JP2001253141A - プリンタ装置 - Google Patents

プリンタ装置

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JP2001253141A
JP2001253141A JP2000069903A JP2000069903A JP2001253141A JP 2001253141 A JP2001253141 A JP 2001253141A JP 2000069903 A JP2000069903 A JP 2000069903A JP 2000069903 A JP2000069903 A JP 2000069903A JP 2001253141 A JP2001253141 A JP 2001253141A
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JP2000069903A
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Yasuo Takahashi
泰雄 高橋
Kazuhide Ishikawa
和英 石川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型、軽量、薄型化を図ると共に、バッテリ装
着による基板へのストレスを軽減する。 【解決手段】記録紙の搬送経路であるU字パスの円弧状
部分を、外側U字ガイド及び内側U字ガイドによって形
成する。U字ガイドは金属製であり、円弧状の曲面にお
いて、記録紙を搬送する。この記録紙搬送面には、有機
系のコーティング材が塗布されており、滑り摩擦係数は
小さい。従って、円弧状部分の曲率半径を小さくするこ
とができ、装置を小型化可能である。また、バッテリ3
と基板82との電気的な接続を行うための電池切片ブロ
ック83は、ケース109に固定されるので、バッテリ
3装着時の基板81,82へのストレスが軽減される。
また、電池切片ブロック83は基板82に設けた切り欠
き96内に設けられるので、高密度実装の点で有利であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇華型のサーマル
転写プリンタ等のプリンタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ、カメラ
一体型ビデオテープレコーダ及び電子スチルカメラ等か
らの映像をハードコピーする装置として、フルカラー化
によって高精細な画像表示を可能にした感熱転写型のプ
リンタ装置が普及してきている。このような従来のプリ
ンタ装置としては、特開平5−138905号公報(以
下、文献1という)及び特開平11−157113号公
報(以下、文献2)等に開示されたものがある。
【0003】ところで、携帯用のプリンタを実現するに
は、小型化が重要である。感熱転写型のカラープリンタ
は、複数色の転写のために用紙の複数回の往復送り動作
が必要となり、往復送りのために用紙の搬送経路が必要
となる。用紙を直線上に搬送すると、装置が大型化して
しまう。そこで、用紙の搬送路の一部を円弧状に折り曲
げることで小型化を達成している。
【0004】文献1の提案においては、プラテンローラ
の周囲に円弧状の搬送路部分を形成している。文献1で
は、記録紙トレイと排紙ガイドとが上下に設けられてお
り、記録紙トレイから引き出された記録紙は、プラテン
ローラの周囲を回って、略U字状の搬送路を経由して排
紙ガイドに導かれるようになっている。
【0005】プラテンローラの上方には、用紙の搬送路
を挟んで、インク紙を収納したインクカセットが配設さ
れ、更に、インクカセットの上方に、サーマルヘッドを
取り付けたヘッドアームが配設される。ヘッドアームを
回転駆動して、インクカセットの開口で露呈したインク
紙上からサーマルヘッドを下方に移動させ、サーマルヘ
ッドをインク紙及び用紙を挟んでプラテンローラに圧接
する。
【0006】サーマルヘッドの一面には発熱抵抗体が設
けられており、サーマルヘッドに通電することにより、
これらの発熱抵抗体は印字データに応じて適宜発熱し、
インク紙を加熱する。これにより、インク紙に塗布され
