JP2001271669A - ガスエンジン及びデュアル燃料エンジン - Google Patents

ガスエンジン及びデュアル燃料エンジン

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JP2001271669A
JP2001271669A JP2000083166A JP2000083166A JP2001271669A JP 2001271669 A JP2001271669 A JP 2001271669A JP 2000083166 A JP2000083166 A JP 2000083166A JP 2000083166 A JP2000083166 A JP 2000083166A JP 2001271669 A JP2001271669 A JP 2001271669A
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liquid fuel
gas
temperature
fuel
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JP2000083166A
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Fumio Yamashita
文男 山下
Akira Inoue
章 井上
Yutaka Teruumi
裕 照海
Yasushi Inoue
裕史 井上
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】ガス燃料供給手段1とスタータ2とを備
え、ガス燃料供給手段1にレギュレータ9とガス燃料弁
3を設けたガスエンジンにおいて、温度検出手段4と制
御手段5と液体燃料供給手段6とを設け、液体燃料供給
手段6に液体燃料弁7を設け、エンジン始動時に、温度
検出手段4で、外気温度またはエンジン温度を検出し、
この検出温度が所定の冷始動温度領域にある場合には、
制御手段5が、ガス燃料弁3の閉弁状態を維持させると
ともに、液体燃料弁7を開弁させることにより、液体燃
料を供給しながらスタータ2を作動させるようにした、
ことを特徴とするガスエンジン。 【効果】寒冷時には、液体燃料でエンジン始動を行うた
め、レギュレータ9のダイヤフラム10が硬化していて
も、これに影響されることなく、エンジン始動を行うこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスエンジン及び
デュアル燃料エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガスエンジンでは、ガス燃料によ
ってエンジン始動が行われる。また、ガス燃料と液体燃
料とを任意に切り換えて使用するデュアル燃料エンジン
の場合、燃料切替スイッチがガス燃料位置になっている
場合には、ガス燃料によってエンジン始動が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術には、次
の問題がある。 《1》寒冷時に始動ミスが起こりやすい。寒冷時には、
ガス燃料供給手段のレギュレータに用いられているゴム
製ダイヤフラムが硬化しているため、レギュレータが作
動不良を起こし、ガス燃料が供給されない場合がある。
また、ガス燃料は液体燃料に比べ、燃焼時に発生する水
分が多いため、冷始動時に、ガス燃料により数回の燃焼
が行われると、燃焼によって発生した多くの水分が、後
続の低温混合気で急冷され、点火プラグの電極の隙間で
氷結を起こし、火花が飛ばない場合がある。これらの理
由により、寒冷時に始動ミスが起こりやすい。
【0004】《2》冷始動後のエンジン回転が不安定に
なりやすい。寒冷時には、エンジン温度がある程度高ま
るまで、上記レギュレータのゴム製ダイヤフラムの柔軟
性が十分に回復しないため、ガス燃料の供給が不充分と
なる場合がある。このため、冷始動後のエンジン回転が
不安定になりやすく、負荷がかかるとエンストが起こり
やすい。
【0005】本発明の課題は、上記問題点を解決でき
る、ガスエンジン及びデュアル燃料エンジンを提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】(請求項1の発明)請求項
1の発明の構成は、次の通りである。図1に示すよう
に、ガス燃料供給手段(1)とスタータ(2)とを備え、ガ
ス燃料供給手段(1)にレギュレータ(9)とガス燃料弁
