JP2001262350A - 処理装置 - Google Patents

処理装置

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JP2001262350A
JP2001262350A JP2000367877A JP2000367877A JP2001262350A JP 2001262350 A JP2001262350 A JP 2001262350A JP 2000367877 A JP2000367877 A JP 2000367877A JP 2000367877 A JP2000367877 A JP 2000367877A JP 2001262350 A JP2001262350 A JP 2001262350A
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晃司 下村
Hirokatsu Kobayashi
洋克 小林
Akihiko Hiroe
昭彦 廣江
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体原料を気化させて供給する際の気化能力
の向上を図る。 【解決手段】 処理室1内に被処理体wを収容して所定
の処理ガス雰囲気下で所定の処理を施す処理装置におい
て、前記処理室1の処理ガス導入系2に、液体原料容器
5から流量計6を介して供給される液体原料4を気化さ
せてキャリアガスにより供給する気化器7を有する液体
原料供給システム3を接続し、前記気化器7は、キャリ
アガス通路20と、このキャリアガス通路20に臨んで
開口して液体原料4を吐出するノズル21と、このノズ
ル21の開口22を開閉可能に覆うダイヤフラム弁23
と、このダイヤフラム弁23を開閉制御する駆動部24
と、前記ノズル21およびダイヤフラム弁23の周囲に
配置された加熱手段25とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造においては、被処
理体である例えば半導体ウエハに酸化、拡散、成膜、ア
ニール等の処理を施すために、各種の処理装置(半導体
製造装置)が使用されている。また、処理によっては、
液体原料を気化させた処理ガスを用いる場合があり、そ
の場合、液体原料を気化させる液体原料気化供給システ
ムが用いられる。この液体原料気化供給システムは、液
体原料容器と、この液体原料容器から圧送される液体原
料の流量を計測する流量計と、この流量計を介して供給
される液体原料を気化させてキャリアガスにより供給す
る気化器とから主に構成されている。すなわち、このシ
ステムは、液体原料容器から圧送される液体原料を流量
計に通過させて流量を確認し、その二次側に配置した気
化器において液体原料に熱を加えて気化させるように構
成されている。
【0003】図7は、従来の液体原料気化供給システム
における気化器の構造を示している。この気化器は、気
化器本体40にキャリアガスを通すキャリアガス通路4
1と、このキャリアガス通路41に臨んで開口して液体
原料を吐出する液体原料通路42とを形成している。液
体原料通路42の途中には、液体原料の吐出量を制御す
るコントロールバルブ43が設けられている。また、キ
ャリアガス通路41の一部が気化室44になっており、
この気化室44を挟んで液体原料通路42の開口45と
対向する位置には、その開口45を開閉するシャットオ
フバルブ46が設けられている。また、気化器本体40
には、液体原料を気化させるための図示しない加熱手段
(ヒータ)が設けられている。
【0004】図8は、同システムにおける流量計の概略
的構成を示している。この流量計は、液体原料を通す本
ライン50に微細管からなるバイパス51を設け、この
バイパス51に流量センサ52を設けて構成されてい
る。この流量センサ52は、バイパス51に液体原料が
流れた時の温度差を電気信号に変え、流量として検知す
るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
処理装置の液体原料気化供給システムにおいては、気化
に起因する温度(熱)と圧力による蒸気圧曲線がベース
となっているが、気化器と流量計において不十分な部分
があり、気化能力が低いという問題があった。例えば、
気化器においては、液体原料通路42におけるコントロ
ールバルブ43よりも下流側が液溜り47となってしま
