JP2001262789A - 床とその施工法 - Google Patents
床とその施工法Info
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Abstract
が増加しているが、樹脂防水したものにあつては車両の
走行により床面が傷みやすく、季節的な環境変化の繰り
返しのため特に建物の継ぎ目等に防水層の亀裂が生じる
ことが頻繁に発生していた。また雨天にあつては人の歩
行時にスリップしやすく安全上の改善が求められてい
た。さらにコンクリート下地に防水塗膜を塗工すると下
地の水分を封じ込めるため、施工後に膨れが発生して再
施工するケースがあつた。 【解決手段】 本発明においてはコンクリート下地処
理、エポキシ樹脂エマルジョンとセメントプレミックス
とを混合・分散させた膨れ防止層、プライマー、防水
層、舗装層、更に必要によりトップコートを順次施工す
る工程を採用することより斯かる課題を解決できた。
Description
舗等に施工される、防水性、耐久性に優れた床とその施
工法に関し、詳しくは駐車場、その他の施設等としても
安心して利用できる床とその施工法に関するものであ
る。
場のスペース確保、あるいは土地の有効利用のために建
築物の屋上に駐車場を設置する場合がますます増えてい
る。しかしながら屋上に駐車場を設置すると車両の走行
により床面が傷みやすく、また季節的な環境変化の繰り
返しにより、下地の伸縮や継ぎ目の動きにより防水層に
亀裂が生じて漏水することが頻繁に生じていた。 また
階段スロープ部分や雨天で床が濡れている場合に車両が
走行したり、人が歩行する際にスリップした場合事故の
危険性が大きく改良がもとめられていた。また、コンク
リート下地に防水塗膜を塗工すると下地の水分を封じこ
めるため施工完了後に膨れ、剥離が生じて再施工するケ
ースが多発していた。
建築物の屋上の床等の防水目的に採用され、車両の走
行、人の歩行等にも安全で、しかも季節的な環境変化に
も問題がなく、施工後の膨れ、剥離等の不具合が発生し
ない床とその施工法を提供するものである。
れている通りの工程、即ち、(1)コンクリート下地処
理、(2)膨れ防止層 、(3)プライマー 、(4)
防水層 (5)舗装層、更に必要によりトップコート層
を経て仕上げられる床とその施工法に関する。
コンクリート下地処理はコンクリート表面の脆弱部分を
除去して上層との密着性と強度を確保するために行うも
ので、処理手段はディスクサンダーにサンドペーパーを
装着して表面を研掃したり、ショットブラストにより表
面を研掃する方法があるが、ショットブラストによる方
法は簡便に工事ができて作業性に優れ好ましい。 剥離
とられた脆弱な表面及び埃等は直ちに吸引手段等により
除去されてクリーンな下地表面を露出させる。
コンクリート表面にエポキシ樹脂エマルジョンとセメン
トプレミックスを主成分とする下地調整材を金コテによ
り1.0〜1.2kg/m2程度塗布し、硬化させて形
成させる。
己乳化型で代表される水系エポキシ樹脂及び硬化材をエ
マルジョン化した水系硬化剤を配合されて調製されたも
のである。
例えば珪石粉、炭酸カルシュウム、セピオライト、ゼオ
ライト等を混合分散させたものからなり、重量配合比は
セメント1に対してこれら骨材を0.1〜1が適合して
いる。
プレミックスと配合され調製された下地調整剤は水分及
びコンクリート成分と馴染みがあるためコンクリートの
多孔質な表面に入り込みやすく、表面層の空隙部分を充
填するとともに、セメントプレミックスが同一成分のコ
ンクリートと密着するため接合強度を高める効果をもた
らし、樹脂硬化により補強される。 硬化剤を含めた該
エポキシ樹脂と該セメントプレミックスとの配合は固形
分比で1対5〜10が適合する。
に樹脂液を浸透させて補強するとともに、上部に施工さ
れる層との密着性を確保するために行う。塗布する樹脂
液としては自己乳化型で代表される水系エポキシ樹脂と
水系ポリアミドを主成分とする常温硬化型樹脂が好まし
い。塗布量は0.3kg/m2程度として採用される。
該樹脂はコンクリートのミクロな空隙への浸透性に優
れ、浸透後に硬化するため補強効果に優れる。また上部
