JP2001263491A - シリンダヘッドガスケット - Google Patents

シリンダヘッドガスケット

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JP2001263491A
JP2001263491A JP2000076981A JP2000076981A JP2001263491A JP 2001263491 A JP2001263491 A JP 2001263491A JP 2000076981 A JP2000076981 A JP 2000076981A JP 2000076981 A JP2000076981 A JP 2000076981A JP 2001263491 A JP2001263491 A JP 2001263491A
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gasket
cylinder head
combustion chamber
gasket substrate
chamber hole
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JP2000076981A
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Osamu Jinno
修 神野
Kenji Uchida
健二 内田
Shinji Ichibi
真治 一美
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Taiho Kogyo Co Ltd
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Taiho Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 シリンダヘッドガスケット1は2枚の第
1ガスケット基板2と第2ガスケット基板3とを備えて
いる。各ガスケット基板には互いに逆方向に突出する第
1突出部2Aと第2突出部3Aが形成され、上記第1ガ
スケット基板の燃焼室孔周縁と第2ガスケット基板の燃
焼室孔周縁とはグロメット17で覆われている。第1発
明では、各ガスケット基板がシリンダヘッドとシリンダ
ブロックとの間に挟持された際には、各突出部は両者間
の空隙14に向けて塑性変形される。第2発明では、各
突出部に予め互いに近接する方向に突出して円周方向に
連続して密着する半径方向中央部分が形成されている。 【効果】 上記グロメットにより基板間に燃焼ガスが流
入するのを防止できる。そして第1発明では塑性変形に
より可及的に均一な接触面圧を確保することができ、第
2発明ではグロメットを超えてきた燃焼ガスの吹き抜け
を密着部分で防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンに用いら
れるシリンダヘッドガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般に、シリンダヘッドガスケット
として、相互に重合されてシリンダヘッドとシリンダブ
ロックとの間に挟持され、それぞれシリンダボアに合わ
せて穿設した燃焼室孔を有する第1ガスケット基板と第
2ガスケット基板とを備えたものが知られている。また
従来、この種のシリンダヘッドガスケットとして、シリ
ンダヘッド側となる第1ガスケット基板に、上記燃焼室
孔を囲んでシリンダヘッド側に突出する第1内側突出部
を形成するとともに、シリンダブロック側となる第2ガ
スケット基板に、上記燃焼室孔を囲んでシリンダブロッ
ク側に突出する第2内側突出部を形成して、上記第1ガ
スケット基板と第2ガスケット基板とを相互に重合させ
て互いに逆方向に突出する第1内側突出部と第2内側突
出部との間に空隙を形成し、さらに上記第1ガスケット
基板と第2ガスケット基板とをシリンダヘッドとシリン
ダブロックとの間に挟持して上記第1内側突出部と第2
内側突出部とを両者間の空隙に向けて塑性変形させるよ
うにしたものも提案されている(特開平11−2369
75号公報)そして上記第1内側突出部と第2内側突出
部とを両者間の空隙に向けて塑性変形させるようにした
ものにあっては、シリンダヘッドガスケットとシリンダ
ヘッドとを締結ボルトで締結した際に、該締結ボルトに
近接した部分の面圧が高く、遠い部分の面圧が低くなっ
たとしても、両内側突出部はその部分の面圧に応じた量
だけ塑性変形されるようになるので、結果として均一な
接触面圧を確保することができ、それによって局部的な
吹き抜けを防止することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
のシリンダヘッドガスケットにおいては、エンジンの爆
発圧力が大きくなると、シリンダヘッドガスケットを構
成する第1ガスケット基板と第2ガスケット基板との間
から燃焼室内のガスが吹き抜けることがあった。特に、
上記第1内側突出部と第2内側突出部とを両者間の空隙
に向けて塑性変形させるようにしたものにあっては、上
述したように均一な接触面圧を確保することができるた
め、そのような突出部を有しないガスケットよりは効果
的にガスの吹き抜けを防止することができるが、締結ボ
ルトに近接した位置と遠い位置とで塑性変形量が異なる
ため、必ずしも第1内側突出部と第2内側突出部とが相
互に密着せず、両者間に部分的に空隙が残されることが
あった。その結果、その部分から燃焼ガスが吹き抜ける
危険性があった。本発明は上述した事情に鑑み、より効
果的に燃焼ガスの吹き抜けを防止することができるシリ
