JP2001269332A - X線ct装置および治療計画用x線ct装置 - Google Patents

X線ct装置および治療計画用x線ct装置

Info

Publication number
JP2001269332A
JP2001269332A JP2000083777A JP2000083777A JP2001269332A JP 2001269332 A JP2001269332 A JP 2001269332A JP 2000083777 A JP2000083777 A JP 2000083777A JP 2000083777 A JP2000083777 A JP 2000083777A JP 2001269332 A JP2001269332 A JP 2001269332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
cover
opening
gantry
subject
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000083777A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomiya Sasaki
富也 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000083777A priority Critical patent/JP2001269332A/ja
Publication of JP2001269332A publication Critical patent/JP2001269332A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メインテナンスの実施やマーキング装置の調
整を容易にすること。 【解決手段】 X線CT装置および治療計画用X線CT
装置において、架台部1,21内に収納されているイン
ターロック解除用スイッチボックス9の取付位置や、レ
ーザマーカ33a,33b,33cの取付位置に対応す
るように、カバー2,22の周辺部2a,22aに開口
部2b.22bを形成したもの。これにより、カバーを
閉じた状態でも開口部を通して、架台部内のインターロ
ック解除スイッチやレーザマーカの光軸の調整が可能と
なり、メインテナンス作業などを効率化することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面がカバーで覆
われた架台部に、回転部や各種機器を収納したX線CT
装置および治療計画用X線CT装置に係り、カバー内に
収納された一部の機器をカバーの外から操作することを
可能としたX線CT装置および治療計画用X線CT装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】被検体の周囲からX線を曝射するととも
に、被検体を透過したX線量を計測し、得られた投影デ
ータをコンピュータを用いて画像再構成処理を施すこと
によって被検体の断層像を得るX線CT装置は、病気の
早期発見や適切な治療方針の決定などに威力を発揮して
いる。また、X線CT装置で取得された断層像すなわち
X線CT画像を元に発見された癌などの放射線治療のた
めに、必要なアイソセンタの位置、照射方式、照射角
度、照射野形状、治療機器の絞り開度データなどを設定
したり、治療部位に対応付けて被検体の体表面に光を投
影して位置決めを行う機能などを有する治療計画用X線
CT装置も使用されている。X線CT装置は、通常架台
部と寝台部と制御部とから構成されている。架台部の中
央には撮影口となる貫通穴が形成されており、寝台部の
天板に載せられた被検体が、天板の移動によって撮影口
へ送り込まれるようになっている。また、架台部には、
撮影口を挟んで対向するようにX線発生器とX線検出器
を取付けた回転部が設けられ、さらに、回転部を駆動す
る駆動部、X線検出器で検出された信号を増幅する信号
増幅器、この信号増幅器を始めとしてX線発生器、X線
検出器、駆動部など各種の機器へ電源を供給する電源部
などが収納されており、架台部の表面はカバーで覆われ
ている。また、制御部には、コンピュータによる演算装
置を始めとして、入出力装置、表示装置、記憶装置など
が設けられている。
【0003】そして、架台部の表面を覆うカバーは、フ
ロントカバー、サイドカバー、アッパーカバー、バック
カバーなどに分割されており、一般的なメインテナンス
は、フロントカバーを開けて正面から内部の機器にアク
セスすることができるように設計されている。ただしフ
ロントカバーには、安全確保のために、インターロック
スイッチが設けられていて、フロントカバーを開くと架
台部に収納されている全ての機器への電源供給を停止し
たり、回転部の回転を阻止するためのブレーキを作動さ
せるようになっている。そのため、フロントカバーを開
けてメインテナンスを実施しようとする場合に、インタ
ーロックスイッチが作動するために、そのままでは、必
