JP2001265095A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001265095A
JP2001265095A JP2000073096A JP2000073096A JP2001265095A JP 2001265095 A JP2001265095 A JP 2001265095A JP 2000073096 A JP2000073096 A JP 2000073096A JP 2000073096 A JP2000073096 A JP 2000073096A JP 2001265095 A JP2001265095 A JP 2001265095A
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image forming
toner
forming apparatus
image
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JP2000073096A
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Takaaki Tsuruya
鶴谷  貴明
Takehiko Suzuki
健彦 鈴木
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写体のクリーニング装置により、中間
転写体の摩耗を防止して二次転写残りトナーをクリーニ
ングでき、同時に中間転写体を除電できて、像担持体の
クリーニング装置を省略しても、混色の問題を生じるこ
となくリユース方式を実施可能にでき、中間転写体の除
電装置を新たに設ける必要がない画像形成装置を提供す
ることである。 【解決手段】 中間転写ベルト8の回転方向上、二次転
写部の下流側で一次転写部の上流側の位置にクリーニン
グ装置13を設け、装置13は、中間転写ベルト8に接
触した帯電ローラ14と、その帯電ローラ14に接触し
たブレード15等を備えてなる。帯電ローラ14に高圧
電源17から、クリーニングバイアスとして非対称な交
番電圧を印加し、その交番電圧について、トナーの正規
の帯電極性と同極性のマイナスの電圧である時間T-
が、1周期Tに対して60%を超えるように設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を用
いた画像形成装置に関し、詳しくは像担持体上に形成さ
れたトナー像を中間転写体に一次転写し、ついで中間転
写体から転写材に二次転写する画像形成装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図6に、従来のフルカラー画像形成装置
を示す概略断面図である。
【0003】画像形成装置は、像担持体である感光ドラ
ム1を有し、この感光ドラム1の周囲に、回転方向に沿
って、接触式ローラ帯電器2、露光装置3、複数の現像
器4a、4b、4c、4d、転写装置10およびドラム
クリーニング装置5を備える。
【0004】感光ドラム1は、アルミシリンダーの外周
面に光導電体を塗布して構成されており、図示しない駆
動手段によって図の矢印方向に回転駆動される。現像器
4a〜4dは、回転可能な支持体4で支持され、支持体
4の回転により、現像用開口面が常に感光ドラム1の面
に対向するように駆動される。現像器4a、4b、4
c、4d内には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)、ブラック(K)のトナーがそれぞれ収容さ
れている。
【0005】転写装置10は、中間転写ベルト8を3本
の支持ローラ9a、9b、9cに掛け回して設置してい
る。支持ローラ9a〜9cのうち1つは駆動ローラ、残
りの2つは従動ローラとされ、中間転写ベルト8は、駆
動ローラによる駆動より矢印方向に回転される。中間転
写ベルト8としては、厚さ0.3〜2mm、体積抵抗率
104〜1018Ωcm程度に調整されたゴム基層上に、
厚さ2〜100μm、体積抵抗率108〜1018Ωcm
程度に調整された樹脂を表層としてコートした無端ベル
トに構成されている。
【0006】中間転写ベルト8の内側には、感光ドラム
1と対向するところに、一次転写ローラ6がベルト8を
