JP2001269563A - ミキサー装置 - Google Patents

ミキサー装置

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JP2001269563A
JP2001269563A JP2000086073A JP2000086073A JP2001269563A JP 2001269563 A JP2001269563 A JP 2001269563A JP 2000086073 A JP2000086073 A JP 2000086073A JP 2000086073 A JP2000086073 A JP 2000086073A JP 2001269563 A JP2001269563 A JP 2001269563A
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Japan
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main shaft
cooling
blade
passage
refrigerant
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JP2000086073A
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Takeshi Aoki
武 青木
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Kawata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成によって、攪拌羽根を効率よく冷
却することができながら、メンテナンスを行ない易く、
しかも、装置の小型化を図ることのできるミキサー装置
を提供すること。 【解決手段】 下羽根30aに、第1冷却通路71、7
2を、上羽根30bに、第1冷却通路71、72と連通
する第2冷却通路75、76をそれぞれ設けるととも
に、主軸の周りに配置されるハウジング63に、第1冷
媒供給路81を設け、スリーブ61およびアジャスタリ
ング62に、第1冷媒供給路81および第1冷却通路7
1、72に連通する第2冷媒供給路84を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、トナー
などの融点の比較的低い原料もしくは、温度上昇により
性質が変化しやすい原料を攪拌ないし混合するために用
いられるミキサー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のミキサー装置は、粉粒
体などの原料を収容する攪拌槽と、この攪拌槽に回転自
在に設けられる主軸と、攪拌槽内において主軸の上端部
に組み付けられる攪拌羽根とを備えてなり、主軸の回転
駆動により、攪拌槽に投入された原料を攪拌羽根で攪拌
するようにしている。
【0003】ところで、このようなミキサー装置により
原料を攪拌するに伴い、攪拌羽根の特に先端部が剪断熱
により加熱され、そのため、たとえば、トナーなどの融
点の比較的低い原料を攪拌する場合には、原料が溶融し
て攪拌羽根の先端部に付着し、後に他の原料を攪拌する
際に、異物となって混入することがある。また、温度上
昇により性質が変化しやすい原料を攪拌する場合には、
攪拌による剪断熱の発生により、その原料の性質が変化
することがある。
【0004】そのため、従来では、たとえば図5に示す
ように、攪拌羽根への冷却水の通水により、その先端部
を冷却水で冷却するようにするものが提案されている。
【0005】すなわち、図5に示すものは、攪拌羽根1
内に冷却通路2を形成して、この冷却通路の入口3と出
口4を、攪拌羽根1のボス部5の内周面に開口させると
ともに、主軸6には、軸方向に延びる縦孔7と、一端が
この縦孔7に開口し、他端が主軸6の外周面外方に開口
する給水側横孔8および排水側横孔9とを形成してい
る。
【0006】また、縦孔7内に給水管10を遊挿して、
給水管10の挿入端部には、縦孔7を給水側7aと排水
側7bとに区画するシール部材11を組み付けている。
【0007】そして、攪拌羽根1のボス部5を主軸6に