(3)を設けたガスエンジンにおいて、温度検出手段(4)
と制御手段(5)と液体燃料供給手段(6)とを設け、液体
燃料供給手段(6)に液体燃料弁(7)を設け、エンジン始
動時に、上記温度検出手段(4)で、外気温度またはエン
ジン温度を検出し、この検出温度が所定の冷始動温度領
域にある場合には、制御手段(5)が、ガス燃料弁(3)の
閉弁状態を維持させるとともに、液体燃料弁(7)を開弁
させることにより、液体燃料を供給しながらスタータ
(2)を作動させるようにした、ことを特徴とするガスエ
ンジン。
【0007】(請求項2の発明)請求項2の発明の構成
は、次の通りである。請求項1に記載したガスエンジン
において、図1に示すように、スタータ(2)の作動停止
後、液体燃料運転を行うとともに、温度検出手段(4)で
エンジン温度を検出し、この検出温度が所定の液体燃料
停止温度を越えた場合には、制御手段(5)が、ガス燃料
弁(3)を開弁させるとともに、液体燃料弁(7)を閉弁さ
せることにより、液体燃料運転をガス燃料運転に切り換
えるようにした、ことを特徴とするガスエンジン。
【0008】(請求項3の発明)請求項3の発明の構成
は、次の通りである。図5に示すように、ガス燃料供給
手段(1)と液体燃料供給手段(6)と燃料切替スイッチ
(8)とスタータ(2)とを備え、ガス燃料供給手段(1)に
ガス燃料弁(3)を設け、液体燃料供給手段(6)に液体燃
料弁(7)を設けたデュアル燃料エンジンにおいて、温度
検出手段(4)と制御手段(5)とを設け、エンジン始動時
に、燃料切替スイッチ(8)がガス燃料位置(8a)になっ
ている場合には、温度検出手段(4)で外気温度またはエ
ンジン温度を検出し、この検出温度が所定の冷始動温度
領域にある場合には、制御手段(5)が、ガス燃料弁(3)
の閉弁状態を維持させるとともに、液体燃料弁(7)を開
弁させることにより、液体燃料を供給しながらスタータ
(2)を作動させるようにした、ことを特徴とするガスエ
ンジン。
【0009】(請求項4の発明)請求項4の発明の構成
は、次の通りである。請求項3に記載したデュアル燃料
エンジンにおいて、図5に示すように、スタータ(2)の
作動停止後、液体燃料運転を行うとともに、温度検出手
段(4)でエンジン温度を検出し、この検出温度が所定の
液体燃料停止温度を越えた場合には、制御手段(5)が、
ガス燃料弁(3)を開弁させるとともに、液体燃料弁(7)
を閉弁させることにより、液体燃料運転をガス燃料運転
に切り換えるようにした、ことを特徴とするデュアル燃
料エンジン。
【0010】
【発明の作用及び効果】(請求項1の発明)請求項1の
発明は、次の作用効果を奏する。 《1》寒冷時の始動ミスが起こりにくい。寒冷時には、
液体燃料でエンジン始動を行うため、レギュレータ(9)
のダイヤフラム(10)が硬化していても、これに影響さ
れることなく、エンジン始動を行うことができる。ま
た、液体燃料はガス燃料に比べ、燃焼時に発生する水分
が少ないため、エンジン始動時に燃焼によって生じた少
量の水分は、すぐに水蒸気となり、排出され、点火プラ
グ(図外)の電極隙間での氷結が起こりにくい。これらの
理由で、寒冷時の始動ミスが起こりにくい。
【0011】(請求項2の発明)請求項2の発明は、請
求項1の発明の作用効果に加え、次の作用効果を奏す
る。《2》冷始動後のエンジン回転が安定化する。スタ
ータ(2)の作動停止後、エンジン温度がある程度高まる
までは、液体燃料運転を行うため、その間、前記レギュ
レータ(9)のゴム製ダイヤフラム(10)の柔軟性が回復
していない場合でも、これに影響されることなく、運転
を行うことができ、冷始動後のエンジン回転が安定化す
る。
【0012】《3》排気ガス特性を良好にすることがで
きる。エンジン温度がある程度高まると、液体燃料運転
がガス燃料運転に切り換わるため、液体燃料運転を継続
する場合に比べ、排気ガス特性を良好にすることができ
る。
【0013】(請求項3の発明)請求項3の発明は、次の
作用効果を奏する。 《4》寒冷時の始動ミスが起こりにくい。図5に示すよ
うに、燃料切替スイッチ(8)がガス燃料位置(8a)にな
っている場合でも、寒冷時には液体燃料でエンジン始動
を行うため、前記請求項1の作用効果《1》で述べたの
と同様の理由で、寒冷時の始動ミスが起こりにくい。
【0014】(請求項4の発明)請求項4の発明は、請
求項3の発明の作用効果に加え、次の作用効果を奏す
る。《5》冷始動後のエンジン回転が安定化する。図5
