JP2001272363A - 高抵抗試料の表面分析方法および分析装置 - Google Patents

高抵抗試料の表面分析方法および分析装置

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JP2001272363A JP2000084360A JP2000084360A JP2001272363A JP 2001272363 A JP2001272363 A JP 2001272363A JP 2000084360 A JP2000084360 A JP 2000084360A JP 2000084360 A JP2000084360 A JP 2000084360A JP 2001272363 A JP2001272363 A JP 2001272363A
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conductive thin
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Hiromitsu Takase
博光 高瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、X線光電子分光分析方法及び2次
イオン質量分析方法で従来法以上に簡便に高抵抗試料の
分析を行なう方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明は、高抵抗試料の表面分析法にお
いて、(1)該試料の測定面上の一部に膜厚が所定の範
囲で変化しかつ分析装置と等電位である導電性薄膜を成
膜する工程と(2)少なくとも該導電性薄膜を含んで測
定面に帯電中和のための所定エネルギーの電子線を照射
する工程と、(3)工程(2)と同時に、測定面に励起
線を照射して信号を測定する工程とを少なくとも有する
高抵抗試料の表面分析方法を提案する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高抵抗試料の表面
分析方法および分析装置に係わり、特にX線光電子分光
分析および、2次イオン質量分析において低エネルギー
電子線照射による電子線照射誘起導電現象(以下、EB
IC現象と言う。)を利用する高抵抗試料の分析方法お
よび分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線光電子分光分析装置を用いて試料の
表面に存在する元素を同定または、当該元素の化学結合
状態などを同定する場合は、試料にX線を照射して試料
から放出される光電子の運動エネルギーを測定し、照射
するX線のエネルギーと当該光電子の運動エネルギーの
差から決定される当該光電子の結合エネルギーに基づい
てなされる。しかし、測定試料が高抵抗試料の場合は光
電子を放出することにより試料表面が正に帯電するた
め、試料から放出された光電子は減速され、本来の光電
子の運動エネルギーが測定できなくなり、正確に化学状
態等の同定ができなくなるという問題をもつ。
【0003】試料に照射するX線としては単色化X線ま
たは、非単色化X線を使用することができるが、非単色
化X線を使用する場合には、X線が試料に照射されるば
かりでなく、連続X線により装置部材から放射される光
電子、オージェ電子、2次電子が試料上に供給されるた
め、試料表面での帯電は起こりにくいことが知られてい
る。また、帯電現象が完全に相殺されない場合でも、試
料表面に吸着した炭化水素のC1sピークや、スパッタ
により試料中に注入されたArイオンなど内部標準元素
の光電子ピークと他の光電子の光電子との結合エネルギ
ー差にもとづいて元素の化学状態が決定できることは知
られている(S.Hashimotoet al.,S
urf.Interface.Anal.,18,80
1(1992))。
