JP2001260470A - プリンタ装置 - Google Patents

プリンタ装置

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JP2001260470A
JP2001260470A JP2000069930A JP2000069930A JP2001260470A JP 2001260470 A JP2001260470 A JP 2001260470A JP 2000069930 A JP2000069930 A JP 2000069930A JP 2000069930 A JP2000069930 A JP 2000069930A JP 2001260470 A JP2001260470 A JP 2001260470A
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thermal head
recording paper
printer
control board
noise
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JP2000069930A
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Kazuhide Ishikawa
和英 石川
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ノイズ発生源であるサーマルヘッドやモータ
手段等からの制御基板へのノイズの混入を防止して機器
性能の安定化を図ることができるとともに、装置自体の
小型化及び軽量化を可能にして、携帯用として最適なプ
リンタ装置を提供するにある。 【解決手段】 プリンタ装置1では、ノイズ発生源であ
るサーマルヘッド20やサーマルヘッド機構21のモー
タ21a、あるいは放熱ファンのモータ手段(図示せ
ず)等のノイズ発生源と、L字状の基板22の制御基板
22aとの間に、導電性の金属あるいは樹脂部材で記録
紙搬送経路を形成するとともにアースに接続されたガイ
ド板13a,13bを介在させた配置構造としている。
これにより、サーマルヘッド20やモータ手段等からの
制御基板22aへのノイズの混入を防止することがで
き、すなわち機器性能の安定化を図ることが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ装置に関
し、特にノイズ発生源となるサーマルヘッドや放熱ファ
ン及びモータ手段等からの制御基板へのノイズの混入を
防止することができるとともに、携帯用として小型軽量
化を可能にしたプリンタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータやビデオ
記録装置が広く普及し、これらの機器の画像を記録する
ことが可能なプリンタ装置も種々提案されており、また
その需要も増大しつつある。このため、安価でしかも品
位の良いプリント画の可能なプリンタ装置が望まれてお
り、また、モバイルプリンタ装置としていつでも何処で
もプリントできるように、小型軽量で携帯可能なプリン
タ装置の要求も強い。
【0003】一般に、熱転写型のプリンタ装置では、情
報ソースの映像信号に応じて、例えば、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色の染料を
所定の順序で循環的に塗布したカラーハードコピー用イ
ンクシートを循環させるとともに、サマールヘッドを発
熱させてインクシートの染料を昇華させて記録紙(熱転
写用記録紙)に1画面のカラー印刷をするようにしてい
る。また、このプリンタ装置はサマールヘッドに印加す
る電流時間幅を制御することによって、昇華する染料の
量を調整して階調の制御を行っている。また、このよう
な方法で記録した後には、プリンタ装置の記録紙搬送機
構によって、記録された記録紙が搬送され、例えば排紙
ケースに送り出し収容して1画面(1ページ)分の記録
段階を完了することになる。
【0004】このような熱転写型のプリンタ装置におい
ても、小型軽量で携帯可能な装置が強く望まれており、
これに対し従来では、特開平11−157113号公報
に記載のプリンタ装置が提案されている。
【0005】この提案によるプリンタ装置では、薄膜フ
ィルム上に熱転写インクを塗布したインクリボンと記録
紙とをサーマルヘッドとプラテンローラとの間で押圧し
ながら移送して、前記サーマルヘッドの発熱抵抗体に電
流を流して発熱させ、該発熱抵抗体により前記インクリ
ボンの熱転写インクを前記記録紙に転写して印刷を行う
プリンタ装置において、サーミスタにより温度を測定
し、次の印刷開始時間を設定することが特徴である。こ
れにより、サーマルヘッドの熱光率が良く、記録紙を連
続して印刷できる小型なプリント装置を容易に得られ
る。
【0006】また、前記プリンタ装置に用いられるサー
マルヘッドは、複数の発熱抵抗体の両端を複数の個別電
極と共通電極とに接続した発熱部を棒状ガラス部材に沿
って形成し、且つ、棒状ガラス部材を基板の一端面側に
取り付けると共に、共通電極と接続したサーミスタ及び
複数の個別電極と共通電極とに接続する複数の駆動用I
Cを基板上に取り付けて構成されているため、該サーマ
ルヘッドの消費電力を少なく設定でき、且つ従来のよう
に放熱板も必要がないことから、小型軽量で携帯可能な
プリンタ装置に適用できる。
【0007】ところで、携帯用のプリンタ装置を実現す
るためには、周知のように小型化及び軽量化が重要であ
る。ところが、一般の熱転写型のプリンタ装置におい
て、単に小型軽量化を図ると、構造的にサーマルヘッド
やモータ手段等のノイズ発生源と、紙送りやインクリボ
ン制御等を行う制御基板とが近接してしまい、これらノ
イズ発生源から発生したノイズが制御基板に混入し易く
なってしまうため、その結果プリンタ装置の機器性能に
悪影響を及ぼしてしまう虞れもある。
【0008】このような不都合を回避するためには、前
記制御基板に専用の大型シールドケースを設ける等のシ
ールド処理を施して十分なシールド状態を確保すれば、
このノイズの混入を防止することはできるものの、専用
シールドケースを設置した分だけプリンタ装置全体が大
型化してしまい、携帯性が損なわれることになってしま
う。つまり、制御基板へのノイズの混入を防止すること
ができると同時に小型軽量化を図るのに好適な配置構造
が望まれている。
【0009】しかしながら、上述した従来のプリンタ装
