JP2001264320A - 尿検査装置 - Google Patents

尿検査装置

Info

Publication number
JP2001264320A
JP2001264320A JP2000076177A JP2000076177A JP2001264320A JP 2001264320 A JP2001264320 A JP 2001264320A JP 2000076177 A JP2000076177 A JP 2000076177A JP 2000076177 A JP2000076177 A JP 2000076177A JP 2001264320 A JP2001264320 A JP 2001264320A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
urine
display
average value
sensor
subject
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000076177A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirohisa Imai
博久 今井
Tadashi Miki
匡 三木
Sanenori Ueda
実紀 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2000076177A priority Critical patent/JP2001264320A/ja
Publication of JP2001264320A publication Critical patent/JP2001264320A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 便器で排尿の際に自動的に尿に含まれる特定
成分の濃度を測定する尿検査装置において、簡易な構成
の表示器により被験者に測定結果と変化のトレンドを知
らせる。 【解決手段】 センサ1は尿に含有される特定の成分の
濃度に相関を持った出力信号を発生し、信号処理手段8
がその信号を基に特定の尿成分の濃度を演算し、演算結
果を記憶手段9が記憶し、平均値算出手段12がこの記
憶値の平均値を算出する。そして表示手段6が尿成分濃
度の最新測定値および平均値を表示するので被験者は特
定の尿成分濃度の最新測定値と平均値の両方を知ること
ができ、それらの大小関係を比較することで、トレンド
を知ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人から便器に放出さ
れる尿を検査する尿検査装置に関し、特に尿に含まれる
特定成分の濃度を測定し、その測定したデータを処理し
て表示する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】尿は個人の健康状態に関する重要な情報
源であり、尿成分を定量分析することで各種の機能障害
を検査することができる。そこで、個人が日常的に排尿
する際に、その尿を分析することで機能障害を早期に発
見するために、家庭や職場の便器に尿成分を分析する機
能を付加する提案が従来よりなされている。
【0003】例えば、特開昭60−85133号、特開
平7−198677号、特開平10−170512号公
報等において、センサを駆動して便器内に露出させ、個
人から放出される尿を受け電気的信号処理して尿に含ま
れる特定成分の濃度を報知する尿検査装置が提案されて
いる。
【0004】健康管理のためには、尿に含まれる特定成
分の濃度と同様にその濃度の変化のトレンドも重要な情
報である。例えば尿に含まれる糖濃度の場合には100
mg/dl以下であれば陰性、150mg/dl以上であれば陽
性、100〜150mg/dlの範囲は疑陽性と判定するも
のであるが、図7に示すように測定された糖濃度aとb
はほぼ同じ濃度であってもAのように下降傾向で測定さ
れた濃度aとBのように上昇傾向で測定された濃度bで
は判断が変わってくる。
【0005】即ち、同じ濃度であっても、aの場合には
その生活習慣を継続することで陰性になることが推測で
きるが、bの場合にはその生活習慣を改善しないと陽性
になることが推測される。このように健康管理のために
は尿に含まれる特定成分の濃度と同時にその変化のトレ
ンドが重要な情報であり、両方を被験者に知らせること
が尿検査装置に求められる機能である。
【0006】そのために、例えば特開平10−1705
12号公報に示される尿検査装置においてはグラフ表示
する構成が提案されている。また、特開平11−326
317号公報には、センサを備えた便器に装着するユニ
ットからデータを送信し、別ユニットにてデータ分析し