うため、コントロールした液量を円滑に気化できず、ま
た、液体原料通路42の内径dが0.3mmと小さいた
め、十分な液量を気化室に供給できないことが考えられ
る。
【0006】また、加熱手段による加熱温度がその取付
位置との関係で不十分であることも考えられる。一方、
流量計においては、液体原料の粘性や液体原料中に溶け
ている圧送ガスの気泡化により、本ライン50やバイパ
スライン51に流れの停滞部分や詰りが生じる場合があ
るが、その場合、正確な流量を確認できないことが考え
られる。
【0007】更に、処理装置においては、処理後、配管
内や処理室内に残存する残留ガスをきれいに排出するた
めにパージガスを流すガスパージが行われているが、こ
のガスパージに起因してパーティクルが発生し、半導体
ウエハの表面に付着する場合があった。これは、パージ
ガスを気化器と処理室の間の配管から導入していたの
で、パージガスが気化器側に逆流して気化器部分の圧力
が上昇し、これにより気化器部分の残留ガスが液化して
霧状の核(パーティクルのもと)が発生するからである
と考えられる。
【0008】本発明は、前記事情を考慮してなされたも
ので、液体原料を気化させて供給する際の気化能力の向
上が図れる処理装置を提供することを目的とする。ま
た、本発明は、ガスパージに起因するパーティクルの発
生を防止することができる処理装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のうち、請求項1
に係る発明は、処理室内に被処理体を収容して所定の処
理ガス雰囲気下で所定の処理を施す処理装置において、
前記処理室の処理ガス導入系に、液体原料容器から流量
計を介して供給される液体原料を気化させてキャリアガ
スにより供給する気化器を有する液体原料供給システム
を接続し、前記気化器は、キャリアガス通路と、このキ
ャリアガス通路に臨んで開口して液体原料を吐出するノ
ズルと、このノズルの開口を開閉可能に覆うダイヤフラ
ム弁と、このダイヤフラム弁を開閉制御する駆動部と、
前記ノズルおよびダイヤフラム弁の周囲に配置された加
熱手段とを備えていることを特徴とする。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1記載の液
体原料供給システムにおいて、前記ダイヤフラム弁が、
周縁部を固定されており、その固定箇所よりも内側に断
面波状の環状補強部を有していることを特徴とする。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項1記載の液
体原料供給システムにおいて、前記流量計が、液体原料
を通す本ラインに流量センサを設けていることを特徴と
する。
【0012】請求項4に係る発明は、処理室内に被処理
体を収容して所定の処理ガス雰囲気下で所定の処理を施
す処理装置において、前記処理室の処理ガス導入系に、
液体原料容器から流量計を介して供給される液体原料を
気化させてキャリアガスにより供給する気化器を有する
液体原料供給システムを接続し、前記気化器の上流にパ
ージガスを供給するパージガス供給系を接続してなるこ
とを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添
付図面に基いて詳述する。
【0014】本発明を半導体製造装置である枚葉式熱処
理装置に適用した実施の形態を示す図1において、1は
所定の処理ガス雰囲気下で被処理体例えば半導体ウエハ
に所定の処理例えばCVDによる成膜処理を施す枚葉式
熱処理装置の処理室(チャンバ)であり、この処理室1
の処理ガス導入系(導入管)2には液体原料気化供給シ
ステム3が接続されている。この液体原料気化供給シス
テム3は、液体原料例えばPET(ペンタエトキシタン
タル)4を収容した液体原料容器(液体原料タンク)5
と、この液体原料容器5から圧送される液体原料の流量
を計測する流量計6例えばLMFM(Liquid Mass Fl
ow Meter)6と、この流量計6を介して供給される液
体原料を気化させてキャリアガスにより供給する気化器
7とを備えている。
【0015】前記液体原料容器5には、液体原料4を気
化器7に圧送するために、圧送ガス例えば不活性ガス好
ましくはヘリウムガス(He)を注入する圧送ガス注入
管8と、液体原料圧送管9とが接続されており、圧送ガ
ス注入管8と液体原料圧送管9には、それぞれ開閉弁1