挿嵌して、ボス部5の内周面に開口する冷却通路2の入
口3および出口4を、給水側横孔8および排水側横孔9
にそれぞれ連通させるとともに、主軸6の下端部に、ロ
ータリージョイントを介して冷却水の供給管と排出管と
を組み付け、供給管からロータリージョイントを介して
給水管10に送られてくる冷却水を、給水側7aから給
水側横孔8を介して攪拌羽根1の冷却通路2に導入し
て、攪拌羽根1を冷却した上で、排水側横孔9から排水
側7bに戻して、排出管より外部に排出するようにして
いる。
【0008】尚、図5において、攪拌槽12は、その底
壁のみが現れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図5に示す構
造のものでは、比較的長い主軸6に縦孔7を形成して、
この縦孔7内に給水管10を配設するようにしているの
で、たとえば、オーバーホールなどに際して給水管10
を主軸6の縦孔7から抜き取る時、主軸6とほぼ同一長
さのメンテナンススペースを確保する必要があり、ま
た、永年の使用により主軸6内の縦孔7などに付着した
スケールを取り除く際にも、給水管10を主軸6から取
り外す必要があり、そのようなメンテナンスにおいて、
分解や組み立てに手間を要し、作業が煩雑となる。
【0010】また、大きな駆動トルクのかかる主軸6に
縦孔7を形成しているので、主軸6の剛性を確保しよう
とすると、主軸6を太くする必要があり、また、ロータ
リージョイントを設ける必要があるなど、それだけ装置
が大型となる。
【0011】さらに、攪拌羽根1における冷却通路2の
入口3および出口4と主軸6に設けた給水側横孔8およ
び排水側横孔9とが、主軸6の半径方向で連通するよう
にしているので、冷却通路2の入口3および出口4と給
水側横孔8および排水側横孔9とを連通させる際には、
攪拌羽根1を、主軸6に対して、軸方向および周方向に
おいて位置調整する必要があり、そのため、主軸6に対
する攪拌羽根1の位置決めに非常に手間を要する。
【0012】本発明は、上記した事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、簡易な構成によ
って、攪拌羽根を効率よく冷却することができながら、
メンテナンスを行ない易く、しかも、装置の小型化を図
ることのできる、ミキサー装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、回転駆動される主軸
と、前記主軸に取り付けられる攪拌羽根と、前記主軸の
周りに取り付けられる外周部材とを備えるミキサー装置
において、前記攪拌羽根には、この攪拌羽根を冷却する
ための冷却通路が形成されるとともに、前記外周部材に
は、前記冷却通路に冷媒を供給するための冷媒供給路が
形成されていることを特徴としている。
【0014】このような構成によると、外周部材に形成
される冷媒供給路から、攪拌羽根に形成される冷却通路
に冷媒が供給され、攪拌羽根が冷却される。そのため、
従来のように、主軸に、冷媒を供給するための縦孔など
を形成することなく、攪拌羽根を効率的に冷却すること
ができる。
【0015】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記冷媒供給路と前記冷媒通路
とが、軸方向において連通されていることを特徴として
いる。
【0016】このような構成によると、攪拌羽根を主軸
に組み付けるに際して、攪拌羽根を外周部材に対して周
方向において位置調整するだけで、冷媒通路を冷媒供給
路に連通させることができる。
【0017】また請求項3に記載の発明は、請求項1ま
たは2に記載の発明において、前記外周部材は、前記主
軸の周りに設けられ、前記主軸と一体的に回転する主軸
保護部材と、前記主軸保護部材の周りに固定して設けら
れる固定部材とを備え、前記固定部材には、第1冷媒供
給路が形成されるとともに、前記主軸保護部材には、前
記第1冷媒供給路および前記冷却通路に連通する第2冷
媒供給路が形成されていることを特徴としている。
【0018】このような構成によると、冷媒は、固定部
材に形成される第1冷媒供給路から、主軸保護部材に形
成される第2冷媒供給路を経て、攪拌羽根に形成される
