JP2001269160A - 自動核酸精製装置 - Google Patents

自動核酸精製装置

Info

Publication number
JP2001269160A
JP2001269160A JP2001009050A JP2001009050A JP2001269160A JP 2001269160 A JP2001269160 A JP 2001269160A JP 2001009050 A JP2001009050 A JP 2001009050A JP 2001009050 A JP2001009050 A JP 2001009050A JP 2001269160 A JP2001269160 A JP 2001269160A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nucleic acid
solution
solutions
plate
well plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001009050A
Other languages
English (en)
Inventor
Hanoh Park
翰▲吾▼ 朴
Hanee Park
翰怡 朴
Namsun Kwon
南旋 權
Insuk Joung
仁皙 鄭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bioneer Corp
Original Assignee
Bioneer Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from KR10-2000-0056037A external-priority patent/KR100384936B1/ko
Application filed by Bioneer Corp filed Critical Bioneer Corp
Publication of JP2001269160A publication Critical patent/JP2001269160A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 核酸分離精製を自動化し、多数の試料より、
短時間で核酸を大量に分離精製することができる自動核
酸精製装置の提供。 【解決手段】 本装置は、各種核酸含有溶液と試薬溶液
を供給する溶液供給部と、前記溶液供給部に貯蔵された
各種溶液を移送する流路21と、前記各種溶液の選択と
移送を制御する各制御バルブと、前記各種溶液を定量吸
入又は排出するシリンジ23と、前記シリンジに流路を
通してそれぞれ連結された分注ニドル26と、前記分注
ニドル又はマルチウェルプレートを上下左右に移動させ
る移動手段と、前記マルチウェルプレートの溶液を減圧
濾過する真空ブロック41と、前記マルチウェルプレー
トを多数個装着して上下方向に移送するマルチウェルプ
レートラックと、前記マルチウェルプレートラックを通
して移送されたマルチウェルプレートが装着される多数
のマルチウェルプレートブロック40とを作動させ制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動核酸精製装置に
係り、特に細胞培養液などの核酸含有溶液から核酸を自
動化方法により分離及び精製する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】核酸含有溶液から核酸を分離及び精製す
る過程は、遺伝子操作のための全ての過程、即ち遺伝子
増幅、塩基序列分析、遺伝子再組合などを行うときに求
められる必修的な過程である。現在まで、血液、喀痰、
生体組織、動物細胞、植物組織、大腸菌、ビールスなど
の生体試料と電気泳動ゲルから核酸を分離及び精製する
ための多様な方法が一般に知られている。
【0003】例えば、加熱法(boiling method; holm
es, D.S. and M. Quigley, 1981, Anal. Bi
ochem. 114:193)及びアルカリ溶菌法(alkaline
lysismethod; Birnboim、H.C.及びJ.Doly、1
979、Nucleic Acids Res.7:1513)が、大腸
菌及び他のバクテリアを形質変換させて得た形質転換体
からプラスミドDNAをを分離及び精製する方法として
一般に知られている。
【0004】また、高純度核酸を得るための方法とし
て、塩化セシウム 密度勾配遠心分離によるプラスミド
DNAの分離及び精製の方法が知られているが、この方
法は時間が結構かかるばかりでなく、洗剤媒介溶解(det
ergent −mediated lysis) 段階と、プロテアーゼ処
理段階と、有機溶媒精製及びエタノール沈殿の段階と、
を含んでいるので、核酸を短時間で大量に分離及び精製
するための商業的な方法として採択するのは難しい。
【0005】一方、NaI又はNaCIO などのカ
オトロピック塩の存在下で核酸含有溶液内の核酸をシリ
カ又はガラス表面に吸着させて分離する方法がよく知ら
れている(Marko、 M. A. et al. 1982. A p
rocedure for the largescale isolation of hig
hly purified plasmid DNA using alkalineextrac
tion and binding to glass powder. Anal. Bio
chem. 121:382−387; Vogeistein. B. e
t al. 1979. Preparative andanalytical pur
ification of DNA from agarose. Proc. Natl.
