JP2001260582A - ファイル用押圧装置 - Google Patents

ファイル用押圧装置

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JP2001260582A
JP2001260582A JP2000078270A JP2000078270A JP2001260582A JP 2001260582 A JP2001260582 A JP 2001260582A JP 2000078270 A JP2000078270 A JP 2000078270A JP 2000078270 A JP2000078270 A JP 2000078270A JP 2001260582 A JP2001260582 A JP 2001260582A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファイル対象物の端部を押圧挟持して綴じる
ファイル用押圧装置であって、厚いファイル対象物を押
圧でき、強固に押圧でき、簡単にファイルでき、安価に
製作可能な装置を提供する。 【解決手段】ベース板、押圧板、1対のリンク、これら
リンクの下端部を移動自在に案内するガイド機構、それ
らリンクの下端部が相接近方向へ移動しないようにロッ
ク可能で相離隔方向へ移動するのを許容する一方向ロッ
ク機構、この一方向ロック機構をロック可能状態とロッ
ク不能状態とに切換える切換え機構を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、ファイル用押圧
装置に関し、特に書類等を綴じる厚型のファイルに好適
のファイル用押圧装置に関する。
【従来の技術】 従来、書類等を綴じるファイルには、
書類の端部に明けた1対の穴を介して綴じる型式のファ
イルと、書類の端部に穴を明けずに書類の端部を押圧挟
持することで綴じるファイルとがある。前者のファイル
では、書類に少なくとも1対の穴をパンチするのが煩雑
である。
【0002】そこで、前記の後者の型式のファイルも実
用化されている。このファイルに設けられたファイル用
押圧装置は、書類の下面に当接する金属製のベース板
と、書類の上面を押圧する押圧板と、押圧板をベース板
に接近・離隔可能に連結する1対のクランク状針金と、
ベース板側に枢支したバネ支持ピンに支持されたねじり
バネと、このねじりバネの一端部に固着されたレバーと
を有し、ねじりバネの他端側のL形部分が上方へ延びて
押圧板の上面の中央部に回動自在に連結されている。
【0003】前記押圧板は1対のクランク状針金を介し
て平行リンク的にベース板に連結され、レバーを回動操
作することで、押圧板を平行移動させてベース板に接近
させたり、離隔させたりすることができる。書類を綴じ
る際には、レバーを係止穴から外して上方へ傾動させる
と、1対のクランク状針金と、ねじりバネのL形部分に
よって、押圧板が上方へ平行移動する。書類を綴じる際
に、レバーを下方へ傾動させると、1対のクランク状針
金と、ねじりバネのL形部分によって、押圧板が下方へ
平行移動して書類の上面を押圧し、レバーをベース板側
の係止穴に係止させることで、書類を押圧した状態に綴
じることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 前記のファイル用押
圧装置は、1つのねじりバネの弾性力で書類を押圧して
綴じるようになっているため、厚さが4cm以上もの厚
型のファイルに適用するのに適していない。即ち、厚型
のファイルに前記のファイル用押圧装置を適用した場合
に、ねじりバネを大型化してバネ力を強化する必要があ
るため、そのねじりバネを枢支する枢支機構も大型する
うえ、製作費も高価になる。しかも、押圧板をベース板
から離隔させて厚い書類を綴じる際には、レバーを操作
し大型のねじりバネを弾性変形させながら大きな角度レ
バーを回動操作しなければならないので、大きな腕力が
