JP2001272383A - 内部欠陥検出装置 - Google Patents

内部欠陥検出装置

Info

Publication number
JP2001272383A
JP2001272383A JP2000085206A JP2000085206A JP2001272383A JP 2001272383 A JP2001272383 A JP 2001272383A JP 2000085206 A JP2000085206 A JP 2000085206A JP 2000085206 A JP2000085206 A JP 2000085206A JP 2001272383 A JP2001272383 A JP 2001272383A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
internal defect
band
water
transport
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000085206A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4332983B2 (ja
Inventor
Minoru Kawai
稔 川合
Akihiro Sasaki
聡洋 佐々木
Toshiaki Amagasa
敏明 天笠
Takaaki Kobashi
隆昭 小橋
Hajime Takada
一 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP2000085206A priority Critical patent/JP4332983B2/ja
Publication of JP2001272383A publication Critical patent/JP2001272383A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4332983B2 publication Critical patent/JP4332983B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/02Indexing codes associated with the analysed material
    • G01N2291/023Solids
    • G01N2291/0234Metals, e.g. steel
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
    • G01N2291/044Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】連続的に搬送されてくる帯状体に存在する内部
欠陥を、簡易な装置構成で連続的かつ高精度に検出可能
な内部欠陥検出装置を提供することを課題としている。 【解決手段】鋼帯1を連続して搬送しながら、該鋼帯1
の内部欠陥を超音波探傷装置で連続的に検査する内部欠
陥検出装置である。水6が収容された液槽4と、上記鋼
帯1を案内して上記水6中を通過させる搬送ロール7〜
10と、上記水6中に配置された検出部20で上記水6
に浸漬している鋼帯1部分を非接触で検査する透過型配
置でパルス反射法の探傷を行う超音波探傷装置と、を備
える。上記搬送ロールのうち上記水6に触れる搬送ロー
ル8,9は、全て水6中に全没する。また、上記全没す
る搬送ロール水8,9,とプローブ20との間に遮蔽物
30,31を設けて水6中の気泡が当該プローブ20側
に移動することを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼帯等の帯状体を
搬送しながら、当該帯状体の内部の非金属介在物等の内
部欠陥を連続的にかつ精度良く検出するのに好適な内部
欠陥検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】金属板の全幅について介在物などの内部
欠陥の検出を目的とした、超音波による内部欠陥の探傷
は、例えば、検査対象とする圧延金属板の幅方向に沿っ
て多数の超音波プローブ(検出部)を固定配列して、圧
延金属板を移送しながら検査する方式や、圧延金属板の
幅方向に配列した上記多数の超音波プローブを、圧延金
属板の移送方向に略直角に走査しながら、圧延金属板を
移送して行う方式が採用されている。
【0003】この探傷法には、送受兼用プローブによる
パルス反射法、分割型超音波プローブによるパルス反射
法、板を挟んで上下に超音波プローブを配列して行なわ
れる透過法などが考えられる。このうち、送受兼用プロ
ーブによるパルス反射法や透過法では、欠陥検出能を高
めるため、点状に超音波ビームを集束させる(スポット
フォーカス)ことが可能な超音波プローブが用いられ
る。しかし、1つの超音波プローブで検査可能な面積が
例えばφ1mmときわめて小さくなり、きわめて多数の超
音波プローブが必要になる問題があった。
【0004】また、本発明者らは、上述のような板幅全
面を検査するために多数のプローブを要求する上記スポ
ットフォーカスビーム型の超音波プローブの問題を解消
すべく、特開平7−253414号及び特開平11−8
3815号に記載の探傷方法及び装置を提案している。
これは、超音波探傷装置の検出部を、移送される被検材
を挟んでラインフォーカス型送信アレイプローブとライ
ンフォーカス型受信アレイプローブとを対向配列(配列
の方向は被検材の板幅方向)したもので、送信アレイプ
ローブから送信された超音波によって生起された内部欠
陥からの反射波を送信アレイプローブと対向配置した受
信アレイプローブによって受信することにより、被検材
の内部欠陥を表裏面直下の不感帯なしに検出するもので
ある(図3参照)。
【0005】すなわち、送信アレイプローブから送信さ
れ、被検材を0.5往復して受信アレイプローブに到達
する0.5往復透過波T1と被検材を1.5往復して受
信アレイプローブに到達する1.5往復透過波T2との
間にあらわれる欠陥からの反射波F1,F2をゲート回
路によって抽出し、所定レベル以上である場合には、欠
陥反射波があるとして内部欠陥を検出する(図5参
照)。
【0006】ところで、上述のような超音波探傷装置を
使用した内部欠陥の検出においては、超音波プローブと
被検材との良好な音響結合を維持するため、つまり検出
精度を上げるために水浸法が考えられる。その従来技術
として、特開平7−113795号に開示されている水
柱法、特開平5−149929号に開示されているシー
ル用ピンチロールを用いた水槽浸漬法が挙げられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平7−113795号に開示される水柱法を、圧延金
属板の幅方向に多数の超音波プローブを固定配列し、プ
ローブ配列方向と略直角方向に圧延金属板を搬送しなが
ら、各超音波プローブから周期的に超音波を送受信して
行なわれる圧延金属板の多チャンネル自動超音波探傷、
または圧延金属板の幅方向に多数の超音波プローブを配
列し、プローブ配列方向と略直角方向に圧延金属板を搬
送し、且つ、超音波プローブを圧延金属板の搬送方向と
略直角方向に走査しながら、各超音波プローブから周期
的に超音波を送受信して行なわれる圧延金属板の多チャ
ンネル自動超音波探傷に適用するには、下記に示す〜
のような問題点がある。
【0008】プローブが多数あるために水柱を形成す
るためのノズルが多数となって、部品点数が多く、装置
が煩雑となる。このため、装置コストが高くなったり保
