JP2002200824A - 画像形成装置及びその制御方法、及び画像形成システム - Google Patents

画像形成装置及びその制御方法、及び画像形成システム

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JP2002200824A
JP2002200824A JP2000402705A JP2000402705A JP2002200824A JP 2002200824 A JP2002200824 A JP 2002200824A JP 2000402705 A JP2000402705 A JP 2000402705A JP 2000402705 A JP2000402705 A JP 2000402705A JP 2002200824 A JP2002200824 A JP 2002200824A
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Shigeru Mizoguchi
茂 溝口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PCとプリンタをIEEE1394規格に基
づいて接続したダイレクトプリントシステムにおいて、
プリンタの負荷が増大するとプリント速度が低下してし
まう。 【解決手段】 デジタルカメラからの画像データについ
ては、プリンタにおいてJPEG解凍から画像補正を経
る一連のプリント処理を行う(S102〜S108)。
また、PCのアプリケーションにおいて画像処理済みで
ある画像データについては(S110,S111)、画
像補正処理(S108)を行わない。このようにプリン
タ内における画像補正処理の実行/非実行を、画像デー
タの入力経路及び形態に応じて判断することによって、
プリンタ内における処理を最小限に留める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置及びそ
の制御方法、及び画像形成システムに関し、例えば、I
EEE1394等によって規定されるシリアルバスを介
して入力された画像データに基づいて画像を形成する画
像形成装置及びその制御方法、及び画像形成システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般にプリンタは、セントロニクスやR
S232Cと言ったパラレルあるいはシリアルインタフ
ェイスを介して、ホストデバイスであるパーソナルコン
ピュータ(以下、PC)と接続されている。このよう
な、所謂PCプリントシステムにおいては、PCからプ
リンタに対して画像データの印刷命令を発行し、プリン
タにおいては該印刷命令に基づいて画像を形成して出力
していた。この場合、PCにおける印刷命令発行のシー
ケンスは、以下のようであった。
【0003】例えば、PC上のアプリケーションで画像
データを編集後、該アプリケーションから印刷命令を実
行する。するとプリンタドライバにおいて、画像データ
は「色処理」、「UCR」、「CMYK変換」、「ハー
フトーニング(2値化)」等の画像処理が施されること
によって印刷データに変換され、該印刷データが、接続
されたプリンタのインタフェースに対して送信されてい
た。
【0004】また一般に、スキャナ、ディジタルスチル
カメラ、ディジタルビデオカメラといった画像供給装置
によって供給される画像データをプリンタによって印刷
出力したい場合、これら画像供給装置をPCに接続し、
各装置より供給される画像データを、一旦PC上のハー
ドディスクなどに取込んだ後、上述した様にPC上にお
いて印刷データに変換され、プリンタに送られていた。
【0005】今日、IEEE1394−1995規格に
より規定されるような新しいインタフェース(以下、1
394シリアルバスと呼ぶ)によれば、画像供給装置と
プリンタとを直結して印刷処理を可能とする、所謂13
94ダイレクトプリントシステムが実現されている。こ
の場合プリンタ側においては、入力される画像データが
例えばJPEG等の圧縮データであった場合、コントロ
ーラにおいて「圧縮データの解凍」を行った後「画像補
正」、更にプリンタの「ドライバ処理」を行なうことに
よって印刷データを生成し、プリンタエンジンへ送出し
て印刷を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では以下のような欠点があった。
【0007】PCプリントシステムにおいては、PCに
おいてプリンタドライバによるデータ処理を行うために
PCのリソースが使用されることによって、PCにおけ
る他の処理能力が低下してしまう。
【0008】また1394ダイレクトプリントシステム
においては、プリンタ内部に組み込まれたコントローラ
によってデータ処理を行うが、一般にその処理能力はP
C等と比べると低い。従って、印刷までの一連のデータ
処理量が増大すると、印刷までにかかる時間が長くな
り、即ちプリント速度が低下してしまう。
【0009】本発明は上記問題を解決するためになされ
たものであり、IEEE1394規格に基づいて画像供
給装置と画像形成装置とを接続した画像形成システムに
おいて、画像形成装置内部における負荷を軽減すること
によって画像形成速度の低下を防ぐ画像形成装置及びそ
の制御方法、及び画像形成システムを提供することを目
的とする。
【0010】更に、画像供給装置のリソース解放を早め
ることによって、画像供給装置における処理能力の低下
を防ぐ画像形成装置及びその制御方法、及び画像形成シ
ステムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の一手段として、本発明の画像形成システムは以下の構
成を備える。
【0012】即ち、シリアルバスにより画像供給装置と
接続された画像形成装置であって、前記画像供給装置か
ら送信された画像データを受信する受信手段と、該受信
手段によって受信された画像データに対して画像補正を
施す補正手段と、前記受信手段により受信された画像デ
ータもしくは前記補正手段により補正された画像データ
を画像形成用データに変換する変換手段と、前記画像供
給装置の属性情報を取得する属性情報取得手段と、前記
属性情報に基づいて前記補正手段における補正を制御す
る制御手段と、を有することを特徴とする。
【0013】また、シリアルバスにより画像供給装置と
接続された画像形成装置であって、前記画像供給装置か
らのデータ通信情報を取得する通信情報取得手段と、前
記データ通信情報に基づいて前記画像供給装置から送信
された画像データを受信する受信手段と、前記受信手段
によって受信された画像データに対して画像補正を施す
補正手段と、前記受信手段により受信された画像データ
もしくは前記補正手段により補正された画像データを画
像形成用データに変換する変換手段と、前記データ通信
情報に基づいて前記補正手段における補正を制御する制
御手段と、を有することを特徴とする。
【0014】例えば、前記シリアルバスは、IEEE1
394規格に適合又は準拠するバスであることを特徴と
する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施形態に
ついて、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明を適用するシステムの一般
的な構成例を示す図で、PC103、プリンタ102お
よびデジタルビデオカメラ(DVC)101を1394
シリアルバスを用いて接続するものである。そこで、予
め、1394シリアルバスの概要を説明をする。
【0017】<1394シリアルバス説明>家庭用ディ
ジタルVTRやディジタルビデオディスク(DVD)の
登場に伴い、ビデオデータやオーディオデータ(以下、
まとめて「AVデータ」と呼ぶ)など、リアルタイムか
つ情報量の多いデータを転送する必要が生じている。A
Vデータをリアルタイムに、PCへ転送したり、その他
のディジタル機器に転送するには、高速のデータ転送能
力をもつインタフェイスが必要になる。そういった観点
から開発されたインタフェイスが、1394シリアルバ
スである。
【0018】尚、IEEE1394−1995規格(以
下、IEEE1394規格)についての詳細は、199
6年の8月30日にIEEE(The Institute of Electr
icaland Electronics Engineers,Inc.)から出版された
「IEEE Standard for a HighPerformance Serial Bus」
に記述されている。
【0019】(1)概要 図2に、1394シリアルバスを具備するノードにより
構成される通信システム(以下、1394ネットワー
ク)の一例を示す。1394ネットワークは、シリアル
データを通信可能なバス型ネットワークを構成するもの
である。
【0020】図2において、各ノードA〜Hは、IEE
E1394規格に準拠した通信ケーブルを介して接続さ
れている。これらのノードA〜Hは、例えば、PC(Per
sonal Computer)、デジタルVTR(Video Tape Recorde
r)、DVD(Digital Video Disc)プレーヤ、デジタルカ
メラ、ハードディスク、モニタ等の電子機器である。
【0021】1394ネットワークの接続方式は、ディ
ジーチェーン方式とノード分岐方式とに対応しており、
自由度の高い接続を可能としている。又、1394ネッ
トワークでは、例えば、既存の機器を削除したり、新た
な機器を追加したり、既存の機器の電源をON/OFF
したりした場合に、自動的にバスリセットを行う。この
バスリセットを行うことにより、1394ネットワーク
は、新たな接続構成の認識と各機器に対するID情報の
割り当てとを自動的に行うことができる。この機能によ
って、1394ネットワークは、ネットワークの接続構
成を常時認識することができる。
【0022】又、1394ネットワークは、他の機器か
ら転送されたデータを中継する機能を有している。この
機能により、全ての機器がバスの動作状況を把握するこ
とができる。
【0023】又、1394ネットワークは、Plug&
Playと呼ばれる機能を有している。この機能によ
り、全ての機器の電源をOFFにすることなく、接続す
るだけで自動に接続機器を認識することができる。
【0024】又、1394ネットワークは、100/2
00/400Mbpsのデータ転送速度に対応してい
る。上位のデータ転送速度を持つ機器は、下位のデータ
転送速度をサポートすることができるため、異なるデー
タ転送速度に対応する機器同士を接続することができ
る。
【0025】更に、1394ネットワークは、2つの異
なるデータ転送方式(即ち、非同期転送モードと同期転
送モード)に対応している。