必要となり、女性や子供など腕力の弱い人に使いにくい
ものになる。
【0005】ねじりバネを大型化したとしても、その弾
性力で書類を押圧する構成であり、強固に押圧状態にロ
ックできる訳ではないから、書類の脱落も発生し易い。
また、ねじりバネのバネ特性で押圧力が決まるから、レ
バーを操作する操作力を強めても、強く押圧できる訳で
はない。書類を着脱する状態では、レバーが上方へ斜め
に突出するため、ファイルを開いた状態で書類を取り扱
うような場合にレバーが邪魔になる。押圧板が1対のク
ランク状針金を介して上下に揺動しながら平行移動する
構成であるから、書類の長さ方向中央部分を常に押圧で
きる訳ではなく、書類の厚さが増す程、押圧板の位置が
書類の長さ方向中央部分からズレていくため、押圧の安
定性や外観の面でも不利である。
【0006】本発明の目的は、書類に穴を明けることな
く綴じるのに好適のファイル用押圧装置において、厚型
の書類をファイルするのに適した装置にすること、強固
に押圧できるようにすること、小型化でき安価に製作可
能にすること、などである。
【0007】
【課題を解決するための手段】 請求項1のファイル用
押圧装置は、書類等のファイル対象物の端部を上下両側
から押圧してファイルする為のファイル用押圧装置にお
いて、ファイル対象物の端部の下面に当接させる為のベ
ース板と、ファイル対象物の端部の上面を押圧する為の
押圧板と、前記押圧板をベース板に連結する1対のリン
クであって、各々の上端部が押圧板に押圧板の幅方向と
平行な軸線回りに回動可能に連結された1対のリンク
と、前記ベース板の上面近傍部において1対のリンクの
下端部をこれら下端部が離隔したり接近したりする方向
へスライド自在に支持するガイド機構と、前記1対のリ
ンクの下端部が相接近方向へ移動しないようにロック可
能で且つそれら下端部が相離隔方向へ移動するのを許容
する一方向ロック機構と、前記一方向ロック機構をロッ
ク可能状態とスック不能状態とに亙って切換え可能な切
換え機構とを備えたものである。
【0008】ここで、前記ベース板は金属製の板部材で
構成してもよいし、ファイルの裏表紙の一部を兼用した
構成でもよい。このファイル用押圧装置は、表紙と裏表
紙を有するファイルに組み込んだ状態で使用することも
できるし、また、表紙と裏表紙を設けることなく、ファ
イル対象物の端部を押圧挟持する単独の押圧装置として
も使用することができる。1対のリンクの下端部はガイ
ド機構で案内されており、一方向ロック機構がロック可
能状態にあるとき、1対のリンクの下端部が相離隔方向
へ移動自在であるけれども、それら下端部が相接近方向
へ移動しないようにロックされる。一方向ロック機構が
ロック不能状態に切換えられ状態では、1対のリンクの
下端部は相離隔方向へも相接近方向へも移動自在であ
る。
【0009】1対のリンクの下端部が相離隔方向へ移動
すると、押圧板がベース板に接近する方向へ移動する。
1対のリンクの下端部が相接近方向へ移動すると、押圧
板がベース板から離隔する方向へ移動する。ファイル対
象物をファイルする際には、切換え機構により一方向ロ
ック機構をロック不能状態に切換えた状態で、押圧板を
手で上方へ引き上げていくと、1対のリングの下端部が
相接近方向へ移動して押圧板が上方へ移動する。
【0010】その状態で、ファイル対象物を綴じ込み、
切換え機構により一方向ロック機構をロック可能状態に
切換えてから、押圧板を手で下方へ押圧しファイル対象
物を押圧すると、1対のリンクの下端部が相離隔方向へ
移動し、押圧板がファイル対象物の端部の上面に当接し
てファイル対象物を押圧する。その状態で、押圧板から
手を離しても、一方向ロック機構の作用により、1対の
リンクの下端部が相接近方向へ移動しないため、押圧板
による押圧状態が保持され、ファイル対象物の端部を押
圧板とベース板の間に強固に押圧挟持しておくことがで
きる。なお、ファイル対象物を押圧した状態で、1対の
リンクの下部を手動で相離隔側へ僅かに開くことで、押