【0004】一方、試料表面に存在する元素の化学状態
を精度よく測定するには、X線のエネルギー幅が狭いこ
と、照射されるX線に連続X線を含まないこと、照射さ
れるX線が長波長の固有X線を含まないことが重要であ
るため、照射X線としては単色化X線を用いることが必
要となる。
【0005】しかし、単色化X線ビームは測定箇所のみ
に照射されるために、連続X線が装置部材に照射される
ことにより発生する光電子、オージェ電子、2次電子が
試料上に供給されることはない。そのため、単色化X線
による分析では試料表面に著しい帯電が発生し、高抵抗
試料を測定する際には大きな問題となっている。
【0006】この問題を解決する方法として、外部から
電子を供給し、試料表面から放出される光電子との間に
電子収支の平衡状態を形成する方法が従来から行われて
いる。当該方法としては、電子分光装置内の真空にわず
かの希ガスを導入して、この希ガスより放出される電子
を利用するもの(特開平03−26948号公報)や、
試料に近接する金属部分にX線を照射してそこから発生
する電子を利用するもの(特開平03−113354号
公報)が開示されているが、いずれも供給する電子量、
照射範囲の制御の点で十分とはいえない。一方、間接的
に発生させた電子ではなく、試料に電子を直接照射する
方法も従来から用いられている。
【0007】近年、微小部の化学状態、表面組成を測定
する頻度が高くなっている。単色X線は回折結晶(モノ
クロメーター)を用いてX線の単色化を行うため、X線
の照射領域も小さくすることが可能であり、微小部の分
析にも適合している。しかし、帯電防止のための電子の
照射領域がX線の照射領域よりも大きくなる場合には試
料面内で電位分布が発生し、X線の照射領域が500μ
m以下では光電子ピークの半価幅が大きくなるという問
題がおきる。この問題を解決すべく、試料上空1mm〜
2mm離れた位置に金属製のグリッドを配置する方法が
(米国特許公開第4680467号)に開示されてい
る。また、電子の照射領域がX線の照射領域よりも大き
くなると、電子線のみが照射されている領域が負に帯電
し、電子の移動を妨げるために、X線照射領域の帯電が
十分に中和されなくなり、中和条件を制御するのが困難
になるとの報告がされている(Paul E.Lars
on,J.Vac.Sci.Technol.A16
(6),Nov/Dec,1998)。
【0008】この問題を解決する方法として、試料に電
子と正イオンを、正イオンの照射領域が電子の照射領域
より大きくなるように照射してX線照射領域周辺部の帯
電現象を回避することによりX線照射部に効率的に電子
ビームが照射されるようにする方法(特開平10−24
6712号公報)が開示されている。また、磁場内に電
子源を設置して低エネルギーの電子線を試料の帯電して
いる部分のみに選択的に供給する方法も報告されている
(J.E.Fulghum,J.S.A Vol6 N
o.1,1999)。
【0009】一方、試料の前処理を行うのみで高抵抗試
料の測定を行う分析方法が2次イオン質量分析の分野に
おいては特許番号第2612716号に開示されてい
る。これは、高抵抗試料の2次イオン質量分析におい
て、1次イオン照射により試料表面が正に帯電するため
に定量精度が低下し、極端な場合には測定ができなくな
る問題を解決する方法として発明されたものである。
【0010】この方法は、試料の分析対象領域以外に分
析装置と等電位になっている導電性薄膜を形成し、当該
導電性薄膜の少なくとも一部を含めて前記分析対象領域
に帯電防止用の電子線を照射した時に発生する電子線照
射誘起導電現象(以下、EBIC現象:Electro
n Beam Induced Currentと略
す)を利用する方法である。
【0011】ここでEBIC現象とは、電子線のエネル
ギーによって、高抵抗試料構成元素がイオン化して正イ