た熱昇華性染料が昇華して記録紙に転写記録される。
【0007】ところで、文献1の提案では、記録紙の搬
送経路として略U字状の搬送経路を形成することで、長
手方向の長さを比較的短くすることができる。しかしな
がら、紙の剛性のために、U字状の紙の搬送経路は比較
的厚くなり、装置の上下方向の厚さが厚くなって、十分
に小型化されていない。
【0008】また、携帯用のプリンタを実現するために
は、バッテリのみによって駆動可能であることも重要な
要件である。文献2では、バッテリを内蔵した装置が開
示されている。バッテリは消耗品であることから着脱が
容易であることが望まれるが、文献2の提案ではバッテ
リが内蔵されていることから、バッテリの交換等が煩雑
である。
【0009】そこで、内蔵されている回路基板上に電池
切片を有するブロックを固定し、バッテリとの電気的な
接続を行う電池切片を筐体外部に露呈させることで、筐
体外部に取り付けたバッテリと回路基板との電気的な接
続を可能にして、バッテリの着脱を容易にするものも商
品化されている。しかしながら、バッテリの着脱は比較
的頻繁に行われることから、回路基板に与えるストレス
が大きく、故障の原因となってしまう。
【0010】また、文献1,2のいずれにおいても、装
置内部の高密度化は十分ではなく、装置が大型化してし
まうという問題点があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来のプリンタ装置においては、電池着脱部は十分な強
度を有していないという問題点があった。また、装置内
部の高密度化が十分ではなく、装置が大型化していると
いう問題点もあった。
【0012】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、電池着脱部を十分な強度で構成して、回路
基板へのストレスを低減させる共に、十分に小型軽量化
を図ることができるプリンタ装置を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係るプリンタ装
置は、電池切片が設けられた電池切片ブロックと、この
電池切片ブロックが固定されるシャーシ又は外装部材
と、前記電池切片ブロック近傍に設けられ前記電池切片
と電線手段で接続され前記電池切片から入力される電源
電流制御及びサーマルヘッドの発熱の制御を行うパワー
基板と、を有する。
【0014】本発明において、電池切片ブロックはシャ
ーシ又は外装部材に固定される。これにより、電池切片
ブロックに外力が作用する場合でも、パワー基板に高い
ストレスがかかることはない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1乃至図10は本
発明の第1の実施の形態に係り、図1は本発明の第1の
実施の形態を示し、プリンタ装置の基板部分をバッテリ
側(後方側)から見た斜視図、図2は図1を前方側から
見た斜視図、図3は電池切片ブロックの取付を説明する
ための分解斜視図、図4は機構部分を側面側から見た断
面図、図5は全体の外観を示す斜視図、図6はケース内
に収納するU字パス及び基板を説明するための分解斜視
図、図7は装置の機構を示す斜視図、図8はU字パスを
示す分解斜視図、図9及び図10は印刷時の動作を説明
するための断面図であり、図4に対応したものである。
【0016】図5において、本体1は前面に設けた開口
に記録紙カセット2を装着し、背面にバッテリ3を取り
付ける。インクリボンカセット4は本体1側面に設けた
開口から本体1内に装着させるようになっている。ま
た、本体1には、メモリカード5を装着するためのスロ
ット(図示せず)が設けられると共に、パーソナルコン
ピュータ等との接続用のコネクタ6を接続することがで
きるようになっている。
【0017】バッテリ3の前面には、ケース109後端
に取り付けるための係合部92が形成され、係合部92
側面の凹凸によってケース109後端に取り付けられる
ようになっている。バッテリ3は、ケース1内の回路部
と電気的接続を行うための端子91が前面に形成されて
いる。
【0018】図6に示すように、ケース109は上部ケ
ース110及び下部ケース111を組み合わせて構成さ
れるようになっており、上部ケース110及び下部ケー