0,11が設けられている。前記気化器7には、キャリ
アガス例えば不活性ガス好ましくはヘリウムガス(H
e)を供給するキャリアガス供給系(キャリアガス供給
管)12が開閉弁13と流量制御装置(Mass Flow Co
ntroller)60を介して設けられている。また、気化器
7の上流、例えばキャリアガス供給管12の流量制御装
置60と気化器7の間には、パージガス例えば不活性ガ
ス好ましくは窒素ガス(N2)を導入するためのパージ
ガス供給系(パージガス供給管)61が開閉弁62と流
量制御装置(Mass Flow Controller)63を介して接
続されている。気化器7と処理室1との間の配管(処理
ガス導入系)2には、気化器7を通過したバージガスを
処理室1を経由させずに排気管17に直接導くことが可
能なベントラインが接続されていてもよい。
【0016】前記処理室1は、図2に示すように、耐食
性を有する材料例えばアルミニウムにより形成されてお
り、内部には収容された半導体ウエハwを載置して所定
の処理温度に加熱するためのヒータを備えたサセプタ1
4が設けられている。処理室1の一側には、図示しない
搬送アーム機構により半導体ウエハwを搬入搬出するた
めの開口部15が設けられていると共に、この開口部1
5を開閉可能に閉塞するゲートバルブ16が設けられて
いる。
【0017】処理室1には、内部雰囲気を排気するため
の排気管17が設けられ、この排気管17には処理室1
内を所定の圧力に減圧制御可能な図示しない減圧制御機
構および減圧ポンプ65が設けられている。処理室1内
の上部には処理ガスを半導体ウエハwに対してシャワー
状に噴射供給するための多数の噴射孔18を有するシャ
ワーヘッド19が設けられ、このシャワーヘッド19に
は処理ガス導入管2が設けられている。この処理ガス導
入管2に前記液体原料気化供給システム3における気化
器7の二次側(出口)が接続されている。
【0018】前記気化器7は、図3〜図5に示すよう
に、キャリアガス通路20と、このキャリアガス通路2
0に臨んで開口して液体原料を吐出するノズル21と、
このノズル21の開口22を開閉可能に覆うダイヤフラ
ム弁23と、このダイヤフラム弁23を開閉制御する駆
動部24と、前記ノズル21およびダイヤフラム弁23
の周囲に配置された加熱手段である棒状のヒータ25と
を備えている。気化器7の本体(気化器本体)26は、
上部体26aと下部体26bに分割可能に構成され、上
部体26aと下部体26bはネジ止めにより結合されて
いる。
【0019】気化器本体26の下部体26bには、一側
にキャリアガスの入口27が設けられ、他側に出口28
が設けられ、これら入口27と出口28を連通するよう
にキャリアガス通路20が形成されている。入口27に
キャリアガス供給管12が接続され、出口28に処理室
1の処理ガス導入管2が接続される。下部体26bの中
央部には、ノズル21が縦貫通するように設けられ、ノ
ズル21の下端の液体原料導入口29に流量計6の二次
側(出口)が図示しない配管を介して接続される。
【0020】気化器本体26の上部体26aには、下面
中央部にダイヤフラム弁23を収容する円形の凹部30
が形成され、ダイヤフラム弁23の周縁部は上部体26
aと下部体26bとの間に挟まれて固定されている。ダ
イヤフラム弁23は、円板状で中央が上方へ盛り上がっ
た状態に形成されており、その中央上面部に当接された
駆動部24の駆動軸24aに追従して上下に変位してノ
ズル21の開口22を開閉するようになっている。
【0021】前記ダイヤフラム弁23には、その周縁部
の固定箇所よりも内側に断面波状の環状補強部31が形
成(加工)されており、強度ないし耐久性の向上が図ら
れている。前記駆動部24は、例えばソレノイドアクチ
ュエータ等からなり、その駆動軸24aを前記上部体2
6aに上下動可能に貫通させた状態で、上部体26aの
上面部に取付固定されている。
【0022】ダイヤフラム弁23は、駆動部24の駆動
軸24aの下動でノズル21の上端(開口端)に押し付
けられることにより開口22を閉塞する状態(閉状態)
となり、逆に駆動軸24aの上動に伴う自らの弾性復元
力でノズル21の開口端から離反して開口22を開放す
る状態(開状態)となる。この場合の離反変位量によっ
て弁開度が調整される。ダイヤフラム弁23が開状態の
ときに、ノズル21の開口端とダイヤフラム弁23との