介して当接設置され、一次転写部が形成されている。ま
た中間転写ベルト8の外側には、感光ドラム1とは遠い
側の支持ローラ9bに対向するところに、二次転写ロー
ラ7がベルト8を介して接離自在に設置され、二次転写
部が形成される。
【0007】中間転写ベルト8の移動方向、二次転写部
よりも下流側で一次転写部よりも上流側の位置には、ベ
ルト8の外面(転写されたトナー像の担持側の表面)
に、ベルトクリーニング手段として接触型の帯電装置1
2が設置され、この帯電装置12は複数層を有する弾性
ローラを使用している。
【0008】画像形成するには、まず、感光ドラム1が
矢印方向に回転され、その回転過程で、ローラ帯電器2
に直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加することに
より、感光ドラム1の表面が所定の電位に均一に帯電さ
れる。本例では、感光ドラム1はOPC感光体からな
り、表面が負極性に帯電される。
【0009】ついで、図示しないレーザードライバにイ
エローの画像模様にしたがった信号が入力されると、露
光装置3からレーザ光が光路Lを通って感光ドラム1に
照射され、感光ドラム1の表面にイエロー用の静電潜像
が形成される。この潜像は、感光ドラム1の回転にとも
ない、現像器4aと感光ドラム1とが対向した現像位置
に移動し、現像器4aによって現像されてイエロートナ
ー像として可視化される。現像器4aは、回転体4の回
転により予め現像位置に移動して待機している。
【0010】このようにして感光ドラム1上に形成され
たトナー像は、感光ドラム1の回転にともない一次転写
部に移動され、図示しない一次転写電源から一次転写ロ
ーラ6に印加された電圧により、中間転写ベルト8上に
転写される(一次転写)。以上の工程を他のマゼンタ、
シアン、ブラックの各色についても行って、中間転写ベ
ルト8上に4色のトナー像を重ね合わせて転写したカラ
ー画像が形成される。
【0011】上記の一次転写時、中間転写ベルト8表面
上のトナーが存在しない非画像部では、感光ドラム1か
らマイナスの電荷が転移される。図7は、中間転写ベル
ト8上にイエローとマゼンタの2色のトナー像が転写さ
れたときの様子を表し、イエロートナーtYとマゼンタ
トナーtMによる2色のトナー像は、感光ドラム1から
中間転写ベルト8に転移したマイナスの電荷e-によ
り、点線で示すマイナスの電位障壁Sに囲まれた形とな
る。
【0012】中間転写ベルト8は、前記したように、低
抵抗のゴム基層上に高抵抗な表層を有する構造となって
いるため、この中間転写ベルト上に形成された電位障壁
は、二次転写が行なわれるまである程度保持される。ト
ナー像の周りに電位障壁が形成されていると、支持ロー
ラ9a〜9cでの屈曲や、感光ドラム1と中間転写ベル
ト8との一次転写ニップ部で変形等の外乱が生じても、
中間転写ベルト8上の複数色のトナー像を重畳した二次
色画像に発生しやすい飛び散りをほぼ防止できる。
【0013】このように、中間転写ベルト8上に飛び散
りを生じることなく形成された複数色のトナー像は、中
間転写ベルト8の回転により二次転写部に移動され、図
示しない二次転写電源から二次転写ローラ7に印加され
た電圧によって、二次転写部に搬送された図示しない転
写材に一括して転写される(二次転写)。トナー像が転
写された転写材は、定着器9により加熱および加圧する
ことにより、トナー像が溶融固着されて、フルカラーの
定着画像とされる。
【0014】中間転写ベルト8への転写により感光ドラ
ム1上に残留した一次転写残りトナーは、各色の一次転
写が終了するたびに、ブレード等のドラムクリーニング
装置5によって清掃、回収される。
【0015】転写材への転写により中間転写ベルト8上
に残留した二次転写残りトナーは、接触式の帯電装置1
2により感光ドラム1と逆極性に帯電され、ベルト8の
移動にともない一次転写部に至ったときに、感光ドラム
1に逆転移して中間転写ベルト8から除去される。感光
ドラム1に転移した二次転写残りトナーは、ドラムクリ
ーニング装置5により清掃、回収される。
【0016】この二次転写残りトナーの逆帯電と同時
に、中間転写ベルト8自体は帯電装置12により除電さ
れ、電位的に初期化される。
【0017】連続プリント時においても、中間転写ベル
ト8上の逆帯電された二次転写残りトナーと、感光ドラ