に示すように、スタータ(2)の作動停止後、エンジン温
度がある程度高まるまでは、液体燃料運転を行うため、
請求項1の作用効果《2》で述べたのと同様の理由で、
冷始動後のエンジン回転が安定化する。
【0015】《6》排気ガス特性を良好にすることがで
きる。エンジン温度がある程度高まると、液体燃料運転
がガス燃料運転に切り換わるため、請求項2の作用効果
《3》で述べたのと同様の理由で、排気ガス特性を良好
にすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1〜図4は本発明の第1実施形態に係
るガスエンジンを説明する図である。図1に示すよう
に、このガスエンジンは、ガス燃料供給手段(1)とスタ
ータ(2)と温度検出手段(4)と制御手段(5)と液体燃料
供給手段(6)とを備えている。このガスエンジンは、寒
冷時には、液体燃料で冷始動を行うことができる。
【0017】ガス燃料供給手段(1)の構成は、次の通り
である。このガス燃料供給手段(1)には、ガス燃料供給
経路の上流から順に、ガス燃料ボンベ(11)、レギュレ
ータ(9)、ガス燃料入口管(12)、ガス燃料弁(3)、ガ
ス燃料中継通路(13)、ガス燃料ノズル(14)を設けて
いる。ガス燃料ボンベ(11)には、LPG(液化石油ガ
ス)が充填されている。レギュレータ(9)は、ゴム製ダ
イヤフラム(10)と冷却水通路(15)を備えている。冷
却水通路(15)には、エンジンの冷却水ジャケット(図
外)からの冷却水が通過し、レギュレータ(9)に流入す
る液化ガス燃料を温め、その気化を促進している。すな
わち、このレギュレータ(9)はベーパライザとしての機
能も果たす。
【0018】ガス燃料入口管(12)及びその下流側の各
部品は、液体燃料供給手段(6)の一部を構成するキャブ
レータ(16)に取り付けられている。キャブレータ(1
6)は、ミキシングボディ(17)を備え、ミキシングボ
ディ(17)の吸気通路(18)よりも上部に、ガス燃料入
口管(12)及びその下流側の各部品が取り付けられてい
る。ガス燃料入口管(12)は、ガス燃料中継通路(13)
を介してガス燃料ノズル(14)と連通し、ガス燃料ノズ
ル(14)は吸気通路(18)に臨んで開口している。ガス
燃料弁(3)は、弁体(3a)と弁体(3b)とを備えてい
る。弁体(3a)は、ガス燃料弁アクチュエータ(20)の
出力杆先端に取り付けられている。弁座(3b)は、ガス
燃料入口管(12)とガス燃料中継通路(13)との間に取
り付けられている。ガス燃料弁アクチュエータ(20)の
作動により、弁体(3a)を弁座(3b)に対して離間さ
れ、或いは着座され、ガス燃料弁(3)の開閉が行われ
る。
【0019】液体燃料供給手段(6)の構成は、次の通り
である。液体燃料供給手段(6)には、液体燃料供給経路
の上流側から順に、液体燃料タンク(21)、フィードポ
ンプ(22)、キャブレータ(16)を設けている。液体燃
料タンク(21)には、ガソリンが収容されている。キャ
ブレータ(16)は、ミキシングボディ(17)と液体燃料
カップ(22)とフロート(23)と液体燃料ノズル(24)
と液体燃料弁(7)とを備えている。液体燃料カップ(2
2)は液体燃料ノズル(24)の下端開口と連通し、液体
燃料ノズル(24)の上端開口は吸気通路(18)に臨んで
いる。液体燃料弁(7)は弁体(7a)と弁座(7b)とを備
えている。弁体(7a)は、液体燃料弁アクチュエータ
(26)の出力杆先端に取り付けられている。弁座(7b)
は、液体燃料カップ(22)内の燃料溜め室と液体燃料ノ
ズル(24)の下端開口部との間に取り付けられている。
液体燃料弁アクチュエータ(26)の作動により、弁体
(7a)が弁座(7b)に対して離間され、或いは着座さ
れ、ガス燃料弁(3)の開閉が行われる。
【0020】スタータ(2)及び温度検出手段(4)の構成
は、次の通りである。スタータ(2)は、本体(2a)と出
力杆(2b)とピ二オンギヤ(2c)とを備えている。ピ二
オンギヤ(2c)は、出力杆(2b)の先端に取り付けら
れ、クランク軸(27)に取り付けられたリングギヤ(2
8)に臨んでいる。スタータ(2)の作動時には、本体(2
a)から出力杆(2b)から回転しながら押し出され、ピ
二オンギヤ(2c)とリングギヤ(28)とが噛み合い、ク
ランク軸(27)を回転させる。スターータ(2)の作動停
止時には、出力杆(2b)が本体(2a)側に引き込まれ、
ピ二オンギヤ(2c)とリングギヤ(28)との噛み合いが
外れる。温度検出手段(4)は、第1温度検出センサ(4
