設け、 該復調手段は、該データブロックと関連付けて該同期信
    号や該識別データの検出状況を示す情報を生成し、 該記憶手段は、該復調手段で復調された該データブロッ
    クと、該復調手段で生成された該情報と、該第1のカウ
    ンタのカウント値とを蓄え、 該誤り訂正手段は、該第1の検査符号を用いた誤り訂正
    処理を、次いで、該第2の検査符号を用いた誤り訂正処
    理を夫々行ない、該第2の検査符号を用いた誤り訂正処
    理時、該第1の検査符号による該データブロックの誤り
    訂正処理で検出された誤りの個数が予め設定された個数
    以上のとき、該復調手段で生成された該情報と、該記憶
    手段から読み出された該第1のカウンタのカウント値と
    上該第2のカウンタのカウント値との比較結果とに応じ
    て誤り訂正方法を切り替えることを特徴とするディジタ
    ルデータ再生装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のディジタルデータ
    再生装置において、 前記誤り訂正手段は、前記記憶手段から読み出された前
    記同期信号や前記識別データの検出状況を示す前記情報
    を、前記記憶手段から読み出された前記第1のカウンタ
    のカウント値と前記第2のカウンタのカウント値との比
    較結果に応じて変化させることを特徴とするディジタル
    データ再生装置。
  14. 【請求項14】 第1,第2の検査符号が付加された後
    に一定の規則に従って識別データと同期信号とを付加さ
    れてなる複数のデータブロックの列のディジタルデータ
    から該同期信号と識別データとを検出するとともに、該
    ディジタルデータを復調する復調手段と、 復調された該ディジタルデータを一時的に蓄える記憶手
    段と、 該記憶手段から該ディジタルデータを読み出し、該第
    1,第2の検査符号を用いて該ディジタル記データに含
    まれる誤りを検出または訂正する誤り訂正手段とを備え
    たディジタルデータ再生装置において、 該復調手段が該データブロックを復調する毎にカウント
    値が変化する第1のカウンタと、 該誤り訂正手段が該データブロックを誤り訂正する毎に
    カウント値が変化する第2のカウンタとを設け、 該復調手段は、該データブロックと関連付けて該同期信
    号や該識別データの検出状況を示す情報を生成し、 該記憶手段は、該復調手段で復調された該データブロッ
    クと、該復調手段で生成された該情報と、該第1のカウ
    ンタのカウント値とを蓄え、 該誤り訂正手段は、該第1の検査符号を用いた誤り訂正
    処理を、次いで、該第2の検査符号を用いた誤り訂正処
    理を夫々行ない、該第2の検査符号を用いた誤り訂正処
    理で消失訂正で行なう際の誤りの位置を、該第1の検査
    符号を用いた誤り訂正処理時に検出された誤りの個数
    と、該記憶手段から読み出された該第1のカウンタのカ
    ウント値と該第2のカウンタのカウント値との比較結果
    とを用いて決定することを特徴とするディジタルデータ
    再生装置。
  15. 【請求項15】 第1,第2の検査符号が付加された複
    数のデータブロックからなるディジタルデータを復調す
    る復調手段と、該第1の検査符号を用いて、復調された
    該ディジタルデータに含まれる誤りを検出または訂正す
    る第1の誤り訂正手段と、誤り訂正された該ディジタル
    データを一時的に蓄える記憶手段と、 該記憶手段から該ディジタルデータを読み出し、該第2
    の検査符号を用いて該データブロックに含まれる誤りを
    検出または訂正する第2の誤り訂正手段とを備えたディ
    ジタルデータ再生装置において、 該復調手段が該データブロックを復調する毎に、または
    該第1の誤り訂正手段が該データブロックの誤り訂正を
    する毎にカウント値が変化する第1のカウンタと、 該第2の誤り訂正手段が該データブロックを誤り訂正す
    る毎にカウント値が変化する第2のカウンタとを設け、 該記憶手段は、該第1の誤り訂正手段で誤り訂正された
    該データブロックと、該第1の誤り訂正手段での該第1