ンダヘッドガスケットを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち第1発明は、相
互に重合されてシリンダヘッドとシリンダブロックとの
間に挟持され、それぞれシリンダボアに合わせて穿設し
た燃焼室孔を有する第1ガスケット基板と第2ガスケッ
ト基板とを備えたシリンダヘッドガスケットにおいて、
シリンダヘッド側となる第1ガスケット基板に、上記燃
焼室孔を囲んでシリンダヘッド側に突出する第1内側突
出部を形成するとともに、シリンダブロック側となる第
2ガスケット基板に、上記燃焼室孔を囲んでシリンダブ
ロック側に突出する第2内側突出部を形成して、上記第
1ガスケット基板と第2ガスケット基板とを相互に重合
させて互いに逆方向に突出する第1内側突出部と第2内
側突出部との間に空隙を形成し、また上記第1ガスケッ
ト基板と第2ガスケット基板とをシリンダヘッドとシリ
ンダブロックとの間に挟持して上記第1内側突出部と第
2内側突出部とを両者間の空隙に向けて塑性変形させる
ようにし、さらにグロメットで上記第1ガスケット基板
の燃焼室孔周縁と第2ガスケット基板の燃焼室孔周縁と
を覆ったものである。また第2発明は、相互に重合され
てシリンダヘッドとシリンダブロックとの間に挟持さ
れ、それぞれシリンダボアに合わせて穿設した燃焼室孔
を有する第1ガスケット基板と第2ガスケット基板とを
備えたシリンダヘッドガスケットにおいて、シリンダヘ
ッド側となる第1ガスケット基板に、上記燃焼室孔を囲
んでシリンダヘッド側に突出する第1内側突出部を形成
するとともに、この第1内側突出部の半径方向中央部分
をシリンダブロック側に向けて突出させ、またシリンダ
ブロック側となる第2ガスケット基板に、上記燃焼室孔
を囲んでシリンダブロック側に突出する第2内側突出部
を形成するとともに、この第2内側突出部の半径方向中
央部分をシリンダヘッド側に向けて突出させ、さらに上
記第1ガスケット基板と第2ガスケット基板とを重合さ
せて、少なくともエンジン組付時において第1内側突出
部の半径方向中央部分と第2内側突出部の半径方向中央
部分とを円周方向に連続して密着させ、かつグロメット
で上記第1ガスケット基板の燃焼室孔周縁と第2ガスケ
ット基板の燃焼室孔周縁とを覆ったものである。
【0005】上記第1発明によれば、シリンダヘッドガ
スケットとシリンダヘッドとを締結ボルトで締結した際
に、該締結ボルトに近接した部分の面圧が高く、遠い部
分の面圧が低くなったとしても、両内側突出部はその部
分の面圧に応じた量だけ塑性変形されるようになるの
で、結果として均一な接触面圧を確保することができ、
それによって局部的な吹き抜けを防止することができる
という効果が得られることは勿論である。そしてこれに
加えて、仮に第1内側突出部と第2内側突出部とが相互
に密着せず、両者間に部分的に空隙が残されることがあ
ったとしても、上記第1ガスケット基板の燃焼室孔周縁
と第2ガスケット基板の燃焼室孔周縁とをグロメットで
覆っているので、燃焼ガスが第1ガスケット基板と第2
ガスケット基板との間に流入しにくくなり、上記空隙が
部分的に残されても該空隙から燃焼ガスが吹き抜けるの
を効果的に防止することができる。したがって、上記均
一な接触面圧を確保することができるという効果と相俟
って、より優れたシール効果を得ることができる。また
上記第2発明においても、上記第1ガスケット基板の燃
焼室孔周縁と第2ガスケット基板の燃焼室孔周縁とをグ
ロメットで覆っているので、燃焼ガスが第1ガスケット
基板と第2ガスケット基板との間に流入しにくくなる。
そして第2発明では、上記シリンダブロック側に向けて
突出する第1内側突出部の半径方向中央部分と、シリン
ダヘッド側に向けて突出する第2内側突出部の半径方向
中央部分とが円周方向に連続して密着しているので、万
一グロメットを超えて燃焼ガスが第1ガスケット基板と
第2ガスケット基板との間に流入したとしても、上記密
着部分の間から外部に吹き抜けようとする燃焼ガスは、
その圧力により、第1内側突出部をシリンダヘッド側に
向けて押圧すると同時に、第2内側突出部をシリンダブ
ロック側に向けて押圧するようになる。そして第1内側
突出部が燃焼ガスの圧力によりシリンダヘッドに押圧さ
れるとその部分のシール性が向上し、また第2内側突出
部が燃焼ガスの圧力によりシリンダブロックに押圧され
るとその部分のシール性も向上する。そしてさらに、第
1内側突出部がシリンダヘッドに、第2内側突出部がシ
リンダブロックに押圧されると、その反力により第1内
側突出部の半径方向中央部分と第2内側突出部の半径方
向中央部分とがより強く密着されるようになるので、そ
の部分におけるシール性も向上するようになる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を直列4気筒エンジ
ン用のシリンダヘッドガスケットに適用した実施例につ
いて説明する。図1ないし図3において、シリンダヘッ
ドガスケット1は相互に重合した相対的に厚肉の第1ガ
スケット基板2と第2ガスケット基板3とを備えてお
り、これらガスケット基板2、3の全体の表裏面に相対
的に薄肉の第1プレート4と第2プレート5とを重合さ
せている。これらガスケット基板2、3とプレート4、
5には、図1に示すように、それぞれエンジンのシリン
ダボア9に合わせて穿設した4つの燃焼室孔10と、図
示しない締結ボルトが貫通されるボルト孔11と、さら
に冷却水が流通される水孔12とをそれぞれ形成してい
る。また上記ガスケット基板2、3とプレート4、5と
は、例えばランスロック等の手段により相互に一体に連
