JP2001271773A - 2シリンダ型2段圧縮ロータリーコンプレッサ - Google Patents
2シリンダ型2段圧縮ロータリーコンプレッサInfo
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Abstract
サ10は、円筒状密閉容器12内に電動機部14及びこ
の電動機部の回転軸16により駆動される上下シリンダ
38、40、この上下シリンダ内を回転軸に設けた上下
偏心部42、44に嵌合されて偏心回転する上下ローラ
46、48と上下ベーン50、52により各シリンダ内
を仕切り、圧縮作用を行う低段側圧縮部34、高段側圧
縮部32及び両圧縮部の間に介在して回転軸を挿通せし
める中間仕切板36を含む回転圧縮機構部18を備え、
回転軸16に設けた同径の上下偏心部42、44は18
0度の位相差を有しかつ両偏心部の相互間を連結する連
結部110の軸径及び下偏心部44を介して連結部11
0に連なる回転軸下端部112の軸径を共に回転軸16
の軸径より小さく設定する。 【効果】 この発明によれば、簡単な構成により、排除
容積の設定の自由度が向上し、それに伴い生産性も向上
すると共にコストも低減できる。
Description
ロータリーコンプレッサに関し、特にたとえば簡単な構
成により排除容積を変えることができる2シリンダ型2
段圧縮ロータリーコンプレッサに関する。
上下に配置した2シリンダ型ロータリーコンプレッサに
おいては、上下回転圧縮機構部での回転軸偏心量は上下
で同一としている。そして、2段圧縮ロータリーコンプ
レッサでは排除容積の変更を回転軸に設けた偏心部の偏
心量とこの偏心部に嵌合されてシリンダ内を偏心回転す
るローラの外径を変えることで対応している。この場
合、排除容積の最大値は回転軸偏心量と回転軸偏心部径
と軸受径で決まるものであるが、従来技術では2段圧縮
ロータリーコンプレッサにおいても、回転軸偏心部径と
軸受径は1段目(低段側)と2段目(高段側)で同一と
なっている。
ロータリーコンプレッサにおける排除容積の設定を行う
場合、設定の自由度に制約があり生産性が悪くまたやコ
ストも高くなるという問題がある。
単な構成により排除容積の設定が容易に行うことができ
る2シリンダ型2段圧縮ロータリーコンプレッサを提供
することである。
この密閉容器内に収納される電動機部及び電動機部の回
転軸により駆動される2個のシリンダを有し、各シリン
ダ内で回転軸に設けた偏心部に嵌合されるローラを偏心
回転させると共にベーンにより各シリンダ内を仕切り、
冷媒ガスを吸込んで圧縮して吐出する回転圧縮機構部を
備え、この回転圧縮機構部は、低圧の冷媒ガスを吸込ん
で圧縮する低段側圧縮部、この低段側圧縮部で圧縮され
中間圧に昇圧された冷媒ガスを吸込んで圧縮する高段側
圧縮部及び両圧縮部の間に介設され回転軸を挿通する孔
を形成した中間仕切板を含む、2シリンダ型2段圧縮ロ
ータリーコンプレッサにおいて、回転軸に設けられる2
個の偏心部は180度の位相差を有しかつ両偏心部の相
互間を連結する連結部の軸径及び偏心部を介して連結部
に連なる回転軸端部の軸径を共に回転軸の軸径より小さ
く設定するようにしたことを特徴とする、2シリンダ型
2段圧縮ロータリーコンプレッサである。
回転軸に設けた2つの偏心部の偏心部径および軸受径
(軸径)を低段側(1段目)と高段側(2段目)とで変
えることにより排除容積の変更が可能となる。例えば、
1段目の低段側軸受径を小さくし2段目の高段側軸受径
を大きくすることで対応できるものである。
由度が向上し、それに伴い生産性の向上とコストの低減
が可能となる。
徴及び利点は、図面を参照して以下に行う実施例の詳細
な説明により一層明らかとなろう。
圧式の2シリンダ型2段圧縮ロータリーコンプレッサ1
0は、鋼板からなる円筒状密閉容器12、この容器12
の内部空間に配置収納された電動機部14、この電動機
部14の下方空間に配置されかつこの電動機部に連結さ
れる回転軸16により駆動される回転圧縮機構部18を
含む。円筒状密閉容器12は底部をオイル溜とし、電動
機部14及び回転圧縮機構部16を収納する上面開口の
容器本体12Aと、この容器本体12Aの上面開口を閉
塞する蓋体12Bとの2部材で構成され、蓋体12Bに
は電動機部14に電力を供給するターミナル端子20
(配線を省略)を取り付けている。
2の上部内周面に沿って取り付けられた環状のステータ
22と、このステータ22の内側に若干の間隙を設けて
配置されたロータ24とからなる。このロータ24には
その中心を通り鉛直方向に延びる回転軸16が設けられ
ている。
層した積層体26と、この積層体26に装着された3相
のステータコイル28を有している。また、ロータ24
もステータ22と同様に電磁鋼板の積層体30で構成さ
れ、これにより交流モータとしている。なお、交流モー
タに代わりに永久磁石をロータに埋設したDCモータを
用いることも可能である。
と低段側圧縮部34及び回転軸16を挿通せしめる挿入
孔36aを有する中間仕切板36を含みかつ高段側圧縮
部32は中間仕切板36の上側に配置され、低段側圧縮
部34は中間仕切板36の下側に配置されている。
切板36の上下両側に設けられた上下シリンダ38,4
0と、この上下シリンダ38、40内を回転軸16に設
