JP2001264745A - 液晶装置及び電子機器 - Google Patents
液晶装置及び電子機器Info
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- JP2001264745A JP2001264745A JP2000082527A JP2000082527A JP2001264745A JP 2001264745 A JP2001264745 A JP 2001264745A JP 2000082527 A JP2000082527 A JP 2000082527A JP 2000082527 A JP2000082527 A JP 2000082527A JP 2001264745 A JP2001264745 A JP 2001264745A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 画面のざらつきを防止した液晶装置及び電子
機器を提供する。 【解決手段】 一対の基板2、32間に液晶40が挟持
され、各基板2、32の対向面にはそれぞれ電極8、3
8が形成されていて、各基板における電極8、38同士
の重なり部分により、基板面方向に互いに離間する複数
の表示用の画素60が形成されている液晶装置であっ
て、各基板のうち一方の基板2における電極の基板側に
は、金属膜からなる反射層4が形成されていて、各画素
60の内側における反射層4には、反射層4側から他方
の基板32側へ光を透過させるための線状の開口部4a
が複数設けられている。
機器を提供する。 【解決手段】 一対の基板2、32間に液晶40が挟持
され、各基板2、32の対向面にはそれぞれ電極8、3
8が形成されていて、各基板における電極8、38同士
の重なり部分により、基板面方向に互いに離間する複数
の表示用の画素60が形成されている液晶装置であっ
て、各基板のうち一方の基板2における電極の基板側に
は、金属膜からなる反射層4が形成されていて、各画素
60の内側における反射層4には、反射層4側から他方
の基板32側へ光を透過させるための線状の開口部4a
が複数設けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶装置及び電子
機器に関するものである。
機器に関するものである。
【0002】
【背景技術】液晶装置は、互いに対向する一対の基板間
に液晶を挟持し、液晶の配向状態に応じて液晶を通過す
る光を変調させて表示を行うものである。かかる液晶装
置の表示方式としては、透過型、反射型、及び両方の特
性を備えた半透過反射型のものが知られている。
に液晶を挟持し、液晶の配向状態に応じて液晶を通過す
る光を変調させて表示を行うものである。かかる液晶装
置の表示方式としては、透過型、反射型、及び両方の特
性を備えた半透過反射型のものが知られている。
【0003】このうち、図12に示す透過型の液晶装置
は、基板220と対向基板240との対向面にそれぞれ
ITO(Indium Tin Oxide)等からなる透明な液晶駆動
電極280、280をそれぞれの基板上に配設し、液晶
260における液晶分子の配向状態を制御することで、
基板220の外側に設けた光源(バックライト)400
から照射された光を、液晶260により変調して対向基
板240側へ透過させ、画像表示を行うようになってい
る。
は、基板220と対向基板240との対向面にそれぞれ
ITO(Indium Tin Oxide)等からなる透明な液晶駆動
電極280、280をそれぞれの基板上に配設し、液晶
260における液晶分子の配向状態を制御することで、
基板220の外側に設けた光源(バックライト)400
から照射された光を、液晶260により変調して対向基
板240側へ透過させ、画像表示を行うようになってい
る。
【0004】又、図13に示す内面反射型の液晶装置
は、基板220上の対向基板240との対向面に、光反
射性の金属からなる液晶駆動電極280R(以下、反射
電極という。)と、ITO(Indium Tin Oxide)等から
なる透明な液晶駆動電極280と、をそれぞれの基板上
に配設する。反射電極280Rと液晶駆動電極280と
は、互いに交差する方向に複数本設けられ、これらの交
差点の各々が、画素を構成している。対向基板240側
から入射した外部光420は、液晶260を介して反射
電極280Rにて反射し、入射側へ戻るときに、液晶2
60における液晶分子の配向状態により変調されて、画
像表示を行う。かかる反射型の場合、透過型のようなバ
ックライト等の光源を設けなくとも、蛍光灯や自然光等
の周囲光により表示を行うことができ、消費電力の点で
有利であるので、携帯型表示機器等への使用が広く行わ
れている。
は、基板220上の対向基板240との対向面に、光反
射性の金属からなる液晶駆動電極280R(以下、反射
電極という。)と、ITO(Indium Tin Oxide)等から
なる透明な液晶駆動電極280と、をそれぞれの基板上
に配設する。反射電極280Rと液晶駆動電極280と
は、互いに交差する方向に複数本設けられ、これらの交
差点の各々が、画素を構成している。対向基板240側
から入射した外部光420は、液晶260を介して反射
電極280Rにて反射し、入射側へ戻るときに、液晶2
60における液晶分子の配向状態により変調されて、画
像表示を行う。かかる反射型の場合、透過型のようなバ
ックライト等の光源を設けなくとも、蛍光灯や自然光等
の周囲光により表示を行うことができ、消費電力の点で
有利であるので、携帯型表示機器等への使用が広く行わ
れている。
【0005】ところが、反射型の液晶装置においては、
周囲光がほとんどない場合に表示が困難になるという問
題がある。このようなことから、近年、反射型と透過型
を兼ね備えた液晶装置(以下、半透過反射型液晶装置と
いう。)が提案されており、周囲光に応じて反射型と透
過型のいずれかの表示方式に切り替えることにより、消
費電力を低減しつつ、周囲が暗い場合でも明瞭な表示を
行うことができるようになっている。このような半透過
反射型液晶装置では、各画素について、反射電極280
Rの中央に光透過用の開口を設けている。図14に、半
透過反射型液晶装置の画素の平面図を示す。図14は、
略長方形の画素がマトリクス上に配置されて、各画素に
対応する反射電極280Rの中央付近には長方形の1個
の矩形状の開口部820が設けられている。そして、透
