JP2001257685A - 情報信号処理装置及び情報信号処理方法並びに記憶媒体 - Google Patents

情報信号処理装置及び情報信号処理方法並びに記憶媒体

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JP2001257685A
JP2001257685A JP2000067089A JP2000067089A JP2001257685A JP 2001257685 A JP2001257685 A JP 2001257685A JP 2000067089 A JP2000067089 A JP 2000067089A JP 2000067089 A JP2000067089 A JP 2000067089A JP 2001257685 A JP2001257685 A JP 2001257685A
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Koji Fukunaga
耕司 福長
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 IEEE1394ネットワークに接続された
機器において、相手の機器の種類を特定して、伝送デー
タの規格によらず相手の機器に合わせた処理結果を得る
ことをが出来る情報信号処理装置を提供する。 【解決手段】 IEEE1394ネットワークに接続さ
れた機器において、Configuration ROMに書かれた情報
を読み出し解析する(S2701)ことで、相手の機器
の種類を特定することができ(S2702〜S270
4)、相手装置よりのデータに合わせた受信データ処理
を自動的に選択して行ない、相手接続機器よりのデータ
形式に合わせた印刷データの生成処理を確実かつ自動的
に行なうことができ、送信側の意図した印刷結果を得る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通信ネットワークに
接続される情報信号処理装置及び情報処理方法に関し、
例えばIEEE1394に準拠した通信制御バスに接続
される情報信号処理装置及び情報信号処理方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】IEEE1394インタフェースに準拠
するデバイスは、セントロニクスなどのインタフェース
のようなホスト装置とホスト装置に接続されたデバイス
の1対1接続のみの形態と異なり、複数のデバイス、例
えばデジタルビデオ(DV)やデジタルカメラ(D
C)、ホストコンピュータ、スキャナ、VTRなどが同
時に接続される事が可能であり、これら複数デバイスの
接続によるデータ通信ネットワークシステムなどが考え
られている。
【0003】これらネットワークに接続されるデバイス
は様々であり、異なるメーカーの不特定多数のデバイス
が接続される可能性がある。IEEE1394インタフ
ェースの場合、ネットワーク上のデバイスを識別し、そ
のデバイスに関する情報を得る為の手段として各機器が
所定のアドレス空間にコンフィグレーションROMを保
有することがIEEE1212ならびにIEEE139
4の規格として定められている。
【0004】コンフィグレーションROMには各デバイ
ス固有のIDであるノードユニークID(64ビットで
構成され、上位24ビットがIEEEにより割り当てら
れる機器のメーカーIDであり、下位48ビットはメー
カーが自由に定めることが可能、ノードユニークIDは
メーカー、機種にかかわらず1デバイスに特定のIDを
定める。)をはじめとし、そのデバイスの1394イン
タフェース上のサポート機能や性能(バスインフォブロ
ック)、製造元に関する情報(ベンダーディレクト
リ)、プリンタやスキャナといったデバイス自体の機能
に関する情報(インスタンスディレクトリ)、ならびに
各機能を1394インタフェース上で制御するためにサ
ポートされているプロトコル・ソフトウエア情報(ユニ
ットディレクトリ)が所定のフォーマット、規格に従い
記録されている。
【0005】1394バス上に接続されているデバイス
の上記説明にあるコンフィグレーションROMを読み出
し解析することにより、複数デバイスが接続されている
IEEE1394ネットワークにおいて、あるデバイス
がデータ通信を行ないたい相手機器を特定することが可
能になる。またバスリセット後のデバイス再特定の際に
も接続された各デバイスのコンフィギュレーションRO
Mを読み出すことにより意図するデバイスを特定するこ
とが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、IEE
E1394を用いたバスにおいては、複数の機器が同じ
バス上に接続されたり、同じ機器が複数接続されること
も考えられる。例えば“PC”というキーワードを有す
るようなパーソナルコンピュータが複数存在するするこ
とが考えられる。更にこれらはそれぞれ別々のメーカー
が製造するものである場合も多々ある。また同じメーカ
ーであっても複数の種類を製造しており、それぞれが同
じ構成であるかどうかも保証されない。
【0007】1つのパーソナルコンピュータ(PC)に
は表示器としてLCDが接続され、また別のパーソナル
コンピュータ(PC)にはCRT装置が接続されている
ような場合も考えられる。LCDとCRTとではデバイ
スの違いや表示方法の違いなどから、同じ画像を表示し
ても表示され方が異なることが多い。また同じLCDタ
イプの表示器であってもメーカーや素材により異なるこ
とがある。
【0008】ユーザーは、表示のされ方が希望のものと
相違しているような場合には、表示器上に表示された内
容で色の調整やコントラストを変更したりしていた。し
かし、表示は調整できても、この表示情報をカラープリ
ンタでカラー印刷しようとしても、必ずしも画面と一致
した印刷を得ることは難しかった。
【0009】例えば異なる機器からプリンタへ印刷を行
う場合では、プリンタは送られてくる印刷データをその
まま印刷するだけで、データを送り出してくる相手の種
類や状況を鑑みることはなかった。デジタルカメラから
印刷される場合もPCから印刷される場合も送られたま
まの特徴に合ったデータをそのまま印刷して印刷物しか
得ることが出来なかった。しかし、それぞれの機器には
それぞれの特徴がありそれにより印刷が適正に行われな
いことも発生する。
【0010】例えばデジタルカメラに内蔵されたLCD
で見ている場合と外部に接続されたTVで見ている場合
とで、表示器の特性や性能で両者は同じに見ることが出
来ない。ユーザーは自分が見ているものと同じ印刷を欲
しているような場合、LCDとTVとで見えかたが異な
るように、印刷もそれぞれに合わせて印刷が行われるこ
とが望ましい。しかし現状ではLCDで見ているのかT
Vで見ているのかを判定することは出来ないので、どの
場合でも同じ印刷が行われることになる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決することを解決することを目的としてなされたもの
で、上述した課題を解決する一手段として例えば以下の
構成を備える。
【0012】即ち、通信制御ネットワークに接続される
情報信号処理装置であって、データ通信する相手機器の
種類を示す第1の情報と相手機器の表示器接続環境を示
す第2の情報とを取得可能な取得手段と、前記取得手段
で取得した第1の情報及び第2の情報から相手機器の表
示接続状況を判断する判断手段と、前記判断手段により
判断された相手機器の種類あるいは表示状態に従って相
手機器から通信されるイメージデータを相手機器の種類
あるいは表示状態に合わせて処理する処理手段を有する
ことを特徴とする。
【0013】そして例えば、前記通信制御ネットワーク
は、IEEE1394を用いる通信制御ネットワークで
あることを特徴とする。あるいは、前記第1の情報及び
第2の情報は、IEEE1394に準拠した通信制御バ
スに接続される情報信号処理装置のアドレス空間の内コ
アコンフィギュレーションROM領域に配置されること
を特徴とする。
【0014】また例えば、前記第2の情報は、前記相手
機器に備えられている表示手段の情報であることを特徴
とする。あるいは、前記第2の情報は、前記相手機器に
備えられている表示手段の種類、表示方式、表示器設定
内容の情報を含むことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る一発明の実施の形態例を詳細に説明する。
【0016】[第1の実施の形態例]図1は、本発明に
係る一発明の実施の形態例の構成を示す図であり、IE
EE1394ネットワークを表わしたものである。これ
らの機器は全てIEEE1394に準拠し、図1のよう
に相互に接続されている。
【0017】図1において、101は解像度720DP
Iで毎分1.5枚の出力能力を持つレーザービームプリ
ンタ(Printer2)、102はXGAサイズの画像を処理で
きるデジタルカメラ(Digital Camera)、103は表示機
に液晶画面(LCD)を持つノート型パーソナルコンピ
ュータ(PC2)、104は解像度1200DPIで毎
分0.5枚の画像入力能力を持つフラットヘッドスキャ
ナー(Scanner)、105は解像度720DPIで毎分
1.5枚の出力能力を持つレーザービームプリンタ(Pri
nter1)である。
【0018】また、106はデジタルビデオカムコーダ
ー(Digital Video)、107は解像度360DPIで毎
分0.5枚の出力能力を持つカラーインクジェットプリ
ンタ(Printer3)、108はデジタルテレビ(Digital TV)
である。
【0019】更に、109はマルチファンクションデバ
イス(Multi Function)であり、解像度1200DPIで
毎分2.0枚の出力能力を持つプリンタ機能と、解像度
1200DPIで毎分2.0枚の画像入力能力を持つス
キャナ機能とを有する機器である。このマルチファンク
ションデバイスは、IEEE1394ネットワークに接
続された他の機器から、それぞれの機能(プリンタ、ス
キャナ)を個別に制御することが可能であり、それぞれ
二つの機器として扱うことも出来る。110は表示機に
CRTを有するパーソナルコンピュータ(PC1)であ
る。
【0020】パーソナルコンピュータ(103,11
0)は、IEEE1394ネットワークに接続されたプ
リンタ装置(101,105、107,109)に印刷
の指示とデータを送り印刷を行なうことが出来る。同様
にデジタルカメラ(102)、デジタルビデオカムコー
ダー(106)、デジタルテレビ(108)からもプリ
ンタ装置に印刷することが可能である。
【0021】<IEEE1394規格の技術概要>以
下、本実施の形態例の図1に示すデジタルインタフェー
スに適用されるIEEE1394−1995規格の技術
について簡単に説明する。なお、IEEE1394−1
995規格(以下、「IEEE1394規格」と称
す。)についての詳細は、1996年の8月30日にI
EEE(The Institute of Electrical andElectronics
Engineers, Inc.)から出版された「IEEE Standard for a
High Performance Serial Bus」に記述されている。
【0022】(1)概要 図2にIEEE1394規格に準拠したデジタルインタ
フェース(以下、1394インタフェース)を具備する
ノードにより構成される通信システム(以下、「139
4ネットワーク」と称す。)の一例を示す。1394ネ
ットワークは、シリアルデータの通信が可能なバス型ネ
ットワークを構成するものである。
【0023】図2において、各ノードA〜Hは、IEE
E1394規格に準拠した通信ケーブルを介して接続さ
れている。これらのノードA〜Hは、例えば、PC(Per
sonal Computer)、デジタルVTR(Video Tape Recorde