けた上下偏心部42、44に嵌合されて偏心回転する上
下ローラ46,48と、この上下ローラ46、48に当
接して上下シリンダ38、40内をそれぞれ低圧室側3
8a、40aと高圧室側38b、40bに区分する上下
ベーン50,52と、上下シリンダ38、40の各開口
面を閉塞すると共に回転軸16の高段側軸受54aを兼
用する上部支持枠体54と低段側軸受56aを兼用する
下部支持枠体56とで構成される。
段側軸受56aの内径を小さくしている。その理由につ
いては回転軸16、上下偏心部42、44の偏心量及び
各偏心部径との関係において後程詳しく説明する。
6には、上下シリンダ38、40と適宜連通する吸込通
路58、60及び消音室兼用吐出通路62、64が一体
に形成されると共にそれらの開口部は上部プレート66
と下部プレート68で閉塞される。さらに、上下ベーン
50、52は上下シリンダ38、40のシリンダ壁に形
成された径方向の案内溝70、72に往復動可能に収納
されかつスプリング74、76により上下ローラ46、
48に常時当接するように付勢される。
側)の圧縮作用が行われ、上シリンダ38では下シリン
ダ40で1段目の圧縮がなされた冷媒ガスをさらに圧縮
して高圧にする2段目(高段側)の圧縮作用が行われ
る。
レメントは、上部支持枠体54、上シリンダ38、中間
仕切板36、下シリンダ40及び下部支持枠体56の順
に配置され、上部プレート66及び下部プレート68と
共に複数本の取付ボルト78を用いて一体的に連結され
る。
オイル穴80が形成されると共に、このオイル穴80に
連通する横方向の給油孔82、84及び螺旋状給油溝8
6、88を設けている。
環境、可燃性及び毒性等を考慮して例えば自然冷媒であ
る炭酸ガス(CO2)を使用し、また、潤滑油としての
オイルは、例えば鉱物油(ミネラルオイル)、アルキル
ベンゼン油、エーテル油、エステル油等の既存オイルが
使用される。
56には吸込通路58、60を経由して上下シリンダ3
8、40に冷媒を導入する上下冷媒導入管90、92と
上下シリンダ38、40で圧縮された冷媒を消音室兼用
吐出通路62、64を経由して吐出する上下冷媒吐出管
94、96がそれぞれ接続されている。
下冷媒吐出管94、96にはそれぞれ冷媒配管98,1
00、102及び104が接続されると共に、冷媒配管
98と104との間にはアキュムレータ106が接続さ
れている。なお、円筒状密閉容器12の外底部には取付
用台座108が熔接等により固定されている。
3に示されるように上下ローラ46、48を嵌合する上
下偏心部42、44のうち、下偏心部44を設ける回転
軸下部、すなわち上下偏心部42、44の相互間を連結
すると連結部110の軸径及び下部支持枠体56に設け
た低段側軸受56aで軸支される回転軸下端部112の
軸径を上部支持枠体54に設けた高段側軸受54aで軸
支される回転軸16の軸径よりも小さく設定している。
の軸心に対する下偏心部44の偏心量をAとすると、図
3に示すようにこの発明では回転軸下端部112の軸径
を回転軸16の軸径よりも小さく設定することにより、
上下偏心部42、44の径を同径とした場合、回転軸1
6の軸心に対する下偏心部44の偏心量Bは従来例にお
ける偏心量Aよりも大きく(B>A)できる。その結
果、例えば低段側(1段目)の下シリンダ40における
排除容積をより大きくすることができる。
態様は、回転軸16に設けた上下偏心部42、44の相
互間を連結する連結部110及び下部支持枠体56の軸
受56aで軸支される回転軸下端部112の軸径を上部
支持枠体54の軸受54aで軸支される回転軸16の軸
径より小さく設定すると共に下偏心部44の径Dを上偏
心部42の径Cより小さく(D<C)設定することによ
り、中間仕切板36に形成される挿入孔36aの径を小
さくでき、その結果、下偏心部44に嵌合される下ロー
ラ48の厚さ(肉厚)を大きくできるため、下ローラ4
8と中間仕切板36とのシール部の接触面積を広くでき
ガスリークが少なくなる。従って、圧縮効率や体積効率
が向上する。
施例の動作概要を説明する。
い配線を介して電動機部14のステータタコイル28に
通電すると、電動機部14が起動してロータ24に固定
された回転軸16が回転する。この回転により回転軸1
6に設けた上下偏心部42、44に嵌合された上下ロー
ラ46、48は上下シリンダ38、40内を偏心回転す
る。
管92及び下部支持枠体56に形成された吸込通路60
を経由して、図2に示す如く吸込ポート118から下シ
リンダ40の低圧室側40aに吸入された低圧の冷媒ガ
スは、下ローラ48と下ベーン52の動作により1段目
(低段側)の圧縮が行われて下シリンダ40の高圧室側
40bより吐出ポート120、下支持枠体56の消音室
兼用吐出通路64、下冷媒吐出管96及び冷媒配管10
4よりアキュムレータ106に送出される。
管98、上冷媒導入管90、上部支持枠体54に形成さ
れた吸込通路58を経由して図2に示す如く吸込ポート
114から上シリンダ38の低圧室側38aに吸入され
た中間圧の冷媒ガスは、上ローラ46と上ベーン50の
動作により2段目(高段側)の圧縮が行われて高圧の圧
縮冷媒ガスとなり、上シリンダ38の高圧室側38bよ
り吐出ポート116、上部支持枠体54に形成された消
音室兼用吐出通路62、上冷媒吐出管94、及び冷媒配
