JP2001264367A - 停電検出回路 - Google Patents

停電検出回路

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JP2001264367A
JP2001264367A JP2000076057A JP2000076057A JP2001264367A JP 2001264367 A JP2001264367 A JP 2001264367A JP 2000076057 A JP2000076057 A JP 2000076057A JP 2000076057 A JP2000076057 A JP 2000076057A JP 2001264367 A JP2001264367 A JP 2001264367A
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JP2000076057A
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Katsura Shimada
桂 島田
Yoshiyuki Hatamoto
義行 畑本
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Fujitsu Telecom Networks Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は停電検出回路において異常電圧低下
の検出遅れを短縮するとともに無駄な電力消費を抑制す
ることを目的とする。 【解決手段】 交流電圧を出力する電源11に接続され
電源11から入力される交流電圧の異常低下を検出する
停電検出回路において電源11が出力する交流電圧を整
流する整流手段12と基準レベルを生成する基準レベル
生成手段15と整流手段12が出力する信号の電圧に対
応する入力レベルと基準レベル生成手段15が出力する
基準レベルとの比較を行って比較結果を出力するレベル
比較手段14とその比較結果が特定の状態を継続する時
間の長さの大小を識別する時間識別手段17とを設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電源に接続し
停電などによる電源電圧の異常低下などを検出するため
に用いられる停電検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば商用電源に接続される電源装置の
ように、交流電力を入力して直流などの必要な電力を生
成する電源装置においては、入力される交流電力の停電
などの際には規定の電力を出力できなくなるので、その
電源装置自体あるいはその電源装置に接続される負荷装
置を保護するために、入力電源電圧の異常低下を検出す
る必要があり、停電検出回路を備えている。
【0003】この種の停電検出回路は、従来より図6に
示すように構成されている。すなわち、交流電源51か
ら供給される交流電力は全波整流回路52で整流され、
電圧Vaとして出力される。電圧Vaは、図7に示すよ
うな全波整流波形になる。電圧Vaは、電圧比較回路5
6が扱う電圧のレベルに合わせるため、抵抗器53,5
4で構成される抵抗分圧回路によって分圧される。この
抵抗分圧回路が出力する電圧Vbの波形は、抵抗器54
に並列に接続されたコンデンサ55の平滑作用によって
脈流になる。すなわち、電圧Vbは多少変動するが直流
に近い信号になる。
【0004】電圧比較回路56は、電圧Vbを基準電圧
源57が出力する基準電圧Vrefと比較し、その結果
を2値信号として出力する。交流電源51の出力する交
流電圧のレベルが正常な場合には、図7に示すように、
常に電圧Vbが基準電圧Vrefよりも大きいので、電
圧比較回路56の出力は正常(停電の非検出)レベルに
なる。また、交流電源51の出力する交流電圧のレベル
が異常に低下すると、電圧Vbが徐々に低下し、電圧V
bが基準電圧Vrefよりも小さくなると電圧比較回路
56の出力が異常(停電を検出)レベルになる。従っ
て、停電の有無を示す信号を電圧比較回路56から出力
することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図6に示す従来の停電
検出回路においては、電圧比較回路56に入力される電
圧Vbは平滑された脈流であり、停電などによって電圧
Vaのレベルが異常に低下した場合であっても、電圧V
bのレベルはすぐには低下しない。すなわち、コンデン
サ55に蓄積された電荷が抵抗器54及びコンデンサ5
5の定数で定まる時定数に応じて比較的ゆっくりと放電
するので、電圧Vaが異常に低下してコンデンサ55に
流入する電荷がなくなっても、電圧Vbのレベルは時定
数に対応する傾きでゆっくりと低下する。そのため、停
電などの異常電圧低下が生じてから電圧比較回路56が
停電を検出するまでの間に時間遅れが発生する。
【0006】このような時間遅れは、保護回路の動作遅
れにつながり、故障の発生や異常動作の原因になる。従
って、停電検出回路における時間遅れはできるだけ短く
する必要がある。図6の停電検出回路においては、抵抗
器54の抵抗値を小さくすれば、コンデンサ55の放電
時定数が小さくなり、停電検出の時間遅れを改善でき
る。但し、その場合には抵抗器53の抵抗値も同時に小
さくする必要がある。抵抗器53,54の抵抗値を小さ
くすると、それらに流れる電流が増大するので、抵抗器
53,54の電力損失が増大する。無駄な電力消費を抑
制するために、抵抗器53,54の電力損失は、なるべ
く小さくするのが望ましい。
【0007】本発明は、上記のような停電検出回路にお
いて、停電などの異常電圧低下が生じてからそれを検出
するまでの時間遅れを短縮するとともに、無駄な電力消
費を抑制することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の停電検出回路
は、交流電圧を出力する電源に接続され、該電源から入
力される交流電圧の異常低下を検出する停電検出回路に
おいて、前記電源が出力する交流電圧を整流する整流手
段と、基準レベルを生成する基準レベル生成手段と、前
記整流手段が出力する信号の電圧に対応する入力レベル
と前記基準レベル生成手段が出力する基準レベルとの比
較を行って比較結果を出力するレベル比較手段と、前記
レベル比較手段が出力する信号に基づいて、前記レベル
比較手段の比較結果が特定の状態を継続する時間の長さ
の大小を識別する時間識別手段とを設けたことを特徴と
する。
【0009】請求項1においては、レベル比較手段に前
記整流手段から入力される信号のレベルが交流の波形に
対応して常時変動するため、レベル比較手段の比較結果
も常に変動する。また、交流波形の各繰り返し周期につ
いて、レベル比較手段の比較結果が第1の状態(例えば
整流波形のレベルが基準レベルより大きい)になる時間
の長さ及び第2の状態(例えば整流波形のレベルが基準
レベルより小さい)になる時間の長さは、交流電源から
供給される電圧が正常な場合と異常に低下した場合とで
大きく変化する。
【0010】そこで、時間識別手段は、前記レベル比較
手段が出力する信号に基づいて、前記レベル比較手段の
比較結果が特定の状態(第1の状態又は第2の状態)を
継続する時間の長さの大小を識別し、停電の有無を識別
する。請求項1においては、整流波形を平滑することな
くそのレベルをレベル比較手段で比較するので、交流電
源から供給される電圧に異常低下が生じると、直ちにそ
の影響がレベル比較手段の比較結果に反映される。その
ため、停電が生じてからそれを検出するまでの時間遅れ
を大幅に改善できる。
【0011】請求項2は、請求項1の停電検出回路にお
いて、前記整流手段の出力に複数の抵抗器で構成される
抵抗分圧回路を接続し、前記抵抗分圧回路の出力を前記
レベル比較手段の2つの入力の一方に接続したことを特
徴とする。請求項2においては、前記整流手段の出力す
る電圧のレベルが大きすぎる場合であっても、レベル比
較手段の入力レンジに合ったレベルの信号を前記抵抗分
圧回路で生成することができる。
【0012】請求項3は、請求項1の停電検出回路にお
いて、前記電源の出力と前記整流手段の入力との間に分
圧用コンデンサを接続し、前記整流手段の出力の端子間