冷却通路に供給される。
【0019】また請求項4記載の発明は、請求項1ない
し3のいずかに記載の発明において、前記攪拌羽根は、
下羽根と上羽根とが別体で構成され、前記下羽根には、
第1冷却通路が形成されるとともに、前記上羽根には、
第2冷却通路が形成され、前記第1冷却通路と前記第2
冷却通路とが、軸方向において連通されていることを特
徴としている。
【0020】このような構成によると、主軸に組み付け
る下羽根および上羽根の種類を任意に選択することがで
きながら、しかも、選択した下羽根と上羽根とを主軸に
組み付けるに際して、下羽根と上羽根とを周方向におい
て位置調整するだけで、第1冷却通路と第2冷却通路と
を良好に連通させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明にかかるミキサー
装置の一実施形態を示す概略説明図、図2は、その要部
断面図、図3は下羽根の平面図、図4は上羽根の平面図
である。図1において、このミキサー装置は、たとえ
ば、プリンタなどで使用されるトナーなどの粉粒体の原
料を攪拌するために用いられ、攪拌する原料を収容する
ための攪拌槽20と、攪拌槽20内に収容した原料を攪
拌するための攪拌羽根30と、攪拌羽根30を攪拌槽2
0内で回転させるための主軸40と、この主軸40を回
転駆動させるための駆動ユニット41とを備えている。
【0022】攪拌槽20は、略円筒形状をなし、機体2
1上に設置され、その下壁22の中央には、主軸40の
周りに配置される外周部材60が、下壁22に形成した
貫通孔23と対向するように設けられ、また攪拌槽20
の斜め下部には、攪拌の終えた原料を排出するための原
料排出管24が接続され、原料排出管24の排出口には
開閉バルブ25が設けられている。
【0023】外周部材60は、図2に示すように、主軸
40の周りに組み付けられ、主軸40と一体的に回転す
る主軸保護部材としての円筒状のスリーブ61と、この
スリーブ61の上端に配置され攪拌羽根30の攪拌槽2
0内における上下方向の位置を決める環状のアジャスタ
リング62と、スリーブ61の外周りに配置され、攪拌
槽20の下壁22に固定される固定部材としての円筒状
のハウジング63とを備えている。
【0024】攪拌羽根30は、図1に示すように、下羽
根30aと、この下羽根30aとは別体に形成された上
羽根30bとから構成され、図3に示すように、下羽根
30aは、主軸40が挿入される円筒形状のボス部31
と、このボス部31から径方向外方に向かって延びる1
対の羽根体32および33とを備えている。また、上羽
根30bは、図4に示すように、主軸40が挿入される
円筒形状のボス部35と、このボス部35から径方向外
方に向かって延びる1対の羽根体36および37と、こ
の羽根体36および37の遊端部に向かう途中において
環状に架設される環状羽根体38とを備えている。な
お、下羽根30aと上羽根30bとを別体で構成するこ
とにより、攪拌混合する原料に応じた最適の下羽根30
aおよび上羽根30bの組み合わせを任意に選択するこ
とができる。
【0025】図1に示すように、駆動ユニット41は、
主軸40を駆動するための電動モータ51と、電動モー
タ51の駆動軸52に組み付けられた駆動側プーリ53
と、主軸40の下端部に組み付けられた従動側プーリ5
4と、この2つのプーリ53および54の間に掛け渡さ
れる無端ベルト55とを備えている。
【0026】主軸40は、攪拌槽20の下方において、
機体21に軸受26を介して回転可能に支持されてお
り、また、図2に示すように、その上端側は、攪拌槽2
0内に挿入され、その挿入端部には、スリーブ61、ア
ジャスタリング62、下羽根30aおよび上羽根30b
の順でこれらが嵌め込まれ、その挿入端部に締め込まれ
る固定ボルト90によって、これらの軸方向移動が規制
された状態で、主軸40の回転駆動に伴い、スリーブ6
1、アジャスタリング62、下羽根30aおよび上羽根
30bが、主軸40と共に回転するように構成されてい
る。
【0027】そして、本実施形態のミキサー装置では、
図3に示すように、下羽根30aには2本の第1冷却通
路71、72および連絡通路73、74が、また、上羽
根30bには、図4に示すように、2本の第2冷却通路
