JP2001265991A - 商品価格の設定方法及び設定システム - Google Patents

商品価格の設定方法及び設定システム

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JP2001265991A
JP2001265991A JP2000084715A JP2000084715A JP2001265991A JP 2001265991 A JP2001265991 A JP 2001265991A JP 2000084715 A JP2000084715 A JP 2000084715A JP 2000084715 A JP2000084715 A JP 2000084715A JP 2001265991 A JP2001265991 A JP 2001265991A
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JP2000084715A
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English (en)
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Masaki Matsudaira
正樹 松平
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 店舗側は,粗利を確保しつつ関連商品の販売
を促進することができ,顧客側は,不必要な商品を買う
ことなしに割引価格で購入することの可能な商品価格の
設定方法及び設定システムを提供する。 【解決手段】 顧客端末が一の商品を選択する工程(S
4)と,選択商品の仕入れ価格23,販売価格24,販
売促進ランク26に関する商品情報を読み出す工程(S
5)と,関連商品の仕入れ価格,販売価格,販売促進ラ
ンクに関する商品情報を読み出す工程(S6)と,選択
商品及び関連商品の双方を購入した場合の割引価格を計
算する工程(S7)とを含み,割引価格の販売価格に対
する割引率Dは,(PA1+PB1)×(1−D)−
(PA0+PB0)=(PA1−PA0)+α(RB)
×(PB1−PB0)(販売促進ランクに基づいて定め
られる係数をα(RB),0<α(RB)<1)に基づ
いて算出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は商品価格の設定シス
テム及び設定方法にかかり,特にコンピュータネットワ
ークシステムを利用した電子商取引における商品価格の
設定システム及び設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のコンピュータネットワークシステ
ム技術の発達に伴い,商取引の電子化が急速に進んでい
る。かかる電子商取引の一形態に,店舗(あるいは仮想
店舗)側のコンピュータ端末(以下,「店舗端末」と称
する。)に多数の顧客側のコンピュータ端末(以下,
「顧客端末」と称する。)が接続され,コンピュータネ
ットワークを介して,商品情報の提示や,商品の受注を
行う,いわゆるオンラインショップシステムがある。
【0003】オンラインショップシステムにおいては,
他社との差別化を図るための一手法として,一定の条件
に応じて商品の割引サービスが行われることがある。従
来の割引方法としては, (1)あらかじめ固定された割引価格あるいはセット販
売による割引 (2)購入価格あるいは数量に応じた割引 (3)過去の購入履歴に応じた割引 などがある。
【0004】(3)については,一定の条件のもと,次
回の商品購入時に使用できる割引券を送ることにより,
実質的に割引価格で販売するシステムが,特開平10−
55383号公報に開示されている。また,顧客のレベ
ルに応じて割引価格を選択するシステムが,USP50
53957(Omron Tateishi Elec
tronics Co.)に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで,上記いずれ
の割引価格の設定方法にも以下の問題点があった。 (1)の割引価格の場合,大幅な割引価格の商品は購買
意欲を刺激するものの,それが顧客の欲している商品と
異なる場合には購入につながらない。 (2)の場合,顧客が粗利の少ない商品ばかりを購入し
た場合でも,一定の割引をしなければならず,当初の価
格を低く設定すると,営業利益が得られないという可能
性がある。 (3)の場合,日用品など定期的に購入する可能性のあ
る商品はいいが,一度に複数の商品を購入する顧客に対
するメリットがない。