オンと自由電子が形成される現象を示す。EBIC現象
を誘起するためには高抵抗試料の構成原子のイオン化エ
ネルギーよりも高いエネルギーの電子線を照射しなけれ
ばならない。イオン化エネルギーは原子番号とともに大
きくなるが、原子番号79のAuで1keV程度である
ので、数keVの電子線照射により原理的には全種類の
元素をイオン化することが可能である。
【0012】このようにEBIC現象を利用すること
で、試料表面に蓄積した電荷を導電性膜を介してすみや
かに装置へ逃がすことが可能となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、EBI
C現象を高抵抗試料の分析に利用するには、導電性薄膜
が分析装置と等電位になっていること、導電性薄膜を電
子線が貫通し、かつ、貫通した電子が高抵抗試料表面を
イオン化させるだけのエネルギーを有していることが必
要になる。このため導電性薄膜の膜厚は、使用する導電
性薄膜の種類、電子線のエネルギー、高抵抗試料のイオ
ン化エネルギーを考慮して決めなければならない。使用
する電子線のエネルギーが自由に選択できる場合には問
題がないが、通常の場合、分析装置に搭載されている電
子銃は使用できる電子線のエネルギーが制約されてい
る。また、試料によっては電子線による損傷を抑えるた
めに低エネルギーの電子線を照射する必要がある。
【0014】このような場合には、電子線のエネルギー
を低下させねばならないが、その結果、電子線が導電性
薄膜を透過できなくなり、EBIC現象が発生せず、分
析を断念せざるを得ない場合もあった。
【0015】このような問題を解決する一つの方法とし
ては導電性薄膜の膜厚を薄くする方法がある。しかしな
がら、膜厚を薄くすると、導電性薄膜は島状に形成され
易くなるため、分析装置(試料ホルダー)と試料表面と
の間に電気的導通を持つ連続した膜を形成することが難
しくなり、極端な場合には導電性薄膜と分析装置とが等
電位にならない場合が生じる。
【0016】このように、精度の高く正確な高抵抗試料
の測定を行うためには導電性薄膜の膜厚をどの程度とす
るかは大きな問題となっていた。
【0017】また、あらかじめ分析試料表面に導電性薄
膜を形成した後、試料を分析装置の試料ホルダーに装着
する方法も考えられるが、この方法では該導電性薄膜と
試料ホルダーとの間に接触抵抗が発生する場合があり、
電子線を試料に照射しても、試料ホルダーと導電性薄膜
との間の接触抵抗のために電荷が蓄積してしまいEBI
C現象の十分な効果が得られないことがあった。
【0018】また、EBIC現象を利用するには、導電
性薄膜の少なくとも一部を含めて前記高抵抗試料表面に
帯電防止用の電子線を照射する必要があるため、導電性
薄膜は予め指定された分析箇所近傍に成膜される必要が
ある。しかし、事前に試料表面に導電性薄膜を形成する
方法には、成膜箇所を正確に指定できない欠点があっ
た。
【0019】本発明は、これらの問題点に鑑みなされた
ものであり、EIBC現象を利用した従来法以上に簡便
で確実な高抵抗試料の分析方法を提供することを目的と
する。また、試料表面に導電性薄膜を成膜するための、
成膜装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、高抵抗試料の
表面分析方法において、(1)該試料の測定面上の一部
に膜厚が所定の範囲で変化しかつ分析装置と等電位であ
る導電性薄膜を成膜する工程と(2)少なくとも該導電
性薄膜を含んで測定面に帯電中和のための所定エネルギ
ーの電子線を照射する工程と、(3)工程(2)と同時
に、測定面に励起線を照射して信号を測定する工程とを
少なくとも有する高抵抗試料の表面分析方法を提供す
る。
【0021】前記表面分析方法がX線光電子分光分析法
又は2次イオン質量分析法のどちらかであることが好適
である。
