JP2001267952A - 無線端末装置 - Google Patents

無線端末装置

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JP2001267952A
JP2001267952A JP2000079456A JP2000079456A JP2001267952A JP 2001267952 A JP2001267952 A JP 2001267952A JP 2000079456 A JP2000079456 A JP 2000079456A JP 2000079456 A JP2000079456 A JP 2000079456A JP 2001267952 A JP2001267952 A JP 2001267952A
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frequency band
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transmitting
unit
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JP2000079456A
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English (en)
Inventor
Hideki Kamisaka
秀樹 上坂
Hiroyuki Shiotani
宏行 塩谷
Kazuhiko Ikeda
和彦 池田
Akitaka Takeuchi
昭孝 竹内
Takashi Ui
孝 宇井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置を大きくすることなく、2つの周波数帯に
より同時に送受信する際の信号の干渉による受信感度の
劣化を防止できる無線端末装置を提供する。 【解決手段】相異なる周波数帯域の第1及び第2の周波
数帯域で送信する送信部1aと、第1及び第2の周波数
帯域で受信する受信部2aとを、プリント基板10a上
に分離して配置することにより、第1の周波数帯の送信
系と第2の周波数帯の受信系との間と、第2の周波数帯
の送信系と第1の周波数帯の受信系との間のアイソレー
ションを大きくとることができる。これにより、第1の
周波数帯と第2の周波数帯における同時送受信の際の受
信感度の劣化を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主にPHSやPD
CやCDMAなど複数の通信方式を複合化した複合無線
端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2つ以上の周波数帯を用いて通信
する無線端末装置としては、図15に示すような構成の
ものが一般的であった。(以下、従来例とする)この無
線端末装置は、800MHz帯のPDCと1900MH
z帯のPHSとを切り換えて使用するように構成されて
いる。図15の構成では、両面プリント基板の一方の面
にPDCの送信部及び受信部(第1周波数帯送受信部
7)を配置し、両面プリント基板の他方の面にPHSの
送信部及び受信部(第2周波数帯送受信部8)を配置し
ている。
【0003】また、制御信号群の配線パターンを改善す
るデュアルバンド無線通信装置としては、特開平10−
200442号公報で開示されているものが知られてい
る。この発明では、第1周波数帯域(PDC帯域)と第
2周波数帯域(PHS帯域)の送信部同士と第1周波数
帯域と第2周波数帯域の受信部同士をプリント基板上に
隣接して配置することにより、制御信号群の配線パター
ンが複雑に交差することを解消している。
【0004】さらに、デュアルバンド送受信に付随する
漏話問題を解決するマルチモード無線電話機としては、
特開平10−107678号公報で開示されているもの
が知られている。この発明では、第1周波数帯域の受信
部と第2周波数帯域の送信部の組み合わせと、第1周波
数帯域の送信部と第2周波数帯域の受信部の組み合わせ
で、2つの回路パッケージとすることにより、漏話問題
を解決しようとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、無線端
末装置に対しては、2つの周波数帯域を用いた同時送受
信機能が求められている。しかし、従来例の構成では、
同時送受信を行った場合に、例えば、PDC送信部から
の出力波、漏洩波及び2倍高調波等がPHS受信部に対
して漏洩するため、受信希望波に対する干渉成分が増加
し、PHSの受信感度が劣化するという問題があった。
【0006】また、第1周波数帯域と第2周波数帯域の
送信部同士と第1周波数帯域と第2周波数帯域の受信部
同士をプリント基板上に隣接して配置する構成の場合で
は、相異なる周波数帯域で用いる送信部と受信部とが隣
接しているため、2つの周波数帯域による同時送受信を
行う際に干渉が発生し、受信感度が劣化するという問題
があった。
【0007】また、第1周波数帯域の受信部と第2周波
数帯の送信部の組み合わせと、第1周波数帯の送信部と
第2周波数帯域の受信部の組み合わせで、2つの回路パ
ッケージとする構成では、2つの受信部が各々他方の送
信部からの干渉を受け受信感度が劣化するという問題が
あった。また、以上説明したような干渉を防止するため
に各送受信ブロックの干渉波のアイソレーションを空間
的に確保しようとすると、装置が大きくなってしまうと
いう問題があった。
【0008】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、装置を大きくすることなく、2つの
周波数帯により同時に送受信する際の信号の干渉による
受信感度の劣化を防止できる無線端末装置を提供するも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明における無線端末
装置は、相異なる2つの周波数帯域の第1の周波数帯域
で送信する第1の送信部と第2の周波数帯域で送信する
第2の送信部とからなる第1のブロックと、前記相異な
る2つの周波数帯域の第1の周波数帯域で受信する第1
の受信部と第2の周波数帯域で受信する第2の受信部と
からなる第2のブロックとを備え、前記第1のブロック
と第2のブロックとをプリント基板上に分離して配置す
るという構成を有している。この構成により、同時送受
信の際の送受信波の周波数干渉を小さくし、受信感度の
劣化を防止することができる。
【0010】また、本発明における無線端末装置は、相
異なる2つの周波数帯域の第1の周波数帯域で送信する
第1の送信部及び第2の周波数帯域で送信する第2の送
信部と、前記相異なる2つの周波数帯域の第1の周波数
帯域で受信する第1の受信部及び第2の周波数帯域で受
信する第2の受信部とを備え、前記第1の送信部及び第
2の送信部を内層にグランド層を有する多層プリント基
板の一方の面に配置し、前記第1の受信部及び第2の受
信部を前記多層プリント基板の他方の面に配置するとい
う構成を有している。この構成により、同時送受信の際
の送受信波の周波数干渉を小さくし、受信感度の劣化を
防止することができる。
【0011】また、本発明における無線端末装置は、前
記第1の送信部を配置した前記多層プリント基板の裏側
に前記第1の受信部を配置し、前記第2の送信部を配置
した前記多層プリント基板の裏側に前記第2の受信部を
配置し、更に前記第1の送信部と前記第2の受信部を、
前記第2の送信部と前記第1の受信部をそれぞれ前記多
層プリント基板の対角に配置するという構成を有してい
る。この構成により、同時送受信の際の送受信波の周波
数干渉を小さくし、受信感度の劣化を防止することがで
きる。
【0012】また、本発明における無線端末装置は、前
記第1の送信部の送信信号の入出力方向と前記第2の受
信部の受信信号の入出力方向とが同一方向になるよう配
置し、前記第1の受信部の受信信号の入出力方向が前記
第2の送信部の送信信号の入出力方向とが同一方向であ
って、前記第1の送信部の送信信号及び前記第2の受信
部の受信信号の入出力方向と逆方向になるよう配置する
という構成を有している。この構成により、同時送受信
の際の送受信波の周波数干渉を更に小さくし、受信感度
の劣化を防止することができる。
【0013】また、本発明における無線端末装置は、前
記多層プリント基板上の、第1及び第2の送信部の間と