【0006】本発明は,従来の商品価格の設定方法が有
する上記問題点に鑑みてなされたものであり,本発明の
目的は,店舗側にとっては,粗利を確保しつつ,関連商
品の販売を促進することができ,顧客側にとっては,不
必要な商品を買うことなしに割引価格で購入することの
可能な,新規かつ改良された商品価格の設定方法及び設
定システムを提供することである。
【0007】さらに,本発明の他の目的は,顧客の商品
選択の幅を広げ,新たな需要を喚起することの可能な,
新規かつ改良された商品価格の設定方法及び設定システ
ムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め,本発明の第1の観点によれば,請求項1に記載のよ
うに,コンピュータネットワークシステムを利用した電
子商取引おける商品価格の設定方法であって,顧客端末
が一の商品を選択する工程と,店舗端末が,工程で選択
された選択商品の仕入れ価格,販売価格,販売促進ラン
クに関する商品情報を読み出す工程と,店舗端末が,選
択商品と関連のある関連商品の仕入れ価格,販売価格,
販売促進ランクに関する商品情報を読み出す工程と,店
舗端末が,選択商品及び関連商品の双方を購入した場合
の割引価格を計算する工程とを含み,割引価格は,選択
商品及び関連商品を販売することによる粗利が,選択商
品または関連商品のいずれか一方のみを販売した場合よ
りも増加し,選択商品及び関連商品を双方別々に販売し
た場合よりも減少するように定められることを特徴とす
る商品価格の設定方法が提供される。
【0009】なお,割引価格の販売価格に対する割引率
Dは,請求項2に記載のように,(PA1+PB1)×
(1−D)−(PA0+PB0)=(PA1−PA0)
+α(RB)×(PB1−PB0)(選択商品,関連商
品のうち,粗利が大きい商品の販売価格をPA1,仕入
れ価格をPA0とし,粗利が小さい商品の販売価格をP
B1,仕入れ価格をPB0,少なくとも販売促進ランク
に基づいて定められる係数をα(RB),0<α(R
B)<1)に基づいて算出されるようにしてもよい。
【0010】かかる設定方法によれば,まず第1に,商
品を割引価格で提供できるので,顧客の商品購買意欲を
刺激し,関連商品に対する新たな需要を喚起できるとい
う効果がある。また第2に,割引価格は,選択商品及び
関連商品を販売することによる粗利が,選択商品または
関連商品のいずれか一方のみを販売した場合よりも増加
し,選択商品及び関連商品を双方別々に販売した場合よ
りも減少するように定められるので,店舗側は,粗利を
確保しつつ関連商品の販売を促進することができる。さ
らに第3に,定期的に購入する可能性が少ない商品に対
しても割引価格を適用することができるので,一度に複
数の商品を購入する顧客に対してもメリットがある。
【0011】また,請求項3に記載のように,さらに,
顧客の顧客ランクに関する情報を読み出す工程を含み,
α(RB)は,少なくとも顧客ランクに基づいて定めら
れる係数であるようにしてもよい。かかる設定方法によ
れば,割引価格の算出に顧客の過去の購入履歴等を反映
させた商品価格を設定できるので,定期的に商品を購入
してくれる固定顧客を確保することができる。
【0012】また,請求項4に記載のように,α(R
B)は,少なくとも購入金額に応じたランクに基づいて
定められる係数であるようにしてもよい。かかる設定方
法によれば,割引価格の算出に購入金額を反映させるこ
とができるので,さらなる商品購買意欲の刺激,関連商
品への新たな需要の喚起に繋げることができる。
【0013】また,本発明の第2の観点によれば,請求
項5に記載のように,コンピュータネットワークシステ
ムを利用した電子商取引おける商品価格の設定システム
であって,各商品ごとの関連商品群,仕入れ価格,販売
価格,販売促進ランクを含む商品情報が保持される商品
情報保持手段と,顧客により選択された選択商品,及
び,選択商品の関連商品群に含まれる関連商品の双方を
購入した場合の割引価格を計算する割引価格計算手段と
を含み,割引価格は,選択商品及び関連商品を販売する
ことによる粗利が,選択商品または関連商品のいずれか
一方のみを販売した場合よりも増加し,選択商品及び関
連商品を双方別々に販売した場合よりも減少するように
定められることを特徴とする商品価格の設定システムが
提供される。
【0014】なお,割引価格の販売価格に対する割引率
Dは,請求項6に記載のように,(PA1+PB1)×
(1−D)−(PA0+PB0)=(PA1−PA0)
+α(RB)×(PB1−PB0)(選択商品,関連商
品のうち,粗利が大きい商品の販売価格をPA1,仕入
れ価格をPA0とし,粗利が小さい商品の販売価格をP