【0022】前記導電性薄膜の最大膜厚が、前記所定の
エネルギーの電子線が透過することが可能な膜厚である
ことが好適である。
【0023】本発明により、励起線としてX線を用いる
X線光電子分光分析法及び励起線としてイオン線を用い
る2次イオン質量分析法における高抵抗試料の分析をよ
り簡便に行なうことが可能となった。
【0024】本発明は、測定箇所近傍に膜厚が所定の範
囲で変化する導電性薄膜を試料ホルダーに跨るように成
膜し、測定箇所とこの導電性薄膜とに所定のエネルギー
の電子線を照射することで生じるEBIC現象により帯
電を緩和しながら高抵抗試料の分析を行なうものであ
る。
【0025】EBIC現象により帯電を緩和するために
は、中和用の電子線が導電性薄膜を通過して、高抵抗試
料表面に至ることが必要である。
【0026】電子線の透過能力は主に電子線の加速エネ
ルギーによって決定されるので、加速エネルギーを任意
の値とすることができれば、導電性薄膜の膜厚如何に関
わらず帯電を緩和できるはずである。しかし、照射する
電子線の加速エネルギーはそれのみを自由に設定するこ
とはできず、試料の電子線照射に対する耐性、測定条件
等を考慮して決定されるものである。ここで、「所定の
エネルギーの電子線」との用語は、装置の電子線加速電
圧、試料の電子線に対する耐性、測定条件等を考慮して
決定されるエネルギーを示す。
【0027】このように電子線の加速エネルギーを事前
に決定することが難しいため、測定前に電子線が透過可
能な厚さの導電性薄膜を準備することは非常に難しかっ
た。
【0028】本発明は、所定の範囲で膜厚を変化させた
導電性薄膜を試料表面に成膜することでこの困難を克服
した。ここで「所定の範囲」とは、電子銃の最大加速電
圧で加速された電子線が透過できる膜厚と膜厚0との間
の膜厚範囲である。
【0029】例えば、図1に示すように、導電性薄膜の
膜厚が“0〜電子線が透過可能な膜厚”の間で徐々にテ
ーパー状に変化する膜である。
【0030】測定時に測定箇所のみでなく、この導電性
薄膜にも電子線を照射すると、電子線はその加速電圧に
見合った膜厚以下の膜厚の領域において導電性薄膜を透
過してEBIC現象を引き起こす。
【0031】この時、前記導電性薄膜の膜厚が20nm
以下であることが好適である。
【0032】さらに、前記電子線のエネルギーが5kV
以下であることが好適である。
【0033】また、本発明は、前記の導電性薄膜を試料
表面に形成する手段と真空排気手段とを少なくとも有す
る前処理室を具備し、励起線であるX線を発生するX線
源と光電子エネルギー分析器及び/又は励起線であるイ
オン線を発生するイオン線源と四重極質量分析器、及び
帯電防止用の電子線照射装置と真空排気手段とを少なく
とも有する測定室から構成される表面分析装置を提供す
る。
【0034】また、本発明は、雰囲気を大気に開放する
ことなく前記前処理室から測定室へ試料を搬送する手段
を有し、測定室内で決定された試料位置に導電性薄膜を
形成する手段を有する前処理室を具備する前記の表面分
析装置を提供する。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0036】図1は本発明の導電性薄膜を有した高抵抗
試料が、試料ホルダーに固定され、表面分析装置の測定
室に取り付けられた様子を示している。
【0037】高抵抗試料2は、試料ホルダー3上に試料
固定用押さえ板24により固定されている。左側の試料
固定用押さえ板と試料との間には、所定の範囲で変化す
る導電性薄膜1が成膜されている。この導電性薄膜1
は、試料ホルダーに試料を設置した状態のままで成膜さ
れたものであり、試料表面とホルダーとの間に電気的導
通を確保している。
【0038】また、この例においては導電性薄膜1はテ
ーパー状に膜厚が変化しているが、試料表面とホルダー
との導通が確保でき、試料ホルダー(分析装置)と導電