ム1上の一次転写される正規の帯電極性のトナーのお互
いの電荷は、短時間の接触では相殺されないため、一次
転写ニップ部で、逆帯電された二次転写残りトナーは感
光ドラム1へ転移し、同時に感光ドラム1上のトナー像
を構成する正規帯電しているトナーは、中間転写ベルト
8へ転移することができる。したがって、つぎのプリン
ト時に、二次転写残りトナーが中間転写ベルト8を経て
転写材上に転写されることがなく、感光ドラム1からの
トナー像が中間転写ベルト8を経て転写材に転写され、
転写材に適正な画像が出力される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、感光
ドラム1上の一次転写残りトナーは、ドラムクリーニン
グ装置5によって回収され、この回収されたトナーは、
装置5の廃トナー容器に蓄えた後に廃却される。
【0019】ところで、近年のトナーの改良や省スペー
ス化の要求により、一次転写残りトナーを現像に再利用
する「トナーリユース」と呼ばれる方式が採用されつつ
あり、廃トナー容器をなくすことが可能になってきた。
【0020】このトナーリユース方式を採用することに
よるメリットは、特にイエロー、マゼンタ、シアン、ブ
ラックの各色ごとの画像形成ユニットを一直線上に配置
して、各色の画像形成を並行して行うタンデム型の画像
形成装置の場合には、各色ごとに用意されていた廃トナ
ー容器が不要となるため大きい。
【0021】なお、トナーリユース方式としては、感光
ドラム上の一次転写残りトナーをブレード等で回収し
て、現像器に搬送する方式や、感光ドラム上の一次転写
残りトナーを所定の電荷量に帯電し、現像部で再度その
まま現像に関与させる方式、もしくは現像器内へ一旦回
収させる方式等がある。
【0022】しかし、図6に示したタイプの画像形成装
置では、中間転写ベルト8から感光ドラム1に戻された
二次転写残りトナーには、複数色のトナーが混じってい
るので、トナーリユース方式により感光ドラム1上の付
着トナーを回収して、再利用しようとすると、ある色の
現像器内のトナーに他の色のトナーが混じる、いわゆる
「混色」の問題が発生する。
【0023】中間転写ベルト8上の二次転写残りトナー
をブレードやファーブラシ等で掻き取って、二次転写残
りトナー専用の廃トナー容器に回収する方法を採用すれ
ば、現像器での混色の問題を発生しないようにできる
が、中間転写ベルトがブレード等により摺擦されて摩耗
し、寿命が短くなる問題が生じる。その上、細線の再現
性や転写効率の向上等を目的として、小粒径トナーや球
形トナーの採用が増えている今日、中間転写ベルトのク
リーニング性を確保すること自体も技術的に難しくな
る。
【0024】さらに、ブレードやファーブラシ等により
中間転写ベルトのクリーニングを実施する場合は、帯電
装置12による中間転写ベルト8表面の除電と同様の除
電を行うために、除電装置を新たに設ける必要が生じ
る。
【0025】本発明の目的は、中間転写体のクリーニン
グ装置により、中間転写体の摩耗を防止して二次転写残
りトナーをクリーニングすることができ、像担持体のク
リーニング装置を省略しても、混色の問題を生じること
なくリユース方式を実施可能にでき、また中間転写体の
クリーニング時に中間転写体を除電できて、中間転写体
の除電装置を新たに設ける必要がない画像形成装置を提
供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
像担持体上に形成されたトナー像を中間転写体に一次転
写し、ついで中間転写体から転写材に二次転写する画像
形成装置において、前記中間転写体の移動方向、二次転
写部の下流側であって一次転写部の上流側の位置で、前
記中間転写体のトナー像を担持する側の表面に接触配置
された帯電部材と、前記帯電部材のクリーニング部材
と、前記帯電部材に電圧を印加する電源とを備え、前記
電源から前記帯電部材にデューティー比の異なる非対称
の交番電圧を印加することにより、前記帯電部材と前記
中間転写体との間に非対称の交番電界を形成して、前記
中間転写体を所定の電位に除電しつつ、前記中間転写体
上の二次転写残りトナーを前記帯電部材に付着させ、前
記帯電部材に付着した二次転写残りトナーを前記クリー
ニング部材で除去することを特徴とする画像形成装置で
ある。
【0027】本発明によれば、前記非対称の交番電圧