守が面倒となる。また、ノズル数が多いため、動作不良
のノズルが発生する確率が高くなり、装置の信頼性も低
くなりやすい。 複数個のプローブを1つのノズルに収容することも考
えられるが、水柱の寸法が大きくなると、水が拡散しよ
うとする力が水柱の表面張力を上回り、安定した水柱が
形成できなくなる。
【0009】プローブの数に関係なく、水の衝突によ
って圧延金属板の搬送パスの高さの変動が著しくなっ
て、その分、検出精度の悪化に繋がる。これを避けるた
めに、圧延金属板をノズルから遠くに離しすぎると、安
定した水柱を形成できなくなってしまう。また、特開平
5−149929号に開示されているシール用ピンチロ
ールを用いた水槽浸漬法は、圧延金属板の搬送パスの高
さを変えることなく探傷が実施できるという利点はある
ものの、板の搬送速度を速くしたり、高感度な超音波測
定が必要な圧延金属板の自動超音波探傷に適用すると、
次のような問題点があることが分かった。
【0010】水面上に一部露出している上側のシール
ロールの回転によって気泡が水中に巻き込まれやすく、
これによって、超音波プローブと圧延金属板との間に気
泡が侵入し、誤欠陥指示が発生しやすい。また、圧延金
属板内の内部欠陥からの反射波が気泡によって遮られ、
欠陥検出ができないこともある。 また、設備的にも、上下のシール用ピンチロールの長
手方向端部側(圧延金属板が通らない部分)には、圧延
金属板の板厚に応じた隙間ができ、この部分から無視で
きないほど水が流出するため、これに見合う量の水を水
槽内に供給する必要がある。
【0011】この量は、圧延金属板の板厚および搬送速
度によって変化し、圧延金属板の板厚には略正比例し、
搬送速度には指数関数的に比例する。したがって、板厚
および搬送速度に応じて水の供給量を変化させないと、
水槽から水がなくなる、水槽から水が溢れる等の問題が
発生するため、レベル制御装置を用い、水位レベルの制
御を行う必要がある。またこのとき、供給する水に気泡
があると上記と同様の気泡による問題が発生するが、
圧延金属板の搬送速度が大きいときには、多量の水の供
給が必要であり、水供給設備に大規模な脱気設備を設け
る必要などが生じて、付帯設備が大型化するといった問
題があった。
【0012】なお、特開平5−149929号の図5
(従来例)にはデフレクトロールによって圧延金属板の
搬送パスを変更し、圧延金属板を水槽内の水に浸漬する
方法が示されているが、圧延金属板が水中から垂直かつ
上方に向けて移動したときに、圧延金属板に付着して水
面上方に持ち出された水が、多量に(圧延金属板の搬送
速度に略指数関数的に比例する量)水面上に落下する際
に気泡が発生し、当該気泡が水槽中の水に取り込まれ
る。また、圧延金属板が水中に入る際にも空気を巻き込
み気泡を発生させる。これら水に取り込まれた気泡が水
槽内の水流に巻き込まれて水槽全体に拡散しその一部が
超音波プローブ側に移動することで、前記と同様の気
泡による問題が発生する欠点がある。
【0013】また、水槽内のデフレクトロールと水面と
の距離が大きいほど、該ロールによる気泡巻き込みの可
能性が小さくなることが想定されるが、従来その具体的
数値が明確ではなく、特に高速搬送を想定して安全サイ
ドの設計を行った場合には水槽が深くなり、設備の大型
化が避けられないという問題もある。本発明は、上記の
ような問題点に着目してなされたもので、帯状体等の搬
送速度を速くしても、連続的に搬送されてくる帯状体等
に存在する内部欠陥を、簡易な装置構成で連続的かつ高
精度に検出可能な内部欠陥検出装置を提供することを課
題としている。
【0014】なお、この装置は内部欠陥を検出するもの
であるが、スリバ,へげ,スケール疵,ガウジ等の表面
欠陥であっても、内部欠陥に起因したものや内部欠陥を
含むものは検出の対象となる。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明は、主に、超音波探傷装置による検出精度を上げ
るべく、探傷装置の検出部位置への気泡の導入を防止し
て、気泡による誤欠陥指示の発生および欠陥の検出漏れ
が発生しないようにしたものである。すなわち、請求項
1に記載した発明は、連続して搬送されてくる帯状体の
内部欠陥を超音波探傷装置で連続的に検査する内部欠陥
検出装置であって、液体が収容された液槽と、上記帯状
体を案内して上記液体中を通過させる1又は2以上の搬
送ロールと、上記液体中に配置された検出部で上記液体
に浸漬している帯状体部分を非接触で検査する超音波探
傷装置と、を備え、上記検出部への帯状体の入側及び出
側の少なくとも一方に対し、液体中に取り込まれた気泡
が上記検出部側に移動することを遮ると共に上記帯状体
を通過可能な隙間を有する遮蔽物を設け、その遮蔽物の
少なくとも表面を多孔質の材料から構成したことを特徴
とするものである。
【0016】液体に触れる搬送ロール近傍、帯状体が液
体に浸入する位置、及び帯状体が液体から出る位置で気
泡が発生して、当該気泡が液体中に取り込まれるおそれ
がある。特に帯状体の搬送速度を速くするほど気泡が発
生しやすくなる。これに対して、本発明によれば、遮蔽
物によって超音波探傷装置の検出部の位置への上記気泡
の移動が遮られて、気泡による超音波探傷信号のノイズ
が低減する。
【0017】なお、液体中での帯状体の移動や上記搬送
ロールの回転などによって液流が発生して、液体中の気
泡が上記検出部の位置に移動するおそれがある。また、
上記遮蔽物表面を、鋼板などの多孔質でない素材で構成
すると、帯状体を通過させる隙間部分で速い液流が発生
して、当該隙間から上記検出部に気泡が導入されるおそ
れがある。これに対して、本発明では、遮蔽物の少なく
とも表面をスポンジ状などの多孔質の材料から構成する
ことで、遮蔽物の表面に気泡が捕らえられて、気泡が隙
間から検出部側に導入されることが大幅に低減する。
【0018】ここで、超音波探傷方法及び装置として特
開平7−253414号や特開平11−83815号で
提案した方法及び装置を使用することにより、従来のパ
ルス反射型探傷と比較して帯状体表裏面での不感帯の低
減が図られる。次に、請求項2に記載した発明は、連続
して搬送されてくる帯状体の内部欠陥を超音波探傷装置
で連続的に検査する内部欠陥検出装置であって、液体が
収容された液槽と、上記帯状体を案内して上記液体中を
通過させる1又は2以上の搬送ロールと、上記液体中に
配置された検出部で上記液体に浸漬している帯状体部分
を非接触で検査する超音波探傷装置と、を備え、上記1
又は2以上の搬送ロールのうち上記液体に触れる搬送ロ
ールは、当該液体中に全没し、且つ、上記液体中に全没
した搬送ロールと上記検出部との間に、帯状体を通過可
能な隙間を有する遮蔽物を設け、当該遮蔽物の少なくと
も表面をを多孔質の材料から構成したことを特徴とする
ものである。
【0019】本発明によれば、液体に触れる搬送ロール
を全没させることで、当該搬送ロールの回転による液体
中への気泡の巻き込みが低減する。また、上記液体に触
れる搬送ロール付近に液体に取り込まれた気泡が存在す
ることが多いが、その気泡が、遮蔽物によって超音波探
傷装置の検出部位置に移動することが防止されて、気泡
による超音波探傷信号のノイズが低減する。
【0020】次に、請求項3に記載した発明は、請求項
2に記載した構成に対し、上記全没した搬送ロールと液
面との間に、帯状体を通過可能な隙間を有する遮蔽物を
設け、当該遮蔽物の少なくとも表面を多孔質の材料から
構成したことを特徴とするものである。本発明によれ
ば、帯状体が液体中に浸入する際や液体から出るときに
液体に取り込まれた気泡が、搬送ロール側に移動するこ
とが遮蔽物によって阻止される。これによって当該搬送