性薄膜1とが等電位であれば、他の形状であっても差し
支えない。例えば、図3に示した階段状等の形状であっ
てもよい。
【0039】試料表面で導電性薄膜2の膜厚が0となる
付近に、電子線4が電子銃11より照射されている。こ
の電子線4は、導電性薄膜2と試料の測定箇所とに照射
されるだけの広がりを有していることが望ましい。ま
た、本例は、2次イオン質量分析装置に関する例であ
り、測定箇所に向けて、分析用のイオン線5がイオン銃
10より照射されている。
【0040】導電性薄膜1の最大膜厚は、測定時に使用
する電子線の加速電圧V(ボルト)、当該導電性薄膜に
用いられる金属の原子量A、密度ρ(g/cm3)及び原
子番号Zより(1)式(副島啓義、電子線マイクロアナ
リシス、日刊工業、88頁)により決定される電子の侵
入深さR3(μm)より薄い膜厚として決定される。
【0041】
【数1】
【0042】例えば、導電性薄膜としてPtを用い、電
子線加速電圧を0.5〜5kVとした場合の結果を表1
に示した。電子線が当該導電性薄膜を貫通するためには
Pt製の導電性薄膜1の最大膜厚を表1に示される膜厚
以下にする必要がある。
【0043】例えば、分析装置に設置された電子銃の加
速電圧が最大で5kVの場合には、Pt膜の最大膜厚は
17nm以下とすることが望ましい。
【0044】
【表1】
【0045】膜厚が変化している導電性薄膜1を高抵抗
試料表面に形成することにより、たとえ低エネルギーの
電子線4を照射したとしても、電子線4は自らの加速電
圧により透過可能な最大膜厚よりも薄い膜厚領域で導電
性薄膜を透過し試料表面に至ることが可能となる。
【0046】例えば、膜厚が0〜17nmの間で変化す
るPt膜が試料表面に試料ホルダーと跨るように成膜さ
れた試料を分析する際に、3kVの電子線を照射したと
すると、電子線は、膜厚が7.3nm以下の領域でPt
膜を透過し、試料表面に到達し、表面の原子をイオン化
する。
【0047】導電性薄膜1としてPtを用いた場合、電
子線の加速電圧が5kV以下では式(1)により、電子
線が透過できる膜厚は最大で17nmであるため、試料
面に平行な方向で0nmから17nmの間で膜厚が変化
するような導電性薄膜を形成すればよい。
【0048】図2は導電性薄膜を成膜するための前処理
装置を具備した複合型表面分析装置であり、本例におい
ては2次イオン質量分析装置とX線光電子分光分析装置
とが複合されている。
【0049】装置は大きく測定室6と前処理室7とに分
かれている。測定室6にはX線光電子分光分析を行なう
ためのX線源9及び光電子エネルギー分析器12が、さ
らに、2次イオン質量分析を行なうためのイオン銃20
及び2次イオン質量分析器13が取り付けられている。
さらに、高抵抗試料の分析時に電子線を照射するための
電子銃11、試料表面の観察を行なうために、通常、光
学顕微鏡となっている試料観察手段14、試料が固定さ
れた試料ホルダー3を移動するための試料ステージ移動
手段8が設置されている。
【0050】測定室6とゲートバルブ15を介して前処
理室7が存在している。前処理室7には、試料表面の任
意の位置に導電性薄膜をスパッタリング成膜するための
成膜用の部品が設置されている。まず、スパッタリング
用のイオン線を照射するイオン銃20が設置されてお
り、イオン銃20より発射されたイオン線はスパッタリ
ングターゲット21に入射し、ターゲットがスパッタさ
れる。ターゲット21と試料ホルダー3との間には、適
当な形状と大きさの開口を有する金属製のプレート16
が設置されている。ターゲット21よりスパッタされた
粒子は、このプレートに堆積し、プレート16の開口部
を通過できた粒子のみが試料ホルダー3に固定された試
料表面に堆積する。
【0051】図2に示した装置では、プレート16がプ
レート移動手段18により試料上の任意位置の上空に開