【0026】非同期(Asynchronous)転送モードは、必
要に応じて非同期に転送することが要求されるデータ
(即ち、コントロール信号やファイルデータ等)を転送
する際に有効である。又、同期(Isochronous)転送モ
ードは、所定量のデータを一定のデータレートで連続的
に転送することが要求されるデータ(即ち、ビデオデー
タやオーディオデータ等)を転送する際に有効である。
【0027】非同期転送モードと同期転送モードとは、
各通信サイクル(通常1サイクルは、125μS)内に
おいて、混在させることが可能である。各転送モード
は、サイクルの開始を示すサイクル・スタート・パケッ
ト(以下、CSP)の転送後に実行される。
【0028】尚、各通信サイクル期間において、同期転
送モードは、非同期転送モードよりも優先順位が高く設
定されている。又、同期転送モードの転送帯域は、各通
信サイクル内で保証されている。
【0029】(2)アーキテクチャ 次に、図3を用いて1394シリアルバスの構成要素を
説明する。
【0030】1394シリアルバスは、機能的に複数の
レイヤ(階層)から構成されている。図3において、1
394シリアルバスは、IEEE1394規格に準拠し
た通信ケーブル301を介して他のノードの1394シ
リアルバスと接続される。又、1394シリアルバス
は、1つ以上の通信ポート302を有し、通信ポート3
02は、ハードウェア部に含まれるフィジカル・レイヤ
303と接続される。
【0031】図3において、ハードウェア部は、フィジ
カル・レイヤ303とリンク・レイヤ304とから構成
されている。フィジカル・レイヤ303は、他のノード
との物理的、電気的なインタフェース、バスリセットの
検出とそれに伴う処理、入出力信号の符号化/復号化、
バス使用権の調停等を行う。又、リンク・レイヤ304
は、通信パケットの生成と送受信、サイクルタイマの制
御等を行なう。
【0032】又、図3において、ファームウェア部は、
トランザクション・レイヤ305とシリアル・バス・マ
ネージメント306とを含んでいる。トランザクション
・レイヤ305は、非同期転送モードを管理し、各種の
トランザクション(リード、ライト、ロック)を提供す
る。シリアル・バス・マネージメント306は、後述す
るCSRアーキテクチャに基づいて、自ノードの制御、
自ノードの接続状態の管理、自ノードのID情報の管
理、シリアルバスネットワークの資源管理を行う機能を
提供する。
【0033】以上、ハードウェア部とファームウェア部
とが実質的に1394シリアルバスを構成するものであ
り、それらの基本構成は、IEEE1394規格により
規定されている。
【0034】又、ソフトウェア部に含まれるアプリケー
ション・レイヤ307は、使用するアプリケーションソ
フトによって異なり、ネットワーク上でどのようにデー
タを通信するのかを制御する。例えば、デジタルVTR
の動画像データの場合は、AV/Cプロトコルなどの通
信プロトコルによって規定されている。
【0035】(2−1)リンク・レイヤ304 図4は、リンク・レイヤ304の提供可能なサービスを
示す図である。図4において、リンク・レイヤ304
は、次の4つのサービスを提供する。即ち、応答ノー
ドに対して所定のパケットの転送を要求するリンク要求
(LK_DATA.request)、応答ノードに所定のパケットの
受信を通知するリンク通知(LK_DATA.indication)、応
答ノードからのアクノリッジを受信したことを示すリン
ク応答(LK_DATA.response)、要求ノードからのアクノ
リッジを確認するリンク確認(LK_DATA.confirmation)
である。尚、リンク応答(LK_DATA.response)は、ブロ
ードキャスト通信、同期パケットの転送の場合には存在
しない。
【0036】又、リンク・レイヤ304は、上述のサー
ビスに基づいて、上述の2種類の転送方式、即ち、非同
期転送モード、同期転送モードを実現する。
【0037】(2−2)トランザクション・レイヤ30
5 図5は、トランザクション・レイヤ305の提供可能な
サービスを示す図である。図5において、トランザクシ
ョン・レイヤ305は、次の4つのサービスを提供す
る。即ち、応答ノードに対して所定のトランザクショ
ンを要求するトランザクション要求(TR_DATA.reques
t)、応答ノードに所定のトランザクション要求の受信
を通知するトランザクション通知(TR_DATA.indicatio
n)、応答ノードからの状態情報(ライト、ロックの場
合は、データを含む)を受信したことを示すトランザク
ション応答(TR_DATA.response)、要求ノードからの状
態情報を確認するトランザクション確認(TR_DATA.confi
rmation)である。
【0038】又、トランザクション・レイヤ305は、
上述のサービスに基づいて非同期転送を管理し、次の3
種類のトランザクション、即ち、リード・トランザク
ション、ライト・トランザクション、ロック・トラ
ンザクションを実現する。
【0039】リード・トランザクションは、要求ノー
ドが応答ノードの特定アドレスに格納された情報を読み
取る。
【0040】ライト・トランザクションは、要求ノー
ドが応答ノードの特定アドレスに所定の情報を書き込
む。
【0041】ロック・トランザクションは、要求ノー
ドが応答ノードに対して参照データと更新データとを転
送し、応答ノードの特定アドレスの情報とその参照デー
タとを比較し、その比較結果に応じて特定アドレスの情
報を更新データに更新する。
【0042】(2−3)シリアル・バス・マネージメン
ト306 シリアル・バス・マネージメント306は、具体的に、
次の3つの機能を提供することができる。3つの機能と
は、即ち、ノード制御、アイソクロナス・リソース
・マネージャ(以下、IRM)、バスマネージャであ
る。
【0043】ノード制御は、上述の各レイヤを管理
し、他のノードとの間で実行される非同期転送を管理す
る機能を提供する。
【0044】IRMは、他のノードとの間で実行され
る同期転送を管理する機能を提供する。具体的には、転
送帯域幅とチャネル番号の割り当てに必要な情報を管理
し、これらの情報を他のノードに対して提供する。
【0045】IRMは、ローカルバス上に唯一存在し、
バスリセット毎に他の候補者(IRMの機能を有するノ
ード)の中から動的に選出される。
【0046】又、IRMは、後述のバスマネージャの提
供可能な機能(接続構成の管理、電源管理、速度情報の
管理等)の一部を提供してもよい。
【0047】バスマネージャは、IRMの機能を有
し、IRMよりも高度なバス管理機能を提供する。具体
的には、より高度な電源管理(通信ケーブルを介して電
源の供給が可能か否か、電源の供給が必要か否か等の情
報を各ノード毎に管理)、より高度な速度情報の管理
(各ノード間の最大転送速度の管理)、より高度な接続
構成の管理(トポロジ・マップの作成)、これらの管理
情報に基づくバスの最適化等を行ない、更にこれらの情
報を他のノードに提供する機能を有する。
【0048】又、バスマネージャは、シリアルバスネッ
トワークを制御するためのサービスをアプリケーション
に対して提供できる。ここで、サービスには、シリアル
バス制御要求(SB_CONTROL.request)、シリアルバス・イ
ベント制御確認(SB_CONTROL.confirmation)、シリアル
バス・イベント通知(SB_CONTROL.indication)等があ
る。
【0049】SB_CONTROL.requestは、アプリケーション
がバスリセットを要求すミるサービスである。SB_CONTR
OL.confirmationは、SB_CONTROL.requestをアプリケー
ションに対して確認するサービスである。SB_CONTROL.i
ndicationは、非同期に発生するイベントをアプリケー
ションに対して通知するサービスである。
【0050】(3)アドレス指定 図6は、1394シリアルバスにおけるアドレス空間を
説明する図である。尚、1394シリアルバスは、IS
O/IEC 13213:1994に準じたCSR(Com
mand and Status Register)アーキテクチャに従い、6
4ビット幅のアドレス空間を規定している。
【0051】図6において、最初の10ビットのフィー
ルド601は、所定のバスを指定するID番号に使用さ
れ、次の6ビットのフィールド602は、所定の機器
(ノード)を指定するID番号に使用される。この上位
16ビットを「ノードID」と呼び、各ノードはこのノ
ードIDにより他のノードを識別する。又、各ノード
は、このノードIDを用いて相手を識別した通信を行う
ことができる。
【0052】残りの48ビットからなるフィールドは、
各ノードの具備するアドレス空間(256Mバイト構
造)を指定する。その内の20ビットのフィールド60
3は、アドレス空間を構成する複数の領域を指定する。
【0053】フィールド603において、「0〜0xF
FFFD」の部分は、メモリ空間と呼ばれる。「0xF
FFFE」の部分は、プライベート空間と呼ばれ、各ノ
ードで自由に利用できるアドレスである。又、「0xF
FFFE」の部分は、レジスタ空間と呼ばれ、バスに接
続されたノード間において共通の情報を格納する。各ノ
ードは、レジスタ空間の情報を用いることにより、各ノ
ード間の通信を管理することができる。
【0054】最後の28ビットのフィールド604は、
各ノードにおいて共通或いは固有となる情報が格納され
るアドレスを指定する。
【0055】例えば、レジスタ空間において、最初の5
12バイトは、CSRアーキテクチャーのコア(CSR
コア)レジスタ用に使用される。CSRコア・レジスタ
に格納される情報のアドレス及び機能を図7に示す。図
中のオフセットは、「0xFFFFF0000000」
からの相対位置である。
【0056】次の512バイトは、シリアルバス用のレ
ジスタとして使用される。
【0057】シリアルバス・レジスタに格納される情報
のアドレス及び機能を図8に示す。図中のオフセット
は、「0xFFFFF0000200」からの相対位置
である。
【0058】その次の1024バイトは、コンフィギュ
レーションROM用に使用される。コンフィギュレーシ
ョンROMには最小形式と一般形式とがあり、「0xF
FFFF0000400」から配置される。最小形式の
コンフィギュレーションROMを図9に示す。図9にお
いて、ベンダIDは、IEEEにより各ベンダに対して
固有に割り当てられた24ビットの数値である。
【0059】又、一般形式のコンフィギュレーションR
OMを図10に示す。図10において、上述のベンダI
Dは、Root Directory1002に格納されている。Bus