要なメインテナンスが実施できないことにもなる。
【0004】このような不都合を解消するために、部分
的にインターロックを解除するための例えばブレーキス
イッチや電源スイッチなどが、カバー内に設けられてい
る。従って、メインテナンス時には、必要に応じてこれ
らブレーキスイッチや電源スイッチなどをオン操作(イ
ンターロックを解除)して、回転部の回転を可能にした
り、所望の機器に電源を供給したりしてメインテナンス
を実施する。そして、メインテナンス終了時には、使用
したスイッチ類をオフ操作(インターロックを復旧)し
てフロントカバーを閉じることになる。さらに、治療計
画用X線CT装置の架台部には、X線CT装置の各構成
機器に加えて、患部の位置に合わせて被検体の体表面に
レーザ光を照射して、マーキングを施すためのマーキン
グ装置が収納されている。このマーキング装置は、被検
体の上面および両側面からレーザ光を照射できるよう
に、撮影口の前方の上部、両側部の三方にそれぞれ設け
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、X線C
T装置や治療計画用X線CT装置のメインテナンスを終
えたときに、使用したスイッチ類のオフ操作を忘れてフ
ロントカバーを閉じてしまうことが往々にしてあった。
そのため、再度フロントカバーを開けてメインテナンス
用のスイッチ類のオフ操作を実施しなければならず、無
駄な作業を発生させることになっていた。また、治療計
画用X線CT装置では、被検体の上面および両側面から
レーザ光を照射するためのマーキング装置が、例えば5
00mm×500mmの面で0.5mmの精度で調整さ
れているが、少しの力でもレーザ光の光軸が歪んでしま
う惧れがある。そのため、三方にそれぞれ設けられてい
るマーキング装置の光軸を調整した後でフロントカバー
を閉じると、光軸が歪んでしまうことがままあり、何回
も調整を繰り返さなければならず、その度にフロントカ
バーを開閉することになっていた。本発明は、このよう
な不都合を解消するためになされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、被検体の置かれる撮影口
を挟んで少なくともX線発生器とX線検出器とが対向す
るように取付けられた回転部と、この回転部を覆うカバ
ーと、このカバーの開閉に応じて動作するインターロッ
クスイッチと、このインターロックスイッチが動作して
いるときに、インターロックの一部または全部を解除す
るための前記カバー内に設けられたインターロック解除
スイッチとを具備し、被検体のX線CT画像を取得する
X線CT装置および治療計画用X線CT装置において、
前記インターロック解除スイッチの取付位置に対応する
ように、前記カバーに開口部を形成したことを特徴とす
るものである。これにより、メインテナンス時に、架台
部に設けられているインターロック解除スイッチをオン
操作したまま(オフ操作を忘れて)フロントカバーを閉
じてしまったような場合でも、再度フロントカバーを開
くことなく、開口部を通してカバーの外からインターロ
ック解除スイッチのオフ操作が可能であり、作業工数を
大幅に削減することができる。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、被検体の
置かれる撮影口を挟んで少なくともX線発生器とX線検
出器とが対向するように取付けられた回転部と、前記撮
影口の位置に対応付けて光マーカを照射する光発生器
と、この光発生器および前記回転部を覆うカバーとを具
備し、被検体のX線CT画像を取得するとともに取得し
たX線CT画像を元に被検体に対し治療に必要な位置決
めを行う治療計画用X線CT装置において、前記光発生
器の取付位置に対応するように、前記カバーに開口部を
形成したことを特徴とするものである。これにより、フ
ロントカバーを閉じたままで、開口部を通して光発生器
から照射される光の光軸を調整することができるので、
フロントカバーの開閉に伴なう光軸の歪みも防止でき、
調整作業を極めて効率的に実施することができる。
【0008】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2のいずれか1項に記載のX線CT装置お
よび治療計画用X線CT装置において、前記カバーは、
架台の前面を覆うフロントカバーと、架台の両側面を覆
うサイドカバーと、架台の上面を覆うアッパーカバーと
から成るとともに、前記フロントカバーは、周辺が前記
サイドカバーおよびアッパーカバーへ向けて屈曲した屈
曲部を有し、この屈曲部に前記開口部を形成したことを
特徴とするものである。このように、フロントカバーを
補強する効果を有する屈曲部に開口部を形成したので、
フロントカバーの強度の低下を制限できるとともに、カ
バー内に設けられているインターロック解除スイッチや
光発生器の操作が容易となる。さらに、請求項4に記載
の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記
載のX線CT装置および治療計画用X線CT装置におい