置では、装置全体の小型化及び軽量化を図るための具体
的な内部配置構造やノイズ対策に基づく具体的な内部配
置構造等に関してはなんら述べてはおらず、制御基板へ
のノイズの混入を防止して機器性能の安定化を図ると同
時に、プリンタ装置自体の小型軽量化を十分に図ること
ができないという問題点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来のプ
リンタ装置では、サーマルヘッドの改良や放熱板が不要
な構成等により、プリント性能の向上化や小型軽量化を
図っていたが、装置全体の小型化及び軽量化を図るため
の具体的な内部配置構造やノイズ対策に基づく具体的な
内部配置構造等に関してはなんら述べてはおらず、制御
基板へのノイズの混入を防止して機器性能の安定化を図
ることや、プリンタ装置自体の小型軽量化を十分に図る
ことができないという問題点があった。
【0011】そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされ
たもので、ノイズ発生源であるサーマルヘッドやモータ
手段等からの制御基板へのノイズの混入を防止して機器
性能の安定化を図ることができるとともに、装置自体の
小型化及び軽量化を可能にして、携帯用として最適なプ
リンタ装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によるプ
リンタ装置は、用紙上に画像が形成される際にこの用紙
を搬送する搬送経路を形成するための導電性部材で形成
されアースに接続された平面方向に広がりを有するガイ
ド部材と、前記ガイド部材の平面方向一方側に設けられ
たサーマルヘッドと、前記ガイド部材を挟んで前記サー
マルヘッドとは反対側に設けられた制御基板と、を具備
したことを特徴とするものである。
【0013】請求項1の発明によれば、用紙上に画像が
形成される際にこの用紙を搬送する搬送経路を形成する
ための導電性部材で形成されアースに接続された平面方
向に広がりを有するガイド部材を、前記ガイド部材の平
面方向一方側に設けられたサーマルヘッドと、前記サー
マルヘッドとは反対側に設けられた制御基板との間に介
在させることにより、前記ノイズ発生源であるサーマル
ヘッドから電気的なノイズ成分が発生したとしても、こ
れをアースへと回避させることができ、またその配置構
造によってシールド特性が得られるため、機器の制御動
作を行う回路等を備えた制御基板へのノイズ成分の混入
を防止することができる。よって、機器性能の安定化を
図ることが可能となる。また同時に、上記のようにガイ
ド板、サーマルヘッド及び制御基板を配置した配置構造
を実施することにより、ノイズ対策と共に装置の小型化
を図ることが可能となり、携帯用として好適なプリンタ
装置を構成することが可能となる。
【0014】請求項2の発明によるプリンタ装置は、用
紙上に画像が形成される際にこの用紙を搬送する搬送経
路を形成するための導電性部材で形成されアースに接続
された平面方向に広がりを有するガイド部材と、前記ガ
イド部材の平面方向一方側に設けられたファン又はモー
タ手段と、前記ガイド部材を挟んでファン又はモータ手
段とは反対側に設けられた制御基板と、を具備したこと
を特徴とするものである。
【0015】請求項2の発明によれば、ノイズ発生源が
ファン、例えば放熱ファンやそのファンを駆動するモー
タやサーマルヘッドを駆動動作させるためのモータ等の
モータ手段であっても、制御回路基板へのノイズ成分の
混入を防止して、機器性能の安定化を図ることが可能に
なり、また同時に上記のようにガイド板、ファン又はモ
ータ手段及び制御基板を配置した配置構造を実施するこ
とにより、ノイズ対策と共に装置の小型化を図ることが
可能となり、つまり、請求項1の発明と同様の作用、効
果を得ることができる。
【0016】請求項3の発明によるプリンタ装置は、請
求項1に記載のプリンタ装置において、前記ガイド部材
の平面方向一方側にはさらに放熱用ファンを設けたこと
を特徴とするものである。
【0017】請求項4の発明によるプリンタ装置は、請
求項1に記載のプリンタ装置において、前記ガイド部材
の平面方向一方側にはさらに放熱用ファンとモータ手段
を設けたことを特徴とするものである。
【0018】請求項3及び請求項4の発明によれば、ノ
イズ発生源がサーマルヘッドの他に放熱ファン、あるい
はこの放熱ファン及びそのファンを駆動するモータやサ
ーマルヘッドを駆動動作させるためのモータ等のモータ
手段が配設された場合でも、上記請求項1の発明と同様
に作用して、同様の効果を得ることができる。つまり、
ノイズ対策及び装置の小型化の両立を実現可能となる。
【0019】請求項5の発明によるプリンタ装置は、請
求項1又は請求項2に記載のプリンタ装置において、前
記ガイド部材は導電性の金属で形成されていることを特
徴とするものである。
【0020】請求項5の発明によれば、記録紙搬送経路
を形成するガイド板が導電性の金属で形成されることに
より、仮にノイズ発生源から電気的なノイズ成分が発生
したとしても、このノイズ成分をアースへと導き、制御
基板へのノイズ成分の混入を確実に防止でき、また金属
で形成されているので、記録紙搬送経路にとって必要な
剛性も得ることが出来る。その他の作用、効果について
は、上記請求項1又は請求項2の発明と同様である。
【0021】請求項6の発明によるプリンタ装置は、請
求項1又は請求項2に記載のプリンタ装置において、前
記制御基板は、用紙送り又はインクリボン制御との少な
くとも一方を制御する制御回路を備えたことを特徴とす
るものである。
【0022】請求項6の発明によれば、前記制御基板が
用紙送り又はインクリボン制御との少なくとも一方を制
御する制御回路を備えた構成とすることにより、前記ガ
イド板によるノイズ対策を図るのに好適な配置構成とな
る他に、小型化を図るのに好適な配置構造を得ることが
可能であり、また、該制御基板を該装置の底面側に配置
すれば、メンテナンス、調整等も容易に行うことができ
るという利点も得られる。さらに、制御基板に集中して
上記制御回路等を配置した構成となっているので、製造
工程においても簡略化を図ることも可能であり、製造コ
スト低減化に寄与する。他の作用、効果については、上
記請求項1又は請求項2の発明と同様である。
【0023】請求項7の発明によるプリンタ装置は、請
求項1又は請求項2に記載のプリンタ装置において、前
記ガイド部材は、メッシュ形状であることを特徴するも
のである。
【0024】請求項7の発明によれば、前記ガイド部材
