JP2001268320A - ライン照明装置 - Google Patents
ライン照明装置Info
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Abstract
トを2組用い、それらの照明ユニットを点対称に配置す
ることで、主走査方向の光強度分布の均一化、副走査方
向の光強度分布の平均化、ならびに、光量の増加を図
る。 【解決手段】 導光体3の一端面に発光ダイオード等の
発光源を備えた発光源基板4を取り付けた照明ユニット
2L,2Rを2組用い、各出射面3aから出射された光
が原稿読取面の同一領域を照射するよう、かつ、発光源
が主走査方向(長手方向)の逆側に位置するように各照
明ユニット2L,2Rを配置する。2組の照明ユニット
を互い違いに配置することで各照明ユニットの特性を相
殺させることができ、光強度分布の均一化、平均化が図
れる。各出射面3aが原稿読取面に直交する面に対して
対称になるように各照明ユニット2L,2Rを配置する
ことで、原稿面が平坦でない場合に原稿面に生ずる陰を
軽減できる。
Description
リ、コピー機、ハンドスキャナ等に用いるライン照明装
置に関する。
ナ等の機器には、原稿を読み取るための装置として、イ
メージセンサ等の原稿読取装置(画像読取装置)が用い
られている。そして、原稿読取装置のタイプとして、光
路長が短く、機器への組込みが容易な密着型イメージセ
ンサが使用されている。この密着型イメージセンサにあ
っては、原稿の読み取るべき部分を照明装置によって読
取可能な照度以上に照明した状態で読み取るが、照明す
る範囲は、主走査方向(長手方向)にはかなり長く、こ
れと直交する副走査方向には幅狭の帯状になっている。
に棒状或いは板状をなす導光体を用いたライン照明装置
及びそれを用いた原稿読取装置が、特開平8−1633
20号公報或いは特開平10−126581号公報に開
示されている。
フレーム101に各凹部101a,101bを形成し、
凹部101a内にライン照明装置110を配置し、凹部
101bに光電変換素子(センサ)103を設けた基板
104を取り付け、更にフレーム101内にロッドレン
ズアレイ105を保持している。そして、ライン照明装
置110の出射面111aから出射された光を原稿台の
カバーガラス106を通して原稿107の読み込み画像
面に入射せしめ、その反射光をロッドレンズアレイ10
5を介して光電変換素子103にて検出することで、原
稿を読み取るようにしている。
は、導光体111を白色のケース112に出射面111
aが露出するように装填し、またケース112の一端に
は発光ダイオード(LED)等からなる発光源を備えた
発光源基板113を取り付けてなる。導光体111はガ
ラスや透明樹脂にて構成され、主走査方向(長手方向)
と直交する方向の断面形状は基本形状が矩形で、一部に
C面取りし、この面を出射面111aとしている。
の裏面には、入射面から入射された照明光を散乱させる
ための光散乱パターン111bが白色塗料をスクリーン
印刷することによって形成されている。
発光源からの光を導光体111の一端(入射面)から導
光体111内に導入し、導光体111を伝搬する照明光
を導光体111の裏面に形成した光散乱パターン111
bにて散乱せしめ、この散乱した光を出射面111aか
ら出射させる(図10参照)。
れた光の強度が大きく入射面から遠くなるに従って光の
強度は小さくなる。そこで図12に示すように、入射面
から遠くなるに従って光散乱パターン111bの形成領
域を広くすることで、出射面から出射される光の強度が
主走査方向の全長に亘って均一になるようにしている。
イン照明装置では、導光体に設ける光散乱パターンの形
成領域を工夫することで主走査方向の光強度分布の均一
化を図っているが、主走査方向の光強度分布を完全に均
一にすることは困難である。このため、従来の照明装置
における主走査方向の光強度分布は、単調増加または単
調減少の傾向を示すことが多い。また、同様に副走査方
向の光強度分布についても均一化を図ることが困難であ
る。
ように、原稿面に対して一方向から照明光を照射する構
成であるため、原稿紙面に折り目や貼り合せ段差等があ
る場合は陰を生ずることがある。
されたもので、導光体とその一端面に設けられた発光源
とからなる照明ユニットを2組用い、それらの照明ユニ
ットを点対称に配置することで、主走査方向の光強度分
布の均一化、副走査方向の光強度分布の平均化、光量の
増加を図ったライン照明装置を提供することを目的とす
る。また、原稿面が平坦でない場合でも原稿面に陰が生
じにくいライン照明装置を提供することを目的とする。