結してある。上記シリンダヘッドガスケット1は、従来
周知のように、エンジンのシリンダヘッド(図示せず)
とシリンダブロック13との間に介在され、上述した締
結ボルトによってシリンダヘッドとシリンダブロック1
3とを一体に連結することによりそれらの間に挟持され
て両者間をシールするようになっている。
【0007】上方側すなわち図示しないシリンダヘッド
側となる第1ガスケット基板2には、上記燃焼室孔10
を囲んでシリンダヘッド側に突出する第1内側突出部2
Aを形成してあり、また下方すなわちシリンダブロック
13側となる第2ガスケット基板3には、上記燃焼室孔
10を囲んでシリンダブロック13側に突出する第2内
側突出部3Aを形成してある。これら第1内側突出部2
Aと第2内側突出部3Aとは両ガスケット基板2、3の
合わせ面を中心として対称に形成してあり、両ガスケッ
ト基板2、3を相互に重合させた際には、互いに逆方向
に突出する第1内側突出部2Aと第2内側突出部3Aと
の間に空隙14(図4参照)を形成することができるよ
うにしている。そしてさらに、上記第1ガスケット基板
2には、上記第1内側突出部2Aを囲んでシリンダヘッ
ド側に突出する第1外側突出部2Bを形成するととも
に、第2ガスケット基板3には、上記第2内側突出部3
Aを囲んでシリンダブロック13側に突出する第2外側
突出部3Bを形成してある。これら第1外側突出部2B
と第2外側突出部3Bも両ガスケット基板2、3の合わ
せ面を中心として対称に形成してあり、それによって両
ガスケット基板2、3を相互に重合させた際には、互い
に逆方向に突出する第1外側突出部2Bと第2外側突出
部3Bとの間に空隙15(図4参照)を形成することが
できるようにしている。
【0008】上記第1内側突出部2Aと第2内側突出部
3Aとの対向面側は上記燃焼室孔10を囲む環状溝とな
っており、それらの環状溝によって上記空隙14が形成
されている。そして各環状溝は、図4に拡大して示すよ
うに、燃焼室孔10側となる内周側の側壁2Aa、3A
aと外周側となる側壁2Ab、3Abとを備えている。
これに対し、上記第1外側突出部2Bと第2外側突出部
3Bとの対向面側は環状溝とはなっておらずに単に凹部
となっている。つまり、両外側突出部2B、3Bは、燃
焼室孔10側にはこれを囲む側壁2Ba、3Baを備え
ているが、反対側には側壁を備えていない。その結果、
図3に示すように、相互に隣接する燃焼室孔10間にお
いては、相互に隣接する側壁2Ba、3Ba間に上記空
隙15が形成されるようになるが、燃焼室孔10間とな
る部分以外の部分では、両外側突出部2B、3Bにおけ
る凹部の内面が相互に接触するようになる。したがって
上記空隙15は、上記側壁2Ba、3Baから両凹部の
内面が相互に接触する部分までの範囲で形成されること
になる。
【0009】他方、上記第1プレート4には燃焼室孔1
0を囲む第1フルビード部4Aとこの第1フルビード部
4Aを囲む第1ハーフビード部4Bとを形成してあり、
第1フルビード部4Aは第1ガスケット基板2の第1内
側突出部2Aに向けて突出するように形成し、また第1
ハーフビード部4Bは第1ガスケット基板2の第1外側
突出部2Bに向けて突出するように形成してある。同様
に、上記第2プレート5には燃焼室孔10を囲む第2フ
ルビード部5Aとこの第2フルビード部5Aを囲む第2
ハーフビード部5Bとを形成してあり、第2フルビード
部5Aは第2ガスケット基板3の第2内側突出部3Aに
向けて突出するように形成し、また第2ハーフビード部
5Bは第2ガスケット基板3の第2外側突出部3Bに向
けて突出するように形成してある。これらフルビード部
4A、5Aとハーフビード部4B、5Bも、面対称に形
成してある。
【0010】さらに、上記第1ガスケット基板2の燃焼
室孔周縁、第2ガスケット基板3の燃焼室孔周縁、第1
プレート4の燃焼室孔周縁、および第2プレート5の燃
焼室孔周縁は断面U字型のグロメット17で覆ってあ
り、該グロメット17の内周縁を上記燃焼室孔10とし
ている。このグロメット17は、燃焼ガスが順次重合さ
れた第1プレート4、第1ガスケット基板2、第2ガス
ケット基板3および第2プレート5の間に流入するのを
防止している。
【0011】次に、図示実施例では、図2、図3に示す
ように、上記シリンダブロック13はライナー16を備
えており、このライナー16はその上端部に半径方向外
方に突出するフランジ部16Aを備えている。そしてラ
イナー16を上記シリンダブロック13内に圧入固定す
るとともに、上記フランジ部16Aの下面をシリンダブ
ロック13に形成した段差部13Aの上面に当接させる
ことにより、該ライナー16をシリンダブロック13に
対して位置決めしている。そして上記第1ガスケット基
板2の第1内側突出部2A、第2ガスケット基板3の第
2内側突出部3A、第1プレート4の第1フルビード部
4A、および第2プレート5の第2フルビード部5A
は、相互に重合した状態で上記ライナー16のフランジ
部16Aの上面に載置させ、また上記グロメット17も
フランジ部16Aの上面に載置させている。他方、第1
ガスケット基板3の第1外側突出部2B、第2ガスケッ
ト基板3の第2外側突出部3B、第1プレート4の第1
ハーフビード部4B、および第2プレート5の第2ハー
フビード部5Bは、相互に重合した状態で上記フランジ
部16Aよりも外周側におけるシリンダブロック13上
に載置してあり、該シリンダヘッドガスケット1は、そ
の状態で上記締結ボルトによりシリンダヘッドとシリン
ダブロック13との間に挟持されている。
【0012】以上の構成において、上記シリンダヘッド
