JP2001263671A - ガス調理器 - Google Patents

ガス調理器

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JP2001263671A
JP2001263671A JP2000079751A JP2000079751A JP2001263671A JP 2001263671 A JP2001263671 A JP 2001263671A JP 2000079751 A JP2000079751 A JP 2000079751A JP 2000079751 A JP2000079751 A JP 2000079751A JP 2001263671 A JP2001263671 A JP 2001263671A
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temperature
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overheating prevention
heating power
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JP2000079751A
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English (en)
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Fumiko Takayama
富美子 高山
Yoshio Akamatsu
祥男 赤松
Jiyuushin Matsumura
充真 松村
Misugi Ooshio
美杉 大塩
Kayo Nakai
加世 中井
Mitsuo Yokohata
光男 横畑
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス調理器において、調理油過熱防止装置の
早切れを防止する。 【解決手段】 鍋を加熱するバーナとバーナを制御する
多段階火力制御手段と鍋の温度を検知する温度センサー
2と、調理油過熱防止手段85を有し、各火力毎に調理
油過熱防止温度を設定し、火力を絞ると過熱防止温度を
高温にすることから早切れを防止できるとともにフライ
パンの温度をより高温に維持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はこんろバーナの中心
部に鍋底温度を測定する温度センサーを有した、調理油
過熱防止装置及び焦げ付き防止装置付きのガス調理器の
特に過熱防止装置の早切れを少なくする技術に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の機能を備えたガス調理器は
ガスの流量制御手段が、消火動作のみであったか、もし
くは天ぷら温度調節用に最弱火力用の電磁弁を有した構
成で、早切れ防止のため、天ぷら使用温度以上の高温域
で強弱燃焼させるものが特開昭63−153328号公
報に開示されているが、機器の構成や使用する容器によ
ってオーバーシュートのため、強燃焼から弱燃焼に切り
替えても、過熱防止温度に到達し自動消火してしまうこ
とがある。
【0003】また、高温が調理で必要にも関わらず(使
用者の経験上の感覚的なものに由来)制御温度が低いと
行った使いずらさがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のガスの流量
制御は自動制御では消火動作か、弱燃焼のみであったた
め、全て最悪条件で安全確保を行う必要があり、例えば
火力設定は弱火力では消火の必要が無くても強火力の想
定で消火させたり、例えば調理器近傍に人がいても、勝
手に消火させる範囲で安全性を確保せざるを得ないとい
う欠点があった。
【0005】本発明は上記課題を解決するもので、多段
階に自動的に火力制御できるため、各火力用の過熱防止
温度を個別に定め、そのことによって過熱防止温度をで
きる限り高温にし、かつ早切れを少なくさせるものであ
る。そして、勝手に切れる等温度センサーを用いたがゆ
えの使いづらさを解消するとともに利便性の向上を図る
ことを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、ガスの流量を多段階に自動制御できる構成と
し、かつガスの流量を制御する流量制御手段と、前記流
量制御手段を駆動する電動駆動手段と、前記電動駆動手
段を駆動制御する駆動制御手段と、前記駆動制御手段に
指示を出す操作手段を備え、過熱防止基準に照らして各
火力毎に過熱防止温度を新たに設け、例えば最高火力時
には過熱防止温度を低く、中間火力に対しては過熱防止
温度を中間温度に合致させて個々の火力の過熱防止温度
を求め、過熱防止温度より所定温度低い温度で、次段火
力もしくはより低い火力に切り替える構成とし、早切れ
防止と、フライパンなどの高温調理を高温で行える配慮
を行えるようにしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のガス調理器は各請求項に
記載の構成によって実施できるものである。
【0008】すなわち請求項1記載のガス調理器は、調
理油過熱防止手段は、予め定めた各火力毎の過熱防止温
度を有し設定した火力に応じた過熱防止温度を自動的に
選択させる構成としたので、火力を少なくする毎に高温
が得られ、使用者の欲しい高温が自動消火せずに得ら
れ、しかもフライパンの空だき時のようなときには強火
力は不要であり実際の使用にあった調理条件が得られる
効果がある。
【0009】また請求項2記載のガス調理器は、調理油
過熱防止手段は、予め定めた各火力毎の過熱防止温度と
前記過熱防止温度より低い温度に設定した加熱抑制温度
を有し設定した火力に応じた過熱防止温度と加熱抑制温
度を自動的に選択させる構成としたので、従来に比較
し、自動的に最高温度が得られ、しかも、強弱燃焼の繰
り返しが極端に少なく、使用者は最高温度を容易に得ら
れる効果がある。
【0010】また請求項3記載のガス調理器は、調理油
過熱防止手段は、予め定めた各火力毎の過熱防止温度
と、前記過熱防止温度より所定温度低い加熱抑制温度を
有し、前記温度センサーの温度が現状使用火力の加熱抑
制温度に到達した場合、火力を1段階落とし、1段階落
とした過熱防止温度と、加熱抑制温度に再設定する構成
としたため、従来に比較し、自動的に最高温度が得ら
れ、しかも、強弱燃焼の繰り返しが極端に少なく、使用
者は最高温度を容易に得られる効果がある。
【0011】また請求項4記載のガス調理器は、調理油
過熱防止手段は、予め定めた各火力毎の過熱防止温度
と、前記過熱防止温度より所定温度低い加熱抑制温度を
有し、前記温度センサーの温度が現状使用火力の加熱抑
制温度より低く、1段階上げた火力の加熱抑制温度より
低い場合火力を1段上げる構成としたため、従来に比較
し、自動的に最高温度が得られ、しかも、強弱燃焼の繰
り返しが極端に少なく、使用者は最高温度を容易に得ら
れる効果がある。
【0012】また請求項5記載のガス調理器は、調理油
過熱防止手段は、予め定めた各火力毎の過熱防止温度
と、前記過熱防止温度より所定温度低い加熱抑制温度を
有し、前記駆動制御手段は前記温度センサーの温度上昇
度合いにより温度勾配が一定値以上の場合高温モードと
判別し、前記温度センサーの温度が現状使用火力の加熱
抑制温度に到達した場合、火力を1段階落とし、1段階
落とした過熱防止温度と、加熱抑制温度に再設定する構
成としたため、温度勾配によりフライパンモードとして
加熱防止装置の作動範囲でできる限り高温を得られる制
御を行える効果があり、天ぷらなどでは必要以上に制御
温度を上げると、油の酸化が激しく使用できなくなるこ
とを防ぐことの加熱制御が可能となる。
【0013】また請求項6記載のガス調理器は、調理油
過熱防止手段は、予め定めた各火力毎の過熱防止温度
と、前記過熱防止温度より所定温度低い加熱抑制温度を
有し、前記駆動制御手段は前記温度センサーの温度上昇
度合いにより温度勾配が一定値以下の場合油モードと判
別し、火力を可変しても過熱防止温度と加熱抑制温度を
一定にし、油温度を高温にさせない効果がある。
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の一実施例
について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下に示
す実施例は本発明を具体化した一例であって、本発明の
技術的範囲を限定するものではない。
【0015】図1(a)は本発明の実施例にかかるガス
調理器の外観を示す斜視図であって、ガス調理器は、鍋
底温度センサー2を備えた左こんろ1、右こんろ3、グ
リル4及び操作部5を備えて構成されている。前記操作
部5には、図1(b)に示すように、各燃焼部の操作を
個別に行う操作手段となる左こんろ用点火/消火キー
6、右こんろ用の点火/消火キー7、グリル用の点火/
消火キー8、左こんろ用火力調節キー9、10、右こん
ろ用火力調節キー11、12、グリル用の火力調節キー
13、14と、左こんろ用火力表示発光体15、右こん
ろ用火力表示発光体16、グリル用の火力表示発光体1
7、左コンロの調理モードの設定入力を行う各設定キー
(調理モード設定手段)39、40と、それらの設定を
表示する各表示ランプ42、43、グリルタイマーを設
定するキー41とその表示ランプ44が設けられ、ま
た、点火操作禁止用のチャイルドロックスイッチ19
と、操作部近傍には制御のための電池を収納する電池収
納部20が設けられている。
【0016】前記左こんろ1は、図2に示すように、鍋
底温度センサー(鍋底温度検出手段)2及び熱電対(燃
焼温度検出手段)21、点火プラグ22が設けられた左
こんろバーナー23を備え、この左こんろバーナー23
には、制御回路24によって開閉制御されるガス制御ブ
ロック25からガスが供給される。前記ガス制御ブロッ
ク25はホースエンド26からガスが入り、共用の元電
磁弁27を通り左こんろバーナ用のガスの開閉及び火力
調節を行う左こんろガス制御部29を介しノズル32を
通して左こんろバーナにガスが供給される。前記ガス制
御ブロック25は右こんろ用のバーナ、グリル用のバー
ナへのガス供給制御をも行う構成としてあり、各ガス制
御部29、30、31は大別して流量制御部33と前記
流量制御部33を駆動させる電動駆動手段となるステッ
ピングモーター34(以下モーターという)、前記流量
制御部33の位置を検出する位置検出手段となるエンコ
ーダー35から構成している。
【0017】上記の構成でチャイルドロックスイッチ1
9がOFFであることを確認し、点火/消火キー6をO
N操作すると、制御回路に電源が入り制御回路24を起
動させ、制御回路24の制御によって、左こんろガス制
御部29を点火流量位置に移動させ、前記元電磁弁27
を開成させ、前記点火プラグ22により左こんろバーナ
ー23を点火させる。
【0018】この制御回路24には前記鍋底温度センサ
ー2の検出温度、熱電対21の検出温度が入力され、こ
れらの入力データ及び前記操作パネル5からの設定入力
に基づいて前記左こんろガス制御部29を駆動制御し
て、左こんろバーナー23に供給されるガス流量を調節
して自動制御による火力調整を行うことができる。