Acad.Sci. USA 76:615−619)。このよう
なシリカ又はガラス表面に核酸のカオトロピック塩誘導
吸着方法は、細胞溶解液から染色体及びプラスミドDN
Aを分離及び精製する一般的な方法である(Buffone, G.
J., et al. 1991. Clin. Chem. 37., 1
945)。
【0006】上記の核酸吸着反応は、核酸が吸着される
表面を持つシリカ粒子懸濁溶液や圧縮されたガラス繊維
を用いて、pH4〜pH5のグアニジン塩酸塩緩衝溶液
内、又はpH7.5〜pH8の4Mのヨウ化ナトイウム
緩衝溶液内で行われる。
【0007】最近、遺伝体研究、血液検査、作物種子検
査、農産物検疫、微生物環境検査などには一回に多数の
試料からDNAを分離及び精製することができる装備が
求められている。核酸の分離及び精製の過程は塩基序列
認識、遺伝子増幅、クローニングなどに必修的な過程で
あるが、従来の手動操作によって核酸を分離及び精製す
る場合には多くの時間と労働が求められると共に、作業
者の熟練度に応じて、精製される核酸の量も異なる。
【0008】従って、かかる問題点を解決するための核
酸分離精製装置が開発されつつあるが、これまで開発さ
れた核酸精製装置は、一回に処理可能な試料の数が制限
され、核酸含有溶液の連続的な供給が不可能であるた
め、核酸を短時間で大量に精製することができない、さ
らに各種溶液の注入過程で一回用分注チップを用いるた
め、多くの稼動費用がかかり、濾過過程及び核酸吸着過
程が完全に自動化されなかった。
【0009】従って、該当業界では、自動化された方法
で多数の試料から同時に核酸を分離及び精製することが
でき、一回用分注チップの代わりに反復使用可能な分注
器具を利用する自動化核酸精製装置の開発が求められて
いる.。このような自動核酸精製装置を製作するために
は、多様な種類の試料を所定の順序に従って選択し、精
密に定量注入する分注器具を必要とする。
【0010】しかし、現在まで開発された回転方式の多
チャネルバルブは、流路の接点で試料が外部に漏出され
るか、液体試料が分注二ドルの末端に液滴形状に残留す
るようになるという問題点があるため、多様な種類の試
料を逐次精密に定量注入すべき自動核酸精製装置に用い
ることができなかった。
【0011】従って、自動核酸分離精製装置は、試料の
外部漏出を極小化し、試料をパルス方式で供給して分注
二ドルの末端に液滴が形成される現象を防止することに
より、より厳密な定量注入を可能にする新しい方式の分
注装置を必要とする。
【0012】また、多様な種類の核酸含有試料から自動
化方法で同時に核酸を分離及び精製するためには、多様
な種類の核酸含有試料を所定の順序に従って連続的に供
給する装置の開発が求められている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来の
問題点を解決するためのもので、その目的は核酸分離精
製の全過程を自動化し、一回に多数の試料を処理するこ
とにより、短時間で核酸を大量に精密に分離及び精製す
ることができる自動核酸精製装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の自動核酸精製装置は、各種核酸含有溶液と
試薬溶液を供給する溶液供給部10と、前記溶液供給部
に貯蔵された各種溶液を移送する多数の流路21と、前
記各種溶液の選択と移送を制御する制御バルブ22、2
4、25と、前記各種溶液を定量吸入又は排出する多数
のシリンジ23と、前記多数のシリンジに流路を通して
それぞれ連結された多数の分注二ドル26と、前記多数
の分注二ドル又はマルチウェルプレートを上下左右に移
動させる移動手段30と、前記マルチウェルプレートの
溶液を減圧濾過する真空ブロック41と、前記マルチウ
ェルプレートを多数個装着して上下方向に移送するマル
チウェルプレートラック31と、前記マルチウェルプレ
ートラックを通して移送されたマルチウェルプレートが
装着される多数のマルチウェルプレートブロック40
と、前記各種溶液の選択と移動のための前記制御バルブ
の作動、溶液の定量吸入及び排出のための前記多数のシ
リンジの作動、これらシリンジに連結された多数の分注
二ドルの移動、前記マルチウェルプレートラックに装着
された前記多数のマルチウェルプレートの逐次的な移
送、前記渦動装置ブロックの稼動及び前記真空ブロック
の逐次的な稼動などを入力されたプログラムに応じて制
御する制御部と、を含むことを特徴とする。