に分圧用抵抗器を接続したことを特徴とする。請求項3
においては、前記整流手段の入力側に接続した分圧用コ
ンデンサと前記整流手段の出力側に接続した分圧用抵抗
器とで分圧回路を構成し、この分圧回路でレベル比較手
段の入力レンジに合ったレベルの信号を生成している。
コンデンサは電力を消費しないので、抵抗器だけで分圧
回路を構成する場合と比べて無駄な電力損失を低減でき
る。
【0013】請求項4は、請求項1の停電検出回路にお
いて、前記整流手段の出力と前記レベル比較手段の入力
との間をホトカップラを用いて接続し、前記整流手段と
前記レベル比較手段とを電気的に絶縁したことを特徴と
する。請求項4では、前記整流手段の出力と前記レベル
比較手段の入力との間で信号を伝達するためにホトカッ
プラを用い、電気的には前記整流手段の出力と前記レベ
ル比較手段の入力とを絶縁している。
【0014】様々な電源装置においては、整流回路とし
て倍電圧整流方式を採用したり、整流回路の出力ライン
上にトランジスタなどのインピーダンス要素が挿入され
ている場合がある。このような場合には、整流回路の出
力に停電検出回路を接続すると、停電検出回路の0V電
位が交流波形の0V電位からずれることになり、停電の
検出動作に支障をきたす。
【0015】請求項4においては、電気的には前記整流
手段の出力と前記レベル比較手段の入力とを分離してい
るため、停電検出回路のレベル比較手段の入力レベル
は、電源装置のライン上のインピーダンスなどの影響で
生じる電位変化とは無関係になる。従って、倍電圧整流
方式を採用した電源装置や、整流回路の出力ライン上に
トランジスタなどのインピーダンス要素が挿入されてい
る電源装置にこの停電検出回路を接続した場合であって
も、電源電圧が異常に低下した場合に停電を検出するこ
とができる。
【0016】請求項5は、請求項1の停電検出回路にお
いて、前記時間識別手段に、前記レベル比較手段の出力
に接続された時定数回路と、時間の閾値に対応する基準
電圧を生成する時間基準電圧生成手段と、前記時定数回
路の出力と前記時間基準電圧生成手段の基準電圧とを比
較する電圧比較手段とを設けたことを特徴とする。請求
項5においては、前記レベル比較手段の出力に接続され
た時定数回路の働きにより、前記レベル比較手段の比較
結果が特定の状態である時間の長さにほぼ比例した電圧
が生成される。電圧比較手段は、前記時定数回路の出力
と前記時間基準電圧生成手段の基準電圧とを比較するこ
とにより、前記レベル比較手段の比較結果が特定の状態
である時間の長さの大小、すなわち停電の有無を識別す
る。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明の停
電検出回路の1つの実施の形態について、図1及び図2
を参照して説明する。この形態は、請求項1,請求項2
及び請求項5に対応する。図1はこの形態の停電検出回
路の構成を示す電気回路図である。図2はこの形態の信
号波形を示すタイムチャートである。
【0018】この形態では、請求項1の電源,整流手
段,基準レベル生成手段,レベル比較手段及び時間識別
手段は、それぞれ交流電源11,全波整流回路12,基
準電圧源15,電圧比較回路14及び電圧比較回路17
として具体化されている。また、請求項2の抵抗分圧回
路は、抵抗分圧回路13に対応する。更に、請求項5の
時定数回路,時間基準電圧生成手段及び電圧比較手段
は、それぞれ時定数回路16,基準電圧源18及び電圧
比較回路17として具体化されている。
【0019】図1を参照すると、この停電検出回路に
は、交流電源11,全波整流回路12,抵抗分圧回路1
3,電圧比較回路14,基準電圧源15,時定数回路1
6,電圧比較回路17及び基準電圧源18が備わってい
る。
【0020】交流電源11は、例えば商用交流電源のよ
うに、正弦波の交流電力を出力する。交流電源11が出
力する交流電力は、全波整流回路12に入力される。全
波整流回路12は、例えば4つのダイオードをブリッジ
状に接続して構成することができる。全波整流回路12
が出力する電圧V1の波形は、図2に示すような全波整
流波形になる。
【0021】電圧V1のレベルが比較的小さい場合に