【0019】また、前記右こんろ3は、図2に示すよう
に、その燃焼部に熱電対21及び点火プラグ22が設け
られた右こんろバーナー36を備え、この右こんろバー
ナー36には、制御回路24によって開閉制御されるガ
ス制御ブロック25からガスが供給される。前記ガス制
御ブロック25はホースエンド26からガスが入り、共
用の元電磁弁27を通り、右バーナ用のガスの開閉及び
火力調節を行う右こんろガス制御部30を介しノズル3
2を通して右こんろバーナー36にガスが供給される。
【0020】上記の構成でチャイルドロックスイッチ1
9がOFFであることを確認し、右こんろ用の点火/消
火キー7をON操作すると、制御回路24に電源が入り
制御回路24の制御によって、右こんろガス制御部30
を点火流量位置に移動させ、前記元電磁弁27を開成さ
せ、前記点火プラグ22により右こんろバーナー36を
点火させる。
【0021】この制御回路24には熱電対21の検出温
度が入力され、この入力データ及び前記操作パネル5か
らの火力設定入力に基づいて前記右こんろ流量制御部3
0を駆動制御することにより右こんろバーナー36に供
給されるガス流量を調節し、入力される加熱温度に基づ
いて右こんろバーナー36の燃焼状態を監視する。
【0022】また、前記グリル4は、図2に示すよう
に、その燃焼部に熱電対21及び点火プラグ38が設け
られたグリルバーナー37を備え、このグリルバーナー
37には、制御回路24によって開閉制御されるガス制
御ブロック25からガスが供給される。前記ガス制御ブ
ロック25はホースエンド26からガスが入り、共用の
元電磁弁27、ガバナ28を通りグリルバーナ37のガ
スの開閉及び火力調節を行うグリルガス制御部31を介
しノズル32を通してグリルバーナ37にガスが供給さ
れる。
【0023】上記の構成でチャイルドロックスイッチ1
9がOFFであることを確認し、点火ボタン8をON操
作すると、制御回路24に電源が入り制御回路24の制
御によって、グリルガス制御部31を点火流量位置に移
動させ、前記元電磁弁27を開成させ、前記点火プラグ
38によりグリルバーナー37を点火させる。
【0024】この制御回路24には熱電対21の検出温
度が入力され、この入力データ及び前記操作パネル5か
らの火力設定入力に基づいて前記グリル流量制御部31
を駆動制御することによりグリルバーナー37に供給さ
れるガス流量を調節し、入力される加熱温度に基づいて
グリルバーナー37の燃焼状態を監視する。
【0025】上記構成からわかるように、左こんろ1、
右こんろ3、グリル4からなる各燃焼部の燃焼状態は前
記制御回路24によって制御される。
【0026】図3(a)(b)は本発明のガス調理器の
ガス制御ブロック25を示す図で、ガスはホースエンド
26から、元電磁弁27を通り、個々のバーナのガス制
御部29、30、31に行く。前記個々のバーナのガス
制御部に入ったガスは、流量制御部33のコックボデー
33−1から入って流量制御板33−2、スライド閉子
33−3を介してコックボデー33−1のガス出口33
−4に到達し、ノズルに通じるガス管42に行く。
【0027】また前記流量制御板33−2はスライド閉
子33−3と共にバネ33−5にてコックボデー33−
1に押圧され、ガスのシール圧力としている。また、前
記スライド閉子33−3にはスライド駆動用の駆動連結
軸33−6の一端が嵌合され、他の一端はステッピング
モーター34の駆動連結部34−1に接続されている。
また、前記駆動連結軸33−6にはピン34−2を有
し、ピン34−2にて、コックボデー33−1に固定さ
れたエンコーダー35(位置検出手段)の可動部に継合
させ、駆動連結軸33−6の移動状態を前記エンコーダ
ー35に伝え、位置検出させる構成としている。また、
前記駆動連結軸33−6にはOリング33−7をコック
ボデー33−1との間に使用しガスシールを行ってい
る。前記エンコーダー35はリード線35−1(図4
(a)(b)(c)参照)、元電磁弁27はリード線2
7−1、モーター34はリード線34−2を介して制御
回路24に接続されている。
【0028】前記モーター34は、図6に示すようにシ
ャフト部にネジ部49を有しネジ部49に嵌合する雌ネ
ジ50を設け、前記雌ネジ50の先端部に駆動連結軸3
3−6を固定して駆動連結部34−1を構成している。
従って、ステッピングモーター34に駆動パルスを1パ
ルス送出するとステッピングモーター34は1極分回転
し、ネジ部49もその分回転し、雌ネジ50がその分移
動することとなる。参考的に1例を示すと、モーターの
極数を24極、ネジのリード2mmとすると、1パルスで
2/24=0.08mm移動する。
【0029】従って、ステッピングモーター34を回転
させると駆動連結部34−1で直線移動が行われ、駆動
連結軸33−6が移動し、駆動連結軸33−6の先端に
嵌合されたスライド閉子33−3が移動する。一方流量
制御板33−2は固定されているため、スライド閉子3
3−3の中央に設けたガス通過用の調節部となる貫通穴
が、順次ガス流量制御板33−2のガス流量調節部とな
る穴位置と合わさることとなりガスの流量変化を行う。
上記構成としていることから、ステッピングモーター3
4のトルクはスライド閉子33−3を付勢するバネ33
−5と駆動連結軸33−6のガスシール用Oリング33
−7の荷重とエンコーダー35を駆動させるスラスト荷
重とになるが、バネ33−5の荷重はスライド閉子33
−3に直角方向でスライド方向には常に一定荷重とな
り、荷重自体も少ない。また流量制御方式は流量制御板
33−2とスライド閉子33−3の貫通穴の重なり状態
で決定されることから、各火力切替段における流量精度
はニードル方式に比較して精度も格段に向上する。
【0030】また、ガスの流量調節が必要なときのみ、
モーターを駆動させる方式のため、常は、モーターが作
動せず、省電力化が出来、電池電源と相性がよい。
【0031】但し、ニードル方式であっても以降に説明
する各内容は実施可能であり、スライド閉子のみにしか
適用できないというものではない。
【0032】図4(a)〜(c)は、エンコーダー35
の外観図を示したものである。先の図3(a)(b)で
説明した通り駆動連結軸33−6に垂直方向にピン34
−2を設け、このピン34−2の移動量をエンコーダー
35で検出する構成としている。前記のエンコーダー3
5は大分してパターンを印刷した基板35−1と外郭を
構成する外郭体35−2と基板を摺動させる摺動体35
−3と基板から信号を取り出すリード線35−4から構
成され、前記摺動体35−3には、パターンに合致した
集電子35−5が設けられている。
【0033】図5(a)〜(f)は、エンコーダー35
のパターンと火力の相関とパルス数を示す図であり、閉
位置、弱火位置、中弱位置、中火位置、中強位置、強位
置の5段階火力切替位置があり、火力位置をエンコーダ
ー35とステッピングパルスの双方で検出しようとする
構成のものである。
【0034】A点はトラック1がON(トラック4(+
COM)とトラック1とが、集電子によって導通状態に
ある)、トラック2と3がOFFである。尚トラック4
(+COM)は共用の電源供給パターンである。この状
態は、ガスを遮断した閉止状態を示している(スライド
閉子33−3の貫通穴33aは流量制御板33−2の穴
33bにかかっていないのでガスは流れない)。
【0035】安全的に考えてこの状態は、トラック1の
みがON状態で、リード線の、断線、短絡、何れの場合
でも検知する事を可能としており、(トラック1がON
の時には他がONしてはならない。トラック1が断線し
たら閉止位置が無くなり、元電磁弁を遮断させる等によ
り)フェールセーフの配慮を行っている。また、この位
置はステッピングモーター34の移動パルスは0の状態
とし、パルスカウンタ(後述)も0にリセットする。
【0036】Bゾーンは、トラック1、2、3、共にO
FF状態であり、ガスの遮断状態から開弁状態への移行
段階を表している。移行段階においては、各トラック共
にOFF状態で、パルスカウンタが所定のパルス数とな
っても、例えば駆動部が固着してステッピングモーター
34が回転しない場合などで所定位置に達していない異
常状態であることが認識できる構成とし安全性に配慮し
ている。
【0037】C点は、トラック1、2、OFF、トラッ
ク3、ONで弱位置の状態である。流量制御板33−2
の最小穴位置1個からガスは流入しガス管42を介し
て、ノズル32に供給される(弱火力状態は同図(d)
に示すようにスライド閉子33−3の孔が流量制御板3
3−2の小孔1個に係り最小流量が流れる)。
【0038】また、A点を起点としてステッピングモー
ター34の駆動パルスは、移動距離3.58/パルス当
たりの移動量0.08mm=パルス数45である。特に最
小位置に関してはこの位置より閉止側に移動すると一旦
閉止状態となりガスの供給が遮断され、再度開方向に移
動させると生ガスがでる構成に必然的になっているた
め、最小位置検出は、パルスのカウンタ数とエンコーダ
ー35の双方で確認し、安全性を確保する構成としてあ
る。
【0039】D点はトラック1、OFF、トラック2、
3、ONで、中弱火位置を示している。中弱火位置では
流量制御板33−2の2個の穴位置からガスは流入しガ
ス管42を介して、ノズル32に供給される。また、A
点を起点としてステッピングモーター34の駆動パルス
は、移動距離5.2/パルス当たりの移動量0.08mm
=パルス数65である。
【0040】安全性に関しては、最小火力位置と最大火
力位置の中間にあり、2重確認の必要度は緩和される
が、位置の検出に関してはエンコーダー35とパルスカ
ウンタの双方で行っていることから、例えばノイズの影
響によるパルスカウンタの誤作動時等に対しても確実に
位置が検出できる特徴を有しその分使いやすさの向上を
図っている。
【0041】E点はトラック1、OFF、トラック2、
ON、トラック3がONからOFFに切り替わった時点
で、中火位置を示している。中火位置では同図(f)に
示すように流量制御板33−2の3個の穴位置からガス
は流入しガス管42を介して、ノズル32に供給され
る。また、A点を起点としてステッピングモーター34
の駆動パルスは、移動距離6.7/パルス当たりの移動
量0.08mm=パルス数84である。
【0042】従って位置は、D点と同様にパルスのカウ
ンタ数とエンコーダー35の双方で確認することが可能
である。
【0043】F点はトラック1、3、OFF、トラック
2ONで、中強火位置を示している。中強火位置では流
量制御板33−2の4個の穴位置からガスは流入しガス
管42を介して、ノズル32に供給される。また、A点
を起点としてステッピングモーター34の駆動パルス
は、移動距離8.2/パルス当たりの移動量0.08mm
=パルス数102である。
【0044】この場合エンコーダー35のパターン位置
は決定されずパルス管理のみで管理されている。
【0045】F点の位置はエンコーダー35のパターン
とは一致せず、パルスカウンタの数値で位置決定してい
る。理由は、エンコーダー35のパターンの節約で、コ
ストを低減させる目的であるが、一実施例の説明として
全ての位置をエンコーダー35で行うことは容易に出来
ることから、このF点は、エンコーダー35では一致し
ていない例を挙げた。特に安全性に関しては、最小位置