【0015】また、本発明の自動核酸精製装置は選択的
に、前記分注二ドルを装着されたまま洗浄する洗浄ブロ
ック60及び/又は前記マルチウェルプレートを揺り動
かす渦動装置50を付設して含むことができる。
【0016】本発明の自動核酸精製装置の作動は、予め
入力されたプログラムに応じて逐次的な作業の進行を指
示、調節、断続する前記制御部により制御される。本発
明の自動核酸精製装置の機械的作動中でモーターの駆動
は制御部の電気的信号により制御され、バルブの開閉及
び溶液の移動は制御部から発生する電気的信号に応じて
コンプレッサ及び/又はポンプ(図示せず)で発生させた
空気圧の作用により作動される。
【0017】前記制御部は予め一般に知られた各種記憶
装置、演算装置、入出力装置などが備えられた従来のコ
ンピューターからなる。前記制御部には核酸の分離及び
精製の過程の各段階を制御するコンピュータープログラ
ムが入力され、該コンピュータープログラムとしては現
在市販している各種工程制御用ソフトウェアが用いられ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ、本
発明の自動核酸精製装置を詳細に説明する。以下の添付
図面の内容は本発明の自動核酸精製装置を例示して説明
するためのものであるだけで、本発明の範囲を限定する
ものではない。
【0019】図1は本発明による自動核酸精製装置の主
要部の斜視図である。溶液供給部10は装置の下部に位
置し、細胞培養液などの各種核酸含有溶液、細胞溶解用
緩衝液、核酸吸着用緩衝液(バインディング緩衝液)、核
酸洗浄用緩衝液、溶離緩衝液(核酸脱着用緩衝液)、蒸留
水、洗浄液などを供給する容器や、真空ブロックから排
出される廃液を入れる容器などが配置される。
【0020】溶液分注部20は、図5aに示すように、
前記溶液供給部10と流路21とを通して連結され、前
記流路21を通した溶液移送を制御する第1制御バルブ
22と、前記流路1を通してピストンの作用によって溶
液の定量を吸入又は排出するシリンジ23と、前記シリ
ンジ23から排出される溶液が溶液供給部へ逆流しない
ように制御する第2制御バルブ24と、前記シリンジ2
3から供給された溶液をマルチウェルプレートの各ウェ
ルに分注する分注二ドル26と、前記シリンジ23と分
注二ドル26との間で溶液の流れを制御する第3制御バ
ルブ25と、を含んでいる。
【0021】第1制御バルブ22が開放されたら溶液供
給部から流路21aを通して溶液が供給されるが、この
時は第2制御バルブ24の遮断により溶液がシリンジ内
部に流入されない。次いで、第1制御バルブ22の遮断
により、第2制御バルブ24が開放されると同時に、モ
ーターで駆動されるピストンの作用によって溶液がシリ
ンジ23の内部に定量吸入される。前記多数のシリンジ
は多数の流路21bと第3制御バルブ25とを通して前
記多数の分注二ドルとそれぞれ連結されている。前記多
数のシリンジの内部に定量吸入された前記溶液は、モー
ターで駆動されるピストンの作動により定量的に排出さ
れ、開放された第2制御バルブを通過して多数の分注二
ドルに移送され、第2制御バルブの遮断により溶液供給
部に逆流されない。
【0022】このように移送された溶液は分注二ドル2
6を通してマルチウェルプレート内の各ウェル(well)に
注入される。このように、モーターにより稼動されるピ
ストンを持つシリンジを用いることにより、各ウェルに
注入する溶液の量を1μl誤差範囲以内に調節すること
ができる。また、シリンジ23は、ピストンの反復的な
稼動によって溶液の吸入及び排出の過程を反復的に遂行
することができるので、洗浄緩衝液や洗浄液を通過させ
て分注二ドル26を洗浄するか、互いに異なる溶液を混
合する機能を遂行することもできる。
【0023】図5bは前記制御バルブの詳細図であっ
て、これは溶液供給部10から供給された溶液が流路を
通してシリンジに流入されることを制御する第1制御バ
ルブ22、シリンジの間で溶液の逆流を制御する第2制
御バルブ24、及びシリンジと分注二ドルとの間で溶液
の流れを制御する第3制御バルブ25の断面を示してい
る。
【0024】これらは多数のブロックの組合からなり、
ブロック内に流路が形成されている。各ブロック上には
溝が形成されており、この溝はメンブランで覆われてお
り、溝には空気圧を加える管が連結されているので、こ
の管を通して空気圧が加えられると、溝上に覆われてい
るメンブランが膨張して流路を遮断する役割をする。溶