ガスケット1は、エンジンのシリンダヘッドとシリンダ
ブロック13との間に介在され、その状態で締結ボルト
によってシリンダヘッドとシリンダブロック13とを一
体に連結することによってそれらの間をシールする。こ
のとき、上記第1ガスケット基板2の第1内側突出部2
Aと第2ガスケット基板3の第2内側突出部3Aとはそ
の面圧によって空隙14側に向けて塑性変形されるよう
になり、また第1ガスケット基板2の第1外側突出部2
Bと第2ガスケット基板3の第2外側突出部3Bも空隙
15に向けて塑性変形されるようになる。そして図5に
示すように、ライナー16がシリンダブロック13から
僅かに突出してその部分の面圧が高くなる場合には、上
記第1内側突出部2Aと第2内側突出部3Aとはその面
圧によって空隙14側に向けて大きく塑性変形されるよ
うになる。これに対し図6に示すように、ライナー16
がシリンダブロック13から僅かに埋没してその部分の
面圧が小さくなる場合には、上記第1内側突出部2Aと
第2内側突出部3Aとはその面圧によって空隙14側に
向けて僅かに塑性変形されるようになる。その結果、4
気筒エンジンの全域において可及的に均一の面圧が得ら
れ、面圧の小さな部分から燃焼ガスの吹き抜けが生じる
ことが防止できる。
【0013】また単一のライナー16においても、上記
ボルト孔11に近接した位置では面圧が高く、またボル
ト孔11から離れた位置では面圧が低くなるが、上記第
1内側突出部2Aと第2内側突出部3Aとはその面圧の
大小に応じて燃焼室孔10の円周方向で塑性変形量が異
なることになり、それにより燃焼室孔10の円周方向で
面圧を可及的に均一に保つことが可能となる。さらに、
面圧が高くなった部位では、図5に示すように、第1内
側突出部2Aと第2内側突出部3Aとはその面圧によっ
て空隙14側に向けて大きく塑性変形されるようになる
が、その際、各突出部2A、3Aの側壁2Aa、2A
b、3Aa、3Abの近傍は、中央部分よりも塑性変形
しにくいので、該側壁部分がビードストッパとして働く
ようになり、上記各フルビード部4A、5Aが過度に圧
縮されて破損されるのを防止するようになる。同じこと
は、第1外側突出部2B、第2外側突出部3B、第1ハ
ーフビード部4B、および第2ハーフビード部5Bにつ
いても言えることである。
【0014】さらに、上述した説明から理解されるよう
に、上記第1内側突出部2Aと第2内側突出部3Aとは
その面圧の大小に応じて燃焼室孔10の円周方向で塑性
変形量が異なることになるので、必ずしも第1内側突出
部2Aと第2内側突出部3Aとが円周方向で相互に連続
して密着することが保証されているわけではない。しか
しながら、仮に両者間に部分的に空隙が残されることが
あったとしても、第1プレート4の燃焼室孔周縁、第1
ガスケット基板2の燃焼室孔周縁、第2ガスケット基板
3の燃焼室孔周縁および第2プレート5の燃焼室孔周縁
をグロメット17で覆っているので、燃焼ガスそれらの
間に流入しにくくなり、上記空隙が部分的に残されてい
ても該空隙から燃焼ガスが吹き抜けるのを効果的に防止
することができる。したがって、上記均一な接触面圧を
確保することができるという効果と相俟って、より優れ
たシール効果を得ることができる。
【0015】図7は本発明の第2実施例を示したもの
で、本実施例では各内側突出部2A、3Aの燃焼室孔1
0側を密着させずに開放させてあり、また外側突出部2
B、3Bの内周側と外周側に側壁を形成して両側壁の外
側をそれぞれ密着させるように構成している。そして上
記第1実施例のフルビード部4A、5Aとハーフビード
部4B、5Bとの位置を逆にするとともに、ハーフビー
ド部4B、5Bを各内側突出部2A、3A上に重合さ
せ、さらにフルビード部4A、5Aを各外側突出部2
B、3B上に重合させている。そしてフルビード部4
A、5Aと外側突出部2B、3Bとは第1実施例よりも
燃焼室孔10側に寄せて形成してあり、それによって各
外側突出部2B、3Bの内周側をライナー16上に重合
させるとともに、フルビード部4A、5Aをライナー1
6とシリンダブロック13とに跨らせて配置している。
【0016】図8は本発明の第3実施例を示したもの
で、本実施例では上記第1実施例から、第1ガスケット
基板2の第1外側突出部2B、第2ガスケット基板3の
第2外側突出部3B、第1プレート4の第1ハーフビー
ド部4B、および第2プレート5の第2ハーフビード部
5Bを省略している。他方、シール性の向上を図るため
に、上記空隙14内にシム21を配設している。このシ
ム21は、取扱上の理由から少なくともいずれか一方の
ガスケット基板2又は3に固定することが好ましく、例
えばシム21の中心線上をスポット溶接することによ
り、該シム21を第2ガスケット基板3に固定すること
ができる。このシム21の厚さは、内側突出部2Aと3
Aで形成される空隙14の高さの1/2以下が好まし
い。なお、上記シム21を設ける代わりに樹脂シートを
接着し又は樹脂をコーティングして樹脂層を形成しても
よい。樹脂層としては耐熱性の高いポリイミド、ポリア
ミドイミド等がよく、強度、耐熱性、接着性の向上のた
めに、充填材として黒鉛、カーボンファイバー、ガラス
ファイバー、クレー等を配合することができる。また、
上記シム21や樹脂層の代わりに、溶射層を設けてもよ
い。これらシム21、樹脂層或いは溶射層を、上記第1
実施例や第2実施例に設けてもよいことは勿論である。
【0017】図9は本発明の第4実施例を示したもの
で、本実施例の基本的構成は上記第1実施例と同様に構
成してある。本実施例においては、より最適なシール性
能を得るためにフルビード部4A、5A側の内側突出部