r)、DVD(Digital Video Disc)プレーヤ、デジタルカ
メラ、ハードディスク、モニタ等の電子機器である。
【0024】1394ネットワークの接続方式は、ディ
ジーチェーン方式とノード分岐方式とに対応しており、
自由度の高い接続を可能としている。
【0025】又、1394ネットワークでは、例えば、
既存の機器を削除したり、新たな機器を追加したり、既
存の機器の電源をON/OFFしたりした場合に、自動
的にバスリセットを行なう。このバスリセットを行なう
ことにより、1394ネットワークは、新たな接続構成
の認識と各機器に対するID情報の割り当てとを自動的
に行なうことができる。この機能によって、1394ネ
ットワークは、ネットワークの接続構成を常時認識する
ことができる。
【0026】又、1394ネットワークは、他の機器か
ら転送されたデータを中継する機能を有している。この
機能により、全ての機器がバスの動作状況を把握するこ
とができる。
【0027】又、1394ネットワークは、プラグアント゛
プレイPlug&Play)と呼ばれる機能を有してい
る。この機能により、全ての機器の電源をOFFにする
ことなく、接続するだけで自動に接続機器を認識するこ
とができる。
【0028】又、1394ネットワークは、100/2
00/400Mbpsのデータ転送速度に対応してい
る。上位のデータ転送速度を持つ機器は、下位のデータ
転送速度をサポートすることができるため、異なるデー
タ転送速度に対応する機器同士を接続することができ
る。
【0029】更に、1394ネットワークは、2つの異
なるデータ転送方式(即ち、非同期式(Asynchronous)
転送モードと、同期式(Isochronous)転送モード)に
対応している。
【0030】非同期式(Asynchronous)転送モードは、
必要に応じて非同期に転送することが要求されるデータ
(即ち、コントロール信号やファイルデータ等)を転送
する際に有効である。又、同期式(Isochronous)転送
モードは、所定量のデータを一定のデータレートで連続
的に転送することが要求されるデータ(即ち、ビデオデ
ータやオーディオデータ等)を転送する際に有効であ
る。
【0031】非同期式転送モードと同期式転送モードと
は、各通信サイクル(通常1サイクルは、125μS)
内において、混在させることが可能である。各転送モー
ドは、サイクルの開始を示すサイクル・スタート・パケ
ット(以下、CSP)の転送後に実行される。
【0032】なお、各通信サイクル期間において、同期
式転送モードは、非同期式転送モードよりも優先順位が
高く設定されている。又、同期式転送モードの転送帯域
は、各通信サイクル内で保証されている。
【0033】(2)アーキテクチャ 次に、図3を用いてIEEE1394規格のアーキテク
チャを説明する。図3は本実施の形態例のIEEE13
94規格のアーキテクチャを説明する図である。
【0034】まずIEEE1394インタフェースの構
成要素を説明する。IEEE1394インタフェース
は、機能的に複数のレイヤ(階層)から構成されてい
る。図3において、IEEE1394インタフェース
は、IEEE1394規格に準拠した通信ケーブル30
1を介して他のノードのIEEE1394インタフェー
スと接続される。又、IEEE1394インタフェース
は、1つ以上の通信ポート302を有し、通信ポート3
02は、ハードウェア部に含まれるフィジカルレイヤ3
03と接続される。
【0035】図3において、ハードウェア部は、フィジ
カルレイヤ303とリンクレイヤ304とから構成され
ている。フィジカルレイヤ303は、他のノードとの物
理的、電気的なインタフェース、バスリセットの検出と
それに伴う処理、入出力信号の符号化/復号化、バス使
用権の調停等を行なう。又、リンクレイヤ304は、通
信パケットの生成と送受信、サイクルタイマの制御等を
行なう。
【0036】又、図3において、ファームウェア部は、
トランザクション・レイヤ305とシリアル・バス・マ
ネージメント306とを含んでいる。トランザクション
・レイヤ305は、非同期式転送モードを管理し、各種
のトランザクション(リード、ライト、ロック)を提供
する。シリアル・バス・マネージメント306は、後述
するCSRアーキテクチャに基づいて、自ノードの制
御、自ノードの接続状態の管理、自ノードのID情報の
管理、シリアルバスネットワークの資源管理を行なう機
能を提供する。
【0037】以上に説明したハードウェア部303、3
04とファームウェア部305、306とにより実質的
に1394インタフェースを構成している。なお、この
基本構成は、IEEE1394規格により規定されてい
る。
【0038】又、ソフトウェア部に含まれるアプリケー
ション・レイヤ307は、使用するアプリケーションソ
フトによって異なり、ネットワーク上でどのようにデー
タを通信するのかを制御する。例えば、デジタルVTR
の動画像データの場合は、AV/Cプロトコルなどの通
信プロトコルによって規定されている。
【0039】(2−1)リンクレイヤ304の機能 図4は、リンクレイヤ304の提供可能なサービスを示
す図である。図4において、リンクレイヤ304は、次
の4つのサービスを提供する。即ち、 a)応答ノードに対して所定のパケットの転送を要求す
るリンク要求(LK_DATA.request)、 b)応答ノードに所定のパケットの受信を通知するリン
ク通知(LK_DATA.indication)、 c)応答ノードからのアクノリッジを受信したことを示
すリンク応答(LK_DATA.response)、 要求ノードからのアクノリッジを確認するリンク確認
(LK_DATA.confirmation)である。なお、リンク応答(LK_
DATA.response)は、ブロードキャスト通信、同期式パケ
ットの転送の場合には存在しない。
【0040】又、リンクレイヤ304は、上述のサービ
スに基づいて、上述の2種類の転送方式、即ち、調歩同
期式転送モード、同期式転送モードを実現する。
【0041】(2−2)トランザクション・レイヤ30
5の機能 図5は、トランザクション・レイヤ305の提供可能な
サービスを示す図である。図5において、トランザクシ
ョン・レイヤ305は、次の4つのサービスを提供す
る。即ち、 a)応答ノードに対して所定のトランザクションを要求
するトランザクション要求(TR_DATA.request)、 b)応答ノードに所定のトランザクション要求の受信を
通知するトランザクション通知(TR_DATA.indication)、 c)応答ノードからの状態情報(ライト、ロックの場合
は、データを含む)を受信したことを示すトランザクシ
ョン応答(TR_DATA.response)、D9要求ノードからの状
態情報を確認するトランザクション確認(TR_DATA.confi
rmation)である。
【0042】又、トランザクション・レイヤ305は、
上述のサービスに基づいて非同期式転送を管理し、次の
3種類のトランザクション、即ち、 a)リード・トランザクション、 b)ライト・トランザクション、 c)ロック・トランザクションを実現する。
【0043】a)のリード・トランザクションは、要求
ノードが応答ノードの特定アドレスに格納された情報を
読み取る。
【0044】b)のライト・トランザクションは、要求
ノードが応答ノードの特定アドレスに所定の情報を書き
込む。
【0045】c)のロック・トランザクションは、要求
ノードが応答ノードに対して参照データと更新データと
を転送し、応答ノードの特定アドレスの情報とその参照
データとを比較し、その比較結果に応じて特定アドレス
の情報を更新データに更新する。
【0046】(2−3)シリアル・バス・マネージメン
ト306の機能 シリアル・バス・マネージメント306は、具体的に、
次の3つの機能を提供することができる。3つの機能と
は、即ち、a)ノード制御、b)アイソクロナス・リソ
ース・マネージャ(以下、IRM)、c)バスマネージ
ャである。
【0047】a)ノード制御は、上述の各レイヤを管理
し、他のノードとの間で実行される非同期式転送を管理
する機能を提供する。
【0048】b)IRMは、他のノードとの間で実行さ
れる同期式転送を管理する機能を提供する。具体的に
は、転送帯域幅とチャネル番号の割り当てに必要な情報
を管理し、これらの情報を他のノードに対して提供す
る。
【0049】IRMは、ローカルバス上に唯一存在し、
バスリセット毎に他の候補者(IRMの機能を有するノ
ード)の中から動的に選出される。又、IRMは、後述
のバスマネージャの提供可能な機能(接続構成の管理、
電源管理、速度情報の管理等)の一部を提供してもよ
い。
【0050】c)バスマネージャは、IRMの機能を有
し、IRMよりも高度なバス管理機能を提供する。
【0051】具体的には、より高度な電源管理(通信ケ
ーブルを介して電源の供給が可能か否か、電源の供給が
必要か否か等の情報を各ノード毎に管理)、より高度な
速度情報の管理(各ノード間の最大転送速度の管理)、
より高度な接続構成の管理(トポロジ・マップの作
成)、これらの管理情報に基づくバスの最適化等を行な
い、更にこれらの情報を他のノードに提供する機能を有
する。
【0052】又、バスマネージャは、シリアルバスネッ
トワークを制御するためのサービスをアプリケーション
に対して提供できる。ここで、サービスには、シリアル
バス制御要求(SB_CONTROL.request)、シリアルバス・イ
ベント制御確認(SB_CONTROL.confirmation)シリアルバ
ス・イベント通知(SB_CONTROL.indication)等がある。
【0053】シリアルバス制御要求(SB_CONTROL.reque
st)は、アプリケーションがバスリセットを要求するサ
ービスである。
【0054】シリアルバス・イベント制御確認(SB_CON
TROL.confirmation)は、シリアルバス制御要求(SB_CO
NTROL.request)をアプリケーションに対して確認する
サービスである。シリアルバス・イベント制御確認(SB
_CONTROL.indication)は、非同期に発生するイベント
をアプリケーションに対して通知するサービスである。
【0055】(3)アドレス指定の説明 図6は、1394インタフェースにおけるアドレス空間
を説明する図である。なお、1394インタフェース
は、ISO/IEC13213:1994に準じたCS
R(Command and Status Register)アーキテクチャに従
い、64ビット幅のアドレス空間を規定している。
【0056】図6において、最初の10ビットのフィー
ルド601は、所定のバスを指定するID番号に使用さ
れ、次の6ビットのフィールド602は、所定の機器
(ノード)を指定するID番号に使用される。この上位
16ビットを「ノードID」と呼び、各ノードはこのノ
ードIDにより他のノードを識別する。又、各ノード
は、このノードIDを用いて相手を識別した通信を行な
うことができる。
【0057】残りの48ビットからなるフィールドは、
各ノードの具備するアドレス空間(256Mバイト構
造)を指定する。その内の20ビットのフィールド60
3は、アドレス空間を構成する複数の領域を指定する。
【0058】フィールド603において、「0〜0×F
FFFD」の部分は、メモリ空間と呼ばれる。
【0059】「0×FFFFE」の部分は、プライベー
ト空間と呼ばれ、各ノードで自由に利用できるアドレス
である。又、「0×FFFFE」の部分は、レジスタ空
間と呼ばれ、バスに接続されたノード間において共通の
情報を格納する。各ノードは、レジスタ空間の情報を用
いることにより、各ノード間の通信を管理することがで
きる。
【0060】最後の28ビットのフィールド604は、
各ノードにおいて共通或いは固有となる情報が格納され
るアドレスを指定する。
【0061】例えば、レジスタ空間において、最初の5
12バイトは、CSRアーキテクチャのコア(CSRコ