は、抵抗分圧回路13は不要になり、V1=V2として
電圧比較回路14に入力される。電圧V1のレベルが電
圧比較回路14の入力に印加するには大きすぎる場合に
は、全波整流回路12の出力と電圧比較回路14の入力
との間に抵抗分圧回路13を設けてある。電圧比較回路
14に入力される電圧V2の波形は、図2に示すように
電圧V1と相似形になり、レベルは電圧V1よりも小さ
くなる。電圧V1,V2のレベルの比率は、抵抗分圧回
路13を構成する抵抗器R1,R2の抵抗値の比率に応
じて定まる。
【0022】基準電圧源15は、直流の一定電圧を基準
電圧Vr1として出力する。基準電圧Vr1は、図2に
示すように正常時の電圧V2の波形のピークレベルより
も少し小さいレベルに定めてある。電圧比較回路14
は、入力される電圧V2を基準電圧Vr1と比較する。
電圧比較回路14は、比較結果に対応して出力のオン/
オフを行う。
【0023】電圧比較回路14の出力には、時定数回路
16及び電圧比較回路17が接続してある。電圧比較回
路14の出力がオフの場合、直流電源ラインVccから
抵抗器R3を介してコンデンサC1に電荷が徐々に蓄積
されるので、飽和するまでの間はコンデンサC1の端子
間に現れる電圧V3のレベルは、時間の経過とともに上
昇する。
【0024】また、電圧比較回路14の出力がオンにな
ると、コンデンサC1に蓄積された電荷は電圧比較回路
14の内部を通って一気に放電するため、電圧V3のレ
ベルは急激に0Vに低下する。基準電圧Vr1のレベル
は、正常時の電圧V2のピークレベルと0Vとの間にあ
るため、正常時には、図2に示すように電圧V2の波形
の1周期(交流波形の半波)につき2回、基準電圧Vr
1のレベルと電圧V2のレベルとが交差する。その度
に、電圧比較回路14の比較結果が切り替わり、電圧比
較回路14の出力のオン/オフが切り替わる。従って、
電圧比較回路14の出力に接続されたコンデンサC1の
充放電が繰り返されるので、電圧V3は図2に示すよう
に鋸歯状波のような波形になる。
【0025】波形の1周期の中で電圧V3が上昇する時
間Tの長さは、電圧V2のレベルの大小に応じて変化す
る。また、停電の発生などによって電圧V2が異常に低
下した場合には、電圧V2のピークレベルが基準電圧V
r1のレベルよりも小さくなるので、電圧比較回路14
はオフ状態を長時間維持する。その場合、図2に示すよ
うに電圧V3は飽和レベルに近づくまで上昇する。
【0026】基準電圧源18は、直流の一定電圧を基準
電圧Vr2として出力する。この基準電圧Vr2は、図
2に示すように正常時の電圧V3のピークレベルよりも
少し大きいレベルに定めてある。電圧比較回路17は、
電圧V3のレベルを基準電圧Vr2と比較し、その結果
を示す2値信号を電圧V4として出力する。正常時に
は、電圧V3が上昇する時間Tの長さが比較的短く、電
圧V3のレベルが基準電圧Vr2まで到達しないので、
電圧比較回路17の出力する電圧V4は高レベル(停電
の非検出状態)を維持する。
【0027】停電などによって電源電圧の異常低下が生
じると、電圧V3が上昇する時間Tの長さが長くなる。
この時間Tが基準電圧Vr2に対応する時間T1以上に
なると、電圧比較回路17の比較結果が切り替わり、電
圧比較回路17の出力する電圧V4は低レベル(停電検
出状態)になる。つまり、図1の停電検出回路は、電源
電圧に異常低下が生じると、交流波形の半周期程度の短
い時間でその異常を検出することができる。
【0028】なお、この形態では(V2<Vr1)の状
態になる時間Tの長さを識別するために電圧V3のレベ
ルと基準電圧Vr2とを比較しているが、例えばカウン
タなどのディジタル回路を用いて時間Tを直接測定して
もよい。その場合には、時定数回路16,電圧比較回路
17及び基準電圧源18は不要になる。 (第2の実施の形態)本発明の停電検出回路のもう1つ
の実施の形態について、図3及び図4を参照して説明す
る。この形態は請求項3に対応する。
【0029】図3はこの形態の停電検出回路の構成を示
す電気回路図である。図4はこの形態の信号の波形を示
すタイムチャートである。この形態は、第1の実施の形