第1及び第2の受信部の間にスリットを設けるという構
成を有している。この構成により、装置を大型化するこ
となく、同時送受信の際の送受信波の周波数干渉を小さ
くし、受信感度の劣化を防止することができる。
【0014】また、本発明における無線端末装置は、前
記多層プリント基板上の、第1のブロックと第2のブロ
ックとの間に制御部を配置するという構成を有してい
る。この構成により、同時送受信の際の送受信波の周波
数干渉を更に小さくし、受信感度の劣化を防止すること
ができる。
【0015】また、本発明における無線端末装置は、相
異なる2つの周波数帯域の第1の周波数帯域で送信する
第1の送信部と第1の周波数帯域で受信する第1の受信
部とからなる第3のブロックと、前記相異なる2つの周
波数帯域の第2の周波数帯域で送信する第2の送信部と
第2の周波数帯域で受信する第2の受信部とからなる第
4のブロックと、制御部とを備え、前記第3のブロック
と第4のブロックとをプリント基板上に制御部を挟み分
離して配置するという構成を有している。この構成によ
り、装置を大型化することなく、同時送受信の際の送受
信波の周波数干渉を小さくし、受信感度の劣化を防止す
ることができる。
【0016】また、本発明における無線端末装置は、複
数のアンテナと、前記複数のアンテナをそれぞれ異なる
第1及び第2の周波数帯域で使用するための複数のアン
テナ共用手段と、前記第1の周波数帯域において送受信
する第1の送信部及び第1の受信部と、前記第1の周波
数帯域において送信と受信とを切り換える第1の送受信
切換手段と、前記第1の周波数帯域において送受信する
ときに使用するアンテナを選択する第1のアンテナ選択
手段と、前記第2の周波数帯域において送受信する第2
の送信部及び第2の受信部と、前記第2の周波数帯域に
おいて送信と受信とを切り換える第2の送受信切換手段
と、前記第2の周波数帯域において送受信するときに使
用するアンテナを選択する第2のアンテナ選択手段とを
備え、前記複数のアンテナ共用手段と前記第1及び第2
のアンテナ選択手段との相互間の配線をそれぞれ交差し
ないように配置し、前記第1の送信部及び第1の受信部
と前記第2の送信部及び第2の受信部との間にスリット
を設け、また一方の周波数帯域において送受信中のアン
テナを他方の周波数帯域の送受信には用いないよう制御
するという構成を有している。この構成により、装置を
大型化することなく、同時送受信の際の送受信波の周波
数干渉を小さくし、受信感度の劣化を防止することがで
きる。
【0017】また、本発明における無線端末装置は、ア
ンテナと前記アンテナをそれぞれ異なる2つの周波数帯
域で使用するためのアンテナ共用手段との対を2組と、
第1の周波数帯域において送受信を行う第1の送信部及
び第1の受信部と、前記第1の周波数帯域において送信
と受信とを切り換える第1の送受信切換手段と、前記第
1の周波数帯域において送受信するときに使用するアン
テナを選択する第1のアンテナ選択手段と、前記第1の
周波数帯域と異なる第2の周波数帯域において送受信を
行う第2の送信部及び第2の受信部と、前記第2の周波
数帯域において送信と受信とを切り換える第2の送受信
切換手段と、前記第2の周波数帯域において送受信する
ときに使用するアンテナを選択する第2のアンテナ選択
手段とを備え、前記2組のアンテナ及びアンテナ共用手
段をそれぞれ内層にグランド層を有する多層プリント基
板の相異なる面に配置し、また一方の周波数帯域におい
て送受信に使用中のアンテナを他方の周波数帯の送受信
には用いないよう制御するという構成を有している。こ
の構成により、装置を大型化することなく、同時送受信
の際の送受信波の周波数干渉を小さくし、受信感度の劣
化を防止することができる。
【0018】また、本発明における無線端末装置は、前
記第1の送受信切換手段及び前記第1のアンテナ選択手
段と、前記第2の送受信切換手段及び前記第2のアンテ
ナ選択手段とを前記多層プリント基板の相異なる面に配
置し、配線は内層にグランド層を有する多層プリント基
板を挟んで交差するように配置するという構成を有して
いる。この構成により、装置を大型化することなく、同
時送受信の際の送受信波の周波数干渉を小さくし、受信
感度の劣化を防止することができる。
【0019】また、本発明における無線端末装置は、相
異なる2つの周波数帯域の第1の周波数帯域で送受信す
る第1の送信部及び第1の受信部と、前記第1の周波数
帯域と異なる第2の周波数帯域において送受信する第2
の送信部及び第2の受信部とを備え、前記第1及び第2
の送信部を第1のICパッケージに纏め、前記第1及び
第2の受信部を第2のICパッケージに纏め、前記第1
及び第2のICパッケージをプリント基板上に分離して
配置するという構成を有している。この構成により、同
時送受信の際の送受信波の周波数干渉を小さくし、受信
感度の劣化を防止することができるだけでなく、装置の
小型化を図ることができる。
【0020】また、本発明における無線端末装置は、相
異なる2つの周波数帯域の第1の周波数帯域で送受信す
る第1の送信部及び第1の受信部と、前記第1の周波数
帯域と異なる第2の周波数帯域において送受信する第2
の送信部及び第2の受信部とを備え、前記第1の送信部
及び前記第1の受信部を第1のICパッケージに纏め、
前記第2の送信部及び前記第2の受信部を第2のICパ
ッケージに纏め、前記第1及び第2のICパッケージを
プリント基板上に分離して配置するという構成を有して
いる。この構成により、同時送受信の際の送受信波の周
波数干渉を小さくし、受信感度の劣化を防止することが
できるだけでなく、装置の小型化を図ることができる。
【0021】また、本発明における無線端末装置は、相
異なる2つの周波数帯域の第1の周波数帯域において送
受信する第1のアンテナを装置の長手方向の一方の端部
に配置し、前記第1の周波数帯域と異なる第2の周波数
帯域において送受信する第2のアンテナを装置の長手方
向の他方の端部に配置するという構成を有している。こ
の構成により、装置を大型化することなく、同時送受信
の際の送受信波の周波数干渉を小さくし、受信感度の劣
化を防止することができる。
【0022】また、本発明における無線端末装置は、前
記第1の周波数帯域において送受信する第1のアンテナ
を前記第3のブロックに隣接して配置し、前記第2の周
波数帯において送受信する第2のアンテナを前記第4の
ブロックに隣接して配置し、前記第1及び第2のアンテ
ナをそれぞれ装置の長手方向の両端部に配置するという
構成を有している。この構成により、同時送受信の際の
送受信波の周波数干渉を更に小さくし、受信感度の劣化
を防止することができる。
【0023】また、本発明における無線端末装置は、折
り畳み式構造を有し、相異なる2つの周波数帯域の第1
の周波数帯域において送受信する第1のアンテナと、前
記第1の周波数帯域と異なる第2の周波数帯域において
送受信する第2のアンテナとを備え、前記第1及び第2
のアンテナを折り畳み時には隣り合わせに位置し、折り
畳み開放時には装置の長手方向の両端部に位置するよう
配置するという構成を有している。この構成により、同
時送受信の際の送受信波の周波数干渉を小さくし、受信
感度の劣化を防止することができるだけでなく、折り畳
み時の装置の小型化と、開口部が一方にのみある場所に
収納した際の待ち受け感度劣化の防止を図ることができ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図15に基づき、
本発明の第1乃至第15の実施の形態を詳細に説明す
る。 (第1の実施の形態)まず、図1を参照して、本発明の
第1の実施の形態における無線端末装置の基本的構成を
説明する。第1の実施の形態における無線端末装置は、
第1・第2周波数帯送信部(以下、PDC・PHS送信
部という)1aと、第1・第2周波数帯受信部(以下、
PDC・PHS受信部という)2aと、プリント基板1
0aとを備えて構成される。
【0025】次に、図1を参照して、上記のように構成
された本発明の第1の実施の形態における無線端末装置
の動作を説明する。PDC・PHS送信部1aは、ベー
スバンド信号を変調し及び増幅して第1・第2周波数帯
送信信号(PDC・PHS送信信号)とし、アンテナ部
(図示せず)から送信する。PDC・PHS受信部2a
は、アンテナ(図示せず)から入力された第1・第2周
波数帯受信信号(PDC・PHS受信信号)を増幅し及
び復調する。ここで、PDC・PHS送信部1aとPD