本発明に係るライン照明装置は、2組の導光体を各導光
体の出射面から出射した光が原稿読取面の同一領域を照
射するよう配置し、一方の導光体の一端に発光源を他方
の導光体の他端に発光源を配置して構成した。
源を設け、各導光体からの各出射光を原稿読取面の同一
領域に照射することで、主走査方向の光強度分布の均一
化、副走査方向の光強度分布の平均化、光量の増加を図
ることができる。
使用してもよいが、少なくとも出射面が露出するように
ケース内に収納した状態でライン照明装置に組み込むよ
うにしてもよい。
所定の面には照明光を散乱させる光散乱パターンが形成
されるが、ケース内に収納する場合には、ケースに光散
乱パターンを形成することも可能である。
ことで、各照明ユニットの特性を相殺させることができ
る。これにより、主走査方向の光強度分布の均一化、副
走査方向の光強度分布の平均化が図れる。また、光量が
増加される。尚、各導光体はその出射面が原稿読取面に
直交する面に対して対称に配置してもよい。これによ
り、被照射物体である紙面の折り目や貼り合せ段差部分
に一方向から光を照射した際に生ずる陰を解消できる。
図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るライン照
明装置の第1実施形態を示す斜視図である。図1に示す
ように、ライン照明装置1は2組の照明ユニット2L,
2Rを互い違いに配置してなる。各照明ユニット2L,
2Rは、導光体3の一端側に発光源基板4を取り付けて
なる。
などの光透過性の高い樹脂または光透過性の高い光学ガ
ラスから構成され、その断面形状は多角形をなし、一側
面を出射面3aとし、出射面3aに対向する面に光散乱
パターン(図示しない)を形成している。
源として例えば面実装型の発光ダイオード(LED)が
1または複数個取り付けられており、この発光ダイオー
ドから光は導光体3の端面から入射する。符号4aは発
光源に電力を供給するための端子群である。
反射させながら主走査方向(長手方向)へ導かれるとと
もに、出射面3aから放射する。各照明ユニット2L,
2Rは、それらの出射面3aから出射した光が原稿読取
面の同一領域を照射するよう、且つ、発光源が主走査方
向(長手方向)の逆側に位置するようにそれぞれ配置さ
れている。
込んだ原稿読取装置の断面図である。図2に示す原稿読
取装置は、フレーム11に各照明ユニット2L,2Rな
らびにロッドレンズアレイ12を取り付けるとともに、
光電変換素子(センサ)13を設けた基板14を取り付
けている。符号15は原稿台のカバーガラスである。
出射面3a(L),3a(R)が原稿読取面に直交する
面に対して対称となるよう配置されている。従って、左
側の導光体3(L)の出射面3a(L)からの出射光は
原稿読取面を左側から照らし、右側の導体体3(R)の
出射面3a(R)からの出射光は原稿読取面を右側から
照らす。原稿読取面での反射光は、ロッドレンズアレイ
12を介して光電変換素子13にて検出される。
面に2方向から照明光を照射することで、被照射物体で
ある紙面の折り目や貼り合せ段差部分に一方向から光を
照射した際に生ずる陰を解消できる。
強度分布を示すグラフである。図3(a)は左側の照明
ユニット2Lのみを用いた場合の主走査方向の光強度分
布を、図3(b)は右側の照明ユニット2Rのみを用い
た場合の主走査方向の光強度分布を、図3(c)は両方
の照明ユニット2L,2Rを用いた場合の主走査方向の
光強度分布を示している。各グラフにおいて縦軸は光強
度(相対値)を、横軸は主走査方向座標(相対値)を示
している。ここで横軸の値は、主走査範囲(または有効
照明範囲)の左端を0、主走査範囲(または有効照明範
囲)の右端を2000としている。
標の0側に発光源を配置しているため、図3(a)に示
すように、主走査方向座標0側で光強度が高くなってい
る。右側の照明ユニット2Rは、主走査方向座標の20
00側に発光源を配置しているため、図3(b)に示す
ように、主走査方向座標2000側で光強度が高くなっ
ている。従って、両方の照明ユニットからの照明光を合
成すると、図3(c)に示すように、一次近似項の傾き
成分が解消され、主走査方向の光強度の均一性が改善さ
れる。
によって定量的に評価することができる。 均一性=(Imax−Imin)/(Imax+Imi
n) ここで、Imaxは光強度分布の最大値、Iminは光
強度分布の最小値である。
グラフである。図4(a)は左側の照明ユニット2Lの
光強度を示しており、実線は発光源の近傍における副走
査方向の光強度分布を、点線は終端側(発光源を取り付
けた端面の反対側の端面側)における光強度分布を示し