ア)レジスタ用に使用される。CSRコアレジスタに格
納される情報のアドレス及び機能を図7に示す。図7中
のオフセットは、「0×FFFFF0000000」か
らの相対位置である。
【0062】図6における次の512バイトは、シリア
ルバス用のレジスタとして使用される。シリアルバスレ
ジスタに格納される情報のアドレス及び機能を図8に示
す。図8中のオフセットは、「0×FFFFF0000
200」からの相対位置である。
【0063】図6におけるその次の1024バイトは、
コンフィギュレーションROM(Configuration ROM)
用に使用される。コンフィギュレーションROMには最
小形式と一般形式とがあり、「0×FFFFF0000
400」から配置される。最小形式のコンフィギュレー
ションROMの例を図9に示す。図9において、ベンダ
IDは、IEEEにより各ベンダに対して固有に割り当
てられた24ビットの数値である。
【0064】又、一般形式のコンフィギュレーションR
OMを図10に示す。図10において、上述のベンダI
Dは、Root Directory1002に格納されている。Bus
InfoBlock1001とRoot Leaf1005とには、各ノー
ドを識別する固有のID情報としてノードユニークID
を保持することが可能である。
【0065】ここで、ノードユニークIDは、メーカ
ー、機種に関わらず、1つのノードを特定することので
きる固有のIDを定めるようになっている。ノードユニ
ークIDは64ビットにより構成され、上位24ビット
は上述のベンダIDを示し、下位48ビットは各ノード
を製造するメーカーにおいて自由に設定可能な情報(例
えば、ノードの製造番号等)を示す。なお、このノード
ユニークIDは、例えばバスリセットの前後で継続して
特定のノードを認識する場合に使用される。
【0066】又、一般形式のコンフィギュレーションR
OMを示す図10において、Root Directory1002に
は、ノードの基本的な機能に関する情報を保持すること
が可能である。詳細な機能情報は、Root Directory10
02からオフセットされるサブディレクトリ(Unit Dir
ectories1004)に格納される。Unit Directories1
004には、例えば、ノードのサポートするソフトウェ
アユニットに関する情報が格納される。具体的には、ノ
ード間のデータ通信を行なうためのデータ転送プロトコ
ル、所定の通信手順を定義するコマンドセット等に関す
る情報が保持される。
【0067】又、図10において、Node Dependent Inf
o Directory1003には、デバイス固有の情報を保持
することが可能である。Node Dependent Info Director
y1003は、Root Directory1002によりオフセッ
トされる。
【0068】更に、図10において、Vendor Dependent
Information1006には、ノードを製造、或いは販売
するベンダ固有の情報を保持することができる。
【0069】残りの領域は、ユニット空間と呼ばれ、各
ノード固有の情報、例えば、各機器の識別情報(会社
名、機種名等)や使用条件等が格納されたアドレスを指
定する。ユニット空間のシリアルバス装置レジスタに格
納される情報のアドレス及び機能を図11に示す。図中
のオフセットは、「0×FFFFF0000800」か
らの相対位置である。
【0070】なお、一般的に、異種のバスシステムの設
計を簡略化したい場合、各ノードは、レジスタ空間の最
初の2048バイトのみを使うべきで考る。つまり、C
SRコアレジスタ、シリアルバスレジスタ、コンフィギ
ュレーションROM、ユニット空間の最初の2048バ
イトの合わせて4096バイトで構成することが望まし
い。
【0071】(4)通信ケーブルの構成 図12にIEEE1394規格に準拠した通信ケーブル
の断面図を示す。
【0072】通信ケーブルは、2組のツイストペア信号
線と電源ラインとにより構成されている。電源ラインを
設けることによって、1394インタフェースは、主電
源のOFFとなった機器、故障により電力低下した機器
等にも電力を供給することができる。なお、電源線内を
流れる電源の電圧は8〜40V、電流は最大電流DC
1.5Aと規定されている。
【0073】2組のツイストペア信号線には、DS−L
ink(Data/Strobe Link)符号化方式にて符号化された
情報信号が伝送される。図13は、本実施の形態例にお
けるDS−Link符号化方式を説明する図である。
【0074】図13に示すDS−Link符号化方式
は、高速なシリアルデータ通信に適しており、その構成
は、2組のより対線を必要とする。一組のより対線は、
データ信号を送り、他のより対線は、ストローブ信号を
送る構成になっている。受信側は、2組の信号線から受
信したデータ信号とストローブ信号との排他的論理和を
とることによって、クロックを再現することができる。
【0075】なお、DS−Link符号化方式を用いる
ことにより、1394インタフェースには、例えば次の
ような利点がある。a)他の符号化方式に比べて転送効
率が高い。c)PLL回路が不要となり、コントローラ
LSIの回路規模を小さくできる。c)アイドル状態で
あることを示す情報を送る必要が無いため、トランシー
バ回路をスリープ状態とし易く、消費電力の低減が図れ
る。
【0076】(5)バスリセット機能 各ノードの1394インタフェースは、ネットワークの
接続構成に変化が生じたことを自動的に検出することが
できる構成となっている。この場合、1394ネットワ
ークは以下に示す手順によりバスリセットと呼ばれる処
理を行なう。なお、接続構成の変化は、各ノードの具備
する通信ポートにかかるバイアス電圧の変化により検知
することができる。
【0077】ネットワークの接続構成の変化(例えば、
ノードの挿抜、ノードの電源のON/OFFなどによる
ノード数の増減)を検出したノード、又は新たな接続構
成を認識する必要のあるノードは、1394インタフェ
ースを介して、バス上にバスリセット信号を送信する。
【0078】バスリセット信号を受信したノードの13
94インタフェースは、バスリセットの発生を自身のリ
ンクレイヤ304に伝達すると共に、そのバスリセット
信号を他のノードに転送する。バスリセット信号を受信
したノードは、今まで認識していたネットワークの接続
構成及び各機器に割り当てられたノードIDをクリアに
する。最終的に全てのノードがバスリセット信号を検知
した後、各ノードは、バスリセットに伴う初期化処理
(即ち、新たな接続構成の認識と新たなノードIDの割
り当て)を自動的に行なう。
【0079】なお、バスリセットは、先に述べたような
接続構成の変化による起動の他に、ホスト側の制御によ
って、アプリケーション・レイヤ307がフィジカルレ
イヤ303に対して直接命令を出すことによって起動さ
せることも可能である。
【0080】又、バスリセットが起動するとデータ転送
は一時中断され、バスリセットに伴う初期化処理の終了
後、新しいネットワークのもとで再開される。
【0081】(6)バスリセット起動後のシーケンスの
説明 バスリセットの起動後、各ノードの1394インタフェ
ースは、新たな接続構成の認識と新たなノードIDの割
り当てとを自動的に実行する。以下、バスリセットの開
始からノードIDの割り当て処理までの基本的なシーケ
ンスを図14〜16を用いて説明する。
【0082】図14は、図2の1394ネットワークに
おけるバスリセット起動後の状態を説明する図である。
【0083】図14において、ノードAは1つの通信ポ
ート、ノードBは2つの通信ポート、ノードCは2つの
通信ポート、ノードDは3つの通信ポート、ノードEは
1つの通信ポート、ノードFは1つの通信ポートを具備
している。各ノードの通信ポートには、各ポートを識別
するためにポート番号を付されている。
【0084】以下、図14におけるバスリセットの開始
からノードIDの割り当てまでを図15のフローチャー
トを参照して説明する。図15は本実施の形態例におけ
るバスリセットの開始からノードIDの割り当てまでの
処理を示すフローチャートである。
【0085】1394ネットワークを構成する例えば図
14に示す各ノードA〜Fは、通常ステップS1501
に示すようにバスリセットが発生したか否かを常時監視
している。接続構成の変化を検出したノードからバスリ
セット信号が出力されると、各ノードはバスリセットを
検知してステップS1502以下の処理を実行する。
【0086】即ち、バスリセットを検知するとステップ
S1501よりステップS1502に進み、バスリセッ
トの発生後に各ノードは夫々の具備する通信ポート間に
おいて親子関係の宣言を行なう。そして続くステップS
1503において、全てのノード間の親子関係が決定さ
れたか否かを調べる。全てのノード間の親子関係が決定
されていない場合にはステップS1502に戻り、各ノ
ードは、全てのノード間の親子関係が決定されるまで、
ステップS1502の処理を繰り返し行なう。
【0087】このようにして全てのノード間の親子関係
が決定するとステップS1503よりステップS150
4に進む。そしてステップS1504で1394ネット
ワークはネットワークの調停を行なうノード、即ちルー
トを決定する。ルートを決定した後にステップS150
5に進み、各ノードの1394インタフェース夫々は、
自己のノードIDを自動的に設定する作業を実行する。
そして続くステップS1506において全てのノードに
対してノードIDの設定がなされ、ID設定処理が終了
したか否かを調べる。全てのノードに対してノードID
の設定がなされていない場合にはステップS1505に
戻り各ノードは所定の手順に基づき次のノードに対する
IDの設定を行なう。
【0088】このようにして最終的に全てのノードに対
してノードIDが設定されるとステップS1506より
ステップS1507に進み、各ノードは、同期式転送或
いは非同期式転送を実行する。そしてデータ転送が終了
すると各ノードの1394インタフェースはステップS
1501のバスリセット監視に戻る。
【0089】以上の手順により、各ノードの1394イ
ンタフェースは、バスリセットが起動する毎に、新たな
接続構成の認識と新たなノードIDの割り当てとを自動
的に実行することができる。
【0090】(7)親子関係の決定 次に、図15に示したステップS1502の親子関係宣
言処理(即ち、各ノード間の親子関係を認識する処理)
の詳細を図16のフローチャートを参照して説明する。
図16は本実施の形態例における図15に示したステッ
プS1502の親子関係宣言処理の詳細を示すフローチ
ャートである。
【0091】本実施の形態例の親子関係宣言処理におい
ては、まず図16に示すステップS1601において、
バスリセットの発生後、1394ネットワーク上の各ノ
ードA〜Fは、自分の具備する通信ポートの接続状態
(接続又は未接続)を確認する。通信ポートの接続状態
の確認後、続くステップS1602において、各ノード
は、他のノードと接続されている通信ポート(以下、接
続ポート)の数をカウントして接続ポートの数が一つか
否かを調べる。
【0092】ステップS1602で接続ポートの数が1
つである場合にはステップS1603に進み、そのノー
ドは、自分が「リーフ」であると認識する。なおここ
で、リーフとは、1つのノードとのみ接続されているノ
ードのことである。そして次のステップS1604でリ
ーフとなるノードは、その接続ポートに接続されている
ノードに対して、「自分は子(Child)」であるこ
とを宣言する。このとき、リーフは、その接続ポートが
「親ポート(親ノードと接続された通信ポート)」であ
ると認識する。そしてステップS1611に進む。
【0093】ここで、親子関係の宣言は、まず、ネット
ワークの末端であるリーフとブランチとの間にて行わ
れ、続いて、ブランチとブランチとの間で順次に行われ