て、前記カバーに形成した開口部を塞ぐ化粧板と、前記
カバーに形成した開口部の近傍に少なくとも前記カバー
の端部側に沿って取付けた補強部材とを有すること特徴
とするものである。このように、化粧板によって開口部
を塞いだので、いたずらを防止することができ、かつ、
カバーの端部側に沿って補強部材を取付けたので、開口
部を形成することにより強度が弱くなりがちなカバーの
端部を強化することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るX線CT装置
および治療計画用X線CT装置の実施の形態について、
図1ないし図7を参照して詳細に説明する。なお、これ
らの図において、同一部分には同一符号を付して示して
ある。
【0010】先ず、本発明の第1の実施の形態について
説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態を適用し
た、X線CT装置の架台部の外観を示した斜視図であ
る。X線CT装置の架台部1の表面は、フロントカバー
2、左右のサイドカバー3a、3b、アッパーカバー4
およびバックカバー5で覆われている。また、架台部1
の中央部には、撮影口Rへ被検体を挿通させるための貫
通穴6が形成されており、当然フロントカバー2および
バックカバー5に、その貫通穴6が形成されている。そ
してフロントカバー2の周辺部2aは、サイドカバー3
a、3bおよびアッパーカバー4へ向けて屈曲されてお
り、その先端部がサイドカバー3a、3bおよびアッパ
ーカバー4の端部に重ね合わされている。さらに、フロ
ントカバー2の屈曲された周辺部2aの一部には、常時
は化粧板7によって塞がれている開口部2b(図3参
照)が形成されている。なお、図1において符号8は、
架台部1のベースであり、撮影口Rは、貫通穴6を横切
るX線の通路を意味している。
【0011】このフロントカバー2の上部は、架台部1
の構造体に開閉自在に連結されており、メインテナンス
時などには、図2(a)に示すように跳ね上げ式に開か
れる。そして、架台部1には図示しないがインターロッ
クスイッチが設けられており、フロントカバー2を若干
開いた状態でこのインターロックスイッチが作動して、
架台内部に収納されている全ての機器への電源供給を停
止したり、回転部の回転を阻止するためのブレーキを作
動させるようになっている。なお、メインテナンス時
に、必要に応じて操作してインターロックの一部または
全部を解除するためのスイッチ類を設置したスイッチボ
ックス9が、フロントカバー2を開いた状態で、架台部
1の正面の例えば左端に設けられている。すなわち、ス
イッチボックス9は、図2(a)のA部に設置されてお
り、A部の様子を拡大して図2(b)に示してあるよう
に、スイッチボックス9には、電源スイッチ9a、ブレ
ーキスイッチ9b、その他のメインテナンス用スイッチ
9cなどが設けられている。
【0012】そして、このスイッチボックス9の設置位
置に対応して、前述のフロントカバー2の屈曲された周
辺部2aに、常時は化粧板7によって塞がれている開口
部2bが形成されている。図3(a)は、フロントカバ
ー2の裏側から見たその周辺部2aの部分的な平面図で
あり、この図に示されているように、周辺部2aに開口
部2bが形成されており、この開口部2bの近傍であっ
てフロントカバー2の端部に沿うように、棒状の補強部
材2cが接着されて取付けられている。これは、従来、
フロントカバー2の端部とサイドカバー3a、3bとの
結合部は、端部が重なるだけで十分な強度をもっていな
かったので、このような位置に開口部2bを形成する
と、さらに強度が弱くなる。そこで、開口部2bの近傍
にサイドカバー3aの端部に沿って、図3(b)に図3
(a)のB−B線に沿う断面を示すように、補強部材2
cを接着することにより、強度の低下を防ぐようにした
ものである。
【0013】また、図4は架台部1内に設けられている
回転部10の一実施の形態を示したものである。この回
転部10は例えばドラム状の回転ベース11から成り、
中心部に被検体を挿通するための貫通穴6を有してい
る。そして回転部10は、図示しないが、ベアリングな
どを介して架台部1の構造体に支持され、駆動装置によ
って高速に連続回転させられるものである。回転ベース
11には、X線を発生するX線発生器12と、このX線
発生器12から曝射され被検体を透過したX線を検出す
るためのX線検出器13とが、被検体を挟んで対向する
ように配置されている。また、X線検出器13で検出さ
れた信号を増幅する信号増幅器14がX線検出器13の
近傍に設けられ、X線発生器12の近傍には、X線発生
器12を冷却するための冷却器15が設けられている。
さらに、X線発生器12へ高電圧などを供給するための
電源装置16、17と、この電源装置16、17を制御
するための電源制御器18が設けられている。これら
は、回転ベース11の内周側に適宜の手段で固定されて
いる。
【0014】このように構成された本発明のX線CT装
置において、図2に示したようにフロントカバー2を開