B1,仕入れ価格をPB0,少なくとも販売促進ランク
に基づいて定められる係数をα(RB),0<α(R
B)<1)に基づいて算出されるようにしてもよい。
【0015】かかる設定システムによれば,上述の優れ
た効果を奏する商品価格の設定方法を容易に実現するこ
とが可能である。
【0016】また,請求項7に記載のように,さらに,
各顧客の顧客ランクに関する顧客情報が保持される顧客
情報保持手段を含み,α(RB)は,少なくとも顧客ラ
ンクに基づいて定められる係数であるようにしてもよ
い。かかる設定方法によれば,割引価格の算出に顧客の
過去の購入履歴等を反映させた商品価格を設定できるの
で,定期的に商品を購入してくれる固定顧客を確保する
ことができる。
【0017】また,請求項8に記載のように,α(R
B)は,少なくとも購入金額に応じたランクに基づいて
定められる係数であるようにしてもよい。かかる設定方
法によれば,割引価格の算出に購入金額を反映させるこ
とができるので,さらなる商品購買意欲の刺激,関連商
品への新たな需要の喚起に繋げることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照しながら,
本発明にかかる商品価格の設定方法及び設定システムの
好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明
細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有す
る構成要素については,同一の符号を付することにより
重複説明を省略する。
【0019】まず,本実施の形態にかかる商品価格の設
定システムについて,図1〜図3を参照しながら説明す
る。店舗端末100は,図1に示したように,制御部
1,商品情報保持部2,割引価格計算部3,選択商品情
報一時保持部4,顧客情報保持部5,入出力部6とによ
り主に構成されている。この店舗端末100は,ネット
ワーク200を介して他の端末と接続されている。ここ
で他の端末とは,一般には多数の顧客端末である。
【0020】また,フランチャイズチェーンのごとく,
複数のチェーン店において同様の商品価格の設定が行わ
れる環境にも本発明を適用することができる。この場合
には,店舗端末100がホストコンピュータとして機能
し,ネットワーク200を介して,複数のチェーン店の
端末と接続する形態が採られる。
【0021】制御部1は,図1に示したように,店舗端
末100全体の制御を行う手段であり,後述する他の構
成要素たる商品情報保持部2,割引価格計算部3,選択
商品情報一時保持部4,顧客情報保持部5,入出力部6
のそれぞれに接続されている。
【0022】商品情報保持部2は,図2に示したよう
に,各商品ごとの関連商品情報22,仕入れ価格23,
販売価格24,販売促進ランク26を保持している。ま
た,商品情報保持部2には,商品仕様21を含むことも
できる。なお,ここでいう販売価格24は,以下で説明
する商品の割引を適用しない場合の当初販売価格をい
う。店舗によっては,商品割引を適用しない場合でも,
メーカーの希望小売価格より割り引くこととしている場
合がある。このような店舗においては,商品情報保持部
2に,メーカーの希望小売価格25を含むこともでき
る。
【0023】また,関連商品情報22とは,顧客により
選択された商品(以下,「選択商品」と称する。)に対
し,その選択商品と所定の関連のある商品(以下,「関
連商品」と称する。)の情報である。ここでいう所定の
関連とは,例えば,商品の生産・販売部門が一致する商
品,用途が一致する商品,完成品と部品の関係にある商
品,同時に使用される商品,メーカーが同一の商品等が
該当する。この関連商品は,店舗側で任意に設定し得
る。
【0024】また,販売促進ランク26とは,各商品に
ついて,販売を促進させたい度合いをランク付けしたも
のである。例えば,新商品のアピールのために販売を促
進させたい場合や,キャンペーン販売を行う場合,ある
いは,季節の変わり目において,次シーズンの季節もの
の先取り販売や前シーズンの季節ものを在庫処分したい
場合等に,販売を促進させるため上位のランク付けが行
われる。この販売促進ランク26は,後述の割引価格の
算出の際に影響するものである。
【0025】割引価格計算部3は,顧客が選択商品,及
び,関連商品の双方を購入した場合の割引価格を計算す
る。割引価格の設定方法については,さらに後述する。
【0026】選択商品情報一時保持部4は,後述の割引
価格の設定に際して,顧客ごとに選択された商品の情報
を一時的に保持するものである。