が、デューティー比の異なる矩形波、三角波のパルス
波、もしくは台形波のパルス波であり、もしくは周波数
の異なる2つの正弦波を組合せてなる。また、前記交番
電圧のデューティー比において、トナーの正規な帯電極
性と同極性側の占める割合が60〜90%であり、より
好ましくは70〜80%である。トナーの正規の帯電極
性が負極性である。前記交番電圧の周波数が500Hz
以上、より好ましくは1000〜3000Hzである。
前記交番電圧の振幅が1000〜8000Vである。さ
らに、前記中間転写体がベルト状に形成される。前記帯
電部材が前記中間転写体の前記トナー像担持側の表面に
接触する帯電ローラである。また、前記中間転写体に沿
って複数の像担持体が設置され、前記複数の像担持体上
に形成された複数色のトナー像を前記中間転写体上に重
ね合わせて一次転写し、前記中間転写体上の複数色のト
ナー像を前記転写材に一括して二次転写する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施例を図面
に則して更に詳しく説明する。
【0029】図1は、本発明の画像形成装置の一実施例
を示す概略断面図である。本装置は、中間転写ベルトに
沿って複数の画像形成ユニットが並列するタンデム型の
カラー画像形成装置である。
【0030】図1に示すように、画像形成装置は、中間
転写ベルト8の上側の軌道に沿って、マゼンタ(M)、
シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4つ
の画像形成ユニットPM、PC、PY、PKを備え、各
画像形成ユニットPM、PC、PY、PKには、それぞ
れ像担持体として感光ドラム1m、1c、1y、1kが
矢印方向に回転自在に設置されている。
【0031】この感光ドラム1m、1c、1y、1kの
周囲には、それぞれ感光ドラムと所定の間隔を開けて帯
電器2m、2c、2y、2kが配置され、その帯電器の
感光ドラム回転方向下流側の上方位置には、感光ドラム
1m、1c、1y、1kを露光する露光装置3m、3
c、3y、3kが配置され、さらにその下流側には、現
像器4m、4c、4y、4kが感光ドラムと隣接して配
置されている。感光ドラム1m〜1kにはドラムクリー
ニング装置が設けられてない。
【0032】感光ドラム1m〜1kは、アルミニウムシ
リンダーの外周面に光半導電層、電荷移動層、電荷注入
層等を設けた構成となっており、帯電器2m〜2kとし
ては、特開平6−3921号に開示されるような注入帯
電方式を採用し、そのデバイスとしては、接触導電部材
として磁気ブラシを用いた磁気ブラシ帯電器を使用し
た。
【0033】中間転写ベルト8は、3本の支持ローラ9
a、9b、9cに掛け回して設置され、一次転写ローラ
6m〜6kや二次転写ローラ7とともに転写装置10を
構成している。中間転写ベルト8を支持した支持ローラ
9a〜9cのうち、1つは駆動ローラ、残りの2つは従
動ローラとされ、中間転写ベルト8は、駆動ローラによ
る駆動より矢印方向に回転される。中間転写ベルト8と
しては、厚さ0.3〜2mm、体積抵抗率104〜10
18Ωcm程度に調整されたゴム基層上に、厚さ2〜10
0μm、体積抵抗率108〜1018Ωcm程度に調整さ
れたゴムまたは樹脂を表層としてコートした無端ベルト
に構成されている。
【0034】ゴム基層には、アクリロニトリルブタジエ
ンゴム(NBR)、スチレンブタジエンゴム、ブタジエ
ンゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム、
クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、
アクリルゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム等が使用さ
れ、表層の樹脂には、PVdF、PET、ポリカーボネ
ート、ポリエチレン、シリコーン等が使用される。
【0035】中間転写ベルト8の内側には、各感光ドラ
ム1m、1c、1y、1kと対向するところに、上述の
一次転写ローラ6m、6c、6y、6kがベルト8を介
して当接設置され、一次転写部が形成されている。また
中間転写ベルト8の外側には、感光ドラム1m〜1kと
は遠い側の支持ローラ9bに対向するところに、二次転