ている。図4(b)は両方の照明ユニット2L,2Rを
用いた場合の主走査範囲(または有効照明範囲)の右端
位置(図3に示した主走査方向座標において座標値が2
000の位置)における副走査方向の光強度分布を示し
ており、点線は左側の照明ユニット2Lの終端側におけ
る副走査方向の光強度分布を、実線は右側の照明ユニッ
ト2Rの発光源側における副走査方向の光強度分布を、
太実線は両方の照明ユニット2L,2Rを使用した場合
(本発明に係るライン照明装置)の主走査範囲の右端位
置(図3に示した主走査方向座標において座標値が20
00の位置)における副走査方向の光強度分布を示して
いる。なお、図4(a),(b)において横軸は副走査
方向座標(相対値)を、縦軸は光強度(相対値)であ
る。図2に示した光電変換素子(センサ)13の真上に
あたる位置を副走査方向座標(相対値)の0としてい
る。
2L,2Rの副走査方向の光強度分布は、発光源側では
シャープな特性であるが、終端側(発光源から遠い側)
ではブロードな特性となっている。また、副走査方向の
光強度分布は非対称な特性となっている。そこで、発光
源を反対側にそれぞれ配置した各照明ユニット2L,2
Rからの出射光を合成することで、図4(b)に太実線
で示すように、副走査方向の光強度分布はシャープな特
性になるとともに、副走査方向の光強度分布の非対称性
が緩和される。さらに、その半値全幅は主走査方向に対
し大きな変動がなくなる。
いることで、主走査方向の光強度を均一化するととも
に、副走査方向の光強度分布も平均化することができ
る。これにより、原稿面の画像等を良好に読み取らせる
ことができる。
明装置は、導光体をケースで覆わない構造であるが、導
光体をケースで覆う構造としてもよい。また、導光体の
形状は適宜選択することができる。
えたライン照明装置(第2実施形態に係るライン照明装
置)を組み込んだ原稿読取装置の断面図である。図5に
示す原稿読取装置は、フレーム31に2組の照明ユニッ
ト20L,20Rとロッドレンズアレイ32とを取り付
け、フレーム31の下部開口部に光電変換素子(セン
サ)34を備えた基板35を取り付けてなる。符号36
は原稿台のガラス板、符号37は原稿を示している。
21とこの導光体21を覆う白色のケース22と、図示
しない発光源を備えた発光源基板とからなる。符号21
aは出射面、符号21bは光散乱パターンである。各照
明ユニット20L,20Rの構造は、図11ならびに図
12に示した従来の照明装置110と同じである。第2
実施形態に係るライン照明装置は、2組の照明ユニット
20L,20Rをそれらの出射光が原稿読取面の同一領
域を照射するように、かつ、発光源が逆側に位置するよ
う配置されてなる。第2実施形態に係るライン照明装置
は、ケース22によって散乱光が導光体外部に無駄に放
出されるのを防止するので、照明光の強度をケース無し
のものよりも増加させることができる。
ライン照明装置では、2組の照明ユニットをそれぞれの
出射面が原稿読取面に直交する面に対して対称に配置し
ているが、2組の照明ユニットを密着もしくは近接させ
る配置としてもよい。このような配置をとることによっ
てライン照明装置を小型にでき、これにより原稿読取装
置の小型化を図ることができる。
照明装置の断面図、図7は本発明の第3実施形態に係る
ライン照明装置の斜視図である。図6(a)は単体の照
明ユニットの断面構造を、図6(b)および図6(c)
は本発明に係るライン照明装置の断面構造を示してい
る。図7(a)は2組の照明ユニットを離間させた状態
を、図7(b)は2組の照明ユニットを一体化させた状
態を示している。なお、図7においては導光体を覆うケ
ースの図示を省略している。
トは、導光体41をケース42Aで覆ってなる。導光体
41は、長さ方向(主走査方向)に直交する面に沿った
断面形状が楕円の一部をなしている。具体的には楕円を
1/4等分し、楕円の長軸を含む平面と楕円の短軸を含
む平面と楕円の周縁を含む曲面とによって導光体41の
側面を形成している。
出射面41aとしている。また、楕円の長軸を含む平面
に光散乱パターン41bを形成している。前述のように
曲面は楕円の一部であるので、この曲面を凹面鏡と看做
すと、その焦点が楕円の長軸を含む平面に存在する。そ
こで、当該焦点に一致するように光散乱パターン41b
を形成している。なお、光散乱パターン41bは幅を有
しているので、正確には焦点の近傍に光散乱パターン4
1bを形成することになる。
して形成しているが、色は白に限られることはなく、用
いる光の波長に応じて種々の色を用いることができる。
例えば、ファクシミリ装置などでは、570nmの波長