過表示の際には、この開口部から、バックライトの光を
透過させている。すなわち、図14に示す半透過反射型
の液晶装置では、透過表示の時には、基板220Aの下
に配置された平面光源であるバックライトを点灯し、光
透過用の開口部820からこのバックライトの光を透過
させ、この透過光が液晶によって変調されて対向基板2
40を透過して出射し画像を表示する。反射表示の時に
は、対向基板240側から入射した光が、反射電極28
0Rの開口部820以外の場所で反射され、この反射光
が液晶260によって変調されて対向基板240を透過
して出射される。
周囲光がほとんどない場合に表示が困難になるという問
題がある。このようなことから、近年、反射型と透過型
を兼ね備えた液晶装置(以下、半透過反射型液晶装置と
いう。)が提案されており、周囲光に応じて反射型と透
過型のいずれかの表示方式に切り替えることにより、消
費電力を低減しつつ、周囲が暗い場合でも明瞭な表示を
行うことができるようになっている。このような半透過
反射型液晶装置では、各画素について、反射電極280
Rの中央に光透過用の開口を設けている。図14に、半
透過反射型液晶装置の画素の平面図を示す。図14は、
略長方形の画素がマトリクス上に配置されて、各画素に
対応する反射電極280Rの中央付近には長方形の1個
の矩形状の開口部820が設けられている。そして、透
過表示の際には、この開口部から、バックライトの光を
透過させている。すなわち、図14に示す半透過反射型
の液晶装置では、透過表示の時には、基板220Aの下
に配置された平面光源であるバックライトを点灯し、光
透過用の開口部820からこのバックライトの光を透過
させ、この透過光が液晶によって変調されて対向基板2
40を透過して出射し画像を表示する。反射表示の時に
は、対向基板240側から入射した光が、反射電極28
0Rの開口部820以外の場所で反射され、この反射光
が液晶260によって変調されて対向基板240を透過
して出射される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる開口
部820を各画素毎に対応する反射電極280Rの中央
付近に設けた場合で、透過表示が主体となる半透過反射
型の液晶装置である場合、ざらつきと称される画質不良
が生じる可能性がある。透過表示の時、開口部820以
外の反射電極280Rはバックライトの光を遮光する機
能を持っている。例えば、略長方形の画素の短辺方向に
延びる遮光領域の幅BWが広いために、この部分が透過
時に黒筋として視認されることが原因であると考えられ
る。これは、通常の透過表示であれば、光透過部の間隔
が画素の間隔となるのに比べ、半透過反射膜では、隣接
する画素の開口部の対向する辺の間隔となるからであ
る。
部820を各画素毎に対応する反射電極280Rの中央
付近に設けた場合で、透過表示が主体となる半透過反射
型の液晶装置である場合、ざらつきと称される画質不良
が生じる可能性がある。透過表示の時、開口部820以
外の反射電極280Rはバックライトの光を遮光する機
能を持っている。例えば、略長方形の画素の短辺方向に
延びる遮光領域の幅BWが広いために、この部分が透過
時に黒筋として視認されることが原因であると考えられ
る。これは、通常の透過表示であれば、光透過部の間隔
が画素の間隔となるのに比べ、半透過反射膜では、隣接
する画素の開口部の対向する辺の間隔となるからであ
る。
【0007】本発明は、半透過反射型の液晶装置におけ
る画面のざらつきを低減した半透過反射型液晶装置及び
電子機器の提供を目的とする。
る画面のざらつきを低減した半透過反射型液晶装置及び
電子機器の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の液晶装置は、一対の基板間に液晶が挟
持され、各基板の対向面にはそれぞれ電極が形成されて
いて、各基板における電極同士の重なり部分により、基
板面方向に互いに離間する複数の表示用の画素が形成さ
れている液晶装置であって、前記各基板のうち一方の基
板における電極の基板側には、金属膜からなる反射層が
形成されていて、各画素における反射層には、該反射層
側から他方の基板側へ光を透過させるための線状の開口
部が複数設けられていることを特徴とする。
ために、本発明の液晶装置は、一対の基板間に液晶が挟
持され、各基板の対向面にはそれぞれ電極が形成されて
いて、各基板における電極同士の重なり部分により、基
板面方向に互いに離間する複数の表示用の画素が形成さ
れている液晶装置であって、前記各基板のうち一方の基
板における電極の基板側には、金属膜からなる反射層が
形成されていて、各画素における反射層には、該反射層
側から他方の基板側へ光を透過させるための線状の開口
部が複数設けられていることを特徴とする。
【0009】各画素毎に複数の開口部が設けられている
ので、隣接する画素の開口部に形成される遮光領域を小
さくすることができる。また、画素の中央部に1つの開
口部を設けた場合と比較して、画素に対する開口部の面
積が同一であったとしても、本発明では開口部が複数設
けられているため、透過表示時に遮光される領域を、隣
接する画素間に集中させることなく、画素全面に渡って
分散させることができる。そのため、この遮光領域が黒
筋状に視認されることが少なく、画面のざらつきを防止
することができる。
ので、隣接する画素の開口部に形成される遮光領域を小
さくすることができる。また、画素の中央部に1つの開
口部を設けた場合と比較して、画素に対する開口部の面
積が同一であったとしても、本発明では開口部が複数設
けられているため、透過表示時に遮光される領域を、隣
接する画素間に集中させることなく、画素全面に渡って
分散させることができる。そのため、この遮光領域が黒
筋状に視認されることが少なく、画面のざらつきを防止
することができる。
【0010】前記開口部の短辺が前記画素の端部又は端
部周縁の近傍に位置していることが好ましい。
部周縁の近傍に位置していることが好ましい。
【0011】このようにすると、隣接する開口部に形成
される遮光領域がより小さくなる。
される遮光領域がより小さくなる。
【0012】又、前記開口部の短辺方向の幅が5μm以
下であることが好ましい。
下であることが好ましい。
【0013】前記各画素内において、各開口部の長辺方
向が互いに平行であることが好ましい。