口部を移動可能となっている。
【0052】上述のスパッタリングターゲットとしては
Pt、Ta、Wなどを用いることができる。測定室6、
前処理室7は不図示の真空排気系に接続されている。前
処理室7には不図示のガス導入系が接続されており、イ
オン銃20にガスが供給される。図2にはイオン線スパ
ッタ法により導電性薄膜を形成する機能を有する前処理
室を示してあるが、導電性薄膜の形成法はこの方法に限
られたものではなく、抵抗加熱蒸着法、電子ビーム蒸着
法なども利用できる。抵抗加熱蒸着法の場合には導電性
薄膜としてはカーボン、Auなどが、電子ビーム蒸着法
の場合にはTa、Moなどを導電性薄膜として用いるこ
とが可能である。
【0053】前処理室7と測定室6での試料ホルダー3
の位置座標を共通に扱うことで、予め測定室6内で試料
観察手段14により決定された位置に前処理室7で導電
性薄膜1を形成できるようにしている。
【0054】測定室6と前処理室7での試料ホルダー3
の位置座標を共通に扱う一つの手段としては、測定室
6、前処理室7における試料ホルダー3を試料導入棒か
ら19から受け取る試料ステージ22、23の初期位置
をそれぞれの試料ステージ22、23に接続されたマイ
クロメーターで設定されるX、Y座標上の点(0,0)
とし、測定室6の初期位置において試料観察手段14で
観察される試料2の位置と、前処理室7の初期位置にお
いて試料上に設置されるプレート16の開口部17直下
の試料2の位置とが同じになるように予め調整する方法
がある。ここでプレート16は固定とする。なお、試料
観察手段14で観察される試料2の位置はX線光電子分
光分析または2次イオン質量分析の分析位置に一致する
ように調整されている。
【0055】また、測定室6と前処理室7での試料ホル
ダー3の位置座標を共通に扱う他の手段としては、測定
室6における試料ステージ22の初期位置と、前処理室
7におけるプレート16の初期位置をそれぞれの試料ス
テージ22、23に接続されたマイクロメーターで設定
されるX、Y座標上の点(0,0)とし、測定室6の初期
位置において試料観察手段14で観察される試料2の位置
と、前処理室7の初期位置においてプレート16の開口部1
7直下の試料2の位置とが同じになるように予め調整する
方法がある。ここで試料ステージ23は所定位置に固定と
する。所定位置とは前処理室7にストッパーを設置し、
当該試料位置に試料を接触させた位置として決定する方
法、試料ホルダー3を載せる試料ステージ23を特定の
X、Y座標点に固定する方法がある。
【0056】次に、試料面に平行な方向に膜厚が変化す
る導電性薄膜1の形成方法について図3を用いて説明す
る。試料2を装着した試料ホルダー3を試料導入棒19に装
着して、試料ステージ23に移動させた後、予め測定室6
の試料観察手段14で決定されたX、Y座標位置、(X
1、Y1)に設置する。(図3−1)。次に不図示のガス導
入系を用いて不図示のイオン銃にArガスを所定の圧力
まで導入する。イオン銃のフィラメント電流、加速電圧
を調整してArイオン線をターゲットに照射してイオン
線スパッタを行う。あらかじめ測定された導電性薄膜の
堆積レートにもとづいて所望の厚さの成膜を行い(図3
−2)、次に試料を順次、試料面に平行な方向に所望の
距離だけ試料ステージ23に接続されたマイクロメーター
を用いて移動することにより試料面に平行な方向に膜厚
が変化する導電性薄膜1を形成する(図3−3)。この
時、導電性薄膜の一部が試料ホルダーに跨るように形成
する。試料の移動距離は所望する膜厚および、試料面に
平行な方向での膜厚の変化率に依存し決定する。
【0057】次に、試料面に平行な方向に膜厚が変化す
る導電性薄膜1の他の形成方法について図3を用いて説
明する。試料2を装着した試料ホルダー3を試料導入棒
19に装着して、固定された試料ステージ23の不図示