と最大位置の中間位置にあり燃焼状態は確保された範囲
の火力調節で、多少のパルスカウンタ変動は、安全性に
無害である。また、位置検出の精度に関しては前後位置
からのパルス数も少なく、誤差も集積されないソフト処
理が可能であることから実施可能と成ったものである。
【0046】G点はトラック1はOFF、トラック2、
3はONで、強火位置を示している。強火位置では同図
(e)に示すように流量制御板33−2の最大穴からガ
スは流入しガス管42を介して、ノズル32に供給され
る。また、A点を起点としてステッピングモーター34
の駆動パルスは、移動距離11.4/パルス当たりの移
動量0.08mm=パルス数143である。
【0047】最大火力位置の位置検出は、エンコーダー
35とパルスカウンタの2重で検出する構成としてい
る。最大位置を越え移動させることは、ガス流量制御機
構に通常使用以外の無理な荷重を付加する結果となり、
機構の信頼性の低下に成ることを防ぐ目的からも必要で
ある。
【0048】図6(a)(b)は、個々のガス制御部2
9の流量制御構成体のスラスト方向のガタを表し、ステ
ッピングモーター34が回転し、回転が駆動連結部34
−1を介し、駆動連結軸33−6の先端に係合されたス
ライド閉子33−3がスライドするための間の伝達誤差
を説明する図である。また、エンコーダー35の駆動は
前記駆動連結軸33−6とピン34−2で連結されてい
ることから、スライド閉子33−3の移動と、エンコー
ダー35の移動とも往復運動時には位置誤差が生じる。
これらの説明を行い、誤差をマイコンソフトで修正し正
確な位置を常に保つための手段を講じようとするもので
ある。
【0049】ステッピングモーター34にはスラスト方
向にAのガタがあり、モーターの回転をスラスト方向に
転換する駆動連結部34−1はリードネジ間にBのガタ
があり、駆動連結軸33−6に圧入した駆動連結部34
−1のピン34−2とエンコーダー35の連結部にはC
のガタがあり、雌ネジと駆動連結軸33−6にはDのガ
タがあり、駆動連結軸33−6の先端に係合したスライ
ド閉子33−3の間にEのガタが存在する。それぞれの
ガタツキは、スライド閉子開方向と、閉方向でスライド
距離の誤差として火力変化の回数と共に増加する。例え
ばA=0.5、B=0.1、C=0.2、D=0.1、
E=0.2と仮定すると、合計1.1になる。前述のご
とく、モーターの1パルスの移動距離を0.08とすれ
ば、誤差は14パルスになる。この誤差は閉方向と開方
向との回転方向を変化させる毎に発生するものである。
【0050】例えば、図6(a)の状態から、図6
(b)の状態(強燃焼から弱燃焼)に移行させるとき、
モーターはAのガタ0.5/0.08=6パルス空打ち
し、ネジの嵌合ガタ分Bの0.1/0.08=1パルス
の接触替えを行い、Cのエンコーダー35とピンのガタ
分Cの0.2/0.08=3の接触位置替えを行い、D
のガタ0.2/0.08=3の雌ネジと駆動連結軸33
−6の接触位置換え、スライド閉子33−3と駆動連結
軸33−6のガタ分Eの0.1/0.08=1パルスで
スライド閉子33−3がスライドすることとなる。これ
らのガタは製造バラツキで一定でなくある幅で変化す
る。
【0051】一方、流量を変化させる流量制御板33−
2の小穴のピッチは、弱から中弱までの距離が1.62
mm、パルスで20パルスであり、製造毎に変化する誤差
と流量制御の位置精度とは大きくずれている。この課題
の解消には、個々の部品精度の向上があるが、コスト的
にも到底ガス調理器具に適するものではない。
【0052】本発明においては、誤差の大きなものでも
使用可能とするため、エンコーダー35の位置とパルス
カウンタの比較を利用し、器具に組み込んだ状態でマイ
コンソフトで使用時に誤差吸収を行うもので、エンコー
ダー35の端の時点から所定パルス(例えば10パル
ス)移動させた後、逆方向に移動させ前記エンコーダー
35の端に到達したときのパルス数(例えば20パル
ス)が前記10パルスと比較した差10パルスがこの器
具の誤差であり、移動方向が異なる場合この誤差を加算
することにより、常に正しい火力位置に設定できる。こ
れをマイコンソフト処理で行っているものであり、この
マイコンソフトの処理内容は後述する。
【0053】次に制御回路の構成を示す。図7におい
て、制御回路24は、電池電源51から、定電圧制御手
段52を介して、制御回路24に定電圧を供給し、電池
電源51から直接モーター用IC53、54、55を介
してステッピングーター34に電力供給を行い、元電磁
弁出力56を介して電磁弁27にも電力供給を行ってい
る。また電池51の電圧を検出するため電圧検出手段5
7を有し測定電圧を駆動制御手段となる駆動制御部58
の電圧判定手段81に入力している。
【0054】駆動制御部58は、操作と表示ブロック6
5の左右こんろ部66、67とグリル部68の入力キー
&表示69、70、71、及びチャイルドロックスイッ
チ19のキー入力を判定するキー入力判定手段72、前
記各種表示の出力段73、前記キー入力指示があった場
合、電池電源ゆえに電源供給能力面からモーターの駆動
を1個のみとし、同時に駆動させる場合における優先順
位を司る総合作動手段64を有する。そしてさらに前記
キー入力判定手段72の指示により総合作動手段64を
介して作動する左こんろ1の左こんろ駆動判定部59
と、右こんろ3の右こんろ駆動判定部60と、グリル4
のグリル駆動判定部61が有り、更に各駆動判定部の指
示で作動し、電源電圧を判定する電圧判定手段81に基
づいて、左こんろ用モーター用IC53、右こんろ用モ
ーターIC54、グリル用モーターIC55への電力供
給状態を可変させ省電力化を行う省電力化判定手段7
5、及び各駆動判定部の指示でガス制御部29、30、
31の火力調節位置と火力設定条件により左こんろ用モ
ーター用IC53、右こんろ用モーターIC54、グリ
ル用モーターIC55への速度可変出力を司るモーター
速度制御手段76がある。
【0055】上記以外に前記キー入力の特定入力(同一
キーを連続押し等)でデモモード(器具の説明を行な
う)を行うデモモード判定手段78、流量制御ブロック
の部品状態と完成品での検査状態であるかを判定する検
査モード判定手段77、及び検査モード入出力端子6
2、左右こんろとグリルの使用火力の状態に応じて換気
の状態を可変させる為の換気連動判定手段80、及びそ
の換気連動端子63、制御回路24と各ガス制御部2
9、30、31、及び電磁弁出力回路56の各種の故障
状態を判定し機器を個別もしくは全体を停止させるかを
判定する故障判定手段79、及び表示部にその故障状態
を表示させサービス対応力を向上させる目的の故障表示
判定手段74等から構成されている。
【0056】更に左こんろ1の左こんろ駆動判定部59
は、温度センサー2から入力される温度データを温度判
定する温度判定部82を介し、操作パネル5から入力さ
れる調理モード指定の設定入力と合わせ、調理モードを
判定する調理モード判定部83を有し、調理モードに応
じた焦げ付き防止判定部84、過熱防止判定部85、麺
ゆで判定部86、湯沸かし判定部87を有している。
【0057】また、左、右こんろ2、3及びグリル4の
駆動判定部59、60、61は、熱電対25から入力さ
れる温度検出データにより燃焼監視を行うと共にタイマ
ーによる点火からの時間経過の計時データに基づいて立
ち消えや消し忘れ等の緊急事態に際しては左、右こんろ
またはグリルのガス制御部29、30、31を閉じる制
御を行う。
【0058】上記構成になる制御回路24によるガス調
理器の制御方法について、以下に示すフローチャートを
参照して説明する。尚、各フローチャートに示すS1、
S2・・・は、処理手順を示すステップ番号であって、本
文に添記する番号と一致する。
【0059】まず、図8は点火、消火動作のキー入力状
態を示すもので、キー入力判定手段72は、操作部5の
チャイルドロック19がOFFの場合S1)、各種の操
作キーを受け付ける状態で、点火キーが0.3秒以上押
された場合S2)、キー入力有りと判断し、左こんろS
3)か、右こんろかS4)、グリルかS5)を確認し、
該当こんろを記憶させた後S6、該当こんろが使用中か
否か判断させるS7)。該当こんろが使用中の場合消火
動作であることと優先度1であることを総合作動手段6
4に指示しS8、該当使用こんろの記憶を消しS9、同
一キーが所定時間以上連続的に押されていないかS10
を判定する。押されている場合は故障判定手段79に点
火キーの故障である旨指示をするS11。また、該当こ
んろが使用中で無い場合S7、点火動作である旨と優先
度2であることを総合作動手段64に指示しS12、同
一キーが所定時間以上連続的に押されていないかS10
を判定する。押されている場合は故障判定手段79に、
点火キーの故障である旨指示をするS11構成としてい
る。
【0060】ここで優先順位を設けてモーターを作動さ
せる意味合いは、電池電源の場合大きな負荷を一度にか
けると極端な電圧低下が発生し、マイコンの電圧も下が
り停止することになる。これを防ぐためモーターは複数
同時に回さないように配慮し、その場合安全性使い勝手
から使用事象に応じて、優先度を設けるもので、優先度
1は消火動作、優先度2は点火動作、優先度3は手動火
力調節動作、優先度4は自動火力調節動作としている。
【0061】また点火キーの押し続けの配慮は、例え
ば、水滴がキーに入った、物がキーを押していた、等勝
手にスイッチが入っていたという危険な状態を回避する
ための手段である。火力調節キーについても同様の意味
合いで安全タイマーを設けているのである。
【0062】また、図9と図10は、火力調節のキー入
力状態を示すもので、図9は単純5段階火力調節のキー
入力方法を示し、図10は5段階火力制御に、リニアな
火力制御を切り替えさせる操作を行う火力調節のキー入
力を示した一例を示したものである。
【0063】図9に於いて、キー入力判定手段72は、
こんろが使用中であるか判断しS13、使用中の場合火
力調節キー入力が0.1秒以上か判定しS14、その場
合は左こんろがS15、右こんろかS16、グリルかS
17を判定し、該当こんろを記憶しS18、火力がUP
かS19、DOWNかS20を判定し、総合作動手段6
4へ優先度3と共に指示をしS21、同一キーが所定時
間以上連続的に押されていないかS22、を判定する。
押されている場合は故障判定手段79に、火力キーの故
障である旨指示をするS23構成としている。
【0064】図10に於いて、キー入力判定手段72
は、こんろが使用中であるか判断しS24、使用中の場
合火力調節キー入力が0.1秒以上か判定しS25、そ
の場合は左こんろかS26、右こんろかS27、グリル
かS27−1を判定し、該当こんろを記憶しS28、火
力キーの押し時間が0.3秒以上か判断しS29、以下
の場合は、図9と同様に、火力がUPかS30、DOW
NかS31、を判定し総合作動手段64へ優先度3と共
に指示をしS32、同一キーが所定時間以上連続的に押
されていないかS33を判定する。押されている場合は
故障判定手段79に火力キーの故障である旨指示をする
S34。
【0065】一方、0.3秒以上の場合(リニア火力制
御)S29は、火力がUPかS35、DOWNかS3
6、を判定し、総合作動手段64へ、リニア火力制御
で、優先度3と共に指示しS37、同一キーが所定時間