向が互いに平行であることが好ましい。
【0014】前記各画素内において、隣接する開口部の
長辺同士の間隔はいずれも略同一であることが好まし
く、さらに、各画素内における隣接する開口部の長辺同
士の間隔と、隣接する画素間において対向する開口部の
長辺同士の間隔とは略同一であることが好ましい。
長辺同士の間隔はいずれも略同一であることが好まし
く、さらに、各画素内における隣接する開口部の長辺同
士の間隔と、隣接する画素間において対向する開口部の
長辺同士の間隔とは略同一であることが好ましい。
【0015】本発明の電子機器は、前記液晶装置を備え
たことを特徴とする。
たことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の半透過反射型液晶
装置について、図1乃至図8に基づいて説明する。な
お、本発明における「液晶装置」とは、一対の基板間に
液晶を挟持し、そのうち少なくとも一方の基板(反射基
板という。)が他方の基板と対向する面上に、液晶駆動
用の電極と後述する反射層とが配置されているものをい
う。
装置について、図1乃至図8に基づいて説明する。な
お、本発明における「液晶装置」とは、一対の基板間に
液晶を挟持し、そのうち少なくとも一方の基板(反射基
板という。)が他方の基板と対向する面上に、液晶駆動
用の電極と後述する反射層とが配置されているものをい
う。
【0017】(第1の実施形態)図1乃至図4を用い
て、半透過反射型液晶装置の第1の実施形態を説明す
る。なお、図1は液晶装置の概略斜視図を示す。図1に
おいて、液晶装置50は、パッシブマトリクス型の液晶
装置をなし、一方の基板2(反射基板)と他方の基板3
2が所定の間隔で対向配置され、各基板2、32の間に
は図示しない液晶が挟持されている。一方の基板2が他
方の基板と対向する面(対向面)には、縦方向に延びる
短冊状の反射層4が設けられ、該反射層4の上には図示
しない絶縁層を介して短冊状のデータ電極8(液晶駆動
電極)が設けられている。そして、他方の基板32が反
射基板と対向する面(対向面)には、データ電極の延在
方向と直交する方向に延びる短冊状の走査電極38(液
晶駆動電極)が設けられている。各基板2、32にはガ
ラス等の透明な基板を用いることができる。
て、半透過反射型液晶装置の第1の実施形態を説明す
る。なお、図1は液晶装置の概略斜視図を示す。図1に
おいて、液晶装置50は、パッシブマトリクス型の液晶
装置をなし、一方の基板2(反射基板)と他方の基板3
2が所定の間隔で対向配置され、各基板2、32の間に
は図示しない液晶が挟持されている。一方の基板2が他
方の基板と対向する面(対向面)には、縦方向に延びる
短冊状の反射層4が設けられ、該反射層4の上には図示
しない絶縁層を介して短冊状のデータ電極8(液晶駆動
電極)が設けられている。そして、他方の基板32が反
射基板と対向する面(対向面)には、データ電極の延在
方向と直交する方向に延びる短冊状の走査電極38(液
晶駆動電極)が設けられている。各基板2、32にはガ
ラス等の透明な基板を用いることができる。
【0018】この液晶装置50は、図2に示す概略平面
形状をなし、一方の基板2と他方の基板32との間には
セル厚を一定に保つためのスペーサーが適宜用いられ、
それぞれの基板の周縁部においてシール材44を介して
所定間隔で貼着され、基板2、32間に液晶が封入され
ている。また、一方の基板2の内表面上には後述するカ
ラーフィルター層が設けられている。そして、シール領
域の内側で、走査電極とデータ電極が重なった部分であ
る画素が配列された領域が駆動表示領域49とされる。
走査電極38とデータ電極8との重なり部分では、走査
電極38を介して走査信号が供給され、データ電極8を
介して表示信号が供給されて、その差分電圧が画素領域
の液晶層に印加されることにより、各画素毎に液晶の配
向状態が制御され、この制御された液晶層を透過した光
が変調されることにより画像が表示される。また、液晶
装置50には図示しない所定の配向膜、偏光板や位相差
板が適宜取り付けられている。
形状をなし、一方の基板2と他方の基板32との間には
セル厚を一定に保つためのスペーサーが適宜用いられ、
それぞれの基板の周縁部においてシール材44を介して
所定間隔で貼着され、基板2、32間に液晶が封入され
ている。また、一方の基板2の内表面上には後述するカ
ラーフィルター層が設けられている。そして、シール領
域の内側で、走査電極とデータ電極が重なった部分であ
る画素が配列された領域が駆動表示領域49とされる。
走査電極38とデータ電極8との重なり部分では、走査
電極38を介して走査信号が供給され、データ電極8を
介して表示信号が供給されて、その差分電圧が画素領域
の液晶層に印加されることにより、各画素毎に液晶の配
向状態が制御され、この制御された液晶層を透過した光
が変調されることにより画像が表示される。また、液晶
装置50には図示しない所定の配向膜、偏光板や位相差
板が適宜取り付けられている。
【0019】本発明では、各画素とは、基板平面と垂直
な方向から基板面をみたときに、液晶駆動電極が重なり
部、つまり、走査電極とデータ電極とが重なった各部分
をいう。
な方向から基板面をみたときに、液晶駆動電極が重なり
部、つまり、走査電極とデータ電極とが重なった各部分
をいう。
【0020】この液晶装置50の断面構造を図3に示
す。この図において、反射基板2上には金属膜からなる
反射層4が形成される。各画素に対応する反射層4に
は、線状の開口部4aが複数設けられている。反射層4
は、例えばアルミニウム、銀、あるいはこれらの合金
(例えばアルミニウム−パラジウム−銅合金、銀−パラ
ジウム−銅合金)等の高反射率の材料からなり、スパッ
タリング、あるいは蒸着等の手段で反射基板上に形成す
ることができる。特に、反射率が85%以上、より好ま
しくは90%以上の材料を用いることが好ましい。
す。この図において、反射基板2上には金属膜からなる
反射層4が形成される。各画素に対応する反射層4に
は、線状の開口部4aが複数設けられている。反射層4
は、例えばアルミニウム、銀、あるいはこれらの合金
(例えばアルミニウム−パラジウム−銅合金、銀−パラ
ジウム−銅合金)等の高反射率の材料からなり、スパッ
タリング、あるいは蒸着等の手段で反射基板上に形成す
ることができる。特に、反射率が85%以上、より好ま
しくは90%以上の材料を用いることが好ましい。