ス111間のケース109内に、U字パスを構成するU
字ガイド11,12及び基板81,82が配設されるよ
うになっている。ケース109は十分な強度の部材によ
って構成される。
【0019】下部ケース111は、薄厚で上面が開口し
た箱状部材であり、上部ケース110は、下部ケース1
11の上面開口に対応して、底面が開口した深厚の箱状
部材である。これらの上部及び下部ケース110,11
1は取付部112を利用して、例えばネジ止めされるこ
とによって、組み立てられる。
【0020】次に、記録紙を搬送する機構部について説
明する。
【0021】図7において、側面フレーム13,15、
後部フレーム14,16並びに外側及び内側U字ガイド
11,12は、ケース109内に収納されて筐体10を
構成する。この筐体10内に、記録紙の搬送経路である
U字パスが形成されるようになっている。即ち、後述す
るように、筐体10前方に記録紙の給紙口及び排紙口を
配置し、筐体10下側に記録紙の給排紙搬送路を形成
し、筐体10後方に記録紙を折り曲げて筐体10上方ま
で搬送する円弧状の搬送路を形成して、U字パスを構成
する。
【0022】図8に示すように、フレーム13乃至16
及びU字ガイド11,12は金属の板状部材である。筐
体10内に挿入するための開口9を有する側面フレーム
13と後部フレーム14とによって、筐体10の一側面
が構成される。また、側面フレーム15と後部フレーム
16とによって、筐体10の他方の側面が構成される。
筐体10の背面は外側及び内側U字ガイド11,12に
よって構成される。
【0023】外側及び内側U字ガイド11,12は、金
属板を曲げて形成した円弧状の曲面を有し、この円弧状
部分において相互に所定の間隔を有して配置される。U
字ガイド11,12の円弧状部分の隙間によってU字パ
スの円弧状部分が形成される。U字ガイド11,12の
円弧状部分が筐体10背面近傍に位置するように、U字
ガイド11,12の両端部を略フレーム14,16のみ
に当接させて取り付ける。
【0024】剛性に優れた金属製の外側及び内側U字ガ
イド11,12の円弧状の両端部をフレーム13乃至1
6に一体的に取り付けることにより、筐体10を十分な
強度で構成することができる。
【0025】外側U字ガイド11は、曲面で形成したU
字パスの円弧状部分と、この曲面部分から前方に延出し
た平面部20とを有する。筐体10底面において、この
平面部20はインクリボンカセット4の底面形状に合わ
せて若干傾斜した形状を有しており、インクリボンカセ
ット4を筐体10内に装着した状態で、インクリボンカ
セット4底面と平面部20との間の隙間によって、筐体
10後方底面におけるU字パスの略直線状部分を形成す
るようになっている。
【0026】筐体10前方側には、図4に示すように、
記録紙カセット2に収納された記録紙40を引き出すた
めのPAローラ41が設けられている。図7又は図4に
示すように、側面フレーム15には、PAローラ41の
回転軸に図示しないリンク機構を介して係合するギア3
0が設けられている。ギア30は、モータ29が正転す
ることによって駆動されて、PAローラ41を回転させ
るようになっている。また、ギア30の回転はインクリ
ボンカセット4のボビン42を回転させる回転軸にも伝
達されるようになっている。PAローラ41とボビン4
2とは同時には駆動する必要はなく、モータ29を逆転
することによって、インクリボンカセット4のボビン4
2を回転させて、インクリボン43(図9参照)を巻き
上げるようになっている。
【0027】記録紙カセット2の先端が当接する筐体1
0前端部には、記録紙カセット2の上端近傍から略水平
に設けられた給紙ガイド51が配設されている。給紙ガ
イド51の上方には、下側排紙ガイド52に取り付けら
れた給排紙ガイド53が設けられている。更に、下側排
紙ガイド52及び給排紙ガイド53の上方には上側排紙
ガイド54が設けられている。下側排紙ガイド52、給
排紙ガイド53及び上側排紙ガイド54は、前方に向か
って若干上方に傾斜して設けられる。
【0028】給排紙ガイド53は、フィルム状の弾性部
材であり、先端は給紙ガイド51に設けた開口55から
給紙ガイド51の下方に延びて設けられる。記録紙40