ロール位置から検出部側に移動する気泡が減少して、よ
り検出部位置に導入される気泡が減少する。この結果、
気泡による超音波探傷信号のノイズが更に低減する。
【0021】次に、請求項4に記載した発明は、請求項
2又は請求項3に記載した構成に対し、上記全没状態の
搬送ロール上端と液面との上下方向の距離を、5mm以上
としたことを特徴とするものである。液体中の搬送ロー
ルを水面から離すほど、その搬送ロールによる気泡巻き
込みが低減される。
【0022】この観点から調査して、具体的に全没状態
の搬送ロールと液面との距離を必要最小限の距離に規制
することで、必要以上に搬送ロールを液体中の深い位置
に設置する必要がなくなり、必要以上に液槽が大型化す
ることがない。次に、請求項5に記載した発明は、請求
項1から請求項4のいずれかに記載した構成に対して、
上記液体の液面上方に位置する帯状体部分から落下した
液が液槽中の液体に衝突することを防止する遮蔽手段を
設けたことを特徴とするものである。
【0023】上記遮蔽手段としては、例えば、液面上方
に位置する帯状体部分から落下した液を受けて当該液が
液槽中の液体に衝突することを防止する液受けなどから
構成すればよい。本発明によれば、液体中から出た帯状
体に付着した液など、液面上方の帯状体部分から液槽中
の液体に向けて落下した液は、液受けなどの遮蔽手段に
よって、液面に直接衝突することが回避されるため、液
槽中の液体表面での気泡発生が低減する。
【0024】次に、請求項6に記載した発明は、請求項
1から請求項5のいずれかに記載した構成に対し、上記
帯状体における液体中から液面上方への移動方向が鉛直
方向に対し傾斜するように、上記搬送ロールで案内する
ことを特徴とするものである。液面上方の帯状体部分か
ら落下する液は、一般に帯状体に沿って落下してくるこ
とに鑑み、液体中から液面上方に移動する帯状体を、垂
直状態から傾けることで、帯状体上面及び上面側の液除
去手段(設置した場合)から落下する液が液面に衝突す
る際の衝撃力が従来よりも緩和される結果、少なくとも
上面側の落下液による気泡の発生量が低減される。
【0025】ここで、上記帯状体の傾斜は、鉛直方向に
対し10度以上が好ましい。また、帯状体上面側の液除
去手段から落下する水が直接液面に落下しない(液除去
手段から落下する水が液面上の帯状体上面に落下するよ
うにする)だけ傾けることが好ましい。即ち、液除去手
段の位置及び大きさにより適正な傾斜角度は変化する。
【0026】次に、請求項7に記載した発明は、請求項
1から請求項6のいずれかに記載した構成に対し、液体
中から液面上方に移動した帯状体部分に付着している液
を除去する液除去手段を、液面に近づけて設けたことを
特徴とするものである。本発明によれば、液面に近い位
置で帯状体に付着した液を除去することによって、除去
された液の一部若しくは全部が落下することがあって
も、当該液の落下開始高さが液面に近づく。この結果、
液が液面に落下してもその衝撃力が小さくなり、気泡発
生が低減される。
【0027】次に、請求項8に記載した発明は、請求項
1から請求項7のいずれかに記載した構成に対し、上記
帯状体の液体中への進入は、液面に対し垂直又は略垂直
となるように、搬送ロールで案内されることを特徴とす
るものである。ここで、液面に垂直又は略垂直とは、液
面に対し90度±15度程度の角度をいう。
【0028】本発明によれば、液体に進入する際の角度
を液面に対し垂直又は略垂直とすることで、帯状体が液
体に浸漬する際の気泡の巻き込みが低減する。なお、9
0度±45度程度まで傾けても比較的に気泡巻き込みは
少ないが設備が大きくなる可能性がある。次に、請求項
9に記載した発明は、請求項1から請求項8のいずれか
に記載した構成に対し、液槽の上流に、帯状体の形状を
平坦に矯正する形状矯正手段を設けたことを特徴とする
ものである。
【0029】本発明によれば、帯状体に反りや耳伸び,
腹伸び等が発生していても、超音波探傷装置で検査する
前に帯状体の形状を平坦に矯正することで、より精度良
く内部欠陥を検出可能とできる。また、帯状体が平坦と
なることは、液除去手段による液除去の効果を向上させ
るので、気泡発生の抑制効果が向上する。
【0030】次に、請求項10に記載した発明は、請求
項1〜請求項9のいずれかに記載した構成に対し、上記
液体中を通過中の帯状体に移動方向の引張張力を付与す
る張力付与手段を備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、移動方向に引っ張り張力が付与され
て、帯状体がより平坦な状態で超音波探傷装置による検
査が行われる。さらに、帯状体がより平坦となること
は、液除去手段による液除去の効果を更に向上させるの
で、気泡発生の抑制効果がさらに向上する。
【0031】次に、請求項11に記載した発明は、請求
項1〜請求項10のいずれかに記載した構成に対し、上
記液槽内での帯状体の搬送速度を、1000m/分以下
にしたことを特徴とするものである。本発明によれば、
上記液体内を通過する帯状体の搬送速度を、気泡の発生
が少ない範囲に調整するので、超音波探傷装置による探
傷時の気泡による妨害が抑制される。
【0032】ここで、帯状体の搬送速度を1000m/
分以下とするには、例えば探傷装置の設備自体に帯状体
を搬送する搬送手段を設ける場合には、その搬送手段に
よる搬送速度を1000m/分以下に調整すれば良い。
また、上記探傷装置を、酸洗ラインや圧延ラインなどの
ラインに組み込んで使用する場合には、そのラインにお
ける帯状体の搬送装置による搬送速度を調整して、液槽
内での帯状体の搬送速度を1000m/分以下に調整す
れば良い。
【0033】なお、帯状体の搬送速度が遅いほど気泡の
発生が少ないため、上記搬送速度の下限値は特に限定さ
れないが、余り遅いと、探傷に要する時間が長くなり探
傷の能率が悪くなる。次に、請求項12に記載した発明
は、請求項1〜請求項11のいずれかに記載した構成に
対して、上記超音波探傷装置の検出部は、送信プローブ
と受信プローブとを移送される被検材を挟んで対向配置
し、該送信プローブから一方向に集束した帯状の超音波
ビームを送信し、該超音波ビームによって生起された内
部欠陥からの反射波を受信プローブによって受信するこ
とにより、被検材の内部欠陥を検出するプローブ対であ
って、そのプローブ対を、帯状体の幅方向に沿って複数
個,配列したことを特徴とするものである。
【0034】本発明によれば、1つの検出部で検査可能
な幅が大きい上記の検出部(以下、超音波ラインセンサ
とも称する)を使用することで、帯状体の全幅を、少な
い数の検出部(プローブ)によって検出可能とでき、装
置部品数を低減できる。なお、上記の検出部としては、
上記特開平7−253414号に記載されているものが
例示できる。
【0035】次に、請求項13に記載した発明は、請求
項1〜請求項11のいずれかに記載した構成に対して、
上記帯状体が金属帯であることを特徴とするものであ
る。
【0036】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施形態を
図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る
内部欠陥検出装置の設備構成を示す概要図であり、帯状
体である鋼帯1が、図1中,左側(上工程側)から右側
(下工程側)に向けて搬送される。
【0037】まず、構成を説明すると、図1に示すよう
に、上流側から下流側に向けて、上流側ブライドルロー
ル2、テンションレベラ3、液槽4、及び下流側ブライ
ドルロール5が配置されている。上記液槽4中には、液
体である水6が収容されている。その液槽4の上流側に
