JP2001259094A - ポーラバランス型ゴルフクラブヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポーラバランス型ゴルフクラブヘッドを提供
する。 【解決手段】 ゴルフクラブヘッドのソケットから先端
部までの正面フェースのボール打撃区域に対して低密度
材料を固着し、また先端区域に高密度材料を固着する。
さらに、ソケットの中に高密度ロッドを挿入し、また前
記低密度材料の背後のゴルフクラブヘッド部分から一部
材料を除去して追加的低密度材料と交換することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】高密度金属のヒールと先端部
を備えクラブの打撃面を含む中心部に低密度材料を備え
たゴルフ・クラブ・ヘッドのコンセプトは先行技術にお
いてマクグリーニほかの米国特許第５，９３８，５４３
号、シマサキの米国特許第５，６５８，２０８号および
ネルソンの米国特許第５，８４２，９３５号などに記載
されている。

【従来の技術】マクグリーニほかの米国特許第５，９３
８，５４３号においては、先端部またはヒールの両側に
比較的高密度材料によって比較的低密度材料が接合さ
れ、またシマサキの米国特許第５，６５８，２０８号に
おいては比較的低密度材料がクラブヘッドの中心部の背
後に配置されている。シマサキ特許の場合、先端部にお
いてもヒールにおいても比較的高密度材料が比較的低密
度材料をその上方と下方において完全に包囲する。ネル
ソンの米国特許第５，８４２，９３５号は本体の中に形
成されたキャビティの中にポリウレタン・インサートを
備えたパッターを開示している。先行技術のいずれにお
いても、クラブヘッドの製造業において、従来一般的な
ようにクラブヘッドとソケットの従来の連続性を備え、
クラブの中心部の比較的低密度の材料と先端部およびヒ
ールの比較的高密度の材料とを組合わせたクラブヘッド
は示されていない。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】出願人の発明は、ゴル
フクラブのソケット区域から先端部の末端までクラブヘ
ッドのフェースを完全にカバーするが、クラブヘッド後
端がソケットに終わる通常の連続部材であるが故にクラ
ブヘッドの一体性を保持することのできる有段切り込み
を形成するものである。その後、クラブヘッドのフェー
スの好ましくはボール打撃区域の中心に低密度インサー
トを固着し、またクラブヘッドの先端部に対して高密度
インサートを固着し、また所望ならば高密度インサート
を前記ソケットの中に配置することができる。このよう
な技術により、有意義な利点を生じるように相当量の重
量がシフトさせられて、製造コストをわずかに増大させ
るだけで、全重量と従来のヘッド形状を保持しながら慣
性モーメントを著しく増大させることができる。

【０００３】

【課題を解決するための手段】従って本発明の目的は、
ソケットに終わる連続的裏板を備えまた選択された重量
の部品をクラブフェースに追加的に固着することのでき
るゴルフクラブを提供するにある。

【０００４】本発明の他の目的はクラブヘッドのソケッ
トの中にさらに高密度の材料を追加するにある。

【０００５】以下、本発明を図面に示す実施例について
詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限
定されるものではない。

【０００６】

【発明の実施の形態】図１について述べれば、好ましく
はステンレス鋼から成りソケット１１を有するゴルフク
ラブ・ヘッド１０が図示されている。クラブヘッド１０
のフェースはその中心のボール打撃区域において溝付き
部材の形の低密度材料１２と交換され、またクラブヘッ
ド１０の先端部に対して高密度材料１３が接合されてい
る。好ましくは、このヘッド１０はポーラ・バランス・
ゴルフクラブとして形成されている。