(図4、図9及び図10の一点鎖線)は、PAローラ4
1の回転によって引き出され、給紙ガイド51上面及び
給排紙ガイド53の下面に案内されて搬送される。記録
紙40先端が給排紙ガイド53下面を押し上げることに
よって、給排紙ガイド53先端が給紙ガイド51上面よ
りも上方に移動して、記録紙40が給紙ガイド51と給
排紙ガイド53との間を筐体10後方側に搬送可能とな
る。
【0029】給紙ガイド51と給排紙ガイド53とによ
る記録紙40の搬送経路上にピンチローラ33及びグリ
ップローラ34が設けられるようになっている。グリッ
プローラ34は、側面フレーム13,15に取り付けら
れた軸36によって回動自在に軸支される。側面フレー
ム13,15にはカム31の揺動軸(図示省略)が取り
付けられており、ピンチローラ33はカム31先端の軸
32に回動自在に軸支される。
【0030】これらのピンチローラ33とグリップロー
ラ34との間に、PAローラ41の回転によって記録紙
40先端が搬送されるようになっている。ピンチローラ
33は、記録紙40がピンチローラ33とグリップロー
ラ34との間の位置まで搬送されると、カム31の揺動
によって移動して、その表面で記録紙40をグリップロ
ーラ34の表面に圧接するようになっている。
【0031】グリップローラ34は、ステッピングモー
タ56によって回動される。グリップローラ34はピン
チローラ33との間に記録紙40を圧接挟持した状態
で、ステッピングモータ56の回転ステップ数だけ回転
して、記録紙40を筐体10前後方向に搬送する。グリ
ップローラ34及びピンチローラ33後方における記録
紙40の搬送経路上にはプラテンローラ35の表面上部
が位置する。プラテンローラ35の後方下側には、外側
U字ガイド11の平面部20が配設されており、プラテ
ンローラ35の上方及び後方上側にはインクリボンカセ
ット4の底面が配置される。即ち、プラテンローラ35
の後方では、上述したように、平面部20とインクリボ
ンカセット4底面による搬送経路が形成される。
【0032】平面部20に対向する筐体10上面には、
外側U字ガイド11の上端に取り付けられた上部ガイド
板17(図8の二点鎖線、図4では図示省略)が設けら
れる。U字パスの円弧状部分を通過した記録紙40は、
上部ガイド板17に案内されて、筐体10上部を前後方
向に搬送されるようになっている。
【0033】記録紙40が印刷開始位置まで搬送された
状態では、記録紙前端は、図9に示すように、ピンチロ
ーラ33及びグリップローラ34の前端近傍に位置す
る。この状態では、給排紙ガイド53の先端は給紙ガイ
ド51の開口55から下方に延びている。印刷時には、
記録紙40はピンチローラ33及びグリップローラ34
によって前方に搬送される。この場合には、記録紙40
は前端(筐体10の前方側)が給紙ガイド51先端と上
側排紙ガイド54先端との間を通って、給排紙ガイド5
3上面を滑りながら、給排紙ガイド53及び上下排紙ガ
イド54,52間に案内されて筐体10前方に搬送され
るようになっている。
【0034】本実施の形態においては、U字パスの円弧
状部分を構成する外側及び内側U字ガイド11,12の
曲率半径は、比較的小さく設定されている。外側及び内
側U字ガイド11,12は、剛性の要求から金属材料が
適している。円弧状部分の曲率半径を小さくすると、記
録紙の剛性とU字ガイド11,12表面の滑り摩擦との
バランスを考慮する必要がある。即ち、滑り摩擦を小さ
くするほど曲率半径を小さくすることができ、より一層
の小型化を実現することができる。
【0035】この理由から、本実施の形態においては、
外側U字ガイド11と内側U字ガイド12とが対向する
面には、有機系のコーティング材18,19を塗布する
ようになっている。また、上述したように、金属で構成
したU字ガイド11,12をフレーム13乃至16と一
体的に接続することにより、装置自体の剛性を確保して
いる。
【0036】また、本実施の形態においては、記録紙4
0の搬送経路であるU字パスに囲まれた範囲内に、イン
クリボンカセット4、ヘッド71等が収納されるように
なっている。内側U字ガイド12の前面には、平板状の
支持部材61が後部フレーム14,16に固定されてい