【0027】顧客情報保持部5は,図3に示したよう
に,各顧客に関する顧客情報51,各顧客の顧客ランク
52を保持する手段である。顧客情報51とは,各顧客
の個人情報であり,住所,氏名,年齢,職業,電話番
号,電子メールアドレス,趣味,等の情報を含む。顧客
情報51は,例えば,電子メールを通じて新商品の宣伝
を行ったり,新たな商品を開発する際のアンケートに利
用される。
【0028】また,顧客ランク52とは,過去の購入額
や購入種類等に応じてランク付けしたものである。例え
ば,購入額や購入種類の多い顧客や,購入頻度の高い顧
客等に対し,通常の顧客より優遇するために上位のラン
ク付けを行う。あるいは,会員制を採用することもでき
る。この場合,例えば,一定の会費の支払を条件として
顧客ランクを振り分けることもできる。
【0029】入出力部6は,ネットワーク200を介し
て他の端末とのやりとりを行うためのインタフェースで
ある。この入出力部6を介して,顧客への商品の情報の
提示や,顧客からの商品の受注,あるいは,割引価格の
提示等が行われる。
【0030】以上のように構成される店舗端末100に
おける商品価格の設定方法について,図4を参照しなが
ら説明する。
【0031】まず,制御部1は,商品情報保持部2から
商品仕様21,販売価格24,及び,希望小売価格25
を読み出し(ステップS1),入出力部6を用いて,ネ
ットワーク200に接続された顧客にその情報を提示す
る(ステップS2)。ステップS1,ステップS2は,
すべての商品について繰り返し行われる(ステップS
3)。
【0032】顧客が1つの商品を選択すると(ステップ
S4),制御部1は,選択された商品の情報を選択商品
情報一時保持部4に書き込み,商品情報保持部2からそ
の選択商品の仕入れ価格23,販売価格24,販売促進
ランク26,及び,関連商品情報22を読み出し(ステ
ップS5),さらに,読み出したそれぞれの関連商品に
ついても,仕入れ価格23,販売価格24,販売促進ラ
ンク26を読み出し(ステップS6),これらを割引価
格計算部3に送る。
【0033】割引価格計算部3は,選択商品及びそれぞ
れの関連商品の組み合わせについて,仕入れ価格23,
販売価格24,販売促進ランク26から双方を購入した
場合の割引価格を以下の(式1),(式2)に従って計
算する(ステップS7)。なお,粗利とは,販売価格2
4と仕入れ価格22との差をいう。
【0034】(1)選択商品の方が関連商品より粗利が
大きい場合 (選択商品,関連商品の販売価格の和)×(1−割引
率)−(選択商品,関連商品の仕入れ価格の和)=(選
択商品の粗利)+(関連商品の販売促進ランクから求め
られる係数)×(関連商品の粗利)
【0035】すなわち, (PB1−PB0)≦(PA1−PA0)の場合, (PA1+PB1)×(1−D)−(PA0+PB0) =(PA1−PA0)+α(RB)×(PB1−PB0)・・・(式1) (式1)において,選択商品,関連商品のうち,粗利が
大きい商品の販売価格をPA1,仕入れ価格をPA0と
し,粗利が小さい商品の販売価格をPB1,仕入れ価格
をPB0,少なくとも販売促進ランクに基づいて定めら
れる係数をα(RB),割引率をDとする。また,0<
α(RB)<1とする。
【0036】(式1)の左辺は,選択商品と関連商品を
ともに購入し,販売価格からさらに割引率Dに相当する
分を割り引いた場合の粗利を表している。また,(式
1)の右辺は,選択商品の粗利と,関連商品の販売促進
ランクに応じた係数を掛けた関連商品の粗利とを加えた
ものである。
【0037】(2)関連商品の方が選択商品より粗利が
大きい場合 (選択商品,関連商品の販売価格の和)×(1−割引
率)−(選択商品,関連商品の仕入れ価格の和)=(選
択商品の販売促進ランクから求められる係数)×(関連
商品の粗利)+(選択商品の粗利)
【0038】すなわち, (PB1−PB0)>(PA1−PA0)の場合, (PA1+PB1)×(1−D)−(PA0+PB0) =α(RA)×(PA1−PA0)+(PB1−PB0)・・・(式2) (式2)において,選択商品の販売価格をPA1,仕入
れ価格をPA0,少なくとも販売促進ランクに基づいて
定められる係数をα(RA)とし,関連商品の販売価格
をPB1,仕入れ価格をPB0とし,割引率をDとす
る。また,0<α(RA)<1とする。
【0039】(式2)の左辺は,選択商品と関連商品を
ともに購入し,販売価格からさらに割引率Dに相当する
分を割り引いた場合の粗利を表している。また,(式
2)の右辺は,選択商品の販売促進ランクに応じた係数
を掛けた選択商品の粗利と,関連商品の粗利とを加えた
ものである。
【0040】なお,上記(式1),(式2)における係