る。各ノード間の親子関係は、早く宣言の行なえる通信
ポートから順に決定される。又、各ノード間において、
子であることを宣言した通信ポートは「親ポート」であ
ると認識され、その宣言を受けた通信ポートは「子ポー
ト(子ノードと接続された通信ポート)」であると認識
される。例えば、図14において、ノードA,E,F
は、自分がリーフであると認識した後、親子関係の宣言
を行なう。これにより、ノードA−B間では子−親、ノ
ードE−D間では子−親、ノードF−D間では子−親と
決定される。
【0094】一方、ステップS1602の処理の結果、
接続ポートの数が1つでなく2つ以上の場合にはステッ
プS1605に進み、そのノードは自分を「ブランチ」
であると認識する。ここで、ブランチとは、2つ以上の
ノードと接続されているノードのことである。そして続
くステップS1606においてブランチとなるノード
は、各接続ポートのノードから親子関係の宣言を受け付
ける。宣言を受け付けた接続ポートは、「子ポート」と
して認識される。
【0095】1つの接続ポートを「子ポート」と認識し
た後にステップS1607に進み、ブランチはまだ親子
関係の決定されていない接続ポート(即ち、未定義ポー
ト)が2つ以上あるか否かを検出する。その結果、未定
義ポートが2つ以上ある場合にはステップS1606の
処理に戻り、ブランチは、再び各接続ポートのノードか
ら親子関係の宣言を受け付ける処理を行なう。
【0096】一方、ステップS1607の検出の結果未
定義ポートが2つ以上ない場合にはステップS1608
に進み、未定義ポートが1つだけ存在しているか否かを
調べる。未定義ポートが1つだけ存在する場合にはブラ
ンチは、その未定義ポートが「親ポート」であると認識
し、ステップS1609でそのポートに接続されている
ノードに対して「自分は子」であることを宣言するそし
てステップS1611に進む。
【0097】ここで、ブランチは、残りの未定義ポート
が1つになるまで自分自身が子であると他のノードに対
して宣言することができない。例えば、図14の構成に
おいて、ノードB,C,Dは、自分がブランチであると
認識すると共に、リーフ或いは他のブランチからの宣言
を受け付ける。ノードDは、D−E間、D−F間の親子
関係が決定した後、ノードCに対して親子関係の宣言を
行っている。又、ノードDからの宣言を受けたノードC
は、ノードBに対して親子関係の宣言を行っている。
【0098】一方、ステップS1608の処理の結果、
未定義ポートが存在しない場合(つまり、ブランチの具
備する全ての接続ポートが親ポートとなった場合)には
ステップS1610に進み、そのブランチは、自分自身
がルートであることを認識する。例えば、図14におい
て、接続ポートの全てが親ポートとなったノードBは、
1394ネットワーク上の通信を調停するルートとして
他のノードに認識される。
【0099】ここで、ノードBがルートと決定された
が、ノードBの親子関係を宣言するタイミングが、ノー
ドCの宣言するタイミングに比べて早い場合には、他の
ノードがルートになる可能性もある。即ち、宣言するタ
イミングによっては、どのノードもルートとなる可能性
がある。従って、同じネットワーク構成であっても同じ
ノードがルートになるとは限らない。
【0100】このように全ての接続ポートの親子関係が
宣言されることによって、各ノードは、1394ネット
ワークの接続構成を階層構造(ツリー構造)として認識
することができるため最後にステップS1611で全て
の接続ポートの宣言終了としてリターンする。なお、上
述の親ノードは階層構造における上位であり、子ノード
は階層構造における下位となる。
【0101】(8)ノードIDの割り当て 次に、図17を参照して図15に示すステップS150
5のノードID設定処理(即ち、自動的に各ノードのノ
ードIDを割り当てる処理)を詳細に説明する。図17
は図15のステップS1505のノードID設定処理の
詳細を示すフローチャートである。ここで、ノードID
は、バス番号とノード番号とから構成されるが、本実施
の形態例では、各ノードを同一バス上に接続するものと
し、各ノードには同一のバス番号が割り当てられるもの
とする。
【0102】本実施の形態例のノードID設定処理にお
いては、まずステップS1701において、ルートは、
ノードIDが未設定のノードが接続されている子ポート
の内の最小番号を有する通信ポートに対してノードID
の設定許可を与える。なお、図17において、ルート
は、最小番号の子ポートに接続されている全ノードのノ
ードIDを設定した後、その子ポートを設定済とし、次
に最小となる子ポートに対して同様の制御を行なう。最
終的に子ポートに接続された全てのノードのID設定が
終了した後、ルート自身のノードIDを設定する。ノー
ドIDに含まれるノード番号は、基本的にリーフ、ブラ
ンチの順に0,1,2…と割り当てられる。従って、ル
ートが最も大きなノード番号を有することになる。
【0103】ステップS1701において設定許可を得
たノードは、続くステップS1702において自分の子
ポートの内のノードIDが未設定となるノードを含む子
ポートがあるか否かを判断する。ステップS1702に
おいて、未設定ノードを含む子ポートが検出されない場
合にはステップS1705に進む。
【0104】一方、ステップS1702において未設定
ノードを含む子ポートが検出された場合にはステップS
1703に進み、上述の設定許可を得たノードは、その
子ポート(最小番号となる子ポート)に直接接続された
ノードに対してその設定許可を与えるように制御する。
そして続くステップS1704において、上述の設定許
可を得たノードは、自分の子ポートの内、ノードIDが
未設定であるノードを含む子ポートがあるか否かを判断
する。ここで、末設定ノードを含む子ポートの存在が検
出された場合にはステップS1703に戻り、そのノー
ドは、再び最小番号となる子ポートにその設定許可を与
える。
【0105】一方、ステップS1704において未設定
ノードを含む子ポートが検出されなかった場合にはステ
ップS1705に進む。
【0106】このようにしてステップS1702或いは
ステップS1704において、未設定ノードを含む子ポ
ートが検出されなかった場合にはステップS1705に
進み、設定許可を得たノードは、自分自身のノードID
を設定する。続いてステップS1706において、自分
のノードIDを設定したノードは、自己のノード番号、
通信ポートの接続状態に関する情報等を含んだセルフI
Dパケットをブロードキャストする。なお、ブロードキ
ャストとは、あるノードの通信パケットを、1394ネ
ットワークを構成する不特定多数のノードに対して転送
することである。
【0107】ここで、各ノードは、このセルフIDパケ
ットを受信することにより、各ノードに割り当てられた
ノート番号を認識することができ、自分に割り当てられ
るノード番号を知ることができる。例えば、図14にお
いて、ルートであるノードBは、最小ポート番号「♯
1」の通信ポートに接続されたノードAに対してノード
ID設定の許可を与える。ノードAは、自己のノード番
号「No.0」と割り当て、自分自身に対してバス番号
とノード番号とからなるノードIDを設定する。又、ノ
ードAは、そのノード番号を含むセルフIDパケットを
ブロードキャストする。
【0108】図18にステップS1706で出力するセ
ルフIDパケットの構成例を示す。図18において、1
801はセルフIDパケットを送出したノードのノード
番号を格納するフィールド、1802は対応可能な転送
速度に関する情報を格納するフィールド、1803はバ
ス管理機能(バスマネージャの能力の有無等)の有無を
示すフィールド、1804は電力の消費及び供給の特性
に関する情報を格納するフィールドである。
【0109】又、図18において、1805はポート番
号「#0」となる通信ポートの接続状態に関する情報
(接続、未接続、通信ポートの親子関係等)を格納する
フィールド、1806はポート番号「♯1」となる通信
ポートの接続状態に関する情報(接続、未接続、通信ポ
ートの親子関係等)を格納するフィールド、1807は
ポート番号「♯2」となる通信ポートの接続状態に関す
る情報(接続、未接続、通信ポートの親子関係等)を格
納するフィールドである。
【0110】なお、セルフIDパケットを送出するノー
ドにバスマネージャとなり得る能力がある場合には、フ
ィールド1803に示すコンテンダビットを「1」と
し、なり得る能力がなければ、コンテンダビットを
「0」とする。
【0111】ここで、バスマネージャとは、上述のセル
フIDパケットに含まれる各種の情報に基づいて、バス
の電源管理(通信ケーブルを介して電源の供給が可能か
否か、電源の供給が必要か否か等の情報を各ノード毎に
管理する)、速度情報の管理(各ノードの対応可能な転
送速度に関する情報から各ノード間の最大転送速度を管
理する)、トポロジーマップ情報の管理(通信ポートの
親子関係情報からネットワークの接続構成を管理す
る)、トポロジーマップ情報に基づくバスの最適化等を
行ない、それらの情報を他のノードに提供する機能を有
するノードである。これらの機能により、バスマネージ
ャとなるノードは1394ネットワーク全体のバス管理
を行なうことができる。
【0112】図17の処理において、ステップS170
6の処理後、ノードIDの設定を行ったノードはステッ
プS1707において親ノードがあるか否かを判断す
る。親ノードがある場合にはステップS1702に戻
り、その親ノードがステップS1702以下の処理を実
行する。そして、まだノードIDの設定されていないノ
ードに対して許可を与える。
【0113】一方、ステップS1707において親ノー
ドが存在しない場合にはそのノードはルート自身である
と判断してステップS1708に進み、ルートとして全
ての子ポートに接続されたノードに対してノードIDが
設定されたか否かを判別する。ステップS1708にお
いて、全てのノードに対するID設定処理が終了しなか
った場合にはステップS1701に戻り、ルートは、そ
のノードを含む子ポートの内、最小番号となる子ポート
に対してID設定の許可を与える。そしてその後ステッ
プS1702以下の処理を実行する。
【0114】一方、ステップS1708において全ての
ノードに対するID設定処理が終了した場合にはステッ
プS1709に進み、ルートは、自分自身のノードID
の設定を実行する。そしてノードIDの設定後、ルート
はステップS1710においてセルフIDパケットをブ
ロードキャストする。そしてリターンする。
【0115】以上の処理によって、1394ネットワー
クは、各ノードに対して自動的にノードIDを割り当て
ることができる。
【0116】ここで、ノードIDの設定処理後、複数の
ノードがバスマネージャの能力を具備する場合、ノード
番号の最も大きいノードがバスマネージャとなる。つま
り、ネットワーク内で最大となるノード番号を持つルー
トがバスマネージャになり得る機能を有している場合に
は、ルートがバスマネージャとなる。
【0117】しかしながら、ルートにその機能が備わっ
ていない場合には、ルートの次に大きいノード番号を具
備するノードがバスマネージャとなる。又、どのノード
がバスマネージャになったかについては、各ノードがブ
ロードキャストするセルフIDパケット内のコンテンダ
ビット1803をチェックすることにより把握すること
ができる。
【0118】(9)アービトレーション機能 図19は、図1に示す本実施の形態例における1394
ネットワークにおけるアービトレーションを説明する図
である。
【0119】1394ネットワークでは、データ転送に
先立って、必ずバス使用権のアービトレーション(調
停)を行なう。1394ネットワークは、論理的なバス
型ネットワークであり、各ノードから転送された通信パ
ケットを他のノードに中継することによって、ネットワ
ーク内の全てのノードに同じ通信パケットを転送するこ
とのできる。従って、通信パケットの衝突を防ぐため