【0021】又、この実施形態では、各反射層4の上に
は、カラー表示するために短冊状のカラーフィルタ層1
0、12、14のいずれかが形成されている。ここで、
カラーフィルタ層10、12、14は、それぞれ、青色
のカラーフィルタ層(図示「B」)、緑色のカラーフィ
ルタ層(図示「G」)、赤色のカラーフィルタ層(図示
「R」)からなっている。
は、カラー表示するために短冊状のカラーフィルタ層1
0、12、14のいずれかが形成されている。ここで、
カラーフィルタ層10、12、14は、それぞれ、青色
のカラーフィルタ層(図示「B」)、緑色のカラーフィ
ルタ層(図示「G」)、赤色のカラーフィルタ層(図示
「R」)からなっている。
【0022】そして、カラーフィルタ層には、さらに、
少なくとも各色のカラーフィルタ層10、12、14間
に遮光層6が配置されている。遮光層6は、主に反射表
示時に遮光層として機能し、反射表示時のコントラスト
を向上させている。カラーフィルタ層の表面には、例え
ばアクリル系樹脂から成る絶縁性の保護層20が形成さ
れ、保護層20の上には、例えばITO(Indium Tin O
xide)等の透明な材料からなり、液晶駆動電極となるデ
ータ電極8が配設され、データ電極8及び保護層20の
表面に配向膜22が形成されている。又、他方の基板3
2における走査電極38の表面には配向膜48が形成さ
れ、データ電極8と走査電極38の重なり部分が各画素
を構成している。(各画素は液晶駆動電極の重なり部分
で液晶の駆動が可能な部分のことをいう。)この画素6
0は、反射時の画像表示領域D1と透過時の画像表示領
域D2とを合わせた領域になっていいる。カラー表示で
は、各画素は、RGBの各色に対応するサブ画素に対応
する。透過時の画像表示領域D2は各画素に対応する反
射膜に設けられた開口部4aに対応する。又、遮光層6
は、各画素60の間に配設されている。
少なくとも各色のカラーフィルタ層10、12、14間
に遮光層6が配置されている。遮光層6は、主に反射表
示時に遮光層として機能し、反射表示時のコントラスト
を向上させている。カラーフィルタ層の表面には、例え
ばアクリル系樹脂から成る絶縁性の保護層20が形成さ
れ、保護層20の上には、例えばITO(Indium Tin O
xide)等の透明な材料からなり、液晶駆動電極となるデ
ータ電極8が配設され、データ電極8及び保護層20の
表面に配向膜22が形成されている。又、他方の基板3
2における走査電極38の表面には配向膜48が形成さ
れ、データ電極8と走査電極38の重なり部分が各画素
を構成している。(各画素は液晶駆動電極の重なり部分
で液晶の駆動が可能な部分のことをいう。)この画素6
0は、反射時の画像表示領域D1と透過時の画像表示領
域D2とを合わせた領域になっていいる。カラー表示で
は、各画素は、RGBの各色に対応するサブ画素に対応
する。透過時の画像表示領域D2は各画素に対応する反
射膜に設けられた開口部4aに対応する。又、遮光層6
は、各画素60の間に配設されている。
【0023】反射表示は以下のようにして行われる。つ
まり、他方の基板32側から入射した周囲光80は、液
晶40を経て電極8の下に位置する反射層4の上面で反
射し、他方の基板32側に出射して画像表示される。
まり、他方の基板32側から入射した周囲光80は、液
晶40を経て電極8の下に位置する反射層4の上面で反
射し、他方の基板32側に出射して画像表示される。
【0024】また、透過表示は以下のように行われる。
まず、平面光源であるバックライト70から反射基板2
を通って反射層4に入射した光は、開口部4aからのみ
透過し、この部分の液晶40を経て他方の基板32側に
出射して画像表示される。反射層4が配置された領域と
遮光層6が配置された領域では、光がほとんど透過しな
い遮光領域となる。
まず、平面光源であるバックライト70から反射基板2
を通って反射層4に入射した光は、開口部4aからのみ
透過し、この部分の液晶40を経て他方の基板32側に
出射して画像表示される。反射層4が配置された領域と
遮光層6が配置された領域では、光がほとんど透過しな
い遮光領域となる。
【0025】ところで、本発明においては、各基板に配
設された液晶駆動電極の大きさは反射表示と透過表示と
で一定であり、透過時と反射時のそれぞれにおいて、液
晶駆動電極の重なり部の大きさが変化することはない。
すなわち、上記反射層4は、データ電極8とは別に形成
され、データ電極8との間の保護層により電気的絶縁が
なされているために、液晶駆動電極としての機能を有し
ていない。従って、この反射層に形成される開口部の開
口面積は、液晶駆動電極としての機能とは独立して調整
することができる。例えば、画素に対する開口の割合を
大きくして透過表示主体の液晶装置としてもよいし、ま
た、開口の割合を小さくして反射表示主体の液晶装置と
してもよい。ここで、反射表示と透過表示の双方を適切
に行うためには、各画素60において、開口部4aの総
面積(各開口部の開口面積の総和)が各画素60の面積
の10〜60%になっていることが好ましい。開口部4
aの総面積が10%未満である場合は、透過表示時の明
るさが不充分になるおそれがあり、60%を超えると、
反射表示時の画像表示領域が小さくなって反射表示時の
輝度が低下するからである。
設された液晶駆動電極の大きさは反射表示と透過表示と
で一定であり、透過時と反射時のそれぞれにおいて、液
晶駆動電極の重なり部の大きさが変化することはない。
すなわち、上記反射層4は、データ電極8とは別に形成
され、データ電極8との間の保護層により電気的絶縁が
なされているために、液晶駆動電極としての機能を有し
ていない。従って、この反射層に形成される開口部の開
口面積は、液晶駆動電極としての機能とは独立して調整
することができる。例えば、画素に対する開口の割合を
大きくして透過表示主体の液晶装置としてもよいし、ま
た、開口の割合を小さくして反射表示主体の液晶装置と
してもよい。ここで、反射表示と透過表示の双方を適切
に行うためには、各画素60において、開口部4aの総
面積(各開口部の開口面積の総和)が各画素60の面積
の10〜60%になっていることが好ましい。開口部4
aの総面積が10%未満である場合は、透過表示時の明
るさが不充分になるおそれがあり、60%を超えると、
反射表示時の画像表示領域が小さくなって反射表示時の
輝度が低下するからである。