トレンドを表示もしくは印刷する方式が提案されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の尿検査装置はそれぞれに課題がある。特開平10−1
70512号公報に示される構成の場合、グラフにより
トレンドを読み取るには、表示器はある程度の大きさが
必要である。一般に家庭の便所空間というものは決して
広いものではなく、便器の周囲に大きな面積はない。従
って便器に装着する形式の尿検査装置に大きい表示器を
備えることは困難である。
【0008】また、特開平11−326317号公報に
示される構成の場合でも、別ユニットを便所空間内に設
けるとすれば、前記した同様の課題があり、狭い便所空
間内においては別ユニットと言えども大きくはできな
い。
【0009】また別ユニットを便所空間外、例えば居間
などに備えた場合には、大きさの問題は解消でき、グラ
フを表示したり印刷するなどして被験者にトレンドを報
知することは可能となる。しかし、排尿時すぐに被験者
に測定結果とトレンドを報知することができなくなり、
被験者は排尿後、別ユニットの設置場所まで移動しなけ
ればトレンドを知ることができず使い勝手が良くない。
【0010】本発明は上記課題を解決すること、即ち、
便器で排尿の際に自動的に尿に含まれる特定成分の濃度
を測定する尿検査装置において、簡易な構成の表示器に
より被験者に測定結果と変化のトレンドを知らせること
を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、尿に含有される特定の成分の濃度に相関を
持った出力信号を発生するセンサと、前記センサの信号
より特定の尿成分濃度を演算処理する信号処理手段と、
前記信号処理手段の演算結果を所定回数記憶する記憶手
段と、前記記憶手段の記憶値の平均値を算出する平均値
算出手段と、前記信号処理手段で演算された尿成分濃度
および前記平均値算出手段で算出された平均値を表示す
る表示手段を備えた構成とした。
【0012】上記発明によれば、センサは尿に含有され
る特定の成分の濃度に相関を持った出力信号を発生し、
信号処理手段がその信号を基に特定の尿成分の濃度を演
算し、演算結果を記憶手段が記憶し、平均値算出手段が
この記憶値の平均値を算出する。そして表示手段が尿成
分濃度の最新測定値および平均値を表示するので被験者
は特定の尿成分濃度の最新測定値と平均値の両方を知る
ことができ、それらの大小関係を比較することで、例え
ば最新測定値が平均値より大であれば上昇傾向、小であ
れば下降傾向等を知ることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1にかかる尿検査
装置は、尿に含有される特定の成分の濃度に相関を持っ
た出力信号を発生するセンサと、前記センサの信号より
特定の尿成分濃度を演算処理する信号処理手段と、前記
信号処理手段の演算結果を所定回数記憶する記憶手段
と、前記記憶手段の記憶値の平均値を算出する平均値算
出手段と、前記信号処理手段で演算された尿成分濃度お
よび前記平均値算出手段で算出された平均値を表示する
表示手段を備えたものである。
【0014】そして、センサは尿に含有される特定の成
分の濃度に相関を持った出力信号を発生し、信号処理手
段がその信号を基に特定の尿成分の濃度を演算し、演算
結果を記憶手段が記憶し、平均値算出手段がこの記憶値
の平均値を算出する。そして表示手段が尿成分濃度の最
新測定値および平均値を表示するので被験者は特定の尿
成分濃度の最新測定値と平均値の両方を知ることがで
き、それらの大小関係を比較することで、例えば最新測
定値が平均値より大であれば上昇傾向、小であれば下降
傾向等を知ることが可能となる。
【0015】本発明の請求項2にかかる尿検査装置は、
表示手段は尿成分濃度を数字で表示する1組の数字表示
器と、前記数字表示器での表示モードを示すモード表示
器を有し、前記数字表示器により表示する尿成分濃度を
信号処理手段で演算された最新測定結果と平均値算出手
段で算出された平均値とに切換える信号を前記数字表示
器および前記前記モード表示器に出力する表示切換器を
備えたものである。
【0016】そして、数字表示器は表示切換器の出力に
基づき、信号処理手段で演算された最新の濃度と平均値
算出手段で算出された濃度の平均値のいずれかを切換え
表示し、またモード表示器が数字表示器の表示内容が最
新の濃度であるか平均値であるかを表示するので、数字
表示器は1個で済み、限られた面積の中では大きく表示
することが可能となる。
【0017】本発明の請求項3にかかる尿検査装置は、
表示切換器は所定時間をカウントするタイマーを有し、
数字表示器により表示する尿成分濃度を前記タイマーか
らの信号を基に所定時間毎に信号処理手段で演算された
最新測定結果と平均値算出手段で算出された平均値に切
換えるものである。