る。支持部材61には一対の軸受け62が固定されてお
り、軸受け62にはカム軸22が回動自在に設けられて
いる。また、支持部材61にはモータ24も取り付けら
れており、モータ24の回転はカム軸22に取り付けた
ギア25に伝達されるようになっている。
【0037】また、内側U字ガイド12の前端側には軸
受け63が固定されており、この軸受け63にはアーム
65のアーム軸66が揺動自在に取り付けられている。
アーム65は略L字形状であり、支持部材61に取り付
けた付勢部材28によって、筐体10後方に付勢され
て、上方後端がカム23のカム面に当接するようになっ
ている。モータ24の回転に伴ってカム23が回転する
ことにより、カム面に沿ってアーム65の上方後端が前
後方向に移動し、アーム65はアーム軸66を中心に揺
動する。なお、アーム軸66はL字状の一端に位置し、
上方後端はL字状の屈曲部に位置する。アーム65の前
端(L字状の他端)にはサーマルヘッド71が固定され
ており、サーマルヘッド71の下面には発熱抵抗体72
が記録紙40の搬送方向に垂直な方向(筐体10の横方
向)に配列されている。
【0038】アーム65の位置はカム23の回転に応じ
て3段階に変化する。即ち、アーム65上方後端が最も
筐体10後方側に位置する場合には、サーマルヘッド7
1は最も上方に位置し、ヘッド71上面は筐体10上面
に近接する(以下、アーム65及びヘッド71のこのよ
うな位置を待機位置という)。逆に、アーム65上方後
端が最も筐体10前方側に位置する場合には、サーマル
ヘッド71は最も下方に位置し、ヘッド71の下面はプ
ラテンローラ35表面に当接する(以下、この位置を印
刷位置という)。
【0039】筐体10底面側に形成した記録紙の給排紙
搬送路の上方であって、アーム65の下方にはインクリ
ボンカセット4が配置されるようになっている。インク
リボンカセット4は、インクリボン43の供給部73と
巻取部74とを有しており、印刷時には、記録紙40の
搬送に合わせて、供給部73のボビン75に巻回された
インクリボン43を巻取部74のボビン42に巻取るよ
うになっている。インクリボンカセット4は供給部73
と巻取部74との間に、インクリボン43を露呈させた
開口76(図5参照)を有している。
【0040】インクリボンカセット4はサーマルヘッド
71が待機位置に位置するときに、筐体10内に挿入さ
れて装着されるようになっている。サーマルヘッド71
は、印刷前において記録紙40をピンチローラ33及び
グリップローラ34によって搬送するときには、待機位
置と印刷位置との中間の位置(以下、パーシャル位置と
いう)に位置するようになっている。そして、サーマル
ヘッド71は、記録紙40が所定のスタート位置に位置
し記録を開始する場合には、印刷位置に位置するように
なっている。印刷位置では、サーマルヘッド71は、発
熱抵抗体72がインクリボン43及び記録紙40を挟ん
でプラテンローラ35を圧接する状態となる。
【0041】アーム65の屈曲部分は、インクリボンカ
セット4の供給部73形状に対応した形状になってお
り、アーム軸66が筐体10底面側の内側U字ガイド1
2前端近傍で、インクリボンカセット4後端に近接した
位置に位置する場合でも、アーム65が供給部73に当
たることなく、アーム65を前傾させて印刷位置に移動
させることができる。インクリボンカセット4は、後端
の供給部73が内側U字ガイド12の前端近傍に位置
し、前端の巻取部74が筐体10前面近傍に位置して筐
体10前後方向に配設され、垂直方向に占有する部分は
小さい。従って、インクリボンカセット4を、薄型のU
字パスに囲まれた部分に収納することが容易となる。更
に、サーマルヘッド71を移動させるアーム65の形状
及びアーム軸66の取付位置等も、薄型のU字パス内へ
の収納を可能にするものとなっている。
【0042】なお、カム軸22にはアーム65を変位さ
せるカム23とは別体のカム26が取り付けられてい
る。このカム26のカム面はリンク27に当接し、カム
面の動きはリンク27及び図示しない連結棒を介してカ
ム31を揺動させるようになっている。即ち、モータ2
4の回転によって、ヘッド71及びピンチローラ33が
変位するようになっている。
【0043】本実施の形態においては、図4及び図6に