のストッパーに接触する位置に移動させた後、開口部1
7を設けたプレート16をプレート移動手段18を用い
て、予め測定室6の試料観察手段14で決定されたX、
Y座標位置(X1,Y1)に移動する(図3−1)。次
に、不図示のガス導入形を用いて不図示のイオン銃にA
rガスを所定の圧力まで導入する。イオン銃のフィラメ
ント電流、加速電圧を調整してArイオン線をターゲッ
トに照射してイオン線スパッタを行い(図3−2)、次
にプレート16を順次、試料面に平行な方向に所望の距
離だけプレート移動手段18のマイクロメーターを用い
て移動することにより試料面に平行な方向に膜厚が変化
する導電性薄膜1を形成する(図3−3)。この時、導
電性薄膜の一部が試料ホルダーに跨るように形成する。
プレートの移動距離は所望する膜厚および、試料面に平
行な方向での膜厚の変化率に依存し決定する。測定位置
を特に指定しない場合には、前処理室7で導電性薄膜1
を形成する場合に、プレート16を設けずに試料2全面
に導電性薄膜1を形成した後、測定室に搬送し、イオン
銃10を用いてデフォーカス(焦点をずらしてイオン線
を広げる)したイオン線を試料2の導電性薄膜1に照射
し、導電性薄膜と高抵抗試料の界面まで導電性薄膜をス
パッタする方法を使うことができる。当該方法は、イオ
ン線の照射によりイオン線の強度分布を反映したすり鉢
状の形状の側壁を有するクレータを導電性薄膜に形成
し、当該側壁部分を前記の試料面に平行な方向で膜厚が
変化する導電性薄膜として用いる方法である。
【0058】
【実施例】(実施例1)ソーダガラスのNaの一部をKで
置換したガラス(商品名PD200 旭硝子製)をイソ
プロピルアルコール中で超音波を併用しながら15分間
3回の洗浄を行った後、150℃で5分間乾燥し試料2
とした。不図示のX線光電子分光分析装置試料ホルダー
に装着した試料2を、図2に示した導入棒19を用い
て、測定室6内の試料ステージ22に移動し、導入棒1
9を所定の位置に戻した後ゲートバルブ15を閉めた。
試料観察手段14により測定位置のX、Y座標位置(X
1,Y1)を決定した。次に試料ステージ22を初期位
置に戻し、ゲートバルブを開けて導入棒19を用いて、
試料ホルダー3を前処理室内7内の固定された試料ステ
ージ23上に移し、Pt薄膜1を試料2表面に形成した。
当該前処理室でのPt膜1の形成工程を図3を用いて説明
する。まず、3mmφの径の開口部17を設けたプレー
ト16をプレート移動手段18のマイクロメータを用い
てあらかじめ決定された測定位置の座標(X1,Y1)
および、試料上面1mmの空中に設置した(図3−1)。
ここでターゲット21とプレート16の距離は4cmと
した。次に、不図示のガス導入形を用いてイオン銃20
にArガスを3×10-3Paまで導入した。イオン銃の
フィラメント電流を3.4mA、加速電圧を8.5KVとし
てターゲット21にPtを用いてイオン線スパッタを行
った。あらかじめ行った測定から決定されたこの条件で
の堆積レートは0.6nm/分程度であることから、1
分毎に試料を100μm移動し、10分の成膜を行い導電性
薄膜1を形成した(図3−3)。この時、Pt薄膜の一部
が試料ホルダーに形成されるように成膜をした。当該方
法により形成された導電性薄膜の形状の該略図を図1に
示した。次に図2に示した前処理室7と測定室6間のゲー
トバルブ15を開けて、試料導入棒19を用いて試料ホル
ダー3を測定室6の試料ステージ22に移し、ステージ
移動手段8のマイクロメーターを用いてあらかじめ決定
された測定位置の座標(X1,Y1)に移動しX線光電
子分光スペクトルを測定した。単色化されたX線(Al
Kα線 1486.6eV)の照射領域を試料2上の2
50μmφに設定し、帯電防止用の電子線をPt膜1の
少なくとも一部とX線の照射されている領域を含む前記
試料2表面に照射した。この時電子線の加速電圧を1.