(10秒)以上連続的に押されていないかS38を判定
する。押されている場合は故障判定手段79に、火力キ
ーの故障である旨指示をするS39。
【0066】リニア火力調節の火力キーは押し続ける時
間が段階火力切替に比べて長いことから、S38にて安
全タイマーは長い時間にしているのである。
【0067】図11は、操作部5にある左こんろ用の各
種調理モードキーに対するキー入力判定手段72の内容
を示したものであ。調理モードキーの入力があった場合
S40、湯沸かしキーでないか判定しS41、そうであ
る場合は湯沸かしモードに決定しS42、そうでない場
合は麺ゆでモードを決定する。そののち、左こんろ使用
中であるかS46、使用中の場合点火してから1分以内
か確認しS47、1分以内の場合は次段の総合作動手段
64を介して左こんろ駆動判定部59へ指示しS48、
そうでない場合はS47、入力状態をリセットして元に
戻すS52。また、使用していない場合S46は、タイ
マーを作動させS49、所定時間内に点火動作があるか
確認しS50、所定時間に点火動作がある場合は次段の
総合作動手段64を介して左こんろ駆動判定部59へ指
示をしS48、点火動作が無い場合はリセットして元に
戻すS52。
【0068】上記した内容がキー入力判定手段の具体内
容の一例である。
【0069】次に上記のキー入力判定手段を介して次段
の総合作動手段64の内容を以下に記す。
【0070】図12に示す総合作動手段64は、点火キ
ー入力があるか判定しS60、電池の電圧を検出する電
圧検出手段57の電圧が電圧判定手段81で3.2V以
下か判定しS61、以下の場合は、調理使用モードと
し、以上の場合は検査実行モードとして、検査モード判
定手段77へ移行するS63。尚、検査モード判定手段
77は別途記載する。
【0071】調理モード指示であるか判定しS65、調
理モード指示である場合は左こんろ駆動判定装置の調理
モード設定手段に内容を指示するS66。調理モード指
示でない場合S65、点火指示であるか判定しS67、
点火指示の場合、他のこんろを使用していないか判定し
S68、他のこんろを使用していない場合該当こんろに
駆動指示を行いS69、その後、元電磁弁27を開成し
S70、点火器出力88を出すS71。
【0072】点火指示でない場合S67、消火指示か火
力変更指示の場合S67−1、他のモーターが回転中か
判定しS67−2(点火操作で他こんろを使用している
場合S68もこの項に接続)、他のモーターが回転中の
場合S67−2、回転中の優先順位は該当こんろの優先
順位と比べて低いかを判定しS67−3、低い場合は回
転中のモーターを停止させ、該当こんろに駆動指示をす
るS72。そうでない場合S67−3は該当こんろの駆
動を待避させ回転完了まで待ち、停止後該当こんろの駆
動を指示するS73。他のモーターが駆動していない場
合S67−2該当こんろに駆動を指示するS74。
【0073】図13はこんろ駆動判定部の内容を示すも
ので、前記総合作動手段64からの指示により作動す
る。まずエンコーダー35の状態を位置判定手段90
(図5に示す相関表)で読みとり現在位置としS75、
閉止指示か判定しS76、閉止指示の場合は閉止位置で
ある確認をしS77、閉止位置でない場合(エンコーダ
ー位置が100でない場合)は、モーターエラーSUB
に行きS78、閉止位置の場合はS76に戻る。
【0074】閉止指示でない場合S76、点火指示か判
定しS79、その場合は2時間タイマーをONしS8
0、火力の目的位置を中強位置にし、パルス数を102
にセットしS81、速度を高速にし回転方向を強方向に
指示しS82、ランプの点灯を中強に指示するS83。
その後、駆動制御部58内の省電力化判定手段(7)S
84とモーター速度制御手段(76)S85を介し、モ
ーターICを介してパルスを出力しS86、モーターを
回転させモーターに出力したパルス数をカウンタでカウ
ントさせる「N=N+1」S87。パルスカウンタのカ
ウント数が「20カウント<N」となったときS88、
エンコーダー位置がBゾーン「000」であるか確認し
S89、そうでない場合は「モーターエラーSUB」S
90に進み(別途記述)、そうである場合はパルスカウ
ンタが目的位置である中強位置102パルス数のMパル
ス手前である「102−M<N」に達したか判定しS9
1、達した場合のみエンコーダー35が目的位置である
中強位置「010」であるか判定しS92、エンコーダ
ー35が目的位置で無い場合、パルスカウンタの値Nが
中強位置のパルス数102にMを加算した値以上である
か「102+M<N」判定しS93、そうでない場合は
S84に戻し、そうである場合はモーターエラーSUB
に飛ぶS94(モーターエラーSUBは後述)。
【0075】一方エンコーダー位置が目的の中強位置に
なった場合S92、パルス数を基準の中強パルス数(1
02)に修正しS95、点火器にON指示しS96、バ
ーナに着火したことを判別する熱起電力があるか「TC
起電力有り」判別しS97、無い場合は7秒経過したか
判別しS98、7秒経過したら点火器をOFFしてS9
9、TCエラーとしてS100、故障判定手段79へ指
示するS101。前記7秒以内に熱起電力が発生した場
合S97、点火器をOFFしてS102、再度熱起電力
があるか判定しS103、熱起電力がある場合2時間経
過したかを判定しS104、2時間経過した場合消火指
示を行うS105。また熱起電力が無くなった場合S1
03、TCエラー処理に行くS100。
【0076】また、点火指示でない場合S79、消火動
作か判定しS106、消火動作でない場合は火力変更に
進む(図14に記載)。消火動作の場合まず目的位置を
閉止位置、目的エンコダー位置を閉止位置「100」と
し、パルス数を閉子移動パルスK(現在位置から閉止位
置までのパルス数を算出しKに代入する(図5に示す相
関表参照)S107。そして速度を高速、回転方向を弱
方向としS108、ランプをoff指示しS109、エ
ンコーダー位置が「弱〜中弱」の位置にあるか判定しS
110、その場合はモーター速度を微速にしS111、
そうでない場合は高速に指示するS112。
【0077】その後、駆動制御部58内の省電力化判定
手段(75)S113とモーター速度制御手段(76)
S114を介し、モーターICを介してパルスを出力し
S115、モーターを回転させモーターに出力したパル
ス数をカウンタでカウント「K=K−1」させるS11
6。パルスカウンタのカウント数が目的位置であるKか
らP手前に達したか「K<P」判定しS117、達した
場合のみエンコーダー35が目的位置である閉止位置
「100」であるか判定しS118、その場合はその時
点のエンコーダー位置のパルス数を0に置換しS11
9、駆動制御部58に消火位置設定が終了であることを
指示するS120。エンコーダー35が目的位置である
閉止位置「100」で無い場合S118、パルスカウン
タが目的パルス数KにP1を減算した値「K<−P1」
でない場合S121、S110に戻りS121、繰り返
す。そうである場合はS121、モーターエラーSUB
に行くS122(後述)。
【0078】常に現在位置確認を行っているのは多こん
ろ使用中に使用していないこんろの閉止位置を確認し安
全を確保するためである。また点火位置を中強位置にし
ているのは中火点火の目的で点火時の袖火対策の配慮で
あり強火で急激な点火で不安感がおこることを解消させ
るものである。2時間タイマーは消し忘れ防止の隠しタ
イマーで、安全性、省エネの配慮を行ったものである。
【0079】点火時、20パルスの出力でエンコーダー
35の位置確認を行っているのは、初動時にトルク不足
で閉子が可動しているかの確認を行うためで、もし閉子
が可動していない場合は後述するトルクアップ電力で回
転させるようにしてあり、当初は低トルクで作動させ電
力を削減しようとする特徴を有するものである。
【0080】次に図6において、強弱方向に繰り返し使
用すると機構のガタつきでパルス数と位置が合致しない
ことが発生することを説明したが、誤差を吸収する手段
のソフト処理を火力変更の前、点火後に1回処理するこ
とにより解消させるその処理内容を図14に記す。
【0081】図14は誤差検出処理を示したもので、速
度を高速、回転方向を強方向としS123、省電力化判
定手段(75)S124とモーター速度制御手段(7
6)S125を介し、パルスを出力させS126、パル
ス数をカウンタでカウントし「N=N+1」S127、
(a1)に数値が代入されていないか確認しS128、
代入されていない場合エンコーダ位置が中強位置(01
0)になったか判定しS129、なるまではS124に
戻り、なった場合そのパルス数を(a)に記憶しS13
0、その時点で目的パルスを(a)+10に変更しS1
31、(a1)に記憶させS132、S124に戻り、
(a1)が0でなくなった場合S128、(a1)=N
になるまでS133、S124とS133を繰り返す。
【0082】(a1)=NになったときS133、回転
方向を弱方向に逆転指示しS134、省電力化手段(7
5)S135とモーター速度制御手段(76)S136
を介し、パルスカウンターでパルス数をカウントし(q
=q+1)S137、エンコーダ位置が中強位置(01
0)になったか判定しS138、なったときのパルス数
を(a2)に記憶しS139、(a3)=(a2)−
(a1)で機器の固有誤差を算出しS140、(a3)
を往復運動時の誤差として記憶させ、逆転させた場合に
毎回加算させ火力調節の精度向上を図るものである。
【0083】上記の操作は点火操作時に1回のみ行うも
ので、この操作により部品バラツキを解消させることが
可能となるものである。また上記は電池電源を使用し、
毎回電源を切る場合の出来事であり、記憶素子を使用し
た場合は、製造時に設定すれば良く、家庭電源であれ
ば、電源投入時に1回行えばよい。
【0084】次に駆動制御部58内の総合作動手段から
火力変更の指示があった場合のこんろ駆動判定手段59
の動作を説明する。火力変更には5段階火力変更と、5
段階+リニア火力変更の2方法があり図15は5段階火
力変更の場合を示し、図16は5段階+リニア火力変更
の場合を示す。
【0085】図15において、火力変更指示がUPか判
定しS143、UPの場合、現在位置が強位置であれば
受け付けずS144、強位置でない場合は目的位置を現
在火力+1としS145、ランプを1個上に切替え点灯
しS146、図5に基づいて現在のエンコーダ位置から
1個上のエンコーダー位置Eに変更しS147、モータ
ー駆動の出力パルス数Pを選択し「パルス数=現在パル
ス(G)+P」S148、回転方向を強方向に指示する
S149。これが前回回転方向と同一方向か判定しS1
50、同一方向の場合は「目的パルス数=パルス数」と
しS151、同一方向でない場合補正(a3)をパルス
数に加算した値を目的パルス数とするS152。
【0086】速度指示のためエンコーダ位置が弱〜中弱
範囲の時S153、速度を微速に指示しS154、中弱
〜中範囲の時S155低速に指示しS156、中〜中強
範囲の時S157中速に指示しS158、中強〜強の時
S159高速に指示するS160。その後駆動制御部5
8の省電力化手段(75)S161とモーター速度判定
手段(76)S161−1とを介して、モーターにパル
スを出力しS162、エンコーダー35の位置判定とパ
ルス数をカウントしS163、目的パルスよりSパルス