示すように、U字パスを構成する外側U字ガイド11の
平面部20の底面側にプリンタ装置の制御を行う制御基
板81を配置し、外側U字ガイド11の円弧状部分の背
面側に、電源電流の制御及びサーマルヘッド71の発熱
制御等の大電流が流れる回路を集中させたパワー基板8
2を配置するようになっている。
【0044】これらの基板81,82上には、制御用の
IC85、各種コネクタ88,89、その他の図示しな
い各種回路部品等が搭載されており、各搭載部品同士は
基板81,82上に形成された配線パターン86によっ
て接続されている。
【0045】制御基板81は、下部ケース111の上面
と略同様の大きさであり、下部ケース111上に近接し
て配置される。パワー基板82は、制御基板81後端に
立設されて、制御基板81表面に垂直する方向にパター
ン面が設けられる。すなわち、制御基板81とパワー基
板82とは、側面側から見ると略L字形状に構成され
る。この形状によって、基板81,82は、外側U字ガ
イド11の円弧状部分とケース109の背面及び平面部
20とケース109の底面との間の隙間を利用して配設
される。基板81,82上に設けた配線パターン同士の
接続は、コネクタ87a,87bによって行われるよう
になっている。
【0046】制御基板81の後端中央には上面側から見
てコ字状の切り欠き97が形成され、パワー基板82の
下端中央には後方側から見てコ字状の切り欠き96が形
成されている。切り欠き96,97の大きさは、電池切
片ブロック83の大きさに対応する。
【0047】電池切片ブロック83は、背面に3つの電
池切片84を有し、これらの切片84はパワー基板の電
源配線(図示省略)に接続されるようになっている。本
実施の形態においては、電池切片ブロック83は、両側
面に垂直方向の溝95が形成されている。一方、下部ケ
ース111の後端に一体的に立設された支持部102に
は、電池切片ブロック83を嵌込むための切り欠き10
1が形成され、この切り欠き101には電池切片ブロッ
ク83の溝95に嵌合する突部103が形成されてい
る。この突部103に溝95を嵌合させて、電池切片ブ
ロック83を切り欠き101に取り付けることにより、
電池切片ブロック83は、下部ケース111によって支
持されるようになっている。
【0048】基板81,82をケース109内に収納し
た状態で、電池切片ブロック83の電池切片84は、ケ
ース109背面に設けた開口(図示省略)からケース1
09後方に露呈するようになっている。バッテリ3をケ
ース109後端に取り付けることにより、バッテリ3前
面に設けた端子91とケース109から露呈した電池切
片84とが当接して、バッテリ3と基板81,82との
電気的な接続が行われるようになっている。
【0049】この場合には、電池切片84と端子91と
電気的な接合を向上させるために、端子91で電池切片
84を前方側に押圧することになるが、電池切片ブロッ
ク83は、十分な強度を有する下部ケース111に固定
されているので、バッテリ3の押圧力によって基板8
1,82にストレスが与えられることはない。
【0050】また、電池切片ブロック83は、パワー基
板82の切り欠き部96に配置される。即ち、パワー基
板82の平面方向の空き空間を利用して電池切片ブロッ
ク83を配置しているので、高密度実装の点から有利で
ある。
【0051】次に、このように構成された実施の形態の
作用について図4、図9及び図10を参照して説明す
る。図4は記録紙の給紙開始直後の状態を示し、図9は
印刷開始時の状態を示し、図10は印刷途中の状態を示
している。
【0052】ヘッド71が待機位置に位置する状態で、
インクリボンカセット4を筐体10内に装着する。記録
紙カセット2内には記録紙40が収納されており、記録
紙カセット2は、筐体10前面にセットされているもの
とする。
【0053】印刷開始前は、ヘッド71は待機位置に位
置し、ピンチローラ33も上方に位置する。ここで、メ
モリカード5等から読み出した印字データに従った印刷
を指示するものとする。そうすると、モータ29が回転
し、ギア30を介してPAローラ41に回転力が伝達さ
れる。PAローラ41が回転すると、その摩擦力によっ
て、記録紙40先端が給紙ガイド51上面に引き出され