いた状態でメインテナンス作業を実施する。この場合、
通常スイッチボックス9に設けられているスイッチのど
れかをオン操作して、インターロックを解除することに
なる。そして、メインテナンス作業を終了したときに
は、フロントカバー2を閉じて所定の手段により固定
し、架台部1を図1に示すような状態とする。このと
き、作業者が、万一インターロックの復旧操作(オフ操
作)を忘れたことに気がついたとすると、従来は、再度
フロントカバー2を開いて、インターロック解除スイッ
チのオフ操作を実施し、フロントカバー2を閉じて固定
する作業を実施しなければならなかったが、本発明によ
れば、化粧板7を外すことにより、開口部2bが現れ、
この開口部2bを通してスイッチボックス9に設けられ
ている各種のインターロック解除スイッチを操作するこ
とができるので、フロントカバー2を開閉する必要がな
く、作業が極めて効率化される。さらに、もし、インタ
ーロックの復旧操作(オフ操作)を忘れたことに気がつ
かなかったとすると、次のメインテナンス作業時に危険
を伴なうことにもなりかねないが、本発明によれば、メ
インテナンス作業を終了してフロントカバー2を閉じて
固定した後に、開口部2bを通して、スイッチボックス
9の状態を目視で確認することもできるので、より安全
性を高めることができる。このように、本発明の第1の
実施の形態を、X線CT装置に適用した場合について説
明したが、本発明は、治療計画用X線CT装置にも同様
に適用されるものである。
【0015】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図5は、本発明の第2の実施の形態を適用し
た、治療計画用X線CT装置の架台部の外観を示した斜
視図である。治療計画用X線CT装置の架台部21の外
観は、X線CT装置の架台部1に類似しており、後述す
るマーキング装置を備えているために、フロントカバー
22が前面に突出した部分を有する点で異なっている。
【0016】治療計画用X線CT装置の架台部21の表
面は、フロントカバー22、左右のサイドカバー23
a、23b、アッパーカバー24およびバックカバー2
5で覆われている。また、架台部21の中央部には、撮
影口Rへ被検体を挿通させるための貫通穴6が形成され
ており、当然フロントカバー22およびバックカバー2
5に、その貫通穴6が形成されている。そしてフロント
カバー22の周辺部22aは、サイドカバー23a、2
3bおよびアッパーカバー24へ向けて屈曲されてお
り、その先端部がサイドカバー23a、23bおよびア
ッパーカバー24の端部に重ね合わされている。さら
に、フロントカバー22の屈曲された周辺部22aの上
部および両側部には、常時は化粧板27によって塞がれ
ている開口部22bが形成されており、その部分はフロ
ントカバー22の前方へ膨らむように突出している。そ
して、この各開口部22bの丁度反対側すなわち、被検
体が挿通される貫通穴6へ向けて光透過窓29がそれぞ
れ設けられている。ここで、符号28を付したものは架
台部21のベースである。なお、各開口部22bの近傍
であってフロントカバー22の端部に沿うように、図3
に示したと同様の補強部材2cが接着されて取付けられ
ている。このフロントカバー22の上部は、架台部21
の構造体に開閉自在に連結されており、メインテナンス
時などには、図2(a)に示したX線CT装置と同様に
跳ね上げ式に開かれる。また図示していないが、図2
(a)のA部と同様に、治療計画用X線CT装置の架台
部21にも、スイッチボックス9が設けられており、こ
のスイッチボックス9に設けられている各種のインター
ロック解除スイッチを、フロントカバー22の外側から
操作できるように、常時は化粧板7によって塞がれてい
る開口部2bが形成されている。
【0017】さて、図6は、治療計画用X線CT装置の
架台部21内部の要部を概略的に示した正面図である。
中央にベアリングなどを介して支持器31に支持された
回転部10が位置しており、この支持器31は架台部2
1の構造体に支持されている。なお、回転部10にはX
線発生器12やX線検出器13などが配置されている
が、図4に示したものと同様なので詳細な説明は省略す
る。そして、回転部10の前方には、上部と両側部にマ
ーキング装置としてのそれぞれ保持器32a、32b、
32cに保持されたレーザマーカ33a、33b、33
cが設けられている。これらレーザマーカ33a、33
b、33cは、癌などの放射線治療のために、X線CT
画像で把握された病巣位置に一致させるように、被検体
の前面または背面と両側面にマーキングを施すためのも
のであり、被検体へのX線の曝射位置(すなわち、スラ
イス面)に対応付けて、被検体の体表面に垂直または水
平にレーザ光を照射する光発生器である。従って、レー
ザマーカ33a、33b、33cの保持器32a、32
b、32cは、回転部10に配置されているX線発生器
12から曝射され、X線検出器13で検出されるX線の
垂直な入射面(スライス面)からの水平寸法が厳密に規