手前の「目的パルス−S<(G)+(a3)+N」を判
定しS164、条件成立時エンコーダ位置Eが指定位置
であるか判定しS165、条件成立時はパルス数を図5
に基づき標準位置に修正しS167、現在の回転方向を
記憶させS168元のフローに戻すS169。条件成立
時S164、エンコーダ位置Eが指定位置で無い場合S
165、パルス数が目的パルスよりSパルスオーバーの
「パルス数+S<(G)+(a3)−N」になったとき
S170、モータエラーSUBに行くS171。
【0087】また、火力変更指示がDOWNの時S17
2、現在位置が弱位置であれば受け付けずS173、弱
位置でない場合目的位置を現在位置−1としS174、
ランプを現行から1個火力を下げた位置に変更しS17
5、図5に基づいて現在のエンコーダ位置から1個下の
エンコーダー位置Eに変更しS176、モーター駆動の
出力パルス数を「パルス数=現在パルス(G)−P」を
選択しS177、回転方向を弱方向に指示するS17
8。これが前回回転方向と同一方向か判定しS179、
同一方向の場合は目的パルス数=パルス数としS18
0、同一方向でない場合補正値(a3)をパルス数に加
算した値を目的パルス数とするS181。
【0088】速度指示のためエンコーダ位置Eが弱〜中
弱範囲の時S182速度を微速に指示しS183、中弱
〜中範囲の時S184低速に指示しS185、中〜中強
範囲の時S186中速に指示しS187、中強〜強の時
S188高速に指示するS189。その後駆動制御部の
省電力化手段S190とモーター速度判定手段S191
を介してモーターにパルスを出力しS192、エンコー
ダ35の位置判定Eとパルス数をカウントしS193、
目的パルス数よりSパルス手前の「目的パルス+S<
(G)+(a3)−N」を判定しS194、条件成立時
エンコーダ位置Eが指定位置であるか判定しS195、
条件成立時はパルス数を図5に基づき標準位置に修正し
S196、現在の回転方向を記憶させS197、もとの
フローに戻すS169。条件成立時エンコーダ位置Eが
指定位置で無い場合S195、パルス数が目的パルス数
よりSオーバーの「目的パルス数−S<(G)+(a
3)−N」になったときS198、モータエラーSUB
に行くS171。
【0089】図16は火力5段階+リニア火力調節の火
力切替内容を示すもので、火力変更が5段切替か判定し
S199、5段切替の場合は、前述図15に示す内容を
実行する(その説明は既述通り)。5段切替でない場
合、すなわちリニア火力変更の場合S200、火力変更
がUP方向の場合S201、現在が強位置か判定しS2
02、強位置の場合は元に戻しS199、そうでない場
合は可動させるパルス数を現在パルスに+X(Xの値は
2〜5の範囲で火力変化が目で解る程度の値で燃焼部位
毎に設定する)加算した値としS203、回転方向を強
方向に指示するS204。これが前回と回転方向が同じ
か判断しS205、同じ場合は目的パルス数=パルス数
としS206、回転方向が異なる場合は目的パルス数=
パルス数+(a3)としS207、パルス数の設定を行
う。ここで(a3)は回転方向を変えたときの機構の遊
びをソフトで解消させるステップ数で前述した内容であ
る。
【0090】可動目的パルス数が決定したら、次はエン
コーダー35の位置が弱〜中弱の範囲の場合S208、
速度を微速S209、中弱から中の範囲の場合S21
0、低速S211、中〜中強の場合S212、速度を中
速S213、中速から強の範囲の時S214、速度を高
速S215とし、駆動制御部58の省電力化手段(7
5)S216とモーター速度判定手段(76)S217
を介して、モーターにパルスを出力するS218。その
後、エンコーダー35の位置とパルスカウンタでパルス
数を検出しS219、目的位置になったらS219−
1、火力のランプに関して弱〜中弱の範囲の場合S22
0、ランプを中弱にS221、中弱から中の範囲の場合
S222、ランプを中にS223、中〜中強の場合S2
24、ランプを中強にS225、中強〜強の範囲の時S
226、ランプを中強にS227、強の場合S228、
ランプを強にS229、指示し、火力調節キーが押し続
けの場合はS230、そうでない場合は元のS201に
戻す。ランプの指示の目的は弱位置のランプは弱火力に
なったときのみ点灯させる最小火力の保証である。
【0091】火力変更がDOWN方向の場合S231、
現在が弱位置か判定しS232、弱位置の場合は元に戻
しS199、そうでない場合は可動させるパルス数を現
在パルスに−X(Xの値は2〜5の範囲で火力変化が目
で解る程度の値で器具毎に設定する)減算した値としS
233、回転方向を弱方向に指示しS234、前回と回
転方向が同じか判断しS235、同じ場合は目的パルス
数=パルス数としS236、回転方向が異なる場合は目
的パルス数=パルス数+(a3)としS237、パルス
数の設定を行う。ここで(a3)は回転方向を変えたと
きの機構の遊びをソフトで解消させるステップ数で前述
した内容である。
【0092】可動目的パルス数が決定したら、次はエン
コーダー35の位置が弱〜中弱の範囲の場合S238速
度を微速S239、中弱から中の範囲の場合S240低
速S241、中〜中強の場合S242速度を中速S24
3、中速から強の範囲の時S244速度を高速としS2
45、駆動制御部58の省電力化手段S246とモータ
ー速度判定手段S247を介して、モーターにパルスを
出力するS248。その後、エンコーダー35の位置と
パルスカウンタでパルス数を検出しS249、目的位置
になったらS249−1、火力のランプに関して弱〜中
弱の範囲の場合S250ランプを弱にS251、中弱か
ら中の範囲の場合S252ランプを中弱にS253、中
〜中強の場合S254ランプを中にS255、中強〜強
の範囲の時S256ランプを中強にS257、強の場合
S258ランプを強にS259、指示し、火力調節キー
が押し続けの場合は230、S201に戻すS230−
1、そうでない場合は元に戻すS230−2。
【0093】尚、ランプの指示の目的は強位置のランプ
は強火力になったときのみ点灯させる最強火力の保証で
ある。
【0094】また、ランプの表示については例えば弱位
置は弱のみのランプの点灯、次の中弱位置は中弱位置の
みの点灯とし、弱と中弱位置の中間の場合は弱ランプと
中弱ランプを点灯させ、中間にあるという表示をさせる
方法は、第2の実施例として有効である。
【0095】上記したことにより火力切替が段階切替と
リニア切替の双方が簡単に可能となり調理目的により選
択可能となるのである。
【0096】特に、リニア火力に変化させるときは、大
まかな火力まで段階火力で選定し、その時点で押し続け
ることにより、リニア火力に変化するため合わせ易さも
向上した。
【0097】次に各こんろの駆動判定部59、60、6
1内にあるモーター誤作動処理の「モーターエラーSU
B」に関して説明する。図17はその概略フローを示し
たもので、モーターエラーが発生しこのルーチンに入っ
たとき、モーター速度を高速にしS260、トルクを最
高に指示しS261、回転方向をエラー処理前と同一に
しS262、目的位置もエラー処理前と同一にしS26
3、駆動制御部58内の省電力化判定手段S264とモ
ーター速度判定手段76S265を介して、モーターに
パルスを出力するS266。このことは通常トルクで作
動しないとき高トルクで再度動作させることを意味して
いる。
【0098】回転方向が強回転の時S267、パルスカ
ウンタでパルスのカウントを行い「N=N+1」S26
8、エンコーダー35の位置検出を行いS269、エン
コーダー35が目的位置か判定しS269、目的位置に
きた場合はパルス数を図5に基づき修正しS270、元
のフローにリターンさせるS271。目的のエンコーダ
位置が発見できず前回の目的パルス数から所定値Mを加
算した値にNが到達したか「目的パルス+M>N」を判
定しS272、達していない場合はS263に戻り、達
した場合は1回目か判定しS273、1回目の場合は回
転方向を弱方向に逆転させS274、モーター速度を高
速にしS275、トルクを最高に指示しS276、駆動
制御部58内の省電力化判定手段S277とモーター速
度判定手段のS278を介して、モーターにパルスを出
力するS279。
【0099】パルスカウンタ2でパルスをカウントし
「Q=Q+1」S280、Q>10となったときS28
1、モーターの回転を逆転させS282、M=30とし
S283、S263に戻す。このことは逆方向に回転さ
せ、障害物を排除させることを意味する。S263から
同一処理をフローに従って行い、目的エンコーダ位置が
発見できずS269、「目的パルス+M(Mの値は大き
くしてある)>N」を判定しS272、その場合には1
回目か判定しS273、2回目となっているためモータ
ー故障と判定しS284、故障処理に行くS285。
【0100】また、モーター回転が弱方向の時S267
は、下記の内容が処理の都合上変化するものでその部分
を説明する。先のパルスカウンタでパルスのカウントを
行い「N=N+1」S268が「N=N−1」となりS
286、先の目的パルス数から所定値Mを加算した値に
Nが到達したか「目的パルス+M>N」S272が、
「目的パルス−M<N」となるS287。それ以外は同
一である。これらのことは、一度でモーターを故障と判
定させず通常トルクで作動させ、それでも目的位置が無
いときは更にバックさせて障害物を排除し再度目的位置
に合わせるという配慮をしたものであり、上記したこと
により、モーターエラーが発生した場合、トルク不足や
その原因である初回可動時のグリスの粘着や、シール部
の固着、またこれらを見越した過大トルクで作動させる
無駄な電力消費が解消でき、かつ頻繁に上手く作動しな
いというクレームも解消が可能となるのである。
【0101】以降は周波数を一定とし、周波数の間欠給
電で速度制御を行う概略の方法を説明する。
【0102】図18において、Aは一定周波数でパルス
を出力した場合を高速とし100%の速度、Bは周波数
の1/3を欠落させた状態を中速とし67%の速度、C
は周波数の1/2を欠落させた状態を低速とし50%の
速度、Dは周波数の2/3欠落させた状態を微速とし3
3%の速度、の制御を行うものである。この方式の利点
はトルクを一定に出来ることで且つ速度も指定速度の変
動も少ないことにある。以下にその概略フローを説明す
る。
【0103】図19において、モーター速度制御手段7
6は駆動指示があるか判断しS386、前段からの指示
内容が高速か判定しS387、高速の場合は周波数の全
パルスを出力しS389、停止指示があるまでS386
繰り返す。高速でない場合S387、中速か判定しS3
90、中速の場合はカウンタでパルスをカウントしS3
91、カウンタが3でない場合(1もしくは2の場合)
S392、パルスをモーターに出力しS394、停止指
示があるまでS386繰り返す。そうでなくカウンタが
3の時S392、カウンタを初期化しS393、再度カ
ウントさせるS391。中速でない場合S390、低速
か判定しS395、低速の場合はカウンタでパルスをカ
ウントしS396、カウンタが2でない場合(1の時)
S397、パルスをモーターに出力しS399、停止指
示があるまでS386へと繰り返す。カウンタが2の時
S397はカウンタを初期化しS398、再度カウント
させるS396。低速でない場合S395、微速と判定