液は加圧によって溶液瓶から流路を通して供給され、第
1制御バルブ22、第2制御バルブ24、及び第3制御
バルブ25を通してシリンジと分注二ドルとへの流れが
選択的に調節される。本発明の自動核酸精製装置には、
通常のソレノイドバルブを制御バルブとして用いること
ができ、好ましくは大韓民国特許出願第10−2000
−0055968号の明細書に詳細に開示された多チャ
ネル定量制御バルブ装置を用いることができる。
【0025】ラック31を通してマルチウェルプレート
ブロック40に移送される各種マルチウェルプレート
は、細胞培養溶液含有プレート、細胞溶解物を濾過する
ための第1フィルタープレート(トラッピングフィルタ
ープレート)、核酸を吸着させるための第2フィルター
プレート(バインディングフィルタープレート)、及び第
2フィルタープレートから核酸を回収するための回収用
フィルタープレートを含む。
【0026】本発明の自動核酸精製装置には、現在市販
されている標準マルチ−ウェルプレート、例えば、96
(12×8)ウェルプレートを用いることができる。これ
らプレートに挿着されるウェルは通常核酸の分離及び精
製の実験に用いられる円周形状のチューブである可能性
もあり、内部下部に前記トラッピングフィルターやバイ
ンディングフィルターなどが装着され、床面には真空ポ
ンプに連結されることができる真空吸入口が形成されて
いるので、真空による減圧濾過が可能な形態のウェルで
ある。
【0027】第1フィルタープレートに挿着されるトラ
ッピングフィルターは、常圧では細胞溶解液を透過させ
ないが、細胞溶解液に遠心力が加えられるか又は減圧吸
入する場合には細胞溶解物(lysate)の中で蛋白質、ゲノ
ムDNA、各種細胞残留物などは透過させずプラスミド
含有溶液は透過させる機能を遂行する。このような機能
を持っていると知られた従来の疎水性フィルターをトラ
ッピングフィルターとして本発明の自動核酸精製装置に
用いることができる。本発明の自動核酸精製装置に適し
たトラッピングフィルターは、ポリオレフィン系樹脂フ
ィルター層と疎水性によって表面処理されたガラスフィ
ルター層とが結合された二重層フィルターであり、大韓
民国特許出願第10−2000−0054999号に詳
細に開示されている。
【0028】第2フィルタープレートに挿着されるバイ
ンディングフィルターは、カオトロピック塩の存在下で
核酸を選択的に吸着するフィルター層(核酸吸着層)と、
常圧で核酸含有溶液の透過を防止する疎水性フィルター
層と、からなる多重層フィルターである。前記核酸吸着
層は、カオトロピック塩の存在下では核酸を選択的に吸
着するが、 Tris−HCl溶液などの溶離緩衝液を
添加すれば核酸を脱着させる機能を遂行する。前記疎水
性フィルター層は、常圧では溶液の透過を防止するが、
溶液に遠心力が加えられる時又は減圧濾過時には溶液を
透過させる機能を行う。このような機能を持っていると
知られた多様な種類の従来のフィルターをバインディン
グフィルターとして本発明の自動核酸精製装置に用いる
ことができ、好ましくは大韓民国特許出願第10−20
00−0054999号に開示された多重層バインディ
ングフィルターを用いることができる。
【0029】本発明の自動核酸精製装置はマルチウェル
プレートを移送するラック31及びチャッキングアーム
32を含む。ラック31は、図2に示すように、多数の
プレートを収納して上下移動を可能にするプレート収納
テーブル33と、前記収納テーブル33を上下に移動さ
せるための駆動手段と、からなる。前記駆動手段はタイ
ミングベルト、タイミングベルトの両側に設けられたシ
ャフト、下面に設けられたボールブッシュ、及びモータ
ーからなり、シャフトの回転により、プレート収納テー
ブル33が移動し、装着されたマルチウェルプレートを
マルチウェルプレートブロック40に移送する。
【0030】前記ラック31によってマルチウェルプレ
ートブロックに移送されたマルチウェルプレートに、分
注二ドルを通して各種溶液が注入される。前記チャッキ
ングアーム32は、このように処理されたマルチウェル
プレートを上下左右に動かして渦動装置50や真空ブロ
ック41に移動させる機能を遂行する。また、チャッキ
ングアーム32には、プレートカバーを真空吸着してプ
レートから分離させる真空吸着パッドが装着されてい
る。
【0031】図4に示すように、前記移動手段30は、
分注二ドル26とチャッキングアーム32を前後( Y
軸) 、左右( X軸) 、上下( Z軸) の方向軸に移動させ