【0026】次に、本発明の画面のざらつきを防止する
方法について説明する。図4は、反射基板2における、
画素60、遮光層6、及び透過時と反射時での画像表示
領域D1、D2の位置関係を示す平面図である。
方法について説明する。図4は、反射基板2における、
画素60、遮光層6、及び透過時と反射時での画像表示
領域D1、D2の位置関係を示す平面図である。
【0027】この図において、それぞれ離間配置される
各画素60(60a、60b、60c)の間に、カラー
フィルタ層の遮光層6(6A、6B)が格子状に配設さ
れている。また、矩形状の各画素60に対応する反射層
には4本の線状の開口部4aが設けられている。線状の
開口部は、略長方形の画素の長手方向に沿って設けら
れ、画素の短辺の一端から画素の短辺の他端まで、反射
膜が開口するように設けられている。つまり、各開口部
4aの長辺方向は画素60の長辺方向に対して平行であ
り、各開口部4aの短辺は画素60の周縁(短辺)に位
置している。又、各開口部4aの長辺方向(図の縦方
向)は互いに平行で、かつ、隣接し、互いに対向する開
口部4aの長辺同士の間隔4wは、いずれも略同一にな
っている。画素60における最外側の開口部4aの長辺
は、画素60の縦の周縁(画素の長辺の端)より距離4
sだけ内側に位置している。なお、各カラーフィルタ層
(B、G、Rで表記)は、図の縦方向(画素の長辺方
向)に各色が配置されているが、モザイク配置、デルタ
配置としてもよい。
各画素60(60a、60b、60c)の間に、カラー
フィルタ層の遮光層6(6A、6B)が格子状に配設さ
れている。また、矩形状の各画素60に対応する反射層
には4本の線状の開口部4aが設けられている。線状の
開口部は、略長方形の画素の長手方向に沿って設けら
れ、画素の短辺の一端から画素の短辺の他端まで、反射
膜が開口するように設けられている。つまり、各開口部
4aの長辺方向は画素60の長辺方向に対して平行であ
り、各開口部4aの短辺は画素60の周縁(短辺)に位
置している。又、各開口部4aの長辺方向(図の縦方
向)は互いに平行で、かつ、隣接し、互いに対向する開
口部4aの長辺同士の間隔4wは、いずれも略同一にな
っている。画素60における最外側の開口部4aの長辺
は、画素60の縦の周縁(画素の長辺の端)より距離4
sだけ内側に位置している。なお、各カラーフィルタ層
(B、G、Rで表記)は、図の縦方向(画素の長辺方
向)に各色が配置されているが、モザイク配置、デルタ
配置としてもよい。
【0028】さて、この画素60について透過表示を行
なった場合を考えると、各開口部4aが表示領域D2と
なり、それ以外の部分はすべて反射膜と遮光層6とで遮
光される。この場合、線状の各開口部4aは画素60の
周縁(短辺)まで延びているので、画素の長辺方向にお
いて、隣接する画素60a、60cを考えると、画素6
0aと画素60c間で対向する開口部4aの短辺4e同
士の間隔は最小化され、画素60a、60cの間隔もし
くは遮光層6Bの幅6Sと同一になっている。つまり、
各開口部4aによって、横方向の遮光領域が、画素の長
辺方向の間隔6Sより大きくなることが抑制される。よ
って、画素60a、60cの間隔を適正にしておけば、
透過表示時の遮光領域が黒筋状に視認されて画面がざら
つくことを防止できる。なお、短辺4eは必ずしも画素
60の周縁に位置していなくてもよいが、その場合でも
短辺4eを画素60の周縁近傍(画素60の周縁と短辺
4eとの距離が10μm以下程度)に位置させると、透
過時に、遮光される領域の幅が広がることを抑制でき
る。
なった場合を考えると、各開口部4aが表示領域D2と
なり、それ以外の部分はすべて反射膜と遮光層6とで遮
光される。この場合、線状の各開口部4aは画素60の
周縁(短辺)まで延びているので、画素の長辺方向にお
いて、隣接する画素60a、60cを考えると、画素6
0aと画素60c間で対向する開口部4aの短辺4e同
士の間隔は最小化され、画素60a、60cの間隔もし
くは遮光層6Bの幅6Sと同一になっている。つまり、
各開口部4aによって、横方向の遮光領域が、画素の長
辺方向の間隔6Sより大きくなることが抑制される。よ
って、画素60a、60cの間隔を適正にしておけば、
透過表示時の遮光領域が黒筋状に視認されて画面がざら
つくことを防止できる。なお、短辺4eは必ずしも画素
60の周縁に位置していなくてもよいが、その場合でも
短辺4eを画素60の周縁近傍(画素60の周縁と短辺
4eとの距離が10μm以下程度)に位置させると、透
過時に、遮光される領域の幅が広がることを抑制でき
る。
【0029】一方、図の横方向(画素の短辺方向)の遮
光領域の幅6Tは、画素60a、60b間において対向
する最外側の開口部4aの長辺同士の間隔に等しく、次
式で表される。
光領域の幅6Tは、画素60a、60b間において対向
する最外側の開口部4aの長辺同士の間隔に等しく、次
式で表される。
【0030】 6T=6w+2×(4S) (1) (但し、6w:画素の短辺方向の間隔もしくは遮光層6
の幅、4S:最外側の開口部4aの長辺と画素60の縦
の周縁との距離)この場合、透過表示のときに、遮光領
域6Tの幅は、画素の短辺方向の間隔もしくは遮光層6
の幅6wより広くなっているので、この部分が黒筋模様
として視認されて画面がざらつく可能性がある。そこ
で、最外側の開口部4aの長辺を画素60の周縁になる
べく近接させ、上記距離4Sをなるべく小さくすること
によって画面のざらつきを低減させるとよい。距離4S
は好ましくは5μm以下、より好ましくは0とする。
の幅、4S:最外側の開口部4aの長辺と画素60の縦
の周縁との距離)この場合、透過表示のときに、遮光領
域6Tの幅は、画素の短辺方向の間隔もしくは遮光層6
の幅6wより広くなっているので、この部分が黒筋模様
として視認されて画面がざらつく可能性がある。そこ
で、最外側の開口部4aの長辺を画素60の周縁になる
べく近接させ、上記距離4Sをなるべく小さくすること
によって画面のざらつきを低減させるとよい。距離4S
は好ましくは5μm以下、より好ましくは0とする。
【0031】又、隣接する開口部4aの長辺同士の間隔
4wをいずれも略同一にすると、特定の開口部4aの長
辺同士の間隔が広くなり過ぎることがなく、この部分が
黒筋模様としてより視認されることがないので好まし
い。特に、距離4wと幅6Tとを略同一にすると、透過
