JP2001268455A - ゲーム時間管理機能付きテレビ受像機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テレビゲームに夢中になっても、長時間テレ
ビゲームを続けることができないようにする。 【解決手段】 テレビ受像機の外部入力端子に接続され
たゲーム機からの映像信号に重畳されたキャプション信
号が検出されないことを利用して、キャプション信号が
検出されない時間を計測することによって、ゲーム時間
を計測して、ゲーム設定時間が経過したとき、外部入力
端子からの信号を阻止して、ゲーム画面の表示をブロッ
キングし、テレビゲームを続けることができないように
する。そして、日付が変わったときに、ゲーム時間を計
測するタイマをリセットして、外部入力端子からの信号
を有効にし、テレビゲームをすることができるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】ビデオテープレコーダやゲー
ム機等を接続することができるテレビ受像機に係り、テ
レビ受像機に接続してテレビゲームを楽しむゲーム機の
ゲーム時間を管理するゲーム時間管理機能付きテレビ受
像機に関する。

【０００２】

【従来の技術】ゲーム機をテレビ受像機に接続してテレ
ビゲームを楽しむためには、ゲーム機の出力端子とテレ
ビ受像機の入力端子とをケーブルで接続して、テレビ受
像機とゲーム機との電源をそれぞれ投入し、テレビ受像
機の入力を外部入力に切り換える。テレビ受像機のこれ
らの入力端子は、ビデオテープレコーダ等のビデオ機器
を接続する外部入力端子でもあり、ビデオテープレコー
ダやゲーム機が接続できるようになっていて、外部入力
を選択して使用するようになっている。また、ゲーム機
専用の外部入力端子をも備えたテレビ受像機もある。

【０００３】子供たちがテレビゲームに夢中になって、
長時間テレビゲームを続けることがしばしばあり、健康
上、目のためにもあまり好ましくない状況にある。テレ
ビゲームを長時間続けないように、子供たちに日頃注意
していても、子供たちが１時間だけゲーム機を楽しむつ
もりにしていても、テレビゲームに夢中になってしまう
と、時間のことを忘れてしまって２時間や３時間になる
ことがしばしばある。そのため、保護者が常に子供たち
のゲーム時間を把握して、子供たちが長時間テレビゲー
ムを続けないように注意しなければならない。また、テ
レビゲームを長時間続けないように子供たちに注意して
いても、保護者が家を留守にしたときなどには、子供た
ちがテレビゲームに夢中になって、非常に長時間テレビ
ゲームを続けることがある。

【０００４】このように長時間テレビゲームを続けるこ
との問題に対処しようとしたものとしては、例えば、特
開平８−２３４８５号公報に記載されているように、テ
レビ受像機にゲーム機用外部入力端子とゲーム機選択ス
イッチとを設け、ゲーム機選択スイッチが投入されたと
きからの経過時間を計測し、経過時間が設定値に達した
とき、強制的に電源をオフにして、テレビゲームを終了
させるようにしたものがあった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の方法では、テレビ受像機のゲーム機専用の外部入
力端子にゲーム機を接続してテレビゲームをした場合に
は、ゲーム時間を制限することができたが、テレビ受像
機のゲーム機専用の外部入力端子以外の他の外部入力端
子にゲーム機を接続してテレビゲームをした場合には、
ゲーム時間を計測することができないため、テレビゲー
ムをする時間を制限することができないという不都合が
あった。即ち、上述したように、ゲーム機をテレビ受像
機のゲーム機専用の外部入力端子に接続しなくても、ビ
デオテープレコーダ等のビデオ機器を接続する外部入力
端子に接続してもテレビゲームをすることができた。

【０００６】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、テレビ受像機の外部入力端子に、ゲーム機を接続
した場合であっても、ゲーム時間を制限することができ
るようにしようとするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明においては、ビデオテープレコーダやゲーム機等
を接続することができるテレビ受像機において、テレビ
受像機の外部入力端子に入力された映像信号の垂直帰線
消去期間中に重畳されたキャプション信号を抽出するデ
ータスライサと、日付と時刻とを管理し、キャプション
信号の無を検出したときにゲーム時間を計測するタイマ
と、このタイマが予め設定されたゲーム設定時間を計測
したとき、上記外部入力端子からの信号を前記テレビ受
像機の画面に映すことを阻止するブロック手段とを備え
る。