をメッシュ形状に構成することにより、単に記録紙を搬
送する搬送経路やノイズ対策としての手段を構成するだ
けでなく、装置内の熱を効果的に外部へと放出すること
も可能となり、また、前記ガイド板を軽量化することも
可能となる。他の作用及び効果については、上記発明と
同様であり、よって携帯用として最適なプリンタ装置を
構成することが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
【0026】図1は本発明に係るプリンタ装置の一実施
の形態を示し、該装置の全体構成を示す斜視図である。
【0027】図1に示すように、本実施の形態のプリン
タ装置1は、プリント機能に必要な各種の機械的機構や
構成部品、基板等を収容する本体カバー2と、この本体
カバー2の下部に取り付けられる本体底部3とで筐体を
形成して装置1の主要外観部分を構成している。
【0028】前記装置1のフロント側(図中に示す左側
前方)の本体カバー2には、複数の記録紙6を収納する
ことが可能な給紙カセット5を装着するための給紙カセ
ット装着開口2aが形成され、この給紙カセット装着開
口2aを介して給紙カセット5が着脱自在に装着される
ようになっている。
【0029】また本体底部3の対応する部位には、前記
給紙カセット5を装置から取り外した際に前記給紙カセ
ット装着開口2aを閉じるための開閉蓋4aが開閉可能
に設けられている。この開閉蓋4aには、閉じた際にそ
の閉じた状態を保持するためのロック手段4cが設けら
れており、このロック手段4cと本体カバー2の対応す
る位置に設けられた係止手段(図示せず)とによって、
該開閉蓋4aがロックされるようになっている。
【0030】本体カバー2のフロント側からみて右側の
側面には、開口2fが形成され、この開口2fを介して
露出し且つ装置内部に配設されたメインフレーム12b
には、インクリボン7aが巻回されてなるインクカセッ
ト7を装着するためのインクカセット挿入口2bが形成
されている。なお、インクリボン7aは、イエロー
(Y),マゼンタ(M),シアン(C),透明なオーバ
ーコート用インク(OP)等の複数色の熱転写インクを
順次繰り返して塗布されたものである。
【0031】また、本体カバー2には、この開口2fを
閉じるための開閉蓋4bが開閉可能に設けられており、
前記開閉蓋4aと同様に閉じた際にその閉じた状態を保
持するためのロック手段4dが設けられ、このロック手
段4dと本体カバー2の対応する位置に設けられた係止
手段(図示せず)とによって、該開閉蓋4bがロックさ
れるようになっている。
【0032】本体カバー2の背面側(図中に示す右側後
方)の部位には、携帯用として必要な駆動電源供給手段
としてのバッテリー8を着脱自在に取り付けるためのバ
ッテリ取付用溝2cが形成されている。このバッテリ取
付用溝2cには、バッテリー8の取付面に形成された取
付部8aが嵌合してこれに取り付けられるようになって
おり、またこのバッテリ取付部8aの上部に設けられた
係止部8cとバッテリ取付用溝2cの対応する位置に設
けられた係止手段(図示せず)とが係合することによっ
て、バッテリー8の取付状態を保持することが可能であ
る。
【0033】また、バッテリー8の取付部8aの面上に
は、該バッテリー8に蓄積された電力を装置1内部へと
供給するための複数の電池切片8bが設けられており、
該バッテリー8をバッテリー取付用溝2cに取り付けた
際に、該装置1の背面側に設けられた電池切片(図示せ
ず)と接触して電気的に導通することにより、装置1内
部へと電力を供給することができるようになっている。
【0034】一方、本体カバー2のインクカセット挿入
口2bが設けられている逆側の側面の中央部分には、プ
リントする画像情報信号を記録した例えばスマートメデ
ィア等のメモリカード9を着脱自在に装着可能なメモリ
カードコネクタ(図示せず)が設けられている。このメ
モリカードコネクタ(図示せず)を介してメモリカード
9を装着することにより、該メモリカード9からプリン
トするのに必要な画像情報信号を取り込んでいる。
【0035】また、同じ側面の後端部には、通常のAC
電源を直流(DC)に変換して該装置1内に供給するた
めのDCコネクタ10が着脱自在に取り付けられるよう
になっている。このDCコネクタ10は、ACコンセン
ト10aにより一般のAC電源を取り込み、この取り込
んだAC電源をACコンセット10a内、あるいはこの
ACコンセント10aとDCコネクタ10との間に設け
られたAC/DC変換器(図示せず)によって直流電源
(DC)に変換し、該装置1の駆動電力として装置内に
供給する。
【0036】また、本実施の形態のプリンタ装置1で
は、単にメモリカード9により画像情報信号を取り込む
だけではなく、例えばパーソナルコンピュータやビデオ
記録再生機器等からの画像情報信号を取り込むことも可
能である。つまり、本体カバー2のメモリカードコネク
タ(図示せず)が設けられた側面の手前側部分には、上
述したパーソナルコンピュータやビデオ記録再生機器等
に接続されたPCコネクタ11を着脱自在に装着可能な
PC用コネクタ11a(図2参照)が設けられている。
したがって、本実施の形態のプリンタ装置1では、メモ
リカード9の他にも各種画像機器等に接続されたPCコ
ネクタ11によって様々な画像情報信号を取り込むこと
ができるので、使用範囲を拡大することが可能である。
【0037】また、プリンタ装置1に使用する給紙カセ
ット5は、複数の記録紙6を収納可能であり、上面には
取り外し可能なカバ5aが設けられている。このカバ5
aは、給紙カセット5の挿入側先端部分が切り欠いて形
成されており、この切欠部分を介して収納された複数の
記録紙6の最上層が露出している。給紙カセット5の挿
入時、給紙カセット5の先端部分による位置決めによっ
て装置1内部に配置された給紙ローラ18がこのカバ5
aの切欠部分より露出してる1枚の記録紙6上に当接
し、回転駆動することにより、確実に1枚の記録紙6を
装置内部へと搬送することができるようになっている。
【0038】次に、プリンタ装置内部の構成について図
2を参照しながら説明する。図2は図1に示すプリンタ
装置の内部構成を説明するための分解斜視図である。
【0039】図2に示すように、本実施の形態のプリン
タ装置1は、上述したように本体カバー2と本体底部3
とを組み合わせることにより、該装置1の主要外観部と
なる筐体を構成しているが、該筐体内部には、該装置の
主要構成部分であり各種機構が取り付けられたメインフ