圧力を強めることもできる。
【0011】請求項2のファイル用押圧装置は、請求項
1の発明において、前記リンクの上端部は、押圧板にそ
の幅方向と平行な軸線回りに回動自在に装着されたロッ
ドの端部に固着されたことを特徴とするものである。そ
れ故、1対のリンクが傾動しても、押圧板をファイル対
象物と平行な水平姿勢に保持することができる。
【0012】請求項3のファイル用押圧装置は、請求項
1又は2の発明において、前記ベース板は金属製の薄板
で構成され、前記ガイド機構はベース板から立上げた立
上げ板部にベース板と平行に形成した1対のガイドスリ
ットを有することを特徴とするものである。それ故、ガ
イドスリットをベース板の近傍位置に形成して、ガイド
機構をベース板の近傍位置に形成することができるか
ら、薄いファイル対象物を押圧することも可能になる。
ガイド機構の構造も簡単になる。
【0013】請求項4のファイル用押圧装置は、請求項
3の発明において、前記一方向ロック機構は、ガイドス
リットと平行に延びるバー部材と、一方のガイドスリッ
トに対応するバー部材部分の一側部に小間隔おきに形成
された複数の第1係止歯と、他方のガイドスリットに対
応するバー部材部分の一側部に小間隔おきに形成された
複数の第2係止歯と、一方のリンクの下端部に設けられ
第1係止歯で係止される第1板バネと、他方のリンクの
下端部に設けられ第2係止歯で係止される第2板バネと
を備えたことを特徴とするものである。
【0014】一方向ロック機構がロック可能状態で、1
対のリンクの下端部が相離隔方向へ移動するとき、一方
のリンクの下端部に設けられた第1板バネは第1係止歯
を乗り越えながら移動し、他方のリンクの下端部に設け
られた第2板バネは第2係止歯を乗り越えながら移動す
る。第1,第2板バネを弾性変形させながら、バー部材
を例えば90度回動させると、一方向ロック機構がロッ
ク不能状態に切換わるので、簡単な構成の切換え機構を
実現することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態につ
いて図面に基づいて説明する。本実施形態は本発明のフ
ァイル用押圧装置をファイルに適用した場合の一例であ
る。図1に示すように、ファイル1は、書類等のファイ
ル対象物2をファイルする為のものであり、このファイ
ル1は、表紙3aと背表紙3bと裏表紙3cとを備えた
ファイル本体3と、ファイル用押圧装置4とを有する。
【0016】図1〜図4に示すように、このファイル用
押圧装置4は、ベース板10、押圧板20、1対のリン
ク31,32、ガイド機構40、一方向ロック機構5
0、切換え機構60などを有する。このファイル用押圧
装置4は、ファイル本体3の裏表紙3cに取り付けられ
ている。ファイル本体3は、厚紙製又は合成樹脂製のも
のである。
【0017】ベース板10は、ファイル対象物2の左端
部の下面に当接させる為の細長い金属製の薄板であり、
このベース板10は、ファイル本体3の裏表紙3cの左
端部に固定されている。このベース板10の左端部には
ベース板10から直角に立ち上げられた立ち上げ板部1
1が一体形成され、立ち上げ板部11の上端には、左方
へ直角に折り曲げた水平フランジ部12が形成されてい
る。
【0018】図1〜図4に示すように、押圧板20は、
ファイル対象物2の左端部の上面を押圧する為の金属製
の薄板である。この押圧板20は、ベース板10よりも
短い細長の矩形に形成されている。押圧板20の両方の
端部付近部には、金属製の板片21が夫々固着され、各
板片21には押圧板20の幅方向(左右方向)向きの軸
線と平行なロッド挿通部22が形成され、各ロッド挿通
部22にはロッド23が左右方向向きの軸線回りに回動
自在に装着され、各ロッド23の左端部が押圧板20か
ら突出し、各ロッド23は例えば止め輪24によりロッ
ド挿通部22から左方へ離脱しないようになっている。
押圧板20の下面には、厚さ2〜3mm位の弾力性のあ