InfoBlock1001とRoot Leaf1005とには、各ノー
ドを識別する固有のID情報としてノードユニークID
を保持することが可能である。
【0060】ここで、ノードユニークIDは、メーカ、
機種に関わらず、1つのノードを特定することのできる
固有のIDを定めるようになっている。ノードユニーク
IDは64ビットにより構成され、上位24ビットは上
述のベンダIDを示し、下位48ビットは各ノードを製
造するメーカにおいて自由に設定可能な情報(例えば、
ノードの製造番号等)を示す。尚、このノードユニーク
IDは、例えばバスリセットの前後で継続して特定のノ
ードを認識する場合に使用される。又、図10におい
て、Root Directory1002には、ノードの基本的な機
能に関する情報を保持することが可能である。詳細な機
能情報は、Root Directory1002からオフセットされ
るサブディレクトリ(Unit Directories1004)に格
納される。Unit Directories1004には、例えば、ノ
ードのサポートするソフトウェアユニットに関する情報
が格納される。異体的には、ノード間のデータ通信を行
うためのデータ転送プロトコル、所定の通信手順を定義
するコマンドセット等に関する情報が保持される。
【0061】又、図10において、Node Dependent Inf
o Directory1003には、デバイス固有の情報を保持
することが可能である。Node Dependent Info Director
y1003は、Root Directory1002によりオフセッ
トされる。
【0062】更に、図10において、Vendor Dependent
Information1006には、ノードを製造、或いは販売
するベンダ固有の情報を保持することができる。
【0063】残りの領域は、ユニット空間と呼ばれ、各
ノード固有の情報、例えば、各機器の識別情報(会社
名、機種名等)や使用条件等が格納されたアドレスを指
定する。ユニット空間のシリアルバス装置レジスタに格
納される情報のアドレス及び機能を図11に示す。図中
のオフセットは、「0xFFFFF0000800」か
らの相対位置である。
【0064】尚、一般的に、異種のバスシステムの設計
を簡略化したい場合、各ノードは、レジスタ空間の最初
の2048バイトのみを使うべきである。つまり、CS
Rコア・レジスタ、シリアルバス・レジスタ、コンフィ
ギュレーションROM、ユニット空間の最初の2048
バイトの合わせて4096バイトで構成することが望ま
しい。
【0065】(4)通信ケーブルの構成 図12にIEEE1394規格に準拠した通信ケーブル
の断面図を示す。
【0066】通信ケーブルは、2組のツイストペア信号
線と電源ラインとにより構成されている。電源ラインを
設けることによって、1394シリアルバスは、主電源
のOFFとなった機器、故障により電力低下した機器等
にも電力を供給することができる。尚、電源線内を流れ
る電源の電圧は8〜40V、電流は最大電流DC1.5
Aと規定されている。
【0067】2組のツイストペア信号線には、DS−L
ink(Data/Strobe Link)方式にて情報信号が伝送され
る。図13は、DS−Link方式を説明する図であ
る。
【0068】このDS−Link方式は、高速なシリア
ルデータ通信に適しており、その構成は、2組のより対
線を必要とする。一組のより対線は、データ信号を送
り、他のより対線は、ストローブ信号を送る構成になっ
ている。受信側は、2組の信号線から受信したデータ信
号とストローブ信号との排他的論理和をとることによっ
て、クロックを再現することができる。
【0069】尚、DS−Link方式を用いることによ
り、1394シリアルバスには、例えば次のような利点
がある。他のシリアルデータ転送方式に比べて転送効
率が高い。PLL回路が不要となり、コントローラL
SIの回路規模を小さくできる。アイドル状態である
ことを示す情報を送る必要が無いため、トランシーバ回
路をスリープ状態とし易く、消費電力の低減が図れる。
【0070】(5)バスリセット 各ノードの1394シリアルバスは、ネットワークの接
続構成に変化が生じたことを自動的に検出することがで
きる。この場合、1394ネットワークは以下に示す手
順によりバスリセットと呼ばれる処理を行う。尚、接続
構成に変化は、各ノードの具備する通信ポートかかるバ
イアス電圧の変化により検知することができる。ネット
ワークの接続構成の変化(例えば、ノードの挿抜、ノー
ドの電源のON/OFFなどによるノード数の増減)を
検出したノード又は新たな接続構成を認識する必要のあ
るノードは、1394シリアルバスを介して、バス上に
バスリセット信号を送信する。
【0071】バスリセット信号を受信したノードの13
94シリアルバスは、バスリセットの発生を自身のリン
ク・レイヤ304に伝達すると共に、そのバスリセット
信号を他のノードに転送する。バスリセット信号を受信
したノードは、今まで認識していたネットワークの接続
構成及び各機器に割り当てられたノードIDをクリアに
する。最終的に全てのノードがバスリセット信号を検知
した後、各ノードは、バスリセットに伴う初期化処理
(即ち、新たな接続構成の認識と新たなノードIDの割
り当て)を自動的に行う。
【0072】尚、バスリセットは、先に述べたような接
続構成の変化による起動の他に、ホスト側の制御によっ
て、アプリケーション・レイヤ307がフィジカル・レ
イヤ303に対して直接命令を出すことによって起動さ
せることも可能である。
【0073】又、バスリセットが起動するとデータ転送
は一時中断され、バスリセットに伴う初期化処理の終了
後、新しいネットワークのもとで再開される。
【0074】(6)バスリセット起動後のシーケンス バスリセットの起勤後、各ノードの1394シリアルバ
スは、新たな接続構成の認識と新たなノードIDの割り
当てとを自動的に実行する。以下、バスリセットの開始
からノードIDの割り当て処理までの基本的なシーケン
スを図14〜16を用いて説明する。
【0075】図14は、図2の1394ネットワークに
おけるバスリセット起動後の状態を説明する図である。
【0076】図14において、ノードAは1つの通信ポ
ート、ノードBは2つの通信ポート、ノードCは2つの
通信ポート、ノードDは3つの通信ポート、ノードEは
1つの通信ポート、ノードFは1つの通信ポートを具備
している。各ノードの通信ポートには、各ポートを識別
するためにポート番号を付されている。
【0077】以下、図14におけるバスリセットの開始
からノードIDの割り当てまでを図15のフローチャー
トを用いて説明する。
【0078】図15において、1394ネットワークを
構成する各ノードA〜Fは、バスリセットが発生したか
否かを常時監視している(ステップS1501)。接続
構成の変化を検出したノードからバスリセット信号が出
力されると、各ノードは以下の処理を実行する。
【0079】バスリセットの発生後、各ノードは、夫々
の具備する通信ポート間において親子関係の宣言を行な
う(ステップS1502)。
【0080】各ノードは、全てのノード間の親子関係が
決定されるまで、ステップS1502の処理を繰り返し
行なう(ステップS1503)。
【0081】全てのノード間の親子関係が決定した後、
1394ネットワークは、ネットワークの調停を行なう
ノード、即ちルートを決定する(ステップS150
4)。
【0082】ルートを決定した後、各ノードの1394
シリアルバス夫々は、自己のノードIDを自動的に設定
する作業を実行する(ステップS1505)。
【0083】全てのノードに対してノードIDの設定が
なされるまで、各ノードは所定の手順に基づきステップ
S1505の処理を実行する(ステップS1506)。
【0084】最終的に全てのノードに対してノードID
が設定された後、各ノードは、同期転送或いは非同期転
送を実行する(ステップS1507)。
【0085】ステップS1507の処理を実行すると共
に、各ノードの1394シリアルバスは、再びバスリセ
ットの発生を監視する。バスリセットが発生した場合に
は、ステップS1501以降の処理を再び実行する。
【0086】以上の手順により、各ノードの1394シ
リアルバスは、バスリセットが起動する毎に、新たな接
続構成の認識と新たなノードIDの割り当てとを自動的
に実行することができる。
【0087】(7)親子関係の決定 次に、図16を用いて、図15に示したステップS15
02の処理(即ち、各ノード間の親子関係を認識する処
理)について詳細に説明する。
【0088】図16において、バスリセットの発生後、
1394ネットワーク上の各ノードA〜Fは、自分の具
備する通信ポートの接続状態(接続又は未接続)を確認
する(ステップS1601)。
【0089】通信ポートの接続状態の確認後、各ノード
は、他のノードと接続されている通信ポート(以下、接
続ポート)の数をカウントする(ステップS160
2)。
【0090】ステップS1602の処理の結果、接続ポ
ートの数が1つである場合、そのノードは、自分が「リ
ーフ」であると認識する(ステップS1603)。ここ
で、リーフとは、1つのノードとのみ接続されているノ
ードのことである。
【0091】リーフとなるノードは、その接続ポートに
接続されているノードに対して、「自分は子(Child)」
であることを宣言する(ステップS1604)。このと
き、リーフは、その接続ポートが「親ポート(親ノード
と接続された通信ポート)」であると認識する。ここ
で、親子関係の宣言は、まず、ネットワークの末端であ
るリーフとブランチとの間にて行われ、続いて、ブラン
チとブランチとの間で順次に行われる。各ノード間の親
子関係は、早く宣言の行なえる通信ポートから順に決定
される。又、各ノード間において、子であることを宣言
した通信ポートは「親ポート」であると認識され、その
宣言を受けた通信ポートは「子ポート(子ノードと接続
された通信ポート)」であると認識される。例えば、図
14において、ノードA,E,Fは、自分がリーフであ
ると認識した後、親子関係の宣言を行う。これにより、
ノードA−B間では子−親、ノードE−D間では子−
親、ノードF−D間では子−親と決定される。
【0092】又、ステップS1602の処理の結果、接
続ポートの数が2つ以上の場合、そのノードは、自分を
「ブランチ」であると認識する(ステップS160
5)。ここで、ブランチとは、2つ以上のノードと接続
されているノードのことである。
【0093】ブランチとなるノードは、各接続ポートの
ノードから親子関係の宣言を受け付ける(ステップS1
606)。宣言を受け付けた接続ポートは、「子ポー
ト」として認識される。
【0094】1つの接続ポートを「子ポート」と認識し
た後、ブランチは、まだ親子関係の決定されていない接