C・PHS受信部2aとは、プリント基板10a上にそ
れぞれ分離して配置される。これによって、PDC・P
HS送信部1aとPDC・PHS受信部2aとのアイソ
レーションを大きくすることができる。
【0026】このように、第1の実施の形態の無線端末
装置によると、PDCとPHSの送信部同士、PDCと
PHSの受信部同士でブロック化し、プリント基板上に
分離して配置することにより、装置を大型化することな
く周波数干渉を小さくすることができ、PDCとPHS
の同時送受信を行う際のPHS受信感度の劣化を防ぐこ
とができる。
【0027】(第2の実施の形態)次に、図2を参照し
て、本発明の第2の実施の形態における無線端末装置の
基本的構成を説明する。図2の断面図(A)、上面図
(B)、下面図(C)にそれぞれ示す第2の実施の形態
における無線端末装置は、第1・第2周波数帯送信部
(以下、PDC・PHS送信部という)1bと、第1・
第2周波数帯受信部(以下、PDC・PHS受信部とい
う)2bと、多層のプリント基板10bとを備えて構成
される。
【0028】次に、図2を参照して、上記のように構成
された本発明の第2の実施の形態における無線端末装置
の動作を説明する。PDC・PHS送信部1bは、ベー
スバンド信号を変調し及び増幅してPDC・PHS送信
信号とし、アンテナ部(図示せず)から送信する。PD
C・PHS受信部2bは、アンテナ(図示せず)から入
力されたPDC・PHS受信信号を増幅し及び復調す
る。ここで、PDC・PHS送信部1bは内層にグラン
ド層を有する多層のプリント基板10bの一方の面に配
置され、PDC・PHS受信部2bは多層のプリント基
板10bの他方の面にそれぞれ分離して配置される。こ
れによって、PDC・PHS送信部1bとPDC・PH
S受信部2bとの間のアイソレーションを大きくするこ
とができる。
【0029】このように、第2の実施の形態の無線端末
装置によると、PDCとPHSの送信部と、PDCとP
HSの受信部とを内層にグランド層を有する多層のプリ
ント基板の相異なる面に配置することにより、装置を大
型化することなく周波数干渉を小さくすることができ、
それによってPDCとPHSの同時送受信の際に生じる
PHSの受信感度の劣化を防ぐことができる。
【0030】(第3の実施の形態)次に、図3を参照し
て、本発明の第3の実施の形態における無線端末装置の
基本的構成を説明する。図3の断面図(A)、上面図
(B)、下面図(C)にそれぞれ示す第3の実施の形態
における無線端末装置は、第1周波数帯送信部(以下、
PDC送信部という)3aと、第2周波数帯送信部(以
下、PHS送信部という)4aと、第2周波数帯受信部
(以下、PHS受信部という)5aと、第1周波数帯受
信部(以下、PDC受信部という)6aと、多層のプリ
ント基板10cとを備えて構成される。
【0031】さらに、PDC送信部3aとPHS送信部
4aとは内層にグランド層を有する多層のプリント基板
10cの一方の面に配置され、PHS受信部5aとPD
C受信部6aとは多層のプリント基板10cの他方の面
に配置される。そして、PDC送信部3aとPHS受信
部5a、及びPHS送信部4aとPDC受信部6aはそ
れぞれ対角に位置するように配置される。これによっ
て、PDC送信部3aとPHS受信部5aとの間、及び
PHS送信部4aとPDC受信部6aとの間のアイソレ
ーションを大きくすることができる。
【0032】次に、図3を参照して、上記のように構成
された本発明の第3の実施の形態における無線端末装置
の動作を説明する。PDC送信部3aは、ベースバンド
信号を変調し及び増幅して第1周波数帯送信信号(以
下、PDC送信信号という)とし、アンテナ部(図示せ
ず)から送信する。PHS送信部4aは、ベースバンド
信号を変調し及び増幅して第2周波数帯送信信号(以
下、PHS送信信号という)とし、アンテナ部(図示せ
ず)から送信する。PHS受信部5aは、アンテナ(図
示せず)から入力された第2周波数帯受信信号(以下、
PHS受信信号という)を増幅し及び復調する。PDC
受信部6aは、アンテナ(図示せず)から入力された第
1周波数帯受信信号(以下、PDC受信信号という)を
増幅し及び復調する。
【0033】このように、第3の実施の形態の無線端末
装置によると、PDC送信部とPHS受信部、及びPD
C受信部とPHS送信部がそれぞれ両面プリント基板上
に対角に位置するよう配置することにより、周波数干渉
を第2の実施の形態の無線端末装置と比較して更に小さ
くすることができ、PDCとPHSの同時送受信を行う
際のPHS受信感度の劣化を防止することができる。
【0034】(第4の実施の形態)次に、図4を参照し
て、本発明の第4の実施の形態における無線端末装置の
基本的構成を説明する。図4の上面図(A)、下面図
(B)にそれぞれ示す第4の実施の形態における無線端
末装置は、第1周波数帯送信部(以下、PDC送信部と
いう)3bと、第2周波数帯送信部(以下、PHS送信
部という)4bと、第2周波数帯受信部(以下、PHS
受信部という)5bと、第1周波数帯受信部(以下、P
DC受信部という)6bと、多層のプリント基板10d
と、送信部入力端子21aと、送信部入力端子21b
と、送信部出力端子22aと、送信部出力端子22b
と、受信部入力端子23aと、受信部入力端子23b
と、受信部出力端子24aと、受信部出力端子24bと
を備えて構成される。
【0035】さらに、各送信部及び受信部内部の構成要
素として、周波数選択手段25a、25b、25c、2
5dと、増幅手段26a、26b、26c、26d、2
6e、26f、26g、26h、26i、26jと、ミ
キサ27a、27b、27c、27dと、利得可変手段
28a、28bと、フィルタ29a、29b、29c、
29d、29e、29fとを備えて構成される。
【0036】さらに、PDC送信部3bとPHS送信部
4bは内層にグランド層を有する多層のプリント基板1
0dの一方の面に、またPHS受信部5bとPDC受信
部6bは多層のプリント基板10dの他方の面に配置さ
れ、PDC送信部3bとPHS受信部5b及びPHS送
信部4bとPDC受信部6bはそれぞれ対角に位置する
ように配置される。さらに、それぞれPDC送信部3
b、PHS送信部4b、PHS受信部5b、PDC受信
部6bを構成する各素子は、PDC送信部3bとPHS
受信部5bについては信号が図4の右から左に流れるよ
うに、PHS送信部4bとPDC送信部6bについては
信号が図4の左から右に流れるように、それぞれ配置さ
れる。つまり、PDC送信部3bとPHS受信部5bで
は図4の左寄りに進むに従って信号レベルが大きくな
り、PHS送信部4bとPDC送信部6bでは図4の右
寄りに進むに従って信号レベルが大きくなる。これによ
って、PDC送信部3bの信号レベルが大きい部分の裏
側付近でPHS受信部5bの信号レベルが大きくなる。
【0037】次に、図4を参照して、上記のように構成
された本発明の第4の実施の形態における無線端末装置
の動作を詳細に説明する。PDC送信部3bは、送信部
入力端子21aから入力されたベースバンド信号を増幅
手段26aで増幅し、次にミキサ27aで周波数選択手
段25aからの信号により変調し、その後、増幅手段2
6bで増幅し、さらにフィルタ29aでPDC帯域以外
の周波数成分を除去した後、利得可変手段28aと増幅
手段26cで規定の送信出力まで電力増幅して送信部出
力端子22aから出力し、PDC送信信号としてアンテ
ナ部(図示せず)から送信する。PHS送信部4bは、
送信部入力端子21bから入力したベースバンド信号を
増幅手段26dで増幅し、次にミキサ27bで周波数選
択手段25bからの信号により変調し、その後、増幅手
段26eで増幅し、さらにフィルタ29bでPHS帯域
以外の周波数成分を除去した後、利得可変手段28bと
増幅手段26fで規定の送信出力まで電力増幅して送信
部出力端子22bから出力し、PHS送信信号としてア
ンテナ部(図示せず)から送信する。
【0038】PHS受信部5bは、アンテナ(図示せ
ず)からのPHS受信信号を受信部入力端子23aから
入力して、フィルタ29cでPHS帯域以外の周波数成
分を除去し、次に増幅手段26gで増幅し、その後ミキ
サ27cで周波数選択手段25cからの信号により復調
し、さらに増幅手段26hで増幅した後、フィルタ29
dで不要な周波数成分を除去してベースバンド信号と
し、受信部出力端子24aから出力する。PDC受信部
