JP2001264384A - 電気特性の測定用基板及びその測定方法 - Google Patents

電気特性の測定用基板及びその測定方法

Info

Publication number
JP2001264384A
JP2001264384A JP2000078524A JP2000078524A JP2001264384A JP 2001264384 A JP2001264384 A JP 2001264384A JP 2000078524 A JP2000078524 A JP 2000078524A JP 2000078524 A JP2000078524 A JP 2000078524A JP 2001264384 A JP2001264384 A JP 2001264384A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measuring
pad
substrate
conductor
plating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000078524A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Mihara
芳和 三原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
Original Assignee
Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc filed Critical Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
Priority to JP2000078524A priority Critical patent/JP2001264384A/ja
Publication of JP2001264384A publication Critical patent/JP2001264384A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 BGAやLGAのようなピンの存在しないパ
ッケージの電気特性の測定を可能とし、信頼性が高く、
効率よく電気特性が測定できる電気特性の測定用基板及
びその測定方法を提供する。 【解決手段】 一方の面に半導体用パッケージ30を実
装するための実装用パッド17を有し、他方の面に測定
用パッド18と測定用パッド18とは電気的に絶縁され
た全面導体面19を有し、実装用パッド17と測定用パ
ッド18とはスルーホール導体20又はビア導体を介し
て電気的に導通状態にあり、所定の測定用パッド18と
全面導体面19をショートさせ、全面導体面19と被測
定用パッド18a間にプローブ34を接触させて電気特
性を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体用パッケー
ジの電気特性を測定するための測定用基板及びその測定
方法に係り、より詳細には、BGAタイプの半導体用パ
ッケージのL、C、Rを測定するための測定用基板及び
その測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子を封止し保護すること
を目的とする半導体用パッケージとしては、ボードに接
続するための外部端子となる多数のピンを立設させた、
セラミックやプラスチックからなるPGA(Pin Grid A
rray)タイプのパッケージが多く使われていた。このP
GAパッケージの半導体用パッケージとしての電気特性
の測定方法は、SEMIスタンダード(Semiconductor
Equipment and MaterialsInternational 国際半導体装
置材料規格委員会)のSEMI−G23、G24、G2
5が示しているように、半導体用パッケージの配線が持
つL、C、R(インダクタンス、容量、抵抗)をそれぞ
れL、C、Rメータを用いて測定している。このうちの