は、図2に示すように、第1の搬送ロール7が配置さ
れ、その第1のロール7と水6中に全没の第2の搬送ロ
ール8によって鋼帯1の搬送路が垂直下方に変更され液
槽4内の水6内に案内される。水6中に浸漬された鋼帯
1は、水6中に全没の第2及び第3の搬送ロール8,9
によって、水平方向に搬送方向が曲げられ、続いて第3
の搬送ロール9及び水面6a上方に位置する第4の搬送
ロール10によって、垂直方向に搬送方向が曲げられて
水6中,つまり液槽4から出る。続けて、鋼帯1は、第
4の搬送ロール10によって下流側ブライドルロール5
側に案内される。
【0038】上記第2及び第3の搬送ロール8及び9と
水面6aとの間の距離Hを5mm以上に設定する。第2及
び第3の搬送ロール8及び9と水面6aとの間の距離H
を5mm以上離すことで、例えば,鋼帯1を400m/分
で搬送しても気泡による影響を大幅に低減することがで
きる。ここで、液体中の搬送ロール8,9は、ロール表
面にその回転速度に応じた厚さの液体の層を引き擦りな
がら回転し、搬送ロール8,9の上端が水面6aより上
にあるときには、水中でそのロール表面に付着した液体
が一旦,水面6aよりも高い位置にのぼり、ここから水
面6a上に落下することにより気泡が発生する。これが
搬送ロール8,9による気泡巻き込みの原因となる。し
たがって、回転するロール表面によって引き摺られた液
体の層が水面6aよりも高い位置にのぼらないようにす
ることで、搬送ロール8,9による気泡の巻き込みを防
止することができる。回転するロール表面によって引き
摺られる液体の層厚は、ロール径及びロール8,9の回
転速度により変化し、ロール径が大きいほど、または回
転速度が大きいほど上記液体の層厚が大きくなるが、実
用的なロール8,9の径の範囲(φ300mm〜1500
mm)では、鋼帯1の搬送速度を1000m/分以下にす
ることで、前記層厚を5mm以下に抑えることができるこ
とを確認した。したがって、搬送ロール8,9上端と水
面6aとの距離は5mm以上とすればよい。これにより、
液槽4が必要以上に深くなって、設備が大型化すること
を防止することができる。
【0039】なお、設備の小型化が不要な場合には、搬
送ロール8,9上端と水面6aとの距離を例えば50mm
と大きくすることも当然可能である。ここで、第1及び
第4の搬送ロール7,10はそれぞれ2本のロールで構
成されているが、これは、一旦,鋼帯1の搬送路の高さ
を高くしてから液槽4内に案内可能とするものであり、
必ずしも二つ必要なわけではない。
【0040】また、第2の搬送ロール8と第3の搬送ロ
ール9との間に超音波探傷装置の検出部である超音波探
傷装置のプローブ20が配置されている。超音波探傷装
置のプローブ20は、概念図である図3に示すように、
それぞれ一次元アレイ型プローブからなる送信部20a
と受信部20bが、鋼帯1を挟んで当該鋼帯1の板厚方
向で対向配置されるものである。図3中、符号11はラ
インフォーカスビームを、符号12は受信ビームを示
す。
【0041】上記のような構成の超音波探傷装置のプロ
ーブ20が、図4に示すように、鋼帯1の幅方向に沿っ
て複数個配置され、配列した送信部20a及び受信部2
0bが、コ字状の枠体13に支持されている。ここで、
各送信部20a及び受信部20bをそれぞれ千鳥状に配
置しているのは、隣合うセンサ間での空間の干渉を避け
つつ鋼帯1の幅方向全面の検査を可能とするためであ
る。なお、上側に受信部20bが配置され、下側に送信
部20aが配置されても良い。また、送信部と受信部を
入れ違い(例えば上側は幅方向に送信部−受信部−送信
部・・・と並び、下側は受信部−送信部−受信部・・・
と並ぶ)に配しても良い。
【0042】各センサ20は探傷装置本体14に接続さ
れている。探傷装置本体14では、送信部20aから送
信され、鋼帯1を板厚方向に0.5往復して受信部20
bに到達する0.5往復透過波T1と鋼帯1を板厚方向
に1.5往復して受信部20bに到達する1.5往復透
過波T2との間にあらわれる欠陥からの反射波F1及び
F2をゲート回路によって抽出し、所定レベル以上であ
る場合には内部欠陥として検出する。検出した内部欠陥
情報は、例えば,上工程や下工程に供給される(図5参
照)。
【0043】また、図2に示すように、液体中の搬送ロ
ール8,9とプローブ20との間には、それぞれ多孔質
の材料からなる遮蔽板30,31が介挿されて、当該遮
蔽板30,31によって搬送ロール8,9とプローブ2
0との間で液槽が分割されている。さらに、搬送ロール
8,9に近づけて当該搬送ロール8,9と液面6aとの
間にも横方向に延びる遮蔽板32,33が介挿されて、
搬送ロール8,9と液面6aとの間も当該遮蔽板32,
33で画成されている。このように、本実施形態では、
搬送ロール8,9を囲うようにして遮蔽板30〜33が
側面視で略L字形状に配置されている。但し、上記各遮
蔽板30〜33には、それぞれ鋼帯1が通過可能なだけ
の隙間30a、31a、32a、33aが設けられてい
る。
【0044】なお、上記遮蔽板30,31は、プローブ
20への鋼帯1の入側及び出側に配置される遮蔽板であ
るが、図6のように、当該遮蔽板30,31の上端部を
水面より上方に延ばして上記横方向に延びる遮蔽板3
2,33を省略しても良い。また、図7のように、水没
する搬送ロール34が1個の場合には、当該図7に示す
ように例えば入側の遮蔽物36は、搬送ロール34とプ
ローブ20との間に配置されない。符号35は、搬送ロ
ール34とプローブ20との間に介装される遮蔽物を示
す。また、符号35a、36aは、それぞれ各遮蔽物3
5,36に形成された鋼帯1の通過用の隙間である。
【0045】また、上記説明では、遮蔽物を平板形状の
遮蔽板30〜33で構成した例であるが、遮蔽物は平板
形状である必要はない。要は、遮蔽できれば遮蔽物の形
状は限定されない。また、遮蔽板30〜33を形成する
多孔質材料としては、スポンジなどが例示できる。ただ
し、液流で揺動しないだけの剛性や厚さがあることが好
ましい。すなわち、合成繊維や鉄網などが好適である。
また、遮蔽物全体が多孔質である必要はなく、少なくと
も表面が多孔質材料であれば良い。
【0046】また、第3の搬送ロール9と第4の搬送ロ
ール10との間には、水面6aに近い位置に、液除去手
段を構成するリンガーロール15が配置される。このリ
ンガーロール15は、鋼帯1表面の液を絞ることで当該
鋼帯1から液を除去するものである。また、そのリンガ
ーロール15と水面6aとの間に、遮蔽手段を構成する
液受け16が配置されている。液受け16は、鋼帯1か
ら直接鋼帯1を伝って若しくは前述の液除去手段である
リンガロール15から落下する液を受けるための部材で
ある。この液受け16は、水面6aよりも上方にあって
も良いし、液槽4中の水6に接触していても良い。ま
た、液受け16に受けた水6は、例えば周囲に溢れるに
任せるなどの手段で静かに液槽4中の水6内に戻しても
良いし、液受け16から排出しても良い。
【0047】また、図2中では、液受け16として容器
状のものを図示しているが、これに限定されない。液受
けは、遮蔽板のような平板部材等であっても良いし、フ
ィルタのような液のみを通過させる部材を用いることも
できる。この液受け16は、鋼帯1に近接していること
が好ましい(10mm以下)が、液除去手段を伝って落ち
る液の比率が高い場合には、これを受けられる位置に有
れば良く、必ずしも鋼帯1に近接していることを要しな
い。なお、鋼帯1に傷のつきにくい素材(ゴム等)を液
受け16に装備し、この素材部分で鋼帯1に接触させる
方法を取っても良い。
【0048】なお、遮蔽手段は液受け16に限定される
