JP4079721B2 - Dvd信号出力方式選択装置、dvd内蔵型マルチ方式tv受像機、dvd再生表示装置、及びdvd再生装置 - Google Patents

Dvd信号出力方式選択装置、dvd内蔵型マルチ方式tv受像機、dvd再生表示装置、及びdvd再生装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、DVD信号出力方式選択装置、DVD内蔵型マルチ方式TV受像機、DVD再生表示装置、及びDVD再生装置に関し、より詳細には、DVD再生機能及び表示機能を有する電子機器におけるDVD信号出力方式選択装置、DVD内蔵型マルチ方式TV受像機、ディスプレイ付きDVD装置等のDVD再生表示装置、及び、TV受像機やディスプレイにDVDを再生表示するためのDVD再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
DVD(Digital Versatile Disk)再生機能付きデッキを、TV受像機筐体に内蔵又は外付けすること、若しくはTVチューナを搭載したLCD(Liquid Crystal Display)モニタ等と一体化することは、シンプルで簡単な接続でDVDソフトの再生とTV放送信号受信とを両立させることができるものであり、最近多くの装置が市場に並ぶことになった。
【0003】
例えば、一般のDVD一体型TV受像機(DVD一体型単一方式TV受像機と呼ぶ)では、TV放送信号を受信視聴中であっても、DVDソフトを挿入するだけで、或いはDVDソフトを挿入しDVD_PLAYボタンを一回押すだけで、DVDの再生画面が、TV受像機のモニタ上に現れる。この時、ユーザは、TVモニタの入力切り換えなどを行わなくても、TV放送受信映像からDVD再生映像に自動的に切り換わった映像をみることができる。反対に、DVD視聴をしているときに、TVチャンネル選局を切り換えれば、DVD再生映像からTV放送の選局したチャンネルの画面に切り換えることもできる。このように、DVD一体型単一方式TV受像機或いは同様の機能をもつ装置は、複雑な操作を不要として、ユーザが主に変えようと操作した内容に沿って、装置が動くことが内蔵(一体化)のメリットの1つでもある。
【0004】
一方、地域によっては、水平ライン数やフィールド周波数などが異なるTV放送方式(信号方式ともいう)が混在する地域があり、それぞれの方式を映し出すことができる、所謂マルチ方式のTV受像機が多く市販されている。例えば、香港などの東南アジア地域においては、地上波TV放送は625ライン,25フレーム,50フィールドのPAL(Phase Alternation by Line)方式であり、衛星放送は、625ライン,30フレーム,60フィールドのNTSC(National Television System Committee)方式であるような環境をもつ。また、この地域で市販されているDVDソフトは、それを再生すればPAL方式の信号が出力されるPAL方式のものである。
【0005】
近年、上述のごときマルチ方式TV受像機能とDVDプレーヤ機能を組み合わせて一体化された製品も多く見られるようになった。東南アジア地域など異なる信号方式が混在する地域でこのようなDVD一体型(DVD内型)マルチ方式TV受像機を用いる場合、DVD一体型単一方式TV受像機と同様にTV放送受信映像とDVD再生映像との間での自動的な画面の切り換わりが可能ではあるが、水平/垂直同期信号周波数の違い、フレーム周波数の違いで、TV受像機のモニタ画面は瞬間的に大きく乱れることになる。すなわち、放送やDVDソフトなどの方式に関して、異なる信号方式のものが混在する地域において、DVDソフトの再生信号とソフトを停止したときの放送受信信号の方式が異なれば、TVモニタ上では水平/垂直同期信号の不一致、フィールド周波数の不一致を修正すべく、ある一定時間が必要であり、その間、ユーザは「画像乱れ」という不快感を味わうことになる。
【0006】
例えば、NTSCの衛星放送を視聴中に市販のPAL方式DVDを再生すると、受信信号(NTSC)からDVD再生信号のPAL方式ビデオ信号に切り換わることになり、TVモニタ画面上では、同期信号の不連続により大きな画像乱れが生じることになる。また、PAL方式DVDの再生を停止するとき、PAL方式ビデオ信号からNTSC方式の衛星放送チャンネルに切り換わることになるが、ここでも同期信号の不連続により画像乱れが生じることとなる。すなわち、TV放送受信映像とDVD再生映像との間での自動的な画面の切り換わりが可能であっても、同期信号の不連続など、ユーザに不快感を与える場合がある。また、TV放送受信映像でなくとも、TV受像機側或いはDVD再生装置側にある外部入力端子から入力された外部入力映像に対しても同様の影響がある。