    の検査符号による誤り訂正処理時に検出された誤りの個
    数と、該第1のカウンタのカウント値とを蓄え、 該第2の誤り訂正手段は、該記憶手段から読み出された
    該誤りの個数、または該第2の検査符号を用いた誤り訂
    正処理で検出された誤りの個数と、該記憶手段から読み
    出された該第1のカウンタのカウント値と該第2のカウ
    ンタのカウント値との比較結果とに応じて誤り訂正方法
    を切り替えることを特徴とするディジタルデータ再生装
    置。
  16. 【請求項16】 第1,第2の検査符号が付加された複
    数のデータブロックからなるディジタルデータを復調す
    る復調手段と、該第1の検査符号を用いて、復調された
    該ディジタルデータに含まれる誤りを検出または訂正す
    る第1の誤り訂正手段と、誤り訂正された該ディジタル
    データを一時的に蓄える記憶手段と、該記憶手段から該
    ディジタルデータを読み出し、該第2の検査符号を用い
    て該データブロックに含まれる誤りを検出または訂正す
    る第2の誤り訂正手段とを備えたディジタルデータ再生
    装置において、 該復調手段が該データブロックを復調する毎に、または
    該第1の誤り訂正手段が該データブロックの誤り訂正を
    する毎にカウント値が変化する第1のカウンタと、 該第2の誤り訂正手段が該データブロックを誤り訂正す
    る毎にカウント値が変化する第2のカウンタとを設け、 該記憶手段は、該第1の誤り訂正手段で誤り訂正された
    該データブロックと、該第1の誤り訂正手段での該第1
    の検査符号による誤り訂正処理時に検出された誤りの個
    数と、該第1のカウンタのカウント値とを蓄え、 該第2の誤り訂正手段は、該第2の検査符号を用いた誤
    り訂正処理を消失訂正で行なう際の誤りの位置を、該記
    憶手段から読み出された該誤りの個数、または該第2の
    検査符号を用いた誤り訂正処理で検出された誤りの個数
    と、該記憶手段から読み出した該第1のカウンタのカウ
    ント値と該第2のカウンタのカウント値との比較結果と
    に応じて決定することを特徴とするディジタルデータ再
    生装置。
  17. 【請求項17】 第1,第2の検査符号が付加された後
    に一定の規則に従って識別データと同期信号とを付加さ
    れてなる複数のデータブロックの列のディジタルデータ
    から該同期信号と識別データとを検出するとともに、該
    ディジタルデータを復調する復調手段と、該第1の検査
    符号を用いて、復調された該ディジタルデータに含まれ
    る誤りを検出または訂正する第1の誤り訂正手段と、誤
    り訂正された該ディジタルデータを一時的に蓄える記憶
    手段と、 該記憶手段から該ディジタルデータを読み出し、該第2
    の検査符号を用いて該データブロックに含まれる誤りを
    検出または訂正する第2の誤り訂正手段とを備えたディ
    ジタルデータ再生装置において、 該復調手段が該データブロックを復調する毎に、または
    該第1の誤り訂正手段が該データブロックの誤り訂正を
    する毎にカウント値が変化する第1のカウンタと、 該第2の誤り訂正手段が該データブロックを誤り訂正す
    る毎にカウント値が変化する第2のカウンタとを設け、 該復調手段は、該データブロックと関連付けて該同期信
    号や該識別データの検出状況を示す情報を生成し、 該記憶手段は、該第1の誤り訂正手段で誤り訂正された
    該データブロックと、該復調手段で生成された該同期信
    号や該識別データの検出状況を示す該情報と、該第1の
    誤り訂正手段での該第1の検査符号による誤り訂正処理
    時に検出された誤りの個数と、該第1のカウンタのカウ
    ント値とを蓄え、 該第2の誤り訂正手段は、該記憶手段から読み出された
    該誤りの個数、または該第2の検査符号を用いた誤り訂
    正処理で検出された誤りの個数と、該記憶手段から読み
    出された該同期信号や該識別データの検出状況を示す該
    情報と、該記憶手段から読み出された該第1のカウンタ
    のカウント値と該第2のカウンタのカウント値との比較
    結果とに応じて誤り訂正方法を切り替えることを特徴と