写ローラ7がベルト8を介して接離自在に設置され、二
次転写部が形成される。
【0036】また、中間転写ベルト8の移動方向、二次
転写部よりも下流側で一次転写部よりも上流側の位置に
は、ベルト8の外面側に接触型のクリーニング装置13
が設置されている。このクリーニング装置13は、複数
層を有する弾性ローラからなる接触型のクリーニング用
帯電ローラ14と、帯電ローラ14の表面に付着したト
ナーを掻き取るブレード15と、ブレード15により除
去されたトナーを回収する廃トナー容器16と、帯電ロ
ーラ14にクリーニングバイアスを印加する電源17と
を備えてなっている。
【0037】以上のように構成された画像形成装置によ
る作像動作について、1色目の画像形成ユニットPMを
例にとって説明する。2色目〜4色目の画像形成ユニッ
トPC〜PKにおいても同様である。
【0038】画像形成ユニットPMにおいて、感光ドラ
ム1mが矢印方向に回転され、その回転過程で、帯電器
2mにより感光ドラムの表面が所定の電位に均一に帯電
され、ついで露光装置3mにより露光が行われて、感光
ドラム1mの表面に原稿に対応した静電潜像が形成され
る。
【0039】現像器4mは2成分接触現像方式を採用し
ており、内に現像剤本体であるトナー粒子と磁性体から
なるキャリア粒子とを混合した2成分現像剤を収容して
いる。この現像剤は、現像器4mのSUS製の現像スリ
ーブ上に、現像スリーブ内のマグネットによる磁力で担
持され、規制ブレードによる規制で、トナーが負極性に
帯電された状態で所定層厚の現像剤層にコートされる。
マゼンタトナーの帯電量は約−30μC/gであり、他
の色の現像剤のシアントナー、イエロートナー、ブラッ
クトナーの帯電量も、同様に約−30μC/gである。
【0040】現像時、現像スリーブには所定のタイミン
グで、図示しない現像電源からDC電圧とAC電圧が重
畳印加され、この電圧によって、現像スリーブ上の現像
剤中からトナーが感光ドラム1m上の潜像に飛翔して付
着し、潜像を現像してトナー像として可視化する。
【0041】感光ドラム1m上に形成されたトナー像
は、図示しない一次転写電源によって一次転写ローラ6
mに所定のタイミングで正極性のバイアスを印加するこ
とにより、中間転写ベルト8の表面に転写される(一次
転写)。
【0042】他方、一次転写後の感光ドラム1m上に残
留した一次転写残りトナーは、特開平9−96997号
に示す方法により、磁気ブラシ帯電器2mで電荷を付与
して再帯電させ、一次転写残りトナーを現像部で回収
し、再利用する。すなわちリユース方式を採る。
【0043】以上の工程を他のマゼンタ、シアン、ブラ
ックの各色についても行って、中間転写ベルト8上に4
色のトナー像を重ね合わせて転写したカラー画像が形成
される。一次転写される際、トナーが存在しない非画像
部では感光ドラムからマイナス電荷が中間転写ベルトに
転移され、中間転写ベルト上での二次色画像の飛び散り
はほぼ防止される。
【0044】中間転写ベルト8上に飛び散りなく形成さ
れたカラー画像は、図示しない二次転写電源から二次転
写ローラ7に印加された電圧によって、二次転写部に搬
送された図示しない転写材に転写され、トナー像が転写
された転写材は、定着器11により加熱および加圧する
ことにより、トナー像が溶融固着されて、フルカラーの
定着画像とされる。
【0045】二次転写終了後、中間転写ベルト8上の二
次転写残りトナーは、クリーニング装置13によりクリ
ーニング除去される。
【0046】本発明の特徴は、電源17から帯電ローラ
14に印加するクリーニングバイアスとして非対称の交
番電圧を用い、帯電ローラ14と中間転写ベルト8との
間に非対称の交番電界を発生させて、中間転写ベルト8
の表面をほぼ0Vに除電しつつ、中間転写ベルト上の二
次転写残りトナーを帯電ローラ14に付着させて、中間
転写ベルトから除去し、そして帯電ローラ14に付着し
たトナーをブレード15で掻き落とすことにある。
【0047】本発明において、非対称な交番電界とは、
図2に示すように、矩形波のデューティー比を変えた波
形、図3に示すように、電圧のプラス側とマイナス側と
で周波数が異なる2つの正弦波を組合せた波形、図4に
示すよう三角波のパルス波形、図5に示すような台形波
のパルス波形等の非対称な交番電圧を印加したときに発
生する電界をいう。