2A、3Aの強さを、ハーフビード部4B、5B側の外
側突出部2B、3Bの強さよりも大きくなるように設定
したものである。より具体的には、内側突出部2A、3
Aの突出量hf を外側突出部2B、3Bの突出量hh よ
りも大きく設定している。そしてこれと共に、又はこれ
に代えて、内側突出部2A、3Aにおけるの各側壁の立
ち上がり角度θf を外側突出部2B、3Bにおける各側
壁の立ち上がり角度θh より大きくしてもよい。このよ
うに、フルビード部4A、5A側の内側突出部2A、3
Aの強さを、ハーフビード部4B、5B側の外側突出部
2B、3Bの強さよりも大きくなるように設定すると、
締め付け時にフルビード部4A、5Aに発生する面圧が
ハーフビード部4B、5Bに発生する面圧よりも大きく
なるため、より最適なシール性能を得ることができる。
【0018】これをより具体的に説明すると、一般にハ
ーフビード部に要求されるシール力は0.3〜0.4MPa
程度であり、これはライナー端面に冷却水が進入するの
を防ぐとともに、フルビード部から万一漏れたガスが冷
却水に混入しないようにするためである。他方、フルビ
ード部に要求されるシール力は6〜16MPa程度で、
これはエンジンの爆発圧力をシールするためである。ま
た、エンジンの種類によっては、フルビード部にさらに
高いシール力が要求される場合もある。このように、フ
ルビード部に要求されるシール力はハーフビード部に要
求されるシール力よりも高い。また、シリンダヘッドと
シリンダブロックとの間隙は、周辺部が狭く、ボア付近
が広く設計されている。したがって内側突出部2A、3
Aの段差高さを外側突出部2B、3Bと同じ高さとする
と、外側突出部2B、3Bの方が相対的に面圧が高くな
り、望ましくない。さらに、ライナー16がシリンダブ
ロック13の表面よりも沈んでいる場合には、外側突出
部2B、3Bの方が相対的に面圧が高くなり、これも望
ましくない。これに対し、ライナー16がシリンダブロ
ック13の表面から突出している場合には、内側突出部
2A、3Aの方が相対的に面圧が高くなり、この場合に
は望ましいことになる。以上のことから、ライナー16
がシリンダブロック13の表面から突出している場合
に、ハーフビード部が冷却水をシールできる程度に、外
側突出部2B、3Bのシール力を設定すればよい。
【0019】なお、上記実施例ではいずれも上記第1内
側突出部2Aと第2内側突出部3Aとは燃焼室孔10の
円周方向に同一の断面形状を有しているが、締結ボルト
すなわちボルト孔11の位置に応じてその形状を変化さ
せ、ボルト孔11の近傍と離隔したところでより均一な
面圧を得るようにしてもよい。より具体的にはボルト孔
11の近傍、例えば燃焼室孔10の中心とボルト孔11
の中心とを結ぶ線を中心として約20〜30度の範囲に
おいては、それ以外のボルト孔11から離隔した位置に
比較して、図4に示す各内側突出部2A、3Aの突出量
hを小さくしたり、或いは半径方向の幅wを広くした
り、各側壁の立ち上がり角度θを小さくしたりすればよ
い。これらを複合させて適用してもよいことは勿論であ
る。また、面圧を円周方向で可及的に均一とせずに、隣
接する燃焼室孔10の部分だけは若干面圧が高くなるよ
うに設定してもよい。
【0020】図10は本発明の第5実施例を示したもの
で、本実施例の基本的構成も上記第1実施例と同様に構
成してある。本実施例では、図10に示すように、上方
側すなわち図示しないシリンダヘッド側となる第1ガス
ケット基板102には、燃焼室孔110を囲んでシリン
ダヘッド側に突出する第1内側突出部102Aを形成す
るとともに、この第1内側突出部102Aの半径方向中
央部分102aを下方側すなわち図示しないシリンダブ
ロック側に向けて断面円弧状に突出させている。他方、
下方のシリンダブロック側となる第2ガスケット基板1
03には、上記燃焼室孔110を囲んで下方に突出する
第2内側突出部103Aを形成するとともに、この第2
内側突出部103Aの半径方向中央部分103aを上方
側のシリンダヘッドに向けて断面円弧状に突出させてい
る。これら第1内側突出部102Aと第2内側突出部1
03Aとは両ガスケット基板102、103の合わせ面
を中心として対称に形成してあり、両ガスケット基板1
02、103を相互に重合させた際には、上記第1内側
突出部102Aの半径方向中央部分102aと第2内側
突出部103Aの半径方向中央部分103aとを相互に
円周方向に連続させて密着させている。
【0021】さらに、上記第1ガスケット基板103に
は、上記第1内側突出部102Aを囲んで上方に突出す
る第1外側突出部102Bを形成するとともに、第2ガ
スケット基板103には、上記第2内側突出部103A
を囲んで下方に突出する第2外側突出部103Bを形成
してある。これら第1外側突出部102Bと第2外側突
出部103Bも両ガスケット基板102、103の合わ
せ面を中心として対称に形成してあり、両ガスケット基
板102、103を相互に重合させた際には、互いに逆
方向に突出する第1外側突出部102Bと第2外側突出
部103Bとは、燃焼室孔110に隣接する側では相互
に離隔しているが、そこから燃焼室孔110と反対側に
所定量だけ離隔した位置で相互に密着するようにしてあ
る。
【0022】上記第1内側突出部102Aと第2内側突
出部103Aとの内周側および外周側における高さと立
ち上がり角度とは、円周方向で異ならせている。すなわ
ち、図10は締結ボルトが貫通されるボルト孔の中間位
置での断面図を示しており(図1のIII−III線の
位置を参照)、この位置では第1内側突出部102Aと
第2内側突出部103Aとの内周側および外周側におけ