6bは、アンテナ(図示せず)からのPDC受信信号を
受信部入力端子23bから入力して、フィルタ29eで
PDC帯域以外の周波数成分を除去し、次に増幅手段2
6iで増幅し、その後ミキサ27dで周波数選択手段2
5dからの信号により復調し、さらに増幅手段26jで
増幅した後、フィルタ29fで不要な周波数成分を除去
してベースバンド信号として受信部出力端子24bから
出力する。
【0039】このように、第4の実施の形態の無線端末
装置によると、PDC送信部とPHS受信部及びPDC
受信部とPHS送信部がそれぞれ両面プリント基板上に
対角に位置するように配置され、さらにPDC送受信系
とPHS送受信系の送受信信号の流れを反対方向にする
ことにより、第3の実施の形態の無線端末装置と比較し
て周波数干渉を小さくすることができ、PDCとPHS
の同時送受信を行う際のPHS受信感度の劣化を防止す
ることができる。
【0040】(第5の実施の形態)次に、図5を参照し
て、本発明の第5の実施の形態における無線端末装置の
基本的構成を説明する。図5の断面図(A)、上面図
(B)、下面図(C)にそれぞれ示す第5の実施の形態
における無線端末装置は、第1周波数帯送信部(以下、
PDC送信部という)3cと、第2周波数帯送信部(以
下、PHS送信部という)4cと、第2周波数帯受信部
(以下、PHS受信部という)5cと、第1周波数帯受
信部(以下、PDC受信部という)6cと、多層のプリ
ント基板10eと、スリット11aとを備えて構成され
る。
【0041】さらに、PDC送信部3cとPHS送信部
4cは内層にグランド層を有する多層のプリント基板1
0eの一方の面に、またPHS受信部5cとPDC受信
部6cは多層のプリント基板10eの他方の面に、PD
C送信部3cとPHS受信部5c及びPHS受信部5c
とPDC受信部6cがそれぞれ対角に位置するよう配置
される。
【0042】次に、図5を参照して、上記のように構成
された本発明の第5の実施の形態における無線端末装置
の動作を説明する。PDC送信部3cは、ベースバンド
信号を変調し及び増幅してPDC送信信号とし、アンテ
ナ部(図示せず)から送信する。PHS送信部4cは、
ベースバンド信号を変調し及び増幅してPHS送信信号
とし、アンテナ部(図示せず)から送信する。PHS受
信部5cは、アンテナ(図示せず)から入力されたPH
S受信信号を増幅し及び復調する。PDC受信部6c
は、アンテナ(図示せず)から入力されたPDC受信信
号を増幅し及び復調する。
【0043】また、プリント基板10e上には、PDC
送信部3cとPHS送信部4cの間と、PHS受信部5
cとPDC受信部6cの間にスリット11aが設けられ
る。スリット11aはプリント基板10eを貫通して断
続的に設けられており、送信部からの漏洩波が基板内部
や基板表面を伝搬し受信部に達するのを防止する。これ
によって、PDC送信部3aとPHS送信部4a、及び
PHS受信部5aとPDC受信部6a相互間のアイソレ
ーションを大きくすることができる。
【0044】このように、第5の実施の形態の無線端末
装置によると、PDC送信部とPHS受信部、PDC受
信部とPHS送信部が各々両面プリント基板上に対角に
位置するよう配置され、さらにPDC送信部とPHS送
信部の間とPHS受信部とPDC受信部の間にスリット
を設けることにより、装置を大型化することなく周波数
干渉を小さくすることができ、PDCとPHSの同時送
受信を行う際のPHS受信感度の劣化を防止することが
できる。
【0045】(第6の実施の形態)次に、図6を参照し
て、本発明の第6の実施の形態における無線端末装置の
基本的構成を説明する。図6に示す第6の実施の形態に
おける無線端末装置のプリント基板10fには、第1・
第2周波数帯送信部(以下、PDC・PHS送信部とい
う)1cと、第1・第2周波数帯受信部(以下、PDC
・PHS受信部という)2cとを備え、さらに第1・第
2周波数帯送信部1cと第1・第2周波数帯受信部2c
とを分離するように、その間に制御部9が備えられる。
【0046】次に、図6を参照して、上記のように構成
された本発明の第6の実施の形態における無線端末装置
の動作を説明する。PDC・PHS送信部1cは、ベー
スバンド信号を変調し及び増幅してPDC・PHS送信
信号とし、アンテナ部(図示せず)から送信する。PD
C・PHS受信部2cは、アンテナ(図示せず)から入
力されたPDC・PHS受信信号を増幅し及び復調す
る。制御部9は、ベースバンド信号の入出力処理及び各
部の制御処理を行う。ここで制御部9は、プリント基板
10f上のPDC・PHS送信部1cとPDC・PHS
受信部2cとの間に配置される。これによって、PDC
・PHS送信部1cとPDC・PHS受信部2cとの間
のアイソレーションを大きくすることができる。
【0047】このように、第6の実施の形態の無線端末
装置によると、PDC送信部とPHS送信部同士、PD
C受信部とPHS受信部同士をブロック化してプリント
基板上に分離して配置し、さらにその間に制御部を配置
することにより、第1の実施の形態の無線端末装置と比
較して周波数干渉を更に小さくすることができ、PDC
とPHSの同時送受信を行う際のPHS受信感度の劣化
を防止することができる。
【0048】(第7の実施の形態)次に、図7を参照し
て、本発明の第7の実施の形態における無線端末装置の
基本的構成を説明する。図7に示す第7の実施の形態に
おける無線端末装置のプリント基板10gには、第1周
波数帯送受信部(以下、PDC送受信部という)7a
と、第2周波数帯送受信部(以下、PHS送受信部とい
う)8aとが備えられ、さらに第1周波数帯送受信部7
aと第2周波数帯送受信部8aとを分離するように、そ
の間に制御部9が備えられる。
【0049】次に、図7を参照して、上記のように構成
された本発明の第7の実施の形態における無線端末装置
の動作を説明する。PDC送受信部7aは、ベースバン
ド信号を変調し及び増幅してPDC送信信号とし、アン
テナ部(図示せず)から送信し、またアンテナ(図示せ
ず)から入力したPDC受信信号を増幅し及び復調す
る。一方、PHS送受信部8aは、ベースバンド信号を
変調し及び増幅してPHS送信信号としてアンテナ部
(図示せず)から送信し、またアンテナ(図示せず)か
ら入力されたPHS受信信号を増幅し及び復調する。制
御部9は、ベースバンド信号の入出力処理及び各部の制
御処理を行う。ここで制御部9は、プリント基板10g
上のPDC送受信部7aとPHS送受信部8aの間に配
置される。これによって、PDC送受信部7aとPHS
送受信部8aとの間のアイソレーションを大きくするこ
とができる。
【0050】このように、第7の実施の形態の無線端末
装置によると、PDC送受信部とPHSの送受信部をブ
ロック化してプリント基板上に分離して配置し、さらに
その間に制御部を配置することにより、装置を大型化す
ることなく周波数干渉を小さくすることができ、PDC
とPHSの同時送受信を行う際のPHS受信感度の劣化
を防止することができる。
【0051】(第8の実施の形態)次に、図8を参照し
て、本発明の第8の実施の形態における無線端末装置の
基本的構成を説明する。図8に示す第8の実施の形態に
おける無線端末装置のプリント基板10hには、第1周
波数帯送信部(以下、PDC送信部という)3dと、第
2周波数帯送信部(以下、PHS送信部という)4d
と、第2周波数帯受信部(以下、PHS受信部という)
5dと、第1周波数帯受信部(以下、PDC受信部とい
う)6dと、アンテナ31a、31bと、共用器32
a、32bと、アンテナ選択手段33a、33bと、送
受信切換手段34a、34bとが備えられる。
【0052】さらに、送受信切換手段34aはPDC送
受信の切換を、送受信切換手段34bはPHS送受信の
切換を行い、アンテナ選択手段33aはPDCの送受信
に使用するアンテナを、アンテナ31a及びアンテナ3
1bから選択し、アンテナ選択手段33bはPHSの送
受信に使用するアンテナを、アンテナ31a及びアンテ
ナ31bから選択する。
【0053】次に、図8を参照して、上記のように構成
された本発明の第8の実施の形態における無線端末装置
の動作を説明する。PDC送信部3dは、ベースバンド
信号を変調し及び増幅してPDC送信信号とし、送受信
切換手段34aへ出力する。PHS送信部4dは、ベー
スバンド信号を変調し及び増幅してPHS送信信号と
し、送受信切換手段34bへ出力する。PHS受信部5