るための手段である。各方向軸にLM(linear motio
n) ガイド、タイミングベルト、及びステッピング(step
ping) モーターが設けられて分注二ドル及びチャッキン
グアーム32を移動させる。
【0032】上下(Z 軸) 方向軸移動のために、左右(
Y軸) 方向軸のLMガイドの両側に一対のボールスプラ
インを装着し、Y軸のLMガイド上にZ軸方向に連結ブ
ラケットを付着し、前記連結ブラケットの両側に2個の
タイミングベルトを装着し、分注二ドルとチャッキング
アーム32とを連結してモーターでボールスプラインを
回転させることにより、分注二ドルとチャッキングアー
ムとを独立的に移動させる。
【0033】真空ブロック41は、床面に真空吸入管が
形成されている真空容器42と真空容器の上端の縁部を
覆うカバーとからなる。真空容器42の床面の真空吸入
管は、真空ポンプに連結されて真空容器42の内部圧力
を減圧させる役割をする。真空ブロックカバーは、モー
ターの駆動により開閉され、マルチウェルプレートの端
部を真空容器の上端の縁部に密着させて密閉させる役割
をする。
【0034】図4の本発明の自動核酸精製装置の平面図
に示すように、分注二ドルの洗浄手段として使用される
洗浄ブロック60は、本発明の自動核酸精製装置に選択
的に採択される手段であって、殺菌液が流れる区画61
と蒸留水が流れる区画62とに区分される。
【0035】図4に示すように、本発明の自動核酸精製
装置はマルチウェルプレートとプレートカバーを、使用
後に装置外部に排出する排出口70を付設して含むこと
ができる。
【0036】上述した如き本発明の自動核酸精製装置を
用いて核酸含有生体試料から核酸を分離及び精製する方
法は次のようである。核酸含有生体試料溶液を満たした
マルチウェルプレートから、分注二ドル26を用いて試
料を第1フィルター(トラッピングフィルター)プレート
に移す。
【0037】真空ブロック41の真空容器42の下部に
第2フィルタープレート(バインディングプレート)を装
着し、真空容器にカバーをかけた後、その上に前記第1
フィルター(トラッピングフィルター)プレートを装着す
る。真空ブロックを稼動させ、第1フィルタープレート
に満たされた核酸含有生体試料溶液を減圧濾過すること
により、細胞残留物、蛋白質、ゲノムDNAなどは第1
フィルタープレートのトラッピングフィルターで濾過
し、プラスミド含有溶液は第2フィルター(バインディ
ングフィルター)プレートに捕集する。
【0038】プラスミド含有溶液が入っている第2フィ
ルタープレートに分注二ドルを通してカオトロピック塩
含有のバインディング緩衝液を注入することによりプラ
スミドをバインディングフィルターに吸着させる。この
ように吸着されたプレスミドに洗浄緩衝液を添加し、前
記真空容器に装着して洗浄液を排出させる過程を数回繰
り返し、吸着されたプラスミドを乾燥させる。
【0039】回収用フィルタープレートを真空ブロック
の下部に装着しカバーをかけた後、プラスミドが吸着さ
れた第2フィルタープレートを真空ブロックの上部に装
着し、Tris−HCl溶液などの溶離緩衝液を分注二
ドルを通して注入する。このように溶離緩衝液を添加し
て核酸をフィルター表面から脱着させた後に真空ブロッ
クを稼動させることにより、脱着された核酸を第2フィ
ルタープレートから回収用プレートに捕集する。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動核酸
精製装置は、多数のシリンジと制御バルブとからなる溶
液分注装置を採択することにより、多様な種類の核酸含
有試料から核酸を同時に分離及び精製することができる
ようにし、しかも各種溶液のより精密な定量注入を可能
にする。また、本発明の自動核酸精製装置は、一回用分
注チップを使用せず、装着されたまま洗浄及び反復使用
が可能な分注二ドルを用いることにより、従来の核酸の
分離精製過程にかかる消耗品の費用を節減することがで
きる。さらに、本発明の自動核酸精製装置は、多数のプ
レートを装着して逐次移送するラック及び移送装置を採
択することにより、核酸含有試料を連続的に供給するこ
とができるようにし、且つプレートの移動過程、装着過
程、及び真空ブロックによる減圧濾過過程を自動化して
核酸の分離及び精製の過程を連続的に進行できるように
することにより、細胞培養液などの核酸含有試料から高
純度の核酸を短時間で大量に分離及び精製することがで
きる。
【0041】尚、本発明の自動核酸精製装置を用いるこ