【0007】
ここで、異なる放送方式に対応可能な再生装置の従来例として、ビデオ録画再生装置に関する、特開平1−109883号公報を挙げる。同公報に記載のビデオ録画再生装置は、NTSC,PAL,SECAM(SEquentielleCouleur A Memoire)の各信号方式のいずれかで録画されたテープからの再生信号より、先にあげた3つの方式を検出する方式検出手段と、方式検出手段により識別した結果にて、対応する方式に信号処理を切り換えるための方式切り換え手段と、方式切り換え手段により指定される1つの方式のビデオ信号を、予め定めた方式のビデオ信号に変換して出力する画像方式変換手段とを有することを特徴とした自動方式変換手段機能付きのビデオ録画再生装置である。
【0008】
つまり、このビデオ録画再生装置は、NTSC,PAL,SECAMの、どの信号方式で録画されたテープでも再生が可能であり、その録画信号の方式を検出し、その再生信号に合う信号処理を行うことができるものである。そして、再生信号のTV受像機への出力については、予め、NTSCなのか、PALなのか、SECAMなのかを指定しておけば、そのいずれか1つの方式になるように、画像方式変換を行って出力するというものである。
【0009】
通常、NTSC,PAL,SECAM方式の異なる信号を映し出せるマルチ方式TV受像機は、一方式専用の単一方式TV受像機と比較するとかなり高価であるし、数が少なく、市場でもなかなか手に入れられない。特別な地域として、香港やシンガポールなど、東南アジアでは数種の方式に対応したTV受像機が発売されている所もあるが、日本やアメリカではNTSC専用であるし、ヨーロッパではPAL専用或いはPAL/SECAM対応までである。
【0010】
同公報に記載の自動方式変換機能付ビデオ録画再生装置は、このような環境を考慮し、テープを再生するビデオ側で、再生は3方式いずれでも可能であり、出力に際しいずれか1方式にして出力が可能であるように対応することで、ユーザはTVの買い替えをすることなく、3方式までのビデオテープを観賞することができるメリットがある。
【0011】
しかしながら、上述の特開平1−109883号公報に記載の発明を利用することを考えてみると、同公報に記載の発明は、入力信号の放送方式にかかわらず、出力信号の放送方式をNTSC,PAL,SECAMのいずれかの方式に決めてやれば、TV放送信号もビデオ再生信号もその方式に変換されて出力されるよう構成されているが、ここで行われているアナログ信号の方式変換処理は、元の信号を分解・再組み立てする作業であり、色合いの変化,S/N比の悪化,解像度の劣化などを招くことになる。
【0012】
さらに、香港など東南アジアでは、PAL方式/NTSC方式を番組により見分けたり、日によって今日はPAL、昨日はNTSCなどが見られるなど、ユーザの視聴する放送,ビデオソフト,DVDソフトの方式別の割り合い(ここではNTSC方式とPAL方式との割り合い)は、一定してないのが現実である。この現状を鑑みると、上述のごとき劣化等を伴う方式変換処理で、1つの方式に限定してTV受像機のモニタへ出力するといった形態は、ユーザの不快感を解消できず好ましくない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、DVD再生機能と表示機能とを有する電子機器において、DVD再生映像やDVD再生機能のOSDメニュー映像と、TV放送受信映像又は外部入力映像などその他の映像との間での自動的な画面の切り換えの際、同期信号の不連続などによる大きな画像乱れを生ずることなく、且つ、色合いの変化,S/N比の悪化,解像度の劣化などを招くこともないよう、DVD信号を放送方式を選択して出力することが可能な、DVD信号出力方式選択装置、その装置を備えたDVD内蔵型マルチ方式TV受像機、同じくその装置を備えたDVD再生表示装置、同じくその装置を備えたDVD再生装置を提供することをその目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の目的を達成するために、以下の各技術手段により構成される。