dは、送受信切換手段34bから入力されたPHS受信
信号を増幅し及び復調する。PDC受信部6dは、送受
信切換手段34aから入力されたPDC受信信号を増幅
し及び復調するよう動作する。
【0054】また、共用器32aは、アンテナ31aか
らの送受信信号をPDC送受信信号とPHS送受信信号
とに分離し、PDC送受信信号をアンテナ選択手段33
aへ、PHS送受信信号をアンテナ選択手段33bへと
振り分ける。共用器32bは、アンテナ31bからの送
受信信号をPDC送受信信号とPHS送受信信号に分離
し、PDC送受信信号をアンテナ選択手段33aへ、P
HS送受信信号をアンテナ選択手段33bへと振り分け
る。この際、共用器32a及び共用器32bとアンテナ
選択手段33a及びアンテナ選択手段33bとの相互間
の配線をそれぞれ交差しないように、各構成要素をプリ
ント基板10h上に配置する。
【0055】さらに、アンテナ選択手段33a、送受信
切換手段34a、PDC送信部3d及びPDC受信部6
dと、アンテナ選択手段33b、送受信切換手段34
b、PHS送信部4d及びPHS受信部5dとの間にス
リット11bを設け、アンテナ31a及び共用器32a
と、アンテナ31b及び共用器32bとの間にはスリッ
ト11cを設ける。スリット11b及びスリット11c
はプリント基板10hを貫通して断続的に設けられ、P
DC送信系やPHS送信系からの漏洩波が基板内部や基
板表面を伝わり、それぞれPHS受信系やPDC受信系
に達するのを防止する。さらに、PDCの送受信に使用
中のアンテナをPHSの送受信に使用しないように、ま
た同様に、PHSの送受信に使用中のアンテナをPDC
の送受信に使用しないように制御部(図示せず)により
制御する。これによって、PDC送受信系とPHS送受
信系のアイソレーションを大きくすることができる。
【0056】このように、第8の実施の形態の無線端末
装置によると、複数の共用器とPDC送受信系及びPH
S送受信系のアンテナ選択手段との相互間の配線を各々
交差しないように配置し、PDCとPHSの送受信系を
分離するスリットを設け、さらに、一方の送受信で使用
中のアンテナを他方の送受信に使用しないように制御す
ることにより、装置を大型化することなく周波数干渉を
小さくすることができ、PDCとPHSの同時送受信を
行う際のPHS受信感度の劣化を防止することができ
る。
【0057】(第9の実施の形態)次に、図9を参照し
て、本発明の第9の実施の形態における無線端末装置の
基本的構成を説明する。図9の上面図(A)、下面図
(B)、断面図(C)に示す第9の実施の形態における
無線端末装置のプリント基板10iには、第1周波数帯
送信部(以下、PDC送信部という)3eと、第2周波
数帯送信部(以下、PHS送信部という)4eと、第2
周波数帯受信部(以下、PHS受信部という)5eと、
第1周波数帯受信部(以下、PDC受信部という)6e
と、アンテナ31c、31dと、共用器32c、32d
と、アンテナ選択手段33c、33dと、送受信切換手
段34c、34dと、プリント基板貫通導電部35a、
35bと、導電部36と、グランド層37とが備えられ
る。
【0058】各部要素の配置は、PDC送信部3eとP
HS送信部4eとPHS受信部5eとPDC受信部6e
とアンテナ31cと共用器32cとアンテナ選択手段3
3cとアンテナ選択手段33dと送受信切換手段34c
と送受信切換手段34dとをプリント基板10iの一方
の面に配置し、アンテナ31dと共用器32dとをプリ
ント基板10iの他方の面に配置する。
【0059】さらに、プリント基板10iは、内層にグ
ランド層を設けた多層のプリント基板であり、一方の面
から他方の面へ配線する箇所は、プリント基板貫通導電
部35a及びプリント基板貫通導電部35bを使用す
る。この部分の断面図の例として、図9の(C)にプリ
ント基板貫通導電部35a部の断面図として示す。図9
の(C)に示すように、信号を通す導電部36はプリン
ト基板貫通導電部35aを通過することによって、内層
のグランド層37に接触することなくプリント基板10
iを横断する。
【0060】次に、図9を参照して、上記のように構成
された本発明の第9の実施の形態における無線端末装置
の動作を説明する。PDC送信部3eは、ベースバンド
信号を変調し及び増幅してPDC送信信号とし、送受信
切換手段34cへ出力する。PHS送信部4eは、ベー
スバンド信号を変調し及び増幅してPHS送信信号と
し、送受信切換手段34dへ出力する。PHS受信部5
eは、送受信切換手段34dから入力されたPHS受信
信号を増幅し及び復調する。PDC受信部6eは、送受
信切換手段34cから入力されたPDC受信信号を増幅
し及び復調する。ここで、送受信切換手段34cはPD
C送受信の切換を、送受信切換手段34dはPHS送受
信の切換を行い、アンテナ選択手段33cはPDCの送
受信に使用するアンテナを、アンテナ31c、アンテナ
31dから選択し、アンテナ選択手段33dはPHSの
送受信に使用するアンテナを、アンテナ31c、アンテ
ナ31dから選択する。
【0061】共用器32cは、アンテナ31cからの送
受信信号をPDC送受信信号とPHS送受信信号に分離
し、PDC送受信信号をアンテナ選択手段33cへ、P
HS送受信信号をアンテナ選択手段33dへと振り分け
る。共用器32dは、アンテナ31dからの送受信信号
をPDC送受信信号とPHS送受信信号に分離し、PD
C送受信信号をアンテナ選択手段33cへ、PHS送受
信信号をアンテナ選択手段33dへと振り分ける。
【0062】また、アンテナ選択手段33c、送受信切
換手段34c、PDC送信部3e及びPDC受信部6e
と、アンテナ選択手段33d、送受信切換手段34d、
PHS送信部4e及びPHS受信部5eとの間にスリッ
ト11dを設ける。スリット11dはプリント基板10
iを貫通して断続的に設けられ、PDC送信系やPHS
送信系からの漏洩波が基板内部や基板表面を伝わり、そ
れぞれPHS受信系、PDC受信系に達するのを防止す
るよう作用する。さらに、PDCの送受信に使用中のア
ンテナをPHSの送受信に使用しないように、また同様
に、PHSの送受信に使用中のアンテナをPDCの送受
信に使用しないように制御部(図示せず)により制御す
る。これによって、PDC送受信系とPHS送受信系の
アイソレーションを大きくすることができる。
【0063】このように、第9の実施の形態の無線端末
装置によると、2系統のアンテナ及び共用器を内層にグ
ランド層を有する多層のプリント基板の相異なる面に配
置し、PDCとPHSの送受信系を分離するスリットを
設け、さらに、一方の送受信で使用中のアンテナを他方
の送受信に使用しないように制御することにより、装置
を大型化することなく周波数干渉を小さくすることがで
き、PDCとPHSの同時送受信を行う際のPHS受信
感度の劣化を防止することができる。
【0064】(第10の実施の形態)次に、図10を参
照して、本発明の第10の実施の形態における無線端末
装置の基本的構成を説明する。図10の上面図(A)及
び下面図(B)に示す第10の実施の形態における無線
端末装置のプリント基板10jには、第1周波数帯送信
部(以下、PDC送信部という)3fと、第2周波数帯
送信部(以下、PHS送信部という)4fと、第2周波
数帯受信部(以下、PHS受信部という)5fと、第1
周波数帯受信部(以下、PDC受信部という)6fと、
アンテナ31e、31fと、共用器32e、32fと、
アンテナ選択手段33e、33fと、送受信切換手段3
4e、34fと、プリント基板貫通導電部35c、35
dとが備えられる。
【0065】各部要素の配置は、PDC送信部3f、P
HS送信部4f、アンテナ31e、共用器32e、アン
テナ選択手段33e、送受信切換手段34eをプリント
基板10jの一方の面に、PHS受信部5f、PDC受
信部6f、アンテナ31f、共用器32f、アンテナ選
択手段33f、送受信切換手段34fをプリント基板1
0jの他方の面に配置する。
【0066】次に、図10を参照して、上記のように構
成された本発明の第10の実施の形態における無線端末
装置の動作を説明する。PDC送信部3fは、ベースバ
ンド信号を変調し及び増幅してPDC送信信号とし、送
受信切換手段34eへ出力する。PHS送信部4fは、
ベースバンド信号を変調し及び増幅してPHS送信信号
とし、送受信切換手段34fへ出力する。PHS受信部
5fは、送受信切換手段34fから入力されたPHS受