a)と第2温度検出センサ(4b)とを備えている。第1
温度検出センサ(4a)は、外気に晒され、外気温度を検
出する。第2温度検出センサ(4b)は、エンジンの冷却
水ジャケット(図外)内に差し込まれ、エンジン冷却水温
を検出する。
【0021】制御手段(5)の構成及び機能は、次の通り
である。制御手段(5)は、マイクロコンピュータであ
り、この制御手段(5)には、始動スイッチ(25)、温度
検出手段(4)、ガス燃料弁アクチュエータ(20)、液体
燃料弁アクチュエータ(26)、スタータ(2)、エンジン
回転数検出手段(30)、警報手段(31)が接続されてい
る。制御手段(5)は、始動制御機能を備えている。
【0022】制御手段(5)の処理ステップは、次の通り
である。エンジン始動前は、ガス燃料弁(3)と液体燃料
弁(7)は、いずれも閉弁状態に維持されている。図2に
示すように、ステップ(S1)で始動スイッチ(25)がO
Nされると、ステップ(S2)で外気温度が冷始動温度領
域か否かを判断する。予め、外気温度が−15℃以下の
領域を冷始動温度領域と定めておく。このステップ(S
2)では、外気温度ではなく、エンジン温度が冷始動温
度領域か否かを判断してもよい。エンジン温度は、エン
ジン冷却水温によって検出することができる。また、エ
ンジン機壁温度、エンジンオイル温度、冷却排風温度に
よって検出することもできる。このステップ(S2)での
判断が肯定の場合、ステップ(S3)でガス燃料弁(3)の
閉弁状態を維持し、液体燃料弁(7)を開弁させる。ステ
ップ(S2)での判断が否定の場合、ステップ(S4)でガ
ス燃料弁(3)を開弁させ、液体燃料弁(7)の閉弁状態を
維持する。ステップ(S3)またはステップ(S4)に続
き、ステップ(S5)でスタータ(2)を作動させ、ステッ
プ(S6)でエンジン回転速度が始動確定回転数を超えた
か否かを判断する。予め、分速600回転を始動確定回
転数と定めておく。ステップ(S6)での判断が肯定の場
合、ステップ(S7)でスタータ(2)の作動を停止する。
ステップ(S6)での判断が否定の場合については、後述
する。
【0023】ステップ(S7)に続き、図3に示すよう
に、ステップ(S8)で液体燃料弁(7)が開弁状態にある
か否かを判断する。ステップ(S8)での判断が否定の場
合、ステップ(S11)でそのままガス燃料運転を行う。
ステップ(S8)での判断が肯定の場合、ステップ(S9)
でエンジン温度が液体燃料停止温度を越えたか否かを判
断する。予め、エンジン冷却水温度が0℃の時を液体燃
料停止温度と定めておく。エンジン温度は、前述の通
り、エンジン機壁温度等によっても検出することができ
る。ステップ(S9)での判断が否定の場合、判断が肯定
されるまで、ステップ(S9)での判断を繰り返し、エン
ジン温度が高まるのを待つ。ステップ(S9)での判断が
肯定されると、ステップ(S10)でガス燃料弁(3)を開
弁し、液体燃料弁(7)を閉弁し、ステップ(S11)でガ
ス燃料運転を行う。
【0024】尚、ステップ(S6)での判断が否定の場
合、図4に示すように、ステップ(S12)でスタータ
(2)の作動を停止し、ステップ(S13)でスタータ(2)
の作動回数が所定回数(例えば5回)以上か否かを判断す
る。ステップ(S13)での判断が否定の場合、ステップ
(S14)で所定時間(例えば10秒間)待ち、図2のステ
ップ(S5)に戻り、スタータ(2)を再作動させ、ステッ
プ(S6)でエンジン回転数が始動確定回転数を超えたか
否かを判断する。ステップ(S6)での判断が再度否定の
場合、同じ処理を繰り返す。そして、ステップ(S13)
での判断が肯定されると、ステップ(S15)で警報手段
(31)により始動不能警告を発する。
【0025】具体的な処理手順は、次の通りである。寒
冷時には、ステップ(S1)→(S2)→(S3)→(S5)→
(S6)→(S7)→(S8)→(S9)→(S10)→(S11)
の順で処理が行われ、液体燃料による冷始動が行われ、
その後、液体燃料運転が行われ、エンジン温度が高まっ
てくると、ガス燃料運転に切り換えられる。非寒冷時に
は、ステップ(S1)→(S2)→(S4)→(S5)→(S6)
→(S7)→(S8)→(S11)の順で処理が行われ、ガス
燃料によるエンジン始動が行われ、その直後からガス燃
料運転が行われる。
【0026】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。図5〜図7は、本発明の第2実施形態に係るデュ