る硬めの発泡体などからなる弾性板25が取り付けられ
ている。
【0019】図1〜図4に示すように、押圧板20をベ
ース板10に連結する金属製の1対のリンク31,32
が設けられている。この1対のリンク31,32の上端
部が押圧板20に装着された1対のロッド23の左端部
に夫々固着されている。このファイル1においては、フ
ァイル1の最大厚さはリンク31,32の長さに依存し
ており、本実施形態の場合、リンク31,32の長さは
約6cm、リンク31,32の厚さは約2〜3mm、リ
ンク31,32の幅は約4〜6mmである。但し、この
構造のファイル1において、ファイル1の最大厚さを約
2〜8cm、又は8cm以上に設定することも可能で、
その場合はリンク31,32の長さもファイル1の最大
厚さに応じて設定される。リンク31,32の厚さや幅
はリンク31,32の長さに応じて適宜設定することが
できる。
【0020】図1、図4に示すように、ガイド機構40
はベース板10の上面近傍部に設けられる。このガイド
機構40は、1対のリンク31,32の下端部をこれら
下端部が離隔したり接近したりする方向へスライド自在
に案内支持する。ガイド機構40は、ベース板10の左
端部から立上げた立上げ板部11にベース板10と平行
に形成した1対のガイドスリット41と、1対のリンク
31,32の下端部に夫々固着された1対のピン部材4
2であって、ガイドスリット41にスライド自在に挿通
された1対のピン部材42とを有する。
【0021】尚、ピン部材42の直径はガイドスリット
41の上下幅とほぼ等しく、ピン部材42はガイドスリ
ット41内で上下にガタつかないようになっている。リ
ンク31,32の下端部は立上げ板部11の右側面に接
触しており、立上げ板部11と平行に鉛直姿勢を保持す
るようになっている。
【0022】図1〜図5に示すように、一方向ロック機
構50は、1対のリンク31,32の下端部が相接近方
向へ移動しないようにロック可能で且つそれら下端部が
相離隔方向へ移動するのを許容する。この一方向ロック
機構50は、立上げ板部11の左側近傍位置で1対のガ
イドスリット41と平行に延びるバー部材53と、この
バー部材53のうちの一方のガイドスリット41に対応
する部分の一側部に小間隔おきに形成された複数の第1
係止歯51と、バー部材53のうちの他方のガイドスリ
ット41に対応する部分の一側部に小間隔おきに形成さ
れた複数の第2係止歯52と、一方のリンク31の下端
部に設けられ第1係止歯51で係止される例えば3枚の
第1板バネ54と、他方のリンク32の下端部に設けら
れ第2係止歯52で係止される例えば3枚の第2板バネ
55とを備えている。
【0023】図4、図5に示すように、複数の第1係止
歯51は、バー部材53の長さ方向に例えば2mmピッ
チで形成され、平面視にて鋸の歯のような形状になって
いる。複数の第2係止歯52は、複数の第1係止歯51
と同様の構造であるが、複数の第1係止歯51と対称に
(反対向きに)形成されている。3枚の第1板バネ54
と3枚の第2板バネ55は対称(反対向き)の構造であ
り、3枚の第1板バネ54が一方のリンク31の下端部
のピン部材42に連結され、3枚の第2板バネ55が他
方のリンク32の下端部のピン部材42に連結されてい
る。
【0024】そこで、3枚の第1板バネ54の構造につ
いて説明する。図5に示すように、第1板バネ54は取
付け板部54aと斜板部54bとを一体形成したもので
ある。3枚の第1板バネ54の3枚の取付け板部54a
は、立上げ板部11の左側面に近接した状態に配設さ
れ、これらの取付け板部54aのピン穴にピン部材42
が挿通され、ピン部材42の左端部にナット部材43が
固着され、3枚の取付け板部54aは立上げ板部11と
ナット部材43の間にほぼ密着状に保持されている。3
枚の取付け板部54aは立上げ板部11から水平に延び
たフランジ部12の下面に当接してピン部材42の回り
に回動しないようになっている。