に、必ずアービトレーションが必要となる。これによっ
て、ある時間において一つのノードのみが転送を行なう
ことができる。
【0120】図19の(a)は、ノードBとノードFと
が、バス使用権の要求を発している場合について説明す
る図である。
【0121】アービトレーションが始まるとノードB,
Fは、夫々親ノードに向かって、バス使用権の要求を発
する。ノードBの要求を受けた親ノード(即ち、ノード
C)は、自分の親ノード(即ち、ノードD)に向かっ
て、そのバス使用権を中継する。この要求は、最終的に
調停を行なうルート(ノードD)に届けられる。
【0122】バス使用要求を受けたルートは、どのノー
ドにバスを使用させるかを決める。この調停作業はルー
トとなるノードのみが行なえるものであり、調停によっ
て勝ったノードにはバスの使用許可が与えられる。
【0123】図19の(b)は、ノードFの要求が許可
され、ノードBの要求が拒否されたことを示す図であ
る。
【0124】アービトレーションに負けたノードに対し
てルートは、DP(Data prefix)パケットを送り、拒否
されたことを知らせる。拒否されたノードは、次回のア
ービトレーションまでバス使用要求を待機する。
【0125】以上のようにアービトレーションを制御す
ることによって、1394ネットワークは、バスの使用
権を管理することができる。
【0126】(10)通信サイクル 本実施の形態例においては、同期式転送モードと非同期
式転送モードとは、各通信サイクル期間内において時分
割に混在させることができる。ここで、通信サイクルの
期間は、通常、125μSである。
【0127】図20は、1通信サイクルにおいて同期式
転送モードと非同期式転送モードとを混在させた場合を
説明する図である。
【0128】本実施の形態例においては、同期式転送モ
ードは非同期式転送モードより優先して実行される。そ
の理由は、サイクル・スタート・パケットの後、非同期
式転送を起動するために必要なアイドル期間(subaction
gap)が、同期式転送を起動するため必要なアイドル期
間(同期式 gap)よりも長くなるように設定されている
ためである。これにより、同期式転送は、非同期式転送
に優先して実行される。
【0129】図20において、各通信サイクルのスター
ト時には、サイクル・スタート・パケット(以下、「C
SP」と称す。)が所定のノードから転送される。各ノ
ードは、このCSPを用いて時刻調整を行なうことによ
って、他のノードと同じ時間を計時することができる。
【0130】(11)同期式転送モード 同期式転送モードは、同期型の転送方式である。同期式
モード転送は、通信サイクルの開始後、所定の期間にお
いて実行可能である。又、同期式転送モードは、リアル
タイム転送を維持するために、各サイクル毎に必ず実行
される。
【0131】同期式転送モードは、特に動画像データや
音声データ等のリアルタイムな転送を必要とするデータ
の転送に適した転送モードである。同期式転送モード
は、非同期式転送モードのように1対1の通信ではなく
ブロードキャスト通信である。つまり、あるノードから
送出されたパケットは、ネットワーク上の全てのノード
に対して一様に転送される。なお、同期式転送には、a
ck(受信確認用返信コード)は存在しない。
【0132】図20において、チャネルe(ch
e)、チャネルs(ch s)、チャネルk(ch
k)は、各ノードが同期式転送を行なう期間を示す。1
394インタフェースでは、複数の異なる同期式転送を
区別するために、夫々異なるチャネル番号を与えてい
る。これにより、複数ノード間での同期式転送が可能と
なる。ここで、このチャネル番号は、送信先を特定する
ものではなく、データに対する論理的な番号を与えてい
るに過ぎない。
【0133】又、図20に示した同期式 gapとは、バス
のアイドル状態を示すものである。このアイドル状態が
一定時間を経過した後、同期式転送を希望するノード
は、バスが使用できると判断し、アービトレーションを
実行する。
【0134】次に、図21に本実施の形態例の同期式転
送モードに基づいて転送される通信パケットのフォーマ
ットを示す。以下、同期式転送モードに基づいて転送さ
れる通信パケットを、同期式パケットと称する。
【0135】図21において、同期式パケットはヘッダ
部2101、ヘッダCRC2102、データ部210
3、データCRC2104から構成される。
【0136】ヘッダ部2101には、データ部2103
のデータ長を格納するフィールド2105、同期式パケ
ットのフォーマット情報を格納するフィールド210
6、同期式パケットのチャネル番号を格納するフィール
ド2107、パケットのフォーマット及び実行しなけれ
ばならない処理を識別するトランザクションコード(t
code)を格納するフィールド2108、同期化コー
ドを格納するフィールド2109がある。
【0137】(12)非同期式転送モード 本実施の形態例の非同期式転送モードは、非同期型の転
送方式である。非同期式転送は、自己ノードから相手ノ
ードへの1対1の通信であり、同期式転送期間の終了
後、次の通信サイクルが開始されるまでの間(即ち、次
の通信サイクルのCSPが転送されるまでの間)、実行
可能である。
【0138】図20において、最初のサブアクション・
ギャップ(subaction gap)は、バスのアイドル状態を示
すものである。このアイドル時間が一定値になった後、
非同期式転送を希望するノードは、バスが使用できると
判断し、アービトレーションを実行する。
【0139】アービトレーションによりバスの使用権を
得たノードは、図22に示すパケットを所定のノードに
対して転送する。このパケットを受信したノードは、a
ck(受信確認用返送コード)或いは応答パケットをa
ck gap後に返送する。
【0140】図22は、本実施の形態例の非同期式転送
モードに基づく通信パケットのフォーマットを示す図で
ある。以下、非同期式転送モードに基づいて転送される
通信パケットを、非同期式パケットと称する。
【0141】図22において、非同期式パケットは、ヘ
ッダ部2201、ヘッダCRC2202、データ部22
03、データCRC2204から構成される。
【0142】ヘッダ部2201において、フィールド2
205には宛先となるノードのノードID、フィールド
2206にはソースとなるノードのノードID、フィー
ルド2207には一連のトランザクションを示すための
ラベル、フィールド2208には再送ステータスを示す
コード、フィールド2209にはパケットのフォーマッ
ト及び実行しなければならない処理を識別するトランザ
クションコード(tcode)、フィールド2210に
は優先順位、フィールド2211には宛先のメモリ・ア
ドレス、フィールド2212にはデータ部のデータ長、
フィールド2213には拡張されたトランザクションコ
ードが格納される。
【0143】又、非同期式転送において転送元ノードか
ら転送されたパケットは、ネットワーク中の各ノードに
行き渡るが、自分宛てのアドレス以外のものは無視され
る。従って、宛先となるノードのみが、そのパケットを
読み込むことができる。
【0144】なお、非同期式転送中に次のCSPを転送
すべき時間に至った場合、無理に転送を中断せず、その
転送が終了した後、次のCSPを送信する。これによ
り、1つの通信サイクルが125μS以上続いたとき
は、その分、次の通信サイクル期間を短縮する。このよ
うにすることによって、1394ネットワークは、ほぼ
一定の通信サイクルを保持することができる。
【0145】<デバイスマップ>デバイスマップを作成
するためにアプリケーションが1394ネットワークの
トポロジーを知る手段として、IEEE1394規格上
は以下の手段がある。なお、トポロジーとは、バスにつ
ながる各ノードの接続状況を表わすもので、図2に示さ
れるノードの接続状況を表わす情報である。 1.バスマネージャの保持するトポロジーマップレジス
ターをリードする 2.バスリセット時にセルフIDパケットから推定する しかし、上記1、2の手段では、各ノードの親子関係に
よるケーブル接続順のトポロジーは判明するものの、ノ
ードが配置されている物理的な位置関係を示す情報を知
ることはできない(実装されていないポートまで見えて
しまう、といった問題もある)。
【0146】また、デバイスマップを作成するための情
報を、コンフィギュレーションROM以外のデータベー
スとして持つ、といった手段もあるが、その場合、各種
情報を得る手段はデータベースアクセス、データ転送等
のプロトコルに依存してしまう。
【0147】ところで、コンフィギュレーションROM
自体やコンフィギュレーションROMを読む機能は、I
EEE1394規格を遵守したデバイスが必ず持つもの
である。そこで、デバイスの位置、機能等の情報を各ノ
ードのコンフィギュレーションROMに格納し、それら
をアプリケーションから読む機能を与えることにより、
データベースアクセス、データ転送等の特定のプロトコ
ルに依存することなく、各ノードのアプリケーションが
いわゆるデバイスマップ表示機能を実装することができ
る。
【0148】コンフィギュレーションROMにはノード
固有の情報として物理的な位置、機能などが格納可能で
あり、デバイスマップ表示機能の実現に使用することが
可能である。
【0149】この場合、アプリケーションが物理的な位
置関係による1394ネットワークトポロジーを知る手
段としては、バスリセット時やユーザーからの要求時
に、各ノードのコンフィギュレーションROMを読み取
ることにより、1394ネットワークのトポロジーを知
る、という方法が可能となる。更に、コンフィギュレー
ションROM内にノードの物理的位置のみならず機能な
どの各種ノード情報も記述することによって、コンフィ
ギュレーションROMを読むことで、ノードの物理的位
置と同時に各ノードの機能情報等も得ることができる。
アプリケーションが各ノードのコンフィギュレーション
ROM情報を取得する際には、指定ノードの任意のコン
フィギュレーションROM情報を取得するAPIを用い
る。
【0150】このような手段を用いることにより、IE
EE1394ネットワーク上のデバイスのアプリケーシ
ョンは、物理的なトポロジーマップ、各ノードの機能マ
ップ等、用途に応じて様々なデバイスマップを作成する
ことができ、ユーザーが必要な機能をもつデバイスを選
択する、といったことも可能となる。
【0151】<本実施の形態例の構成並びに接続デバイ
スの説明>以下、本実施の形態例の構成、並びに接続デ
バイスについて説明する。まず、各ローカルバスに接続
される各ノードの共通部分として1394シリアルバス
インターフェース部の構成を図23を参照して説明す
る。図23は本実施の形態例の1394ノードの139
4インターフェースブロックの構成を示す図である。
【0152】図23中、2701はデバイス本体とのイ
ンタフェースを行ない、PHYICのデータ転送をコン
トロールするリンクレイヤ制御IC(LINKIC)で
あり、前述の(IEEE1394の技術の概要)におけ
るリンクレイヤの機能を実現する。本ICが備える主な
機能としてはPHYICを介する送信/受信データを一
時格納する送受信FIFO、送信データのパケット化機
能、PHYICが受信データが本ノードアドレス、また
はアイソクロナス転送データの場合は割り当てられたチ
ャンネル向けのものであるかの判定機能、またそのデー
タのエラーチェックを行なうレシーバー機能、そしてデ
バイス本体とのインタフェースを行なう機能がある。
【0153】2702は1394シリアルバスを直接ド
ライブするフィジカルレイヤ制御IC(PHYIC)で
あり、前述の(IEEE1394の技術の概要)におけ
るフィジカルレイヤの機能を実現する。主な機能として
は、バスイニシャル化とアービトレーション、送信デー
タ符号のエンコード/デコード、ケーブル通電状態の監
視ならびに負荷終端用電源の供給(アクティブ接続認識
用)、リンクレイヤICとのインタフェースである。