【0018】そして、所定時間をカウントするタイマー
の信号を基に表示切換器が数字表示器に表示する内容を
最新の濃度と平均値の濃度に切換えるので1個の数字表
示器で両方の濃度を表示でき、限られた面積の中では大
きく表示することが可能となる。
【0019】本発明の請求項4にかかる尿検査装置は、
数字表示器による表示内容を被験者が選択する選択手段
を有し、表示切換器は前記選択手段からの信号により信
号処理手段で演算された最新測定結果と平均値算出手段
で算出された平均値に切換えるものである。
【0020】そして、被験者が選択する選択手段の信号
を基に表示切換器が数字表示器に表示する内容を最新の
濃度と平均値の濃度に切換えるので1個の数字表示器で
両方の濃度を表示でき、限られた面積の中では大きく表
示することが可能となる。
【0021】本発明の請求項5にかかる尿検査装置は、
被験者を特定する被験者特定手段を有し、記憶手段は前
記被験者特定手段により特定された被験者情報を尿成分
濃度と合わせて記憶し、平均値算出手段は前記記憶手段
の記憶値のうち前記被験者特定手段により特定された被
験者の尿成分濃度のみを抽出して平均値を算出するもの
である。
【0022】そして、被験者特定手段が被験者を特定
し、記憶手段は特定された被験者情報を尿成分濃度と合
わせて記憶し、平均値算出手段は記憶手段の記憶値のう
ち被験者特定手段により特定された被験者の尿成分濃度
のみを抽出して平均値を算出するので、1台の尿検査装
置を複数の人が使用しても各個人別に平均値を算出する
ことができる。
【0023】本発明の請求項6にかかる尿検査装置は、
便器に装着したケースを有し、前記ケースにセンサと信
号処理手段と記憶手段と平均値算出手段と表示手段を備
えたものである。
【0024】そして、便器に装着したケースにセンサと
信号処理手段と記憶手段と平均値算出手段と表示手段を
備えているので、便器の近くで表示を見ることができ、
被験者は排尿後すぐに測定結果を知ることができ、また
平均値も知ることができてトレンドを知ることができ
る。
【0025】本発明の請求項7にかかる尿検査装置は、
ケースはセンサを移動させるセンサ駆動手段と、非測定
時に前記センサに接触させておく保存液を収容する保存
液容器を内部に備え前記センサ駆動手段は前記センサを
測定時には便器ボウル内へ移動させ非測定時には前記保
存液容器に収納させるよう移動させるものである。
【0026】そして、センサを移動させるセンサ駆動手
段と保存液容器をケース内部に備え、センサ駆動手段に
より測定時にはセンサを便器ボウル内へ、非測定時には
保存液容器内へ収納するよう移動させるので簡易な構成
で自動で特定の尿成分を測定でき、またセンサを繰り返
し使用することができる。
【0027】本発明の請求項8にかかる尿検査装置は、
センサは絶縁基板上に過酸化水素電極を形成し、この過
酸化水素電極をコーティング・加熱により形成した高分
子膜で被覆し、この高分子膜状に固定化酵素膜を設けて
なるプレーナ型酵素センサである。
【0028】そして、センサが過酸化水素電極上の高分
子膜がコーティング・加熱により形成されているため、
過酸化水素の透過性を維持しつつ電極妨害物質の透過を
制限でき、センサが便器ボウル内で排尿者の尿滴を直接
受けても高い信頼性で測定することができ、構成を簡易
にする事が可能となる。
【0029】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の実施例1を図1
〜図5を参照しながら説明する。図1は本発明の実施例
を示す尿検査装置の操作、表示を示すブロック図であ
る。図1において1はプレーナ型酵素センサ(以下セン
サと称する)で、尿に含有される特定の成分として糖濃
度に相関を持った電気的信号を出力するものである。2
はセンサ1を駆動するセンサ駆動手段、3はセンサ駆動
手段2を制御する制御手段であり、制御手段3の制御に
より、測定時にはセンサ1に被験者の排尿が掛かるよう
センサ1を便器ボウル内に移動させ、また非測定時には
便器ボウル外の保存液容器に収納するよう移動させる。
【0030】4は本実施例の尿検査装置の操作・表示部
であり、測定スイッチ5、表示手段6、被験者特定手段
7を含む構成としている。被験者は測定スイッチ5を押
すことにより、制御手段3がセンサ駆動手段2を制御し
て、センサ1は便器ボウル内に露出する。ここで被験者
は排尿しセンサ1に尿が掛かるとその電気的信号出力を
信号処理手段8が信号処理して被験者の尿に含まれる糖
濃度を演算する。
【0031】9は記憶手段であり、信号処理手段8によ
り演算された尿の糖濃度を所定個数記憶するものであ
る。ここで同一の尿検査装置を複数の被験者が使用する
場合があるので、被験者のコードを糖濃度と併せて記憶
する。その被験者のコードを決めるのが被験者特定手段
7である。