L、Cの測定を行う場合には、被測定ピン以外の外部端
子(PGAの場合はピン)をショートする必要があり、
SEMIスタンダードでは、銀箔を全体のピンへ差し込
み、この銀箔の導通を介して被測定ピン以外のピン間を
ショートさせることを示している。一方、近年の半導体
素子の高性能化、小型化にともない、半導体素子を搭載
するための半導体用パッケージには、外部接続端子の多
端子化、半導体素子の実装性、低コスト化、放熱特性、
低インピーダンス化等の観点から、樹脂やセラミックか
らなるBGA(Ball Grid Array )タイプの半導体用パ
ッケージやLGA(Land Grid Array )タイプの半導体
用パッケージが多く用いられている。これらの半導体用
パッケージの場合は、銀箔を差し込むためのピンが存在
しないので、半田を付けてショートさせたり、一旦ピン
付きソケットに挿入した後、ソケットのピンを利用して
PGAの場合と同様の銀箔を介してショートさせて測定
する方法が取られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の電気特性の測定方法では、未だ解決すべ
き次のような問題があった。 (1)銀箔を用いる方法では、PGAのようなパッケー
ジの外部端子がピンのように尖った形状のものでないと
銀箔を差し込めない。従って、BGAやLGAのような
ピンの存在しないパッケージでは直接銀箔による方法が
適用できない。 (2)BGAやLGAにピン付きソケットを介在させ
て、一旦PGAのようにして、そのソケットのピンに銀
箔を用いるようにするとソケット自体が持っているL、
C、Rが加算され本来のパッケージのL、C、Rがわか
らない。 (3)銀箔を用いてショートさせる方法では、被測定ピ
ンがそれ以外のピンとショートしないように被測定ピン
の周囲をくり抜く必要があり、被測定ピンが多数ある場
合は、被測定ピン毎に銀箔を取り替える必要があるの
で、サンプル作成に長時間を要する。 (4)半田を用いてショートさせる方法では、被測定パ
ッドを除いて半田付けするのに、その作業に長時間を要
する。また、半田の量がそれぞれの場所でばらつくので
電気特性値の信頼性が低くなる。 (5)パッケージの電気特性測定には、L、C以外に信
号伝送特性(特性インピーダンス、クロストーク等)の
測定があるが、この場合はL、Cの測定と同様に被測定
ピン以外の電源ピンどうしをショートする必要がある。
しかし、測定用プローブにL、C測定の場合と異なった
高い接続精度を必要とするウエハープローブを使用する
ので、銀箔を用いた場合にはプローブを接続できないと
いう問題がある。本発明は、このような事情に鑑みてな
されたものであって、BGAやLGAのようなピンの存
在しないパッケージの測定を可能とし、信頼性が高く、
効率よく電気特性が測定できる電気特性の測定用基板及
びその測定方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る電気特性の測定用基板は、半導体用パッケージの電
気特性を測定するのに用いられる測定用基板において、
一方の面に半導体用パッケージを実装するための実装用
パッドを有し、他方の面に測定用パッドと測定用パッド
とは電気的に絶縁された全面導体面を有し、実装用パッ
ドと測定用パッドとはスルーホール導体又はビア導体を
介して電気的に導通状態にある。これにより、BGAや
LGAのようなピンの存在しないパッケージの測定が可
能となり、測定精度が向上する。また、被測定ピンをそ
れ以外のピンとショートしないように被測定ピンの周囲
の銀箔をくり抜く必要がなく、被測定ピンが多数ある場
合に、被測定ピン毎に銀箔を取り替える必要がないの
で、短時間にサンプル作成ができる。また、半田を用い
てショートさせる必要がないので、短時間での測定が可
能であり、測定値の信頼性も高い。さらに、L、C測定
以外の信号伝送特性(特性インピーダンス、クロストー
ク等)の測定にも適用できる測定用基板を提供できる。
ここで、実装用パッドと測定用パッドは格子状に配列し