【0154】2703はコンフィギュレーションROM
であり、各機器固有の識別、通信条件等が格納されてい
る。本ROMのデータフォーマットは<IEEE139
4の技術の概要>で説明したようにIEEE1212並
びにIEEE1394規格で定められたフォーマットに
準じている。
【0155】2704はリンクレイヤIC、PHYIC
をはじめとする1394インタフェース部をコントロー
ルするCPUであり、2805は同インタフェース部の
コントロール用プログラムが格納されているROMであ
る。2706はRAMであり、送受信データを蓄えるデ
ータバッファをはじめ、制御用ワークエリア、1394
アドレスにマッピングされた各種レジスタのデータ領域
に使用されている。
【0156】各ノードは図24に示す様な一般形式のコ
ンフィギュレーションROMを装備しており、各デバイ
スのソフトウェアユニット情報はユニットディレクトリ
に、ノード固有の情報はノードディペンデントインフォ
ディレクトリに保存されている。
【0157】また、プリンタ機能、スキャナ機能といっ
た各デバイスの基本機能インスタンスとその基本機能に
付随する詳細情報はroot directoryからオフセットされ
るインスタンスディレクトリ(instance directory)に保
有することが可能となっている。
【0158】インスタンスディレクトリの構成について
説明する。インスタンスディレクトリには、プリンタ、
スキャナといったプロトコルに依存しないデバイスの情
報が格納される。単機能のデバイスの場合、基本機能情
報は1つであり、複数機能をサポートするデバイスの場
合には、複数の機能が列挙される。列挙された各機能に
ついて対応するプロトコル・ソフトウエア情報を保存す
るユニットディレクトリへのポインタ情報を保存する他
に、それぞれの機能に関する固有な詳細情報を保有する
ためのフィーチャディレクトリへのポインタが保存され
る。
【0159】<IEEE1394の技術の概要>で説明
したように1394シリアルバスのアドレス設定のう
ち、最後の28ビットはシリアルバスに接続される他の
デバイスからアクセス可能な、各機器の固有データの領
域として確保されている。図25はこの各機器の固有デ
ータの領域である28ビットの領域のアドレス空間を表
した図である。
【0160】図25中0000番地から0200番地の
領域には図7に示したCSRコアレジスタ群が配置され
ている。これらレジスタはCSRアーキテクチャで定め
られたノード管理の為の基本的な機能として存在してい
る。
【0161】0200番地から0400番地の領域は、
CSRアーキテクチャにより、シリアルバスに関するレ
ジスタが格納される領域として定義されている。<IE
EE1394の技術の概要>で説明したように0200
〜0230番地のレジスタが定義されておりデータ転送
の同期、電源供給、バスリソース管理等に使用されるレ
ジスタが配置されている。この部分は上述した図8に示
す構成と同様である。
【0162】図25に示す0800番地から1000番
地までの領域には、現在の1394バスのトポロジー情
報、またノード間の転送スピードに関する情報が格納さ
れている。同様に1000番地以降の領域はユニット空
間と呼ばれ、各デバイス固有の動作に関連するレジスタ
が配置されている。この領域には各デバイスがサポート
する上位プロトコルで規定されたレジスタ群とデータ転
送用メモリマップドバッファ領域、また各機器固有のレ
ジスタが配置される。
【0163】図26は、図24で示したキーワードリー
フに保持されるkeywordsとフィーチャディレクトリに保
持される内容を図1に示したIEEE1394ネットワ
ークで接続された各機器について示している。数字は各
機器を表わし101であれば図1の101で示されたPr
inter2を表わし、キーワードリーフに保持される文字
列が“PRINTER”であることを示し、フィーチャディレ
クトリには何も書かれていないことを示している。
【0164】また103であれば図1の103で示され
たPC2を表わし、keywordは“PC”でfeatureには表
示器の種類を表わす“LCD”が書かれている。同様に
110であれば図1の110で示されたPC1を表わ
し、keywordは“PC”でfeatureには表示器の種類を表
わす“CRT”が書かれている。
【0165】IEEE1394ネットワークに接続され
た機器であれば、Configuraton ROMを読み出し、その中
に書かれているkeywordを見つけ出しその文字列を解析
することで、その機器がどのような種類の機器であるか
(プリンタ、パーソナルコンピュータ、デジタルカメ
ラ、…)を判断することが出来る。更にフィーチャディ
レクトリに書かれている文字列を解析することで、その
機器の更なる情報を得ることが出来る。
【0166】例えば図26では、同じPCと言うkeywor
dのPC2(103)とPC1(110)とで、PC2
(103)には表示機として液晶機器が接続されてお
り、PC1(110)には表示機としてCRTが接続し
ていることを判断することが出来る。
【0167】このConfiguraton ROMに書かれたkeyword
とfeatureを用いることで、プリンタは印刷の指示をし
た機器を特定することが出来る。例えばPCからなの
か、デジタルカメラからなのかを知ることが出来る。更
に同一の機器でも、どのような表示機に表示されたイメ
ージを基にして印刷を指示しているかを知ることが出来
き、その状況に合わせた印刷を行なうことが出来る。
【0168】<プリンタ部におけるプリントデータ生成
処理>次に本実施の形態例における特徴的な処理である
プリンタ部におけるプリントデータ生成処理を図27の
フローチャートを参照して説明する。図27は本実施の
形態例のプリンタ部におけるプリントデータ生成処理を
説明するためのフローチャートである。以下の説明は、
PCとのデータの送受信をDPP(ダイレクトプリント
プロトコル)にて行なう場合について説明する。
【0169】図27に従った処理の説明に先立ち、PC
からのプリント処理の流れの概略を説明する。図28は
一般的なPCからのプリント処理の流れを説明するため
の図である。一般的には、図28に示すように、JPE
Gファイル形式の画像をアプリケーションプログラムで
開き、アプリケーションプログラム上で必要な画像補正
と画像サイズ変更を行なう。
【0170】次にアプリケーションプログラムがプリン
タドライバプログラムに対してプリントの実行命令を指
令すると、データはプリンタドライバプログラムへ渡さ
れる。そして、“色処理”、“UCR(下地除去)”、
“CMYK変換(印刷系への色変換)”、“ハーフトー
ニング(2値化)”の各処理を行ない、プリンタ本体へ
のインターフェイスケーブルを媒体に処理を行なったデ
ータをプリンタ本体のプリンタエンジンへ送り、印刷を
行なう。PCプリント環境では一般的には“SBP−
2”プロトコルが対応している。
【0171】この一般的なプリントデータ生成処理に対
して、本実施の形態例においては、図29に示すような
プリンタへ処理機能の移植を行なっている。図29は本
実施の形態例のプリンタ部におけるPCからのプリント
処理の流れを説明するための図である。
【0172】具体的には、プリンタ本体内部に、機能と
して、“JPEGファイル解凍機能”、“画像補正判断
/処理機能”、“画像サイズ変更機能”、“割付機
能”、“色処理”、“UCR(下地除去)機能”、“C
MYK変換(印刷系への色変換)、“ハーフトーニング
(2値化)機能”を持たせる点に第1の特徴を有してい
る。
【0173】この機能の中で“画像補正処理機能”の段
階レベルについて説明をする。本実施の形態例の“画像
補正処理機能”では、RGBのデータベースで受け取っ
た画像データを下記の式1に従って輝度変換する。
【0174】 Y(輝度)=0.3R+0.6G+0.1B …(式1) そして、輝度変換した画像データ全般のヒストグラムを
作成し、その分布より画像特性を検出する。その結果を
基に図30に示す画像補正ステップ1〜5の補正項目に
該当するかの判定を行ない、補正が必要である分類から
の入力データの場合は以下に示すような対応する補正を
加える。 Step1:画像データの輝度分布を改善するコントラ
スト補正テーブルにより変換 Step2:主に色かぶりを補正するホワイトバランス
補正テーブルによる変換 Step3:露出補正テーブルによる変換 Step4:中間調を改善する階調補正テーブルによる
変換 Step5:鮮やかな色にする彩度補正計算による変換 これら機能は、プリンタ本体へのデータ入力方法によ
り、プリンタ内部において機能を選択的に使用される。
選択のための判断基準については後述する。
【0175】図29に示すようなプリンタへ処理機能の
移植を行なっている本実施の形態例では、相手機器より
のプリント処理要求を受け取ると図27の処理に移行す
る。
【0176】まずステップS2701で処理要求を行な
っている接続機器のコンフィギュレーションROMの登
録情報を読み込み、接続機器のコンフィギュレーション
ROMの登録情報を解析する。即ち、IEEE1394
インタフェース上に接続機器があり、“Bus Rese t”後
に接続されている機器がある場合に、この機器の“コン
フィグレーションROM”データを読み込み、接続相手
の属性を判断する。
【0177】そして続くステップS2702において接
続機器はデジタルカメラか否かを判断する。接続機器が
デジタルカメラでなければステップS2703に進み、
接続機器はPCか否かを判断する。接続機器がPCでな
ければステップS2704に進み、接続機器はAVC機
器か否かを判断する。接続機器がACV機器でない場合
にはステップS2726に進む。これらの判定は、接続
機器のコンフィギュレーションROMのキーワードリー
フを解析することにより行なうことができる。一方、ス
テップS2704で機器の属性が“AVC機器”である
場合にはステップS2705に進む。この場合には、受
信データがIsochronous転送されてくるので、そのデー
タをキャプチャし、詳細を後述するステップS2723
に進む。
【0178】一方、ステップS2703で機器の属性が
“PC”である場合にはステップS2710に進み、P
Cに具備されている(内蔵されている、あるいは外部接
続されている)表示器がCRT表示器か否かを判断す
る。PCに具備されている表示器がCRT表示器である
場合にはステップS2711に進み、CRT表示器に適
合したCRT常数を設定しステップS2715に進む。
【0179】一方、ステップS2710でPCに具備さ
れている表示器がCRT表示器でない場合にはステップ
S2712に進み、PCに具備されている表示器が液晶
(LCD)表示器であるか否かを判断する。PCに具備
されている表示器LCD表示器である場合にはステップ
S2713に進み、LCD表示器に適合したLCD常数
を設定しステップS2715に進む。この判定は、接続
機器のコンフィギュレーションROMのフィーチャディ
レクトリを解析することにより行なうことができる。一
方、ステップS2712でPCに具備されている表示器
がLCD表示器でもない場合にはステップS2714に
進み、標準装備されるであると予め定めた表示器に適合
した標準常数を設定しステップS2715に進む。
【0180】ステップS2715においては、受信デー
タを受け取った時点でのファイル形式をチェックし、受
信したデータのファイル形式が“JPEGファイル”形
式であるか否かを調べる。受信したデータのファイル形
式が“JPEGファイル”形式でない場合には“JPE
Gファイル”の解凍処理を回避してステップS2726
に進む。
【0181】一方、ステップS2715で、受信したデ
ータのファイル形式が“JPEGファイル”形式である
場合はステップS2716に進み、“JPEGファイ
ル”の解凍処理を実行する。そしてステップS2726
に進む。
【0182】ステップS2726では、Fit Size処理を