【0032】被験者特定手段7は被験者選択スイッチ1
0と被験者表示器11より成る。被験者選択スイッチ1
0の左向きスイッチを押すごとに被験者表示器11は
3、2、1、0の順に点灯する。また被験者選択スイッ
チの右向きスイッチを押すごとに被験者表示器11は
0、1、2、3と順に点灯する。この点灯している場所
に対応する数値が被験者のコードである。即ち、同一の
尿検査装置を使用する被験者ごとに予め被験者コードを
0〜3の数値で決めておき、被験者は測定スイッチ5を
押して尿検査する前に、被験者表示器11を見ながら被
験者選択スイッチ10を操作して自身の被験者コードを
特定する。12は平均値算出手段であり、被験者特定手
段7により特定された被験者のコードと併せて記憶され
ている糖濃度を記憶手段9から抽出し、その平均値を算
出する。
【0033】13は表示切換器であり、表示手段6で表
示する内容を信号処理手段8により演算された最新の被
験者の糖濃度かまたは平均値算出手段で算出された平均
値かに切換えるものであり、それを一定時間(例えば1
秒)毎に交互に切換えるためにタイマー14を含んでい
る。
【0034】表示手段6は1組の数字表示器15と、数
字表示器15での表示内容が最新の測定した糖濃度を表
示するモードになっているのか平均値を表示するモード
になっているのかを示すモード表示器16より成る。モ
ード表示器16は平均値を表示するときに点灯し、最新
の測定した糖濃度を表示するときには消灯している。
【0035】この構成により被験者は最新の測定した糖
濃度と過去からの平均値を交互に確認することができ
る。そして、最新の糖濃度が平均値より高ければ上昇傾
向、低ければ下降傾向といった変化のトレンドを知るこ
とができ、最新の糖濃度だけでなく生活習慣の改善に対
する注意もより的確に判断することができる。
【0036】図2にセンサ1を測定時に便器ボウル内に
露出させ、非測定時には保存液容器に収納するセンサ駆
動手段2、制御手段3を含む、測定、洗浄、保存を自動
化する構成を示す。
【0037】図2において1はセンサ、17はセンサ保
持部で硬質の材料によりセンサ1を保持している。セン
サ1およびセンサ保持部17は軟質の材料より成るセン
サアーム18を介して軟質の材料より成るラック19に
接続している。このラック19にはピニオン20が噛み
合うように設けられ、ピニオン20はセンサ駆動手段で
あるモータ2の回転軸で回転する。また21はラックガ
イドで断面コの字型に形成した硬質の材料より成りラッ
ク19に接するように設けている。この構成でモータ2
が回転することにより、ラック19、センサアーム18
を介してセンサ保持部17およびセンサ1が図1の矢印
Aの方向で移動する。22は滑車でセンサアーム18が
円滑に移動できるように配置している。ここでモータ2
は一般周知のステッピングモータとすることにより移動
方向、移動量を適切に制御することができる。
【0038】23はガイド切換手段であり、図1の矢印
Bの方向に移動する。移動はソレノイドやモータ等(図
示せず)により行うものである。そしてガイド切換手段
23が図1に示す状態にあるときにモータ2を時計方向
に回転すれば、センサ1およびセンサアーム18はガイ
ド切換手段23から検尿ガイド24に入っていく。そし
て、検尿ガイド24により導かれるセンサ1およびセン
サアーム18は、便器ボウル内へと露出してセンサ1は
採尿位置へと進出する。またガイド切換手段23が図1
に示す位置より左側に移動したときには、モータ2を時
計方向に回転すれば、センサ1およびセンサアーム18
はガイド切換手段23から保存ガイド25に入ってい
く。保存ガイド25はセンサ1を保存液に導くためのも
のであり、センサ1は保存ガイド25の開口部26より
保存液へ進出する。
【0039】図2においての破線Cにおける側面断面図
を図3に示す。保存ガイド25は湾曲して下方に向か
い、開口部26で保存液容器27と連結している。即
ち、センサ1およびセンサアーム18が保存ガイド25
から進出してくると、下方に向かい開口部26から保存
液容器27へと進出して、センサ1は保存液容器27に
収容されている保存液28と接触できる。保存液容器2
7には、保存ガイドと連結する部分にネジ部29を設け
ていて、対応するネジ部を持つ着脱部材30により、容
易に着脱可能としている。これは長期間の放置により保
存液が劣化した場合に交換を容易に行えるようにするた
めである。
【0040】図2において、31は洗浄ノズルで電磁弁
32を介して水道に接続されている。電磁弁32が開放
したときには水道水が洗浄ノズル31から流れ出す。3
3はモータ2、ラックガイド21、滑車22、ガイド切
換手段23、検尿ガイド24、保存ガイド25、保存液
容器27、洗浄ノズル31、電磁弁32を固定する基板
であり板金により構成している。基板33は折り曲げる
