JP2001260107A - 床材とその製造方法 - Google Patents
床材とその製造方法Info
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- JP2001260107A JP2001260107A JP2000078223A JP2000078223A JP2001260107A JP 2001260107 A JP2001260107 A JP 2001260107A JP 2000078223 A JP2000078223 A JP 2000078223A JP 2000078223 A JP2000078223 A JP 2000078223A JP 2001260107 A JP2001260107 A JP 2001260107A
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- Japan
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- groove
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- floor material
- cork
- cork layer
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Abstract
(57)【要約】
上層の表面にコルク層を有する床材の製造方法とそれに
よって得られる複合床材であって、コルク層と芯板とを
成形加工し、面取りあるいは研磨のための工程を廃止す
ることを目的とする。 【構成】 コルク層１ａを上層とし、芯板１ｂを下層と
して積層一体化させるとき上層側の金型２の突条２ａに
よって前記コルク層１ａの表面へ溝４を形成し、この溝
４に沿って切断してその端面に面取り部４ａを形成す
る。これによって木口面のワレとか欠けを防ぐことが出
来る。
よって得られる複合床材であって、コルク層と芯板とを
成形加工し、面取りあるいは研磨のための工程を廃止す
ることを目的とする。 【構成】 コルク層１ａを上層とし、芯板１ｂを下層と
して積層一体化させるとき上層側の金型２の突条２ａに
よって前記コルク層１ａの表面へ溝４を形成し、この溝
４に沿って切断してその端面に面取り部４ａを形成す
る。これによって木口面のワレとか欠けを防ぐことが出
来る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、コルク層を有した複合
材に関し、具体的には住宅等の床に用いる複合床材に関
する。
材に関し、具体的には住宅等の床に用いる複合床材に関
する。
【０００２】
【従来技術の内容】コルクからなる床材は、コルクの持
つ良好な装飾性と程よい弾力性が好まれ広く利用される
に至っている。しかし、コルクは天然の木質皮材である
から脆さを有するもので、床材の施工中や使用中に鋭角
あるいは重量のある物体の衝突によって木口面にしばし
ばワレあるいは欠けが発生する恐れがあり、この事態に
陥ると美観を著しく損なう致命的な欠点を有している。
また、コルク層の成形において、仕込み量のバラツキあ
るいは成形条件の微妙な相違により板厚みが異なって形
成され易く、敷設施工すると床材の各々に段差がつく問
題が生じ、これでは歩行感を損なったり高級感を大いに
低下させる。
つ良好な装飾性と程よい弾力性が好まれ広く利用される
に至っている。しかし、コルクは天然の木質皮材である
から脆さを有するもので、床材の施工中や使用中に鋭角
あるいは重量のある物体の衝突によって木口面にしばし
ばワレあるいは欠けが発生する恐れがあり、この事態に
陥ると美観を著しく損なう致命的な欠点を有している。
また、コルク層の成形において、仕込み量のバラツキあ
るいは成形条件の微妙な相違により板厚みが異なって形
成され易く、敷設施工すると床材の各々に段差がつく問
題が生じ、これでは歩行感を損なったり高級感を大いに
低下させる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記のように異なって
形成されるコルク材の厚み誤差は、０から０．５ｍｍに
も達するもので、こうなるとはっきりした段差が形成さ
れて甚だ製品性を低下させる。このような問題を解決す
るために、形成した後に床材の表面を研磨したり、その
端面を切削して面取り加工をなすなどの後加工を施し
て、発生した段差の修正をなしていた。勿論、これらは