レーム12と、このメインフレーム12の底面に配置さ
れた基板22とが設けられている。
【0040】メインフレーム12は、軽量の金属板から
なる一対の側板12a,12bと、これら側板12a,
12bの背面側にそれぞれ取り付けられ、同様の金属板
で形成された補助板12c,12dと、前記側板12
a,12b間の下部に配置されるとともに、導電性の有
する金属板あるいは導電性の有する樹脂板部材で背面側
がU字形状に折曲するように形成されたもので、プリン
ト時に搬送される記録紙6をその内面に接触させながら
案内するための記録紙搬送経路44(図5参照)を形成
するガイド板13a,13bと、前記補助板12c,1
2d間に取り付けられ且つ前記ガイド板13のU字形状
によって形成されたU字形状の空間部分(装置内部)に
配置されるもので、サーマルヘッド20を駆動させるた
めのサーマルヘッド駆動機構21が取り付けられた金属
板12eとで構成されている。
【0041】図中右側に示す一方の側板12bには、上
述したようにインクカセット7を挿入するためのインク
カセット挿入口2bが形成されており、この側板12b
と他方の側板12aとの間の前面側には、プリント時に
サーマルヘッド20とで記録紙6を挟持しながら回転す
ることにより記録紙6に対してプリント動作に必要な圧
力を与えると共に該記録紙6を搬送するプラテンローラ
14と、このプラテンローラ14の前方に配置され、プ
リント時に必要な記録紙6の搬送を行うための上下一対
の回転ローラであるピンチローラ15及びグリップロー
ラ40と、これら一対の回転ローラ15,40よりもフ
ロント側に配置された給紙ローラ(ゴムローラともい
う)18とが配設されるようになっている。
【0042】図中の左側部分の側板12aには、上述し
たこれらプラテンローラ14,ピンチローラ15,グリ
ップローラ40及び給紙ローラ18やインクリボン供給
リール7b及びインクリボン巻取りリール7cを回転駆
動するための記録紙送り/インクリボン送り機構17が
取り付けられるようになっている。
【0043】この記録紙送り/インクリボン送り機構1
7の駆動源には、2つのモータ16,19が用いられて
おり、一方のモータ16は、該装置1の記録紙送り動作
全般用として、グリップローラ40に回転力を伝達する
とともに、図示しない駆動制御手段によりその送り量が
制御可能なステッピングモータである。他方のモータ1
9は、インクカセット7のインクリボン巻き上げ用や給
紙ローラ18による給紙用として回転力を供給するDC
モータである。
【0044】ステッピングモータ16は、後方側に配置
された補助板12dの内側に設置されている。このモー
タは、歯車17aに軸支され、この歯車17aと歯合す
るもうひとつの歯車17b,歯付き17c,歯車17
d,歯付き17e及び歯車17fで構成される機構を介
して、この歯車17fの回同軸に回転力を伝達し、該歯
車17fの回同軸に軸支されたグリップローラ40に対
して、プリント動作に必要な回転力を伝達する。
【0045】一方、DCモータ19は、側板12aの外
側に設置され、インクリボン巻き上げ用や給紙ローラ1
8による給紙用としてインクリボン巻取りリール7c及
び給紙ローラ18に回転力を供給するもので、該モータ
19の回転軸に歯合する歯車機構19aを介して、側板
12a,12b間に取り付けられた給紙ローラ18に対
して回転力を伝達して、給紙カセット5からの1枚の記
録紙6を給紙する。また、モータ19は、歯車機構19
aと連動する回転部材19bに回転力を伝達し、この回
転部材19bが嵌合するインクリボン巻取りリール7c
を回転させることにより、プリント時に必要なインクリ
ボン7aの巻取りを行っている。
【0046】なお、記録紙送り/インクリボン送り機構
17では、上述した各種ギア等の回転駆動機構によっ
て、モータ16,19からの回転駆動を適宜最適な速度
に減速させることが可能であり、記録紙送り動作及びイ
ンクリボン送り動作を円滑に行うことができるようにな
っている。
【0047】前記補助板12c,12d間の前記ガイド
板13のU字形状部分の内側部分には、サーマルヘッド
20及びサーマルヘッド駆動機構21が配設される。サ
ーマルヘッド20は、プラテンローラ14側の面に発熱
体を備えて構成され、インクカセット7のインクリボン
7aの染料を昇華させて記録紙6(熱転写用記録紙)に
1画面のカラー印刷を行うものである。このサーマルヘ
ッド20は、回同軸20bと一体的に構成された支持部
材20aに取り付けられ、この回動軸20bによる回動
によって、上下方向の移動が可能になっている。またこ
の支持部材20aの一方の側面がばね20dによって前
記サーマルヘッド駆動機構21に対して常時付勢される
ようになっており、プリント待機時、あるいはプリント
終了時には、このばね20dによる付勢により、回動軸
20bが回動してサーマルヘッド20が上方向に移動す
る。なお、この回動軸20bは、両側側面の補助板12
c,12dに取り付けられている。
【0048】サーマルヘッド駆動機構21には、このサ
ーマルヘッド20を上下方向に移動させるための駆動源
として、モータ21aが用いられている。このモータ2
1aはDCモータであり、U字形状したガイド板13の
上方のメインフレーム12後方内部に配設されるように
なっている。このモータ21aは、両側側板12a,1
2bに取り付けられた背面板12eに支持部材21bを
介して取り付けられている。また、モータ21aは、該
モータの回転軸と歯合する歯車21c等を介して同軸上
に取り付けられた第1のカム21dを回転させるように
回転力を伝達させる。この第1のカム21dは、サーマ
ルヘッド20を支持する支持部材20aの対応する位置
に回動可能に設けられた第2のカム20cと係合して、
回動軸20bを中心に支持部材20aが回動することに
より、プリント動作に必要なサーマルヘッド20の上下
方向の移動が可能である。
【0049】また、第3のカム21eと係合し、回動軸
21gが回動することによりスライダ24の一端に係合
しており、該スライダ24の他端は側板12bの内側に
配置されるとともにピンチローラ15と軸支して該ロー
ラを所定方向に移動させるための回動部材15aとに係
合している。つまり、このような構成により、プリント
動作時、サーマルヘッド20の上下方向の動作と連動し
て、ピンチローラ15を所定方向に移動させることが可
能であり、グリップローラ40とで挟持される記録紙6
への接触、非接触を記録紙送り動作に対応させて行うこ