てもよい。これにより、BGAやLGAの接続パッドに
合った幅広い大きさのパッケージの測定に対応できる測
定用基板を提供できる。また、測定用基板はセラミック
又は樹脂で形成することができ、低誘電率、低誘電正
接、低抵抗な、信頼性の高い測定用基板を提供できる。
【0005】前記目的に沿う本発明に係る電気特性の測
定方法は、半導体用パッケージの電気特性の測定方法で
あって、半導体用パッケージを電気特性の測定用基板に
導電性ボールを介して実装し、測定用基板の所定の測定
用パッドと全面導体面をショートさせ、全面導体面と被
測定用パッド間にプローブを接触させて電気特性を測定
している。この測定方法は、銀箔を用いる方法ではない
ので、BGAやLGAのようなピンの存在しない半導体
用パッケージに適用できる。また、被測定ピンの周囲の
銀箔をくり抜く必要がなく、被測定ピン毎に銀箔を取り
替える必要もないので、サンプル作成に時間を要さない
測定が可能となる。さらに、BGAやLGAにピン付き
プローブを介在させる必要がないので、半導体用パッケ
ージのみのL、C、Rが測定できる。さらには、半導体
用パッケージの電気特性測定には、L、C以外に特定イ
ンピーダンス、クロストーク等の信号伝送特性の測定が
あり、L、C測定と同様に被測定ピン以外の電源ピンど
うしをショートする必要があるが、測定用プローブに
L、C測定の場合と異なった高い接続精度を必要とする
ウエハープローブを使用しても、銀箔を用いないので、
測定用パッドと全面導体面は平坦で被測定ピンとその他
のピン間ピッチは一定であり、プローブを高精度に接続
できる。ここで、所定の測定用パッドと全面導体面との
ショートには導電性ペーストを用いるのが好ましい。筆
塗り等の簡単な作業でショートさせることができ、一旦
塗布し測定したものでも容易に拭き取ることができ、再
度使用することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1(A)、(B)は本発
明の一実施の形態に係る電気特性の測定用基板の上下両
面側から見た斜視図、部分拡大側断面図、図2は本発明
の一実施の形態に係る電気特性の測定方法を説明するた
めの部分拡大側断面図、図3は本発明の一実施の形態に
係る電気特性の測定用基板の製造方法を説明するための
部分拡大側断面図、図4は本発明の他の実施の形態に係
る電気特性の測定用基板の製造方法を説明するための部
分拡大側断面図である。
【0007】先ず、図1〜図3を参照して、本発明の一
実施の形態に係る電気特性の測定用基板10の構造を説
明する。この測定用基板10は、半導体用パッケージ3
0の電気特性を測定するために用いられる測定基板であ
り、BT樹脂(ビスマイレイミドトリアジンを主成分に
した樹脂)やポリイミド樹脂等の高耐熱性、誘電特性、
絶縁特性、加工性に優れた樹脂を基材とし、両面にCu
箔12を接合して形成された銅張り樹脂基板11を有し
ている。この銅張り樹脂基板11の両面には、さらに、
無電解Cuめっき13及び、電解Cuめっき14、金属
膜例えば、Niめっき15及びAuめっき16が施され
た導体層が設けられている。図1(A)、(B)に示す
ように、一方の面の導体層はBGAやLGA等の半導体
用パッケージ30を導電性ボール31を介して実装する
ための実装用パッド17を形成し、他方の面の導体層は
測定用パッド18及び全面導体面19を形成している。
そして、実装用パッド17と測定用パッド18とは、ス
ルーホール21内に形成された無電解Cuめっき13及
び、電解Cuめっき14からなるスルーホール導体20
を介して電気的に接続されている。導電性ボール31が
スルーホール21内に入り込むのを防止するために、実
装用パッド17とスルーホール21とはオフセットされ
ていることが好ましい。なお、スルーホール21内を、
絶縁体あるいは導電体で孔埋めしたビア導体形状として
もよい。さらに、導電性ボール31の実装を容易にする
ために、一方の面(実装用パッド17形成面)にはソル
ダーレジスト層24が形成されている。測定用パッド1