定されて、架台部21の構造体に支持されたフレーム3
4に固着されている。よって、当該治療計画用X線CT
装置の画像撮影部分にて、被検体のX線CT画像を取得
した後、規定されているX線の入射面からレーザマーカ
33a、33b、33cの取付位置までの寸法分だけ、
被検体を載せたまま寝台の天板を後退させて、レーザマ
ーカ33a、33b、33cからレーザ光を被検体の体
表へ照射すれば、レーザ光のクロスする面が取得したX
線CT画像の面(スライス面)となる。
【0018】なお、図7は、保持器32a、32b、3
2cに保持されたレーザマーカ33a、33b、33c
を、ベース28の一部とともに抜き出して示した斜視図
であるが、この図に示されているように、保持器32
a、32b、32cには、レーザマーカ33a、33
b、33cから照射されるレーザ光の光軸を調整するた
めの調整ネジ35がそれぞれに設けられている。そし
て、この調整ネジ35の位置と、図5で説明したフロン
トカバー22の屈曲された周辺部22aの上部および両
側部に形成された、通常は化粧板27で塞がれている開
口部22bの位置とが対応するようになっている。ま
た、レーザマーカ33aは、その光軸を撮影範囲にわた
って水平方向へ保持器32aに沿って移動することがで
き、レーザマーカ33b、33cは、その光軸を撮影範
囲にわたって垂直方向へ保持器32b、32cに沿って
移動することができる。これらの移動操作は、フロント
カバー22の前面に配置されている操作部36を適宜操
作して行うものである。よって、X線CT画像に描出さ
れている病巣の中心の座標位置に合わせて、レーザマー
カ33a、33b、33cの水平位置と垂直位置を設定
することになる。なお、このレーザ光の照射されている
被検体の体表上の位置に、ペンなどによりマーキングが
施され、被検体を別の放射線治療装置などへ移した後、
そのマーキング位置に合わせて治療のために放射線が照
射される。
【0019】このように構成された本発明の治療計画用
X線CT装置において、レーザマーカ33a、33b、
33cから照射されるレーザ光の光軸を調整する場合
は、フロントカバー22の周辺部22aの上部および両
側部に装着されている化粧板27を外し、そこに形成さ
れている開口部22bを通して、保持器32a、32
b、32cに設けられている調整ネジ35を操作して行
うことになる。このようにすれば、フロントカバー22
を開閉する必要がなく、光軸の調整が極めて容易とな
る。従来は、フロントカバー22を開いて光軸を調整し
た後で、フロントカバー22を閉じると、レーザ光が歪
んでしまうことがあり、サービスマンは経験的にフロン
トカバー22の開閉に伴なう歪みを考慮して、レーザマ
ーカ33a、33b、33cの調整をしていたため、調
整が完了するまでには何度もフロントカバー22を開閉
することがあったが、本発明によりこのような無駄が排
除されるとともに、人間系に頼らずに調整をスムーズに
実施することができる。なお、フロントカバー22を開
いた状態で概略の調整を実施しておき、フロントカバー
22を閉じて微調整をするようにしてもよいことは言う
までもない。また、上述の実施の形態では、カバーに形
成された開口部を通じて、インターロック解除スイッチ
の操作やレーザマーカの光軸調整を行うことについて説
明したが、回転ベースに取付られた構成部品、特に電源
系(電源装置、電源制御器、電源ケーブル)を調整する
ための開口部や、X線発生器などの構成部品とカバーと
の干渉を調整するための開口部をカバーに形成し、メイ
ンテナンス作業を容易にすることもできる。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
ればメインテナンス時に、架台部の内部に設けられてい
るインターロック解除スイッチをオン操作したまま、オ
フ操作を忘れてフロントカバーを閉じてしまったような
場合でも、再度フロントカバーを開くことなく、インタ
ーロック解除スイッチのオフ操作が可能であり、作業工
数を大幅に削減することのできるX線CT装置および治
療計画用X線CT装置が提供される。また、治療計画用
X線CT装置にあっては、フロントカバーを閉じたまま
でレーザマーカから照射されるレーザ光の光軸を調整す
ることができるので、フロントカバーの開閉に伴なうレ
ーザ光の歪みも防止でき、調整作業を極めて効率的に実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したX線CT装置の架台部の外観
を示した斜視図である。
【図2】X線CT装置の架台部のフロントカバーを開い
た状態と、架台部内に設置されているスイッチボックス
を示した説明図である。
【図3】フロントカバーの裏側から見たその屈曲した周
辺部の部分的な説明図である。
【図4】架台部内に設けられている回転部の概略を示し
た説明図である。
【図5】本発明を適用した治療計画用X線CT装置の架
台部の外観を示した斜視図である。
【図6】治療計画用X線CT装置の架台部内部の要部を
概略的に示した正面図である。
【図7】保持器に保持されたレーザマーカを、ベースの