ことにより、2カ所の便器取付部34、35を備えてい
る。便器取付部34、35は便器のリムに載せ挟んで固
定するものである。一方の便器取付部34を構成するた
めに折り曲げたためにできる孔36には保存ガイド25
を設けていて、下方に湾曲した保存ガイド25が貫通し
て保存液容器27を連結している。したがって、保存ガ
イド25を下方に湾曲させることが可能であり、また保
存液容器の容積を十分大きくとれる構成としている。
【0041】また、基板33のもう一方の便器取付部3
5を構成する折り曲げのためにできる孔37は洗浄配管
出口で洗浄ノズル31、電磁弁32、を介した洗浄配管
が基板33から離れ図示しない水道と接続するための出
口である。
【0042】また、3は制御手段であり、センサ駆動手
段であるモータ2を制御するほか、ガイド切換手段2
3、電磁弁32の駆動を制御するものである。
【0043】図4に、以上説明した各部品をケースに入
れて便器に取り付けた状態を斜視図で示す。即ち、38
はケースでモータ2や保存液容器27、基板33などの
部品と、制御手段3、信号処理手段8、記憶手段9、平
均値算出手段12、表示切換器13を備えた電気回路を
収納していて、上面には表示手段6を含む操作表示部4
を設けている。そして便器取付部34、35で便器39
のリム側部に取り付けている。図は便座40を立てた状
態、またセンサ1を便器39のボウル内に露出した状態
を示している。
【0044】一般に男性は立位姿勢で便座40を立てて
排尿する。この場合、センサ1の場所と放尿曲線を視認
できるので、センサ1がどの場所にあっても尿を命中さ
せることは容易である。一方、一般に女性は便座40を
倒し着座姿勢で排尿する。この場合、センサ1の場所や
放尿曲線が見えない。したがって、女性が着座姿勢で排
尿したときに自然にセンサに尿が命中するような場所に
センサ1を突出させることが望ましく、便器の中央より
やや後方に位置するように突出させている。
【0045】このように便器に掛けてケース38を固定
するようにしていて、またこのケース38の内部に各種
構成部品を収納しているので便器、便座の形状によらず
家庭で一般に使用さている便器に装着できる。また上面
に表示手段を設けていて、その表示手段で最新の測定し
た糖濃度と平均値を切り換え表示するので、ケースより
大きく場所を採ることはなく、限られた面積に納めるこ
とができる。
【0046】プレーナ型酵素センサ1の構成を図5の断
面図に基づき説明する。これは特開平304330号公
報に開示されているものであり、、ポリイミドフィルム
(PIフィルム)41と、過酸化水素電極としての一対
の金属電極42と、2層から成る高分子膜43と、2層
から成る固定化酵素膜44と、高分子接着剤膜45と、
高分子膜46で被覆されたポリカーボネイト膜(PC
膜)47とから成る。
【0047】PIフィルム41上に形成される一対の金
属電極42は、酵素膜44における酵素反応に伴う酸素
や過酸化水素の増減を酸化電流変化として捕らえるもの
である。この金属電極42上に形成される高分子膜43
は、金属電極42をコーティングして更に加熱すること
により形成したものである。この加熱処理により、コー
ティングのみの場合に比べて過酸化水素の透過性を維持
しつつ電極妨害物質の透過を十分に制限でき、材料が本
来持つ特性が向上する。そのため、センサ1に直接尿が
接触しても尿成分を分析することができる。
【0048】高分子膜43上に形成される固定化酵素膜
44として、グルコース酸化酵素を使用する。この場合
は酵素反応が、 Glucose+O2→グルコン酸+H22 となり、グルコースの分解に伴って、酸素が消費されて
過酸化水素が発生すると共に、グルコン酸が発生する。
【0049】ここで発生した過酸化水素は金属電極42
の触媒作用により電子を放出しながら水と酸素に分解さ
れる。この放出された電子を電流として測定することに
より、排尿中の糖濃度を測定することができる。
【0050】(実施例2)図6に実施例2における操作
表示部4と表示切換器13の構成を示す。本実施例にお
いて前記実施例1と同様の機能を有する構成要素には同
一符号を付し、説明を省略する。
【0051】図6において、48は数字表示器15で表
示する表示内容を、最新の測定した糖濃度か平均値かを
被験者が選択する選択手段である。選択手段48はスイ
ッチより成るものである。被験者が選択手段48を押す
ごとに表示切換器13は数字表示器15とモード表示器
16に信号出力し、最新の測定した糖濃度と平均値を交
互に切り換えるものである。
【0052】この場合、被験者の意志により数字表示器
15での表示内容を切換えるので、一方を重視したい被
験者に対してもその要望に応えることができると共に、
周期的に表示が切換わることを嫌う被験者に対しても好
まれるものである。以上の実施例において、被験者特定