75、76がそれぞれ形成されており、かつ、これら第
1冷却通路71、72の出口と第2冷却通路75、76
の入口、ならびに、第2冷却通路75、76の出口と連
絡通路73、74の入口が、それぞれ軸方向において連
通されている。
【0028】より具体的には、図3に示すように、下羽
根30aに設けられる第1冷却通路71、72の入口お
よび連絡通路73、74の出口は、ボス部31の下面に
開口され、かつ、第1冷却通路71、72の出口および
連絡通路73、74の入口は、ボス部31の上面に開口
され、かつ、第1冷却通路71、72は、羽根体32、
33の周縁部に沿って配設されている。
【0029】また、図4に示すように、上羽根30bに
設けられる第2冷却通路75、76の入口および出口
は、ボス部35の下面に開口し、かつ、これら第2冷却
通路75、76は、羽根体36、37の周縁部に沿って
配設されている。
【0030】また、図2に示すように、ハウジング63
の内周面とスリーブ61の外周面との間は、所定の間隔
が隔てられており、このリング状のスペース64に、リ
ング状の樹脂シール65とリング状の3個のオイルシー
ル66、67および68が介装されて、これらオイルシ
ール65ないし68により、ハウジング63の内周面と
スリーブ61の外周面との間のスペース64が、それぞ
れ独立した環状の冷媒供給側中間室S1と、冷媒排出側
中間室S2と、エアー導入側中間室S3の3室に区画さ
れている。
【0031】また、ハウジング63には、出口が冷媒供
給側中間室S1に連通する第1冷媒供給路81と、入口
が冷媒排出側中間室S2に連通する第1冷媒排出路82
と、出口がエアー導入側中間室S3に連通するエアー導
入路83とが形成されている。
【0032】また、スリーブ61およびアジャスタリン
グ62には、スリーブ61側において冷媒供給側中間室
S1に連通し、アジャスタリング62側において第1冷
却通路71、72の入口に連通する2本の第2冷媒供給
路84(図2では、その一方のみが現われている)と、
アジャスタリング62側において連絡通路73、74の
出口に連通し、スリーブ61側において冷媒排出側中間
室S2に連通する2本の第2冷媒排出路85(図2で
は、その一方のみが現われている)とが形成されてい
る。
【0033】より具体的には、第2冷媒供給路84は、
スリーブ61およびアジャスタリング62にそれぞれ形
成されており、スリーブ61側に形成される第2冷媒供
給路84は、その入口が冷媒供給側中間室S1に連通す
るとともに、その出口がアジャスタリング62側に形成
される第2冷媒供給路84の入口に連通し、また、アジ
ャスタリング62側に形成される第2冷媒供給路84
は、その入口がスリーブ61側に形成される第2冷媒供
給路84の出口に連通するとともに、その出口が第1冷
却通路71、72の入口に連通している。
【0034】また、第2冷媒排出路85も、同様に、ス
リーブ61およびアジャスタリング62にそれぞれ形成
されており、アジャスタリング62側に形成される第2
冷媒排出路85は、その入口が連絡通路73、74の出
口に連通するとともに、その出口がスリーブ61側に形
成される第2冷媒排出路85の入口に連通し、また、ス
リーブ61側に形成される第2冷媒排出路85は、その
入口がアジャスタリング62側に形成される第2冷媒排
出路85の出口に連通するとともに、その出口が冷媒排
出側中間室S2に連通している。
【0035】そして、アジャスタリング62と下羽根3
0aとの間においては、第2冷媒供給路84の出口と第
1冷却通路71、72の入口とが軸方向において連通さ
れるとともに、第2冷媒排出路85の入口と連絡通路7
3、74の出口とが軸方向において連通されている。ま
た、スリーブ61とアジャスタリング62との間におい
ては、スリーブ61側に形成される第2冷媒供給路84
および第2冷媒排出路85と、アジャスタリング62側
に形成される第2冷媒供給路84および第2冷媒排出路
85とが軸方向において連通されている。
【0036】そのため、このように構成された本実施形
態のミキサー装置では、第1冷却通路71、72の出口
と第2冷却通路75、76の入口、ならびに、第2冷却
通路75、76の出口と連絡通路73、74の入口と