段差の発生そのものを防止し得るものでなく、後加工で
あるから成形コストにおいて大きく不利であって、価格
上昇の大きな要因となる。また、前記面取り加工は最低
でも３．０ｍｍ以上の厚みが必要とされ、それ以下の厚
みでは鋭角度となるため面取り効果が得られないので材
料コストも高いものとなっていた。
形成されるコルク材の厚み誤差は、０から０．５ｍｍに
も達するもので、こうなるとはっきりした段差が形成さ
れて甚だ製品性を低下させる。このような問題を解決す
るために、形成した後に床材の表面を研磨したり、その
端面を切削して面取り加工をなすなどの後加工を施し
て、発生した段差の修正をなしていた。勿論、これらは
段差の発生そのものを防止し得るものでなく、後加工で
あるから成形コストにおいて大きく不利であって、価格
上昇の大きな要因となる。また、前記面取り加工は最低
でも３．０ｍｍ以上の厚みが必要とされ、それ以下の厚
みでは鋭角度となるため面取り効果が得られないので材
料コストも高いものとなっていた。
【０００４】本発明はこのような欠点に鑑みなされたも
のであって、コルク層の厚みのバラツキを違和感の無い
ものとし、木口面のワレとか欠けの発生を防いで歩行感
と施工性とを同時に向上させ得る床材を提供することを
目的としている。
のであって、コルク層の厚みのバラツキを違和感の無い
ものとし、木口面のワレとか欠けの発生を防いで歩行感
と施工性とを同時に向上させ得る床材を提供することを
目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明を図面に基づいて
説明すると、図４に示すように、住宅等の床に用いる複
合床材に関しており、天然コルク樹皮を粒状に粉砕した
コルク粒からなるコルク層１ａを上層とし、ゴム材ある
いは木質材などからなる芯板１ｂを下層としてこれらが
積層一体化された床材１であって、前記コルク層１ａと
芯板１ｂとを加熱圧縮して一体化せしめるとき、断面が
台形形状の突条２ａを設けた上層側の金型２と下層側の
金型３との間にコルク層１ａと芯板１ｂとを挟み込ん
で、前記コルク層１ａの表面へ図３に示すように溝巾１
〜１０mmをもって上面に開き溝口角がＲ１〜Ｒ１０ｍｍ
の形状の溝４が形成され一体化された床材１を得さし
め、前記溝４の底巾内に沿って刃物５で切断せしめて図
４に示すような面取り部４ａのある床材１を形成する製
造方法を特徴としている。
説明すると、図４に示すように、住宅等の床に用いる複
合床材に関しており、天然コルク樹皮を粒状に粉砕した
コルク粒からなるコルク層１ａを上層とし、ゴム材ある
いは木質材などからなる芯板１ｂを下層としてこれらが
積層一体化された床材１であって、前記コルク層１ａと
芯板１ｂとを加熱圧縮して一体化せしめるとき、断面が
台形形状の突条２ａを設けた上層側の金型２と下層側の
金型３との間にコルク層１ａと芯板１ｂとを挟み込ん
で、前記コルク層１ａの表面へ図３に示すように溝巾１
〜１０mmをもって上面に開き溝口角がＲ１〜Ｒ１０ｍｍ
の形状の溝４が形成され一体化された床材１を得さし
め、前記溝４の底巾内に沿って刃物５で切断せしめて図
４に示すような面取り部４ａのある床材１を形成する製
造方法を特徴としている。
【０００６】また、コルク層１ａを上層とし、ゴム材あ
るいは木質材などからなる芯板１ｂを下層として積層一
体化された床材１であって、、断面が台形形状の突条２
ａを設けた上層側の金型２の押し付け圧縮によって、前
記コルク層１ａの表面へ溝巾１〜１０mmをもって上面に
開き溝口角がＲ１〜Ｒ１０ｍｍの形状の溝４を形成せし
めると共に、コルク層１ａと芯板１ｂとを一体化し、前
記溝４の底巾内に沿って刃物５で切断して、図４に示す
ように端面へ面取り部４ａの形成された床材１を得るこ
とを特徴としている。
るいは木質材などからなる芯板１ｂを下層として積層一
体化された床材１であって、、断面が台形形状の突条２
ａを設けた上層側の金型２の押し付け圧縮によって、前
記コルク層１ａの表面へ溝巾１〜１０mmをもって上面に
開き溝口角がＲ１〜Ｒ１０ｍｍの形状の溝４を形成せし
めると共に、コルク層１ａと芯板１ｂとを一体化し、前
記溝４の底巾内に沿って刃物５で切断して、図４に示す
ように端面へ面取り部４ａの形成された床材１を得るこ
とを特徴としている。
【０００７】
【発明の実施の形態】前記のように本発明では、上層の
表面にコルク層１ａを有する床材１であって、その製造
方法とそれによって得られる複合床材に関しており、コ
ルク層１ａ及び芯となるゴム材あるいは木質材などから