続ポート(即ち、末定義ポート)が2つ以上あるか否か
を検出する(ステップS1607)。その結果、未定義
ポートが2つ以上ある場合、ブランチは、再びステップ
S1606の動作を行う。
【0095】ステップS1607の結果、未定義ポート
が1つだけ存在する場合、ブランチは、その未定義ポー
トが「親ポート」であると認識し、そのポートに接続さ
れているノードに対して「自分は子」であることを宣言
する(ステップS1608、S1609)。
【0096】ここで、ブランチは、残りの未定義ポート
が1つになるまで自分自身が子であると他のノードに対
して宣言することができない。例えば、図14におい
て、ノードB,C,Dは、自分がブランチであると認識
すると共に、リーフ或いは他のブランチからの宣言を受
け付ける。ノードDは、D−E間、D−F間の親子関係
が決定した後、ノードCに対して親子関係の宣言を行っ
ている。又、ノードDからの宣言を受けたノードCは、
ノードBに対して親子関係の宣言を行っている。
【0097】又、ステップS1608の処理の結果、未
定義ポートが存在しない場合(つまり、ブランチの具備
する全ての接線ポートが親ポートとなった場合)、その
ブランチは、自分自身がルートであることを認識する
(ステップS1610)。
【0098】例えば、図14において、接続ポートの全
てが親ポートとなったノードBは、1394ネットワー
ク上の通信を調停するルートとして他のノードに認識さ
れる。ここで、ノードBがルートと決定されたが、ノー
ドBの親子関係を宣言するタイミングが、ノードCの宣
言するタイミングに比べて早い場合には、他のノードが
ルートになる可能性もある。即ち、宣言するタイミング
によっては、どのノードもルートとなる可能性がある。
従って、同じネットワーク構成であっても同じノードが
ルートになるとは限らない。
【0099】このように全ての接続ポートの親子関係が
宣言されることによって、各ノードは、1394ネット
ワークの接続構成を階層構造(ツリー構造)として認識
することができる(ステップS1611)。尚、上述の
親ノードは階層構造における上位であり、子ノードは階
層構造における下位となる。
【0100】(8)ノードIDの割り当て 図17は、図15に示したステップS1505の処理
(即ち、自動的に各ノードのノードIDを割り当てる処
理)を詳細に説明するフローチャートである。ここで、
ノードIDは、バス番号とノード番号とから構成される
が、本実施例では、各ノードを同一バス上に接続するも
のとし、各ノードには同一のバス番号が割り当てられる
ものとする。
【0101】図17において、ルートは、ノードIDが
未設定のノードが接続されている子ポートの内、最小番
号を有する通信ポートに対してノードIDの設定許可を
与える(ステップS1701)。
【0102】尚、図17において、ルートは、最小番号
の子ポートに接続されている全ノードのノードIDを設
定した後、その子ポートを設定済とし、次に最小となる
子ポートに対して同様の制御を行なう。最終的に子ポー
トに接続された全てのノードのID設定が終了した後、
ルート自身のノードIDを設定する。尚、ノードIDに
含まれるノード番号は、基本的にリーフ、ブランチの順
に0,1,2,…と割り当てられる。従って、ルートが
最も大きなノード番号を有することになる。
【0103】ステップS1701において、設定許可を
得たノードは、自分の子ポートの内、ノードIDが末設
定となるノードを含む子ポートがあるか否かを判断する
(ステップS1702)。
【0104】ステップS1702において、未設定ノー
ドを含む子ポートが検出された場合、上述の設定許可を
得たノードは、その子ポートに直接接続されたノードに
対してその設定許可を与えるように制御する(ステップ
S1703)。
【0105】ステップS1703の処理後、上述の設定
許可を得たノードは、自分の子ポートの内、ノードID
が未設定であるノードを含む子ポートがあるか否かを判
断する(ステップS1704)。ここで、ステップS1
704の処理後、未設定ノードを含む子ポートの存在が
検出された場合、そのノードは、再びステップS170
3の処理を実行する。
【0106】又、ステップS1702或いはS1704
において、未設定ノードを含む子ポートが検出されなか
った場合、設定許可を得たノードは、自分自身のノード
IDを設定する(ステップS1705)。
【0107】自分のノードIDを設定したノードは、自
己のノード番号、通信ポートの接続状態に関する情報等
を含んだセルフIDパケットをブロードキャストする
(ステップS1706)。尚、ブロードキャストとは、
あるノードの通信パケットを、1394ネットワークを
構成する不特定多数のノードに対して転送することであ
る。
【0108】ここで、各ノードは、このセルフIDパケ
ットを受信することにより、各ノードに割り当てられた
ノード番号を認識することができ、自分に割り当てられ
るノード番号を知ることができる。例えば、図14にお
いて、ルートであるノードBは、最小ポート番号「#
1」の通信ポートに接続されたノードAに対してノード
ID設定の許可を与える。ノードAは、自己のノード番
号「No.0」と割り当て、自分自身に対してバス番号
とノード番号とからなるノードIDを設定する。又、ノ
ードAは、そのノード番号を含むセルフIDパケットを
ブロードキャストする。
【0109】図18にセルフIDパケットの構成例を示
す。図18において、1801はセルフIDパケットを
送出したノードのノード番号を格納するフィールド、1
802は対応可能な転送速度に関する情報を格納するフ
ィールド、1803はバス管理機能(バスマネージャの
能力の有無等)の有無を示すフィールド、1804は電
力の消費及び供給の特性に関する情報を格納するフィー
ルドである。
【0110】又、図18において、1805はポート番
号「#0」となる通信ポートの接続状態に関する情報
(接続、未接続、通信ポートの親子関係等)を格納する
フィールド、1806はポート番号「#1」となる通信
ポートの接続状態に関する情報(接続、未接続、通信ポ
ートの親子関係等)を格納するフィールド、1807は
ポート番号「♯2」となる通信ポートの接続状態に関す
る情報(接続、未接続、通信ポートの親子関係等)を格
納するフィールドである。尚、セルフIDパケットを送
出するノードにバスマネージャとなり得る能力がある場
合には、フィールド1803に示すコンテンダビットを
「1」とし、なり得る能力がなければ、コンテンダビッ
トを0とする。
【0111】ここで、バスマネージャとは、上述のセル
フIDパケットに含まれる各種の情報に基づいて、バス
の電源管理(通信ケーブルを介して電源の供給が可能か
否か、電源の供給が必要か否か等の情報を各ノード毎に
管理する)、速度情報の管埋(各ノードの対応可能な転
送速度に関する情報から各ノード間の最大転送速度を管
理する)、トポロジ・マップ情報の管理(通信ポートの
親子関係情報からネットワークの接続構成を管理す
る)、トポロジ・マップ情報に基づくバスの最適化等を
行ない、それらの情報を他のノードに提供する機能を有
するノードである。これらの機能により、バスマネージ
ャとなるノードは1394ネットワーク全体のバス管理
を行なうことができる。
【0112】ステップS1706の処理後、ノードID
の設定を行ったノードは、親ノードがあるか否かを判断
する(ステップS1707)。親ノードがある場合、そ
の親ノードが、ステップS1702以下の処理を再び実
行する。そして、まだノードIDの設定されていないノ
ードに対して許可を与える。
【0113】又、親ノードが存在しない場合、そのノー
ドは、ルート自身であると判断される。ルートは、全て
の子ポートに接続されたノードに対してノードIDが設
定されたか否かを判別する(ステップS1708)。
【0114】ステップS1708において、全てのノー
ドに対するID設定処理が終了しなかった場合、ルート
は、そのノードを含む子ポートの内、最小番号となる子
ポートに対してID設定の許可を与える(ステップS1
701)。その後、ステップS1702以下の処理を実
行する。
【0115】又、全てのノードに対するID設定処理が
終了した場合、ルートは、自分自身のノードIDの設定
を実行する(ステップS1709)。ノードIDの設定
後、ルートは、セルフIDパケットをブロードキャスト
する(ステップS1710)。
【0116】以上の処理によって、1394ネットワー
クは、各ノードに対して自動的にノードIDを割り当て
ることができる。
【0117】ここで、ノードIDの設定処理後、複数の
ノードがバスマネージャの能力を具備する場合、ノード
番号の最も大きいノードがバスマネージャとなる。つま
り、ネットワーク内で最大となるノード番号を持つルー
トがバスマネージャになり得る機能を有している場合に
は、ルートがバスマネージャとなる。
【0118】しかしながら、ルートにその機能が備わっ
ていない場合には、ルートの次に大きいノード番号を具
備するノードがバスマネージャとなる。又、どのノード
がバスマネージャになったかについては、各ノードがブ
ロードキャストするセルフIDパケット内のコンテンダ
ビット1803をチェックすることにより把握すること
ができる。
【0119】(9)アービトレーション 図19は、図2に示す1394ネットワークにおけるア
ービトレーションを説明する図である。
【0120】1394ネットワークでは、データ転送に
先立って、必ずバス使用権のアービトレーション(調
停)を行なう。1394ネットワークは、論理的なバス
型ネットワークであり、各ノードから転送された通信パ
ケットを他のノードに中継することによって、ネットワ
ーク内の全てのノードに同じ通信パケットを転送するこ
とのできる。
【0121】従って、通信パケットの衝突を防ぐため
に、必ずアービトレーションが必要となる。これによっ
て、ある時間において一つのノードのみが転送を行なう
ことができる。
【0122】図19(a)は、ノードBとノードFと
が、バス使用権の要求を発している場合について説明す
る図である。
【0123】アービトレーションが始まるとノードB,
Fは、夫々親ノードに向かって、バス使用権の要求を発
する。ノードBの要求を受けた親ノード(即ち、ノード
C)は、自分の親ノード(即ち、ノードD)に向かっ
て、そのバス使用権を中継する。この要求は、最終的に
調停を行なうルート(ノードD)に届けられる。
【0124】バス使用要求を受けたルートは、どのノー
ドにバスを使用させるかを決める。この調停作業はルー
トとなるノードのみが行なえるものであり、調停によっ
て勝ったノードにはバスの使用許可が与えられる。
【0125】図19(b)は、ノードFの要求が許可さ
れ、ノードBの要求が拒否されたことを示す図である。