【0048】これらの図中、Vmaxは電圧の最大値、Vm
inは電圧の最小値、Vcenterは最大値VmaxとVminの平
均値である。また図2〜図5のいずれの波形において
も、トナーの正規の帯電極性と同極性の電圧である時
間、本例では負極性のトナーを使用しているので、電圧
がマイナスである時間T-が、1周期Tに対して50%
を超えるように設定されている。
【0049】本実施例において、クリーニングバイアス
として矩形波を使用し、矩形波のデューティー比を変化
させて、中間転写ベルト8に対するクリーニング性、お
よび帯電ローラ14を通過後の中間転写ベルト8表面の
電位を調べた。矩形波は、VmaxとVminの差(振幅、す
なわちピーク間電圧。以下、Vppと略す)を2.5k
V、周波数を2kHz、Vcenterを0Vに設定した。こ
こで、デューティー比は、マイナス電圧の時間T-が1
周期に占める割合が大きいほど数値は大きくなるものと
する。
【0050】結果を表1に示す。表1中、○はクリーニ
ング性が良好、×は不良であることを示し、帯電ローラ
14を通過後の二次転写残りトナーの有無によって判定
した。
【0051】
【表1】 表1に示されるように、デューティー比が対称バイアス
である50%を境に、デューティー比が60%より大き
くなって、マイナスである電圧の時間T-が長くなる
と、中間転写ベルトからの二次転写残りトナーの帯電ロ
ーラ14への付着により、中間転写ベルトに対するクリ
ーニング性は良好であった。
【0052】これに対し、電圧がマイナスである時間T
-の割合が40%以下の場合は、二次転写残りトナーは
帯電ローラ14に付着せず、クリーニング性は不良であ
った。また時間T-の割合が50%の場合は、帯電ロー
ラ14を通過後の中間転写ベルト上には二次転写残りト
ナーはあまり存在しなかったが、雰囲気中に二次転写残
りトナーを撒き散らす結果となった。このためクリーニ
ング性を不良とした。
【0053】クリーニングバイアスのデューティー比の
違いにより、このような結果が得られた理由は以下のよ
うに考えられる。
【0054】二次転写残りトナーの帯電量を測定したと
ころ、+5μC/g程度であった。これは、負極性であ
ったトナーが二次転写バイアスにより正極性へ反転した
ためと思われる。したがって、帯電ローラ14に印加す
るクリーニングバイアスとして、マイナス値を取るVmi
nの印加時間が長いものにすると、この正極性に反転し
た二次転写残りトナーが帯電ローラに付着して、中間転
写ベルト8から二次転写残りトナーが除去される。
【0055】また、帯電ローラ14通過後の中間転写ベ
ルト8表面の電位は、デューティー比の値が大きい場合
と小さい場合で0Vからややずれた値を示したが、ほぼ
0V近辺であった。0Vからのずれは波形の若干の鈍り
によると思われる。
【0056】このように、本発明によれば、中間転写ベ
ルト8がVcenter値付近に除電される。これは、中間転
写ベルト8表面は、クリーニングバイアスの極性が変化
する際に速やかに除電されるのであり、VmaxおよびVm
inが印加されている時間全体にわたって帯電されるので
はないために、デューティー比が変化しても帯電電位は
あまり変化せずに、Vcenter値になるものと考えられ
る。
【0057】以上述べたように、クリーニングバイアス
として使用する非対称交番電圧の、マイナスの電圧であ
る時間T-が占める割合が60〜90%であれば、中間
転写ベルトのクリーニングおよび除電が可能である。よ
り好ましくは、高圧電源の特性上、デューティー比の安
定性や周波数特性を考慮して、デューティー比を70〜
80%とするのがよく、コストのかからない高圧電源を
用いることが可能になる。
【0058】つぎに、非対称交番電圧のVppを変化させ
て、クリーニング性および除電性能を確認してみたとこ
ろ、Vppが1000V以上で上述の効果が認められた
が、Vppが高すぎると、中間転写ベルト8、帯電ローラ
14の表層の耐圧を超えてリークしてしまうため、用い
る中間転写ベルト8、帯電ローラ14にもよるが、8k
Vpp以内で使用するのが好ましい。
【0059】つぎに非対称交番電圧の周波数を変化させ
たところ、500Hz以下では、帯電サイクル模様が画
像上に発生してしまった。したがって、周波数は500
Hz以上が好ましい。また高圧電源の周波数公差および