が、それぞれ軸方向において連通され、また、第2冷媒
供給路84の出口と第1冷却通路71、72の入口、な
らびに、第2冷媒排出路85の入口と連絡通路73、7
4の出口とが軸方向において連通され、さらに、スリー
ブ61側に形成される第2冷媒供給路84および第2冷
媒排出路85と、アジャスタリング62側に形成される
第2冷媒供給路84および第2冷媒排出路85とが軸方
向において連通されるように構成されているので、スリ
ーブ61、アジャスタリング62、下羽根30aおよび
上羽根30bを、主軸40に順次組み付けるに際して、
周方向への位置調整だけで互いの通路を容易に連通させ
ることができ、これによって、装置の組み立て性が良好
となり、作業性の向上を図ることができる。
【0037】そして、このミキサー装置によって、原料
を攪拌混合する場合には、攪拌槽20内に原料を投入し
た後、電動モータ51を駆動させる。そうすると、その
駆動が、駆動側プーリ53、無端ベルト55および従動
側プーリ54を介して主軸40に伝達され、主軸40の
回転駆動により、下羽根30aおよび上羽根30bが回
転される。これによって、攪拌槽20内の原料が、下羽
根30aおよび上羽根30bにより攪拌混合される。ま
た、この攪拌羽根30の回転により、たとえば、トナー
などの融点の比較的低い原料を攪拌混合する場合には、
攪拌混合時に発生する剪断熱によって原料が溶融して、
下羽根30aおよび上羽根30bの特に先端部に付着す
ることがあるが、このミキサー装置では、加圧された冷
却水を第1冷媒供給路81から供給することにより、そ
の第1冷媒供給路81に供給された冷却水が、冷媒供給
側中間室S1から第2冷媒供給路84を介して第1冷却
通路71、72を通って下羽根30aを冷却するととも
に、さらに、第2冷却通路75、76を通って上羽根3
0bを冷却した後、連絡通路73、74から第2冷媒排
出路85、冷媒排出側中間室S2および第1冷媒排出路
82を通って排出されるので、下羽根30aおよび上羽
根30bが良好に冷却され、そのような溶融した原料の
付着が有効に防止される。したがって、融点の低い原料
の攪拌混合を良好に行なうことができる。なお、たとえ
ば、温度上昇により性質が変化しやすい原料を攪拌混合
する場合にも、下羽根30aおよび上羽根30bの冷却
により、その性質の変化が有効に防止され、そのような
原料の攪拌混合も良好に行なうことができる。
【0038】そして、この冷却水による攪拌羽根30の
冷却においては、従来のように、主軸40に、冷却水を
供給するための縦孔などを形成することなく、従来より
装備されているハウジング63と、スリーブ61および
アジャスタリング62とに、それぞれ、第1冷媒供給路
81および第1冷媒排出路82と、第2冷媒供給路84
および第2冷媒排出路85とを形成して、これらの各通
路を介して、攪拌羽根30に通水するように構成したの
で、オーバーホールなどのメンテナンスにおいても、こ
れらハウジング63、スリーブ61、アジャスタリング
62を簡単に分解および組み立てることができ、しか
も、主軸40に縦孔を形成する必要がなく、また、ロー
タリージョイントなどを設ける必要もないため、主軸4
0の小型化および短軸化を図ることができ、ミキサー装
置の小型化を図ることができる。さらに、このような構
成では、従来より装備されているハウジング63、スリ
ーブ61およびアジャスタリング62に孔加工するのみ
で、攪拌羽根30への通水が達成されているので、簡単
な加工によって、製作コストの低減化が図られている。
【0039】なお、このミキサー装置では、0.003
〜0.1Mpaの圧力で加圧したエアーが、エアー導入
通路83から導入されている。加圧されたエアーは、エ
アー導入側中間室S3から樹脂シール65の周りの隙間
を伝って攪拌槽20内に流出されるので、これによっ
て、攪拌槽20内の原料が樹脂シール65の周りの隙間
に侵入することが防止される。
【0040】以上に述べた実施形態では、攪拌羽根30
を、下羽根30aと、この下羽根30aとは別体に形成
された上羽根30bとから構成したが、これに限定され
るものではなく、たとえば、下羽根30aと上羽根30
bとを一体に形成してもよい。