【0126】アービトレーションに負けたノードに対し
てルートは、DP(Data prefix)パケットを送り、拒否
されたことを知らせる。拒否されたノードは、次回のア
ービトレーションまでバス使用要求を待機する。以上の
ようにアービトレーションを制御することによって、1
394ネットワークは、バスの使用権を管理することが
できる。
【0127】(10)通信サイクル 同期転送モードと非同期転送モードとは、各通信サイク
ル期間内において時分割に混在させることができる。こ
こで、通信サイクルの期間は、通常、125μSであ
る。
【0128】図20は、1通信サイクルにおいて同期転
送モードと非同期転送モードとを混在させた場合を説明
する図である。
【0129】同期転送モードは、非同期転送モードより
優先して実行される。その理由は、サイクル・スタート
・パケットの後、非同期転送を起動するために必要なア
イドル期間(subaction gap)が、同期転送を起動するた
め必要なアイドル期間(Isochronous gap)よりも長くな
るように設定されているためである。これにより、同期
転送は、非同期転送に優先して実行される。
【0130】図20において、各通信サイクルのスター
ト時には、サイクル・スタート・パケット(以下、CS
P)が所定のノードから転送される。各ノードは、この
CSPを用いて時刻調整を行うことによって、他のノー
ドと同じ時間を計時することができる。
【0131】(11)同期転送モード 同期転送モードは、同期型の転送方式である。同期転送
モードは、通信サイクルの開始後、所定の期間において
実行可能である。又、同期転送モードは、リアルタイム
転送を維持するために、各サイクル毎に必ず実行され
る。
【0132】同期転送モードは、特に動画像データや音
声データ等のリアルタイムな転送を必要とするデータの
転送に適した転送モードである。同期転送モードは、非
同期転送モードのように1対1の通信ではなく、ブロー
ドキャスト通信である。つまり、あるノードから送出さ
れたパケットは、ネットワーク上の全てのノードに対し
て一様に転送される。尚、同期転送には、ack(受信
確認用返信コード)は存在しない。
【0133】図20において、チャネルe(ch
e)、チャネルs(ch s)、チャネルk(ch
k)は、各ノードが同期転送を行う期間を示す。139
4シリアルバスでは、複数の異なる同期転送を区別する
ために、夫々異なるチャネル番号を与えている。これに
より、複数ノード間での同期転送が可能となる。ここ
で、このチャネル番号は、送信先を特定するものではな
く、データに対する論理的な番号を与えているに過ぎな
い。
【0134】又、図20に示したIsochronous gapと
は、バスのアイドル状態を示すものである。このアイド
ル状態が一定時間を経過した後、同期転送を希望するノ
ードは、バスが使用できると判断し、アービトレーショ
ンを実行する。
【0135】次に、図21に同期転送モードに基づいて
転送される通信パケットのフォーマットを示す。以下、
同期転送モードに基づいて転送される通信パケットを、
同期パケットと称する。
【0136】図21において、同期パケットはヘッダ部
2101、ヘッダCRC2102、データ部2103、
データCRC2104から構成される。
【0137】ヘッダ部2101には、データ部2103
のデータ長を格納するフィールド2105、同期パケッ
トのフォーマット情報を格納するフィールド2106、
同期パケットのチャネル番号を格納するフィールド21
07、パケットのフォーマット及び実行しなければなら
ない処理を識別するトランザクションコード(tcode)を
格納するフィールド2108、同期化コードを格納する
フィールド2109がある。
【0138】(12)非同期転送モード 非同期転送モードは、非同期型の転送方式である。
【0139】非同期転送は、同期転送期間の終了後、次
の通信サイクルが開始されるまでの間(即ち、次の通信
サイクルのCSPが転送されるまでの間)、実行可能で
ある。
【0140】図20において、最初のサブアクション・
ギャップ(subaction gap)は、バスのアイドル状態を示
すものである。このアイドル時間が一定値になった後、
非同期転送を希望するノードは、バスが使用できると判
断し、アービトレーションを実行する。
【0141】アービトレーションによりバスの使用権を
得たノードは、図22に示すパケットを所定のノードに
対して転送する。このパケットを受信したノードは、a
ck(受信確認用返送コード)或いは応答パケットをac
k gap後に返送する。
【0142】図22は、非同期転送モードに基づく通信
パケットのフォーマットを示す図である。以下、非同期
転送モードに基づいて転送される通信パケットを、非同
期パケットと称する。
【0143】図22において、非同期パケットは、ヘッ
ダ部2201、ヘッダCRC2202、データ部220
3、データCRC2204から構成される。
【0144】ヘッダ部2201において、フィールド2
205には宛先となるノードのノードID、フィールド
2206にはソースとなるノードのノードID、フィー
ルド2207には一連のトランザクションを示すための
ラベル、フィールド2208には再送ステータスを示す
コード、フィールド2209にはパケットのフォーマッ
ト及び実行しなければならない処理を識別するトランザ
クションコード(tcode)、フィールド2210には優先
順位、フィールド2211には宛先のメモリ・アドレ
ス、フィールド2212にはデータ部のデータ長、フィ
ールド2213には拡張されたトランザクション・コー
ドが格納される。
【0145】又、非同期転送は、自己ノードから相手ノ
ードへの1対1の通信である。転送元ノードから転送さ
れたパケットは、ネットワーク中の各ノードに行き渡る
が、自分宛てのアドレス以外のものは無視される。従っ
て、宛先となるノードのみが、そのパケットを読み込む
ことができる。
【0146】尚、非同期転送中に次のCSPを転送すべ
き時間に至った場合、無理に転送を中断せず、その転送
が終了した後、次のCSPを送信する。これにより、1
つの通信サイクルが125μS以上続いたときは、その
分、次の通信サイクル期間を短縮する。このようにする
ことによって、1394ネットワークは、ほぼ一定の通
信サイクルを保持することができる。
【0147】(13)デバイス・マップ デバイスマップを作成するためにアプリケーションが1
394ネットワークのトポロジを知る手段として、IE
EE1394規格上は以下の手段がある。
【0148】1.バスマネージャのトポロジマップレジ
スタをリードする。
【0149】2.バスリセット時にセルフIDパケット
から推定する。
【0150】しかし、上記1、2の手段では、各ノード
の親子関係によるケーブル接続順のトポロジは判明する
ものの、物理的な位置関係のトポロジを知ることは出来
ない。(実装されていないポートまで見えてしまう、と
いった問題もある。) また、デバイスマップを作成するための情報を、コンフ
ィギュレーションROM以外のデータベースとして持
つ、といった手段もあるが、その場合、各種情報を得る
手段はデータベースアクセスのためのプロトコルに依存
してしまう。
【0151】ところで、コンフィギュレーションROM
自体やコンフィギュレーションROMを読む機能は、I
EEE1394規格を遵守したデバイスが必ず持つもの
である。そこで、デバイスの位置、機能等の情報を各ノ
ードのコンフィギュレーションROMに格納し、それら
をアプリケーションから読む機能を与えることにより、
データベースアクセス、データ転送等の特定のプロトコ
ルに依存することなく、各ノードのアプリケーションが
いわゆるデバイスマップ表示機能を実装することができ
る。
【0152】コンフィギュレーションROMにはノード
固有の情報として物理的な位置、機能などが格納可能で
あり、デバイスマップ表示機能の実現に使用することが
可能である。
【0153】この場合、アプリケーションが物理的な位
置関係による1394ネットワークトポロジを知る手段
としては、バスリセット時やユーザーからの要求時に、
各ノードのコンフィギュレーションROMを読み取るこ
とにより、1394ネットワークのトポロジを知る、と
いう方法が可能となる。さらに、コンフィギュレーショ
ンROM内にノードの物理的位置のみならず、機能など
の各種ノード情報も記述することによって、コンフィギ
ュレーションROMを読むことで、ノードの物理的位置
と同時に各ノードの機能情報等も得ることができる。ア
プリケーションが各ノードのコンフィギュレーションR
OM情報を取得する際には、指定ノードの任意のコンフ
ィギュレーションROM情報を取得するAPIを用い
る。
【0154】このような手段を用いることにより、IE
EE1394ネットワーク上のデバイスのアプリケーシ
ョンは、物理的なトポロジマップ、各ノードの機能マッ
プなど、用途に応じて様々なデバイスマップを作成する
ことができ、ユーザが必要な機能をもつデバイスを選択
する、といったことも可能となる。
【0155】以上が、1394シリアルバスを用いて構
成される通信システムの構成及び機能に関する一般的な
説明である。
【0156】[第1実施形態]以下、本発明に係る第1
実施形態について説明する。
【0157】<1394シリアルバス構成>以下、本実
施形態において各ローカルバスに接続される各ノードの
共通部分として、1394シリアルバスの構成について
説明する。図23は、本実施形態において1394シリ
アルバスにより接続される機器(1394ノード)にお
ける、1394シリアルバスブロックの構成を示す図で
ある。
【0158】図23において、2701はリンクレイヤ
制御IC(LINK−IC)であり、デバイス本体との
インタフェースを司り、フィジカルレイヤ制御IC27
02(PHY−IC)のデータ転送を制御し、もちろん
上述した1394シリアルバスの説明におけるリンクレ
イヤの機能を実現する。LINK−IC2701が備え
る主な機能としては、PHY−IC2702を介する送
信/受信データを一時格納する送受信FIFO、送信デ
ータのパケット化機能、PHY−IC2702が受信デ
ータのノードアドレスまたは同期転送データであれば割
り当てられたチャンネル向けのものであるかの判定機
能、またそのデータのエラーチェックを行うレシーバ機
能、そして、デバイス本体(メインブロック)とのイン
タフェースを行う機能、がある。
【0159】2702は1394シリアルバスを直接ド
ライブするフィジカルレイヤ制御IC(PHY−IC)
であり、上述した1394シリアルバスにおけるフィジ
カルレイヤの機能を実現する。PHY−IC2702が
備える主な機能としては、バスイニシャル化とアービト