8と全面導体面19とは、決められた間隔で離れてお
り、電気的に絶縁されている。さらに、実装用パッド1
7と測定用パッド18はそれぞれ格子状に配列されてい
ることが好ましい。BGAパッケージやLGAパッケー
ジは、半導体チップの実装用パッドがパッケージの中央
部に設けられているので、半導体チップ実装用パッドに
電気特性の測定用プローブを接続する必要がある場合は
測定用基板10の基板中央部に孔を穿設してもよい。
【0008】次に、図3を参照して、測定用基板10の
製造方法を説明する。 (1)銅張り樹脂基板11にスルーホール21を穿設す
るドリル工程 先ず、銅張り樹脂基板11を準備する。この銅張り樹脂
基板11は、両面にCu箔12を接合して形成した導体
層を備えたBT樹脂(ビスマイレイミドトリアジンを主
成分にした樹脂)やポリイミド樹脂等の高耐熱性の樹脂
基板から成る。Cu箔12の厚みは通常18〜70μm
のものがあり、Cuの純度は99.8%以上のものを使
用する。そして、銅張り樹脂基板11に、単軸のボール
盤や単軸又は複数軸の数値制御方式ボール盤(NCドリ
ルマシン)を使用して、超硬合金等からなる孔あけドリ
ルを高速回転(例えば、15000rpm程度〜100
000rpm程度)させてスルーホール21を穿設す
る。
【0009】(2)無電解Cuめっき13及び電解Cu
めっき14を施すCuめっき工程 スルーホール21を穿設した銅張り樹脂基板11にパラ
ジウム等の触媒付与を行い、ホルマリンを還元剤とする
強アルカリ浴中で無電解Cuめっき13被膜を形成す
る。ここで、スルーホール21の壁面に形成したCu導
体膜を介して銅張り樹脂基板11の両面表層は電気的に
導通状態となる。次に、無電解Cuめっき13を施した
銅張り樹脂基板11に電解Cuめっき14を形成する。
めっき槽の中にめっき浴、例えば、硫酸銅浴、ピロリン
酸浴等を充たし、陽極(アノード)側に取付けられたC
u板を、陰極(カソード)側に取付けられた被めっき物
である銅張り樹脂基板11の両面それぞれに対向して2
枚配設する。そして、直流電源装置に電圧を印加するこ
とで、被めっき物である銅張り樹脂基板11の無電解C
uめっき13を施している表層及びスルーホール21の
壁面に金属銅を析出させ、電解Cuめっき14被膜を形
成する。これにより、スルーホール21の壁面にもスル
ーホール導体20膜が形成される。
【0010】(3)ドライフィルム貼付工程 エッチングレジスト23となるドライフィルム22を電
解Cuめっき14被膜に貼付する。このフォトレジスト
からなるドライフィルム22はカバーフィルム、フォト
レジスト、キャリアフィルムの3層構造となっており、
カバーフィルムを剥がしながら銅張り樹脂基板11の電
解Cuめっき14被膜の上に形成していく。
【0011】(4)エッチングレジスト膜形成工程 次いで、実装用パッド17、測定用パッド18及び全面
導体面19の配線パターン形成のためのパターンマスク
を合わせ、紫外線露光を行い、その後、キャリアフィル
ムを剥がし、現像を行って、配線パターン以外の部分の
ドライフィルムを削除する。残されたドライフィルムが
エッチングレジスト23となる。
【0012】(5)エッチング工程 塩化第二鉄溶液、塩化第二銅溶液、アルカリエッチャン
ト、過酸化水素ー硫酸系エッチャント等のエッチング液
を使用して、銅張り樹脂基板11上のエッチングレジス
ト23の開口部のCuめっき層(無電解Cuめっき13
及び電解Cuめっき14)及びCu箔12をエッチング
する。次いで、配線パターンを覆っているフォトレジス
トからなるエッチングレジスト23は、表面に剥離液を
スプレーで噴射し、フォトレジストを膨潤させながら洗
い流すことで、剥離し、除去する。これによって、実装
用パッド17、測定用パッド18及び全面導体面19の
配線パターンを形成する。
【0013】(6)ソルダーレジスト層24形成工程 銅張り樹脂基板11の実装用パッド17側にソルダーレ
ジスト層24をスクリーン印刷法、例えば、感光性のソ
ルダーペーストの粘度を300ポイズ、印刷圧力を3.