ものではない。例えば、液受け16に代えて若しくは液
受け16と共に、真空吸引ノズルを鋼帯1の表面近傍に
配置し、鋼帯1を伝わって落ちてくる液を吸引排除する
などの遮蔽手段も有効である。また、上記鋼帯1の搬送
速度、特に液槽4内での搬送速度が1000m/分以下
となるように調整されている。ここで、上記鋼帯1の搬
送速度は、張力を付与する上流側ブライドルロール2、
下流側ブライドルロール5、及び搬送ロール7〜10を
駆動するモータ(不図示)の回転速度を従来公知のイン
バータ等を用いて制御することで実現可能である。ま
た、ブライドルロール2,5にのみ駆動モータを設け、
搬送ロール7〜10には駆動モータを設けず、ブライド
ルロール2,5の駆動モータの回転速度を従来公知のイ
ンバータなどを用いて制御することで、液槽4内での鋼
帯1の搬送速度を1000m/分以下に制御することも
可能である。
【0049】なお、ブライドルロール2,5を設けない
場合には、連続する上流工程での鋼帯1の搬送速度を調
整して、液槽4内での鋼帯1の搬送速度が1000m/
分を超えないように調整したり、上記各搬送ロール7〜
10に駆動モータを設け、当該搬送ロール7〜10の各
回転速度を、従来公知のインバータ等を用いて液槽4内
での鋼帯1の搬送速度が1000m/分以内の所定速度
になるように制御すればよい。
【0050】上記のような構成の内部欠陥検出装置で
は、鋼帯1は、上流側ブライドルロール2及び下流側ブ
ライドルロール5によって搬送方向に沿った方向つまり
長手方向に引っ張り張力が付与されながら1000m/
分以内の所定速度で搬送され、液槽4に搬送される前
に、テンションレベラ3で連続的に平坦に矯正される。
続いて、鋼帯1は、第1及び第2の搬送ロール7,8に
案内されることで、水面6aに対し垂直になって水6中
に進入し、これによって水6に鋼帯1が浸漬する際の空
気巻き込みによる気泡発生を最低限に抑えている。ま
た、第1及び第2の搬送ロール7,8を液体中に全没さ
せることで、当該搬送ロール7,8の回転による気泡の
巻き込みも低減する。
【0051】さらに、第2及び第3の搬送ロール8,9
によって、鋼帯1は、水6中を水平に移動中にプローブ
20と探傷装置本体14とからなる超音波探傷装置で連
続的に内部欠陥の検査が行われる。このとき、鋼帯1が
水6に侵入する際に気泡が水6中に取り込まれても上記
遮蔽板32に捕捉されて搬送ロール8側に気泡が移動す
ることが防止される。同様に、鋼帯1が水6から出る際
に気泡が水6に取り込まれても上記遮蔽板33に捕捉さ
れて搬送ロール9側に気泡が移動することが防止され
る。さらに、鋼帯1の移動や第1及び第2の搬送ロール
7,8などによって水流が生じて、第1及び第2の搬送
ロール7,8の近傍に存在する気泡がプローブ20側に
移動するおそれがあるが、上記遮蔽板30,31に阻止
されると共に、当該多孔質からなる遮蔽板30,31の
表面に補足されることで上記プローブ20側への気泡の
導入が防止される。
【0052】続いて、鋼帯1は、第3及び第4の搬送ロ
ール9,10で垂直上方に移動して水面6aから出る。
このとき、鋼帯1に付着した水6は、水面6a近傍でリ
ンガーロール15で絞られて確実にリンガーロール15
設置高さから落下し、液受け16で受けられる。これに
よって、落下した液が水面6aに直接衝突することが防
止され、水面6a上方の鋼帯1から落下する液による気
泡発生が防止される。
【0053】ここで、落下する液は、液受け16で受け
るので、必ずしもリンガーロール15は必要ではない
が、鋼帯1と共に水6が下流工程へ搬送されることを防
止するためと、液の落下高さを低くすることで、液受け
16に衝突した液の跳ね上がりを小さくする効果を持
つ。本実施形態の内部欠陥検出装置では、超音波探傷装
置の検出部として、超音波ラインセンサを使用すること
で不感帯を無くして所定の検出精度を確保しつつ、鋼帯
1の幅方向全幅を検査対象としても検出部(センサ)の
数が少なくて済む。
【0054】また、鋼帯1が水6中に進入する際及び水
面6aから上方に移動する際の気泡発生が最小限となる
と共に水6中に取り込まれた気泡が遮蔽板32,33に
よって捕捉されて搬送ロール8.9側に移動することが
阻止されて、気泡による誤検出及び気泡の妨害による検
出漏れが防止されて、検出精度が向上する。さらに、発
生した気泡が搬送ロール8.9位置からプローブ20側
に移動することも遮蔽板30、31で防止されて、さら
に検出精度が向上する。
【0055】また、水6に触れている搬送ロール8,9
は、全て水6に全没しているので、当該搬送ロール8,
9の回転による気泡の巻き込みを防止できる。液除去手
段は、前述の如く水面6aに近い位置に設置する。具体
的好適条件は、搬送速度や液の物性等に影響されるが、
水面から30mm〜600mm以内の範囲で離して設置する
ことが好ましい。
【0056】さらに、検査前に鋼帯1の矯正が行われる
と共に張力が付与された状態で検査されるので、鋼帯1
がより平坦となって当該鋼帯1の内部欠陥の検出が更に
精度良く行われる。また、鋼帯1がより平坦となること
は、リンガーロール15による液除去の効果を向上させ
るので、気泡発生の抑制効果が向上する。ここで、上記
実施形態では、液除去手段としてリンガーロール15を
設けて液を絞ることで除去する場合で説明しているが、
他の公知の液除去手段、例えばワイパー等を採用しても
構わない。
【0057】また、鋼帯1の形状がはじめから平坦な場
合には必ずしもテンションレベラ3やブライドルロール
2,5が必要なわけではないが、蛇行防止のためにブラ
イドルロールなどによって張力を付与することは有効で
ある。なお、形状矯正手段は、テンションレベラ3に限
定されず、例えば調質圧延機、ローラレベラなどを使用
しても良い。また、引っ張り張力付与手段であれば、ブ
ライドルロールの他の公知の手段を使用しても良い。ブ
ライドルロールを使用する場合でも、図示された4ロー
ルのタイプに限定されるものではない。例えば、2ロー
ルあるいは3ロールのブライドルでも良い。
【0058】また、液槽4中の液体として水6を例示し
ているが、対象とする帯状体の性質等に応じて、液槽4
中の液体として他の液体を使用してもよい。また、上記
実施形態では、水6中に全没状態の搬送ロール8,9が
2本の場合を例に説明しているが、水6中に全没状態の
搬送ロールは1本だけでもよい。すなわち、上記実施形
態では、水6中で水平に搬送されている鋼帯1の部分で
検査しているが、水6中であれば、鋼帯1の搬送路が水
平でない部分に超音波探傷装置のプローブ20を配置し
て検査を行ってもよい(図7参照)。但し、水面6aか
ら離れた位置で測定する方が、気泡の悪影響を低減でき
る。もちろん、水6中に鋼帯1を案内するための3本以
上の搬送ロールを設けてもよい。
【0059】また、上記実施形態では、プローブ20へ
の鋼帯1の入側及び出側の両方に遮蔽板30,31を設
けているが、一方の遮蔽板30,31だけでも良い。但
し、両側に遮蔽板30,31を設ける方が効果が大き
い。また、遮蔽板32,33は、必ずしも必要ない。次
に、第2の実施形態を図面を参照しつつ説明する。な
お、上記実施形態と同様な装置等は、同一の符号を付し
て説明し、その詳細は省略する。
【0060】本実施形態の基本構成は、上記第1の実施
形態と同様であるが、図8に示すように、第3の搬送ロ
ール9と第4の搬送ロール10の相対位置を変更して、
水面6aから出る鋼帯1の搬送路を鉛直方向(水面6a
に垂直方向)から所定角度θだけ傾けたものである。ま
た、液受け16は鋼帯1の下面側のみに配置している。
【0061】水面6aから出た鋼帯1の搬送路を傾ける
と、鋼帯1の上面に付着した水6は、鋼帯1に沿って斜