レーション、送信データ符号のエンコード/デコード、
ケーブル通電状態の監視ならびに負荷終端用電源の供給
(アクティブ接続認識用)、LINK−IC2701と
のインタフェース、等である。
【0160】2703はコンフィギュレーションROM
であり、各機器固有の識別、通信条件等が格納されてい
る。コンフィギュレーションROM2703のデータフ
ォーマットは、上述したIEEE1394規格で定めら
れたフォーマットに準じている。
【0161】2704は、LINK−IC2701、P
HY−IC2702をはじめとする1394シリアルバ
スブロック全体を制御するCPU、2805は制御用プ
ログラムが格納されているROMであり、該プログラム
がCPU2704によって実行されることにより、13
94シリアルバスブロック全体が制御される。2706
はRAMであり、送受信データを蓄えるデータバッファ
をはじめ、制御用ワークエリア、1394アドレスにマ
ッピングされた各種レジスタのデータ領域として使用さ
れている。
【0162】本実施形態における1394ノードは、そ
れぞれ図24に示すようなコンフィギュレーションRO
Mを装備しており、各デバイスのソフトウェアユニット
情報はUnit directoriesに、ノード固有の情報は、Node
dependent info directoryに保存されている。
【0163】また、プリンタ機能、スキャナ機能といっ
た各デバイスの基本機能インスタンスとその基本機能に
付随する詳細情報は、Root Directoryからオフセットさ
れるインスタンスディレクトリ(Instance directory)に
保有することが可能となっている。
【0164】ここで、インスタンスディレクトリの構成
について説明する。インスタンスディレクトリには、プ
リンタ、スキャナといったプロトコルに依存しないデバ
イスの情報が格納される。単機能のデバイスの場合、格
納される基本機能情報は1つであるが、複数機能をサポ
ートするデバイスの場合には、複数の機能が列挙されて
格納される。そして、各機能について対応するプロトコ
ル・ソフトウェア情報を保存するユニットディレクトリ
へのポインタ情報を保存するほかに、それぞれの機能に
関する固有な詳細情報を保有するためのフィーチャディ
レクトリへのポインタが保存される。
【0165】上述した図6に示したように、1394シ
リアルバスのアドレス設定において、最後の28ビット
は1394シリアルバスに接続される他のデバイスから
アクセス可能な、各機種固有のデータ領域として確保さ
れている。図25は、この各機種固有データ領域である
28ビット領域のアドレス空間を表した図である。
【0166】図25において、0000h番地から02
00h番地の領域にはCSRコアレジスタ部が配置され
ている。これらのレジスタは、CSRアーキテクチャで
定められたノード管理のための基本的な機能として存在
している。
【0167】0200h番地から0400h番地の領域
は、CSRアーキテクチャにより、1394シリアルバ
スに関するレジスタが格納される領域として定義され
る。
【0168】0800h番地から1000h番地までの
領域には、現在の1394シリアルバスのトポロジ情
報、またノード間の転送スピードに関する情報が格納さ
れている。また、1000h番地以降の領域はユニット
空間と呼ばれ、各デバイス固有の動作に関するレジスタ
が配置されている。この領域には各デバイスがサポート
する上位プロトコルで、規定されたレジスタ部とデータ
転送用メモリマップドバッファ領域、また各機器固有の
レジスタが配置される。
【0169】上述した1394シリアルバスを、データ
の送信側と受信側に実装することによって、機器間の通
信が可能となる。本実施形態においては、上述した図2
3に示す構成からなる1394シリアルバスブロックを
具備した機器を、送信側及び受信側で使用する。
【0170】<1394ダイレクトプリントシステム>
本実施形態では、プリンタとPCを1394シリアルバ
スを介して接続することによって1394ダイレクトプ
リントシステムを提供するが、図26に、該プリンタに
おける1394シリアルバスブロックのソフトウェア構
成を示す。同図によれば、その最下段に「1394−1
995/.a」のハードウェアが存在し、その上に該ハ
ードウェアとやり取りをする「1394ドライバ」があ
り、その上には、通信可能なプロトコルに切り換えて、
対応するアプリケーションにデータを渡すための「マル
チプロトコルセッション」がある。そして最上位には、
対応するプロトコル毎にアプリケーションが存在する。
本実施形態におけるプリンタは、下記の3種類のプロト
コルに対応するマルチプロトコルプリンタであるとして
説明するが、もちろん対応するプロトコルはこの3種類
に限定されるものではない。
【0171】・DPP(タイレクトプリントプロトコ
ル) “Peer to Peer”接続可能。
【0172】・SBP−2(シリアルバスプロトコル
2) PCとの接続のためプロトコル。
【0173】・AVC(オーディオビジュアルコマン
ド) コマンドとデータが別系統で転送される。DVで使用。
【0174】以下、本実施形態における1394ダイレ
クトプリントの特徴について説明する。
【0175】ここで、PCからプリンタへの印刷命令に
基づいてプリント処理を行う、一般的なPCプリント処
理のシーケンスについて、まず説明する。
【0176】図27は、PC2301とプリンタ230
2を、例えばセントロニクスインタフェースを介して接
続した一般的なPCプリントシステムにおける、プリン
ト処理のシーケンスを示す図である。
【0177】まず、PC2301内のアプリケーション
2311において、JPEGファイル形式の画像データ
を解凍し(S2311)、アプリケーション2311で
必要な画像補正(S2312)及び画像サイズ変更(S
2313)を行う。次にプリントの実行命令を指令する
と、画像データはプリンタドライバ2320へ渡され、
色処理(S2321)、UCR(下色除去:S232
2)、CMYK変換(印刷系への色変換:S232
3)、ハーフトーニング(2値化:S2324)を行
い、処理後の画像データをセントロニクスインタフェー
スケーブルを媒体として、プリンタ2302内のプリン
タエンジン2330へ送ることによって、PCプリント
処理が実行される。このようなPCプリント環境におい
ては、SBP−2プロトコルが対応している。
【0178】本実施形態の1394ダイレクトプリント
システムにおいては、図28に示すように、図27で示
した一般的なPCプリント処理機能の全てをプリンタ内
部における処理機能として有する。
【0179】図28は、デジタルカメラ2401とプリ
ンタ2402、及びPC2403を1394シリアルバ
スによって接続した、1394ダイレクトプリントシス
テムにおけるプリント処理の流れを示す図である。同図
において、デジタルカメラ2401とプリンタ2402
間、及びPC2403とプリンタ2402間におけるデ
ータの送受信は、DPP(ダイレクトプリントプロトコ
ル)に基づいて行われる。図28によれば、プリンタ2
402内において、JPEGファイル解凍処理(S24
11)、画像補正処理(S2412)、画像サイズ変更
処理(S2413)、色処理(S2414)、UCR処
理(S2415)、CMYK変換処理(S2416)、
ハーフトーニング処理(S2417)、の全てを行う。
【0180】本実施形態の1394ダイレクトプリント
においては、上記ステップS2412に示す画像補正処
理を、プリンタ2402に対する画像データ入力の経路
及び方法によって、複数種類の補正処理を選択的に実行
する。以下、画像補正処理の選択方法について説明す
る。
【0181】図29は、本実施形態の1394ダイレク
トプリントシステムにおける、特にプリンタでの処理を
示すフローチャートである。該フローチャートを実現す
るプログラムは図23に示す1394シリアルバスブロ
ックにおけるROM2705に格納されており、CPU
2704によって実行される。
【0182】まず、1394シリアルバス上において、
バスリセット後に接続された機器におけるコンフィギュ
レーションROMのデータを読み込み(S101)、接
続相手の属性を判断する。
【0183】具体的には、接続している機器の属性が
「デジタルカメラ」である場合は、画像データを受信し
た時点でファイル形式をチェックし、「JPEG」形式
であればJPEGファイルの解凍を実行する(S10
2,S103,S105)。
【0184】次に、解凍された画像データを解析するこ
とによって(S106)、画像補正が必要であるか否か
を判断し(S107)、補正が必要であれば、必要であ
る補正項目のみについて補正処理を実行する(S10
8)。
【0185】そして、必要に応じて印刷サイズに適合す
るように画像情報の変倍処理を行った後(S109)、
図28に示した色処理(S2414)以降の処理を実行
し、画像データをプリンタエンジンに渡すことによって
印刷が行われる。
【0186】尚、機器の属性が「テジタルカメラ」であ
るにも関らず、受信データ形式が「JPEG」以外の形
式であった場合には、エラー警告を発行する(S10
4)。
【0187】一方、機器の属性が「デジタルカメラ」で
なかった場合は、属性が「PC」であるか否かを判断す
る(S110)。「PC」である場合は、画像データを
受信した時点でファイル形式をチェックし、「JPE
G」形式であればJPEGファイルの解凍を実行した後
(S111,S112)、ステップS106〜S108
の画像補正処理に進む。尚、「JPEG」形式でなけれ
ば、JPEGファイルの解凍処理を回避してステップS
109の変倍処理に進む。即ち、接続機器の属性が「P
C」であって、画像データ形式が「JPEG」でない場
合には、ステップS106〜S108の画像補正処理は
実行されない。これは、PCから入力されるJPEG形
式以外の画像データは、既にPC内のアプリケーション
(例えば図27に示す2310)によって必要な画像補
正処理が施されていると見なされ、従ってプリンタ側に
おいては、PC内のプリンタドライバ(例えば図27に
示す2320)に相当する処理のみを行えば良いためで
ある。
【0188】一方、機器の属性が「デジタルカメラ」で
も「PC」でもない場合は、属性が「AVC機器」であ
るか否かを判断する(S113)。「AVC機器」であ
る場合には画像データが同期転送されてくるため、該デ
ータをキャプチャして展開した後(S114)、ステッ
プS106〜S108の画像補正処理に移行する。
【0189】図29によれば即ち、図28に示すよう
に、デジタルカメラ2401からの画像データについて
は、プリンタ2402においてJPEG解凍から画像補
正を経る一連のプリント処理を行う。