第1の技術手段は、表示装置と、DVDに記録された映像信号を読み取り復号しDVD再生出力信号として前記表示装置に出力して再生させるDVD再生装置とを備えた電子機器におけるDVD信号出力方式選択装置であって、前記DVD再生装置により出力された、前記DVD再生装置のOSDメニュー出力信号又は前記DVD再生出力信号であるDVD信号を、複数のビデオ信号の放送方式に符号化するビデオ信号符号化回路と、前記DVD信号以外の入力ビデオ信号の放送方式を判別する放送方式判別回路と、該放送方式判別回路における判別結果を一時記憶する記憶手段と、前記放送方式判別回路によって判別され、前記記憶手段で記憶された、前記入力ビデオ信号の放送方式と同じ放送方式を、前記出力されたDVD信号を符号化する際の放送方式として選択する放送方式選択回路とを有することを特徴としたものである。第1の技術手段により、DVD信号をその放送方式を選択して出力することが可能となり、DVD映像と他の映像との間での自動的な画面の切り換えの際、同期信号の不連続などによる大きな画像乱れを生ずることなく、且つ、色合いの変化,S/N比の悪化,解像度の劣化などを招くこともなくなる。
【0015】
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記放送方式選択回路は、前記放送方式判別回路によって判別され、前記記憶手段で記憶された、前記入力ビデオ信号の放送方式と同じ放送方式で、前記出力されたDVD信号を符号化するよう、前記ビデオ信号符号化回路における符号化の放送方式を切り換える回路であることを特徴としたものである。第2の技術手段により、DVD信号を、DVD信号以外の入力ビデオ信号の放送方式に切り換えて出力することが可能となり、DVD映像と他の映像との間での自動的な画面の切り換えの際、同期信号の不連続などによる大きな画像乱れを生ずることなく、且つ、色合いの変化,S/N比の悪化,解像度の劣化などを招くこともなくなる。
【0016】
第3の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、前記入力ビデオ信号は、TV放送受信信号としての入力ビデオ信号、及び/又は、外部入力としての入力ビデオ信号であることを特徴としたものである。第3の技術手段により、DVD信号をその放送方式を選択して出力することが可能となり、DVD映像とTV放送受信映像又は外部入力映像との間での自動的な画面の切り換えの際、同期信号の不連続などによる大きな画像乱れを生ずることなく、且つ、色合いの変化,S/N比の悪化,解像度の劣化などを招くこともなくなる。
【0017】
第4の技術手段は、第1乃至第3のいずれか1の技術手段におけるDVD信号出力方式選択装置を備えた、前記電子機器としてのDVD内蔵型マルチ方式TV受像機であって、前記表示装置をTV放送受信信号を表示する装置とし、前記入力ビデオ信号は、TV放送受信信号としての入力ビデオ信号及び外部入力としての入力ビデオ信号であることを特徴とした、前記電子機器としてのDVD内蔵型マルチ方式TV受像機である。
【0018】
第5の技術手段は、第1乃至第3のいずれか1の技術手段におけるDVD信号出力方式選択装置と、該DVD信号出力方式選択装置からの出力を表示する前記表示装置とを備えた、前記電子機器としてのDVD再生表示装置である。
【0019】
第6の技術手段は、第1乃至第3のいずれか1の技術手段におけるDVD信号出力方式選択装置を備えたDVD再生装置であって、前記表示装置は、該DVD信号出力方式選択装置からの出力を表示する、当該DVD再生装置に外部接続された表示装置であることを特徴としたDVD再生装置である。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態に係るDVD信号出力選択装置の一構成例を説明するための図である。
本実施形態に係るDVD信号出力選択装置は、DVD信号を信号方式を選択して出力することが可能なDVD信号出力選択機能をもつものとする。本発明に係るDVD信号出力選択機能は、DVD再生機能と、TVモニタ機能等の表示機能(ディスプレイ機能)とを有する電子機器、例えばここで例示するDVD内蔵型マルチ方式TV受像機や、LCDモニタ付きDVD等のDVD再生表示装置などにおいて装備されるべき機能である。本実施形態では、このDVD信号出力選択装置を、DVD再生機能内蔵のマルチ方式TV受像機に組み込んだ例を挙げ、図1に基づき説明する。図1中、1はDVD信号出力選択機能をもつDVD内蔵型マルチ方式TV受像機の主要部であり、DVD再生表示装置の主要部を示しているともいえる。
【0021】