なる芯板１ｂを加熱・加圧着する工程中に上層のコルク
層１ａ表面に上面に開く形状の溝４を成形し、その底部
を切断して面取りあるいは研磨のための加工工程を廃止
し得たものである。
表面にコルク層１ａを有する床材１であって、その製造
方法とそれによって得られる複合床材に関しており、コ
ルク層１ａ及び芯となるゴム材あるいは木質材などから
なる芯板１ｂを加熱・加圧着する工程中に上層のコルク
層１ａ表面に上面に開く形状の溝４を成形し、その底部
を切断して面取りあるいは研磨のための加工工程を廃止
し得たものである。
【０００８】
【実施例】以下にその実施例を示す。本発明の実施にお
いて、床材１の基材となるコルク層１ａと芯板１ｂは、
図１及び図２に示すように上下の金型２、３の締付けに
よって圧縮一体化されるものであり、加熱圧縮されるの
でその圧縮前の状態が既成形物あるいは未成形物を問わ
ないものとなる。すなわち、コルク層１ａにおいては、
コルク樹皮を粒状に粉砕したコルク粒へバインダーなど
を混合した混合物を芯板１ｂと共に直接金型２，３間へ
投入する方法が成形性も良好で効果的であり、このとき
芯板１ｂも、それがゴム板の場合は未加硫状態のゴム板
生地を、木質材の場合は接着剤の混合されたチップ等の
粒状物あるいは合板素材などを投入して一体化と同時に
成形を完了させることが勧められる。特に、溝４の形成
において、芯板１ｂが未加硫状態あるいは合板素材状態
であると、図２に示すように圧縮時に下部の該芯板１ｂ
にまで上層側の金型２の突条２ａが変形作用を及ぼし、
より強固な固着一体化を見ることができる。勿論、これ
らが既成形物であっても一向に差し支えなく、コルク層
１ａを加熱圧縮することによりコルク層１ａと芯板１ｂ
との一体化と溝４の成形は容易になされる。また、溝４
の形状では、図５に示すように溝口角にＲ１〜Ｒ１０ｍ
ｍの適度なＲを持ち切断部位となる底巾Ｗを有して上面
に開く形状の溝４を造形せしめる。
いて、床材１の基材となるコルク層１ａと芯板１ｂは、
図１及び図２に示すように上下の金型２、３の締付けに
よって圧縮一体化されるものであり、加熱圧縮されるの
でその圧縮前の状態が既成形物あるいは未成形物を問わ
ないものとなる。すなわち、コルク層１ａにおいては、
コルク樹皮を粒状に粉砕したコルク粒へバインダーなど
を混合した混合物を芯板１ｂと共に直接金型２，３間へ
投入する方法が成形性も良好で効果的であり、このとき
芯板１ｂも、それがゴム板の場合は未加硫状態のゴム板
生地を、木質材の場合は接着剤の混合されたチップ等の
粒状物あるいは合板素材などを投入して一体化と同時に
成形を完了させることが勧められる。特に、溝４の形成
において、芯板１ｂが未加硫状態あるいは合板素材状態
であると、図２に示すように圧縮時に下部の該芯板１ｂ
にまで上層側の金型２の突条２ａが変形作用を及ぼし、
より強固な固着一体化を見ることができる。勿論、これ
らが既成形物であっても一向に差し支えなく、コルク層
１ａを加熱圧縮することによりコルク層１ａと芯板１ｂ
との一体化と溝４の成形は容易になされる。また、溝４
の形状では、図５に示すように溝口角にＲ１〜Ｒ１０ｍ
ｍの適度なＲを持ち切断部位となる底巾Ｗを有して上面
に開く形状の溝４を造形せしめる。
【０００９】本発明の具体的な例としては、芯板１ｂに
５〜１０ｍｍ厚みのＩＲ（イソプレンラバー）もしくは
ＮＲ（ナチュラルラバー）を用い、これに１ｍｍ厚みの
コルク層１ａを積層して、温度１５０℃、成形時間１０
分間、プレス圧力５０ｋｇｆ／ｃｍ2で成形し、この成
形物を図３に示すように溝４の底巾内に沿ってトムソン
刃にて切断して面取り部４ａの形成された床材1を得
た。なお、前記溝４を形成する突条２ａにあっては、溝
巾ＷＴが１〜１０mmをもって上面に開き溝口角がＲ１〜
Ｒ１０ｍｍの形状の溝４を形成するために、図６に示す
ように高さＨが２ｍｍ、頂面巾Ｗ１が３ｍｍ、基部巾Ｗ
２が５ｍｍ程度に設定するのが、面取り部４ａの仕上が
りにおいても溝４の底巾Ｗ内の切断切り離し作業におい
ても有利であり勧められる。
５〜１０ｍｍ厚みのＩＲ（イソプレンラバー）もしくは
ＮＲ（ナチュラルラバー）を用い、これに１ｍｍ厚みの
コルク層１ａを積層して、温度１５０℃、成形時間１０
分間、プレス圧力５０ｋｇｆ／ｃｍ2で成形し、この成
形物を図３に示すように溝４の底巾内に沿ってトムソン
刃にて切断して面取り部４ａの形成された床材1を得
た。なお、前記溝４を形成する突条２ａにあっては、溝
巾ＷＴが１〜１０mmをもって上面に開き溝口角がＲ１〜
Ｒ１０ｍｍの形状の溝４を形成するために、図６に示す
