JP2001270494A - 半没水体のストラット - Google Patents

半没水体のストラット

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JP2001270494A JP2000087593A JP2000087593A JP2001270494A JP 2001270494 A JP2001270494 A JP 2001270494A JP 2000087593 A JP2000087593 A JP 2000087593A JP 2000087593 A JP2000087593 A JP 2000087593A JP 2001270494 A JP2001270494 A JP 2001270494A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水面下に水没する航走体に立設され、幕的を水
面上に保持するためのストラットにおいて、母船により
高速に曳航された場合または高速に自航した場合にも、
半没水体を横傾斜させるような流体力が発生しにくいス
トラットを提供する。 【解決手段】ストラットの断面形状を、ストラット8の
両側面8a,8bのほぼ同位置13,14で流体剥離1
5が発生する形状に形成する。海水はストラット8の両
側面8a,8bに沿って流れるが、流体剥離15は両側
面8a,8bのほぼ同位置13,14で起こるため、ス
トラット8の左右両側面8a,8bを流れる流体に圧力
差が生じるのを防ぎ、半没水体1を横傾斜させる力が働
くのを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水面下に水没する
航走体と、その航走体に接続されてなる構造体を水面上
に保持する半没水体において、前記構造体を水面上に保
持するためのストラットに係わり、特に、半没水体を横
傾斜させるような流体力が発生しにくいストラットの形
状及び構造に関する。
【0002】
【従来の技術】海上における射撃訓練に使用される標的
として、母船に曳航されて走行する水上曳航標的があ
る。
【0003】この種の標的として、従来から、水面に浮
かぶ双胴船形の航走体に支柱を立設し、この支柱に幕的
といわれる布製の的を取付けた構造のものがある。しか
しながら、このような標的では、航走体が水面に浮かん
でいるために、航走体が射撃訓練中に弾丸を受けて破損
したり、高速で曳航すると波を受けて転覆してしまった
りするという難点があった。
【0004】上記のような実情に鑑みて、図1に示すよ
うに、航走体2が水面下を走行するようにし、航走体2
が弾丸によって損傷されるのを防ぐと共に、高速での曳
航が可能な半没水型の曳航標的が開発された。この半没
水型の曳航標的は、海中に水没する航走体2と海面11
上に浮上する幕的10とをストラット8によって連結し
てなり、そのストラット8は、その断面形状が翼型断面
形状をなしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図3に示すように、上
記ストラット8は、海水と大気の境界面(海面11)を
またがって位置するものであるため、航走体2が曳航さ
れると海水の流れを受け、流れの速度によってストラッ
ト8表面のある部分で海水の剥離15が発生する。この
ように海水の剥離15が発生すると、剥離点16の後方
では、海水の自由表面下に大気中の空気を巻き込む現象
が起こる。
【0006】この剥離点16は、曳航の速度によっても
変化するが、海水の流れる方向のずれ等によりストラッ
ト8表面の右側面8aおよび左側面8bについて、海水
の剥離点16の位置が異なることがある。極端な場合
は、図3に示すように右側面8a側を流れる海水はスト
ラット8の後端部まで剥離せず、左側面8b側を流れる
海水は途中で剥離15することがある。このようなとき
は、海水が剥離15している左側面8bの剥離点16の
後方では、海水の自由表面下に大気中の空気を巻き込む
ため、海水が剥離していない右側面8aと剥離15して
いる左側面8bとの間に圧力差を生じ、この圧力差によ
り半没水体1は剥離が生じていない右側面8a側に傾斜
する流体力P1を受けることになる。
【0007】また、海面11上に飛沫となって飛ばされ