間に気化室32が形成され、この気化室32がキャリヤ
ガス通路20と連通する。
【0023】前記キャリアガス通路20の途中部分は、
ノズル21を挟んで下部体26bの上面に入口側と出口
側に分割されて開口しており、これら入口側開口20a
と出口側開口20bが前記気化室32を介して連通する
ことにより、気化室32内で気化された液体原料の気化
ガスがキャリアガスによって搬送されるうようになって
いる。なお、上部体26aの上面部には入口側開口20
aと出口側開口20bとを連通する環状通路33が形成
されているため、ダイヤフラム弁23が閉状態でもキャ
リアガス通路20自体は連通状態にある。
【0024】前記液体原料の気化を促進し、より多くの
気化ガスをキャリアガスにより運ぶために、ノズル21
の口径dが例えば0.8mmと大きく形成されていると
共に、ノズル21の開口22が気化室32に向って皿状
に大きく拡開形成されている。
【0025】加熱手段である棒状のヒータ25は、ノズ
ル21およびダイヤフラム弁23を取り囲む如く気化器
本体26に複数例えば4本埋め込まれている。この場
合、ヒータ25は気化室32での液体原料の気化を促進
すべく、できるだけ気化室32に近接して配設されてい
ることが好ましい。液体原料を気化させるためには温度
を上げる必要があるが、PETの性質上、145〜17
5℃の範囲内での使用とされているため、気化器本体2
6には、気化室32の近傍に温度センサ34が設けら
れ、この温度センサ34により気化室32近傍の温度を
検知しつつヒータ25の出力を制御することにより気化
室内を所定の温度例えば150〜155℃に加熱制御す
るように構成されている。
【0026】一方、流量計6は、図6に示すように、両
端に入口35と出口36を有する本ライン37を備え、
この本ライン37に流量センサ38が設けられている。
すなわち、流量センサ6は、誤検知ないし誤作動を防止
するために、液体原料を通す本ライン37にバイパスが
設けられておらず、本ライン37に流量センサ38が設
けられている。この流量センサ38は、本ライン37に
液体原料が流れた時の温度差を電気信号に変え、流量と
して検知するものである。
【0027】次に、前記実施の形態の作用を述べる。液
体原料容器5内に圧送ガス例えばヘリウムガスを注入
し、その圧力で液体原料容器5から液体原料4例えばP
ETを流量計6を介して気化器7に圧送する。また、気
化器7にキャリアガス供給管12によりキャリアガス例
えばヘリウムガスを圧送する。液体原料は、気化器7の
ノズル21に供給され、駆動部24の駆動によりダイヤ
フラム弁23を開けると、液体原料が予め棒状ヒータ2
5により所定の温度に加熱されている気化室32に導入
され、気化室32において液体原料が温度と圧力の蒸気
圧曲線に従って気化する。
【0028】気化された液体原料の気化ガスは、キャリ
アガス通路20を気化室32と連通して流れるキャリア
ガスにより搬送され、処理ガス導入管2を介して処理室
1に供給されることとなる。処理室1においては、半導
体ウエハwが所定の温度に加熱されており、この半導体
ウエハwに液体原料例えばPETの気化ガスが供給され
ることにより、半導体ウエハwに所定の処理例えばCV
Dによる酸化タンタル(Ta25)膜の成膜処理を施す
ことができる。
【0029】前記構成の液体原料気化供給システム3に
よれば、液体原料容器5と、この液体原料容器5から圧
送される液体原料の流量を計測する流量計6と、この流
量計6を介して供給される液体原料を気化させてキャリ
アガスにより供給する気化器7とを備え、この気化器7
は、キャリアガス通路20と、このキャリアガス通路2
0に臨んで開口して液体原料を吐出するノズル21と、
このノズル21の開口22を開閉可能に覆うダイヤフラ
ム弁23と、このダイヤフラム弁23を開閉制御する駆
動部24と、前記ノズル21およびダイヤフラム弁23
の周囲に配置された加熱手段であるヒータ25とを備え
ているため、液体原料を気化させて供給する際の気化能
力の向上が図れる。
【0030】特に、ダイヤフラム弁23がシャットオフ
バルブとコントロールバルブの機能を兼備えているた
め、従来の気化器のように液体原料の液溜りによる気化
不良が生じることがなく、また、液体原料の気化を促進
し、より多くの気化ガスをキャリアガスにより運ぶため
に、ノズル21の口径dが例えば0.8mmと大きく形
成されていると共に、ノズル21の開口22が気化室3