    するディジタルデータ再生装置。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載のディジタルデータ
    再生装置において、 前記第2の誤り訂正手段は、前記記憶手段から読み出さ
    れた前記同期信号や前記識別データの検出状況を示す前
    記情報を、前記記憶手段から読み出された前記第1のカ
    ウンタのカウント値と前記第2のカウンタのカウント値
    との比較結果に応じて変化させることを特徴とするディ
    ジタルデータ再生装置。
  19. 【請求項19】 第1,第2の検査符号が付加された後
    に一定の規則に従って識別データと同期信号とを付加さ
    れてなる複数のデータブロックの列のディジタルデータ
    から該同期信号と識別データとを検出するとともに、該
    ディジタルデータを復調する復調手段と、該第1の検査
    符号を用いて、復調された該ディジタルデータに含まれ
    る誤りを検出または訂正する第1の誤り訂正手段と、誤
    り訂正された該ディジタルデータを一時的に蓄える記憶
    手段と、 該記憶手段から該ディジタルデータを読み出し、該第2
    の検査符号を用いて該データブロックに含まれる誤りを
    検出または訂正する第2の誤り訂正手段とを備えたディ
    ジタルデータ再生装置において、 該復調手段が該データブロックを復調する毎に、または
    該第1の誤り訂正手段が該データブロックの誤り訂正を
    する毎にカウント値が変化する第1のカウンタと、 該第2の誤り訂正手段が該データブロックを誤り訂正す
    る毎にカウント値が変化する第2のカウンタとを設け、 該復調手段は、該データブロックと関連付けて該同期信
    号や該識別データの検出状況を示す情報を生成し、 該記憶手段は、該第1の誤り訂正手段で誤り訂正された
    該データブロックと、該復調手段で生成された該同期信
    号や該識別データの検出状況を示す該情報と、該第1の
    誤り訂正手段での該第1の検査符号による誤り訂正処理
    時に検出された誤りの個数と、該第1のカウンタのカウ
    ント値とを蓄え、 該第2の誤り訂正手段は、該第2の検査符号を用いた誤
    り訂正処理を消失訂正で行なう際の誤りの位置を、該記
    憶手段から読み出された該誤りの個数、または該第2の
    検査符号を用いた誤り訂正処理で検出された誤りの個数
    と、該記憶手段から読み出された該同期信号や該識別デ
    ータの検出状況を示す該情報と、該記憶手段から読み出
    された該第1のカウンタのカウント値と該第2のカウン
    タのカウント値との比較結果とに応じて決定することを
    特徴とするディジタルデータ再生装置。
  20. 【請求項20】 誤り訂正符号が付加された複数のデー
    タブロックからなるディジタルデータを入力とし、カウ
    ント値を外部から設定可能な第1のカウンタと、該第1
    のカウンタ1の値が外部から設定されるときに、該第1
    のカウンタ1のカウント値に応じた値にカウント値が設
    定される第2のカウンタと、該第1のカウンタのカウン
    ト値に応じて該データブロックの書込み位置が指定され
    ることにより該ディジタルデータが一時的に蓄えられる
    記憶手段と、該記憶手段での該第2のカウンタのカウン
    ト値に対応した位置から該データブロックを読み出して
    該データブロックに含まれる誤りを検出または訂正する
    誤り訂正手段とを備えたディジタルデータ再生装置にお
    いて、 該第1のカウンタのカウント値が外部から設定されたと
    き、または、該記憶手段に該データブロックが書き込ま
    れる毎にカウント値が変化する第3のカウンタと、 該誤り訂正手段で該データブロックが誤り訂正される毎
    にカウント値が変化し、該第1のカウンタのカウント値
    が外部から設定されたときに該第3のカウンタのカウン
    ト値に応じた値に設定される第4のカウンタとを設けた
    ことを特徴とするディジタルデータ再生装置。
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