周波数特性の点から、1000〜3000Hzが、コス
トのかからない高圧電源が使用できて有利である。
【0060】本実施例において、図3、4、5に示す他
の非対称交番電圧をクリーニングバイアスとして用い
て、中間転写ベルトのクリーニング性および除電性につ
いて調べた結果、図2のバイアスの場合と同様、良好な
クリーニング性および除電性を得ることができた。
【0061】以上の実施例では、負極性のトナーを用い
る場合について述べたが、本発明は正極性のトナーを用
いる場合にも適用することができ、正極性のトナーに対
しては、Vmaxの印加時間をVminの印加時間より長く設
定すればよい。
【0062】また中間転写体としてベルト状の中間転写
ベルトを用いる場合を述べたが、ドラム状の中間転写ド
ラムを用いてもよいのはもちろんである。さらにクリー
ニング用帯電ローラ上に付着した二次転写残りトナーを
ブレード掻き落とす場合を述べたが、ブラシ等を用いて
除去するようにしてもかまわない。
【0063】さらに、画像形成装置は、感光ドラムを複
数備え、中間転写体を経て転写材上に複数色のトナー像
を重畳したカラー画像を形成する場合を示したが、本発
明は、1つの像担持体を備え、中間転写体を経て転写材
上に単色の画像を形成する画像形成装置にも適用するこ
とができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
クリーニング装置の中間転写体に接触配置した帯電ロー
ラ等の帯電部材に、クリーニングバイアスとして非対称
な交番電圧を印加し、その交番電圧について、トナーの
正規の帯電極性と同極性の電圧である時間が、1周期T
に対して60%を超えるように設定したので、中間転写
体上の二次転写残りトナーを帯電部材に付着して、中間
転写体をクリーニングでき、また中間転写体を除電する
ことができ、中間転写体の摩耗も防止できる。したがっ
て、像担持体のクリーニング装置を省略しても、混色の
問題を生じることなくリユース方式を実施可能にでき
る。また中間転写体の除電装置を新たに設ける必要がな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例を示す概略断
面図である。
【図2】本発明で使用するクリーニングバイアスを示す
波形図である。
【図3】本発明で使用するクリーニングバイアスの他の
例を示す波形図である。
【図4】本発明で使用するクリーニングバイアスのさら
に他の例を示す波形図である。
【図5】本発明で使用するクリーニングバイアスのさら
に他の例を示す波形図である。
【図6】従来の画像形成装置を示す概略断面図である。
【図7】中間転写ベルト上のトナー周辺の電位の様子を
示す説明図である。
【符号の説明】
1m〜1k 感光ドラム 4a〜4d 現像器 6m〜6k 一次転写ローラ 7 二次転写ローラ 8 中間転写ベルト 10 転写装置 13 クリーニング装置 14 帯電ローラ 15 ブレード 16 廃トナー容器 17 高圧電源

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成されたトナー像を中間
    転写体に一次転写し、ついで中間転写体から転写材に二
    次転写する画像形成装置において、 前記中間転写体の移動方向、二次転写部の下流側であっ
    て一次転写部の上流側の位置で、前記中間転写体のトナ
    ー像を担持する側の表面に接触配置された帯電部材と、
    前記帯電部材のクリーニング部材と、前記帯電部材に電
    圧を印加する電源とを備え、 前記電源から前記帯電部材にデューティー比の異なる非
    対称の交番電圧を印加することにより、前記帯電部材と
    前記中間転写体との間に非対称の交番電界を形成して、
    前記中間転写体を所定の電位に除電しつつ、前記中間転
    写体上の二次転写残りトナーを前記帯電部材に付着さ
    せ、前記帯電部材に付着した二次転写残りトナーを前記
    クリーニング部材で除去することを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 前記非対称の交番電圧がデューティー比
    の異なる矩形波である請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記非対称の交番電圧が周波数の異なる