アル燃料エンジンを説明する図である。図5に示すよう
に、このデュアル燃料エンジンは、ガス燃料供給手段
(1)と液体燃料供給手段(6)と燃料切替スイッチ(8)と
スタータ(2)と温度検出手段(4)と制御手段(5)とを備
えている。このデュアル燃料エンジンは、エンジン始動
時に、燃料切替スイッチ(8)がガス燃料位置(8a)に位
置している場合でも、寒冷時には、液体燃料で冷始動が
行われるようになっている。
【0027】液体燃料切替スイッチ(8)は、ガス燃料位
置(8a)と液体燃料位置(8b)とに切り換えられるよう
になっている。第1実施形態との相違点は、切替スイッ
チ(8)を備える点、制御手段(5)の始動制御機能が異な
るのみで、他の構成、機能、用語の意味は、第1実施形
態と同じである。図5中、第1実施形態と同一の要素に
は同一の符号を付しておく。
【0028】制御手段(5)の処理ステップは、次の通り
である。エンジン始動前は、ガス燃料弁(3)と液体燃料
弁(7)はいずれも閉弁状態にある。図6に示すように、
ステップ(S21)で始動スイッチ(25)がONされる
と、ステップ(S22)で始動切替スイッチ(8)の位置を
判断する。ガス燃料位置(8a)と判断された場合には、
ステップ(S23)でガス燃料弁(3)を開弁し、液体燃料
弁(7)の閉弁状態を維持する。液体燃料位置(8b)と判
断した場合については、後述する。ステップ(S23)に
続き、ステップ(S25)で外気温度が冷始動温度領域か
否かを判断する。判断が肯定の場合、ステップ(S26)
でガス燃料弁(3)を閉弁し、液体燃料弁(7)を開弁し、
ステップ(S27)でスタータ(2)を作動させる。判断が
否定の場合、ステップ(S23)の状態を維持したままス
テップ(S27)でスタータ(2)を作動させる。ステップ
(S27)に続き、ステップ(S28)でエンジン回転数が
始動確定回転数を越えたか否かを判断する。判断が肯定
の場合、ステップ(S29)でスタータ(2)の作動を停止
する。判断が否定の場合、第1実施形態と同様、図4の
ステップ(S12)〜(S15)の処理を行う。
【0029】ステップ(S29)に続き、図7に示すよう
に、ステップ(S30)でガス燃料弁(3)が閉弁状態にあ
るか否かを判断する。判断が否定の場合、ステップ(S
34)でガス燃料運転を行う。判断が肯定の場合、ステ
ップ(S31)で燃料切替スイッチ(8)がガス燃料位置
(8a)か否かを判断する。判断が否定の場合について
は、後述する。判断が肯定の場合、ステップ(S32)で
エンジン温度が液体燃料停止温度を越えたか否かを判断
する。判断が肯定の場合、ステップ(S33)でガス燃料
弁(3)を開弁し、液体燃料弁(7)を閉弁し、ステップ
(S34)でガス燃料運転を行う。
【0030】尚、ステップ(S22)での判断が否定の場
合、ステップ(S36)でガス燃料弁(3)を閉弁状態に維
持し、液体燃料弁(7)を開弁し、ステップ(S27)に進
む。この場合、ステップ(S31)では判断が否定され、
ステップ(S35)で液体燃料運転がなされる。
【0031】具体的な処理手順は、次の通りである。燃
料切替スイッチ(8)がガス燃料位置(8a)に入っている
場合、寒冷時には、ステップ(S21)→(S22)→(S
23)→(S25)→(S26)→(S27)→(S28)→(S
29)→(S30)→(S31)→(S32)→(S33)→(S
34)の順で処理が行われ、液体燃料による冷始動が行
われ、その後、液体燃料運転が行われ、エンジン温度が
高くなった後は、ガス燃料運転に切り換えられる。燃料
切替スイッチ(8)がガス燃料位置(8a)に入っている場
合、非寒冷時には、ステップ(S21)→(S22)→(S
23)→(S25)→(S27)→(S28)→(S29)→(S
30)→(S34)の順で処理が行われ、ガス燃料による
始動が行われ、その直後からガス燃料運転が行われる。
燃料切替スイッチ(8)が液体燃料位置(8b)に入ってい
る場合は、寒冷時であるか否かに拘わらず、ステップ
(S21)→(S22)→(S24)→(S27)→(S28)→
(S29)→(S30)→(S31)→(S35)の順で処理が
行われ、液体燃料による始動が行われ、その直後から液
体燃料運転が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るガスエンジンの要
部の模式図である。
【図2】図1のエンジンで用いる制御手段による処理手
順の前半部分の流れ図である。