数αは,販売促進ランク26のほかに,顧客ランク52
及び/または購入金額に応じたランクを考慮して定める
ようにしてもよい。
【0041】次いで,制御部1は,顧客が選択した商品
の関連商品のすべてについて,選択商品及び関連商品の
双方を購入した場合の割引価格を,入出力部6を用いて
顧客に提示する。
【0042】顧客が関連商品ではない商品を選択した場
合は,その商品について,上記割引価格の計算を再度行
って,顧客に提示する。
【0043】また,顧客が3つ目の商品を選択した場合
には,以下の手法が採られる。 (1)3つ目の商品が1つ目あるいは2つ目の商品のい
ずれか一方と関連がある場合には,その関連ある商品と
の関係で割引率を計算する。 (2)3つ目の商品が1つ目及び2つ目の商品の双方と
関連がある場合には,もっとも割引率の高くなるよう
に,1つ目あるいは2つ目の商品を選択して,その商品
との関係で割引率を計算する。なお,4つ目以降の商品
を選択した場合も同様に割引率を計算する。
【0044】以上説明したように,本実施の形態によれ
ば,まず第1に,商品を割引価格で提供できるので,顧
客の商品購買意欲を刺激し,関連商品に対する新たな需
要を喚起できるという効果がある。また第2に,0<α
(RA)<1あるいは0<α(RB)<1としたので,
割引価格は,選択商品及び関連商品を販売することによ
る粗利が,選択商品または関連商品のいずれか一方のみ
を販売した場合よりも増加し,選択商品及び関連商品を
双方別々に販売した場合よりも減少するように定められ
るので,店舗側は,粗利を確保しつつ関連商品の販売を
促進することができる。さらに第3に,定期的に購入す
る可能性が少ない商品に対しても割引価格を適用するこ
とができるので,一度に複数の商品を購入する顧客に対
してもメリットがある。
【0045】また,割引価格の算出に顧客ランク52を
用いることにより,顧客の過去の購入履歴等を反映させ
た商品価格を設定できるので,定期的に商品を購入して
くれる固定顧客を確保することができる。
【0046】また,割引価格の算出に購入金額に応じた
ランクを用いることにより,割引価格の算出に購入金額
を反映させることができるので,さらなる商品購買意欲
の刺激,関連商品への新たな需要の喚起に繋げることが
できる。
【0047】
【実施例】次に,図5〜図8を参照しながら本発明にか
かる商品価格の設定方法の実施例について説明する。な
お,以下の実施例1〜実施例4は,上記実施の形態で説
明した商品価格の設定システムを用いた設定方法である
ので,上記実施の形態と略同一の機能及び構成を有する
構成要素については,同一の符号を付することにより重
複説明を省略する。
【0048】(A)実施例1 図5(a)は,係数αを販売促進ランク26に応じて定
めた場合の一例を示したものである。例えば,販売促進
ランク26がAの場合,係数α=0.5としている。本
実施例では,選択商品Aの仕入れ価格PA0=1700
0円,販売価格PA1=20000円,関連商品Bの仕
入れ価格PB0=3000円,販売価格PB1=500
0円として説明する。この場合,選択商品Aの粗利が3
000円であり,選択商品Bの粗利が2000円であ
り,商品Bの方が粗利が小さいため,(式1)が適用さ
れる。
【0049】商品Bの販売促進ランク26がAの場合,
(式1)によれば,(20000+5000)×(1−
D)−(17000+3000)=(20000−17
000)+0.5×(5000−3000)となり,割
引率D=0.04,すなわち,販売価格の4%割引とな
る。よって,商品Aと商品Bの双方を購入した場合の割
引価格は,(20000+5000)×(1−0.0
4)=24000円となる。同様に,商品Bの販売促進
ランク26がBの場合は1.6%割引で24600円と
なり,商品Bの販売促進ランク26がCの場合は0.8
%割引で24800円となる(図5(b)参照のこ
と)。
【0050】なお,選択商品が商品Bであり,関連商品
が商品Aである場合には,(式2)が適用されるが,割
引率Dは同じ値として算出される。
【0051】(B)実施例2 図6は,係数αを販売促進ランク26及び顧客ランク5
2に基づいて定めた場合の一例を示したものである。例
えば,販売促進ランク26がBであり,顧客ランク52
がAである場合には,係数α=0.6とし,割引率Dは
3.2%であることを示している。なお,割引価格の計
算は実施例1と同様であるため,詳細な説明を省略す
る。
【0052】(C)実施例3 図7は,係数αを販売促進ランク26及び購入金額に応
じたランクに基づいて定めた場合の一例を示したもので