    2つの正弦波を組合せてなる請求項1の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記非対称の交番電圧が三角波のパルス
    波である請求項1の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記非対称の交番電圧が台形波のパルス
    波である請求項1の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記交番電圧のデューティー比におい
    て、トナーの正規な帯電極性と同極性側の占める割合が
    60〜90%である請求項1〜5のいずれかの項に記載
    の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記交番電圧のデューティー比におい
    て、トナーの正規な帯電極性と同極性側の占める割合が
    70〜80%である請求項1〜5のいずれかの項に記載
    の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記トナーの正規の帯電極性が負極性で
    ある請求項6または7の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記交番電圧の周波数が500Hz以上
    である請求項1〜8のいずれかの項に記載の画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】 前記交番電圧の周波数が1000〜3
    000Hzである請求項1〜8のいずれかの項に記載の
    画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記交番電圧の振幅が1000〜80
    00Vである請求項1〜10のいずれかの項に記載の画
    像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記中間転写体がベルト状に形成され
    た請求項1〜11のいずれかの項に記載の画像形成装
    置。
  13. 【請求項13】 前記帯電部材が、前記中間転写体の前
    記トナー像担持側の表面に接触する帯電ローラである請
    求項1〜12のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記中間転写体に沿って複数の像担持
    体が設置され、前記複数の像担持体上に形成された複数
    色のトナー像を前記中間転写体上に重ね合わせて一次転
    写し、前記中間転写体上の複数色のトナー像を前記転写
    材に一括して二次転写する請求項1〜13の画像形成装
    置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7609992B2 (en) 2005-12-27 2009-10-27 Samsung Electronics Co., Ltd. Image forming apparatus with a pollution control unit
US7715745B2 (en) 2006-12-20 2010-05-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Image forming apparatus having remaining toner removing part and method of removing remaining toner therefrom
US8064786B2 (en) 2007-11-22 2011-11-22 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP2012042832A (ja) * 2010-08-20 2012-03-01 Ricoh Co Ltd 転写装置及び画像形成装置
JP2014224863A (ja) * 2013-05-15 2014-12-04 富士ゼロックス株式会社 転写装置及び画像形成装置

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