信信号を増幅し及び復調する。PDC受信部6fは、送
受信切換手段34eから入力されたPDC受信信号を増
幅し及び復調する。ここで、送受信切換手段34eはP
DC送受信の切換を、送受信切換手段34fはPHS送
受信の切換を行い、アンテナ選択手段33eはPDCの
送受信に使用するアンテナを、アンテナ31e、アンテ
ナ32fから選択し、アンテナ選択手段33fはPHS
の送受信に使用するアンテナを、アンテナ31e、アン
テナ31fから選択する。
【0067】共用器32eは、アンテナ31eからの送
受信信号をPDC送受信信号とPHS送受信信号に分離
し、PDC送受信信号をアンテナ選択手段33eへ、P
HS送受信信号をアンテナ選択手段33fへと振り分け
る。共用器32fは、アンテナ31fからの送受信信号
をPDC送受信信号とPHS送受信信号に分離し、PD
C送受信信号をアンテナ選択手段33eへ、PHS送受
信信号をアンテナ選択手段33fへと振り分ける。
【0068】ここで、プリント基板10jは、内層にグ
ランド層を設けた多層プリント基板であり、一方の面か
ら他方の面へ配線する箇所は、プリント基板貫通導電部
35c、プリント基板貫通導電部35d、プリント基板
貫通導電部35e、プリント基板貫通導電部35fとし
て設けられ、この部分は、第9の実施の形態において図
9の(C)に示したプリント基板貫通導電部35a部と
同様の断面となっている。さらに、PDCの送受信に使
用中のアンテナをPHSの送受信に使用しないように、
また同様に、PHSの送受信に使用中のアンテナをPD
Cの送受信に使用しないように制御部(図示せず)によ
り制御する。これによって、PDC送受信系とPHS送
受信系のアイソレーションをさらに大きくすることがで
きる。
【0069】このように、第10の実施の形態の無線端
末装置によると、2系統のアンテナ及び共用器を内層に
グランド層を有する多層のプリント基板の相異なる面に
配置し、また、PDC送受信系のアンテナ選択手段及び
送受信切換手段とPHS送受信系のアンテナ選択手段及
び送受信切換手段を内層にグランド層を有する多層のプ
リント基板の相異なる面に配置し、さらに、一方の送受
信で使用中のアンテナを他方の送受信に使用しないよう
に制御することにより、装置を大型化することなく周波
数干渉を小さくすることができ、PDCとPHSの同時
送受信を行う際のPHS受信感度の劣化を防止すること
ができる。
【0070】(第11の実施の形態)次に、図11を参
照して、本発明の第11の実施の形態における無線端末
装置の基本的構成を説明する。第11の実施の形態にお
ける無線端末装置は、第1・第2周波数帯送信部集合体
(以下、PDC・PHS送信部集合体という)12と、
第1・第2周波数帯受信部集合体(以下、PDC・PH
S受信部集合体という)13と、プリント基板10kと
を備えて構成される。
【0071】次に、図11を参照して、上記のように構
成された本発明の第11の実施の形態における無線端末
装置の動作を説明する。PDC・PHS送信部集合体1
2は、ベースバンド信号を変調し及び増幅してPDC・
PHS送信信号とし、アンテナ部(図示せず)から送信
する。PDC・PHS受信部集合体13は、アンテナ
(図示せず)から入力されたPDC・PHS受信信号を
増幅し及び復調する。ここで、PDC・PHS送信部集
合体12とPDC・PHS受信部集合体13は、ICパ
ッケージもしくはモジュールとなっており、プリント基
板10k上にそれぞれ分離して配置される。これによっ
て、PDC・PHS送信系とPDC・PHS受信系との
アイソレーションを大きくすることができる。
【0072】このように、第11の実施の形態の無線端
末装置によると、PDCとPHSの送信部同士、PDC
とPHSの受信部同士をICパッケージもしくはモジュ
ールとしてプリント基板上に分離して配置することによ
り、周波数干渉を小さくすることができ、PDCとPH
Sの同時送受信を行う際のPHS受信感度の劣化を防止
することができるだけでなく、装置の小型化を図ること
ができる。
【0073】(第12の実施の形態)次に、図12を参
照して、本発明の第12の実施の形態における無線端末
装置の基本的構成を説明する。第12の実施の形態にお
ける無線端末装置は、第1周波数帯送受信部集合体(以
下、PDC送受信部集合体という)14と、第2周波数
帯送受信部集合体(以下、PHS送受信部集合体とい
う)15と、プリント基板10mとを備えて構成され
る。
【0074】次に、図12を参照して、上記のように構
成された本発明の第12の実施の形態における無線端末
装置の動作を説明する。PDC送受信部集合体14は、
ベースバンド信号を変調し及び増幅してPDC送信信号
とし、アンテナ部(図示せず)から送信し、またアンテ
ナ(図示せず)から入力されたPDC受信信号を増幅し
及び復調する。PHS送受信部集合体15は、ベースバ
ンド信号を変調し及び増幅してPHS送信信号とし、ア
ンテナ部(図示せず)から送信し、またアンテナ(図示
せず)から入力されたPHS受信信号を増幅し及び復調
する。ここで、PDC送受信部集合体14とPHS送受
信部集合体15は、ICパッケージもしくはモジュール
となっており、プリント基板10m上にそれぞれ分離し
て配置される。これによって、PDC送受信系とPHS
送受信系とのアイソレーションを大きくすることができ
る。
【0075】このように、第12の実施の形態の無線端
末装置によると、PDCの送受信部とPHSの送受信部
とをICパッケージもしくはモジュールとしてプリント
基板上に分離して配置することにより、周波数干渉を小
さくすることができ、PDCとPHSの同時送受信を行
う際のPHS受信感度の劣化を防止することができるだ
けでなく、装置の小型化を図ることができる。
【0076】(第13の実施の形態)次に、図13を参
照して、本発明の第13の実施の形態における無線端末
装置の基本的構成を説明する。第13の実施の形態にお
ける無線端末装置は、無線端末装置筐体16aと、アン
テナ31gと、アンテナ31hとを備えて構成される。
【0077】次に、図13を参照して、上記のように構
成された本発明の第13の実施の形態における無線端末
装置の動作を説明する。アンテナ31gはPDCの送受
信を行い、アンテナ31hはPHSの送受信を行うよう
に配置される。この際、アンテナ31gを無線端末装置
筐体16aの長手方向の一方の端部に配置し、アンテナ
31hを無線端末装置筐体16aの長手方向の他方の端
部に配置することによって、PDC送受信系とPHS送
受信系のアイソレーションを大きくすることができる。
【0078】このように、第13の実施の形態の無線端
末装置によると、PDCとPHSの送受信用のアンテナ
を分離して装置の両端に配置することにより、装置を大
型化することなく周波数干渉を小さくすることができ、
PDCとPHSの同時送受信を行う際のPHS受信感度
の劣化を防止することができる。
【0079】(第14の実施の形態)次に、図14を参
照して、本発明の第14の実施の形態における無線端末
装置の基本的構成を説明する。図14に示す第14の実
施の形態における無線端末装置のプリント基板10nに
は、アンテナ31i、31jと、第1周波数帯送受信部
(以下、PDC送受信部という)7bと、第2周波数帯
送受信部(以下、PHS送受信部という)8bとが備え
られ、さらに第1周波数帯送受信部7bと第2周波数帯
送受信部8bとを分離するように、その間に制御部9が
備えられる。
【0080】次に、図14を参照して、上記のように構
成された本発明の第14の実施の形態における無線端末
装置の動作を説明する。PDC送受信部7bは、ベース
バンド信号を変調し及び増幅してPDC送信信号とし、
アンテナ31iから送信し、またアンテナ31iから入
力されたPDC受信信号を増幅し及び復調する。PHS
送受信部8bは、ベースバンド信号を変調し及び増幅し
てPHS送信信号とし、アンテナ31jから送信し、ま
たアンテナ31jから入力されたPHS受信信号を増幅
し及び復調する。制御部9は、ベースバンド信号の入出
力処理及び各部の制御処理を行う。ここで制御部9は、
プリント基板10n上のPDC送受信部7bとPHS送
受信部8bの間に配置され、PDC送受信部7bとPH
S送受信部8bはプリント基板10nの両端に配置され
る。さらに、アンテナ31iをPDC送受信部7bに隣
接して配置し、アンテナ31jをPHS送受信部8bに
隣接して配置し、アンテナ31iとアンテナ31jがプ