DVD信号出力方式選択装置(DVD信号出力選択装置は、DVD再生装置により出力されたDVD信号を、NTSC方式,PAL方式,SECAM方式など予め用意したいずれの方式にでも符号化できるビデオ信号符号化回路と、DVD信号以外の入力ビデオ信号(入力映像信号)の放送方式を判別する放送方式判別回路16と、その判別結果を記憶する記憶手段と、その判別結果に基づき、DVD信号の復調(出力)方式、すなわちDVD再生装置により出力されたDVD信号の出力方式(ビデオ信号符号化回路の出力信号方式)を選択し決定する放送方式選択回路と、を少なくとも備えた構成をもつ。
【0022】
なお、DVD信号とは、DVD24に記録された映像信号を読み取り復号したDVD再生出力信号やDVD再生装置のOSD(On Screen Display)メニュー出力信号を指し、DVD関連信号ともいえる。また、DVD信号以外の入力ビデオ信号とは、TV放送受信信号としての受信ビデオ信号及び/又は外部入力としての入力ビデオ信号を指す。また、予め用意した方式として、NTSC方式及びPAL方式を例に挙げ、以下、これらに対応可能なビデオ信号符号化回路を備えたマルチ方式TV受像機として本構成例を説明する。さらに、ビデオ信号符号化回路及び放送方式選択回路の例として、双方の回路を組み込んだビデオエンコーダ(VIDEOエンコーダ)20を例示する。
【0023】
放送方式判別回路16では、例えば、DVD信号以外の入力ビデオ信号がPAL方式であるか、NTSC方式であるかを判別するために、同期信号分離を行い、垂直同期信号の時間を測定する(50Hz或いは60Hz)、或いは、垂直同期信号期間の水平同期信号数(525/2或いは625/2)を比較するなどを行う。
【0024】
ビデオ信号符号化回路は、結果的に、DVD信号を予め用意したNTSC方式,PAL方式のいずれの方式にでも復号(ディジタル→アナログ変換)可能なよう、DVD再生装置におけるDVD信号復号回路からの出力を符号化する回路である。DVD信号復号回路としては、DVD再生信号を増幅、MPEGデコードするMPEGデコーダ19を備え、ビデオ信号符号化回路は、MPEGデコーダ19でMPEG復調されたDVD信号をビデオ信号にエンコードするものとする。なお、ビデオ信号符号化回路と、DVD再生装置におけるDVD信号復号回路とにより、DVD信号を予め用意したNTSC方式,PAL方式のいずれの方式にでも復号するともいえる。なお、このDVD再生装置は録画機能を備えた装置としてもよいが、簡便のため録画機能を無視して説明する。
【0025】
また、放送方式選択回路は、放送方式判別回路16によって判別され、記憶手段に記憶された、DVD信号以外の入力ビデオ信号の放送方式(PAL方式/NTSC方式)に基づき、MPEG復調されたDVD信号を出力(符号化)する放送方式を選択する回路である。選択の方法としては、後述する切り換えが好ましいが、予め閲覧するTV番組の放送方式が決まっている場合、例えば放送方式が一定の地域或いは設備(例えば地上波のみ等)しか持たないユーザの場合などには、ユーザにより選択するような形態も採り得る。
【0026】
これらビデオ信号符号化回路及び放送方式選択回路の例としての、ビデオエンコーダ20は、ディジタル信号をアナログビデオ信号に復調出力するための符号化回路ブロックであり、後述のシステムコントロールマイコン17からの制御データに基づき、NTSC方式でエンコードするのか、PAL方式でエンコードするのかを選択できる回路になっている。ここでは、ビデオエンコーダ20を、PALエンコーダ21とNTSCエンコーダ22とスイッチ回路23とを備えるものとして図示している。スイッチ回路23は、放送方式判別回路16によって判別され、記憶手段で記憶された、DVD信号以外の入力ビデオ信号の放送方式に基づき、MPEG復調されたDVD信号を、その放送方式で符号化するよう、ビデオ信号符号化回路における放送方式(符号化の放送方式)をユーザ選択する必要もなく自動的に切り換える回路であり、放送方式選択回路として好適な回路である。
【0027】
また、MPEGデコーダ19を、OSD機能を内する、DVD再生信号(DVD再生出力信号)のMPEGデコード回路ブロックとして図示するが、MPEGデコーダ19の外部にOSD回路を備えてもよい。なお、OSD機能とは、各種設定値を、表示装置の一部に表示しながら設定できるようにした表示装置の機能であり、スクリーンの表示位置やスクリーンサイズなど、設定項目の選択や調整の状態を表示装置の画面上で確認しながら調整するための機能である。一般的なOSD機能付き表示装置では、設定後一定時間が経過すると自動的にOSDの表示を消去するようになっている。このように、OSD回路はDVD設定のOSDメニュー画面出力信号をDVD信号として出力する。
【0028】