【0025】3枚の第1板バネ54の斜板部54bは、
バー部材53の長さ方向に例えば(4/3)mmおき
に、第1係止歯51に係合可能に配設され、何れか1つ
の斜板部54bが第1係止歯51に係合している。従っ
て、ピン部材42がバー部材53の長さ方向に(2/
3)mm移動する毎に、何れかの斜板部54bが第1係
止歯51に係合する。前記バー部材53は、立上げ板部
11の両端部から左方へ延ばした1対の張出し片56に
回動自在に枢着されている。
【0026】切換え機構60は、一方向ロック機構50
をロック状態とロック不能状態とに亙って切換える為の
ものである。ロック状態は、一方向ロック機構50がロ
ック機能を発揮する状態であり、ロック不能状態とは一
方向ロック機構50がロック機能を発揮しない状態であ
る。切換え機構60は、バー部材53の手前側端部に固
定された操作レバー61を有する。図1〜図6は一方向
ロック機構50をロック状態にした状態を示す。図7は
一方向ロック機構50をロック不能状態にした状態を示
す。
【0027】図1〜図6に示すように、操作レバー61
を横向き姿勢にした状態では、第1,第2係止歯51,
52が第1、第2板バネ54,55に対面し、何れかの
第1板バネ54が第1係止歯51に係合し、何れかの第
2板バネ55が第2係止歯52に係合している。図7に
示すように、操作レバー61を立向き姿勢にした状態で
は、第1,第2係止歯51,52が下側を向き、第1、
第2板バネ54,55に対面しないため、一方向ロック
機構50がロック機能を発揮しない。
【0028】次に、以上説明したファイル用押圧装置4
の作用について説明する。ファイル対象物2をファイル
する場合、切換え機構60の操作レバー61を手で立向
き姿勢に回して、一方向ロック機構50をロック不能状
態に切換える。その状態で、押圧板20を手で上方へ引
き上げると、1対のリンク31,32の下端部はガイド
機構40で案内されつつ相接近方向へ移動する。次に、
ファイルしようとするファイル対象物2の左端部を押圧
板20とベース板10の間、または、押圧板20と既に
ファイル済みのファイル対象物2の間に差込む。
【0029】次に、切換え機構60の操作レバー61を
横向き姿勢に回して一方向ロック機構50をロック可能
状態に切換えてから、押圧板20を手で下方へ強く押圧
すると、1対のリンク31,32の下端部がガイド機構
40で案内されつつ相離隔方向へ移動していき、一方向
ロック機構50により相接近方向へ移動しないようにロ
ックされる。従って、押圧板20を手で押圧した状態を
維持したままファイル対象物2をファイルすることがで
きる。特に、第1,第2係止歯51,52が2mmおき
の間隔で形成され、リンク31,32の下端部が(2/
3)mm移動する毎に第1,第2板バネ54,55がロ
ックされるので、また弾性板25があるので、少量ずつ
のファイル対象物を綴じる場合でも押圧可能であり、フ
ァイル対象物の厚さの大小によらず、強力に押圧するこ
とができる。ファイル対象物2が薄い状態では、1対の
リンク31,32が、ベース板10とほぼ平行な状態と
なり、ファイル対象物2を押圧しにくくなるため、押圧
板20の下面の厚さ2〜3mmの弾性板25の弾力性を
活用して確実に押圧することができる。
【0030】ファイル対象物2がある程度厚くなった状
態では、ファイル対象物2が僅かに圧縮可能になるの
で、押圧板20を押圧してファイル対象物2を押圧後、
1対のリンク31,32の下端部を相離隔方向へ2/3
〜4/3mm程度強制的に移動させることにより押圧力
を強化することもできる。押圧板20の両端側でファイ
ル対象物2の厚さが異なる場合にも、リンク31,32
の傾きを異ならせることができるから、ファイル対象物
2を確実に押圧することができる。尚、片方のリンク3
1(32)の下端部を前記と同方向へ強制的に移動させ
ることもできる。ファイル対象物2が最大厚さ近くなる
と、押圧板20の下降量に対するリンク31,32の下