とにより、遺伝子操作に最も頻繁に行われる核酸精製過
程を自動化し、より精密に進行することができ、しかも
従来の一連の手動作業の代わりに自動化された装置を利
用することにより、多数の試料から短時間で大量の核酸
を精製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の自動核酸精製装置の主要部の斜視図
である。
【図2】 本発明の自動核酸精製装置の正面図である。
【図3】 本発明の自動核酸精製装置の側面図である。
【図4】 本発明の自動核酸精製装置の平面図である。
【図5】 図5aは本発明の自動核酸精製装置の分注装
置の正面図である。図5bは本発明の自動核酸精製装置
の制御バルブの断面図である。
【符号の説明】
10 溶液供給部 20 溶液分注部 21 流路 22 第1制御バルブ 23 シリンジ 24 第2制御バルブ 25 第3制御バルブ 26 分注二ドル 30 プレート移動装置 31 ラック 32 チャッキングアーム 40 マルチウェルプレート 41 真空ブロック 50 渦動装置 60 洗浄ブロック 70 排出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 權 南旋 大韓民国忠清北道清原郡南二面尺北里124 番地 株式會社 バイオニア内 (72)発明者 鄭 仁皙 大韓民国忠清北道清原郡南二面尺北里124 番地 株式會社 バイオニア内 Fターム(参考) 4B024 AA20 HA20 4B029 AA23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶液供給部10と、前記溶液供給部に貯
    蔵された各種溶液を移送する多数の流路21と、前記各
    種溶液の選択と移送を制御する制御バルブ22、24、
    25と、前記各種溶液を定量吸入又は排出する多数のシ
    リンジ23と、前記シリンジに流路を通してそれぞれ連
    結された多数の分注二ドル26と、前記多数の分注二ド
    ル又はマルチウェルプレートを上下左右に移動させる移
    動手段30と、前記マルチウェルプレートの溶液を減圧
    濾過する真空ブロック41と、前記マルチウェルプレー
    トを多数個装着して上下方向に移送するマルチウェルプ
    レートラック31と、前記マルチウェルプレートラック
    を通して移送されたマルチウェルプレートが装着される
    多数のマルチウェルプレートブロック40と、前記各種
    溶液の選択と移送のための前記制御バルブの作動、溶液
    の定量吸入及び排出のための前記多数のシリンジの作
    動、これらシリンジに連結された分注二ドルの移動、前
    記マルチウェルプレートラックに装着された前記多数の
    マルチウェルプレートの逐次的な移送、前記多数のマル
    チウェルプレートの前記真空のブロックへの移動及び装
    着、前記真空ブロックの逐次的な稼動などを入力された
    プログラムに応じて制御する制御部と、を含むことを特
    徴とする自動核酸精製装置。
  2. 【請求項2】 前記マルチウェルプレートを振り動かす
    渦動装置50を付設して含むことを特徴とする請求項1
    記載の自動核酸精製装置。
  3. 【請求項3】 前記分注二ドルを洗浄する洗浄ブロック
    60を付設して含むことを特徴とする請求項1または請
    求項2のいずれかに記載の自動核酸精製装置。
  4. 【請求項4】 前記洗浄装置60は殺菌液が流れる区画
    61と蒸留水が流れる区画62とに区分されていること
    を特徴とする請求項3記載の自動核酸精製装置。
  5. 【請求項5】 前記ラック31は多数のプレートの上下
    移動を可能にするプレート収納テーブル33とこれを上
    下に移動させるための駆動手段とからなることを特徴と
    する請求項1記載の自動核酸精製装置
JP2001009050A 2000-03-24 2001-01-17 自動核酸精製装置 Pending JP2001269160A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR20000015206 2000-03-24
KR2000-15206 2000-09-23
KR2000-56037 2000-09-23
KR10-2000-0056037A KR100384936B1 (ko) 1999-10-02 2000-09-23 자동핵산정제장치