る海水は、図3に示すように、ストラットの剥離してい
ない右側面8a側は後方(矢印H1方向)に、また、剥
離している左側面8b側は斜め横方向(矢印H2方向)
に飛ばされるので、飛沫の運動量の反力としても、半没
水体1はストラット8の剥離が生じていない右側面8a
側に傾斜する流体力P1を受けることになる。
【0008】上記の流体力P1は半没水体1を大きく傾
斜させるため、極端な場合は海面11上に保持すべき幕
的10が海面11に接触し、海水流の圧力によって過大
な荷重がかかって破損することもあった。
【0009】本出願に係る発明は、上記のような問題点
を解決するためになされたものであり、その目的とする
ところは、母船により高速に曳航された場合または高速
に自航した場合にも、半没水体1を横傾斜させるような
流体力が発生しにくいストラットを提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本出願に係る第1の発明は、母船に曳航されてまたは自
航式に水面下を走行する航走体と、この航走体の下側に
支持部材を介して吊設されたバラストウェイトと、前記
航走体の上側に立設されたストラットとを有する半没水
体のストラットにおいて、前記ストラットの左右両側面
の形状が、前記ストラットの中心線に対して対称の位置
において流体剥離を生じさせる形状であることを特徴と
する半没水体のストラットである。
【0011】また、本出願に係る第2の発明は、母船に
曳航されてまたは自航式に水面下を走行する航走体と、
この航走体の下側に支持部材を介して吊設されたバラス
トウェイトと、前記航走体の上側に立設されたストラッ
トとを有する半没水体のストラットにおいて、前記スト
ラットの断面形状が、前記ストラットの後端部以後で流
体剥離を生じさせる形状であることを特徴とする半没水
体のストラットである。
【0012】更に、本出願に係る第3の発明は、上記第
1及び第2のストラットにおいて、ストラットの断面形
状が先頭部に頂角を有するくさび形であることを特徴と
する半没水体のストラットである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1〜図7に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1は半没水体1の走行方向に対して左側
の側面を表した図、図2は半没水体1の正面図を示して
いる。この半没水体1は、図1及び図2に示すように、
海水中に潜水する航走体2と、この航走体2の下側に支
持部材3を介して吊設されたバラストウェイト4と、航
走体2の上側に立設されたストラット8、及びストラッ
ト8に取付けられた幕的10とからなるもので、具体的
には次のように構成されている。 航走体2は、略円柱
形状をなし、その両端部は緩やかなカーブを描きながら
端部に向かってつぼまった魚雷形状をしている。その外
殻は、アルミ等の金属または強化合成樹脂(またはこれ
らの組合せ材料)より形成されており、水密構造とされ
た外殻内には発泡樹脂等の比較的低密度な物質を充填し
ている。図1に向かって左側が航走体2の先頭方向であ
り、その先端部にはスイベルジョイント7が取付けられ
ている。スイベルジョイント7は、曳航索17が結び付
けられる連結金具であり、母船18により曳航している
間の曳航索17のねじれを戻すために回転可能な構造と
なっている。また、図1に向かって右側が航走体2の後
方にあたり、その後端部近傍には4枚の尾翼5,6が固
着されている。図2に示すように、尾翼は航走体2の正
面に向かって上下に垂直安定翼5、左右に水平安定翼6
として設けられており、垂直安定翼5と水平安定翼6は
90°をなして配置されている。
【0015】前記支持部材3は、アルミ等の金属または
合成樹脂製(またはこれらの組合せ材料)とされ、その
上端は航走体2のほぼ中央底部に固定されている。支持
部材3は、海水中での流水による抵抗を少なくするため
に翼型をなしている。
【0016】また、半没水体1の状態を保つためのバラ
ストウェイト(重り)4は、流線形をなすものであっ
て、外殻がステンレスよりなり、内部には鉛が詰められ
ている。このバラストウェイト4は前記支持部材3の下
端部に航走体2とほぼ平行に取り付けられている。