端部の水平移動量の比率が小さくなるため押圧しにくく
なるが、この場合でも、厚いファイル対象物2の圧縮性
が大きくなるため、また弾性板25があるため、良好に
ファイルすることができる。
【0031】カバンなどに入れて持ち運ぶようなファイ
ル1の場合、図8〜図10示すように、ファイル対象物
2の厚さに応じてファイル本体3の背表紙3bの幅が変
化するように構成してもよい。この場合、表紙3aに複
数の折れ線部3d,3eを形成しておき、ファイル対象
物2の厚さに応じた折れ線部3d,3eの個所で折るこ
とで背表紙3bの幅を拡大していく。
【0032】このように、操作レバー61の切換え、押
圧板20の引上げ、ファイル対象物2の差込み、操作レ
バー61の切換えと押圧板20の押圧を介してファイル
対象物2を簡単に迅速に強固にファイルすることができ
る。また、スプリングなどの弾性部材の弾性力でファイ
ルするのではなく、押圧板20を手で押圧した力を維持
したままファイルすることができるから、ファイル対象
物2を厚くファイルするのに好適である。リンク31,
32の上端部は押圧板20に回動自在に装着されたロッ
ド23の端部に固着されているため、1対のリンク3
1,32が傾動しても、押圧板20をファイル対象物2
と平行な水平姿勢に保持できる。
【0033】ガイド機構40は金属製のベース板10か
ら立上げた立上げ板部11にベース板10と平行に形成
した1対のガイドスリット41を有するため、ガイドス
リット41をベース板10の近傍位置に形成して、ガイ
ド機構40をベース板10の近傍位置に形成することが
できるから、薄いファイル対象物2を押圧することも可
能になる。ベース板10から立ち上げた立上げ板部11
に形成した1対のガイドスリット41を利用して1対の
リンク31,32の下端部を案内できるため、ガイド機
構40の構造も簡単になる。
【0034】一方向ロック機構50は、バー部材53
と、このバー部材53に形成した複数の第1係止歯51
及び複数の第2係止歯52と、第1板バネ54及び第2
板バネ55などで構成したので、構成が簡単になるだけ
でなく、切換え機構60の構成が簡単になる。また、押
圧板20の下面の弾性板25は、ファイル対象物2に対
する滑り止めとしても機能する。1対のリンク31,3
2は、ファイル対象物2の左端を受け止める部材として
も機能する。
【0035】次に、前記実施形態を部分的に変更する変
更形態について説明する。 1)各リンク31,32とロッド23とを一体部材で構
成してもよく、又は各リンク31,32とロッド23と
ピン部材42とを一体部材で構成してもよい。 2)板片21を省略し、押圧板20に直接ロッド挿通部
を形成してもよい。 3)ファイル本体3に、リンク31,32の長さにほぼ
等しい幅の背表紙3bと、裏表紙3cと、この裏表紙3
cと同じ大きさの表紙3aとを設けてもよい。この場
合、ファイル本体3を厚手の厚紙を用いて構成してもよ
い。
【0036】4)押圧板20に弾性板25を設ける代わ
りに、ベース板10の上面に弾性板を設けてもよいし、
また、弾性板25の代わりに板バネを押圧板20の下面
又はベース板10の上面に設けてもよい。 5)前記実施形態では、丸棒材からなるバー部材53を
採用したが、板材を素材とするバー部材を採用してもよ
い。
【0037】6)前記ガイド機構に関して、リンク3
1,32の下端部を1対のガイドスリット41で案内支
持する代わりに、リンク31,32の下端部をバー部材
53で案内支持するように構成することもできる。この
場合、バー部材53に摺動自在に装着した1対の移動体
を設け、これら移動体がバー部材53の回りに回転しな
いように回転規制する機構を設け、それらの移動体にリ
ンク31,32の下端部を夫々連結し、それらの移動体
に第1,第2板バネ54,55を装備する。
【0038】7)ガイド機構として、合成樹脂製の溝付
きのガイド部材を設け、このガイド部材の溝で案内支持
される合成樹脂製の1対の移動体を設け、この1対の移