5kgf、スクリーン版を150メッシュ、印刷厚みを
40〜50μmで全面印刷し、フォトリソグラフィ法に
より、パターンマスクを当て、露光,現像を行って実装
用パッド17の部分を除く露出面にソルダーレジスト層
24を形成する。ソルダーレジスト層24を印刷する時
に、スルーホール21の中にソルダーペーストが入り込
み孔埋め状態となるが、その前に絶縁性樹脂又は導電性
樹脂で孔埋めを行ってもよい。ソルダーレジスト層24
は、後工程の金属膜例えば、Niめっき15及びAuめ
っき16を行う時のめっきレジストや、導電性ボール接
続時の余分な半田を付けない及び、Cu導体表面を外部
環境から保護するという役目を果たしている。
【0014】(7)金属膜形成工程 銅張り樹脂基板11の実装用パッド17、測定用パッド
18及び全面導体面19には、金属膜例えば、Niめっ
き15及びAuめっき16を施す。Niめっき15はA
uめっき16の下地めっきであり、電解Niめっき又は
無電解Niめっきで形成し、Auめっき16はフラッシ
ュめっきにより形成する。めっき浴は、Niにスルファ
ミン酸浴を使用し、Auに硬質金の各種めっき浴を使用
する。また、Niめっき15が無電解Niめっきの場合
には、次亜燐酸によるNi−Pめっきを用いる。この金
属膜はNiめっき15、Auめっき16以外にNiCo
めっき、Ptめっき等種々の金属膜形成が可能である。
【0015】さらに、図4を参照して、本発明の他の実
施の形態に係る電気特性の測定用基板について説明す
る。この測定用基板は以下に示すようにセラミックで形
成されている。 (1)セラミックグリーンシート40は例えば、アルミ
ナ、窒化アルミニウム等があり、特に材質を限定するも
のではない。そして、このセラミックグリーンシート4
0にパンチ成形機例えば、NCパンチ機、ダイセット金
型成形機等を使用して、所定のスルーホール41を穿設
する。 (2)配線パターン42の印刷、スルーホール孔埋め導
体43の印刷工程では、セラミックを焼結する温度によ
っても変わるが、使用される導体金属はタングステン、
モリブデン、銅、銀、銀パラジウム等があり、高温焼成
のセラミックと同時焼成(約1500℃)する場合に
は、タングステンやモリブデン等の高融点金属が一般的
に使用される。このメタライズペーストを使用して、ス
クリーン印刷で配線パターン42すなわち、一方の面に
実装用パッド44、他方の面に測定用パッド45と全面
導体面46を形成し、スクリーン印刷でスルーホール孔
埋め導体43を形成する。 (3)焼成工程では、セラミックグリーンシート40と
メタライズとを同時焼成する。低温焼成セラミックに銀
や銅のメタライズを施して同時焼成(約1000℃)す
ることもできる。また、焼成したセラミック基板に後か
らメタライズ例えば、銀、銀パラジウム、銀プラチナ、
銅等の印刷を行って、再度メタライズの焼成を行っても
よい。 (4)金属膜47形成工程では、各種セラミックに使用
した導体金属の酸化防止と、導電性ボールの接合性を考
慮して実装用パッド44、測定用パッド45、全面導体
面46の各表面上に各種金属膜例えば、Niめっき及び
Auめっき等の金属膜47を形成する。
【0016】次に、図2を参照して、本発明の一実施の
形態に係る電気特性の測定方法を説明する。前述した電
気特性の測定用基板10の実装用パッド17上に、半導
体用パッケージ30を導電性ボール31例えば、半田ボ
ール、銅ボール、銀ボール等の金属ボールを介して実装
する。これにより、半導体用パッケージ30の外部端子
接続パッド32と、測定用基板10の測定用パッド18
とは電気的に接続された状態になる。ここで、銅ボール
や銀ボール等の接続には予め半田めっき等を施したボー
ルや半田ペースト等を使用して接続されるが、電気特性
の測定の上で測定用基板10側の導通抵抗をより低くす
ることから、導通抵抗の低い銅ボールや銀ボールの使用
はより好ましい形態である。そして、被測定用パット1
8aを除いた所定の(被測定用パット18aに関連す
る、又は全ての)測定用パッド18は全面導体面19
と、例えば、導電性ペースト33やボンディングワイヤ
等を使ってショートさせる。ここで、導電性ペースト3
3でのショートは筆塗り等の簡単な作業で行うことがで
き、また、一度測定に使用した測定用基板10に付着し
ている導電性ペースト33は拭き取るあるいは洗浄等の
簡単な作業で除去でき、測定用基板10を再生して使用
することができるので、好ましい形態である。次いで、
被測定用パッド18aと、前記他の測定用パッド18と
ショートさせた全面導体面19とにプローブ34を接触
させて必要な電気特性を測定する。この電流の流れ(矢
印で図示)は被測定用パッド18aの端子から測定用基
板10のスルーホール導体20、導電性ボール31、半
導体用パッケージ30のスルーホール導体35、半導体
用パッケージ30の信号線層36、半導体用パッケージ
30の電源層37を通って測定用基板10の全面導体面
19の端子までに至る間であり、その間の電気特性を測
定する。
【0017】
【発明の効果】請求項1〜3記載の電気特性の測定用基
板においては、一方の面に前記半導体用パッケージを実
装するための実装用パッドを有し、他方の面に測定用パ
ッドと測定用パッドとは電気的に絶縁された全面導体面
を有し、実装用パッドと測定用パッドとはスルーホール
導体又はビア導体を介して電気的に導通状態にあるの