【０００８】これらの手段により、外部入力端子に接続
されたゲーム機からの映像信号には、キャプション信号
が検出されないため、キャプション信号が検出されない
ときゲーム時間を計測し、このタイマが予め設定された
ゲーム設定時間を計測したとき、上記外部入力端子から
の信号をテレビ受像機の画面に映すことを阻止して、テ
レビゲームを続けることができないようにすることがで
きる。そして、日付と時刻とを管理することによって、
日付が変わったときに、上記タイマをリセットして、外
部入力端子からの信号を有効にし、テレビゲームができ
るようにすることができる。また、外部入力端子に接続
されたビデオテープレコーダからの映像信号に重畳され
ているキャプション信号を検出している間、タイマがゲ
ーム時間を計測しないので、ビデオテープを自由に再生
して視聴することができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。図１は本発明の実施の形
態に係るゲーム時間管理機能付きテレビ受像機の構成を
示すブロック図であり、図２は本発明の実施の形態に係
るゲーム時間管理機能付きテレビ受像機の動作を示すフ
ローチャートである。

【００１０】まず、図１の本発明の実施の形態に係るゲ
ーム時間管理機能付きテレビ受像機の構成を示すブロッ
ク図を基に説明する。

【００１１】ゲーム時間管理機能付きテレビ受像機は、
テレビ放送のチャンネルを選択して受信するチューナ部
１と、チューナ部１からの信号と、外部入力端子Ｔ１か
らの信号と、外部入力端子Ｔ２からの信号とを切り換え
る入力切換部４と、映像信号と同期信号とを分離する映
像信号処理部５と、映像信号の垂直帰線消去期間に重畳
されたキャプション信号を分離するデータスライサ６
と、キャプション信号をデコードして、キャプションデ
ータ信号と表示タイミング信号とを発生するキャプショ
ン信号処理部７と、日付と時刻とを管理し、キャプショ
ン信号の無を検出したときゲーム時間を計測するタイマ
８と、映像信号を増幅して出力する映像信号出力部９
と、同期信号から水平同期信号と垂直同期信号とを分離
する偏向信号処理部１０と、ＣＲＴ１４の走査線を垂直
偏向する垂直偏向出力部１１と、ＣＲＴ１４の走査線を
水平偏向する水平偏向出力部１２と、水平偏向出力部１
２からの信号によって制御され、ＣＲＴ１４へ高電圧を
供給する高圧整流部１３と、映像画面やゲーム画面を表
示するＣＲＴ１４と、音声信号回路（図示せず）とで構
成されている。

【００１２】チューナ部１からのテレビ放送の信号、外
部入力端子Ｔ１に接続されたビデオテープレコーダ２か
らの信号、外部入力端子Ｔ２に接続されたゲーム機３か
らの信号は、入力切換部４によって切り換えられ、選択
された入力端子の信号が映像信号処理部５に送られる。

【００１３】映像信号処理部５に送られた信号は、映像
信号と同期信号とが分離され、映像信号は映像信号出力
部９に送られ、同期信号は偏向信号処理部１０に送られ
る。同期信号は、偏向信号処理部１０によって、垂直偏
向信号と水平偏向信号とに分離され、それぞれ垂直偏向
出力部１１と水平偏向出力部とに送られ、垂直偏向出力
部１１、水平信号出力部１２、高圧整流部１３とによっ
て走査線が走査され、映像信号出力部９によって増幅さ
れた映像信号によって、ＣＲＴ１４の画面に映像が表示
される。

【００１４】また、映像信号処理部５に送られた信号の
垂直帰線消去期間中に重畳されているキャプション信号
は、データスライサ６によって分離され、キャプション
信号処理部７に送られ、キャプションデータ信号がデコ
ードされて映像信号出力部９に送られ、キャプションデ
ータの表示タイミング信号が偏向信号処理部に送られ
て、ＣＲＴ１４の画面の所定の位置にキャプションデー
タが表示される。