【0041】また、以上に述べた実施形態では、冷却水
により攪拌羽根30を冷却するようにしたが、これに限
定されるものではなく、たとえば、冷却用ガスや冷却用
オイルにより攪拌羽根30を冷却するようにしてもよ
い。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、従来のように、主軸に、冷媒を供給するた
めの縦孔などを形成することなく、外周部材の冷媒供給
路から冷媒を供給して、攪拌羽根を効率的に冷却するこ
とができるので、オーバーホールなどのメンテナンスに
おいても、外周部材などの分解および組み立てが簡単に
行なえ、しかも、主軸に縦孔を形成する必要がないの
で、主軸を太くしなくても、その剛性を十分に確保する
ことができるとともに、ロータリージョイントなどを設
ける必要もないため、それだけ、装置の小型化を図るこ
とができる。
【0043】請求項2に記載の発明によれば、攪拌羽根
を主軸に組み付けるに際して、攪拌羽根を外周部材に対
して周方向に位置調整するだけで、冷媒通路を冷媒供給
路に連通させることができるので、装置の組み立て性が
良好となり、作業性の向上を図ることができる。
【0044】請求項3に記載の発明によれば、従来から
主軸の周りに設けられる主軸保護部材や固定部材を利用
して、冷媒を攪拌羽根に供給することができ、しかも、
加工も簡単に行なえるので、製作コストの低減化を図る
ことができる。
【0045】請求項4に記載の発明によれば、主軸に組
み付ける下羽根および上羽根の種類を任意に選択するこ
とができながら、しかも、選択した下羽根と上羽根とを
主軸に組み付けるに際して、下羽根と上羽根とを周方向
において位置調整するだけで、第1冷却通路と第2冷却
通路とを良好に連通させることができる。そのため、下
羽根および上羽根に冷媒を簡易かつ効率的に供給するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるミキサー装置の一実施形態を示
す概略説明図である。
【図2】図1に示すミキサー装置の要部を拡大して示す
断面図である。
【図3】下羽根の平面図である。
【図4】上羽根の平面図である。
【図5】従来のミキサー装置の要部の概略断面図であ
る。
【符号の説明】
30 攪拌羽根 30a 下羽根 30b 上羽根 40 主軸 60 外周部材 61 スリーブ 62 アジャスタリング 63 ハウジング 71、72 第1冷却通路 75、76 第2冷却通路 81 第1冷媒供給路 84 第2冷媒供給路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される主軸と、前記主軸に取り
    付けられる攪拌羽根と、前記主軸の周りに取り付けられ
    る外周部材とを備えるミキサー装置において、 前記攪拌羽根には、この攪拌羽根を冷却するための冷却
    通路が形成されるとともに、前記外周部材には、前記冷
    却通路に冷媒を供給するための冷媒供給路が形成されて
    いることを特徴とする、ミキサー装置。
  2. 【請求項2】 前記冷媒供給路と前記冷媒通路とが、軸
    方向において連通されていることを特徴とする、請求項
    1に記載のミキサー装置。
  3. 【請求項3】 前記外周部材は、前記主軸の周りに設け
    られ、前記主軸と一体的に回転する主軸保護部材と、前
    記主軸保護部材の周りに固定して設けられる固定部材と
    を備え、前記固定部材には、第1冷媒供給路が形成され
    るとともに、前記主軸保護部材には、前記第1冷媒供給
    路および前記冷却通路に連通する第2冷媒供給路が形成
    されていることを特徴とする、請求項1または2に記載
    のミキサー装置。
  4. 【請求項4】 前記攪拌羽根は、下羽根と上羽根とが別
    体で構成され、前記下羽根には、第1冷却通路が形成さ
    れるとともに、前記上羽根には、第2冷却通路が形成さ
    れ、前記第1冷却通路と前記第2冷却通路とが、軸方向
    において連通されていることを特徴とする、請求項1な
    いし3のいずかに記載のミキサー装置。
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