る高さh1 は高く、またガスケット基板102、103
の本体部分からの立ち上がり角度θ1 は大きく設定して
ある。これに対し、図11は締結ボルトが貫通されるボ
ルト孔に近接した位置での断面図を示しており、この位
置では第1内側突出部102Aと第2内側突出部103
Aとの内周側および外周側における高さh2 は低く、ま
た立ち上がり角度θ2 は小さく設定してある。上記高さ
h1 、h2 や角度θ1 、θ2 はボルト孔の中間位置と近
接した位置との所定範囲にわたってそれぞれ形成してあ
り、かつ両者の高さの差と角度の差は、滑らかに連続さ
せている。
【0023】さらに、第1プレート104には燃焼室孔
110を囲む第1フルビード部104Aとこの第1フル
ビード部104Aを囲む第1ハーフビード部104Bと
を形成してあり、第1フルビード部104Aは第1ガス
ケット基板102の第1内側突出部102Aに向けて突
出するように形成し、また第1ハーフビード部104B
は第1ガスケット基板102の第1外側突出部102B
に向けて突出するように形成してある。同様に、第2プ
レート105には燃焼室孔110を囲む第2フルビード
部105Aとこの第2フルビード部105Aを囲む第2
ハーフビード部105Bとを形成してあり、第2フルビ
ード部105Aは第2ガスケット基板103の第2内側
突出部103Aに向けて突出するように形成し、また第
2ハーフビード部105Bは第2ガスケット基板103
の第2外側突出部103Bに向けて突出するように形成
してある。これらフルビード部104A、105Aとハ
ーフビード部104B、105Bも、面対称に形成して
ある。
【0024】また上記実施例と同様に、上記第1ガスケ
ット基板102の燃焼室孔周縁、第2ガスケット基板1
03の燃焼室孔周縁、第1プレート104の燃焼室孔周
縁、および第2プレート105の燃焼室孔周縁は断面U
字型のグロメット117で覆ってあり、該グロメット1
17の内周縁を上記燃焼室孔110としている。このグ
ロメット117は、燃焼ガスが順次重合された第1プレ
ート104、第1ガスケット基板102、第2ガスケッ
ト基板103および第2プレート105の間に流入する
のを防止している。
【0025】以上の構成において、上記シリンダヘッド
ガスケット101は、エンジンのシリンダヘッドとシリ
ンダブロックとの間に介在され、その状態で締結ボルト
によってシリンダヘッドとシリンダブロックとを一体に
連結することによってそれらの間をシールする。この
際、燃焼室孔110の円周方向において、締結ボルトに
近接した位置の面圧は大きく、それから離隔した位置の
面圧は小さくなるが、上述したように第1内側突出部1
02Aと第2内側突出部103Aとの内周側および外周
側における高さh1 、h2 と立ち上がり角度θ1 、θ2
とを円周方向で異ならせているので、第1内側突出部1
02Aと第2内側突出部103Aとに加わる面圧を燃焼
室孔110の円周方向で可及的に均一とすることができ
る。
【0026】そして上記グロメット117は、第1プレ
ート104の燃焼室孔周縁、第1ガスケット基板102
の燃焼室孔周縁、第2ガスケット基板103の燃焼室孔
周縁および第2プレート105のの燃焼室孔周縁を覆っ
ているので、燃焼ガスがそれらの間に流入しにくくな
り、それによってその部分のシール性を向上させること
ができる。これに加えて、万一、上記グロメット117
を超えて燃焼ガスが第1ガスケット基板102と第2ガ
スケット基板103との間に流入したとしても、シリン
ダブロック側に向けて突出する第1内側突出部102A
の半径方向中央部分と、シリンダヘッド側に向けて突出
する第2内側突出部103Aの半径方向中央部分とが円
周方向に連続して密着しているので、その密着部分の間
から外部に吹き抜けようとする燃焼ガスは、その圧力に
より、第1内側突出部102Aをシリンダヘッド側に向
けて押圧すると同時に、第2内側突出部103Aをシリ
ンダブロック側に向けて押圧するようになる。そして第
1内側突出部102Aが燃焼ガスの圧力によりシリンダ
ヘッドに押圧されるとその部分のシール性が向上し、ま
た第2内側突出部103Aが燃焼ガスの圧力によりシリ
ンダブロックに押圧されるとその部分のシール性も向上
する。そしてさらに、第1内側突出部102Aがシリン
ダヘッドに、第2内側突出部103Aがシリンダブロッ
クに押圧されると、その反力により第1内側突出部10
2Aの半径方向中央部分と第2内側突出部103Aの半
径方向中央部分とがより強く密着されるようになるの
で、その部分におけるシール性も向上するようになる。
このように、上記第1ガスケット基板102と第2ガス
ケット基板103とは、燃焼ガスの圧力によりシリンダ
ヘッドとシリンダブロックとにそれぞれ圧接されると同
時に相互に圧接されるので、従来に比較してより効果的
に燃焼ガスの吹き抜けを防止することができる。なお、
面圧を円周方向で可及的に均一とせずに、隣接する燃焼
室孔110の部分だけは若干面圧が高くなるように設定
してもよい。また、本実施例についても、既に述べた種
々の変更を適用することができる。
【0027】
【発明の効果】以上のように、第1発明によれば、ライ
ナー毎にシリンダブロックの表面からの突出量が異なっ
ていたり、或いは締結ボルトに近接した部分の面圧が高
く、遠い部分の面圧が低くなったとしても、従来に比較
して可及的に均一な接触面圧を確保することができる。
これに加えて、第1ガスケット基板の燃焼室孔周縁と第
2ガスケット基板の燃焼室孔周縁とをグロメットで覆っ
ているので燃焼ガスが第1ガスケット基板と第2ガスケ
ット基板との間に流入しにくくなり、仮に第1内側突出