一部とともに抜き出して示した斜視図である。
【符号の説明】
1、21 架台部 2、22 フロントカバー 2a、22a 周辺部 2b、22b 開口部 2c 補強部材 7 化粧板 10 回転部 32 保持器 33 レーザマーカ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の置かれる撮影口を挟んで少なく
    ともX線発生器とX線検出器とが対向するように取付け
    られた回転部と、この回転部を覆うカバーと、このカバ
    ーの開閉に応じて動作するインターロックスイッチと、
    このインターロックスイッチが動作しているときに、イ
    ンターロックの一部または全部を解除するための前記カ
    バー内に設けられたインターロック解除スイッチとを具
    備し、被検体のX線CT画像を取得するX線CT装置お
    よび治療計画用X線CT装置において、前記インターロ
    ック解除スイッチの取付位置に対応するように、前記カ
    バーに開口部を形成したことを特徴とするX線CT装置
    および治療計画用X線CT装置。
  2. 【請求項2】 被検体の置かれる撮影口を挟んで少なく
    ともX線発生器とX線検出器とが対向するように取付け
    られた回転部と、前記撮影口の位置に対応付けて光マー
    カを照射する光発生器と、この光発生器および前記回転
    部を覆うカバーとを具備し、被検体のX線CT画像を取
    得するとともに取得したX線CT画像を元に被検体に対
    し治療に必要な位置決めを行う治療計画用X線CT装置
    において、前記光発生器の取付位置に対応するように、
    前記カバーに開口部を形成したことを特徴とする治療計
    画用X線CT装置。
  3. 【請求項3】 前記カバーは、架台の前面を覆うフロン
    トカバーと、架台の両側面を覆うサイドカバーと、架台
    の上面を覆うアッパーカバーとから成るとともに、前記
    フロントカバーは、周辺が前記サイドカバーおよびアッ
    パーカバーへ向けて屈曲した屈曲部を有し、この屈曲部
    に前記開口部を形成したことを特徴とする請求項1また
    は請求項2のいずれか1項に記載のX線CT装置および
    治療計画用X線CT装置。
  4. 【請求項4】 前記カバーに形成した開口部を塞ぐ化粧
    板と、前記カバーに形成した開口部の近傍に少なくとも
    前記カバーの端部側に沿って取付けた補強部材とを有す
    ること特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1
    項に記載のX線CT装置および治療計画用X線CT装
    置。
JP2000083777A 2000-03-24 2000-03-24 X線ct装置および治療計画用x線ct装置 Pending JP2001269332A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000083777A JP2001269332A (ja) 2000-03-24 2000-03-24 X線ct装置および治療計画用x線ct装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000083777A JP2001269332A (ja) 2000-03-24 2000-03-24 X線ct装置および治療計画用x線ct装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001269332A true JP2001269332A (ja) 2001-10-02

Family

ID=18600355

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000083777A Pending JP2001269332A (ja) 2000-03-24 2000-03-24 X線ct装置および治療計画用x線ct装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001269332A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005095577A (ja) * 2003-08-21 2005-04-14 Terumo Corp 輸液装置
JP2006051215A (ja) * 2004-08-12 2006-02-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 放射線治療装置用治療台
JP2006212421A (ja) * 2005-01-05 2006-08-17 Toshiba Corp X線ct装置
JP2008522702A (ja) * 2004-12-09 2008-07-03 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 内腔内ct位置特定マーキングレーザ