時に縦方向のに遮光される領域が黒筋模様として視認さ
れにくくなる効果が増大する。なお、画素60内になる
べく多数の開口部4aを設けることにより、その間隔4
wを小さくすることができる。従って、開口部4aの短
辺方向の幅をできるだけ小さく(好ましくは5μm以
下、より好ましくは4μm以下)すると、各画素につい
て同一の開口面積を得るために必要な開口部の本数が増
えることになる。但し、開口部の短辺方向の幅があまり
小さいと、反射膜の開口部をパターニングする工程や画
面の明るさの点で問題があるので、幅を3μm以上にす
ることが好ましい。なお、本発明において「線状の開口
部」という場合、その形状等は特に限定されないが、上
記した例においては、画素60の長辺の長さを200μ
m程度、短辺方向の幅を5μmとすれば、短辺と長辺の
比が1:40程度のものとなる。
4wをいずれも略同一にすると、特定の開口部4aの長
辺同士の間隔が広くなり過ぎることがなく、この部分が
黒筋模様としてより視認されることがないので好まし
い。特に、距離4wと幅6Tとを略同一にすると、透過
時に縦方向のに遮光される領域が黒筋模様として視認さ
れにくくなる効果が増大する。なお、画素60内になる
べく多数の開口部4aを設けることにより、その間隔4
wを小さくすることができる。従って、開口部4aの短
辺方向の幅をできるだけ小さく(好ましくは5μm以
下、より好ましくは4μm以下)すると、各画素につい
て同一の開口面積を得るために必要な開口部の本数が増
えることになる。但し、開口部の短辺方向の幅があまり
小さいと、反射膜の開口部をパターニングする工程や画
面の明るさの点で問題があるので、幅を3μm以上にす
ることが好ましい。なお、本発明において「線状の開口
部」という場合、その形状等は特に限定されないが、上
記した例においては、画素60の長辺の長さを200μ
m程度、短辺方向の幅を5μmとすれば、短辺と長辺の
比が1:40程度のものとなる。
【0032】各画素に対応する反射膜に開口部を形成さ
せる態様は、上記した実施形態に限られることはない。
例えば、図5に示すように、開口部41aの長辺方向が
画素61の短辺と平行になるようにして、開口部を設け
てもよい。なお、この実施形態では、各画素61に対応
する反射膜には多数(12個)の開口部4aが配設され
ていて、画素の短辺方向に隣接する画素同士の、画素短
辺と平行な方向の間隔が、画素間隔もしくは遮光層6の
幅と同一になるようになっている。つまり、この例で
は、画素の長辺方向に黒筋模様が認識されることを主と
して防止している。
せる態様は、上記した実施形態に限られることはない。
例えば、図5に示すように、開口部41aの長辺方向が
画素61の短辺と平行になるようにして、開口部を設け
てもよい。なお、この実施形態では、各画素61に対応
する反射膜には多数(12個)の開口部4aが配設され
ていて、画素の短辺方向に隣接する画素同士の、画素短
辺と平行な方向の間隔が、画素間隔もしくは遮光層6の
幅と同一になるようになっている。つまり、この例で
は、画素の長辺方向に黒筋模様が認識されることを主と
して防止している。
【0033】又、図6に示すように、開口部42aの長
辺方向(長手方向の辺)が各画素62の短辺と斜めにな
るように、各画素に対応する反射膜に開口部を設けても
よい。この場合、開口部42aの短辺42eは画素62
の各周縁(長辺の端部および短辺の端部)のいずれの近
傍にも位置していることになるので、透過表示の時に、
各画素間が遮光される領域を画素の短辺方向からも画素
の長辺方向からも低減することができるので、画面のざ
らつきを抑制する効果が大きい。
辺方向(長手方向の辺)が各画素62の短辺と斜めにな
るように、各画素に対応する反射膜に開口部を設けても
よい。この場合、開口部42aの短辺42eは画素62
の各周縁(長辺の端部および短辺の端部)のいずれの近
傍にも位置していることになるので、透過表示の時に、
各画素間が遮光される領域を画素の短辺方向からも画素
の長辺方向からも低減することができるので、画面のざ
らつきを抑制する効果が大きい。
【0034】(第2の実施形態)次に、本発明の別の液
晶装置50Sについて、図7及び図8に基づいて説明す
る。図7は液晶装置50Sの概略斜視図を示す。
晶装置50Sについて、図7及び図8に基づいて説明す
る。図7は液晶装置50Sの概略斜視図を示す。
【0035】この図において、液晶装置50Sは、能動
素子としてTFD(Thin Film Diode)素子を用いたア
クティブマトリクス型の液晶装置となっていて、一方の
基板(反射基板)2Sと他方の基板32Sが所定の間隔
で対向配置され、その間に液晶が挟持されている。TF
D素子が形成された素子基板である対向基板32Sはガ
ラス等からなり、該基板32Sの表面(反射基板と対向
する面)には、マトリクス状に例えばITO(Indium T
in Oxide)等の透明電極から成る複数の画素電極(液晶
駆動電極)38S、及び、各画素電極38Sに接続され
るTFD素子66が設けられている。各画素電極38S
は、略長方形状に形成され、そのうち一つの隅部にはT
FD素子66が配設され、この部分が切欠部となってい
る。TFD素子66は、列あるいは行毎に、配線64
(通常はデータ信号線であるが、走査線となる場合には
走査線8Sがデータ信号線となる)に接続される。そし
て、反射基板2Sの素子基板と対向する面には、液晶駆
動電極として走査線8Sが、透明なITO等から配置さ
れる。画素電極と走査線8Sとの間に印加された電圧に
基づいて、各画素60S毎に液晶の配向状態を制御して
いる。本実施例でも、第1の実施形態と同様に、各画素
は、画素電極と走査線8Sが重なった部分(液晶駆動電
極が重なった液晶の駆動が可能な部分)、つまり、実質
的に光の変調が可能な部分を指すこととする。なお、T
FDは非線形な電流電圧特性(ダイオード特性)を有す
る二端子型スイッチング素子であり、例えば、Ta層の
表面に形成されたTa酸化膜の上にCr層を積層したM
IM構造(Metal Insulator Metal)のものを用いるこ
とができる。
素子としてTFD(Thin Film Diode)素子を用いたア
クティブマトリクス型の液晶装置となっていて、一方の
基板(反射基板)2Sと他方の基板32Sが所定の間隔
で対向配置され、その間に液晶が挟持されている。TF
D素子が形成された素子基板である対向基板32Sはガ