が用いられることが多いので、この場合にはこの波長の
色を用いればよい。また、光散乱パターン41bは塗料
おを印刷するのでは、所定の色を有するフィルムを貼り
付けて形成してもよい。
ン41bの形状は、発光源(例えば発光ダイオード)4
4を備えた発光源基板43を配置した導光体41の一端
側から他端側に向ってその間隔が徐々に短くなるような
不連続帯状としている。このような形状とすることで、
導光体41の長さ方向(主走査方向)に沿った散乱光の
光量の均一化を図っている。なお、光散乱パターン41
bの形状は、連続帯状とし一端側から他端側に向って徐
々にその幅を広くするようにしてもよい。
6(b)に示すように、2本の導光体41(照明ユニッ
ト)を密着させてケース42Bに装着したものである。
また、図6(c)に示すように、各導光体41(照明ユ
ニット)をケース42Cに形成された各収納部に装着す
ることで一体化を図るようにしてもよい。なお、図6
(c)に示した導光体41は、出射面41aである平面
を楕円の短軸に一致させずに、短軸に対して角度を持た
せることで、焦点位置をシフトさせている。
の断面図、図9は第5実施形態に係るライン照明装置の
断面図である。図8(a)は単体の照明ユニットの断面
構造を、図8(b)および図8(c)は本発明に係るラ
イン照明装置の断面構造を示している。同様に、図9
(a)は単体の照明ユニットの断面構造を、図9(b)
および図9(c)は本発明に係るライン照明装置の断面
構造を示している。図8ならびに図9に示すように、導
光体51,61の断面形状は矩形であったり台形であっ
たりしてもよい。また、導光体51,61の形状は円形
や放物面を含む形状であってもよく、その形状を特に限
定されるものではない。なお、図8において符号51a
は出射面、符号52A,52B,52Cはケースであ
る。図9において符号61aは出射面、符号62A,6
2B,62Cはケースである。
導光体とこの導光体の一端面に取り付けられた発光源と
からな照明ユニットを2組用い、各照明ユニットは各出
射面から出射された光が原稿読取面の同一領域を照射す
るよう、かつ、発光源が長手方向の逆側に位置するよう
に配置したので、各照明ユニットの特性を相殺させるこ
とができ、これにより主走査方向の光強度分布の均一
化、副走査方向の光強度分布の平均化が図れ、また光量
の増加を図ることができる。
直交する面に対して対称となるよう各導光体を配置する
ことで、被照射物体である原稿に折り目や貼り合せ段差
部分等がある場合でも原稿面に陰が生じにくい。よっ
て、原稿に折り目や段差等がある場合でも、原稿画像を
良好に読み込ませることができる。
斜視図
取装置の断面図
示すグラフ
(ケース付きの照明ユニットを2組備えたライン照明装
置)を組み込んだ原稿読取装置の断面図
断面図
斜視図
断面図
断面図
装置の断面図
造を示す斜視図
明ユニット、3,21,41,51,61…導光体、3
a,21a,41a,51a,61a…出射面、4,4
3…発光源基板、21b,41b…光散乱パターン、2
2,42B,42C,52B,52C,62B,62C
…ケース、44…発光源。
Claims (4)
- 【請求項1】 端面から入射した光源からの光を長手方
向へ導くとともに長手方向に沿って形成された出射面か
ら出射する導光体を2組備え、これら導光体は各導光体
の出射面から出射された光が原稿読取面の同一領域を照
射するように配置され、一方の導光体の長手方向の一端
に第1の発光源が設けられ、他方の導光体の長手方向の
他端に第2の発光源が設けられていることを特徴とする
ライン照明装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のライン照明装置におい
て、前記各導光体はその出射面が原稿読取面に直交する
面に対して対称に配置されていることを特徴とするライ
ン照明装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のライン
照明装置において、前記各導光体は少なくとも出射面が
露出するようにケース内に収納されていることを特徴と
するライン照明装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
のライン照明装置において、前記導光体の入射面と出射
面とを除く所定の面には照明光を散乱させる光散乱パタ
ーンが形成されていることを特徴とするライン照明装
置。
Priority Applications (4)
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