US7679073B2 (en) 2007-02-16 2010-03-16 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Medical device
JP2011125747A (ja) * 2005-01-05 2011-06-30 Toshiba Corp X線ct装置
WO2014058768A1 (en) * 2012-10-08 2014-04-17 Carestream Health, Inc. Extremity imaging apparatus for cone beam computed tomography
KR101476250B1 (ko) * 2014-02-28 2014-12-26 성균관대학교산학협력단 방사선 진단 장치의 변위 측정 시스템
US8986206B2 (en) 2005-07-16 2015-03-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Health care apparatus and method
US9277899B2 (en) 2009-05-04 2016-03-08 Carestream Health, Inc. Extremity imaging apparatus for cone beam computed tomography
JP2016112307A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 株式会社東芝 架台及び医用画像診断装置
US9949703B2 (en) 2015-03-17 2018-04-24 Carestream Health, Inc. Extremity imaging apparatus

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4638694B2 (ja) * 2003-08-21 2011-02-23 テルモ株式会社 輸液装置
JP2005095577A (ja) * 2003-08-21 2005-04-14 Terumo Corp 輸液装置
JP2006051215A (ja) * 2004-08-12 2006-02-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 放射線治療装置用治療台
JP2008522702A (ja) * 2004-12-09 2008-07-03 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 内腔内ct位置特定マーキングレーザ
JP2006212421A (ja) * 2005-01-05 2006-08-17 Toshiba Corp X線ct装置
JP2011125747A (ja) * 2005-01-05 2011-06-30 Toshiba Corp X線ct装置
US8986206B2 (en) 2005-07-16 2015-03-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Health care apparatus and method
US7679073B2 (en) 2007-02-16 2010-03-16 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Medical device
US9770214B2 (en) 2009-05-04 2017-09-26 Carestream Health, Inc. Extremity imaging apparatus for cone beam computed tomography
US9597044B2 (en) 2009-05-04 2017-03-21 Carestream Health, Inc. Extremity imaging apparatus for cone beam computed tomography
US10307115B2 (en) 2009-05-04 2019-06-04 Carestream Health, Inc. Extremity imaging apparatus for cone beam computed tomography
US9277899B2 (en) 2009-05-04 2016-03-08 Carestream Health, Inc. Extremity imaging apparatus for cone beam computed tomography
US10010295B2 (en) 2009-05-04 2018-07-03 Carestream Health, Inc. Extremity imaging apparatus for cone beam computed tomography