DVDフロントエンド18は、DVD24を読み込み処理等の前処理するDVDフロントエンド部を表わすブロックであり、MPEGデコーダ19はDVDフロントエンド18で前処理された信号をデコードすることとなる。なお、DVD24としては、DVD−ROM,DVD−Video,DVD−Audio,DVD−R(Recordable),DVD−RW(Rewritable),DVD−RAMのフォーマットに加え、次世代フォーマットなど、いずれでも適用可能である。
【0029】
システムコントロールマイコン17は、システム全体を制御するCPU,MPU等の集中処理装置と記憶装置とからなるマイコンである。上述した記憶手段の一例としての記憶装置は、放送方式判別回路16における判別結果を一時記憶する手段であればよく、図1のようにマイコン17に組み込まれた形態を採らなくてもよい。なお、図1では、1つのマイコンとして図示しているが、複数で制御するシステムでも何ら問題はない。システムコントロールマイコン17は、MPEGデコーダ19,ビデオエンコーダ20に加え、後述する、TVチャンネル選局復調回路13,信号切り換え回路14,DVDフロントエンド18等の制御を行い、システムをトータル的にコントロールするものであるとする。
【0030】
TVチャンネル選局復調回路13は、ユーザにより選択されたTVチャンネルをアンテナIN12から受信するTVチューナと、受信したビデオ信号を復調する回路とを含んでなる回路である。ここで、TVチューナは、地上波用のチューナに限らず、BS(Broadcasting Satellite)やCS(Communications Satellite)などを利用する衛星放送チューナであっても、さらにはそれらを兼ね備えたものであってもよい。
【0031】
一方、ラインIN11からは、外部入力として、例えばBS,CS受信信号やVCR,VTR再生信号などがその接続形態に応じて入力される。
【0032】
選択用スイッチである信号切り換え回路(信号切り換えSWという)14は、ラインIN11,TVチャンネル選局復調回路13,ビデオエンコーダ20とマルチ方式TVモニタ駆動回路15に接続され、マルチ方式TVモニタ駆動回路15に伝送する信号を、ラインIN(外部入力)信号,TVチューナ受信信号,DVD信号から選択し、選択した信号を伝送するよう切り換えるスイッチ回路である。信号切り換えSW14では、端子aにラインIN(外部入力信号)11、端子bにTVチャンネル選局復調回路13、端子cにビデオエンコーダ20(PALエンコーダ21及びNTSCエンコーダ22からの信号)がそれぞれ接続されている。
【0033】
マルチ方式TVモニタ駆動(表示)回路15は、LCD,CRT(Cathode−Ray Tub),PDP(Plasma Display Panel)等のディスプレイモニタ(図示せず)であって、PAL,NTSC,SECAM等の複数の信号方式(ここではPAL及びNTSC方式)に対応したマルチ方式モニタに接続され、それを駆動し表示させるための回路である。
【0034】
以下に、上述のごとき構成をもつDVD信号出力選択装置における動作を説明する。
まず、外部入力信号としてラインIN11から、或いはアンテナIN12からTVチャンネル選局復調回路13を通じて入力された入力ビデオ信号は、放送方式判別回路16に入力される。放送方式判別回路16に入力された入力ビデオ信号は、そこでその信号がPAL方式なのか、NTSC方式なのかが判別され、判別結果は、システムをトータルで管理するシステムコントロールマイコン17に入力、一時記憶され、認識されることとなる。この入力ビデオ信号がTVモニタに表示される設定になっている場合、入力ビデオ信号は、信号切り換えSW14の端子aを経由しTVモニタ駆動回路15に送られ、TVモニタにNTSC信号として映し出されることとなる。
【0035】
ここで、例えば、外部サテライト(衛星放送)チューナで受信したNTSC信号を、ラインIN11に入力したとすると、その信号は、放送方式判別回路16で「NTSC方式」と判別されて、その情報は、システムコントロールマイコン17に送られる。入力ビデオ信号は、信号切り換えSW14の端子aを経由し、TVモニタ駆動回路15に送られ、TVモニタにNTSC信号として映し出されることとなる。
【0036】