5KVとし、電子線の電流量を試料電流で0.1mAか
ら0.5mAまで変化させた。Si2p光電子を測定し
たがの結合エネルギー値およびスペクトルの半価幅はほ
とんど同じであり、低いエネルギーの電子線照射によっ
てもEBIC現象が発現していることを示唆した。次に
電子線の加速電圧を1KVに低下して、同様に試料電流
を変化させながらSi2P光電子を測定したが結合エネ
ルギー値およびスペクトルの半価幅はほとんど同じであ
り、1.5KV以下の低いエネルギーでも、電子線のエ
ネルギーに依存しないでEBIC現象を利用して高抵抗
試料の分析ができることを示した。
【0059】(実施例2)前処理室で実施例1と同様な
方法によりPt膜を形成した硝子(商品名PD200
旭硝子製)試料2を測定室6に搬送し、2次イオン質量
分析を行った。測定は加速電圧を3.0KV、1.5K
V、1KVとした帯電防止用電子線4を少なくともPt
膜1の一部と1次イオン線が照射される領域を含む試料
2の広い領域に照射した。1次イオン線はPt膜1以外
の領域に照射した。1次イオン線として酸素イオン(O
2 +)を用い、加速エネルギー8KeV、走査領域を10
0μm×100μm、分析領域を走査領域の中央部10
μmφになるように設定した。1次イオンの電流量は一
定にして、2次イオン強度が最大になるように電子線4
の電流を調整した。このときの試料のスパッタレートは
1.5nm/secであった。2次イオンとしてSiを
検出した。いずれの電子線の加速電圧においても2次イ
オン強度の安定性は20分間で3%であり、低抵抗のS
iウエハーを測定した場合の変動幅と同等であり、試料
面に平行な方向に膜厚を変化させて作製したPt膜1の
いずれかの領域で電子線はPt膜1を貫通し、EBIC
現象が発生していることが示唆された。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、高抵抗試料の任意個所
を対象として表面分析を行う際に、中和電子銃の加速電
圧を任意に設定してもEBIC現象を利用して測定を行
うことができるため、測定の最適条件を容易に見出すこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の導電性薄膜の形状の一つを示す概略図
である。
【図2】導電性薄膜形成機能を有する前処理室を具備す
る分布装置の概略図である。
【図3】導電性薄膜を形成する工程の該略図である。
【符号の説明】
1 導電性薄膜 2 高抵抗試料 3 試料ホルダー 4 電子線 5 X線またはイオン線 6 測定室 7 前処理室 8 試料ステージ移動手段 9 X線源 10 イオン銃 11 電子銃 12 光電子エネルギー分析器 13 2次イオン質量分析器 14 試料観察手段 15 ゲートバルブ 16 プレート 17 開口部 18 プレート移動手段 19 試料導入棒 20 イオン銃 21 ターゲット 22 測定室試料ステージ 23 前処理室試料ステージ 24 試料固定用おさえ板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高抵抗試料の表面分析方法において、 (1)該試料の測定面上の一部に膜厚が所定の範囲で変
    化しかつ分析装置と等電位である導電性薄膜を成膜する
    工程と(2)少なくとも該導電性薄膜を含んで測定面に
    帯電中和のための所定エネルギーの電子線を照射する工
    程と、(3)工程(2)と同時に、測定面に励起線を照
    射して信号を測定する工程と、を少なくとも有する高抵
    抗試料の表面分析方法。
  2. 【請求項2】 前記表面分析方法がX線光電子分光分析
    法又は2次イオン質量分析法のどちらかである請求項1
    記載の高抵抗試料の表面分析方法。
  3. 【請求項3】 前導電性薄膜の最大膜厚が、前記所定の
    エネルギーの電子線が透過することが可能な膜厚である
    請求項1又は2記載の表面分析方法。
  4. 【請求項4】 前記導電性薄膜の膜厚が20nm以下で
    あることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記
    載の高抵抗試料の表面分析方法。
  5. 【請求項5】 前記電子線のエネルギーが5kV以下で
    あることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記
    載の表面分析方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項に記載の導
    電性薄膜を試料表面に形成する手段と真空排気手段とを
    少なくとも有する前処理室を具備し、X線源と光電子エ
    ネルギー分析器及び/又はイオン線源と四重極質量分析
    器、及び帯電防止用の電子線照射装置と真空排気手段と
    を少なくとも有する測定室から構成される表面分析装
    置。
  7. 【請求項7】 雰囲気を大気に開放することなく前記前
    処理室から測定室へ試料を搬送する手段を有し、測定室
    内で決定された試料位置に導電性薄膜を形成する手段を
    有する前処理室を具備する請求項6記載の表面分析装
    置。
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