【0017】一方、上記航走体2のほぼ中央上部にはス
トラット8が立設されている。図5に示すように、スト
ラット8はアルミ等の金属よりなる外殻19内に、ウレ
タンの発泡樹脂20を詰めたものである。また、ストラ
ット8の先頭部を鋭角にするために、ステンレス薄板よ
りなる側壁22a,22bが、リベット21で外殻19
に固定されている。
【0018】ストラット8は航走体2に関して、前記支
持部材3のほぼ対称の位置に設けられており、ストラッ
ト8の上端部延長線上にはマスト9が取付けられてい
る。航走体2は通常の使用状態においては海中に水没し
ており、バラストウェイト4を下方向に配置した姿勢を
保っている。図1及び図2に示すように、バラストウェ
イト4は水中で重力により下方向に向かって引っ張られ
ているため、航走体2に関して前記支持部材3と対称の
位置に設けられたストラット8は、海面11に対してほ
ぼ垂直状態をなし、海面11から上方に向かって突き出
た姿勢を保っている。そして、ストラット8の上端部延
長線上に取付けられたマスト9には、布製の幕的10が
取付けられている。マスト9は、その下端部にフランジ
部(図示せず)が設けられており、該フランジ部に穿設
された穴よりねじ止めすることによりストラット8上に
固定されている。マスト9と幕的10は通常一体のもの
であり、射撃により幕的10が破損した場合には、マス
ト9のフランジ部のねじをはずし、新しい幕的10と交
換をする。
【0019】次に図4を用いて、ストラット8の断面形
状について詳細に説明する。
【0020】すでに説明したように、従来のストラット
8の断面形状は図3に示すように、対称翼型をなしてい
る。そのため、先頭方向(図3に向かって左側)から海
水が流れてくる場合に、ストラット8の左右両側面8
a,8bで剥離点16の位置が異なると、一方の左側面
8bに発生した海水の剥離15により、海面11の境界
に存在する大気中の空気が海中に取り込まれて左側面8
bに空気層を形成する。この空気層の存在によりストラ
ット8の左右両側面8a,8b間には圧力差が生じ、剥
離が起きている左側面8bと反対の方向に引っ張る流体
力P1が発生する。また、上記流体力P1は海水面境界
部に発生するため、ストラット8の海水面境界部分では
右側面8a方向に引っ張る流体力P1が働くが、海中に
水没している航走体2自体にはそのような力は働かな
い。そのため、半没水体1全体でみると、正面から見て
反時計回りに回転させられる力が働くことになる。
【0021】そこで、ストラット8の左右両側面8a,
8bにおける剥離点16位置の相違による圧力差が発生
しにくいストラット8の形状を開発するに至った。本発
明は、ストラット8の中心軸に対して、左右両側面8
a,8bの対称な位置で流体を剥離させることにより、
ストラット8の左右両側面8a,8bでの圧力差の発生
を極力防ぎ、流体力よる半没水体1の横傾斜を防止する
ものである。
【0022】上記のように、ストラット8の左右両側面
8a,8bの同じ位置で海水を剥離させるために、本実
施の形態では、ストラット8の断面形状をくさび形に形
成している。図4にその一例を示す。図4に向かって左
側が曳航索17により曳航される先頭方向であり、スト
ラット8の断面形状はその先頭方向に頂角12を有する
二等辺三角形状をなしている。水流の抵抗を考慮する
と、頂角12は小さい方が望ましいが、ストラット8に
対する相対的な海水の流水方向よりも大きい必要があ
る。
【0023】例えば、図6に示すように、曳航速度が1
5〜20kt(図6の矢印D1)で、横波等による海水
の横方向の流れが1kt(図6の矢印D2)であると、
曳航方向に対する相対的な海水の流水方向は5°程度
(図6の矢印D3)である。この場合に頂角12を7°
程度にすると、ストラット8の右側面8aで剥離15が
生じてしまう。従って、剥離15を起こさせないために
は、ストラット8の頂角12を相対流速の角度の2倍
(10°程度)以上にする必要がある。曳航速度が15
〜20kt程度の場合は、頂角12の角度は10°〜1
5°位であるのが望ましい。
【0024】また、頂角12は必ずしも先端部がとがっ
たエッジである必要はなく、Rを持たせて曲線を描いて
も良い。
【0025】次に上記のように構成された半没水体1を