【００１５】キャプション信号処理部７からの信号にキ
ャプション信号が検出されず、タイマ８によって予め設
定されたゲーム設定時間が計測されたとき、タイマ８か
らの信号によって、入力切換部４が制御されて、外部入
力端子からの信号入力が阻止され、ＣＲＴ１４の画面に
ゲーム画面が表示されなくなり、テレビゲームを続ける
ことができないようになる。

【００１６】キャプション信号は、テレビ放送の受信信
号やビデオテープを再生した信号の垂直帰線消去期間中
に重畳されているが、ゲーム機からの信号には、キャプ
ション信号が重畳されていないので、キャプション信号
の無を検出することによって、入力機器の識別をするこ
とができ、テレビゲームのゲーム時間を計測することが
できる。

【００１７】そして、日付が変わったとき、タイマ８が
リセットされて、入力切換部４が制御されて、再び外部
入力端子からの信号入力が有効になり、ゲーム機３から
の信号によるテレビゲームをすることができるようにな
る。

【００１８】ゲーム設定時間は、キー入力装置、或いは
リモコン等によって設定することができるようにすれば
よい。また、ゲーム設定時間を画面に表示するようにし
てもよい。更に、ゲーム時間の設定が誰にでもできない
ようにして、ゲーム設定時間を管理するためには、パス
ワードを設定するようにして、パスワードを入力しない
とゲーム設定時間を変更できないようにしてもよい。

【００１９】図１においては、ビデオテープレコーダ２
は外部入力端子Ｔ１に接続され、ゲーム機３は外部入力
端子Ｔ２に接続されているが、それぞれの機器はどちら
の外部入力端子に接続されていてもよい。

【００２０】次に、図２の本発明の実施の形態に係るゲ
ーム時間管理機能付きテレビ受像機の動作を示すフロー
チャートを基に説明する。

【００２１】テレビ受像機の電源が投入されると、ステ
ップＳ１からステップＳ２へ進み、外部入力信号にキャ
プション信号が検出されるか否かが判断される。ステッ
プＳ２で、外部入力信号にキャプション信号が検出され
る場合は、ステップＳ９へ進み、映像画面を表示して、
ステップＳ１０に進んで、メインプログラム（図示せ
ず）に戻る。

【００２２】ステップＳ２で、外部入力信号にキャプシ
ョン信号が検出されない場合は、ステップＳ３へ進み、
ゲーム画面を表示して、ステップＳ４へ進み、ゲーム時
間が計測されて、ステップＳ５へ進む。

【００２３】ステップＳ５では、ゲーム設定時間が経過
したか否かが判断され、ゲーム設定時間が経過していな
いと判断されたときは、ステップＳ３に戻り、ステップ
Ｓ３からステップＳ５を繰り返し、ゲーム時間が計測さ
れる。

【００２４】ステップＳ５において、ゲーム設定時間が
経過したと判断されたときは、ステップＳ６へ進み、ゲ
ーム機が接続されている外部入力端子からの信号入力が
阻止され、ゲーム画面がブロッキングして表示されなく
し、テレビゲームを続けることができないようにして、
ステップＳ７へ進む。

【００２５】ステップＳ７では、日付が変わったか否か
が判断される。ステップＳ７で日付けが変わっていない
と判断されたときは、ステップＳ１０に進んで、メイン
プログラムに戻る。

【００２６】ステップＳ７で日付が変わったと判断され
た場合は、ステップＳ８で、ゲーム時間を計測するタイ
マがリセットされ、ステップＳ１０に進んで、メインプ
ログラムに戻る。タイマがリセットされると、再びテレ
ビゲームを楽しむことができるようになる。