ここでユーザが、DVDメニューを立ち上げようと操作すると、システムコントロールマイコン17は、MPEGデコーダ19に内蔵される、OSD回路(グラフィック機能)にメニュー画面の作成とその出力をするよう働きかける。その時、システムコントロールマイコン17は、入力ビデオ信号の放送方式が「NTSC方式」であることを認識しているので、ビデオエンコーダ20に対し、出力するメニュー画面の映像信号を、「NTSC方式」に復調・出力するように働きかける。その後、信号切り換えSW14により、端子cが選択されて、TVモニタ駆動回路15へ送られる。その結果、入力信号(サテライトチューナ入力信号)「NTSC方式」から、DVD_OSDメニュー画面「NTSC方式」に同一方式として、切り換えられる。TVモニタ画面の切り換わりは、垂直同期周波数や、フレーム周波数に変更がないので、大きく乱れるようなことは生じない。
【0037】
このように、NTSC受信中に、DVDのメニュー画面を立ち上げるときなど、DVD装置部のメニュー作成回路は、「衛星放送の判別結果=NTSC」との情報を基に、NTSC方式でメニュー画面を作成するように制御すれば、TV番組視聴からDVDメニュー画面に切り換わったときにも、モニタ上での大きな乱れが発生せずに済むことになる。
【0038】
また、OSDメニュー画面のみでなく、DVD再生信号の場合も同様に、ビデオエンコーダ20にて、出力する放送方式を指定してやることで、TVモニタ画面での大きな乱れは発生せずに済む。すなわち、NTSCの衛星放送を視聴中に、市販のPAL方式DVDを再生したときに、受信信号(NTSC)の放送方式(NTSC)を認識し、DVDから得られるディジタルデータをアナログビデオに復号するときに、NTSC方式にして出力してやれば、最小限の画像不連続で画像切り換わりがなされることになる。また、その再生(NTSC出力)から停止させ、放送受信画面(NTSC)に戻るときも、違和感がなく切り換えることができる。
【0039】
一方、地上波放送(PAL方式)を視聴中にDVD(PAL方式)を再生する場合は、そのまま、PAL方式で出力すれば良い。ユーザの視聴する番組の放送方式に合わせてDVD再生が出力されることで違和感の無い画面切り換わりと、必要最低限の方式変換処理で最適なシステムを得られることになる。なお、元来、DVDに記録されている信号はディジタル信号であるので、出力をPALにするのかNTSCにするかの処理では、信号の劣化はほとんど発生しない。
【0040】
上述のごとく、入力ビデオ信号の放送方式判別結果がマイコン17に入力され、入力ビデオ信号の放送方式に合わせた方式で、DVDメニューやDVD再生信号をエンコードすることにより、TVモニタでの画面切り換わり目の大きな乱れを発生させることは無くなる。すなわち、画面切り換えをスムーズに行うことでユーザに不快感を与えることなく、使用してもらうことができる。
【0041】
図2は、本発明の他の実施形態に係るDVD再生装置の一構成例を示す図で、図中、3はDVD再生装置、4は表示装置である。
本実施形態に係るDVD再生装置3は、各種DVDからDVD信号を読み取り、そのDVD信号を外部の表示装置(例えばTV受像機,ディスプレイ)4に再生させる装置であり、上述のごときDVD信号出力選択装置が組み込まれた装置である。なお、DVD再生装置3を録画機能を備えた装置としてもよいが、簡便のため、ここでは録画機能を無視して説明する。
【0042】
表示装置4は、マルチ方式TVディスプレイ46と、それを駆動する駆動回路45と、アンテナからのTV放送信号を入力するアンテナIN41と、そこから入力されたTV放送信号を選局し復調するTVチャンネル選局復調回路43とを備え、さらに、DVD再生装置3(或いはその他の機器)用の信号入力部としてのラインIN42と、TVチャンネル選局復調回路43からTV放送信号を出力する信号出力部としてのラインOUT44とを備えている。
【0043】
本実施形態に係るDVD再生装置3におけるDVD信号出力選択装置は、図1で説明した通りであり、説明を省略する。DVD再生装置3が図1で説明したDVD再生装置と異なる点は、インIN31等の号入力部に表示装置4側のラインOUT44が接続され、表示装置4からそのビデオ信号を取得し、放送方式判別回路16でその放送方式を判別し、最終的に、表示装置4側へラインOUT34等のビデオ信号出力手段にて、同じ放送方式DVD信号を出力することが可能になっている点である。ラインOUT34から出力された信号により、ラインOUT34と接続されたラインIN42を介して駆動回路45が駆動され、その放送方式でDVD信号をディスプレイ46に表示することが可能となる。なお、信号切り換えSW14の端子aにラインIN31を接続しているのは、DVD再生装置3がONであるときには、表示装置4においてTV放送信号を受信している場合でもDVD再生装置3を介して駆動回路15を駆動させることを可能とする形態を図示しているためであり、この形態でなくてもよい。