ように高さＨが２ｍｍ、頂面巾Ｗ１が３ｍｍ、基部巾Ｗ
２が５ｍｍ程度に設定するのが、面取り部４ａの仕上が
りにおいても溝４の底巾Ｗ内の切断切り離し作業におい
ても有利であり勧められる。
【００１０】
【発明の効果】本発明によると、コルク層１ａと芯板１
ｂとを一体化せしめるとき同時に面取り部４ａを形成せ
しめることが出来、面一で脆弱部の無い成形表面によっ
て木口面のワレとか欠けを防ぐものとなる。また、面取
り部４ａの形成されたコルク層１ａは芯板１ｂも溝条に
沿って変形するので薄厚に設定できるもので、製造コス
トを大いに低減させることが出来る。また、コルク層１
ａと芯板１ｂの一体化は突条２ａがなす凹凸成形作用に
よってより強い結合力が得られ、高い耐久性能を発揮す
る。本発明はこのようなことで高級な歩行感と良好な施
工性とを得ることに成功したものである。
ｂとを一体化せしめるとき同時に面取り部４ａを形成せ
しめることが出来、面一で脆弱部の無い成形表面によっ
て木口面のワレとか欠けを防ぐものとなる。また、面取
り部４ａの形成されたコルク層１ａは芯板１ｂも溝条に
沿って変形するので薄厚に設定できるもので、製造コス
トを大いに低減させることが出来る。また、コルク層１
ａと芯板１ｂの一体化は突条２ａがなす凹凸成形作用に
よってより強い結合力が得られ、高い耐久性能を発揮す
る。本発明はこのようなことで高級な歩行感と良好な施
工性とを得ることに成功したものである。
【図１】本発明の成形状態を示した断面図。
【図２】図１から締め付けた状態を示す断面図。
【図３】本発明の切断状態を示した断面図。
【図４】本発明の床材を示した断面図。
【図５】本発明によって形成される溝を示した断面図。
【図６】本発明の突条を示した断面図。
１ 床材 １ａ 芯板 ２ 上層側の金型 ３ 下層側の金型 ４ 溝 ４ａ 面取り部 ５ 刃物
Claims (2)
- 【請求項１】 コルク層を上層とし、ゴム材あるいは木
質材などからなる芯板を下層として積層一体化された床
材であって、前記コルク層と芯板とを加熱圧縮して一体
化せしめるとき、断面が台形形状の突条を設けた上層側
の金型と下層側の金型との間に挟み込んで、前記コルク
層の表面へ溝巾１〜１０mmをもって上面に開き溝口角が
Ｒ１〜Ｒ１０ｍｍの形状となる溝の設けられた床材を形
成せしめ、前記溝の底巾内に沿って切断せしめ面取り部
のある床材を形成することを特徴とした床材の製造方
法。 - 【請求項２】 コルク層を上層とし、ゴム材あるいは木
質材などからなる芯板を下層として積層一体化された床
材であって、断面が台形形状の突条を設けた上層側の金
型の圧縮によって、前記コルク層の表面へ溝巾１〜１０
mmをもって上面に開き溝口角がＲ１〜Ｒ１０ｍｍの形状
の溝を形成せしめ、前記溝の底巾内に沿って切断して面
取り部のある床材を形成せしめたことを特徴とする床
材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000078223A JP2001260107A (ja) | 2000-03-21 | 2000-03-21 | 床材とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000078223A JP2001260107A (ja) | 2000-03-21 | 2000-03-21 | 床材とその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001260107A true JP2001260107A (ja) | 2001-09-25 |
Family
ID=18595665
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000078223A Pending JP2001260107A (ja) | 2000-03-21 | 2000-03-21 | 床材とその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001260107A (ja) |
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-
2000
- 2000-03-21 JP JP2000078223A patent/JP2001260107A/ja active Pending
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