【００２７】

【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、ゲーム機をゲーム時間管理機能付きテレビ受像機の
外部入力端子に接続してテレビゲームをすれば、ゲーム
機からの映像信号にキャプション信号が検出されないた
め、テレビゲームをしている時間が計測されるので、ゲ
ーム設定時間を越えることもなく、テレビゲームを長時
間続けることによる問題も発生することがない。即ち、
保護者が常に子供たちのゲーム時間を把握して、子供た
ちが長時間テレビゲームを続けないように注意する必要
もなくなり、子供たちの目の健康管理が容易にできる。
そして、日付が変わったときに、ゲーム時間を計測する
タイマがリセットされるようになっているので、１日の
ゲーム時間を制限することができる。また、外部入力端
子に接続されたビデオテープレコーダ等からの映像信号
に重畳されているキャプション信号を検出されている
間、タイマによってゲーム時間が計測されないので、外
部入力端子からの信号が阻止されることなく、ビデオテ
ープを自由に再生して視聴することができる。

【００２８】請求項１記載の発明に係るゲーム時間管理
機能付きテレビ受像機は、外部入力端子に接続したゲー
ム機からの映像信号にキャプション信号が重畳されてい
ないので、外部入力端子からの映像信号にキャプション
信号の無が検出されている時間を計測することによって
ゲーム設定時間を計測したとき、外部入力端子からの信
号入力を阻止し、テレビ受像機の画面にゲーム画面を映
し出さないようにしている。このため、保護者が注意し
なくても、子供たちがテレビゲームを長時間続けないよ
うにすることができる。

【００２９】請求項２記載の発明に係るゲーム時間管理
機能付きテレビ受像機は、外部入力端子に接続したゲー
ム機によってテレビゲームを続けて、ゲーム設定時間が
経過したことにより、ゲーム画面がブロッキングされ
て、テレビゲームを続けることができない状態におい
て、日付が変わったときにゲーム時間を計測するタイマ
をリセットして、外部入力端子からの信号を有効にし、
テレビゲームをすることができるようにしている。この
ため、１日のテレビゲームのゲーム時間を制限すること
ができる。

【００３０】請求項３記載の発明に係るゲーム時間管理
機能付きテレビ受像機は、外部入力端子からの映像信号
にキャプション信号が検出されている間タイマがゲーム
時間を計測しないようにして、外部入力端子からの映像
信号の映像画面を表示するようにしている。このため、
外部入力端子に接続されたビデオテープレコーダ等から
の映像信号に重畳されているキャプション信号を検出さ
れている間、タイマがゲーム時間を計測しないので、外
部入力端子からの信号が阻止されることなく、ビデオテ
ープを自由に再生して視聴することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施の形態に係るゲーム時間管理機
能付きテレビ受像機の構成を示すブロック図である。

【図２】 本発明の実施の形態に係るゲーム時間管理機
能付きテレビ受像機の動作を示すフローチャートであ
る。

【符号の説明】

１ チューナ部 ２ ビデオテープレコーダ ３ ゲーム機 ４ 入力切換部 ５ 映像信号処理部 ６ データスライサ ７ キャプション信号処理部 ８ タイマ ９ 映像信号出力部 １０ 偏向信号処理部 １１ 垂直偏向出力部 １２ 水平偏向出力部 １３ 高圧整流部 １４ ＣＲＴ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ビデオテープレコーダやゲーム機等を接続
   することができる外部入力端子を有するテレビ受像機に
   おいて、日付と時刻とを管理し、外部入力端子からの映
   像信号に重畳されたキャプション信号の無を検出したと
   きにゲーム時間を計測するタイマと、このタイマが予め
   設定されたゲーム設定時間を計測したとき、上記外部入
   力端子からの信号を前記テレビ受像機の画面に映すこと
   を阻止するブロック手段とを備えたことを特徴とするゲ
   ーム時間管理機能付きテレビ受像機。
2. 【請求項２】外部入力端子に接続したゲーム機によって
   テレビゲームを続けて、ゲーム設定時間が経過したこと
   により、ゲーム画面がブロッキングされて、テレビゲー
   ムを続けることができない状態において、日付が変わっ
   たときに上記タイマをリセットすることを特徴とする請
   求項１記載のゲーム時間管理機能付きテレビ受像機。
3. 【請求項３】外部入力端子からの映像信号にキャプショ
   ン信号が検出されている間上記タイマはゲーム時間を計
   測しないようにして、上記外部入力端子からの映像信号
   の映像画面を表示するようにしたことを特徴とする請求
   項１記載のゲーム時間管理機能付きテレビ受像機。