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001269160A true JP2001269160A (ja) 2001-10-02

Family

ID=26637624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001009050A Pending JP2001269160A (ja) 2000-03-24 2001-01-17 自動核酸精製装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001269160A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006129861A (ja) * 2004-10-06 2006-05-25 Japan Science & Technology Agency 閉環状dnaを簡易に調製する方法、キット及び装置
JP2012523820A (ja) * 2009-03-11 2012-10-11 バイオニア コーポレーション リアルタイム核酸分析統合装置及びそれを利用したターゲット核酸の検出方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006129861A (ja) * 2004-10-06 2006-05-25 Japan Science & Technology Agency 閉環状dnaを簡易に調製する方法、キット及び装置
JP2012523820A (ja) * 2009-03-11 2012-10-11 バイオニア コーポレーション リアルタイム核酸分析統合装置及びそれを利用したターゲット核酸の検出方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8597878B2 (en) Device and procedure for automated isolation and purification of nucleic acids from complex starting materials of the users choice
CN106999928B (zh) 核酸提纯盒
JP5292267B2 (ja) 試料処理装置、試料処理方法及びこれらに使用する反応容器
JPH11266864A (ja) 核酸の精製方法および精製用装置
JP3752417B2 (ja) 核酸の精製方法および精製装置
US20110015381A1 (en) Instrument and method for collecting nucleic acids
JP2001070827A (ja) 核酸・蛋白質精製装置
KR20090107927A (ko) 자동정제장치, 멀티 웰 플레이트 키트 및 생물학적 시료로부터 핵산을 추출하는 방법
US6551556B1 (en) Automatic DNA purification apparatus
JP3425902B2 (ja) 検体の前処理装置
JP4478588B2 (ja) 特定物質回収装置及びこれを用いた核酸抽出装置
US7025876B2 (en) Sample processing device and sample processing method
CN111989390A (zh) 用于从样品提取生物分子的系统及相关方法
TW201842180A (zh) 核酸分離裝置
KR100384936B1 (ko) 자동핵산정제장치
JP2001136955A (ja) 自動核酸精製装置
JP2001269160A (ja) 自動核酸精製装置
JP4431506B2 (ja) 核酸抽出装置
JP2002191351A (ja) 核酸の精製用装置および核酸捕捉用チップ
JP5599488B2 (ja) 試料処理方法
JP2000346852A (ja) 核酸精製用試薬パックおよび核酸精製装置
EP1437407B1 (en) Apparatus for collecting nucleic acid and method of collecting nucleic acid
KR100211129B1 (ko) 분주기를 이용한 액체처리방법 및 그 장치
JP2003040898A (ja) 反応容器及びこれを用いる合成dnaの精製方法
WO2004048564A1 (ja) 検体前処理デバイス