【０００７】図２について述べれば、クラブヘッド１０
のフェース１４はソケットからクラブヘッド１０の先端
部まで押し下げられている。また、クラブヘッド１０の
中心から１５−１５で示すように材料を除去してもよ
い。さらに除去部分の中に低密度材料を挿入することが
できる。所望ならば、同様にクラブヘッド１０の先端部
から材料（図示されていない）を除去し、そこに高密度
材料を挿入することができる。先端部品１３と共に、ク
ラブヘッド１０の中心に配置される低密度部品１２が図
示されている。また図２には、ソケット１１中の孔１７
の中に挿入される高密度ロッド１６が図示され、このロ
ッドは前記ソケットのシャフト受け部分と同心的に配置
される。ロッド１６はゴルフクラシャフトの内径より小
直径を有するので、このロッド１６はソケット１１の上
方レベルを越えてシャフトの中まで延在することができ
る。低密度部品１２および高密度部品１３，１６、並び
にスペース１５−１５の中に配置される任意の低密度イ
ンサートは溶接、ロウ付けまたは拡散法または接着剤に
よって定置保持される。さらに、クラブヘッド１０の中
に挿入されるいずれの高密度部品もリベット、ネジまた
はそれらの組合わせによって定置保持することができ
る。

【０００８】

【発明の効果】このようにゴルフクラブヘッド１０を構
成することにより、ゴルフクラブヘッド１０の慣性モー
メントが増大され、またヘッドはその重心に対して衝撃
を加えられなかった時の捻れ抵抗を増大させることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】組立てられた本発明のゴルフクラブヘッドの斜
視図

【図２】図１のクラブヘッドに取付けられる各種部品を
示す斜視図

【図３】図２のソケットを示す断面図

【符号の説明】

１０ ゴルフクラブヘッド １１ ソケット部分 １２ 低密度材料の中心部品 １３ 高密度材料の先端部品 １４ クラブヘッドのフェース １５ スペース １６ ロッド １７ 孔

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】先端部からソケットまで押し下げられたフ
   ェースを有するクラブヘッドと、 前記フェースに対して高密度材料から成る先端部品と低
   密度材料から成る中心部品とを取付けることによって形
   成された前記押し下げられたフェース上の打撃面と、を
   備えたことを特徴とするソケットを有するポーラバラン
   ス型ゴルフクラブヘッド。
2. 【請求項２】取付けられた前記中心部品の背後の前記ゴ
   ルフクラブヘッド部分から追加的に材料が除去されたこ
   とを特徴とする請求項１のポーラバランス型ゴルフクラ
   ブヘッド。
3. 【請求項３】取付けられた前記中心部品の背後の前記ゴ
   ルフクラブヘッド部分から除去された材料の代わりに低
   密度材料を配置することを特徴とする請求項２に記載の
   ポーラバランス型ゴルフクラブヘッド。
4. 【請求項４】先端部の取付けられる部分の直下の材料を
   ゴルフクラブヘッドから除去し、その代わりに高密度材
   料を配置することを特徴とする請求項１に記載のポーラ
   バランス型ゴルフクラブヘッド。
5. 【請求項５】前記ソケットの基部の孔の中に高密度材料
   のロッドが挿入されていることを特徴とする請求項１に
   記載のポーラバランス型ゴルフクラブヘッド。
6. 【請求項６】前記ロッドが前記ソケットのシャフト受け
   部分と同心的に配置されることを特徴とする請求項１に
   記載のポーラバランス型ゴルフクラブヘッド。
7. 【請求項７】前記先端部品と前記中心部品が前記ゴルフ
   クラブヘッドに対して溶接、ロウ付けまたは拡散法また
   は接着剤によって固着されることを特徴とする請求項１
   に記載のポーラバランス型ゴルフクラブヘッド。
8. 【請求項８】低密度材料が前記ゴルフクラブヘッドに対
   して溶接、ロウ付けまたは拡散法または接着剤によって
   固着されることを特徴とする請求項３に記載のポーラバ
   ランス型ゴルフクラブヘッド。
9. 【請求項９】前記ゴルフクラブの先端部の下に挿入され
   る高密度材料が溶接、ロウ付け、拡散法または接着剤、
   またはリベット、ネジまたはその組合わせによって固着
   されることを特徴とする請求項４に記載のポーラバラン
   ス型ゴルフクラブヘッド。
10. 【請求項１０】高密度材料のロッドが前記ソケットに対
    して溶接、ロウ付け、拡散法または接着剤によって固着
    されていることを特徴とする請求項５に記載のゴルフク
    ラブヘッド。