また、本実施形態に係るDVD再生装置3としては、アンテナIN32及びTVチャンネル選局復調回路33を備えなくてもよく、ここでは、図1と共に説明したDVD再生装置をTV受像機に接続した形態を示す例としても図2を援用できるように図示している。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、DVD再生機能と表示機能とを有する電子機器において、同期信号の不連続などによる大きな画像乱れを生ずることなく、且つ、色合いの変化,S/N比の悪化,解像度の劣化などを招くこともなく、TV放送受信映像又は外部入力映像とDVD再生映像との間での自動的な画面の切り換えを行うことが可能となり、結果としてユーザに不快感を与えることのなくその切り換えが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るDVD信号出力選択装置の一構成例を説明するための図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係るDVD再生装置の一構成例を示す図である。
【符号の説明】
1…DVD内蔵型マルチ方式TV受像機の主要部、3…DVD再生装置、4…表示装置、11…ラインIN、12…アンテナIN、13…TVチャンネル選局復調回路、14…信号切り換え回路、15…マルチ方式TVモニタ駆動回路、16…放送方式判別回路、17…システムコントロールマイコン、18…DVDフロントエンド、19…MPEGデコーダ、20…VIDEOエンコーダ、21…PALエンコーダ、22…NTSCエンコーダ、23…スイッチ回路、24…DVD、31…ラインIN、32…アンテナIN、33…TVチャンネル選局復調回路、34…ラインOUT、41…アンテナIN、42…ラインIN、43…TVチャンネル選局復調回路、44…ラインOUT、45…駆動回路、46…ディスプレイ。

Claims (6)

  1. 表示装置と、DVDに記録された映像信号を読み取り復号しDVD再生出力信号として前記表示装置に出力して再生させるDVD再生装置とを備えた電子機器におけるDVD信号出力方式選択装置であって、前記DVD再生装置により出力された、前記DVD再生装置のOSDメニュー出力信号又は前記DVD再生出力信号であるDVD信号を、複数のビデオ信号の放送方式に符号化するビデオ信号符号化回路と、前記DVD信号以外の入力ビデオ信号の放送方式を判別する放送方式判別回路と、該放送方式判別回路における判別結果を一時記憶する記憶手段と、前記放送方式判別回路によって判別され、前記記憶手段で記憶された、前記入力ビデオ信号の放送方式と同じ放送方式を、前記出力されたDVD信号を符号化する際の放送方式として選択する放送方式選択回路とを有することを特徴とするDVD信号出力方式選択装置。
  2. 前記放送方式選択回路は、前記放送方式判別回路によって判別され、前記記憶手段で記憶された、前記入力ビデオ信号の放送方式と同じ放送方式で、前記出力されたDVD信号を符号化するよう、前記ビデオ信号符号化回路における符号化の放送方式を切り換える回路であることを特徴とする請求項1記載のDVD信号出力方式選択装置。
  3. 前記入力ビデオ信号は、TV放送受信信号としての入力ビデオ信号、及び/又は、外部入力としての入力ビデオ信号であることを特徴とする請求項1又は2記載のDVD信号出力方式選択装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1記載のDVD信号出力方式選択装置を備えた、前記電子機器としてのDVD内蔵型マルチ方式TV受像機であって、前記表示装置をTV放送受信信号を表示する装置とし、前記入力ビデオ信号は、TV放送受信信号としての入力ビデオ信号及び外部入力としての入力ビデオ信号であることを特徴とするDVD内蔵型マルチ方式TV受像機。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1記載のDVD信号出力方式選択装置と、該DVD信号出力方式選択装置からの出力を表示する前記表示装置とを備えた、前記電子機器としてのDVD再生表示装置。
  6. 請求項1乃至3のいずれか1記載のDVD信号出力方式選択装置を備えたDVD再生装置であって、前記表示装置は、該DVD信号出力方式選択装置からの出力を表示する、当該DVD再生装置に外部接続された表示装置であることを特徴とするDVD再生装置。
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