ある。例えば,本実施例では,購入金額に応じたランク
は,一例として,購入金額が10万円以上の場合はラン
クA,1万円以上100万円未満の場合はランクB,1
万円未満の場合はランクCとしている。例えば,販売促
進ランク26がAであり,購入金額ランクBである場合
には,係数α=0.45とし,割引率Dは4.4%であ
ることを示している。なお,割引価格の計算は実施例1
と同様であるため,説明を省略する。
【0053】(D)実施例4 図8は,係数αを販売促進ランク26,顧客ランク5
2,及び,購入金額に応じたランクに基づいて定めた場
合の一例を示したものである。本実施例でも,購入金額
に応じたランクは,一例として,購入金額が10万円以
上の場合はランクA,1万円以上100万円未満の場合
はランクB,1万円未満の場合はランクCとしている。
例えば,販売促進ランク26がCであり,顧客ランク5
2がBであり,購入金額ランクBである場合には,係数
α=0.75とし,割引率Dは2%であることを示して
いる。なお,割引価格の計算は実施例1と同様であるた
め,説明を省略する。
【0054】以上,添付図面を参照しながら本発明にか
かる商品価格の設定システム及び設定方法の好適な実施
形態及び実施例について説明したが,本発明はかかる例
に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記
載された技術的思想の範疇内において各種の変更例また
は修正例に想到し得ることは明らかであり,それらにつ
いても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解さ
れる。
【0055】例えば,上記実施例では,係数αと販売促
進ランク等との関係をテーブル形式で定めた場合につい
て説明したが,本発明はこれに限定されない。例えば,
各ランクの階級数や,対応する係数αの値については適
宜変更可能である。また,係数αを,各ランクをパラメ
ータとする線形的あるいは非線形的な連続関数としても
よい。
【0056】また,係数αを,粗利の合計に応じたラン
クに基づいて定めるようにしてもよい。あるいは,購入
個数に応じたランクに基づいて定めるようにしてもよ
い。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
まず第1に,商品を割引価格で提供できるので,顧客の
商品購買意欲を刺激し,関連商品に対する新たな需要を
喚起できるという効果がある。また第2に,割引価格
は,選択商品及び関連商品を販売することによる粗利
が,選択商品または関連商品のいずれか一方のみを販売
した場合よりも増加し,選択商品及び関連商品を双方別
々に販売した場合よりも減少するように定められるの
で,店舗側は,粗利を確保しつつ関連商品の販売を促進
することができる。さらに第3に,定期的に購入する可
能性が少ない商品に対しても割引価格を適用することが
できるので,一度に複数の商品を購入する顧客に対して
もメリットがある。
【0058】また特に,請求項3,7に記載の発明によ
れば,割引価格の算出に顧客ランクを用いることによ
り,顧客の過去の購入履歴等を反映させた商品価格を設
定できるので,定期的に商品を購入してくれる固定顧客
を確保することができる。
【0059】さらにまた,請求項4,8に記載の発明に
よれば,割引価格の算出に購入金額に応じたランクを用
いることにより,割引価格の算出に購入金額を反映させ
ることができるので,さらなる商品購買意欲の刺激,関
連商品への新たな需要の喚起に繋げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態にかかる商品価格の設定シス
テムの説明図である。
【図2】商品情報保持部の説明図である。
【図3】顧客情報保持部の説明図である。
【図4】発明の実施の形態にかかる商品価格の設定方法
の流れを示す流れ図である。
【図5】係数αを販売促進ランクに応じて定めた場合の
一例を示した説明図であり,図5(a)は販売促進ラン
クと係数αとの関係を示し,図5(b)は販売促進ラン
クと係数αと割引率との関係を示している。
【図6】係数αを販売促進ランク及び顧客ランクに基づ
いて定めた場合の一例を示した説明図である。
【図7】係数αを販売促進ランク及び購入金額に応じた
ランクに基づいて定めた場合の一例を示した説明図であ
る。
【図8】係数αを販売促進ランク,顧客ランク,及び,
購入金額に応じたランクに基づいて定めた場合の一例を
示した説明図である。
【符号の説明】