手段7を被験者選択スイッチ10と被験者表示器11に
よる構成で説明したが、本発明を拘束するものではな
い。例えば選択すべき人数分のスイッチを有する構成と
しても良く、また、被験者にIDカードなど被験者コー
ドを記憶した記憶媒体を持たせ、それを読みとるような
方法もあり、更には測定スイッチ5に接触する指紋を検
出するなど、被験者の無意識のうちに特定する方法もあ
る。また、以上の実施例ではセンサにより尿に含有され
る糖濃度を測定する例を示したが、糖以外にも蛋白、ウ
ロビリなど尿に含有される濃度により健康状態を把握す
ることのできる成分の測定にも有効である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明の尿検査装置
は以下の効果を有する。
【0054】本発明の請求項1にかかる尿検査装置によ
れば、センサは尿に含有される特定の成分の濃度に相関
を持った出力信号を発生し、信号処理手段がその信号を
基に特定の尿成分の濃度を演算し、演算結果を記憶手段
が記憶し、平均値算出手段がこの記憶値の平均値を算出
し、表示手段が尿成分濃度の最新測定値および平均値を
表示するので被験者は特定の尿成分濃度の最新測定値と
平均値の両方を知ることができる。そしてそれらの大小
関係を比較することで、例えば最新測定値が平均値より
大であれば上昇傾向、小であれば下降傾向、ほぼ等しけ
れば安定傾向等のトレンドを知ることが可能となる。
【0055】本発明の請求項2にかかる尿検査装置によ
れば、数字表示器は表示切換器の出力に基づき、信号処
理手段で演算された最新の濃度と平均値算出手段で算出
された濃度の平均値のいずれかを切換え表示し、またモ
ード表示器が数字表示器の表示内容が最新の濃度である
か平均値であるかを表示するので、1組の数字表示器で
最新の濃度と平均値の両方の表示が可能であり、限られ
た面積の中では大きく数字を表示することが可能とな
り、被験者にとっては見やすく使い勝手が向上する。
【0056】本発明の請求項3にかかる尿検査装置によ
れば、所定時間をカウントするタイマーの信号を基に表
示切換器が数字表示器に表示する内容を最新の濃度と平
均値の濃度に切換えるので1組の数字表示器で両方の濃
度を表示でき、限られた面積の中では大きく数字を表示
することが可能となり、被験者にとっては見やすく使い
勝手が向上する。
【0057】本発明の請求項4にかかる尿検査装置によ
れば、被験者が選択する選択手段の信号を基に表示切換
器が数字表示器に表示する内容を最新の濃度と平均値の
濃度に切換えるので1個の数字表示器で両方の濃度を表
示でき、限られた面積の中では大きく数字を表示するこ
とが可能となり、被験者にとっては見やすく使い勝手が
向上する。
【0058】本発明の請求項5にかかる尿検査装置によ
れば、被験者特定手段が被験者を特定し、記憶手段は特
定された被験者情報を尿成分濃度と合わせて記憶し、平
均値算出手段は記憶手段の記憶値のうち被験者特定手段
により特定された被験者の尿成分濃度のみを抽出して平
均値を算出するので、1台の尿検査装置を複数の人が使
用しても各個人別に平均値を算出することができ、使い
勝手が向上する。
【0059】本発明の請求項6にかかる尿検査装置によ
れば、便器に装着したケースにセンサと信号処理手段と
記憶手段と平均値算出手段と表示手段を備えているの
で、便器の近くで表示を見ることができ、被験者は排尿
後すぐに測定結果を知ることができ、また平均値も知る
ことができてトレンドを知ることができる。
【0060】本発明の請求項7にかかる尿検査装置によ
れば、センサを移動させるセンサ駆動手段と保存液容器
をケース内部に備え、センサ駆動手段により測定時には
センサを便器ボウル内へ、非測定時には保存液容器内へ
収納するよう移動させるので簡易な構成で自動で特定の
尿成分を測定でき、またセンサを繰り返し使用すること
ができ、使い勝手が向上する。
【0061】本発明の請求項8にかかる尿検査装置によ
れば、センサが過酸化水素電極上の高分子膜がコーティ
ング・加熱により形成されているため、過酸化水素の透
過性を維持しつつ電極妨害物質の透過を制限でき、セン
サが便器ボウル内で排尿者の尿滴を直接受けても高い信
頼性で測定することができ、構成を簡易にする事が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における尿検査装置のブロッ
ク図
【図2】同尿検査装置のセンサ駆動手段の平面構成図
【図3】同尿検査装置の要部断面図
【図4】同尿検査装置を便器に取り付けた状態を示す斜
視図
【図5】同尿検査装置のセンサ断面図
【図6】本発明の実施例2における尿検査装置のブロッ
ク図
【図7】従来例の課題を説明する尿中糖濃度の変化特性
【符号の説明】