【0190】また、PC2403のアプリケーションに
おいて画像処理(画像補正)済みである画像データにつ
いては、DPP(ダイレクトプリントプロトコル)を使
用してRGBデータとしてプリンタ2402へ送信され
るため、プリンタ2402内においては画像補正処理を
スキップする。またこの場合は、PC2403内におい
てプリンタドライバによる処理を行う必要がないため、
図27に示した一般的なPCプリントの場合と比較する
と、PC2403のリソースをより早く解放できること
が分かる。
【0191】また、PC2403において特にアプリケ
ーションでの処理を行っていないJPEG形式の画像デ
ータをそのまま、プリンタ2402に送信することもで
きる。
【0192】ここで、上述した図29に示すステップS
106〜S108における画像補正処理(図28のステ
ップS2412に対応)について、詳細に説明する。
【0193】まず、入力されたRGB形式の画像データ
を、下記の式1に基づいて輝度変換する。
【0194】 Y(輝度)=0.3R+0.6G+0.1B …(式1) そして、該輝度データのヒストグラムを作成し、その分
布に基づいて画像特性を検出する。そしてその検出結果
に基づいて、該画像データに対して図30の項目A〜E
に示すいずれかの補正を施すべきであるか否かの判定を
行なう。該判定により、補正が必要であれば該当項目の
補正を施す。
【0195】図30に示す補正項目について、若干の説
明を行う。
【0196】項目A:コントラスト補正 テーブルによって、画像データの輝度分布を改善する。
【0197】項目B:ホワイトバランス補正 テーブルによって、主に色かぶりを補正する。
【0198】項目C:露出補正 テーブルによって露出を補正する。
【0199】項目D:中間調を改善する階調補正 テーブルによって階調を補正する。
【0200】項目E:彩度補正 計算によって鮮やかな色へ補正する。
【0201】本実施形態においては、上述した図29に
おいて説明したように、画像データが補正の必要がある
経路から入力されたものであれば、上記項目に示す各補
正機能が選択的に実行される。
【0202】以上説明したように本実施形態によれば、
PCとプリンタを1394シリアルバスによって接続し
た1394ダイレクトプリントシステムにおいて、PC
内におけるプリンタドライバ処理をプリンタ内に移行し
たことにより、PCにおけるリソース解放を早めること
ができる。
【0203】また、プリンタ内における画像補正処理の
実行/非実行を、画像データの入力経路及び形態に応じ
て判断することによって、プリンタ内における処理を最
小限に留め、プリント速度の低下を防ぐことができる。
【0204】[第2実施形態]以下、本発明に係る第2
実施形態について説明する。第2実施形態におけるシス
テム構成は上述した第1実施形態で示した図28と同様
であるため、説明を省略する。
【0205】上述したように、1394シリアルバスは
そのデータ転送方式として、同期転送モードと非同期転
送モードを有する。第2実施形態におけるプリンタ24
02では、いずれの転送モードでもデータ受信が可能で
ある。第2実施形態においては、受信データの転送モー
ドに基づいて、補正処理を制御することを特徴とする。
【0206】図31は、第2実施形態における1394
ダイレクトプリント処理を示すフローチャートである。
【0207】まず、送られてくる画像データの転送方式
を確認し(S2701)、同期転送モードである場合は
同期データキャプチャを実行し(S2703)、その
後、画像補正機能フラグをオンにする(S2704)こ
とによって、データ印刷処理の前処理として画像補正処
理を実行するように設定する。
【0208】一方、非同期転送モードである場合は、画
像データを受信した時点でファイル形式をチェックし、
「JPEG」形式であればJPEGファイルの解凍を実
行する(S2705,S2706)。その後、画像補正
機能フラグをオフにする(S2707)ことによって、
画像補正処理を実行するように設定する。
【0209】その後は、第1実施形態に示した図28の
ステップS2413におけるサイズ変更処理を必要に応
じて実行した後、プリンタドライバ処理を行って印刷を
実行する。
【0210】尚、ステップS2701において確認され
たデータ転送方式がプリンタ2402において対応でき
ない方式であれば、もちろん画像データを受信しない。
【0211】以上説明したように第2実施形態によれ
ば、同期転送モードによる受信データについては補正処
理を行い、非同期転送モードによる受信データについて
は補正処理を行わないように制御する。これは即ち、同
期転送モードによって送信されてきた画像データは、一
般に未補正である場合が多いためであり、従って、画像
補正を施すことが有効である。
【0212】尚、第2実施形態を第1実施形態に組み合
わせて実行することも、もちろん可能である。
【0213】[第3実施形態]以下、本発明に係る第3
実施形態について説明する。第3実施形態におけるシス
テム構成は上述した第1実施形態で示した図28と同様
であるため、説明を省略する。
【0214】上述したように、1394シリアルバスに
おけるデータ転送プロトコルとして、「DPP」,「S
BP−2」及び「AVC」等がある。第3実施形態にお
けるプリンタ2402は、いずれのプロトコルにも対応
可能である。第3実施形態においては、データ転送のプ
ロトコルに基づいて、補正処理を制御することを特徴と
する。
【0215】図32は、第3実施形態における1394
ダイレクトプリント処理を示すフローチャートである。
【0216】まず、送られてきた画像データのプロトコ
ルを確認し(S2801)、SBP−2(シリアルバス
プロトコル)であれば(S2802)、プリンタドライ
バによる処理済みデータであるとして、該データをその
まま印刷データとしてプリンタエンジンへ引き渡す。
【0217】一方、SBP−2以外のプロトコルによっ
て受信した画像データについては、受信した時点でファ
イル形式をチェックし、「JPEG」形式であればJP
EGファイルの解凍を実行する(S2803,S280
4)。そして、該画像データを解析することによって画
像補正処理の必要性を判断し、必要であれば画像補正処
理を実行する(S2805〜S2807)。
【0218】そして、必要に応じて変倍処理を施した後
(S2808)、プリンタドライバ機能に対応する「色
処理」、「UCR」、「CMYK変換」、「ハーフトー
ニング」処理を画像データに対して施した後(S280
9〜S2812)、該画像データをプリンタエンジンへ
引き渡す。
【0219】尚、ステップS2801において確認され
たプロトコルがプリンタ2402において対応していな
いものであれば、もちろん画像データを受信しない。
【0220】以上説明したように第3実施形態によれ
ば、SBP−2プロトコルによる受信データについては
無条件に、補正処理を行わないように制御する。これは
即ち、SBP−2プロトコルは一般にPCプリント環境
に対応しており、該プロトコルによって送信されてきた
画像データは、PC内部において既に補正済みである可
能性が高いためである。従って、SBP−2プロトコル
による受信データについては、画像補正処理を行わない
ように制御することが有効である。
【0221】尚、第3実施形態を上述した第1実施形態
及び/又は第2実施形態に組み合わせて実行すること
も、もちろん可能である。
【0222】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0223】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し実行することによっても、
達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体
から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施
形態の機能を実現することになり、そのプログラムコー
ドを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実
行することにより、前述した実施形態の機能が実現され
るだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、
コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステ
ム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0224】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0225】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、I
EEE1394規格に基づいて画像供給装置と画像形成
装置とを接続した画像形成システムにおいて、画像形成
装置内部における負荷を軽減することによって画像形成
速度の低下を防ぐことができる。
【0226】更に、画像供給装置のリソース解放を早め
ることによって、画像供給装置における処理能力の低下
を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するシステムの一般的な構成例を
示す図である。
【図2】1394シリアルバスによるネットワーク構成
を示す図である。
【図3】1394シリアルバスの構成例を示す図であ
る。
【図4】1394シリアルバスのリンクレイヤにおける
サービスを示す図である。
【図5】1394シリアルバスのトランザクションレイ
ヤにおけるサービスを示す図である。
【図6】1394シリアルバスのアドレス空間を示す図
である。
【図7】1394シリアルバスのCSRアーキテクチャ
の機能を示す図である。
【図8】1394シリアルバスに関するレジスタを示す
図である。
【図9】1394シリアルバスのコンフィギュレーショ
ンROMの最小形式を示す図である。
【図10】1394シリアルバスのコンフィギュレーシ
ョンROMの一般形式を示す図である。
【図11】1394シリアルバスのノード資源に関する
レジスタを示す図である。
【図12】1394シリアルバス用のケーブルの断面を
示す図である。
【図13】DS−Link方式を説明するための図であ
る。
【図14】1394シリアルバスのネットワーク動作例
を示す図である。
【図15】バスリセットからノードID設定までのシー
ケンスを示すフローチャートである。
【図16】親子関係宣言処理の詳細を示すフローチャー
トである。
【図17】ノードID設定処理の詳細を示すフローチャ
ートである。
【図18】セルフIDパケットの構成例を示す図であ