動体にリンク31,32の下端部を連結してもよい。そ
の1対の移動体に第1,第2板バネの代わりの弾性変形
可能な1又は複数の爪部を形成してもよい。
【0039】8)ガイド機構として、前記ベース板20
と一体の立ち上がり板部とフランジ部とで案内支持され
る合成樹脂製の1対の移動体を設け、この1対の移動体
に1対のリンク31,32の下端部夫々連結してもよ
い。 9)一方向ロック機構のバー部材53は、合成樹脂で構
成してもよく、その場合、第1,第2係止歯51,52
は2mmより細かいな間隔で形成できるし、また、バー
部材53の全長に第1,第2係止歯51,52を形成し
てもよい。第1,第2板バネ54の代わりに、合成樹脂
製の部材に一体形成した弾性変形可能な1又は複数の爪
部であって第1,第2係止歯51,52と同様の構造の
1又は複数の爪部を適用してもよい。
【0040】10)本実施形態のファイル用押圧装置
は、ファイル本体を省略した形のファイル用押圧装置と
しても使用することができる。例えば、書類、ハガキ、
カード、名刺、封筒、シート、フィルム、写真、本、新
聞等々をを押圧してクランプする押圧装置に構成するこ
とができる。この場合、ファイル対象物のサイズやファ
イルしたときの厚さに応じて、押圧装置のサイズを適宜
設定するものとする。その他、本発明の趣旨を逸脱しな
い範囲で、種々の変更や変形を付加した形態で実施でき
ることは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】 請求項1の発明によれば、押圧板とベ
ース板とを連結する1対のリンクを介して押圧板を上下
に移動させるように構成し、1対のリンクの下端部をス
ライド自在に案内するガイド機構と、一方向ロック機構
と、切換え機構を設けたので、一方向ロック機構をロッ
ク不能状態に切換えた状態で、押圧板を手で簡単に引上
げてファイル対象物を簡単に迅速に綴じ込むことができ
る。また、一方向ロック機構をロック状態に切換えた状
態で、押圧板を手で押圧するという簡単な操作でファイ
ル対象物を簡単に押圧挟持することができる。
【0042】このとき、押圧板を押圧する力を強くする
程ファイル対象物を強く押圧して挟持することができ
る。弾性部材の弾性力で書類を押圧するのではなく、手
動で押圧したときの押圧力を維持したまま一方向ロック
機構で機械的にロックしておくことができるから、厚型
のファイルに好適のファイル用押圧装置になる。その
他、このファイル用押圧装置は、表紙と背表紙と裏表紙
とを含むファイル本体に取り付けた形で使用することも
できるし、ファイル本体に取り付けることなく種々のフ
ァイル対象物を単独で押圧してファイルする押圧装置と
しても適用可能である。
【0043】請求項2の発明によれば、リンクの上端部
は、押圧板にその幅方向と平行な軸線回りに回動自在に
装着されたロッドの端部に固着されているため、1対の
リンクが傾動しても、押圧板をファイル対象物と平行な
水平姿勢に保持することができる。その他、請求項1と
同様の効果を奏する。
【0044】請求項3の発明によれば、ベース板は金属
製の薄板で構成され、ガイド機構はそのベース板から立
上げた立上げ板部にベース板と平行に形成した1対のガ
イドスリットを有するため、ガイドスリットをベース板
の近傍位置に形成して、ガイド機構をベース板の近傍位
置に形成することができるから、薄いファイル対象物を
押圧することも可能になる。ベース板から立ち上げた立
上げ板部に形成した1対のガイドスリットを利用して1
対のリンクの下端部を案内できるため、ガイド機構の構
造も簡単になる。その他、請求項1又は2と同様の効果
を奏する。
【0045】請求項4の発明によれば、一方向ロック機
構がロック可能状態にあり、1対のリンクの下端部が相
離隔方向へ移動するとき、一方のリンクの下端部に設け
られた第1板バネは第1係止歯を乗り越えながら移動
し、他方のリンクの下端部に設けられた第2板バネは第