【図3】図2の後続の流れ図である。
【図4】図2のA・B間の流れ図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るデュアル燃料エン
ジンの要部の模式図である。
【図6】図5のエンジンで用いる制御手段による処理手
順の前半部分の流れ図である。
【図7】図6の後続の流れ図である。
【符号の説明】
(1)…ガス燃料供給手段、(2)…スタータ、(3)…ガス
燃料弁、(4)…温度検出手段、(5)…制御手段、(6)…
液体燃料供給手段、(7)…液体燃料弁、(8)…燃料切替
スイッチ、(8a)…ガス燃料位置、(8b)…液体燃料位
置、(9)…レギュレータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 37/00 F02M 37/00 G (72)発明者 照海 裕 大阪府堺市築港新町3丁8番 株式会社ク ボタ堺臨海工場内 (72)発明者 井上 裕史 大阪府堺市築港新町3丁8番 株式会社ク ボタ堺臨海工場内 Fターム(参考) 3G092 AB07 AB12 DE01S DE11S DG09 EA11 EA17 EA28 EC09 GA01 HE01Z HE08Z HF05Z HG07Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス燃料供給手段(1)とスタータ(2)と
    を備え、ガス燃料供給手段(1)にレギュレータ(9)とガ
    ス燃料弁(3)を設けたガスエンジンにおいて、温度検出
    手段(4)と制御手段(5)と液体燃料供給手段(6)とを設
    け、液体燃料供給手段(6)に液体燃料弁(7)を設け、 エンジン始動時に、上記温度検出手段(4)で、外気温度
    またはエンジン温度を検出し、この検出温度が所定の冷
    始動温度領域にある場合には、制御手段(5)が、ガス燃
    料弁(3)の閉弁状態を維持させるとともに、液体燃料弁
    (7)を開弁させることにより、液体燃料を供給しながら
    スタータ(2)を作動させるようにした、ことを特徴とす
    るガスエンジン。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したガスエンジンにおい
    て、 スタータ(2)の作動停止後、液体燃料運転を行うととも
    に、温度検出手段(4)でエンジン温度を検出し、この検
    出温度が所定の液体燃料停止温度を越えた場合には、制
    御手段(5)が、ガス燃料弁(3)を開弁させるとともに、
    液体燃料弁(7)を閉弁させることにより、液体燃料運転
    をガス燃料運転に切り換えるようにした、ことを特徴と
    するガスエンジン。
  3. 【請求項3】 ガス燃料供給手段(1)と液体燃料供給手
    段(6)と燃料切替スイッチ(8)とスタータ(2)とを備
    え、ガス燃料供給手段(1)にガス燃料弁(3)を設け、液
    体燃料供給手段(6)に液体燃料弁(7)を設けたデュアル
    燃料エンジンにおいて、 温度検出手段(4)と制御手段(5)とを設け、 エンジン始動時に、燃料切替スイッチ(8)がガス燃料位
    置(8a)になっている場合には、温度検出手段(4)で外
    気温度またはエンジン温度を検出し、この検出温度が所
    定の冷始動温度領域にある場合には、制御手段(5)が、
    ガス燃料弁(3)の閉弁状態を維持させるとともに、液体
    燃料弁(7)を開弁させることにより、液体燃料を供給し
    ながらスタータ(2)を作動させるようにした、ことを特
    徴とするガスエンジン。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載したデュアル燃料エンジ
    ンにおいて、 スタータ(2)の作動停止後、液体燃料運転を行うととも
    に、温度検出手段(4)でエンジン温度を検出し、この検
    出温度が所定の液体燃料停止温度を越えた場合には、制
    御手段(5)が、ガス燃料弁(3)を開弁させるとともに、
    液体燃料弁(7)を閉弁させることにより、液体燃料運転
    をガス燃料運転に切り換えるようにした、ことを特徴と
    するデュアル燃料エンジン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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