る。
【図19】アービトレーションを説明する図である。
【図20】同期転送モードと非同期転送モードを混在さ
せた場合の転送状態の時間的遷移を示す図である。
【図21】同期転送用のパケットフォーマット例を示す
図である。
【図22】非同期転送のパケットフォーマット例を示す
図である。
【図23】本実施形態のノードにおける1394シリア
ルバスブロックの構成を示す図である。
【図24】本実施形態のノードにおけるコンフィギュレ
ーションROMの構成を示す図である。
【図25】本実施形態のノードにおける固有データ領域
のアドレス空間を示す図である。
【図26】本実施形態のプリンタにおける1394シリ
アルバスブロックのソフトウェア構成を示す図である。
【図27】一般的なPCプリントシステムにおける処理
シーケンスを示す図である。
【図28】本発明に係る一実施形態である1394ダイ
レクトプリントシステムにおける処理シーケンスを示す
図である。
【図29】本実施形態における1394ダイレクトプリ
ント処理を示すフローチャートである。
【図30】本実施形態における画像補正処理項目を示す
図である。
【図31】本発明に係る第2実施形態における1394
ダイレクトプリント処理を示すフローチャートである。
【図32】本発明に係る第3実施形態における1394
ダイレクトプリント処理を示すフローチャートである。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリアルバスにより画像供給装置と接続
    された画像形成装置であって、 前記画像供給装置から送信された画像データを受信する
    受信手段と、 該受信手段によって受信された画像データに対して画像
    補正を施す補正手段と、 前記受信手段により受信された画像データもしくは前記
    補正手段により補正された画像データを画像形成用デー
    タに変換する変換手段と、 前記画像供給装置の属性情報を取得する属性情報取得手
    段と、 前記属性情報に基づいて前記補正手段における補正を制
    御する制御手段と、を有することを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 前記シリアルバスは、IEEE1394
    規格に適合又は準拠するバスであることを特徴とする請
    求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記属性情報取得手段は、前記画像形成
    装置の属性情報をコンフィギュレーションROMより読
    み出すことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記属性情報取得手段は、前記属性情報
    として前記画像供給装置の種類を特定する情報を取得す
    ることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記属性情報に基づい
    て前記補正手段における補正の実行/非実行を制御し、
    実行するのであれば更に、実行する補正の種類を制御す
    ることを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記属性情報がホスト
    コンピュータであれば、画像データが所定形式である場
    合に前記補正手段における補正を実行するように制御す
    ることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記所定形式はJPEG形式であること
    を特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 シリアルバスにより画像供給装置と接続
    された画像形成装置であって、 前記画像供給装置からのデータ通信情報を取得する通信
    情報取得手段と、 前記データ通信情報に基づいて前記画像供給装置から送
    信された画像データを受信する受信手段と、 前記受信手段によって受信された画像データに対して画
    像補正を施す補正手段と、 前記受信手段により受信された画像データもしくは前記
    補正手段により補正された画像データを画像形成用デー
    タに変換する変換手段と、 前記データ通信情報に基づいて前記補正手段における補
    正を制御する制御手段と、を有することを特徴とする画
    像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記シリアルバスは、IEEE1394
    規格に適合又は準拠するバスであることを特徴とする請
    求項8記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記データ通信情報は通信プロトコル
    の種別を示すプロトコル情報であることを特徴とする請
    求項9記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記受信手段は、前記プロトコル情報
    が該画像形成装置において対応可能なプロトコルに対応
    していれば、前記画像供給装置から送信された画像デー
    タを受信することを特徴とする請求項10記載の画像形
    成装置。
  12. 【請求項12】 前記プロトコル情報は、シリアルバス
    プロトコル−2,ダイレクトプリントプロトコル,AV
    Cプロトコルのいずれかであることを特徴とする請求項
    11記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、前記プロトコル情報
    がシリアルバスプロトコル−2に対応していれば、前記
    補正手段における補正を実行しないように制御すること
    を特徴とする請求項12記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記データ通信情報はデータ転送方式
    を示す転送方式情報であることを特徴とする請求項9記
    載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記受信手段は、前記転送方式情報が
    該画像形成装置において対応可能な転送方式に対応して
    いれば、前記画像供給装置から送信された画像データを
    受信することを特徴とする請求項14記載の画像形成装
    置。
  16. 【請求項16】 前記転送方式情報は、同期転送方式又
    は非同期転送方式のいずれかであることを特徴とする請
    求項15記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記制御手段は、前記転送方式情報が
    同期転送方式に対応していれば、前記補正手段における
    補正を実行するように制御することを特徴とする請求項
    16記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 シリアルバスにより画像供給装置と接
    続された画像形成装置の制御方法であって、 前記画像供給装置から送信された画像データを受信する
    受信工程と、 該受信工程において受信された画像データに対して画像
    補正を施す補正工程と、 前記受信工程において受信された画像データもしくは該
    補正工程において補正された画像データを画像形成用デ
    ータに変換する変換工程と、 前記画像供給装置の属性情報を取得する属性情報取得工
    程と、を有し、 前記属性情報に基づいて前記補正工程を制御することを
    特徴とする画像形成装置の制御方法。
  19. 【請求項19】 シリアルバスにより画像供給装置と接
    続された画像形成装置の制御方法であって、 前記画像供給装置からのデータ通信情報を取得する通信
    情報取得工程と、 前記データ通信情報に基づいて前記画像供給装置から送
    信された画像データを受信する受信工程と、 前記受信工程において受信された画像データに対して画
    像補正を施す補正工程と、 前記受信工程において受信された画像データもしくは前
    記補正工程において補正された画像データを画像形成用
    データに変換する変換工程と、を有し、 前記データ通信情報に基づいて前記補正工程を制御する
    ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  20. 【請求項20】 前記シリアルバスは、IEEE139
    4規格に適合又は準拠するバスであることを特徴とする
    請求項18又は19記載の画像形成装置の制御方法。
  21. 【請求項21】 シリアルバスにより画像供給装置と画
    像形成装置を接続した画像形成システムであって、前記
    画像形成装置は、 前記画像供給装置から送信された画像データを受信する
    受信手段と、 該受信手段によって受信された画像データに対して画像
    補正を施す補正手段と、 前記受信手段により受信された画像データもしくは前記
    補正手段により補正された画像データを画像形成用デー
    タに変換する変換手段と、 前記画像供給装置の属性情報を取得する属性情報取得手
    段と、 前記属性情報に基づいて前記補正手段における補正を制
    御する制御手段と、を有することを特徴とする画像形成
    システム。
  22. 【請求項22】 シリアルバスにより画像供給装置と画
    像形成装置を接続した画像形成システムであって、前記
    画像形成装置は、 前記画像供給装置からのデータ通信情報を取得する通信
    情報取得手段と、 前記データ通信情報に基づいて前記画像供給装置から送
    信された画像データを受信する受信手段と、 前記受信手段によって受信された画像データに対して画
    像補正を施す補正手段と、 前記受信手段により受信された画像データもしくは前記
    補正手段により補正された画像データを画像形成用デー
    タに変換する変換手段と、 前記データ通信情報に基づいて前記補正手段における補
    正を制御する制御手段と、を有することを特徴とする画
    像形成システム。
  23. 【請求項23】 前記シリアルバスは、IEEE139
    4規格に適合又は準拠するバスであることを特徴とする
    請求項21又は22記載の画像形成システム。
  24. 【請求項24】 前記請求項18乃至20のいずれかに
    記載された画像形成装置の制御方法を実現するプログラ
    ムを記録した記録媒体。
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