リント基板10nの両端に位置するように配置すること
によって、PDC送受信系とPHS送受信系のアイソレ
ーションを大きくすることができる。
【0081】このように、第14の実施の形態の無線端
末装置によると、PDC送受信部とPDC送受信用アン
テナをプリント基板上の長手方向の一方の端部に配置
し、PHS送受信部とPHS送受信用アンテナをプリン
ト基板上の長手方向の他方の端部に配置するとともに、
その間に制御部を配置することによって、第7の実施の
形態の場合と比較して更に周波数干渉を小さくすること
ができ、PDC信号とPHSの同時送受信を行う際のP
HS受信感度の劣化を更に防止することができる。
【0082】(第15の実施の形態)次に、図15を参
照して、本発明の第15の実施の形態における無線端末
装置の基本的構成を説明する。図15に示す第15の実
施の形態における無線端末装置は折り畳み構造を有し、
(A)は折り畳み時の状態を(B)は開放時の状態を示
す。また、第15の実施の形態における無線端末装置
は、無線端末装置筐体16bと、アンテナ31kと、ア
ンテナ31mとを備えて構成される。
【0083】次に、図15を参照して、上記のように構
成された本発明の第15の実施の形態における無線端末
装置の動作を説明する。アンテナ31kはPDC送受信
信号の送受信を行い、アンテナ31mはPHS送受信信
号の送受信を行う。また、無線端末装置筐体16bは折
り畳み構造を有しており、折り畳み状態で待ち受けるこ
とができる。この無線端末装置では、アンテナ31kを
無線端末装置筐体16bの長手方向の一方の端部に配置
し、アンテナ31mを無線端末装置筐体16bの長手方
向の他方の端部に配置することによって、折り畳みを開
放して通信を行う際にはPDC送信系とPHS受信系の
アイソレーションを大きくすることができる。また、折
り畳み状態による待ち受け時には、アンテナ31mとア
ンテナ31kは無線端末装置筐体16bの同じ側の端部
にくることとなる。
【0084】このように、第15の実施の形態の無線端
末装置によると、PDCとPHSの送受信用のアンテナ
を分離し、装置の両端に配置することより、周波数干渉
を小さくすることができ、PDCとPHSの同時送受信
を行う際のPHS受信感度の劣化を防ぐことができる。
また、折り畳んで待ち受けられ、さらに折り畳み時には
アンテナが装置の同じ側の端部となることから、第13
の実施の形態と比較して装置の小型化を図ることができ
るだけでなく、ポケット等開口部が一方にしかない場所
に収納する際の待受時の感度劣化を防止することができ
る。なお、上記第1乃至第15の実施の形態では、本発
明の具体例として、PDC信号とPHS信号を送受信す
る複合無線端末装置を示したが、これら以外の2つ以上
の複数の規格の周波数帯を組み合わせて用いても構わな
い。
【0085】
【発明の効果】本発明における無線端末装置は、上記の
ように構成され、特に、第1周波数帯の送信系と第2周
波数帯の受信系との間と、第2周波数帯の送信系と第1
周波数帯の受信系との間のアイソレーションをそれぞれ
大きくとるようにしたことにより、双方の周波数干渉を
小さくして、第1周波数帯と第2周波数帯とによる同時
送受信の際の受信感度の劣化を防止することができる。
【0086】また、本発明における無線端末装置は、第
1及び第2周波数帯の送信部と第1及び第2周波数帯の
受信部とをそれぞれICパッケージ化し分離して配置す
るようにしたことにより、周波数干渉を小さくして、第
1周波数帯と第2周波数帯とによる同時送受信の際の受
信感度の劣化を防止することができるだけでなく、装置
の小型化を図ることができる。
【0087】また、本発明における無線端末装置は、第
1周波数帯の送信部及び受信部と第2周波数帯の送信部
及び受信部とをそれぞれICパッケージ化し分離して配
置するようにしたことにより、周波数干渉を小さくし
て、第1周波数帯と第2周波数帯とによる同時送受信の
際の受信感度の劣化を防止することができるだけでな
く、装置の小型化を図ることができる。
【0088】また、本発明における無線端末装置は、折
り畳み構造を有し、無線端末装置の両端に複数のアンテ
ナを配置して、折り畳み時には片方の端部に集合される
ようにしたことにより、装置の小型化を図ることができ
ると共に、開口部が一方にしかない場所に収納する際の
待受時の受信感度の劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における無線端末装
置の基本的構成図、
【図2】本発明の第1の実施の形態における無線端末装
置の基本的構成図、
【図3】本発明の第1の実施の形態における無線端末装
置の基本的構成図、
【図4】本発明の第1の実施の形態における無線端末装
置の基本的構成図、
【図5】本発明の第1の実施の形態における無線端末装
置の基本的構成図、
【図6】本発明の第1の実施の形態における無線端末装
置の基本的構成図、
【図7】本発明の第1の実施の形態における無線端末装
置の基本的構成図、
【図8】本発明の第1の実施の形態における無線端末装
置の基本的構成図、
【図9】本発明の第1の実施の形態における無線端末装
置の基本的構成図、
【図10】本発明の第10の実施の形態における無線端
末装置の基本的構成図、
【図11】本発明の第11の実施の形態における無線端
末装置の基本的構成図、
【図12】本発明の第12の実施の形態における無線端
末装置の基本的構成図、
【図13】本発明の第13の実施の形態における無線端
末装置の基本的構成図、
【図14】本発明の第14の実施の形態における無線端
末装置の基本的構成図、
【図15】本発明の第15の実施の形態における無線端
末装置の基本的構成図、
【図16】従来例における無線端末装置の基本的構成
図。
【符号の説明】
1a、1b、1c 第1・第2周波数帯送信部 2a、2b、2c 第1・第2周波数帯受信部 3a、3b、3c、3d、3e、3f 第1周波数帯送
信部 4a、4b、4c、4d、4e、4f 第2周波数帯送
信部 5a、5b、5c、5d、5e、5f 第2周波数帯受
信部 6a、6b、6c、6d、6e、6f 第1周波数帯受
信部 7a、7b 第1周波数帯送受信部 8a、8b 第2周波数帯送受信部 9 制御部 10a、10b、10c、10d、10e、10f、1
0g プリント基板 10h、10i、10j、10k、10m、10n プ
リント基板 11a、11b、11c、11d スリット 12 第1・第2周波数帯送信部集合体 13 第1・第2周波数帯受信部集合体 14 第1周波数帯送受信部集合体 15 第2周波数帯送受信部集合体 16a、16b 無線端末装置筐体 21a、21b 送信部入力端子 22a、22b 送信部出力端子 23a、23b 受信部入力端子 24a、24b 受信部出力端子 25a、25b、25c、25d 周波数選択手段 26a、26b、26c、26d、26e 増幅手段 26f、26g、26h、26i、26j 増幅手段 27a、27b、27c、27d ミキサ 28a、28b 利得可変手段 29a、29b、29c、29d、29e、29f フ
ィルタ 31a、31b、31c、31d、31e、31f ア
ンテナ 31g、31h、31i、31j、31k、31m ア
ンテナ 32a、32b、32c、32d、32e、32f 共
用器 33a、33b、33c、33d、33e、33f ア
ンテナ選択手段 34a、34b、34c、34d、34e、34f 送
受信切換手段 35a、35b、35c、35d、35e、35f プ
リント基板貫通導電部 36 導電部 37 グランド層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 和彦 石川県金沢市彦三町二丁目1番45号 株式 会社松下通信金沢研究所内 (72)発明者 竹内 昭孝 石川県金沢市彦三町二丁目1番45号 株式 会社松下通信金沢研究所内 (72)発明者 宇井 孝 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 5K011 AA16 BA02 DA03 DA06 DA27 JA01 KA05

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相異なる2つの周波数帯域の第1の周波数
    帯域で送信する第1の送信部と第2の周波数帯域で送信
    する第2の送信部とからなる第1のブロックと、前記相