で、BGAやLGAのようなピンの存在しないパッケー
ジの測定が可能となり、短時間での測定が可能であり、
測定値の信頼性も高い。さらに、L、C測定以外の信号
伝送特性の測定にも適用できる測定用基板を提供でき
る。特に、請求項2記載の電気特性の測定用基板におい
て、実装用パッドと測定用パッドは格子状に配列されて
いるので、幅広い大きさのパッケージの測定に対応でき
る測定用基板を提供できる。請求項3記載の電気特性の
測定用基板においては、測定用基板はセラミック又は樹
脂で形成されるので、低誘電率、低誘電正接、低抵抗
な、信頼性の高い測定用基板を提供できる。
【0018】請求項4、5記載の電気特性の測定用方法
にあっては、半導体用パッケージを電気特性の測定用基
板に導電性ボールを介して実装し、測定用基板の所定の
測定用パッドと全面導体面をショートさせ、全面導体面
と被測定用パッド間にプローブを接触させて電気特性を
測定するので、BGAやLGAのようなピンの存在しな
い半導体用パッケージに適用できる。また、L、C以外
に特定インピーダンス、クロストーク等の信号伝送特性
測定にも適用でき、プローブの接続に高精度を要しても
対応できる。特に、請求項5記載の電気特性の測定用方
法において、所定の測定用パッドと全面導体面とのショ
ートには導電性ペーストを用いるので、測定用基板を再
度使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)はそれぞれ本発明の一実施の形
態に係る電気特性の測定用基板の上下両面から見た斜視
図及び、部分拡大側断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る電気特性の測定方
法を説明するための部分拡大側断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る電気特性の測定用
基板の製造方法を説明するための部分拡大側断面図であ
る。
【図4】本発明の他の実施の形態に係る電気特性の測定
用基板の製造方法を説明するための部分拡大側断面図で
ある。
【符号の説明】
10:測定用基板、11:銅張り樹脂基板、12:Cu
箔、13:無電解Cuめっき、14:電解Cuめっき、
15:Niめっき、16:Auめっき、17:実装用パ
ッド、18:測定用パッド、18a:被測定用パッド、
19:全面導体面、20:スルーホール導体、21:ス
ルーホール、22:ドライフィルム、23:エッチング
レジスト、24:ソルダーレジスト層、30:半導体用
パッケージ、31:導電性ボール、32:外部端子接続
パッド、33:導電性ペースト、34:プローブ、3
5:スルーホール導体、36:信号線層、37:電源
層、40:セラミックグリーンシート、41:スルーホ
ール、42:配線パターン、43:スルーホール孔埋め
導体、44:実装用パッド、45:測定用パッド、4
6:全面導体面、47:金属膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体用パッケージの電気特性を測定す
    るのに用いられる測定用基板において、一方の面に前記
    半導体用パッケージを実装するための実装用パッドを有
    し、他方の面に測定用パッドと該測定用パッドとは電気
    的に絶縁された全面導体面を有し、前記実装用パッドと
    前記測定用パッドとはスルーホール導体又はビア導体を
    介して電気的に導通状態にあることを特徴とする電気特
    性の測定用基板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電気特性の測定用基板に
    おいて、前記実装用パッドと前記測定用パッドは格子状
    に配列されていることを特徴とする電気特性の測定用基
    板。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の電気特性の測定用
    基板において、前記測定用基板はセラミック又は樹脂で
    形成されていることを特徴とする電気特性の測定用基
    板。
  4. 【請求項4】 半導体用パッケージの電気特性の測定方
    法であって、前記半導体用パッケージを電気特性の測定
    用基板に導電性ボールを介して実装し、該測定用基板の
    所定の測定用パッドと全面導体面をショートさせ、該全
    面導体面と被測定用パッド間にプローブを接触させて電
    気特性を測定することを特徴とする電気特性の測定方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の電気特性の測定方法にお
    いて、前記所定の測定用パッドと前記全面導体面とのシ
    ョートには導電性ペーストを用いることを特徴とする電
    気特性の測定方法。
JP2000078524A 2000-03-21 2000-03-21 電気特性の測定用基板及びその測定方法 Pending JP2001264384A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000078524A JP2001264384A (ja) 2000-03-21 2000-03-21 電気特性の測定用基板及びその測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000078524A JP2001264384A (ja) 2000-03-21 2000-03-21 電気特性の測定用基板及びその測定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001264384A true JP2001264384A (ja) 2001-09-26