とができるようになっている。
【0050】また、前記サーマルヘッド20の上部に
は、放熱ファン25及びこの放熱ファン25を回転駆動
させるためのモータ手段(図示せず)が配設される。こ
の放熱ファン25は、図示しない制御手段によるモータ
ー手段への回転制御によってその回転動作が制御される
ようになっており、該放熱ファン25が回転することに
よって、プリント時にサーマルヘッド20の図示しない
発熱体の発熱に伴い高温になってしまう装置内部の気体
を、本体カバー2の通気孔2fを介して外部へと排出し
て、装置1内部を最適な温度となるように冷却してい
る。こうして、サーマルヘッド20による装置内部の温
度上昇に起因する回路等の破損や誤動作を防止して、装
置性能の安定化を図るようにしている。
【0051】ところで、本実施の形態のプリンタ装置1
では、ノイズ発生源であるサーマルヘッドやモータ手段
等からの制御基板へのノイズの混入を防止して機器性能
の安定化を図ることができるとともに、装置自体の小型
化及び軽量化を可能にするための改良が成されている。
このような本発明の特徴部分を図3乃至図4を参照しな
がらさらに詳細に説明する。図3は図1に示すプリンタ
装置内に配置された基板の構成や配置状態、及び基板と
ガイド板との配置関係を説明するための前方からみた装
置内部の主要部分を示す構成斜視図、図4はサーマルヘ
ッド等の各部材が実装された状態の該装置内部の主要部
分を示す構成斜視図、図5は各種の構成部材の配置形態
や該装置の動作を説明するための該装置の断面図であ
る。
【0052】まず、小型軽量化に伴う改良について説明
すると、本実施の形態のプリンタ装置1では、図3に示
すように小型化及び軽量化に最適な形状に構成された基
板22がメインフレーム12と本体底部3との間に配設
されるようになっている。
【0053】上記基板22は、該プリンタ装置1の底面
側に配設され、図3に示すようにプリント動作するのに
必要な回路群、例えば図示はしないが記録紙送り制御用
の回路とインクリボン送り制御用の回路との少なくとも
一方を搭載した第1の回路基板としての制御基板22a
と、プリンタ装置1の一側面側に配置されるように前記
制御基板22aに取り付けられ、バッテリー8の電池切
片8aと電気的に接続するための電池切片(図示せず)
を備え、この電池切片に接続されるバッテリー8の充電
が可能な充電回路(図示せず)を備えた第2の回路基板
としてのパワー基板22bとで構成されている。
【0054】前記制御回路基板22aと前記パワー基板
22bとは、図中に示すように前記制御回路基板22a
の一端部側に設けられた接続手段としてのコネクタ23
を介して前記パワー基板22bの一端部側が接続される
ことにより、接続された両基板は、略L字状に構成され
る。この場合、制御基板22aのコネクタ23を用いた
パワー基板22bの組立は、該コネクタ23にパワー基
板22bの基板端面を直接挿入することにより、このL
字形状が保持されるようになっている。
【0055】また、基板22の制御基板22a上には、
図示はしないが記録紙送り制御用の回路やインクリボン
送り制御用の回路の他に、映像信号処理回路等の回路が
搭載されるようになっている。また、制御基板22a上
の側面側端部には、メモリカード9を着脱自在に装着す
るメモリカードコネクタ(図示せず)及びPCコネクタ
11を着脱自在に装着するPC用コネクタ11aが配設
されている(図3参照)。さらに、制御基板22a上の
前面側端部には、該装置に搭載された各種の電子部品
(図示せず)と電気的に接続するための複数のコネクタ
30a,30b,30c,30d,30d,30e,3
0f,30gが配設されている(図3参照)。
【0056】なお、これらの回路やコネクタ間は、制御
基板上に必要な配線形態に基づき設けられた印刷パター
ンによって、電気的に接続されるようになっている。
【0057】一方、パワー基板22bは、コネクタ23
によって前記制御基板22aとでL字状に構成している
が、このコネクタ23によって、前記制御基板側の各種
電子部品と電気的に接続されるようになっている。また
パワー基板22bは、前記制御基板22aと接合してい
る中央近傍に切欠部(図示せず)が設けられており、こ
の切欠部には、バッテリー8の電池切片8bと電気的に
接続するための電池切片を備えた接続部材34が取り付
けられるようになっている。
【0058】またパワー基板22bの内側の面上には、
前記バッテリー8を充電させるための充電回路(図示せ
ず)やサーマルヘッド20及びサーマルヘッド駆動機構
21等を制御するための制御回路等が配設されるように
なっている。さらに、パワー基板22bの側面側端部に
は、サーマルヘッド駆動機構21や大型コンデンサ36
等に対して電気的に接続を行うための、コネクタ32
a,32bが設けられている。
【0059】なお、前記接続部材34や充電回路、制御
回路等は、図示はしないがパワー基板上に必要な配線形
態に基づき設けられた印刷パターンによって、電気的に
接続されるようになっている。
【0060】また、パワー基板22bの中央部分に取り
付けられた接続部材34の外側には、少なくとも3つの
電池切片が突出するように設けられており、バッテリー
8が本体カバー2のバッテリー取付用溝2cに装着され
た場合には、これら接続部材34の電池切片とバッテリ
ー8の電池切片8bとが接触して導通することにより、
バッテリー8の電力をプリンタ装置1本体内へと供給す
ることが可能である。
【0061】このような形状に構成された基板22は、
図5に示すように、本体カバ2と本体底部3とで構成さ
れる筐体内部の外装寄りに配置されて実装される。
【0062】次に、小型軽量化を可能にしたノイズ対策
に関する改良について説明する。
【0063】本実施の形態のプリンタ装置1では、図3
及び図5に示すように上記の如く略L字状の基板22の
制御基板22a上に、導電性を有する金属板、あるいは
導電性の有する樹脂板部材で背面側がU字形状に折曲す
るように形成された前記ガイド板13a,13bが配置
されると共に、これらのガイド板13a,13bにより
形成される記録紙搬送経路44(図5参照)が前記基板
22の内側に配置されるようになっている。
【0064】これらのガイド板13a,13bは、上述
したように背面側がU字形状に折曲するように、また底
面側が平面形状に形成され且つ長さが異なる形状に形成
された2枚のガイド板であり、これら2枚のガイド板を
並設することによって、プリント時に記録紙6を搬送す