態の変形例である。図3において、図1と対応する要素
は同一の符号を付けて示してある。第1の実施の形態と
同一の部分については、以下の説明を省略する。この形
態では、請求項3の分圧用コンデンサ及び分圧用抵抗器
は、それぞれコンデンサC1及び抵抗器R2に対応す
る。
【0030】図3の停電検出回路の構成は、電圧V2を
生成するための回路が変更された以外は図1の停電検出
回路と同一である。図3を参照すると、交流電源11の
出力と全波整流回路12の入力との間にコンデンサC2
が接続してある。また、全波整流回路12の出力の端子
間には抵抗器R2が接続してある。
【0031】コンデンサC2及び抵抗器R2は、分圧回
路を構成している。この分圧回路は、電圧比較回路14
に入力される電圧V2のレベルを、交流電源11が出力
する交流電力のレベル(電圧)に比べて小さくするため
に設けてある。コンデンサC2は電力を消費しないの
で、図3の回路では図1の抵抗分圧回路13における抵
抗器R1の電力消費に相当する無駄な電力消費を抑制す
ることができる。
【0032】交流電源11の出力に現れる交流電圧Va
c及び図3の電圧比較回路14に入力される電圧V2の
波形は、図4のようになる。すなわち、コンデンサC2
及び抵抗器R2による分圧によって、電圧V2のレベル
は交流電圧Vacに比べて十分に小さくなる。この分圧
回路の動作を確認するために、コンピュータを用いて回
路シミュレーションを実施した。このシミュレーション
では次のように条件を定めた。
【0033】 交流電圧Vacの実効値:60[V](ピーク電圧は約85[V]) コンデンサC2の容量 :1[nF] 抵抗器R2の抵抗値 :5.1[kΩ] シミュレーションの結果、上記の条件における電圧V2
のピーク電圧は2.5[V]であった。
【0034】(第3の実施の形態)本発明の停電検出回
路のもう1つの実施の形態について、図5を参照して説
明する。この形態は請求項4に対応する。この形態で
は、請求項4のホトカップラはホトカップラ19に対応
する。図5はこの形態の停電検出回路の構成を示す電気
回路図である。この形態は、第1の実施の形態の変形例
である。図5において、図1と対応する要素は同一の符
号を付けて示してある。第1の実施の形態と同一の部分
については、以下の説明を省略する。
【0035】様々な電源装置においては、整流回路とし
て倍電圧整流方式を採用したり、整流回路の出力ライン
上にトランジスタなどのインピーダンス要素が挿入され
ている場合がある。そのような場合には、停電検出回路
に入力する信号の0V電位と整流回路の0V電位との間
にずれが生じるので停電の検出動作に支障をきたすこと
になる。
【0036】図5の停電検出回路は、仮に整流回路とし
て倍電圧整流方式を採用したり、整流回路の出力ライン
上にトランジスタなどのインピーダンス要素が挿入され
ている場合であっても停電検出動作に問題が生じないよ
うに構成されている。図5を参照すると、全波整流回路
12の出力には、ホトカップラ19の発光ダイオードと
抵抗器R4との直列回路が接続されている。また、ホト
カップラ19のホトトランジスタと抵抗器R2との直列
回路の出力が電圧比較回路14の入力に接続されてい
る。
【0037】ホトカップラ19の発光ダイオードには、
全波整流回路12が出力する電圧V1(波形は図2と同
じ)の瞬時電圧に比例した電流が流れ、その電流に比例
した強度の光が発光される。従って、ホトカップラ19
のホトトランジスタには、電圧V1の瞬時電圧に比例し
た強度の光が入射し、その強度に比例する電流がホトト
ランジスタを通って抵抗器R2に流れる。
【0038】このため、抵抗器R2の端子間に現れる電
圧V2の波形は、図2の電圧V2と同等になる。従っ
て、図5の停電検出回路は、図1の停電検出回路と同様
に停電のような異常電圧低下を短時間で検出できる。図
5の停電検出回路においては、全波整流回路12の出力
側の回路と、電圧比較回路14の入力側の回路とが電気
的には分離されており、ホトカップラ19で光により信
号の伝達を行っている。このため、ホトカップラ19の
発光ダイオードと抵抗器R4との直列回路が接続される