めに落下することで水面6aとの衝突力が小さくなり、
気泡発生が低減される。したがって、片面の液受け16
を省略することができ、これによって、上記第1の実施
形態と同様な作用・効果を持つ。他の構成及び作用・効
果は、上記第1実施形態と同様である。
【0062】ここで、本実施形態では、液除去手段であ
るリンガーロール15が水面6a近傍に設けてあるの
で、この点からも落下する水6による気泡発生が低減す
る。なお、上記全実施形態では、帯状体として鋼帯1を
例に挙げて説明しているが、帯状体としては、鋼帯1に
限定されず、他の金属を素材とした帯状体、例えばアル
ミニウムや銅などを素材とした帯状体であってもよい。
また、金属以外のプラスチックなどからなる帯状体であ
っても良い。
【0063】また、本実施形態の内部欠陥検出装置は、
探傷のための単独のライン設備で使用しても良いし、酸
洗工程など、帯状体を連続的に処理する一連の工程の一
部として組み込んで使用しても良い。
【0064】
【実施例】上記第1の実施形態に基づいて実験を行っ
た。但し、遮蔽板30〜33が無い場合の実施例であ
る。図9にその結果を示す。この実施例では、上記液除
去手段として、リンガーロール15の代わりに水切り用
のゴム(水面より30〜300mmの位置に設置)を使用
し、また、鋼帯1は、無端ベルトにした熱延鋼板を循環
して搬送を行ったものである。
【0065】そして、下記の4通りの構成で、超音波ラ
インセンサ20を使用して探傷を行い、その際の気泡干
渉面積率を求めてみた。気泡干渉面積率とは、「超音波
ビームの全断面積」に対する「気泡の干渉を受ける超音
波ビームの断面積」の割合を表す。 (1) 水中の搬送ロール9を全没させない場合(図9符号
A参照)。
【0066】(2) 水中の搬送ロールを、水面6aからロ
ール上端の間を5mmとして全没させた場合(図9符号B
参照)。 (3) 水中の搬送ロールを全没させ、液受け16として遮
蔽板を水面6aに配置した場合(図9符号C参照)。な
お、遮蔽板は、単なる平板であり、滴下した水の跳ね返
りまでは十分に遮蔽しない。
【0067】(4) 水中の搬送ロールを全没させ、液受け
16としての容器を設けた場合(図9符号D参照)。な
お、上記容器で受けた水6は、液槽4外に排出するよう
に設定し、滴下した水の跳ね返りを十分に遮蔽する。こ
こで、気泡による誤検出は、図5に示すように、鋼帯1
の上面若しくは下面にある気泡で内部欠陥と同様な反射
波が生じ、気泡からの反射波の振幅が大きい場合に内部
欠陥として認識されるものである。そして、上記気泡干
渉面積率が0.05%以内であれば、気泡による超音波
伝搬の阻害がほとんどなく、感度変動が1dB以内と安定
した探傷が可能であることも別途,確認している。な
お、感度が少々変動し、感度がやや低い(例えば3dB
以内)ことがあっても良い場合は、気泡干渉面積率が
0.1%以内であればよい。一方、より感度を安定させ
るには、気泡干渉面積率が0.02%以内であることが
好ましい。
【0068】上記図9から分かるように、第3の搬送ロ
ール9が全没してないと、気泡の巻き込みが大きく、安
定した欠陥検出のためには、鋼板速度(鋼板搬送速度)
を200m/分以下とする必要が有るのに対し、第3の
搬送ロール9を全没させる、または水6を受ける遮蔽板
を設けた場合には、300m/分まで鋼板速度を上げる
ことができる。さらに、水6を受ける容器を設けた場合
には、鋼板速度を400m/分以上としても、安定した
欠陥検出ができることが分かる。
【0069】なお、図9の符号B〜Dの各ケースについ
て、鋼板速度を900m/分として実験したところ、気
泡干渉面積は、それぞれB:0.6%、C:0.5%、
D:0.042%であった。すなわち、第1実施形態の
発明を採用すると、鋼帯1を400m/分以上1000
m/分程度までの高速で搬送しながら、または、鋼帯1
を400m/分以上1000m/分程度までの高速で搬
送するラインに組み込んだ場合であっても、本発明に基
づく内部欠陥検出装置を使用することで、安定して欠陥
検出を行うことができることが分かる。
【0070】また、予めテンションレベラーにより平坦
度の矯正を行った熱延鋼板を用いた場合には、上記いず
れのケースにおいても気泡干渉面積率が20%程度低減
した。例えば矯正前の鋼板で気泡干渉面積率が0.01
%であったものでは、矯正後の鋼板では0.008%程
度にまで低減した。さらに、図9の符号Cのケースにお
いて、鋼帯を垂直より20°の傾斜角度だけ傾けた場合
について行ったところ、気泡干渉面積率が20%程度低
減した。
【0071】またさらに、図9の符号Bにおいて、全没
ロールの深さを5mmから50mm変更して実施したと
ころ、気泡干渉面積率が10%程度低減した。ところ
で、200m/分未満の低速の鋼板速度に対して、第1
の実施形態の発明を採用すると、気泡干渉面積率は大幅
に減少して、0.005%以下となる。この場合には、
気泡の妨害による欠陥反射波高さの変動を全く無視で
き、欠陥反射波高さからの欠陥の大きさの推定精度が格
段に向上し、欠陥の種別の判別が高精度化するため、2
00m/分未満の低速の鋼板速度で欠陥検出を行う場合
に、第1の実施形態の発明を採用することは有意義であ
る。
【0072】特に、本発明では、上記実施例の構成に加
えて、遮蔽物30〜33を設けるので、更に気泡による
ノイズが低減して、更に欠陥検出精度が向上する。
【0073】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の内部
欠陥検出装置を採用すると、連続的に搬送されてくる帯
状体等の検査をする際に気泡の悪影響が大幅に低減され
て、帯状体等の搬送速度が速くても、安定した内部欠陥
の検出ができるという効果がある。
【0074】また、このような効果があるにも関わら
ず、装置構成が簡易であるために、部品点数が少なく装
置が大型化することが無く、装置コストを低く抑えら
れ、また保守も容易となる。すなわち、請求項1に係る
発明を採用すると、液体への帯状体の浸漬時や帯状体の
液体から出る際、及び液に触れている搬送ロールの回転
によって液体中に気泡が取り込まれても、遮蔽物によっ
て当該気泡が超音波探傷装置の検出部位置に移動するこ
とが阻止されて、気泡による検出感度の低下が防止され
るという効果がある。
【0075】また、請求項2に係る発明を採用すると、
液体に触れる搬送ロールが液体中に全没することで、当
該搬送ロールの回転による気泡の巻き込みが低減すると
共に、当該搬送ロール近傍にある気泡が検出部側に移動
することが防止されて、気泡による検出感度の低下が防
止されるという効果がある。このとき、請求項3に係る
発明を採用すると、液体への帯状体の浸漬時や帯状体の
液体から出る際に液体に気泡が取り込まれても、遮蔽物
によって当該気泡が補足されて搬送ロール側に移動する
ことが防止されることで、さらに気泡による検出感度の
低下が防止されるという効果がある。
【0076】また、請求項4に係る発明を採用すると、
液体中に全没させる搬送ロールの深さを規制するという
簡単な構成で当該搬送ロールによる液体中への気泡の巻
き込みをより確実に低減できるという効果を得ることが
できる。また、請求項5に係る発明を採用すると、液受
けなどの遮蔽手段を設けるという簡易な構成で液体から
帯状体が出ることによって液体中に取り込まれる気泡が
減少するという効果を得ることができる。
【0077】また、請求項6に係る発明を採用すると、
液体から出る帯状体の搬送路を傾斜させるという簡易な
構成とすることで、液体から帯状体が出ることによって
液中に取り込まれる気泡が減少するという効果を得るこ