100 店舗端末 200 ネットワーク 1 制御部 2 商品情報保持部 21 商品仕様 22 関連商品情報 23 仕入れ価格 24 販売価格 25 販売価格 26 販売促進ランク 3 割引価格計算部 4 選択商品情報一時保持部 5 顧客情報保持部 51 顧客情報 52 顧客ランク

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータネットワークシステムを利
    用した電子商取引おける商品価格の設定方法であって,
    顧客端末が一の商品を選択する工程と,店舗端末が,前
    記工程で選択された選択商品の仕入れ価格,販売価格,
    販売促進ランクに関する商品情報を読み出す工程と,前
    記店舗端末が,前記選択商品と関連のある関連商品の仕
    入れ価格,販売価格,販売促進ランクに関する商品情報
    を読み出す工程と,前記店舗端末が,前記選択商品及び
    前記関連商品の双方を購入した場合の割引価格を計算す
    る工程と,を含み,前記割引価格は,前記選択商品及び
    前記関連商品を販売することによる粗利が,前記選択商
    品または前記関連商品のいずれか一方のみを販売した場
    合よりも増加し,前記選択商品及び前記関連商品を双方
    別々に販売した場合よりも減少するように定められるこ
    とを特徴とする,商品価格の設定方法。
  2. 【請求項2】 前記割引価格の前記販売価格に対する割
    引率Dは, (PA1+PB1)×(1−D)−(PA0+PB0)
    =(PA1−PA0)+α(RB)×(PB1−PB
    0) (前記選択商品,前記関連商品のうち,粗利が大きい商
    品の販売価格をPA1,仕入れ価格をPA0とし,粗利
    が小さい商品の販売価格をPB1,仕入れ価格をPB
    0,少なくとも販売促進ランクに基づいて定められる係
    数をα(RB),0<α(RB)<1)に基づいて算出
    されることを特徴とする,請求項1に記載の商品価格の
    設定方法。
  3. 【請求項3】 さらに,前記店舗端末が,前記顧客の顧
    客ランクに関する情報を読み出す工程を含み,前記α
    (RB)は,少なくとも前記顧客ランクに基づいて定め
    られる係数であることを特徴とする,請求項2に記載の
    商品価格の設定方法。
  4. 【請求項4】 前記α(RB)は,少なくとも購入金額
    に応じたランクに基づいて定められる係数であることを
    特徴とする,請求項2または3に記載の商品価格の設定
    方法。
  5. 【請求項5】 コンピュータネットワークシステムを利
    用した電子商取引おける商品価格の設定システムであっ
    て,各商品ごとの関連商品群,仕入れ価格,販売価格,
    販売促進ランクを含む商品情報が保持される商品情報保
    持手段と,顧客により選択された選択商品,及び,前記
    選択商品の前記関連商品群に含まれる関連商品の双方を
    購入した場合の割引価格を計算する割引価格計算手段
    と,を含み,前記割引価格は,前記選択商品及び前記関
    連商品を販売することによる粗利が,前記選択商品また
    は前記関連商品のいずれか一方のみを販売した場合より
    も増加し,前記選択商品及び前記関連商品を双方別々に
    販売した場合よりも減少するように定められることを特
    徴とする,商品価格の設定システム。
  6. 【請求項6】 前記割引価格の前記販売価格に対する割
    引率Dは, (PA1+PB1)×(1−D)−(PA0+PB0)
    =(PA1−PA0)+α(RB)×(PB1−PB
    0) (前記選択商品,前記関連商品のうち,粗利が大きい商
    品の販売価格をPA1,仕入れ価格をPA0とし,粗利
    が小さい商品の販売価格をPB1,仕入れ価格をPB
    0,少なくとも販売促進ランクに基づいて定められる係
    数をα(RB),0<α(RB)<1)に基づいて算出
    されることを特徴とする,請求高に記載の商品価格の設
    定システム。
  7. 【請求項7】 さらに,各顧客の顧客ランクに関する顧
    客情報が保持される顧客情報保持手段を含み,前記α
    (RB)は,少なくとも前記顧客ランクに基づいて定め
    られる係数であることを特徴とする,請求項6に記載の
    商品価格の設定システム。
  8. 【請求項8】 前記α(RB)は,少なくとも購入金額
    に応じたランクに基づいて定められる係数であることを
    特徴とする,請求項6または7に記載の商品価格の設定
    システム。
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