    異なる2つの周波数帯域の第1の周波数帯域で受信する
    第1の受信部と第2の周波数帯域で受信する第2の受信
    部とからなる第2のブロックとを備え、前記第1のブロ
    ックと第2のブロックとをプリント基板上に分離して配
    置することを特徴とする無線端末装置。
  2. 【請求項2】相異なる2つの周波数帯域の第1の周波数
    帯域で送信する第1の送信部及び第2の周波数帯域で送
    信する第2の送信部と、前記相異なる2つの周波数帯域
    の第1の周波数帯域で受信する第1の受信部及び第2の
    周波数帯域で受信する第2の受信部とを備え、前記第1
    の送信部及び第2の送信部を内層にグランド層を有する
    多層プリント基板の一方の面に配置し、前記第1の受信
    部及び第2の受信部を前記多層プリント基板の他方の面
    に配置することを特徴とする無線端末装置。
  3. 【請求項3】前記第1の送信部を配置した前記多層プリ
    ント基板の裏側に前記第1の受信部を配置し、前記第2
    の送信部を配置した前記多層プリント基板の裏側に前記
    第2の受信部を配置し、更に前記第1の送信部と前記第
    2の受信部を、前記第2の送信部と前記第1の受信部を
    それぞれ前記多層プリント基板の対角に配置することを
    特徴とする請求項2記載の無線端末装置。
  4. 【請求項4】前記第1の送信部の送信信号の入出力方向
    と前記第2の受信部の受信信号の入出力方向とが同一方
    向になるよう配置し、前記第1の受信部の受信信号の入
    出力方向が前記第2の送信部の送信信号の入出力方向と
    が同一方向であって、前記第1の送信部の送信信号及び
    前記第2の受信部の受信信号の入出力方向と逆方向にな
    るよう配置することを特徴とする請求項2または3記載
    の無線端末装置。
  5. 【請求項5】前記多層プリント基板上の、第1及び第2
    の送信部の間と第1及び第2の受信部の間にスリットを
    設けることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記
    載の無線端末装置。
  6. 【請求項6】前記多層プリント基板上の、第1のブロッ
    クと第2のブロックとの間に制御部を配置することを特
    徴とする請求項1記載の無線端末装置。
  7. 【請求項7】相異なる2つの周波数帯域の第1の周波数
    帯域で送信する第1の送信部と第1の周波数帯域で受信
    する第1の受信部とからなる第3のブロックと、前記相
    異なる2つの周波数帯域の第2の周波数帯域で送信する
    第2の送信部と第2の周波数帯域で受信する第2の受信
    部とからなる第4のブロックと、制御部とを備え、前記
    第3のブロックと第4のブロックとをプリント基板上に
    制御部を挟み分離して配置することを特徴とする無線端
    末装置。
  8. 【請求項8】複数のアンテナと、前記複数のアンテナを
    それぞれ異なる第1及び第2の周波数帯域で使用するた
    めの複数のアンテナ共用手段と、前記第1の周波数帯域
    において送受信する第1の送信部及び第1の受信部と、
    前記第1の周波数帯域において送信と受信とを切り換え
    る第1の送受信切換手段と、前記第1の周波数帯域にお
    いて送受信するときに使用するアンテナを選択する第1
    のアンテナ選択手段と、前記第2の周波数帯域において
    送受信する第2の送信部及び第2の受信部と、前記第2
    の周波数帯域において送信と受信とを切り換える第2の
    送受信切換手段と、前記第2の周波数帯域において送受
    信するときに使用するアンテナを選択する第2のアンテ
    ナ選択手段とを備え、前記複数のアンテナ共用手段と前
    記第1及び第2のアンテナ選択手段との相互間の配線を
    それぞれ交差しないように配置し、前記第1の送信部及
    び第1の受信部と前記第2の送信部及び第2の受信部と
    の間にスリットを設け、また一方の周波数帯域において
    送受信中のアンテナを他方の周波数帯域の送受信には用
    いないよう制御することを特徴とする無線端末装置。
  9. 【請求項9】アンテナと前記アンテナをそれぞれ異なる
    2つの周波数帯域で使用するためのアンテナ共用手段と
    の対を2組と、第1の周波数帯域において送受信を行う
    第1の送信部及び第1の受信部と、前記第1の周波数帯
    域において送信と受信とを切り換える第1の送受信切換
    手段と、前記第1の周波数帯域において送受信するとき
    に使用するアンテナを選択する第1のアンテナ選択手段
    と、前記第1の周波数帯域と異なる第2の周波数帯域に
    おいて送受信を行う第2の送信部及び第2の受信部と、
    前記第2の周波数帯域において送信と受信とを切り換え
    る第2の送受信切換手段と、前記第2の周波数帯域にお
    いて送受信するときに使用するアンテナを選択する第2
    のアンテナ選択手段とを備え、前記2組のアンテナ及び
    アンテナ共用手段をそれぞれ内層にグランド層を有する
    多層プリント基板の相異なる面に配置し、また一方の周
    波数帯域において送受信に使用中のアンテナを他方の周
    波数帯の送受信には用いないよう制御することを特徴と
    する無線端末装置。
  10. 【請求項10】前記第1の送受信切換手段及び前記第1
    のアンテナ選択手段と、前記第2の送受信切換手段及び
    前記第2のアンテナ選択手段とを前記多層プリント基板
    の相異なる面に配置し、配線は内層にグランド層を有す
    る多層プリント基板を挟んで交差するように配置するこ
    とを特徴とする請求項9記載の無線端末装置。
  11. 【請求項11】相異なる2つの周波数帯域の第1の周波
    数帯域で送受信する第1の送信部及び第1の受信部と、
    前記第1の周波数帯域と異なる第2の周波数帯域におい
    て送受信する第2の送信部及び第2の受信部とを備え、
    前記第1及び第2の送信部を第1のICパッケージに纏
    め、前記第1及び第2の受信部を第2のICパッケージ
    に纏め、前記第1及び第2のICパッケージをプリント
    基板上に分離して配置することを特徴とする無線端末装
    置。
  12. 【請求項12】相異なる2つの周波数帯域の第1の周波
    数帯域で送受信する第1の送信部及び第1の受信部と、
    前記第1の周波数帯域と異なる第2の周波数帯域におい
    て送受信する第2の送信部及び第2の受信部とを備え、
    前記第1の送信部及び前記第1の受信部を第1のICパ
    ッケージに纏め、前記第2の送信部及び前記第2の受信
    部を第2のICパッケージに纏め、前記第1及び第2の
    ICパッケージをプリント基板上に分離して配置するこ
    とを特徴とする無線端末装置。
  13. 【請求項13】相異なる2つの周波数帯域の第1の周波
    数帯域において送受信する第1のアンテナを装置の長手
    方向の一方の端部に配置し、前記第1の周波数帯域と異
    なる第2の周波数帯域において送受信する第2のアンテ
    ナを装置の長手方向の他方の端部に配置することを特徴
    とする無線端末装置。
  14. 【請求項14】前記第1の周波数帯域において送受信す
    る第1のアンテナを前記第3のブロックに隣接して配置
    し、前記第2の周波数帯において送受信する第2のアン
    テナを前記第4のブロックに隣接して配置し、前記第1
    及び第2のアンテナをそれぞれ装置の長手方向の両端部
    に配置することを特徴とする請求項7記載の無線端末装
    置。
  15. 【請求項15】折り畳み式構造を有し、相異なる2つの
    周波数帯域の第1の周波数帯域において送受信する第1
    のアンテナと、前記第1の周波数帯域と異なる第2の周
    波数帯域において送受信する第2のアンテナとを備え、
    前記第1及び第2のアンテナを折り畳み時には隣り合わ
    せに位置し、折り畳み開放時には装置の長手方向の両端
    部に位置するよう配置することを特徴とする無線端末装
    置。
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