Family

ID=18595925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000078524A Pending JP2001264384A (ja) 2000-03-21 2000-03-21 電気特性の測定用基板及びその測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001264384A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003130745A (ja) * 2001-10-25 2003-05-08 Kyocera Corp 圧力検出装置用パッケージ
JP2011095191A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Kyocer Slc Technologies Corp 配線基板の高周波信号伝送特性の測定方法およびそれに用いる配線基板
WO2023210526A1 (ja) * 2022-04-28 2023-11-02 京セラ株式会社 配線基板および実装構造体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003130745A (ja) * 2001-10-25 2003-05-08 Kyocera Corp 圧力検出装置用パッケージ
JP2011095191A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Kyocer Slc Technologies Corp 配線基板の高周波信号伝送特性の測定方法およびそれに用いる配線基板
WO2023210526A1 (ja) * 2022-04-28 2023-11-02 京セラ株式会社 配線基板および実装構造体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Barlow III et al. Ceramic interconnect technology handbook
US5793105A (en) Inverted chip bonded with high packaging efficiency
US4472762A (en) Electronic circuit interconnection system
EP0052920A2 (en) Electronic circuit interconnection system
WO1996019829A9 (en) Device for superheating steam
JP3094069B2 (ja) セラミックパッケージ本体の製造方法
US20020175410A1 (en) BGA substrate via structure
US4546406A (en) Electronic circuit interconnection system
EP0997941B1 (en) Conductive paste and ceramic printed circuit substrate using the same
KR20040056104A (ko) 볼 그리드 어레이 기판 및 이의 제조방법
US6846735B1 (en) Compliant test probe with jagged contact surface
JP2001264384A (ja) 電気特性の測定用基板及びその測定方法
JP4960854B2 (ja) 電子部品検査装置用配線基板
JP2004165238A (ja) プラスチックパッケージ及びその製造方法
JPH1074859A (ja) Qfn半導体パッケージ
JP2925609B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2917812B2 (ja) 多層セラミックパッケージ及び該多層セラミックパッケージにおける外部露出導電体部分のメッキ処理方法
JP2001237337A (ja) プラスチックパッケージ及びその製造方法
Elshabini et al. Overview of Ceramic Interconnect Technolgy
CN113993302A (zh) 一种电路板的电塞制备方法
WO2007126670A1 (en) Substrate having conductive traces isolated by laser to allow electrical inspection
JP3862032B2 (ja) エレクトリカルテスト用配線基板及びその製造法
JP4521790B2 (ja) 配線板の製造法
KR101197777B1 (ko) 리드 프레임 및 그 제조 방법
JP2000031639A (ja) 両面回路基板の製造方法と両面回路基板