回路の電位の違いは電圧V2とは無関係であり、電圧V
1の波形及び振幅のみが電圧V2に影響する。
【0039】このため、例えばホトカップラ19の発光
ダイオードと抵抗器R4との直列回路と全波整流回路1
2との間にトランジスタのようなインピーダンス要素を
挿入したり、全波整流回路12を倍電圧整流回路に置き
換えたとしても、この停電検出回路の動作には問題は生
じない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の停電検出
回路においては、整流波形を平滑することなくそのレベ
ルをレベル比較手段で比較するので、交流電源から供給
される電圧に異常低下が生じると、直ちにその影響がレ
ベル比較手段の比較結果に反映される。そのため、停電
が生じてからそれを検出するまでの時間遅れを大幅に改
善できる。しかも、分圧回路などに生じる無駄な電力消
費の増大を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の停電検出回路の構成を示す
電気回路図である。
【図2】第1の実施の形態の信号波形を示すタイムチャ
ートである。
【図3】第2の実施の形態の停電検出回路の構成を示す
電気回路図である。
【図4】第2の実施の形態の信号の波形を示すタイムチ
ャートである。
【図5】第3の実施の形態の停電検出回路の構成を示す
電気回路図である。
【図6】従来例の停電検出回路の構成を示す電気回路図
である。
【図7】従来例の停電検出回路の信号波形を示すタイム
チャートである。
【符号の説明】
11 交流電源 12 全波整流回路 13 抵抗分圧回路 14,17 電圧比較回路 15,18 基準電圧源 16 時定数回路 19 ホトカップラ 51 交流電源 52 全波整流回路 53,54 抵抗器 55 コンデンサ 56 電圧比較回路 57 基準電圧源 R1,R2,R3,R4 抵抗器 C1,C2 コンデンサ Vr1,Vr2,Vref 基準電圧

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電圧を出力する電源に接続され、該
    電源から入力される交流電圧の異常低下を検出する停電
    検出回路において、 前記電源が出力する交流電圧を整流する整流手段と、 基準レベルを生成する基準レベル生成手段と、 前記整流手段が出力する信号の電圧に対応する入力レベ
    ルと前記基準レベル生成手段が出力する基準レベルとの
    比較を行って比較結果を出力するレベル比較手段と、 前記レベル比較手段が出力する信号に基づいて、前記レ
    ベル比較手段の比較結果が特定の状態を継続する時間の
    長さの大小を識別する時間識別手段とを設けたことを特
    徴とする停電検出回路。
  2. 【請求項2】 請求項1の停電検出回路において、前記
    整流手段の出力に複数の抵抗器で構成される抵抗分圧回
    路を接続し、前記抵抗分圧回路の出力を前記レベル比較
    手段の2つの入力の一方に接続したことを特徴とする停
    電検出回路。
  3. 【請求項3】 請求項1の停電検出回路において、前記
    電源の出力と前記整流手段の入力との間に分圧用コンデ
    ンサを接続し、前記整流手段の出力の端子間に分圧用抵
    抗器を接続したことを特徴とする停電検出回路。
  4. 【請求項4】 請求項1の停電検出回路において、前記
    整流手段の出力と前記レベル比較手段の入力との間をホ
    トカップラを用いて接続し、前記整流手段と前記レベル
    比較手段とを電気的に絶縁したことを特徴とする停電検
    出回路。
  5. 【請求項5】 請求項1の停電検出回路において、前記
    時間識別手段に、 前記レベル比較手段の出力に接続された時定数回路と、 時間の閾値に対応する基準電圧を生成する時間基準電圧
    生成手段と、 前記時定数回路の出力と前記時間基準電圧生成手段の基
    準電圧とを比較する電圧比較手段とを設けたことを特徴
    とする停電検出回路。
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