2係止歯を乗り越えながら移動する。そのため、ファイ
ル対象物を押圧する際にカチカチという音がするから、
押圧操作の実感が湧き易い。第1,第2板バネの弾性変
形を介して、複数の第1係止歯と複数の第2係止歯が形
成されたバー部材を例えば90度回動させると、一方向
ロック機構がロック不能状態に切換わるので、簡単な構
成の切換え機構を実現することができる。その他請求項
3と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るファイル用押圧装置
を組み込んだファイルの斜視図である。
【図2】ファイル用押圧装置の要部平面図である。
【図3】ファイル用押圧装置の断面図である。
【図4】ファイルの右側面図である。
【図5】一方向ロック機構の要部拡大平面図である。
【図6】一方向ロック機構(ロック可能状態)の拡大断
面図である。
【図7】一方向ロック機構(ロック不能状態)の拡大断
面図である。
【図8】ファイル対象物の厚さが小さい段階におけるフ
ァイルの断面図である。
【図9】ファイル対象物の厚さが中位の段階におけるフ
ァイルの断面図である。
【図10】ファイル対象物が厚い段階におけるファイル
の断面図である。
【符号の説明】
2 ファイル対象物 4 ファイル用押圧装置 10 ベース板 11 立ち上げ板部 20 押圧板 23 ロッド 31,32 リンク 40 ガイド機構 41 スリット 42 ピン部材 50 一方向ロック機構 51,52 第1,第2係止歯 53 バー部材 54,55 第1,第2板バネ 60 切換え機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書類等のファイル対象物の端部を上下両
    側から押圧してファイルする為のファイル用押圧装置に
    おいて、 ファイル対象物の端部の下面に当接させる為のベース板
    と、 ファイル対象物の端部の上面を押圧する為の押圧板と前
    記押圧板をベース板に連結する1対のリンクであって、
    各々の上端部が押圧板に押圧板の幅方向と平行な軸線回
    りに回動可能に連結された1対のリンクと、 前記ベース板の上面近傍部において1対のリンクの下端
    部をこれら下端部が離隔したり接近したりする方向へス
    ライド自在に支持するガイド機構と、 前記1対のリンクの下端部が相接近方向へ移動しないよ
    うにロック可能で且つそれら下端部が相離隔方向へ移動
    するのを許容する一方向ロック機構と、 前記一方向ロック機構をロック可能状態とロック不能状
    態とに亙って切換え可能な切換え機構と、 を備えたことを特徴とするファイル用押圧装置。
  2. 【請求項2】 前記リンクの上端部は、押圧板にその幅
    方向と平行な軸線回りに回動自在に装着されたロッドの
    端部に固着されたことを特徴とする請求項1に記載のフ
    ァイル用押圧装置。
  3. 【請求項3】 前記ベース板は金属製の薄板で構成さ
    れ、前記ガイド機構はベース板から立上げた立上げ板部
    にベース板と平行に形成した1対のガイドスリットを有
    することを特徴とする請求項1又は2に記載のファイル
    用押圧装置。
  4. 【請求項4】 前記一方向ロック機構は、ガイドスリッ
    トと平行に延びるバー部材と、一方のガイドスリットに
    対応するバー部材部分の一側部に小間隔おきに形成され
    た複数の第1係止歯と、他方のガイドスリットに対応す
    るバー部材部分の一側部に小間隔おきに形成された複数
    の第2係止歯と、一方のリンクの下端部に設けられ第1
    係止歯で係止される第1板バネと、他方のリンクの下端
    部に設けられ第2係止歯で係止される第2板バネとを備
    えたことを特徴とする請求項3に記載のファイル用押圧
    装置。
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