る。PAローラ41の回転によって記録紙40は搬送さ
れ、図4に示すように、記録紙40先端が給排紙ガイド
53を押し上げて、筐体10後方に進行する。
【0054】PAローラ41の回転によって記録紙40
先端がピンチローラ33とグリップローラ34相互間に
到達すると、図示しないセンサによって記録紙40の移
動が検出されて、PAローラ41への回転力伝達が停止
されると共に、カム31の回転に応じてピンチローラ3
3がグリップローラ34との間に記録紙40を圧接挟持
する。
【0055】次に、ステッピングモータ56が回転を開
始し、グリップローラ34が定速で回転を開始する。こ
れにより、ピンチローラ33及びグリップローラ34間
に挟まれた記録紙40は、筐体10後方に搬送され、先
端がインクリボンカセット4底面を滑りながら、インク
リボンカセット4底面及び平面部20に案内されて、筐
体10後方に進行する。
【0056】筐体10後端近傍において、記録紙40は
外側U字ガイド11及び内側U字ガイド12相互間にお
ける円弧状の搬送経路に導かれて、向きが上方に変化
し、更に、筐体10上端側において前方側に変化する。
【0057】記録紙40の搬送経路を形成する外側及び
内側U字ガイド11,12の向かい合った面は、コーテ
ィング材18,19が塗布されて滑り摩擦係数が小さく
なっている。従って、上述したように、外側及び内側U
字ガイド11,12の曲率半径が小さいにも拘わらず、
記録紙40は、スムーズに円弧状のU字パス内を搬送さ
れて、向きが変化する。
【0058】記録紙40が記録開始位置に到達したこと
を図示しないセンサによって検出すると、ステッピング
モータ56による記録紙の搬送が停止される。次に、モ
ータ24の回転によってカム23が回転し、アーム65
が前傾してヘッド71は印刷位置に移動する。図9はこ
の状態を示しており、サーマルヘッド71の発熱抵抗体
72によってインクリボン43及び記録紙40がプラテ
ンローラ35表面に圧接されている。
【0059】次いで、サーマルヘッド71の発熱抵抗体
72に印字データに基づく通電が行われる。これによ
り、インクリボン43に塗布されている熱昇華性染料が
昇華して記録紙40に転写される。サーマルヘッド71
に対する発熱制御及び電源電流制御等は、基板82上の
回路によって行われる。これらの回路が基板82上に集
中しており、これらの回路に流れる大電流の経路は最短
に構成される。
【0060】発熱抵抗体72によって記録紙幅方向の所
定ライン数の印刷が行われると、ステッピングモータ5
6の回転によってグリップローラ34が回転して、ピン
チローラ33及びグリップローラ34相互間に挟まれた
記録紙40が筐体10前方側に搬送される。なお、モー
タ29の回転は図示しない伝達機構を介してインクリボ
ンカセット4の巻取側ボビン42に伝達されるようにな
っており、記録紙40の搬送に合わせてインクリボン4
3も搬送されて、サーマルヘッド71の前端から上方に
向きを変えて進行し巻取部74に巻取られる。以後、同
様に、サーマルヘッド71による印刷と記録紙40及び
インクリボン43の搬送とが繰返されて印刷が行われ
る。
【0061】印刷開始時には、給排紙ガイド53の先端
は給紙ガイド51上面よりも下方に位置する。ピンチロ
ーラ33及びグリップローラ34によって記録紙40が
筐体10前方に搬送されると、記録紙40は前端部が給
排紙ガイド53に案内されて斜め上方に滑りながら進行
する。こうして、記録紙40は下側及び上側排紙ガイド
52,54に案内されて、筐体10前面から記録紙カセ
ット2上に搬送される(図10参照)。第1色目の記録
終了時においても、記録紙40の端部は、ピンチローラ
33及びグリップローラ34に圧接挟持された状態であ
る。
【0062】インクリボン43としては、例えば、イエ
ロー、シアン及びマゼンタ等のインクが所定の順序で循
環的に塗布されているものを使用する。この場合には、
第1色目(例えばシアン)の記録が終了すると、ステッ
ピングモータ56の回転によってグリップローラ34が
回転し、記録紙40はU字パス内を筐体10後方に搬送
され、第1色目の記録開始位置と同一位置まで搬送され
る。また、記録紙40への第2色目(例えばイエロー)