実行して印刷サイズに適合するように必要に応じて画像
情報の拡大/縮小処理を行ない、続くステップS272
7でプリンタ・ドライバへデータを渡し、プリンタエン
ジンにて印刷を行なう。
【0183】一方、ステップS2702で接続している
機器の属性が“デジタルカメラ”である場合には、ステ
ップS2720に進み、受信データを受け取った時点で
の受信データのファイル形式をチェックし、受信データ
のファイル形式が“JPEGファイル”形式であるか否
かを判断する。受信データのファイル形式受信データ形
式が“JPEG ファイル”形式以外であった場合には
ステップS2721に進み、エラー警告を発行して当該
処理を終了する。
【0184】一方、ステップS2720で受信データ形
式が“JPEG ファイル”形式であった場合にステッ
プS2722に進み、“JPEGファイル”の解凍を実
行する。そしてステップS2723に進む。
【0185】次に、ステップS2723では、画像デー
タの解析処理を実行する。そして、ステップS2724
において解析した結果画像補正が必要か否かを判断す
る。この判断は、先に説明した式1)にて変換した輝度
データより判断する。判断の結果、図30に示す画像補
正ステップ1〜5の補正項目に該当する場合には画像補
正が必要であると判断する。画像補正が必要ないと判断
した場合にはステップS2726に進む。
【0186】一方、ステップS2724で画像補正が必
要であると判断した場合にはステップS2725に進
み、補正が必要であると判断した項目のみ補正を実行す
る。そしてステップS2726に進む。
【0187】ステップS2726では、印刷サイズに適
合するように必要に応じて画像情報の拡大/縮小処理を
行なう。そして続くステップS2727で図29に示す
“色処理”以降に示した印刷処理へデータを渡し、プリ
ンタエンジンより印刷出力を行なう処理を実行する。
【0188】以上に説明した本実施の形態例のマルチ・
プロトコル・プリンタにおけるソフトウェア構成の例を
図31に示す。図31は本実施の形態例のマルチ・プロ
トコル・プリンタ・ソフトウェア構成を説明するための
図である。
【0189】例えば以上の処理を実行する一手段とし
て、図31に示すように第1層にIEEE1394−1
995−.aインタフェースを備え、第2層にIEEE
1394規格のドライバを備え、第3層にマルチプロト
コルセッションのソフトウェアを備え、プリンタにおけ
る最上位の第4層部分にDPPプリンタあるいはSBP
2プリンタあるいはAVCプリンタに対するソフトウェ
アを備えている。
【0190】以上に説明したように本実施の形態例によ
れば、属性がデジタルカメラからのデータの場合は、図
29に示すように、プリンタ内部にある“JPEGファ
イル”解凍から始まる一連の処理を行なうが、属性がP
Cからのデータの場合には、DPPプロトコル使用して
データを送信することで、アプリケーションプログラム
上で画像処理を行った後、PC内部でのプリンタ・ドラ
イバ処理を行なうこと無くプリンタへデータを送ること
ができる。
【0191】以上説明したように本実施の形態例によれ
ば、IEEE1394ネットワークに接続された機器に
おいて、Configuration ROMに書かれた情報を読み出し
解析することで、相手の機器の種類を特定することが可
能となり、更に同一機器での違いを知ることが出来る。
これにより例えばプリンタでは印刷の指示をした機器が
どのような機器であるかを知ることが出来、またどのよ
うな表示装置に表示されたイメージを基にして印刷を指
示しているかを知ることが出来きる。これによりプリン
タであれば、相手の機器に合わせた印刷物を作成するこ
とが出来るようになり、よりユーザーの欲する印刷物を
容易に得ることが可能となる。
【0192】このため、相手接続機器よりのデータ形式
に合わせた印刷データの生成処理が確実かつ自動的に行
なえ、送信側の意図した印刷結果を得ることが可能とな
る。
【0193】[第2の実施の形態例]上述した第1の実
施の形態例においては、受信データに対応してプリンタ
内部で実行するべき各種機能を割り当てる例について説
明した。しかし、本発明は以上の例に限定されるもので
はなく、例えば、プリンタの各種機能を自動選択的に使
用する判断を行なっても良い。プリンタの各種機能を自
動選択的に使用する判断を行なう本発明に係る第2の実
施の形態例を図32のフローチャートを参照して以下に
説明する。
【0194】第2の実施の形態例においても、基本構成
は上述した第1の実施の形態例と同一であり、以下の説
明は第1の実施の形態例と異なる部分を説明する。第2
の実施の形態例においては、プリンタの各種機能を自動
選択的に使用する判断を行なうため、図32に示すフロ
ーチャートに示す処理を実行する。図32は本発明に係
る第2の実施の形態例のプリンタの各種機能を自動選択
的に使用させる処理を説明するためのフローチャートで
ある。
【0195】IEEE1394インタフェースにおいて
は、第1の実施の形態例で説明したように、データ転送
方式により“Isochronous転送モード”と“Asynchronou
s転送モード”が有るが、第2の実施例のプリンタで
は、どちらのデータも受信可能である。従って、まず受
信データによる処理の判定を行なう。
【0196】最初にステップS3201で送られてきた
画像データの転送方式を読み込に受信データによる処理
の判定を行なう。そしてステップS3202において、
送られてきた画像データの転送方式を確認し、“Isochr
onous転送モード”であるか否かを判断する。“Isochro
nous転送モード”である場合にはステップS3203に
進み、“Isochronousデータキャプチャ”を実行する。
そしてその後ステップS3204において“画像補正判
断/処理機能”をONして機能を実行させる。そして当
該処理を終了する。
【0197】一方、ステップS3202において、送ら
れてきた画像データの転送方式が“Isochronous転送モ
ード”でない場合(“Asynchronous転送モード”の場
合)にはステップS3205に進み、受信データを受け
た時点での受信データのファイル形式をチェックし、受
信データ形式が“JPEGファイル”形式であるか否か
を調べる。受信データ形式が“JPEGファイル”形式
でない場合には、“JPEGファイル”の解凍を行なわ
ずにステップS3207に進む。
【0198】一方、ステップS3205において受信デ
ータ形式が“JPEGファイル”形式である場合にはス
テップS3206に進み、“JPEGファイル”の解凍
を実行する。そしてステップS3207に進む。
【0199】ステップS3207においては、“画像補
正判断/処理機能”をOFFして機能を実行しな様にさ
せる。そして当該処理を終了する。
【0200】当該処理を終了すると、その後は上述した
図29の“サイズ変更”処理を必要に応じて実行し、プ
リンタ・ドライバ処理を行ない印刷を実行することにな
る。
【0201】以上説明したように第2の実施の形態例に
よれば、送られてきた画像データの転送方式を確認し、
送られてきた画像データの転送方式が“Asynchronous転
送モード”の場合には“画像補正判断/処理機能”は実
行しないように自動制御し、また送られてきた画像デー
タの転送方式が“Isochronous転送モード”の場合は、
補正されない画像データを受信する場合が多いので、
“画像補正判断/処理機能”を実行する様に自動制御す
ることができ、より木目細かな制御が実現する。
【0202】[第3の実施の形態例]次に本発明に係る
第3の実施の形態例を以下に説明する。第3の実施の形
態例においても基本構成は上述した第1及び第2の実施
の形態例と同一であり、以下の説明は上述した各実施の
形態例と異なる部分を説明する。第3の実施の形態例に
おいては、プリンタ内部の各種機能を自動選択的に使用
する判断を図33に示すフローチャートに従って実行す
る。図33は本発明に係る第3の実施の形態例のプリン
タの各種機能を自動選択的に使用させる処理を説明する
ためのフローチャートである。
【0203】IEEE1394インタフェースにおい
て、先に説明したように、データ転送プロトコルにより
“DPP”と“SBP−2”と“AVC”等が有るが第
3の実施例のプリンタでは、どちらのプロトコルでも対
応可能である。このため、第3の実施の形態例では、図
33に示す受信データ処理を行なう。
【0204】図33において、まずプロトコルによる受
信データ処理の判定を行なう。まずステップS3301
において送られてきたデータのプロトコルを確認する。
そしてステップS3302において、送られてきたデー
タのプロトコルが“SBP−2”であるか否かを判断す
る。送られてきたデータのプロトコルが“SBP−2”
の場合には当該処理を終了し、プリンタ・ドライバ処理
までが既に成されたデータであるとしてプリンタエンジ
ンへデータを引き渡す。
【0205】一方、ステップS3302において、送ら
れてきたデータのプロトコルが“SBP−2”以外のプ
ロトコルであった場合にはステップS3303に進み、
受信したデータの受信時点でファイル形式をチェック
し、受信データのファイル形式が“JPEGファイル”
形式か否かを判断する。受信データのファイル形式が
“JPEGファイル”形式でないには問うをセずにステ
ップS3305に進む。
【0206】一方、ステップS3303において、受信
データのファイル形式が“JPEGファイル”形式であ
る場合にはステップS3304に進み、“JPEGファ
イル”の解凍を実行する。そしてステップS3305に
進む。
【0207】ステップS3305においては、画像デー
タの解析処理を実行する。そして、ステップS3306
において解析した結果画像補正が必要か否かを判断す
る。この判断は、先に説明した式1)にて変換した輝度
データより判断する。判断の結果、図30に示す画像補
正ステップ1〜5の補正項目に該当する場合には画像補
正が必要であると判断する。画像補正が必要ないと判断
した場合にはステップS3308に進む。
【0208】一方、ステップS3306で画像補正が必
要であると判断した場合にはステップS3307に進
み、補正が必要であると判断した項目のみ補正を実行す
る。そしてステップS308に進む。
【0209】ステップS3308では、印刷サイズに適
合するように必要に応じて画像情報の拡大/縮小処理を
行なう。そして続くステップS3310以下で図29に
示すプリンタ・ドライバ機能を実行する。まずステップ
S3310で“色処理”、ステップS3311で“UC
R”を、ステップS3312で“CMYK変換”を、ス
テップS3301で“ハーフトーニング”処理を行な
う。その後プリンタエンジンへデータを引き渡し、プリ
ンタエンジンより印刷出力を行なう処理を実行する。
【0210】以上に説明したように第3の実施の形態例
によれば、IEEE1394インタフェースにデータ転
送プロトコルとして“DPP”と“SBP−2”と“A
VC”等が有るがそのいずれのプロトコルでも対応可能
となる。
【0211】[他の実施の形態例]なお、本発明は、複
数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェース
機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステム
に適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写
機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0212】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読
み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の