ラス等からなり、該基板32Sの表面(反射基板と対向
する面)には、マトリクス状に例えばITO(Indium T
in Oxide)等の透明電極から成る複数の画素電極(液晶
駆動電極)38S、及び、各画素電極38Sに接続され
るTFD素子66が設けられている。各画素電極38S
は、略長方形状に形成され、そのうち一つの隅部にはT
FD素子66が配設され、この部分が切欠部となってい
る。TFD素子66は、列あるいは行毎に、配線64
(通常はデータ信号線であるが、走査線となる場合には
走査線8Sがデータ信号線となる)に接続される。そし
て、反射基板2Sの素子基板と対向する面には、液晶駆
動電極として走査線8Sが、透明なITO等から配置さ
れる。画素電極と走査線8Sとの間に印加された電圧に
基づいて、各画素60S毎に液晶の配向状態を制御して
いる。本実施例でも、第1の実施形態と同様に、各画素
は、画素電極と走査線8Sが重なった部分(液晶駆動電
極が重なった液晶の駆動が可能な部分)、つまり、実質
的に光の変調が可能な部分を指すこととする。なお、T
FDは非線形な電流電圧特性(ダイオード特性)を有す
る二端子型スイッチング素子であり、例えば、Ta層の
表面に形成されたTa酸化膜の上にCr層を積層したM
IM構造(Metal Insulator Metal)のものを用いるこ
とができる。
【0036】また、ガラス等からなる反射基板2Sの表
面には、表示領域全面にわたって反射層4Sが形成さ
れ、その上に短冊状の走査線(電極)8Sが形成されて
いる。そして、各画素60Sにおいて、反射層4Sに
は、略長方形の画素60Sの長手方向に平行に4本の開
口部4Saが設けられている。なお、この実施形態にお
いても、第1の実施形態の反射基板と同様に、反射層4
Sの上にカラーフィルタ層が配置され、カラーフィルタ
層上に走査線8Sが配置される。
面には、表示領域全面にわたって反射層4Sが形成さ
れ、その上に短冊状の走査線(電極)8Sが形成されて
いる。そして、各画素60Sにおいて、反射層4Sに
は、略長方形の画素60Sの長手方向に平行に4本の開
口部4Saが設けられている。なお、この実施形態にお
いても、第1の実施形態の反射基板と同様に、反射層4
Sの上にカラーフィルタ層が配置され、カラーフィルタ
層上に走査線8Sが配置される。
【0037】この実施形態においては、画素電極38S
と走査線8Sとの重なり領域が画素60Sとなり、この
部分で反射及び透過表示がなされる点では第1の実施形
態の液晶装置50と同様である。そして、この例でも、
透過表示時に遮光される領域域の最大の幅を、少なくと
も開口部を画素の中央部のみに配置したときよりも小さ
くできるので、画面のざらつきを有効に防止することが
できる。また、各画素に対応する反射膜に形成される開
口の形状は4Saに限らず、第1の実施形態の図5およ
び図6で説明した形状であってもよい。
と走査線8Sとの重なり領域が画素60Sとなり、この
部分で反射及び透過表示がなされる点では第1の実施形
態の液晶装置50と同様である。そして、この例でも、
透過表示時に遮光される領域域の最大の幅を、少なくと
も開口部を画素の中央部のみに配置したときよりも小さ
くできるので、画面のざらつきを有効に防止することが
できる。また、各画素に対応する反射膜に形成される開
口の形状は4Saに限らず、第1の実施形態の図5およ
び図6で説明した形状であってもよい。
【0038】なお、かかる二端子型スイッチング素子を
備えた液晶装置は、例えば図8に示すような等価回路を
有し、信号線(データ線)64と走査線8Sの間には、
液晶層40及び二端子型スイッチング素子66が直列に
接続されて1つの画素60Sを形成している。走査線8
Sは走査信号駆動回路92に接続され、データ線64は
データ信号駆動回路91に接続されている。そして、走
査信号駆動回路92及びデータ信号駆動回路91からそ
れぞれ走査信号とデータ信号が供給される。ここで、該
走査信号とデータ信号との間の電位差が二端子型スイッ
チング素子66の所定の電圧を超えると、該素子はオン
状態(選択状態)になり、一方で、上記電位差が二端子
型スイッチング素子66の上記電圧以下になると、該素
子はオフ状態(非選択状態)となる。
備えた液晶装置は、例えば図8に示すような等価回路を
有し、信号線(データ線)64と走査線8Sの間には、
液晶層40及び二端子型スイッチング素子66が直列に
接続されて1つの画素60Sを形成している。走査線8
Sは走査信号駆動回路92に接続され、データ線64は
データ信号駆動回路91に接続されている。そして、走
査信号駆動回路92及びデータ信号駆動回路91からそ
れぞれ走査信号とデータ信号が供給される。ここで、該
走査信号とデータ信号との間の電位差が二端子型スイッ
チング素子66の所定の電圧を超えると、該素子はオン
状態(選択状態)になり、一方で、上記電位差が二端子
型スイッチング素子66の上記電圧以下になると、該素
子はオフ状態(非選択状態)となる。
【0039】[電子機器]以下、本発明の液晶装置を備
えた電子機器の具体例について説明する。
えた電子機器の具体例について説明する。
【0040】図9は、携帯電話の一例を示した斜視図で
ある。
ある。
【0041】この図において、符号1000は携帯電話
本体を示し、符号1001は上記の液晶装置を用いた液
晶表示部を示している。
本体を示し、符号1001は上記の液晶装置を用いた液
晶表示部を示している。
【0042】図10は、腕時計型電子機器の一例を示し
た斜視図である。
た斜視図である。
【0043】この図において、符号1100は時計本体
を示し、符号1101は上記の液晶装置を用いた液晶表
示部を示している。
を示し、符号1101は上記の液晶装置を用いた液晶表
示部を示している。
【0044】図11は、ワープロ、パソコンなどの携帯
型情報処理装置の一例を示した斜視図である。
型情報処理装置の一例を示した斜視図である。
【0045】この図において、符号1200は情報処理
装置、符号1202はキーボードなどの入力部、符号1
204は情報処理装置本体、符号1206は上記の液晶
装置を用いた液晶表示部を示している。
装置、符号1202はキーボードなどの入力部、符号1
204は情報処理装置本体、符号1206は上記の液晶
装置を用いた液晶表示部を示している。
【0046】図9ないし図11に示す電子機器は、液晶
表示部の画面のざらつきを防止した電子機器を実現する