1 センサ 2 センサ駆動手段 6 表示手段 7 被験者特定手段 8 信号処理手段 9 記憶手段 12 平均値算出手段 13 表示切換器 14 タイマー 15 数字表示器 16 モード表示器 27 保存液容器 38 ケース 41 絶縁基板 42 過酸化水素電極 43 高分子膜 44 固定化酵素膜 48 選択手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 35/00 G01N 27/30 353J // C12M 1/40 353B 27/46 338 (72)発明者 上田 実紀 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2D038 ZA03 2G045 AA16 AA36 CB03 FB01 FB05 GC30 HA06 HA14 JA01 JA04 JA07 JA10 2G058 AA09 BB11 CA04 CA05 FB01 GA11 GD00 GD06 GE04 4B029 AA07 BB16 CC03 FA12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】尿に含有される特定の成分の濃度に相関を
    持った出力信号を発生するセンサと、前記センサの信号
    より特定の尿成分濃度を演算処理する信号処理手段と、
    前記信号処理手段の演算結果を所定回数記憶する記憶手
    段と、前記記憶手段の記憶値の平均値を算出する平均値
    算出手段と、前記信号処理手段で演算された尿成分濃度
    および前記平均値算出手段で算出された平均値を表示す
    る表示手段を備えた尿検査装置。
  2. 【請求項2】表示手段は尿成分濃度を数字で表示する1
    組の数字表示器と、前記数字表示器での表示モードを示
    すモード表示器を有し、前記数字表示器により表示する
    尿成分濃度を信号処理手段で演算された最新測定結果と
    平均値算出手段で算出された平均値とに切換える信号を
    前記数字表示器および前記前記モード表示器に出力する
    表示切換器を備えた請求項1記載の尿検査装置。
  3. 【請求項3】表示切換器は所定時間をカウントするタイ
    マーを有し、数字表示器により表示する尿成分濃度を前
    記タイマーからの信号を基に所定時間毎に信号処理手段
    で演算された最新測定結果と平均値算出手段で算出され
    た平均値に切換える請求項2記載の尿検査装置。
  4. 【請求項4】数字表示器による表示内容を被験者が選択
    する選択手段を有し、表示切換器は前記選択手段からの
    信号により信号処理手段で演算された最新測定結果と平
    均値算出手段で算出された平均値に切換える請求項2記
    載の尿検査装置。
  5. 【請求項5】被験者を特定する被験者特定手段を有し、
    記憶手段は前記被験者特定手段により特定された被験者
    情報を尿成分濃度と合わせて記憶し、平均値算出手段は
    前記記憶手段の記憶値のうち前記被験者特定手段により
    特定された被験者の尿成分濃度のみを抽出して平均値を
    算出する請求項1記載の尿検査装置。
  6. 【請求項6】便器に装着したケースを有し、前記ケース
    にセンサと信号処理手段と記憶手段と平均値算出手段と
    表示手段を備えた請求項1記載の尿検査装置。
  7. 【請求項7】ケースはセンサを移動させるセンサ駆動手
    段と、非測定時に前記センサに接触させておく保存液を
    収容する保存液容器を内部に備え前記センサ駆動手段は
    前記センサを測定時には便器ボウル内へ移動させ非測定
    時には前記保存液容器に収納させるよう移動させる請求
    項6記載の尿検査装置
  8. 【請求項8】センサは絶縁基板上に過酸化水素電極を形
    成し、この過酸化水素電極をコーティング・加熱により
    形成した高分子膜で被覆し、この高分子膜状に固定化酵
    素膜を設けてなるプレーナ型酵素センサである請求項1
    〜7のいずれか1項に記載の尿検査装置。
JP2000076177A 2000-03-17 2000-03-17 尿検査装置 Pending JP2001264320A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000076177A JP2001264320A (ja) 2000-03-17 2000-03-17 尿検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000076177A JP2001264320A (ja) 2000-03-17 2000-03-17 尿検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001264320A true JP2001264320A (ja) 2001-09-26