に施工される防水層との密着性にも優れている。
となるトップコートとの密着性に優れるウレタン樹脂、
エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂等の硬化性樹脂が適合
し、中でも前記の性能に加え可とう性に優れ、伸び率が
500%以上の大きなウレタン樹脂が望ましい。
該舗装層は走行性、歩行性並びに防滑性等を確保するた
めに中塗り、骨材散布、上塗りの工程を経て形成され
る。該中塗り及び上塗りにはウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂等の硬化性樹脂が適合し、好まし
くは可とう性があり、伸び率が100%以上のウレタン
樹脂の使用が望ましい。中塗りは1〜1.5kg/m2
の塗布量で塗工する。中塗りの後、骨材散布を施す。こ
れにより歩行、駐車の際の防滑性を確保し、併せて床の
摩耗性を高める効果が得られる。
mの骨材を2〜3kg/m2程度散布する。骨材散布に
続き上塗りが施される。該上塗りは骨材を固定するとと
もに、摩耗性、耐久性を向上させるために実施するもの
で、前記のような樹脂を0.5kg/m2程度塗布す
る。
て仕上げられても良いが、更に性能向上のため必要によ
り最上層として(6)トップコートが施工されてもよ
い。該トップコートとしての必要な特性は耐候性、可と
う性、密着性に優れる成分、例えばアクリル樹脂、アク
リルウレタン樹脂、ウレタン樹脂等が選定されて使用さ
れる。
目として(1)コンクリート下地の研掃、(2)下地調
整層と(3)プライマー、第2日目として(4)防水
層、第3日目として(5)舗装層、さらに必要により第
4日目として(6)トップコートの施工を経て仕上げら
れる。
(株) アデカEMO0427W)100部(樹脂分4
0%)と水系ポリアミン(旭電化工業(株) EH−4
215M)100部(樹脂分20%)に対してセメント
100部に珪砂120部を混合・分散させたセメントプ
レミックス400部を配合し混合・撹拌して下地調整材
を調製した。
(旭電化工業(株) アデカEMO0427W)100
部に硬化剤としてポリアミドアミン(旭電化工業(株)
EH−047)100部を調合して粘度9000c
p.s/25℃、可使時間90分/20℃のプライマー
を得た。
オール(旭電化工業(株) CM224)20部に体質
顔料50部並びに少量の添加剤を配合した主剤100部
にNCO含量3.0%のウレタンプレポリマー(三洋化
成工業(株) SEL)50部を配合調製して防水層用
樹脂をえた。該防水用樹脂の硬化皮膜の伸び率は500
%であつた。
本ポリウレタン工業(株) ニッポラン131)40部
及び体質顔料50部を配合した主剤100部と変性フェ
ノールイソシアネート25部とを混合・撹拌して舗装用
樹脂を調製した。該舗装用樹脂の硬化皮膜の伸び率は1
00%であつた。
料を分散させたアクリルポリオールを溶剤に溶解させた
主剤と、無黄変タイプのイソシアネートとを溶剤に溶解
させた硬化剤とを組み合わせた耐候性、可とう性等に優
れるアクリルウレタン樹脂等をトップコート層として舗
装層の表面に塗布して仕上げることができる。
00mm、含水率6.5%)の表面にショットブラスト
を施して表面の脆弱部分を除去し表面に付着している
埃、ゴミ等を吸引除去した後、前記の下地調整材を金コ
テにより1.0kg/m2塗布した。2日目に前記のプ
ライマーをローラーにて0.3kg/m2塗布して該下
地調整材と馴染ませた。3日目に前記の防水層用樹脂を
コテにより1.5kg/m2塗布した。4日目に前記の
舗装層用樹脂としての中塗りとして1.0kg/m2、
コテにより塗布したのち、4号珪砂を1kg/m2散布
したのち、更に引き続き4号珪砂を1.5kg/m2散
布した。さらに上塗りとして該舗装用樹脂を0.4kg
/m2ローラーにより塗布して硬化させ舗装層を形成し
た。
水平な面に置き、実施例1と同一の工程を経て実施例2
の床の仕上げを行った。
の床の仕上げを行った。
の仕上げを行った。
仕上げを行った。
いて下記の比較試験を実施したところ下記の表の結果で
あった。
温水に1ヶ月浸し膨れの発生するまでの経過日を測定す