るための記録紙搬送経路44(図5参照)が形成される
ことになる。またこれらガイド板13a,13bは、金
属または樹脂部材で形成されているので、記録紙搬送経
路にとって必要な剛性も得ることが出来る。なお、前記
ガイド部材13a,13bは、それぞれ板状に形成され
たものであるが、例えば複数の孔等を設けたメッシュ形
状に構成しても良く、この場合、効果的に複数の孔を介
して装置内部の発生熱を放熱する作用が得られるととも
に、軽量化の面で特に有効である。
【0065】また、これらのガイド板13a,13b
は、ガイド板13aに設けられた突起部13Cを基板2
2aのグランドにリード線等で接続することによってア
ースに接続されており、仮にこれらガイド板13a,1
3bの上部に配置されるサーマルヘッド20やサーマル
ヘッド機構21のモータ21a、あるいは図示しない放
熱ファン25のモータ手段等のノイズ発生源から電気的
なノイズ成分が発生したとしても、これをアースへと回
避させることができるようになっている。
【0066】つまり、本実施の形態では、図4及び図5
に示すように、ノイズ発生源であるサーマルヘッド20
やサーマルヘッド機構21のモータ21a、あるいは図
示しない放熱ファン25のモータ手段等のノイズ発生源
と、基板22の制御基板22aとの間に、平面を介して
遮蔽するとともに記録紙搬送経路44を形成するための
シールド特性を有するガイド板13a,13bが配設さ
れることになる。
【0067】したがって、このようにノイズ発生源と制
御基板22aとの間にシールド特性を有するガイド板1
3a,13bを介在させたことにより、サーマルヘッド
やモータ手段等からの制御基板22aへのノイズの混入
を防止することができ、すなわち機器性能の安定化を図
ることが可能となる。また、上記形状のガイド板13
a,13bによって形成される記録紙搬送経路44の形
状やサーマルヘッド20及びモータ21a等のノイズ発
生源、ガイド板13a13b及び基板22との配置構造
等によって、ノイズ対策と共に装置の小型化を図ること
が可能となる。
【0068】さらに、本実施の形態では、ノイズ対策及
びこれに伴う小型化の配置構造を利用し、小型化に最適
な部品の実装配置もなされている。
【0069】具体的には、図5に示すように、基板22
の制御回路基板22aが、前記記録紙搬送経路44の略
直線部分と略平行に配置され、一方、パワー基板22b
が制御基板22aに略垂直に接続されると共に前記ガイ
ド板13a,13bの略U字形状部分近傍に配置される
ことにより、前記ガイド板13a,13bと前記制御器
板22a及びパワー基板22bとで挟まれる箇所には、
第1の空間50が形成されると共に、前記ガイド板13
a,13bにより形成された記録紙搬送経路44のU字
形状部分と前記パワー基板22bとの間には、第2の空
間51が形成されることになる。
【0070】装置の小型化をより確実に実現するために
は、該装置に搭載される各種電子部品を如何に装置1内
部に効率良く実装配置することも重要である。特に、D
Cインレット(例えばAC/DC変換入力用の電子部
品),リレー,コイル,コネクタやサーマルヘッド駆動
時の一時的な電圧低下をカバーするための大型コンデン
サ等の大型電子部品の実装配置については、考慮する必
要がある。
【0071】そこで、本実施の形態では、ノイズ対策に
伴う基板22の形状やガイド板13a,13bによる記
録紙搬送経路形状、及びこれらの配置構造によって小型
化を実現するとともに、さらに、このガイド板13a,
13と基板22との配置形態によって形成された前記第
1及び第2空間50,51を活用して、上述した大型電
子部品等を効率良く実装することにより、小型化を実現
している。
【0072】例えば、図4及び図5に示すように、制御
基板22a又はパワー基板22bの回路基板上に配置さ
れるDCインレット(図示せず),リレー(図示せ
ず),コイル35,コンデンサ36,コネクタ23,2
5,32a,32c,32d、あるいは図示しない背の
高いチップ部品を、前記第1の空間50又は第2の空間
51に集中的に配置して実装する。このように第1の空
間50又は第2の空間51に効率よく大型電子部品を集
中的に実装することにより、プリンタ装置1の小型化を
さらに確実に図ることが可能となる。
【0073】したがって、上記の如く、本実施の形態の
プリンタ装置1では、ノイズ発生源であるサーマルヘッ
ド20やサーマルヘッド機構21のモータ21a、ある
いは図示しない放熱ファン25のモータ手段等のノイズ
発生源と、基板22の制御基板22aとの間に、平面を
介して遮蔽するとともに記録紙搬送経路44を形成する
ためのシールド特性を有するガイド板13a,13bを
介在させた配置構造とすることにより、サーマルヘッド
やモータ手段等からの制御基板22aへのノイズの混入
を防止することができ、すなわち機器性能の安定化を図
ることが可能となる。
【0074】また、上記形状のガイド板13a,13b
によって形成される記録紙搬送経路44の形状やサーマ
ルヘッド20及びモータ21a等のノイズ発生源、ガイ
ド板13a13b及び基板22との配置構造、さらには
その構造に伴い最適な大型部品等の実装配置構造等によ
って、ノイズ対策と共に装置の小型化を図ることが可能
となり、携帯用として好適なプリンタ装置を構成するこ
とが可能となる。
【0075】また、基板の製造工程や基板に対する大型
実装部品の製造工程を考慮しても、基板22が2つの基
板22a,22bにて構成され、しかもコネクタ23を
用いた組み立てが可能である構成となっていることか
ら、それぞれ分担して基板の製造作業を行うことができ
るので容易であり、また組立作業や基板等に対する大型
電子部品の実装工程についても、容易に行うことができ
る。よって、製造工程の簡略化を図ることも可能とな
り、コスト低減にも大きく寄与する。
【0076】さらに、制御基板22aが該装置1の底面
に設けられているので、装置1のメンテナンス、調整等
も容易に行えるという効果も得ることが可能である。
【0077】次に、上記構成のプリンタ装置の動作を図
5を参照しながら詳細に説明する。
【0078】まず、給紙カセット5に収容されている最
上層の記録紙6が給紙ローラ18によってプリンタ装置
1内部へと移送される。このとき、給紙カセット5のプ
リンタ装置側基端部がR形状に構成されているので、記
録紙6は円滑に給紙ローラ18の回転によって移送する
ことができる。
【0079】装置内部前方に配置されたピンチローラ1