しS400、その場合はカウンタでパルスをカウントし
S401、カウンタが3の場合S402、カウンタを初
期化しS403、パルスをモーターに出力しS404、
停止指示があるまでS386へと繰り返す。カウンタが
1もしくは2の時はS402、再度カウントさせるS4
01。上記した内容により調理器具に適した火力制御の
速度調節が可能となるのである。
【0104】上記した火力変更は自動調理モードにも適
用され、自動調理モードと火力調節の関係を図7と図2
0(a)〜(c)、図21を用いて以下に述べる。
【0105】左こんろ駆動判定部59内の調理モード選
択とモード選択をしない自動判別調理モードについて説
明する。左こんろ1の場合は、操作パネル5から調理モ
ード指定が有る場合と、無い場合とがあるので、左こん
ろ駆動判定部59の調理モード判定部83は、図20
(a)(b)(c)に示すフローチャートと図21の処
理手順を実行する。
【0106】操作パネル5からの調理モード指定がな
く、左こんろ1の点火操作がなされたときには、図20
(a)(b)(c)に示す処理が実行される。
【0107】図20(a)で温度判定部82は、鍋底温
度センサー2により検出された温度を取り出しS28
8、この温度データを演算処理してS289、演算結果
を調理モード判定部83に入力する。調理モード判定部
83は、演算結果から水物調理であるか否かを判定しS
290、水物調理である場合には、沸騰温度から焦げ付
き防止温度を決定した後S291、焦げ付き防止判定部
84に処理を移行させるS292。
【0108】先のステップS290において水物調理で
ないと判定されたときには、油物調理として決定されS
293、この後、油物調理の過熱を監視するため油物調
理の過熱防止温度が決定された後S294、過熱防止手
段である過熱防止判定部85に処理を移行させるS29
5。
【0109】引き続き、上記調理モード判定部83から
処理が移行された各部の処理動作について説明する。
【0110】上記調理モード判定部83の処理手順のス
テップS292から処理が移行された焦げ付き防止判定
部84の処理手順を図20(b)に示す。鍋底温度セン
サー2による検出温度であるセンサー温度について「セ
ンサー温度>焦げ付き防止温度−15℃」の条件判定が
行われS296、この条件成立が初回か否かの判定がな
されるS297。これが初回であったときには、ブザー
などで報知し、初回でないときは、焦げ付き至る状態で
あるが、まだ少し時間を要する状態と考えられるので、
左こんろガス制御部29を弱位置とするための指令信号
を左こんろ駆動判定部59に出力するS299。左こん
ろ駆動判定部59はモーター34により流量制御機構3
3を駆動してガス流量が弱位置となるようにして燃焼火
力を弱める制御を行う。
【0111】次に、焦げ付きタイマーをON動作させS
300、これがX秒経過したか否かを判定してS30
1、X秒経過した後、「センサー温度>焦げ付き防止温
度」の条件判定が行われS302、条件成立であるとき
には焦げ付きと判断できるので、左こんろ駆動判定部5
9の制御により左こんろガス制御部29を閉栓(OF
F)するS303。
【0112】また、ステップS302の判定処理により
「センサー温度>焦げ付き防止温度」の条件が成立しな
い焦げ付き温度以下であるときには、「センサー温度>
焦げ付き防止温度−5℃」の条件判定を行いS304、
条件成立であるときには左こんろ駆動判定部59にガス
制御部33を中火力位置にする指令を出力してS30
5、前記ステップS304の条件判定が成立しなかった
場合と共にステップS296に戻す。
【0113】この焦げ付き防止判定部84の処理動作に
より、鍋底温度センサー2による鍋底温度の検出に基づ
いて水物調理(煮物)における焦げ付きを防止する処理
がなされ、使用者がガス調理器から離れているときに
は、焦げ付きが発生する前に左こんろ1の燃焼を停止さ
せる処理が実行される。
【0114】上記調理モード判定部83の処理手順のス
テップS295から処理が移行された過熱防止判定部8
5の処理手順を図20(c)に示す。
【0115】「センサー温度>過熱防止温度−10℃」
の条件判定がなされS306。この条件判定が成立する
場合には、これが初回であるか否かを判定しS307、
初回であるときにはブザーなどで報知しS308、左こ
んろ駆動判定部59はガス制御部29に弱位置に駆動制
御する指令を出力するS309。先のステップS307
の判定において初回でないときは、ブザー報知すること
なく、このステップS309に移行される。次に、「セ
ンサー温度>過熱防止温度」の条件判定がなされS31
0、条件成立のときには過熱状態であるので、左こんろ
駆動判定部59にガス流量制御部33に閉止させる指令
を出力して終了するS311。
【0116】また、前記ステップS310による条件判
定が成立しなかったときには、「センサー温度<過熱防
止温度−18℃」の条件判定がなされS312、条件成
立するときには左こんろ駆動判定部59にガス制御部2
9を強火力位置に制御する指令を出力してS313、ス
テップS306に処理を戻す。条件成立しないときには
「センサー温度<過熱防止温度−5℃」の条件判定がな
されS314、左こんろ駆動判定部59にガス制御部2
9を中火力位置に制御する指令を出力してS315、ス
テップS306に処理を戻す。
【0117】上記したことにより天ぷらを揚げていて万
一その場を離れた場合の天ぷら油の異常加熱を防止させ
火災の危険を回避できるのである。上記の概略で過熱防
止の概念説明を行ったが、以降に過熱防止の業界基準を
踏まえ詳細に説明を行う。
【0118】調理油過熱防止装置の考え方は業界で統一
化されており、主な内容は 熱効率測定用のアルミ薄手の指定鍋(以降JISアル
ミ鍋と称す)に200ミリリットルの油を入れ加熱した
とき調理油過熱防止装置を作動させると油温が300℃
以内で自動消火すること。
【0119】熱効率測定用のアルミ薄手の指定鍋(以
降JISアルミ鍋と称す)に1リットルの油を入れ加熱
したとき調理油過熱防止装置を作動させても油温が22
0℃以下では自動消火しないこと。
【0120】熱伝導の極端に悪い鍋での安全性確保の
ため、指定ステンレス鍋で200ミリリットルの油を入
れ加熱したとき調理油過熱防止装置を作動させると油温
が350℃以内で自動消火すること。が遵守事項となっ
ている。上記の内容は加熱させる火力が何れの火力であ
っても、遵守することとなっており、自動的に火力調節
ができない(火力調節を手動で行う火力調節方法の場
合)器具にあっては最高火力で実験を行う。この方法で
作成した調理油過熱防止装置付きの器具は、必要以上に
自動消火し非常に使い勝手が悪いという苦情があった。
【0121】本発明は、自動的に火力を設定できる構成
とした場合、不必要に自動消火することのないようにす
るため、(A)弱のみ自動設定できる器具、(B)多段
階に自動的に火力を設定できる場合の2方法について、
その具体策を提供するものである。
【0122】上記の内容をより具体的に説明すると、図
21に示すように鉄フライパン(26φ)の空焼きの場
合、前記の過熱防止基準を遵守させるには過熱防
止温度を277℃とし、鍋底の温度を測定する温度セン
サーの温度が277℃になると自動消火させる構成とし
てある。
【0123】図21において、横軸は点火後の燃焼時
間、縦軸は温度センサーの温度を表している。過熱防止
温度277℃は2550kcal/hの場合134秒で到達し
自動消火することになる。フライパンを空だきする動作
は、時々行われていて、使用者にすれば切れては困る状
態である。同様に1600kcal/hの場合は142秒で到
達、1000kcal/hの場合は148秒で到達、700kc
al/hの場合は298秒で到達し、400kcal/hの場合は
火力が少なく240℃迄しか上昇しないため自動消火し
ない。従って不必要に自動消火させなくするには、適切
な温度に至ると火力を最小燃焼に絞るようにすればよ
い。このことは、特開昭63−153328号公報にて
述べられている。
【0124】図22は上記の内容を示す図で、横軸は点
火後の燃焼時間、縦軸は温度センサーの温度を表し、従
来は過熱防止温度277℃に対して、第1加熱抑制温度
237℃しかなかったが、本発明では第2加熱抑制温度
を更に有する。すなわち、天ぷら温度帯である160℃
〜220℃の温度以上の温度で第1加熱抑制温度237
℃を設け、その後で第2加熱抑制温度257℃を設けて
いる。まず、第1加熱抑制温度237℃がなく、第2加
熱抑制温度のみの場合、Aの曲線で示す如く、第2加熱
抑制温度257℃で弱火力に切り替えてもオーバーシュ
ートで過熱防止温度277℃を越え自動消火することに
なる。従って第2加熱抑制温度が無い場合、第1加熱抑
制温度237℃で火力の強弱制御を行うこととなる。一
方、本発明のように第2加熱抑制温度を有することによ
り、制御温度は、257℃となって20℃も制御温度を
上げることができる。フライパン調理の場合、使用温度
を過熱防止装置がない場合は300℃付近でも使用され
ており高温にするほど使用者の満足感が向上する。但し
この方法では第1加熱抑制温度237℃になり弱火力に
した場合、容器によっては、第2加熱抑制温度に至ら
ず、何時までたっても弱火のままの場合が生じる。この
ままでは、調理には火力が弱くて使用できないため図2
3に示す配慮が必要である。
【0125】図23は、横軸は点火後の燃焼時間、縦軸
は温度センサーの温度と火力の状態を表し、第1加熱抑
制温度237℃まで強燃焼させ、237℃以上で弱燃焼
とさせた場合、温度センサーの温度が第2加熱抑制温度
に所定時間経過しても到達しない場合強制的に火力を強
にし、第1加熱抑制温度を消滅させる構成としているの
である。
【0126】図24〜図26は多段階火力制御を行う場
合を示し、前記統一基準の試験を行った時の各火力にお
ける過熱防止温度を示したものである。
【0127】図24は、熱効率測定用のアルミ薄手の
指定鍋(以降JISアルミ鍋と称す)に200ミリリッ
トルの油を入れ加熱したとき調理油過熱防止装置を作動
させると油温が300℃以内で自動消火することに対応
して、各火力での温度を表すものである。例えば、火力
2550kcal/hの場合は277℃で自動消火させると油
温は300℃に止まり、火力1600kcal/hの場合は2
95℃で自動消火させると油温は300℃に止まり、火
力1000kcal/hの場合は294℃までしかセンサー温
が上昇せずそのときの油温度は、275℃以上には上が
らない。また火力700kcal/hの場合は249℃までし
かセンサー温が上昇せずそのときの油温度は、227℃
以上には上がらない。そして火力400kcal/hの場合は
188℃までしかセンサー温が上昇せずそのときの油温
度は167℃以上には上がらないという実験結果が得ら
れた。勿論上記のことは器具や火力によって異なるので
器具毎のばらつきを考慮して実際には決定する必要があ
る。
【0128】図25は、熱伝導の極端に悪い鍋での安
全性確保のため、指定ステンレス鍋で200ミリリット
ルの油を入れ加熱したとき調理油過熱防止装置を作動さ
せると油温が350℃以内で自動消火することに対応し
て各火力での温度を表すものである。例えば、火力25
50kcal/hの場合は277℃で自動消火させると油温は