Family

ID=18593952

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000076177A Pending JP2001264320A (ja) 2000-03-17 2000-03-17 尿検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001264320A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010107478A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Sysmex Corp 検体分析装置、検体分析装置における試薬情報の表示方法およびコンピュータプログラム
JP2014153243A (ja) * 2013-02-12 2014-08-25 Tanita Corp バイオセンサおよびこれを用いた測定方法
CN105699448A (zh) * 2016-01-14 2016-06-22 京东方科技集团股份有限公司 一种尿液检测方法及尿液检测装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010107478A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Sysmex Corp 検体分析装置、検体分析装置における試薬情報の表示方法およびコンピュータプログラム
JP2014153243A (ja) * 2013-02-12 2014-08-25 Tanita Corp バイオセンサおよびこれを用いた測定方法
CN105699448A (zh) * 2016-01-14 2016-06-22 京东方科技集团股份有限公司 一种尿液检测方法及尿液检测装置
CN105699448B (zh) * 2016-01-14 2018-02-06 京东方科技集团股份有限公司 一种尿液检测方法及尿液检测装置
US10261070B2 (en) 2016-01-14 2019-04-16 Boe Technology Group Co., Ltd. Urine detection method and urine detection device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3982133B2 (ja) バイオセンサを用いた測定装置並びにそれに使用されるバイオセンサおよび専用標準液
JP3850757B2 (ja) 試験センサ用の充填不足検出システム
KR100754237B1 (ko) 조합된 랜셋 및 전기화학 분석물 시험 장치
JP2004033759A (ja) 試験片容器システム
EP1065501A1 (en) Blood measuring instrument
TW200404514A (en) Physiological sample collection devices and methods of using the same
JP5834319B2 (ja) 酸化還元電位を測定するための装置
EP1078258A1 (en) Method and device for predicting physiological values
JP2001153839A (ja) サンプルの弁別方法
TW200402533A (en) Test strip containers and methods of using the same
JP2007155732A (ja) 分析システムの情報片を可聴出力するための方法
KR20060082852A (ko) 생리적 분석물의 모니터링용 마이크로 프로세서, 장치, 및방법
EP1475034B1 (en) Blood glucose meter
KR20140040171A (ko) 분석물 검사 스트립을 위한 피크 오프셋 보정
JP3252179B2 (ja) 酵素センサ
JP6454836B1 (ja) 唾液orp測定装置及び使用方法
JP2001264320A (ja) 尿検査装置
JP3874069B2 (ja) 携帯型尿成分測定センサ及び該携帯型尿成分測定センサの使用方法
JP2001264321A (ja) 尿検査装置
JPH085631A (ja) 尿検査用便器およびその便器を用いた尿成分データの検出装置
JP2002005928A (ja) 尿検査装置
JP2009250799A (ja) 健康状態測定装置および健康状態測定方法
JP2002005927A (ja) 尿検査装置
JP2001221795A (ja) 尿検査装置
JP2001050955A (ja) 尿検査装置