る。 伸び:サンプルより幅70ミリ、長さ200ミリ(中央
部で接合)の試験片を切り出して、引っ張り速度2mm
/分で引っ張りひび割れする迄の伸びを測定する。 防滑性:サンプル表面の滑り性 ASTM E303−
83に規定するポータブルスキッドレジスタンステスタ
ーにより乾燥面及び濡れ面について測定する。
の良好な下地調整材、上下層との密着性の優れるプライ
マー、可とう性に優れ伸び率の大きな防水層、可とう性
と伸び率が大きく骨材を保持する舗装層から仕上げられ
ているため、下地の動きへの追随性に優れる。このため
季節による環境変化によつて割れが発生することがな
い。しかも骨材により防滑性が付与されているため車両
や人のスリップ事故を防止でき駐車場の床等に安心して
採用できる。 更に耐候性、可とう性のあるトップコー
ト層が仕上げられた床にあっては、より長期間に耐用で
きる床に仕上げられる。また、従来の塗り床では施工後
に内部に封じ込まれた水分が膨れや剥離の原因となり再
施工するなどの問題があつたが、本発明の床施工では下
地のコンクリートに馴染みやすく密着し、水分の吸収性
のあるセメントプレミックスと、補強性のある水系エポ
キシ樹脂とが配合された下地調整材が施工されているた
め下地と強固に接合されて膨れ、剥離等の問題が回避さ
れ、施工上の課題が解決された。
Claims (2)
- 【請求項1】 研掃されたコンクリート下地に、エポキ
シ樹脂エマルジョンとセメントプレミックスを主成分と
する膨れ防止層、プライマー層、防水層、舗装層並びに
必要によりトップコート層が順次施工され仕上げられて
いることを特徴とする床 - 【請求項2】コンクリート下地を研掃した後、エポキシ
樹脂エマルジョンとセメントプレミックスとからなる下
地調整材を塗布し、プライマー塗布、防水層及び舗装
層、更に必要によりトップコート層を経て施工すること
を特徴とする床の施工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000070782A JP4446364B2 (ja) | 2000-03-14 | 2000-03-14 | 床とその施工法 |
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Publications (2)
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JP2001262789A true JP2001262789A (ja) | 2001-09-26 |
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004131948A (ja) * | 2002-10-08 | 2004-04-30 | Aica Kogyo Co Ltd | 床施工方法及び床構造 |
JP2004183388A (ja) * | 2002-12-05 | 2004-07-02 | Aica Kogyo Co Ltd | 床構造体並びにその施工法 |
JP2014166765A (ja) * | 2014-06-17 | 2014-09-11 | Abc Kenzai Kenkyusho:Kk | 異臭抑制性の樹脂積層体とそれを用いた異臭抑制方法 |
JP2014181137A (ja) * | 2013-03-18 | 2014-09-29 | Aica Kogyo Co Ltd | 塗材組成物及びその床施工方法並びにそれによる床構造 |
JP2017080693A (ja) * | 2015-10-29 | 2017-05-18 | 株式会社愛知レジン | 工法及びこの工法で塗装した構造物 |
JP2020196901A (ja) * | 2020-08-28 | 2020-12-10 | アトミクス株式会社 | 床の塗装方法 |
-
2000
- 2000-03-14 JP JP2000070782A patent/JP4446364B2/ja not_active Expired - Fee Related
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