の転写が可能な位置まで、モータ29の回転によってイ
ンクリボン43を移動させる。
【0063】第2色目の印刷も第1色目と同様に行われ
る。以後、同様にして、第3色目(例えばマゼンタ)及
びラミネートコート層の転写記録が行われる。ラミネー
トコート層の記録が終了すると、記録紙40は、グリッ
プローラ34の回転力によって筐体10前方側に排出さ
れる。
【0064】このように、本実施の形態においては、U
字パスの円弧状部分を剛性に優れた金属材料の外側及び
内側U字ガイド11,12で構成すると共に、U字ガイ
ド11,12の記録紙搬送面を有機系のコーティング材
18,19でコーティングして摩擦係数を低くしている
ことから、円弧状部分の曲率半径を小さくした場合でも
記録紙40のスムーズな搬送を可能にすることができ、
これにより、装置の小型、軽量、薄型化を達成してい
る。そして、ケース109後端に取り付けるバッテリ3
と回路基板との電気的な接続を行う部材として電池切片
ブロックを設け、この電池切片ブロックを高い強度のケ
ース109に固定しており、バッテリ3の装着によって
基板81,82がストレスを受けることを防止してい
る。しかも、電池切片ブロックをパワー基板に設けた切
り欠き内に配置しているので、高密度実装の点から有利
である。
【0065】なお、本実施の形態においては、電池切片
コネクタをケースに固定する例について説明したが、電
池切片コネクタをフレームや、外装部品等に固定するよ
うにしてもよいことは明らかである。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
池着脱部を十分な強度で構成して、回路基板へのストレ
スを低減させる共に、十分に小型軽量化を図ることがで
きるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す斜視図。
【図2】図1を前方側から見た斜視図。
【図3】電池切片ブロックの取付を説明するための分解
斜視図。
【図4】機構部分を側面側から見た断面図。
【図5】全体の外観を示す斜視図。
【図6】ケース内に収納するU字パス及び基板を説明す
るための分解斜視図。
【図7】装置の機構を示す斜視図。
【図8】U字パスを示す分解斜視図。
【図9】印刷時の動作を説明するための断面図。
【図10】印刷時の動作を説明するための断面図。
【符号の説明】
3…バッテリ、81…制御基板、82…パワー基板、8
3…電池切片ブロック、84…電池切片、86…配線パ
ターン、91…端子、96,97…切り欠き、109…
ケース。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池切片が設けられた電池切片ブロック
    と、 この電池切片ブロックが固定されるシャーシ又は外装部
    材と、 前記電池切片ブロック近傍に設けられ前記電池切片と電
    線手段で接続され前記電池切片から入力される電源電流
    制御及びサーマルヘッドの発熱の制御を行うパワー基板
    と、を有することを特徴とするプリンタ装置。
  2. 【請求項2】 前記電池切片に接続される電池は、装置
    の側面に着脱自在に接続されることを特徴とする請求項
    1に記載のプリンタ装置。
  3. 【請求項3】 前記電池切片ブロックは、前記パワー基
    板の平面方向延長空間内に配置され、かつ、前記パワー
    基板は前記電池切片ブロックに対応する位置に切り欠き
    を有することを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装
    置。
  4. 【請求項4】 筐体底面側に制御基板を設け、前記制御
    基板と前記パワー基板とを互いにその基板端面同士を近
    接させてプリンタ内での配置状態を略L字形状としたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
JP2000069903A 2000-03-14 2000-03-14 プリンタ装置 Withdrawn JP2001253141A (ja)

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