5及びグリップローラ40の前段には、メインフレーム
12の取り付けられた記録紙搬送経路43a,43bを
形成するガイド板41a,41b,43cが設けられて
おり、給紙ローラ18により移送された記録紙6は、こ
のガイド板41cに取り付けられたテープ部材42を押
し上げながら、形成された搬送経路43aを介してピン
チローラ15とグリップローラ40との間に搬送され
る。このとき、図示はしないがガイド板41bの記録搬
送経路近傍に取り付けられたセンサーによって、記録紙
6が正常に搬送されているか否かが検出され、この検出
結果に応じて、制御基板22aに設けられた主要制御部
によってプリント動作開始の有無が決定される。正常に
搬送されていない場合には、制御部は本体カバー2面上
の表示部2eにエラー表示等を行わせ、そうでない場合
には、プリント動作を開始するように駆動制御を行う。
【0080】プリント動作を開始すると、ピンチローラ
15とグリップローラ40とによって記録紙6は挟持さ
れ、制御部、つまり、制御基板22a上に設けられた記
録紙送り制御用の回路によって、記録紙送り/リボン送
り機構17の駆動が制御されて、表面に滑り止め手段が
施してあるグリップローラ40の回転駆動により、プリ
ント時における記録紙6の搬送が調整される。つまり、
記録紙6の先端部分がガイド板13a,13bにより形
成された記録紙搬送経路44を介して搬送され、記録紙
6の後端部分がサーマルヘッド20とプラテンローラ1
4とにおけるプリント開始地点に到達するように記録紙
6の搬送が制御される。
【0081】プリント時、グリップローラ40及びピン
チローラ15による回転により、この記録紙6とインク
リボン7aとをサーマルヘッド20とプラテンローラ1
4との間で押圧しながら移送して、パワー基板22b上
に設けられた制御回路(図示せず)によってサーマルヘ
ッド20の発熱体に電流を流すことにより、インクリボ
ン7aの熱転写インクを溶解又は昇華して、記録紙6に
転写してプリントを行う。同時に、プリント時、インク
リボン送り制御用の回路によって、プリント時に必要な
インクリボン7aの送りも制御される。
【0082】この場合、インクリボン7aの一色目のイ
エロー(Y)を記録紙6にプリントするときには、ピン
チローラ15とグリップローラ40とで記録紙6を図中
左側方向に移送し、且つこの記録紙6とインクリボン7
aとをサーマルヘッド20とプラテンローラ14との間
で押圧しながら移送して、サーマルヘッド20の発熱体
(図示せず)にイエロー(Y)に応じた画像情報信号を
供給している。
【0083】またこのときの記録紙6の先端部は、U字
形状のガイド板13aとその内側に配設された同形状の
ガイド板13bとで構成される記録紙搬送経路44内に
あり、一方記録紙6の後端部分は、搬送経路43aを介
してガイド板41cに取り付けられたテープ部材42を
押し下げながら記録紙搬送経路43bに移送しながら、
一色目のプリントが実施される。
【0084】なお、プリント時におけるサーマルヘッド
20の位置は、例えば3つのポジション(上部に移動し
た位置、図中に示すように下部に移動した位置、そし
て、それらの中間位置となる待機状態時のパーシャル位
置)となるようにサーマルヘッド駆動機構21によって
切換動作が可能であり、プリント動作に応じて、パワー
基板22b上に設けられた制御回路38によりその位置
が制御されるようになっている。
【0085】そして、記録紙6への一色目のイエロー
(Y)のプリントが終了すると、制御回路38は、サー
マルヘッド駆動機構21を駆動制御して、サーマルヘッ
ド20をプラテンローラ14側から離間させてパーシャ
ル位置に移動させる一方、ピンチローラ15及びグリッ
プローラ40とで記録紙6をプリンタ装置1の後方(図
中右側方向)に戻し、次に、以降上記の動作を繰り返し
て二色目のマゼンタ(M),三色目のシアン(C),透
明のオーバーコート(OP)の順に記録紙6上に各色を
順次重ね合わせてカラープリントを行う。
【0086】なお、各色のプリントが開始されるまでの
間、記録紙6はグリップローラ40とピンチローラ15
によって該プリンタ装置1の後方側(図中右側方向)に
移送されることになるが、このとき、記録紙6の先端部
は、U字形状のガイド板13,13bとの記録紙搬送経
路44内に案内されながら移送され、図示しないセンサ
ーによって該記録紙6の後端部分が検出されると、この
検出結果に基づきピンチローラ15及びグリップローラ
40による回転制御によって、記録紙6の後端部がサー
マルヘッド20とプラテンローラ14とのプリント開始
位置にセットされる。
【0087】こうして、各色全てのプリントが終了する
と、プリントされた記録紙6は、図示しない排出のため
の紙送り機構によって、記録紙搬送経路43bを通って
装置外部に排出され、プリント動作を完了する。
【0088】なお、本実施の形態のプリンタ装置1にお
いては、ノイズ発生源と制御基板22aとの間にシール
ド特性を有するガイド板13a,13bを介在させた構
成となっているので、例えばプリント動作中にサーマル
ヘッド20やサーマルヘッド機構21のモータ21a、
放熱ファン25のモータ手段(図示せず)等のノイズ発
生源から電気的なノイズ成分が発生したとしても、上記
ガイド板13a13bによるシールド特性によって、常
時制御基板22aへのノイズ発生源からのノイズ成分の
混入を防止しているので、記録紙送り制御動作やインク
リボン送り制御動作等、正常に動作させることが可能と
なり、安定したプリント機能を実行させることができ
る。
【0089】したがって、本実施の形態によれば、上述
したようにノイズ発生源であるサーマルヘッド20やサ
ーマルヘッド機構21のモータ21a、あるいは図示し
ない放熱ファン25のモータ手段等のノイズ発生源と、
基板22の制御基板22aとの間に、平面を介して遮蔽
するとともに記録紙搬送経路44を形成するためのシー
ルド特性を有するガイド板13a,13bを介在させた
配置構造とすることにより、サーマルヘッドやモータ手
段等からの制御基板22aへのノイズの混入を防止する
ことができ、すなわち機器性能の安定化を図ることが可
能となる。
【0090】また、同時に、上記形状のガイド板13
a,13bによって形成される記録紙搬送経路44の形
状やサーマルヘッド20及びモータ21a等のノイズ発
生源、ガイド板13a13b及び基板22との配置構
造、さらにはその構造に伴い最適な大型部品等の実装配
置構造等によって、ノイズ対策と共に装置の小型化を図
ることが可能となり、携帯用として好適なプリンタ装置
を構成することが可能となる。
【0091】また、基板の製造工程や基板に対する大型
実装部品の製造工程を考慮しても、基板22が2つの基
板22a,22bにて構成され、しかもコネクタ23を
用いた組み立てが可能である構成となっていることか
ら、それぞれ分担して基板の製造作業を行うことができ
るので容易であり、また組立作業や基板等に対する大型
電子部品の実装工程についても、容易に行うことができ
る。よって、製造工程の簡略化を図ることも可能とな
り、コスト低減にも大きく寄与する。
【0092】さらに、制御基板22aが該装置1の底面
に設けられているので、装置1のメンテナンス、調整等
も容易に行えるという効果も得ることが可能である。
【0093】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、前記実施の形態を応用させた場
合でも本発明に含まれるものである。
【0094】
【発明の効果】以上、述べたように本発明によれば、ノ
イズ発生源であるサーマルヘッド20やサーマルヘッド
機構21のモータ21a、あるいは図示しない放熱ファ
ン25のモータ手段等のノイズ発生源と、基板22の制
御基板22aとの間に、平面を介して遮蔽するとともに
記録紙搬送経路44を形成するためのシールド特性を有
するガイド板13a,13bを介在させた配置構造とす
ることにより、サーマルヘッドやモータ手段等からの制
御基板22aへのノイズの混入を防止して、機器性能の
安定化を図ることが可能となり、同時にこれらの配置構
造やその構造に伴い最適な大型部品等の実装配置構造等
によって、ノイズ対策と共に装置の小型化を図ることが
可能となり、携帯用として好適なプリンタ装置を構成す
ることが可能となる。また、該プリンタ装置1に搭載さ
れる基板22aの形状や配置構造を採用することによ
り、製造工程の簡略化を図ることも可能で製造コスト低
減にも大きく寄与することは勿論のこと、該プリンタ装
置1のメンテナンスや調整等も容易に行うことができる
という効果も得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリンタ装置の一実施の形態を示
し、該装置の全体構成を示す斜視図。
【図2】図1に示すプリンタ装置の内部構成を示す分解
斜視図。
【図3】図1の装置内の基板とガイド板との配置関係を
示す構成斜視図。
【図4】図1の装置内のノイズ発生源部分等の配置関係
を示す構成斜視図。
【図5】動作を説明するための図1に示すプリンタ装置
の断面図。
【符号の説明】 1…プリンタ装置、 2…本体カバー、 2a…給紙カセット装着開口、 2b…インクカセット挿入口、 2c…バッテリ取付用溝、 2d…操作パネル、 2e…表示部、 2f…開口、 3…本体底部、 4a,4b…開閉蓋、 4c,4d…ロック手段、 5…給紙カセット、 5a…カバ 6…記録紙、 7…インクカセット、 7a…インクリボン、 7b…インクリボン供給リール、 7c…インクリボン巻取りリール、 8…バッテリー、 8a…取付部、インクリボン 8b…電池切片、 8c…係止部、 9…メモリカード(スマートメディア)、 9a…メモリカードコネクタ、 10A…ACコネクタ、 10a…ACコンセント、 11…PCコネクタ、 11a…PC用コネクタ、 12…メインフレーム、 12a,12b…側板、 12c,12d…補助板、 13a,13b…ガイド板、 14…プラテンローラ、 15…ピンチローラ、 16…ステッピングモータ、 17…記録紙送り/リボン送り機構、 18…給紙ローラ、 20…サーマルヘッド、 21…サーマルヘッド駆動機構、 22…基板、 22a…制御基板、 22b…パワー基板、 23…コネクタ、 34…接続部材、 35…コイル、 36…コンデンサ、 44…記録紙搬送経路、 50…第1の空間、 51…第2の空間。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙上に画像が形成される際にこの用紙
    を搬送する搬送経路を形成するための導電性部材で形成
    されアースに接続された平面方向に広がりを有するガイ
    ド部材と、 前記ガイド部材の平面方向一方側に設けられたサーマル
    ヘッドと、 前記ガイド部材を挟んで前記サーマルヘッドとは反対側
    に設けられた制御基板と、 を具備したことを特徴とするプリンタ装置。
  2. 【請求項2】 用紙上に画像が形成される際にこの用紙
    を搬送する搬送経路を形成するための導電性部材で形成
    されアースに接続された平面方向に広がりを有するガイ
    ド部材と、 前記ガイド部材の平面方向一方側に設けられたファン又
    はモータ手段と、 前記ガイド部材を挟んでファン又はモータ手段とは反対
    側に設けられた制御基板と、 を具備したことを特徴とするプリンタ装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド部材の平面方向一方側にはさ
    らに放熱用ファンを設けたことを特徴とする請求項1に
    記載のプリンタ装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイド部材の平面方向一方側にはさ
    らに放熱用ファンとモータ手段を設けたことを特徴とす
    る請求項1に記載のプリンタ装置。
  5. 【請求項5】 前記ガイド部材は導電性の金属で形成さ
    れていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    のプリンタ装置。
  6. 【請求項6】 前記制御基板は、用紙送り又はインクリ
    ボン制御との少なくとも一方を制御する制御回路を備え
    たことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプリ
    ンタ装置。
  7. 【請求項7】 前記ガイド部材は、メッシュ形状である
    ことを特徴する請求項1又は請求項2に記載のプリンタ
    装置。
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WO2022249898A1 (ja) * 2021-05-28 2022-12-01 ブラザー工業株式会社 インクリボンカートリッジ及び印刷装置

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