とができる。また、請求項7に係る発明を採用すると、
液除去手段を液面に近づけて設けるという簡単な構成
で、さらに、液体に取り込まれる気泡が低減できるとい
う効果がある。
【0078】また、請求項8に係る発明を採用すると、
帯状体の液体中への進入方向を規制するという簡単な構
成で、さらに、液体に取り込まれる気泡が低減できると
いう効果がある。また、請求項9に係る発明を採用する
と、形状矯正手段を設けることで、探傷装置での検出精
度が向上し、液体に取り込まれる気泡を低減できるとい
う効果がある。
【0079】また、請求項10に係る発明を採用する
と、張力付与手段を設けることで、より帯状体が平坦な
状態となって、探傷装置での検出精度がさらに向上し、
また、気泡発生をさらに低減できるという効果もある。
また、請求項11に係る発明を採用すると、気泡発生が
少ない搬送速度の範囲で帯状体が搬送される結果、探傷
装置での欠陥検出への気泡の妨害を抑制でき、検出精度
が向上する効果がある。
【0080】また、請求項12に係る発明を採用する
と、帯状体の全幅を、少ない数の検出部(プローブ)に
よって検出可能とでき、探傷装置の構成部品数を低減で
きるという効果がある。また、請求項13に係る発明の
ように、本発明の内部欠陥検出装置は、金属製の帯状体
における内部欠陥の連続探傷に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る内部欠陥検出
装置の設備構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る液槽回りの構
成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る検出部である超音波
探傷装置のプローブの構成を示す概念図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る超音波探傷装置のプ
ローブの配列を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る透過型配置の超音波
センサ(超音波ラインセンサ)の透過波及び反射波を示
す図であり、(a)は透過波及び欠陥からの反射波を示
す図であり、(b)は気泡からの反射波を示す図であ
る。
【図6】遮蔽板の別の設置例を示す図である。
【図7】全没の搬送ロールが1個の場合の遮蔽板の配置
例である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る液槽回りの構
成を示す図である。
【図9】鋼板速度と気泡干渉面積率との関係を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 鋼帯 2,5 ブライドルロール 3 テンションレベラ(形状矯正手段) 4 液槽 6 水(液体) 6a 水面 7 第1の搬送ロール 8 第2の搬送ロール 9 第3の搬送ロール 10 第4の搬送ロール 15 リンガーロール(液除去手段) 16 液受け(遮蔽手段) 20 超音波プローブ(検出部) 20a 送信部 20b 受信部 30 遮蔽板(遮蔽物) 30a 隙間 31 遮蔽板(遮蔽物) 31a 隙間 32 遮蔽板(遮蔽物) 32a 隙間 33 遮蔽板(遮蔽物)30a 隙間 33a 隙間 34 搬送ロール 35 遮蔽物 35a 隙間 36 遮蔽物 36a 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天笠 敏明 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 小橋 隆昭 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 高田 一 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 2G047 AA07 AB04 AD18 BA02 BA03 BB06 BC07 GB02 GE06

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続して搬送されてくる帯状体の内部欠
    陥を超音波探傷装置で連続的に検査する内部欠陥検出装
    置であって、 液体が収容された液槽と、上記帯状体を案内して上記液
    体中を通過させる1又は2以上の搬送ロールと、上記液
    体中に配置された検出部で上記液体に浸漬している帯状
    体部分を非接触で検査する超音波探傷装置と、を備え、 上記検出部への帯状体の入側及び出側の少なくとも一方
    に対し、液体中に取り込まれた気泡が上記検出部側に移
    動することを遮ると共に上記帯状体を通過可能な隙間を
    有する遮蔽物を設け、その遮蔽物の少なくとも表面を多
    孔質の材料から構成したことを特徴とする内部欠陥検出
    装置。
  2. 【請求項2】 連続して搬送されてくる帯状体の内部欠
    陥を超音波探傷装置で連続的に検査する内部欠陥検出装
    置であって、 液体が収容された液槽と、上記帯状体を案内して上記液
    体中を通過させる1又は2以上の搬送ロールと、上記液
    体中に配置された検出部で上記液体に浸漬している帯状
    体部分を非接触で検査する超音波探傷装置と、を備え、 上記1又は2以上の搬送ロールのうち上記液体に触れる
    搬送ロールは、当該液体中に全没し、且つ、上記液体中
    に全没した搬送ロールと上記検出部との間に、帯状体を
    通過可能な隙間を有する遮蔽物を設け、当該遮蔽物の少
    なくとも表面をを多孔質の材料から構成したことを特徴
    とする内部欠陥検出装置。
  3. 【請求項3】 上記全没した搬送ロールと液面との間
    に、帯状体が通過可能な隙間を有する遮蔽物を設け、当
    該遮蔽物の少なくとも表面を多孔質の材料から構成した
    ことを特徴とする請求項2に記載した内部欠陥検出装
    置。
  4. 【請求項4】 上記全没状態の搬送ロール上端と液面と
    の上下方向の距離を、5mm以上としたことを特徴とする
    請求項2又は請求項3に記載した内部欠陥検出装置。
  5. 【請求項5】 上記液体の液面上方に位置する帯状体部
    分から落下した液が液槽中の液体に衝突することを防止
    する遮蔽手段を設けたことを特徴とする請求項1から請
    求項4のいずれかに記載した内部欠陥検出装置。
  6. 【請求項6】 上記帯状体における液体中から液面上方
    への移動方向が鉛直方向に対し傾斜するように、上記搬
    送ロールで案内することを特徴とする請求項1から請求
    項5のいずれかに記載した内部欠陥検出装置。
  7. 【請求項7】 液体中から液面上方に移動した帯状体部
    分に付着している液を除去する液除去手段を、液面に近
    づけて設けたことを特徴とする請求項1から請求項6の
    いずれかに記載した内部欠陥検出装置。
  8. 【請求項8】 上記帯状体の液体中への進入は、液面に
    対し垂直又は略垂直となるように、搬送ロールで案内さ
    れることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか
    に記載した内部欠陥検出装置。
  9. 【請求項9】 液槽の上流に、帯状体の形状を平坦に矯
    正する形状矯正手段を設けたことを特徴とする請求項1
    〜請求項8のいずれかに記載した内部欠陥検出装置。
  10. 【請求項10】 上記液体中を通過中の帯状体に移動方
    向の引張張力を付与する張力付与手段を備えることを特
    徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載した内部
    欠陥検出装置。
  11. 【請求項11】 上記液槽内での帯状体の搬送速度を、
    1000m/分以下にしたことを特徴とする請求項1〜
    請求項10のいずれかに記載した内部欠陥検出装置。
  12. 【請求項12】 上記超音波探傷装置の検出部は、送信
    プローブと受信プローブとを移送される被検材を挟んで
    対向配置し、該送信プローブから一方向に集束した帯状
    の超音波ビームを送信し、該超音波ビームによって生起
    された内部欠陥からの反射波を受信プローブによって受
    信することにより、被検材の内部欠陥を検出するプロー
    ブ対であって、そのプローブ対を、帯状体の幅方向に沿
    って複数個,配列したことを特徴とする請求項1〜請求
    項11のいずれかに記載した内部欠陥検出装置。
  13. 【請求項13】 上記帯状体が金属帯であることを特徴
    とする請求項1〜請求項12のいずれかに記載した内部
    欠陥検出装置。
JP2000085206A 2000-03-24 2000-03-24 内部欠陥検出装置 Expired - Fee Related JP4332983B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000085206A JP4332983B2 (ja) 2000-03-24 2000-03-24 内部欠陥検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000085206A JP4332983B2 (ja) 2000-03-24 2000-03-24 内部欠陥検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001272383A true JP2001272383A (ja) 2001-10-05
JP4332983B2 JP4332983B2 (ja) 2009-09-16

Family

ID=18601577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000085206A Expired - Fee Related JP4332983B2 (ja) 2000-03-24 2000-03-24 内部欠陥検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4332983B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030054633A (ko) * 2001-12-26 2003-07-02 주식회사 포스코 연속주조 슬래브의 내부결함 고속 탐상장치
JP2010223842A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Neomax Material:Kk 探傷装置
JP2013148383A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Ryoden Shonan Electronics Kk 超音波探傷装置
CN112327576A (zh) * 2020-10-23 2021-02-05 歌尔股份有限公司 纳米压印软模固定装置和纳米压印设备

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110385302A (zh) * 2019-05-20 2019-10-29 中冶南方工程技术有限公司 带钢高效脱脂清洗装置及方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030054633A (ko) * 2001-12-26 2003-07-02 주식회사 포스코 연속주조 슬래브의 내부결함 고속 탐상장치
JP2010223842A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Neomax Material:Kk 探傷装置
JP2013148383A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Ryoden Shonan Electronics Kk 超音波探傷装置
CN112327576A (zh) * 2020-10-23 2021-02-05 歌尔股份有限公司 纳米压印软模固定装置和纳米压印设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP4332983B2 (ja) 2009-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW468045B (en) Method and apparatus for detecting flaws in strip, method of manufacturing cold-rolled steel sheet and pickling equipment for hot-rolled steel strip
JP2007139546A (ja) 金属棒状材の製造装置、金属棒状材の製造方法、アルミニウム合金連続鋳造棒の製造方法および非破壊検査装置
JP4332983B2 (ja) 内部欠陥検出装置
JP3610847B2 (ja) 内部欠陥検出装置
JP2000210717A (ja) 鋼板の製造方法及び製造設備
JP2000176543A (ja) 鋼板の検査方法、製造方法、及び熱延鋼板の処理設備、並びに冷延鋼板の製造設備
JP3097253B2 (ja) 帯状板の超音波探傷装置
JP4617563B2 (ja) 超音波探傷装置及び探傷方法
JPH0455756A (ja) 線材の超音波探傷装置
JPS6078345A (ja) 薄鋼帯介在物のオンライン検出方法および装置
JP5223485B2 (ja) 帯状体の洗浄方法、製造方法及び洗浄装置と、連続鋼板製造設備
JP2001324482A (ja) 超音波探傷装置
JP2004157113A (ja) 金属帯の非金属介在物欠陥の合否判定装置並びに方法
JP2010025835A (ja) 鋼帯の合否判定方法
JP3614115B2 (ja) 水浸式超音波探傷方法
JPS6396547A (ja) 帯状金属板の欠陥検出装置
JP2002296247A (ja) 水浸式超音波探傷方法
JP2010133856A (ja) 丸棒鋼の中心部欠陥の検出評価方法
JPS61167861A (ja) 超音波探傷装置
JPH0518907A (ja) 鋼帯表面疵検査方法
JP4059999B2 (ja) 超音波探傷方法及び装置
KR101890866B1 (ko) 탐상장치
JPS58216950A (ja) 超音波探傷方法
JP2009031094A (ja) 非金属介在物欠陥の合否判定方法および合否判定装置
JP2705514B2 (ja) 溶接h形鋼溶接部の超音波探傷方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090520

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090602

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090615

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees