JP2001267848A - 温度補償型発振器、通信装置及び電子機器 - Google Patents

温度補償型発振器、通信装置及び電子機器

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JP2001267848A
JP2001267848A JP2000078688A JP2000078688A JP2001267848A JP 2001267848 A JP2001267848 A JP 2001267848A JP 2000078688 A JP2000078688 A JP 2000078688A JP 2000078688 A JP2000078688 A JP 2000078688A JP 2001267848 A JP2001267848 A JP 2001267848A
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Mutsuo Hayashi
睦夫 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発振パルスの位相連続性を維持でき、小型か
つ低消費電力の温度補償型発振器、通信装置及び電子機
器を提供する。 【解決手段】 周波数温度特性が二次曲線で近似される
水晶振動子の周波数温度特性を常温範囲では可変容量素
子の容量の変化量に対応する温度報償電圧を所定レベル
以下の一定値に維持して固定コンデンサのみで補正する
と共に(図5中細線で示す。)、固定コンデンサの補正
だけでは音叉型水晶振動子の周波数偏差が大きくなって
しまう低温部及び高温部では固定コンデンサ及び温度補
償回路によって温度補償する(図5中点線で示す。)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度補償型発振
器、この温度補償型発振器を内蔵する通信装置及び電子
機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、移動体通信機器においては、基準
信号源用の水晶発振器にATカット水晶振動子が使用さ
れている。このATカット水晶振動子は、室温(例えば
25℃)近傍では比較的平坦な周波数温度特性を示す
が、低温または高温においては室温付近の周波数に対し
て30×10-6程度まで周波数偏差が大きくなる特性を
有している。このため、移動体通信用水晶発振器に要求
される高い周波数安定度(例えば、2.5×10-6)を
満足するため、この水晶発振器に温度補償回路を付加し
て周波数温度特性の平坦化を行い、温度補償型発振器
(TCXO)として製品化して要求される周波数安定度
を達成していた。また、温度補償型発振器には音叉型水
晶振動子を使用するものがあり、主に、腕時計などの電
子時計に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の移動
体通信機器用の温度補償型発振器においては、ATカッ
ト水晶振動子の厚さと発振周波数とが反比例するため、
ATカット水晶振動子の小型化などを考慮して発振周波
数が10[MHz]〜25[MHz]になっていた。一方、携
帯電話のように電池駆動の電子機器においては、消費電
力の低減が要求されるが、携帯電話に多く使用されるC
−MOSロジック回路の消費電力は発振周波数に比例す
る(P=CfV2 (P:消費電力、C:回路容量、f:周波数、V:電
圧))ため、周波数が10[MHz]以上となるATカット
水晶振動子を使用する温度補償型発振器では画期的な消
費電力の低減が困難な状況になっていた。これに対し、
音叉型水晶振動子を使用する温度補償型発振器は、発振
周波数が時計に使用される32[kHz]の前後範囲の周
波数であり、低い発振周波数でかつ小型化という要件を
満足している。
【0004】しかし、音叉型水晶振動子を使用する温度
補償型発振器は、上述したように電子時計に使用される
という特質から、温度に応じて水晶振動子のスイッチの
ON/OFFにより水晶振動子の負荷容量を変更する方
法(特開昭58−92885)や、発振パルスにディジ
タル的にパルスを挿入する方法(特開昭61−4758
0)などにより温度補償を行っているため、温度変化が
あった場合は、時間当たりのパルス数は一定に維持され
るが、発振パルスの位相が変化してしまう問題があっ
た。このため、音叉型水晶振動子を使用する温度補償型
発振器は、発振パルスの位相連続性が得られず、移動体
通信機器の基準信号用には適さない問題があった。ま
た、温度補償をディジタル回路により行う温度補償型発
振器においては、公開実用昭60−85440号公報に
開示されるように、ディジタル温度補償電圧制御回路か
らのディジタル信号による温度補償に加えて温度変化に
よって容量値が変化する温度補償コンデンサによって温
度補償を行うことにより、ディジタル信号による温度補
償量を低減する方法がある。しかし、この方法も全温度
範囲でディジタル信号によって温度補償するため、発振
パルスの位相変化が生じるという問題がある。
【0005】そこで本発明の目的は、発振パルスの位相
連続性を維持でき、小型かつ低消費電力の温度補償型発
振器、この温度補償型発振器を具備する通信装置及び電
子機器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の構成は、温度補償型発振器におい
て、周波数温度特性が二次曲線で近似される水晶振動子
と、前記水晶振動子の周波数温度特性を補正する固定コ
ンデンサと、印加される温度補償電圧に応じて容量が変
化して前記水晶振動子の発振周波数を変化させる可変容
量素子と、前記水晶振動子の発振周波数を予め定めた周
波数範囲にする前記温度補償電圧を前記可変容量素子に
印加する温度補償手段とを備え、前記温度補償手段は、
前記水晶振動子の発振周波数が前記固定コンデンサによ
って前記予め定めた周波数範囲に補正されている温度範
囲では、前記温度報償電圧を所定レベル以下の一定値に
することを特徴としている。
【0007】請求項2記載の構成は、温度補償型発振器
において、周波数温度特性が二次曲線で近似される水晶
振動子と、前記水晶振動子の周波数温度特性を補正する
固定コンデンサと、印加される温度補償電圧に応じて容
量が変化して前記水晶振動子の発振周波数を変化させる
可変容量素子と、前記水晶振動子の発振周波数を予め定
めた周波数範囲にする前記温度補償電圧を前記可変容量
素子に印加する温度補償手段とを備え、前記温度補償手
段は、前記水晶振動子の発振周波数が前記固定コンデン
サによって前記予め定めた周波数範囲に補正されている
温度範囲では、前記温度補償電圧の出力を停止すること
を特徴としている。
【0008】請求項3記載の構成は、請求項1または2
に記載の温度補償型発振器において、前記固定コンデン
サは、前記水晶振動子の発振周波数が最大になる時の温
度近傍で最大容量になる容量温度特性を有することを特
徴としている。請求項4記載の構成は、請求項1乃至3
のいずれかに記載の温度補償型発振器において、前記固
定コンデンサは、キュリー点が異なる複数のコンデンサ
を並列接続して構成されることを特徴としている。
【0009】請求項5記載の構成は、請求項1乃至4の
いずれかに記載の温度補償型発振器において、前記温度
補償手段は、前記水晶振動子の周波数温度特性を示す前
記二次曲線に対応する二次曲線の温度−電圧パターンに
基づいて前記温度補償電圧をアナログ出力することを特
徴としている。請求項6記載の構成は、請求項1乃至4
のいずれかに記載の温度補償型発振器において、前記温
度補償手段は、前記水晶振動子の周波数温度特性を示す
前記二次曲線に対応する二次曲線を近似する折線の温度
−電圧パターンに基づいて前記温度補償電圧をアナログ
出力することを特徴としている。
【0010】請求項7記載の構成は、請求項1乃至6の
いずれかに記載の温度補償型発振器において、前記水晶
振動子は、音叉型水晶振動子であることを特徴としてい
る。請求項8記載の構成は、請求項1乃至7のいずれか
に記載の温度補償型発振器を内蔵することを特徴として
いる。請求項9記載の構成は、請求項1乃至7のいずれ
かに記載の温度補償型発振器を内蔵することを特徴とし
ている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施形態について説明する。
【0012】(1) 実施形態 (1−1) 実施形態の構成 図1は、本発明の実施形態に係る携帯電話に使用する温
度補償型発振器を示すブロック図である。この温度補償
型発振器10は、水晶発振回路20と、この水晶発振回
路20に温度補償電圧Vc1を出力する温度補償回路3
0とを備えて構成される。水晶発振回路20は、音叉型
水晶振動子21と、この音叉型水晶振動子21を発振さ
せる発振回路22と、音叉型水晶振動子21の周波数温
度特性を補正する固定コンデンサ23と、印加される電
圧に応じて容量が変化する可変容量ダイオード24とを
備えて構成される。
【0013】ここで、図2に音叉型水晶振動子単体の周
波数温度特性を示すように、音叉型水晶振動子21の周
波数温度特性は、二次曲線で近似できることが知られて
いる。固定コンデンサ23は、図3に示すように、図2
に示す音叉型水晶振動子21の周波数温度特性におい
て、最大周波数の時の温度である周波数頂点温度θTの
時に容量が最大になる二次曲線の容量温度特性を有する
コンデンサが適用されるようになっている。すなわち、
固定コンデンサ23は、BaTiO3を主成分とした場合に
は、BaTiO3の最大容量値を示す温度であるキュリー点温
度120℃を他の元素、例えば、BaSnO3、CaSnO3、BaSn
O3、BaZrO3、BrTiO3などにより周波数頂点温度θTに移
動し、キュリー点温度での相変態を利用することによっ
て図3に示す容量温度特性を得るようになっている。
【0014】従って、図4に示すように、この固定コン
デンサ23によって補正された音叉型水晶振動子21の
周波数温度特性(図4に太線で示す)は、音叉型水晶振
動子単体の周波数温度特性(図4に細線で示す)に比し
て、周波数頂点温度θTを中心にした温度範囲(θT±
約8℃)で概ね平坦な特性に補正できるようになってい
る。なお、ここでは、周波数頂点温度θTが25℃の場
合を想定しているが、周波数頂点温度θTは使用環境温
度(例えば10℃〜30℃の範囲内)に設定すればよ
い。これにより、音叉型水晶振動子21は、固定コンデ
ンサ23により周波数頂点温度θTを中心にした温度範
囲内、すなわち、この温度補償型発振器10が通常使用
される常温範囲では、ほぼ一定の発振周波数を発振でき
るように補正されるようになっている。
【0015】温度補償回路30は、温度センサ31と、
温度補償電圧Vc1を発生する温度補償電圧発生回路3
2とを備えて構成され、固定コンデンサ23による温度
補償だけでは音叉型水晶振動子21の周波数偏差が大き
くなってしまう温度範囲を主として温度補償する。すな
わち、温度補償電圧発生回路32は、音叉型水晶振動子
21の発振周波数が必要とされる周波数安定度を満足す
るように可変容量ダイオード24の容量を変化させる温
度補償電圧Vc1を出力する回路であり、少なくとも固
定コンデンサ23の温度補償だけでは必要とされる周波
数偏差(周波数安定度)を満足しない低温部(θT−約
8℃以下)及び高温部(θT+約8℃以上)の温度範囲
で温度補償を行う。
【0016】具体的には、温度補償電圧発生回路32が
出力する温度補償電圧Vc1は、可変容量ダイオード2
4の電圧−容量特性と、固定コンデンサ23によって温
度補償された音叉型水晶振動子21の容量−周波数特性
とに基づき、可変容量ダイオード24及び音叉型水晶振
動子21の全容量値がほぼ一定になるような二次曲線の
温度−電圧パターンを算出し、温度補償電圧発生回路3
2内に予め用意されている二次曲線の温度−電圧パター
ンの中から最も算出した温度−電圧パターンに近いもの
を製造時等に外部から選択されることによって設定され
る。このとき、温度補償回路30は、固定コンデンサ2
3の補正によって必要とされる周波数偏差(周波数安定
度)をほぼ満足している温度範囲(θT±約8℃)で
は、温度補償電圧Vc1を必要とされる周波数安定度を
満足できる範囲内で最も低い電圧レベルの一定値にする
ようになっている。
【0017】ここで、温度補償電圧発生回路32として
は、設定すべき二次曲線の温度−電圧パターンに従った
温度補償電圧Vc1をアナログ出力できる変形2次関数
発生回路や、設定すべき二次曲線の温度−電圧パターン
を近似する折線の温度−電圧パターンに従った温度補償
電圧Vc1をアナログ出力できる折線発生回路等が適用
される。従って、図5に示すように、温度補償型発振器
10において、変形2次関数発生回路を適用した場合、
音叉型水晶振動子21の周波数温度特性(図5に太線で
示す)は、固定コンデンサ23の補正だけでは周波数偏
差が大きくなってしまう低温部及び高温部の温度範囲に
おいても平坦な特性に温度補償され、必要とされる周波
数安定度を満足するようになっている。
【0018】これにより、温度補償型発振器10は、図
6に図5の縦軸方向を拡大して示すように、全温度範囲
(図6に示す−30℃〜80℃)において、必要とされ
る周波数安定度(2.5×10-6)を満足することがで
きる。また、同図に示すように、温度補償型発振器10
は、周波数頂点温度θTを中心にした温度範囲内、すな
わち、この温度補償型発振器10が通常使用される常温
近傍では、固定コンデンサ23で必要とされる周波数安
定度(2.5×10-6)を満足でき、この温度範囲は温
度補償電圧Vc1が低電圧の一定値にされるため、発振
パルスの位相連続性の維持と同時に発振器全体の消費電
力の低減を図ることができる。また、この温度補償型発
振器10は、変形二次関数発生回路により温度補償電圧
Vc1をアナログ出力することにより、音叉型水晶振動
子21の発振周波数は温度に応じて滑らかに温度補償さ
れるため、低温部及び高温部においても発振パルスの位
相連続性を一定に維持することができる。
【0019】また、図7及び図8に示すように、温度補
償型発振器10において、折線発生回路により温度補償
した場合にも上述と同様に、全温度範囲において、必要
とされる周波数安定度(2.5×10-6)を満足できる
と共に、発振パルスの位相連続性の維持と発振器全体の
消費電力の低減とを図ることができる。この場合、折線
発生回路に設定される折線の温度−電圧パターンは、固
定コンデンサ23を使用しない場合に比して緩やかなカ
ーブの二次曲線の温度−電圧パターンに基づいて設定さ
れるため、折線の近似が容易で、折線発生回路の回路構
成を簡略化することができる。
【0020】(1−2) 実施形態の効果 以上の構成によれば、本実施形態に係る温度補償型発振
器10は、音叉型水晶振動子21の周波数温度特性を固
定コンデンサ23で補正すると共に、固定コンデンサ2
3の補正だけでは音叉型水晶振動子21の周波数偏差が
大きくなってしまう低温部及び高温部では、固定コンデ
ンサ23及び温度補償回路30で温度補償することによ
り、必要とされる周波数安定度(2.5×10-6)を満
足できると共に、発振パルスの位相連続性の維持と発振
器全体の消費電力の低減とを図ることができる。また、
温度補償型発振器10は、音叉型水晶振動子21を使用
することにより、ATカット水晶振動子を使用する場合
に比して低い発振周波数で水晶振動子を小型化すること
ができ、発振器全体の小型化と同時に消費電力を大幅に
低減することができる。
【0021】(2) 変形例 (2−1) 第1変形例 また、上述の実施形態においては、固定コンデンサ23
を周波数頂点温度θTの時に容量が最大になる二次曲線
の容量温度特性を有する一のコンデンサにより構成する
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、固定コ
ンデンサは、周波数頂点温度θT近傍で容量が最大にな
る容量温度特性を有すればよく、キュリー点温度が周波
数頂点温度θT近傍であるコンデンサにより構成しても
よい。この場合、固定コンデンサをキュリー点が異なる
複数のコンデンサを並列接続して構成してもよい。例え
ば、固定コンデンサをキュリー点が異なる2つのコンデ
ンサを並列接続して構成した場合は、図9に示すよう
に、この固定コンデンサによって補正された音叉型水晶
振動子21の周波数温度特性(図9に太線で示す)は、
固定コンデンサ23で補正した場合(図4)に比して広
い温度範囲で平坦な特性に補正することができる。
【0022】従って、温度補償型発振器において、固定
コンデンサをキュリー点が異なる2つのコンデンサで構
成すると共に、変形2次関数発生回路により温度補償し
た場合を図10及び図11に示すように、固定コンデン
サ23の場合(図5及び図6)に比して固定コンデンサ
のみで補正している温度範囲(θT±約8℃)の周波数
偏差を小さくすることができる。この場合、固定コンデ
ンサのみで必要とされる周波数安定度(2.5×1
-6)を満足できる温度範囲を広くすることもできる。
なお、温度補償型発振器において、固定コンデンサをキ
ュリー点が異なる2つのコンデンサで構成すると共に、
折線発生回路により温度補償した場合を図12及び図1
3に示すように、この場合も固定コンデンサのみで補正
している温度範囲(θT±約8℃)の周波数偏差が小さ
くなっていることが判る。これにより、温度補償型発振
器10は、固定コンデンサをキュリー点が異なる複数の
コンデンサで構成することにより、さらに音叉型水晶振
動子21の周波数偏差を小さくでき、また消費電力を低
減することができる。
【0023】(2−2) 第2変形例 上述の実施形態においては、温度補償回路には、固定コ
ンデンサの補正だけで必要とされる周波数偏差(周波数
安定度)を満足している温度範囲では温度補償電圧の電
圧レベルが最低値になる温度−電圧パターンが設定され
る場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この
温度範囲では温度補償電圧の出力を停止するようにして
もよい。この場合、温度補償型発振器の消費電力をさら
に低減することができる。
【0024】(2−3) 第3変形例 また、上述の実施形態においては、音叉型水晶振動子を
使用した温度補償型発振器に本発明を適用する場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、周波数温度特性
が二次曲線で近似される水晶振動子を使用した温度補償
型発振器に広く適用することができる。
【0025】(2−4) 第4変形例 上述の実施形態においては、この温度補償型発振器を携
帯電話に使用する場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、携帯型情報端末装置等の通信装置や、一般に
PDA(Personal Digital Assistants)と呼ばれる電
子機器等に使用する温度補償型発振器に広く適用するこ
とができる。
【0026】
【発明の効果】上述したように本発明の温度補償型発振
器は、発振パルスの位相連続性を維持でき、小型かつ低
消費電力にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る温度補償型発振器の
ブロック図である。
【図2】 前記温度補償型発振器の音叉型水晶振動子単
体の周波数温度特性を示す特性曲線図である。
【図3】 前記温度補償型発振器の固定コンデンサの容
量温度特性を示す特性曲線図である。
【図4】 前記固定コンデンサによる前記音叉型水晶振
動子の周波数温度特性の補正の説明に供する特性曲線図
である。
【図5】 変形2次関数発生回路による前記音叉型水晶
振動子の温度補償の説明に供する特性曲線図である。
【図6】 図5の縦軸方向を拡大した図である。
【図7】 折線発生回路による前記音叉型水晶振動子の
温度補償の説明に供する特性曲線図である。
【図8】 図7の縦軸方向を拡大した図である。
【図9】 第1変形例の固定コンデンサをキュリー点が
異なる2つのコンデンサで構成した場合の前記音叉型水
晶振動子の周波数温度特性の補正の説明に供する特性曲
線図である。
【図10】 第1変形例の変形2次関数発生回路による
前記音叉型水晶振動子の温度補償の説明に供する特性曲
線図である。
【図11】 図10の縦軸方向を拡大した図である。
【図12】 第1変形例の折線発生回路による前記音叉
型水晶振動子の温度補償の説明に供する特性曲線図であ
る。
【図13】 図12の縦軸方向を拡大した図である。
【符号の説明】
10……温度補償型発振器、 20……水晶発振回路、 21……音叉型水晶振動子、 22……発振回路、 23……固定コンデンサ、 24……可変容量ダイオード、 30……温度補償回路、 31……温度センサ、 32……温度補償電圧発生回路。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数温度特性が二次曲線で近似される
    水晶振動子と、 前記水晶振動子の周波数温度特性を補正する固定コンデ
    ンサと、 印加される温度補償電圧に応じて容量が変化して前記水
    晶振動子の発振周波数を変化させる可変容量素子と、 前記水晶振動子の発振周波数を予め定めた周波数範囲に
    する前記温度補償電圧を前記可変容量素子に印加する温
    度補償手段とを備え、 前記温度補償手段は、 前記水晶振動子の発振周波数が前記固定コンデンサによ
    って前記予め定めた周波数範囲に補正されている温度範
    囲では、前記温度報償電圧を所定レベル以下の一定値に
    することを特徴とする温度補償型発振器。
  2. 【請求項2】 周波数温度特性が二次曲線で近似される
    水晶振動子と、 前記水晶振動子の周波数温度特性を補正する固定コンデ
    ンサと、 印加される温度補償電圧に応じて容量が変化して前記水
    晶振動子の発振周波数を変化させる可変容量素子と、 前記水晶振動子の発振周波数を予め定めた周波数範囲に
    する前記温度補償電圧を前記可変容量素子に印加する温
    度補償手段とを備え、 前記温度補償手段は、 前記水晶振動子の発振周波数が前記固定コンデンサによ
    って前記予め定めた周波数範囲に補正されている温度範
    囲では、前記温度補償電圧の出力を停止することを特徴
    とする温度補償型発振器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の温度補償型発
    振器において、 前記固定コンデンサは、前記水晶振動子の発振周波数が
    最大になる時の温度近傍で最大容量になる容量温度特性
    を有することを特徴とする温度補償型発振器。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の温度
    補償型発振器において、 前記固定コンデンサは、キュリー点が異なる複数のコン
    デンサを並列接続して構成されることを特徴とする温度
    補償型発振器。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の温度
    補償型発振器において、 前記温度補償手段は、前記水晶振動子の周波数温度特性
    を示す前記二次曲線に対応する二次曲線の温度−電圧パ
    ターンに基づいて前記温度補償電圧をアナログ出力する
    ことを特徴とする温度補償型発振器。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれかに記載の温度
    補償型発振器において、 前記温度補償手段は、前記水晶振動子の周波数温度特性
    を示す前記二次曲線に対応する二次曲線を近似する折線
    の温度−電圧パターンに基づいて前記温度補償電圧をア
    ナログ出力することを特徴とする温度補償型発振器。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の温度
    補償型発振器において、 前記水晶振動子は、音叉型水晶振動子であることを特徴
    とする温度補償型発振器。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載の温度
    補償型発振器を内蔵することを特徴とする通信装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至7のいずれかに記載の温度
    補償型発振器を内蔵することを特徴とする電子機器。
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