350℃に止まり(277℃で自動消火してもステンレ
ス鍋は熱伝導が悪いため350℃になってしまう)、火
力1600kcal/hの場合は300℃で自動消火させると
油温は350℃に止まり、火力1000kcal/hの場合は
330℃で自動消火させると油温は350℃に止まり、
火力700kcal/hの場合は油温度は330℃以上には上
がらないため、センサー温度は何度であってもかまわな
いが、実際には温度センサーに耐熱上限温度があるため
その温度以上に設定することはできない今回は仮に35
0℃とする。同様に火力400kcal/hの場合は油温度
は、200℃以上には上がらない。センサー温度は何度
であってもかまわないが、実際には温度センサーに耐熱
上限温度があるためその温度以上に設定することはでき
ない今回は仮に350℃とする。
【0129】上記のことからとの条件を満足させる
過熱防止温度は双方の各火力における低い過熱防止温度
をとれば基準を満足させることができる。
【0130】図26は、との基準を双方満足させる
過熱防止温度を表す。また、過熱防止温度より下げた温
度で、加熱抑制温度を設けたもので、過熱防止温度に対
しては、必要に応じて第1加熱抑制温度、第2加熱抑制
温度を設けることも本発明の範囲である。加熱抑制温度
と過熱防止温度との温度差を求める方法は2方法有り、
その1方法はいずれかの火力でその火力の加熱抑制温度
になったとき火力を最小火力にして、弱になる以前の火
力の過熱防止温度に至らないで温度が下降する方法で設
定する。
【0131】他方法は過熱防止温度になったときその火
力より1段火力の少ない火力に移行させたとき、次段火
力の過熱防止温度に至らない温度に設定する。場合など
が考えられる。
【0132】この方法の差は、温度差が方法1では大き
くとる必要があり、方法2では温度差が少なくてすむと
いう差がある。その理由は、弱火力にしてもオーバーシ
ュート分、方法1では必要とするが、方法2では徐々に
火力を下げるため、初回のオーバーシュートが緩和され
消滅するためである(詳細内容は、図24と図25で説
明しているため省略)。
【0133】従って、上記した如く火力に応じた過熱防
止温度と、加熱抑制温度を予め実験値から決定しておく
ことができることとなるのである。
【0134】上記した如く、基準を遵守する範囲で、フ
ライパン温度を高温にするためには、強弱の2段切り替
えの場合は250℃近辺までしか出来ないが、多段切り
替えでは329℃程度まで上昇させ、基準を遵守できる
ことから、過熱防止装置を装着しても高温が得られしか
も、直ぐに自動消火して使いにくいということも解消で
きるのである。
【0135】図27は、過熱防止温度と第1加熱抑制温
度と第2加熱抑制温度を有した過熱防止手段の動作を示
すフローである。
【0136】点火キーを押して点火しS316、点火操
作では火力が自動的に火力強となりS317、調理モー
ド判定部83の水分有無判定手段による温度センサーの
温度上昇度合いと、温度経過から、水物調理でないか判
定しS318、水物調理である場合は、水物処理へ飛び
(本発明の目的と異なるので省略、特開平10−311
541号公報に記載)油もの調理の場合S319は、現
在火力強の過熱防止温度を277℃としS320、第1
加熱抑制温度を237℃としS321、第2加熱抑制温
度257℃を設定しS322、センサー温度<80℃か
判定しS323、そうである場合は、初回フラグをOF
FにしS324、タイマーを0にしS325、第2フラ
グをOFFにしS326、30分タイマーを0にしてか
らS327、Bに戻る。そうでない場合、第1加熱抑制
温度に到達したことがないか判定する初回フラグOFF
か判定しS328、初回フラグがOFFの場合、センサ
ー温度>第1加熱抑制温度であるか判定しS329、そ
うである場合は火力を弱にしS330、初回フラグをO
NにしS331、Aに戻る。センサー温度>第1加熱抑
制温度であるか判定しS329、そうでない場合もAに
戻る。また、初回フラグOFFか判定しS328、初回
フラグがOFFでない場合、センサー温度<第2加熱抑
制温度か判定しS332、そうである場合はタイマーを
ONしS333、X秒経過したか判定しS334、経過
した場合は、強火力に指示しS335、Aに戻る。セン
サー温度<第2加熱抑制温度、か判定しS332、そう
で無い場合は第2加熱抑制温度に初めてなったか判定す
る第2フラグOFFか判定しS326、その場合は30
分タイマーをONしS337、第2フラグONにしS3
38、Aに戻る。そうでない場合S336、30分経過
したか判定しS339、経過した場合は自動消火させ終
了させるS340。30分経過していない場合S33
9、センサー温度<第2加熱抑制温度か判定しS34
1、その場合は現在火力が強か判定しS342、強の場
合はAに戻し、強でない場合は強火力に指示しS34
3、Aに戻す。センサー温度<第2加熱抑制温度か判定
しS341、そうでない場合火力を弱にしS344、セ
ンサー温度<過熱防止温度か判定しS345、そうであ
る場合はAに戻す。そうでない場合は自動消火させる。
上記の如く強弱2段火力切り替えの場合において、調理
油過熱防止装置を不必要に作動させなくしかも、第2加
熱抑制温度を有したことにより高い温度で使用できる器
具を提供できるのである。また、高温状態を何時までも
続けさすことは危険であるが、30分タイマーを設けた
ことにより時間が経過すると自動消火させることができ
安全である。なお、80℃以下にセンサー温度が下がる
と30分タイマーもキャンセルさせる意味は、調理によ
っては、炒めた後同一容器に水をいれ、調理物を入れ、
煮物にする場合があり得ることから30分で自動消火さ
せると使い勝手が悪くなるからである。図28は、自動
で多段火力切り替えが出来る器具の過熱防止手段の動作
フローを示すもので、センサー温度が上昇していく場
合、強火力で弱火燃焼となっても、火力を1段弱くする
ことにより、加熱抑制温度が高くなるので弱火燃焼しな
くなる。従っていずれかの火力でバランスがとれ強弱燃
焼しなくなる火力を使用者が試行錯誤であっても見いだ
すことが出来る利点がある。また、この火力が安全に使
用できる最高温度であるので最高火力と最弱火力の繰り
返し燃焼に比べ比較的に使用しやすくなる。このフロー
を説明すると、点火しS356、現在火力が強(5)か
判定しS357、その場合は過熱防止温度を277℃と
しS358、加熱抑制温度を257℃としS359、次
段にいく。また、火力が5でない場合S357、現在火
力が4か判定しS360、その場合は過熱防止温度を3
00℃としS361、加熱抑制温度を280℃としS3
62、次段にいく。また、火力が4でない場合S36
0、現在火力が3か判定しS363、その場合は過熱防
止温度を320℃としS364、加熱抑制温度を300
℃としS365、次段にいく。また、火力が3でない場
合S363、現在火力が2か判定しS366、その場合
は過熱防止温度を349℃としS367、加熱抑制温度
を329℃としS368、次段にいく、また、火力が2
でない場合S366、現在火力を1としS369、過熱
防止温度を349℃としS370、次段にいく。次段S
371では、センサー温度>過熱防止温度か判定し、そ
の場合は自動消火させ、終了させるS372。そうでな
い場合は、センサー温度>加熱抑制温度か判定しS37
3、その場合は現在火力が弱でないか判定しS374、
弱でない場合は弱に火力指定しS375、弱の場合と共
にS357に戻る。センサー温度>加熱抑制温度か判定
しS373、そうでない場合、現在火力が強でないか判
定しS376、強でない場合は強の火力に指定しS37
7、強である場合とともにS357に戻す。上記したよ
うに、調理物の負荷に応じた火力を選択すれば、強弱燃
焼を行わない火力を使用者が、経験を積むことにより選
択することが可能となる。もし、火力の選択を間違う
と、例えば必要以上に火力を強く設定した場合、頻繁に
強弱燃焼を繰り返す結果となり、また必要以下に火力を
選択すれば、火力が弱くて調理が出来ないこととなり、
強弱燃焼を少なくした火力が適切な火力ということにな
るのである。図29は、上記の使用者が適切な火力を選
択し、強弱の繰り返し燃焼を少なくさせる火力を見つけ
る必要があったのを自動的に求める過熱防止手段の動作
フローを示すものである。このことにより安全で容器の
温度を最高温にし、しかも強弱燃焼切換えを少なくする
ことが可能となるのである。そのフローは、点火しS3
78、強火力(5)に指示しS379、設定温度のサブ
ルーチンに行きgoSUB設定温度S380、現在火力
の過熱防止温度に設定しS381、現在火力の過熱抑制
温度に設定するS382。その後、センサー温度>現在
火力の過熱抑制温度か判定しS383、その場合は、火
力が最弱(1)か判定しS384、最弱(1)の場合は
センサー温度>火力最弱(1)の過熱防止温度か判定し
S385、その場合は自動消火させ、終了させるS38
6。火力が最弱でない場合はAに戻す。また、火力が最
弱(1)か判定しS384、そうでない場合現在火力−
1の火力指示をしS387、現在火力−1の火力を現在
火力としS388、設定温度のサブルーチンに行きgo
SUB設定温度S389、現在火力の過熱防止温度に設
定しS390、現在火力の過熱抑制温度に設定しS39
1、Aに戻す。上記したことは、火力強から、強の許さ
れる温度以上に上昇した場合、火力を1段下げて、その
火力での温度の上昇をみながら、センサー温度が平衡す
る所まで火力を徐々に上げる自動平衡温度バランスの制
御を行うもので、このソフトを使用することにより、頻
繁に強弱燃焼をさせることなく、しかも自動的に最高温
度を求めることが出来、加熱初期に発生するオーバーシ
ュートも少なく高温が得やすくなる。また上記したこと
は、温度上昇型の平衡バランス制御で下降時も同様な考
えで行う場合と、下降時は、強の過熱抑制温度になるま
で弱燃焼のままで待つソフトも、十分あり得る。センサ
ー温度>現在火力の過熱抑制温度か判定しS383、そ
うでない場合現在火力は最強(5)でないか判断しS3
92、そうである場合はAに戻し、そうでない場合は、
設定温度のサブルーチンに行きgoSUB設定温度S3
93、現在火力+1の過熱防止温度を記憶しS394、
現在火力+1の加熱抑制温度を記憶するS395。その
後、センサ温度<現在火力+1の加熱抑制温度か判定し
S396、そうであれば現在火力+1の火力指示をしS
397、現在火力+1の火力を現在火力としS398、
現在火力の過熱防止温度に設定しS399、現在火力の
過熱抑制温度に設定しS400、Aに戻す。上記は温度
下降時の徐々に(段階的に)火力を上げる手段で、急激
な火力変化を伴わず安心感の高い火力制御を提供でき
る。図29の方式は、上記したように強弱燃焼を少なく
し、しかも出来る限りの高温を得る火力制御が行えるた
め、調理の種類では、フライパンや、焼き網のような器
具を使用する調理方法に適する。裏返せば、油の入った
容器の加熱には、出来る限り高温に維持させようとする
意図があるため、油にとっては調理に不必要な高温とな
り、油が酸化する等の欠点がある。しかし、各火力の加
熱抑制温度を油加熱用に設定し直すことにより、強弱燃
焼をさせず、自動的に目的とした最高温度で平衡状態を
作り出すことが可能となり応用範囲は広いのである。図
30は、点火時からの温度上昇の勾配から、油調理か、