曳航する場合について、図7を用いて説明する。
【0026】この半没水体1は、母船18に搭載されて
訓練海域に運ばれ、幕的10を備えたマスト9をストラ
ット8に取付けると共に、スイベルジョイント7に曳航
索17(長さ約400メートル程度)をつないで海上に
下げおろされる。なお、上記曳航索17は海水に浮く必
要があるため、海水よりも比重が小さいポリエチレンや
ポリプロピレン等の合成繊維製ロープが使用される。ま
た、海上に着水された半没水体1は、航走体2がその浮
力によって水面に浮かび、バラストウェイト4の作用に
より、ストラット8が海面11に対してほぼ垂直となっ
た状態で安定する。
【0027】この半没水体1を母船18によって曳航す
ると、始めは海中にある支持部材3が海水による抵抗を
受けるため、航走体2の先頭部が水平よりも下を向き、
海中に向かって進み出す。やがて、海面上に浮き出たス
トラット8が海水中に潜り始めると、今度はストラット
8が海水から受ける抵抗によって、航走体2の先頭部が
下方から水平方向に向き始め、ほぼ水平状態で釣り合う
ことになる。そして、この水平状態における航走体2の
位置は、海面11から1メートル程度の深さにあり、海
面位置はストラット8のほぼ中央部に維持される。この
ようにして曳航される半没水体1に対する射撃訓練は、
他の船から行うものであり、目視で幕的10を確認し
て、この幕的10を目掛けて射撃を行う。
【0028】曳航によりストラット8は海水による抵抗
を受けるが、図4に示すように先頭部頂角12を鋭角に
しているため、ストラット8は海水による正面からの抵
抗を極力小さくでき、海水はストラット8の両側面8
a,8bに流れて行く。海水はストラット8の両側面8
a,8bに沿って流れるが、底角部13,14で急にス
トラット8の側壁がなくなるため流体剥離15を生ず
る。流体剥離15はくさび形断面の底辺部で起こるた
め、ストラット8の左右両側面8a,8b間に圧力差は
殆ど生じず、半水没体1を横傾斜させる力は働きにく
い。すなわち、ストラットの断面形状を、ストラット8
の両側面8a,8bのほぼ同位置である底角部13,1
4で流体剥離15が発生する形状に形成しているため、
ストラット8の左右両側面8a,8bを流れる流体に圧
力差が生ずるのを防ぎ、半没水体1を横傾斜させる流体
力P1が働くのを防止することができる。また、図4に
示すように、左右の飛沫はそれぞれ矢印H4及びH3方
向に飛ばされるため、飛沫の飛ばされる方向も左右でほ
ぼ等しく、半没水体1を横傾斜させるような力が殆ど働
かなくなる。更に本実施の形態においては、ストラット
8の断面形状を、ストラット8の後端である底角部1
3,14以後で流体剥離15が発生する形状に形成して
おり、ストラット8に横方向の力が働くのを防止してい
る。
【0029】なお、本実施の形態においては、ストラッ
ト8全体について断面形状をくさび形にしているが、ス
トラット8全体の必要はなく、海水の剥離15が発生す
る可能性がある海面近傍範囲において、くさび形に形成
すれば良い。
【0030】本実施の形態においては、ストラット8の
断面形状をくさび形にしているが、本発明はくさび形に
限られず、同様の効果が得られるあらゆる形状を取りう
る。例えば、菱形等であっても、ストラット8の左右幅
が最も広くなった位置以後の側面幅が急激に小さくなる
形状の場合には、上記と同様の効果が得られる。すなわ
ち、本発明は、ストラットの左右両側面の形状を、スト
ラットの中心線に対してほぼ対称の位置で流体の剥離が
発生する形状に形成するものである。このようにストラ
ットを形成することにより、ストラットの左右両側面を
流れる流体に圧力差が生ずるのを防ぎ、半没水体を横傾
斜させる力が働くのを防止することができる。
【0031】次に、図8に基づいて、本発明の他の実施
の形態について説明する。
【0032】図8は、自航式の半没水体1を示した図で
ある。自航式の半没水体1とは、航走体2自身に原動機
を備えており、母船により曳航されるのではなく、自ら
の原動機の動力により海水中を走行するものである。曳
航式の半没水体1と比較すると、航走体2の前端部にス
イベルジョイント7及び曳航索17が取付けられていな
い点、後端部にスクリュー23が取付けられている点、