WO2014058768A1 (en) * 2012-10-08 2014-04-17 Carestream Health, Inc. Extremity imaging apparatus for cone beam computed tomography
US9717467B2 (en) 2012-10-08 2017-08-01 Carestream Health, Inc. Extremity imaging apparatus for cone beam computed tomography
US9907516B2 (en) 2012-10-08 2018-03-06 Carestream Health, Inc. Extremity imaging apparatus for cone beam computed tomography
US10034641B2 (en) 2012-10-08 2018-07-31 Carestream Health, Inc. Extremity imaging apparatus for cone beam computed tomography
CN105188542A (zh) * 2012-10-08 2015-12-23 卡尔斯特里姆保健公司 用于锥形束计算机断层摄影的肢体成像装置
US10405812B2 (en) 2012-10-08 2019-09-10 Carestream Health, Inc. Extremity imaging apparatus for cone beam computed tomography
KR101476250B1 (ko) * 2014-02-28 2014-12-26 성균관대학교산학협력단 방사선 진단 장치의 변위 측정 시스템
JP2016112307A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 株式会社東芝 架台及び医用画像診断装置
US9949703B2 (en) 2015-03-17 2018-04-24 Carestream Health, Inc. Extremity imaging apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE69737264T2 (de) Digitales bildaufnahmesystem mittels bestrahlenden protonen
JP4228018B2 (ja) 医療装置
WO2020112677A3 (en) Optimized scanning methods and tomography system using region of interest data
JP4268794B2 (ja) 電子照射野撮像による線質の測定及び線量の測定を行うためのシステム及び方法
JP2001269332A (ja) X線ct装置および治療計画用x線ct装置
JPH06233831A (ja) 定位的放射線治療装置
EP1419799A4 (en) RADIOLOGICAL TREATMENT DEVICE
JP2010537784A (ja) 患者支持デバイス
JP2008068093A (ja) 患者の照射すべきターゲットボリュームに照射プロセスの照射野を適合させる方法および放射線治療装置
US20210283425A1 (en) Radiography and radiotherapy apparatus
JP6654102B2 (ja) 粒子線治療システム
US20070189442A1 (en) Self-shielded ct scanner
JP4064952B2 (ja) 放射線治療装置および放射線治療装置の動作方法
WO2009153832A1 (ja) 治療台システム
JPH078483A (ja) セファロスタット用軟組織フィルター装置
US20030086529A1 (en) System and method for positioning an electronic portal imaging device
JP4664489B2 (ja) 放射線治療計画システム
JP2006507864A (ja) 放射線治療装置およびその操作方法
US20230398377A1 (en) Image guided radiotherapy apparatus and control method therefor
JP2013524882A (ja) 医療用放射線療法でx線を使って軟部組織部分を強調するデバイス
KR20180010758A (ko) 다중 에너지 영상치료기
JP4382014B2 (ja) 放射線治療装置
JP3707967B2 (ja) 陽子線治療システムの治療台
JP2010068908A (ja) 粒子線治療装置
JP2895716B2 (ja) 放射線治療装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050427

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050620