フライパン調理か判定し、フライパン調理の場合には、
過熱防止装置が働かない出来る限りの高温を出来る限り
強弱燃焼をさせることなく得る構成とし、油調理の場合
には、油の酸化をふさぐ意味から、必要以上に高温にし
ないものである。すなわち図30において、点火しS4
01、強火力に指示しS402、k=50℃〜90℃の
時間計測を行いS403、その後kが決定しているか判
定しS404、kが決定すればk<xか判定しS40
5、kがxより小さいとき、すなわちフライパンのよう
に温度上昇が大きい場合、図29のAに移行させる。k
<xで無い場合、油が入った容器で温度上昇が比較的緩
やかな場合、図27に移行させ、各々の調理内容にあっ
た温度制御を行う。
【0137】
【発明の効果】以上の説明の通り本発明によれば次のよ
うな効果が得られる。 (1)請求項1の発明では、火力を小さくする毎に高温
が得られ、また使用者の欲しい高温が自動消火せずに得
られ、しかもフライパンの空だき時のようなときには強
火力は不要であり、実際の使用にあった調理条件が得ら
れる効果がある。 (2)請求項2、3、4の発明では、自動的に最高温度
が得られ、しかも、強弱燃焼の繰り返しが極端に少な
く、使用者は最高温度を容易に得られる効果がある。 (3)請求項5の発明では、温度勾配によりフライパン
モードとして加熱防止装置の作動範囲でできる限り高温
を得られる制御を行える効果があり、天ぷらなどでは必
要以上に制御温度を上げると、油の酸化が激しく使用で
きなくなることが可能となる。 (4)請求項6の発明では、温度センサーの温度上昇度
合いをみてその温度勾配が一定値以下の場合、油モード
と判別し、火力を可変しても過熱防止温度と加熱抑制温
度を一定にし、油温度を高温にさせない効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例に於けるガス調理器
の外観を示す斜視図 (b)は同操作部の正面図
【図2】同ガス調理器に用いるガス流量制御装置の全体
構成図
【図3】(a)同ガス制御ブロックの平面図 (b)同側断面図
【図4】(a)同エンコーダーの平面図 (b)同正面図 (c)同側面図
【図5】(a)〜(f)同エンコーダーのパターンと火
力の相関図
【図6】(a)(b)同ガス制御部の流量制御機構のガ
タつき内容を示す説明図
【図7】同制御部のブロック図
【図8】同点火消火動作の概略フローチャート
【図9】同キー入力判定手段の概略フローチャート
【図10】同キー入力判定手段の概略フローチャート
【図11】同左こんろ用各種調理モードキー入力判定手
段の概略フローチャート
【図12】同総合作動判定手段の概略フローチャート
【図13】同こんろ駆動判定手段の概略フローチャート
【図14】同誤差検出処理手段の概略フローチャート
【図15】同火力変更判定手段の概略フローチャート
【図16】同火力変更判定手段の概略フローチャート
【図17】同モーター誤作動処理手段の概略フローチャ
ート
【図18】(A)〜(D)同速度制御の説明図
【図19】同速度制御の概略フローチャート
【図20】(a)(b)(c)同自動判別調理モードの
概略フローチャート
【図21】同フライパン空焼き時の温度上昇を示す図
【図22】同フライパン温度上昇と過熱防止温度と加熱
抑制温度の相関を示す図
【図23】同第1加熱抑制温度と第2加熱抑制温度との
相関を示す図
【図24】同過熱防止温度と火力の相関を示す図
【図25】同過熱防止温度と火力の相関を示す図
【図26】同過熱防止温度と火力の相関を示す図
【図27】同過熱防止装置の動作を示すフローチャート
【図28】同過熱防止装置の他の動作を示すフローチャ
ート
【図29】同過熱防止装置の動作を示すフローチャート
【図30】同過熱防止装置の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
2 鍋底温度センサー 5 操作部 6 左こんろ用点火/消火キー(操作手段) 7 右こんろ用点火/消火キー(操作手段) 8 グリル用点火/消火キー(操作手段) 9 左こんろ用火力調節キー(操作手段) 10 左こんろ用火力調節キー(操作手段) 11 右こんろ用火力調節キー(操作手段) 12 右こんろ用火力調節キー(操作手段) 13 グリル用火力調節キー(操作手段) 14 グリル用火力調節キー(操作手段) 23 左こんろバーナ 24 制御回路 25 ガス制御ブロック 29 左こんろガス制御部 30 右こんろガス制御部 31 グリルガス制御部 33 流量制御部 34 ステッピングモーター 36 右こんろバーナ 37 グリルバーナ 58 駆動制御部 59 左こんろ駆動判定部 60 右こんろ駆動判定部 61 グリル駆動判定部 83 調理モード判定部 84 焦げ付き防止判定部 85 過熱防止判定部(過熱防止手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松村 充真 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 大塩 美杉 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中井 加世 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 横畑 光男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バーナと、鍋底の温度を検知する温度セン
    サーと、ガスの流量を多段階に制御する流量制御手段
    と、前記流量制御手段を多段階の流量制御のために駆動
    する電動駆動手段と、前記温度センサーの温度状態に応
    じて前記電動駆動手段を駆動制御する駆動制御手段と、
    前記駆動制御手段に指示を出す操作手段とを備え、前記
    駆動制御手段は、調理油過熱防止判定手段を有し、前記
    調理油過熱防止手段は予め定めた各火力毎の過熱防止温
    度を有し、設定した火力に応じた過熱防止温度を自動的
    に選択させる構成としたガス調理器。
  2. 【請求項2】バーナと、鍋底の温度を検知する温度セン
    サーと、ガスの流量を多段階に制御する流量制御手段
    と、前記流量制御手段を多段階の流量制御のために駆動
    する電動駆動手段と、前記温度センサーの温度状態に応
    じて前記電動駆動手段を駆動制御する駆動制御手段と、
    前記駆動制御手段に指示を出す操作手段とを備え、前記
    駆動制御手段は調理油過熱防止判定手段を有し、前記調
    理油過熱防止手段は、予め定めた各火力毎の過熱防止温
    度と前記過熱防止温度より低い温度に設定した加熱抑制
    温度を有し、設定した火力に応じた過熱防止温度と加熱
    抑制温度を自動的に選択させる構成としたガス調理器。
  3. 【請求項3】バーナと、鍋底の温度を検知する温度セン
    サーと、ガスの流量を多段階に制御する流量制御手段
    と、前記流量制御手段を多段階の流量制御のために駆動
    する電動駆動手段と、前記温度センサーの温度状態に応
    じて前記電動駆動手段を駆動制御する駆動制御手段と、
    前記駆動制御手段に指示を出す操作手段とを備え、前記
    駆動制御手段は調理油過熱防止判定手段を有し、前記調
    理油過熱防止手段は、予め定めた各火力毎の過熱防止温
    度と、前記過熱防止温度より所定温度低い加熱抑制温度
    を有し、前記温度センサーの温度が現状使用火力の加熱
    抑制温度に到達した場合、火力を1段階落とし、1段階
    落とした過熱防止温度と、加熱抑制温度に再設定する構
    成のガス調理器。
  4. 【請求項4】バーナと、鍋底の温度を検知する温度セン
    サーと、ガスの流量を多段階に制御する流量制御手段
    と、前記流量制御手段を多段階の流量制御のために駆動
    する電動駆動手段と、前記温度センサーの温度状態に応
    じて前記電動駆動手段を駆動制御する駆動制御手段と、
    前記駆動制御手段に指示を出す操作手段とを備え、前記
    駆動制御手段は調理油過熱防止判定手段を有し、前記調
    理油過熱防止手段は、予め定めた各火力毎の過熱防止温
    度と、前記過熱防止温度より所定温度低い加熱抑制温度
    を有し、前記温度センサーの温度が現状使用火力の加熱
    抑制温度より低く、1段階上げた火力の加熱抑制温度よ
    り低い場合火力を1段上げる構成としたガス調理器。
  5. 【請求項5】バーナと、鍋底の温度を検知する温度セン
    サーと、ガスの流量を多段階に制御する流量制御手段
    と、前記流量制御手段を多段階の流量制御のために駆動
    する電動駆動手段と、前記温度センサーの温度状態に応
    じて前記電動駆動手段を駆動制御する駆動制御手段と、
    前記駆動制御手段に指示を出す操作手段とを備え、前記
    駆動制御手段は調理油過熱防止判定手段を有し、前記調
    理油過熱防止手段は、予め定めた各火力毎の過熱防止温
    度と、前記過熱防止温度より所定温度低い加熱抑制温度
    を有し、前記駆動制御手段は前記温度センサーの温度上
    昇度合いにより温度勾配が一定値以上の場合高温モード
    と判別し、前記温度センサーの温度が現状使用火力の加
    熱抑制温度に到達した場合、火力を1段階落とし、1段
    階落とした過熱防止温度と、加熱抑制温度に再設定する
    構成のガス調理器。
  6. 【請求項6】バーナと、鍋底の温度を検知する温度セン
    サーと、ガスの流量を多段階に制御する流量制御手段
    と、前記流量制御手段を多段階の流量制御のために駆動
    する電動駆動手段と、前記温度センサーの温度状態に応
    じて前記電動駆動手段を駆動制御する駆動制御手段と、
    前記駆動制御手段に指示を出す操作手段とを備え、前記
    駆動制御手段は調理油過熱防止判定手段を有し、前記調
    理油過熱防止手段は、予め定めた各火力毎の過熱防止温
    度と、前記過熱防止温度より所定温度低い加熱抑制温度
    を有し、前記駆動制御手段は前記温度センサーの温度上
    昇度合いにより温度勾配が一定値以下の場合、油モード
    と判別し、火力を可変しても過熱防止温度と加熱抑制温
    度を一定にし、油温度を高温にさせない構成のガス調理
    器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009174834A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Rinnai Corp コンロ
JP2016223744A (ja) * 2015-06-03 2016-12-28 リンナイ株式会社 ガスコンロ装置
JP2018204888A (ja) * 2017-06-06 2018-12-27 リンナイ株式会社 加熱調理器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009174834A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Rinnai Corp コンロ
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