垂直安定翼5及び水平安定翼6が可動である点以外は、
図1の曳航式半没水体1と概ね同様である。
【0033】この自航式の半没水体1は、航走体2自身
に原動機(図示せず)を積んでおり、その原動機の回転
によりスクリュー23を回転させて航走体2が海水中を
走行する。また、航走体2の内部には記憶部及び制御部
を搭載しており、記憶部に予め記憶してあるプログラム
に従って制御部が垂直安定翼5及び水平安定翼6の方向
を制御し、半没水体1の走行方向を制御するものであ
る。このように、自航式の半没水体1においても、スト
ラット8の左右両側面の形状をストラットの中心線に対
してほぼ対称の位置で流体剥離が発生する形状に形成す
ることにより、ストラットの左右両側面を流れる流体に
圧力差が生ずるのを防ぎ、半没水体を横傾斜させる力が
働くのを防止することができる。なお、上記自航式の半
没水体1においては、航走体2内部に記憶部を設けず
に、電波により制御部を遠隔操作することも可能であ
る。この場合には、マスト9が電波を受け取るアンテナ
を兼ねる構造にすれば良い。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、ストラットの断面形状
を、ストラットの両側面のほぼ対称位置で流体の剥離が
発生する形状に形成することにより、ストラットの左右
両側面を流れる流体による圧力差を小さくし、半没水体
を横傾斜させる力が働くのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半没水体の走行方向に対して左側の側面を表し
た図である。
【図2】半没水体の正面図である。
【図3】翼型ストラットに発生する海水の剥離を示す原
理図である。
【図4】本願発明のくさび形ストラットの断面形状を示
す概念図である。
【図5】本願発明のくさび形ストラットの構造を示す断
面図である。
【図6】海水流の相対方向とくさび形ストラットの頂角
との関係を示す図である。
【図7】半没水体を母船により曳航している様子を示す
側面図である。
【図8】自航式半没水体の左側の側面を表した図であ
る。
【符号の説明】
1…半没水体 2…航走体 3…支持部材 4…バラストウェイト 5…垂直安定翼 6…水平安定翼 7…スイベルジョイント 8…ストラット 8a…ストラットの右側面 8b…ス
トラットの左側面 9…マスト 10…幕的 11…海面 12…頂角 13,14…底角部 15…剥離 16…剥離点 17…曳航索 18…母船 19…外殻 20…発泡樹脂 21…リベット 22a…右側壁 22b…左側壁 23…スクリュー P1…流体力 H1,H2,H3,H4…飛沫の方向 D1,D2,D3…海水が流れる方向。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】母船に曳航されてまたは自航式に水面下を
    走行する航走体と、該航走体の下側に支持部材を介して
    吊設されたバラストウェイトと、前記航走体の上側に立
    設されたストラットとを有する半没水体のストラットに
    おいて、 前記ストラットの左右両側面の形状が、前記ストラット
    の中心線に対して対称の位置において流体剥離を生じさ
    せる形状であることを特徴とする半没水体のストラッ
    ト。
  2. 【請求項2】母船に曳航されてまたは自航式に水面下を
    走行する航走体と、該航走体の下側に支持部材を介して
    吊設されたバラストウェイトと、前記航走体の上側に立
    設されたストラットとを有する半没水体のストラットに
    おいて、 前記ストラットの断面形状が、前記ストラットの後端部
    以後で流体剥離を生じさせる形状であることを特徴とす
    る半没水体のストラット。
  3. 【請求項3】前記ストラットの断面形状が先頭部に頂角
    を有するくさび形であることを特徴とする請求項1及び
    請求項2に記載の半没水体のストラット。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5411600U (ja) * 1977-06-28 1979-01-25
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