部と第2内側突出部とが相互に密着せずに両者間に部分
的に空隙が残されていてもその空隙から燃焼ガスが吹き
抜けるのを効果的に防止することができる。したがっ
て、上記均一な接触面圧を確保することができるという
効果と相俟って、より優れたシール効果を得ることがで
きる。また、第2発明によれば、上記第1ガスケット基
板の燃焼室孔周縁と第2ガスケット基板の燃焼室孔周縁
とをグロメットで覆っているので、やはり燃焼ガスが第
1ガスケット基板と第2ガスケット基板との間に流入し
にくくなる。そして万一、燃焼ガスがグロメットを越え
て第1ガスケット基板と第2ガスケット基板との間に流
入したとしても、その燃焼ガスの圧力を利用して第1ガ
スケット基板と第2ガスケット基板とをシリンダヘッド
とシリンダブロックとにそれぞれ圧接させることができ
るのと同時に、相互に圧接させることができるので、よ
り効果的に燃焼ガスの吹き抜けを防止することができる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す平面図。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図。
【図3】図1のIII−III線に沿う断面図。
【図4】図3の要部の拡大断面図。
【図5】第1内側突出部2Aと第2内側突出部3Aとが
大きく塑性変形した状態を示す拡大断面図。
【図6】第1内側突出部2Aと第2内側突出部3Aとが
小さく塑性変形した状態を示す拡大断面図。
【図7】本発明の第2実施例を示す断面図。
【図8】本発明の第3実施例を示す断面図。
【図9】本発明の第4実施例を示す断面図。
【図10】本発明の第5実施例を示す断面図。
【図11】図10と異なる部分での断面図。
【符号の説明】
1、101…シリンダヘッドガスケット 2、102…第1ガスケット基板 2A、102A…第1内側突出部 2B、102B…第1外側突出部 3、103…第2ガスケット基板 3A、103A…第2内側突出部 3B、103B…第2外側突出部 4、104…第1プレート 4A、104A…第1フルビード部 4B、104B…第1ハーフビード部 5、105…第2プレート 5A、105A…第2フルビード部 5B、105B…第2ハーフビード部 10、110…燃焼室孔 17、117…グロメット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 一美 真治 愛知県豊田市緑ヶ丘3丁目65番地 大豊工 業株式会社内 Fターム(参考) 3J040 AA01 AA12 AA15 BA01 EA07 EA08 EA10 EA15 EA17 EA29 EA30 EA32 EA36 EA39 EA47 EA48 FA01 FA06 FA11 FA13 HA17

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に重合されてシリンダヘッドとシリ
    ンダブロックとの間に挟持され、それぞれシリンダボア
    に合わせて穿設した燃焼室孔を有する第1ガスケット基
    板と第2ガスケット基板とを備えたシリンダヘッドガス
    ケットにおいて、 シリンダヘッド側となる第1ガスケット基板に、上記燃
    焼室孔を囲んでシリンダヘッド側に突出する第1内側突
    出部を形成するとともに、シリンダブロック側となる第
    2ガスケット基板に、上記燃焼室孔を囲んでシリンダブ
    ロック側に突出する第2内側突出部を形成して、上記第
    1ガスケット基板と第2ガスケット基板とを相互に重合
    させて互いに逆方向に突出する第1内側突出部と第2内
    側突出部との間に空隙を形成し、 また上記第1ガスケット基板と第2ガスケット基板とを
    シリンダヘッドとシリンダブロックとの間に挟持して上
    記第1内側突出部と第2内側突出部とを両者間の空隙に
    向けて塑性変形させるようにし、 さらにグロメットで上記第1ガスケット基板の燃焼室孔
    周縁と第2ガスケット基板の燃焼室孔周縁とを覆ったこ
    とを特徴とするシリンダヘッドガスケット。
  2. 【請求項2】 相互に重合されてシリンダヘッドとシリ
    ンダブロックとの間に挟持され、それぞれシリンダボア
    に合わせて穿設した燃焼室孔を有する第1ガスケット基
    板と第2ガスケット基板とを備えたシリンダヘッドガス
    ケットにおいて、 シリンダヘッド側となる第1ガスケット基板に、上記燃
    焼室孔を囲んでシリンダヘッド側に突出する第1内側突
    出部を形成するとともに、この第1内側突出部の半径方
    向中央部分をシリンダブロック側に向けて突出させ、 またシリンダブロック側となる第2ガスケット基板に、
    上記燃焼室孔を囲んでシリンダブロック側に突出する第
    2内側突出部を形成するとともに、この第2内側突出部
    の半径方向中央部分をシリンダヘッド側に向けて突出さ
    せ、 さらに上記第1ガスケット基板と第2ガスケット基板と
    を重合させて、少なくともエンジン組付時において第1
    内側突出部の半径方向中央部分と第2内側突出部の半径
    方向中央部分とを円周方向に連続して密着させ、 かつグロメットで上記第1ガスケット基板の燃焼室孔周
    縁と第2ガスケット基板の燃焼室孔周縁とを覆ったこと
    を特徴とするシリンダヘッドガスケット。
  3. 【請求項3】 上記第1ガスケット基板に、上記第1内
    側突出部を囲んでシリンダヘッド側に突出する第1外側
    突出部を形成するとともに、上記第2ガスケット基板