ことができる。
表示部の画面のざらつきを防止した電子機器を実現する
ことができる。
【0047】
【発明の効果】各画素毎に複数の開口部が設けられてい
るので、透過表示時に隣接する画素間の遮光領域を小さ
くすることができる。もしくは、遮光される領域を画素
にわたって分散することできる。そのため、この遮光領
域が黒筋状に認識されることが少なく、画面のざらつき
を防止することができる。
るので、透過表示時に隣接する画素間の遮光領域を小さ
くすることができる。もしくは、遮光される領域を画素
にわたって分散することできる。そのため、この遮光領
域が黒筋状に認識されることが少なく、画面のざらつき
を防止することができる。
【図1】 本発明の液晶装置を示す斜視図である。
【図2】 本発明の液晶装置を示す平面図である。
【図3】 図2のA−A’線に沿った断面の一部を示す
図である。
図である。
【図4】 一方の基板を示す上面図である。
【図5】 一方の基板上の反射層の別の態様を示す上面
図である。
図である。
【図6】 一方の基板上の反射層の他の態様を示す上面
図である。
図である。
【図7】 本発明の液晶装置の他の例を示す斜視図であ
る。
る。
【図8】 二端子型スイッチング素子を備えた液晶装置
の等価回路である。
の等価回路である。
【図9】 本発明の液晶装置を備えた電子機器の一例を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図10】 同、電子機器の他の例を示す斜視図であ
る。
る。
【図11】 同、電子機器のさらに他の例を示す斜視図
である。
である。
【図12】 従来の透過表示型の液晶表示装置を示す部
分断面図である。
分断面図である。
【図13】 従来の反射表示型の液晶表示装置を示す部
分断面図である。
分断面図である。
【図14】 従来の半透過反射型液晶装置の4つ分の画
素の平面図である。
素の平面図である。
2、2S 一方の基板 4、4S、41、42 反射層 4a、4Sa、41a、42a 開口部 6 遮光層 8 データ電極 8S 走査線 10 青色のカラーフ
ィルタ層 12 緑色のカラーフ
ィルタ層 14 赤色のカラーフ
ィルタ層 32、32S 他の基板 38 走査電極 38S 画素電極 40、40S 液晶 50、50S 液晶装置 60、60S、61、62 画素
ィルタ層 12 緑色のカラーフ
ィルタ層 14 赤色のカラーフ
ィルタ層 32、32S 他の基板 38 走査電極 38S 画素電極 40、40S 液晶 50、50S 液晶装置 60、60S、61、62 画素
Claims (7)
- 【請求項1】 一対の基板間に液晶が挟持され、各基板
の対向面にはそれぞれ液晶駆動電極が形成されていて、
各基板における前記各電極同士の重なり部によって基板
面方向に互いに離間する複数の画素が構成されている液
晶装置であって、 前記各基板のうち一方の基板における電極の基板側に
は、金属膜からなる反射層が配置され、 各画素に対応する反射層には、光を透過させるため複数
の線状の開口部が設けられていることを特徴とする液晶
装置。 - 【請求項2】 前記開口部の短辺が前記画素の端部又は
該端部周縁の近傍に位置していることを特徴とする請求
項1に記載の液晶装置。 - 【請求項3】 前記開口部の短辺方向の幅が5μm以下
であることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶装
置。 - 【請求項4】 前記各画素において、各開口部の長辺方
向が互いに平行であることを特徴とする請求項1ないし
3のいずれかに記載の液晶装置。 - 【請求項5】 前記各画素内において、隣接する開口部
の対向する長辺同士の間隔はいずれも略同一であること
を特徴とする請求項4に記載の液晶装置。 - 【請求項6】 前記各画素内における隣接する開口部の
長辺同士の間隔と、隣接する前記画素間において対向す
る開口部の長辺同士の間隔とは略同一であることを特徴
とする請求項5に記載の液晶装置。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の液
晶装置を備えたことを特徴とする電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000082527A JP2001264745A (ja) | 2000-03-23 | 2000-03-23 | 液晶装置及び電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000082527A JP2001264745A (ja) | 2000-03-23 | 2000-03-23 | 液晶装置及び電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001264745A true JP2001264745A (ja) | 2001-09-26 |
Family
ID=18599319
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---|---|---|---|
JP2000082527A Withdrawn JP2001264745A (ja) | 2000-03-23 | 2000-03-23 | 液晶装置及び電子機器 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2001264745A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100453087B1 (ko) * | 2001-02-28 | 2004-10-15 | 가부시끼가이샤 도시바 | 액정표시패널 |
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2000
- 2000-03-23 JP JP2000082527A patent/JP2001264745A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100453087B1 (ko) * | 2001-02-28 | 2004-10-15 | 가부시끼가이샤 도시바 | 액정표시패널 |
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