2に向って皿状に大きく拡開形成されているため、気化
能力を十分に向上させることができる。
【0031】また、前記ダイヤフラム弁23が、周縁部
を固定されており、その固定箇所よりも内側に断面波状
の環状補強部31を有しているため、例えば沸点の低い
エタノール等の洗浄液をキャリアガス通路20やノズル
21に通して気化器本体26の内部を洗浄する場合、洗
浄液が気化室32で急激に沸騰して膨張したとしても、
ダイヤフラム弁23の変形を防止することができ、耐久
性および信頼性の向上が図れる。更に、前記流量計6
が、液体原料を通す本ライン37に流量センサ38を設
けているため、バイパスに流量センサを設けたものと異
なり、バイパスや本ラインに液体原料が詰ることによる
誤検知ないし誤作動を防止することができ、信頼性の向
上が図れる。
【0032】また、熱処理装置(半導体製造装置)によ
れば、所定の処理ガス雰囲気下で被処理体例えば半導体
ウエハwに所定の処理を施す処理室1を備え、この処理
室1の処理ガス導入系2に前述の液体原料供給システム
3を接続してなるため、液体原料を気化させた処理ガス
を処理室1に円滑に供給して被処理体例えば半導体ウエ
ハwを処理することが可能となり、処理能力の向上が図
れる。
【0033】処理後、配管内や処理室内に残存する残留
ガスをきれいに排出するためにパージガスを流してガス
パージを行う。この場合、処理終了後、圧送ガス注入管
8と液体原料圧送管9の開閉弁9,10およびキャリア
ガス供給管12の開閉弁13を閉じ、処理室1内を減圧
排気した状態でパージガス供給管61の開閉弁62を開
く。これにより、パージガス例えば窒素ガスが気化器7
を経由して処理室1へと流れ、気化器7や処理室1等の
ガス経路に残存する残留ガスをきれいに排出することが
でき、残留ガスによる不具合例えば半導体ウエハwへの
余分な成膜を防止することができる。
【0034】また、パージガスが気化器7の上流側に導
入されるため、気化器7部分においてはパージガスがキ
ャリアガスと同じ流れになり、気化器7および配管2部
分の残留ガスを液化させることなく気化状態のまま押し
流すことができる。従って、ガスパージに起因して従来
の処理装置で生じていたパーティクルの発生を本実施の
形態の処理装置では充分に抑制ないし防止することがで
きる。
【0035】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の
設計変更等が可能である。前記実施の形態では本発明を
枚葉式処理装置に適用した一例が示されているが、本発
明は、多数の被処理体を一度に処理可能なバッチ式処理
装置にも適用可能である。また、被処理体としては、半
導体ウエハ以外に、例えばガラス基板等が適用可能であ
る。更に、パージガスとしては、他の不活性ガスと比べ
て安価な窒素ガスが好ましいが、アルゴンガスやヘリウ
ムガスであってもよい。パージガスとしてヘリウムガス
を使用する場合には、キャリアガスとしてヘリウムガス
を使用するキャリアガス供給系がパージガス供給系を兼
用することができる。
【0036】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な効果を奏することができる。
【0037】(1)請求項1に係る発明によれば、処理
室内に被処理体を収容して所定の処理ガス雰囲気下で所
定の処理を施す処理装置において、前記処理室の処理ガ
ス導入系に、液体原料容器から流量計を介して供給され
る液体原料を気化させてキャリアガスにより供給する気
化器を有する液体原料供給システムを接続し、前記気化
器は、キャリアガス通路と、このキャリアガス通路に臨
んで開口して液体原料を吐出するノズルと、このノズル
の開口を開閉可能に覆うダイヤフラム弁と、このダイヤ
フラム弁を開閉制御する駆動部と、前記ノズルおよびダ
イヤフラム弁の周囲に配置された加熱手段とを備えてい
るため、液体原料を気化させた処理ガスを処理室に円滑
に供給して被処理体を処理することが可能となり、処理
能力の向上が図れる。
【0038】(2)請求項2に係る発明によれば、前記
ダイヤフラム弁が、周縁部を固定されており、その固定
箇所よりも内側に断面波状の環状補強部を有しているた
め、ダイヤフラム弁の変形を防止することができ、耐久
性および信頼性の向上が図れる。
【0039】(3)請求項3に係る発明によれば、前記