管102を経由して冷凍サイクルを構成する外部冷媒回
路(図示せず)に送出される。以後上述の経路で冷媒ガ
スは循環して冷却作用を発揮する。
容器12の底部に貯溜されている潤滑オイル(図示せ
ず)は、回転軸16の軸中心に形成された鉛直方向のオ
イル穴80を上昇し、途中に設けた横方向の給油孔8
2、84及び螺旋状給油溝86、88より各軸受部及び
上下偏心部42、44にそれぞれ給油されて円滑な回転
を維持する。
るものではない。例えば、上述の実施形態はいずれも回
転軸16を縦置型とした2シリンダ型2段圧縮ロータリ
ーコンプレッサ10について説明したが、これに代えて
回転軸を横置型とした2シリンダ型2段圧縮ロータリー
コンプレッサでも良いことは言うまでもない。
ンダ型2段圧縮ロータリーコンプレッサの要部縦断面図
である。
解図である。
である。
面図である。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】密閉容器、前記密閉容器内に収納される電
動機部及び前記電動機部の回転軸により駆動される2個
のシリンダを有し、前記各シリンダ内で前記回転軸に設
けた偏心部に嵌合されるローラを偏心回転させると共に
ベーンにより前記各シリンダ内を仕切り、冷媒ガスを吸
込んで圧縮して吐出する回転圧縮機構部を備え、前記回
転圧縮機構部は、低圧の冷媒ガスを吸込んで圧縮する低
段側圧縮部、前記低段側圧縮部で圧縮され中間圧に昇圧
された冷媒ガスを吸込んで圧縮する高段側圧縮部及び前
記両圧縮部の間に介設され前記回転軸を挿通する孔を形
成した中間仕切板を含む、2シリンダ型2段圧縮ロータ
リーコンプレッサにおいて、 前記回転軸に設けられる2個の偏心部は180度の位相
差を有しかつ前記両偏心部の相互間を連結する連結部の
軸径及び前記偏心部を介して前記連結部に連なる回転軸
端部の軸径を共に前記回転軸の軸径より小さく設定する
ようにしたことを特徴とする、2シリンダ型2段圧縮ロ
ータリーコンプレッサ。 - 【請求項2】前記2個の偏心部の径を同径に設定するよ
うにした、請求項1記載の2シリンダ型2段圧縮ロータ
リーコンプレッサ。 - 【請求項3】前記2個の偏心部のうち、前記連結部と前
記回転軸端部との間にある偏心部の径を他の偏心部の径
より小さく設定するようにした、請求項1記載の2シリ
ンダ型2段圧縮ロータリーコンプレッサ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000087918A JP3579323B2 (ja) | 2000-03-28 | 2000-03-28 | 2シリンダ型2段圧縮ロータリーコンプレッサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000087918A JP3579323B2 (ja) | 2000-03-28 | 2000-03-28 | 2シリンダ型2段圧縮ロータリーコンプレッサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001271773A true JP2001271773A (ja) | 2001-10-05 |
JP3579323B2 JP3579323B2 (ja) | 2004-10-20 |
Family
ID=18603863
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3579323B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1703134A3 (en) * | 2005-02-17 | 2009-09-02 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Rotary compressor |
EP3214312A1 (en) | 2016-02-26 | 2017-09-06 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Two-cylinder hermetic compressor |
-
2000
- 2000-03-28 JP JP2000087918A patent/JP3579323B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP3214312A1 (en) | 2016-02-26 | 2017-09-06 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Two-cylinder hermetic compressor |
US10233928B2 (en) | 2016-02-26 | 2019-03-19 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Two-cylinder hermetic compressor |
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JP3579323B2 (ja) | 2004-10-20 |
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