    に、上記第2内側突出部を囲んでシリンダブロック側に
    突出する第2外側突出部を形成して、上記第1ガスケッ
    ト基板と第2ガスケット基板とを相互に重合させて互い
    に逆方向に突出する第1外側突出部と第2外側突出部と
    の間に空隙を形成したことを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載のシリンダヘッドガスケット。
  4. 【請求項4】 上記第1ガスケット基板と第2ガスケッ
    ト基板とをシリンダヘッドとシリンダブロックとの間に
    挟持して上記第1外側突出部と第2外側突出部とを両者
    間の空隙に向けて塑性変形させることを特徴とする請求
    項3に記載のシリンダヘッドガスケット。
  5. 【請求項5】 重合された2枚のガスケット基板の表面
    と裏面とに、上記シリンダボアに合わせて穿設した燃焼
    室孔を有する第1プレートと第2プレートとが設けら
    れ、第1ガスケット基板に重合された第1プレートは、
    燃焼室孔を囲んで第1内側突出部に向けて突出される第
    1フルビード部を備え、また第2ガスケット基板に重合
    された第2プレートは、燃焼室孔を囲んで第2内側突出
    部に向けて突出される第2フルビード部を備え、さらに
    上記グロメットは、上記第1ガスケット基板の燃焼室孔
    周縁、第2ガスケット基板の燃焼室孔周縁、第1プレー
    トの燃焼室孔周縁、および第2プレートの燃焼室孔周縁
    を覆っていることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載のシリンダヘッドガスケット。
  6. 【請求項6】 重合された2枚のガスケット基板の表面
    と裏面とに、上記シリンダボアに合わせて穿設した燃焼
    室孔を有する第1プレートと第2プレートとが設けら
    れ、第1ガスケット基板に重合された第1プレートは、
    燃焼室孔を囲んで第1内側突出部に向けて突出される第
    1フルビード部と該第1フルビード部の外側で第1外側
    突出部に向けて突出される第1ハーフビード部とを備
    え、また第2ガスケット基板に重合された第2プレート
    は、燃焼室孔を囲んで第2内側突出部に向けて突出され
    る第2フルビード部と該第2フルビード部の外側で第2
    外側突出部に向けて突出される第2ハーフビード部とを
    備え、さらに上記グロメットは、上記第1ガスケット基
    板の燃焼室孔周縁、第2ガスケット基板の燃焼室孔周
    縁、第1プレートの燃焼室孔周縁、および第2プレート
    の燃焼室孔周縁を覆っていることを特徴とする請求項3
    に記載のシリンダヘッドガスケット。
  7. 【請求項7】 上記内側突出部の突出量を、外側突出部
    の突出量よりも大きく設定したことを特徴とする請求項
    3に記載のシリンダヘッドガスケット。
  8. 【請求項8】 上記内側突出部のガスケット基板からの
    立上がり角度を、外側突出部のガスケット基板からの立
    上がり角度よりも大きく設定したことを特徴とする請求
    項3に記載のシリンダヘッドガスケット。
  9. 【請求項9】 上記第1内側突出部と第2内側突出部と
    の少なくともいずれか一方の内面に、シムを設けたこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシリンダヘ
    ッドガスケット。
  10. 【請求項10】 上記第1内側突出部と第2内側突出部
    との少なくともいずれか一方の内面に、溶射層を形成し
    たことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシリ
    ンダヘッドガスケット。
  11. 【請求項11】 上記第1内側突出部と第2内側突出部
    との少なくともいずれか一方の内面に、樹脂層を形成し
    たことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシリ
    ンダヘッドガスケット。
  12. 【請求項12】 上記第1内側突出部と第2内側突出部
    の突出量を、上記シリンダヘッドとシリンダブロックと
    を締結する締結ボルトの近傍において小さく、該締結ボ
    ルトから離隔した位置において大きく設定したことを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載のシリンダヘッド
    ガスケット。
  13. 【請求項13】 上記第1内側突出部と第2内側突出部
    の幅を、上記シリンダヘッドとシリンダブロックとを締
    結する締結ボルトの近傍において広く、該締結ボルトか
    ら離隔した位置において狭く設定したことを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載のシリンダヘッドガスケッ
    ト。
  14. 【請求項14】 上記第1内側突出部と第2内側突出部
    のガスケット基板からの立上がり角度を、上記シリンダ
    ヘッドとシリンダブロックとを締結する締結ボルトの近
    傍において小さく、該締結ボルトから離隔した位置にお
    いて大きく設定したことを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載のシリンダヘッドガスケット。
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