流量計が、液体原料を通す本ラインに流量センサを設け
ているため、バイパスに流量センサを設けたものと異な
り、バイパスや本ラインに液体原料が詰ることによる誤
検知を防止することができ、信頼性の向上が図れる。
【0040】(4)請求項4に係る発明によれば、処理
室内に被処理体を収容して所定の処理ガス雰囲気下で所
定の処理を施す処理装置において、前記処理室の処理ガ
ス導入系に、液体原料容器から流量計を介して供給され
る液体原料を気化させてキャリアガスにより供給する気
化器を有する液体原料供給システムを接続し、前記気化
器の上流にパージガスを導入するパージガス供給系を接
続してなるため、気化器や処理室等のガス経路に残存す
る残留ガスをきれいに排出することができると共に、ガ
スパージに起因するパーティクルの発生を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す処理装置の構成図で
ある。
【図2】処理室の構造の一例を示す断面図である。
【図3】気化器の断面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】図3の要部拡大断面図である。
【図6】流量計の概略的構成図である。
【図7】従来の気化器の断面図である。
【図8】従来の流量計の概略的構成図である。
【符号の説明】
w 半導体ウエハ(被処理体) 1 処理室 2 処理ガス導入管(処理ガス導入系) 3 液体原料気化供給システム 4 液体原料 5 液体原料容器 6 流量計 7 気化器 20 キャリアガス通路 21 ノズル 22 開口 23 ダイヤフラム弁 24 駆動部 25 ヒータ(加熱手段) 31 環状補強部 37 本ライン 38 流量センサ 61 パージガス供給系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 洋克 山梨県韮崎市穂坂町三ツ沢650 東京エレ クトロン山梨株式会社穂坂事業所内 (72)発明者 廣江 昭彦 神奈川県津久井郡城山町町屋1丁目2番41 号 東京エレクトロン山梨株式会社相模事 業所内 (72)発明者 木村 宏一郎 神奈川県津久井郡城山町町屋1丁目2番41 号 東京エレクトロンイー・イー株式会社 相模事業所内 Fターム(参考) 4K030 CA04 CA12 EA01 5F045 AA06 AB31 AC09 BB08 DP03 DQ10 EE02 EF05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理室内に被処理体を収容して所定の処
    理ガス雰囲気下で所定の処理を施す処理装置において、
    前記処理室の処理ガス導入系に、液体原料容器から流量
    計を介して供給される液体原料を気化させてキャリアガ
    スにより供給する気化器を有する液体原料供給システム
    を接続し、前記気化器は、キャリアガス通路と、このキ
    ャリアガス通路に臨んで開口して液体原料を吐出するノ
    ズルと、このノズルの開口を開閉可能に覆うダイヤフラ
    ム弁と、このダイヤフラム弁を開閉制御する駆動部と、
    前記ノズルおよびダイヤフラム弁の周囲に配置された加
    熱手段とを備えていることを特徴とする処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ダイヤフラム弁は、周縁部を固定さ
    れており、その固定箇所よりも内側に断面波状の環状補
    強部を有していることを特徴とする請求項1記載の処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記流量計は、液体原料を通す本ライン
    に流量センサを設けていることを特徴とする請求項1記
    載の処理装置。
  4. 【請求項4】 処理室内に被処理体を収容して所定の処
    理ガス雰囲気下で所定の処理を施す処理装置において、
    前記処理室の処理ガス導入系に、液体原料容器から流量
    計を介して供給される液体原料を気化させてキャリアガ
    スにより供給する気化器を有する液体原料供給システム
    を接続し、前記気化器の上流にパージガスを供給するパ
    ージガス供給系を接続してなることを特徴とする処理装
    置。
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