機能を実現することになり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行する
ことにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)
などが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理
によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含
まれることは言うまでもない。
【0213】更に、記憶媒体から読み出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0214】本実施の形態例を上記記憶媒体に適用する
場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャート
及び制御の説明に対応するプログラムコードが格納され
ることになる。
【0215】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、通
信制御ネットワークに接続される情報信号処理装置にお
いて、相手接続機器よりのデータ形式に合わせた印刷デ
ータの生成処理が確実かつ自動的に行なえ、送信側の意
図した印刷結果を得ることが可能となる。
【0216】また、相手機器の表示接続状況を判断し、
判断した相手機器の種類あるいは表示状態に従って相手
機器から通信されるイメージデータを相手機器の種類あ
るいは表示状態に合わせて処理することができ、相手機
器に合わせた処理結果が自動的に得られる。
【0217】例えば、IEEE1394ネットワークに
接続された機器において、Configuration ROMに書かれ
た情報を読み出し解析することで、相手の機器の種類を
特定することが可能となり、更に同一機器での違いを知
ることが出来る。これにより例えばプリンタでは印刷の
指示をした機器がどのような機器であるかを知ること
が、またどのような表示装置に表示されたイメージを基
にして印刷を指示しているかを知ることができるため、
プリンタであれば、相手の機器に合わせた印刷物を作成
することが出来るようになり、よりユーザーの欲する処
理結果を得ることが可能となる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一発明の実施の形態例の概略構成
を示す図である。
【図2】本実施の形態例の1394ネットワーク構成例
を示す図である。
【図3】本実施の形態例のIEEE1394規格のアー
キテクチャを説明する図である。
【図4】本実施の形態例のリンクレイヤの提供可能なサ
ービスを示す図である。
【図5】本実施の形態例のトランザクション・レイヤの
提供可能なサービスを示す図である。
【図6】本実施の形態例の1394シリアルバスのアド
レス空間を説明する図である。
【図7】本実施の形態例のCSRコアレジスタに格納さ
れる情報のアドレス及び機能の例を示す図である。
【図8】本実施の形態例のシリアルバスレジスタに格納
される情報のアドレス及び機能の例を示す図である。
【図9】本実施の形態例における最小形式の確認ROM
(Configuration ROM)の構成例を示す図である。
【図10】本実施の形態例における一般形式の確認RO
M(Configuration ROM)の構成例を示す図である。
【図11】本実施の形態例のユニット空間のシリアルバ
ス装置レジスタに格納される情報のアドレス及び機能の
例を示す図である。
【図12】本実施の形態例の1394シリアルバス・ケ
ーブルの断面図である。
【図13】本実施の形態例のDS−Link符号化方式
を示した図である。
【図14】本実施の形態例の1394ネットワークにお
けるバスリセット起動後の状態を説明する図である。
【図15】本実施の形態例におけるバスリセットの開始
からノードIDの割り当てまでの処理を示すフローチャ
ートである。
【図16】図15に示すステップS1502の親子関係
宣言処理の詳細を示すフローチャートである。
【図17】図15に示すステップS1505のノードI
D設定処理の詳細を示すフローチャートである。
【図18】本実施の形態例におけるセルフIDパケット
の構成例を示す図である。
【図19】本実施の形態例における1394ネットワー
クにおけるアービトレーションを説明する図である。
【図20】本実施の形態例の1通信サイクルにおいて同
期式転送モードと非同期式転送モードとを混在させた場
合を説明する図である。
【図21】本実施の形態例の同期式転送モードに基づい
て転送される通信パケットのフォーマットを示す図であ
る。
【図22】本実施の形態例の非同期式転送モードに基づ
く通信パケットのフォーマットを示す図である。
【図23】本実施の形態例の1394ノードの1394
インターフェースブロックの構成を示す図である。
【図24】本実施の形態例のコンフィギュレーションR
OMの格納データの構成を示す図である。
【図25】本実施の形態例の1394ノードのアドレス
空間を示した図である。
【図26】本実施の形態例の各機器のコンフィギュレー
ションROMのキーワードリーフとフィーチャディレク
トリに格納された内容を示した図である。
【図27】本実施の形態例のプリンタ部におけるプリン
トデータ生成処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【図28】一般的なプリンタ部におけるPCからのプリ
ント処理の流れを説明するための図である。
【図29】本実施の形態例のプリンタ部におけるPCか
らのプリント処理の流れを説明するための図である。
【図30】本実施の形態例の画像処理における画像補正
ステップと補正項目の例を示す図である。
【図31】本実施の形態例のマルチ・プロトコル・プリ
ンタ・ソフトウェア構成を説明するための図である。
【図32】本発明に係る第2の実施の形態例のプリンタ
の各種機能を自動選択的に使用させる処理を説明するた
めのフローチャートである。
【図33】本発明に係る第3の実施の形態例のプリンタ
の各種機能を自動選択的に使用させる処理を説明するた
めのフローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/173 620 H04N 5/76 E 5C062 // H04N 5/76 H04L 11/00 310D 5C064 5/765 H04N 5/91 L 5K033 5/91 H Fターム(参考) 5B021 AA01 AA02 BB00 BB02 BB04 5B077 AA03 NN02 5B089 HA18 JA01 JA35 KA18 KB04 KB10 KC23 KH11 LB12 LB14 5C052 AA11 FA02 FA06 FA07 FC08 FE01 5C053 FA08 FA21 FA24 GB06 JA21 KA01 LA01 LA03 LA06 LA11 LA15 5C062 AA05 AA14 AA29 AB24 AB25 AB41 AB44 AC04 AC43 AE03 AE14 BA02 5C064 BA01 BB05 BC25 BD02 BD05 BD08 BD09 BD14 5K033 CB02 CB14 DB12 DB14 EA07

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信制御ネットワークに接続される情報
    信号処理装置であって、 データ通信する相手機器の種類を示す第1の情報と相手
    機器の表示器接続環境を示す第2の情報とを取得可能な
    取得手段と、 前記取得手段で取得した第1の情報及び第2の情報から
    相手機器の表示接続状況を判断する判断手段と、 前記判断手段により判断された相手機器の種類あるいは
    表示状態に従って相手機器から通信されるイメージデー
    タを相手機器の種類あるいは表示状態に合わせて処理す
    る処理手段を有することを特徴とする情報信号処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記通信制御ネットワークは、IEEE
    1394を用いる通信制御ネットワークであることを特
    徴とする請求項1記載の情報信号処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の情報及び第2の情報は、IE
    EE1394に準拠した通信制御バスに接続される情報
    信号処理装置のアドレス空間の内コアコンフィギュレー
    ションROM領域に配置されることを特徴とする請求項
    2記載の情報信号処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の情報は、前記相手機器に備え
    られている表示手段の情報であることを特徴とする請求
    項1乃至請求項3のいずれかに記載の情報信号処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第2の情報は、前記相手機器に備え
    られている表示手段の種類、表示方式、表示器設定内容
    の情報を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれかに記載の情報信号処理装置。
  6. 【請求項6】 通信制御ネットワークに接続される情報
    信号処理装置における信号処理方法であって、 データ通信する相手機器の種類を示す第1の情報と相手
    機器の表示器接続環境を示す第2の情報とを取得し、取
    得した第1の情報及び第2の情報から相手機器の表示接
    続状況を判断し、判断した相手機器の種類あるいは表示
    状態に従って相手機器から通信されるイメージデータを
    相手機器の種類あるいは表示状態に合わせて扱うことを
    特徴とする情報信号処理方法。
  7. 【請求項7】 前記通信制御ネットワークは、IEEE
    1394を用いる通信制御ネットワークであり、前記第
    1の情報及び第2の情報は、IEEE1394に準拠し
    た通信制御バスに接続される情報信号処理装置のアドレ
    ス空間の内コアコンフィギュレーションROM領域に配
    置されることを特徴とする請求項6記載の情報信号処理
    方法。
  8. 【請求項8】 前記第2の情報は、前記相手機器に備え
    られている表示手段の情報であることを特徴とする請求
    項6又は請求項7記載の情報信号処理方法。
  9. 【請求項9】 前記第2の情報は、前記相手機器に備え
    られている表示手段の種類、表示方式、表示器設定内容
    の情報を含むことを特徴とする請求項6又は請求項7記
    載の情報信号処理方法。
  10. 【請求項10】 前記通信制御ネットワークは、IEE
    E1394を用いる通信制御ネットワークであることを
    特徴とする請求項8又は請求項9記載の情報信号処理方
    法。
  11. 【請求項11】 前記請求項1乃至請求項10のいずれ
    か1項に記載の機能を実現するコンピュータプログラム
    列。
  12. 【請求項12】 前記請求項1乃至請求項10のいずれ
    か1項に記載の機能を実現するコンピュータプログラム
    を記憶したコンピュータ可読記憶媒体。
JP2000067089A 2000-03-10 2000-03-10 情報信号処理装置及び情報信号処理方法並びに記憶媒体 Withdrawn JP2001257685A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010259108A (ja) * 2003-07-14 2010-11-11 Panasonic Corp 信号切替装置、信号分配装置、表示装置、および信号伝送システム

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